JP2017144619A - 真偽判別可能な印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、銀行券、株券、有価証券、通行券、パスポート、商品券、カード等の偽造防止を施す必要性のある貴重印刷物に適用される真偽判別可能な印刷物に関するものである。
【解決手段】
基材上に印刷領域を配置し、印刷領域は少なくとも第1の印刷領域と第2の印刷領域に区分けされ、第1の印刷領域は第1のインキによって印刷された第1の印刷画像が形成され、第2の印刷領域は第2のインキによって印刷された第2の印刷画像が形成され、第1の印刷画像及び第2の印刷画像の第1の赤外線領域における反射率は、第1の印刷画像が第2の印刷画像より高く、かつその差が10%以上であり、第2の赤外線領域における反射率は、第1の印刷画像が第2の印刷画像より低く、かつその差が10%以上である真偽判別可能な印刷物である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、銀行券、株券、有価証券、通行券、パスポート、商品券、カード等の偽造防止を施す必要性のある貴重印刷物に適用される真偽判別可能な印刷物に関するものである。
銀行券、株券、有価証券、通行券、パスポート、商品券、カード、印紙類、商品タグ、切符、定期券、回数券、チケット等の貴重印刷物は、その性質上、偽造や改ざんされないことが要求される。これらの偽造防止策として、赤外線吸収インキ、赤外線ペアインキ、磁性インキ、磁性ペアインキ等による印刷物が挙げられる。
磁性ペアインキによる印刷物としては、図柄の少なくとも一部に、少なくとも第1の印刷画像と第2の印刷画像を含む印刷物であって、第1の印刷画像が紫外線領域から可視光領域にかけて吸収帯域を有し、赤外線領域で光を透過する特性を有する磁性材料が含有された第1の磁性インキ組成物によって印刷され、第2の印刷画像が第1の印刷画像とは磁性特性及び光学特性が異なる第2の磁性インキ組成物によって印刷されて成る磁性印刷物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
赤外線吸収インキによって印刷された印刷物は、赤外線センサ、赤外可視化装置等によって真偽判別を行っていた。
また、赤外線領域で吸収し、可視光領域では吸収することがない素材であって、近赤外領域、特に900〜1000nmの波長域での吸収特性が良好である赤外線吸収材料を含むインキ及び不可視パターンが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、赤外線ペアインキによる印刷物としては、コート紙に印刷層を形成し、印刷層はカーボンブラックを使用した墨インキで印刷される第1の領域と、藍インキ、黄インキ及び紅インキを含有した墨インキで印刷される第2の領域で形成され、この印刷物は、通常光のもとでは第1の領域及び第2の領域は同色に見えるが、赤外線表示装置で観察した場合に第1の領域のみ確認できる技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−268655号公報 特開平9−104857号公報 特開2003−302519号公報
しかしながら、特許文献1は、磁性強度によって真偽判別するものであって、磁気センサで判別するものであった。よって、被検査人が肉眼で容易に真偽判別することができる技術ではなかった。
また、特許文献2及び3は赤外線センサでの判別に加え、所定の赤外線領域で不可視画像が肉眼で視認できる技術であるため、被検査人が肉眼で容易に真偽判別することができる技術であった。しかしながら、真偽判別手段としては、一種類の不可視画像の有無による一段階の判別によるものであるため、一旦、偽造者に技術が解析されてしまうと容易に偽造されてしまう可能性があった。よって、複数の不可視画像を印刷物に埋め込むためには、三種類以上の異なる特性を有するインキを用いて印刷する必要があり、コストが掛かる問題につながっていた。よって、三種類以上の異なる特性を有するインキを用いることなく、複数の不可視画像の埋め込みが可能な真偽判別効果に優れ、偽造防止効果も高い印刷物が求められている。
以上のことから、本発明は、前述した問題点を解決することを目的としたものであり、二種類のインキを用いて、異なる赤外線領域において、異なる不可視画像を視認することが可能な真偽判別可能な印刷物を提供するものである。
