JP2017144004A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技領域に設ける構造体に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】遊技台は、発射手段と、遊技領域と、遊技盤とを備え、前記発射手段から発射された遊技球は、進入部から前記遊技領域に進入するように構成されており、前記遊技盤は、第一の構造体と表示手段が設けられ、前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部には遊技球が進入できないように構成されており、前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部は、中実ではなく、前記進入部から進入してきた遊技球が前記側壁に接触する場合があるように構成されている。そして、前記表示手段は、エラー表示を実行可能であり、前記エラー表示の少なくとも一部が、前記第一の構造体の少なくとも一部を透過して前記第一の構造体の背後に表示される場合がある。【選択図】図34

Description

本発明は、弾球遊技機(ぱちんこ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関する。
従来の遊技台は、遊技領域に複数の構造体を備えている(例えば、特許文献1)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、遊技領域に設ける構造体について改良の余地がある。
本発明の目的は、遊技領域に設ける構造体に特徴を持たせた遊技台を提供することにある。
本発明に係る遊技台は、遊技球を発射可能な発射手段と、遊技球が転動可能な遊技領域と、前記遊技領域が設けられた遊技盤と、を備えた遊技台であって、前記発射手段から発射された遊技球は、進入部から前記遊技領域に進入するように構成されており、前記遊技盤は、第一の構造体が設けられたものであり、前記遊技盤は、表示手段が設けられたものであり、前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部には遊技球が進入できないように構成されており、前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部は、中実ではなく、前記第一の構造体の側壁に接触した遊技球は、落下の方向が変化するように構成されており、前記表示手段は、エラー表示を実行可能であり、前記エラー表示の少なくとも一部が、前記第一の構造体の背後に表示される場合があり、前記第一の構造体の少なくとも一部が透過性を有している、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、遊技領域に設ける構造体に特徴を持たせた遊技台を提供することができる。
ぱちんこ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 ぱちんこ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。(b)第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。(c)第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。(d)第1副制御部画像制御処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第2副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。(b)第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。(c)第2副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出部材が取り付けられた遊技盤を前面(遊技者)側から見た外観斜視図である。 本実施形態に係る演出部材の背面側の斜視図である。 本実施形態に係る遊技盤の分解斜視図である。 本実施形態に係る演出部材の一部を透過して遊技者に視認可能となる第一の演出体の表示例に時系列に示す図である。 (a)本実施形態に係る保留増加時の先読み予告実行抽選テーブルの一例である。(b)本実施形態に係る変動開始時の大当り予告実行抽選テーブルの一例である。 (a)本実施形態に係る第一の構造体を遊技者側から見た正面図である。(b)本実施形態に係る第二の構造体を遊技者側から見た正面図である。 本実施形態に係る演出部材の一部を抽出して示す部分斜視図である。 本実施形態に係る演出部材の一部に遊技球が衝突した場合の反発の様子を示す正面概略図である。 (a)第一の構造体の正面図である。(b)同図(a)のA−A線断面図である。(c)同図(a)のA−A線断面図に相当する他の例である。 本実施形態に係る演出体による演出の他の実施例を時系列に示す図である。 本実施形態に係る演出体による演出の他の実施例を時系列に示す図である。 本実施形態の他の実施例に係る遊技盤の分解斜視図である。 本実施形態の他の実施例に係る遊技盤の分解斜視図である。 本実施形態の他の実施例に係る遊技盤の分解斜視図である。 本実施形態の演出部材の一部を透過して遊技者に視認可能となる第一の演出体他の実施例(演出例)について時系列に示す図である。 本実施形態の演出部材の一部を透過して遊技者に視認可能となる第一の演出体他の実施例(演出例)について時系列に示す図である。 本実施形態の演出部材の一部を透過して遊技者に視認可能となる第一の演出体他の実施例(演出例)について時系列に示す図である。 本実施形態の他の実施例に係る遊技盤の分解斜視図である。 本実施形態の他の実施例に係る樹脂構造体の側断面図である。 本実施形態の他の実施例に係る樹脂構造体の側断面図である。 本実施形態の他の実施例に係る樹脂構造体の側断面図である。 本実施形態の樹脂構造体の正面図である。 演出部材と第一の演出体の他の実施例に係る遊技盤の分解斜視図である。 演出部材の一部を透過して遊技者に視認可能となる第一の演出体の演出例について示す図である。 他の演出例の説明図である。 構造体A(天樹脂A)の側断面図であって、図18(a)に相当する図面と、他の形態に係る構造体A(天樹脂A)の側断面図であって、図18(c)に相当する図面である。 他の形態に係る構造体A(天樹脂A)の側断面図であって、図18(c)に相当する図面である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。(b)〜(e)は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100における普図用の当否判定用テーブルと、図柄振り分けおよび当り時動作の例とを示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100における特図用の当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100における特図1用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100における特図2用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出について説明する図である。(a)は電チューロング開放演出の流れを示し、(b)は装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100で用いられる先読み予告の抽選テーブル、および変動開示時(大当り判定後)の予告の抽選テーブルの例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例7によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例8によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例11によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例12によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000を正面から見た略示正面図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の可動体1002を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図(その1)である。 本発明の第3の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例7によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例8によるパチンコ機100の接続ユニットを説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100の接続ユニットを説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例11によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例11によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例12によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例13によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例14によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例15によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例16によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例17によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例18によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例19によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例20によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例21によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例22によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例23によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態の実施例24によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態のパチンコ機100での遊技演出の演出パターンを説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例1−1によるパチンコ機100の接続ユニットを説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例1−2によるパチンコ機100の接続ユニットを説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例1−2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例1−3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例1−4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例1−5によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例1−6によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例1−7によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例2−2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例2−2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例3−1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例3−2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例3−3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例3−4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例3−5によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例3−6によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例3−7によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例4−1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例4−2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例5−1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例5−2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例5−3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例5−4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例6−1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例6−2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態の実施例6−3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例7によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例8によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例11によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態の実施例12によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の変形例による遊技台としてのスロットマシン2000を正面から見た略示正面図である。 本発明の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン3000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機4000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機5000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機6000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ7000を示している。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機ぱちんこ機100)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の他の実施例に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図は、ぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。
ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。外レール202と内レール204の間は、発射装置110により打ち出された遊技球を遊技領域124に誘導する発射球通路252となっている。この発射球通路252の出口部分、具体的には、内レール204の先端部には、遊技領域124内の遊技球が発射球通路252に戻るのを防ぐための戻り球防止片(戻り球防止手段)254が設けられている。なお、この戻り球防止片254の詳細については後述する。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて進入部730から遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部(進入部730)に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
また、演出装置206は、外レール202および内レール204によって囲まれた領域に設けられ、遊技盤200の表面に固定された台板736と、台板736に設けられた第一の構造体711および第二の構造体712と、演出装置206の上部において遊技者側に突出する庇部734と、第一の演出体(例えば、装飾図柄表示装置208(の一部))などにより構成された演出手段732(後に詳述する)を含んでいる。
第一の構造体711および第二の構造体712は、進入部730と庇部734の間に設けられる。ここで、進入部730とは、遊技領域124の上部の領域であり、外レール202、内レール204を通過した遊技球が遊技領域124に進入するまでの、遊技球の経路となりうる領域(複数の発射軌跡を含む領域)をいう。第一の構造体711は、第二の構造体712よりも進入部730に近い位置に設けられる。
第一の構造体711および第二の構造体712は、発射装置110から発射され、進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する場合がある構造体である。なお、第一の構造体711および第二の構造体712は、樹脂成形による構造体であり、両者を「樹脂構造体710」と総称する場合がある。
つまり、発射装置110から打ち出された遊技球は、進入部730を通過し、打球方向変換部材236や遊技釘238等に加えて、第一の構造体711、第二の構造体712と接触する場合があり、これにより遊技球は進行方向を変えながら遊技領域124を下方に落下する。
<制御部>
次に、図4を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。同図(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
同図(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップSA01では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA07では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップSB07でも更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップSA15の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB07およびステップSB09では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップSB17では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップSB03における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
ステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
ステップSB23では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップSB25)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップSB27に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップSB27)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップSB25およびステップSB27における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップSB29)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップSB31)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップSB33では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB35では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップSB39では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進む。
ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。
ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、ステップSC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSC11では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップSC09で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップSC13では、ステップSC09で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップSC15では、ステップSC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップSC17では、ステップSC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップSC19では、ステップSC09で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップSC21では、ステップSC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップSC03へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE01では、第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE03では、ステップSC19で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップSC13の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップSF01では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップSF03では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップSF05に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップSF05では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップSF01でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップSF07では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップSF09では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップSF11に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップSF11では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSG01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSG01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップSG03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSG05の処理に移行する。
ステップSG05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSG07では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSG09では、演出制御処理を行う。例えば、ステップSG07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSG11では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップSG13では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップSG03に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSH01では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップSI01では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップSG03において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSG03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第2副制御部タイマ割込処理のステップSI03では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<演出手段>
次に、図10〜図26を用いて、本実施形態の演出手段732について説明する。
図10は、演出部材(センターケース)740が取り付けられた遊技盤200の一部を前面(遊技者)側から見た外観斜視図であり、図11は、演出部材740の背面側の斜視図である。
演出手段732は、演出部材740と第一の演出体724(ここでは不図示)を含む。演出部材(センターケース)740は、樹脂の一体成型部材(図11参照)であり、図10に示すように遊技盤200の前面側に固定される。
演出部材(センターケース)740は、遊技盤200に配設された外レール202と内レール204に囲まれた領域内に取り付けられる。
演出部材740は、遊技盤200の表面と略平行な台板736と、第一の構造体711と、第二の構造体712と、庇部734とを備える。台板736は、遊技盤200に固定される部分であり、庇部734は、台板736の一端から遊技領域124の上方の一部を覆うように遊技者の方向に起立(突出)する。
第一の構造体711は、発射装置110(図1参照)から発射された遊技球が遊技領域124に進入する進入部730と、庇部734の間に位置するように設けられる。
一般的な遊技台においては、遊技盤200の上部(最上部)において、複数の「天釘」が設けられている。また、遊技者は、一般的にこの「天釘」の間(所謂、「ぶっ込み領域」)を狙って遊技球を発射する場合が多い。本実施形態では、この「天釘」に代えて、透明または半透明の樹脂(例えば、ポリカーボネイト)の成型体である第一の構造体711を、遊技領域124の略最上部の遊技者が発射強度の微調整を行う際に注視する領域(ぶっ込み領域701)あるいはその近傍に設けている。具体的に第一の構造体711の配置の一例としては、発射装置110の発射強度が第一の発射強度である場合に、進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置である。このように、第一の構造体711は従来の「天釘」に代わる樹脂の構造体とも言うことができ、本実施形態では第一の構造体711を「天樹脂A」と呼ぶ場合もある。
後に詳述するが、第一の構造体711は、4つの側壁部と、1つの横壁部により構成された略柱状の構造体であり、4つの側壁部によって囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されている。
また、台板736には、第二の構造体712が一体的に設けられている。第二の構造体712も、進入部730と庇部734の間で、ぶっ込み領域701あるいはその近傍に設けられる。具体的に第二の構造体712の配置の一例としては、発射装置110の発射強度が第二の発射強度である場合に、進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置である。第二の構造体712も従来の「天釘」に代わる樹脂の構造体とも言うことができ、これを「天樹脂B」と呼ぶ場合もある。
第二の構造体712は、4つの側壁部と、1つの横壁部により構成された略柱状の構造体であり、4つの側壁部によって囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されている。
図12は、遊技盤200の分解斜視図である。同図において左側が前面(遊技者)側であり、右側が背面側である。なお、同図では、遊技盤200(演出部材740)に設けられる演出可動体224については図示を省略している。
図10に示すように、遊技盤200の内レール204の先端部には、遊技領域124内の遊技球が発射球通路252に戻るのを防ぐための戻り球防止片254が設けられている。この戻り球防止片254は、内レール202の先端近傍に固定された支持部材254aと、この支持部材254aに揺動可能に支持された揺動部材254bから構成されている。
揺動部材254bは、外部から力が加えられない限り、重力によって起立した状態(待機状態)を維持するように構成されており、この待機状態では、揺動部材254bの先端と外レール202の間の隙間が遊技球の直径以下の長さとなっている。発射装置110によって打ち出され、発射球通路252を通過した遊技球は、揺動部材254bに衝突して揺動部材254bを外レール202から遠ざかる方向に揺動させ、遊技領域124内に進入する。従って、外レール202と戻り球防止片254の間の領域は、遊技球を遊技領域124に進入させるための進入部252aとなっている。
ここで、本発明において「発射手段から発射された遊技球は、進入部から遊技領域に進入するように構成されている」とは、「発射装置(発射手段)110によって発射された遊技球が、外レール202と戻り球防止片254の間の進入部252aを通り抜けて遊技領域124に進入するように構成されている」ことを示している。
また、遊技領域124から発射球通路252(進入部252a)に進入しようとする(戻ろうとする)遊技球は、自重によって待機状態(起立した状態)に戻った揺動部材254bにより、発射球通路252への進入が阻止される。なお、本例では、支持部材254aを、内レール204とは別体にするとともに、内レール204から離間させて配置することによって、遊技領域124を転動する遊技球が内レール204に衝突した場合にも、その衝撃や振動によって揺動部材254bが揺動することがないように構成している。
遊技盤200は、無色透明な樹脂で形成された基盤ベース200Aに、演出装置や入賞装置を組み込むために、それぞれの部品ユニットの形状に合わせた開口部が複数設けられている。基板ベース200Aには、演出部材(センターケース)740、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、可変入賞口234、ならびに一般入賞口226などが、対応する開口部に組み付けられる(図10参照)。
基盤ベース200Aの背面側(後方)には、イルミネーションユニット744、装飾図柄表示装置208が配置される。
既述のように演出部材740は、本実施例では左上方の台板736部分が、ネジなどの固定部材によって遊技盤200(基盤ベース200A)の前面、より詳細には基盤ベース200Aの開口部(ルーター)746の左上方に固定される。これにより、台板736部分(より詳細には、第一の構造体711、第二の構造体712および台板736)の背後(後方)には、基盤ベース200Aの左上方の一部、イルミネーションユニット744の左上方の一部、装飾図柄表示装置208の左上方の一部が重なって配置される。なお、装飾図柄表示装置208とイルミネーションユニット744の配置は逆(装飾図柄表示装置208がイルミネーションユニット744の前方に配置)であってもよい。
このように本実施形態では、演出部材740の一部(台板736、第一の構造体711、第二の構造体712)の背後に第一の演出体724(この例では、イルミネーションユニット744および/または装飾図柄表示装置208の一部)を配置した演出手段732を備える。そして、演出部材740の一部(台板736、第一の構造体711、第二の構造体712)が透明または半透明であり、基盤ベース200Aが透明であることから、演出部材740(台板736、第一の構造体711、第二の構造体712)および基盤ベース200Aを透過して、その背後(後方)の第一の演出体724(この例では、イルミネーションユニット(イルミネーションパネルを含むユニット)744および/または装飾図柄表示装置208)の一部が遊技者に視認可能となっている。以下、この例について、具体的に説明する。
<第一の演出体の演出例(表示例)>
図13は、演出部材740の一部(ここでは一例として第一の構造体711)を透過して遊技者に視認可能となる第一の演出体724の演出例(表示例)について示す図であり、一例として一の遊技中における演出表示を時系列に示す遊技盤200の正面図概要図である。同図に示す遊技盤200は、図12に示す遊技盤200の構成と同様であり、演出部材740の一部(台板736、第一の構造体711、第二の構造体712)の少なくとも一部を透過して、これらの後方(背後)に配置された第一の演出体724(装飾図柄表示装置208およびイルミネーションユニット744)で実行される演出の一部が視認可能となっている。なお、同図(a)〜(j)は一例として一の遊技中における演出表示を時系列に示すものとするが、それぞれの表示例が異なる遊技中に表示されるものとしてもよい。
同図(a)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示中に、その上方の表示領域においてテロップ表示の演出が行われている状態である。テロップ表示は一例として、チュートリアル表示(例えば、「イルミ発光はチャンス」という表示)であり、このタイミングでは、そのチュートリアル表示(テロップ表示)の一部(先頭から8文字)である「イルミ発光はチャ」という表示が行われ、その先頭文字(「イ」)付近が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。なお、装飾図柄表示装置208の下方の保留表示領域では、1つの保留があることを示す保留アイコンPI1が表示されている。この保留アイコンPI1は、例えば黒丸で表示された通常の保留アイコンである。
同図(b)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示中に、保留が増加し、保留アイコンPI1に加えて保留アイコンPI2が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208の上方の表示領域および保留アイコンPI2において、当該保留の当否についての先読み予告の演出が実行されている状態である。
先読み予告は、図7に示す特図関連抽選処理(ステップSB29,SB31)で行われる当否判定の結果が大当りになる可能性があることを予告するための演出である。より具体的に説明すれば、本実施形態では、大当りにも、遊技者に相対的に有利な大当り(例えば、15R系の大当り:特図A,特図B)と相対的に不利な大当り(例えば、2R系の大当り:特図C〜特図F)が用意されており、先読み予告は、例えば、有利な大当りになる可能性があることを予告するための演出である。なお、2R系の大当りでも確変付きの大当り(特図C、特図E)は有利な大当りとしてもよい。また、先読み予告は、例えば、上記特図関連抽選処理(ステップSB29,SB31)で始動情報を取得するよりも先に取得した始動情報(先読みした始動情報)に基づいて行われる予告である。すなわち、先読み予告は、先読みした始動情報に基づく事前判定結果に基づいて行われる。
また、ここでの先読み予告には、事前判定結果が有利な大当りでなくても、有利な大当りになるかのように偽りで予告する偽の先読み予告も含まれる。すなわち、先読み予告は、当否判定の結果が有利な大当りになる可能性があることを表したり、遊技者に示唆する予告であったり、あるいは当否判定の結果が有利な大当りになることを遊技者に期待させる予告であるといえる。
この例では、先読み予告として、所定の文字列(ここでは「この先チャンス!」という文字列)を表示するとともに、増加した保留アイコンPI2は、例えば白丸に「熱」という文字を表示している。そして、このタイミングでは、先読み予告の先頭文字(「こ」)付近が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のはずれ図柄(この例では、「装飾3−装飾2-装飾3」の図柄)が停止表示された状態を示している。なお、このタイミングでは、はずれ図柄の背景画像の一部が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。
同図(d)は、保留アイコンPI1に対応する保留が消化され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて再び、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄の変動表示の背景画像の一部が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。
同図(e)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のはずれ図柄(この例では、「装飾3−装飾2-装飾3」の図柄)が停止表示された状態を示している。このタイミングでは、はずれ図柄の背景画像の一部が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。
同図(f)は、保留アイコンPI2に対応する保留が消化され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて再び、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄の変動表示の背景画像の一部が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。
同図(g)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208aのみに装飾図柄(この例では、「装飾3」の図柄)が停止表示された状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の上方の表示領域において、現在実行中の特図変動遊技が大当りに当選したことを予告する大当り予告の演出が実行されている状態である。大当り予告は例えば、キャラクタ(殿)の顔の画像の表示と、吹き出しによる「アタリ?」という文字の表示である。そしてこのタイミングでは、大当り予告の一部である吹き出しの文字列の先頭文字(「ア」)付近が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。
同図(h)に示すタイミングは、引き続き大当り予告が実行されている状態を示している。ここでの大当たり予告は、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a、208cにおいて装飾図柄(この例では、「装飾3」の図柄)が停止表示されたリーチ演出による予告である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域において大当り予告として、文字列「リーチ」とその文字列を囲むように、大当り予告の文字列(「リーチ」)の周囲にエフェクトが表示されている。このエフェクトは、イルミネーションユニット744(第一の演出体724)による発光(イルミ発光)である。そしてこのタイミングでは、大当り予告の一部であるイルミ発光の一部が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。
同図(i)に示すタイミングは、引き続きリーチ演出(大当り予告)が実行されている状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208(第一の演出体724)の前方において、大当り予告として他の演出体(第二の演出体726)による演出が実行されている状態である。第二の演出体726は例えば、演出可動体224である。演出可動体224は、下方(待機位置、初期位置)から上方に移動し、装飾図柄表示装置208の前方の一部を覆うとともに、演出可動体224の先端(拳の部分)が第一の構造体711の背後(後方)に移動する演出を実行している。つまりこのタイミングでは演出可動体224(第二の演出体726)の一部(拳の部分)と、装飾図柄表示装置208(第一の演出体724)の一部が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。なお、以下の説明において、第一の演出体724と第二の演出体726を、演出体728と総称する場合がある。
同図(j)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の大当り図柄(この例では、「装飾3−装飾3-装飾3」の図柄)が停止表示された状態を示している。このタイミングでは、大当り図柄の背景画像の一部が第一の構造体711を透過して遊技者に視認可能となっている。なお、大当り予告は偽の大当り予告であってもよい。
図14は、図13に示した演出表示を実行するための抽選テーブルの一例であり、同図(a)が保留増加時の先読み予告実行抽選テーブルであり、同図(b)が変動開始時の大当り予告実行抽選テーブルである。同図(a)の先読み予告実行抽選テーブル、同図(b)の大当り予告実行抽選テーブルは、図7に示す主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップSB29)、特図1関連抽選処理(ステップSB31)において参照される。
同図(a)において、先読み予告態様の「イルミ発光」は、図13(h)に示した大当り予告のエフェクトのようなイルミネーション発光による先読み予告であり、先読み予告態様の「熱+テロップ」は、図13(b)に示した「熱」という表示の保留アイコンとテロップ表示(「この先チャンス!」という文字列)による先読み予告であり、先読み予告態様の「熱」は図13(b)に示した「熱」という表示の保留アイコン(のみ)による先読み予告である。
また、同図(b)において、大当り予告態様の「キャラ+イルミ発光」は、図13(g)に示したようなキャラクタと図13(h)に示したエフェクトのようなイルミネーション発光による大当り予告であり、大当り予告態様の「イルミ発光」は、図13(h)に示した大当り予告のエフェクトのようなイルミネーション発光(のみ)による大当り予告であり、大当り予告態様の「キャラ」は、図13(g)に示したようなキャラクタ(のみ)による大当り予告である。また、「チュートリアル」は、図13(a)、(b)に示した先読み予告のチュートリアル表示のような文字列による大当り予告である。
なお、上記の表示例では、第一の構造体711の背後(後方)に演出体728の少なくとも一部が配置され、第一の構造体711を透過して演出体728(装飾図柄表示装置208やイルミネーションユニット744による演出表示や、演出可動体224による演出)の少なくとも一部が遊技者に視認可能となる例を説明した。しかし、第二の構造体712(および/または台板736の一部)を透過して演出体728の少なくとも一部が遊技者に視認可能となるようにしてもよい。すなわち、演出体728の少なくとも一部は、第二の構造体712(または台板736、以下同様)の後方に位置するものであり、第二の構造体712の少なくとも一部が透き通っていることから、演出体728(装飾図柄表示装置208やイルミネーションユニット744による演出表示や、演出可動体224による演出)の少なくとも一部が、遊技者から視認可能に構成されてもよい。また、本実施形態の説明において、第一の構造体711について説明した全て、あるいは一部の構成が、第二の構造体712についても同様に適用できるものとしてもよい。
本実施形態によれば、従来の天釘に代えて、透明または半透明の樹脂成型体である第一の構造体711および第二の構造体712(天樹脂A、天樹脂B)を設けることにより、第一の構造体711および第二の構造体712の背後(後方)に配置された第一の演出体724(第二の演出体726)を遊技者に視認可能にすることができる。天釘の場合(遊技盤200に釘を打つ場合)、その周辺には、直径10mm程度の補強板が必要となるため、天釘または補強板部分の背後に演出表示などを行う演出体を配置しても、遊技者には視認困難(視認不可)となる。これに対し、本実施形態では第一の構造体711および第二の構造体712を透過して、その背後の第一の演出体724(第二の演出体726)を視認させることができるので、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
<樹脂構造体>
図15は、第一の構造体711と第二の構造体712の形状について説明する図であり、遊技者側から見た正面図である。同図(a)が第一の構造体711であり、同図(b)が第二の構造体712である。
同図(a)に示すように第一の構造体711は、4つの側壁部711a、711b、711c、711dと、1つの横壁部711eにより構成された略柱状の構造体である。4つの側壁部711a、711b、711c、711dは、台板736から遊技者の方向に起立(突出)する壁であり、これらはいずれも周方向に連続している。4つの側壁部711a、711b、711c、711dの突出する高さは、遊技球の直径よりも高い。また、横壁部711eは、台板736と略平行に設けられて4つの側壁部711a、711b、711c、711dの全てに連続する壁である。
すなわち、第一の構造体711は、4つの側壁部711a、711b、711c、711dによって囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されており、例えば、当該内部空間の体積は、遊技球の体積より小さいものである。
また、4つの側壁部711a、711b、711c、711dの外壁711OW(第一の構造体711の外形をなす壁)の一部は、表面が平らな平面側壁部711FWであり、外壁711OWの他の一部は、表面が外方(内部空間と逆側)に凸となるように湾曲している曲面側壁部711RWである。なお、外壁711OWの曲面側壁部711RWにおける最も外方に突出した部分を以下の説明では「頂部711T」という。
第一の構造体711は、外壁711OWの周方向の形状において、複数(ここでは4つ)の平面側壁部711FWと、複数(ここでは4つ)の曲面側壁部711RWとを含んで構成されており(図18も参照)、周方向に並ぶ2つの平面側壁部711FWの間には1つの曲面側壁部711RWがこれらを接続するように配置されている。つまり、4つの平面側壁部711FWと、4つの曲面側壁部711RWとは交互に連続して配置される。
また、第一の構造体711の内壁711IW(内部空間側の壁)も、複数の平面側壁部711FWと、複数の曲面側壁部711RWとを含んで構成されている。内壁711IWには、当該内壁711IWから所定の角度(0度より大きく180度未満の角度)で内部空間側に突き出る突起部(例えば、内壁711IWからほぼ垂直に内部空間側に突き出るリブ状の突起部)が設けられておらず、第一の構造体711の内壁711IWの全周の形状は、その外壁711OWの全周の形状に略沿うように構成されている。
より詳細には、第一の構造体711は内壁711IWの周方向形状において、複数の平面側壁部711FWと複数の曲面側壁部711RWとが連続し、外壁711OWの頂部711Tに対向(対応)する位置に、凹部711X1または角度が180度未満の角部(内内角部)711X2が形成されている。そして内壁711IWは、内部空間側に突き出す突起部が設けられていないことから、凹部711X1または内角部711X2の総数が、外壁711OWの頂部711Tの総数以下の数となる。この例では、内壁711IWは1つの内角部711X2と2つの凹部711X1を有してこれらの総数は「3」であり、外壁711OWの頂部711Tの総数は「4」である。
そして、4つの側壁部711a〜711dのそれぞれにおいて、外壁711OWが平面側壁部FWである部位のうち、厚みが最も厚い部位(第二の部位)の厚み(第二の厚み)は、当該第二の部位を含む側壁部711a〜711dのそれぞれの端部に位置する2つの頂部711Tのうち少なくとも一方の頂部711T(第一の部位)より薄い厚みである。
ここで、「2つの頂部711Tのうち少なくとも一方の頂部711T」を第一の部位としているが、これは、2つの頂部711Tの厚みに比較的大きな差がある場合(例えば、側壁部711dの両端の頂部711Tなど)には、2つの頂部711Tのうち、厚みが大きい一方の頂部711T(厚みt1d0の頂部711T)を第一の部位とする趣旨であり、一つの側壁部の両端の頂部711Tの厚みがいずれも、当該側壁部の最厚部よりも厚くてもよい(その場合、両端の頂部711Tがいずれも第一の部位となる)。また、本実施形態における壁部のある部位における「厚み」とは、当該部位における、内壁711IWと外壁711OWの間の最短距離をいう。
具体的には、側壁部711aは、外壁711OWが平面側壁部FWである部位において、厚みt1a1と厚みt1a2の部位があり、当該平面側壁部FWの一端は厚みt1b0の頂部711Tであり、その他端は厚みt1a0の頂部711Tである。
そして、側壁部711aの厚みが最も大きい第二の部位は厚みt1a1の部位であり、側壁部711a両端の頂部711T(第一の部位)における厚みt1b0、厚みt1a0より薄い厚みである。
また、側壁部711bは、外壁711OWが平面側壁部FWである部位において、厚みt1b1と厚みt1b2の部位があり、その一端は厚みt1b0の頂部711T(側壁部711aと共有)であり、その他端は厚みt1c0の頂部711Tである。
そして、側壁部711bの厚みが最も大きい第二の部位は、厚みt1a1の部位であり、側壁部711b両端の頂部711Tのうち厚みが大きい方の頂部711T(第一の部位)は、厚みt1b0の部位であって、第二の部位の厚みt1b1は、その側壁部711bに連続する頂部711T(第一の部位)における厚みt1b0より薄い厚みである。
また、側壁部711cは、外壁711OWが平面側壁部FWである部位において、厚みt1c1、厚みt1c2および厚みt1c3の部位があり、その一端は厚みt1c0の頂部711T(側壁部711bと共有)であり、その他端は厚みt1d0の頂部711Tである。
そして、側壁部711cの厚みが最も大きい第二の部位は、厚みt1a3の部位であり、側壁部711c両端の頂部711Tのうち厚みが大きい方の頂部711T(第一の部位)は、厚みt1d0の部位であって、第二の部位の厚みt1c3は、その側壁部711cに連続する頂部711T(第一の部位)における厚みt1d0より薄い厚みである。
また、側壁部711dは、外壁711OWが平面側壁部FWである部位において、厚みt1d1および厚みt1d2の部位があり、その一端は厚みt1d0の頂部711T(側壁部711cと共有)であり、その他端は厚みt1a0の頂部711T(側壁部711aと共有)である。
そして、側壁部711dの厚みが最も大きい第二の部位は、厚みt1d2の部位であり、側壁部711c両端の頂部711T(第一の部位)における厚みt1d0、厚みt1a0より薄い厚みである(厚みt1a0の頂部711Tは側壁部711aと共有)。
第一の構造体711の頂部711Tは、他の部位(側壁部)よりも発射された遊技球が最初に衝突する可能性が高い場合がある。従って、各側壁部711a〜711dの両端の頂部711T(の少なくとも一方)の厚みを、当該頂部711Tと連続する側壁部(平面側壁部711FW)よりも厚くすることで、第一の構造体711の強度を高めることができる。
また、第一の構造体711は、複数の側壁部711a〜711dのうち、第一の側壁部(の外壁711OWが平面側壁部FWである部位)における最も厚い部位(第二の部位(第三の部位))の厚み(第三の厚み)と、第二の側壁部(の外壁711OWが平面側壁部FWである部位)における最も厚い部位(第二の部位(第四の部位))の厚み(第四の厚み)とは異なる厚みである。
具体的には、側壁部711aは、第三の部位においてその厚みt1a1が最も厚く、側壁部711aと対向位置にある側壁部711cは、第四の部位においてその厚みt1c3が最も厚い。そして、側壁部711aの第三の部位における第三の厚みt1a1は、側壁部711cの第四の部位における第四の厚みt1c3より厚い(両者の厚みが異なっている)。
また、側壁部711bは、第三の部位においてその厚みt1b1が最も厚く、側壁部711bと対向位置にある側壁部711dは、第四の部位においてその厚みt1d2が最も厚い。そして、側壁部711bの第三の部位における第三の厚みt1b1は、側壁部711dの第四の部位における第四の厚みt1d2より薄い(両者の厚みが異なっている)。
第一の構造体711は、側壁部711aと711dが遊技球の進入部730に臨む面(発射経路上に存在する面)であり、他の側壁部711b、711cと比較して発射された遊技球が最初に衝突する可能性が高い側壁部となる。従って、側壁部711aと711dは、それぞれの最厚部(第二の部位(第三の部位))が、対向位置にある(遊技球が最初に衝突しにくい)他の側壁部711b、711cの最厚部(第二の部位(第四の部位))よりも厚くなっており、これにより、第一の構造体711の強度を高めることができる。
また、第一の構造体711は、一つの側壁部(の外壁711OWが平面側壁部FWである部位)のうち、第五の部位における厚み(第五の厚み)と、第六の部位における厚み(第六の厚み)とは異なる厚みである。
具体的には、側壁部711aは、厚みt1a1(第五の厚み)の第五の部位(最厚部である第二の部位)と厚みt1a2の第六の部位(最薄部)を有し、第五の部位における第五の厚みt1a1は、第六の部位における第六の厚みt1a2より厚い(両者の厚みが異なっている)。
また、側壁部711bは、厚みt1b1(第五の厚み)の第五の部位(最厚部である第二の部位)と厚みt1b2の第六の部位(最薄部)を有し、第五の部位における第五の厚みt1b1は、第六の部位における第六の厚みt1b2より厚い(両者の厚みが異なっている)。
また、側壁部711cは、厚みt1c3(第五の厚み)の第五の部位(最厚部である第二の部位)と厚みt1c2の第六の部位(最薄部)を有し、第五の部位における第五の厚みt1c3は、第六の部位における第六の厚みt1c2より厚い(両者の厚みが異なっている)。
また、側壁部711dは、厚みt1d2(第五の厚み)の第五の部位(最厚部である第二の部位)と厚みt1d1の第六の部位(最薄部)を有し、第五の部位における第五の厚みt1d2は、第六の部位における第六の厚みt1d1より厚い(両者の厚みが異なっている)。
このように、一つの側壁部において、厚みを異ならせることによって、同じ側壁部であっても、遊技球の衝突位置によって反発の度合いを異ならせることができる。つまり、側壁部の厚みが薄い部位は遊技球の反発が比較的小さく、厚みが厚い部位は遊技球の反発が比較的大きくなる。特に、発射された遊技球が最初に衝突する可能性が高い側壁部711aにおいては、第五の部位(厚みt1a1の部位)の方が第六の部位(厚みt1a2の部位)よりも遊技球の反発は大きくなる。また、同様に発射された遊技球が最初に衝突する可能性が高い側壁部711dにおいては、第五の部位(厚みt1d2の部位)の方が、第六の部位(厚みt1d1の部位)よりも遊技球の反発は大きくなる。同じ側壁部であっても、遊技球が衝突する部位によって遊技球の反発度合いを異ならせることによって、遊技球の流下の状態をランダムにすることができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、同図(b)に示すように第二の構造体712は、4つの側壁部712a、712b、712c、712dと、1つの横壁部712eにより構成された略柱状の構造体である。4つの側壁部712a、712b、712c、712dは、台板736から遊技者の方向に起立(突出)する壁であり、これらはいずれも周方向に連続している。4つの側壁部712a、712b、712c、712dの突出する高さは、遊技球の直径よりも高い。また、横壁部712eは、台板736と略平行に設けられて4つの側壁部712a、712b、712c、712dの全てに連続する壁である。
すなわち、第二の構造体712は、4つの側壁部712a、712b、712c、712dによって囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されており、例えば、当該内部空間の体積は、遊技球の体積より小さいものである。
また、4つの側壁部712a、712b、712c、712dの外壁712OW(第二の構造体712の外形をなす壁)の一部は、表面が平らな平面側壁部712FWであり、外壁712OWの他の一部は、表面が外方(内部空間と逆側)に凸となるように湾曲している曲面側壁部712RWである。なお、外壁712OWの曲面側壁部712RWにおける最も外方に突出した部分を以下の説明では「頂部712T」という。
第二の構造体712は、外壁712OWの周方向の形状において、複数(ここでは4つ)の平面側壁部712FWと、複数(ここでは4つ)の曲面側壁部712RWとを含んで構成されており、周方向に並ぶ2つの平面側壁部712FWの間には1つの曲面側壁部712RWがこれらを接続するように配置されている。つまり、4つの平面側壁部712FWと、4つの曲面側壁部712RWとは交互に連続して配置される。
また、第二の構造体712の内壁712IW(内部空間側の壁)も、複数の平面側壁部712FWと、複数の曲面側壁部712RWとを含んで構成されている。内壁712IWには、当該内壁712IWから所定の角度(0度より大きく180度未満の角度)で内部空間側に突き出る突起部(例えば、内壁712IWからほぼ垂直に内部空間側に突き出るリブ状の突起部)が設けられておらず、第二の構造体712の内壁712IWの全周の形状は、その外壁712OWの全周の形状に略沿うような形状に構成されている。
より詳細には、第二の構造体712は内壁712IWの周方向形状において、平面側壁部712FWと曲面側壁部712RWとが連続し、外壁712OWの頂部712Tに対向(対応)する位置に、角度が180度未満の角部(内角部)712X2が形成されている(または、同図にはないが凹部712X1が形成されてもよい)。そして内壁712IWは、内部空間側に突出する突起部が設けられていないことから、内角部712X2(または凹部712X2)の総数が、外壁712OWの頂部712Tの総数以下の数となる。具体的には、この例では、内壁712IWは4つの内角部712X2を有してその総数は「4」であり、外壁712OWの頂部712Tの総数は「4」である。
そして、4つの側壁部712a〜712dのそれぞれにおいて、外壁712OWが平面側壁部FWである部位のうち、厚みが最も厚い部位(第二の部位)の厚み(第二の厚み)は、当該第二の部位を含む側壁部712a〜712dのそれぞれの端部に位置する2つの頂部712Tのうち少なくとも一方の頂部712T(第一の部位)より薄い厚みである。
ここで、「2つの頂部712Tのうち少なくとも一方の頂部712T」を第一の部位としているが、これは、2つの頂部712Tの厚みに比較的大きな差がある場合には、2つの頂部712Tのうち、厚みが大きい一方の頂部712Tを第一の部位とする趣旨であり、一つの側壁部の両端の頂部712Tの厚みがいずれも、当該側壁部の最厚部よりも厚くてもよい(その場合、両端の頂部712Tがいずれも第一の部位となる)。また、本実施形態における壁部のある部位における「厚み」とは、当該部位における、内壁712IWと外壁712OWの間の最短距離をいう。
具体的には、側壁部712aは、外壁712OWが平面側壁部FWである部位において、厚みt2a1(≒厚みt2a2)の部位があり、その一端は厚みt2a0の頂部712Tであり、その他端は厚みt2b0の頂部711Tである。
そして、側壁部712aの厚みが最も大きい第二の部位は、厚みt2a1の部位であり、側壁部712a両端の頂部712T(第一の部位)における厚みt2a0、厚みt2a0より薄い厚みである。
また、側壁部712bは、外壁712OWが平面側壁部FWである部位において、厚みt2b1(≒厚みt2b2)の部位があり、その一端は厚みt2b0の頂部712T(側壁部712aと共有)であり、その他端は厚みt2c0の頂部711Tである。
そして、側壁部712bの厚みが最も大きい第二の部位は、厚みt2b1の部位であり、側壁部712b両端の頂部712T(第一の部位)における厚みt2b0、厚みt2c0より薄い厚みである。
また、側壁部712cは、外壁712OWが平面側壁部FWである部位において、厚みt2c1(≒厚みt2c2)の部位があり、その一端は厚みt2c0の頂部712T(側壁部712bと共有)であり、その他端は厚みt2d0の頂部711Tである。
そして、側壁部712cの厚みが最も大きい第二の部位は、厚みt2c1の部位であり、側壁部712c両端の頂部712T(第一の部位)における厚みt2c0、t2d0より薄い厚みである。
また、側壁部712dは、外壁712OWが平面側壁部FWである部位において、厚みt2d1(≒厚みt2d2)の部位があり、その一端は厚みt2d0の頂部712T(側壁部712cと共有)であり、その他端は厚みt2a0の頂部711T(側壁部712aと共有)である。
そして、側壁部712dの厚みが最も大きい第二の部位は、厚みt2d1の部位であり、側壁部712d両端の頂部712T(第一の部位)における厚みt2d0、厚みt2a0より薄い厚みである。
第二の構造体712の頂部712Tは、他の部位(側壁部)よりも発射された遊技球が最初に衝突する可能性が高い場合がある。従って、各側壁部712a〜712dの両端の頂部712T(の少なくとも一方)の厚みを、当該頂部712Tと連続する側壁部(平面側壁部712FW)よりも厚くすることで、第二の構造体712の強度を高めることができる。
なお、上記の例では、側壁部712aは、厚みt2a1と厚みt2a2が同等の厚みであり、側壁部712bは、厚みt2b1と厚みt2b2が同等の厚みであり、側壁部712cは、厚みt2c1と厚みt2c2が同等の厚みであり、側壁部712dは、厚みt2d1と厚みt2d2が同等の厚みである場合を例に説明したが、これらの厚みは異なっていてもよい。
つまり、側壁部712aは、厚みt2a1>厚みt2a2であり、側壁部712bは、厚みt2b1>厚みt2b2であり、側壁部712cは、厚みt2c1>厚みt2c2であり、側壁部712dは、厚みt2d1>厚みt2d2であってもよい。
そして、第二の構造体712においても、第一の構造体711と同様に、複数の側壁部712a〜712dのうち、第一の側壁部(の外壁712OWが平面側壁部FWである部位)における最も厚い部位(第二の部位(第三の部位))の厚み(第三の厚み)と、第二の側壁部(の外壁712OWが平面側壁部FWである部位)における最も厚い部位(第二の部位(第四の部位))の厚み(第四の厚み)とは異なる厚みであってもよい。
具体的には、側壁部712cは、第三の部位においてその厚みt2c1が最も厚く、側壁部712cと対向位置にある側壁部712aは、第四の部位においてその厚みt2a1が最も厚く、側壁部712cの第三の部位における第三の厚みt2c1と、側壁部712aの第四の部位における第四の厚みt2a1が異なっていてもよい。また、例えば、側壁部712bは、第三の部位においてその厚みt2b1が最も厚く、側壁部712bと対向位置にある側壁部712dは、第四の部位においてその厚みt2d1が最も厚く、側壁部712bの第三の部位における第三の厚みt2b1は、側壁部712dの第四の部位における第四の厚みt2d1が異なっていてもよい。
また、第二の構造体712においても、第一の構造体711と同様に、一つの平面側壁部(の外壁712OWが平面側壁部FWである部位)のうち、第五の部位における厚み(第五の厚み)と、第六の部位における厚み(第六の厚み)とは異なる厚みであるように構成してもよい。
具体的には例えば、側壁部712aは、厚みt2a1(第五の厚み)の第五の部位(最厚部である第二の部位)と厚みt2a2の第六の部位(最薄部)を有し、第五の部位における第五の厚みt2a1は、第六の部位における第六の厚みt2a2より厚い(両者の厚みが異なっている)ものとしてもよい。
また、側壁部712bは、厚みt2b1(第五の厚み)の第五の部位(最厚部である第二の部位)と厚みt2b2の第六の部位(最薄部)を有し、第五の部位における第五の厚みt2b1は、第六の部位における第六の厚みt2b2より厚い(両者の厚みが異なっている)ものとしてもよい。
また、側壁部712cは、厚みt2c1(第五の厚み)の第五の部位(最厚部である第二の部位)と厚みt2c2(厚みt2c3)の第六の部位(最薄部)を有し、第五の部位における第五の厚みt2c1は、第六の部位における第六の厚みt2c2(厚みt2c3)より厚い(両者の厚みが異なっている)ものとしてもよい。
また、側壁部712dは、厚みt2d2(第五の厚み)の第五の部位(最厚部である第二の部位)と厚みt2d1の第六の部位(最薄部)を有し、第五の部位における第五の厚みt2d2は、第六の部位における第六の厚みt2d1より厚い(両者の厚みが異なっている)ものとしてもよい。
ここで、第一の構造体711において「側壁部の厚みが同等(≒)である」とは、比較する厚みの差が、第一の構造体711の内部空間を囲む内壁711IWの全ての曲面側壁部RWの曲面うち、曲率半径が最小となる曲面の、その曲率半径以下である場合をいい、最小の曲率半径を超えた差がある場合には「側壁部の厚みが異なる」ものであるとする。
また、第二の構造体712において「側壁部の厚みが同等(≒)である」とは、比較する厚みの差が、第二の構造体712の内部空間を囲む内壁712IWの全ての曲面側壁部RWの曲面のうち、曲率半径が最小となる曲面の、その曲率半径以下である場合をいい、最小の曲率半径を超えた差がある場合には「側壁部の厚みが異なる」ものであるとする。
図16は、演出部材740の一部(第一の構造体711および第二の構造体712付近の一部)を抽出して示す図であり、遊技盤200の左上方向から見た部分斜視図である。
第一の構造体711および第二の構造体712は、発射装置110から発射された遊技球の進入部730と、庇部734との間に設けられる。第一の構造体711の側壁部711cとその直近(下方)の庇部734は、例えば遊技球の直径の2倍以上離間している。また、第二の構造体712の側壁部712a、712dとその直近の庇部734は、例えば遊技球の直径と同等以上離間している。
第一の構造体711は、発射装置110の発射強度が第一の発射強度である場合に、進入部730から破線Aのように進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置に設けられる。また、第二の構造体712は、発射装置110の発射強度が第二の発射強度である場合に、進入部730から破線Bのように進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置に設けられる。第一の構造体711と第二の構造体712は所定の距離で離間して配置され、これらの間が所謂ぶっ込み領域701となる。そして、庇部734は、第一の構造体711と第二の構造体712の下方に延在し、台板736の一端から遊技者の方向に起立(突出)するように設けられる。また、庇部734の一部(壁部734A)は、ぶっ込み領域701を通過する遊技球の進行方向に延在する。つまり壁部734Aは、発射装置110の発射強度が第三の発射強度である場合に、進入部730から破線Cのように進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置に設けられる。壁部734Aも演出部材740の一部であり、透明または半透明の樹脂成型体である。
壁部734Aの厚みtCAPは、第一の構造体711の頂部711T(第一の部位)における厚みt1a0、t1b0、t1c0、t1d0のいずれよりも薄く、また第二の構造体712の頂部712Tにおける厚みt2a0、t2b0、t2c0、t2d0のいずれよりも薄い。
また、壁部734Aの厚みtCAPは、第一の構造体711の各側壁部711a〜711dの最厚部(第二の部位)より薄く、各側壁部711a〜711dの最薄部(第六の部位)より薄い。
なお、壁部734Aの厚みtCAPは、第一の構造体711の各側壁部711a〜711dの最厚部(第二の部位)より薄く、各側壁部711a〜711dの最薄部(第六の部位)より厚くてもよいし、各側壁部711a〜711dの最厚部(第二の部位)より厚くてもよい。
また、壁部734Aの厚みtCAPは、第二の構造体712の各側壁部712a〜712dの最厚部(第二の部位)より薄く、各側壁部712a〜712dの最薄部(第六の部位)より薄い。
なお、壁部734Aの厚みtCAPは、第二の構造体712の各側壁部712a〜712dの最厚部(第二の部位)より薄く、各側壁部712a〜712dの最薄部(第六の部位)より厚くてもよいし、各側壁部712a〜712dの最厚部(第二の部位)より厚くてもよい。
また、同図に示すように、演出部材740は、当該演出部材740を遊技盤200に固定するための位置決め孔722と固定部材(ビス、ネジ)721はいずれも、遊技球の発射経路から外れた位置に設けられる。これにより、固定部材721または(位置決め孔722)に遊技球が接触して、予期しない方向に進行してしまうことを防止することができる。
図17は、演出部材740の一部に遊技球が衝突した場合の反発の様子を示す概略図であり、図16に示す第一の構造体711、第二の構造体712および庇部734の一部(壁部734A)の正面図である。また、二点鎖線の丸印は、第一の構造体711、第二の構造体712および壁部734Aに最初に衝突する直前の遊技球を示し、実線丸印は第一の構造体711、第二の構造体712および壁部734Aに最初に衝突して反発した遊技球を示す。
同図に示すように、第一の構造体711と第二の構造体712は、第一の構造体711の側壁部711aと第二の構造体712の側壁部712bが略逆ハの字状(または平行)になるように配置される。この場合、第一の構造体711においては、側壁部711a、711dとその間の頂部711Tが特に、発射装置110の発射強度が第一の発射強度である場合に、進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する可能性が高い部位となる。また、第二の構造体712においては、側壁部712b、712cとその間の頂部712Tが特に、発射装置110の発射強度が第二の発射強度である場合に、進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する可能性が高い部位となる。また、庇部734においては、壁部734Aが特に、発射装置110の発射強度が第三の発射強度である場合に、進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する可能性が高い部位となる。
そして、第一の構造体711では、側壁部711dの最厚部(厚みt1d2の部位)に衝突した遊技球は、側壁部711dの最薄部(厚みt1d1の部位)に衝突した遊技球よりも反発度合いが大きくなる。また、側壁部711aの最厚部(厚みt1a1の部位)に衝突した遊技球は、側壁部711aの最薄部(厚みt1d2の部位)に衝突した遊技球よりも反発度合いが大きくなる。また、また、側壁部711aの最厚部(厚みt1a1の部位)に衝突した遊技球は、同図に示すように当該衝突した部位より厚みが薄い他の側壁部711dの最薄部(厚みt1d1の部位)に衝突した遊技球よりも反発度合いが大きくなる。
また、第二の構造体712では、4つの頂部712Tがいずれも、側壁部712a〜712dの最厚部より厚みが大きくなっており、頂部712Tに衝突した遊技球は、側壁部712a〜712dに衝突した遊技球よりも反発度合いが大きくなる。
また、この例では、壁部734Aの厚みtCAPは、第一の構造体711および第二の構造体712の最薄部よりも厚みが薄く設定されており、壁部734Aに衝突した遊技球は、同等の発射強度で発射されて第一の構造体711および第二の構造体712のいずれかに衝突した遊技球があった場合には、当該遊技球よりも反発度合いが小さくなる。
図18は、第一の構造体711の横壁部711eについて更に説明するための図であり、同図(a)が第一の構造体711の正面図であり、同図(b)が同図(a)のA−A線の側断面図であり、同図(c)は第一の構造体711の他の形態を示す、同図(a)のA−A線に相当する側断面図である。なお、ここでは、第一の構造体711の側壁部711a、711cと横壁部711eの位置関係のみ図示しているが、側壁部711b、711dと横壁部711eの位置関係についても同様である。また、同図は横壁部711eと側壁部711a、711cの接続位置について説明する図であり、便宜上、側壁部711a、711cの厚みは同等に記載している。なお、第二の構造体712の横壁部712eの構成も同様であり、以下の図18についての説明の符号711を符号712に置き換えて説明できる。
同図(a)にハッチングで示すように、横壁部711eは全ての側壁部711a〜711dと接続して設けられる。
また同図(b)に示すように、第一の構造体711は、前面枠扉106の開口部に設けられたガラス製又は樹脂製の透明板部材118と、台板736との間に位置する。第一の構造体711の横壁部711eは、台板736と平行に設けられて、全ての側壁部711a〜711dの遊技者方向の先端部と接続(連続)している。横壁部711eの外壁(遊技者側の壁)711OWから透明板部材118までの距離、あるいは、側壁部711a〜711dの遊技者方向の先端部から透明板部材118までの距離Lは、およそ0.5mm程度である。つまり、遊技球は、透明板部材118と台板736と間を転動可能であるが、側壁部711a〜711dの遊技者方向の先端部(横壁部711e)と透明板部材118の間は転動不可である。
横壁部711eの厚みteは、側壁部711a〜711dの最薄部の厚み以下であって、台板734の厚み(例えばtCAP)と同等である。
また、側壁部711a、711cはそれぞれ、同図に示すように、台板736から垂直に起立するのではなく、台板736との接続部分よりも先端部が内側空間側に入り込むように(垂直から0.5度〜5度程度)傾斜して起立する(すなわち傾斜面となっている)。また、図示は省略するが、側壁部711b、711dもそれぞれ、台板736から垂直に起立するのではなく、台板736との接続部分よりも先端部が内側空間側に入り込むように(垂直から0.5度〜5度程度)傾斜して起立する(すなわち傾斜面となっている)。側壁部711a〜711dの傾斜は、金型から離型させるための抜き勾配による傾斜であってもよい。
傾斜した樹脂の側壁部711a〜711d部分を台板736の垂直方向(遊技者方向)から見た場合、レンズ効果によって側壁部711a〜711dの背後については視認困難となる場合がある。しかし本実施形態では、側壁部711a〜711dが内側空間に突き出る突起部を有していないため、視認困難となる領域を最小限にすることができる。
このように本実施形態では、全ての側壁部711a〜711dと接続する横壁部711eを設けることにより、第一の構造体711の強度を高めることができる。従って、側壁部711a〜711dに補強用の突起部(リブ)などを設ける必要がないため、第一の構造体711の内側空間を広く確保できる。これにより、第一の構造体711の背後に配置した演出体728を遊技者により視認させやすくすることができる。
また、同図(b)に示すように、各側壁部711a〜711d(平面側壁部711FW)の先端は、横壁部711eよりも遊技者側に突出していてもよい。例えば、横壁部711eを同図(b)に示すように各側壁部711a〜711dの先端部より下方で、各側壁部711a〜711dが起立する高さ方向の中央付近に設けることにより、遊技球が側壁部711a〜711dに衝突した場合、横壁部711eと側壁部711a〜711dとの接続部位が遊技球の中心に近づき、横壁部711eの端部で遊技球の衝突の力を受けることができるようになる。このため、同図(a)の構造と比較して遊技球の衝突時における第一の構造体711の強度を高めることができる。また、横壁部711eは透明(又は半透明の)部材であるので、その背後の第一の演出体724の視認性を低下させることなく、第一の構造体711の強度を高めることができる。
このように横壁部711eは天井壁または接続壁ともいえ、同図(a)、(b)のいずれも横壁部711eは平面側壁部711FWとその端部(周縁部)の曲面側壁部711RWとを含んで構成される。また、横壁部711eの平面側壁部711FWが上に凸または下に凸の曲面側壁部711RWであってもよい。
なお、台板736とそこから起立する側壁部711a(711b〜711dも同様)のなす角度(曲率)と台板736とそこから起立する庇部734のなす角度(曲率)は、同等である。
<演出体の他の実施例>
図19および図20は、演出体728による演出の他の実施例を示す図であり、演出手段732(第一の構造体711、第二の構造体712および演出体728)部分について時系列で示す拡大正面図である。演出体728による演出は、第二の構造体712の背後(後方)で実行され、第二の構造体712を透過して、当該演出が遊技者に視認可能となるようにしてもよい。
図19(a)〜(d)は、例えば、図13(g)に示した第一の演出体724(装飾図柄表示装置208)による大当たり予告が実行されている状態を時系列に示している。
大当り予告は例えば、キャラクタ(殿)の顔の画像の表示と、吹き出しによる「アタリ?」という文字列の表示である。この例では、「アタリ?」という文字列は、右方から左方に向かって移動表示される。そして、同図(a)に示すタイミングでは、演出部材740の外側で文字列が視認可能となっており、同図(b)に示すタイミングでは、移動表示によって大当り予告の一部である文字列の先頭文字(「ア」)付近が庇部734(壁部734A)を透過して視認可能となり、同図(c)に示すタイミングでは、文字列の先頭文字(「ア」)付近が第二の構造体712を透過して視認可能となり、同図(d)に示すタイミングでは、文字列の先頭文字(「タ」)付近が第二の構造体712を透過して視認可能となっている。
