JP2017148153A - バンド、および身体装着型の電子機器 - Google Patents

バンド、および身体装着型の電子機器 Download PDF

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柳澤 宏文
Hirofumi Yanagisawa
宏文 柳澤
好広 比田井
Yoshihiro Hitai
好広 比田井
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Abstract

【課題】被検体が動く場合でも、センサー部を所与の圧力で被検体に押し付けた状態を
維持することができる生体情報検出装置を提供する。
【解決手段】生体情報検出装置100は、バンド本体11(12)と、バンド本体11(12)に接続された伸縮部21(22)と、伸縮部21(22)、または伸縮部21(22)に隣り合う領域のバンド本体11(12)に接続され、伸縮部21(22)の少なくとも一部を覆うカバー210(220)とを含む。
【選択図】図4A

Description

本発明は、バンド、およびバンドを備えた身体装着型の電子機器に関する。
近年、センシング技術の向上により腕時計型の活動計(生体情報検出装置)が各社から多く商品化されてきている。そして、このような活動計やウォッチ(時計)等を、例えば被検体の腕などに固定するために用いるバンドも発明されている。そのような従来技術としては、例えば特許文献1に記載される技術が開示されている。
特許文献1に記載される発明では、同文献の図1に示されているように、バンドに伸縮性があり、腕径の変化に対応しやすい形状となっている。具体的には、バンドの長手方向に伸長しやすい形状になっているため、活動計の裏面に設けられたセンサー部を所定圧力で肌表面に密着させることができる。
特開2012−90975号公報
しかしながら、近年は、従来の活動計(例えば脈拍計)のみならず、例えばGPS搭載のランニングウォッチ等、激しい動きをする際に用いられるスポーツ機器でも、生体情報をセンシングする必要が高まっている。また、活動計を用いた装着であっても、終日装着して計測を行う機種もあり、スポーツ機器と同様の状況が生じうる。特許文献1において開示されているバンドを、そのような激しい動きをする際に用いる機器に使用すると、激しい腕の振り等によって機器本体に大きな重力加速度が掛かり、バンドに設けた伸縮部に伸長方向とは異なる方向の力が作用することがある。その結果、機器本体が腕の動きに合わせて揺れたり、捻れたり、あるいは傾いたりしてしまう。この場合、機器本体の裏蓋に配置されたセンサー部を肌表面に密着させた状態を維持させることが出来ず、センサー信号の誤検出や破断などの生じる虞がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るバンドは、バンド本体と、前記バンド本体に接続された伸縮部と、前記伸縮部、または前記伸縮部に隣り合う領域の前記バンド本体に接続され、前記伸縮部の少なくとも一部を覆うカバーと、を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、伸縮部、または伸縮部に隣り合う領域のバンド本体に接続されたカバーにより、伸縮部が過度に捩じれたり傾いたりすることを防ぐことができ、過度の捩じれや傾きによる伸縮部の破損を抑制することが可能となる。また、カバーが伸縮部またはバンド本体に接続されているため、伸縮部が伸縮してもカバーは伸縮部の動きに連れて動き、カバーと、伸縮部やバンド本体との間に隙間などを生じないため、装着感(フィット感)を損ねることを防ぐことが可能となる。
[適用例2]上記適用例に記載のバンドにおいて、前記カバーは、自然長であるときの前記伸縮部を覆うように配置されることが好ましい。
本適用例によれば、カバーのデザイン性を向上させ、非装着時において、外部から伸縮部を見えないようにすることが可能となる。
[適用例3]上記適用例に記載のバンドにおいて、前記バンド本体の長手方向を第1の方向とし、前記第1の方向と交差する方向を第2の方向としたとき、前記カバーは、第1の壁部と、前記第1の壁部と対向する第2の壁部と、を有し、前記伸縮部は、前記第2の方向と交差し、前記第1の壁部と対向する第1の側面と、前記第2の方向と交差し、前記第2の壁部と対向する第2の側面と、を有することが好ましい。
本適用例によれば、カバーの第1の壁部および第2の壁部により、第2の方向への伸縮部の動きを規制することが可能となり、伸縮部の過度の変形を抑制することが可能となる。
[適用例4]上記適用例に記載のバンドにおいて、前記カバーは、突起部を備え、前記バンドを被装着体に装着した場合に、前記第1の壁部および前記第2の壁部の前記被装着体に対向する側において前記第1の壁部と前記第2の壁部とを接続する第3の壁部、を有し、前記伸縮部、または前記バンド本体は、前記突起部に対応する位置に凹部を有し、前記突起部は、前記凹部に挿入されることが好ましい。
本適用例によれば、被装着体側に位置する第3の壁部から突出する突起部が、伸縮部またはバンド本体の凹部に挿入されるため、底面側を内側にバンド本体が湾曲するように変形されても、凹部から突起部が抜けてしまうことを防止することが可能となる。
[適用例5]上記適用例に記載のバンドにおいて、前記突起部は、先端部に、前記バンド本体側に向かって前記第3の壁部からの高さが減少する傾斜面を有することが好ましい。
本適用例によれば、カバーをバンド本体側に向かって嵌め込む場合に、障害となる部位に対して傾斜面を倣わせながら嵌め込むことができ、嵌め込み作業を行い易くすることが可能となる。
[適用例6]上記適用例に記載のバンドにおいて、前記カバーは、前記第1の壁部および前記第2の壁部から、前記第2の方向に沿って前記伸縮部に向かう方向に突出する遮蔽部を有することが好ましい。
