JP2017146422A - 印刷装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷装置において、給紙部に格納可能な最大枚数が少ない用紙(シート)を使用した印刷の実行中に複数の給紙部を利用可能にするための設定を、ユーザが適切に行えるようにする技術を提供する。【解決手段】印刷装置の制御部は、第1の給紙部に格納されるシート(対象シート)の設定が行われた際に、当該第1の給紙部に格納可能な対象シートの最大枚数に関連するパラメータに基づいて、対象シートが格納されている給紙部の数の確認が必要か否かを判定する(S603)。制御部は、確認が必要と判定すると、複数の給紙部のうちで、対象シートが格納された給紙部の数を確認する(S604)。更に、制御部は、確認された給紙部の数が所定数に達していなければ、対象シートの給紙に使用可能な給紙部として第2の給紙部を追加設定するようユーザに推奨し、ユーザの指示に従って当該第2の給紙部についての設定を行う(S605〜S608)。【選択図】図6
Description
本発明は、印刷装置及びその制御方法、並びにプログラムに関するものである。
近年、MFP等の印刷装置(画像形成装置)は、非常に多くの種類の用紙(シート)を印刷用の用紙としてサポートしている。例えば、非常に薄い(坪量の小さい)用紙から非常に厚い(坪量の大きい)用紙まで、様々な厚さの用紙がサポートされている。また、形状または表面性に特徴がある種類の用紙(例えば、用紙を折りたたんで糊付けされた封筒、及び表面に立体的な模様が付加されたエンボス紙)もサポートされている。
印刷装置で使用される用紙の厚みは、一般に、上述のように用紙の種類に依存する。印刷装置の給紙部(例えば給紙カセット)に格納可能な用紙の最大枚数は、格納される用紙の厚みが大きくなるほど少なくなる。また、特殊な形状の用紙が格納される給紙部の場合、その構成に依存して、格納可能な用紙の最大枚数が少ないことがある。更には、給紙部に格納可能な用紙の最大枚数は、給紙部から用紙を給紙するための給紙機構の構成にも依存しうる。印刷装置において給紙部に格納可能な最大枚数を上回る枚数の用紙を使用する印刷ジョブを実行する場合には、当該給紙部において用紙切れが発生するたびに、実行中の印刷動作を中断せざるを得なくなる。これにより、印刷装置の生産性が低下しうる。
このような印刷装置の生産性の低下を避けるための機能として、給紙部における用紙切れの発生時に複数の給紙部間で給紙元を自動的に切り替えながら印刷動作を継続する機能(以下、「ACC(オートカセットチェンジ)機能」と称する。)が知られている(特許文献1を参照)。ACC機能を利用すると、1つの給紙部に格納可能な最大枚数を上回る枚数の用紙を使用する印刷ジョブの実行を、複数の給紙部を利用することで印刷動作の中断なしで完了させることが可能になる。
上述のACC機能なしで印刷ジョブ(印刷処理)を実行する場合、給紙部に格納可能な用紙の最大枚数が少ないほど、当該給紙部の用紙切れに伴って印刷動作の中断が生じる可能性が高くなる。また、給紙部に格納可能な最大枚数が少ない用紙を使用する場合、当該給紙部に格納した用紙が短時間のうちに無くなることで印刷動作の中断が頻繁に生じる可能性がある。このような印刷動作の中断を防ぐためには、ACC機能を利用可能な状態で印刷ジョブを実行できるようにすることが望まれる。
したがって、給紙部に格納可能な最大枚数が少ない用紙を使用する場合には、印刷装置の状態がACC機能が動作可能な状態に設定されている必要がある。そのためには、印刷装置に対して適切な設定を行えるようにユーザを導くことが必要となる。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本発明は、印刷装置において、給紙部に格納可能な最大枚数が少ない用紙(シート)を使用した印刷の実行中に複数の給紙部を利用可能にするための設定を、ユーザが適切に行えるようにする技術を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、印刷装置として実現できる。本発明の一態様に係る印刷装置は、複数の給紙部を備え、給紙部間でシートの給紙元を切り替えながら印刷処理を実行可能な印刷装置であって、第1の給紙部に格納されるシートの設定が行われた際に、前記第1の給紙部に前記シートを格納可能な最大枚数に関連するパラメータに基づいて、前記シートが格納されている給紙部の数の確認が必要か否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記確認が必要であると判定されると、前記複数の給紙部のうちで前記シートが格納された給紙部の数を確認する確認手段と、前記確認された給紙部の数が所定数に達していなければ、前記シートの給紙に使用可能な給紙部として第2の給紙部を追加設定することをユーザに推奨し、ユーザの指示に従って前記第2の給紙部についての設定を行う追加設定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の別の一態様に係る印刷装置は、複数の給紙部を備え、給紙部間でシートの給紙元を切り替えながら印刷処理を実行可能な印刷装置であって、印刷ジョブの実行が開始された際に、当該印刷ジョブで指定されたシートの坪量または厚さに基づいて、前記指定されたシートが格納されている給紙部の数の確認が必要か否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段によって前記確認が必要であると判定されると、前記複数の給紙部のうちで前記指定されたシートが格納された給紙部の数を確認する確認手段と、前記確認された給紙部の数が所定数に達していなければ、前記指定されたシートの給紙に使用可能な給紙部を追加設定することをユーザに推奨し、ユーザの指示に従って当該追加設定の対象となる給紙部についての設定を行う追加設定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置において、給紙部に格納可能な最大枚数が少ないシートを使用した印刷の実行中に複数の給紙部を利用可能にするための設定を、ユーザが適切に行えるようになる。それにより、給紙部に格納可能な最大枚数が少ないシートを使用した印刷が実行される場合であっても、印刷の実行中に給紙部の用紙切れに起因して印刷動作が中断することを防止し、印刷装置の生産性の低下を避けることが可能になる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
第1の本実施形態では、印刷装置の一例として、読取(スキャン)機能、印刷(プリント)機能、複写(コピー)機能、データの送受信機能等の、多数の機能を有する複合機(MFP)について説明する。なお、本実施形態は、MFPだけでなく、プリント機能またはコピー機能のみを有する単一機能型の印刷装置に対しても適用可能である。
第1の本実施形態では、印刷装置の一例として、読取(スキャン)機能、印刷(プリント)機能、複写(コピー)機能、データの送受信機能等の、多数の機能を有する複合機(MFP)について説明する。なお、本実施形態は、MFPだけでなく、プリント機能またはコピー機能のみを有する単一機能型の印刷装置に対しても適用可能である。
<印刷システム1000の構成>
図1は、本実施形態に係る印刷システム1000を含むネットワークの構成例を示す図である。図1に示すように、印刷システム1000は、ネットワーク101を介して、クライアントコンピュータ(以下、PCと称する。)102と接続されている。印刷システム1000は、ネットワーク101を介してPC102と通信可能であり、例えば、PC102によって生成されたPDL(ページ記述言語)コードデータをPC102から受信できる。
