JP2017146320A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メインミラーホルダ待機位置まで予めサブミラーホルダを回動待機させた際に、二重像とならない鮮明なファイダ像となる撮像装置を提供すること。【解決手段】メインミラー(501)と、メインミラー(501)を保持するメインミラーホルダ(502)と、メインミラーホルダ(502)に支持され、サブミラー(503)を保持するサブミラーホルダ(504)と、を備え、サブミラーホルダ(504)は、被写体光を焦点検出装置(31)に導くための第1の位置と、被写体光をファインダ光学系(4)へ導くためのメインミラー待機位置まで回動した第2の位置と、撮像素子(33)への被写体光を遮らない第3の位置を有した撮像装置において、メインミラー(501)は、表面にARコートを施した裏面反射鏡であり、サブミラー(503)は、表面反射鏡であり、前記第2の位置において、メインミラー(501)とサブミラー(503)は略平行に重畳されることを特徴とする。【選択図】図2(a)
Description
本発明は、撮像装置に関し、特にクイックリターンミラー機構に関する。
従来から、一眼レフカメラは撮影レンズからの光束を観察光路へ導くための観察位置と撮像光学系の光路へ導くための撮影位置とに回動可能なクイックリターンミラー機構を備えている。
クイックリターンミラー機構は、ハーフミラーからなるメインミラーを備えたメインミラーホルダと該メインミラーホルダに付設され焦点検出装置に被写体光束を導くためのサブミラーを備えたサブミラーホルダから構成されている。
従来のクイックリターンミラー機構においては、サブミラーホルダはメインミラーホルダに係合支持されており、ミラーアップの動作としてはメインミラーホルダがサブミラーを引き上げる機構となっている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述の特許文献1に開示されているように従来のクイックリターンミラー機構においては、サブミラーホルダはメインミラーホルダに係合支持されており、ミラーアップの動作としてはメインミラーホルダがサブミラーを引き上げる機構となっている。したがって、メインミラーホルダがアップする際にはサブミラーホルダの慣性力が働くために動作速度には限界があり、レリーズタイムラグ短縮の妨げとなっていた。
そこで、メインミラーホルダ待機位置まで予めサブミラーホルダを回動待機させておくことによりミラー駆動時間を短縮することが考えられる。
しかし、サブミラーホルダを上述の位置まで回動待機させるとメインミラーで反射される光束とサブミラーで反射される光束のずれにより、ファインダ像が二重に見えてしまい、焦点調節または焦点調節状態の確認が困難となるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、メインミラーホルダ待機位置まで予めサブミラーホルダを回動待機させた際に、二重像とならない鮮明なファイダ像となる撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
メインミラー(501)と、
メインミラー(501)を保持するメインミラーホルダ(502)と、
メインミラーホルダ(502)に支持され、
サブミラー(503)を保持するサブミラーホルダ(504)と、を備え、
サブミラーホルダ(504)は、被写体光を焦点検出装置(31)に導くための第1の位置と、
被写体光をファインダ光学系(4)へ導くためのメインミラー待機位置まで回動した第2の位置と、
撮像素子(33)への被写体光を遮らない第3の位置を有した撮像装置において、
メインミラー(501)は、表面にARコートを施した裏面反射鏡であり、サブミラー(503)は、表面反射鏡であり、
前記第2の位置において、メインミラー(501)とサブミラー(503)は略平行に重畳されることを特徴とする。
メインミラー(501)と、
メインミラー(501)を保持するメインミラーホルダ(502)と、
メインミラーホルダ(502)に支持され、
サブミラー(503)を保持するサブミラーホルダ(504)と、を備え、
サブミラーホルダ(504)は、被写体光を焦点検出装置(31)に導くための第1の位置と、
被写体光をファインダ光学系(4)へ導くためのメインミラー待機位置まで回動した第2の位置と、
撮像素子(33)への被写体光を遮らない第3の位置を有した撮像装置において、