本適用例によれば、遮蔽部により、第1の壁部の内側面と伸縮部の第1の側面との間の隙間、および第2の壁部の内側面と伸縮部の第2の側面との間の隙間において、外部から伸縮部を見えないようにすることが可能となり、バンドのデザイン性を向上させることができる。
[適用例7]上記適用例に記載のバンドにおいて、前記カバーは、少なくとも前記第3の壁部から前記バンド本体側に突出する庇部を有することが好ましい。
本適用例によれば、庇部によってカバーとバンド本体との段差の露出を防ぐことができ、段差によるフィット感の低下を防ぐことが可能となる。
[適用例8]上記適用例に記載のバンドにおいて、前記庇部の前記被装着体側に位置する面は、前記伸縮部側から前記バンド本体側に向かって、前記庇部の厚さが減少するように傾斜していることが好ましい。
本適用例によれば、庇部に設けられている、伸縮部側からバンド本体側に向かって庇部の厚さが減少する傾斜により、さらにフィット感を向上させることが可能となる。なお、「庇部の厚さ」とは、庇部の被装着体側の面(外面)と、該底面とは反対側の面(内面)との間の距離をいう。詳しくは、内面と外面とを結び、内面に垂直な線分の長さをいう。
[適用例9]本適用例に係る身体装着型の電子機器は、ケースと、バンド本体と、前記バンド本体に接続された伸縮部と、前記伸縮部、または前記伸縮部に隣り合う領域の前記バンド本体に接続され、前記伸縮部の少なくとも一部を覆うカバーと、を含み、前記ケースに接続されたバンドと、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、伸縮部、または該伸縮部に隣り合う領域のバンド本体に接続されたカバーにより、伸縮部が過度に捩じれたり傾いたりすることを防ぐことができ、過度の捩じれや傾きによる伸縮部の破損を抑制することが可能となる。また、伸縮部が伸縮してもカバーは伸縮部の動きに連れて動き、カバーと伸縮部との間に隙間などを生じないため、装着感(フィット感)を損ねることを防ぐことが可能となる。
[適用例10]上記適用例に記載の身体装着型の電子機器において、前記バンド本体の長手方向を第1の方向とし、前記第1の方向と交差する方向を第2の方向とした場合に、前記カバーは、第1の壁部と、前記第1の壁部と対向する第2の壁部と、を有し、前記伸縮部は、前記第2の方向と交差し、前記第1の壁部と対向する第1の側面と、前記第2の方向と交差し、前記第2の壁部と対向する第2の側面と、を有することが好ましい。
本適用例によれば、カバーの第1の壁部および第2の壁部により、第2の方向への伸縮部の動き(捻れや変形など)を規制することが可能となり、伸縮部の過度の変形を抑制することができる。
[適用例11]上記適用例に記載の身体装着型の電子機器において、前記カバーは、突起部を備え、前記バンドを被装着体に装着した場合に、前記第1の壁部および前記第2の壁部の前記被装着体に対向する側において前記第1の壁部と前記第2の壁部とを接続する第3の壁部を有し、前記伸縮部、または前記バンド本体は、前記突起部に対応する位置に凹部を有し、前記突起部は、前記凹部に挿入されることが好ましい。
本適用例によれば、被装着体側に位置する第3の壁部の内側面から突出する突起部が、伸縮部またはバンド本体の凹部に挿入されるため、底面側を内側にバンド本体が湾曲するように変形されても、凹部から突起部が抜けてしまうことを防止することが可能となる。これらにより、電子機器を身体に装着した際に、ケースの浮き上がりを抑制することができ、ケースのフィット性(フィット感)を向上させることが可能となる。
身体装着型の電子機器の第1実施形態に係る生体情報検出装置の構成例を示す上面(表面)斜視図。 第1実施形態に係る生体情報検出装置の下面(裏面)斜視図。 従来の生体情報検出装置の構成例を示す上面斜視図。 従来の生体情報検出装置の構成例を示す下面斜視図。 従来の生体情報検出装置の問題点の説明図。 従来の生体情報検出装置の問題点の説明図。 従来の生体情報検出装置の問題点の説明図。 カバーの詳細な構成例を示す平面図。 カバーの構成例を示す図であり、図4AのA−A断面図。 カバーの構成例を示す図であり、図4AのA−A断面図。 カバーの構成例を示す図であり、図4AのB−B断面図。 カバーの外観を示す斜視図。 自然長であるときの伸縮部とカバーとの関係を示す平面図。 伸長したときの伸縮部とカバーとの関係を示す平面図。 身体装着型の電子機器の第2実施形態に係る生体情報検出装置の構成例を示す上面(表面)斜視図。 第2実施形態に係る生体情報検出装置の下面(裏面)斜視図。 バンド(伸縮部)のケースへの取付けを説明する上面斜視図。 バンド(伸縮部)のケースへの取付けを説明する平面図(上面図)。 カバーの変形例を示す断面図。 カバーとバンドの接続に係る変形例における伸縮部の構成を示す断面図。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下で説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(第1実施形態)
図1Aおよび図1Bを用いて、本発明の身体装着型の電子機器の第1実施形態に係る生体情報検出装置100の構成例について説明する。図1Aには、本発明の身体装着型の電子機器としての生体情報検出装置100の上面(表面)側からの斜視図を示し、図1Bには、本発明の身体装着型の電子機器としての生体情報検出装置100の下面(裏面)側からの斜視図を示す。なお、本明細書においては、電子機器の表示面側を上または表、表示面とは反対側(装着時に被検体に接する側)を下または裏として説明する。