図1は、本実施形態に係る印刷システム1000を含むネットワークの構成例を示す図である。図1に示すように、印刷システム1000は、ネットワーク101を介して、クライアントコンピュータ(以下、PCと称する。)102と接続されている。印刷システム1000は、ネットワーク101を介してPC102と通信可能であり、例えば、PC102によって生成されたPDL(ページ記述言語)コードデータをPC102から受信できる。
図2は、本実施形態に係る印刷システム1000のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態では、図2に示すように、印刷装置100が印刷システム1000に備わっている例について説明する。印刷システム1000は、印刷装置100と、印刷装置100と接続されたシート処理装置200とを備えている。印刷装置100は、上述のように、コピー機能及びプリンタ機能等の多数の機能を有するMFPである。印刷システム1000は、印刷装置100によってシートに印刷処理を行い、印刷処理が行われたシートに対してシート処理装置200によってシート処理を実行できるように構成されている。なお、シートは、記録紙、記録材、記録媒体、用紙、転写材、転写紙等と称されてもよい。
シート処理装置200は、印刷装置100と通信可能であり、印刷装置100からの指示に従って所定のシート処理を実行可能である。シート処理装置200は、例えば、印刷装置100から搬送されてきた複数のシートを束ねてステイプル処理を行う装置であってもよいし、印刷装置100から搬送されてきた各シートにパンチ穴を空ける処理を行う装置であってもよい。なお、印刷システム1000は、シート処理装置200を装着せずに構成することも可能である。その場合、印刷装置100で印刷処理が行われたシートは、印刷装置100の排紙トレイ、排紙カセット等のシート排紙部に排紙されてもよい。
印刷装置100は、スキャナ部201、外部インタフェース(I/F)202、プリンタ部203、操作部204、制御部205、ROM207、RAM208、ハードディスクドライブ(HDD)209、圧縮伸張部210、及び給紙部211を備えている。スキャナ部201は、原稿上の画像を読み取ってこれを画像データに変換し、他のユニットへ出力する。外部I/F202は、ネットワーク101を介して通信可能な外部デバイス(PC102等)との間で、ネットワーク101を介してデータの送受信を行う。プリンタ部203は、入力された画像データに基づく画像をシートに印刷する。
給紙部211は、プリンタ部203による印刷処理に用いられるシートが格納されるシート格納部であり、図3に示す給紙カセット317,318、給紙デッキ319、及び手差しカセット(手差しトレイ)320のそれぞれに対応する。印刷装置100は、このように複数の給紙部(シート格納部)211を備えている。プリンタ部203によって印刷処理が実行される際には、給紙部211からシートが給紙され、プリンタ部203へ搬送される。プリンタ部203は、給紙部211から搬送されてきたシートに画像を印刷する。
操作部204は、図4に示すように、各種画面を必要に応じて表示するタッチパネル部401と、ユーザの操作を受け付けるキー入力部402とを備えている。ユーザは、タッチパネル部401またはキー入力部402を介して、印刷システム1000(印刷装置100)に対して、コピー処理の実行指示等の種々の指示を行うことが可能である。
制御部205は、CPU(図示せず)を含み、印刷システム1000全体の動作を制御する。即ち、制御部205は印刷装置100だけでなく、印刷装置100と接続されたシート処理装置200の動作も制御する。ROM207には、制御部205によって実行される各種コンピュータプログラムが格納されている。例えば、ROM207には、後述する図6に示すような処理を実現するための制御プログラム、各種画面を操作部204に表示するための表示制御プログラムが格納されている。ROM207には、更に、PC102から受信されたPDLコードデータを制御部205が解釈し、当該データをラスタイメージデータに展開する処理を実行するためのプログラム、ブートシーケンス、フォント情報等の、種々のデータが格納されうる。
RAM208は、種々のデータを一時的に保持するための不揮発性メモリである。例えば、スキャナ部201から、または外部I/F202を介して外部デバイスから送られてきた画像データまたはPDLコードデータ、ROM207からロードされたプログラム、印刷システム1000の動作に関連する各種設定情報等のデータが格納される。制御部205は、RAM208に格納されたデータを読み出して使用する。本実施形態では、RAM208は、その一部に小型の電池を内蔵しており、主電源からの電力供給が止まっている間にもデータを保持する不揮発性メモリとして構成された記憶領域である不揮発メモリ領域220を有している。
HDD209は、大容量の記憶デバイスであり、例えば、スキャナ部201から出力され、圧縮伸張部210によって圧縮された画像データを保存するために使用される。圧縮伸張部210は、JBIGまたはJPEG等の各種圧縮方式で、RAM208またはHDD209に格納されている画像データの圧縮・伸張処理を行う。また、圧縮伸張部210は、PDLデータを解析し、ラスタイメージデータに展開する処理も行う。
図3は、本実施形態に係る印刷装置100のハードウェア構成例を示す断面図である。印刷装置100において、自動原稿搬送装置(ADF)301は、原稿カセットに格納された原稿束から1枚ずつ順に原稿を分離して原稿台ガラスへ搬送する。スキャナ302は、原稿台ガラス上に搬送された原稿の画像を読み取り、当該画像をCCDによって画像データに変換する。
画像データによって変調された光ビーム(レーザ光)は、回転中の回転多面鏡(ポリゴンミラー)303の反射面で反射することで、感光ドラム304上を走査する走査光となる。レーザ光の走査によって感光ドラム304上に形成された静電潜像が、現像剤(トナー)によって現像されることで、感光ドラム304上にトナー像が形成される。当該トナー像は、転写ドラム305上に貼り付けられたシートに転写される。このような一連の画像形成プロセスが、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色のトナーを用いて順に実行されることで、マルチカラー(多色)画像がシート上に形成される。
4色の画像形成プロセスによって、4色のトナーから成る多色画像が形成されたシートは、分離爪306によって転写ドラム305から分離され、搬送器307によって定着器308へ搬送される。定着器308は、搬送されてきたシート上のトナーを、熱及び圧力によって当該シートに定着させる。定着器308を通過したシートは、印刷装置100の後段に接続されているシート処理装置200へ搬送される。制御部205は、このような一連のシーケンスによってシートに対する印刷処理を実行するよう、印刷装置100を制御する。
印刷装置100は、上述のように、給紙カセット317,318、給紙デッキ319、及び手差しカセット320を給紙部211として備えている。給紙カセット317,318及び給紙デッキ319には、サイズまたは種類(材質)の異なるシートをそれぞれ格納できる。また、手差しカセット320には、OHPシート等の特殊な種類のシートを含む、各種シートを格納(セット)できる。給紙カセット317,318、給紙デッキ319、及び手差しカセット320のそれぞれには、給紙ローラが設けられており、それぞれに格納されたシートは給紙ローラによって1枚ずつ連続的に給紙される。