図20(a)〜(d)は、例えば、図13(i)に示した第二の演出体726(演出可動体224)による大当たり予告が実行されている状態を時系列に示している。
大当り予告は、演出可動体224が下方(待機位置、初期位置)から上方に移動し、装飾図柄表示装置208の一部を覆うものである。そして、同図(a)に示すタイミングでは、演出部材740の外側に演出可動体224の先端(拳の部分)が移動し、同図(b)に示すタイミングでは、演出可動体224の先端(拳の部分)が庇部734(壁部734A)の背後に移動し、庇部734(壁部734A)を透過して視認可能となり、同図(c)に示すタイミングでは、演出可動体224の先端(拳の部分)が第二の構造体712の背後に移動し、第二の構造体712を透過して視認可能となり、同図(d)に示すタイミングでは、出可動体224の先端(拳の部分)が第一の構造体711と第二の構造体712の背後に移動し、第一の構造体711と第二の構造体712を透過して視認可能となっている。
なお、演出体728(第一の演出体724および/または第二の演出体726)による演出は、第二の構造体712の背後のみで実行され第二の構造体712のみを透過して視認可能となるようにしてもよいし、第一の構造体711と第二の構造体712のいずれの背後でも実行され、第一の構造体711と第二の構造体712を透過して視認可能となるようにしてもよい。
また、図19および図20において、図13(a)〜(f)、(h)、(j)に示す各演出のいずれか又は全てが第二の構造体712の後方で実行され第二の構造体712を透過して当該演出が視認可能となるようにしてもよい。
<演出体の他の実施例>
図21〜図23は、演出部材740の一部(樹脂構造体710)を透過して遊技者に視認可能となる演出体728(例えば、第一の演出体724)の他の実施例について説明する図であり、遊技盤200の分解斜視図である。図21〜図23において左側が前面(遊技者)側であり、右側が背面側である。なお、図21〜図23では、遊技盤200(演出部材740)に設けられる演出可動体224については図示を省略している。また、図12と同様の構成については、同じ符号を示し、その説明を省略する。なお、以下の例では樹脂構造体710の後方に設けられる演出体728(第一の演出体724)として説明するが、以下の構成は、第一の構造体711の後方のみに設けられる演出体728(第一の演出体724)、第二の構造体712の後方のみに設けられる演出体728(第一の演出体724)、あるいは第一の構造体711と第二の構造体712の両方の後方に設けられる演出体728(第一の演出体724)のいずれにも適用できる。
図21に示すように、装飾図柄表示装置208の例えば上方には、発光手段(照明手段)748が設けられてもよい。発光手段748は、1つまたは複数のLED(LED748L)が配置されたLED基板である。これにより、台板736部分(より詳細には、樹脂構造体710および台板736)の背後(後方)には、遊技盤200の左上方の一部、発光手段(LED基板)748の一部が重なって配置される。なお、発光手段748は、イルミネーションユニット744の上方(装飾図柄表示装置208より前方)に配置されていてもよいし、装飾図柄表示装置208より後方に配置されていてもよい。
また、図22に示すように、装飾図柄表示装置208の例えば上方には、球通路ユニット750が設けられてもよい。球通路ユニット750は、例えば左右方向に長く、長手方向の一端側に球入口752が設けられ、他方側に球排出口754が設けられる。これにより、台板736部分(より詳細には、樹脂構造体710および台板736)の背後(後方)には、遊技盤200の左上方の一部、球通路ユニット750の一部が重なって配置される。
演出部材740には、同図に示すように開閉自在な扉部材234aを備えた可変入賞口234が取り付けられており、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔で開閉する。同図に示すように扉部材234aが開放中に可変入賞口234に入球があると、球通路ユニット750の球入口752付近に設けられた所定の球検出センサが入球を検出し、払出装置152を駆動して所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、球排出口754を介してぱちんこ機100の裏側に誘導され、遊技島側に排出される。
なお、球通路ユニット750は、イルミネーションユニット744の上方(装飾図柄表示装置208より前方)に配置されていてもよいし、装飾図柄表示装置208より後方に配置されていてもよい。
また、図23に示すように、装飾図柄表示装置208の例えば上方には、レンズ体756が設けられ、レンズ体756の後方(背後)に発光手段(LED基板)748が設けられるようにしてもよい。発光手段(LED基板)748のLEDから発せられる光はレンズ体756を介して樹脂構造体710を照らす。レンズ体756は、LED基板748側の片面および樹脂構造体710側の片面および、側面のうちの少なくとも一面に装飾用のレンズカットが施されている。
図21〜図23では一例として、樹脂構造体710の後方にイルミネーションユニット744および装飾図柄表示装置208の一部が配置されていない構成を示したが、図21〜図23において、樹脂構造体710の後方にイルミネーションユニット744および/または装飾図柄表示装置208の少なくとも一部が配置されるようにしてもよい。
<第一の演出体の他の表示例>
図24〜図26は、演出部材740の一部(例えば、樹脂構造体710)を透過して遊技者に視認可能となる第一の演出体724の他の実施例(演出例)について示す遊技盤200の正面図概要図である。同図に示す遊技盤200は、図23に示す遊技盤200の構成と同様であり、演出部材740の一部(台板736、第一の構造体711、第二の構造体712)の少なくとも一部を透過して、これらの後方(背後)に配置された第一の演出体724による演出(レンズ体756を介した発光手段748からの発光)が視認可能となるものである。なお、図24(a)〜(i)は一例として、ある期間における演出を時系列に示すものとするが、それぞれの演出例が異なる期間中に表示されるものとしてもよい。また、図25(a)〜(d)および図26(a)〜(f)もそれぞれ、ある期間における演出を時系列に示すものとするが、それぞれの演出例が異なる期間中に表示されるものとしてもよい。
図24(a)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が実行されている状態であり、同図(b)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のはずれ図柄(この例では、「装飾3−装飾2-装飾3」の図柄)が停止表示された状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すはずれ図柄の停止表時後に、客待ち演出(客待ちデモンストレーション演出)開始条件の成立があった場合(例えば、はずれ図柄の停止表時から予め定めた時間(例えば30秒)が経過するまでに新たな図柄変動開始条件の成立がなかった場合など)に、客待ち演出が開始された状態を示している。ここで、客待ち演出(客待ちデモンストレーション演出)とは、客待ちアニメーション表示や、客待ち用BGM出力等の演出である。また、客待ち演出と併せて、発光手段(LED基板)748のLEDが点灯し、レンズ体756を介して樹脂構造体710を後ろ側から照らす演出を実行している。
このタイミングは、例えば、同図(b)に示すはずれ図柄の停止表示の状態から遊技者が遊技球を発射し続けているが、なかなか始動口(例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232など)に球が入賞しない所謂スランプが発生し、予め定めた時間が経過してしまったために客待ち演出が開始してしまったような状態である。このような場合には、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを1回または複数回点滅あるいは点灯等を行い、遊技者がぶっ込み領域701における遊技球の着地位置を微調整できるように、遊技者による発射強度の細かな変更(調整)の手助けとなる演出を実行するとよい。
同図(d)に示すタイミングは、客待ち演出の継続中であり、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを消灯した状態を示し、同図(e)に示すタイミングは、客待ち演出の継続中であり、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを再び点灯した状態を示している。
同図(f)に示すタイミングは、例えば、第1特図始動口230などに遊技球が入賞して、特図変動遊技の保留が1となった(保留アイコンPI1が表示された)状態である。このタイミングでは、始動口に遊技球が入賞することによって、客待ち演出が終了し、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDも消灯されている。このようにすることで、同図(b)〜(d)に示す期間中、樹脂構造体710の付近を注視しながら(樹脂構造体710の付近を狙いながら)発射強度の微調整を行っていた遊技者に、始動口への遊技球の入賞を気付かせることができる。
同図(g)に示すタイミングは、保留アイコンPI1に対応する保留が消化され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて再び、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。
同図(h)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表時が継続している状態であり、リーチ発生前の通常の変動遊技中においても樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを点灯している。
同図(i)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a、208cにおいて装飾図柄(この例では、「装飾3」の図柄)が停止表示されたリーチ演出を実行している状態である。また、このタイミングで、演出可動体224(第二の演出体726)が下方(待機位置、初期位置)から上方に移動し、装飾図柄表示装置208の一部を覆うとともに、演出可動体224の先端(拳の部分)が樹脂構造体710の背後(後方)に移動する演出も実行している。
このように、樹脂構造体710が後ろ側からLEDで照らされている状態で樹脂構造体710の背後に演出可動体224が移動する(飛び込む)ことで大当り予告を行ってもよい。
演出可動体224(第二の演出体726)は、樹脂構造体710とこれを後方から照らすLED(LED基板748)との間に移動(出現)するようにしてもよいし、樹脂構造体710とその後方のレンズ体756との間に移動(出現)するようにしてもよい。また、演出可動体224(第二の演出体726)が樹脂構造体710の後方(背後)に移動することで、樹脂構造体710を後方から照らすLEDの発光が遮られ、演出可動体224が樹脂構造体710の背後に移動する前よりも、移動後の方が樹脂構造体710付近が暗くなるようにしてもよい。
このような構成によれば、ぶっ込み領域701付近に注目しながら発射強度の微調整を行っている最中の遊技者の視界内(またはピント内)に演出可動体224が入り込むので、遊技者に大きなインパクトを与え、大当りへの期待感を増大させることができる場合がある
同図(i)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のはずれ図柄(この例では、「装飾3−装飾2-装飾3」の図柄)が停止表示された状態を示している。このタイミングでは、樹脂構造体710を後ろ側からから照らすLEDを消灯している。これにより、樹脂構造体710付近を注目しながら発射強度の微調整を行っていた遊技者に変動が終了したことを示唆するとともに、保留が消化されてしまうことからさらに始動口に遊技球を入賞させる必要性を報知することができる場合がある。
図25は他の演出例であり、同図(a)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が実行されている状態でる。このタイミングでは、特図1の保留が3であり、装飾図柄表示装置208の下方の表示領域に、そのことを示す保留アイコンPI1_1,PI1_2,PI1_3が表示されている。
同図(b)に示すタイミングは、変動遊技中に所定の条件が成立し、装飾図柄表示装置208の上方の表示領域において、遊技者に報知(例えば、「電チューを狙え! 右打ち!」などの文字による報知)を行っている状態を示している。ここでの報知は例えば、右打ち報知、第2特図始動口(電チュー)232または可変入賞口(、アタッカ234)等の開放報知あるいは開放予告である。また、このタイミングで、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを点滅させて、遊技者に何らかのイベント(遊技状態の変化)が発生したことあるいはイベントが発生することを示唆(報知・予告)する。樹脂構造体710の付近に注目しながら発射強度の微調整を行っていた遊技者が、当該示唆(報知・予告)により、装飾図柄表示装置208に注目した場合、その表示領域では右打ち報知、または、第2特図始動口232や可変入賞口234が開放していること(開放すること)が報知(示唆・予告等)がされている。これにより、遊技者が遊技状態の変化に気づき易くすることができる場合がある。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示す報知に従って、例えば第2特図始動口232を狙ったことで第2特図始動口232に遊技球が入賞し、特図2の変動遊技の保留が増加した状態(当該保留に対応する保留アイコンPI2_1,PI2_2が表示された状態)を示している。
同図(d)に示すタイミングは、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のはずれ図柄(この例では、「装飾3−装飾2-装飾3」の図柄)が停止表示された状態を示している。このタイミングでは、例えば、第2特図始動口232の閉鎖条件が成立し、第2特図始動口232が閉鎖したことにより、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDが消灯している。
このように、本実施形態によれば、ぶっ込み領域701における好みの箇所に遊技球を寄せるために、ぶっ込み領域701付近(樹脂構造体710付近)を注視している遊技者に対して、有利な状態となること(なったこと)や遊技状態が変化したことを気づかせ易くし、注意喚起することができる場合がある。
図26は、他の演出例であり、同図(a)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域において大当り図柄(ここでは「装飾3」)と、大当り遊技のラウンドを表示(ここでは「最終R」を表示)して、大当り遊技の最終ラウンド中であることを報知している。
同図(b)に示すタイミングは、大当り遊技が終了した後のインターバル期間(大当り遊技の最終ラウンド終了から図柄変動開始までの間の期間(5秒〜10秒))中の状態を示している。この例では、装飾図柄表示装置208の表示領域において大当り遊技が終了したことを報知する表示(ここでは「大当り終了!!」の文字を表示)を行うとともに、保留アイコンPI1を表示して、(特図1の)変動遊技の保留数が1であることを報知している。またこのタイミングでは、樹脂構造体110を後ろ側から照らすLEDを点灯している。
同図(c)に示すタイミングは、大当り遊技が終了した後のインターバル期間が継続中の状態を示している。この例では、装飾図柄表示装置208の表示領域において大当り遊技が終了したことを報知する表示(ここでは「大当り終了!!」の文字を表示)を行うとともに、保留アイコンPI1〜PI3を表示して、(特図1の)変動遊技の保留数が3であることを報知している。またこのタイミングでは、引き続き、樹脂構造体110を後ろ側から照らすLEDを点灯している。
このように、遊技者がぶっ込み領域701における好みの箇所に遊技球を寄せるための補助として、大当り遊技終了後のインターバル演出中に、構造体を後ろ側から照らすLEDを点灯させる場合があってもよい。これにより、大当り後の図柄変動が繰り返し実行されるように保留を貯めたい遊技者に対して、発射強度を調整する手助けをすることができる場合がある。
同図(d)に示すタイミングは、大当り遊技終了後のインターバル期間が終了し、図柄変動開始直前の前回の停止図柄(ここでは「装飾3−装飾3−装飾3」)一旦、再表示している状態である。このタイミングでは、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを消灯している。これにより、樹脂構造体710付近を注視しながら発射強度の微調整を行っていた遊技者に対して、変動が終了したことを示唆するとともに、保留が消化されてしまうことからさらに始動口に遊技球を入賞させる必要性を報知することができる場合がある。
同図(e)に示すタイミングは、保留が1つ消化され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が実行されている状態であり、同図(f)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のはずれ図柄(この例では、「装飾3−装飾2-装飾3」の図柄)が停止表示された状態を示している。これらのタイミングでは、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDの消灯を継続している。
なお、図24〜図26等において示した大当り遊技終了後のインターバル期間中、右打ち報知中、電チュー開放中、アタッカ開放中や、電サポ状態中の最終図柄変動中、確変状態中の最終図柄変動中等において必ず、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを点滅動作(または点灯動作)させ、これらを報知するようにしてもよい。
また、はずれ図柄の停止表示中は必ず、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを消灯するようにしてもよい。また、はずれ図柄停止表示中に、大当り遊技終了後のインターバル期間中、右打ち報知中、電チュー開放中、アタッカ開放中、電サポ状態中の最終図柄変動中、確変状態中の最終図柄変動中などのいずれかであることを報知するための樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDの点灯・点滅動作条件の成立がなかった場合には、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを消灯するようにしてもよい。
また、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLED(LED基板748に実装されたLED)の位置は、一または複数の樹脂構造体710の真後ろ(樹脂構造体710の横壁部(の中心付近)の後方)が望ましいが、一または複数の樹脂構造体710を後ろ側から照らすことが可能な位置にあればよい。
また、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDよりも前側(遊技者側)であり、樹脂構造体710よりも後ろ側である位置にレンズ体756を配置して、当該LEDの光が当該レンズ体756を介して樹脂構造体710を後ろ側から照らすようにしてもよい(図23参照)。
また、レンズ体756を設ける場合には、当該レンズ体756の位置は、一または複数の樹脂構造体710の真後ろ(樹脂構造体710の横壁部の後方)が望ましいが、当該LEDの光が樹脂構造体710を後ろ側から照らすような位置であればよい
<演出体の他の実施例>
図27は、演出部材740の一部(樹脂構造体710)を透過して遊技者に視認可能となる演出体728(例えば、第一の演出体724)の他の実施例について説明する図であり、遊技盤200の分解斜視図である。図27において左側が前面(遊技者)側であり、右側が背面側である。なお、図27では、遊技盤200(演出部材740)に設けられる演出可動体224については図示を省略している。また、図12、図21〜図23に示す構成と同様の構成については、同じ符号を示し、その説明を省略する。なお、以下の例では樹脂構造体710の後方に設けられる演出体728(第一の演出体724)として説明するが、以下の構成は、第一の構造体711の後方のみに設けられる演出体728(第一の演出体724)、第二の構造体712の後方のみに設けられる演出体728(第一の演出体724)、あるいは第一の構造体711と第二の構造体712の両方の後方に設けられる演出体728(第一の演出体724)のいずれにも適用できる。
図21に示すように、装飾図柄表示装置208の例えば上方には、レンズ体760が設けられ、レンズ体760の後方(背後)に発光手段(LED基板)748が設けられる構成であって、レンズ体760が前後方向に移動するようにしてもよい。
レンズ体760は駆動手段(例えばソレノイド、モータ等)の駆動によって、前後方向に駆動される。また、前方(遊技者側)に移動させた際に凸部762が台板736前面よりも前方まで移動し、当該凸部762の一部(遊技者側の先端)が樹脂構造体710(例えば、第一の構造体711)の内部空間内に位置するようにしてもよい。また、レンズ体760は、駆動手段の駆動によって、後方に移動させた際に凸部762が台板736の後面よりも後方まで移動し、当該凸部762(の遊技者側の先端)が樹脂構造体710(例えば、第一の構造体711)の内部空間の外まで移動する。更に、当該凸部762(の遊技者側の先端)が基盤ベース200A(の後面)よりも後方まで移動する。
レンズ体760は、図23に示すレンズ体756と同様にLED基板748側の片面および樹脂構造体710側の片面および、側面のうちの少なくとも一面に装飾用のレンズカットが施されており、更に、遊技者側の片面に凸部762が設けられている。これにより、発光手段(LED基板)748のLED748Lから発せられる光はレンズ体756を介して樹脂構造体710を照らす。つまりこの場合、発光手段748、レンズ体760および凸部762が第一の演出体724となる。
図28は、図27に示す第一の演出体724において、レンズ体760が前後に移動した場合の凸部762と樹脂構造体(例えば、第一の構造体711)の状態を示す側断面図であり、第一の構造体711は、図18に示す側断面図に対応している。
一例として、凸部762は少なくとも側壁部762a、762cとこれらの先端部に接続する横壁部762eを備え、例えば、第一の構造体711と同様の略柱状の構造体である(第一の構造体711と同様に、不図示側壁部762b、762dを備える)。なお、凸部762は、その少なくとも一部が第一の構造体711の内部空間に収容可能な形状であれば、この例に限らない。
図28(a−1)は、レンズ体760(凸部762)の移動前の状態を示している。この状態では凸部762の遊技者側の先端部、すなわち横壁部762eがベース盤200Aと略同一平面にあり、ベース盤200Aに設けた開口部から露出している。
同図(a−2)は、レンズ体760が前方に移動したことにより、凸部762の先端部(横壁部762e)がベース盤200Aを貫通し、凸部762の先端部(横壁部762e)を含む一部が樹脂構造体710(第一の構造体711)の内部空間に位置した状態を示している。
図28(b−1)は、移動するレンズ体760の他の例であり、レンズ体760(凸部762)の移動前の状態を示している。以降の図においては、ベース盤200Aの記載を省略するが、移動前のベース盤200の位置は図28(a−1)に示すものと同様である。つまり、この状態では凸部762の遊技者側の先端部、すなわち横壁部762eがベース盤200Aと略同一平面にあり、ベース盤200Aに設けた開口部から露出している。
同図(b−2)は、レンズ体760が前方に移動したことにより、凸部762の先端部(横壁部762e)が、(ベース盤200Aを貫通し、)樹脂構造体710(第一の構造体711)の台板736と同一平面内に位置した状態を示している。同図(b−1)では台板736を簡略化して示しているが、台板736は同図(b−2)に示すように所定の厚み(例えばtCAP)を有しており、この例では、台板736の厚みの内部に凸部762の先端部が位置している。なお、「凸部762の先端部が台板736と同一平面内に位置する」とは、凸部762の先端部が台板736の背面から前面までの間に位置すること、をいう。また、同図に示すように凸部762の先端部が台板736と同一平面内に位置した場合も、第一の構造体711の内部空間内に位置することに含まれる。
図28(c−1)は、移動するレンズ体760の他の例であり、レンズ体760(凸部762)の移動前の状態を示しており、同図(a−1)に示す構成と同様である。
同図(c−2)は、レンズ体760の移動とともに、LED基板748が前方に移動した状態を示している。このように、レンズ体760の移動に伴って、駆動手段(例えばソレノイド、モータ等)の駆動によって、LED基板748も前後方向に駆動されるものであってもよい。また、この例では、レンズ体760(凸部762)は、台板736の後方に位置している。
図28(d−1)は、移動するレンズ体760の他の例であり、レンズ体760(凸部762)の移動前の状態を示しており、同図(a−1)に示す構成と同様である。
同図(d−2)は、レンズ体760の移動とともに、LED基板748が前方に移動した状態を示している。また、レンズ体760とLED基板748は、遊技盤200に対して前後方向(図では上下方向)の移動に加えて、遊技盤200に対して上下方向(図では左右方向)に移動されるものであってもよい。すなわち、レンズ体760(凸部762)は、同図(d−1)に示す移動前の位置から、遊技盤200に対して例えば下方に移動しつつ前方に移動し(下前方に斜めに移動し)、同図(d−2)に示すように凸部762の先端部を含む一部が第一の構造体711の内部空間に位置するようにしてもよい。またこの場合、凸部762はその側壁部762cの外壁の一部が、第一の構造体711の側壁部711cの内壁に当接する位置まで移動するようにしてもよい。
図29は、移動するレンズ体760の他の例であり、レンズ体760(凸部762)が複数の移動態様で移動する例を示している。なお、この例では、レンズ体760の移動とともに(移動に合わせて)、LED基板748も同様に移動する例を示しているが、LED基板748は移動しないようにしてもよい(ベース盤200Aの記載は省略している)。
同図(a)は、レンズ体760(凸部762)およびLED基板748の移動前の状態(初期位置にある状態)を示しており、図28(a−1)と同様である。
同図(b)は、レンズ体760(凸部762)およびLED基板748(第一の演出体724)が、遊技盤200に対して下方向(図では左方向)に移動した状態である。
同図(c)は、レンズ体760(凸部762)およびLED基板748(第一の演出体724)が、遊技盤200に対して上方向(図では右方向)に移動した状態である。
同図(d)は、レンズ体760(凸部762)およびLED基板748(第一の演出体724)が、斜め前方(例えば、遊技盤200に対して下前方向)に移動し、凸部762の側壁部762c(の外壁)の一部が、第一の構造体711の内部空間に位置するとともに、側壁部711c(の内壁)に当接している状態を示している。なお、凸部762の側壁部762c(の外壁)の一部に、第一の構造体711の側壁部711cの一部が当接しない位置まで移動するものであってもよい。
同図(e)は、レンズ体760(凸部762)およびLED基板748(第一の演出体724)が、同図(d)に示す状態から遊技盤200に対して上方(図では右方)に移動し、凸部762の側壁部762a(の外壁)の一部が、第一の構造体711の内部空間に位置するとともに、側壁部711a(の内壁)に当接している状態を示している。なお、凸部762の側壁部762a(の外壁)の一部に、第一の構造体711の側壁部711aの一部が当接しない位置まで移動するものであってもよい。
同図(f)は、レンズ体760(凸部762)およびLED基板748(第一の演出体724)が、初期位置に復帰した状態を示している。
以上の例では、第一の演出体724の移動が、同図に示す順で、時間経過と共に移動する場合について説明したが、これに限らず、同図に示す移動態様がランダムに組み合わされて実行されるものであってもよいし、同図に示すいずれかの移動態様が組み合わされて(順次、またはランダムに)実行されものであってもよいし、同じ(または複数のいずれかの)移動態様が繰り返し実行されるものであってもよい。具体的には例えば、同図(a)に示す初期位置から、同図(e)に示す斜め前方の位置まで移動するようにしてもよい。
なお、上記の例では、第一の演出体724が遊技盤200に対して前後方向、および上下方向に移動する場合を説明したが、第一の演出体724が遊技盤200に対して前後方向、および左右方向に移動するものであってもよいし、第一の演出体724が遊技盤200に対して前後方向、上下方向および左右方向に移動するものであってもよい。
<演出体の他の実施例>
図30は演出体728(例えば、第一の演出体724)の他の実施例について説明する図であり、図28および図29と同様の側断面図である。
演出体728(例えば、第一の演出体724)を構成するレンズ体760、発光手段(LED基板)748、LED基板748に設けられた発光体(LED)748Lの少なくともいずれかは、遊技盤200に対して移動せず、固定的に設けられるものとしてもよい。
同図(a)は、レンズ体760(凸部762)が遊技盤200に対して固定的に設けられている例である。例えば、レンズ体760(凸部762)は、台板736と基盤ベース200Aで挟持されているとともに、基盤ベース200Aに位置決めされ、凸部762に先端を含む一部が樹脂構造体710(例えば、第一の構造体711)の内部空間に位置している。この場合、凸部762Aは、色付きの透過性を有する部材である。そして、凸部762Aは、樹脂構造体710(例えば、第一の構造体711)の側壁部711a、711cおよび横壁711eの一方又は両方に一部(側壁部726a、726dや横壁部726e)が当接するように構成されていてもよいし、当接されないように構成されてもよい。
同図(b)は、レンズ体760を有さず、LED基板748およびLED基板748に設けられた発光体(LED748L)のうちの少なくとも一方が、台板736内に固定的に設けられている例である。LED基板748は、台板736と基盤ベース200Aで挟持されているとともに、基盤ベース200Aに位置決めされている。この例では、LED748Lの先端部が、樹脂構造体710(例えば、第一の構造体711)の内部空間(台板736の厚みの内部に対応する位置)に位置している。
同図(c)は、LED基板748およびLED基板748に設けられた発光体(LED748L)のうちの少なくとも一方が、樹脂構造体710(第一の構造体711)の内部空間に固定的に設けられている例である。例えば、レンズ体760の凸部762にLED基板748(LED748L)が設けられ、レンズ体760は、台板736と基盤ベース200Aで挟持されているとともに、基盤ベース200Aに位置決めされている。また、LED基板748は図示の様に前方に突出する凸状に形成され、凸状部分の先端にLED748Lが配置されるものであってもよい。その場合、LED基板748は、台板736と基盤ベース200Aで挟持されているとともに、基盤ベース200Aに位置決めされる。
なお、樹脂構造体710と当接する凸部762の側壁部は、不図示の側壁部762b、762d(第一の構造体711の側壁部711b、711dに対応する側壁部)であってもよい。
<樹脂構造体の大きさの一例>
図31は、上述した樹脂構造体710(第一の構造体711、第二の構造体712)のサイズ(大きさ)の一例を示す正面図である。本実施形態の樹脂構造体710(その後方に演出体728が配置され、当該樹脂構造体710を透過して演出外728が実行する演出が遊技者に視認可能となる樹脂構造体710)のサイズは、正面視において例えば、遊技球(同図において破線で示す)の数個分より小さいサイズである。
具体的には、同図(a)に示すように、例えば、第一の構造体711は、遊技球を2列2段で合計4個並べたサイズよりも正面視において小さいものである。
また同図(b)に示すように、例えば、第一の構造体711は、遊技球を3列2段で合計6個並べたサイズよりも正面視において小さいものであってもよい。
また、同図(c)に示すように、例えば、第二の構造体712は、遊技球を3列3段で合計9個並べたサイズよりも正面視において小さいものであってもよい。
なお、以上の実施例において、図27に示すレンズ体760は、レンズ機能を有していなくてもよく、後ろ側に設けられたLED基板748(LED748L)の光の全てではなく一部を透過させるように構成されていてもよい。
また、図27に示すレンズ体760は、レンズ機能を有していなくてもよく、後ろ側に設けられたLED基板748(LED748L)の光、または光の一部を透過させるように構成されていてもよい。
また、樹脂構造体710を介して(透過して)姿が確されることで装飾性が向上すればよいため、レンズ体760は光を不透過な可動装飾体でもよく、その場合は、背後のLED基板748(LED748L)は省略してもよい。また、LED748Lの発光(こぼれた光)が樹脂構造体710を介して遊技者に届けば装飾性は向上するため、レンズ体760が光を不透過な可動装飾体であっても、その背後にLED基板748(LED748L)を設けるようにしてもよい。
また、図27に示すレンズ体760を駆動する駆動手段は、ソレノイド・モータ以外の装置でもよい。
また、図27では、レンズ体760は、LED基板748と別体の場合を例示したが、レンズ体760とLED基板748を一つの発光ユニットに含ませるように構成し、当該発光ユニットを駆動手段によって駆動するようにしてもよい。
また、図27に示すレンズ体760の凸部762は、LED748Lの光を導光し、導光した少なくとも一部の光を樹脂構造体710を介して遊技者に向かって放たれるように作用させてもよい。
・また、図27に示すレンズ体760が前方に移動した際に樹脂構造体710の内部空間内まで移動する例を示したが、レンズ体760が前方に移動した際に樹脂構造体710の内部空間内まで移動しないようにしてもよい。
また、図27に示すレンズ体760が前方に移動した際にレンズ体760の先端が台板736の後面(裏面)よりも後ろの位置まで移動するように構成されていてもよいし、台板736の前面(表面)よりも後ろの位置まで移動するように構成されていてもよい。
また、図27に示すレンズ体760は、樹脂構造体710のうちの一の構造体(例えば第一の構造体711等)に対応する位置に、凸部762を配置する例を示したが、これに限定されず、複数の構造体のうちの複数の構造体(例えば第一の構造体711および第二の構造体712等)のそれぞれに対応する位置に凸部762を配置し、複数の構造体のぞれぞれの内部空間に複数の凸部762のそれぞれ(または少なくとも一方)を移動させるようにしてもよいし、複数の構造体のうちの全ての構造体(例えば第一の構造体711および第二の構造体712等)のそれぞれに対応する位置に凸部762を配置し、全ての構造体のぞれぞれの内部空間に複数の凸部762のそれぞれを移動させるようにしてもよい。
また、複数の構造体のうちの複数または全部の構造体(例えば第一の構造体711および第二の構造体712等)のそれぞれに対応する位置に凸部762を配置し、複数の構造体のぞれぞれの内部空間に複数の凸部762のそれぞれを別駆動で移動させるようにしてもよいし、一体的な駆動で移動させるようにしてもよい。
また、上記の実施例では、レンズ体760の凸部762を移動させる例を示したが、これに限定されず、複数の構造体(例えば、第一の構造体711、第二の構造体712等)のうちの一、複数、および全部のうちのいずれかの構造体の背後、内部空間内、横壁部に当接する位置、および側壁部に当接する位置のうち一又は複数に該当する位置に凸部762を固定的に配置するようにしてもよい。
また、凸部762に一方向の移動を行わせる例を示したが、これに限定されず、複数の方向に移動可能であってもよいし、一方向(例えば前後方向等)の移動だけでなく、左右方向、上下方向にも移動するように構成されていてもよいし、複合した方向(前後および上下方向等)に移動するように構成されていてもよい。
また、側壁部に当接する位置のうち一又は複数に該当する位置に凸部762を固定的に配置するようにしてもよい。
また、凸部は側壁部と横壁部で構成する例を示したが、横壁部がなくてもよいし、側壁部が凸部762内を一部囲んでいなくてもよいし、中実な柱形状でもよい。
また、凸部762の動作は大当り予告(変動中の図柄変動が大当りとなることを予告したり、変動中の図柄変動が大当りとなることを期待させる予告であったり、先読み予告であったり、大当り確定の先読み予告)として動作させてもよいし、客待ちデモンストレーション演出中に動作させてもよい。
また、凸部762の動作中に背後の、LED748Lを点滅や点灯させたりしてもよい。
また、上述の大当り予告としてLED748Lを点灯・点滅動作をさせたり、客待ちデモンストレーション演出中に点灯・点滅動作をさせたりしてもよい
また、上述の例では、レンズ体760に凸部762を設ける構成として説明したが、凸形状を有さないものであってもよく、上述した例と同じように樹脂構造体710の内部空間、台板736、および基盤ベース200Aに設けられた孔(例えばルータ746)のうちのいずれかよりも後ろ側から内部空間内、台板736内、および基盤ベース200Aに設けられた孔内にレンズ体760(の少なくとも一部)が移動するように構成されていてもよい。
<演出部材と第一の演出体の他の実施例>
次に、図32を用いて、演出部材と第一の演出体の他の実施例について説明する。図32は、演出部材740と第一の演出体724の他の実施例に係る遊技盤200の分解斜視図である。なお、図32においては、左側が前面(遊技者)側、右側が背面側であり、遊技盤200(演出部材740)に設けられる演出可動体224については図示を省略している。また、重複した説明を回避するために、図12,図21〜図23,図27に示す構成と同様の構成については、同じ符号を示し、その説明は省略する。
<演出部材と第一の演出体の他の実施例/演出部材>
最初に、演出部材740の他の実施例について説明する。本例の演出部材740は、遊技盤200の表面と略平行な台板736と、構造体A(天樹脂A)811と、構造体B(天樹脂B)812と、構造体C813と、庇部734と、を備える。
構造体A(天樹脂A)811は、上述の第一の構造体711と同じ構造体である。具体的には、構造体A(天樹脂A)811は、4つの側壁部と、1つの横壁部により構成された略柱状の構造体であり、4つの側壁部によって囲まれた内部空間には、遊技球が進入できないように構成されている。この構造体A(天樹脂A)811は、発射装置110の発射強度が第一の発射強度である場合に、進入部730(図10に示す進入部252aを含む。以下、同様)から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置(例えば、進入部730と庇部734の間に位置するぶっ込み領域701(図10参照)あるいはその近傍)に設けられる。なお、上述の第一の構造体711について説明した構成のうちの一部(または、全部)を、本例に係る構造体A(天樹脂A)811に適用してもよい。
構造体A(天樹脂A)811の平面視右上に配置された構造体B(天樹脂B)812は、上述の第二の構造体712と同じ構造体である。具体的には、構造体B(天樹脂B)812は、4つの側壁部と、1つの横壁部により構成された略柱状の構造体であり、4つの側壁部によって囲まれた内部空間には、遊技球が進入できないように構成されている。この構造体B(天樹脂B)812は、発射装置110の発射強度が第二の発射強度である場合に、進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置(例えば、進入部730と庇部734の間に位置するぶっ込み領域701あるいはその近傍)に設けられる。なお、上述の第二の構造体712について説明した構成のうちの一部(または、全部)を、本例に係る構造体B(天樹脂B)812に適用してもよい。
庇部734の一部である壁部734A(詳しくは、図16,図17参照)は、ぶっ込み領域701を通過する遊技球の進行方向に延在し、発射装置110の発射強度が第三の発射強度である場合に、進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置(例えば、進入部730と庇部734の間に位置するぶっ込み領域701あるいはその近傍。換言すれば、遊技領域124の中央部を含む領域の少なくとも一部)に設けられる。
構造体A(天樹脂A)811の平面視左下に配置された構造体C813は、4つの側壁部と、1つの横壁部により構成された略柱状の構造体であり、4つの側壁部によって囲まれた内部空間には、遊技球が進入できないように構成されている。この構造体C813は、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、および壁部734Aとは異なり、進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体(例えば、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、壁部734A、遊技釘238等)に接触した後で接触する位置(例えば、遊技領域124における普図始動口228の上方。換言すれば、他の構造体よりも下流の位置)に設けられる。
なお、この構造体C813は、「進入部730から進入してきた遊技球が他の構造体に接触した後で接触する位置に設けられる構造体」であり、当該「他の構造体」として、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、壁部734A、遊技釘238等を例に挙げたが、当該「他の構造体」は、本例に限定されるものではない。従って、例えば、図10に示す戻り球防止片254を構成する部品(例えば、支持部材254aや揺動部材254b)は、「他の構造体」に含まれないものとしてもよいし、図10に示す外レール202は、「他の構造体」に含まれるものとしてもよい。
<演出部材と第一の演出体の他の実施例/第一の演出体>
次に、第一の演出体724の他の実施例について説明する。本例の基盤ベース200Aの背面側(後方)には、イルミネーションユニット744と装飾図柄表示装置208からなる第一の演出体724が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の上方には、レンズ体760が設けられ、レンズ体760の後方(背後)には、発光手段(LED基板)748が設けられている。
演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)が透明または半透明であるとともに、基盤ベース200Aが透明であることから、演出部材740の一部および基盤ベース200Aを透過して、その背後(後方)の第一の演出体724の少なくとも一部(イルミネーションユニット744の発光部、装飾図柄表示装置208の表示部)が前方から遊技者に視認可能となっている。また、発光手段(LED基板)748のLEDから発せられる光がレンズ体760を介して演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を照らすように構成されている。
また、演出部材740の他の一部(本例では、構造体C813)が透明または半透明であるとともに、演出部材740の他の一部(本例では、構造体C813)の背面側(後方)には、基盤ベース200Aのルータ孔(開口部)が位置し、さらにその背後(後方)には、第一の演出体724(イルミネーションユニット744、装飾図柄表示装置208)が配置されることから、演出部材740の他の一部を透過して、その背後(後方)の第一の演出体724の少なくとも一部(イルミネーションユニット744の発光部、装飾図柄表示装置208の表示部)が前方から遊技者に視認可能となっている。
なお、本例では、基盤ベース200Aを透明の部材で構成する例を示したが、構造体C813の背面側(後方)には、基盤ベース200Aのルータ孔(開口部)が位置することから、構造体C813を前方から遊技者に視認可能とするためには、基盤ベース200Aを不透明の部材で構成してもよい。また、構造体C813の背面側(後方)に、レンズ体760や発光手段(LED基板)748を配置することで、発光手段(LED基板)748のLEDから発せられる光がレンズ体760を介して演出部材740の他の一部(本例では、構造体C813)を照らすように構成してもよい。また、図27を用いて説明したように、レンズ体760を、駆動手段(例えばソレノイド、モータ等)の駆動によって、前後方向に駆動可能な可動体としてもよい。
また、本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813等の少なくとも一部、または全部が、透明、半透明、色付の透明、色付の半透明のいずれかであることから、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813等の内部や背後の少なくとも一部が遊技者から視認できる例を示した。
しかしながら、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813等の内部に設けられた装飾体(立体的形状を含む)、シール体、フィルム、フィルム体、可動体等(詳細は後述)の少なくとも一部(または、全部)が、透明、半透明、色付の透明、色付の半透明のいずれかであることから、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813等の少なくとも一部(または、全部)と、装飾体、シール体、フィルム、フィルム体、可動体等の少なくとも一部(または、全部)の両方を透過して、該装飾体、シール体、フィルム、フィルム体、可動体等の背後の態様を遊技者が視認できるように構成されていてもよい。
<第一の演出体の演出例>
次に、図33を用いて、第一の演出体の演出例(表示例)について説明する。図33は、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813)を透過して遊技者に視認可能となる第一の演出体724の演出例(表示例)について示す図であり、一例として一の遊技中における演出表示を時系列に示す遊技盤200の正面図概要図である。
同図に示す遊技盤200は、図12に示す遊技盤200の構成と同様であり、演出部材740の一部(台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813)の少なくとも一部を透過して、これらの後方(背後)に配置された第一の演出体724(本例では、装飾図柄表示装置208とイルミネーションユニット744)で実行される演出の一部が視認可能となっている。なお、同図(a)〜(j)は一例として一の遊技中における演出表示を時系列に示すものとするが、それぞれの表示例が異なる遊技中(または、異なる図柄変動表示中)に表示されるものとしてもよい。
<第一の演出体の演出例/変動表示の背景画像の一部が演出部材の一部を透過>
図33(a)は、第一の演出体724(装飾図柄表示装置208)の図柄表示領域208a〜208cにおいて、装飾図柄の変動表示が行われている状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄の変動表示の背景画像の一部が、演出部材740の一部(台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813)の少なくとも一部を透過して遊技者に視認可能となっている。
このように、変動表示の背景画像の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)(または、演出部材740の全部でもよい)を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、変動表示の背景画像の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)(または、演出部材740の全部でもよい)を透過して遊技者に視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
図33(b)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のはずれ図柄(この例では、「装飾3−装飾2-装飾3」の図柄)が停止表示された状態を示している。このタイミングでは、はずれ図柄の背景画像の一部が、演出部材740の一部(台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813)の少なくとも一部を透過して遊技者に視認可能となっている。
<第一の演出体の演出例/LED発光の一部が演出部材の一部を透過>
図33(c)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、デモ演出が行われている状態である。このタイミングでは、デモ演出の一例として、遊技に関する遊技情報表示(本例では、「大都技研 CR大都魂!! リーチ演出は…」という文字表示)を行っており、デモ演出による遊技情報表示の全部が遊技者に視認可能となっている。
また、このタイミングでは、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812の背後(後方)に配設した発光手段(LED基板)748のLEDを点灯することで、当該LEDから発せられる光(LED発光)がレンズ体760を介して演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を照らしている。これにより、LED発光の一部が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を透過して遊技者に視認可能となっている。
このように、LED発光の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)(または、演出部材740の全部でもよい)を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、LED発光の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)(または、演出部材740の全部でもよい)を透過して遊技者に視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
さらに、このタイミングでは、構造体C813の背後(後方)に配設した発光手段(LED基板。図示省略)のLEDを点灯することで、当該LEDから発せられる光(LED発光)がレンズ体(図示省略)を介して演出部材740の一部(本例では、構造体C813)を照らしている。これにより、LED発光の一部が、演出部材740の一部(本例では、構造体C813)を透過して遊技者に視認可能となっている。
このように、LED発光の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、構造体C813)(または、演出部材740の全部でもよい)を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、LED発光の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、構造体C813)(または、演出部材740の全部でもよい)を透過して遊技者に視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
<第一の演出体の演出例/デモ演出>
図33(d)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、デモ演出が行われている状態である。このタイミングでは、デモ演出の一例として、遊技に関する遊技情報表示(本例では、「大都技研 CR大都魂!! 大当り確率は…」という文字表示)を行っており、デモ演出による遊技情報表示の全部が遊技者に視認可能となっている。
また、このタイミングでは、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812の背後(後方)に配設した発光手段(LED基板)748のLEDと、構造体C813の背後(後方)に配設した発光手段(LED基板。図示省略)のLEDの両方を消灯している。これにより、LED発光は遊技者から視認不能となっている。
図33(e)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、デモ演出が行われている状態である。このタイミングでは、デモ演出の一例として、遊技に関する遊技情報表示(本例では、「大都技研 CR大都魂!! リーチ演出は…」という文字表示)を行っており、デモ演出による遊技情報表示の全部が遊技者に視認可能となっている。
また、このタイミングでは、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812の背後(後方)に配設した発光手段(LED基板)748のLEDを点灯することで、当該LEDから発せられる光(LED発光)がレンズ体760を介して演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を照らしている。これにより、LED発光の一部が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を透過して遊技者に視認可能となっている。一方、構造体C813の背後(後方)に配設した発光手段(LED基板。図示省略)のLEDは消灯したままである。
このように、LED発光の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を透過して遊技者に視認可能となり、かつ、演出部材740の一部(本例では、構造体C813)の背後(後方)に配設した発光手段(LED基板。図示省略)のLEDが発光しない図柄変動表示の方が、LED発光の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を透過して遊技者に視認可能となり、かつ、演出部材740の一部(本例では、構造体C813)を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
図33(f)に示すタイミングは、デモ演出を終了し、遊技情報表示を消去した状態である。なお、装飾図柄表示装置208の下方の保留表示領域では、1つの保留があることを示す保留アイコンPI1が表示されている。この保留アイコンPI1は、デフォルト態様(本例では、黒丸の画像)で表示された通常の保留アイコンである。
<第一の演出体の演出例/LED発光の一部が演出部材の一部を透過>
図33(g)に示すタイミングは、偽の大当り予告(ガセ予告)が実行されている状態を示している。このタイミングでは、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812の背後(後方)に配設した発光手段(LED基板)748のLEDを点灯することで、当該LEDから発せられる光(LED発光)がレンズ体760を介して演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を照らしている。これにより、LED発光の一部が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を透過して遊技者に視認可能となっている。
また、このタイミングでは、構造体C813の背後(後方)に配設したイルミネーションユニット744(第一の演出体724)による発光(イルミ発光)により、演出部材740の一部(本例では、構造体C813)を照らしている。これにより、イルミ発光の一部が、演出部材740の一部(本例では、構造体C813)を透過して遊技者に視認可能となっている。
このように、LED発光の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を透過して遊技者に視認可能となり、かつ、イルミ発光の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、構造体C813)を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、LED発光の一部(または、全部でもよい)が、演出部材740の一部(本例では、台板736、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812)を透過して遊技者に視認可能となり、かつ、演出部材740の一部(本例では、構造体C813)を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
<第一の演出体の演出例/演出可動体の一部が演出部材の一部を透過>
図33(h)に示すタイミングは、引き続き偽の大当り予告(ガセ予告)が実行されている状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208(第一の演出体724)の前方において、偽の大当り予告(ガセ予告)として他の演出体(第二の演出体726)による演出が実行されている状態である。第二の演出体726は、例えば、演出可動体224である。
本例では、演出可動体224を、下方(待機位置、初期位置)から上方に移動し、装飾図柄表示装置208の前方の一部を覆うとともに、演出可動体224の先端(拳の部分)を、構造体C813の背後(後方)に移動する演出を実行している。つまりこのタイミングでは演出可動体224(第二の演出体726)の一部(拳の部分)と、装飾図柄表示装置208(第一の演出体724)の一部が構造体C813を透過して遊技者に視認可能となっている。
このように、演出可動体224(第二の演出体726)の一部(または、全部でもよい)が構造体C813を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、演出可動体224(第二の演出体726)の一部(または、全部でもよい)が構造体C813を透過して遊技者に視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
図33(i)に示すタイミングは、引き続き偽の大当り予告(ガセ予告)が実行されている状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208(第一の演出体724)の前方において、偽の大当り予告(ガセ予告)として他の演出体(第二の演出体726)による演出が継続されている状態である。
本例では、演出可動体224を、さらに上方に移動し、装飾図柄表示装置208の前方の一部を覆うとともに、演出可動体224の先端(拳の部分)を、第一の構造体711(天樹脂A)と構造体B(天樹脂B)812の背後(後方)に移動する演出を実行している。つまりこのタイミングでは演出可動体224(第二の演出体726)の一部(拳の部分)と、装飾図柄表示装置208(第一の演出体724)の一部が、構造体A(天樹脂A)811と構造体B(天樹脂B)812を透過して遊技者に視認可能となっている。
このように、演出可動体224(第二の演出体726)の一部(または、全部でもよい)が構造体A(天樹脂A)811と構造体B(天樹脂B)812(または、いずれか一方の構造体でもよい)を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、演出可動体224(第二の演出体726)の一部(または、全部でもよい)が構造体A(天樹脂A)811と構造体B(天樹脂B)812(または、いずれか一方の構造体でもよい)を透過して遊技者に視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
なお、本例において、構造体A(天樹脂A)811について説明した構成のうちの全て、あるいは一部を、構造体B(天樹脂B)812、または、構造体C813に適用してもよいし、本例において、構造体B(天樹脂B)812について説明した構成のうちの全て、あるいは一部を、構造体A(天樹脂A)811、または、構造体C813に適用してもよいし、本例において、構造体C813について説明した構成のうちの全て、あるいは一部を、構造体A(天樹脂A)811、または、構造体B(天樹脂B)812に適用してもよい。
<他の演出例>
次に、図34を用いて、他の演出例について説明する。
<他の演出例/エラー報知>
図34(a)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の下方の保留表示領域において、デフォルト態様(本例では、黒丸の画像)の保留アイコンPI1が表示されている状態である。また、図34(b)に示すタイミングは、前面枠扉106が開放されたことに応じて、前面枠扉開放エラー報知を実行している状態を示している。
本例では、装飾図柄表示装置208の上方の表示領域において、前面枠扉106が開放されたことを報知する前面枠扉開放エラー報知として、所定の文字列(ここでは「トビラ開放中」という文字列)を表示している。そして、このタイミングでは、前面枠扉開放エラー報知の先頭文字(「ト」)付近が構造体C813を透過して遊技者に視認可能となっている。
このように、エラー報知の一部(または、全部でもよい)が構造体C813を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、エラー報知の一部(または、全部でもよい)が構造体C813を透過して遊技者に視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
図34(c)に示すタイミングは、下皿満タンセンサが下皿128の満タンを検出したことに応じて、下皿満タンエラー報知(球抜きエラー報知)を実行している状態を示している。本例では、装飾図柄表示装置208の上方の表示領域において、下皿128が満タンであることを報知する下皿満タンエラー報知として、所定の文字列(ここでは「皿満タン!」という文字列)を表示している。そしてこのタイミングでは、下皿満タンエラー報知の先頭文字(「皿」)付近が構造体A(天樹脂A)811を透過して遊技者に視認可能となっているとともに、下皿満タンエラー報知の先頭から2番目の文字(「満」)付近が構造体B(天樹脂B)812を透過して遊技者に視認可能となっている。
このように、エラー報知の一部(または、全部でもよい)が構造体A(天樹脂A)811および構造体B(天樹脂B)812(または、いずれか一方の構造体でもよい)を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、エラー報知の一部(または、全部でもよい)が構造体A(天樹脂A)811および構造体B(天樹脂B)812(または、いずれか一方の構造体でもよい)を透過して遊技者に視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
また、エラー報知の一部(または、全部でもよい)が構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、および、構造体C813(または、いずれか1つ(もしくは2つ)の構造体でもよい)を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、エラー報知の一部(または、全部でもよい)が構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、および、構造体C813(または、いずれか1つ(もしくは2つ)の構造体でもよい)を透過して遊技者に視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
<他の演出例/先読み予告、先読み予告態様をした保留アイコン>
図34(d)に示すタイミングは、エラーが解消した後、装飾図柄表示装置208の上方の表示領域および保留アイコンPI2において、当該保留の当否についての先読み予告の演出が実行されている状態である。
ここで、先読み予告は、図7に示す特図関連抽選処理(ステップSB29,SB31)で行われる当否判定の結果が大当りになる可能性があることを予告するための演出である。より具体的に説明すれば、本実施形態では、大当りにも、遊技者に相対的に有利な大当り(例えば、15R系の大当り:特図A,特図B)と相対的に不利な大当り(例えば、2R系の大当り:特図C〜特図F)が用意されており、先読み予告は、例えば、有利な大当りになる可能性があることを予告するための演出である。なお、2R系の大当りでも確変付きの大当り(特図C、特図E)は有利な大当りとしてもよい。また、先読み予告は、例えば、上記特図関連抽選処理(ステップSB29,SB31)で始動情報を取得するよりも先に取得した始動情報(先読みした始動情報)に基づいて行われる予告である。すなわち、先読み予告は、先読みした始動情報に基づく事前判定結果に基づいて行われる。
また、ここでの先読み予告には、事前判定結果が有利な大当りでなくても、有利な大当りになるかのように偽りで予告する偽の先読み予告も含まれる。すなわち、先読み予告は、当否判定の結果が有利な大当りになる可能性があることを表したり、遊技者に示唆する予告であったり、あるいは当否判定の結果が有利な大当りになることを遊技者に期待させる予告であるといえる。
この例では、先読み予告として、所定の文字列(ここでは「すぐ大当り?」という文字列)を表示するとともに、保留アイコンPI2として、先読み予告態様の保留アイコン(本例では、デフォルト態様からなる通常の保留アイコン(黒丸の画像)とは異なる星印の画像)を表示している。そして、このタイミングでは、先読み予告の先頭文字(「す」)付近が構造体C813を透過して遊技者に視認可能となっている。なお、保留アイコンの先読み予告態様は、星印の画像に限定されず、他の画像(例えば、キャラクタの画像)であってもよいし、アニメーション(動画像)であってもよい。
このように、先読み予告の一部(または、全部でもよい)が構造体C813を透過して遊技者に視認可能となった図柄変動表示の方が、先読み予告の一部(または、全部でもよい)が構造体C813を透過して遊技者に視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
また、図34(d)に示す先読み予告態様(本例では、星印の画像)の保留アイコンPI2が消化されて開始される図柄変動表示の方が、図34(a)に示すデフォルト態様(本例では、黒丸の画像)の保留アイコンPI1が消化されて開始される図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
<他の演出例/変形例>
なお、本例では、構造体A(天樹脂A)811や構造体B(天樹脂B)812の背後(後方)に、下皿満タンエラーを表示する例を示し、構造体C813の背後(後方)に、前面枠扉開放エラーを表示する例を示したが、構造体A(天樹脂A)811の背後(後方)に、下皿満タンエラーや、前面枠扉開放エラーを表示したり、別のエラー表示を表示したりしてもよい。また、構造体C813の背後(後方)に、下皿満タンエラーや、前面枠扉開放エラーを表示したり、別のエラー表示を表示したりしてもよい。また、構造体B(天樹脂B)812の背後(後方)に、下皿満タンエラーや、扉開放エラーを表示したり、別のエラー表示を表示したりしてもよい。
すなわち、本例において、構造体A(天樹脂A)811について説明した構成のうちの全て、あるいは一部を、構造体B(天樹脂B)812、または、構造体C813に適用してもよいし、本例において、構造体B(天樹脂B)812について説明した構成のうちの全て、あるいは一部を、構造体A(天樹脂A)811、または、構造体C813に適用してもよいし、本例において、構造体C813について説明した構成のうちの全て、あるいは一部を、構造体A(天樹脂A)811、または、構造体B(天樹脂B)812に適用してもよい。
また、別のエラー表示としては、遊技領域における発射球到達位置を促す表示(例えば、「左に戻してくれ」、「左打ちしてください」、「右打ちしてください」。「アタッカーを狙ってください」といった文字表示)や、異常な磁気が検出されたことに応じて表示される磁気エラー、異常な電波が検出されたことに応じて表示される電波エラー等を適用してもよい。また、エラーの解除は、エラー解除スイッチ168による操作があった場合であってもよいし、その他の操作があった場合であってもよいし、エラー状態が解消した場合であってもよい。
また、扉開放エラーの一例として、前面枠扉106が開放されたことを報知する前面枠扉開放エラーについて説明したが、ガラス枠(例えば、図1に示す透明板部材118)が開放されたことに応じて表示されるガラス枠開放エラーや、内枠(例えば、図1に示す本体104)が開放されたことに応じて表示される内枠開放エラーを適用してもよい。
また、文字の表示の一部が、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813の背後(後方)に位置する例を示したが、エラー報知の際に表示される絵柄、模様、色、キャラクタ等が背後(後方)に位置し、これらの一部または全部が、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、または、構造体C813の一部(または、全部)を透過することで当該表示が遊技者に視認可能となるように構成されていてもよい。また、エラー報知の際に表示される文字の表示の全てが、構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813の背後(後方)透過することで当該表示が遊技者に視認可能となるように構成されていてもよい。
また、構造体C813を遊技盤200の左上に配置する例を示したが、遊技盤200の左側(遊技盤200の中央より左側)、遊技盤200の右側(遊技盤200の中央より右側)、遊技盤200の下側(遊技盤200の中央より下側)等に配置してもよいし、遊技盤200の左下側(遊技盤200の中央より左側で中央より下側)、遊技盤200の右下側(遊技盤200の中央より右側で中央より下側)、遊技盤200の右上側(遊技盤200の中央より右側で中央より上側)等に配置してもよい。また、これらの配置場所のうちの一か所または複数個所に構造体C813を配置し、本明細書において構造体A(天樹脂A)811の特徴として記載した内容(発明)を、構造体C813の特徴として適宜適用することで、本発明の他の実施形態としてもよい。
<構造体の変形例>
次に、図35と図36を用いて、構造体の変形例について説明する。なお、図35(1),(3),(6),(12)〜(14)と図36は、構造体A(天樹脂A)811の側断面図であって、図18(a)に相当する図面である。また、図35における他の図は、他の形態に係る構造体A(天樹脂A)811の側断面図であって、図18(c)に相当する図面である。
ここでは、構造体の代表例として、構造体A(天樹脂A)811について説明するが、構造体A(天樹脂A)811の特徴として記載した内容(発明)を、他の構造体(例えば、構造体B(天樹脂B)812、構造体C813、第一の構造体711、第二の構造体712)の特徴として適宜適用することが可能である。
<構造体の変形例/貼付体>
図35(1),(2)は、構造体A(天樹脂A)811の横壁部811eの内壁に、貼付体(シール、フィルム、または、フィルム体を少なくとも含む)PB1を貼り付けた例を示している。この貼付体PB1の一の面は、粘着層(接着剤等)を備えた貼り付け面とされ、貼り付け面に、表示(絵柄、文字、記号等)が視認可能に施されている。
図35(3)は、構造体A(天樹脂A)811の側面視左側の側壁部811c(以下、左側壁部811cという。)の内壁の高さ方向中央に、貼付体PB1を貼り付けた例を示しており、図35(4)は、構造体A(天樹脂A)811の左側壁部811cの下側(横壁部811eより下側)の内壁に、貼付体PB1を貼り付けた例を示しており、図35(5)は、構造体A(天樹脂A)811の側面視右側の側壁部811a(以下、右側壁部811aという。)の上側(横壁部811eより上側)の内壁に、貼付体PB1を貼り付けた例を示している。
図35(6)は、構造体A(天樹脂A)811の左側壁部811c、横壁部811e、右側壁部811aのそれぞれの内壁に跨って、貼付体PB1を貼り付けた例を示しており、図35(7)は、構造体A(天樹脂A)811の左側壁部811cの下側(横壁部811eより下側)の内壁、横壁部811eの内壁、右側壁部811aの下側(横壁部811eより下側)の内壁に跨って、貼付体PB1を貼り付けた例を示している。
図35(8)は、構造体A(天樹脂A)811の横壁部811eの上壁(外壁)に、貼付体PB2を貼り付けた例を示している。この貼付体PB2の一の面は、粘着層(接着剤等)を備えた貼り付け面とされ、貼り付け面とは反対の面に、表示(絵柄、文字、記号等)が視認可能に施されている。図35(9)は、構造体A(天樹脂A)811の左側壁部811cの上側(横壁部811eより上側)の内壁、横壁部811eの上壁(外壁)、右側壁部811aの上側(横壁部811eより上側)の内壁に跨って、貼付体PB1を貼り付けた例を示している。
<構造体の変形例/装飾体、可動体>
本例に係る貼付体PB1、PB2は、シール、フィルム、フィルム体に限定されるものではなく、例えば、絵柄、文字、記号等の表示を含む装飾が施された装飾体であってもよいし、構造体自体に絵柄、文字、記号等の表示を含む装飾を施してもよい。また、貼付体PB1、PB2に替えて(または、加えて)、演出用の可動体を適用してもよく、この場合、演出用の可動体が或る位置で停止(または、移動)している場合に、当該可動体の一部(または全て)が、貼付体PB1、PB2の貼付場所に位置するように構成することで、貼付体PB1、PB2と同等の役割を果たすように構成してもよい。
例えば、図35(10)〜(13)は、装飾体(または、可動体)MBの一部が、構造体A(天樹脂A)811の横壁部811eの上壁(外壁)の上方に位置することで、構造体A(天樹脂A)811の上方(遊技者側)の開放部よりも突出している状態を示している。また、加えて、図35(11),(13)に示す状態では、装飾体(または、可動体)MBの一部が、構造体A(天樹脂A)811の横壁部811eの内壁の下方に位置することで、構造体A(天樹脂A)811の下方(遊技盤200側)の開放部よりも突出している状態を示している。
また、図35(14),(15)に示すように、構造体A(天樹脂A)811の左側壁部811c、横壁部811e、および、右側壁部811aの一部、複数、または、全ての壁部に、貼付体PB1または貼付体PB2を貼り付けてもよい。また、貼付体PB1、PB2に替えて(または、加えて)、構造体A(天樹脂A)811の左側壁部811c、横壁部811e、および、右側壁部811aの一部、複数、または、全ての壁部に、装飾体、または/および、可動体を配置してもよい。
また、図35(16)に示すように、構造体A(天樹脂A)811の左側壁部811c(または、その他の壁部)にボス811kを一体的に(または、別体として)設け、このボス811kに嵌め込まれるネジ732によって、装飾体(または、可動体)733を、構造体A(天樹脂A)811の背後(後方)に組み付けてもよい。また、図35(1)〜(16)に示す複数の例の一部を、その他の例と組み合わせてもよい。
<構造体の変形例/飾り部>
図36(1)に示すように、構造体A(天樹脂A)811の左側壁部811c(または、その他の壁部)にボス811kを一体的に(または、別体として)設け、このボス811kに嵌め込まれるネジ732によって、飾り部735を、構造体A(天樹脂A)811の前方(上部)に組み付けてもよい。なお、飾り部735は、例えば、遊技に関する情報(本例では、大当り確率の情報)を表示可能な表示手段(例えば、液晶表示装置、有機EL、LED等)によって構成することができる。また、この場合に、飾り部735によって遊技に関する情報が表示された図柄変動表示の方が、飾り部735によって遊技に関する情報が表示されなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように(または、行われにくいように)構成してもよい。
また、図36(2)に示すように、複数の構造体A(天樹脂A)811の左側壁部811c(または、その他の壁部)にボス811kをそれぞれ一体的に(または、別体として)設け、これらのボス811kに嵌め込まれるネジ732によって、飾り部737を、複数の構造体A(天樹脂A)811の前方(上部)に組み付けてもよい。なお、飾り部737は、例えば、遊技に関する情報(本例では、大当り確率と確変継続率の情報)を表示可能な表示手段(例えば、液晶表示装置、有機EL、LED等)によって構成することができる。
なお、本例では、2つの構造体で飾り部737を支持する例を示したが、飾り部737を支持する構造体の数は特に限定されず、3つ、4つ、それ以上の数であってもよい。また、図35と図36に示す構造体の間を遊技球が通過可能に構成されていてもよい。また、図36に示す飾り部735,737の少なくとも一部(または、全部)が透明、半透明、色付の透明、色付の半透明であってもよく、飾り部735,737を介して、背後の構造体A(天樹脂A)811、この構造体A(天樹脂A)811の内部に少なくとも一部が位置する構造体(例えば、貼付体、装飾体、可動体)や、その背後の演出手段(例えば、イルミネーションユニット744、装飾図柄表示装置208)等が遊技者から視認可能に構成されていてもよい。
また、図35(1)〜(16)に示す複数の例の一部を、図36に示す例と組み合わせることで、飾り部735,737の背後(後方)に他の構造体(例えば、貼付体、装飾体、可動体)を遊技者から視認可能に配置してもよいし、これらの他の構造体の背後(後方)に、演出手段(例えば、イルミネーションユニット744、装飾図柄表示装置208)等を遊技者から視認可能に配置してもよい。
以上説明したように、本実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技球を発射可能な発射手段(例えば、図1に示す発射装置110)と、遊技球が転動可能な遊技領域(例えば、図1に示す遊技領域124)と、前記遊技領域が設けられた遊技盤(例えば、図3に示す遊技盤200)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段から発射された遊技球は、進入部(例えば、図10に示す進入部730、進入部252a)から前記遊技領域に進入するように構成されており、前記遊技盤は、第一の構造体(例えば、図32に示す構造体C813)が設けられたものであり、前記遊技盤は、表示手段(例えば、図32に示す装飾図柄表示装置208)が設けられたものであり、前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部には遊技球が進入できないように構成されており、前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部は、中実ではなく、前記第一の構造体の側壁に接触した遊技球は、落下の方向が変化するように構成されており、前記表示手段は、エラー表示(例えば、図34に示す前面枠扉開放エラー、下皿満タンエラー)を実行可能であり、前記エラー表示の少なくとも一部が、前記第一の構造体の背後に表示される場合があり、前記第一の構造体の少なくとも一部が透過性を有している、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
