JP2017146195A - 原子炉格納容器及びそのドレンサンプ機構 - Google Patents

原子炉格納容器及びそのドレンサンプ機構 Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱材の物量を減少させ、ドレンサンプへの炉心溶融物の侵入を防止可能な原子炉格納容器のドレンサンプ機構を提供する。【解決手段】実施形態によれば、原子炉格納容器のドレンサンプ機構は、原子炉格納容器の床部4aに開口部6aが覆われて設けられ、原子炉格納容器内で生じた漏水を集めるドレンサンプ6と、一端がドレンサンプ6の周囲の床部4aに開口し他端がドレンサンプ6に連通するドレン小孔11と、このドレン小孔11を覆い、このドレン小孔11と連通する漏水用流路9aが設けられ、かつ耐熱材からなるドレン孔カバー19を備え、ドレン孔カバー19は、炉心溶融事故時に生じる炉心溶融物のドレン小孔11への侵入を妨げるように構成される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、原子炉格納容器内で生じた漏水を集めるためのドレンサンプ機構及びこのドレンサンプ機構が設置された原子炉格納容器に関する。
図14及び図15を用いて原子炉格納容器におけるドレンサンプ機構の従来構造について説明する。図14は従来のドレンサンプ機構を備えた原子炉格納容器を示す立断面図である。図15は図14のB部拡大図である。
図14に示すように、水冷却型原子炉では、原子炉圧力容器1内への給水が停止するか、あるいは原子炉圧力容器1に接続された冷却水供給配管が破断することにより冷却水が喪失すると、原子炉の水位が低下して炉心2が露出する。その結果、原子炉の冷却が不十分になる。
このような場合を想定して従来では、原子炉の水位の低下を検出する検出信号を取得すると、原子炉が自動的に非常停止するように構成されている。そして、非常用炉心冷却装置(ECCS)が作動して冷却材が注入される。これにより、炉心2を冠水させて冷却し、炉心溶融事故を未然に防止するように構成されている。
しかしながら、極めて低い確率ではあるが、上記非常用炉心冷却装置が作動せず、かつ炉心2へのその他の注水装置も利用することができない事態も想定される。このような場合、原子炉の水位の低下により炉心2は露出し、十分な冷却が行われなくなり、原子炉の停止後も発生し続ける崩壊熱によって燃料棒の温度が上昇し、最終的には炉心溶融に至る事態が考えられる。
このような事態に至った場合、高温の炉心溶融物(以下、溶融コリウムともいう。)が原子炉圧力容器1の下部に溶け落ち、さらに原子炉圧力容器1の下鏡3を溶融して貫通し、原子炉格納容器4内の床4a上に落下するに至る。その溶融コリウムが原子炉格納容器4の下部に位置するドレンサンプ6に侵入すると、溶融コリウムの体積に比して溶融コリウムの上面の面積が狭いため、仮に注水ライン5で原子炉格納容器4の下部に注水したとしても、溶融コリウムの温度が低下せず、ドレンサンプ6の底部が侵食する恐れがある。
このドレンサンプ6への溶融コリウムの侵入を防止する技術としては、特許文献1に記載された技術がある。この技術は、ドレンサンプ6の開口部6aに小孔7が設けられた耐熱材の蓋8を設置している。この技術によれば、ドレンサンプ6の本来の機能である通常運転時の原子炉格納容器4内で生じた漏水を、小孔7を通じて流入させることで漏水を検知する機能を維持するとともに、小孔7を流下する途中で溶融コリウムを固化させようとするものである。
特許第5306074号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術は、ドレンサンプ6の本来の機能を維持しつつ、事故時に溶融コリウムのドレンサンプ6への侵入を阻止する機能を有しているものの、耐熱材の蓋8に設けた小孔7によって溶融コリウムの侵入を食い止めるには、十分な流路長さが要求される。
そのため、従来の技術では、十分な流路長さを設けるため、必要な耐熱材の物量が多くなり、現場での作業工数も耐熱材の物量に比例して増加することから、導入コストが高くなるという課題がある。
本実施形態が解決しようとする課題は、耐熱材の物量を減少させ、ドレンサンプへの炉心溶融物の侵入を防止可能な原子炉格納容器及びそのドレンサンプ機構を提供することにある。