本発明の真偽判別可能な印刷物は、基材上に印刷領域を配置し、印刷領域は少なくとも第1の印刷領域と第2の印刷領域に区分けされ、第1の印刷領域は第1のインキによって印刷された第1の印刷画像が形成され、第2の印刷領域は第2のインキによって印刷された第2の印刷画像が形成され、第1の印刷画像及び第2の印刷画像の第1の赤外線領域における反射率は、第1の印刷画像が第2の印刷画像より高く、かつその差が10%以上であり、第2の赤外線領域における反射率は、第1の印刷画像が第2の印刷画像より低く、かつその差が10%以上である真偽判別可能な印刷物であって、真偽判別可能な印刷物は可視光領域における波長下で第1の印刷画像及び第2の印刷画像が等色又は異色で印刷画像が視認され、第1の赤外線領域における波長下で第2の印刷画像が第1の印刷画像より暗く視認され、第1の波長とは異なる第2の赤外線領域における波長下で第1の印刷画像が第2の印刷画像より暗く視認されることを特徴とする。
本発明の真偽判別可能な印刷物は、第1の赤外線領域の波長が700nm〜840nmの範囲であり、第2の赤外線領域の波長が1200nm〜1300nmであることを特徴とする。
本発明の真偽判別可能な印刷物は、可視光下で印刷画像が視認され、第1の赤外線領域における波長下で第2の印刷画像が視認され、第1の波長とは異なる第2の赤外線領域における波長下で第1の印刷画像が視認される。よって、可視光下で視認される印刷画像とは赤外光下で異なる二つの画像が視認できるため、真偽判別効果に優れ、偽造防止効果も高い印刷物が得られる。
本発明の真偽判別可能な印刷物は、二種類のインキを用いて、三種類の画像が視認できるため、低コストで偽造防止抵抗力の高い印刷物が得られる。
本発明の真偽判別可能な印刷物の概要図である。 第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bの第1の分光反射率を示す図である。 第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bの第2の分光反射率を示す図である。 第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bの第3の分光反射率を示す図である。 本発明の真偽判別可能な印刷物A1の作用を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他の様々な実施の形態が含まれる。
ここでいう可視光領域とは、観察光源が380nm〜700nmの波長であり、人間の目で見える波長の光である。赤外線領域とは、観察光源が700nm〜1mmの波長であり、テレビのリモコン、暖房器具に使われている。近赤外領域は、700nm〜3000nmの波長としている。
図1は、本発明の真偽判別可能な印刷物A1の概要図である。図1に示すように基材1に印刷領域2が配置され、印刷領域2には印刷画像3が形成される。印刷画像3は、少なくとも第1の印刷領域2aと第2の印刷領域2bに区分けされる。第1の印刷領域2aは第1のインキによって印刷されることで第1の印刷画像3aが形成され、第2の印刷領域2bは第2のインキによって印刷されることで第2の印刷画像3bが形成される。第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bの第1の赤外線領域における反射率は、第1の印刷画像が第2の印刷画像より高く、かつその差が10%以上である。さらに、第2の赤外線領域における反射率は、第1の印刷画像3aが第2の印刷画像3bより低く、かつその差が10%以上である。第1のインキ及び第2のインキの詳細については、後ほど詳細に説明する。
上記記載の第1の赤外線領域の波長及び第2の赤外線領域の波長は、異なっていれば特に限定されるものではないが、好ましい値としては、第1の赤外線領域の波長は、700nm〜840nmの範囲であり、第2の赤外線領域の波長が1200nm〜1300nmであるとする。ただし、第1の赤外線領域の波長及び第2の赤外線領域の波長の領域幅は後述する印刷画像の読み取りを考慮した場合に30nm以上を有する必要がある。
図2は、第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bの第1の分光反射率を示す図である。ここでは、第1の赤外線領域の波長は、700nm〜840nmの範囲であり、第2の赤外線領域の波長が1200nm〜1300nmであるとする。
図2に示すように、第1の赤外線領域の波長である700nm〜840nmにおける第1の印刷画像の反射率4aは、70%以上を有し、第2の印刷画像の反射率4bは、50%以下である。第1の赤外線領域の波長である700nm〜840nmにおける第1の印刷画像と第2の印刷画像の反射率の差は20%以上を有している。さらに、第2の赤外線領域の波長である1200nm〜1300nmにおける第1の印刷画像の反射率4aは、70%以下を有し、第2の印刷画像の反射率4bは、85%以上である。第1の赤外線領域の波長である1200nm〜1300nmにおける第1の印刷画像と第2の印刷画像の反射率の差は15%以上を有している。