このような構成によれば、第一の構造体の装飾性を向上させることで、第一の構造体に遊技者を注目させることができる上に、エラー表示の少なくとも一部を第一の構造体の背後に表示する場合があるため、従来よりもエラー表示に気付かせやすくすることができる場合がある。
また、本実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技球を発射可能な発射手段(例えば、図1に示す発射装置110)と、遊技球が転動可能な遊技領域(例えば、図1に示す遊技領域124)と、前記遊技領域が設けられた遊技盤(例えば、図3に示す遊技盤200)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段から発射された遊技球は、進入部(例えば、図10に示す進入部730、進入部252a)から前記遊技領域に進入するように構成されており、前記遊技盤は、第一の構造体(例えば、図32に示す構造体C813)が設けられたものであり、前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部には遊技球が進入できないように構成されており、前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部は、中実ではなく、前記進入部から進入してきた遊技球は他の構造体(例えば、図32に示す構造体A(天樹脂A)811、構造体B(天樹脂B)812、壁部734A)に接触した後で、前記側壁に接触可能に構成されており、前記進入部から進入してきた遊技球が他の構造体に接触せず、前記側壁に接触することはないように構成されている、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
このような構成によれば、側壁によって囲まれて構成された第一の構造体そのものの装飾性を向上させ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、第一の構造体を目立たせ、遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。
また、前記遊技盤は、第三の構造体(例えば、図35(1)〜(9),(14),(15)に示す貼付体(シール、フィルム、フィルム体)PB1,PB2、図35(10)〜(13)に示す装飾体、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)が設けられたものであり、前記第三の構造体は、前記第一の構造体とは別体であり、前記第三の構造体の少なくとも一部(以下、「第三の部位」という。)は、前記内部に位置するように構成されており、前記第三の構造体の少なくとも一部の態様が、前記第一の構造体の少なくとも一部を透けて遊技者から視認されるように構成されているものであってもよい。
また、前記第三の構造体の少なくとも一部の態様が、前記第一の構造体の少なくとも一部を透けて遊技者から視認可能となった図柄変動表示の方が、前記第三の構造体の少なくとも一部の態様が、前記第一の構造体の少なくとも一部を透けて遊技者から視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように構成されていてもよい。また、前記遊技盤は、演出手段が設けられたものであり、前記第三の構造体は、前記演出手段に設けられた第一の演出体(例えば、第一の演出体724)であってもよい。また、前記第一の演出体の表示態様によって、予告(先読み予告を含む)が行われる場合があってもよい。また、第一の演出体は、発光体が設けられたものであってもよい。
また、前記遊技盤は、第二の構造体(例えば、図32に示す構造体A(天樹脂A)811)が設けられたものであり、前記第二の構造体の側壁で囲まれた内部には遊技球が進入できないように構成されており、前記第二の構造体の側壁で囲まれた内部は、中実ではなく、前記第二の構造体は、前記発射手段の発射強度が第二の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記第一の構造体に接触する前に接触する位置に設けられていてもよい。また、前記遊技盤は、演出手段(例えば、演出手段732、演出部材740)が設けられたものであり、前記遊技盤は、庇部(例えば、庇部734)が設けられたものであり、前記庇部は、台板(例えば、台板736)が設けられた手段であり、前記台板は、前記遊技盤の表面に固定されたものであり、前記台板は、前記第一の構造体が設けられたものであってもよい。また、前記第一の構造体の一部(以下、「第一の部位」という。)は、透過性を有しており、前記第二の構造体の一部(以下、「第二の部位」という。)は、透過性を有していてもよい。
また、前記発射手段の発射強度が第一の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記第一の構造体に接触する前に他の構造体(例えば、図32に示す構造値B(天樹脂B)812、または、図10に示す外レール202)に接触するように構成されていてもよい。また、前記第一の構造体は、横壁(例えば、横壁部711e)を含んで構成されている、ものであってもよい。また、前記第一の構造体は、横壁を含んで構成されており、前記第一の構造体の前記側壁の内面は、前記横壁を除いては、該内面から前記内部に向かって突き出る突起部が設けられていない面であってもよい。
また、本実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技球を発射可能な発射手段(例えば、発射装置110)と、遊技球が転動可能な遊技領域(例えば、遊技領域124)と、前記遊技領域が設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段から発射された遊技球は、進入部(例えば、進入部730)から前記遊技領域に進入するように構成されており、前記遊技盤は、第一の構造体(例えば、第一の構造体711)が設けられたものであり、前記遊技盤は、第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)が設けられたものであり、前記第一の構造体の側壁(例えば、側壁部711a、711b、711c、711d)で囲まれた内部には遊技球が進入できないように構成されており、前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部は、中実ではなく、前記進入部から進入してきた遊技球が前記側壁に接触する場合があるように構成されており、前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)は、前記第一の構造体とは別体であり、前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)の少なくとも一部(以下、「第一の部位(例えば、図28〜図30に示す凸部762(の先端部)、図30(b)、(c)の発光手段748の発光体748Lが設けられた部位)」という。)は、前記内部に位置するように構成されており、前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)の少なくとも一部の態様が、前記第一の構造体の少なくとも一部を透けて遊技者から視認されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、側壁によって囲まれて構成された第一の構造体そのものの装飾性を向上させ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、第一の構造体を目立たせ、遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。
また、前記遊技盤は、演出手段(例えば、演出手段732、演出部材740)が設けられたものであり、前記遊技盤は、庇部(例えば、庇部734)が設けられたものであり、前記庇部は、台板(例えば、台板736)が設けられた手段であり、前記台板は、前記遊技盤の表面に固定されたものであり、前記台板は、前記第一の構造体が設けられたものであり、前記発射手段の発射強度が第一の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記庇部に接触する前に前記側壁に接触するように構成されている、ものであってもよい。
このような構成によれば、進入部から遊技領域に進入してきた遊技球が庇部に接触する前に接触する位置に設けられ、側壁によって囲まれて構成された第一の構造体そのものの装飾性を向上させ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、第一の構造体を目立たせ、遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。
また、前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)は、前記演出手段に設けられた第一の演出体(例えば、第一の演出体724)であってもよい。
また、前記第一の演出体は、第一の位置(例えば、図28(a−1)や図29(d)の凹部762の位置、図30(a)の発光体748Lの位置)および第二の位置(例えば、図28(a−2)や図29(e)の凹部の位置、図30(b)、(c)の発光体748Lの位置)のうちの一方から他方に移動可能な演出体であり、前記第二の位置とは、前記第一の位置とは別の位置であり、前記第一の演出体が前記第二の位置に位置する場合に、前記第一の部位が前記内部に位置するように構成されている、ものであってもよい。
また、前記第一の演出体が前記第一の位置(例えば、図29(d)の凹部762の位置)に位置する場合に、前記第一の部位(図29(d)の凹部762)が前記内部に位置するように構成されている、ものであってもよい。
また、上述の「前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)の少なくとも一部(以下、「第一の部位」という。)は、前記内部に位置するように構成されており」とは、「前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)の少なくとも一部(以下、「第一の部位」という。)は、前記内部に位置する場合があるように構成されており」のことであり、前記第一の演出体が前記第一の位置(例えば、図30(a)の発光体748Lの位置)に位置する場合に、前記第一の部位(例えば、図30(a)の発光体748L)は前記内部に位置しないように構成されている、ものであってもよい。
また、前記第一の部位(例えば、図30(b)に示す発光体748L表面)の前後方向の位置は、前記台板の表面の前後方向の位置より後方の位置であり、前記台板の裏面の前後方向の位置より前方の位置であってもよい。
また、前記第一の部位(例えば、図30(c)に示す発光体748L表面)の前後方向の位置は、前記台板の表面の前後方向の位置より前方の位置であってもよい。
また、前記台板は、第三の構造体(例えば、第二の(樹脂)構造体712)が一体的に設けられたものであり、前記第三の構造体の側壁で囲まれた内部には遊技球が進入できないように構成されており、前記第三の構造体の一部(以下、「第二の部位」という。)は、前記第一の構造体と前記庇部の間に位置するものであり、前記第三の構造体は、前記発射手段の発射強度が第二の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記庇部に接触する前に接触する位置に設けられており、前記第三の構造体の前記内部に、第二の演出体(例えば、第二の演出体726)の一部が位置するように構成されており、前記第二の部位に遊技球が接触可能に構成されている、ものであってもよい。
また、前記台板は、前記第一の構造体が一体的に設けられたものであってもよい。
また、前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)は、前記台板とは別体であってもよい。
また、前記発射手段の発射強度が前記第一の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記第一の構造体の前記側壁に接触した後で、前記庇部に接触する場合があってもよい。
また、前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)は、移動できないように固定されたものであり、前記第一の部位は、前記内部に常に位置する部位であってもよい。
また、前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)の表示態様によって、大当り予告が行われる場合があってもよい。
また、前記内部の体積は、遊技球の体積より小さい、ものであってもよい。
また、前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)は、発光体(例えば、LED748L)が設けられたものであってもよい。
また、前記第二の構造体(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748、第一の演出体724)とは、前記遊技盤を装飾する装飾部のことであってもよい。
また、前記装飾部とは、前記第一の構造体の内面に貼付けられたシールのことであり、前記シールの裏面の少なくとも一部が、前記内部に位置するように構成されている、ものであってもよい。
また、前記第一の構造体は、横壁(例えば、横壁部711e)を含んで構成されている、ものであってもよい。
また、前記第一の構造体は、横壁を含んで構成されており、前記第一の構造体の前記側壁の内面は、前記横壁を除いては、該内面から前記内部に向かって突き出る突起部が設けられていない面であってもよい。
また、本実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技球を発射可能な発射手段(例えば、発射装置110)と、遊技球が転動可能な遊技領域(例えば、遊技領域124)と、前記遊技領域が設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技領域を囲むレール手段(例えば、外レール202と内レール204)と、庇部(例えば、庇部734)が設けられた演出手段(例えば、演出手段732、演出部材740)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段から発射された遊技球は、進入部(例えば、進入部730)から前記遊技領域に進入するように構成されており、前記演出手段は、前記レール手段によって囲まれた領域内に設けられたものであり、前記演出手段は、台板(例えば、台板736)が設けられたものであり、前記台板は、前記遊技盤の表面に固定されたものであり、前記台板は、第一の構造体(例えば、第一の構造体711)が一体的に設けられたものであり、前記第一の構造体は、前記進入部と前記庇部の間に位置するものであり、前記第一の構造体は、前記発射手段の発射強度が第一の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置に設けられており、前記第一の構造体の側壁部(例えば、側壁部711a〜711d)によって囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されており、前記側壁部は、前記台板から起立する壁であり、前記側壁部の内壁(例えば、内壁711IW)は、該内壁から前記内部空間に向かって突き出る突起部が設けられていない壁であり、前記側壁部の外壁(例えば、外壁711OW)の一部は、表面が平らな平面側壁部(例えば、平面側壁部711FW)であり、前記外壁の前記平面側壁部とは異なる第一の部位は、頂部(例えば、頂部711T)であり、前記平面側壁部における第二の部位の厚み(例えば、図17に示す側壁部711dの厚みt1d2)は、前記第一の部位における厚み(例えば、図17に示す側壁部711dに連続する頂部711Tの厚みt1d0)より薄い厚みであり、前記演出手段は、第一の演出体(例えば、第一の演出体724)が設けられたものであり、前記第一の演出体の少なくとも一部は、前記第一の構造体の後方に位置するものであり、前記第一の構造体の少なくとも一部を透過して、前記第一の演出体の少なくとも一部が、遊技者から視認可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、進入部730から進入してきた遊技球を受ける樹脂構造体710(例えば、第一の構造体711)の強度を高めつつ、当該樹脂構造体710の後方において、演出体728(例えば、第一の演出体724)が実行する演出を遊技者に視認させやすくすることができる場合がある。天釘に代えて、進入部730から進入してきた遊技球を受ける樹脂構造体710を設ける構成にすることで、樹脂構造体710の後方に演出体(例えば、第一の演出端724)を配置でき、装飾性を向上させて多彩な演出を行うことができる場合がある。
一方、天釘に代えて樹脂構造体を設ける場合、遊技球の衝突に対する強度を確保する必要があり、その対策としては樹脂構造体の側壁部の内側(内部空間側)に突き出す複数の突起部(補強リブ)を設けることが考えられる。しかしながら、樹脂構造体は、遊技者の方向に突出する構造体であるため、樹脂構造体の側壁部の内側(内部空間側)に複数の突起部(補強リブ)を設けてしまうと、例えこれを透明の樹脂材料により構成した場合であっても、当該樹脂構造体の背後は、遊技者から視認し難くなる問題がある。
本実施形態では、樹脂構造体710の側壁の厚みを連続的に変化させることで内部空間側に突き出す突起部(極端な凹凸による補強リブ等)を設けることなく、樹脂構造体710の強度を担保することができる。これにより、樹脂構造体710の内部空間を可能な限り広く確保できるため、樹脂構造体710の背後に配置した演出体728が実行する演出を、樹脂構造体710を透過して遊技者に視認させる場合、当該演出が見えにくくなることを回避できる。
また、樹脂構造体710に遊技球が衝突した場合、その衝突した部位が、側壁部の厚みが厚い部位か薄い部位かによって遊技球の反発度合いが微妙に変化するため、遊技球の反発方向にバラツキを与えることが可能になる場合がある。
また、前記側壁部の外壁の一部は、表面が曲がっている曲面側壁部(例えば、平面側壁部711FW)であり、前記側壁部は複数の前記平面側壁部(以下、「複数の平面側壁部」という。)を含んで構成されており、前記複数の平面側壁部のうちの2つの平面側壁部の間の前記側壁部は、前記曲面側壁部であり、前記複数の平面側壁部のうちの一の平面側壁部は、第一の平面側壁部(例えば、図17に示す側壁部711bの外壁の平面側壁部)であり、前記複数の平面側壁部のうちの一の平面側壁部は、第二の平面側壁部(例えば、図17に示す側壁部711dの外壁の平面側壁部)であり、前記第二の平面側壁部における前記第二の部位の厚み(例えば、図17に示す側壁部711dの厚みt1d2)は、前記第一の平面側壁部における前記第三の部位の厚み(例えば、図17に示す側壁部711bの厚みt1b1)とは異なる厚みであってもよい。
また、前記遊技領域を覆う透明板部材(例えば、透明板部材118)を有し、前記台板と前記透明板部材の間を遊技球が転動可能であり、前記第一の構造体は、前記台板と前記透明板部材の間に位置するものであり、前記複数の平面側壁部の全ては、横壁部(例えば、横壁部711e)につながっており、前記横壁部は、前記台板と平行であり、前記複数の平面側壁部の先端は、前記横壁部よりも遊技者側に突出している、ものであってもよい。
このような構成によれば、演出体(第一の演出体)の視認度の低下を防ぎつつ、樹脂構造体710(例えば、第一の構造体711)の強度を向上させることができる場合がある。すなわち、遊技球が樹脂構造体710の側壁部に衝突した場合、その力は、側壁部を介して横壁部に伝わる。横壁部は、遊技球の進行方向に沿うように(台板と平行に)設けられているため、遊技球の衝突の力を横壁部で受けることができ、樹脂構造体の強度を向上させることができる場合がある。また、複数の平面側壁部の遊技者側の先端を横壁部よりも遊技者側に突出させることにより、側壁部と横壁部の接合部分が側壁部に衝突する遊技球の中心に近い位置となり、側壁部を通じて伝わる遊技球の力を横壁部の端部(付近)で受けることができるので、より強度を高めることができる場合がある。
また、側壁部は透明板部材118側に突出しているため、当該側壁部によって遊技球の進行を確実に妨げることができ、遊技球の進行の障害となる釘の代用とすることができる場合がある。
また、前記台板は、第二の構造体(例えば、第二の構造体712)が一体的に設けられたものであり、前記第二の構造体は、前記進入部と前記庇部の間に位置するものであり、前記第二の構造体は、前記発射手段の発射強度が第二の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置に設けられており、前記第二の構造体は側壁部(例えば、側壁部712a〜712d)を有し、前記第二の構造体の前記側壁部によって囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されており、前記側壁部は、前記台板から起立する壁であり、前記第一の演出体の少なくとも一部は、前記第二の構造体の後方に位置するものであり、前記第二の構造体の少なくとも一部が透き通っていることから、前記第一の演出体の少なくとも一部が、遊技者から視認可能に構成されている、ものであってもよい。
また、前記演出手段は、第二の演出体(例えば、第二の演出体726)が設けられたものであり、前記第二の演出体は、前記第一の演出体とは別の演出体であり、
前記第一の演出体および前記第二の演出体のうちの一方の演出体は画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、他方の演出体は演出用可動体(例えば、演出可動体224)であってもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、部空間の体積は、前記遊技球の体積より小さい、ものであってもよい。また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。
また、本発明にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技球を発射可能な発射手段(例えば、発射装置110)と、遊技球が転動可能な遊技領域(例えば、遊技領域124)と、前記遊技領域が設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技領域を囲むレール手段(例えば、外レール202と内レール204)と、庇部(例えば、庇部734)が設けられた演出手段(例えば、演出手段732、演出部材740)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段から発射された遊技球は、進入部(例えば、進入部730)から前記遊技領域に進入するように構成されており、前記演出手段は、前記レール手段によって囲まれた領域内に設けられたものであり、前記演出手段は、台板(例えば、台板736)が設けられたものであり、前記台板は、前記遊技盤の表面に固定されたものであり、前記台板は、第一の構造体(例えば、第一の構造体711)が一体的に設けられたものであり、前記第一の構造体は、前記進入部と前記庇部の間に位置するものであり、前記第一の構造体は、前記発射手段の発射強度が第一の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置に設けられており、前記第一の構造体の側壁部(例えば、側壁部711a〜711d)によって囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されており、前記側壁部は、前記台板から起立する壁であり、前記側壁部の内壁(例えば、内壁711IW)は、該内壁から前記内部空間に向かって突き出る突起部が設けられていない壁であり、前記演出手段は、第一の演出体(例えば、第一の演出体724)が設けられたものであり、前記第一の演出体の少なくとも一部は、前記第一の構造体の後方に位置するものであり、前記第一の演出体の表示態様によって、大当り予告が行われる場合があり、前記第一の構造体の少なくとも一部を透過して、前記第一の演出体の少なくとも一部が、遊技者から視認可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、進入部730から進入してきた遊技球を受ける樹脂構造体710(例えば、第一の構造体711)の後方において、演出体728(例えば、第一の演出体724)が実行する演出を遊技者に視認させやすくすることができる場合がある。天釘に代えて、進入部730から進入してきた遊技球を受ける樹脂構造体710を設ける構成にすることで、樹脂構造体710の後方に演出体(例えば、第一の演出端724)を配置でき、装飾性を向上させて多彩な演出を行うことができる場合がある。
一方、天釘に代えて樹脂構造体を設ける場合、遊技球の衝突に対する強度を確保する必要があり、その対策としては樹脂構造体の側壁部の内側(内部空間側)に突き出す複数の突起部(補強リブ)を設けることが考えられる。しかしながら、樹脂構造体は、遊技者の方向に突出する構造体であるため、樹脂構造体の側壁部の内側(内部空間側)に複数の突起部(補強リブ)を設けてしまうと、例えこれを透明の樹脂材料により構成した場合であっても、当該樹脂構造体の背後は、遊技者から視認し難くなる問題がある。
本実施形態では、樹脂構造体710の内部空間側に突き出す突起部(極端な凹凸による補強リブ等)を設けないため、樹脂構造体710の内部空間を可能な限り広く確保できる。これにより、樹脂構造体710の背後に配置した演出体728が実行する演出を、樹脂構造体710を透過して遊技者に視認させる場合、当該演出が見えにくくなることを回避できる。
また、樹脂構造体710は進入部730から進入してきた遊技球を受ける位置に設ける(すなわち天釘の代わりに設ける)ものであり、遊技者は発射強度調整の際に樹脂構造体710の付近を注視する。このような樹脂構造体710の背後で大当り予告を実行するため、当該大当り予告を遊技者が見落とす可能性が低減し、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記側壁部の外壁(例えば、外壁711OW)の一部は、表面が平らな平面側壁部(例えば、平面側壁部711FW)であり、前記側壁部の外壁の一部は、表面が曲がっている曲面側壁部(例えば、平面側壁部711FW)であり、前記側壁部は複数の前記平面側壁部(以下、「複数の平面側壁部」という。)を含んで構成されており、前記複数の平面側壁部のうちの2つの平面側壁部の間の前記側壁部は、前記曲面側壁部であり、前記複数の平面側壁部のうちの一の平面側壁部は、第一の平面側壁部(例えば、図17に示す側壁部711bの外壁の平面側壁部)であり、前記複数の平面側壁部のうちの一の平面側壁部は、第二の平面側壁部(例えば、図17に示す側壁部711dの外壁の平面側壁部)であり、前記第二の平面側壁部における第二の部位の厚み(例えば、図17に示す側壁部711dの厚みt1d2)は、前記第一の平面側壁部における第三の部位の厚み(例えば、図17に示す側壁部711bの厚みt1b1)とは異なる厚みである、ものであってもよい。
また、前記遊技領域を覆う透明板部材(例えば、透明板部材118)を有し、前記台板と前記透明板部材の間を遊技球が転動可能であり、前記第一の構造体は、前記台板と前記透明板部材の間に位置するものであり、前記複数の平面側壁部の全ては、横壁部(例えば、横壁部711e)につながっており、前記横壁部は、前記台板と平行であり、前記複数の平面側壁部の先端は、前記横壁部よりも遊技者側に突出している、ものであってもよい。
このような構成によれば、演出体(第一の演出体)の視認度の低下を防ぎつつ、樹脂構造体710(例えば、第一の構造体711)の強度を向上させることができる場合がある。すなわち、遊技球が樹脂構造体710の側壁部に衝突した場合、その力は、側壁部を介して横壁部に伝わる。横壁部は、遊技球の進行方向に沿うように(台板と平行に)設けられているため、遊技球の衝突の力を横壁部で受けることができ、樹脂構造体の強度を向上させることができる場合がある。また、複数の平面側壁部の遊技者側の先端を横壁部よりも遊技者側に突出させることにより、側壁部と横壁部の接合部分が側壁部に衝突する遊技球の中心に近い位置となり、側壁部を通じて伝わる遊技球の力を横壁部の端部(付近)で受けることができるので、より強度を高めることができる場合がある。
また、側壁部は透明板部材118側に突出しているため、当該側壁部によって遊技球の進行を確実に妨げることができ、遊技球の進行の障害となる釘の代用とすることができる場合がある。
また、前記台板は、第二の構造体(例えば、第二の構造体712)が一体的に設けられたものであり、前記第二の構造体は、前記進入部と前記庇部の間に位置するものであり、前記第二の構造体は、前記発射手段の発射強度が第二の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が他の構造体に接触する前に接触する位置に設けられており、前記第二の構造体は側壁部(例えば、側壁部712a〜712d)を有し、前記第二の構造体の前記側壁部によって囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されており、前記側壁部は、前記台板から起立する壁であり、前記第一の演出体の少なくとも一部は、前記第二の構造体の後方に位置するものであり、前記第二の構造体の少なくとも一部が透き通っていることから、前記第一の演出体の少なくとも一部が、遊技者から視認可能に構成されている、ものであってもよい。
また、前記演出手段は、第二の演出体(例えば、第二の演出体726)が設けられたものであり、前記第二の演出体は、前記第一の演出体とは別の演出体であり、
前記第一の演出体および前記第二の演出体のうちの一方の演出体は画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、他方の演出体は演出用可動体(例えば、演出可動体224)であってもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記第一の演出体(例えば、図27に示すレンズ体760)は、前後方向に移動可能なものであり、 前記第一の演出体は、第一の位置(例えば、図28(aー1)の位置)および第二の位置(例えば、図28(bー1)の位置)のうちの一方から他方に移動可能なものであり、前記第二の位置とは、前記第一の位置よりも前の位置であり、前記第二の位置にある第一の演出体の少なくとも一の部位(以下、「第二の部位(例えば、凸部762eの先端部)」という。)は、前記内部空間に位置している、ものであってもよい。
また、前記第一の構造体および前記第二の部位よりも後ろに発光手段(例えば、LED基板748、LED748L)を備え、前記発光手段の光の少なくとも一部が、前記第二の部位および前記第一の構造体の両方を透過して前記遊技盤(例えば、遊技盤200)の前側に放たれるように構成されており、請求項1に記載の「前記第一の演出体の表示態様によって、大当り予告が行われる」とは、該第一の演出体が前記第二の位置に位置していることであってもよい。
また、前記第一の演出体は、客待ちデモンストレーション演出を実行可能である、ものであってもよい。
また、部空間の体積は、前記遊技球の体積より小さい、ものであってもよい。また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。
このように、本実施形態では、従来の天釘に代えて、ぶっ込み領域701(またはその近傍)に、側壁部の一部の厚みが異なる樹脂成型体である第一の構造体711および第二の構造体712(樹脂構造体710)を配置する。樹脂構造体710は、透明または半透明の部材により構成されるため、樹脂構造体710の背後に配置した演出体728を遊技者に視認可能にすることができる場合がある。また、樹脂構造体710の側壁部の一部の厚みを異ならせることによって、遊技球が樹脂構造体710に衝突した場合の反発度合いを異ならせることができ、遊技球の落下の方向に微妙な変化を与えることができる場合がある。
また、遊技球が衝突する可能性が低い側壁部(その一部)の厚みを遊技球が衝突する可能性が高い側壁部(その一部)の厚みよりも薄くすることで、樹脂構造体710の内側空間を広げることができ、その背後に配置する演出体728をより視認しやすくすることができる場合がある。
また、側壁部の厚みの薄い部分は厚い部分よりも撓みやすいため、万一その近傍で遊技球が集中した場合であっても、球詰まりを解消できる場合がある。
また、例えば、ぶっ込み領域701には天釘を設けず、第一の構造体711と第二の構造体712を離間して配置することで、遊技者が狙う位置(ぶっ込み領域701)を遊技者に認識しやすくすることができる場合がある。
また、遊技盤200に打ち込む釘の本数を低減することができる場合がある。
なお、以上の実施形態において、横壁部711e、712eは、その内壁(内側空間側の壁)および/または外壁(遊技者側の壁)に例えばシールを貼付してもよく、二次加工(造形)やレンズカットを施すなどしてもよい。また、横壁部711e,712eの一部に開口部(孔部)、スリットが設けられてもよい。
また、側壁部711a〜711dは、その内壁(内側空間側の壁)および/または外壁(遊技者側の壁)に例えばシールを貼付してもよく、二次加工(造形)やレンズカットを施すなどしてもよい。また、側壁部711a〜711dの一部に開口部(孔部)、スリットが設けられてもよい。
また、側壁部712a〜712dは、その内壁(内側空間側の壁)および/または外壁(遊技者側の壁)に例えばシールを貼付してもよく、二次加工(造形)やレンズカットを施すなどしてもよい。また、側壁部712a〜712dの一部に開口部(孔部)、スリットが設けられてもよい。
また、上記の実施形態ではぶっ込み領域701またはその近傍に樹脂構造体710を配置する場合を例に説明したが、電チューやアタッカーなどの近傍に樹脂構造体710を配置してもよい。
また、樹脂構造体710は、演出部材(センターケース)740と一体的に成型される構造体である場合を例に説明したが、樹脂構造体710は、演出部材740とは別体で成型された後、演出部材740に取り付けられるものであってもよい。また、樹脂構造体710に、風車などの部品が取り付けられてもよい。
また、樹脂構造体710の材質は、ポリカーボネイトに限らず、ABS樹脂や、ポリカーボネイトとABS樹脂の混合材料などであってもよい。
また、上述の実施形態では、樹脂構造体710の背後に(少なくとも一部が透明な)遊技盤200が配置され、遊技盤200を介して演出体728(イルミネーションユニット744や装飾図柄表示装置208)が配置される構成を例に説明したが、樹脂構造体710の背後には遊技盤200の開口部(ルーター)が位置し、ルータを介して演出体728が視認されるようにしてもよい。
また、第一の構造体711の外壁711OWは、頂部711Tを含む曲面側壁部711RW以外にも曲面側壁部711RWを有していてもよい。すなわち、上述の実施形態における平面側壁部711FWに代えて、またはその一部に曲面側壁部711RWを設けてもよい。また、第一の構造体711の内壁711IWの一部または全て平面側壁部FWとしてもよい。また、第一の構造体711の外壁を全て平面側壁部711FWとしてもよく、その場合の頂部711Tは、180度以下の角部(内角部)となる。
また、第二の構造体712の外壁712OWは、頂部712Tを含む曲面側壁部712RW以外にも曲面側壁部712RWを有していてもよい。すなわち、上述の実施形態における平面側壁部712FWに代えて、またはその一部に曲面側壁部712RWを設けてもよい。また、第二の構造体712の内壁712IWの一部または全てを曲面側壁部712RWとしてもよい。また、第一の構造体711の外壁を全て平面側壁部711FWとしてもよく、その場合の頂部712Tは、180度以下の角部(内角部)となる。
また、樹脂構造体710は、それぞれ、透明、半透明、色つき、模様付き等のいずれかであってもよいし、これらの複合であってもよい。また、樹脂構造体710の一部は不透明であってもよい。
また、庇部734、第一の構造体711および、第二の構造体712のいずれかといずれかの間に、釘が存在していてもよい。
また、樹脂構造体710は、3つ以上であってもよい。さらに、樹脂構造体710の側壁部や横壁部に孔やスリット、切欠きなど設けられていてもよい。
また、樹脂構造体710の背後に、第一の演出体724として、イルミネーションユニット744の発光部が配置されてもよい。
また、第一の演出体724が実行する大当り予告は、大当り確定予告(プレミア予告)だけでなく大当りを期待させる予告でもよいし、先読み予告でもよい。
また、樹脂構造体710の外壁711OW、712OWの一部に遊技球の跳ね返りを防止する跳ね返り防止手段(突起部など)を設けてもよい。
また、複数の樹脂構造体710(第一の構造体711および第二の構造体712)の横壁部(天井部分)や側壁部の遊技者側の先端部(すなわち、樹脂構造体710の前面枠扉106に設けられた透明板部材118に最も近い部位)に跨がる透過装飾板を設けてもよい。この透過装飾板は、遊技者が当該透過装飾板の背後が視認可能なように透明または半透明の樹脂による成型板である。
また、当該透過装飾板を、樹脂構造体710と庇部734に跨がるように設けてもよい。この場合の透過装飾板は、樹脂構造体710の横壁部(天井部分)や側壁部の遊技者側の先端部と、庇部734の遊技者側に起立した先端部との間に跨がるように設けると好適である。
また、樹脂構造体710には、ビス等の締結部材(固定部材)によって他の部品を取り付けないようにしてもよい。
また、樹脂構造体710には当該樹脂構造体710とは別体の部品を取り付けないようにしてもよい。
また、所定回数に亘って行われる電サポ状態(時短状態とも言う、普図高確率状態)中の最終の図柄変動遊技において、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを点滅動作させるようにしてもよい。
また、所定回数に亘って行われる確変状態(特図高確率状態)中の最終の図柄変動遊技において、樹脂構造体710を後ろ側から照らすLEDを点滅動作させるようにしてもよい。
また、樹脂構造体710の側壁部の内壁は、該内壁から内部空間に向かって突き出る突起部が設けられていてもよい。
また、樹脂構造体710の側壁部の厚みは、一定でもよい。
また、図27〜図29等にレンズ体760が前後移動する場合やレンズ体760とLED748Lを含む発光手段748(発光ユニット)が前後移動する場合を例示したが、レンズ体760を含まない発光ユニット(LED748Lと樹脂構造体710の間に透過体がないように構成されたユニット)を、図28や図29等を用いて説明した方向に(説明した移動態様で)移動させるようにしてもよく、LED748Lが樹脂構造体710の内部や台板736の内部などに移動するようにしてもよい。
また、樹脂構造体710の内部空間の体積は、遊技球の体積より小さくてもよい。
また、樹脂構造体710の内部空間を台板736と平行な方向で切断した場合の面積は、遊技球の面積より小さくてもよいし、遊技球2個分あるいは、遊技球3個分、よりちいさくてもよい。
また、第一の演出体724の少なくとも一部は、台板736より前であり、内部空間内に位置するように構成されていてもよい。
また、第一の演出体724が実行する演出の表示態様における一の表示態様とは、上述の発光ユニットが前側に駆動される前の様のことであり、別の一の表示態様とは、上述の発光ユニットが前側に駆動された様のことであり、第一の演出体724や第二の演出体726は、演出手段とは別体でもよい。
また、第一の構造体711や第二の構造体712の位置は、進入部730から進入した遊技球が他の装置に接触せずに、第一の構造体711や第二の構造体712に接触する場合がある位置であればどのような位置でもよい。
また、演出手段732の少なくとも一部は、レール手段(例えば、外レール202と内レール204)によって囲まれた領域外に設けられていてもよい。
また、台板736は、遊技盤200の表面以外の位置に固定されていてもよいし、遊技盤200の表面の位置および遊技盤200の表面以外の位置のうちの両方の位置に固定されていてもよい。
また、演出手段732の少なくとも一部は、レール手段(例えば、外レール202と内レール204)によって囲まれた領域外に設けられていてもよい。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技球を発射可能な発射手段(例えば、発射装置110)と、遊技球が転動可能な遊技領域(例えば、遊技領域124)と、前記遊技領域が設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、庇部が設けられた演出手段(例えば、演出手段732、演出部材740)と、演出部(例えば、レンズ体620、凸部762、発光手段748)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段から発射された遊技球は、進入部(例えば、進入部730)から前記遊技領域に進入するように構成されており、前記演出手段は、前記遊技盤に設けられた手段であり、前記演出手段は、台板(例えば、台板736)が設けられた手段であり、前記台板は、前記遊技盤の表面に固定されたものであり、前記台板は、第一の構造体(例えば、第一の構造体711)が設けられたものであり、前記第一の構造体の側壁(例えば、側壁部711a、711b、711c、711d)で囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されており、前記発射手段の発射強度が第一の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記庇部に接触する前に前記側壁に接触するように構成されており、前記第一の構造体の内部空間には遊技球が進入できないように構成されており、前記演出部の少なくとも一部(以下、「第一の部位(例えば、図28〜図30に示す凸部762(の先端部)、図30(b)、(c)の発光手段748の発光体748Lが設けられた部位)」という。)は、前記内部空間に位置するように構成されており、前記第一の構造体の少なくとも一部を透過して、前記演出部の少なくとも一部が遊技者から視認されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記演出部は、移動できないように固定されたものであり、前記第一の部位は、前記内部空間に常に位置する部位であってもよい。
また、前記演出部の表示態様によって、大当り予告が行われる場合があってもよい。
また、前記演出部は、前記演出手段に設けられた第一の演出体(例えば、第一の演出体724)であってもよい。
また、前記第一の演出体は、第一の位置(例えば、図28(a−1)や図29(d)の凹部762の位置、図30(a)の発光体748Lの位置)および第二の位置(例えば、図28(a−2)や図29(e)の凹部の位置、図30(b)、(c)の発光体748Lの位置)のうちの一方から他方に移動可能な演出体であり、前記第二の位置とは、前記第一の位置とは別の位置であり、前記第一の演出体が前記第二の位置に位置する場合に、前記第一の部位が前記内部空間に位置するように構成されている、ものであってもよい。
また、前記第一の演出体が前記第一の位置(例えば、図29(d)の凹部762の位置)に位置する場合に、前記第一の部位(図29(d)の凹部762)が前記内部空間に位置するように構成されている、ものであってもよい。
また、請求項1に記載の「前記演出部の少なくとも一部(以下、「第一の部位」という。)は、前記内部空間に位置するように構成されており」とは、「前記演出部の少なくとも一部(以下、「第一の部位」という。)は、前記内部空間に位置する場合があるように構成されており」のことであってもよい。
また、前記第一の演出体が前記第一の位置(例えば、図30(a)の発光体748Lの位置)に位置する場合に、前記第一の部位(例えば、図30(a)の発光体748L)は前記内部空間に位置しないように構成されている、ものであってもよい。
また、前記第一の部位(例えば、図30(b)に示す発光体748L表面)の前後方向の位置は、前記台板の表面の前後方向の位置より後方の位置であり、前記台板の裏面の前後方向の位置より前方の位置であってもよい。
また、前記第一の部位(例えば、図30(c)に示す発光体748L表面)の前後方向の位置は、前記台板の表面の前後方向の位置より前方の位置であってもよい。
また、前記内部空間の体積は、遊技球の体積より小さい、ものであってもよい。
また、前記台板は、第二の構造体(例えば、第二の構造体712)が一体的に設けられたものであり、前記第二の構造体の側壁で囲まれた内部空間には遊技球が進入できないように構成されており、前記第二の構造体の一部(以下、「第二の部位」という。)は、前記第一の構造体と前記庇部の間に位置するものであり、前記第二の構造体は、前記発射手段の発射強度が第二の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記庇部に接触する前に接触する位置に設けられており、前記第二の構造体の前記内部空間に、第二の演出体(例えば、第二の演出体726)の一部が位置するように構成されており、前記第二の部位に遊技球が接触可能に構成されている、ものであってもよい。
前記台板は、前記第一の構造体が一体的に設けられたものであってもよい。
また、前記演出部は、前記台板とは別体であってもよい。
また、前記演出部は、発光体(例えば、LED748L)が設けられたものであってもよい。
また、前記演出部とは、前記遊技盤を装飾する装飾部のことであってもよい。
また、前記装飾部とは、前記第一の構造体の内面に貼付けられたシールのことであってもよい。
また、前記発射手段の発射強度が前記第一の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記側壁に接触した後で、前記庇部に接触する場合があってもよい。
また、前記第一の構造体は、横壁(例えば、横壁部711e)を含んで構成されている、ものであってもよい。
また、前記第一の構造体は、横壁を含んで構成されており、前記側壁の内面は、前記横壁を除いては、該内面から前記内部空間に向かって突き出る突起部が設けられていない面であってもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。
なお、これまでに説明した実施の形態および各種実施例(変形例)は、それぞれの構成の全部または構成の一部を相互に組み合わせ、あるいは入れ替えて(例えば、第二の樹脂構造体712の背後に上述した全ての第一の演出体724のうちの一つを配置するなど)実施可能である。
<第2の実施の形態>
以下、図面を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図37を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図37では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図39参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図38は、図37のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図40参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図39は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出可動体224の右側上方に、第4図柄を表示するための第4図柄表示装置248を配設している。第4図柄表示装置248は、2つの正方形状のランプを備えている。この2つのランプは、縦に並んで配置されている。この2つのランプの光源には、例えばLEDが用いられている。上側のランプが特図1に対応し、下側のランプが特図2に対応している。なお、第4図柄表示装置248は、特図1および特図2の双方に対応する共通のランプを1つのみ備えていてもよい。また、第4図柄は、装飾図柄表示装置208で表示されてもよい。また、本例のように、演出装置206(センター役物)内に第4図柄表示装置が設けられていてもよい。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。
次に、図40を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図40では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図41(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図41(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図41(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図41(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図41(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図47(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図41(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図41(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図41(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図41(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図41(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図42を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図43を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図41(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図41(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図45(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図45(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図41(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図41(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図46(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図47(a)、図48(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図42に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図42に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図44(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図44(b)〜(e)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図44(b)〜(e)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図44(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図44(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図44(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図44(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図44(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図44(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図44(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図44(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図44(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
図44(e)に示すように、特図1用先読み結果記憶部の各記憶領域のそれぞれには、停止図柄情報ではなく、特図1変動遊技の変動時間を示す「タイマ番号」が先読み結果として記憶されていてもよい。図44(e)に示す例において、記憶領域「保留1」にはタイマ番号情報として「タイマ3」が記憶され、記憶領域「保留2」にはタイマ番号情報として「タイマ5」が記憶され、記憶領域「保留3」と「保留4」には、タイマ番号情報が記憶されていない。なお、図44(e)では、タイマ番号情報が記憶されていない状態を「なし」と表記している。また、特図1用先読み結果記憶部の各記憶領域にタイマ番号情報が記憶される場合には、タイマ番号を当否結果と対応するように設定してもよい。
以上の説明では、停止図柄やタイマ番号を事前判定し、停止図柄情報やタイマ番号情報を先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図45〜図48に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図45(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図45(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図45(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図45(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図45(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図45(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図45(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図45(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図45(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図45(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図45(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図46(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図46(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図46(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図46(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図46(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図46(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図46(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図46(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図46(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図46(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図46(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図46(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図47(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図47(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図47(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図47(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図48(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図48(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図2乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図48(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図48(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図47および図48に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図49および図50を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図49(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図49(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図50を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図49(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図49(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図49(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図50(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図50(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図50(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図49(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS821に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図50に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図50(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図50(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾1」から「装飾10」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図50(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図51を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図51(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図51(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図51(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図51(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の演出例について図52〜図64を用いて説明する。
図52(a)は、図49に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)で先読み予告抽選を行う際に用いられる先読み予告の抽選テーブルの例を示している。先読み抽選は第1副制御部400が主制御部300から先読み結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを受信した場合に実行され、先読み予告抽選により先読み結果に対応する保留を示す保留アイコンの表示態様が決定される。図52(a)に示す先読み予告の抽選テーブルは、「先読み予告態様」、「大当り」、「はずれ」の各項目で構成されている。
図中左列の「先読み予告態様」は、装飾図柄表示装置208に表示される保留アイコンの表示態様を示している。「白」は保留アイコンの表示態様が白色円形であることを示し、「黒」は保留アイコンの表示態様が黒色円形であることを示し、「熱」は保留アイコンの表示態様が円の中に「熱」の文字が描かれた態様であることを示し、「白→黒」は保留アイコンの表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーション(詳細は後述)が実行されることを示し、「黒→熱」は保留アイコンの表示態様が黒色円形から円の中に「熱」の文字が描かれた態様に変化する変化アニメーションが実行されることを示している。本実施の形態において、保留アイコンのデフォルトの表示態様は白色円形である。なお、先読み結果が未判定情報を含む場合には、先読み予告抽選を実行せずに、当該先読み結果に対応する保留を示す保留アイコンをデフォルトの表示態様で表示するようにしてもよい。
図中中列の「大当り」は、先読み結果が大当りの場合に、演出制御処理(ステップS409)において先読み予告態様を決定する際にRAM408に設けられた先読み抽選乱数カウンタから取得した先読み抽選乱数と比較される、先読み予告態様の乱数範囲の振分け率(すなわち各先読み予告態様の選択確率に等しい)を示している。図52(a)に示すように、先読み予告結果が大当りである場合における各先読み予告態様の振分け率は、「白」が80%であり、「黒」が2%であり、「熱」が7%であり、「白→黒」が3%であり、「黒→熱」が8%である。
図中右列の「はずれ」は、先読み結果がはずれの場合に、演出制御処理(ステップS409)において先読み予告態様を決定する際にRAM408に設けられた先読み抽選乱数カウンタから取得した先読み抽選乱数と比較される、先読み予告態様の乱数範囲の振分け率(すなわち各先読み予告態様の選択確率に等しい)を示している。図52(a)に示すように、先読み予告結果がはずれである場合における各先読み予告態様の振分け率は、「白」が94%であり、「黒」が2%であり、「熱」が1%であり、「白→黒」が2%であり、「黒→熱」が1%である。
図52(b)は、図49に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)で予告抽選を行う際に用いられる変動開始時(大当り判定後)の予告の抽選テーブルの例を示している。予告抽選は第1副制御部400が主制御部300から図柄変動開始コマンドを受信した場合に実行され、予告抽選により実行中の特図変動遊技についての予告演出の態様が決定される。図52(b)に示す変動開始時の予告の抽選テーブルは、「予告態様」、「大当り」、「はずれ」の各項目で構成されている。図中左列の「予告態様」は、装飾図柄表示装置208や演出用可動体990を用いて実行される予告の態様を示している。「ロゴ落下」は演出用可動体990が下方に移動する態様で予告が実行されることを示し、「回転」は装飾図柄表示装置208に表示される画像が回転する態様で予告が実行されることを示し、「ロゴ落下+回転」は演出用可動体990が下方に移動し、装飾図柄表示装置208に表示される画像が回転する態様で予告が実行されることを示し、「なし」は予告演出が実行されないことを示している。
図中中列の「大当り」は、当否判定結果が大当りの場合に、演出制御処理(ステップS409)において予告態様を決定する際にRAM408に設けられた予告抽選乱数カウンタから取得した予告抽選乱数と比較される、予告態様の乱数範囲の振分け率(すなわち各予告態様の選択確率に等しい)を示している。図52(b)に示すように、予告結果が大当りである場合における各予告態様の振分け率は、「ロゴ落下」が4%であり、「回転」が7%であり、「ロゴ落下+回転」が14%であり、「なし」が75%である。
図中右列の「はずれ」は、当否判定結果がはずれの場合に、演出制御処理(ステップS409)において予告態様を決定する際にRAM408に設けられた予告抽選乱数カウンタから取得した予告抽選乱数と比較される、予告態様の乱数範囲の振分け率(すなわち各予告態様の選択確率に等しい)を示している。図52(b)に示すように、予告結果がはずれである場合における各予告態様の振分け率は、「ロゴ落下」が3%であり、「回転」が2%であり、「ロゴ落下+回転」が1%であり、「なし」が94%である。
また、大当りの場合とはずれの場合とで、「ロゴ落下」の予告態様を異ならせてもよい。例えば、大当りの場合とはずれの場合とで演出用可動体990が下方に移動する距離を異ならせてもよいし、演出用可動体990が移動する速度を異ならせてもよい。また、大当りの場合とはずれの場合とで、「回転」の予告態様を異ならせてもよい。例えば、大当りの場合には画像を一回転させ、はずれの場合には画像を一回転させずに回転表示を終了し通常表示に戻す。なお、はずれの場合にも画像を一回転させてもよい。また、例えば、大当りの場合とはずれの場合とで、画像の回転角度を異ならせてもよいし、画像回転の角速度を異ならせてもよいし、画像の回転方向を異ならせてもよいし、回転させる画像を異ならせてもよい。また、大当りの場合とはずれの場合とで、「ロゴ落下+回転」の予告態様を上述のように異ならせてもよい。
(実施例1)
本実施の形態の実施例1の演出例について図53を用いて説明する。また、図53および後述する各図では、各実施例における特図1変動遊技の演出例が時系列で示されている。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を白抜き太矢印で表している。
まず、図53(a)を参照しつつ、図53および後述する各図の共通点について説明する。図53(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の左上部には、「L」の字を上下反転させた形状の装飾枠f1が表示されている。装飾枠f1内の左上部には正方形状の特図1保留数表示領域931が設けられ、その右方には正方形の特図2保留数表示領域932が設けられ、特図1保留数表示領域931の下方には特図1第4図柄表示領域933が設けられ、その下方には特図2第4図柄表示領域934が設けられている。特図1保留数表示領域931では特図1の保留数が数字で表示され、例えば、特図1の保留が無い場合は「0」が表示される。特図2保留数表示領域932では特図2の保留数が数字で表示され、例えば、特図2の保留が無い場合は「0」が表示される。また、特図1第4図柄表示領域933には、特図1変動遊技が実行中の場合は、第4図柄の変動表示として特図1変動遊技が実行中であることを報知する「/」、「\」の画像が交互に表示され、特図1変動遊技が非実行中である場合(特図1が停止表示中の場合)は、第4図柄表示として「−」または「○」の画像が表示される。「−」は特図1変動遊技の結果がはずれである場合に表示される第4図柄であり、「○」は特図1変動遊技の結果が大当りである場合に表示される第4図柄である。なお、特図1変動遊技の結果に関係なく特図1変動遊技の非実行中には第4図柄として「−」が表示されるようにしてもよい。また、特図2第4図柄表示領域934には、特図2変動遊技が実行中の場合は、第4図柄の変動表示として特図2変動遊技が実行中であることを報知する「/」、「\」の画像が交互に表示され、特図2変動遊技が非実行中である場合(特図2が停止表示中の場合)は、第4図柄表示として「−」または「○」の画像が表示される。「−」は特図2変動遊技の結果がはずれである場合に表示される第4図柄であり、「○」は特図2変動遊技の結果が大当りである場合に表示される第4図柄である。なお、特図2変動遊技の結果に関係なく特図2変動遊技の非実行中には第4図柄として「−」が表示されるようにしてもよい。
装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方には、横長の長方形状の装飾枠f2が表示されている。装飾枠f2の中央には、左右の枠の一部が開口している正方形状の変動アイコン表示領域940が設けられている。なお、変動アイコンは、後述する保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。
変動アイコン表示領域940の左方には特図1保留アイコン表示領域950が設けられており、変動アイコン表示領域940の右方には特図2保留アイコン表示領域960が設けられている。特図1保留アイコン表示領域950は、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の特図1の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先(最も過去に記憶された)の特図1の保留に対応する特図1保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の特図1の保留に対応する特図1保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。同様に、特図2保留アイコン表示領域960は、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の特図2の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先(最も過去に記憶された)の特図2の保留に対応する特図2保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の特図2の保留に対応する特図2保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。また、特図1保留アイコン表示領域950および特図2保留アイコン表示領域960では、保留アイコンの移動を表す各種アニメーションが実行される。
特図1保留表示領域950の左方には、正方形状のナビゲーションキャラクタ表示領域970が設けられている。ナビゲーションキャラクタ表示領域970には、商人のキャラクタ画像h1が表示されている。商人のキャラクタ画像h1は、チュートリアル演出等の説明演出や予告(当該変動の予告や先読み予告)演出等に用いられる。
特図2保留表示領域960の右方には、正方形状の演出カスタム状態表示領域980が設けられている。演出カスタム状態表示領域980には、パチンコ機100の演出カスタム状態に応じて「レベル1〜99」までの表示がされる。演出カスタム状態のレベルは、例えば、出現率の低い演出が行われることによって上昇するように設定されている。なお、演出カスタム状態のレベルは、遊技球が所定数打たれた場合や、所定の演出が実行された場合や、大当りに当選した場合にも上昇するように設定されていてもよい。
図53(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。特図1第4図柄表示領域933には、はずれを報知する「−」の表示態様の第4図柄が停止表示されている。なお、特図2第4図柄表示領域934には、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであったことを報知する「−」の表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、特図1保留数表示領域931には特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示され、特図2保留数表示領域932には特図2の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。特図1保留アイコン表示領域950には白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン951が表示されている。
図53(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「0」が表示され、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知されている。
また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域940および特図1保留アイコン表示領域950では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン951が、変動アイコン941となって、変動アイコン表示領域940に移動する。図53(b)中の変動アイコン941の左上方に示す右向き矢印は、変動アイコン941の移動方向を表している。
図53(c)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン952が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。図53(b)中の特図1保留アイコン952の左方に示す上向き矢印は、特図1保留アイコン952の移動方向を表している。また、図53(c)では、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示開始されている。当該吹き出し画像は、商人のキャラクタ画像h1による予告に用いられる画像である。
図53(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。図53(d)中の特図1保留アイコン953の左方に示す上向き矢印は、特図1保留アイコン953の移動方向を表している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示されリーチ演出に発展することを期待させる演出が実行されている。また、「保留変化」の文字列の画像を含む略四角形の形状の保留変化画像h2が、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄とオーバーラップして表示される。保留変化画像h2は、表示中の保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させる先読み予告や当該変動の予告の演出が実行されることを報知するために表示される画像である。本例では、保留変化画像h2により表示中の保留アイコンの表示態様が変化する変化アニメーションが実行されることが報知される。なお、保留変化画像h2は、特図1の保留アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、特図2の保留アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、変動アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、特図1および特図2の保留アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、特図2の保留アイコンおよび変動アイコンを変化させる場合にのみ出現する表示であってもよいし、特図1の保留アイコン、特図2の保留アイコン、および変動アイコンを変化させる場合にのみ出現する表示であってもよい。
図53(e)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動する消去アニメーションが表示され、変動アイコン941が徐々に消去される。また、図53(e)では、特図1保留アイコン952の表示態様が「白→黒」に変化する変化アニメーションが実行された状態を示している。当該変化アニメーションでは、保留変化画像h2から特図1保留アイコン952に落雷する画像が表示され、特図1保留アイコン951にオーバーラップしてエフェクト画像が表示される。当該エフェクト画像は特図1保留アイコン952、953よりも前面側に表示され、当該エフェクト画像によって、特図1保留アイコン952の全体と特図1保留アイコン953の一部が隠される。
図53(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、図53(f)では、変化アニメーションが終了し、図53(e)で示した保留変化画像h2、エフェクト画像が消去され、特図1保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化している。
図53(g)は、最先の特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、特図1保留アイコン952が変動アイコンとなり、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図1保留アイコン953の移動アニメーションが開始されている。また、図53(g)では、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示開始されている。
図53(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン953の移動アニメーションが終了した状態を示している。また、図53(h)では、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「殿〜」の文字列の画像が表示され、後述する殿のキャラクタ画像h3が出現することを示唆する演出が実行されている。殿のキャラクタ画像h3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図53(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、演出表示領域208dの右上部に殿のキャラクタ画像h3が表示され、殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「呼んだ?」の文字列の画像が表示されている。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像には「殿!」の文字列の画像が表示されている。