上記課題を解決するために、本実施形態に係る原子炉格納容器のドレンサンプ機構は、原子炉格納容器の床部に開口部が覆われて設けられ、当該原子炉格納容器内で生じた漏水を集めるドレンサンプと、一端が前記ドレンサンプの周囲の前記床部に開口するとともに他端が前記ドレンサンプに連通するドレン孔と、前記ドレン孔に連通する漏水用通路が設けられるとともに前記ドレン孔を上方から覆い、かつ耐熱材からなるドレン孔カバーとを備え、前記ドレン孔カバーは、炉心溶融事故時に生じる炉心溶融物の前記ドレン孔への侵入を妨げるように構成されることを特徴とする。
本実施形態の原子炉格納容器は、本実施形態に係るドレンサンプ機構を備えることを特徴とする。
本実施形態によれば、耐熱材の物量を減少させ、ドレンサンプへの溶融コリウムの侵入を防止することが可能になる。
本発明に係るドレンサンプ機構の第1実施形態を示す断面図である。 図1のドレンサンプを示す平面図である。 図2のドレンサンプにサンプカバーを設置した状態を示す平面図である。 図1のA部を示す拡大断面図である。 本発明に係るドレンサンプ機構の第2実施形態においてドレン小孔に設置する弁を示す縦断面図である。 図5の平面図である。 本発明に係るドレンサンプ機構の第2実施形態においてドレン小孔に設置する弁の変形例を示す縦断面図である。 図7の平面図である。 本発明に係るドレンサンプ機構の第3実施形態を示す部分拡大断面図である。 本発明に係るドレンサンプ機構の第3実施形態を示す平面図である。 本発明に係るドレンサンプ機構の第4実施形態を示す断面図である。 図11の直方体耐熱材を示す底面側の斜視図である。 本発明に係るドレンサンプ機構の第5実施形態における円形耐熱材を示す拡大底面図である。 従来のドレンサンプ機構を備えた原子炉格納容器を示す立断面図である。 図14のB部拡大図である。
以下、本実施形態に係る原子炉格納容器のドレンサンプ機構について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
(構 成)
図1は本発明に係るドレンサンプ機構の第1実施形態を示す断面図である。図2は図1のドレンサンプを示す平面図である。図3は図2のドレンサンプにサンプカバーを設置した状態を示す平面図である。図4は図1のA部を示す拡大断面図である。なお、従来と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して説明する。
図1〜図4に示すように、本実施形態のドレンサンプ機構10は、ドレンサンプ6の開口部6aを覆って閉止するサンプカバー9と、後述する耐熱材破片12を有し断面L字状のドレン小孔(ドレン孔)11の入口部を覆うドレン孔カバー19とを備える。本実施形態において、サンプカバー9と、ドレン孔カバー19は一体的に設けられている。これらの一体的なサンプカバー9とドレン孔カバー19の材質は、耐熱材とすることが望ましい。ドレンサンプ6は、原子炉格納容器4の床4aに開口部6aがサンプカバー9により覆われて形成されている。ドレン小孔11は、それぞれ一端がドレンサンプ6の開口部6aの周囲の床4aに開口しており、ドレンサンプ6の開口部6aの周囲に一定の間隔をおいて多数設けられている。これらのドレン小孔11の他端は、それぞれドレンサンプ6の内部に連通している。
したがって、通常運転時の原子炉格納容器4内で生じた漏水は、このドレン小孔11を通してドレンサンプ6内に集められる。このドレンサンプ6は、原子炉からの漏水を検知するものであって、ドレンサンプ6内に集められたドレン水は、図示しないポンプを作動させることによりドレン配管を通して原子炉格納容器4外へ移送される。
本実施形態において一体的に構成されたサンプカバー9及びドレン孔カバー19は、平面略矩形状に形成されている。サンプカバー9の周囲の、ドレン孔カバー19を構成する部分、すなわちドレンサンプ6の開口部6aの周囲を覆う部分の底面には、ドレン小孔11周辺の床4aとの間に原子炉格納容器4からの漏水を流入させる狭隘な漏水用流路9aが複数設けられている。これらの漏水用流路9aは、直線状に形成されている。それぞれの漏水用流路9aの一端は、ドレン孔カバー19の一部側面を除く各側面にまで延び、その他端はドレン孔カバー19の設置状態においてドレン小孔11の入口部まで延びている。