メインミラー(501)は、表面にARコートを施した裏面反射鏡であり、サブミラー(503)は、表面反射鏡であり、
前記第2の位置において、メインミラー(501)とサブミラー(503)は略平行に重畳されることを特徴とする。
本発明によれば、メインミラーホルダ待機位置まで予めサブミラーホルダを回動待機させた際に、二重像とならない鮮明なファイダ像となる撮像装置を提供できる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係るデジタル一眼レフカメラの主要な電気的構成を示すブロック図である。
カメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュータの中央処理装置100(以下、MPU100という)は、カメラの動作制御を司るものであり、各要素に対して様々な処理や指示を実行する。
MPU100に内蔵されたEEPROM100aは、時刻計測回路109の計時情報やその他の情報を記憶可能である。
MPU100には、ミラー駆動回路101、焦点検出回路102、シャッタ駆動回路103、映像信号処理回路104、スイッチセンス回路105、測光回路24が接続されている。また、液晶表示駆動回路107、バッテリチェック回路108、時刻計測回路109、電源供給回路110、圧電素子駆動回路111も接続されている。これらの回路はMPU100の制御により動作するものである。
また、MPU100は、撮影レンズユニット内に配置されたレンズ制御回路201と、マウント接点21を介して通信を行う。マウント接点21は撮影レンズユニットが接続されるとMPU100へ信号を送信する機能も備えている。これにより、レンズ制御回路201は、MPU100との間で通信を行い、撮影レンズユニット内の撮影レンズ200および絞り204の駆動を、AF駆動回路202および絞り駆動回路203を介して行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では便宜上1枚の撮影レンズで示しているが、実際は多数のレンズ群により構成されている。
AF駆動回路202は、たとえばステッピングモータによって構成され、レンズ制御回路201の制御によって撮影レンズ200内のフォーカスレンズ位置を変化させることにより、撮像素子33に撮影光束の焦点を合わせるように調整する。
203は絞り駆動回路であり、たとえばオートアイリスなどによって構成され、レンズ制御回路201によって絞り204を変化させ、光学的な絞り値を得るように構成されている。
ミラーユニット500は、メインミラー501、サブミラー503から構成されている。ミラーユニットは、第1の位置(図2(a))から第2の位置(図2(b))へ、更に第2の位置から第3の位置(図2(c))へと移動可能である。
メインミラー501は、ミラーユニット500の第1の位置にて、撮像レンズ200を通過する撮像光束をファインダ光学系4へ導くとともに、その一部を透過させてサブミラー503に導く。
サブミラー503は、透過された撮影光束を焦点検出用センサユニット31へ導く。
また、ミラーユニット500は、撮像時には、撮像レンズ200から撮像素子33に向かう光束を遮らないように第3の位置に退避する。
ミラー駆動回路101は、ミラーユニット500を第1の位置から第2、第3の位置へ、または第3の位置から第2、第1の位置へ駆動するためのものであり具体的には、たとえばモータ(不図示)とギヤトレイン(不図示)などから構成される。
焦点検出センサユニット31は不図示である結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー及び、2次結像レンズ、絞り、複数のCCDから成るラインセンサ等から構成されている。
焦点検出センサユニット31から出力された信号は、焦点検出回路102へ供給され、被写体像信号に換算された後MPU100へ送信される。
MPU100は被写体像信号に基づいて、位相差検出法による焦点検出演算を行う。そして、デフォーカス量およびデフォーカス方向を求め、これに基づき、レンズ制御回路201およびAF駆動回路202を介して、撮影レンズ200内のフォーカスレンズを合焦位置まで駆動する。