身体装着型の電子機器としての生体情報検出装置100は、被検体(被装着体)に装着され、被検体(被装着体)の生体情報を検出するセンサー部90が設けられるケースとしてのケース部30と、ケース部30に取り付けられるバンドとしてのバンド部(第1のバンド部31および第2のバンド部32)と、カバー(第1のカバー210および第2のカバー220)と、を含む。以下、第1のバンド部31および第2のバンド部32を総称してバンド部31(32)、第1のカバー210および第2のカバー220を総称してカバー210(220)、ということがある。そして、バンド部31(32)は、バンド部31(32)の長手方向である第1の方向に沿って延在するバンド本体(第1のバンド本体11および第2のバンド本体12)と、ケース部30側のバンド本体(第1のバンド本体11および第2のバンド本体12)に接続され、第1の方向に沿って伸長する伸縮部(第1の伸縮部21および第2の伸縮部22)を有する。以下、第1のバンド本体11および第2のバンド本体12を総称してバンド本体11(12)、第1の伸縮部21および第2の伸縮部22を総称して伸縮部21(22)、ということがある。なお、図1Aおよび図1Bの例では、カバー210(220)が伸縮部21(22)の一部を遮蔽し、外部から直視できないようにしているため、伸縮部21(22)を点線で図示している。
そして、カバー210(220)は、伸縮部21(22)に対応する位置に設けられ、伸縮部21(22)の第1の側面SS1(図4A参照)から第2の側面SS2(図4A参照)へ向かう方向を第2の方向とした場合に、伸縮部21(22)の第2の方向への動きを規制する。なお、第2の方向を換言すれば、前述の第1の方向と交差する方向ということができる。
ここで、伸縮部21(22)に対応する位置とは、例えば図1Aおよび図1Bに示すように、第1の方向において、非伸長時(自然長であるとき)の伸縮部21(22)と略同じ位置である。すなわち、カバー210(220)の形状が、図1Aおよび図1Bに示すような形状である場合には、カバー210(220)は、少なくとも非伸長時(自然長であるとき)の伸縮部21(22)を覆う(遮蔽する)ように設けられる。
また、第2の方向とは、伸縮部21(22)の第1の側面SS1(図4A参照)から第2の側面SS2(図4A参照)へ向かう方向であり、第1の方向とは異なる方向である。後述する図4Aの例では、第1の方向がDR1であり、第2の方向がDR2である。なお、後述する図4Aの例では第2の方向DR2が、第1の方向DR1と直交する方向であるが、本実施形態はそれには限定されず、第2の方向は、第1の方向と交差する方向であればよい。
図1Aおよび図1Bに示す生体情報検出装置100の構成をより詳細に説明すると、生体情報検出装置100は、第1のバンド部31と、第2のバンド部32と、ケース部30と、固定部(遊革、定革)40と、連結部(美錠)50と、表示部70と、操作部80と、センサー部90と、を含む。但し、生体情報検出装置100は、図1Aおよび図1Bの構成に限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加したりするなどの種々の変形実施が可能である。
第1のバンド部31は、ケース部30の一端に取り付けられ、第2のバンド部32は、ケース部30の他端に取り付けられる。さらに、第1のバンド部31は、第1のバンド本体11と第1のバンド本体11に接続され、伸長可能な第1の伸縮部21を有し、第2のバンド部32は、第2のバンド本体12と第2のバンド本体12に接続され、伸長可能な第2の伸縮部22を有する。なお、ケース部30は、トップケースおよびボトムケースを有する構成であってもよい。
そして、連結部(美錠)50は、第1のバンド部31および第2のバンド部32を連結する。固定部(遊革、定革)40は、第1のバンド部31および第2のバンド部32が連結された状態で、第1のバンド本体11を第2のバンド本体12に沿って固定する。
また、表示部70は、各種情報を表示する。操作部80は、ユーザーによる操作を受け付ける。センサー部90は、ケース部の裏蓋(裏面)に設けられ、被検体に押し当てられた状態で、被検体の生体情報を検出する。
一方、前述した特許文献1においては、図2Aおよび図2Bに示すような生体情報検出装置100aが例示されている。なお、図2Aは、従来の生体情報検出装置の構成例を示す上面斜視図であり、図2Bは、従来の生体情報検出装置の構成例を示す下面斜視図である。図2Aおよび図2Bに示す生体情報検出装置は、図1Aおよび図1Bに示す生体情報検出装置100とは異なり、カバー210(220)を有していない。
前述したように、図2Aおよび図2Bに示すようなバンドを有する生体情報検出装置100aでは、激しい腕の振り等によって機器本体に大きな重力加速度が掛かり、バンド部11a(12a)に設けた伸縮部21a(22a)に伸長方向とは異なる方向の力が作用することがある。その結果、機器本体(ケース30a)が腕の動きに合わせて揺れたり、捻れたり、あるいは傾いたりしてしまう。
このような問題点について、図3A、図3B、および図3Cを参照して説明する。例えば、図3A〜図3Cには、従来の生体情報検出装置の問題点の一例を示している。図3Aには、非伸長時のバンドBDと被検体表面SFを図示している。この状態から、伸縮部の伸長方向DR1(後述する第1の方向)にバンドBDが伸長した際には、図3Bの状態となる。図3Bの状態では、図3Aと同様に、センサー部SEが被検体表面SFに密着しているため、正常にセンサー信号を取得することができ、問題を生じることがない。
一方、図3Cに示すように、伸縮部の伸長方向DR1とは異なる方向DR2に力が作用した場合には、センサー部SEが被検体表面SFからP1で示すように、浮き上がってしまう。そのため、センサー部SEが正常にセンサー信号を取得することができず、問題となる。