図5は、給紙カセット317,318の給紙機構を示す断面図である。図5に示すように、給紙カセット317,318には、それぞれリフター501及びヒーター502が設けられている。リフター501は、給紙カセット317,318に格納されたシートを給紙ローラ503による給紙が可能な高さまでリフトアップする。このため、給紙カセット317,318には、給紙ローラ503によって給紙が可能な高さまでシートを格納(積載)できる。この高さは給紙カセット317,318ごとに一定であるため、給紙カセット317,318に格納可能なシートの最大枚数は、格納されるシートの厚さに依存する。
ヒーター502は、給紙カセット317,318に格納されたシートの湿度を調節し、シートの重送またはカールを防ぐために設けられている。なお、給紙カセット317,318は、シート間に空気を送り込んでシートを浮かび上がらせて給紙することで重送を防止する機構を備えていてもよい。その場合、そのような機構を配置するためのスペースが必要となるため、給紙カセット317,318に格納可能なシートの最大枚数が少なくなりうる。
印刷装置100は、管理者等のユーザから操作部204を介して設定の入力を受け付けて、入力された設定を印刷装置100(印刷システム1000)の設定として保持する機能を有している。操作部204のキー入力部402に設けられた機器設定ボタン403をユーザが押下すると、制御部205は、印刷装置100(印刷システム1000)の設定項目の一覧を、タッチパネル部401に表示する。ユーザが、表示された設定項目の一覧から所望の項目を選択し、選択した項目に関する設定を行うと、制御部205は、設定された内容を印刷システム1000の機器設定としてRAM208に格納する。本実施形態では、印刷システム1000の機器設定は、RAM208内の不揮発メモリ領域220に保持される。
<ACC機能及びグループ化機能>
本実施形態の印刷装置100は、上述のACC(オートカセットチェンジ)機能を有しており、当該ACC機能により、給紙部間でシートの給紙元を切り替えながら印刷処理を実行可能である。ACC機能は、ある給紙部(給紙カセット)に格納されたシートを用いた印刷動作の実行中に当該給紙部内のシートが無くなった場合、他の給紙部に同じシートが格納されていれば、当該他の給紙部内のシートを使用して印刷動作を継続する機能である。ACC機能による給紙部(給紙元)の切り替えは、実行中の印刷動作を中断させることのないように制御される。ユーザは、給紙部が切り替わり印刷動作が継続している間に、シートが無くなった給紙部にシートを補給できる。ACC機能によれば、1つの給紙部に格納可能なシートの最大枚数を上回る枚数のシートを使用する印刷ジョブを実行する場合であっても、複数の給紙カセットを利用して、印刷動作を途中で中断させることなく印刷ジョブを完了させることが可能となる。即ち、印刷処理における生産性を維持しながら印刷ジョブを実行できる。
本実施形態の印刷装置100は、上述のACC(オートカセットチェンジ)機能を有しており、当該ACC機能により、給紙部間でシートの給紙元を切り替えながら印刷処理を実行可能である。ACC機能は、ある給紙部(給紙カセット)に格納されたシートを用いた印刷動作の実行中に当該給紙部内のシートが無くなった場合、他の給紙部に同じシートが格納されていれば、当該他の給紙部内のシートを使用して印刷動作を継続する機能である。ACC機能による給紙部(給紙元)の切り替えは、実行中の印刷動作を中断させることのないように制御される。ユーザは、給紙部が切り替わり印刷動作が継続している間に、シートが無くなった給紙部にシートを補給できる。ACC機能によれば、1つの給紙部に格納可能なシートの最大枚数を上回る枚数のシートを使用する印刷ジョブを実行する場合であっても、複数の給紙カセットを利用して、印刷動作を途中で中断させることなく印刷ジョブを完了させることが可能となる。即ち、印刷処理における生産性を維持しながら印刷ジョブを実行できる。
印刷装置100は、実行対象の印刷ジョブに給紙部(給紙カセット)の指定が含まれている場合には、指定された給紙部を使用して印刷ジョブを実行する。この場合、印刷装置100は、指定された給紙部以外の給紙部を使用しないように動作する。このため、印刷ジョブにおいて給紙部の指定が行われている場合、印刷装置100は、基本的には、ACC機能を利用して印刷ジョブを実行することができない。ACC機能を利用可能にするためには、例えば、印刷ジョブにおいて行われている給紙部の指定を解除する必要がある。
本実施形態の印刷装置100は、印刷ジョブにおいて給紙部の指定が行われている場合にもACC機能を利用可能にするための機能として、グループ化機能を有している。グループ化機能は、複数の給紙部をグループ化して1つの給紙部として扱うことで、グループ化された給紙部間におけるACCの実行を可能にする機能である。印刷装置100は、グループ化された複数の給紙部のうちの1つ給紙部が印刷ジョブで指定されていれば、必要な場合に、グループ化されている給紙部間でACCを実行するように動作する。このように、本実施形態の印刷装置100では、給紙部の指定が行われている印刷ジョブであっても、グループ化機能を利用することでACC機能の利用が可能になる。
<給紙部の追加設定処理>
本実施形態の印刷装置100は、各給紙部211に格納されるシートについての設定時に、当該給紙部に格納可能な最大枚数が少ないシートを使用した印刷の実行中にACC機能を動作可能な状態にするための設定を、ユーザが適切に行えるようにする。シートの格納対象となる第1の給紙部に格納可能なシートの最大枚数が少ない場合、印刷ジョブで使用されるシートの枚数が、当該最大枚数を超える可能性が高くなる。即ち、第1の給紙部のシートを使用した印刷ジョブの実行中に印刷動作の中断が(頻繁に)生じるのを防ぐためには、ACC機能を利用可能な状態で印刷ジョブを実行できるようにする必要がある。
本実施形態の印刷装置100は、各給紙部211に格納されるシートについての設定時に、当該給紙部に格納可能な最大枚数が少ないシートを使用した印刷の実行中にACC機能を動作可能な状態にするための設定を、ユーザが適切に行えるようにする。シートの格納対象となる第1の給紙部に格納可能なシートの最大枚数が少ない場合、印刷ジョブで使用されるシートの枚数が、当該最大枚数を超える可能性が高くなる。即ち、第1の給紙部のシートを使用した印刷ジョブの実行中に印刷動作の中断が(頻繁に)生じるのを防ぐためには、ACC機能を利用可能な状態で印刷ジョブを実行できるようにする必要がある。
そこで、制御部205は、第1の給紙部に格納されるシート(対象シート)の設定が行われた際に、当該第1の給紙部に格納可能な対象シートの最大枚数に関連するパラメータに基づいて、対象シートが格納されている給紙部の数の確認が必要か否かを判定する。当該判定では、第1の格納可能な対象シートの最大枚数に関連するパラメータが、当該最大枚数が少ないことを示す場合に、給紙部の数の確認が必要と判定される。なお、このパラメータには、例えば、第1の給紙部に格納される対象シートの坪量若しくは厚み、または最大枚数そのものを用いることができる。
制御部205は、上述の判定結果に従って、複数の給紙部のうちで、対象シートが格納された給紙部(即ち、ACC機能の動作に利用可能な給紙部)の数を確認する。更に、制御部205は、確認された給紙部の数が所定数に達していなければ、対象シートの給紙に使用可能な給紙部として第2の給紙部を追加設定するようユーザに推奨する。更に、制御部205は、ユーザの指示に従って当該第2の給紙部についての設定を行う。このようにして、ACC機能を動作可能な状態にするために必要となる追加設定を行うように、ユーザを導くことが可能になる。