ペンタプリズム22は、メインミラー501によって反射された撮影光束を正立正像に変換反射する光学部材である。使用者は、ファインダ光学系4を介して、ファインダ接眼レンズ18からピント板25に結像した被写体像を観察することができる。ペンタプリズム22は、撮影光束の一部を測光センサ23にも導く。測光回路24は、測光センサ23の出力を得て、観察面上の各エリアの輝度信号に変換し、MPU100に出力する。MPU100は、得られる輝度信号から露出値を算出する。
106は機械式フォーカルプレーンシャッタであり、ユーザがファインダにより被写体像を観察している時には撮影光束を遮る。また撮像時にはレリーズ信号に応じて、不図示の先羽根群と後羽根群の走行する時間差により所望の露光時間を得るように構成されている。フォーカルプレーンシャッタ106は、MPU100の指令を受けたシャッタ駆動回路103によって制御される。
33は撮像素子で、本実施例では撮像デバイスであるCMOSが用いられる。撮像デバイスには、CCD型、CMOS型およびCID型など様々な形態があり、何れの形態の撮像デバイスを採用してもよい。
34はクランプ/CDS(相関二重サンプリング)回路であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、クランプレベルの変更も可能である。
35はAGC(自動利得調整装置)であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、AGC基本レベルの変更も可能である。
36はA/D変換器であり、撮像素子33のアナログ出力信号をデジタル信号に変換する。
32は略矩形の形状を有する赤外線カットフィルタで、撮像素子7に入射される光束の不要な赤外光をカットする。また、異物の付着を防止するために、表面は導電性物質で覆われている。
113は光学ローパスフィルタで、水晶からなる複屈折板および位相板を複数枚貼り合わせて積層し、更に赤外カットフィルタを貼り合わせて構成している。
112は積層型の圧電素子であり、MPU100に指令を受けた圧電素子駆動回路111により加振され、その振動を光学ローパスフィルタ410に伝えるように構成されている。
104は映像信号処理回路であり、デジタル化された画像データに対してガンマ/ニー処理、フィルタ処理、モニタ表示用の情報合成処理など、ハードウエアによる画像処理全般を実行する。この映像信号処理回路104からのモニタ表示用の画像データは、カラー液晶駆動回路115を介してカラー液晶モニタ19に表示される。また、映像信号処理回路104は、MPU100の指示により、メモリコントローラ38を通じて、バッファメモリ37に画像データを保存することも可能である。
更に、映像信号処理回路104は、JPEGなどの画像データ圧縮処理を行う機能も有している。連写撮影など連続して撮影が行われる場合は、一旦バッファメモリ37に画像データを格納し、メモリコントローラ38を通して未処理の画像データを順次読み出すことも可能である。これにより映像信号処理回路104は、A/D変換器36から入力されてくる画像データの速度に関わらず、画像処理や圧縮処理を順次行うことが可能となる。
メモリコントローラ38は、外部インタフェース40(ビデオ信号出力用ジャックおよびUSB出力用コネクタ等が相当する)から入力される画像データをメモリ39に記憶することや、メモリ39に記憶されている画像データを外部インタフェース40から出力する機能についても有する。なお、メモリ39は、カメラ本体に対して着脱可能なフラッシュメモリなどである。
105はスイッチセンス回路であり、各スイッチの操作状態に応じて入力信号をMPU100に送信する。
7aは、シャッタボタン7の第1ストロークによりオンするスイッチSW1である。
7bは、シャッタボタン7の第2ストロークによりオンするスイッチSW2である。スイッチSW2がオンされると、撮影開始の指示がMPU100に送信される。また、メイン操作ダイヤル8、サブ操作ダイヤル20、撮影モード設定ダイヤル14、メインSW43、AFモード切り替えSW44、フォーカスモード切り替えSW45が接続されている。
フォーカスモード切り替えSW45はフォーカスモードを選択するスイッチで、オートフォーカス(以下AFと呼ぶ)/マニュアルフォーカス(以下MFと呼ぶ)の何れかを選択可能である。AFモード切り替えSW44はAFモードを選択するスイッチでワンショットAF/コンティニュアスAF等から何れかを選択可能である。
107は液晶表示駆動回路であり、MPU100の指示に従って、外部液晶表示装置9やファインダ内液晶表示装置41を駆動する。