これらの漏水用流路9aの内部には、それぞれ耐熱材破片12が配置されている。耐熱材破片12は、その大きさが均一であっても、不均一であってもよく、またその形状が球形であっても、多角形であってもよい。すなわち本実施形態において、ドレン孔カバー19は、炉心溶融事故時に生じる炉心溶融物である溶融コリウムのドレン小孔11への侵入を妨げるように構成されている。サンプカバー9,ドレン孔カバー19及び耐熱材破片12の材質としては、例えば酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムのようなセラミックスの他、タングステンのような高融点金属が適している。なお、サンプカバー9とドレン孔カバー19はそれぞれ別体に構成してもよい。
また、耐熱材破片12は、漏水用流路9aの内部において千鳥配列等のように規則的に配置しても、またランダムに配置するようにしてもよい。耐熱材破片12は、接着剤やモルタルにより板体としての天板13に接着され、天板13と一体に固定されている。このように天板13に固定された耐熱材破片12は、漏水用流路9aの内部上面に天板13が位置するように設置される。
(作 用)
したがって、本実施形態では、ドレン孔カバー19を設置した状態で通常運転時に原子炉格納容器4内で漏水が発生した場合、その漏水は、原子炉格納容器4の下部に位置するドレンサンプ6の近傍に流下し、漏水用流路9a及びドレン小孔11を通してドレンサンプ6内に流入する。漏水用流路9aは、通常運転時は漏水を通し、炉心溶融事故時には耐熱材破片12とともにドレンサンプ6への溶融コリウムの侵入を防ぐためのものである。
また、本実施形態では、漏水用流路9aの内部に耐熱材破片12を配置したことにより、漏水用流路9a内の単位体積当たりの伝熱面積が大きくなる。そのため、溶融コリウムの固化を促進させるとともに、流体抵抗が大きくなる。これにより、事故時に漏水用流路9a内に溶融コリウムが侵入してきた場合、耐熱材破片12により溶融コリウムの圧力損失が生じることで、溶融コリウムの侵入距離を短くしてドレン小孔11への侵入を妨げることが可能になる。したがって、漏水用流路9aが短くなることから、サンプカバー9の設置面積を削減することができる。
さらに、本実施形態では、天板13に耐熱材破片12を接着させたものを漏水用流路9a内に設置する構造であるため、耐熱材破片12の点検時に取り外しや取り換えを容易に行うことができる。
また、本実施形態では、漏水用流路9aに耐熱材破片12を規則的に配置することにより、多数の狭隘流路を形成することができる。
(効 果)
このように本実施形態によれば、漏水用流路9aの内部に耐熱材破片12を配置したことにより、ドレン孔カバー19の設置面積を削減するとともに、ドレンサンプ6への溶融コリウムの侵入を未然に防止することが可能になる。
なお、本実施形態では、漏水用流路9aをドレン孔カバー19の底面におけるドレン小孔11周辺の床4aとの間に複数設けた例について説明したが、これに限らずドレン孔カバー19の内部に漏水用流路9aを設けるようにしてもよい。
(第2実施形態)
(構 成)
図5は本発明に係るドレンサンプ機構の第2実施形態においてドレン小孔に設置する弁を示す縦断面図である。図6は図5の平面図である。なお、前記第1実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して説明する。その他の実施形態及び変形例も同様とする。
本実施形態では、前記第1実施形態の構成に加えて、図5及び図6に示すようにドレン小孔11の入口部に、弁座17と、弁体16と、支持部14とから構成される弁が設置されている。
支持部14は、弁体16と弁座17との間に45°間隔で放射状に複数設置されている。これらの支持部14の間隙は、通常時に漏水を通過する通水部15となる。支持部14は、溶融コリウムが接近した場合に溶融するスズ、鉛等の低融点金属により構成されている。すなわち、支持部14は、溶融コリウムが接近した場合にその溶融コリウムの熱によって溶融する金属により構成されている。
弁体16及び弁座17は、セラミックス、タングステン等の高融点物質により構成されている。すなわち、弁体16及び弁座17は、溶融コリウムが接触した場合でもその溶融コリウムの熱によって溶融しない材料により構成されている。
(作 用)