図53(j)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。
図53(k)は、装飾図柄表示装置208に表示された全ての画像(以下、本実施例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、図53(k)では、回転対象画像の縦横比が変化して表示される。ここで、反時計回りに45°回転した回転対象画像の縦横比は、水平方向から反時計回りに45°回転した方向に横軸を取り、当該横軸に直交する方向に縦軸を取った場合の縦横比である。以下同様に、回転後の回転対象画像の縦横比は、水平方向から反時計回りに回転した方向に横軸を取り、当該横軸に直交する方向に縦軸を取った場合の縦横比である。例えば、回転対象画像が遊技者から見て反時計回りに90°回転した場合の回転対象画像の縦横比は、回転対象画像を遊技者から見て時計回りに90°回転した状態の回転対象画像の縦の長さと横の長さの比のことを示している。また、特図1第4図柄表示領域933に表示された第4図柄、および中図柄表示領域208bの装飾図柄の変動表示は、回転表示予告演出の実行中においても実行されている。
図53(j)に示す回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図53(k)に示す回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、殿のキャラクタ画像h3の一部や右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れるように表示される。また、特図1第4図柄表示領域933に表示された第4図柄、および中図柄表示領域208bの装飾図柄の変動表示は、回転表示予告演出の実行中においても実行されている。
図53(l)は、回転対象画像が図53(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図53(l)では、回転対象画像は見切れずに全体が表示される。
図53(m)は、回転対象画像が図53(l)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに90°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。
図53(n)は、回転対象画像が図53(m)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図53(n)では、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像h2が、回転対象画像として、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像h3にオーバーラップして表示される。図53(n)に表示されている保留変化画像h2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。また、殿のキャラクタ画像h3の一部や右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れるように表示される。
図53(o)は、回転対象画像が図53(n)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図53(o)においては、回転対象画像は見切れていない。また、図53(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出が実行された状態を示している。当該演出では、保留変化画像h2から雷が発生し、黒色円形で表示された変動アイコンに落雷するアニメーションが実行されている。落雷した変動アイコンは、エフェクト画像とオーバーラップすることで、当該エフェクト画像によって変動アイコンの全体が隠されている。また、図53(o)は、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン954が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。
図53(p)は、回転対象画像が図53(o)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図53(o)で示した保留変化画像h2、および変動アイコン941の全体とオーバーラップして表示されたエフェクト画像が消去され、円の中に「熱」の文字が描かれた態様の変動アイコンが表示されている。次いで、図53(q)は、回転対象画像が図53(p)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し、回転対象画像が一回転して元の表示状態に戻った状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の元の縦横比に戻っている。次いで、図53(r)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコンを消去する消去アニメーションが実行されている。図53(r)中の変動アイコンの左上方に示す下向き矢印は、変動アイコンの移動方向を表している。
このように本実施例の回転表示予告演出では、回転対象画像の回転表示を行う場合において、回転対象画像の縦横比が変化する場合がある。回転対象画像にはキャラクタ画像が用いられる場合があり、キャラクタ画像の縦横比が変化することによってキャラクタ画像の存在感が高められ、遊技者に強い印象を与えることができる場合がある。また、本実施例における回転表示予告演出では、回転対象画像は1回転(360°回転)しているが、回転対象画像が1回転以上回転してもよい。例えば、回転対象画像の回転数が多いほど、大当り信頼度が高くなるように設定されていてもよい。
回転対象画像の縦横比は、回転対象画像の回転角度に関連して変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部のCPU404が、回転対象画像の回転角度を変数とした所定の関数を用いて回転対象画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、回転対象画像の縦横比はランダムに変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部のCPU404が乱数を用いて回転対象画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、回転対象画像の縦横比の変化によっては回転対象画像の表示面積が拡大したり縮小したりする場合があってもよいし、回転対象画像の表示面積を一定にするように回転対象画像の縦横比が変化する場合があってもよい。
本実施例では、回転対象画像は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心としているが、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の任意の位置を回転中心とする場合があってもよい。また、回転対象画像は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を通る直線を回転軸として回転させてもよいし、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の任意の位置を通る直線を回転軸として回転させてもよい。また、本実施例では、回転対象画像内の各画像の回転する角速度は一定であるが、回転中心からの距離に応じて各画像の回転の角速度を異ならせてもよい。例えば、回転中心からの距離が遠いほど、各画像の回転の角速度を遅くさせてもよい。この場合は、遊技者に回転対象画像が見た目以上に速く回転しているような印象を与えることができる場合がある。また、本実施例では、実行中の図柄変動表示の予告としての回転表示予告演出の最中に変動アイコンを変化する演出が行われている。このため、これらの演出が同時に行われることで実行中の特図変動遊技に対する期待を相乗的に高めることができる場合がある。
(実施例2)
本実施の形態の実施例2の演出例について図54を用いて説明する。図54(a)〜(r)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。図54(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図53(a)に示す状態と同じ状態を示している。次いで、図54(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示し、図53(b)と同じ状態を示している。次いで、図54(c)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、特図1保留アイコン951の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン952が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、図54(c)は、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示された直後の状態を示している。
図54(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示されている。
図54(e)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。次いで、図54(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図53(f)と同じ状態を示している。次いで、図54(g)は、最先の特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示し図53(g)と同じ状態を示している。次いで、図54(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン953の移動アニメーションが終了した状態を示し、図53(h)と同じ状態を示している。次いで、図54(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示され殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示し、図53(i)と同じ状態を示している。
図54(j)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。
図54(k)は、装飾図柄表示装置208に表示された装飾図柄、保留変化画像h2、殿のキャラクタ画像h3、殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像、装飾枠f2、および装飾枠f2内に表示された画像(保留アイコン、変動アイコン、商人のキャラクタ画像h1等)、および商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像(以下、本実施例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、本実施例の回転表示予告演出では、本実施の形態の実施例1で示した回転表示予告演出と異なり、装飾枠f1、および装飾枠f1内に表示された画像(保留数表示、第4図柄の画像)(以下、本実施例において、これらの画像を「非回転対象画像」と称する場合がある。)の回転表示が実行されず、非回転対象画像の縦横比が変化しない。また、非回転対象画像は回転対象画像よりも優先して表示される。なお、回転対象画像が非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、回転対象画像のうちの一部の画像のみが非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、非回転対象画像のうちの一部の画像のみが回転対象画像よりも優先して表示される場合があってもよい。
回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図54(k)に示す回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、殿のキャラクタ画像h3の一部や右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れるように表示される。また、特図1第4図柄表示領域933に表示された第4図柄、および中図柄表示領域208bの装飾図柄の変動表示は、回転表示予告演出の実行中においても実行されている。
図54(l)は、回転対象画像が図54(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図54(l)では、回転対象画像は見切れずに全体が表示される。
図54(m)は、回転対象画像が図54(l)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに90°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。また、装飾枠f1が装飾枠f2にオーバーラップして表示される。装飾枠f1が装飾枠f2よりも前面側に表示されており、装飾枠f1は装飾枠f2よりも優先して表示される。
図54(n)は、回転対象画像が図54(m)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図54(n)では、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像h2が、回転対象画像として、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像h3にオーバーラップして表示される。図54(n)に表示されている保留変化画像h2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。また、殿のキャラクタ画像h3の一部や右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れるように表示される。
図54(o)は、回転対象画像が図54(n)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図54(o)においては、回転対象画像は見切れていない。また、図54(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出が実行された状態を示している。当該演出では、保留変化画像h2から雷が発生し、黒色円形で表示された変動アイコンに落雷するアニメーションが実行されている。落雷した変動アイコンは、エフェクト画像とオーバーラップすることで、当該エフェクト画像によって変動アイコンの全体が隠されている。また、図54(o)は、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン954が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。
図54(p)は、回転対象画像が図54(o)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図54(o)で示した保留変化画像h2、および変動アイコンの全体とオーバーラップして表示されたエフェクト画像が消去され、円の中に「熱」の文字が描かれた態様の変動アイコンが表示されている。次いで、図54(q)は、回転対象画像が図54(p)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し、回転対象画像が一回転して元の表示状態に戻った状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の元の縦横比に戻っている。次いで、図54(r)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、回転対象画像の回転表示を行う場合において、非回転対象画像は回転しない。非回転対象画像には、第4図柄表示領域に表示された第4図柄や保留数表示領域に表示された保留数表示が用いられる。このため、遊技者にとって重要な情報を報知する画像を回転させないようにしている。
(実施例3)
本実施の形態の実施例3の演出例について図55を用いて説明する。図55(a)〜(r)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。図55(a)〜(h)は、図54(a)〜(h)と同じ状態を示している。次いで、図55(i)は、演出表示領域208dの右下部に殿のキャラクタ画像h3が表示されている。殿のキャラクタ画像h3と装飾枠f2とがオーバーラップして表示され、殿のキャラクタ画像h3の一部(あごの部分)が装飾枠f2によって隠されている。また、図55(i)は、図54(i)と殿のキャラクタ画像h3および殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像の表示位置が異なることを除けば同じ状態を示している。次いで、図55(j)は、図54(j)と殿のキャラクタ画像h3および殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像の表示位置が異なることを除けば同じ状態を示している。
図55(k)は、装飾図柄表示装置208に表示された装飾図柄、殿のキャラクタ画像h3、および殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像(以下、本実施例において、これらの画像を「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、本実施例の回転表示予告演出では、上記実施例1で示した回転表示予告演出と異なり、装飾枠f1、装飾枠f1内に表示された画像、装飾枠f2、装飾枠f2内に表示された画像、および爺のキャラクタのセリフを表す吹き出し画像(以下、本例において、これらの画像を「非回転対象画像」と称する場合がある。)の回転表示が実行されず、非回転対象画像の縦横比が変化しない。また、非回転対象画像は回転対象画像よりも優先して表示される。なお、回転対象画像が非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、回転対象画像のうちの一部の画像のみが非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、非回転対象画像のうちの一部の画像のみが回転対象画像よりも優先して表示される場合があってもよい。
図55(k)では、回転対象画像の縦横比を変化して表示している。回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図55(k)に示す回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。また、殿のキャラクタ画像h3は、隠されていたあごの部分が表示されている。また、左図柄表示領域208aに表示された「装飾3」の一部が、装飾図柄表示装置208において見切れている。次いで、図55(l)は、回転対象画像が図55(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図55(m)は、回転対象画像が図55(l)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに90°回転した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。次いで、図55(n)は、回転対象画像が図55(m)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。また、図55(n)は、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像h2が、回転対象画像として、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像h3にオーバーラップして表示される。図55(n)に表示されている保留変化画像h2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。
図55(o)は、回転対象画像が図55(n)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。また、図55(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出(変動アイコンの変化アニメーション)が実行された状態を示している。本実施例での当該演出では、保留変化画像h2から発生した雷は、変更対象の変動アイコンとは異なる位置に落ちるように表示される。また、非回転対象画像の変動アイコンは、保留変化画像h2から雷が発生してエフェクト画像が表示されたタイミングで、黒色円形から円の中に「熱」の文字が描かれた態様に変化している。本実施例では、変化する変動アイコンがエフェクト画像で隠されないので、変化する変動アイコンがエフェクト画像で隠される場合よりも変化後の変動アイコンが早く視認可能となる。
図55(p)は、回転対象画像が図55(o)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。保留変化画像h2、雷画像、およびエフェクト画像が消去されている。次いで、図55(q)は、回転対象画像が図55(p)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転し元に戻った状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、元の縦横比に戻っている。次いで、図55(r)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコンを消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、回転対象画像の回転表示を行う場合において、非回転対象画像は回転しない。非回転対象画像には、第4図柄表示領域に表示された第4図柄、保留数表示領域に表示された保留数表示、保留アイコン、および変動アイコン等の画像が用いられる。このため、遊技者にとって重要な情報を報知する画像を回転させないようにしている。
(実施例4)
本実施の形態の実施例4の演出例について図56を用いて説明する。図56(a)〜(r)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。図56(a)〜(i)は、図55(a)〜(i)と同じ状態を示している。
図56(j)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。また、図56(j)は、装飾枠f2、装飾枠f2内に表示された画像(保留アイコン、変動アイコン、商人のキャラクタ画像h1等)、および商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が消去されている。
図56(k)は、装飾図柄表示装置208に表示された装飾図柄、保留変化画像h2、殿のキャラクタ画像h3、および殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像(以下、本実施例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、本実施例の回転表示予告演出では、本実施の形態の実施例1で示した回転表示予告演出と異なり、装飾枠f1および装飾枠f1内に表示された画像(以下、本例において、これらの画像を「非回転対象画像」と称する場合がある。)の回転表示が実行されず、非回転対象画像の縦横比が変化しない。また、非回転対象画像は回転対象画像よりも優先して表示される。なお、回転対象画像が非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、回転対象画像のうちの一部の画像のみが非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、非回転対象画像のうちの一部の画像のみが回転対象画像よりも優先して表示される場合があってもよい。また、図56(k)では、回転対象画像の縦横比を変化して表示されている。回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図56(k)に示す回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面の縦横比に合わせて変化している。
図56(l)は、回転対象画像が図56(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図56(m)は、回転対象画像が図56(l)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに90°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。また、装飾枠f1は装飾図柄よりも前面側に表示されており、装飾枠f1は装飾図柄よりも優先して表示される。次いで、図56(n)は、回転対象画像が図56(m)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。また、図56(n)は、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像h2が回転対象画像として表示され、保留変化画像h2gは中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像h3にオーバーラップして表示される。図56(n)に表示されている保留変化画像h2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。
図56(o)は、回転対象画像が図56(n)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。また、図56(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出が実行された状態を示している。当該演出は、本実施の形態の上記実施例1、および上記実施例2における回転表示予告演出中の変動アイコンの表示態様を変化させる演出とは異なり、保留変化画像h2から発生した雷は、変更対象の変動アイコンには落ちないように表示される。また、非回転対象画像の変動アイコンは、保留変化画像h2から雷が発生してエフェクト画像が表示されたタイミングで、回転表示予告演出実行前の変動アイコン表示領域940の位置に円の中に「熱」の文字が描かれた態様の変動アイコン942が、一時的に、保留変化画像h2および「装飾3」とオーバーラップして、保留変化画像h2および「装飾3」より優先して手前側に表示されている。このため、遊技者は変動アイコンが変化したことを一時的に確認することができる。
図56(p)は、回転対象画像が図56(o)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。また、保留変化画像h2、雷画像、エフェクト画像、および変動アイコン941が消去されている。次いで、図56(q)は、回転対象画像が図55(p)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し元に戻った状態を示している。回転対象画像の縦横比は、元の縦横比に戻っている。また、消去されていた装飾枠f2、装飾枠f2内に表示された画像(保留アイコン、変動アイコン、商人のキャラクタ画像h1等)、および商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が表示されている。次いで、図56(r)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコンを消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、回転対象画像の回転表示を行う場合において、遊技者にとって重要な情報である保留アイコン、および変動アイコン等の画像をあえて表示しないようにすることで、遊技者に回転対象画像の回転表示に注目させることができる場合がある。また、本実施例の回転表示予告演出では、変動アイコンが表示されていないにも関わらず、変動アイコンを変化させる演出が行われている。このため、遊技者に思いがけない驚きを与えることができる場合がある。また、変動アイコンを変化させる演出中に一時的に変化した変動アイコンのみを表示させることで、遊技者の期待感を満足させることができる場合がある。また、変動アイコンは、回転対象画像の回転表示が終了するまでは、一時的であっても表示されない場合があってもよい。この場合は、変動アイコンの変化アニメーションが終了してから変動アイコンが表示されるまでに所定の時間を要するため、遊技者の期待感を増幅させることができる場合がある。また、本実施例の回転表示予告演出では、保留アイコンが表示されていないにも関わらず、保留アイコンを変化させる演出が行われる場合があってもよい。
(実施例5)
本実施の形態の実施例5の演出例について図57を用いて説明する。図57(a)〜(l)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。また、本実施例および後述する実施例6〜9に用いられるパチンコ機100は、演出用可動体225に搭載されたサブ表示装置209を有している。演出用可動体225は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面内で2次元的に上下移動および回転動作することができる。なお、演出可動体225は、3次元的に動作できるようになっていてもよい。また、サブ表示装置209は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、サブ表示装置209として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。また、サブ表示装置209は、装飾図柄表示装置208と同様に第1副制御部400によって制御される。なお、サブ表示装置209は第2副制御部500によって制御されてもよい。
図57(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。特図1第4図柄表示領域933および特図2第4図柄表示領域934には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、特図1保留数表示領域931には特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示され、特図2保留数表示領域932には特図2の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。特図1保留アイコン表示領域950には白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン951が表示されている。また、図57(a)は、サブ表示装置209が、装飾図柄表示装置208の中央上部の前方の位置に位置している状態を示している。図57(a)に示す状態において、サブ表示装置209(演出可動体225)が初期位置に位置している。
図57(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「0」が表示され、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知されている。また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域940および特図1保留アイコン表示領域950では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン951が、変動アイコン941となって、変動アイコン表示領域940に移動する。このように、図57(b)では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行されている。
図57(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、図57(c)は、サブ表示装置209の演出表示領域209aに殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示している。本例において殿のキャラクタ画像h3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図57(d)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209において殿のキャラクタ画像h3の回転表示が実行される。図57(d)では、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、サブ表示装置209に表示された殿のキャラクタ画像h3(以下、本例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。また、図57(d)では、回転対象画像は、画像の縦横比が変化して表示している。回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(サブ表示装置209の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図57(d)に示す回転対象画像の縦横比は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図57(e)は、回転対象画像が図57(d)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図57(f)は、回転対象画像が図57(e)の状態かサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計135°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比に変化している。
図57(g)は、回転対象画像が図57(f)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。次いで、図57(h)は、回転対象画像が図57(g)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図57(i)は、回転対象画像が図57(h)の状態からササブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図57(j)は、回転対象画像が図57(e)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図57(k)は、回転対象画像が図57(j)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し元に戻った状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の元の縦横比に戻っている。次いで、図57(l)は、サブ表示装置209の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209に表示されている回転対象画像の回転表示を行う場合において、回転対象画像の縦横比が変化する場合がある。回転対象画像にはキャラクタ画像が用いられている。キャラクタ画像の縦横比が変化することによってキャラクタ画像の存在感が高められ、遊技者にインパクトを与えることができる場合がある。また、本実施例における回転表示予告演出では、回転対象画像は1回転(360°)しているが、1回転以上回転する構成であってもよい。例えば、回転対象画像の回転数が多いほど、大当り信頼度が高くなる構成であってもよい。
また、回転対象画像の縦横比は、回転対象画像の回転角度に関連して変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部400のCPU404が、回転対象画像の回転角度を変数とした所定の関数を用いて回転対象画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、回転対象画像の縦横比はランダムに変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部400のCPU404が乱数を用いて回転対象画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、回転対象画像の縦横比の変化によっては回転対象画像の表示面積が拡大したり縮小したりする場合があってもよいし、回転対象画像の表示面積を一定にするように回転対象画像の縦横比が変化する場合があってもよい。
また、本実施例では、回転対象画像は、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心としているが、サブ表示装置209の画像表示領域の任意の位置を回転中心とする場合があってもよい。また、回転対象画像は、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を通る直線を回転軸として回転する場合があってもよいし、サブ表示装置209の画像表示領域の任意の位置を通る直線を回転軸として回転する場合があってもよい。
また、本実施例では、回転対象画像の回転する角速度は一定であるが、回転中心からの距離に応じて回転対象画像の回転の角速度を異ならせる構成であってもよい。例えば、回転中心からの距離が遠いほど、回転対象画像の回転の角速度を遅くさせてもよい。この場合は、遊技者に回転対象画像が見た目以上に速く回転しているような錯覚を与えることができる場合がある。
(実施例6)
本実施の形態の実施例6の演出例について図58を用いて説明する。図58(a)〜(l)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図58(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。特図1第4図柄表示領域933および特図2第4図柄表示領域934には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、特図1保留数表示領域931には特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示され、特図2保留数表示領域932には特図2の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。特図1保留アイコン表示領域950には白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン951が表示されている。また、図58(a)は、サブ表示装置209が、装飾図柄表示装置208の中央上部の前方の位置に位置している状態を示している。また、サブ表示装置209は、左下部に保留数表示画像を表示する保留表示領域209bを有している。図58(a)では、サブ表示装置209の保留表示領域209bには、保留数表示画像として特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示されている。
図58(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「0」が表示され、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知されている。また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域940および特図1保留アイコン表示領域950では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン951が、変動アイコン941となって、変動アイコン表示領域940に移動する。このように、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行されている。また、サブ表示装置209の左下部にある保留表示領域209bには、保留数表示画像として特図1の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。
図58(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、図58(c)は、サブ表示装置209の演出表示領域209aに殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図58(d)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で遊技者から見て反時計回りに360°回転することで、殿のキャラクタ画像h3を反時計回りに360°回転させている。図58(d)では、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、サブ表示装置209は、装飾図柄表示装置208の中央上部の前方の位置から下方の位置に移動して、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心に反時計回りに45°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の左下部にある保留表示領域209bがサブ表示装置209の左上部に移動している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて、「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。
図58(e)は、サブ表示装置209が図58(d)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて、「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計90°回転)して表示されている。次いで、図58(f)では、サブ表示装置209が図58(e)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計135°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置209の左上部にある保留表示領域209bがサブ表示装置209の右上部に移動している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計135°回転)して表示されている。次いで、図58(g)は、サブ表示装置209が図58(f)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計180°回転)して表示されている。
図58(h)は、サブ表示装置209が図58(g)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置209の右上部にある保留表示領域209bがサブ表示装置209の右下部に移動している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像の「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計225°回転)して表示されている。次いで、図58(i)では、サブ表示装置209が図58(h)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像の「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計270°回転)して表示されている。
図58(j)は、サブ表示装置209が図58(i)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置209の右下部にある保留表示領域209bがサブ表示装置209の左下部の元の位置に移動している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計315°回転)して表示されている。次いで、図58(k)では、サブ表示装置209が図58(j)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計360°回転)した状態を示している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計360°回転)して表示されている。次いで、図58(l)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、サブ表示装置209では殿のキャラクタ画像h3が消去され、装飾図柄表示装置208では変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209を回転させることで回転対象画像の回転表示を行っている。また、サブ表示装置209を回転させる場合において、サブ表示装置209に表示されている保留数表示画像は遊技者から見て回転しない態様で表示している。また、サブ表示装置209の保留表示領域209bは、サブ表示装置209の回転に併せて、遊技者から見てサブ表示装置209の左の角に表示されるように移動させている。このため、サブ表示装置209の回転中において、遊技者にとって重要な情報である保留数表示画像を遊技者が視認しやすい位置に表示されている。また、サブ表示装置209の回転に代えて、装飾図柄表示装置208を回転させることで、装飾図柄表示装置208に表示された画像を回転させる演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置209とを同時にあるいは連続して回転させることで、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置209に表示された画像を回転させる演出が行われる場合があってもよい。なお、装飾図柄表示装置208が回転可能となっており、サブ表示装置209が移動不可能に遊技盤200に固定されていてもよい。
(実施例7)
本実施の形態の実施例7の演出例について図59を用いて説明する。図59(a)〜(l)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図59(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図57(a)と同じ状態を示している。次いで、図59(b)は、特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が開始された状態を示し、図57(b)と同じ状態を示している。次いで、図59(c)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、図59(c)は、サブ表示装置209が下方に移動して、サブ表示装置209の演出表示領域209aに殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図59(d)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。図59(d)は、サブ表示装置209が、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心に反時計回りに45°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の演出表示領域209aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の反時計回りの回転に併せて、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。このため、遊技者からは殿のキャラクタ画像h3は回転していないように視認される。次いで、図59(e)〜(k)は、サブ表示装置209が45°ずつ回転した状態を示している。また、図59(e)〜(k)では、サブ表示装置209の回転速度と同じ速さの回転速度で殿のキャラクタ画h3を時計回りに回転して表示している。このため、サブ表示装置209の回転中において、常に遊技者からは殿のキャラクタ画像h3は回転していないように視認される。次いで、図59(l)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、サブ表示装置209では殿のキャラクタ画像h3が消去され、装飾図柄表示装置208では変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209を回転させつつも、サブ表示装置209に表示されたキャラクタ画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで回転させることで、当該キャラクタ画像が遊技者から見て回転していない態様で表示されている。このため、サブ表示装置209が回転しているにも関わらず、サブ表示装置に表示された画像が回転しないため、遊技者に意外性を与えることができる場合がある。また、本実施例では、サブ表示装置209の回転方向の反対方向に、サブ表示装置209の回転速度と同じ速さでキャラクタ画像を回転させているが、サブ表示装置209の回転方向の反対方向にサブ表示装置209の回転速度と異なる速さでキャラクタ画像を回転させる場合があってもよいし、サブ表示装置209の回転方向と同じ方向に、サブ表示装置209の回転速度と同じ速さまたは異なる速さでキャラクタ画像を回転させる場合があってもよい。
(実施例8)
本実施の形態の実施例8の演出例について図60を用いて説明する。図60(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図60(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図57(a)と同じ状態を示している。次いで、図60(b)は、サブ表示装置209が下方に移動して、サブ表示装置209に殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示し、図59(c)と同じ状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。また、図60(b−1)は、図60(b)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図60(b−1)に示す画像データは、殿のキャラクタ画像h3と殿のキャラクタ画像h3の左下に姫のキャラクタ画像h4とを有し、殿のキャラクタ画像h3と姫のキャラクタ画像h4とは回転していない態様の画像データである。また、本例においては、姫のキャラクタ画像h4は、大当り信頼度が高い予告に用いられる画像である。図60(b−2)は、図60(b)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図60(b−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。図60(b−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比が9:16となる所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。図60(b−3)は、図60(b−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示した状態を示している。
図60(c)〜(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で反時計回りに45°回転し、その後に時計回りに45°回転させている。また、図60(c)〜(e)の図中の2点鎖線で示す長方形は、回転前のサブ表示装置209の位置を示している。また、図60(c)〜(e)の図中に示す矢印は、サブ表示装置209の回転方向を示している。
図60(c)は、サブ表示装置209が、図60(b)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに30°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、左下部に、サブ表示装置209から見切れていた姫のキャラクタ画像h4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図60(c−1)は、図60(c)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図60(c−1)に示す画像データは、図60(b−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として時計回りに30°回転した態様の画像データである。図60(c−2)は、図60(c)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図60(c−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図60(c−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。図60(c−3)は、図60(c−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図60(b)に示す状態から反時計回りに30°回転させた状態を示し、図60(c)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図60(d)は、サブ表示装置209が、図60(c)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、左下部に、姫のキャラクタ画像h4の全部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図60(d−1)は、図60(d)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図60(d−1)に示す画像データは、図60(c−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として時計回りに15°回転した態様の画像データである。図60(d−2)は、図60(d)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図60(d−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図60(d−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。図60(d−3)は、図60(d−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図60(e)に示す状態から反時計回りに15°回転させた状態を示し、図60(d)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図60(e)は、サブ表示装置209が、図60(d)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、左下部に、姫のキャラクタ画像h4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示され、他の一部がサブ表示装置209から見切れている。また、図60(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が終了する直前の状態を示している。図60(e−1)は、図60(e)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図60(e−1)に示す画像データは、図60(d−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに15°回転した態様の画像データであり、図60(c−1)に示す画像データと同じである。図60(e−2)は、図60(e)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図60(e−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図60(c−2)に示す表示データと同じである。図60(e−3)は、図60(c−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示し、サブ表示装置209を図60(d)に示す状態から時計回りに15°回転させた状態を示し、図60(d)におけるサブ表示装置209の状態を示している。図60(e−3)は、図60(c−3)と同じ状態を示している。
図60(f)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知された状態を示している。装飾図柄表示装置208の特図1第4図柄表示領域933では、特図1変動遊技の結果が大当りであることを報知する「○」の画像が表示されている。また、図60(f)は、サブ表示装置209が、図60(e)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに30°回転して元に戻った状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、姫のキャラクタ画像h4が表示されていない。図60(f−1)は、図60(f)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図60(f−1)に示す画像データは、図60(e−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに30°回転した態様の画像データであり、図60(b−1)に示す画像データと同じである。図60(f−2)は、図60(f)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図60(f−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図60(b−2)に示す表示データと同じである。図60(f−3)は、図60(f−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示し、サブ表示装置209を図60(e)に示す状態から時計回りに30°回転させた状態を示し、図60(f)におけるサブ表示装置209の状態を示している。図60(f−3)は、図60(b−3)と同じ状態を示している。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209を回転させつつも、サブ表示装置209に表示される画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで回転させることで、殿のキャラクタ画像h3が遊技者から見て回転していない態様で表示されている。また、本実施例の回転表示予告演出では、回転表示予告演出が実行される前に、サブ表示装置209において見切れていた姫のキャラクタ画像h4が、サブ表示装置209に表示される画像の回転表示が行われることによって、サブ表示装置209に表示される。また、姫のキャラクタ画像h4は、サブ表示装置209が所定の角度以上に回転することでサブ表示装置209に表示される。このため、遊技者は、サブ表示装置209の回転する角度に注目することになり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、本実施の回転表示予告演出では、サブ表示装置209が回転することで姫のキャラクタ画像h4が表示されることになるが、実行中の図柄変動表示の大当り信頼度に併せたキャラクタを表示するようにしてもよい。例えば、大当り信頼度が比較的に低い場合には、殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、サブ表示装置209が反時計回りに所定の角度回転することで姫のキャラクタ画像h4が表示されるのに対して、サブ表示装置209が時計回りに所定の角度回転することで殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、本実施例における回転表示予告演出に用いられる殿のキャラクタ画像h3や姫のキャラクタ画像h4は、回転表示予告演出中に縦横比が変化する場合があってもよい。
(実施例9)
本実施の形態の実施例9の演出例について図61を用いて説明する。図61(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図61(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図57(a)と同じ状態を示している。次いで、図61(b)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、図61(b)は、サブ表示装置209が下方に移動して、サブ表示装置209の中央部に殿のキャラクタ画像h3とサブ表示装置209の左下部に商人のキャラクタ画像h1'が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。また、商人のキャラクタ画像h1'は、ナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1と同じキャラクタ画像である。また、図61(b−1)は、図61(b)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図61(b−1)に示す画像データは、殿のキャラクタ画像h3と殿のキャラクタ画像h3の左下に姫のキャラクタ画像h4とを有し、殿のキャラクタ画像h3と姫のキャラクタ画像h4とは回転していない態様の画像データである。また、本例においては、姫のキャラクタ画像h4は、大当り信頼度が高い予告に用いられる画像である。図61(b−2)は、図61(b)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図61(b−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。図61(b−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比が9:16となる所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図61(b−2)に示す表示データは、図61(b−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(表示データの左下部)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1'を重ね合わせた表示データである。図61(b−3)は、図61(b−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示した状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1'は、図61(b−1)に示す画像データより優先して表示されているが、図61(b−1)に示す画像データを商人のキャラクタ画像h1'より優先させて表示する場合があってもよい。
図61(c)〜(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で反時計回りに45°回転し、その後に時計回りに45°回転させている。また、図61(c)〜(e)の図中の2点鎖線で示す長方形は、回転前のサブ表示装置209の位置を示している。また、図61(c)〜(e)の図中に示す矢印は、サブ表示装置209の回転方向を示している。
図61(c)は、サブ表示装置209が、図61(b)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに30°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像h1'は、サブ表示装置209が回転することで、図61(b)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに30°回転している態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、キャラクタ画像h1'の右下方に、サブ表示装置209から見切れていた姫のキャラクタ画像h4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図61(c−1)は、図61(c)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図61(c−1)に示す画像データは、図61(b−1)に示す画像データを当該画像データの中心を回転中心として時計回りに30°回転した態様の画像データである。図61(c−2)は、図61(c)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図61(c−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図61(c−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図61(c−2)に示す表示データは、図61(c−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(図61(b−2)に示す位置)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1'を重ね合わせた表示データである。図61(c−3)は、図61(c−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図61(b)に示す状態から反時計回りに30°回転させた状態を示し、図61(c)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図61(d)は、サブ表示装置209が、図61(c)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像h1'は、サブ表示装置209が回転することで、図61(c)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに15°回転している態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、商人のキャラクタ画像h1'の右隣りに、姫のキャラクタ画像h4の全部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図61(d−1)は、図61(d)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図61(d−1)に示す画像データは、図61(c−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として時計回りに15°回転した態様の画像データである。図61(d−2)は、図61(d)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図61(d−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図61(d−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図61(d−2)に示す表示データは、図61(d−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(図61(b−2)に示す位置)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1'を重ね合わせた表示データである。図61(d−3)は、図61(d−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図61(c)に示す状態から反時計回りに15°回転させた状態を示し、図61(d)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図61(e)は、サブ表示装置209が、図61(d)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像h1'は、サブ表示装置209が回転することで、図61(d)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに15°回転している態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、キャラクタ画像h1'の右下方に、姫のキャラクタ画像h4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示され、他の一部がサブ表示装置209から見切れている。また、図61(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が終了する直前の状態を示している。また、図61(e−1)は、図61(e)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図61(e−1)に示す画像データは、図61(d−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに15°回転した態様の画像データである。図61(e−2)は、図61(e)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図61(e−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図61(e−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図61(e−2)に示す表示データは、図61(e−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(図61(b−2)に示す位置)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1'を重ね合わせた表示データである。図61(e−3)は、図61(e−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図61(d)に示す状態から時計回りに15°回転させた状態を示し、図61(d)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図61(f)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知された状態を示している。装飾図柄表示装置208の特図1第4図柄表示領域933では、特図1変動遊技の結果が大当りであることを報知する「○」の画像が表示されている。また、図61(f)は、サブ表示装置209が、図61(e)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに30°回転して元に戻った状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像h1'は、サブ表示装置209が回転することで、図61(e)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに30°回転し元に戻った態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、姫のキャラクタ画像h4が表示されていない。図61(f−1)は、図61(f)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図61(f−1)に示す画像データは、図61(e−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに30°回転した態様の画像データであり、図61(b−1)に示す画像データと同じである。図61(f−2)は、図61(f)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図61(f−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。また、図61(f−2)に示す表示データは、図61(b−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(表示データの左下部)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1'を重ね合わせた表示データであり、当該表示データは、図61(b−2)に示す表示データと同じである。図61(f−3)は、図61(f−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示し、サブ表示装置209を図61(e)に示す状態から時計回りに30°回転させた状態を示し、図61(f)におけるサブ表示装置209の状態を示している。図61(f−3)は、図61(b−3)と同じ状態を示している。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209を回転させつつも、サブ表示装置209には、遊技者から見て回転しない態様で表示されるキャラクタ画像(殿のキャラクタ画像h3と姫のキャラクタ画像h4)と遊技者から見て回転している態様で表示されるキャラクタ画像(商人のキャラクタ画像h1')が表示される。回転しているサブ表示装置209には、遊技者から見て回転しない態様で表示されるキャラクタ画像と遊技者から見て回転している態様で表示されるキャラクタ画像が同時に表示されることで、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。
(実施例10)
本実施の形態の実施例10の演出例について図62を用いて説明する。図62(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図62(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図60(a)と同じ状態を示している。次いで、図62(b)は、特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が開始された状態を示し、図60(b)と同じ状態を示している。また、図62(b)では、サブ表示装置209が下方に移動して、サブ表示装置209に殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、リーチ演出としての横移動表示演出に用いられる画像である。
図62(c)〜(e)は、リーチ演出としての横移動表示演出が実行された状態を示している。本実施例の横移動表示演出では、サブ表示装置209が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で左右方向に移動する。また、図62(c)〜(e)の図中の2点鎖線で示す長方形は、左右方向への移動前のサブ表示装置209の位置を示している。
図62(c)は、サブ表示装置209が、図62(b)に示す状態から左方向に移動した状態を示している。また、サブ表示装置209の演出表示領域209aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の左方向の移動距離と同じ距離だけ右方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、移動していないように表示されている。また、サブ表示装置209では、左上部に、サブ表示装置209において見切れていた姫のキャラクタ画像h4の一部が表示されている。また、本例においては、姫のキャラクタ画像h4は、大当り信頼度が高い予告に用いられる画像である。
図62(d)は、サブ表示装置209が、図62(c)に示す状態から左横方向に移動した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の左方向の移動距離と同じ距離だけ右方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、移動していないように視認されるように表示されている。また、サブ表示装置209では、左上部に姫のキャラクタ画像h4の全部が表示されている。
図62(e)は、サブ表示装置209が、図62(d)に示す状態から右方向に移動した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の右方向の移動距離と同じ距離だけ左方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、移動していないように表示されている。また、サブ表示装置209では、左上部に姫のキャラクタ画像h4の一部が表示され、姫のキャラクタダ画像h4の一部が見切れている。また、図62(e)は、リーチ演出としての横移動表示演出が終了する直前の状態を示している。
図62(f)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知された状態を示している。装飾図柄表示装置208の特図1第4図柄表示領域933では、特図1変動遊技の結果が大当りであることを報知する「○」の画像が表示されている。また、図62(f)は、サブ表示装置209が、図62(e)に示す状態から右方向に移動して元に戻った状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の右方向の移動距離と同じ距離だけ左方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、移動していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、姫のキャラクタ画像h4が表示されていない。
