JP2017145174A - 塩素バイパスダストの保管・輸送方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】塩素バイパスダストを低コストでハンドリング性を高く維持しながら保管・輸送する。【解決手段】塩素バイパスダストD1を加圧して粒状化する加圧粒状化装置3と、塩素バイパスダストを加圧して粒状化した後、保管又は/及び輸送する保管・輸送装置(第1のタンク6〜第2のタンク9)とを備える塩素バイパスダストの保管・輸送装置1。塩素バイパスダストを加圧して粒状化する(圧密するだけであってペレット状にしない)ことで、塩素バイパスダストの粒径を大きくして比表面積を低減し、塩素バイパスダストの潮解性を弱めることができる。加圧粒状化装置は、粒状化したダストを粒度調整する装置を備えることができる。加圧粒状化装置から排出されたダストの粒状化物D2をタンク6に保管し、タンク6に保管されたダストを圧縮空気Aを用いて配管8を介して輸送することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、セメントキルンに付設された塩素バイパスシステムから回収された高い潮解性を有する塩素バイパスダストを保管又は/及び輸送する方法及び装置に関する。
セメント製造設備におけるプレヒータの閉塞等の問題を引き起こす原因となる塩素を除去するため、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を冷却しながら抽気し、抽気したガスを分級機によって粗粉と微粉含有ガスとに分離して粗粉を回収してセメントキルン系に戻すと共に、微粉含有ガスから回収した粒径5〜7μm程度以下の微粉(塩素バイパスダスト)をセメント粉砕工程でセメントクリンカと共に粉砕したり、水洗により塩素を除去した後、セメント原料等として利用している。
しかし、塩素バイパスダストは高い潮解性を有するため、回収した塩素バイパスダストをセメント粉砕工程等に供給するにあたり、タンクで長期保管したり配管を用いて圧縮空気等で輸送する際に、タンクや配管の壁面温度が低下すると塩素バイパスダストが吸湿してタンクや配管に付着し、輸送が困難となったり、タンクや配管を閉塞させるおそれがあった。
そこで、特許文献1には、塩素バイパスダストを第1のタンクに保管すると共に乾燥圧縮空気を供給し、塩素バイパスダストの潮解を抑制しながら第1のタンクに保管している塩素バイパスダストを第2のタンクへ輸送する塩素バイパスダストの処理装置が記載されている。
しかし、上記特許文献1に記載の方法では、塩素バイパスダストの輸送に用いる圧縮空気を乾燥させる必要があるため、その分設備コスト及び運転コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであって、塩素バイパスダストを低コストでハンドリング性を高く維持しながら保管・輸送することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、塩素バイパスダストの保管・輸送方法であって、塩素バイパスダストを加圧して粒状化した後、保管又は/及び輸送することを特徴とする。
ここで、塩素バイパスダストとは、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気し、抽気したガスを分級して粗粉と微粉含有ガスとに分離し、分離により得られた微粉含有ガスから集塵して得られる粒径5〜7μm程度以下の微粉をいう。塩素バイパスダストは、容重が小さい上に高い潮解性を有するため付着性が強く、ハンドリングが容易ではない。
本発明によれば、塩素バイパスダストを加圧して粒状化する(圧密するだけであってペレット状にしない)ことで、塩素バイパスダストの粒径を大きくして比表面積を低減し、塩素バイパスダストの潮解性を弱めることができる。また、この粒状化により塩素バイパスダストの容重を大きくすることができる。これらにより、塩素バイパスダストを保管するタンクや輸送配管への塩素バイパスダストの付着性を弱め、塩素バイパスダストのハンドリング性を高めることができる。
上記塩素バイパスダストの保管・輸送方法において、前記粒状化したダストを粒度調整することができる。
また、前記粒状化したダストをタンクに保管し、該タンクに保管されたダストを圧縮空気を用いて輸送することができる。