以下では、図6のフローチャートを参照して、用紙設定時に実行される追加設定処理の手順について説明する。本実施形態の印刷システム1000では、ユーザは、特定の給紙部(例えば給紙カセット317)にシートを格納する際、当該シートについての設定(用紙設定)を、必要に応じて操作部204を用いて行う。用紙設定の内容は、機器設定として不揮発メモリ領域220に保持され、印刷処理に使用される。図6に示す処理は、用紙設定の対象となる給紙部以外の他の給紙部についても追加的に用紙設定を行うように、必要に応じてユーザに促す(推奨する)ための処理である。なお、図6の各ステップの処理は、ROM207に格納された制御プログラムを制御部205が読み出して実行することによって、印刷システム1000(印刷装置100)において実現される。
本例では、ユーザが給紙カセット317にシートを格納し、給紙カセット317に対応する用紙設定を行う場合について説明する。ユーザが、給紙カセット317にシートを格納し、操作部204を用いて給紙カセット317についての用紙設定を行うと、S601で、制御部205は、操作部204を介して、ユーザからの用紙設定指示を受け付ける。次にS602で、制御部205は、S601で受け付けた用紙設定指示に従って、対象となる給紙部(給紙カセット317)についての用紙設定を実行する。その結果、用紙設定の内容が不揮発メモリ領域220に格納される。
その後、S603で、制御部205は、用紙設定指示で指定されたシートの坪量が所定値以上であるか否かを判定する。この判定処理で用いられる所定値は、ユーザによって事前に設定され、機器設定の1つとして不揮発メモリ領域220に格納されている。また、シートの坪量は、例えば、用紙設定指示で指定されたシートの種類に基づいて、不揮発メモリ領域220に予め格納された、シートの種類と坪量との対応関係を示すデータから取得できる。
S603では、シートの坪量に関する判定処理によって、給紙カセット317に格納可能なシートの最大枚数が少ないか否かを判定している。即ち、シートの坪量が大きいほど、シートの厚さが大きくなり、給紙カセット317に格納可能なシートの最大枚数が少なくなる。このため、S603では、シートの坪量の代わりに、シートの厚さが判定処理に用いられてもよい。あるいは、給紙カセット317に格納可能なシートの最大枚数が、シートの種類から明らかとなる場合には、当該最大枚数が、シートの坪量の代わりに判定処理に用いられてもよい。
S603において、制御部205は、指定されたシートの坪量(または厚さ)が所定値以上であると判定した場合、処理をS604へ進める。これは、給紙カセット317に格納可能なシートの最大枚数が少ないため、指定されたシートが格納されている、ACC機能の動作に利用可能な給紙部の確認が必要と判定したことに相当する。この場合、S604以降において、給紙カセット317以外の他の給紙部についても追加的に用紙設定を行うよう、必要に応じてユーザに促す処理が行われる。なお、シートの最大枚数が判定処理に用いられる場合、制御部205は、当該最大枚数が所定枚数以上でない場合に、処理をS604へ進めればよい。一方、制御部205は、シートの坪量(または)が所定値未満であると判定した場合には、処理を終了する。これは、給紙カセット317に格納可能なシートの最大枚数は少なくないため、ACC機能の動作に利用可能な給紙部の確認は不要であると判定したことに相当する。
S604で、制御部205は、印刷装置100が備える複数の給紙部のうちで、用紙設定指示で指定されたシートが格納されている給紙部の数を確認し、確認した給紙部の数が所定数以上であるか(所定数に達しているか)否かを判定する。S604の判定処理で用いられる所定数は、ACC機能の動作に必要な給紙部の数としてユーザによって事前に設定され、機器設定の1つとして不揮発メモリ領域220に格納されている。一方、制御部205は、給紙部の数が所定数未満である(所定数に達していない)と判定した場合には、処理をS605へ進め、給紙部の数が所定数以上であると判定した場合には、処理を終了する。
なお、S604における、指定されたシートが格納されている給紙部の数は、ACC機能を利用した場合に、印刷装置100全体で、指定されたシートについて用紙切れを生じさせずに連続して給紙可能な枚数と関連する。給紙部の数が多いほど、印刷装置100全体で、指定されたシートの格納可能な最大枚数が多くなり、連続して給紙可能なシートの枚数が多くなる。このため、印刷装置100が、それぞれの給紙部211に格納されているシートの枚数を把握する機能を有している場合、S604では、給紙部の数に代えて、そのような機能を用いて把握されるシートの枚数を用いた判定処理が行われてもよい。例えば、指定されたシートが格納されている1つ以上の給紙部に格納されているシートの枚数が所定数以上であるか否かが判定されてもよい。
S605で、制御部205は、複数の給紙部のうちで、用紙設定指示で指定されたシートを最も多く格納可能な給紙部を探索する。なお、S605の探索は、用紙設定指示で指定された給紙部である給紙カセット317以外の給紙部について行われ、例えば給紙カセット318及び給紙デッキ319が探索される。探索が完了すると、制御部205は処理をS606へ進める。
S606〜S608では、制御部205は、用紙設定指示で指定されたシートの給紙に使用可能な給紙部を追加設定することをユーザに推奨し、ユーザの指示に従って当該給紙設定の対象となる給紙部についての設定を行う。具体的には、S606で、制御部205は、S605で探索した給紙部の情報を用いて、操作部204(タッチパネル部401)にユーザへのメッセージを表示する。当該メッセージは、用紙設定指示で指定されたシート用の給紙部の追加(追加設定)をユーザに推奨するメッセージである。S606では、制御部205は、操作部204に表示する操作画面を介して、指定されたシート用の給紙部として追加するか否かの設定、及び追加する給紙部の設定を、ユーザから受け付ける。
ここで、図10(A)は、S606においてタッチパネル部401に表示される操作画面の一例を示している。図10(A)の追加設定画面1010には、指定されたシート用の給紙部(給紙カセット)の追加を推奨するメッセージ1001と、追加を推奨する給紙カセットの数(推奨カセット数)1002と、追加を推奨する給紙カセットの情報1003とが含まれている。なお、メッセージ1001に含まれる「給紙カセット3」は、給紙カセット317に相当する。推奨カセットの数1002は、例えば、S604で使用した所定数から現在の給紙部の数との差分として導き出され、不揮発メモリ領域220に格納されている。
また、追加設定画面1010では、追加を推奨する給紙カセットを選択するための、複数の給紙部(給紙カセット)に対応する複数の選択ボタン1004が含まれている。制御部205は、S604における探索の結果を利用して、例えば、格納可能なシートの枚数が多い順に、追加を推奨する給紙カセットに対応する選択ボタン1004を必要な数だけ表示する。なお追加設定画面1010において、用紙設定指示で指定された給紙部である給紙カセット317に対応する選択ボタンはグレーアウトされており、既に選択されている(即ち、用紙設定指示で指定されたシート用に設定されている)ことを示している。
S607で、制御部205は、S606で操作部204に表示した操作画面に対するユーザの操作に従って、指定されたシート用の給紙部を追加するか否かを判定する。即ち、制御部205は、指定されたシート用の給紙部(第2の給紙部)を追加設定することがユーザによって指示されたか否かを判定する。制御部205は、給紙部を追加しないと判定した場合には、処理を終了し、給紙部を追加すると判定した場合には、処理をS608へ進める。