したがって、本実施形態では、通常運転時に原子炉格納容器4内で漏水が発生した場合、その漏水は、原子炉格納容器4の下部に位置するドレンサンプ6の近傍に流下し、漏水用流路9a、通水部15及びドレン小孔11を通してドレンサンプ6内に流入する。
一方、炉心溶融事故時に溶融コリウムが漏水用流路9aを通過してドレン小孔11に接近した場合、その溶融コリウムの熱により低融点金属で構成された支持部14が溶融する。すると、弁体16が自重により落下し、弁座17と接触することで、ドレン小孔11を閉止する。
これにより、前記第1実施形態の漏水用流路9a内で溶融コリウムが固化せず、漏水用流路9aを通過してきた場合でも、溶融コリウムのドレン小孔11への侵入を未然に防止することができる。
(効 果)
このように本実施形態によれば、炉心溶融事故時に低融点金属により構成された支持部14が溶融して弁体16が弁座17と接触し、ドレン小孔11を閉止することにより、溶融コリウムがドレン小孔11に侵入するのを未然に防止することが可能になる。
(第2実施形態の変形例)
図7は本発明に係るドレンサンプ機構の第2実施形態においてドレン小孔に設置する弁の変形例を示す縦断面図である。図8は図7の平面図である。
図7及び図8に示すように、本変形例では、前記第2実施形態のように弁体16と弁座17との間に設けた支持部14に代えて、弁体16又は弁座17(本変形例では弁座17)に複数の微小な突起18が設けられている。これらの微小な突起18は、弁体16と弁座17との間に90°間隔で設置されている。これらの微小な突起18の間隙は、通常時に漏水を通過する狭隘な通水部15となる。
したがって、本変形例では、炉心溶融事故時に溶融コリウムが接近した場合、その溶融コリウムの熱によって弁体16が熱膨張して拡径することにより、通水部15を塞ぎ、溶融コリウムがドレン小孔11へ侵入するのを未然に阻止することができる。
このように本変形例によれば、炉心溶融事故時に弁体16が熱膨張して通水部15を塞ぐことにより、前記第2実施形態と同様に溶融コリウムがドレン小孔11に侵入するのを未然に防止することが可能になる。
(第3実施形態)
(構 成)
図9は本発明に係るドレンサンプ機構の第3実施形態を示す部分拡大断面図である。図10は本発明に係るドレンサンプ機構の第3実施形態を示す平面図である。
図9及び図10に示すように、本実施形態では、ドレン孔カバー19の長手方向の一側が2本の支持部14に支持されている。これにより、ドレン孔カバー19の底面とドレン小孔11周辺の床4aとの間には、狭隘な漏水用流路9aが設けられる。2本の支持部14は、それぞれ円柱状に形成されている。これらの支持部14は、溶融コリウムが接近した場合、その熱により溶融するスズ、鉛等の低融点金属により構成されている。すなわち、本実施形態においても、ドレン孔カバー19は、炉心溶融事故時に生じる炉心溶融物である溶融コリウムのドレン小孔11への侵入を妨げるように構成されている。
(作 用)
したがって、本実施形態では、ドレン孔カバー19の一側を炉心溶融事故時に溶融コリウムの接近にて溶融する2本の支持部14により支持することで、ドレン孔カバー19と床4aとの間に狭隘な漏水用流路9aを設けることができる。そのため、通常運転時は原子炉格納容器4からの漏水を漏水用流路9a及びドレン小孔11を通してドレンサンプ6内に流入させることができる。
一方、炉心溶融事故時には、溶融コリウムが接近してくることにより、その溶融コリウムの熱により低融点金属で構成された2本の支持部14が溶融し、ドレン孔カバー19の底面が床4aと接触する。これにより、ドレン孔カバー19がドレンサンプ6及び漏水用流路9aを閉止するため、溶融コリウムがドレン小孔11へ侵入するのを未然に防止することができる。
(効 果)
このように本実施形態によれば、ドレン孔カバー19の一側を炉心溶融事故時に溶融コリウムの接近により溶融する2本の支持部14により支持し、ドレン孔カバー19の底面と床4aとの間に狭隘な漏水用流路9aを設けたことにより、製造が容易で単純な構造にも関わらず、溶融コリウムをドレン小孔11へ侵入するのを未然に防止することができる。