さらに、本発明は、塩素バイパスダストの保管・輸送装置であって、塩素バイパスダストを加圧して粒状化する加圧粒状化装置と、塩素バイパスダストを加圧して粒状化した後、保管又は/及び輸送する保管・輸送装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、加圧粒状化装置によって塩素バイパスダストを圧密して塩素バイパスダストの粒径を大きくして比表面積を低減し、塩素バイパスダストの潮解性を弱め、塩素バイパスダストの容重を大きくし、塩素バイパスダストの付着性を弱めることができるため、塩素バイパスダストのハンドリング性を高めることができる。
前記加圧粒状化装置は、前記粒状化したダストを粒度調整する装置を備えることができ、前記加圧粒状化装置から排出されたダストを保管するタンクと、該タンクに保管されたダストを圧縮空気を用いて輸送する配管とで塩素バイパスダストの保管・輸送装置を構成することができる。
以上のように、本発明によれば、塩素バイパスダストを低コストでハンドリング性を高く維持しながら保管・輸送することができる。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る塩素バイパスダストの保管・輸送装置の一実施の形態を示し、この保管・輸送装置1は、塩素バイパスダストを受け入れて保管するホッパ2と、ホッパ2から排出された塩素バイパスダストD1を加圧して粒状化する押出成形機(加圧粒状化装置)3と、押出成形機3から排出されるダストの粒状化物D2を微粒子Fと粗粒子Cとに分離する篩4と、篩4から排出された粗粒子Cを破砕する破砕機5と、篩4を通過した微粒子Fを保管する第1のタンク6と、圧縮空気Aを供給する圧縮空気供給装置7と、導入された圧縮空気Aを用いて微粒子Fを輸送する配管8と、配管8から排出された微粒子Fを保管する第2のタンク9とを備える。
押出成形機3は、塩素バイパスダストD1を加圧して粒状化する加圧粒状化装置として設けられる。尚、このような加圧粒状化装置であれば押出成形機3以外のものを用いることができるが、塩素バイパスダストD1を6mm以下に粒状化することのできる加圧粒状化装置を用いることが好ましい。
篩4は、ダストの粒状化物D2を分級する分級装置(粒度調整装置)として設けられる。尚、ダストの粒状化物D2を粗粒子Cと微粒子Fとに分離することができる分級装置であれば、篩以外のものを用いることもできる。尚、篩4の目開きは例えば6mmとする。
次に、上記構成を有する保管・輸送装置1の動作について図1を参照しながら説明する。
塩素バイパスダストD1をホッパ2に受け入れて保管し、ホッパ2から押出成形機3に供給する。押出成形機3において、水を添加せずに押出成形機3の運転条件を調整しながら、塩素バイパスダストD1をペレット化せずに6mm以下に粒状化する。押出成形機3から排出したダストの粒状化物D2は篩4で6mm以下の微粒子Fと、6mmを超える粗粒子Cとに分離する。
表1は、塩素バイパスダストD1と、この塩素バイパスダストD1を押出成形機3により加圧して粒状化して得られたダストの粒状化物D2の物理的性質を示している。これによると、押出成形機3により塩素バイパスダストD1のかさ密度を4倍程度にすると共に、0.5mm未満の塩素バイパスダストD1を0.5mm〜6mmの粒状化物D2にできることが判る。
次に、篩4上に残留する粗粒子Cを破砕機5に供給して破砕し、破砕物Pを押出成形機3に再度供給して粒状化する。また、篩4を通過した微粒子Fを第1のタンク6に供給して保管する。
第1のタンク6から排出した微粒子Fを配管8に供給する。また、圧縮空気供給装置7から圧縮空気Aを配管8に導入して微粒子Fを第2のタンク9まで空気輸送する。第2のタンク9に輸送して保管した微粒子Fは、セメント粉砕工程10でセメントクリンカCLと共に粉砕したり、水洗して塩素を除去した後、セメント原料等として利用することができる。
尚、押出成形機3における塩素バイパスダストD1の粒状化により微粒子Fの付着性を低下させたため、圧縮空気Aを乾燥させずに配管8に導入することができる。また、圧縮空気Aを第1のタンク6に導入し、圧縮空気Aによって微粒子Fを第1のタンク6から排出することもできる。
以上のように、本実施の形態によれば、塩素バイパスダストD1を加圧して粒状化する(圧密するだけであってペレット状にしない)ことで、塩素バイパスダストD1の粒径を大きくして比表面積を低減し、塩素バイパスダストD1の潮解性を弱めることができる。また、この粒状化により塩素バイパスダストD1の容重を大きくすることができる。これらにより、第1のタンク6や配管8への微粒子Fの付着性を弱め、塩素バイパスダストD1のハンドリング性を高めることができる。