S608で、制御部205は、追加設定画面1010を用いて追加対象として指定された給紙部について、S601において受け付けた用紙設定指示に従った用紙設定と同じ用紙設定を行う。即ち、追加対象の給紙部に対応する用紙設定をユーザから受け付けずに、給紙カセット317に対応する用紙設定が、追加対象の給紙部の用紙設定に適用される。したがって、追加対象の給紙部についての用紙設定をユーザが行う必要がなくなり、ユーザの手間を軽減できる。S608における設定の結果、用紙設定指示(S601)で指定されたシート用の給紙部が追加(追加設定)されることになる。
更にS609で、制御部205は、用紙設定指示の対象となった給紙部(給紙カセット317)と、追加設定画面1010を用いて追加対象として指定された給紙部とのグループ化を行う。このグループ化は、グループ化された給紙部のうちの1つの給紙部の使用が指定された印刷ジョブであっても、当該印刷ジョブの実行中に、グループ化された給紙部間での給紙元の切り替えを可能にする。
本例では、給紙カセット217に格納されたシートを使用して印刷処理(印刷ジョブ)を実行する場合に、それぞれ同じシートが格納されている給紙カセット217と追加された給紙カセットとの間でACC機能を動作させることが可能になる。即ち、グループ化された給紙カセット間でACC機能を動作させることが可能になり、シートの給紙元を給紙カセット217のみに限定せずに、それぞれ同じシートが格納された複数の給紙部を給紙元として使用することが可能になる。なお、S609のグループ化は、省略されてもよい。その場合、制御部205は処理をS608からS604へ戻す。
S609のグループ化が完了すると、制御部205は、処理をS604に戻すことで、用紙設定指示で指定されたシートが格納されている給紙部の数を再び確認し、判定処理を行う。制御部205は、確認した給紙部の数が、S606で操作画面に示した推奨カセット数に達するまで、S605〜S609の処理を繰り返す。このようにして、制御部205は、シートの給紙に使用可能な給紙部の数が所定数に達するために必要な数の給紙部を追加設定することをユーザに推奨する。ただし、用紙設定指示で指定されたシートが格納されている給紙部の数が推奨カセット数に達していなくても、図10(A)の操作画面において「設定しない」ボタン1005が押下された場合には(S607で「NO」)、処理を終了することになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、給紙部に格納可能な最大枚数が少ないシートを使用した印刷の実行中にACC機能を動作可能な状態にするための設定を、ユーザが適切に行えるようになる。その結果、給紙部に格納可能なシートの最大枚数が少ないシートを使用した印刷が実行される場合であっても、ACC機能が有効に動作することが可能になる。即ち、印刷の実行中に給紙部の用紙切れに起因して印刷動作が中断することを防止し、印刷装置の生産性の低下を避けることが可能になる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、複数の給紙部のうちで、シートの格納対象となる給紙部(給紙カセット317)について用紙設定を行う際の処理について説明している。第2の実施形態では、印刷ジョブを受信して実行する際の処理について説明する。以下では、第1の実施形態との相違点を中心として本実施形態について説明する。
第1の実施形態では、複数の給紙部のうちで、シートの格納対象となる給紙部(給紙カセット317)について用紙設定を行う際の処理について説明している。第2の実施形態では、印刷ジョブを受信して実行する際の処理について説明する。以下では、第1の実施形態との相違点を中心として本実施形態について説明する。
本実施形態では、印刷ジョブの実行が開始された際に、制御部205は、当該印刷ジョブで指定されたシートの坪量または厚さに基づいて、当該指定されたシートが格納されている給紙部の数の確認が必要か否かを判定する。当該判定では、指定されたシートの坪量または厚さが、当該シートを各給紙部211に格納可能な枚数が少ないことを示す場合に、給紙部の数の確認が必要と判定される。制御部205は、上述の判定結果に従って、複数の給紙部のうちで、指定されたシートが格納された給紙部(即ち、ACC機能の動作に利用可能な給紙部)の数を確認する。更に、制御部205は、確認された給紙部の数が所定数に達していなければ、指定されたシートの給紙に使用可能な給紙部を追加設定するようユーザに推奨する。更に、制御部205は、ユーザの指示に従って当該第2の給紙部についての設定を行う。このようにして、印刷ジョブの実行時に、当該印刷ジョブにおいてACC機能を動作可能な状態にするために必要となる追加設定を行うように、ユーザを導くことが可能になる。
以下では、図7のフローチャートを参照して、印刷ジョブの受信時に実行される追加設定処理の手順について説明する。なお、図7の各ステップの処理は、ROM207に格納された制御プログラムを制御部205が読み出して実行することによって、印刷システム1000(印刷装置100)において実現される。制御部205は、ネットワーク101を介して通信可能なPC102等の外部デバイスから送信された印刷ジョブを、外部I/F202を介して受信すると、図7のフローチャートに従った処理を開始する。
S701で、制御部205は、受信した印刷ジョブを解析することで、受信した印刷ジョブで使用する(即ち、印刷ジョブで指定された)シートの種類及び枚数を特定する。その後、S702で、受信した印刷ジョブに基づく印刷処理を開始する。なお、制御部205は、印刷ジョブの解析を実行しながら印刷処理を並列に実行してもよい。
印刷処理の開始後、S703で、制御部205は、印刷ジョブで使用するシートの枚数が、印刷装置100内に存在する現在使用可能なシートの枚数を上回るか否かを判定する。即ち、S703では、各給紙部211に現在格納されているシートを使用して印刷処理を継続した場合に、用紙切れによる中断を生じさせずに印刷ジョブを完了させることが可能であるか否かを判定している。ここで、現在使用可能なシートの枚数とは、各給紙部に現在格納されている、印刷ジョブで指定されたシートの総枚数に相当し、即ち、複数の給紙部から、印刷ジョブで指定されたシートを給紙可能な枚数に相当する。ただし、印刷ジョブが給紙部の指定を含む場合には、上記の総枚数は、指定された給紙部と、当該給紙部とグループ化された他の給紙部とに現在格納されているシートの総枚数に相当する。
S703において、制御部205は、使用するシートの枚数が現在使用可能なシートを上回らないと判定した場合には、図7のフローチャートに従った処理を終了する。即ち、印刷ジョブの完了前に用紙切れが生じない場合には、設定の変更なしでそのまま印刷ジョブの実行が継続される。一方、S703において、制御部205は、使用するシートの枚数が現在使用可能なシートの枚数を上回ると判定した場合には、処理をS704へ進める。即ち、印刷ジョブの完了前に用紙切れが生じる場合には、S704以降の処理を更に実行する。
S704で、制御部205は、印刷ジョブで使用するシートの坪量(または厚さ)が所定値以上か否かを判定する。この判定処理で用いられる所定値及び坪量(または厚さ)は、S603と同様、不揮発メモリ領域220に格納されたデータから取得されうる。S704において、制御部205は、シートの坪量が所定値以上であると判定した場合には、処理をS705へ進める。これは、印刷ジョブで指定されたシートを各給紙部211に格納可能な枚数が少ないため、当該指定されたシートが格納されている、ACC機能の動作に利用可能な給紙部の確認が必要と判定したことに相当する。