108はバッテリチェック回路であり、MPU100からの信号に従って、所定時間バッテリチェックを行い、その検出出力をMPU100へ送る。42は電源部であり、カメラの各要素に対して、必要な電源を供給する。
109は時刻計測回路でメインSW43がOFFされて次にONされるまでの時間や日付を計測し、MPU100からの指令により、計測結果をMPU100へ送信することができる。
次に、図2〜4を参照して、本発明における、デジタル一眼レフカメラのミラーユニット500の状態について説明する。
図2はデジタル一眼レフカメラの構成を説明する図である。
図2において、カメラ本体1には交換レンズ200が取り付けられている。カメラ本体1は、焦点検出センサユニット31、ファインダ光学系4、ミラーボックス400、撮像素子33、測光センサ23、および不図示のミラー駆動ユニットを備えている。
図2(a)はメインミラーホルダ502およびサブミラーホルダ504はミラーダウン位置に待機している状態を示す。ミラーユニット500が光路内に位置し、交換レンズ200を通過した光束はメインミラー501で分離される。メインミラーで反射した光束は、ファインダ光学系4のペンタプリズム22に導かれる。一方、メインミラー501を透過した光束はサブミラー504で反射して、焦点検出センサユニット31に導かれる。したがって、図2(a)の状況にて、交換レンズ200を透過した光束は、撮像素子33に導かれない。この時、ファインダ光学系4を介して撮影者が確認できるファインダ像の光量は焦点検出センサユニット31へ導かれる光量だけ減じられたものとなる。この状態を本実施例では第1のミラーユニット位置と呼ぶ。
図2(b)は、メインミラーホルダ502はミラーダウン位置に位置し、サブミラーホルダ504はメインミラー501とサブミラー503が重なる位置までミラーアップしている状態を示す。交換レンズ200を通過した光束は、メインミラー501とサブミラー503に反射し、焦点検出センサユニット31に導かれることなく、ファインダ光学系4のペンタプリズム22に導かれ、ファインダ接眼レンズ18を介して撮影者が確認できる。この状態を本実施例では第2のミラーユニット位置と呼ぶ。
第2のミラーユニット位置において、ファインダ接眼レンズ18を介して撮影者が確認できるファインダ像の光量、測光センサ23に導かれる光量は増加する。この時、メインミラー501とサブミラー503の反射面がずれてしまうとファインダ像が二重像に見えてしまう。
そこで、図2(b)のA部拡大図に示すように、本発明ではメインミラー501を表面にARコートを施した裏面反射鏡とし、サブミラー503を表面反射鏡とする。
また、第2のミラーユニット位置において、メインミラー501とサブミラー503は略平行に重なるメカ構成となっており、メインミラー501の裏面とサブミラー503の表面がほぼ一致するため、反射面のずれを抑えることが可能となる。
また、メインミラー501を裏面反射鏡とすると表面反射鏡に対してメインミラー501の厚み分反射面と撮像素子33との距離が近づくことになる。基本的に反射面と撮像素子33までの距離と反射面とピント板25までの距離が等しくなるようにファインダ光学系4は設計されるため、メインミラー501が表面反射鏡である撮像装置に対してファインダ光学系4もメインミラー501の反射面に近づく事になる。よってメインミラー501を裏面反射鏡とした副次的効果としてメインミラー501が表面反射鏡である撮像装置に対して撮像装置の高さ方向のサイズを小型化する事が可能となる。
この小型化可能量Yはメインミラー501の厚みをt、屈折率をηとした場合、以下の式(1)で簡易的に計算でき、例えばメインミラー501の厚みが0.5mm、屈折率が1.5だった場合、約1.4mmとなる。
Y=(1/Sin45°)×(2×ηt−t)≒1.4×(2×ηt−t)
・・・式(1)
一方、ファインダ像におけるずれ量δとメインミラー501とサブミラー503の厚み方向における反射面のずれ量dの関係は、以下の式(2)で簡易的に計算できる。
d= Sin45°×δ≒(1/1.4)×δ ・・・式(2)
ファインダ像におけるずれ量δは、小さいほど好ましいが、例えば明視の距離25cmにおける視力1.0の人の目の分解能が約72.5μmであることから72.5μmまで許容可能であると仮定すると、ミラーの厚み方向のずれ量dは、式(2)から約50μmまで許容できると考えられる。
Y=(1/Sin45°)×(2×ηt−t)≒1.4×(2×ηt−t)