図3は、第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bの第2の分光反射率を示す図である。ここでは、第1の赤外線領域の波長は、700nm〜840nmの範囲であり、第2の赤外線領域の波長が1200nm〜1300nmであるとする。
図3に示すように、第1の赤外線領域の波長である700nm〜840nmにおける第1の印刷画像の反射率4aは、80%以上を有し、第2の印刷画像の反射率4bは、60%以下である。第1の赤外線領域の波長である700nm〜840nmにおける第1の印刷画像と第2の印刷画像の反射率の差は20%以上を有している。さらに、第2の赤外線領域の波長である1200nm〜1300nmにおける第1の印刷画像の反射率4aは、75%以下を有し、第2の印刷画像の反射率4bは、90%以上である。第1の赤外線領域の波長である1200nm〜1300nmにおける第1の印刷画像と第2の印刷画像の反射率の差は15%以上を有している。
図4は、第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bの第3の分光反射率を示す図である。ここでは、第1の赤外線領域の波長は、700nm〜840nmの範囲であり、第2の赤外線領域の波長が1200nm〜1300nmであるとする。
図4に示すように、第1の赤外線領域の波長である700nm〜840nmにおける第1の印刷画像の反射率4aは、50%以上を有し、第2の印刷画像の反射率4bは、40%以下である。第1の赤外線領域の波長である700nm〜840nmにおける第1の印刷画像と第2の印刷画像の反射率の差は10%以上を有している。さらに、第2の赤外線領域の波長である1200nm付近における第1の印刷画像の反射率4aは、60%程度を有し、第2の印刷画像の反射率4bは、90%程度である。第1の赤外線領域の波長である1200nm付近における第1の印刷画像と第2の印刷画像の反射率の差は30%程度を有している。さらに、第2の赤外線領域の波長である1300nm付近における第1の印刷画像の反射率4aは、60%程度を有し、第2の印刷画像の反射率4bは、95%程度である。第2の赤外線領域の波長である1300nm付近における第1の印刷画像と第2の印刷画像の反射率の差は35%程度を有している。
後述する印刷画像の読み取りを考慮した場合に第1の赤外線領域の波長である第1の印刷画像と、第2の印刷画像の反射率の差は、10%以上を有し、第2の赤外線領域の波長である第1の印刷画像と、第2の印刷画像の反射率の差は、10%以上を有する必要がある。好ましくは、第1の赤外線領域の波長である第1の印刷画像と、第2の印刷画像の反射率の差は、20%以上を有し、第2の赤外線領域の波長である第1の印刷画像と、第2の印刷画像の反射率の差は、20%以上を有する必要がある。
図5に本発明の真偽判別可能な印刷物A1の作用を示す。図5(a)は、真偽判別可能な印刷物A1を可視光領域における波長下で観察した場合の図である。図5(a)に示すように可視光領域における波長下で観察した場合、印刷画像3が視認される。詳細には、第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bが印刷時で印刷した色彩で視認することができる。第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bが等色で印刷した場合には等色で視認され、異色で印刷した場合には異色で視認される。ここでいう、異色とは明度、彩度及び色相のいずれかが異なっていることをいう。
図5(b)は、真偽判別可能な印刷物A1を第1の赤外線領域における波長下の赤外可視化装置で観察した場合の図である。ここでは、第1の赤外線領域の波長は、700nm〜840nmの範囲であるとする。図5(b)に示すように第1の赤外線領域の波長下で観察した場合、第2の印刷画像3bの反射率4bは、50%以下であるため、赤外可視化装置で黒又は濃いグレーで視認され、第1の印刷画像3aの反射率4aは、85%以上であるため、赤外可視化装置で全く視認されないか、薄いグレーで視認される。つまり、第2の印刷画像3bが第1の印刷画像3aより暗く視認される。なお、図5(b)では第1の印刷領域2aの領域は点線で示しているが、実際に赤外可視化装置では点線で視認されるものではなく、第1の印刷領域2aの領域は全く視認されないか、薄いグレーで視認される。ここでは、第1の印刷画像3aは第2の印刷画像3bより薄く視認される場合及び全く視認されない場合を含む。ここでいう、赤外可視化装置は700nm〜840nmの範囲が視認されれば特に限定されることがなく、例えば、IRフィルタ、IR76(富士フィルム(株)社製)を用いてCCDカメラで撮影することもできる。