そこで、本実施形態では、図1Aおよび図1Bに示すように、バンドの伸縮部21(22)の動きを規制するカバー210(220)を設けている。これにより、伸縮部21(22)の伸長方向DR1(図3B参照、第1の方向)への動きをガイドしつつ、伸長方向以外とは異なる方向DR2(図3Cおよび図4A参照、第2の方向)への動きを規制することができる。よって、被検体が動く場合でも、センサー部90を所与の圧力で被検体に押し付けた状態を維持することが可能となる。その結果、センサー信号の誤検出を防ぐことができる。
2.生体情報検出装置の詳細な構成例
そして、カバー210(220)は、伸縮部21(22)の第2の方向への動きを規制する一方で、伸縮部21(22)の第1の方向に沿った伸長をガイドする。
これにより、例えば被検体(被装着体)の腕の周径に合わせて、バンド部31(32)を伸張させて、センサー部90を所与の圧力で被検体に押し当てること等が可能になる。また、被検体が生体情報検出装置100を装着している間に、バンド部31(32)を巻き付けた部位の周径が変わった場合にも、伸縮部21(22)を自動的に伸長させて、センサー部90を被検体に所与の圧力で押しつける状態を維持すること等も可能である。
図1Aおよび図1Bに示す生体情報検出装置100の構成をより具体的に説明すると、生体情報検出装置100は、第1のバンド部31と、第1のバンド部31とは異なる第2のバンド部32を有する。そして、第1のバンド部31は、第1の伸縮部21を有し、第2のバンド部32は、第2の伸縮部22を有する。第1のバンド部31は、第1の伸縮部21に隣り合う領域の第1のバンド本体11に設けられた凹部としての二つの貫通孔117(図4A参照)を有している。また、第2のバンド部32は、第2の伸縮部22に隣り合う領域の第2のバンド本体12に設けられた凹部としての二つの貫通孔117(図4A参照)を有している。二つの貫通孔117は、図4Dを参照して後述するカバー210(220)の突起部217(227)に対応して設けられる。なお、貫通孔117は、第1のバンド本体11および第2のバンド本体12の表裏面を貫通する貫通孔に限らず、カバー210(220)の突起部217(227)を挿入可能な有底の凹部とすることができる。また、貫通孔117の数、もしくは配置位置などは、本例に限られるものではない。なお、第1のバンド部31側の突起部217および第2のバンド部32側の突起部227を総称して突起部217(227)としている。
さらに、生体情報検出装置100は、第1の伸縮部21に対応する位置に設けられる第1のカバー210と、第2の伸縮部22に対応する位置に設けられ、第1のカバー210とは異なる第2のカバー220を有する。
これにより、第1の伸縮部21の第2の方向への動きを規制するとともに、第2の伸縮部22の第2の方向への動きを規制すること等が可能になる。
次に、カバー210(220)について図4A〜図4Dを参照して説明する。図4A〜図4Dは、カバーの詳細な構成例を示す図である。図4Aは、カバーの平面図である。図4Bは、カバーの上部壁(第4の壁部)の無い場合を示す図4AのA−A断面図であり、図4Cは、カバーの上部壁(第4の壁部)の有る場合を示す図4AのA−A断面図である。図4D、はカバーの上部壁(第4の壁部)の有る場合を示す図4AのB−B断面図である。
図4Aに示すように、カバー210(220)は、内側面ISF1が伸縮部21(22)の第1の側面SS1に対向する第1の壁部211(221)と、内側面ISF2が伸縮部21(22)の第2の側面SS2に対向する第2の壁部212(222)を有する。なお、第1のバンド部31側の第1の壁部211および第2のバンド部32側の第1の壁部221を総称して第1の壁部211(221)とし、第1のバンド部31側の第2の壁部212および第2のバンド部32側の第2の壁部222を総称して第2の壁部212(222)としている。
言い換えれば、カバー210(220)は、第1の壁部211(221)と、第1の壁部211(221)と対向する第2の壁部212(222)と、を有する。そして、伸縮部21(22)は、第2の方向と交差し、第1の壁部211(221)の内側面と対向する第1の側面SS1と、第2の方向と交差し、第2の壁部212(222)の内側面と対向する第2の側面SS2と、を有する。
これにより、第2の方向への伸縮部21(22)の動きを規制すること等が可能になる。
また、カバー210(220)は、ケース部30側の端部に、第1の壁部211(221)および第2の壁部212(222)から、第2の方向に沿って伸縮部21(22)に向かう方向に突出する遮蔽部215(225)を有することが好ましい。遮蔽部215(225)は、カバー210(220)をバンド部31(32)に装着した場合に、内側面ISF1と伸縮部21(22)の第1の側面SS1との間の隙間、および内側面ISF2と伸縮部21(22)の第2の側面SS2との間の隙間を遮蔽する位置に設けられる。なお、第1のバンド部31側の第1の遮蔽部215および第2のバンド部32側の第2の遮蔽部225を総称して遮蔽部215(225)としている。
このような遮蔽部215(225)を設けることによって、第1の壁部211(221)の内側面ISF1と伸縮部21(22)の第1の側面SS1との間、および第2の壁部212(222)の内側面ISF2と伸縮部21(22)の第2の側面SS2との間から、伸縮部21(22)が見えないようにすることが可能となり、バンド部31(32)のデザイン性を向上させることができる。なお、遮蔽部215(225)の位置は、端部近傍であればよく、伸縮部21(22)の形状が変化する部分が見えにくくできれば、端部よりもややバンド本体よりの位置に設けられていてもよい。