・・・式(1)
一方、ファインダ像におけるずれ量δとメインミラー501とサブミラー503の厚み方向における反射面のずれ量dの関係は、以下の式(2)で簡易的に計算できる。
d= Sin45°×δ≒(1/1.4)×δ ・・・式(2)
ファインダ像におけるずれ量δは、小さいほど好ましいが、例えば明視の距離25cmにおける視力1.0の人の目の分解能が約72.5μmであることから72.5μmまで許容可能であると仮定すると、ミラーの厚み方向のずれ量dは、式(2)から約50μmまで許容できると考えられる。
図2(c)はメインミラーホルダ502およびサブミラーホルダ504がミラーアップ位置に待機している状態を示す。図2(c)の状態では、メインミラーホルダ502およびサブミラーホルダ504はミラーボックス400の上方に回動しミラーユニット500は撮影光路内から退避する。これにより交換レンズ200を通過した光束は、ファインダ光学系4および焦点検出センサユニット31に導かれることなく、撮像センサ33に導かれる。この状態を本実施例では第3のミラーユニット位置と呼ぶ。
第3のミラーユニット位置では、ファインダ側から入ってくる光(以下、ファインダ逆入光)が撮像素子33に到達しない構成となっており、その対策の一つとして多くの場合、メインミラー501の裏面に遮光用のスクリーン印刷を施している。
以上のようにミラー駆動ユニットは、ミラーユニット500を図2(a)に示すミラーダウン位置と図2(c)に示すミラーアップ位置との間を駆動する。
図3はミラーユニット500の構成を説明する分解斜視図であり、図2におけるメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504の関係をここで説明する。
ミラーユニット500はメインミラー501を保持するメインミラーホルダ502と、サブミラー503を保持するサブミラーホルダ504を有する。
メインミラーホルダ502には回転軸502a、502bが形成されており、ミラーボックス400に回転軸502aを中心として回動するよう取り付けられている。
サブミラーホルダ504には穴部504aが形成されており、メインミラーホルダ502に形成された軸502bに軸支され、該軸502bを中心に回動する。またサブミラーホルダ駆動軸504cが形成されており、該駆動軸に不図示のミラー駆動ユニットにより動力が伝達されることによりサブミラーホルダ504が駆動する。
サブミラーホルダ504が駆動することによりメインミラーホルダ502が押し上げられることでミラーアップ動作を行う。ミラーダウン動作は、メインミラーホルダ502がサブミラーホルダ504に引き下げられることでミラーダウン動作を行う機構となっており、前述図2の動作を可能としている。
図4を用いて更に詳細を説明する。
図4はメインミラーホルダ502とサブミラーホルダ504の動作詳細図である。
(a)、(d)は前記第1のミラーユニット位置、(b)、(e)は前記第2のミラーユニット位置、(c)、(f)は前記第3のミラーユニット位置の状態を示す。
(a)において、サブミラーホルダ504は不図示のバネによりミラーボックス400に取り付けられたサブミラー位置決め軸508に付勢されている。また、メインミラーホルダ502は不図示のバネによりミラーボックス400に取り付けられたメインミラー位置決め軸507に付勢されて第1のミラーユニット位置の状態を保っている。この状態において、不図示のミラー駆動ユニットによりサブミラーホルダ駆動軸504cに図示F方向に動力が伝達されると軸502bを回転中心としてサブミラーホルダ504が駆動し、(b)の第2のミラーユニット位置まで回動する。
第2のミラーユニット位置ではサブミラーホルダ504はメインミラーホルダ502に当接しその付勢力は、メインミラーホルダ502がメインミラー位置決め軸507から浮かない付勢力であれば良い。この状態において、不図示のミラー駆動ユニットによりサブミラーホルダ駆動軸504cに図示F方向に動力が伝達されると、サブミラーホルダ504によってメインミラーホルダ502を持ち上げられ、(c)の第3のミラーユニット位置まで回動する。
第3のミラーユニット位置では、サブミラーホルダ504によってメインミラーホルダ502をミラーボックス400に取り付けられたミラーアップストッパ505に付勢され、ミラーユニット500は撮影光路内から退避する位置を保っている。