一方、S704において、制御部205は、シートの坪量が所定値未満であると判定した場合には、処理を終了する。この場合、印刷ジョブで使用するシートは、非常に薄く、各給紙部に大量に格納可能な種類のシートである。このため、印刷ジョブの実行中に、いずれは用紙切れが生じるとしても、頻繁に用紙切れが生じることがない。そこで、制御部205は、図10(A)に示すような操作画面を用いて他の給紙部の追加をユーザに促す動作は行わないようにする。
S705で、制御部205は、印刷ジョブが給紙部の指定を含んでいる(印刷ジョブに給紙部の指定が行われている)か否かを判定する。制御部205は、印刷ジョブが給紙部の指定を含んでいないと判定した場合には、処理をS712へ進め、含んでいると判定した場合には、処理をS706へ進める。S705〜S711の処理は、印刷ジョブが給紙部の指定を含んでいる場合に限って実行される。
S706で、制御部205は、印刷ジョブの実行中にACC機能が有効に動作するか否かを判定する。具体的には、制御部205は、印刷ジョブで指定されている給紙部と、当該に格納されているシートと同じシートが格納されている他の給紙部とが、同一のグループとしてグループ化されているか否かを判定する。即ち、制御部205は、印刷ジョブで使用するシートが格納された全給紙部を対象範囲として、ACC機能が動作するか否かを判定する。S706において、制御部205は、ACC機能が有効に動作すると判定した場合にはS712へ処理を進め、ACC機能が有効に動作しないと判定した場合にはS707へ処理を進める。
S707で、制御部205は、操作部204(タッチパネル部401)に、図10(B)に示す給紙設定画面1050を表示することで、印刷ジョブにおける給紙部の指定の解除、または給紙部のグループ化をユーザに、推奨(提案)する。図10(B)に示すように、給紙設定画面1050は、印刷ジョブにおける給紙部の指定の解除、または給紙部のグループ化を提案するメッセージ1051を含んでいる。ユーザは、ボタン1052〜1054のいずれかを押下することで、指示を行うことが可能である。
S708〜S711では、制御部205は、給紙設定画面1050に対するユーザの操作に従った処理を実行する。S708で、制御部205は、ボタン1053が押下されたか否かに従って、印刷ジョブにおける給紙部の指定を解除するか否かを判定する。ボタン1053が押下された場合、制御部205は、処理をS709に進め、給紙部の指定を解除することで、指定された給紙部からシートを給紙する給紙設定を自動給紙設定に変更する。この場合、印刷ジョブで使用するシートが格納された給紙部を対象範囲としてACC機能の利用が可能になる。
給紙部の指定を解除しない場合、次にS710で、制御部205は、ボタン1054が押下されたか否かに従って、給紙部のグループ化を実行するか否かを判定する。ボタン1054が押下された場合、制御部205は、処理をS711へ進め、給紙部のグループ化を実行する。S711では、印刷ジョブで使用するシートが格納された全ての給紙部がグループ化される。この場合、グループ化された給紙部を対象範囲としてACC機能の利用が可能になる。なお、ボタン1052が押下され、給紙部の指定の解除も給紙部のグループ化も行わない場合には、制御部205は処理を終了する。S709またはS711の処理が完了すると、制御部205は、処理をS712へ進める。
S712で、制御部205は、図8のフローチャートに従ってS801〜S806の処理を実行する。具体的には、S712において、制御部205は、印刷ジョブで指定されたシートの給紙に使用可能な給紙部を追加設定することをユーザに推奨し、ユーザの指示に従って当該追加設定の対象となる給紙部についての設定を行う、追加設定処理を実行する。
図8に示すS801〜S806の処理は、それぞれ、第1の実施形態のS604〜S609(図6)と同様の処理によって実現可能である。ただし、S802では、制御部205は、複数の給紙部のうちで、印刷ジョブで指定されたシートが格納された給紙部以外で、当該指定されたシートを最も多く格納可能な給紙部を探索する。また、S806では、制御部205は、複数の給紙部のうちで、S805で追加設定された給紙部を含む、印刷ジョブで指定されたシートが格納された給紙部のグループ化を行う。制御部205は、図8のフローチャートに従ってS712の処理が完了すると、図7のフローチャートに従った処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、各給紙部に格納可能な最大枚数が少ないシートを使用する印刷ジョブを実行する場合であっても、印刷の実行中にACC機能を動作可能な状態にするための設定を、ユーザが適切に行えるようになる。その結果、そのような印刷ジョブの実行中に、ACC機能が有効に動作することが可能になる。即ち、印刷ジョブの実行中に給紙部の用紙切れに起因して印刷動作が中断することを防止し、印刷装置の生産性の低下を避けることが可能になる。
[第3の実施形態]
第1及び第2の実施形態の印刷システム1000では、印刷ジョブの実行開始後、使用中の給紙部(給紙カセット)が空になると、ACCが実行されることで印刷処理が継続される。具体的には、印刷ジョブの実行中に、給紙元として使用されていた第1の給紙部のシートが無くなることで、第2の給紙部への給紙元の切り替えが行われる。第3の実施形態では、このようにACCが実行された際に、予め定められた通知優先度に従って、空になった第1の給紙部へシートを補給するようユーザに促す通知を行う処理について説明する。以下では、第1及び第2の実施形態との相違点を中心として本実施形態について説明する。
第1及び第2の実施形態の印刷システム1000では、印刷ジョブの実行開始後、使用中の給紙部(給紙カセット)が空になると、ACCが実行されることで印刷処理が継続される。具体的には、印刷ジョブの実行中に、給紙元として使用されていた第1の給紙部のシートが無くなることで、第2の給紙部への給紙元の切り替えが行われる。第3の実施形態では、このようにACCが実行された際に、予め定められた通知優先度に従って、空になった第1の給紙部へシートを補給するようユーザに促す通知を行う処理について説明する。以下では、第1及び第2の実施形態との相違点を中心として本実施形態について説明する。
図9は、ACCの実行時におけるユーザへの通知処理の手順を示すフローチャートである。なお、図7の各ステップの処理は、ROM207に格納された制御プログラムを制御部205が読み出して実行することによって、印刷システム1000(印刷装置100)において実現される。
印刷ジョブの実行中に、制御部205は、印刷装置100が備える各給紙部211のシート残量を監視している。S901で、制御部205は、そのような監視の結果に基づいて、使用中の給紙部において用紙切れが生じたか否かを判定し、用紙切れが発生したと判定すると処理をS902へ進める。S902で、制御部205は、印刷ジョブで使用しているシートが格納されている他の給紙部に、シートの給紙元を切り替えることで、ACCを実行する。なお、制御部205は、使用中の給紙部において用紙切れが生じる前に、ACCの対象となる他の給紙部の準備動作を行っておくことで、プリンタ部203による印刷動作を中断することなく給紙元の切り替えを行う。
その後、S903で、制御部205は、ACCの実行時に(ACC機能の動作時に)優先度を上げて用紙切れの通知を行うことが設定されているか否かを判定する。この判定処理は、図11に示す優先度設定画面1100を用いてユーザによって事前に設定された内容に基づいて行われる。なお、優先度設定画面1100を用いた設定内容は、機器設定の1つとして不揮発メモリ領域220に格納されている。