図5(c)は、真偽判別可能な印刷物A1を第2の赤外線領域における波長下の赤外可視化装置で観察した場合の図である。ここでは、第1の赤外線領域の波長は、1200nm〜1300nmの範囲であるとする。図5(c)に示すように第2の赤外線領域の波長下で観察した場合、第1の印刷画像3aの反射率4aは、75%以下であるため、赤外可視化装置で黒、濃いグレー又は薄いグレーで視認され、第2の印刷画像3bの反射率4bは、85%以上であるため、赤外可視化装置で全く視認されないか、第1の印刷画像3aの領域より薄いグレーで視認される。つまり、第1の印刷画像3aが第2の印刷画像3bより暗く視認される。なお、図5(c)では第2の印刷画像3bの領域は点線で示しているが、実際に赤外可視化装置では点線で視認されるものではなく、第2の印刷画像3bの領域は全く視認されないか、薄いグレーで視認される。ここでは、第2の印刷画像3bは第1の印刷画像3aより薄く視認される場合及び全く視認されない場合を含む。ここでいう、赤外可視化装置は1200nm〜1300nmの範囲が視認されれば特に限定されることがない。
赤外可視化装置で赤外画像を観察する場合は、単一波長光源下又は、バンドパスフィルタ等を用いるために反射率の差が10%以上ある赤外線領域の領域幅は30nm以上あることが望ましい。
上記記載のように、可視光下で印刷画像3が視認され、第1の赤外線領域における波長下で第2の印刷画像3bが視認され、第1の波長とは異なる第2の赤外線領域における波長下で第1の印刷画像3aが視認される。よって、可視画像下で視認される印刷画像3とは赤外光下で異なる二つの画像がチェンジングして視認できるため、真偽判別効果に優れ、偽造防止効果も高い印刷物が得られる。赤外光下では、第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bは、明暗の差があり、印刷領域の区別が可能ならば、第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bの両方が視認できていてもよい。また、上記記載では第1の印刷画像3a及び第2の印刷画像3bの二つの領域の例で説明しているが、本発明はこれに限定されることなく、二つ以上のインキを用いて、二つ以上の印刷領域を形成することができる。
第1のインキは、インキ中に赤外顔料Aを5%〜40%配合し作製する。赤外顔料Aについては、赤外線領域において短波長側で反射率が高く、長波長側で反射率が低くなる波長領域を持った材料である。例えば、第1の赤外線領域の波長である700nm〜840nmにおける赤外顔料Aの反射率4aは、70%以上を有し、第2の赤外線領域の波長である1200nm〜1300nmにおける赤外顔料Aの反射率4aは、70%以下を有する。
第2のインキは、インキ中に赤外顔料Bを5%〜40%配合し作製する。赤外顔料Bについては、赤外線領域において短波長側で反射率が高く、長波長側で反射率が低くなる波長領域を持った材料である。例えば、第1の赤外線領域の波長である700nm〜840nmにおける赤外顔料Bの反射率4bは、50%以下を有し、第2の赤外線領域の波長である1200nm〜1300nmにおける赤外顔料Bの反射率4aは、85%以上を有する。
第1のインキ及び第2のインキは、ビヒクルに上記記載の第1の赤外線領域の波長及び第2の赤外線領域の波長における所定の反射率を有する赤外顔料を配合する。ここで、記載のビヒクルとは、油分を主体に、樹脂類、適度な粘度、流動特性を与える溶剤等で構成される。例えば、アマニ油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ油等の油脂類、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリアワックス、モンタンワックスなどの天然ワックス類、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、酸化ワックス、エステルワックス、低分子量ポリエチレンなどの合成ワックス類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、フロメン酸、ヘベニン酸などの高級脂肪酸類、ステアリルアルコール、ヘベニルアルコールなどの高級アルコール類、ワセリン、グリセリンなどの石鹸類、グルコース、エチレングルコース、アミロースなどの炭化水素類、脂肪酸エステルなどのエステル類、ステアリンアミド、オレインアミドなどのアミド類、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニル系樹脂、石油系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、ロジン変性樹脂、テルビン樹脂などの樹脂類、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴムなどのエラストマー類、水添石油樹脂、シリコーン、流動パラフィン、フッ素樹脂などのタッキファイヤー類などを単独又は混合して用いることができる。さらに、必要に応じて分散媒に顔料、染料、界面活性剤、充填剤、酸化防止剤、乾燥剤などを添加して使用してもよい。なお、赤外材料以外の他の材料については、赤外線領域における機能を阻害しない材料を使用することで、目的の効果を発現するものである。他の材料については、700〜1300nmにおいて反射率が80%以上の材料を使用することが好ましい。