(d)では不図示のミラー駆動ユニットによりサブミラーホルダ駆動軸504cに図示F方向に動力を伝達することでサブミラーホルダ504のダウンが開始される。この時メインミラーホルダ502はサブミラーホルダ504に連結された不図示のバネもしくはカムによりサブミラーホルダ504と同時に押し下げられ、メインミラーホルダ502がメインミラー位置決め軸507に当接し(e)の第2のミラーユニット位置の状態となる。
(e)の状態から不図示のミラー駆動ユニットによりサブミラーホルダ駆動軸504cに図示F方向に動力を伝達することでサブミラーホルダ504はサブミラー位置決め軸508に当接し(f)の第1のミラーユニット位置に戻る。
尚、前記ミラー駆動ユニットの機構については、図2に示すミラーユニット500の動作を達成できれば手段は問わない。
以下、図5を参照して、メインミラー501に施すスクリーン印刷に関して詳細に説明を行う。
前述の通り、本発明では第2のミラーユニット位置において、メインミラー501とサブミラー503が略平行に重なった状態となる。平滑な鏡面であるこれらミラーが面接触する場合、分子間力によって貼りつく可能性がある。特に温度・湿度によってはこの分子間力は強くなり、ミラー駆動に影響を及ぼす可能性もある。
そこで、本実施例ではメインミラー501裏面のスクリーン印刷によってメインミラー501とサブミラー503の間に微小な空隙を設け、分子間力による貼りつきを防止する。
図5は第2のミラーユニット位置において重なった状態のメインミラー501とサブミラー503をメインミラー501の表面側から見た概略図である。
図5においてサブミラー503が重畳する領域は破線で示されている。501aでハッチングを行った領域はメインミラー501裏面におけるスクリーン印刷の領域であり、焦点検出センサユニット31に必要な領域を開口した上で、前述の通り、ファインダ逆入光対策に必要な領域を遮光している。この時、例えば、501bでハッチングした領域のスクリーン印刷をミクロンオーダーで厚くする事によりメインミラー501とサブミラー503の接触時に微小な空隙を設ける。
スクリーン印刷を厚くする領域501bは、メインミラー501とサブミラー503が重畳する領域との境界の内、図4で示したサブミラーホルダ駆動軸504cに伝達される動力Fが伝わりやすい側に設ける事が好ましい。
また、スクリーン印刷によって設ける空隙の量は、前述したファインダ像が二重像にならない反射面のずれ量約50μmに収まる範囲内で分子間力による貼りつきを防止可能な量に設定することが好ましい。
なお、ここではスクリーン印刷の一部の厚みを変えることで空隙を設ける方法に言及したが、スクリーン印刷全域にミクロンオーダーの凹凸を設ける方法や表面粗さを粗くする方法によって空隙を設けても良い。
以下、図6を参照して、サブミラー503に施す加工に関して詳細に説明する。
図6はサブミラー503を表面側から見た概略図である。
503aでハッチングを行った領域は第2のミラーユニット位置において重なったメインミラー501裏面におけるスクリーン印刷の領域501aをサブミラー503に投影した領域である。よって、焦点検出センサユニット31に必要な領域は開口されており、サブミラー503の領域503aに加工を施しても焦点検出に影響は生じない。この時、例えば、503bでハッチングした領域に微小な孔/溝を設けることによりメインミラー501とサブミラー503の接触時に微小な空隙を設ける。孔/溝は、例えばCO2レーザー加工や超音波砥粒加工等の微小孔、微細溝加工技術によって数10〜数100μmのサイズで行う。
微小な孔/溝を設ける領域503bは、メインミラー501とサブミラー503が重畳する領域との境界の内、図4で示したサブミラーホルダ駆動軸504cに伝達される動力F が伝わりやすい側に設ける事が好ましい。
なお、ここでは503aでハッチングした領域の一部である領域503bに微小な孔/溝を設ける方法に言及したが、503aの領域全域に微小な孔/溝を設けても良い。
メインミラー501に施すスクリーン印刷、及びサブミラー503に施す加工は、分子間力による貼りつき防止の効果とミラーの厚み方向の反射面のずれ量に応じてどちらか一方のみを選択して行っても良い。ただし、メインミラー501に施すスクリーン印刷がそもそもファインダ逆入光のために必要である場合は、メインミラー501に施すスクリーン印刷をサブミラー503への加工に優先して選択する事が望ましい。