さらに、カバー210(220)は、図4Bおよび図4Cに示すように、内面ISF3が伸縮部21(22)の底面BSに対向し、生体情報検出装置100の装着時に外面OSFが被検体の生体面LFに対向する第3の壁部としての底部213(223)を有している。換言すれば、カバー210(220)は、バンド部31(32)を被検体の生体面LFに装着した場合に、第1の壁部211(221)および第2の壁部212(222)の被検体の生体面LFに対向する側において第1の壁部211(221)と第2の壁部212(222)とを接続する第3の壁部としての底部213(223)を有している。なお、第1のバンド部31側の底部213および第2のバンド部32側の底部223を総称して第3の壁部としての底部213(223)としている。
そのため、センサー部90を被検体に押しつけて、バンド部31(32)を巻き付けた時に、カバー210の底部213(223)も被検体の生体面LFに押しつけられ、底部213(223)と被検体の生体面LFとの間に摩擦力が働く。
これにより、被検体の生体面LFに押しつけた状態でバンド部31(32)を固定すること等が可能になる。また、底部213(223)を設けることによって、カバー210の第1の壁部211(221)および第2の壁部212(222)と、被検体の生体面LFとの隙間を塞ぎ、バンド部31(32)が、その隙間をくぐり抜けて、位置ずれすることを防ぐこと等が可能になる。
また、カバー210(220)は、図4Cに示すように、内側面ISF4が伸縮部21(22)の上面USと対向する上部壁としての第4の壁部214(224)を有していてもよい。なお、第1のバンド部31側の第4の壁部214および第2のバンド部32側の第4の壁部224を総称して第4の壁部214(224)としている。
さらに、カバー210(220)は、図4Dに示すように、底部213(223)の内面ISF3から第4の壁部214(224)に向かって突出する突起部217(227)を有している。なお、第1のバンド部31側の突起部217および第2のバンド部32側の突起部227を総称して突起部217(227)としている。突起部217(227)は、伸縮部21(22)に隣り合う領域のバンド本体11(12)に対向する底部213(223)に設けられている。そして、突起部217(227)が、バンド本体11(12)に設けられた凹部としての貫通孔117(図4A参照)に挿入されることによって、カバー210(220)が、バンド部31(32)に接続される。なお、本形態では、二つの突起部217(227)が、第2の方向に並んで設けられている構成を例示したが、突起部217(227)の数、もしくは配置位置などは、これに限られるものではない。
このように設けられた突起部217(227)が、バンド本体11(12)に設けられた貫通孔117に挿入されて、カバー210(220)とバンド部31(32)とが接続されることにより、接続をより確実に行うことができる。具体的には、ケース部30を被検体の生体面LFに押し付けようとしてバンド部31(32)が湾曲しても、バンド本体11(12)およびカバー210(220)の底部213(223)は、それぞれ同じ方向に湾曲するため、貫通孔117から突起部217(227)が抜けることを防止することが可能となる。
なお、突起部217(227)は、図4Dに示すように、底部213(223)と反対側に先端部を有している。突起部217(227)の先端部は、バンド本体11(12)側に向かって底部213(223)からの高さが減少する傾斜面FTを有することが好ましい。
このように、突起部217(227)の先端部に傾斜面FTが設けられていることにより、カバー210(220)をバンド部31(32)に嵌め込み易くすることが可能となる。具体的には、カバー210(220)をバンド本体11(12)側に向かって伸縮部21(22)の外側に嵌め込む場合に、伸縮部21(22)の各部位など嵌め込みに障害となる部位に対して傾斜面FTを倣わせながら嵌め込むことができ、嵌め込み作業を行い易くすることが可能となる。
また、カバー210(220)は、図4Dに示すように、庇部216(226)を有している。庇部216(226)は、カバー210(220)の第3の壁部としての底部213(223)側に位置し、少なくとも底部213(223)を含むカバー210(220)からバンド本体11(12)側に向かい、バンド本体11(12)に沿って平板状に突出している。なお、第1のバンド部31側の庇部216および第2のバンド部32側の庇部226を総称して庇部216(226)としている。
庇部216(226)は、バンド本体11(12)側の面である内面ISF3と、該内面ISF3と反対側(被検体の生体面LF側)の面である外面FSとを有している。内面ISF3は、バンド本体11(12)に沿って設けられている。外面FSは、伸縮部21(22)側からバンド本体11(12)側に向かって、庇部216(226)の内面ISF3と外面FSとの距離が小さくなるように、即ち庇部216(226)の厚さが減少するように傾斜している。換言すれば、庇部216(226)の外面FSは、バンド本体11(12)側の端部において、内面ISF3と略交差するように傾斜している。
このような庇部216(226)を設けることによって、カバー210(220)とバンド本体11(12)との段差が、被検体の生体面LFの側に露出しなくなり、被検体の生体面LFに装着した場合に段差によって生じるフィット感の低下を防ぐことが可能となる。また、庇部216(226)の外面FSの傾斜により、フィット感をさらに向上させることが可能となる。
なお、庇部216(226)のバンド本体11(12)側の端部は、内面ISF3と外面FSとが曲面の外面形状を有する端面で接続されてもよいし、平面の外面形状を有する端面で接続されてもよいが、曲線状の外面形状を有する端面がより好ましく、装着感を向上させることができる。