なお、本実施形態では、炉心溶融事故時に溶融コリウムが接近してドレン孔カバー19でドレンサンプ6及びドレン小孔11を閉止する例について説明したが、ドレン孔カバー19は、第1実施形態と同様にドレンサンプ6の開口部6aを覆って閉止するサンプカバー9と一体的に設けてもよいし、あるいは、ドレンサンプ6の開口部6aを閉止するサンプカバー9と、ドレン小孔11の入口部に設置されたドレン孔カバー19とをそれぞれ別体に構成し、ドレンサンプ6はサンプカバー9で常時閉止し、ドレン孔カバー19を炉心溶融事故時に溶融コリウムの接近により溶融する支持部14により支持し、ドレン孔カバー19と床4aとの間に狭隘な漏水用流路9aを設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ドレン孔カバー19と2本の支持部14は、それぞれ別体に構成したが、一体に形成してもよい。
さらに、本実施形態では、2本の支持部14を円柱状に形成した例について説明したが、これに限らず円筒状、角柱状、角筒状、断面L字状等のように他の形状でもよい。
(第4実施形態)
(構 成)
図11は本発明に係るドレンサンプ機構の第4実施形態を示す断面図である。図12は図11の直方体耐熱材を示す底面側の斜視図である。
図11に示すように、本実施形態のドレンサンプ機構10は、ドレンサンプ6を覆って閉止するサンプカバー9と、ドレン小孔11の床4aへの開口部に設置された直方体の耐熱部からなるドレン孔カバー19とに分割構成されている。
図12に示すように、ドレン孔カバー19は、底面に漏水用流路として蛇行した漏水用微細流路22が形成されている。この漏水用微細流路22は、入口部21がドレン孔カバー19の一側面に配置され、他側面近傍に出口部であるドレン小孔連通部23が形成されている。このドレン小孔連通部23は、ドレン孔カバー19の設置状態においてドレン小孔11の入口部と連通するように構成されている。このようにして本実施形態においても、ドレン孔カバー19は、炉心溶融事故時に生じる炉心溶融物である溶融コリウムのドレン小孔11への侵入を妨げるように構成される。
(作 用)
したがって、本実施形態では、通常運転時に原子炉格納容器4内で漏水が発生した場合、その漏水は、原子炉格納容器4の下部に位置するドレンサンプ6の近傍に流下し、ドレン孔カバー19の漏水用微細流路22、ドレン小孔連通部23及びドレン小孔11を通してドレンサンプ6内に流入する。
また、本実施形態では、ドレン孔カバー19の底面に蛇行する漏水用微細流路22を形成したことにより、単位面積当たりの流路長さが長くなる。そのため、小さい面積の耐熱材であっても、侵入してきた溶融コリウムを漏水用微細流路22内で固化することが可能になる。
(効 果)
このように本実施形態によれば、ドレンサンプ6の開口部6aを閉止するサンプカバー9と、ドレン小孔11上端に設置されたドレン孔カバー19に分割構成され、ドレン孔カバー19の底面に蛇行する漏水用微細流路22を形成したことにより、サンプカバー9に使用する耐熱材の設置面積を削減するとともに、ドレン小孔11への溶融コリウムの侵入を未然に防止することが可能になる。
なお、本実施形態では、蛇行する漏水用微細流路22の内部に前記第1実施形態の耐熱材破片12を配置するようにしてもよい。
(第5実施形態)
(構 成)
図13は本発明に係るドレンサンプ機構の第5実施形態における円形耐熱材を示す拡大底面図である。
図13に示すように、本実施形態では、前記第4実施形態における直方体の耐熱部であるドレン孔カバー19に代えて、円柱形の耐熱部であるドレン孔カバー24がドレン小孔11の入口部に設置される。このドレン孔カバー24は、底面に同心円状の複数の漏水用微細流路22が形成されている。
漏水用微細流路22の同心円状の各流路は、90°間隔で形成された連通部25によって互いに連通するように構成されている。漏水用微細流路22は、最外周に90°間隔で入口部21が設けられている。漏水用微細流路22は、底面中心部にドレン小孔連通部23が形成されている。このドレン小孔連通部23は、ドレン孔カバー24の設置状態においてドレン小孔11と連通するように構成されている。このように本実施形態においても、ドレン孔カバー24は、炉心溶融事故時に生じる炉心溶融物である溶融コリウムのドレン小孔11への侵入を妨げるように構成されている。
(作 用)
したがって、本実施形態では、底面に漏水用微細流路22を有するドレン孔カバー24をドレン小孔11に被せるだけで、入口部21から侵入してきた溶融コリウムを漏水用微細流路22内で冷却して固化させることができる。これにより、ドレン小孔11への侵入を阻止することができる。