以上のように、本発明によれば、二重像とならない鮮明なファイダ像となる撮像装置撮像装置を提供できる。また、本発明の副次的効果によって撮像装置のサイズの小型化も可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 カメラ、4 ファインダ光学系、22 ペンタプリズム、23 測光センサ、
25 ピント板、31 焦点検出用センサユニット、33 撮像素子、
200 撮像レンズ、500 ミラーユニット、501 メインミラー、
502 メインミラーホルダ、503 サブミラー、504 サブミラーホルダ
25 ピント板、31 焦点検出用センサユニット、33 撮像素子、
200 撮像レンズ、500 ミラーユニット、501 メインミラー、
502 メインミラーホルダ、503 サブミラー、504 サブミラーホルダ
Claims (6)
- メインミラー(501)と、
メインミラー(501)を保持するメインミラーホルダ(502)と、
メインミラーホルダ(502)に支持され、
サブミラー(503)を保持するサブミラーホルダ(504)と、を備え、
サブミラーホルダ(504)は、被写体光を焦点検出装置(31)に導くための第1の位置と、
被写体光をファインダ光学系(4)へ導くためのメインミラー待機位置まで回動した第2の位置と、
撮像素子(33)への被写体光を遮らない第3の位置を有した撮像装置において、
メインミラー(501)は、表面にARコートを施した裏面反射鏡であり、サブミラー(503)は、表面反射鏡であり、
前記第2の位置において、メインミラー(501)とサブミラー(503)は平行に重畳されることを特徴とする撮像装置。 - メインミラー(501)の裏面にスクリーン印刷を施すことにより第2のミラーユニット位置におけるメインミラー(501)とサブミラー(503)の接触面に空隙を設けることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 第2のミラーユニット位置においてメインミラー(501)とサブミラー(503)が重畳する領域との境界の内、サブミラーホルダ駆動軸(504c)に伝達される動力が伝わりやすい側にメインミラー(501)裏面のスクリーン印刷を部分的に厚く設けることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- メインミラー(501)裏面のスクリーン印刷の厚みを第2のミラーユニット位置におけるメインミラー(501)とサブミラー(503)の反射面のずれ量がメインミラー(501)の厚み方向に50μm以下となるように設定したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の撮像装置。
- サブミラー(503)に孔/溝加工を施すことにより第2のミラーユニット位置におけるメインミラー(501)とサブミラー(503)の接触面に空隙を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の撮像装置。
- サブミラー(503)に施す孔/溝加工を第2のミラーユニット位置においてメインミラー(501)と重畳する領域の境界の内、サブミラーホルダ駆動軸(504c)に伝達される動力が伝わりやすい側に設けることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016025397A JP2017146320A (ja) | 2016-02-15 | 2016-02-15 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017146320A true JP2017146320A (ja) | 2017-08-24 |
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Family Applications (1)
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JP2016025397A Pending JP2017146320A (ja) | 2016-02-15 | 2016-02-15 | 撮像装置 |
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2016
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