この場合には、カバー210(220)は、図5のカバーの外観を示す斜視図に示すような外観になる。このような外観を有するカバー210(220)は、デザイン性が高く、外部から伸縮部21(22)を見えないようにすること等が可能になる。すなわち、生体情報検出装置100のデザイン性を向上すること等が可能になる。
さらに、カバー210(220)が上部壁としての第4の壁部214(224)を有していることにより、カバー210の第1の壁部211(221)および第2の壁部212(222)の上側を、バンド本体11(12)が飛び越えて、位置ずれすることを防ぐこと等が可能になる。
なお、カバー210(220)は、例えばウレタン樹脂、もしくはシリコーン樹脂を主材とした樹脂で形成することができる。このような、柔軟で可撓性を備えた樹脂で形成されたカバー210(220)とすることで、上述の底部213(223)と被検体の生体面LFとの間の摩擦力を発生しやすくしたり、被検体の生体面LFに押し付けたときの違和感を減少させたりすることが可能となる。また、樹脂に替えて、例えば、アルミニウム、アルミ合金、ステンレスなどの成形の容易な金属材料を用いて形成することも可能である。
身体装着型の電子機器の第1実施形態に係る生体情報検出装置100のバンド部31(32)における、カバー210(220)と伸縮部21(22)との関係を、図6Aおよび図6Bを参照して説明する。図6Aは、自然長であるときの伸縮部とカバーとの関係を示す平面図であり、図6Bは、伸長したときの伸縮部とカバーとの関係を示す平面図である。
図6Aおよび図6Bに示すように、貫通孔117と図4Dに示されている突起部217(227)とによってバンド本体11(12)にカバー210(220)が接続されている。図6Aに示すように、カバー210(220)は、バンド本体11(12)の貫通孔117に対向するとともに、力が加わっていない場合の自然長である伸縮部21(22)を略覆うように配置されている。なお、カバー210(220)のケース部30側の端は、ケース部30とバンド部31(32)との接続部にかかってもよい。このように、自然長の状態の伸縮部21(22)を外部から見えないようにすることが可能となり、生体情報検出装置100(バンド部31(32))のデザイン性を損なわず、かつ伸縮部21(22)の第2の方向への動きを規制できる長さにすることが可能になる。
また、図6Bに示すように、伸縮部21(22)が伸長した場合、カバー210(220)は、バンド本体11(12)の伸縮部21(22)側に接続されているため、カバー210(220)はバンド本体11(12)に連れて動くことになり、伸縮部21(22)の伸長した部分がカバー210(220)から露出する。即ち、カバー210(220)とケース部30との間に隙間を生じることになる。カバー210(220)とケース部30との間の領域は、生体情報検出装置100を装着したときに被検体(生体面LF)とバンド部31(32)との間に空間を生じる領域(生体面LFとバンド部31(32)とが密着しにくい領域)であるため、このようなカバー210(220)とケース部30との間に隙間が生じても、装着感(フィット感)に影響せず、装着感(フィット感)を損ねることを防ぐことが可能である。
また、カバー210(220)とケース部30との間の領域は、被検体(生体面LF)とバンド部31(32)との間に空間を生じる領域であるため、伸縮部21(22)が伸縮動作しても、カバー210(220)と伸縮部21(22)との間やカバー210(220)とケース部30との間に、被検体の生体面LFが挟まってしまうなどの不具合を防止することが可能である。
上述のような構成のバンド部31(32)、およびバンド部31(32)を用いた身体装着型の生体情報検出装置100によれば、伸縮部21(22)に隣り合う領域のバンド本体11(12)に接続されたカバー210(220)により、伸縮部21(22)が過度に捩じれたり傾いたりすることを防ぐことができ、過度の捩じれや傾きによる伸縮部21(22)の破損を抑制することが可能となる。また、伸縮部21(22)が伸縮動作してもカバー210(220)は伸縮部21(22)の動きに連れて動き、カバー210(220)と、バンド本体11(12)や伸縮部21(22)との間に隙間などを生じないため、被検体(生体面LF)の挟み込みなど装着感(フィット感)を損ねる事象を防ぐことが可能となる。
また、上述のような構成の生体情報検出装置100を用いることにより、被検体(生体面LF)が動く場合でも、センサー部90を所与の圧力で被検体に押し付けた状態を維持することが可能となる。
(第2実施形態)
図7Aおよび図7Bを用いて、本発明の身体装着型の電子機器の第2実施形態に係る生体情報検出装置101の構成例について説明する。図7Aには、本発明の身体装着型の電子機器としての生体情報検出装置101の上面(表面)側からの斜視図を示し、図7Bには、本発明の身体装着型の電子機器としての生体情報検出装置101の下面(裏面)側からの斜視図を示す。
上述の第1実施形態に係る生体情報検出装置100では、バンド部31(32)に接続された伸縮部21(22)と、それに対応するカバー210(220)とを2セット有している構成例、換言すれば第1のバンド部31および第2のバンド部32のそれぞれに伸縮部21(22)とカバー210(220)とを備えた構成例を説明した。