このように本実施例の横移動表示予告演出では、サブ表示装置209を横移動させつつ、サブ表示装置209に表示される画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで移動させることで、殿のキャラクタ画像h3が遊技者から見て移動していない態様で表示されている。また、本実施例の横移動表示予告演出では、横移動表示予告演出が実行される前に、サブ表示装置209において見切れていた姫のキャラクタ画像h4が、サブ表示装置209に表示される画像の横移動表示が行われることによって、サブ表示装置209に表示される。また、姫のキャラクタ画像h4は、サブ表示装置209が所定の距離以上に移動することでサブ表示装置209に表示される。このため、遊技者は、サブ表示装置209の移動する距離に注目することになり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、本実施の横移動表示予告演出では、実行中の図柄変動表示の大当り信頼度に併せたキャラクタを表示するようにしてもよい。例えば、大当り信頼度が比較的に低い場合には、殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、サブ表示装置209が左方向に所定の距離移動することで姫のキャラクタ画像h4が表示されるのに対して、サブ表示装置209が右方向に所定の距離移動することで殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、本実施例における横移動表示予告演出に用いられる殿のキャラクタ画像h3や姫のキャラクタ画像h4は、横移動表示予告演出中に縦横比が変化する場合があってもよい。
(実施例11)
本実施の形態の実施例11の演出例について図63を用いて説明する。図63(a)〜(n)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。また、本実施例および後述する実施例11に用いられるパチンコ機100は、演出用可動体990を有している。演出用可動体990は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面内で2次元的に移動および回転できるようになっている。なお、演出可動体990は、3次元的に移動および回転できるようになっていてもよい。また、演出用可動体990は、横長の長方形の形状を有し、表面には「CR大都マシーン」の文字列画像が表示されている。
図63(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。特図1第4図柄表示領域933および特図2第4図柄表示領域934には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、特図1保留数表示領域931には特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示され、特図2保留数表示領域932には特図2の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。特図1保留アイコン表示領域950には白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン951が表示されている。また、図63(a)は、演出用可動体990が、装飾図柄表示装置208の中央上部の位置に位置している状態を示している。図63(a)に示す状態において、演出用可動体990は初期位置に位置している。
図63(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「0」が表示され、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知されている。また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、特図1保留アイコン951の移動アニメーションが実行されている状態を示している。また、サブ表示装置209の左下部にある保留表示領域209bには、特図1の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。
図63(c)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン952が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、図63(c)は、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示された直後の状態を示している。
図63(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示されている。
図63(e)は、演出用可動体990が下方に移動する演出(以下、「ロゴ落下演出」と称する場合がある。)が実行された状態を示している。ロゴ落下演出は、図52(b)の図中に示す「ロゴ落下」の予告に用いられる演出である。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、演出用可動体990の背後の位置と演出用可動体990の背後の周辺の位置に跨ってエフェクト画像h5が表示されている。エフェクト画像h5は、ロゴ落下演出に用いられる画像である。また、図63(e)は、装飾図柄表示装置208にエフェクト画像h5が表示された後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。また、図63(e)は、保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーションが実行された状態を示している。なお、図63(e)に示すロゴ落下演出は、保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーションに併せた演出として用いられる場合があってもよいし、黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が表示されることに併せた演出として用いられる場合があってもよいし、先読み予告の演出として単独で用いられる場合があってもよい。次いで、図63(f)は、演出用可動体990が図63(e)に示す位置から上方に移動し、図63(a)に示す元の位置に戻った状態を示している。また、装飾図柄表示装置208では、演出用可動体990の上方への移動に伴い、エフェクト画像h5が消去されている。
図63(g)は、最先の特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン952の移動アニメーションが開始された直後の状態を示している。また、図63(g)は、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示された直後の状態を示している。
図63(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン953の移動アニメーションが終了した状態を示している。また、図63(h)では、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「殿〜」の文字列の画像が表示され、後述する殿のキャラクタ画像h3が出現することを示唆する演出が実行されている。殿のキャラクタ画像h3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図63(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、演出表示領域208dの右下部に殿のキャラクタ画像h3が表示され、殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「呼んだ?」の文字列の画像が表示されている。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像には「殿!」の文字列の画像が表示されている。
図63(j)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。
図63(k)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。また、図63(k)では、装飾図柄表示装置208に表示された全ての画像(以下、本例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、図63(k)では、回転対象画像の縦横比が変化して表示している。回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図63(k)に示す回転対象画像の縦横比は、縦横比4:5の画面に合わせた縦横比に変化している。また、右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れている。また、図63(k)では、回転表示予告演出を目立たせるために、演出用可動体990は、装飾図柄表示装置208の上方の遊技者から視認できない位置に移動する。
図63(l)は、回転対象画像が図63(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、装飾図柄表示装置209において、回転対象画像は見切れていない。また、図63(l)は、回転表示予告演出中に、演出用可動体990が図63(k)の位置(不図示)から下方へ移動するロゴ落下演出が実行された状態を示している。また、装飾図柄表示装置208には、エフェクト画像h5が回転対象画像として表示されている。また、図63(l)では、エフェクト画像h5は、図63(e)に示す状態と異なり、演出表示領域208dの左部に遊技者から見て反時計回りに90°回転した態様で表示されている。また、図63(l)の状態における装飾図柄表示装置に表示されている装飾図柄の大きさは、図63(e)の状態における装飾図柄表示装置に表示されている装飾図柄の大きさよりも小さい大きさである。また、保留アイコン、変動アイコン、商人のキャラクタ画像h1、およびエフェクト画像h5においても同様である。
図63(m)は、回転対象画像が図63(j)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに270°回転(合計360°回転)し元に戻った状態を示している。回転対象画像の縦横比は、元の縦横比および元の大きさに戻っている。また、図63(m)では、演出用可動体990が図63(l)の位置から上方へ移動して元の状態の位置(図63(a)に示す状態の位置)に位置している。また、装飾図柄表示装置208では、エフェクト画像h5が消去されている。次いで、図63(n)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例のロゴ落下演出には、装飾図柄表示装置208の前方で演出用可動体990を動作させる際に、装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後の位置にエフェクト画像が表示される演出と、装飾図柄表示装置208の前方で演出用可動体990を動作させる際に、装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後の位置とは別の位置にエフェクト画像が表示される演出とがある。演出用可動体2990の背後の位置に表示されるエフェクト画像は、遊技者に演出用可動体990の動作を強調させる場合があり、演出用可動体990の背後の位置とは別の位置に表示されるエフェクト画像は、意外な位置にエフェクト画像が表示されるため、遊技者に思いがけない驚きを与えることができる場合がある。また、エフェクト画像の大きさや表示色や表示する位置によって、大当り信頼度が異なる場合があってもよい。
(実施例12)
本実施の形態の実施例12の演出例について図64を用いて説明する。図64(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図64(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図63(a)と同じ状態を示している。次いで、図64(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示し、図63(b)と同じ状態を示している。次いで、図64(c)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、図63(c)と同じ状態を示している。
図64(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、図64(d)は、演出用可動体990が図64(c)に示す位置から下方に移動する演出(以下、「ロゴ落下演出」と称する場合がある。)が実行された状態を示している。ロゴ落下演出は、図52(b)の図中に示す「ロゴ落下」の予告に用いられる演出である。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、演出用可動体990の背後の位置と演出用可動体990の背後の周辺の位置に跨ってエフェクト画像h5が表示されている。エフェクト画像h5は、ロゴ落下演出に用いられる画像である。
図64(e)は、ロゴ落下演出の実行中に島一斉演出が開始された状態を示している。島一斉演出は、同一の島設備に設置された同一機種のパチンコ機が同じタイミング同じ演出を実行する演出である。本実施例の島一斉演出では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左部に姫のキャラクタ画像h6が歌を歌っている態様の表示がされ、左中右図柄表示領域208a〜208cに表示された装飾図柄が装飾図柄表示装置208の右下部に縮小して表示されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右方に「島一斉演出開始!」の文字列画像が表示されている。また、図64(e)は、図64(d)で表示されたエフェクト画像h5が、図64(d)で表示された位置とは異なる位置となる装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右下部に縮小して表示された状態を示している。また、図64(e)では、保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーションが実行された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が表示されている。なお、本実施例のロゴ落下演出は、保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーションが行われることを示唆する演出として用いられる場合があってもよいし、先読み予告の演出として単独で用いられる場合があってもよい。
図64(f)では、島一斉演出中に、演出用可動体990が図64(d)に示す位置から上方に移動して元の位置(図64(a)に示す位置)に戻った状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右方に「島一斉演中」の文字列画像が表示され、島一斉演出中であることが報知されている。また、装飾図柄表示装置208の右下部に縮小して表示されていたエフェクト画像h5は消去され、装飾図柄表示装置208の右下部に縮小した左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例のロゴ落下演出では、装飾図柄表示装置208の前方で演出用可動体990を動作させる際に、装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後の位置にエフェクト画像が表示される状態と、装飾図柄表示装置208の前方で演出用可動体990を動作させる際に、装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後とは別の位置にエフェクト画像が表示される状態とがある。装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後の位置とは別の位置にエフェクト画像が表示される状態は、遊技者に意外性を付与することができる場合があり、また、遊技者に話題を提供することができる場合がある。また、エフェクト画像の大きさや表示色や表示する位置によって、大当り信頼度が異なる場合があってもよい。
次に、以上説明した第2の実施の形態による遊技台の特徴的構成について再度図37乃至図64を参照しつつ説明する。
(A1)
画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、またはサブ表示装置209)を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、殿のキャラクタ画像h3)の回転表示を行う場合があり、
前記回転表示が行われる際に、前記第一の画像の縦横比が変化する場合がある(例えば、図53(j)〜(q)、または図57(c)〜(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の画像の回転表示が行われる際に、第一の画像の縦横比が変化する場合があるため、第一の画像の存在感が増幅される場合があり、遊技者に強い印象を与えることができる場合がある。また、キャラクタ画像、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、および背景絵柄等の画像のうちのいずれかの画像、あるいはこれら全てを第一の画像とする場合があってもよいし、これらの画像以外の画像を第一の画像とする場合があってもよい。
(A2)
上記(A1)に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、第二の画像(例えば、保留アイコンや保留数表示)は回転しない場合がある(例えば、図55(j)〜(q)、または図58(c)〜(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A3)
上記(A2)に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、前記第二の画像(例えば、第4図柄)は回転しない(例えば、図54(j)〜(q)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の画像の回転表示が行われる際に、第二の画像の回転表示が行われない場合があるため、第一の画像の回転表示を強調しつつ、第二の画像をしっかり遊技者に視認させることができる。また、キャラクタ画像、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、および背景絵柄等の画像のうちのいずれかの画像、あるいはこれら全てを第二の画像とする場合があってもよいし、これらの画像とは異なる画像を第二の画像とする場合があってもよい。
(A4)
上記(A1)乃至(A3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、該回転表示が行われる前に前記画像表示手段において見切れていた画像(例えば、姫のキャラクタ画像h4)が該回転表示が行われることによって該画像表示手段に表示される場合がある(例えば、図60(b)〜(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の画像の回転表示が行われる前に画像表示手段において見切れていた画像が、第一の回転表示が行われることによって画像表示手段に表示される場合があるため、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。
(A5)
上記(A1)乃至(A4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、該回転表示が行われる前に前記画像表示手段に表示されていた画像(例えば、装飾図柄)が該回転表示が行われることによって該画像表示手段において見切れる場合がある(例えば、図53(i)〜(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の画像の回転表示が行われる前に画像表示手段において表示されていた画像が、第一の回転表示が行われることによって画像表示手段において見切れる場合があるため、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。
(A6)
上記(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)
上記(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン2000)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B1)
演出用可動体(例えば、演出用可動体990)と、
画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第一の位置に第一の画像(例えば、エフェクト画像h5)を表示する第一の状態(例えば、図63(e)に示すエフェクト画像h5の表示状態、または図64(d)に示すエフェクト画像h5の表示状態)となる場合があり、
前記第一の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後の位置のことであり(例えば、図63(e)、または図64(d)参照)、
前記第一の画像は、エフェクト画像であり、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第二の位置に前記第一の画像を表示する第二の状態(例えば、図63(l)に示すエフェクト画像h5の表示状態、または図64(e)に示すエフェクト画像h5の表示状態)となる場合があり、
前記第二の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである(例えば、図63(l)、または図64(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、演出用可動体を画像表示手段の前で動作させる際に、演出用可動体の背後の位置とは別の位置の第二の位置に第一の画像のエフェクト画像を表示する第二の状態となる場合があるため、遊技者が思いもよらない位置に第一の画像のエフェクト画像が表示されることになり、遊技者に意外性を付与することができる場合がある。
(B2)
上記(B1)に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、前記第一の画像は、前記第一の位置と第三の位置に跨がって表示される場合があり、
前記第三の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである(例えば、図63(e)、または図64(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B3)
上記(B1)または(B2)に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第一の画像の大きさは、第一の大きさであり、
前記第二の状態における前記第一の画像の大きさは、第三の大きさであり、
前記第三の大きさは、前記第一の大きさよりも小さい大きさである(例えば、図63(e)、(f)、または図64(d)、(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の状態における第一の画像の大きさと第二の状態における第一の画像の大きさが異なるため、第一の画像のバリエーションを遊技者に楽しませることができる場合がある。
(B4)
上記(B1)乃至(B3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、第二の画像(例えば、装飾図柄)を第一の向きに表示する場合があり(例えば、図63(e)参照)、
前記第二の状態において、前記第二の画像を第二の向き(第一の向きから反時計回りに90°回転した向き)に表示する場合があり(例えば、図63(l)参照)、
前記第一の画像は、前記第二の画像とは異なる画像であり、
前記第二の向きとは、前記第一の向きとは異なる向きのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(B5)
上記(B4)に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第二の画像の大きさは、第二の大きさであり、
前記第二の状態における前記第二の画像の大きさは、第四の大きさであり、
前記第四の大きさは、前記第二の大きさよりも小さい大きさである(例えば、図63(e)、(l)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の状態における第二の画像の大きさと第二の状態における第二の画像の大きさが異なるため、第二の画像のバリエーションを遊技者に楽しませることができる場合がある。また、キャラクタ画像、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、および背景絵柄等の画像のうちのいずれかの画像、あるいはこれら全てを第二の画像とする場合があってもよいし、これらの画像とは異なる画像を第二の画像とする場合があってもよい。
(B6)
上記(B1)乃至(B5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B7)
上記(B1)乃至(B5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン2000)である、
ことを特徴とする遊技台。
(C1)
遊技を演出する演出画像を表示可能な画像表示ユニット(例えば、サブ表示装置209)と、
画像表示ユニットを駆動する駆動手段(例えば、演出用可動体225)と、
を備えた遊技台であって、
前記画像表示ユニットは、前記駆動手段の駆動によって動く場合があり、
前記画像表示ユニットが第一の方向(前記画像表示ユニットの回転軸を中心とする回転方向、または直線方向)に動いている期間(以下、「第一の期間」という。)において、該画像表示ユニットに第一の動画(例えば、殿のキャラクタ画像h3の動画や姫のキャラクタ画像h4の動画)が表示される場合があり、
前記第一の動画は、第一の画像(例えば、殿のキャラクタ画像h3や姫のキャラクタ画像h4)が前記第一の方向に動く態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、画像表示ユニットの動きによってインパクトを与え、当該動きの期間中に画像表示ユニットに表示される画像の表示角度、表示位置を変化させることで、報知手段としては非日常的には見かけない動作をさせることが可能になり、遊技者に日常を忘れ、より遊技に集中させることができる場合がある。また、画像表示ユニットが第一の方向に動いている期間の全ての期間を第一の期間としてもよいし、前記画像表示ユニットが第一の方向に動いている期間のうちの一部の期間を第一の期間としてもよい。また、ある演出を契機として、画像表示ユニットが第一の方向に動き始めてから停止するまでの期間の全ての期間を第一の期間としてもよいし、ある演出とは別の演出を契機として、画像表示ユニットが第一の方向に動き始めてから停止するまでの期間の一部の期間を第一の期間としてもよい。
(C2)
上記(C1)に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第一の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、ことを特徴とする遊技台。
本実施の形態による実施例では、第一の画像(殿のキャラクタ画像h3や姫のキャラクタ画像h4)の表情、外形等が固定的に表示される例を示したが、第一の画像の表情、外形等が変形的に表示される場合があってもよい。例えば、図60を例示して説明すると、図60(a)では表示されていなかった殿の顔が、図60(b)では真顔で表示され、図60(c)では少し笑顔になり、図60(d)では満面の笑顔になり、図60(e)では少し笑顔に戻り、図60(f)では真顔に戻るようなアニメーションを行うようにしてもよい。また、第一の画像(例えば、殿のキャラクタ画像h3)が第一の方向に動く態様とは、殿のキャラクタ画像h3を含むアニメーションの表示位置が動くことを示すものとしてもよい。アニメーションは、キャラクタの表示の可変表示に限定されず、キャラクタ等の外形の変化、セリフの可変表示(セリフを示す部分的な文字列から全体的な文字列への変化表示等)、キャラクタやアイコンの色変化、キャラクタやアイコンの移動表示等のいずれかとしてもよいし、これらを組み合わせて含むようにしてもよい。
(C3)
上記(C1)または(C2)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは第一の向きに動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は第二の向きに動くように構成されており、
前記第一の向きと前記第二の向きは、逆の向きである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台では、ある一の演出を契機(例えばスーパーリーチ中の画像表示ユニット動作演出を開始するタイミングの到来等)として、画像表示ユニットが動作する場合の第一の向きは一の向き(例えば左向き)とし、他の演出を契機(例えば、大当り終了時の確変が始まるかどうかを遊技者に知らせるための画像表示ユニットの動作による演出を開始するタイミングの到来等)で、画像表示ユニットが動作する場合の第一の向きは、別の向き(例えば右向き)とする場合があってもよい。また、第一の向きと第二の向きは、逆の向きではなく同じ向きでもよく、この場合、画像表示ユニットの移動や回転よりも第一の画像が速く移動や回転するように遊技者には視認される。このため、固定的な画像表示ユニット内で画像が回転する態様では得られない非日常的な感覚を遊技者に与えることができ、さらに当該画像表示ユニット内の第一の画像が、さらなる速さで回転や移動することからより日常的な感覚を忘れさせ、遊技に集中させることが可能になる場合がある。
(C4)
上記(C3)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは前記第一の向きに第一の速さで動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は前記第二の向きに第二の速さで動くように構成されており、
前記第一の速さと前記第二の速さは、同じ速さである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、遊技者には画像表示ユニットは動いて見えるが、第一の画像の表示位置・表示角度等は動いていないように見えるため、報知手段としては非日常的な動作を行わせることが可能であると伴に、画像表示ユニット表示による報知自体は動いていない場合と同様に役目を果たすことができ、インパクトのある動作と報知の両立が可能になる場合がある。また、第一の向きと第二の向きが逆の向きで、第一の速さと第二の速さの速さを異ならせてもよく、その場合、画像表示ユニットの移動や回転よりも第一の画像が遅く移動や回転するように遊技者には視認される。このため、固定的な画像表示ユニット内で画像が回転する態様では得られない非日常的な感覚を遊技者に与えることができ、さらに当該画像表示ユニット内の第一の画像は当該画像表示ユニットの移動や回転にゆっくりと追いかけるように移動や回転を行うことからより日常的な感覚を忘れさせ、遊技に集中させることが可能になる場合がある。また、画像表示ユニットがインパクト重視で速く移動や回転を行う場合に、第一の画像をゆるやかに移動や回転を行わせることで、画像表示ユニット表示による報知自体は動いていない場合に近くなり、報知の役目を果たすことが可能になる場合がある。
(C5)
上記(C1)乃至(C4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、第二の画像(例えば、商人のキャラクタ画像h1')が表示される態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
(C6)
上記(C5)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記第二の画像は前記第一の方向に動かないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台では、第一の期間において、第一の方向に動かないような第二の画像が表示されないように構成されていてもよい。すなわち、第一の期間において、画像表示ユニットに表示されている画像は全て第一の方向に動くように構成されるため、画像表示ユニットおよび画像の動きに統一感が与えられ、よりインパクトのある演出動作が実行可能となる場合がある。
(C7)
上記(C5)または(C6)に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第二の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、ことを特徴とする遊技台。
本実施の形態による実施例では、第二の画像(商人のキャラクタ画像h1')の表情、外形等が固定的に表示される例を示したが、当該構成を備えた遊技台によれば、第二の画像の表情、外形等が変形的に表示される場合があってもよい。例えば、図61を例示して説明すると、図61(a)ではサブ表示装置209に表示されていなかった商人の顔が、図61(b)では真顔で表示され、図61(c)では少し険しい顔になり、図61(d)では、険悪な顔になり、図61(e)では少し険しい顔に戻り、図61(f)では真顔に戻るようなアニメーションを行うようにしてもよい。また、第二の画像が第一の方向に動かない態様とは、アニメーションの表示位置が動かないことを示すものとしてもよい。アニメーションは、キャラクタの表示の可変表示に限定されず、キャラクタ等の外形の変化、セリフの可変表示(セリフを示す部分的な文字列から全体的な文字列への変化表示等)、キャラクタやアイコンの色変化、キャラクタやアイコンの移動表示等のいずれかとしてもよいし、これらを組み合わせて含むようにしてもよい。
(C8)
上記(C3)または(C4)に記載の遊技台であって、
上記(C1)に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって回転する」のことであり、
上記(C1)に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に回転する」のことであり、
前記第一の方向とは、前記画像表示ユニットの回転軸を中心とする回転方向(例えば、円周方向)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(C9)
上記(C8)に記載の遊技台であって、
前記第一の向きとは、時計回りおよび反時計回りのうちの一方のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(C10)
上記(C1)乃至(C7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
上記(C1)に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって直線移動する」のことであり、
上記(C1)に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
上記の「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」とは、「第一の画像が上下方向に直線移動する」ことであってもよい。この場合における上記の第一の向きとは、上向きおよび下向きのうちの一方のことである。また、上記の「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」とは、「第一の画像が左右方向に直線移動する」ことであってもよい。この場合における上記の第一の向きとは、左向きおよび右向きのうちの一方のことである。上記の「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」とは、「第一の画像が斜め方向に直線移動する」ことであってもよい。この場合における上記の第一の向きとは、左上向き、右下向き、右上向き、および左下向きのうちの一の向きのことである。
本実施の形態による実施例で説明した構成の変形例について図を参照しつつ説明する。例えば、図57〜図62に示す駆動手段(演出用可動体225)は、回転移動および直線移動(上下方向、左右方向、斜め方向、遊技者からみて前後方向)が複合された動きをする場合があってもよい。また、パチンコ機100には、複数の画像表示ユニットが搭載されるように構成されていてもよい。また、一の画像表示ユニットに複数の画像表示装置が搭載されるように構成されていてもよい。画像表示ユニットには、LEDが搭載されていてもよいし、演出用可動体が搭載されていてもよい。また、画像表示ユニットが回転動作や移動動作する前に演出用可動体が初期状態から可動状態まで可動し、演出用可動体が可動状態にある画像表示ユニットが回転動作や移動動作を行った後に停止し、その後、当該演出用可動体が初期状態に可動するように構成されていてもよい。また、図柄変動表示中において、図58に示す演出動作が行われた場合よりも、図59に示す演出動作が行われた場合の方が、当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になりやすいように構成されていてもよいし、図柄変動表示中において、図59の演出動作が行われた場合よりも、図58の演出動作が行われた場合の方が、当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になりやすいように構成されていてもよい。また、図柄変動表示中において、図58の演出動作が行われた場合は、必ず当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になるように構成されていてもよいし、図柄変動表示中において、図59の演出動作が行われた場合は、必ず当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になるように構成されていてもよい。また、図58および図59は、両方とも同じ演出表示が行われる例を示したが、図58に示すサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像も一緒に回転するように遊技者に視認される演出と、図59に示すサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像は一緒に回転していないように遊技者に視認される演出は、別の演出となるように構成してもよい。例えば、「別の演出のうちの一方の演出」とは、殿が曲者と闘う演出であり、「別の演出のうちの他方の演出」とは、姫が踊る演出といったように構成してもよい。「別の演出のうちの一方の演出」を一種類搭載してもよいし、複数種類搭載してもよいし、「別の演出のうちの他方の演出」を一種類搭載してもよいし、複数種類搭載してもよい。また、図58に示すようサブ表示装置が回転する場合に、当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転する演出の種類の数よりも、図59に示すようにサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転していないように遊技者に視認される演出の種類の数の方が多くなるように構成されていてもよい。逆に、図59のようにサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転していないように遊技者に視認される演出の種類の数よりも、図58に示すようにサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転する演出の種類の数の方が多くなるように構成されていてもよい。
また、図58に示す演出例および図59に示す演出例を複合させてもよい。例えば、サブ表示装置が回転し始めの期間(期間A)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さA(例えば、20rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置と一緒に回転するように遊技者に視認されるようにサブ表示装置に表示される画像の回転を行わないようにする。次の期間(期間B)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さB(例えば、40rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さB'(例えば、20rpm)で回転させる。次の期間(期間C)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さC(例えば、50rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さC'(例えば、40rpm)で回転させる。また、次の期間(期間D)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さD(例えば、60rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は回転しておらずサブ表示装置だけが回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さD(例えば、60rpm)で回転させる。次の期間(期間E)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さE(例えば、50rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さE'(例えば、40rpm)で回転させる。次の期間(期間F)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さF(例えば、40rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さF'(例えば、20rpm)で回転させる。次の期間のサブ表示装置が回転終了前の期間(期間G)は、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さG(例えば、20rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置と一緒に回転するように遊技者に視認されるように画像の回転を行わないようにしてもよい。このように、期間A〜期間Dまでの例示のように、サブ表示装置が回転する期間が進むにつれて、サブ表示装置に表示されている画像の回転が、徐々にサブ表示装置の回転とずれて、サブ表示装置は回転し、サブ表示装置の表示の一部または全部は停止しているように遊技者に視認されるような状態に移行させることで、サブ表示装置と画像による新たな一体感のある演出を行うことが可能になる場合がある。また、期間D〜期間Gまでの例示のように、サブ表示装置が回転する期間が進むにつれて、サブ表示装置に表示されている画像の回転が、徐々にサブ表示装置と一緒に回転しているように変化するように遊技者に視認させることで、サブ表示装置と画像による新たな一体感のある演出を行うことが可能になる場合がある。これらの例では、期間A〜Dでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に小さくしていき、期間D〜Gでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に大きくしていくように構成したが、逆に、期間A〜Dまでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に大きくしていき、期間D〜Gでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に小さくしていくように構成してもよい。また、ここでは、回転するサブ表示装置および回転するサブ表示装置に表示される画像について例示したが、直線移動するサブ表示装置および、直線移動するサブ表示装置に表示される画像についても適用することも可能である。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100について図65〜図93を用いて説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、上記第2の実施の形態によるパチンコ機100と同様の構成および制御系を有している。上記第2の実施の形態によるパチンコ機100と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。図75および図76を除くこれ以降の説明において、パチンコ機100を遊技店の島設備等に設置した状態で遊技者に近くなる側を「前」(前方、前側、前面側、前端等)とし、またその逆を「後」(後方、後側、後面側、後端等)とし、遊技者から見て鉛直上方を「上」(上方、上側、上端等)とし、またその逆を「下」(下方、下側、下端等)とし、遊技者から見て水平左方を「左」(左方、左側、左端等)とし、またその逆を「右」(右方、右側、右端等)とする。
図65は、本実施の形態によるパチンコ機100が備える遊技盤1000を正面から見た略示正面図である。外レール202と内レール204とで区画形成された遊技領域124の略中央のセンターケース内には、メイン液晶ユニット1001が配置されている。メイン液晶ユニット1001の略中央には装飾図柄表示装置208が配置されている。メイン液晶ユニット1001は、装飾図柄表示装置208やランプを駆動して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤1000はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。普図始動口228および特図2始動口232については、これらの普図始動口228および特図2始動口232が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。可変入賞口234については、遊技釘の配列パターンによって、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、図65では、遊技釘の図示は省略している。これに対し、特図1始動口230については、遊技釘の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。また、右側経路および左側経路には、一般入賞口(不図示)が設けられている。
メイン液晶ユニット1001の前側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244が配置され、遊技球の転動不可能な領域に複数の可動体が配置されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、可動体1002、可動体1004、可動体1006、可動体1008、可動体1010、および可動体1012の6つの可動体を有している。これらの可動体は、前方側から、可動体1010、可動体1004、可動体1002、可動体1006、1008、可動体1012の順に配置されている。可動体1006と可動体1008とは、前後方向の位置が同じになるように配置されている。また、可動体1004は可動体1002の前面側に配置されている。可動体1002、可動体1004、可動体1006、可動体1008、可動体1010および可動体1012の駆動制御は、第2副制御部500が実行する。なお、当該駆動制御は、第1副制御部400が実行してもよい。
可動体1002は、前方側から見て横長長方形状の外観形状を有している。可動体1002は、前面ステージ244の後方を上下方向に移動可能である。図65に示す状態において、可動体1002は初期位置に位置している。また、可動体1002は、前面側にサブ表示装置1030を有している。
サブ表示装置1030には液晶表示装置が用いられている。サブ表示装置1030は、装飾図柄表示装置208よりも小さい横長長方形状の表示領域を備え、一または複数の画像を表示して演出を行う。本例では、サブ表示装置1030はヨットが浮かぶ海の景色の画像を表示している。なお、サブ表示装置1030には液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。また、サブ表示装置1030の表示制御は第1副制御部400が実行する。なお、サブ表示装置1030の表示制御は第2副制御部500が実行してもよいし、当該表示制御を実行する表示制御部を新たに設けてもよい。なお、当該表示制御部が装飾図柄表示装置208の表示制御を実行してもよい。
また、可動体1002は、サブ表示装置1030を囲むように配置された細長状の照明部1014a、照明部1014b、照明部1014cおよび照明部1014dを備えている。照明部1014aは、上下方向が長手方向となるようにサブ表示装置1030の左方に配置されている。照明部1014bは、水平方向が長手方向となるようにサブ表示装置1030の下方に配置されている。照明部1014cは、上下方向が長手方向となるようにサブ表示装置1030の右方に配置されている。照明部1014dは、水平方向が長手方向となるようにサブ表示装置1030の上方に配置されている。照明部1014a〜1014dの光源には複数色のLEDが用いられており、照明部1014a〜1014dは複数色に発光可能である。
また、可動体1002の左上部には、可動体1004が配置されている。可動体1004は、稲妻を模した外観形状を有している。可動体1004は、サブ表示装置1030の表示領域外方であって可動体1002の左上部で一点が固定されている。可動体1004は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、当該一点を回転中心としてサブ表示装置1030の前方を表示画面に略平行な面内で回転動作可能である。図65に示す状態において、可動体1004は動作完了位置に位置している。可動体1004は、動作完了位置に位置する状態において、サブ表示装置1030の表示領域とオーバーラップしている。これにより、可動体1004によりサブ表示装置1030に表示されている画像の一部が隠される。可動体1004の初期位置は、図65に示す状態から可動体1004が反時計回りに60°回転した状態の位置である。可動体1004は、初期位置に位置する場合にサブ表示装置1030の表示領域とオーバーラップしない。
装飾図柄表示装置208の左方には、可動体1006が配置されている。可動体1006は、可動体1002とメイン液晶ユニット1001との間に配置され、左右方向に移動可能である。可動体1002は、板状形状を有し、上部には透過部1006aが設けられ、下部には透過部1006bが設けられている。透過部1006a、1006bは横長長方形状を備え、透過部1006a、1006bを介して可動体1006の後方側が視認可能である。なお、透過部1006a、1006bは後方側が視認可能であればよく、透過部1006a、1006bにはアクリル板等の透明板が配置されていてもよいし、透過部1006a、1006bは開口部になっていてもよい。また、可動体1006の前面側右端部には、細長状の照明部1016が配置されている。照明部1016は、上下方向が長手方向となるように配置されている。照明部1016の光源には複数色のLEDが用いられており、照明部1016は複数色に発光可能である。
可動体1006の上部には不図示の2つのプーリに巻き回したベルトが固定されている。可動体1006は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右に移動する。可動体1006の右端部が装飾図柄表示装置208の表示領域左端部よりも左方に位置する位置から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に位置する位置までが可動体1006の動作範囲である。可動体1006は、動作範囲の左端に位置している状態において遊技者から視認不可能となる。また、図65に示す状態において、可動体1006は初期位置に位置している。可動体1006は、初期位置に位置する場合に、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部とオーバーラップしている。これにより、可動体1006により装飾図柄表示装置208に表示されている画像の一部が隠される。また、可動体1006の透過部1006a、1006bを介して、装飾図柄表示装置208に表示されている画像の一部が視認可能である。
装飾図柄表示装置208の右方には、可動体1008が配置されている。可動体1008は、可動体1002とメイン液晶ユニット1001との間に配置され、左右方向に移動可能である。可動体1008は、板状形状を有し、上部には透過部1008aが設けられ、下部には透過部1008bが設けられている。透過部1008a、1008bは横長長方形状を備え、透過部1008a、1008bを介して可動体1008の後方側が視認可能である。なお、透過部1008a、1008bは後方側が視認可能であればよく、透過部1008a、1008bにはアクリル板等の透明板が配置されていてもよいし、透過部1008a、1008bは開口部になっていてもよい。また、可動体1008の前面側左端部には、細長状の照明部1018が配置されている。照明部1018は、上下方向が長手方向となるように配置されている。照明部1018の光源には複数色のLEDが用いられており、照明部1016は複数色に発光可能である。
可動体1008の上部には不図示の2つのプーリに巻き回したベルトが固定されている。可動体1008は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右に移動する。可動体1008の左端部が装飾図柄表示装置208の表示領域右端部よりも右方に位置する位置から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に位置する位置までが可動体1008の動作範囲である。可動体1008は、動作範囲の右端に位置している状態において遊技者から視認不可能となる。また、図65に示す状態において、可動体1008は初期位置に位置している。可動体1008は、初期位置に位置する場合に、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部とオーバーラップしている。これにより、可動体1008により装飾図柄表示装置208に表示されている画像の一部が隠される。また、可動体1008の透過部1008a、1008bを介して、装飾図柄表示装置208に表示されている画像の一部が視認可能である。
可動体1006は左シャッタとして機能し、可動体1008は右シャッタとして機能する。可動体1006が移動範囲の右端まで移動し、可動体1008が移動範囲の左端まで移動した状態では、可動体1006の右端部と可動体1008の左端部とが接する状態となる。可動体1006、1008によりシャッタが開閉する演出が実行される。
装飾図柄表示装置208の上方には可動体1010が配置されている。可動体1010は、横長平板形状を備えており、前面側に「チャンス」の文字列が付されている。また、可動体1010は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。また、可動体1006、1008が閉じた状態では、可動体1010は、可動体1006、1008の前方を上下方向に移動可能である。図65に示す状態では、可動体1010は初期位置に位置している。
可動体1012は、メイン液晶ユニット1001の左上部に配置されている。可動体1012は、可動体1004と同様の稲妻を模した外観形状を有している。また、可動体1012は、装飾図柄表示装置208の表示領域外方であって、メイン液晶ユニット1001の左上方で一点が固定されている。可動体1012は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、当該一点を回転中心として装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で回転動作可能である。可動体1012は、初期位置から時計回りに60°回転可能である。なお、可動体1012は、360°以上回転可能あってもよい。
また、遊技盤1000には、可動体1002〜1012が初期位置に位置しているかを検出するセンサが一つの可動体につき一つ配置されている。当該センサは、図40に示す演出可動体センサ424に含まれている。また、当該センサには例えばフォトセンサが用いられる。
可動体1006、1008の後方側にはメイン液晶ユニット1001が配置されている。メイン液晶ユニット1001の中央には装飾図柄表示装置208が配置されている。図65に示す状態では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。左中右図柄表示領域208a〜208cの下方の演出表示領域208dには、白色円形の変動アイコンa1、白色円形の保留アイコンb1、白色円形の保留アイコンb2、白色円形の中に「熱」の文字が描かれた保留アイコンb3、黒色円形の保留アイコンb4が左方からこの順に並んで表示されている。保留アイコンb1は保留順位が1番目の特図1変動遊技の保留を示し、保留アイコンb2は保留順位が2番目の特図1変動遊技の保留を示し、保留アイコンb3は保留順位が3番目の特図1変動遊技の保留を示し、保留アイコンb4は保留順位が4番目の特図1変動遊技の保留を示している。また、演出表示領域208dには、太陽、雲、気球の画像を含む背景画像が表示されている。太陽の画像の一部は可動体1006により隠されており、太陽の画像の他の一部は可動体1006の透過部1006aを介して遊技者から視認可能となっている。また、雲の画像の一部は可動体1006により隠されており、雲の画像の他の一部は可動体1006の透過部1006bを介して遊技者から視認可能となっている。また、雲の画像の一部は可動体1002により隠されている。
また、メイン液晶ユニット1001は、装飾図柄表示装置208を囲むように配置された細長状の照明部1020、照明部1022、照明部1024および照明部1026を備えている。照明部1020は、上下方向が長手方向となるように装飾図柄表示装置208の左方に配置されている。照明部1022は、上下方向が長手方向となるように装飾図柄表示装置208の右方に配置されている。照明部1024は、水平方向が長手方向となるように装飾図柄表示装置208の下方に配置されている。照明部1026は、水平方向が長手方向となるように装飾図柄表示装置208の上方に配置されている。照明部1020〜1026の光源には複数色のLEDが用いられており、照明部1020〜1026は複数色に発光可能である。図65に示す状態において、照明部1024、1026は全体が遊技者から視認可能であり、照明部1020は上方の一部のみが透過部1006aを介して遊技者から視認可能であり、照明部1022は上方の一部のみが透過部1008aを介して遊技者から視認可能である。
次に、図66を用いて、可動体1002についてさらに詳細に説明する。図66(a)は、可動体1002を正面から見た状態を示している。可動体1002の下方には、可動体1002の駆動源であるモータ1040が配置されている。モータ1040は、回転軸が上下方向となるように、遊技盤1000のセンターケースに固定されている。モータ1040の回転軸には延伸方向が上下方向となるようにスクリュシャフト1042の一端が固定されている。
可動体1002とモータ1040の間には、下側ベース1044が配置されている。下側ベース1044は遊技盤1000に固定されている。モータ1040および下側ベース1044は、前面ステージ244の後側下方に配置されており、遊技者から視認不可能である。また、下側ベース1044は、右側に可動体1002を受ける平面を備えた受け部1044aを有し、左側にガイドシャフト1046が固定されたシャフト固定部1044bを有している。受け部1044aとシャフト固定部1044bとは段違いになっており、受け部1044aは、シャフト固定部1044bよりも高い位置に位置している。このため、可動体1002が移動範囲の最下方に移動した場合に、可動体1002は受け部1044aとは接触するが、シャフト固定部1044bとは接触しない。
また、受け部1044aには、下側ベース1044を上下方向に貫通する貫通孔が設けられており、当該貫通孔にはすべり軸受が配置されている。スクリュシャフト1042は、当該すべり軸受けを通り、当該すべり軸受により支持されている。
また、図66(a)に示す状態では、可動体1004が初期位置に位置している。可動体1004は、初期位置から時計回りに約60°回転可能である。なお、可動体1004は60°以上(例えば、360°)回転可能であってもよい。
図66(b)、(c)は、可動体1002を後方右側から見た状態を示している。図66(b)に示す状態では、可動体1002が移動範囲の最上方に位置している。図66(c)に示す状態では、可動体1002が移動範囲の最下方に位置している。図66(b)、(c)に示すように、可動体1002は、サブ液晶ユニット1032と、移動ユニット1036とを備えている。サブ液晶ユニット1032は、横長の直方体形状を有し、可動体1002の前側に配置され、図65に示すように、可動体1004、照明部1014a〜1014dおよびサブ表示装置1030を備えている。
サブ液晶ユニット1032は、サブ表示装置1030用のドライバ、照明部1014a〜1014dのLED、LED用ドライバ、可動体1004駆動用のモータおよび歯車を有している。また、サブ液晶ユニット1032は、後側に長方形状の窓部1034a、窓部1034b、窓部1034c、窓部1034d(図66(b)では不図示)、および窓部1034eを備えている。窓部1034aは照明部1014aの後方に配置され、窓部1034bは照明部1014bの後方に配置され、窓部1034cは照明部1014cの後方に配置され、窓部1034dは照明部1014dの後方に配置されている。窓部1034a〜1034eには透明板が配置されており、窓部1034a〜1034eの前方側が視認可能である。窓部1034a〜1034dの前方側には、LED、LEDドライバ搭載基板、および装飾用のレンズ等が配置されている。窓部1034a〜1034dは照明部の点検用に用いられる。また、窓部1034eは可動体1004の後方に配置されている。窓部1034eの前方側には可動体1004駆動用のモータおよび、当該モータの回転軸に固定され、可動体1004に動力を伝達する歯車が配置されている。窓部1034eは、可動体1004の駆動機構の点検用に用いられる。
移動ユニット1036は、サブ液晶ユニット1032よりも小さい横長の直方体形状を有し、サブ液晶ユニット1032の後面側に配置されている。移動ユニット1036は、サブ液晶ユニット1032を回転駆動させるモータ、当該モータの回転軸に固定されて、サブ液晶ユニット1032に当該モータの動力を伝達する歯車を内部に有している。サブ液晶ユニット1032と移動ユニット1036とがハーネスを介して接続されている。また、サブ液晶ユニット1032は、初期姿勢である場合にサブ液晶ユニット1032を含む同一面内をサブ表示装置1030の表示領域を回転中心として回転動作可能に移動ユニット1036に設置されている。サブ液晶ユニット1032は、図66(b)に示す初期姿勢から時計回りに180°回転可能であり、当該初期姿勢から反時計回り180°回転可能である。このように、サブ液晶ユニット1032は、可動体としても機能する。
なお、後述する図75および図76に示す接続ユニット(スリップリング等)を用いてサブ液晶ユニット1032と可動ユニット1036とを接続した場合は、サブ液晶ユニット1032は、時計回りの向きおよび反時計回りの向きに、180度を超える所定の角度まで回転可能であってもよいし、360度を超える所定の角度まで回転可能であってもよいし、回転角度の制限がなくてもよい。
また、移動ユニット1036には、上下方向に貫通する貫通孔が2つ設けられている。右側の貫通孔にはナットが固定されており、当該ナットにスクリュシャフト1042がはまっている。スクリュシャフト1042の回転により当該ナットを上下に移動させて、可動体1002を上下に移動させることができる。また、左側の貫通孔には、ガイドシャフト1046が通っている。可動体1004は、ガイドシャフト1046に案内されて安定して上下に移動可能となる。
移動ユニット1036の上方には、上側ベース1048が配置されている。上側ベース1048は、前後方向の位置が可動体1002と可動体1006、1008の間となる位置に配置されている不図示の透明板に固定され、遊技者から見え難い位置に配置されている。上側ベース1048は、右側に移動ユニット1036を受ける平面を備えた受け部1048aを有し、左側にガイドシャフト1046が固定されたシャフト固定部1048bを有している。受け部1048bにはすべり軸受が配置されており、スクリュシャフト1042の他端は当該すべり軸受により支持されている。また、受け部1048aとシャフト固定部1048bとが段違いになっており、受け部1048aは、シャフト固定部1048bよりも低い位置に位置している。また、移動ユニット1036は、最上方の位置に移動した場合に、受け部1048aと接触する平面を備えた上面部1036aを有している。図66(b)に示すように、可動体1002が最上方に位置する場合に移動ユニット1036の上面部1036aは、受け部1048aと接触するが、シャフト固定部1048bとは接触しない。
また、移動ユニット1036は、最下方の位置に移動した場合に、下側ベース1044の受け部1044aと接触する平面を備えた下面部1036bを有している。図66(c)に示すように、可動体1002が最下方に位置する場合に移動ユニット1036の下面部1036bは、受け部1048aと接触するが、シャフト固定部1048bとは接触しない。
また、移動ユニット1036は、内部に可動体1002の移動動作やサブ液晶ユニット1032の回転動作を制御する制御手段を備えている。移動ユニット1036に配置される移動制御手段として、マイクロプロセッサ、プログラマブルIC、ASIC、DSP、ROM、RAM、LSI、通信制御回路等が挙げられる。移動ユニット1036は、これらの移動制御手段のうちの一つのみを備えていてもよいし、複数備えていてもよい。また、サブ表示装置1030に一端が接続されたハーネス(不図示)が移動ユニット1036の後方側から延びており、当該ハーネスの他端が遊技盤1000の裏面側に配置された制御基板(例えば、第1副基板160)に接続されている。なお、当該ハーネスの他端が中継基板に接続されており、サブ表示装置1030と当該制御基板とが当該ハーネスおよび当該中継基板を介して接続されていてもよい。
次に、可動体1002の動作について、図66(b)、(c)を用いて説明する。図66(b)は、可動体1002が移動範囲のうちの最上方の位置に位置している状態を示している。移動ユニット1036の上面部1036aが上側ベース1048の受け部1048aと接触している。受け部1048aは、可動体1002のメカエンドとして機能している。
図66(b)に示す状態から、モータ1040を駆動させてスクリュシャフト1042を下方から上方に見て時計回りに回転させると、移動ユニット1036に固定され、スクリュシャフト1042にはまっているナットがスクリュシャフト1042の下方に移動する。これにより、可動体1002が下方に移動する。
図66(c)は、可動体1002が移動範囲のうちの最下方の位置に位置している状態を示している。移動ユニット1036の下面部1036bが下側ベース1044の受け部1044aと接触している。受け部1044aは、可動体1002のメカエンドとして機能している。また、図66(c)に示す状態から、モータ1040によりスクリュシャフト1042を下方から上方に見て反時計回りに回転させると、移動ユニット1036に固定され、スクリュシャフト1042にはまっているナットがスクリュシャフト1042の上方に移動する。これにより、可動体1002が上方に移動する。
また、可動体1002を最下方より高い位置で静止させる場合には、可動体1002の自重によりスクリュシャフト1042に負荷がかかるため、当該負荷と釣り合う大きさのトルクをモータ1040によりスクリュシャフト1042にかける。これにより、スクリュシャフト1042が可動体1002の自重の負荷により回転するのを防ぎ、可動体1002を静止させることができる。
また、可動体1002が最下方より高い位置で静止している状態でパチンコ機100の電源が何らかの理由でオフ状態になった場合には、モータ1040を駆動させる電力が得られなくなる。このため、可動体1002の自重の負荷によりスクリュシャフト1042が下方から上方に見て時計回りに回転し、可動体1002が下側ベース1044の受け部1044bと接触するまで移動する。可動体1002が自重で下方に移動する場合にも、可動体1002を受け部1044bで受けることができるので、可動体1002の破損を防ぐことができる。
(実施例1)
図67および図68は、本実施の形態の実施例1における演出例を示している。図67および図68は、演出状態を時系列で示している。図67(a)〜(q)、(t)、(u)、(x)〜(z)、(イ)〜(ニ)および図68の各図は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示し、図67(r)、(s)はメイン液晶ユニット1001のみを抜き出して示し、図67(v)、(w)は可動体1002のみを抜き出して示している。なお、図67以降において、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220および高確中ランプ222の図示は省略し、遊技球の図示も省略する。
図67(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図67(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図67(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。可動体1002の初期位置は、図66(c)に示す最下方の位置よりも高い位置であり、図66(b)に示す最上方の位置よりも最下方の位置に近い位置である。可動体1002は、初期位置に位置する場合に全体が遊技者から視認可能となる。また、可動体1006により装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている太陽の画像の一部が隠され、当該太陽の画像の他の一部が透過部1006aを介して視認可能となっている。また、可動体1006により演出表示領域208dに表示されている雲の画像の一部が隠され、当該雲の画像の他の一部が透過部1006bを介して視認可能となっている。
図67(a)から引き続く図67(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、黒色円形の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。また、黒色円形の保留アイコンは、図52(a)に示すように先読み予告態様の保留アイコンである。
図67(b)から引き続く図67(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。
図67(c)から引き続く図67(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。図67以降において、装飾図柄の変動表示は下向きの白抜き太矢印で表している。本実施の形態において、保留・変動アイコンの移動アニメーションの開始後に装飾図柄の変動表示が開始される。
図67(d)から引き続く図67(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図67(e)以降でリーチ演出が開始される。
図67(e)から引き続く図67(f)は、可動体1010が初期位置から動作範囲のうちの最下方に移動した状態を示している。可動体1010は、装飾図柄表示装置208の前側の位置で停止している。これにより、可動体1010と装飾図柄表示装置208に表示される画像の一部とがオーバーラップし、当該画像の一部が遊技者から視認不可能となる。パチンコ機100は、装飾図柄や予告画像(例えば、太陽、雲、気球、保留アイコン、変動アイコン等の画像)の少なくとも一部が可動体とオ―バーラップして遊技者から視認不可能となる場合には、装飾図柄や予告画像の少なくとも一部が可動体とオ―バーラップしない場合と比較して、実行中の特図変動遊技や保留中の特図変動遊技において大当りとなる可能性が高くなるように構成されていてもよい。
図67(f)から引き続く図67(g)は、可動体1010が上方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。可動体1010の初期位置は、可動体1010の移動範囲の最上方の位置である。可動体1010が初期位置に復帰すると、当該リーチ演出における可動体1010の演出動作は終了する。
図67(g)から引き続く図67(h)は、可動体1006が初期位置から右方に移動した状態を示している。透過部1006aを介して太陽の画像の一部および「装飾2」の一部が視認され、透過部1006bを介して雲の画像の一部が視認されている。図67(g)に示すように可動体1006が初期位置に位置する場合と、図67(h)に示すように可動体1006が初期位置から右方に移動した場合とで、太陽の画像および雲の画像の視認可能となる部分が異なっている。太陽の画像や雲の画像が予告画像として表示されている場合において、可動体の移動前後で当該予告画像の視認可能な部分が異なる。可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある図柄変動表示は、予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図67(h)から引き続く図67(i)は、可動体1006が左方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。これにより、当該リーチ演出における可動体1006の演出動作は終了する。
図67(i)から引き続く図67(j)は、可動体1008が初期位置から左方に移動した状態を示している。透過部1008aを介して雲の画像の一部および「装飾2」の一部が視認され、透過部1008bを介して雲の画像の一部が視認されている。これにより、図67(i)に示すように可動体1008が初期位置に位置する場合と、図67(j)に示すように可動体1008が初期位置から左方に移動した場合とで、太陽の画像および雲の画像の視認可能となる部分が異なっている。可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある図柄変動表示は、予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある先読み予告が実行された場合には、可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない先読み予告が実行された場合よりも、先読み対象となる図柄変動表示で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図67(j)から引き続く図67(k)は、可動体1008が右方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。これにより、当該リーチ演出における可動体1008の演出動作は終了する。
図67(k)から引き続く図67(l)は、可動体1002が初期位置から最上方の位置に位置している状態を示している。本例において、可動体1002は、初期位置から上方に移動して、演出動作を開始する。
図67(l)から引き続く図67(m)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が回転動作を開始した状態を示している。サブ液晶ユニット1032は、図67(l)に示す、上下端辺が水平方向と平行であり、左右端辺が上下方向と平行である初期姿勢から、時計回りおよび反時計回りに180°回転可能である。図67(m)において、サブ液晶ユニット1032は、反時計回りに45°回転している。
図67(m)から引き続く図67(n)は、サブ液晶ユニット1032が図67(m)に示す状態から時計周りに90°回転した状態を示している。図67(l)〜(n)に示すように、サブ液晶ユニット1032の回転前後で、気球の画像および雲の画像の視認可能となる部分が異なっている。気球の画像や雲の画像が予告画像として表示されている場合において、可動体の動作前後で当該予告画像の視認可能な部分が異なる。可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある図柄変動表示は、予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある先読み予告が実行された場合には、可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない先読み予告が実行された場合よりも、先読み対象となる図柄変動表示で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図67(n)から引き続く図67(o)は、サブ液晶ユニット1032が図67(n)に示す状態から反時計周りに45°回転して初期姿勢に復帰した状態を示している。
図67(o)から引き続く図67(p)は、可動体1002が下方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。これにより、当該リーチ演出における可動体1002の演出動作は終了する。
図67(p)から引き続く図67(q)は、可動体1012が初期位置から時計回りに60°回転した状態を示している。図67(r)は、図67(q)と同じタイミングのメイン液晶ユニット1001だけを抜き出して示して、可動体1012が初期位置から時計回りに60°回転した状態を示している。可動体1012の回転動作により、可動体1012と装飾図柄表示装置208に表示されている画像とがオーバーラップしている。このため、可動体1012により太陽の画像および「装飾2」の一部が遊技者から視認不可能となる。可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある図柄変動表示は、予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある先読み予告が実行された場合には、可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない先読み予告が実行された場合よりも、先読み対象となる図柄変動表示で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図67(q)、(r)から引き続く図67(s)は、メイン液晶ユニット1001だけを抜き出して示して、可動体1012が図67(q)、(r)に示す状態から反時計回りに90°回転して初期位置に復帰した状態を示している。図67(t)は、図67(s)と同じタイミングの遊技盤1000を示している。可動体1012が初期位置に復帰すると当該リーチ演出における可動体1012の演出動作は終了する。