図11に示すように、優先度設定画面1100では、給紙部(給紙カセット)のシート(用紙)が無くなった際に行う通知に関する優先度を設定可能である。制御部205は、ユーザが機器設定ボタン403を押下し、タッチパネル部401に表示された設定項目の一覧から、優先度設定に対応する項目が選択されると、優先度設定画面1100をタッチパネル部401に表示して、設定を受け付ける。優先度設定画面1100において、ラジオボタン1102が選択されると、優先度を上げて通知を行うことが設定される。一方、ラジオボタン1103が選択されると、通常の優先度で通知を行うことが設定される。
S903において、制御部205は、優先度を上げて用紙切れの通知を行うことが設定されていないと判定した場合には処理をS904へ進め、優先度を上げて用紙切れの通知を行うことが設定されていると判定した場合には処理をS905へ進める。
S904では、制御部205は、通常の優先度で用紙切れの通知を行い、処理をS909へ進める。例えば、制御部205は、音またはタリーによる通知は行わず、タッチパネル部401の端部に、シートが無くなったことを示すメッセージを表示することで、シートが無くなった給紙部へのシートの補給を促す。あるいは、制御部205は、そのようなメッセージと、同じ優先度を有する他のメッセージとを、タッチパネル部401に交互に表示するような表示制御を行う。なお、より高い優先度のメッセージが存在する場合には、そのようなメッセージが優先的に表示される。
一方、S905では、制御部205は、優先度を上げて通知を行う際の通知対象は、全てのシートであるか否かを判定する。この判定処理は、優先度設定画面1100において「自動」1104が選択されたか「全ての用紙」1105が選択されたかを判定することによって行われる。制御部205は、通知対象が全てのシートである(「全ての用紙」1105が選択された)と判定した場合、処理をS908へ進める。その場合、S908で、制御部205は、給紙部のシートが無くなったことの通知を高い優先度で行い、処理をS909へ進める。例えば、制御部205は、音またはタリーによる通知も行うことでユーザに注意を促すとともに、シートが無くなったことを示すメッセージを、他のメッセージに優先してタッチパネル部401に表示する。制御部205は、シートが無くなった給紙部へユーザがシートを補給するまでの間、そのような表示を継続する。
一方、S905において、制御部205は、通知対象が全てのシートではない(「自動」1104が選択された)と判定した場合、処理をS906へ進める。S906で、制御部205は、印刷ジョブの実行中に再び用紙切れが発生するか否かを判定する。この判定処理は、S703(図7)と同様、印刷ジョブで引き続き必要となるシートの種類及び枚数と、各給紙部211に現在格納されているシートの種類及び枚数とを用いることで実行可能である。
S906において、印刷ジョブの実行中に再び用紙切れが発生することはないと判定した場合、制御部205は、処理をS904へ進め、通常の優先度で用紙切れの通知を行う。これにより、シートが無くなった給紙部へユーザがシートを補給したものの、それらのシートが使用されずに印刷ジョブが完了する状況を回避することが可能であり、より効率の良いシートの補給制御が実現できる。
一方、S906において、印刷ジョブの実行中に再び用紙切れが発生すると判定した場合、制御部205は、処理をS907へ進める。なお、制御部205は、用紙切れが発生した給紙部が、格納されているシートの正確な枚数を取得することができない構成である場合には、再び用紙切れが発生するか否か不明であると判定してもよく、その場合は処理をS907へ進める。
S907で、制御部205は、用紙切れが発生した給紙部への補給対象となるシートの坪量(または厚さ)が所定値以上であるか否かを判定する。なお、この判定処理は、S603(図6)及びS704(図7)と同様の処理によって実現可能である。制御部205は、補給対象となるシートの坪量が所定値以上であると判定した場合、処理をS908へ進め、給紙部のシートが無くなったことの通知を高い優先度で行う。一方、制御部205は、補給対象となるシートの坪量が所定値未満であると判定した場合、処理をS904へ進め、給紙部のシートが無くなったことの通知を通常の優先度で行う。
このように、本実施形態では、補給対象となるシートの坪量(または厚さ)が所定値未満であれば、通常の優先度で上述の通知を行う。補給対象となるシートの坪量が所定値未満である場合、当該シートは、非常に薄く、各給紙部に大量に格納可能な種類のシートである。このため、印刷ジョブの実行中に、いずれは用紙切れが生じるとしても、頻繁に用紙切れが生じることがない。このような場合、上述の通知を常に高い優先度で行わず、通常の優先度で行うことで、他の優先度が高い通知を妨げることを防止できる。
S904またはS908の処理の後、S909で、制御部205は、印刷ジョブの実行が完了したか否かを判定し、完了した場合には処理を終了し、完了していない場合には処理をS901へ戻す。
本実施形態によれば、印刷装置100においてACCが実行された際に、空になった給紙部(給紙カセット)へユーザがシートを補給する動作を、効率良くアシストすることが可能になる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1000:印刷システム、100:印刷装置、101:ネットワーク、102:PC、200:シート処理装置、205:制御部、203:プリンタ部、204:操作部、208:RAM、211:給紙部、220:不揮発メモリ領域、317,318:給紙カセット、319:給紙デッキ、320:手差しカセット
Claims (20)
- 複数の給紙部を備え、給紙部間でシートの給紙元を切り替えながら印刷処理を実行可能な印刷装置であって、
第1の給紙部に格納されるシートの設定が行われた際に、前記第1の給紙部に前記シートを格納可能な最大枚数に関連するパラメータに基づいて、前記シートが格納されている給紙部の数の確認が必要か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記確認が必要であると判定されると、前記複数の給紙部のうちで前記シートが格納された給紙部の数を確認する確認手段と、
前記確認された給紙部の数が所定数に達していなければ、前記シートの給紙に使用可能な給紙部として第2の給紙部を追加設定することをユーザに推奨し、ユーザの指示に従って前記第2の給紙部についての設定を行う追加設定手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記パラメータは、前記シートの坪量であり、
前記判定手段は、前記シートの坪量が所定値以上であれば、前記確認が必要と判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記パラメータは、前記シートの厚みであり、
前記判定手段は、前記シートの厚みが所定値以上であれば、前記確認が必要と判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記判定手段は、前記第1の給紙部に前記シートを格納可能な前記最大枚数が所定枚数以上でなければ、前記確認が必要と判定する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記追加設定手段は、前記複数の給紙部のうち、前記第1の給紙部以外で前記シートを最も多く格納可能な給紙部を前記第2の給紙部として探索する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記追加設定手段は、前記シートの給紙に使用可能な給紙部の数が前記所定数に達するために必要な数の給紙部を追加設定することをユーザに推奨する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記追加設定手段は、前記第2の給紙部を追加設定することがユーザによって指示されると、前記第2の給紙部に対応する設定をユーザから受け付けずに、前記第1の給紙部に対応する設定を前記第2の給紙部に対応する設定に適用する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記追加設定手段によって前記第2の給紙部が追加設定されると、前記第1の給紙部と前記第2の給紙部とをグループ化するグループ化手段を更に備え、