これに比し、身体装着型の電子機器の第2実施形態に係る生体情報検出装置101は、図7Aおよび図7Bに示すように、第1のバンド部31を構成する第1のバンド本体11に接続された第1の伸縮部21と、それに対応する第1のカバー210を1セットだけ有している。即ち、図7Aおよび図7Bに示すように、第2のバンド部132には、伸縮部が設けられておらず、第2のバンド本体112が、直接ケース部30と接続されている。ここで、第1の伸縮部21(第1のバンド部31)、および第1のカバー210の構成は、第1実施形態の構成と同様であるため、説明を省略する、また、その他の構成についても、図1Aおよび図1Bを参照して説明した第1実施形態の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、1セットの第1の伸縮部21と第1のカバー210とを備えた第2実施形態に係る生体情報検出装置101によれば、第1の伸縮部21、または第1の伸縮部21に隣り合う領域の第1のバンド本体11に接続された第1のカバー210により、第1の伸縮部21が過度に捩じれたり傾いたりすることを防ぐことができ、過度の捩じれや傾きによる第1の伸縮部21の破損を抑制することが可能となる。また、第1の伸縮部21が伸縮動作しても第1のカバー210は第1の伸縮部21の動きに連れて動き、第1のカバー210と第1の伸縮部21との間に隙間などを生じないため、被検体(生体面LF)の挟み込みなど装着感(フィット感)を損ねる事象を防ぐことが可能となる。即ち、第2実施形態に係る生体情報検出装置101においても、第1実施形態に係る生体情報検出装置100と同様な効果を奏する。
(バンドとケース部との取り付け構成)
ここで、図8Aおよび図8Bを参照して、上述の第1実施形態および第2実施形態における、バンド部31(32),132とケース部30との取り付け(接続)例について説明する。図8Aおよび図8Bは、バンド(伸縮部)のケースへの取付けを説明するための説明図であり、図8Aは上面側から見た上面斜視図であり、図8Bは、上面から見た平面図(上面図)である。なお、図8Aの上面斜視図は、図示の便宜上カバーの上部壁(第4の壁部)を省略し、伸縮部が視認できる状態を示している。また、図8Aの上面斜視図は、バネ棒BBを挿通する前の状態を示している。また、図8Bに示す平面図は、バネ棒BBを挿通した後の取り付け状態を示している。
取り付けの具体例としては、図8Aおよび図8Bに示すように、ケース部30における取り付け部位に孔部HL1および孔部HL5が設けられ、バンド部31(32)の伸縮部21(22)の取り付け側の端部に孔部HL3が設けられる。そして、これらの孔部(HL1、HL3、HL5)に、共通の棒部材(バネ棒)BBが挿通されることで、取り付け位置において、バンド部31(32)の伸縮部21(22)がケース部30に取り付けられることができる。
なお、バンド部31(32),132とケース部30との取り付け(接続)の構成は、上述例の伸縮部21(22)の取り付け部位を挟み、その両側にケース部30の取り付け部位が配置される構成に限定されるものではない。他の構成例としては、例えば、ケース部30の取り付け部位を挟み、その両側に伸縮部21(22)の取り付け部位が突出して配置され、それぞれに孔部が設けられ、それぞれの孔部に上述と同様な共通の棒部材(バネ棒)BBが挿通されることで、取り付け位置においてバンド部31(32),132とケース部30とを取り付け(接続)できる構成をあげることができる。
(カバーの変形例)
次に、カバー210(220)の変形例について、図9を参照しながら説明する。図9は、カバーの変形例を示す正断面図である。
上述した実施形態に係るカバー210(220)は、第1の壁部211(221)と、第2の壁部212(222)と、検体の生体面LFに対向する側において第1の壁部211(221)と第2の壁部212(222)とを接続する第3の壁部としての底部213(223)と、底部213(223)の反対側に位置する第4の壁部214(224)とが繋がった一体で形成されている例で説明した。
これに対し、図9に示す本変形例のカバー210a(220a)は、第1の壁部211(221)と第3の壁部としての底部213(223)との接続部分が、スリット状の分割部211D(221D)によって分断されている。即ち、変形例のカバー210a(220a)は、第1の壁部211(221)と第3の壁部としての底部213(223)とが接続されていない構成を示している。
このような構成のカバー210a(220a)によれば、バンド部31(32)への取り付けを容易に行うことが可能となる。具体的には、底部213(223)に対し、分割部211D(221D)を境に、第1の壁部211(221)や第4の壁部214(224)側を開いて、バンド部31(32)にセットする。その後、開いていた第1の壁部211(221)や第4の壁部214(224)を元の位置に戻すことにより、バンド部31(32)にカバー210a(220a)を取り付けることができる。このように、嵌め込み(押し込み)を行うことなく、容易にカバー210a(220a)を取り付けることができる。
(カバーとバンドの接続に係る変形例)
次に、カバーとバンドの接続に係る変形例について、図10を参照しながら説明する。図10は、カバーとバンドの接続に係る変形例における伸縮部の構成例を示す正断面図である。
上述した実施形態では、伸縮部21(22)に隣り合う領域のバンド本体11(12)に設けられた貫通孔117に、カバー210(220)に設けられた突起部217(227)が挿入されることにより、カバー210(220)とバンド部31(32)とが接続されていた。
これに対し、図10に示されているように、バンド本体11(12)に隣り合う領域の伸縮部21(22)とバンド本体11(12)とにかけて、凹部としての貫通孔117aが設けられている。そして、この貫通孔117aに、カバー210(220)に設けられた突起部217a(227a)が挿入されることにより、バンド部31(32)にカバー210(220)が接続される。