図67(s)、(t)から引き続く図67(u)は、可動体1004が初期位置から時計回りに60°回転した状態を示している。図67(v)は、図67(u)と同じタイミングの可動体1002だけを抜き出して示して、可動体1004が初期位置から時計回りに60°回転した状態を示している。可動体1004の回転動作により、可動体1004とサブ表示装置1030に表示されている海の景色の画像とがオーバーラップしている。このため、可動体1004により海の景色の画像の一部が遊技者から視認不可能となる。海の景色の画像は、予告画像として表示される場合がある。可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある図柄変動表示は、予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある先読み予告が実行された場合には、可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない先読み予告が実行された場合よりも、先読み対象となる図柄変動表示で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
また、図67(u)に示すように、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて特図1の保留数が0から1に増加し、演出表示領域208dに白色円形の保留アイコンが表示されている。
図67(u)、(v)から引き続く図67(w)は、可動体1002だけを抜き出して示して、可動体1004が図67(u)、(v)に示す状態から反時計回りに60°回転して初期位置に復帰した状態を示している。図67(x)は、図67(w)と同じタイミングの遊技盤1000を示している。可動体1004が初期位置に復帰すると当該リーチ演出における可動体1004の演出動作は終了する。
図67(w)、(x)から引き続く図67(y)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果ははずれである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果がはずれであることが報知されている。
図67(y)から引き続く図67(z)は、特図変動遊技の非実行中に変動アイコンの消去アニメーションが実行された状態を示している。演出表示領域208dにおいて、終了した特図1変動遊技に対応する黒色円形の変動アイコンが消去されている。
図67(z)から引き続く図67(イ)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示されている。
図67(イ)から引き続く図67(ロ)は、主制御部300から送信された図柄変動開始コマンドを第1副制御部400が受信したことに基づいて、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。図柄変動開始コマンドには変動時間の情報が含まれている。本例の変動時間は、図43に示す主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において、例えば、30秒に決定されている。
図67(ロ)から引き続く図67(ハ)は、変動開始から15秒経過時に電断が生じ、パチンコ機100の電源がオフになった状態を示している。装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030の表示が消去され、全てのランプが消灯される。また、本例では、可動体1002以外の全ての可動体が電断が生じたタイミングの位置で静止する。
図67(ハ)から引き続く図67(ニ)は、可動体1002が初期位置から最下方の位置に移動した状態を示している。上述したように、パチンコ機100の電源がオフになった場合には、可動体1002は自重により移動範囲の最下方の位置まで移動する。可動体1002は、パチンコ機100が電源オフの非稼働状態である場合に最下方の位置に位置する。可動体1002の最下方の位置は、可動体1002の非稼働位置である。可動体1002が非稼働位置に位置する場合に、サブ表示装置1030の表示領域上端部のみが遊技者から視認可能である。
図67(ニ)から引き続く図68(a)は、パチンコ機100の電源がオフである状態を示している。
図68(a)から引き続く図68(b)は、パチンコ機100の電源がオン状態になった状態を示している。パチンコ機100は、電源がオフからオンになった場合に、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500の順に起動する。図68(b)では、主制御部300の起動が完了して特図1表示装置212における特図1変動遊技が再開されており、第1副制御部400が起動中であり、第1副制御部400が制御する装飾図柄表示装置208には、「起動中。。。」の文字列画像が表示されている。
図68(b)から引き続く図68(c)は、第2副制御部500が起動した状態を示している。第2副制御部500の起動後に第2副制御部500が制御する可動体の初期動作が実行される。装飾図柄表示装置208には、「初期動作中」の文字列画像が表示されて、可動体の初期動作が実行されることが報知されている。
図68(c)から引き続く図68(d)は、可動体の初期動作が開始された状態を示している。本例において、まず可動体1002の初期動作が実行される。図68(d)に示すように、可動体1002が最上方の位置に移動している。また、可動体1002に設けられたサブ表示装置1030には、装飾図柄表示装置208と同様に「初期動作中」の文字列画像が表示されている。
図68(d)から引き続く図68(e)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が初期姿勢から反時計回りに45°回転した状態を示している。図68(e)から引き続く図68(f)は、サブ液晶ユニット1032が図68(e)に示す状態から反時計回りに90°回転した状態を示している。図68(f)から引き続く図68(g)は、サブ液晶ユニット1032が図68(f)に示す状態から反時計回りに45°回転して初期姿勢に復帰した後に可動体1002が初期位置に移動した状態を示している。本例の可動体1002の初期動作において、まず、可動体1002が最下方の位置から最上方の位置に移動し、次いで、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢から反時計回りに45°回転し、次いで、サブ液晶ユニット1032が時計回りに90°回転し、次いで、サブ液晶ユニット1032が反時計回りに45°回転して初期姿勢に復帰し、最後に、可動体1002が初期位置に移動する。これらの動作が終了すると、可動体1002の初期動作は完了する。可動体1002の初期位置は、可動体1002の演出動作の開始位置である。
図68(g)から引き続く図68(h)は、可動体1010が初期動作を開始した状態を示している。可動体1010は、初期位置から移動範囲のうちの最下方の位置に移動している。図68(h)から引き続く図68(i)は、可動体1010が初期動作を完了した状態を示している。可動体1010は、上方に移動して初期位置に復帰している。本例の可動体1010の初期動作において、まず、可動体1010が初期位置(最上方の位置)から最下方の位置に移動し、次いで、可動体1010が最下方の位置から初期位置に復帰する。これらの動作が終了すると、可動体1010の初期動作は完了する。
図68(i)から引き続く図68(j)は、可動体1006が初期動作を開始した状態を示している。可動体1006は、初期位置から移動範囲のうちの最右端に移動している。図68(j)から引き続く図68(k)は、可動体1006が初期動作を完了した状態を示している。可動体1006は、左方に移動して初期位置に復帰している。本例の可動体1006の初期動作において、まず、可動体1006が初期位置から最右端の位置に移動し、次いで、可動体1006が最右端の位置から初期位置に復帰する。これらの動作が終了すると、可動体1006の初期動作は完了する。
図68(k)から引き続く図68(l)は、可動体1008が初期動作を開始した状態を示している。可動体1008は、初期位置から移動範囲のうちの最左端に移動している。図68(l)から引き続く図68(m)は、可動体1008が初期動作を完了した状態を示している。可動体1008は、右方に移動して初期位置に復帰している。本例の可動体1008の初期動作において、まず、可動体1008が初期位置から最左端の位置に移動し、次いで、可動体1008が最左端の位置から初期位置に復帰する。これらの動作が終了すると、可動体1008の初期動作は完了する。
図68(m)から引き続く図68(n)は、可動体1012が初期動作を開始した状態を示している。可動体1012は、初期位置から時計回りに60°回転している。図68(n)から引き続く図68(o)は、可動体1012が初期動作を完了した状態を示している。可動体1012は、反時計回りに60°回転して初期位置に復帰している。本例の可動体1012の初期動作において、まず、可動体1012が初期位置から時計回りに60°回転し、次いで、可動体1012が反時計回りに60°回転して初期位置に復帰する。これらの動作が終了すると、可動体1012の初期動作は完了する。
図68(o)から引き続く図68(p)は、可動体1004が初期動作を開始した状態を示している。可動体1004は、初期位置から時計回りに60°回転している。図68(p)から引き続く図68(q)は、可動体1004が初期動作を完了した状態を示している。可動体1004は、反時計回りに60°回転して初期位置に復帰している。本例の可動体1004の初期動作において、まず、可動体1004が初期位置から時計回りに60°回転し、次いで、可動体1004が反時計回りに60°回転して初期位置に復帰する。これらの動作が終了すると、可動体1004の初期動作は完了する。また、本例において、可動体1004の初期動作が完了すると、全ての可動体の初期動作が完了する。
本例において、可動体1002、可動体1010、可動体1006、可動体1008、可動体1012、可動体1004の順に可動体の初期動作が実行される。なお、可動体の初期動作の実行順は任意に設定可能である。
図68(q)から引き続く図68(r)は、特図1表示装置212での特図1変動遊技が実行中である状態を示している。特図変動遊技の実行中に電断が生じた場合には、第1副制御部400は、可動体の初期動作の完了後から、主制御部300から図柄変動停止コマンドを受信するまで、装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030が準備画面となるように制御する。これにより、装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030には「準備中」の文字列画像が表示される。また、図68(r)に示すタイミングで特図1始動口230に遊技球が1個入球しているが、装飾図柄表示装置208は準備中画面のため増加した保留を示す保留アイコンを表示していない。なお、特図1保留ランプ218の最左端のLEDが点灯され特図1の保留数が1であることが特図1保留ランプ218により報知される。
また、主制御部300は、電断時に実行した電断処理(ステップS243)により、RAM308に記憶されている実行中の特図1変動遊技の当否判定結果、停止図柄、変動時間、特図1表示図柄更新タイマ等を復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避しておく。主制御部300は、電源オン後の復電処理(ステップS111)により、当該復帰データに基づいて、電断前の遊技状態に復帰する。これにより、主制御部300は、電断時に実行されていた特図1変動遊技の変動時間が30秒経過すると当該特図1変動遊技を終了する制御を実行する。
図68(r)から引き続く図68(s)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例の特図1変動遊技の結果ははずれである。第1副制御部400は、当否判定結果がはずれであることの情報を含む図柄変動停止コマンドを主制御部300から受信したことに基づいて、装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030の演出表示を再開させる。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cにははずれの図柄組み合わせである「装飾2−装飾2−装飾3」が停止表示され、演出表示領域208dには、太陽の画像、雲の画像および気球の画像を含む背景画像が表示される。また、特図1の保留が1であるので、演出表示領域208dには白色円形の保留アイコンが1つ表示されている。また、電断前に実行されていた特図変動遊技に対応する変動アイコンは、復電後における装飾図柄表示装置208の演出表示において表示されない。また、サブ表示装置1030には、海の景色の画像が表示される。
図68(s)から引き続く図68(t)は、特図1の保留が1つ消化されて特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示され、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される。また、可動体1002は、第2副制御部500が演出動作開始命令を受信するまで初期位置で待機する。また、可動体1008が初期位置から最右端の位置に移動している。可動体1008が最右端の位置に移動すると、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端部が視認可能となる。このため、可動体1008が最右端の位置に移動することにより、可動体1008が初期位置に位置していた場合に可動体1008にオーバーラップしていた予告画像が視認可能となる場合がある。当該予告画像が視認可能となる場合がある図柄変動表示は、当該予告画像が視認不可能のままである図柄変動表示よりも、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図68(t)から引き続く図68(u)は、可動体1002が演出動作を開始した状態を示している。第2副制御部500は、可動体1002の演出動作の開始命令を含むコマンドを第1副制御部400から受信したことに基づいて、可動体1002の駆動制御を開始する。可動体1002は、初期位置から最上方の位置に移動している。
図68(u)から引き続く図68(v)は、可動体1002が初期位置に復帰した状態を示している。可動体1002は、第2副制御部500が演出動作開始命令を受信するまで初期位置で待機する。また、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて特図1の保留数が0から1に増加し、演出表示領域208dに黒色円形の保留アイコンが表示されている。
図68(v)から引き続く図68(w)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果ははずれである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果がはずれであることが報知されている。また、可動体1008が初期位置に復帰している。また、装飾図柄の停止表示中に変動アイコンの消去アニメーションが実行されて、白色円形の変動アイコンが消去される。
図68(w)から引き続く図68(x)は、特図1の保留が1つ消化されて特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示され、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される。また、可動体1002は、初期位置において演出動作の開始命令を受信するのを待機している。
図68(x)から引き続く図68(y)は、可動体1002が演出動作を開始した状態を示している。第2副制御部500は、可動体1002の演出動作の開始命令を含むコマンドを第1副制御部400から受信したことに基づいて、可動体1002の駆動制御を開始する。本例において、可動体1002が初期位置から最上方の位置に移動した後、サブ液晶ユニット1032が反時計回りに60°回転している。
図68(y)から引き続く図68(z)は、可動体1002が初期位置に復帰した状態を示している。サブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰した後、可動体1002が下方に移動して初期位置に復帰する。なお、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰する回転動作の実行中に可動体1002が下方に移動してもよい。
図68(z)から引き続く図68(イ)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果ははずれである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果がはずれであることが報知されている。
図68(イ)から引き続く図68(ロ)は、装飾図柄の停止表示中に変動アイコンの消去アニメーションが実行された状態を示している。これにより、黒色円形の変動アイコンが消去されている。
本実施例において、可動体1002は、初期位置から演出動作を開始し、初期位置で演出動作を終了する。なお、可動体1002は、初期位置および最下方の位置以外の位置から演出動作を開始してもよい。可動体1002は、最下方の位置から演出動作を開始してもよい。可動体1002は、最下方の位置で演出動作を終了してもよい。可動体1002は、初期位置および最下方の位置以外の位置で演出動作を終了してもよい。可動体1002は、初期位置および最下方の位置以外の位置で演出動作を開始し、初期位置および最下方の位置以外の位置で演出動作を終了してもよい。可動体1002の演出動作の開始位置と演出動作の終了位置とが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
ことを特徴とする遊技台。
また、可動体1002が初期位置および最下方の位置以外の位置(例えば、第四の位置)にある状態で電源がオフにされた際も、可動体1002が第四の位置から最下方の位置に移動するように構成されていてもよい。
また、可動体1002が第四の位置、初期位置および最下方の位置以外の位置である第三の位置にある状態で電源がオフにされた際も、可動体1002が当該第三の位置から最下方の位置に移動するように構成されている。
また、可動体1002を制御する第四の制御手段(例えば、第2副制御部500)と、可動体1002を駆動する駆動手段と、を備えている。
また、可動体1002が初期位置に位置するか否かを検知するセンサを備え、電源オフになった場合に、可動体1002が初期位置に位置していないことを当該センサが検知した場合には、可動体1002が最下方の位置に移動するように構成されている。なお、可動体が初期姿勢であるか否かを検知するセンサを備え、電源オフになった場合に、可動体が初期姿勢にでないことを当該センサが検知した場合には、可動体を初期姿勢に復帰させるように構成されていてもよい。なお、可動体1002の本実施例における駆動制御を別の可動体に適用してもよい。
(実施例2)
図69は、本実施の形態の実施例2における演出例を示している。図69は、演出状態を時系列で示している。図69の各図は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図69(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図69(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図69(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。
図69(a)から引き続く図69(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加し、増加した特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が開始された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、演出表示領域208dには黒色円形の変動アイコンが表示されている。
図69(b)から引き続く図69(c)は、可動体1002および可動体1010が演出動作の実行を開始した状態を示している。可動体1002は初期位置から最上方の位置に移動し、可動体1010は初期位置から最下方の位置に移動している。可動体1002と可動体1010の移動開始のタイミングは同時であってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。ほぼ同様のタイミングで装飾図柄表示装置208の前方に移動する可動体の数が多い図柄変動表示は、同様のタイミングで装飾図柄表示装置208の前方に移動する可動体の数が少ない図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図69(c)から引き続く図69(d)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032および可動体1010が回転動作を実行し、可動体1006が演出動作を実行した状態を示している。本実施例において、可動体1010は、図69(c)に示す初期姿勢から時計回りに180°回転可能であり、当該初期姿勢から反時計回りに180°回転可能である。可動体1010の初期姿勢は、可動体1010上下端辺が水平方向と平行となる姿勢である。また、可動体1010を回転動作させる駆動機構には、サブ液晶ユニット1032を回転動作させる駆動機構と同様のものを採用することができる。図69(d)に示す状態では、可動体1010は時計回りに30°回転し、サブ液晶ユニット1032は時計回りに30°回転し、可動体1006は初期位置から右方に移動している。可動体1010とサブ液晶ユニット1032と可動体1006の動作開始のタイミングは同時であってもよいし、2つの可動体の動作開始タイミングが同時であってもよいし、3つの可動体の動作開始タイミングは別々であってもよい。ほぼ同様のタイミングで装飾図柄表示装置208の前方で回転動作する可動体の数が多い図柄変動表示は、同様のタイミングで装飾図柄表示装置208の前方で回転動作する可動体の数が少ない図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図69(d)から引き続く図69(e)は、特図1変動遊技の実行中に電断が生じ、パチンコ機100の電源がオフになった状態を示している。装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030の表示が消去され、全てのランプが消灯される。
図69(e)から引き続く図69(f)は、パチンコ機100が電源オフの状態でサブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰した状態を示している。本実施例によるパチンコ機100は、外部からの電源が断たれた後も可動体を初期位置や初期姿勢に復帰させるための電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を電源制御部660に備えている。第2副制御部500は、電断が生じた場合、蓄電回路から供給される電源により可動体を駆動して初期位置や初期姿勢に復帰させる。本実施例では、電断が生じた場合には、サブ液晶ユニット1032および可動体1010を初期姿勢に復帰させる制御が実行され、可動体1006を初期位置に復帰させる制御が実行されない。可動体1006は電断が生じた際の位置で静止したままとなる。なお、可動体1006が回転動作可能であり、可動体1006が回転動作を実行した後に電断が生じた場合には、可動体1006は初期姿勢から回転した状態のままで静止する。
図69(f)から引き続く図69(g)は、可動体1002が最下方の位置に移動した状態を示している。第2副制御部500は、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰した後、可動体1002の駆動制御を終了する。このため、パチンコ機100の電源オフ状態では、可動体1002は初期位置より下方の最下方の位置まで自重により移動する。なお、第2副制御部500は、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰した後も可動体1002の駆動制御を継続し、可動体1002を最下方の位置まで移動させる駆動制御を実行してもよい。
図69(f)から引き続く図69(h)は、可動体1010が初期姿勢に復帰した状態を示している。図69(h)から引き続く図69(i)は、可動体1010が初期位置に復帰した状態を示している。
図69(i)から引き続く図69(j)は、パチンコ機100の電源がオフのままである状態を示している。パチンコ機100は、電源投入待ちの状態である。
図69(j)から引き続く図69(k)は、パチンコ機100の電源がオン状態になった状態を示している。図69(k)では、主制御部300の起動が完了して特図1表示装置212における特図1変動遊技が再開されており、第1副制御部400が起動中であり、第1副制御部400が制御する装飾図柄表示装置208には、「起動中。。。」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像のうちの「起」の文字画像が可動体1006により隠れている。
図69(k)から引き続く図69(l)は、第2副制御部500が起動した状態を示している。第2副制御部500の起動後に第2副制御部500が制御する可動体の初期動作が実行される。装飾図柄表示装置208には、「初期動作中」の文字列画像が表示されて、可動体の初期動作が実行されることが報知されている。
図69(l)から引き続く図69(m)は、可動体の初期動作が開始された状態を示している。本例において、まず可動体1002の初期動作が実行される。図69(m)に示すように、可動体1002が最下方の位置から最上方の位置に移動している。また、可動体1002に設けられたサブ表示装置1030には、装飾図柄表示装置208と同様に「初期動作中」の文字列画像が表示されている。
図69(m)から引き続く図69(n)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が初期姿勢から反時計回りに45°回転した状態を示している。図69(n)から引き続く図69(o)は、サブ液晶ユニット1032が図69(n)に示す状態から反時計回りに90°回転した状態を示している。図69(o)から引き続く図69(p)は、サブ液晶ユニット1032が図69(o)に示す状態から反時計回りに45°回転して初期姿勢に復帰した後に可動体1002が初期位置に移動した状態を示している。これらの動作が終了すると、可動体1002の初期動作は完了する。
図69(p)から引き続く図69(q)は、可動体1010が初期動作を開始した状態を示している。本例の可動体1010の初期動作において、まず、可動体1010が初期位置から最下方の位置に移動する。図69(q)から引き続く図69(r)は、可動体1010が初期姿勢から時計回りに45°回転した状態を示している。図69(r)から引き続く図69(s)は、可動体1010が図69(r)に示す状態から反時計回りに45°回転して初期位置に復帰した状態を示している。図69(s)から引き続く図69(t)は、可動体1010が上方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。本例の可動体1010の初期動作において、まず、可動体1010が初期位置から最下方の位置に移動し、次いで、可動体1010が初期姿勢から時計回りに45°回転し、次いで、可動体1010が反時計回りに45°回転して初期姿勢に復帰し、最後に、可動体1010が初期位置に移動する。これらの動作が終了すると、可動体1010の初期動作は完了する。
図69(t)から引き続く図69(u)は、可動体1006が初期動作を開始した状態を示している。可動体1006は初期動作開始時に初期位置以外の位置で停止している場合には、まず、可動体1006は初期位置に復帰する。図69(u)から引き続く図69(v)は、可動体1006が初期位置から移動範囲のうちの最右端に移動した状態を示している。図69(v)から引き続く図69(w)は、可動体1006が初期動作を完了した状態を示している。可動体1006は、左方に移動して初期位置に復帰している。本例の可動体1006の初期動作において、まず、可動体1006は初期位置に復帰し、次いで、可動体1006が初期位置から最右端の位置に移動し、次いで、可動体1006が最右端の位置から初期位置に復帰する。これらの動作が終了すると、可動体1006の初期動作は完了する。
図69(w)から引き続く図69(x)は、可動体1008が初期動作を開始した状態を示している。可動体1008は、初期位置から移動範囲のうちの最左端に移動している。図69(x)から引き続く図69(y)は、可動体1008が初期動作を完了した状態を示している。可動体1008は、右方に移動して初期位置に復帰している。
図69(y)から引き続く図69(z)は、可動体1012が初期動作を開始した状態を示している。可動体1012は、初期位置から時計回りに60°回転している。図69(z)から引き続く図69(イ)は、可動体1012が初期動作を完了した状態を示している。可動体1012は、反時計回りに60°回転して初期位置に復帰している。
また、図69(イ)では、可動体1004が初期動作を開始している。可動体1004は、初期位置から時計回りに60°回転している。図69(イ)から引き続く図69(ロ)は、可動体1004が反時計回りに60°回転して初期位置に復帰した状態を示している。図69(ロ)から引き続く図69(ハ)は、可動体1004が時計回りに60°回転した状態を示している。図69(ハ)から引き続く図69(二)は、可動体1004が時計回りに60°回転して初期位置に復帰した状態を示している。本例の可動体1004の初期動作において、まず、可動体1004が初期位置から時計回りに60°回転し、次いで、可動体1004が反時計回りに60°回転して初期位置に復帰し、次いで、可動体1004が初期位置から時計回りに60°回転し、次いで、可動体1004が反時計回りに60°回転して初期位置に復帰する。これらの動作が終了すると、可動体1004の初期動作は完了する。このように、可動体の初期動作において同じ動作が複数回実行されてもよい。また、本例において、可動体1004の初期動作が完了すると、全ての可動体の初期動作が完了する。
(実施例3)
図70は、本実施の形態の実施例3における演出例を示している。図69は、演出状態を時系列で示している。図70の各図は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図70(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図70(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図70(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。
図70(a)から引き続く図70(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加し、増加した特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が開始された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、演出表示領域208dには黒色円形の変動アイコンが表示されている。
図70(b)から引き続く図70(c)は、可動体1002および可動体1010が演出動作の実行を開始した状態を示している。可動体1002は初期位置から最上方の位置に移動し、可動体1010は初期位置から最下方の位置に移動している。
図70(c)から引き続く図70(d)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032、可動体1004および可動体1010が回転動作を実行し、可動体1006が演出動作を実行した状態を示している。本実施例において、可動体1010は、図70(c)に示す初期姿勢から時計回りに180°回転可能であり、当該初期姿勢から反時計回りに180°回転可能である。図70(d)に示す状態では、可動体1010は時計回りに30°回転し、可動体1004は時計回りに60°回転し、サブ液晶ユニット1032は時計回りに30°回転し、可動体1006は初期位置から右方に移動している。サブ液晶ユニット1032と可動体1004の動作開始のタイミングは同時であってもよい、異なっていてもよい。
図70(d)から引き続く図70(e)は、特図1変動遊技の実行中に電断が生じ、パチンコ機100の電源がオフになった状態を示している。装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030の表示が消去され、全てのランプが消灯される。
図70(e)から引き続く図70(f)は、パチンコ機100が電源オフの状態でサブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰した状態を示している。本実施例によるパチンコ機100は、外部からの電源が断たれた後も可動体を初期位置や初期姿勢に復帰させるための電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を電源制御部660に備えている。第2副制御部500は、電断が生じた場合、蓄電回路から供給される電源により可動体を駆動して初期位置や初期姿勢に復帰させる。本実施例では、電断が生じた場合には、サブ液晶ユニット1032および可動体1010を初期姿勢に復帰させる制御が実行され、可動体1004、1006を初期位置に復帰させる制御が実行されない。可動体1004、1006は電断が生じた際の位置で静止したままとなる。なお、可動体1006が回転動作可能であり、可動体1006が回転動作を実行した後に電断が生じた場合には、可動体1006は初期姿勢から回転した状態のままで静止する。また、可動体1004、1006を初期位置に復帰させる制御が実行されてもよい。
図70(f)から引き続く図70(g)は、可動体1002が最下方の位置に移動した状態を示している。第2副制御部500は、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰した後、可動体1002の駆動制御を終了する。このため、パチンコ機100の電源オフ状態では、可動体1002は初期位置より下方の最下方の位置まで自重により移動する。なお、第2副制御部500は、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰した後も可動体1002の駆動制御を継続し、可動体1002を最下方の位置まで移動させる駆動制御を実行してもよい。
図70(g)から引き続く図70(h)は、可動体1010が初期姿勢に復帰した状態を示している。図70(h)から引き続く図70(i)は、可動体1010が初期位置に復帰した状態を示している。
図70(i)から引き続く図70(j)は、パチンコ機100の電源がオフのままである状態を示している。パチンコ機100は、電源投入待ちの状態である。
図70(j)から引き続く図70(k)は、パチンコ機100の電源がオン状態になった状態を示している。図70(k)では、主制御部300の起動が完了して特図1表示装置212における特図1変動遊技が再開されており、第1副制御部400が起動中であり、第1副制御部400が制御する装飾図柄表示装置208には、「起動中。。。」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像のうちの「起」の文字画像が可動体1006により隠れている。
図70(k)から引き続く図70(l)は、第2副制御部500が起動した状態を示している。第2副制御部500の起動後に第2副制御部500が制御する可動体の初期動作が実行される。装飾図柄表示装置208には、「初期動作中」の文字列画像が表示されて、可動体の初期動作が実行されることが報知されている。
図70(l)から引き続く図70(m)は、可動体の初期動作が開始された状態を示している。本例において、可動体の初期動作開始時に初期位置と異なる位置で停止している可動体が存在する場合は、当該可動体を初期位置に復帰させる制御が実行される。図70(m)では、まず、可動体1006が初期位置に復帰している。
図70(m)から引き続く図70(n)は、可動体1004が初期位置に復帰した状態を示している。可動体1004は反時計回りに60°回転して初期位置に復帰している。
図70(n)から引き続く図70(o)は、可動体1002が最下方の位置から初期値に復帰した状態を示している。図70(o)から引き続く図70(p)は、可動体1002が初期動作を開始して最上方の位置に移動した状態を示している。可動体1002は、初期位置に復帰した後に初期動作を開始する。
(実施例4)
図71は、本実施の形態の実施例4における演出例を示している。図71は、演出状態を時系列で示している。図71(a)〜(n)の各図は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図71(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図71(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図71(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。
図71(a)から引き続く図71(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加し、増加した特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が開始された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、演出表示領域208dには黒色円形の変動アイコンが表示されている。
図71(b)から引き続く図71(c)は、可動体1002が演出動作の実行を開始した状態を示している。可動体1002は初期位置から最上方の位置に移動している。
図71(c)から引き続く図71(d)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が回転動作を実行した状態を示している。サブ液晶ユニット1032は反時計回りに180°回転している。
図71(d)から引き続く図71(e)は、特図1変動遊技の実行中に電断が生じ、パチンコ機100の電源がオフになった状態を示している。装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030の表示が消去され、全てのランプが消灯される。
図71(e)から引き続く図71(f)は、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰しないまま可動体1002が最下方の位置に自重で移動した状態を示している。本例では、電断時に可動体を初期姿勢や初期位置に復帰させる制御が実行されない。
図71(g)から引き続く図71(g)は、パチンコ機100の電源がオフのままである状態を示している。パチンコ機100は、電源投入待ちの状態である。
図71(g)から引き続く図71(h)は、パチンコ機100の電源がオン状態になった状態を示している。図71(h)では、主制御部300の起動が完了して特図1表示装置212における特図1変動遊技が再開されており、第1副制御部400が起動中であり、第1副制御部400が制御する装飾図柄表示装置208には「起動中。。。」の文字列画像が表示され、サブ表示装置1030には「起動中」の文字列画像が表示されている。
図71(h)から引き続く図71(i)は、第2副制御部500が起動した状態を示している。第2副制御部500の起動後に第2副制御部500が制御する可動体の初期動作が実行される。装飾図柄表示装置208には、「初期動作中」の文字列画像が表示されて、可動体の初期動作が実行されることが報知されている。
図71(i)から引き続く図71(j)は、可動体1002の初期動作が開始された状態を示している。可動体1002が最上方の位置に移動した後、サブ液晶ユニット1032が時計回りに回転する動作を実行している。初期動作において、サブ液晶ユニット1032は初期姿勢から時計回りに180°回転する動作を実行する。本例において、サブ液晶ユニット1032は初期動作開始時に初期姿勢から反時計回りに180°回転したまま静止していたので、サブ液晶ユニット1032は初期動作開始後に時計回りに360°回転動作する。
図71(j)から引き続く図71(k)は、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢から時計回りに180°回転して静止した状態を示している。図71(k)から引き続く図71(l)は、サブ液晶ユニット1032が反時計回りに回転動作している状態を示している。サブ液晶ユニット1032は図71(k)に示す状態から反時計回りに360°回転した後、時計回りに180°回転して初期姿勢に復帰する。図71(l)から引き続く図71(m)は、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢に復帰した状態を示している。図71(m)から引き続く図71(n)は可動体1002が初期位置に移動した状態を示している。可動体1002は、初期位置に移動したら初期動作を終了する。
図71(o)は、図71(f)〜(i)に示す状態の可動体1002を後方右側から見た状態を示している。本例では、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢から反時計回りに180°回転した状態で可動体1002が最下方に移動している。図71(o)に示すように、下側ベース1044の前側下方には、可動体1002を逃がす空間を備えた下側逃げ部1050が設けられている。下側逃げ部1050は、遊技盤1000の前面ステージ244の後側下方であって遊技盤1000のセンターケースに設けられている。下側逃げ部1050の最下端には、サブ液晶ユニット1032を受ける平面を備えた受け部1052が配置されている。受け部1052の上面には緩衝部1054が設けられている。緩衝部1054にはシート状の緩衝部材が用いられている。
サブ液晶ユニット1032が初期姿勢から例えば45°以上回転した状態でパチンコ機100の電源がオフになるとサブ液晶ユニット1032の移動ユニット1036を下側ベース1044で受けられないが、下側逃げ部1050の受け部1052で受けることができる。これにより、初期姿勢とは異なる姿勢の可動体1002が下限位置まで移動したとしても可動体1002が周辺装置や周辺部材に衝突するのを防ぐことができる。
なお、図示が省略するが、可動体1002が可動体1010の初期位置よりも上方に移動可能である場合には、上側逃げ部が設けられていてもよい。上側逃げ部は、下側逃げ部1050と同様に、可動体1002が周辺装置や周辺部材に衝突するのを防ぐために設けられている。上側逃げ部には、サブ液晶ユニット1032を受ける平面を備えた受け部と、当該受け部の下面に緩衝部が設けられていればよい。
(実施例5)
図72は、本実施の形態の実施例5における演出例を示している。図72は、演出状態を時系列で示している。図72の各図は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図72(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図72(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図72(a)に示す状態において、可動体1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。
図72(a)から引き続く図72(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、黒色円形の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。
図72(b)から引き続く図72(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。
図72(c)から引き続く図72(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。
図72(d)から引き続く図72(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図72(e)以降でリーチ演出が開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、メイン液晶ユニット1001が回転動作可能になっている。メイン液晶ユニット1001の回転動作を実行する駆動機構は、上記実施例におけるサブ液晶ユニット1032の回転動作を実行する駆動機構と同様の機構が用いられている。このように、メイン液晶ユニット1001は可動体としても機能する。また、メイン液晶ユニット1001は、装飾図柄表示装置208の表示領域の上下端辺が水平方向と平行になる初期姿勢から、当該表示領域の中心を回転中心として時計回りおよび反時計回りに45°回転可能である。また、メイン液晶ユニット1001が回転動作可能である場合には、サブ液晶ユニット1032が回転動作不可能であってもよいし、両方のユニットが回転動作可能であってもよい。本実施例では、サブ液晶ユニット1032は、遊技盤1000に固定されており、回転動作不可能である。また、上記実施の形態のようにメイン液晶ユニット1001が回転動作不可能である場合には、サブ液晶ユニット1032が、回転動作可能であってもよいし、回転動作不可能であってもよい。
図72(e)から引き続く図72(f)は、メイン液晶ユニット1001の回転動作の前段階の演出が開始されて状態を示している。本例では、メイン液晶ユニット1001が回転動作を開始する前に、サブ表示装置1030に変動アイコン、保留アイコン、および装飾図柄が表示された後、装飾図柄表示装置208からこれらの表示が消去される。本例では、まず、サブ表示装置1030に黒色円形の変動アイコンが表示された後、装飾図柄表示装置208から変動アイコンが消去される。なお、装飾図柄表示装置208に保留アイコンが表示されている場合には、サブ表示装置1030に保留アイコンが表示された後、装飾図柄表示装置208から保留アイコンが消去される。サブ表示装置1030に表示される変動アイコンおよび保留アイコンの表示態様は、装飾図柄表示装置208に表示されていた変動アイコンおよび保留アイコンの表示態様と同じである。
図72(f)から引き続く図72(g)は、サブ表示装置1030に装飾図柄が表示された状態を示している。サブ表示装置1030が、左右図柄として「装飾2」を仮停止表示し、中図柄を変動表示させた後、装飾図柄表示装置208から装飾図柄の表示が消去される。
装飾図柄表示装置208において、変動アイコンや保留アイコンや装飾図柄等の表示が消去されると、これらの表示にオーバーラップされていた別の表示が遊技者に視認可能になる場合がある。当該別の表示は予告画像として表示される場合がある。当該別の表示が遊技者に視認可能となる場合がある図柄変動表示は、当該別の表示が遊技者に視認不可能なままである図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図72(g)から引き続く図72(h)は、メイン液晶ユニット1001が演出動作を開始した状態を示している。メイン液晶ユニット1001は初期姿勢から反時計回りに45°回転している。
図72(h)から引き続く図72(i)は、メイン液晶ユニット1001が図72(h)に示す状態から時計回りに90°回転した状態を示している。また、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて特図1の保留数が0から1に増加し、サブ表示装置1030に白色円形の保留アイコンが表示されている。
図72(i)から引き続く図72(j)は、メイン液晶ユニット1001が図72(i)に示す状態から反時計回りに45°回転して初期姿勢に復帰した状態を示している。また、サブ表示装置1030には中図柄として「装飾3」が仮停止表示され、第1副制御部400が主制御部300から送信された図柄変動停止コマンドを受信したことに基づいて、サブ表示装置1030には確定図柄として「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示される。
図72(j)から引き続く図72(k)は、変動アイコンの消去アニメーションが実行された状態を示している。サブ表示装置1030では、変動アイコンの消去アニメーションが実行され、黒色円形の変動アイコンが消去されている。
図72(k)から引き続く図72(l)は、特図変動遊技の非実行状態を示している。不図示の特図1表示装置212にははずれ図柄の特図1が停止表示され、サブ表示装置1030には「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されている。
図72(l)から引き続く図72(m)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションがサブ表示装置1030に表示される。また、特図1変動遊技の開始後に、可動体1006が最左端に移動している。このため、可動体1006は遊技者から視認不可能となる。
図72(m)から引き続く図72(n)は、サブ表示装置1030において装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。
図72(n)から引き続く図72(o)は、装飾図柄の変動表示が装飾図柄表示装置208において再開された状態を示している。本例では、メイン液晶ユニット1001が回転演出動作を実行した特図変動遊技の次の特図変動遊技の実行中において装飾図柄表示装置208での装飾図柄の変動表示が再開される。装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が開始された後、サブ表示装置1030において装飾図柄の変動表示が消去される。
図72(o)から引き続く図72(n)は、変動アイコンの表示が装飾図柄表示装置208において再開された状態を示している。本例では、メイン液晶ユニット1001が回転演出動作を実行した特図変動遊技の次の特図変動遊技の実行中において装飾図柄表示装置208での変動アイコンおよび保留アイコンの表示が再開される。装飾図柄表示装置208において変動アイコンの表示が開始された後、サブ表示装置1030において変動アイコンが消去される。なお、サブ表示装置1030に保留アイコンが表示されていた場合には、装飾図柄表示装置208において保留アイコンの表示が開始された後、サブ表示装置1030において保留アイコンが消去される。
図72(p)から引き続く図72(q)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果ははずれである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果がはずれであることが報知されている。なお、特図1変動遊技の終了後に可動体1006が初期位置に復帰してもよい。
図72(q)から引き続く図72(r)は、特図変動遊技の非実行中に変動アイコンの消去アニメーションが実行された状態を示している。演出表示領域208dにおいて、終了した特図1変動遊技に対応する白色円形の変動アイコンが消去されている。
(実施例6)
図73は、本実施の形態の実施例6における演出例を示している。図73は、演出状態を時系列で示している。図73の各図は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図73(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図73(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、本実施例では、サブ液晶ユニット1032が遊技盤1000に固定されて移動および回転動作不可能であり、メイン液晶ユニット1001が図66に示す可動体1002と同様の駆動機構により上下方向に移動可能になっている。また、上記実施例5と同様にメイン液晶ユニット1001は回転動作可能である。図73(a)に示す状態において、メイン液晶ユニット1001は初期姿勢で初期位置に位置している。なお、メイン液晶ユニット1001およびサブ液晶ユニット1032の両方のユニットが上下に移動可能であってもよい。
図73(a)から引き続く図73(b)は、特図変動遊技の非実行中に電断が生じ、パチンコ機100の電源がオフになった状態を示している。装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030の表示が消去され、全てのランプが消灯される。
図73(b)から引き続く図73(c)は、メイン液晶ユニット1001が初期位置から最下方の位置に移動した状態を示している。可動体1002と同様に、パチンコ機100の電源がオフになった場合には、メイン液晶ユニット1001は自重により移動範囲の最下方の位置まで移動する。メイン液晶ユニット1001は、パチンコ機100が電源オフの非稼働状態である場合に最下方の位置に位置する。また、第2副制御部500は、電源制御部660に備えられた蓄電回路から供給される電源によりメイン液晶ユニット1001を最下方の位置まで移動させる駆動制御を実行してもよい。
図73(c)から引き続く図73(d)は、パチンコ機100の電源がオフである状態を示している。
図73(d)から引き続く図73(e)は、パチンコ機100の電源がオン状態になった状態を示している。図73(e)では、第1副制御部400が起動中であり、第1副制御部400が制御する装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030には「起動中」の文字列画像が表示されている。
図73(e)から引き続く図73(f)は、第2副制御部500が起動した状態を示している。第2副制御部500の起動後に第2副制御部500が制御する可動体の初期動作が実行される。装飾図柄表示装置208には、「初期動作中」の文字列画像が表示されて、可動体の初期動作が実行されることが報知されている。なお、サブ表示装置1030には「起動中」の文字列画像が引き続き表示されている。
図73(f)から引き続く図73(g)は、可動体の初期動作が開始された状態を示している。本例では、メイン液晶ユニット1001の初期動作のみが実行される。図73(g)に示すように、メイン液晶ユニット1001が上方に移動して初期位置に位置している。
図73(g)から引き続く図73(h)は、メイン液晶ユニット1001が初期姿勢から反時計回りに45°回転した状態を示している。図73(h)から引き続く図73(i)は、メイン液晶ユニット1001が図73(h)に示す状態から反時計回りに90°回転した状態を示している。図73(i)から引き続く図73(j)は、メイン液晶ユニット1001が図73(i)に示す状態から反時計回りに45°回転して初期姿勢に復帰した状態を示している。本例のメイン液晶ユニット1001の初期動作において、まず、メイン液晶ユニット1001が最下方の位置(非稼働動作位置)から初期位置に移動し、次いで、メイン液晶ユニット1001が初期姿勢から反時計回りに45°回転し、次いで、メイン液晶ユニット1001が時計回りに90°回転し、次いで、メイン液晶ユニット1001が反時計回りに45°回転して初期姿勢に復帰する。これらの動作が終了すると、メイン液晶ユニット1001の初期動作は完了する。
図73(j)から引き続く図73(k)は、可動体の初期動作が完了して、装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030での演出表示が再開された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。「装飾2−装飾3−装飾4」の停止図柄はデフォルトの停止図柄である。また、図73(k)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。
図67(ハ)、(ニ)における可動体1002の初期位置から最下方の位置への移動や、図73(b)、(c)におけるメイン液晶ユニット1001が初期位置から最下方の位置への移動のような電源がオフにされた際の第一の可動体が前記第一の位置に移動する動作を、電源がオフにされた際だけでなく、大当り予告として行うようにしてもよい。当該大当り予告が行われなかった図柄変動表示よりも当該大当り予告が行われた図柄変動表示の方が最終的に大当り図柄態様が停止表示されやすいように構成されていてもよいし、当該大当り予告が行われた図柄変動表示は必ず最終的に大当り図柄態様が停止表示されるようにしてもよい。逆に当該大当り予告が行われた図柄変動表示であっても最終的に外れ図柄態様が停止表示されるようにしてもよい。もちろん当該大当り予告が行われなかった図柄変動表示でも最終的に大当り図柄態様が停止表示される場合があってもよい。
(実施例7)
図74は、本実施の形態の実施例7における演出例を示している。図74は、演出状態を時系列で示している。図74の各図は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図74(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図74(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、本実施例では、メイン液晶ユニット1001が上下への移動および回転動作を実行可能であり、サブ液晶ユニット1032が上下への移動および回転動作を実行可能である。図74(a)に示す状態では、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012が初期位置に位置し、メイン液晶ユニット1001が初期姿勢で初期位置に位置し、サブ液晶ユニット1032が初期姿勢で静止している。
図74(a)から引き続く図74(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、黒色円形の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。
図74(b)から引き続く図74(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。
図74(c)から引き続く図74(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。
図74(d)から引き続く図74(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図74(e)以降でリーチ演出が開始される。
図74(e)から引き続く図74(f)は、サブ液晶ユニット1032の演出動作が開始された状態を示している。サブ液晶ユニット1032が初期姿勢から反時計回りに30°回転している。
図74(f)から引き続く図74(g)は、サブ液晶ユニット1032が図74(g)に示す状態から時計回りに60°回転した状態を示している。
図74(g)から引き続く図74(h)は、メイン液晶ユニット1001の演出動作が開始された状態を示している。メイン液晶ユニット1001が初期姿勢から時計回りに30°回転している。
図74(h)から引き続く図74(i)は、メイン液晶ユニット1001およびサブ液晶ユニット1032が図74(h)に示す状態から反時計回りに60°回転した状態を示している。メイン液晶ユニット1001およびサブ液晶ユニット1032の回転開始のタイミングは同時であってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。なお、当該回転動作において、メイン液晶ユニット1001とサブ液晶ユニット1032の回転速度は同じである。
図74(i)から引き続く図74(j)は、メイン液晶ユニット1001およびサブ液晶ユニット1032が図74(h)に示す状態から時計回りに回転した状態を示している。当該回転動作において、メイン液晶ユニット1001の方がサブ液晶ユニット1032よりも回転速度が大きく、図74(j)に示す時点では、メイン液晶ユニット1001は図74(i)に示す状態から時計回りに60°回転しており、サブ液晶ユニット1032は図74(i)に示す状態から時計回りに30°回転している。
図74(j)から引き続く図74(k)は、メイン液晶ユニット1001が図74(j)に示す状態から反時計回りに60°回転し、サブ液晶ユニット1032が図74(j)に示す状態から時計回りに30°回転した状態を示している。当該回転動作において、メイン液晶ユニット1001の方がサブ液晶ユニット1032よりも回転速度が大きい。
図74(k)から引き続く図74(l)は、メイン液晶ユニット1001が図74(k)に示す状態から時計回りに30°回転し、サブ液晶ユニット1032が図74(k)に示す状態から反時計回りに30°回転した状態を示している。これにより、メイン液晶ユニット1001およびサブ液晶ユニット1032は初期姿勢に復帰する。
図74(l)から引き続く図74(m)は、メイン液晶ユニット1001とサブ液晶ユニット1032を備える可動体1002とが上下方向に移動する演出動作が実行された状態を示している。メイン液晶ユニット1001は下方に移動し、サブ液晶ユニット1032を備える可動体1002は上方に移動する。このように、本例の演出動作では、メイン液晶ユニット1001とサブ液晶ユニット1032とが相反する方向に移動する。
図74(m)から引き続く図74(n)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。また、当該特図1変動遊技の終了に先立って、メイン液晶ユニット1001および可動体1002が初期位置に復帰している。また、当該特図1変動遊技の結果ははずれである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果がはずれであることが報知されている。
図74(n)から引き続く図74(o)は、特図変動遊技の非実行中に変動アイコンの消去アニメーションが実行された状態を示している。演出表示領域208dにおいて、終了した特図1変動遊技に対応する白色円形の変動アイコンが消去されている。
(実施例8)
次に、図75を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100が備える、サブ液晶ユニット1032と移動ユニット1036の接続ユニット1060について説明する。本実施例の接続ユニット1060にはスリップリングが用いられている。
図75(a)〜(d)は、本実施例によるパチンコ機100が備える接続ユニット1060を正面から見た外観斜視図である。まず、図75(a)を用いて、接続ユニット1060の外観構成について説明する。接続ユニット1060は、上部ケース1062と下部ケース1064とを備えている。上部ケース1062は、接続ユニット1060を正面から見て上下面が正方形状の直方体形状を有している。また、上部ケース1062は、接続ユニット1060を正面から見て、上下方向よりも水平方向に長い形状を有している。なお、図75(a)〜(d)、(f)では、構成の区別をつきやすくするために上部ケース1062にクロスハッチングを付している。
上部ケース1062の下方には、下部ケース1064が配置されている。下部ケース1064は、接続ユニット1060を正面から見て上下面が正方形状の直方体形状を有している。下部ケース1064の上面の全体は開口されている。また、上部ケース1062の下面の全体が開口されている。下部ケース1064の上下面と上部ケース1062の上下面とは同じ大きさであり、下部ケース1064は上面が上部ケース1062の下面と合致するように配置される。また、下部ケース1064は、接続ユニット1060を正面から見て、上部ケース1062よりも上下方向の長さが短くなっている。なお、図75(a)〜(e)では、構成の区別をつきやすくするために下部ケース1064に右上がりのハッチングを付している。また、上部ケース1062および下部ケース1064は移動ユニット1036側に配置されている。
上部ケース1062の正面側の側面中央下部には、固定側コネクタ1066が設けられている。本実施例では、固定側コネクタ1066に一端が接続されるハーネスの他端は第1副制御部400を構成する第1副基板160と接続されている。なお、当該ハーネスと第1副基板160とが中継基板を介して接続されていてもよい。
また、上部ケース1062の上面中央部には、円形の開口部1068が設けられている。開口部1068には、円形状の回転側ケース1070が配置されている。回転側ケース1070はサブ液晶ユニット1032に側に配置されている。回転側ケース1070の中央には、回転軸用固定孔1072が設けられている。回転軸用固定孔1072には、一端が移動ユニット1036内に配置されたモータの回転軸に固定され、他端がサブ液晶ユニット1032に固定されるシャフトが回転側ケース1070の上面と直行する方向に延伸するように配置される。また、回転側ケース1070には、回転側コネクタ1074が設けられている。本実施例では、回転側コネクタ1074に一端が接続されるハーネスの他端はサブ液晶ユニット1032と接続されている。
回転側ケース1070は、当該シャフトと伴に回転するようになっている。図75(b)〜(d)は、回転側ケース1070が回転した状態を示している。図75(b)は、接続ユニット1060を上方から見て回転側ケース1070が図75(a)に示す状態から時計回りに90°回転した状態を示している。図75(c)は、接続ユニット1060を上方から見て回転側ケース1070が図75(a)に示す状態から時計回りに180°回転した状態を示している。図75(d)は、接続ユニット1060を上方から見て回転側ケース1070が図75(a)に示す状態から時計回りに270°回転した状態を示している。
図75(e)は、接続ユニット1060の下部ケース1064内部を上部ケース1062側から見た状態を示している。下側ケース1064の中央には、円形状の回転軸用孔1076が設けられている。回転軸用孔1076には、サブ液晶ユニット1032を回転駆動させるためのシャフトが通る。
また、固定側コネクタ1066には6ピン設けられており、下部ケース1064内部には固定側コネクタ1066の各ピンにそれぞれ接続された導電部1078、1080、1082、1084、1086、1088が設けられている。導電部1078を例に挙げると、導電部1078は、細長状の導電板1078aと、導電板1078aの一端を下部ケース1064に固定する固定具1078bとを有している。固定具1078bは導電板1078bが回転しないように導電板1078aを下部ケース1064に固定している。固定部1078bには、絶縁体が用いられている。導電部1080〜1088は、導電部1078と同様の構成を有している。
図75(f)は、接続ユニット1060の回転側ケース1070の下面側を下部ケース1064側から見た状態を示している。回転側ケース1070の下面側には、回転側基板1090が配置されている。回転側基板1090はスリップリングである。回転側基板1090は、円形状を有し、円周状の絶縁部1092を有している。また、回転側基板1090の絶縁部1092の内周側には、円周状の配線1094、1096、1098、1100、1102、1104が設けられている。配線1094、1096、1098、1100、1102、1104は、この順に外周側から同心円状に配置されている。また、絶縁部1092と配線1094〜1104は同心円状に配置されており、当該同心円の中心に回転軸用固定孔1072が設けられている。なお、図75(f)では、構成の区別をつきやすくするために絶縁部1092、および配線部1094〜1104に右上がりのハッチングを付している。
回転側ケース1070の回転側コネクタ1074には6ピン設けられており、各ピンと配線1094〜1104とがそれぞれ接続されている。また、配線1094は図75(e)に示す導電部1078と接続され、配線1096は図75(e)に示す導電部1080と接続され、配線1098は図75(e)に示す導電部1082と接続され、配線1100は図75(e)に示す導電部1084と接続され、配線1102は図75(e)に示す導電部1086と接続され、配線1104は図75(e)に示す導電部1088と接続される。
次に、図75(g)、(h)を用いて各導電部と各配線との接続状態を導電部1078と配線1094との接続状態を例に挙げて説明する。図75(g)、(h)は、図75(e)のA−A線で切断した導電部1078を抜き出して示している。導電板1078aは、下部ケース1064から斜め上方に延伸する形状を有している。下部ケース1064の上面と上部ケース1062の下面とを合わせて上部ケース1062に下部ケース1064を乗せた場合に、図75(h)に示すように、配線1094が導電板1078aの他端を下方に押し込むように導電板1078aと接触する。このように、導電部1078と配線1094とが接続される。導電部1080〜1088と配線1096〜1104との接続状態も同様である。
導電部1078および配線1094はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路に電源を供給するために用いられている。導電部1080および配線1096はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路に電源を供給するために用いられている。導電部1082および配線1098はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路のGNDと第1副基板160のGNDとを接続するために用いられている。導電部1084および配線1100はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路のGNDと第1副基板160のGNDとを接続するために用いられている。導電部1086および配線1102はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路に第1副基板160からの各種信号を送信するために用いられている。導電部1088および配線1104はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路に第1副基板160からの各種信号を送信するために用いられている。
各種信号の例としては、サブ液晶ユニット1032に画像制御手段(例えば、VDP、GPU、VRAM等)をコントロールするマイクロコンピュータが搭載されている場合には、第1副制御部400から当該マイクロコンピュータに対する演出コマンド(演出、演出の進行、静止画像、動画像、画像表示シナリオの進行等を指定するコマンド)が挙げられる。
また、サブ液晶ユニット1032に画像制御手段(VDP、GPU、VRAM等)がサブ液晶ユニット1032に搭載されているものとしてもよく、この場合は、マイクロコンピュータからサブ液晶ユニット1032に設けられた画像制御手段に対する画像コマンド(静止画像、動画像、画像表示シナリオの進行等を指定するコマンド)が挙げられる。
また、サブ液晶ユニット1032に画像制御手段(VDP、GPU、VRAM等)をコントロールするマイクロコンピュータや画像制御手段を搭載せず、それらを第1副基板160や移動ユニット1036に搭載し、サブ液晶ユニット1032には画像駆動制御手段(液晶駆動手段等)が搭載されているものとしてもよく、この場合は、第1副制御部400や移動ユニット1036に設けられた画像制御手段から画像駆動制御手段(液晶駆動手段等)に対して画像データ(例えば、1秒間に30回、60回等の予め定められた回数送信される画像データ、各ドットのRGB情報等)が挙げられる。
(実施例9)
次に、図76を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100が備える、サブ液晶ユニット1032と移動ユニット1036の接続ユニットについて説明する。本実施例では、当該接続ユニットとして接続ユニット1110が用いられている。
図76(a)は、本実施例によるパチンコ機100が備える接続ユニット1110を正面から見た外観斜視図である。接続ユニット1110は、図66に示す移動ユニット1036内に配置され、サブ液晶ユニット1032と電気的に接続されている。
まず、図76(a)を用いて、接続ユニット1110の外観構成について説明する。接続ユニット1110は、上部ケース1112と下部ケース1114とを備えている。上部ケース1112は、接続ユニット1110を正面から見て上下面が正方形状の直方体形状を有している。また、上部ケース1112は、接続ユニット1110を正面から見て、上下方向よりも水平方向に長い形状を有している。なお、図76(a)、(c)では、構成の区別をつきやすくするために上部ケース1062にクロスハッチングを付している。
上部ケース1112の下方には、下部ケース1114が配置されている。下部ケース1114は、接続ユニット1110を正面から見て上下面が正方形状の直方体形状を有している。下部ケース1114の上面の全体は開口されている。また、上部ケース1112の下面の全体が開口されている。下部ケース1114の上下面と上部ケース1112の上下面とは同じ大きさであり、下部ケース1114は上面が上部ケース1112の下面と合致するように配置される。また、下部ケース1114は、接続ユニット1110を正面から見て、上部ケース1112よりも上下方向の長さが短くなっている。なお、図76(a)〜(b)では、構成の区別をつきやすくするために下部ケース1114に右上がりのハッチングを付している。また、上部ケース1112および下部ケース1114は移動ユニット1036側に配置されている。
上部ケース1112の正面側の側面中央下部には、固定側コネクタ1116が設けられている。本実施例では、固定側コネクタ1116に一端が接続されるハーネスの他端は第1副制御部400を構成する第1副基板160と接続されている。なお、当該ハーネスと第1副基板160とが中継基板を介して接続されていてもよい。
また、上部ケース1112の上底面中央部には、円形の開口部1118が設けられている。開口部1118には、円形状の回転側ケース1120が配置されている。回転側ケース1120はサブ液晶ユニット1032に側に配置されている。回転側ケース1120には、回転側コネクタ1022が設けられている。本実施例では、回転側コネクタ1122に一端が接続されるハーネスの他端はサブ液晶ユニット1032と接続されている。
回転側ケース1112の上面には、当該上面に直行し、上方に延伸する円柱状の回転体接続軸1124、1126、1128が固定されている。回転体接続軸1124、1126、1128は同じ長さである。また、回転体接続軸1124〜1128は、回転側ケース1112に等間隔で配置されている。回転体接続軸1124〜1128の先端に軸受を取り付け、当該軸受にサブ液晶ユニット1032が取りつけられる。また、回転体接続軸1124〜1128の先端を結ぶと正三角形となり、当該正三角形の重心に後述するデータ送受信部1138、1144が配置される。
図76(b)は、接続ユニット1110の下部ケース1114内部を上部ケース1112側から見た状態を示している。固定側コネクタ1116には6ピン設けられており、下部ケース1164内部には固定側コネクタ1164の6ピンのうちの4ピンにそれぞれ接続された導電部1130、1132、1134、1136が設けられている。導電部1130を例に挙げると、導電部1130は、細長状の導電板1130aと、導電板1130aの一端を下部ケース1114に固定する固定具1130bとを有している。固定具1130bは導電板1130bが回転しないように導電板1130aを下部ケース1114に固定している。固定部1130bには、絶縁体が用いられている。導電部1132〜1136は、導電部1130と同様の構成を有している。
また、本実施例では、導電部1130〜1136が電源供給およびGND接続に用いられ、信号通信は光通信(無線通信)により行われる。下部ケース1114の中央には、光通信用のデータ送受信部1138が配置されている。データ送受信部1138は、固定側コネクタ1114の6ピンのうちの2ピンに接続されている。なお、本実施例では、データ送受信部1138は、信号送信用に用いられているが、信号受信も可能である。
図76(c)は、接続ユニット1110の回転側ケース1120の下面側を下部ケース1114側から見た状態を示している。回転側ケース1120の下面側には、回転側基板1140が配置されている。回転側基板1140はスリップリングである。回転側基板1140は、円形状を有し、円周状の絶縁部1142を有している。また、回転側基板1140の中心には、データ送受信部1144が配置されている。データ送受信部1144は、接続ユニット1110を上方から見てデータ送受信部1138と重なるようにデータ送受信部1138と対向配置される。データ送受信部1138とデータ送受信部1144との間で信号の送受信が光通信により行われる。また、データ送受信部1144は、回転側コネクタ1122の6ピンのうちの2ピンに接続されている。なお、本実施例では、データ送受信部1144は、信号受信用に用いられているが、信号送信も可能である。
また、回転側基板1140の絶縁部1142の内周側には、円周状の配線1146、1148、1150、1152が設けられている。配線1146、1148、1150、1152は、この順に外周側から同心円状に配置されている。また、絶縁部1142と配線1148〜1152は同心円状に配置されており、当該同心円の中心にデータ送受信部1144が設けられている。なお、図76(c)では、構成の区別をつきやすくするために絶縁部1142、および配線部1146〜1152に右上がりのハッチングを付している。
回転側ケース1120の回転側コネクタ1122には6ピンのうちの4ピンと配線1146〜1152とがそれぞれ接続されている。また、配線1146は図76(b)に示す導電部1130と接続され、配線1148は図76(b)に示す導電部1132と接続され、配線1150は図76(b)に示す導電部1134と接続され、配線1152は図76(b)に示す導電部1136と接続される。
図76(d)、(e)は、導電部1130と配線1146との接続状態を示している。図76(d)、(e)は、図76(b)のA−A線で切断した導電部1130を抜き出して示している。導電部1130と配線1146の接続状態は図75(e)、(f)に示す導電部1078と配線1094の接続状態と同様である。なお、導電部1132〜1136と配線1148〜1152との接続状態も同様である。