前記グループ化手段によるグループ化は、グループ化された給紙部のうちの1つの給紙部の使用が指定された印刷ジョブであっても、当該印刷ジョブの実行中に前記グループ化された給紙部間での前記給紙元の切り替えを可能にする
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 複数の給紙部を備え、給紙部間でシートの給紙元を切り替えながら印刷処理を実行可能な印刷装置であって、
印刷ジョブの実行が開始された際に、当該印刷ジョブで指定されたシートの坪量または厚さに基づいて、前記指定されたシートが格納されている給紙部の数の確認が必要か否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段によって前記確認が必要であると判定されると、前記複数の給紙部のうちで前記指定されたシートが格納された給紙部の数を確認する確認手段と、
前記確認された給紙部の数が所定数に達していなければ、前記指定されたシートの給紙に使用可能な給紙部を追加設定することをユーザに推奨し、ユーザの指示に従って当該追加設定の対象となる給紙部についての設定を行う追加設定手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記第1の判定手段は、前記指定されたシートの坪量または厚さが所定値以上であれば、前記確認が必要と判定する
ことを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。 - 前記追加設定手段は、前記複数の給紙部のうち、前記指定されたシートが格納された給紙部以外で前記指定されたシートを最も多く格納可能な給紙部を、前記追加設定の対象となる給紙部として探索する
ことを特徴とする請求項9または10に記載の印刷装置。 - 前記追加設定手段は、前記指定されたシートの給紙に使用可能な給紙部の数が前記所定数に達するために必要な数の給紙部を追加設定することをユーザに推奨する
ことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記追加設定手段による追加設定が行われると、前記複数の給紙部のうちで前記指定されたシートが格納された給紙部をグループ化するグループ化手段を更に備え、
前記グループ化手段によるグループ化は、グループ化された給紙部のうちの1つの給紙部が指定された印刷ジョブであっても、当該印刷ジョブの実行中に前記グループ化された給紙部間での給紙元の切り替えを可能にする
ことを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記印刷ジョブで給紙部が指定されている場合に、当該指定された給紙部と、前記指定されたシートが格納された他の給紙部とがグループ化されているか否かを判定する第2の判定手段と、
前記指定された給紙部と前記他の給紙部とがグループ化されていないと判定されると、前記印刷ジョブにおける給紙部の指定の解除、または前記指定された給紙部と前記他の給紙部とのグループ化を行うことをユーザに推奨し、ユーザの指示に従った処理を実行する制御手段と、を更に備える
ことを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記確認手段は、前記印刷ジョブで使用するシートの枚数が、前記複数の給紙部から前記指定されたシートを給紙可能な枚数を上回る場合であって、かつ、前記確認が必要であると判定された場合に、前記指定されたシートが格納された給紙部の数を確認する
ことを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記印刷ジョブの実行中に、前記給紙元として使用されていた第1の給紙部のシートが無くなることで第2の給紙部への前記給紙元の切り替えが行われると、予め定め定められた通知優先度に従って、前記第1の給紙部へシートを補給するようユーザに促す通知を行う通知手段を更に備える
ことを特徴とする請求項9から15のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記通知手段は、通常の優先度よりも高い通知優先度で前記通知を行うことが設定されていても、前記指定されたシートの坪量または厚さが所定値未満であれば、前記通常の優先度で前記通知を行う
ことを特徴とする請求項16に記載の印刷装置。 - 複数の給紙部を備え、給紙部間でシートの給紙元を切り替えながら印刷処理を実行可能な印刷装置の制御方法であって、
第1の給紙部に格納されるシートの設定が行われた際に、前記第1の給紙部に前記シートを格納可能な最大枚数に関連するパラメータに基づいて、前記シートが格納されている給紙部の数の確認が必要か否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記確認が必要であると判定されると、前記複数の給紙部のうちで前記シートが格納された給紙部の数を確認する確認工程と、
前記確認された給紙部の数が所定数に達していなければ、前記シートの給紙に使用可能な給紙部として第2の給紙部を追加設定することをユーザに推奨し、ユーザの指示に従って前記第2の給紙部についての設定を行う追加設定工程と、
を含むことを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 複数の給紙部を備え、給紙部間でシートの給紙元を切り替えながら印刷処理を実行可能な印刷装置の制御方法であって、
印刷ジョブの実行が開始された際に、当該印刷ジョブで指定されたシートの坪量または厚さに基づいて、前記指定されたシートが格納されている給紙部の数の確認が必要か否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記確認が必要であると判定されると、前記複数の給紙部のうちで前記指定されたシートが格納された給紙部の数を確認する確認工程と、
前記確認された給紙部の数が所定数に達していなければ、前記指定されたシートの給紙に使用可能な給紙部を追加設定することをユーザに推奨し、ユーザの指示に従って当該追加設定の対象となる給紙部についての設定を行う追加設定工程と、
を含むことを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 請求項18または19に記載の印刷装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2016027246A JP2017146422A (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | 印刷装置及びその制御方法、並びにプログラム |
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Family Applications (1)
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