このような構成のカバー210(220)とバンド部31(32)との接続に係る変形例によれば、伸縮部21(22)と、該伸縮部21(22)に隣り合う領域のバンド本体11(12)とにかかる位置で、バンド部31(32)とカバー210(220)とが接続されている。これにより、上述の実施形態と同様に、伸縮部21(22)が伸縮動作してもカバー210(220)は伸縮部21(22)の動きに連れて動き、カバー210(220)と、バンド本体11(12)や伸縮部21(22)との間に隙間などを生じないため、被検体(生体面LF)の挟み込みなど装着感(フィット感)を損ねる事象を防ぐことが可能となる。また、伸縮部21(22)が過度に捩じれたり傾いたりすることを防ぐことができ、過度の捩じれや傾きによる伸縮部21(22)の破損を抑制することが可能となる。
以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、生体情報検出装置の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
11…第1のバンド本体、12…第2のバンド本体、21…第1の伸縮部、22…第2の伸縮部、30…ケースとしてのケース部、31…バンドとしての第1のバンド部、32…バンドとしての第2のバンド部、40…固定部、50…連結部、70…表示部、80…操作部、90…センサー部、100…身体装着型の電子機器としての生体情報検出装置、117…凹部としての貫通孔、210…第1のカバー、211…第1の壁部、212…第2の壁部、213…底部、214…第4の壁部、215…第1の遮蔽部、216…庇部、217…突起部、220…第2のカバー、221…第1の壁部、222…第2の壁部、223…底部、224…第4の壁部、225…第2の遮蔽部、226…庇部、227…突起部、LF…被検体の生体面、ISF1,ISF2…内側面、ISF3…内面、OSF…外面、FS…庇部の外面、SS1…第1の側面、SS2…第2の側面、FT…傾斜面、DR1…第1の方向、DR2…第2の方向。

Claims (11)

  1. バンド本体と、
    前記バンド本体に接続された伸縮部と、
    前記伸縮部、または前記伸縮部に隣り合う領域の前記バンド本体に接続され、前記伸縮部の少なくとも一部を覆うカバーと、を含むことを特徴とするバンド。
  2. 前記カバーは、
    自然長であるときの前記伸縮部を覆うように配置されることを特徴とする請求項1に記載のバンド。
  3. 前記バンド本体の長手方向を第1の方向とし、前記第1の方向と交差する方向を第2の方向としたとき、
    前記カバーは、
    第1の壁部と、
    前記第1の壁部と対向する第2の壁部と、を有し、
    前記伸縮部は、
    前記第2の方向と交差し、前記第1の壁部と対向する第1の側面と、
    前記第2の方向と交差し、前記第2の壁部と対向する第2の側面と、
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバンド。
  4. 前記カバーは、
    突起部を備え、前記バンドを被装着体に装着した場合に、前記第1の壁部および前記第2の壁部の前記被装着体に対向する側において前記第1の壁部と前記第2の壁部とを接続する第3の壁部、を有し、
    前記伸縮部、または前記バンド本体は、
    前記突起部に対応する位置に凹部を有し、
    前記突起部は、前記凹部に挿入されることを特徴とする請求項3に記載のバンド。
  5. 前記突起部は、
    先端部に、前記バンド本体側に向かって前記第3の壁部からの高さが減少する傾斜面を有することを特徴とする請求項4に記載のバンド。
  6. 前記カバーは、
    前記第1の壁部および前記第2の壁部から、前記第2の方向に沿って前記伸縮部に向かう方向に突出する遮蔽部を有することを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載のバンド。
  7. 前記カバーは、
    少なくとも前記第3の壁部から前記バンド本体側に突出する庇部を有することを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか一項に記載のバンド。
  8. 前記庇部の前記被装着体側に位置する面は、前記伸縮部側から前記バンド本体側に向かって、前記庇部の厚さが減少するように傾斜していることを特徴とする請求項7に記載のバンド。
  9. ケースと、
    バンド本体と、前記バンド本体に接続された伸縮部と、前記伸縮部、または前記伸縮部に隣り合う領域の前記バンド本体に接続され、前記伸縮部の少なくとも一部を覆うカバーと、を含み、前記ケースに接続されたバンドと、
    を備えていることを特徴とする身体装着型の電子機器。
  10. 前記バンド本体の長手方向を第1の方向とし、前記第1の方向と交差する方向を第2の方向とした場合に、
    前記カバーは、
    第1の壁部と、
    前記第1の壁部と対向する第2の壁部と、を有し、
    前記伸縮部は、
    前記第2の方向と交差し、前記第1の壁部と対向する第1の側面と、
    前記第2の方向と交差し、前記第2の壁部と対向する第2の側面と、
    を有することを特徴とする請求項9に記載の身体装着型の電子機器。
  11. 前記カバーは、
    突起部を備え、前記バンドを被装着体に装着した場合に、前記第1の壁部および前記第2の壁部の前記被装着体に対向する側において前記第1の壁部と前記第2の壁部とを接続する第3の壁部を有し、
    前記伸縮部、または前記バンド本体は、
    前記突起部に対応する位置に凹部を有し、
    前記突起部は、前記凹部に挿入されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の身体装着型の電子機器。
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