導電部1130および配線1146はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路に電源を供給するために用いられている。導電部1132および配線1148はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路に電源を供給するために用いられている。導電部1134および配線1150はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路のGNDと第1副基板160のGNDとを接続するために用いられている。導電部1136および配線1152はサブ液晶ユニット1032に設けられた回路のGNDと第1副基板160のGNDとを接続するために用いられている。
また、データ送受信部1138、1144間で送受信される各種信号の例としては、サブ液晶ユニット1032に画像制御手段(例えば、VDP、GPU、VRAM等)をコントロールするマイクロコンピュータが搭載されている場合には、第1副制御部400から当該マイクロコンピュータに対する演出コマンド(演出、演出の進行、静止画像、動画像、画像表示シナリオの進行等を指定するコマンド)が挙げられる。
また、サブ液晶ユニット1032に画像制御手段(VDP、GPU、VRAM等)がサブ液晶ユニット1032に搭載されているものとしてもよく、この場合は、マイクロコンピュータからサブ液晶ユニット1032に設けられた画像制御手段に対する画像コマンド(静止画像、動画像、画像表示シナリオの進行等を指定するコマンド)が挙げられる。
また、サブ液晶ユニット1032に画像制御手段(VDP、GPU、VRAM等)をコントロールするマイクロコンピュータや画像制御手段を搭載せず、それらを第1副基板160や移動ユニット1036に搭載し、サブ液晶ユニット1032には画像駆動制御手段(液晶駆動手段等)が搭載されているものとしてもよく、この場合は、第1副制御部400や移動ユニット1036に設けられた画像制御手段から画像駆動制御手段(液晶駆動手段等)に対して画像データ(例えば1秒間に30回、60回等の予め定められた回数送信される画像データ、各ドットのRGB情報等)が挙げられる。
本実施例では、データ送受信部1138、1144間のデータ通信は、光無線通信である。光無線通信には、レーザ光が用いられている。なお、データ送受信部1138、1144間のデータ通信は、光無線通信に代えて電波通信でもよい。また、光無線通信には、レーザ光に代えてLED光を用いてもよい。
また、データ送受信部1138およびデータ送受信部1144の両方を信号の送受信に用いる場合は、データ送受信部1138からデータ送受信部1144に送信するデータは上述のとおりであるが、データ送受信部1144からデータ送受信部138に対しては、サブ液晶ユニット1032に設けられた制御手段等(例えば、画像制御手段、画像制御手段をコントロールするマイクロコンピュータ、画像駆動手段(液晶駆動手段)等からのACK信号、状態信号、回転体の回転角度を示す情報(例えば、回転側に設けられたセンサが固定側に設けられた検知片を検知した場合に出力される検知信号、回転側に設けられたエンコーダの出力信号等)を送信するようにしてもよい。
図76(f)は、本実施例の変形例1によるパチンコ機100が備える接続ユニット1110を正面から見た外観斜視図である。本変形例の接続ユニット1110は、回転体接続軸として回転体接続軸1124のみを有している。回転体接続軸1124は、回転側ケース1120の中心(回転中心)に配置されている。
図76(g)は、本実施例の変形例2によるパチンコ機100が備える接続ユニット1110を正面から見た外観斜視図である。本変形例の接続ユニット1110は、回転体接続軸として回転体接続軸1124、1126を有している。回転体接続軸1124と回転体接続軸1126の先端を結ぶ直線は、回転側ケース1120の中心(回転中心)を通る。また、回転体接続軸1124と回転体接続軸1126とは当該中心から等距離に配置されている。
(実施例10)
図77は、本実施の形態の実施例10における演出例1を示している。図77は、演出状態を時系列で示している。図77は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面図または可動体1002を示している。また、本実施の形態の実施例10および後述する実施例11〜16のパチンコ機100の可動体1006および可動体1008は、図65に示すパチンコ機100の構成と異なり、可動体1002の前方側に配置されており、可動体1002の前方側で左右方向に移動可能である。
図77(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図77(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図77(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。可動体1002は、初期位置に位置する場合に全体が遊技者から視認可能となる。また、可動体1006により装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている太陽の画像の一部が隠され、当該太陽の画像の他の一部が透過部1006aを介して視認可能となっている。また、可動体1006により演出表示領域208dに表示されている雲の画像の一部が隠され、当該雲の画像の他の一部が透過部1006bを介して視認可能となっている。
図77(a)から引き続く図77(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、黒色円形の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。また、黒色円形の保留アイコンは、図52(a)に示すように先読み予告態様の保留アイコンである。
図77(b)から引き続く図77(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。
図77(c)から引き続く図77(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。図77以降において、装飾図柄の変動表示は下向きの白抜き太矢印で表している。本実施の形態において、保留・変動アイコンの移動アニメーションの開始後に装飾図柄の変動表示が開始される。
図77(d)から引き続く図77(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図77(d)以降でリーチ演出が開始される。
図77(e)から引き続く図77(f)は、可動体1008が初期位置から演出動作を開始し、可動体1008の左端が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に位置する位置に移動した状態を示している。図77(f)は、可動体1008によって、遊技者が装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030の画面の右半分の領域を視認し難いように遮蔽した状態を示している。透過部1008aを介して装飾図柄表示装置208の画面に表示されている雲の画像と装飾図柄208cの一部が視認されている。また、透過部1008bを介してサブ液晶ユニット1032の右側の一部の領域が視認されている。なお、サブ表示装置1030の画面の左半分の領域に表示されているヨットの画像や雲の画像が、可動体1008によって遮蔽される場合があってもよい。ヨットの画像や雲の画像が可動体1008によって遮蔽される場合がある図柄変動表示は、可動体1008によってこれらの画像が遮蔽される場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図77(g)は、図77(f)と同じタイミングの可動体1002、可動体1008の一部、および透過部1008bを抜き出して示し、可動体1008は、他の構成と区別をつきやすくするためにハッチングを付している。また、図77(g)から引き続く図77(h)〜(k)において可動体1002、可動体1008の一部、および透過部1008bを抜き出して示し、可動体1008は、可動体1008は、他の構成と区別をつきやすくするためにハッチングを付している。図77(g)では、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の画面に表示された海の景色の画像が視認されている。なお、透過部1008bの下方の可動体1008の背後の位置には雲の画像が表示されているが、当該雲の画像は、可動体1008とオーバーラップすることで視認されない。また、本実施例では、当該雲の画像は予告画像として表示される画像である。
図77(f)、(g)に引き続く図77(h)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が回転動作を開始した状態を示している。図77(h)において、サブ液晶ユニット1032は、反時計回りに約10°回転している。
図77(h)に引き続く図77(i)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図77(h)に示す状態から反時計回りに約20°回転した状態を示している。また、図77(i)は、図77(g)、(h)の状態では、可動体1008とオーバーラップすることで視認不可能であった雲の画像が、サブ液晶ユニット1032の回転によって、1008bを介して視認可能となった状態を示している。サブ液晶ユニット1032が回転することで雲の画像が1008bを介して視認される場合のある図柄変動表示は、サブ液晶ユニット1032が回転しないことで雲の画像が1008bを介して視認される場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、本実施例では、サブ液晶ユニット1032が図77(h)に示す状態から反時計回りに約20°回転することで、雲の画像の全部が1008bを介して視認可能となっているが、雲の画像の一部のみが1008bを介して視認可能となる場合があってもよい。
図77(i)に引き続く図77(j)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図77(i)に示す状態から時計回りに約20°回転した状態を示している。図77(j)では、1008bを介して、雲の画像の一部が視認される。図77(j)でのサブ液晶ユニット1032の回転角度と図77(h)でのサブ液晶ユニット1032の回転角度は同じであるが、図77(h)に示す状態では1008bを介して視認されなかった雲の画像をサブ液晶ユニット1032の回転に伴って上方に移動させる表示が行われたため、図77(j)においては、1008bを介して当該雲の画像の一部が視認されている。また、本実施例では、図77(j)に示す状態においては雲の画像の一部が1008bを介して視認されるが、雲の画像の全部が1008bを介して視認されるように、雲の画像の移動表示が行われる場合があってもよい。
図77(j)に引き続く図77(k)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図77(j)に示す状態から時計回りに約10°回転して初期姿勢に復帰した状態を示している。図77(k)は、図77(g)に示す状態では1008bを介して視認されなかった雲の画像が、1008bを介して視認されている。図77(k)でのサブ液晶ユニット1032の回転角度と図77(g)でのサブ液晶ユニット1032の回転角度は同じであるが、図77(j)に示す状態の後に、当該雲の画像をサブ液晶ユニット1032の回転に伴って上方に移動させる表示が行われたため、図77(k)においては、1008bを介して視認されている。また、当該雲の画像を上方に移動させる表示が行われたことで、図77(k)において1008bを介して視認可能な雲の画像の領域は、図77(j)において1008bを介して視認可能な雲の画像の領域よりも広くなっている。また、本実施例では、図77(k)に示す状態においては、雲の画像の一部が1008bを介して視認されるが、雲の画像の全部が1008bを介して視認されるように、雲の画像の移動表示が行われる場合があってもよい。
図77(k)から引き続く図77(l)は、可動体1008が初期位置に移動した後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示して、特図1変動表示の結果が大当りであることを報知した状態を示している。
図78は、本実施の形態の実施例10における演出例2を示している。図78は、演出状態を時系列で示している。図78は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面図または可動体1002を示している。
図78(a)〜(f)は、図77(a)〜(f)と同じ状態を示している。図78(g)は、図78(f)と同じタイミングの可動体1002、可動体1008の一部、および透過部1008bを抜き出して示し、可動体1008は、他の構成と区別をつきやすくするためにハッチングを付している。また、図78(g)から引き続く図78(h)〜(k)において可動体1002、可動体1008の一部、および透過部1008bを抜き出して示し、可動体1008は、可動体1008は、他の構成と区別をつきやすくするためにハッチングを付している。また、図78(g)は、図77(g)と同じ状態を示している。図78(f)、(g)に引き続く図78(h)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が回転動作を開始した状態を示し、図77(h)と同じ状態を示している。
図78(h)に引き続く図78(i)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図78(i)に示す状態から時計回りに約20°回転した状態を示している。図78(i)では、図77(i)に示す状態と異なり、可動体1008の背後に表示されていた雲の画像がサブ液晶ユニット1032の回転に伴って左方に移動表示されることで、1008bを介して視認されていない状態を示している。また、雲の画像がサブ液晶ユニット1032の回転に伴って消去される場合があってもよいし、初めから表示されていない場合があってもよい。
図78(i)に引き続く図78(j)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図78(i)に示す状態から時計回りに約20°回転した状態を示している。図78(j)では、図77(j)に示す状態と異なり、雲の画像が視認されていない状態を示している。
図78(j)に引き続く図78(k)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図78(j)に示す状態から時計回りに約10°回転して初期姿勢に復帰した状態を示している。図78(k)では、図77(k)に示す状態と異なり、雲の画像が視認されていない状態を示している。
図78(k)から引き続く図78(l)は、可動体1008が初期位置に移動した後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示して、特図1変動表示の結果がはずれであることを報知した状態を示している。
このように本実施例の演出において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032は、可動体1006や可動体1008の背後で回転動作を実行する場合がある。また、可動体1006や可動体1008の透過部を介して、遊技者は、装飾図柄表示装置208に表示されている画像やサブ表示装置1030に表示されている画像を視認することができる場合がある。また、本実施例では、可動体1008が左方に移動した際に可動体1008によって視認不可能となるサブ表示装置1030に表示された雲の画像は、予告画像として表示されている。本実施例では、可動体1008の移動動作によって、透過部1008bを介して当該予告画像の少なくとも一部の画像を遊技者に視認させる場合の演出と、透過部1008bを介して当該予告画像の少なくとも一部の画像を遊技者に視認させない場合の演出がある。また、可動体1008の移動動作によって、可動体1008の透過部1008bを介して当該予告画像の一部が遊技者に視認される場合は、可動体1008の透過部1008bを介して当該予告画像の少なくとも一部の画像が遊技者に視認されない場合と比較して、図柄の変動表示の最終結果として大当り図柄態様が確定表示されやすくなっている。
装飾図柄表示装置208の画面に表示されている雲、気球、および太陽の画像は、可動体1006や可動体1008の移動に伴って、移動表示が可能となる場合があってもよい。例えば、装飾図柄表示装置206の画面中央上部に表示されている雲の画像は、可動体1008が初期位置から左方に移動した際に透過部1008aを介して視認不可能となるように、移動表示を行う場合があってもよいし、気球や太陽の画像は、可動体1008が初期位置から左方に移動する際に透過部1008aや透過部1008bを介して視認可能となるように、移動表示を行う場合があってもよい。可動体1008が初期位置から左方に移動した際に透過部1008aや透過部1008bを介して雲や気球や太陽の画像が視認可能となる図柄変動表示は、透過部1008aや透過部1008bを介して雲や気球や太陽の画像が視認不可能となる図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。可動体1008が初期位置から左方に移動した際に雲や気球や太陽の画像の移動表示を行うことで透過部1008aや透過部1008bを介して雲や気球や太陽の画像が視認不可能となる場合のある図柄変動表示は、可動体1008が初期位置から左方に移動した際に雲や気球や太陽の画像の移動表示を行わないことで透過部1008aや透過部1008bを介して雲や気球や太陽の画像が視認可能のままである図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、可動体1008が初期位置から左方に移動した際に透過部1008aや透過部1008bを介して視認される場合の雲や気球や太陽の画像は、通常時とは異なる色で表示される場合があってもよい。例えば、雲の画像が、通常時には白色で表示され、可動体1008が初期位置から左方に移動した際に透過部1008aや透過部1008bを介して視認される場合には、青色、緑色、または赤色で表示される場合があってもよい。雲の画像が通常時と異なる色で表示される場合のある図柄変動表示は、雲の画像が通常時の色で表示される図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、メイン液晶ユニット1001が可動体1006や可動体1008の背後で回転動作を実行する場合があってもよい。この場合においては、本実施例の図77(g)〜(k)、または図78(g)〜(k)に示す演出をサブ表示装置1030に代えて装飾図柄表示装置208で実行する場合があってもよい。
(実施例11)
図79は、本実施の形態の実施例11における演出例1を示している。図79は、演出状態を時系列で示している。図79は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面図または可動体1002を示している。
図79(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図79(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図79(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。可動体1002は、初期位置に位置する場合に全体が遊技者から視認可能となる。また、可動体1006により装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている太陽の画像の一部が隠され、当該太陽の画像の他の一部が透過部1006aを介して視認可能となっている。また、可動体1006により演出表示領域208dに表示されている雲の画像の一部が隠され、当該雲の画像の他の一部が透過部1006bを介して視認可能となっている。
図79(a)から引き続く図79(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、黒色円形の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。また、黒色円形の保留アイコンは、図52(a)に示すように先読み予告態様の保留アイコンである。
図79(b)から引き続く図79(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。
図79(c)から引き続く図79(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。図77以降において、装飾図柄の変動表示は下向きの白抜き太矢印で表している。本実施の形態において、保留・変動アイコンの移動アニメーションの開始後に装飾図柄の変動表示が開始される。
図79(d)から引き続く図79(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図79(d)以降でリーチ演出が開始される。
図79(e)から引き続く図79(f)は、可動体1008が初期位置から演出動作を開始し、可動体1008の左端が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に位置する位置に移動した状態を示している。図79(f)は、可動体1008によって、遊技者が装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030の画面の右半分の領域を視認し難いように遮蔽した状態を示している。透過部1008aを介して装飾図柄表示装置208の画面に表示されている雲の画像と装飾図柄208cの一部が視認されている。また、透過部1008bを介してサブ液晶ユニット1032の右側の一部の領域が視認されている。なお、サブ表示装置1030の画面の左半分の領域に表示されているヨットの画像や雲の画像が、可動体1008によって遮蔽される場合があってもよい。ヨットの画像や雲の画像が可動体1008によって遮蔽される場合のある図柄変動表示は、これらの画像が可動体1008によって遮蔽される場合がない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図79(g)は、図79(f)と同じタイミングの可動体1002、可動体1008の一部、および透過部1008bを抜き出して示し、可動体1008は、他の構成と区別をつきやすくするためにハッチングを付している。また、図79(g)から引き続く図79(h)〜(k)において可動体1002、可動体1008の一部、および透過部1008bを抜き出して示し、可動体1008は、可動体1008は、他の構成と区別をつきやすくするためにハッチングを付している。図79(g)では、可動体1008によって、照明部1014bの右部分、照明部1014cの下端部、および照明部1014dの右端部を除いた一部が遮蔽され、透過部1008bを介して、照明部1014cの遮蔽された部分を除いた部分、および照明部1014dの右端部が視認されている。また、図79(g)は、遊技者から視認可能な照明部1014a〜1014dの部分は、青色で発光した状態を示している。また、図79(g)では、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の画面に表示された海の景色の画像が視認されている。
図79(f)、(g)に引き続く図79(h)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が回転動作を開始した状態を示している。図79(h)において、サブ液晶ユニット1032は、反時計回りに約10°回転している。また、図79(h)では、図79(g)に示す状態に比べると、透過部1008bを介して、照明部1014dの視認可能な部分の面積が減っている。また、可動体1008において遮蔽されていない領域においては、照明部1014dの視認可能な部分の面積が増えている。
図79(h)に引き続く図79(i)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図79(h)に示す状態から反時計回りに約35°回転した状態を示している。図79(i)において、照明部1014dの黒塗りで表した部分は青色で発光している部分を示し、白塗りで表した部分は赤色で発光している部分を示している。図79(i)では、可動体1008において遮蔽されていない領域において、可動体1008とオーバーラップすることで遊技者から視認されなかった照明部1014dの赤色で発光した部分が、遊技者から視認可能となった状態を示している。サブ液晶ユニット1032の回転によって赤色で発光した部分が視認可能となる場合のある図柄変動表示は、サブ液晶ユニット1032が回転しないために赤色で発光した部分が視認可能となる場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図79(i)に引き続く図79(j)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図79(i)に示す状態から時計回りに約35°回転した状態を示している。また、図79(j)では、照明部1014dの赤色で発光した部分の面積が大きくなり、青色で発光した部分の面積が小さくなっている状態を示している。図79(j)では、1008bを介して、予告画像としての雲の画像の一部が視認される。また、本実施例では、図77(j)に示す状態においては雲の画像の一部が1008bを介して視認されるが、雲の画像の全部が1008bを介して視認されるように、雲の画像の表示が行われる場合があってもよい。サブ液晶ユニット1032の回転によって、透過部1008bを介して予告画像としての雲の画像の少なくとも一部が視認される場合のある図柄変動表示は、透過部1008bを介して予告画像としての雲の画像の少なくとも一部が視認される場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図79(j)に引き続く図79(k)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図79(j)に示す状態から時計回りに約10°回転して初期姿勢に復帰した状態を示している。また、図79(k)は、照明部1014dの赤色で発光した部分の面積がさらに大きくなり、照明部1014dは、全て赤色で発光した状態を示している。図79(k)では、1008bを介して、予告画像としての雲の画像の一部が視認される。また、当該雲の画像を上方に移動させる表示が行われたことで、図79(k)において1008bを介して視認可能な雲の画像の領域は、図79(j)において1008bを介して視認可能な雲の画像の領域よりも広くなっている。また、本実施例では、図79(k)に示す状態においては、雲の画像の一部が1008bを介して視認されるが、雲の画像の全部が1008bを介して視認されるように、雲の画像の移動表示が行われる場合があってもよい。
図79(k)から引き続く図79(l)は、可動体1008が初期位置に移動した後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示して、特図1変動表示の結果が大当りであることを報知した状態を示している。
図80は、本実施の形態の実施例11における演出例2を示している。図80は、演出状態を時系列で示している。図80は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面図または可動体1002を示している。
図80(a)〜(f)は、図79(a)〜(f)と同じ状態を示している。図80(g)は、図80(f)と同じタイミングの可動体1002、可動体1008の一部、および透過部1008bを抜き出して示し、可動体1008は、他の構成と区別をつきやすくするためにハッチングを付している。また、図80(g)から引き続く図80(h)〜(k)において可動体1002、可動体1008の一部、および透過部1008bを抜き出して示し、可動体1008は、可動体1008は、他の構成と区別をつきやすくするためにハッチングを付している。また、図80(g)は、図79(g)と同じ状態を示している。図80(f)、(g)に引き続く図80(h)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が回転動作を開始した状態を示し、図79(h)と同じ状態を示している。
図80(h)に引き続く図80(i)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図80(i)に示す状態から時計回りに約20°回転した状態を示している。また、図80(i)は、図79(i)に示す状態と異なりサブ液晶ユニット1032の回転が小さいために、可動体1008とオーバーラップすることで遊技者から視認されない照明部1014dの赤色で発光した部分が視認されていない状態を示している。
図80(i)に引き続く図80(j)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図80(i)に示す状態から時計回りに約20°回転した状態を示している。また、図80(j)では、図79(j)に示す状態と異なり、照明部1014dの赤色で発光した部分の面積が大きくなっていないため、照明部1014dの赤色で発光した部分は視認されていない状態を示している。また、図80(j)では、図79(j)に示す状態と異なり、1008bを介して予告画像としての雲の画像が視認されていない状態を示している。
図80(j)に引き続く図80(k)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図80(j)に示す状態から時計回りに約10°回転して初期姿勢に復帰した状態を示している。図80(k)では、図79(j)に示す状態と異なり、照明部1014dの赤色で発光した部分の面積が大きくなっていないため、照明部1014dの赤色で発光した部分は視認されていない状態を示している。また、図80(k)では、図79(j)に示す状態と異なり、1008bを介して予告画像としての雲の画像が視認されていない状態を示している。
図80(k)から引き続く図80(l)は、可動体1008が初期位置に復帰した後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示して、特図1変動表示の結果がはずれであることを報知した状態を示している。
このように本実施例の演出において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032は、可動体1006や可動体1008の背後で回転動作を実行する場合があり、サブ液晶ユニット1032の回転動作によって、照明部1014dの発光態様が変化する場合がある。本実施例においては、可動体1008の背後でサブ液晶ユニット1032が時計回りに最大45°回転した場合は、照明部1014dの発光態様が変化する演出が行われ、可動体1008の背後でサブ液晶ユニット1032が時計回りに最大30°回転した場合は、照明部1014dの発光態様は変化しない演出が行われる。可動体1008の背後におけるサブ液晶ユニット1032の回転動作によって、照明部1014dの発光態様が変化する場合のある図柄変動表示は、照明部1014dの発光態様が変化する場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
(実施例12)
図81は、本実施の形態の実施例12における演出例を示している。図81は、演出状態を時系列で示している。図81は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図81(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図81(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図81(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1010、1012は初期位置に位置している。可動体1002は、初期位置に位置する場合に全体が遊技者から視認可能となる。また、可動体1006により装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている太陽の画像の一部が隠され、当該太陽の画像の他の一部が透過部1006aを介して視認可能となっている。また、可動体1006により演出表示領域208dに表示されている雲の画像の一部が隠され、当該雲の画像の他の一部が透過部1006bを介して視認可能となっている。
図81(a)から引き続く図81(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、黒色円形の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。また、黒色円形の保留アイコンは、図52(a)に示すように先読み予告態様の保留アイコンである。
図81(b)から引き続く図81(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。
図81(c)から引き続く図81(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。
図81(d)から引き続く図81(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図81(d)以降でリーチ演出が開始される。
図81(e)から引き続く図81(f)は、可動体1008が図81(e)に示す状態から演出動作を開始し、可動体1008の透過部1008bの左端がサブ表示装置1030の画面の左端に位置する位置に移動した状態を示している。図81(f)は、可動体1008によって、遊技者が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央を視認し難いように遮蔽した状態を示している。また、透過部1008aを介して装飾図柄表示装置208の画面に表示されている雲の画像と装飾図柄208bの一部が視認されている。また、透過部1008bを介してサブ表示装置1030の表示領域および照明部1014dが視認されている。また、サブ表示装置1030の画面の左半分の領域に表示されているヨットの画像や雲の画像は、透過部1008bを介して視認されている。
図81(f)から引き続く図81(g)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が初期位置から上方に移動して、可動体1008によって隠された状態を示している。また、図81(g)では、可動体1008の背後にあるサブ液晶ユニット1032には、予告画像としての雲の画像が表示されている。サブ液晶ユニット1032の一部が、可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われた図柄変動表示は、可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図81(g)から引き続く図81(h)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図81(g)の状態から下方に移動して、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の画面が視認される状態を示している。図81(h)では、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の右側に表示している予告画像としての雲の画像が視認された状態を示している。
図81(h)から引き続く図81(i)は、可動体1008が図81(h)の状態から右方に移動した状態を示している。図81(i)では、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の画面の右側に表示している予告画像としての雲の画像が視認された状態を示している。
図81(i)から引き続く図81(j)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図81(i)の状態から上方に移動した状態を示している。図81(j)では、透過部1008bを介して視認されていたサブ表示装置1030の右側に表示している予告画像としての雲の画像が視認できない状態を示している。
図81(j)から引き続く図81(k)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が、初期姿勢から時計回りに45°回転した状態を示している。図81(k)では、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の右側に表示している予告画像としての雲の画像が視認された状態を示している。また、図81(k)では、サブ表示装置1030に表示された画像が可動体1008の背後において隠された状態で、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が回転することによって、透過部1008bを介して視認されるサブ表示装置1030に表示された画像の量が変化している。また、当該雲の画像は、図81(i)に示す状態から上方に移動表示されている。
図81(k)から引き続く図81(l)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が、図81(k)に示す状態から時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。図81(l)では、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の右側に表示している予告画像としての雲の画像が視認された状態を示している。また、図81(l)では、サブ表示装置1030に表示された画像が可動体1008の背後において隠された状態で、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が回転することによって、透過部1008bを介して視認されるサブ表示装置1030に表示された画像の量が変化している。
図81(l)から引き続く図81(m)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が、図81(l)に示す状態から時計回りに110°回転(合計200°回転)した状態を示している。図81(m)では、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の右側に表示している予告画像としての雲の画像が視認できない状態を示している。
図81(m)から引き続く図81(n)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が、図81(l)に示す状態から時計回りに160°回転(合計360°回転)して初期姿勢に復帰した状態を示している。図81(m)では、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の右側に表示している予告画像としての雲の画像が視認できない状態を示している。
図81(n)から引き続く図81(o)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が、図81(o)に示す状態から下方に移動して、初期位置に復帰した状態を示している。図81(o)では、透過部1008bを介して、サブ表示装置1030の右側に表示している予告画像としての雲の画像が視認された状態を示している。
図81(o)から引き続く図81(p)は、可動体1008が、図81(o)に示す状態から右方に移動して、初期位置に復帰した状態を示している。図81(p)では、各可動体(可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012)の演出動作が終了した状態を示している。
図81(p)から引き続く図81(q)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果は大当りである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果が大当りであることが報知されている。
このように、本実施例におけるパチンコ機100は、可動体1008の背後でサブ液晶ユニット1032が回転することで、可動体1008の透過部1008bを介して遊技者に視認されるサブ液晶ユニット1032における画像(例えば、予告画像としての雲の画像)の面積が変化するように構成される場合がある。当該面積が変化する場合がある図柄変動表示は、当該面積が変化する場合がない図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、メイン液晶ユニット1001が可動体1006や可動体1008の背後で移動および回転動作を実行する場合があってもよい。この場合においては、本実施例のサブ表示装置1030における演出を装飾図柄表示装置208で実行する場合があってもよい。
(実施例13)
図82は、本実施の形態の実施例13における演出例を示している。図82は、演出状態を時系列で示している。図82は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図82(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図82(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図82(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。可動体1002は、初期位置に位置する場合に全体が遊技者から視認可能となる。また、可動体1006により装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている太陽の画像の一部が隠され、当該太陽の画像の他の一部が透過部1006aを介して視認可能となっている。また、可動体1006により演出表示領域208dに表示されている雲の画像の一部が隠され、当該雲の画像の他の一部が透過部1006bを介して視認可能となっている。また、可動体1002により演出表示領域208dに表示されている気球の画像の一部が隠され、当該気球の画像の他の一部が視認可能となっている。また、サブ表示装置1030には、ヨットの画像、雲の画像、および海の景色の画像が表示されている。
図82(a)から引き続く図82(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、黒色円形の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。また、黒色円形の保留アイコンは、図52(a)に示すように先読み予告態様の保留アイコンである。また、サブ表示装置1030には、装飾図柄表示装置208で表示されている気球の画像と同じ画像が表示されている。装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030において同時に同じキャラクタ画像が表示される場合のある図柄変動表示は、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030において同時に同じキャラクタ画像が表示される場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図82(b)から引き続く図82(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。
図82(c)から引き続く図82(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。
図82(d)から引き続く図82(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図82(d)以降でリーチ演出が開始される。
図82(e)から引き続く図82(f)は、可動体1008が初期位置から演出動作を開始し、可動体1008の左部がサブ表示装置1030の画面の左部を隠す位置に移動した状態を示している。図82(f)は、可動体1008によって、遊技者が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央を視認し難いように遮蔽した状態を示している。また、透過部1008aを介して装飾図柄表示装置208の画面に表示されている雲の画像と装飾図柄208bの一部が視認されている。また、透過部1008bを介してサブ表示装置1030の画面が視認されている。図82(f)は、サブ表示装置1030の画面の左部に表示されている気球の画像は可動体1008によって隠され、視認できない状態を示している。また、1008bを介して、サブ表示装置1030に表示されているヨットの画像が視認されている。
図82(f)から引き続く図82(g)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が初期位置から上方に移動して、可動体1008によって隠され、サブ表示装置1030に表示されている気球の画像、およびヨットの画像が視認できない状態を示している。サブ液晶ユニット1032の一部が、可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われた図柄変動表示は、可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図82(g)から引き続く図82(h)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図82(g)の状態から反時計回りに60°回転した状態を示している。図82(h)では、透過部1008bを介してサブ表示装置1030に表示している気球の画像が視認でき、ヨットの画像は可動体1008とオーバーラップすることで視認できない状態を示している。
図82(h)から引き続く図82(i)は、可動体1008が図82(h)の状態から右方に移動した状態を示している。また、図82(i)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図82(h)の状態から反時計回りに240°回転(合計300°回転)した状態を示している。また、図82(i)では、可動体1008によって遮蔽されていない領域においてサブ表示装置1030に表示している気球の一部の画像が視認でき、サブ表示装置1030に表示しているヨットの画像は可動体1008とオーバーラップすることで視認できない状態を示している。
図82(i)から引き続く図82(j)は、可動体1008が図82(i)の状態から左方に移動した状態を示している。また、図82(j)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図82(g)の状態から、反時計回りに60°回転(合計360°回転)する動作と下方の初期位置に移動する動作の両方が並列して行われ、初期姿勢および初期位置に復帰した状態を示している。また、図82(j)では、サブ表示装置1030に表示されていた気球の画像とヨットの画像の両方が消去された状態を示している。
図82(j)から引き続く図82(k)は、可動体1008が、図82(j)に示す状態から右方に移動して、初期位置に復帰した状態を示している。
図82(k)から引き続く図82(l)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果ははずれである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果がはずれであることが報知されている。
このように本実施例のパチンコ機100の演出において、サブ表示装置1030には複数のキャラクタ画像が表示される場合がある。本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1006や可動体1008の背後の位置で上下方向の移動および回転動作が可能となるように構成されている。また、本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1008の背後のある位置に移動することで、サブ表示装置1030に表示されている当該複数のキャラクタ画像のうちの全てのキャラクタ画像が遊技者から視認できないように構成される場合と、サブ液晶ユニット1032が可動体1008の背後のある位置に移動することで、サブ表示装置1030に表示されている当該複数のキャラクタ画像のうちの一のキャラクタ画像のみが遊技者から視認できるように構成される場合とがある。また、その際に視認可能となった一のキャラクタ画像がある特定のキャラクタ画像(例えば、予告画像)である場合の図柄変動表示は、その際に視認可能となった一のキャラクタ画像がある特定のキャラクタ画像ではない場合の図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの一のキャラクタ画像が、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで、視認可能となる場合があってもよい。可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの一のキャラクタ画像が可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで視認できる場合の図柄変動表示は、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行ったとしても視認できない場合の図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの一のキャラクタ画像が可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで視認できる場合の図柄変動表示は、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行わないことで視認できない場合の図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、メイン液晶ユニット1001が可動体1006や可動体1008の背後で上下方向の移動および回転動作を実行する場合があってもよい。この場合においては、本実施例のサブ表示装置1030における演出を装飾図柄表示装置208で実行する場合があってもよい。
(実施例14)
図83は、本実施の形態の実施例14における演出例を示している。図83は、演出状態を時系列で示している。図83は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。本実施の形態の実施例14および後述する実施例15、16のパチンコ機100は、図65に示すパチンコ機100の構成と異なり、変動アイコンおよび保留アイコンは、サブ液晶表示装置1030に表示される。
図83(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図83(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図83(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。可動体1002は、初期位置に位置する場合に全体が遊技者から視認可能となる。また、可動体1006により装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている太陽の画像の一部が隠され、当該太陽の画像の他の一部が透過部1006aを介して視認可能となっている。また、可動体1006により演出表示領域208dに表示されている雲の画像の一部が隠され、当該雲の画像の他の一部が透過部1006bを介して視認可能となっている。また、可動体1002により演出表示領域208dに表示されている気球の画像の一部が隠され、当該気球の画像の他の一部が視認可能となっている。また、サブ表示装置1030には、ヨットの画像、雲の画像、および海の景色の画像が表示されている。
図83(a)から引き続く図83(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。サブ表示装置1030には、白色円形の通常態様の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。また、サブ表示装置1030には、装飾図柄表示装置208で表示されている気球の画像と同じ画像が表示されている。装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030において同時に同じキャラクタ画像が表示される場合のある図柄変動表示は、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030において同時に同じキャラクタ画像が表示される場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図83(b)から引き続く図83(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。また、サブ表示装置1030において、特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始されている。また、サブ表示装置1030において、気球の画像が消去された状態を示している。
図83(c)から引き続く図83(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。また、図83(d)は、サブ表示装置1030において、特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了した状態を示している。
図83(d)から引き続く図83(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図83(d)以降でリーチ演出が開始される。
図83(e)から引き続く図83(f)は、可動体1008が初期位置から演出動作を開始し、可動体1008の左部がサブ表示装置1030の画面の左部の変動アイコンを隠す位置に移動した状態を示している。図83(f)は、可動体1008によって、遊技者が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央を視認し難いように遮蔽した状態を示している。また、透過部1008aを介して装飾図柄表示装置208の画面に表示されている雲の画像と装飾図柄208bの一部が視認されている。また、透過部1008bを介してサブ表示装置1030の画面が視認されている。図83(f)は、サブ表示装置1030の画面の左部に表示されている変動アイコンと可動体1008とがオーバーラップすることで、変動アイコンが視認できない状態を示している。また、1008bを介して、サブ表示装置1030に表示されているヨットの画像が視認されている。
図83(f)から引き続く図83(g)は、可動体1008が図83(f)の状態から左方に移動した状態を示している。また、図83(g)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が初期位置から上方に移動して、可動体1008によって隠され、サブ表示装置1030に表示されている変動アイコンおよびヨットの画像が視認できない状態を示している。サブ液晶ユニット1032の一部が、可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われた図柄変動表示は、可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図83(g)から引き続く図83(h)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図83(g)の状態から反時計回りに60°回転した状態を示している。また、図83(h)では、サブ表示装置1030に気球の画像が表示され、透過部1008bを介して当該気球の画像が視認された状態を示している。また、サブ表示装置1030に表示されているヨットの画像は、可動体1008とオーバーラップすることで視認できない。また、図83(h)では、サブ液晶ユニット1032の回転動作が行われることで、サブ表示装置1030に表示されている変動アイコンが通常態様(白色円形)から予告態様(白色ひし形)に変化し、透過部1008bを介して予告態様の変動アイコンが視認された状態を示している。本実施例の演出では、サブ液晶ユニット1032の回転動作が行われることで、透過部1008bを介して、通常の態様の変動アイコンが予告態様に変化する様を遊技者に視認させる場合があるし、通常の態様の変動アイコンが予告態様に変化した後に遊技者に視認させる場合がある。
図83(h)から引き続く図83(i)は、可動体1008が図83(h)の状態から反時計回りに200°回転(合計360°回転)し、初期姿勢に復帰した状態を示している。また、図83(i)では、サブ表示装置1030に表示されている気球の画像、ヨットの画像、および予告態様の変動アイコンが可動体1008とオーバーラップすることで視認できない状態を示している。
図83(i)から引き続く図83(j)は、可動体1008が図83(i)の状態から下方に移動し、初期位置に復帰した状態を示している。また、図83(j)では、サブ表示装置1030に表示されている予告態様の変動アイコンが、透過部1008bを介して視認された状態を示している。また、図83(j)では、サブ表示装置1030において、ヨットの画像および気球の画像は、視認できない状態を示している。
図83(j)から引き続く図83(k)は、可動体1008が、図83(j)に示す状態から右方に移動して、初期位置に復帰した状態を示している。
図83(k)から引き続く図83(l)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果は大当りである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果が大当りであることが報知されている。
このように本実施例のパチンコ機100の演出において、サブ表示装置1030には複数のキャラクタ画像、変動アイコン、および保留アイコンが表示される場合がある。本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1006や可動体1008の背後の位置で上下方向の移動および回転動作が可能となるように構成されている。また、本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1008の背後のある位置に移動することで、サブ表示装置1030に表示されている当該複数のキャラクタ画像のうちの全てのキャラクタ画像、変動アイコン、および保留アイコンが遊技者から視認できないように構成される場合と、サブ液晶ユニット1032が可動体1008の背後のある位置に位置することで、サブ表示装置1030に表示されている当該複数のキャラクタ画像のうちの一のキャラクタ画像、および変動アイコンの両方のみが遊技者から視認できるように構成される場合とがある。また、その際に視認可能となった一のキャラクタ画像がある特定のキャラクタ画像(例えば、予告画像)である場合、または変動アイコンが予告態様である場合のいずれかの場合がある図柄変動表示は、その際に視認可能となった一のキャラクタ画像がある特定のキャラクタ画像でなく、変動アイコンが予告態様でない場合の図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1006や可動体1008の背後のある位置に移動することで、当該複数のキャラクタ画像のうちの全てのキャラクタ画像、変動アイコン、および保留アイコンを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、変動アイコン、および保留アイコンのみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、変動アイコンのみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、保留アイコンのみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよい。
また、可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの一のキャラクタ画像や変動アイコンが、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで、視認可能となる場合があってもよい。可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの一のキャラクタ画像や変動アイコンが可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで視認できる場合の図柄変動表示は、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行ったとしても視認できない場合の図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの一のキャラクタ画像や変動アイコンが可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで視認できる場合のある図柄変動表示は、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行わないことで視認できない場合の図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、メイン液晶ユニット1001が可動体1006や可動体1008の背後で上下方向の移動および回転動作を実行する場合があってもよい。この場合においては、本実施例のサブ表示装置1030における演出を装飾図柄表示装置208で実行する場合があってもよい。
(実施例15)
図84は、本実施の形態の実施例15における演出例を示している。図84は、演出状態を時系列で示している。図84は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図84(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図84(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図84(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。可動体1002は、初期位置に位置する場合に全体が遊技者から視認可能となる。また、可動体1006により装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている太陽の画像の一部が隠され、当該太陽の画像の他の一部が透過部1006aを介して視認可能となっている。また、可動体1006により演出表示領域208dに表示されている雲の画像の一部が隠され、当該雲の画像の他の一部が透過部1006bを介して視認可能となっている。また、可動体1002により演出表示領域208dに表示されている気球の画像の一部が隠され、当該気球の画像の他の一部が視認可能となっている。また、サブ表示装置1030には、ヨットの画像、雲の画像、および海の景色の画像が表示されている。
図84(a)から引き続く図84(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。サブ表示装置1030には、白色円形の通常態様の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。また、サブ表示装置1030には、装飾図柄表示装置208で表示されている気球の画像と同じ画像が表示されている。装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030において同時に同じキャラクタ画像が表示される場合のある図柄変動表示は、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030において同時に同じキャラクタ画像が表示される場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図84(b)から引き続く図84(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。また、サブ表示装置1030において、特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始されている。また、サブ表示装置1030において、気球の画像が消去された状態を示している。
図84(c)から引き続く図84(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。また、図84(d)は、サブ表示装置1030において、特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了した状態を示している。また、図84(d)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。サブ表示装置1030には、白色円形の通常態様の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。
図84(d)から引き続く図84(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図84(d)以降でリーチ演出が開始される。
図84(e)から引き続く図84(f)は、可動体1008が初期位置から演出動作を開始し、可動体1008の左部がサブ表示装置1030に表示されている保留アイコンを隠す位置に移動した状態を示している。図84(f)は、可動体1008によって、遊技者が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央を視認し難いように遮蔽した状態を示している。また、透過部1008aを介して装飾図柄表示装置208の画面に表示されている雲の画像と装飾図柄208b、208cの一部が視認されている。また、透過部1008bを介してサブ表示装置1030の画面が視認されている。図84(f)は、サブ表示装置1030の画面の左部に表示されている保留アイコンと可動体1008とがオーバーラップすることで、保留アイコンが視認できない状態を示している。また、可動体1008によって遮蔽されていない領域で、サブ表示装置に表示されている変動アイコンが視認されている。
図84(f)から引き続く図84(g)は、可動体1008が図84(f)の状態から左方に移動した状態を示している。また、図84(g)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が初期位置から上方に移動して、可動体1008によって隠され、サブ表示装置1030に表示されている変動アイコン、保留アイコンおよびヨットの画像が視認できない状態を示している。サブ液晶ユニット1032の一部が可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われた図柄変動表示は、可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図84(g)から引き続く図84(h)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図83(g)の状態から反時計回りに60°回転した状態を示している。また、図84(h)では、サブ液晶ユニット1032の回転動作が行われることで、サブ表示装置1030に表示されている保留アイコンが通常態様(白色円形)から先読み予告態様(白色ひし形)に変化し、透過部1008bを介して、通常態様の変動アイコンおよび先読み予告態様の保留アイコンが視認された状態を示している。本実施例の演出では、サブ液晶ユニット1032の回転動作が行われることで、透過部1008bを介して、通常の態様の保留アイコンが先読み予告態様に変化する様を遊技者に視認させる場合があるし、通常の態様の保留アイコンが先読み予告態様に変化した後に遊技者に視認させる場合がある。
図84(h)から引き続く図84(i)は、可動体1008が図84(h)の状態から反時計回りに300°回転(合計360°回転)し、初期姿勢に復帰した状態を示している。また、図84(i)では、サブ表示装置1030に表示されている気球の画像、ヨットの画像、通常態様の変動アイコン、および先読み予告態様の保留アイコンが可動体1008とオーバーラップすることで視認できない状態を示している。
図84(i)から引き続く図84(j)は、可動体1008が図84(i)の状態から下方に移動し、初期位置に復帰した状態を示している。また、図84(j)では、サブ表示装置1030に表示されている通常態様の変動アイコン、および予告態様の変動アイコンが、透過部1008bを介して視認された状態を示している。また、図84(j)では、サブ表示装置1030において、ヨットの画像は、視認できない状態を示している。
図84(j)から引き続く図84(k)は、可動体1008が、図84(j)に示す状態から右方に移動して、初期位置に復帰した状態を示している。
図84(k)から引き続く図84(l)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果ははずれである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果がはずれであることが報知されている。
図84(l)から引き続く図84(m)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。また、サブ表示装置1030において、特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始されている。
図84(m)から引き続く図84(n)は、サブ表示装置1030において、特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了した状態を示している。また、図84(n)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図84(n)以降で所定のリーチ演出が開始される。
図84(n)から引き続く図84(o)は、所定のリーチ演出が終了後に、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果は大当りである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果が大当りであることが報知されている。このように、先読み予告態様をした保留アイコンに対応する保留が消化されて開始された図柄変動は、通常態様をした保留アイコンに対応する保留が消化されて開始された図柄変動よりも最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
このように本実施例のパチンコ機100の演出において、サブ表示装置1030には複数のキャラクタ画像、変動アイコン、および保留アイコンが表示される場合がある。本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1006や可動体1008の背後の位置で上下方向の移動および回転動作が可能となるように構成されている。また、本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1008の背後のある位置に移動することで、サブ表示装置1030に表示されている当該複数のキャラクタ画像のうちの全てのキャラクタ画像、変動アイコン、および保留アイコンが遊技者から視認できないように構成される場合と、サブ液晶ユニット1032が可動体1008の背後のある位置に位置することで、サブ表示装置1030に表示されている変動アイコン、および保留アイコンの両方のみが遊技者から視認できるように構成される場合がある。また、その際に視認可能となった保留アイコンが先読み予告態様である場合は、その際に視認可能となった保留アイコンが先読み予告態様でない場合と比較して、当該保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される特図変動遊技において大当り図柄態様が確定表示されやすい場合があってもよい。また、本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1006や可動体1008の背後のある位置に移動することで、当該複数のキャラクタ画像のうちの全てのキャラクタ画像、変動アイコン、および保留アイコンを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、変動アイコン、および保留アイコンのみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、変動アイコンのみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、保留アイコンのみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよい。
また、可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの変動アイコンや保留アイコンが、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで、視認可能となる場合があってもよい。可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの変動アイコンや保留アイコンが可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで視認できる場合のある図柄変動表示は、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行ったとしても視認できる場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。可動体の移動前後で変動アイコンや保留アイコンの視認可能な部分が異なる場合がある先読み予告が実行された場合には、可動体の移動前後で変動アイコンや保留アイコンの視認可能な部分が異なる場合がない先読み予告が実行された場合よりも、先読み対象となる図柄変動表示で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの変動アイコンや保留アイコンが、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで、視認できる場合のある図柄変動表示は、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行わないことで視認できない場合の図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、メイン液晶ユニット1001が可動体1006や可動体1008の背後で上下方向の移動および回転動作を実行する場合があってもよい。この場合においては、本実施例のサブ表示装置1030における演出を装飾図柄表示装置208で実行する場合があってもよい。
(実施例16)
図85は、本実施の形態の実施例16における演出例を示している。図85は、演出状態を時系列で示している。図85は、図65に示すパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示している。
図85(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、図85(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。また、図85(a)に示す状態において、可動体1002、1004、1006、1008、1010、1012は初期位置に位置している。可動体1002は、初期位置に位置する場合に全体が遊技者から視認可能となる。また、可動体1006により装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている太陽の画像の一部が隠され、当該太陽の画像の他の一部が透過部1006aを介して視認可能となっている。また、可動体1006により演出表示領域208dに表示されている雲の画像の一部が隠され、当該雲の画像の他の一部が透過部1006bを介して視認可能となっている。また、可動体1002により演出表示領域208dに表示されている気球の画像の一部が隠され、当該気球の画像の他の一部が視認可能となっている。また、サブ表示装置1030には、ヨットの画像、雲の画像、および海の景色の画像が表示されている。
図85(a)から引き続く図85(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。サブ表示装置1030には、白色円形の通常態様の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。また、サブ表示装置1030には、装飾図柄表示装置208で表示されている気球の画像と同じ画像が表示されている。装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030において同時に同じキャラクタ画像が表示される場合のある図柄変動表示は、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030において同時に同じキャラクタ画像が表示されない場合の図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図85(b)から引き続く図85(c)は、不図示の特図1表示装置212での特図1変動遊技が開始された状態を示している。また、サブ表示装置1030において、特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始されている。また、サブ表示装置1030において、気球の画像が消去された状態を示している。
図85(c)から引き続く図85(d)は、装飾図柄の変動表示が開始された状態を示している。また、図85(d)は、サブ表示装置1030において、特図1変動遊技の開始後に保留アイコンが変動アイコンとなって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了した状態を示している。
図85(d)から引き続く図85(e)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図85(d)以降でリーチ演出が開始される。
図85(e)から引き続く図85(f)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1の保留数が0から1に増加した状態を示している。サブ表示装置1030には、白色円形の通常態様の保留アイコンが表示されて、特図1の保留数が1であることが報知されている。また、図85(f)は、可動体1008が初期位置から演出動作を開始し、可動体1008の透過部1008bを介して、サブ表示装置1030に表示された変動アイコン、および保留アイコンが視認可能となる位置に移動した状態を示している。また、図85(f)は、可動体1008によって、遊技者が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央を視認し難いように遮蔽した状態を示している。また、透過部1008aを介して装飾図柄表示装置208の画面に表示されている雲の画像と装飾図柄208b、208cの一部が視認されている。また、透過部1008bを介してサブ表示装置1030の画面が視認されている。