また、本実施形態では、ドレン孔カバー24の底面の最外周に等間隔で入口部21を設けたことにより、通常運転時は漏水が発生した方向に関係なく、漏水をドレン小孔11へ流入させることができる。
さらに、本実施形態では、最外周に等間隔で入口部21を設け、漏水用微細流路22に等間隔で連通部25を形成したことにより、それぞれの入口部21からドレン小孔連通部23までの流路の長さが等しくなる。
(効 果)
このように本実施形態によれば、ドレン小孔11の上部に円形のドレン孔カバー24を設置するだけで、通常運転時は、あらゆる方向からの漏水をドレン小孔11へと流入させることができる。一方、炉心溶融事故時には、ドレン小孔11への溶融コリウムの侵入を未然に防止することが可能になる。
なお、本実施形態では、ドレン孔カバー24の底面に同心円状の複数の漏水用微細流路22を形成した例について説明したが、これに限らず漏水用微細流路22を渦巻き状に形成してもよい。
また、本実施形態では、前記第4実施形態と同様に同心円状の複数の漏水用微細流路22の内部に前記第1実施形態の耐熱材破片12を配置するようにしてもよい。
(その他の実施形態)
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、前記第2実施形態及びその変形例は、前記第1実施形態に適用する例について説明したが、これに限らず前記第3〜第5実施形態のそれぞれと組み合わせるように構成してもよい。
1…原子炉圧力容器、2…炉心、3…下鏡、4…原子炉格納容器、4a…床、5…注水ライン、6…ドレンサンプ、6a…開口部、7…小孔、8…耐熱材の蓋、9…サンプカバー、9a…漏水用流路、10…ドレンサンプ機構、11…ドレン小孔(ドレン孔)、12…耐熱材破片、13…天板(板体)、14…支持部、15…通水部、16…弁体、17…弁座、18…微小な突起、19…ドレン孔カバー、21…入口部、22…漏水用微細流路、23…ドレン小孔連通部、24…ドレン孔カバー、25…連通部

Claims (7)

  1. 原子炉格納容器の床部に開口部が覆われて設けられ、当該原子炉格納容器内で生じた漏水を集めるドレンサンプと、
    一端が前記ドレンサンプの周囲の前記床部に開口するとともに他端が前記ドレンサンプに連通するドレン孔と、
    前記ドレン孔に連通する漏水用通路が設けられるとともに前記ドレン孔を上方から覆い、かつ耐熱材からなるドレン孔カバーとを備え、
    前記ドレン孔カバーは、炉心溶融事故時に生じる炉心溶融物の前記ドレン孔への侵入を妨げるように構成されることを特徴とする原子炉格納容器のドレンサンプ機構。
  2. 前記ドレンサンプの前記開口部は前記ドレン孔カバーにより一体的に覆われることを特徴とする請求項1に記載の原子炉格納容器のドレンサンプ機構。
  3. 前記ドレン孔カバーの前記漏水用流路内には、炉心溶融事故時の炉心溶融物を凝固させる耐熱材破片を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の原子炉格納容器のドレンサンプ機構。
  4. 前記ドレン孔に、前記炉心溶融事故時に接近する前記炉心溶融物の熱により閉止する弁をさらに設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の原子炉格納容器のドレンサンプ機構。
  5. 前記ドレン孔カバーの一側を、前記ドレン孔の周辺の床との間に漏水用流路を形成するように前記ドレン孔カバーの一側を支持するとともに、前記炉心溶融事故時に接近する前記炉心溶融物の熱により溶融して前記漏水用流路を閉止する支持部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の原子炉格納容器のドレンサンプ機構。
  6. 前記ドレン孔カバーの底面に漏水用微細流路を形成し、この漏水用微細流路に前記ドレン孔と連通する連通部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の原子炉格納容器のドレンサンプ機構。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のドレンサンプ機構を備えることを特徴とする原子炉格納容器。
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