第1のインキ及び第2のインキは、オフセットインキ、グラビアインキ、スクリーンインキ、凹版インキ、フレキソインキ等に使用される一般的な紫外線硬化型インキ、酸化重合型インキ、溶剤型インキ、水性蒸発型インキ等に使用される通常の乾燥方式を用いることが可能であり、特に限定されるものではない。
本発明における真偽判別可能な印刷物は、印刷機によって印刷される他に、塗工機によって塗工してもよい。印刷機の場合の印刷方式は、特に限定されるものではない。例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、凹版印刷、フレキソ印刷等が挙げられる。大量生産を考慮した場合は、オフセット印刷が好ましい。よって、線画、網点、ベタなど任意の大きさで付与することが可能である。
本発明における真偽判別可能な印刷物における基材は、紙、プラスチック等に用いることが可能であり、特に限定されるものではない。ただし、基材は、本発明における真偽判別可能な印刷物の作用を阻害しないように、近赤外領域において高い反射率を有する必要性があり、80%以上が好ましい。
本発明における真偽判別可能な印刷物の印刷画像3、第1の印刷領域2a及び第2の印刷領域2bのデザインは特に限定されるものではない。例えば、印刷画像3、第1の印刷領域2a及び第2の印刷領域2bは、文字、数字、記号、マーク、図柄、絵柄等を印刷することができる。
これらの二波長における分光反射率を比較するため、第1の印刷領域3a及び第2の印刷領域3bの分光反射率を測定するステップと、二波長におけるそれぞれの分光反射率を抽出するステップと、あらかじめ記憶された許容範囲値と比較するステップによって真偽判別を行うものである。
前述の二波長における視認画像の一例として、一方の波長を800nmの波長として、印刷物A1を視認した模式図を図5(b)に示す。第1の印刷領域3aは、800nmの波長の場合、80%の赤外光を反射するため、2枚の三角形の画像を視認することができない。一方、第2の印刷領域3bは、800nmの波長の場合、60%の赤外光を吸収するため、2枚の三角形の画像を視認することができる。
次に、二波長のうち、もう一方の波長を1300nmの波長として、印刷物A1を視認した模式図を図5(c)に示す。第1の印刷領域3aは、1300nmの波長の場合、30%の赤外光を吸収するため、2枚の三角形の画像を視認することができる。一方、第2の印刷領域3bは、1300nmの波長の場合、90%の赤外光を反射するため、2枚の三角形の画像を視認することができない。したがって、異なる2つの波長で異なる赤外画像を視認することができ、さらには、一方の赤外画像を視認することができないことが特徴である。
1 基材
2 印刷領域
2a 第1の印刷領域
2b 第2の印刷領域
3 印刷画像
3a 第1の印刷画像
3b 第2の印刷画像
4a 第1の印刷画像の反射率
4b 第2の印刷画像の反射率

Claims (2)

  1. 基材上に印刷領域を配置し、
    前記印刷領域は少なくとも第1の印刷領域と第2の印刷領域に区分けされ、
    前記第1の印刷領域は第1のインキによって印刷された第1の印刷画像が形成され、前記第2の印刷領域は第2のインキによって印刷された第2の印刷画像が形成され、
    前記第1の印刷画像及び前記第2の印刷画像の第1の赤外線領域における反射率は、前記第1の印刷画像が前記第2の印刷画像より高く、かつその差が10%以上であり、第2の赤外線領域における反射率は、前記第1の印刷画像が前記第2の印刷画像より低く、かつその差が10%以上である真偽判別可能な印刷物であって、
    前記真偽判別可能な印刷物は可視光領域における波長下で前記第1の印刷画像及び前記第2の印刷画像が等色又は異色で印刷画像が視認され、第1の赤外線領域における波長下で前記第2の印刷画像が前記第1の印刷画像より暗く視認され、第1の波長とは異なる第2の赤外線領域における波長下で前記第1の印刷画像が前記第2の印刷画像より暗く視認されることを特徴とする真偽判別可能な印刷物。
  2. 前記第1の赤外線領域の波長が700nm〜840nmの範囲であり、前記第2の赤外線領域の波長が1200nm〜1300nmであることを特徴とする請求項1記載の真偽判別可能な印刷物。
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