さらに、上記実施の形態においては、塩素バイパスダストD1を6mm以下の粒状にしたが、粒径は6mm以下に限定されず、どの粒子径においても同様の作用効果を奏する。
尚、上記実施の形態では、塩素バイパスダスト(ダストの粒状化物D2を分級した後の微粒子F)の保管装置としてタンク6、9、輸送装置として圧縮空気供給装置7及び配管8を例示したが、その他の装置を用いることもでき、輸送装置として圧縮空気を用いない機械的な輸送装置を用いることもできる。また、必ずしも保管装置と輸送装置を併用する必要はなく、ダストの粒状化物D2や、粒状化物D2を分級した後の微粒子F(すなわち、少なくとも押出成形機3で加圧して粒状化した物)を保管装置を介さずにそのまま輸送装置によって所定の場所に輸送したり、これらを保管装置で一時的に保管した後、保管装置から抜き出して輸送装置を介さずに直接所定の目的に使用することもできる。
1 塩素バイパスダストの保管・輸送装置
2 ホッパ
3 押出成形機
4 篩
5 破砕機
6 第1のタンク
7 圧縮空気供給装置
8 配管
9 第2のタンク
10 セメント粉砕工程
A 圧縮空気
C 粗粒子
D1 塩素バイパスダスト
D2 ダストの粒状化物
F 微粒子
P 破砕物
2 ホッパ
3 押出成形機
4 篩
5 破砕機
6 第1のタンク
7 圧縮空気供給装置
8 配管
9 第2のタンク
10 セメント粉砕工程
A 圧縮空気
C 粗粒子
D1 塩素バイパスダスト
D2 ダストの粒状化物
F 微粒子
P 破砕物
Claims (6)
- 塩素バイパスダストを加圧して粒状化した後、保管又は/及び輸送することを特徴とする塩素バイパスダストの保管・輸送方法。
- 前記粒状化したダストを粒度調整することを特徴とする請求項1に記載の塩素バイパスダストの保管・輸送方法。
- 前記粒状化したダストをタンクに保管し、
該タンクに保管されたダストを圧縮空気を用いて輸送することを特徴とする請求項1又は2に記載の塩素バイパスダストの保管・輸送方法。 - 塩素バイパスダストを加圧して粒状化する加圧粒状化装置と、
塩素バイパスダストを加圧して粒状化した後、保管又は/及び輸送する保管・輸送装置とを備えることを特徴とする塩素バイパスダストの保管・輸送装置。 - 前記粒状化したダストを粒度調整する装置を備えることを特徴とする請求項4に記載の塩素バイパスダストの保管・輸送装置。
- 前記加圧粒状化装置から排出されたダストを保管するタンクと、
該タンクに保管されたダストを圧縮空気を用いて輸送する配管とを備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の塩素バイパスダストの保管・輸送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016028639A JP2017145174A (ja) | 2016-02-18 | 2016-02-18 | 塩素バイパスダストの保管・輸送方法及び装置 |
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JP2016028639A JP2017145174A (ja) | 2016-02-18 | 2016-02-18 | 塩素バイパスダストの保管・輸送方法及び装置 |
Publications (1)
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JP2017145174A true JP2017145174A (ja) | 2017-08-24 |
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JP2016028639A Pending JP2017145174A (ja) | 2016-02-18 | 2016-02-18 | 塩素バイパスダストの保管・輸送方法及び装置 |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009143785A (ja) * | 2007-12-18 | 2009-07-02 | Ube Ind Ltd | 塩素化合物含有粉体の処理方法 |
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2016
- 2016-02-18 JP JP2016028639A patent/JP2017145174A/ja active Pending
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