図85(f)から引き続く図85(g)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が初期位置から上方に移動して、可動体1008によって隠され、サブ表示装置1030に表示されている変動アイコン、保留アイコンおよびヨットの画像が視認できない状態を示している。サブ液晶ユニット1032の一部が、可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われた図柄変動表示は、可動体1006や可動体1008の背後に隠れる演出が行われない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図85(g)から引き続く図85(h)は、可動体1008の背後において、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図83(g)の状態から反時計回りに60°回転した状態を示している。また、図84(h)では、サブ液晶ユニット1032の回転動作が行われることで、サブ表示装置1030に表示されている保留アイコンが通常態様(白色円形)から先読み予告態様(白色ひし形)に変化し、透過部1008bを介して、通常態様の変動アイコンおよび先読み予告態様の保留アイコンが視認された状態を示している。本実施例の演出では、サブ液晶ユニット1032の回転動作が行われることで、透過部1008bを介して、通常の態様の保留アイコンが先読み予告態様に変化する様を遊技者に視認させる場合があるし、通常の態様の保留アイコンが先読み予告態様に変化した後に遊技者に視認させる場合がある。
図85(h)から引き続く図85(i)は、可動体1008が図85(h)の状態から反時計回りに300°回転(合計360°回転)し、初期姿勢に復帰した状態を示している。また、図85(i)では、サブ表示装置1030に表示されているヨットの画像、通常態様の変動アイコン、および先読み予告態様の保留アイコンが可動体1008とオーバーラップすることで視認できない状態を示している。
図85(i)から引き続く図85(j)は、可動体1008が図85(i)の状態から下方に移動し、初期位置に復帰した状態を示している。また、サブ表示装置1030には、ボタンを模した画像とその上方に「プッシュ」の文字列画像、およびボタンを押下の有効期間を表示するメータ画像が、保留アイコンにオーバーラップして表示されている。また、先読み予告態様をした保留アイコンが、ボタンを模した画像等に変化する場合があってもよい。また、図85(j)は、変動アイコン、およびボタンを模した画像とその上方に「プッシュ」の文字列画像が、透過部1008bを介して視認された状態を示し、メータ画像は可動体1008によって隠されることで視認できない状態を示している。また、図85(j)では、サブ表示装置1030において、ヨットの画像は、視認できない状態を示している。
図85(j)から引き続く図85(k)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図85(j)の状態から上方に移動し、透過部1008aを介してサブ表示装置1030の画面が視認可能となる状態を示している。また、図85(k)では、透過部1008aを介して、サブ表示装置1030に表示されている「プッシュ」の文字列画像が視認できる状態を示している。また、サブ表示装置1030に表示されている変動アイコン、ボタンを模した画像、およびメータ画像は、可動体1008によって隠されることで視認できない状態を示している。透過部1008aを介して、サブ表示装置1030の画面が視認される場合のある図柄変動表示は、サブ表示装置1030の画面が視認される場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図85(k)から引き続く図85(l)は、遊技者がチャンスボタン136の操作有効期間においてチャンスボタン136の押下した状態を示している。また、サブ表示装置1030において、遊技者のチャンスボタン136の押下に基づいて、「プッシュ」の文字列画像が消去して、ボタンを模した画像およびその周辺にエフェクト画像が表示されている。また、図85(l)では、当該エフェクト画像が透過部1008bを介して視認された状態を示している。
図85(l)から引き続く図85(m)は、遊技者がチャンスボタン136の操作有効期間においてチャンスボタン136の押下したことに基づいて、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図85(l)の状態から最上方の位置に移動した状態を示している。また、図85(m)では、サブ表示装置1030に表示されているボタン画像の一部とエフェクト画像が、透過部1008aを介して、視認された状態を示している。
図85(m)から引き続く図85(n)は、可動体1008が図85(m)の状態から右方に移動して、初期位置に復帰した状態を示している。また、サブ表示装置1030には、変動アイコン、ボタン画像、およびエフェクト画像が表示されている。
図85(n)から引き続く図85(o)は、遊技者がチャンスボタン136の操作有効期間においてチャンスボタン136の押下したことに応じて、可動体1002のサブ液晶ユニット1032の回転動作が実行された状態を示している。図85(o)では、サブ液晶ユニット1032が図85(n)の状態から反時計回りに60°回転した状態を示している。
図85(o)から引き続く図85(p)は、可動体1002のサブ液晶ユニット1032が図85(o)の状態から反時計回りに300°回転(合計360°回転)して初期姿勢に復帰した後に、下方の初期位置に復帰した状態を示している。また、チャンスボタン136の押下したことに応じて実行される可動体1002のサブ液晶ユニット1032の動作は、反時計回りに回転する動作と下方の初期位置に移動する動作の両方が並列して行われ、初期姿勢および初期位置に復帰する場合があってもよい。
図85(p)から引き続く図85(q)は、サブ表示装置1030において、ボタン画像およびエフェクト画像が消去され、通状態様の変動アイコンが予告態様の変動アイコンに変化した状態を示している。また、図85(q)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果は大当りである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果が大当りであることが報知されている。チャンスボタン136の押下に基づくサブ液晶ユニット1032の回転動作が行われた図柄変動表示は、チャンスボタン136の押下に基づくサブ液晶ユニット1032の回転動作が行われない図柄変動表示よりも、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
このように本実施例のパチンコ機100の演出において、サブ表示装置1030には複数のキャラクタ画像、変動アイコン、保留アイコン、およびチャンスボタン136の押下を促す画像が表示される場合がある。本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1006や可動体1008の背後の位置で上下方向の移動および回転動作が可能となるように構成されている。また、本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1008の背後のある位置に移動することで、サブ表示装置1030に表示されている複数のキャラクタ画像のうちの全てのキャラクタ画像、変動アイコン、保留アイコン、およびチャンスボタン136の押下を促す画像が遊技者から視認できないように構成される場合と、サブ液晶ユニット1032が可動体1008の背後のある位置に位置することで、サブ表示装置1030に表示されている変動アイコン、およびチャンスボタン136の押下を促す画像の両方のみが遊技者から視認できるように構成される場合がある。また、本実施例のパチンコ機100は、サブ液晶ユニット1032が可動体1006や可動体1008の背後のある位置に移動することで、当該複数のキャラクタ画像のうちの全てのキャラクタ画像、変動アイコン、保留アイコン、およびチャンスボタン136の押下を促す画像を遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、保留アイコン、およびチャンスボタン136の押下を促す画像のみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、変動アイコンのみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、保留アイコンのみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよいし、チャンスボタン136の押下を促す画像のみを遊技者が視認できるように構成される場合があってもよい。
また、可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの変動アイコンや保留アイコンやチャンスボタン136の押下を促す画像が、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで、視認可能となる場合があってもよい。可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの変動アイコンや保留アイコンやチャンスボタン136の押下を促す画像が、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで視認できる場合のある図柄変動表示は、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行ったとしても視認できる場合のない図柄変動表示と比較して、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。可動体の移動前後で変動アイコンや保留アイコンやチャンスボタン136の押下を促す画像の視認可能な部分が異なる場合がある先読み予告が実行された場合には、可動体の移動前後で変動アイコンや保留アイコンやチャンスボタン136の押下を促す画像の視認可能な部分が異なる場合がない先読み予告が実行された場合よりも、先読み対象となる図柄変動表示で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。可動体1006および可動体1008の背後の位置にあるサブ表示装置1030に表示されているうちの変動アイコンや保留アイコンやチャンスボタン136の押下を促す画像が、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行うことで視認できる場合は、可動体1006および可動体1008の両方の可動体が移動動作を行わないことで視認できない場合と比較して、先読み対象となる図柄変動表示で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、メイン液晶ユニット1001が可動体1006や可動体1008の背後で上下方向の移動および回転動作を実行する場合があってもよい。この場合においては、本実施例のサブ表示装置1030における演出を装飾図柄表示装置208で実行する場合があってもよい。
(実施例17)
本実施の形態の実施例17のサブ表示装置1030における演出例について図86を用いて説明する。また、図86および後述する各図では、各実施例における特図1変動遊技の演出例が時系列で示されている。また、サブ表示装置1030の図柄表示領域1030a〜1030cにおける装飾図柄の変動を白抜き太矢印で表している。なお、図86および後述する図87に示すサブ表示装置1030の演出が表示されている期間においては、装飾図柄表示装置208では、サブ表示装置1030の演出とは別の演出が表示されている。当該別の演出としては、例えば、装飾図柄を表示しないで所定の背景やキャラクタを表示する演出であってもよいし、装飾図柄を表示して所定の背景やキャラクタを表示する演出であってもよい。また、図86および図87に示すサブ表示装置1030の演出が実行されている期間においては、装飾図柄表示装置208では、サブ表示装置1030の演出と同じ演出が実行されてもよい。
まず、図86(a)を参照しつつ、図86および後述する図87の共通点について説明する。図86(a)に示すように、サブ表示装置1030の表示領域内の左上部には、「L」の字を上下反転させた形状の装飾枠F1が表示されている。装飾枠F1内の左上部には正方形状の特図1保留数表示領域1931が設けられ、その右方には正方形の特図2保留数表示領域1932が設けられ、特図1保留数表示領域1931の下方には特図1第4図柄表示領域1933が設けられ、その下方には特図2第4図柄表示領域1934が設けられている。特図1保留数表示領域1931では特図1の保留数が数字で表示され、例えば、特図1の保留が無い場合は「0」が表示される。特図2保留数表示領域1932では特図2の保留数が数字で表示され、例えば、特図2の保留が無い場合は「0」が表示される。また、特図1第4図柄表示領域1933には、特図1変動遊技が実行中の場合は、第4図柄の変動表示として特図1変動遊技が実行中であることを報知する「/」、「\」の画像が交互に表示され、特図1変動遊技が非実行中である場合(特図1が停止表示中の場合)は、第4図柄表示として「−」または「○」の画像が表示される。「−」は特図1変動遊技の結果がはずれである場合に表示される第4図柄であり、「○」は特図1変動遊技の結果が大当りである場合に表示される第4図柄である。なお、特図1変動遊技の結果に関係なく特図1変動遊技の非実行中には第4図柄として「−」が表示されるようにしてもよい。また、特図2第4図柄表示領域1934には、特図2変動遊技が実行中の場合は、第4図柄の変動表示として特図2変動遊技が実行中であることを報知する「/」、「\」の画像が交互に表示され、特図2変動遊技が非実行中である場合(特図2が停止表示中の場合)は、第4図柄表示として「−」または「○」の画像が表示される。「−」は特図2変動遊技の結果がはずれである場合に表示される第4図柄であり、「○」は特図2変動遊技の結果が大当りである場合に表示される第4図柄である。なお、特図2変動遊技の結果に関係なく特図2変動遊技の非実行中には第4図柄として「−」が表示されるようにしてもよい。
サブ表示装置1030の表示領域内の下方には、横長の長方形状の装飾枠F2が表示されている。装飾枠F2の中央には、左右の枠の一部が開口している正方形状の変動アイコン表示領域1940が設けられている。なお、変動アイコンは、後述する保留アイコン表示領域1930に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。
変動アイコン表示領域1940の左方には特図1保留アイコン表示領域1950が設けられており、変動アイコン表示領域1940の右方には特図2保留アイコン表示領域1960が設けられている。特図1保留アイコン表示領域1950は、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の特図1の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先(最も過去に記憶された)の特図1の保留に対応する特図1保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の特図1の保留に対応する特図1保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。同様に、特図2保留アイコン表示領域1960は、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の特図2の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先(最も過去に記憶された)の特図2の保留に対応する特図2保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の特図2の保留に対応する特図2保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。また、特図1保留アイコン表示領域1950および特図2保留アイコン表示領域1960では、保留アイコンの移動を表す各種アニメーションが実行される。
特図1保留表示領域1950の左方には、正方形状のナビゲーションキャラクタ表示領域1970が設けられている。ナビゲーションキャラクタ表示領域1970には、商人のキャラクタ画像H1が表示されている。商人のキャラクタ画像H1は、チュートリアル演出等の説明演出や予告(当該変動の予告や先読み予告)演出等に用いられる。
特図2保留表示領域1960の右方には、正方形状の演出カスタム状態表示領域1980が設けられている。演出カスタム状態表示領域1980には、パチンコ機1000の演出カスタム状態に応じて「レベル1〜99」までの表示がされる。演出カスタム状態のレベルは、例えば、出現率の低い演出が行われることによって上昇するように設定されている。なお、演出カスタム状態のレベルは、遊技球が所定数打たれた場合や、所定の演出が実行された場合や、大当りに当選した場合にも上昇するように設定されていてもよい。
図86(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。サブ表示装置1030の左中右図柄表示領域1030a〜1030cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。特図1第4図柄表示領域1933には、はずれを報知する「−」の表示態様の第4図柄が停止表示されている。なお、特図2第4図柄表示領域1934には、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであったことを報知する「−」の表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、特図1保留数表示領域1931には特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示され、特図2保留数表示領域1932には特図2の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。特図1保留アイコン表示領域1950には白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン1951が表示されている。
図86(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。サブ表示装置1030の左中右図柄表示領域1030a〜1030cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域1933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域1931では「0」が表示され、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知されている。
また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、サブ表示装置1030の変動アイコン表示領域1940および特図1保留アイコン表示領域1950では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1保留アイコン表示領域1950の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン1951が、変動アイコン1941となって、変動アイコン表示領域1940に移動する。図86(b)中の変動アイコン1941の左上方に示す右向き矢印は、変動アイコン1941の移動方向を表している。
図86(c)は、サブ表示装置1030の左図柄表示領域1030aに「装飾2」が仮停止表示され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域1940に変動アイコン1941が表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域1931では「1」が表示され、特図1保留アイコン表示領域1950の第1領域に白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン1952が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。図86(b)中の特図1保留アイコン1952の左方に示す上向き矢印は、特図1保留アイコン1952の移動方向を表している。また、図86(c)では、サブ表示装置1030のナビゲーションキャラクタ表示領域1970に表示されている商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域1030dの左下部に表示開始されている。当該吹き出し画像は、商人のキャラクタ画像H1による予告に用いられる画像である。
図86(d)は、サブ表示装置1030の左図柄表示領域1030a、および右図柄表示領域1030cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域1931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域1950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン1953が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。図86(d)中の特図1保留アイコン1953の左方に示す上向き矢印は、特図1保留アイコン1953の移動方向を表している。また、商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示されリーチ演出に発展することを期待させる演出が実行されている。また、「保留変化」の文字列の画像を含む略四角形の形状の保留変化画像H2が、中図柄表示領域1030b、および右図柄表示領域1030cに表示された装飾図柄とオーバーラップして表示される。保留変化画像H2は、表示中の保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させる先読み予告や当該変動の予告の演出が実行されることを報知するために表示される画像である。本例では、保留変化画像H2により表示中の保留アイコンの表示態様が変化する変化アニメーションが実行されることが報知される。なお、保留変化画像H2は、特図1の保留アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、特図2の保留アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、変動アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、特図1および特図2の保留アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、特図2の保留アイコンおよび変動アイコンを変化させる場合にのみ出現する表示であってもよいし、特図1の保留アイコン、特図2の保留アイコン、および変動アイコンを変化させる場合にのみ出現する表示であってもよい。
図86(e)は、サブ表示装置1030の左中右図柄表示領域1030a〜1030cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域1940に表示されていた変動アイコン1941が下方に移動する消去アニメーションが表示され、変動アイコン1941が徐々に消去される。また、図86(e)では、特図1保留アイコン1952の表示態様が「白→黒」に変化する変化アニメーションが実行された状態を示している。当該変化アニメーションでは、保留変化画像H2から特図1保留アイコン1952に落雷する画像が表示され、特図1保留アイコン1951にオーバーラップしてエフェクト画像が表示される。当該エフェクト画像は特図1保留アイコン1952、1953よりも前面側に表示され、当該エフェクト画像によって、特図1保留アイコン1952の全体と特図1保留アイコン1953の一部が隠される。
図86(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。サブ表示装置1030の左中右図柄表示領域1030a〜1030cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示されている。また、図86(f)では、変化アニメーションが終了し、図86(e)で示した保留変化画像H2、エフェクト画像が消去され、特図1保留アイコン1952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化している。
図86(g)は、最先の特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。サブ表示装置1030の左中右図柄表示領域1030a〜1030cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域1933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域1931では「1」が表示され、特図1保留アイコン1952が変動アイコンとなり、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図1保留アイコン1953の移動アニメーションが開始されている。また、図86(g)では、サブ表示装置1030のナビゲーションキャラクタ表示領域1970に表示されている商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域1030dの左下部に表示開始されている。
図86(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン1953の移動アニメーションが終了した状態を示している。また、図86(h)では、商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像内には「殿〜」の文字列の画像が表示され、後述する殿のキャラクタ画像H3が出現することを示唆する演出が実行されている。殿のキャラクタ画像H3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図86(i)は、サブ表示装置1030の左図柄表示領域1030aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、演出表示領域1030dの右上部に殿のキャラクタ画像H3が表示され、殿のキャラクタ画像H3のセリフを表す吹き出し画像内には「呼んだ?」の文字列の画像が表示されている。また、商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像には「殿!」の文字列の画像が表示されている。
図86(j)は、サブ表示装置1030の左図柄表示領域1030a、および右図柄表示領域1030cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像H3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像H3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。
図86(k)は、サブ表示装置1030がサブ表示装置1030の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転したサブ表示装置1030の画面を示している。また、特図1第4図柄表示領域1933に表示された第4図柄、および中図柄表示領域1030bの装飾図柄の変動表示は、回転表示予告演出の実行中においても実行されている。また、特図1第4図柄表示領域1933に表示された第4図柄、および中図柄表示領域1030bの装飾図柄の変動表示は、回転表示予告演出の実行中においても実行されている。なお、図86(k)は、紙面のスペースの問題でサブ表示装置1030の画面を長手方向に圧縮して図示している。
図86(l)は、サブ表示装置1030が図86(k)の状態からサブ表示装置1030の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転(合計90°回転)したサブ表示装置1030の画面を示している。また、図86(j)、および(k)に示すサブ表示装置1030の回転前のサブ表示装置1030に表示されている画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図86(l)に示すサブ表示装置1030に表示されている画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。ここで、反時計回りに90°回転したサブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比は、水平方向から反時計回りに90°回転した方向に横軸を取り、当該横軸に直交する方向に縦軸を取った場合の縦横比である。以下同様に、回転後のサブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比は、水平方向から反時計回りに回転した方向に横軸を取り、当該横軸に直交する方向に縦軸を取った場合の縦横比である。
図86(m)は、サブ表示装置1030が図86(k)の状態からサブ表示装置1030の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに90°回転(合計180°回転)したサブ表示装置1030の画面を示している。また、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比は、回転前の縦横比に変化している。
図86(n)は、サブ表示装置1030が図86(m)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。また、図86(n)では、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像H2が、中図柄表示領域1030b、右図柄表示領域1030cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像H3にオーバーラップして表示される。図86(n)に表示されている保留変化画像H2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。なお、図86(n)は、紙面のスペースの問題でサブ表示装置1030の画面を圧縮して図示しているが、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比は変化していない。
図86(o)は、サブ表示装置1030が図86(n)の状態からサブ表示装置1030の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。また、図86(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出が実行された状態を示している。当該演出では、保留変化画像H2から雷が発生する表示がされ、黒色円形で表示された変動アイコンに落雷するアニメーションが実行されている。落雷した変動アイコンは、エフェクト画像とオーバーラップすることで、当該エフェクト画像によって変動アイコンの全体が隠されている。また、図86(o)は、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域1931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域1950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン954が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、特図1保留アイコン954は、他の保留アイコンに比べて拡大して表示されている。このため、回転表示予告演出の実行中に遊技者に拡大して表示された保留アイコンを注目させることができる場合がある。なお、図86(n)は、紙面のスペースの問題でサブ表示装置1030の画面を圧縮して図示しているが、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比は変化していない。
図86(p)は、サブ表示装置1030が図86(o)の状態からサブ表示装置1030の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。また、図86(o)で示した保留変化画像H2、および変動アイコン1941の全体とオーバーラップして表示されたエフェクト画像が消去され、円の中に「熱」の文字が描かれた態様の変動アイコンが拡大して表示されている。このため、回転表示予告演出の実行中に遊技者に拡大して表示された変動アイコンを注目させることができる場合がある。なお、図86(n)は、紙面のスペースの問題でサブ表示装置1030の画面を圧縮して図示しているが、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比は変化していない。次いで、図86(q)は、サブ表示装置1030が図86(p)の状態からサブ表示装置1030の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し、サブ表示装置1030が一回転して元に戻った状態を示している。また、拡大して表示されていた保留アイコンおよび変動アイコンは、通常の大きさに戻っている。次いで、図86(r)は、サブ表示装置1030の左中右図柄表示領域1030a〜1030cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域1940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコンを消去する消去アニメーションが実行されている。図86(r)中の変動アイコンの左上方に示す下向き矢印は、変動アイコンの移動方向を表している。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030の回転を行う場合において、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比が変化する場合がある。サブ表示装置1030に表示されている画像にはキャラクタ画像や装飾図柄が用いられる場合があり、キャラクタ画像や装飾図柄の縦横比が変化することによって、キャラクタ画像や装飾図柄の存在感が高められ、遊技者に強い印象を与えることができる場合がある。また、本実施例における回転表示予告演出では、サブ表示装置1030は1回転(360°回転)しているが、サブ表示装置1030に上述のスリップリングを用いることで1回転以上回転するように構成されていてもよい。例えば、サブ表示装置1030の回転数が多いほど、大当り信頼度が高くなるように設定されていてもよい。
サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比は、サブ表示装置1030の回転角度に関連して変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部のCPU404が、サブ表示装置1030の回転角度を変数とした所定の関数を用いて画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比はランダムに変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部のCPU404が乱数を用いて画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比の変化によっては画像の表示面積が拡大したり縮小したりする場合があってもよいし、サブ表示装置1030に表示されている画像の表示面積を一定にするように画像の縦横比が変化する場合があってもよい。
また、本実施例の回転表示予告演出が行われる図柄変動表示は、当該回転表示予告演出が行われない図柄変動表示に比べて、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比が変化する場合のある図柄変動表示は、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比が変化する場合のない図柄変動表示に比べて、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比が変化する頻度や度合によって、大当りの信頼度が異なる場合があってもよい。例えば、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比が変化する頻度が多いほど、大当りの信頼度が高くなるように構成されていてもよいし、サブ表示装置1030に表示されている画像の縦横比が変化する度合が大きいほど、大当りの信頼度が高くなるように構成されていてもよい。
また、本実施例では、回転表示予告演出の最中に保留アイコンや変動アイコンを拡大して表示する演出が行われている。保留アイコンや変動アイコンを拡大して表示する演出が行われた場合は、保留アイコンや変動アイコンを拡大して表示する演出が行われない場合よりも、最終的に大当り図柄態様を確定停止表示されやすいように構成されていてもよい。なお、本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030が回転する演出が行われるが、サブ表示装置1030の回転に代えて、装飾図柄表示装置208を回転させることで、装飾図柄表示装置208に表示された画像を回転させる演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030とを同時にあるいは別々に回転させることで、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030に表示された画像を回転させる演出が行われる場合があってもよい。また、装飾図柄表示装置208が回転可能となっており、サブ表示装置1030が回転および移動が不可能となるように、遊技盤200に固定されていてもよい。
(実施例18)
本実施の形態の実施例18のサブ表示装置1030演出例について図87を用いて説明する。図87(a)〜(r)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。図87(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図86(a)に示す状態と同じ状態を示している。次いで、図87(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示し、図86(b)と同じ状態を示している。次いで、図87(c)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域1030aに「装飾2」が仮停止表示され、特図1保留アイコン1951の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域1940に変動アイコン1941が表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域1931では「1」が表示され、特図1保留アイコン表示領域1950の第1領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン952が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、図87(c)は、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域1970に表示されている商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域1030dの左下部に表示された直後の状態を示している。
図87(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域1030a、および右図柄表示領域1030cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域1931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域1950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示されている。
図87(e)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域1030a〜1030cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。次いで、図87(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図86(f)と同じ状態を示している。次いで、図87(g)は、最先の特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示し図86(g)と同じ状態を示している。次いで、図87(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン953の移動アニメーションが終了した状態を示し、図86(h)と同じ状態を示している。次いで、図87(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域1030aに「装飾3」が仮停止表示され殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示し、図86(i)と同じ状態を示している。
図87(j)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域1030a、および右図柄表示領域1030cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。
図87(k)は、サブ表示装置1030がサブ表示装置1030の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転したサブ表示装置1030の画面を示している。サブ表示装置1030に表示されている装飾枠F1、および装飾枠F1内に表示された画像(保留数表示、第4図柄の画像)(以下、これらの画像を「非回転対象画像」と称する場合がある。)は、遊技者から見て回転していない態様で非回転対象画像以外の画像(以下、「回転対象画像」と称する場合がある。)よりも優先して、サブ表示装置1030の左上部に表示されている。また、特図1第4図柄表示領域1933に表示された第4図柄、および中図柄表示領域1030bの装飾図柄の変動表示は、回転表示予告演出の実行中においても実行されている。また、回転対象画像が非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、回転対象画像のうちの一部の画像のみが非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、非回転対象画像のうちの一部の画像のみが回転対象画像よりも優先して表示される場合があってもよい。なお、図87(k)は、紙面のスペースの問題でサブ表示装置1030の画面を圧縮して図示している。
図87(l)は、サブ表示装置1030が図87(k)の状態からサブ表示装置1030の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、非回転対象画像は、吉宗のキャラクタ画像H3の一部、および右図柄表示領域に表示された「装飾3」の一部よりも優先して、サブ表示装置1030の右上部に、遊技者から見て回転していない態様で移動表示されている。なお、図87(l)は、紙面のスペースの問題でサブ表示装置1030の画面を圧縮して図示している。
図87(m)は、サブ表示装置1030が図87(l)の状態から装飾図柄表示装置208の中心を回転中心として反時計回りに90°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、非回転対象画像が装飾枠F2に優先して、サブ表示装置1030の右下部に、遊技者から見て回転していない態様で移動表示されている。
図87(n)は、サブ表示装置1030が図87(m)の状態から装飾図柄表示装置208の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。また、図87(n)では、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像H2が、中図柄表示領域1030b、右図柄表示領域1030cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像H3にオーバーラップして表示されている。図87(n)に表示されている保留変化画像H2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。また、非回転対象画像が装飾枠F2の一部および商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像の一部に優先して、サブ表示装置1030の左下部に、遊技者から見て回転していない態様で移動表示されている。なお、図87(n)は、紙面のスペースの問題でサブ表示装置1030の画面を圧縮して図示している。
図87(o)は、サブ表示装置1030が図87(n)の状態から装飾図柄表示装置208の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。また、図87(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出が実行された状態を示している。当該演出では、保留変化画像H2から雷が発生し、黒色円形で表示された変動アイコンに落雷するアニメーションが実行されている。落雷した変動アイコンは、エフェクト画像とオーバーラップすることで、当該エフェクト画像によって変動アイコンの全体が隠されている。また、図87(o)は、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域1931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域1950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン1954が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、非回転対象画像は、左図柄表示領域に表示された「装飾3」の一部および商人のキャラクタ画像H1のセリフを表す吹き出し画像の一部に優先して、サブ表示装置1030の左中部に、遊技者から見て回転していない態様で移動表示されている。なお、図87(o)は、紙面のスペースの問題でサブ表示装置1030の画面を圧縮して図示している。
図87(p)は、サブ表示装置1030が図87(o)の状態からサブ表示装置1030の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。また、図87(o)で示した保留変化画像H2、および変動アイコンの全体とオーバーラップして表示されたエフェクト画像が消去され、円の中に「熱」の文字が描かれた態様の変動アイコンが表示されている。また、特図1保留アイコン1954は、他の保留アイコンよりも縮小して表示されている。また、非回転対象画像は、左図柄表示領域に表示された「装飾3」の一部に優先して、サブ表示装置1030の左上部に、遊技者から見て回転していない態様で移動表示されている。なお、図87(p)は、紙面のスペースの問題でサブ表示装置1030の画面を圧縮して図示している。次いで、図87(q)は、サブ表示装置1030が図87(p)の状態からサブ表示装置1030の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し、サブ表示装置1030が一回転して元に戻った状態を示している。また、非回転対象画像は、サブ表示装置1030の左上部に、遊技者から見て回転していない態様で表示され、回転表示予告演出が実行される前の状態に戻っている。また、特図1保留アイコン1954は、他の保留アイコンと同じ大きさで表示されている。次いで、図87(r)は、サブ表示装置1030の左中右図柄表示領域1030a〜1030cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域1940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコン1941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030を回転させることで回転対象画像の回転表示を行っている。また、サブ表示装置1030を回転させる場合において、サブ表示装置1030に表示されている装飾枠F1、および装飾枠F1内に表示された画像(保留数表示、第4図柄の画像)の非回転対象画像は、遊技者から見て回転しない態様で表示されている。本実施例の回転表示予告演出が行われる図柄変動表示は、当該回転表示予告演出が行われない図柄変動表示に比べて、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、サブ表示装置1030の非回転対象画像は、サブ表示装置1030の回転に併せて、遊技者から見てサブ表示装置1030の目立つ位置に表示されるように移動表示させている。また、装飾図柄や吉宗のキャラクタ画像H3や爺のキャラクタ画像H1や保留アイコンや変動アイコンや装飾枠F2等のうちのいずれか、若しくはサブ表示装置1030に表示されている全ての画像を非回転対象画像として、遊技者から見て回転していない態様で表示する場合があってもよい。また、この場合において、非回転対象画像の数が多いほど、大当り信頼度が高くなるように構成されていてもよい。また、サブ表示装置1030の回転に代えて、装飾図柄表示装置208を回転させることで、装飾図柄表示装置208に表示された画像を回転させる演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030とを同時にあるいは別々に回転させることで、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030に表示された画像を回転させる演出が行われる場合があってもよい。また、装飾図柄表示装置208が回転可能となっており、サブ表示装置1030が回転および移動が不可能となるように遊技盤200に固定されていてもよい。
(実施例19)
本実施の形態の実施例19のサブ表示装置1030の演出例について図88を用いて説明する。図88(a)〜(l)は、特図1変動遊技を時系列で示している。なお、図88および後述する図89〜図93に示すサブ表示装置1030の演出が表示されている期間においては、装飾図柄表示装置208では、サブ表示装置1030の演出とは別の演出が表示されている。当該別の演出としては、例えば、装飾図柄を表示して所定の背景やキャラクタを表示する演出であってもよい。
図88(a)は、サブ表示装置1030の左下部にある保留表示領域1030eに保留数表示画像として特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示された状態を示している。次いで、図88(b)は、特図1の保留が消化されて、サブ表示装置1030の左下部にある保留表示領域1030eに保留数表示画像として特図1の保留数が0であることを示す「0」が表示された状態を示している。
図88(c)は、サブ表示装置1030の演出表示領域1030dに殿のキャラクタ画像H3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像H3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図88(d)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。サブ表示装置1030は、サブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心に反時計回りに45°回転した状態を示している。また、サブ表示装置1030の左下部にある保留表示領域1030eがサブ表示装置1030の左上部に移動している。また、保留表示領域1030eに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置1030の回転角度に併せて、「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。
図88(e)は、サブ表示装置1030が図88(d)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、保留表示領域1030eに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置1030の回転角度に併せて、「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計90°回転)して表示されている。次いで、図88(f)では、サブ表示装置1030が図88(e)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計135°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置1030の左上部にある保留表示領域1030eがサブ表示装置1030の右上部に移動している。また、保留表示領域1030eに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置1030の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計135°回転)して表示されている。次いで、図88(g)は、サブ表示装置1030が図88(f)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、保留表示領域1030eに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置1030の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計180°回転)して表示されている。
図88(H)は、サブ表示装置1030が図88(g)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置1030の右上部にある保留表示領域1030eがサブ表示装置1030の右下部に移動している。また、保留表示領域1030eに表示されている保留数表示画像の「0」の画像は、サブ表示装置1030の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計225°回転)して表示されている。次いで、図88(i)では、サブ表示装置1030が図88(H)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。また、保留表示領域1030eに表示されている保留数表示画像の「0」の画像は、サブ表示装置1030の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計270°回転)して表示されている。次いで、図88(j)は、サブ表示装置1030が図88(i)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置1030の右下部にある保留表示領域1030eがサブ表示装置1030の左下部の元の位置に移動している。また、保留表示領域1030eに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置1030の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計315°回転)して表示されている。次いで、図88(k)では、サブ表示装置1030が図88(j)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計360°回転)した状態を示している。また、保留表示領域1030eに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置1030の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計360°回転)して表示されている。次いで、図88(l)は、回転表示予告演出が終了した状態を示し、サブ表示装置1030では殿のキャラクタ画像H3が消去されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030を回転させることで殿のキャラクタ画像の回転表示を行っている。また、サブ表示装置1030を回転させる場合において、サブ表示装置1030に表示されている保留数表示画像は遊技者から見て回転しない態様で表示している。また、サブ表示装置1030の保留表示領域1030eは、サブ表示装置1030の回転に併せて、遊技者から見てサブ表示装置1030の左の角に表示されるように移動させている。このため、サブ表示装置1030の回転中において、遊技者にとって重要な情報である保留数表示画像を遊技者が視認しやすい位置に表示されている。本実施例の回転表示予告演出が行われる図柄変動表示は、当該回転表示予告演出が行われない図柄変動表示に比べて、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、本実施例における回転表示予告演出では、サブ表示装置1030は1回転(360°回転)するように構成されているが、サブ表示装置1030に上述のスリップリングを用いることで1回転以上回転するように構成されていてもよい。例えば、サブ表示装置1030の回転数が多いほど、大当り信頼度が高くなるように設定されていてもよい。また、サブ表示装置1030に代えて、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030とを同時にあるいは別々に回転させることで、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030の両方において本実施例の演出が行われる場合があってもよい。なお、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出を行う場合においては、サブ表示装置1030が回転および移動が不可能となるように遊技盤200に固定されていてもよい。
(実施例20)
本実施の形態の実施例20の演出例について図89を用いて説明する。図89(a)〜(k)は特図1変動遊技の演出を時系列で示している。
図89(a)は、特図1変動遊技が開始したサブ液晶表示装置の状態を示している。サブ表示装置1030には何も表示されていない状態を示している。次いで、図89(b)は、サブ表示装置1030の演出表示領域1030dに殿のキャラクタ画像H3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像H3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図89(c)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。図89(c)は、サブ表示装置1030が、サブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心に反時計回りに45°回転した状態を示している。また、サブ表示装置1030の演出表示領域1030aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、サブ表示装置1030の反時計回りの回転に併せて、サブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。このため、遊技者からは殿のキャラクタ画像H3は回転していないように視認される。次いで、図89(d)〜(j)は、サブ表示装置1030が45°ずつ回転した状態を示している。また、図89(d)〜(j)では、サブ表示装置1030の回転速度と同じ速さの回転速度で殿のキャラクタ画H3を時計回りに回転して表示している。このため、サブ表示装置1030の回転中において、常に遊技者からは殿のキャラクタ画像H3は回転していないように視認される。次いで、図89(k)は、回転表示予告演出が終了した状態を示し、サブ表示装置1030では殿のキャラクタ画像H3が消去されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030を回転させつつも、サブ表示装置1030に表示された殿のキャラクタ画像H3をサブ表示装置1030と反対方向に同じ速さで回転表示することで、当該キャラクタ画像が遊技者から見て回転していない態様で表示されている。このため、サブ表示装置1030が回転しているにも関わらず、サブ表示装置1030に表示されたキャラクタ画像が回転しないため、遊技者に意外性を与えることができる場合がある。本実施例の回転表示予告演出が行われる図柄変動表示は、当該回転表示予告演出が行われない図柄変動表示に比べて、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、本実施例では、サブ表示装置1030の回転方向の反対方向に、サブ表示装置1030の回転速度と同じ速さでキャラクタ画像を回転表示しているが、サブ表示装置1030の回転方向の反対方向にサブ表示装置1030の回転速度と異なる速さでキャラクタ画像を回転表示する場合があってもよいし、サブ表示装置1030の回転方向と同じ方向に、サブ表示装置1030の回転速度と同じ速さまたは異なる速さでキャラクタ画像を回転表示する場合があってもよい。また、サブ表示装置1030の回転に代えて、装飾図柄表示装置208を回転させる演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030とを同時にあるいは別々に回転させる演出が行われる場合があってもよい。
(実施例21)
本実施の形態の実施例21の演出例について図90を用いて説明する。図90(a)〜(l)は特図1変動遊技の演出を時系列で示している。
図90(a)は、特図1変動遊技が開始したサブ液晶表示装置の状態を示している。サブ表示装置1030には何も表示されていない状態を示している。次いで、図90(b)は、サブ表示装置1030の演出表示領域1030dに殿のキャラクタ画像H3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像H3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図90(c)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。図90(c)は、サブ表示装置1030が、サブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心に反時計回りに45°回転した状態を示している。また、サブ表示装置1030の演出表示領域1030aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、サブ表示装置1030の反時計回りの回転に併せて、サブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。このため、遊技者からは殿のキャラクタ画像H3は回転していないように視認される。また、殿のキャラクタ画像H3は、図90(b)に表示された状態から、少し、横方向に圧縮し、縦方向に拡大して表示している。次いで、図90(d)は、サブ表示装置1030が図90(c)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置1030の演出表示領域1030aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、サブ表示装置1030の反時計回りの回転に併せて、サブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。このため、遊技者からは殿のキャラクタ画像H3は回転していないように視認される。また、殿のキャラクタ画像H3は、図90(c)に表示された状態から、少し、横方向に圧縮し、縦方向に拡大して表示している。次いで、図90(e)は、サブ表示装置1030が図90(d)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計135°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置1030の演出表示領域1030aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、サブ表示装置1030の反時計回りの回転に併せて、サブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。このため、遊技者からは殿のキャラクタ画像H3は回転していないように視認される。また、殿のキャラクタ画像H3は、図90(d)に表示された状態から、少し、横方向に拡大し、縦方向に圧縮して表示している。次いで、図90(f)は、サブ表示装置1030が図90(e)の状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置1030の演出表示領域1030aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、サブ表示装置1030の反時計回りの回転に併せて、サブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。このため、遊技者からは殿のキャラクタ画像H3は回転していないように視認される。また、殿のキャラクタ画像H3は、図90(e)に表示された状態から、少し、横方向に圧縮し、縦方向に拡大して表示し、殿のキャラクタ画像H3の縦横比は、図90(b)の状態に戻っている。次いで、図90(g)〜(j)は、サブ表示装置1030が45°ずつ回転した状態を示している。また、図90(g)〜(j)では、サブ表示装置1030の回転速度と同じ速さの回転速度で殿のキャラクタ画H3を時計回りに回転して表示している。このため、サブ表示装置1030の回転中において、常に遊技者からは殿のキャラクタ画像H3は回転していないように視認される。また、図90(g)〜(j)においては、殿のキャラクタ画像H3の縦横比は変化していない。次いで、図89(l)は、回転表示予告演出が終了した状態を示し、サブ表示装置1030では殿のキャラクタ画像H3が消去されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030を回転させつつも、サブ表示装置1030に表示された殿のキャラクタ画像H3をサブ表示装置1030と反対方向に同じ速さで回転表示することで、当該キャラクタ画像が遊技者から見て回転していない態様で表示されている。また、本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030に表示されている殿のキャラクタ画像H3の縦横比が変化する。このため、サブ表示装置1030が回転しているにも関わらず、サブ表示装置1030に表示されたキャラクタ画像が回転しないため、遊技者に意外性を与えることができる場合があるとともに、キャラクタ画像の縦横比が変化することによって、キャラクタ画像の存在感が高められ、遊技者に強い印象を与えることができる場合がある。本実施例の回転表示予告演出が行われる図柄変動表示は、当該回転表示予告演出が行われない図柄変動表示に比べて、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。また、本実施例では、サブ表示装置1030の回転方向の反対方向に、サブ表示装置1030の回転速度と同じ速さでキャラクタ画像を回転表示しているが、サブ表示装置1030の回転方向の反対方向にサブ表示装置1030の回転速度と異なる速さでキャラクタ画像を回転表示する場合があってもよいし、サブ表示装置1030の回転方向と同じ方向に、サブ表示装置1030の回転速度と同じ速さまたは異なる速さでキャラクタ画像を回転表示する場合があってもよい。また、サブ表示装置1030に表示されているキャラクタ画像の縦横比が変化する頻度や度合によって、大当りの信頼度が異なる場合があってもよい。例えば、サブ表示装置1030に表示されているキャラクタ画像の縦横比が変化する頻度が多いほど、大当りの信頼度が高くなるように構成されていてもよいし、サブ表示装置1030に表示されているキャラクタ画像の縦横比が変化する度合が大きいほど、大当りの信頼度が高くなるように構成されていてもよい。また、サブ表示装置1030に代えて、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030の両方において本実施例の演出が行われる場合があってもよい。なお、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出を行う場合においては、サブ表示装置1030が回転および移動が不可能となるように遊技盤200に固定されていてもよい。
(実施例22)
本実施の形態の実施例22の演出例について図91を用いて説明する。図91(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で示している。
図91(a)は、特図1変動遊技が開始したサブ液晶表示装置の状態を示している。サブ表示装置1030には何も表示されていない状態を示している。次いで、図91(b)は、サブ表示装置1030の演出表示領域1030dに殿のキャラクタ画像H3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像H3は、リーチ演出としての横移動表示演出に用いられる画像である。
図91(c)〜(e)は、リーチ演出としての横移動表示演出が実行された状態を示している。本実施例の横移動表示演出では、サブ表示装置1030が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で左右方向に移動する。また、図91(c)〜(e)の図中の2点鎖線で示す長方形は、左右方向への移動前のサブ表示装置1030の位置を示している。
図91(c)は、サブ表示装置1030が、図91(b)に示す状態から左方向に移動した状態を示している。また、サブ表示装置1030の演出表示領域1030aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、サブ表示装置1030の左方向の移動距離と同じ距離だけ右方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、移動していないように表示されている。また、サブ表示装置1030では、左上部に、サブ表示装置1030において見切れていた姫のキャラクタ画像H4の一部が表示されている。また、本例においては、姫のキャラクタ画像H4は、大当り信頼度が高い予告に用いられる画像である。
図91(d)は、サブ表示装置1030が、図91(c)に示す状態から左方向に移動した状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、サブ表示装置1030の左方向の移動距離と同じ距離だけ右方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、移動していないように視認されるように表示されている。また、サブ表示装置1030では、左上部に姫のキャラクタ画像H4の全部が表示されている。
図91(e)は、サブ表示装置1030が、図91(d)に示す状態から右方向に移動した状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、サブ表示装置1030の右方向の移動距離と同じ距離だけ左方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、移動していないように表示されている。また、サブ表示装置1030では、左上部に姫のキャラクタ画像H4の一部が表示され、姫のキャラクタダ画像H4の一部が見切れている。
図91(f)は、サブ表示装置1030が、図91(e)に示す状態から右方向に移動し、リーチ演出としての横移動表示演出が終了した状態を示している。サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、サブ表示装置1030の右方向の移動距離と同じ距離だけ左方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、移動していない態様で表示されている。また、サブ表示装置1030では、姫のキャラクタ画像H4が表示されていない。
このように本実施例の横移動表示予告演出では、サブ表示装置1030を横移動させつつ、サブ表示装置1030に表示される画像をサブ表示装置1030と反対方向に同じ速さで移動表示することで、殿のキャラクタ画像H3が遊技者から見て移動していない態様で表示されている。また、本実施例の横移動表示予告演出では、横移動表示予告演出が実行される前にサブ表示装置1030において見切れていた姫のキャラクタ画像H4が、サブ表示装置1030に表示される画像の横移動表示が行われることによって、サブ表示装置1030に表示される。また、姫のキャラクタ画像H4は、サブ表示装置1030が所定の距離移動することでサブ表示装置1030に表示される。このため、遊技者は、サブ表示装置1030の移動する距離に注目することになり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、図柄変動中の演出において、本実施例の横移動表示予告演出が行われる場合は、当該横移動表示予告演出が行われない場合に比べて、当該図柄変動表示が最終的に大当り図柄態様を確定停止表示されやすいように構成されていてもよい。また、本実施の横移動表示予告演出では、実行中の図柄変動表示の大当り信頼度に併せたキャラクタを表示するようにしてもよい。例えば、大当り信頼度が比較的に低い場合には、殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、サブ表示装置1030が左方向に所定の距離移動することで姫のキャラクタ画像H4が表示されるのに対して、サブ表示装置1030が右方向に所定の距離移動することで殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、本実施例における横移動表示予告演出に用いられる殿のキャラクタ画像H3や姫のキャラクタ画像H4は、横移動表示予告演出中に縦横比が変化する場合があってもよい。また、サブ表示装置1030に代えて、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030の両方において本実施例の演出が行われる場合があってもよい。なお、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出を行う場合においては、サブ表示装置1030が回転および移動が不可能となるように遊技盤200に固定されていてもよい。
(実施例23)
本実施の形態の実施例23の演出例について図92を用いて説明する。図92(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で示している。
図92(a)は、特図1変動遊技が開始したサブ液晶表示装置の状態を示している。サブ表示装置1030には何も表示されていない状態を示している。次いで、図92(b)は、サブ表示装置1030の演出表示領域1030dに殿のキャラクタ画像H3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像H3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。また、図92(b−1)は、図92(b)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図92(b−1)に示す画像データは、殿のキャラクタ画像H3と殿のキャラクタ画像H3の左下に姫のキャラクタ画像H4とを有し、殿のキャラクタ画像H3と姫のキャラクタ画像H4とは回転していない態様の画像データである。また、本例においては、姫のキャラクタ画像H4は、大当り信頼度が高い予告に用いられる画像である。図92(b−2)は、図92(b)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図92(b−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。図92(b−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比が9:16となる所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。図92(b−3)は、図92(b−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示した状態を示している。
図92(c)〜(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で反時計回りに45°回転し、その後に時計回りに45°回転させている。また、図92(c)〜(e)の図中の2点鎖線で示す長方形は、回転前のサブ表示装置1030の位置を示している。また、図92(c)〜(e)の図中に示す矢印は、サブ表示装置1030の回転方向を示している。
図92(c)は、サブ表示装置1030が、図92(b)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに30°回転した状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置1030では、左下部に、サブ表示装置1030から見切れていた姫のキャラクタ画像H4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図92(c−1)は、図92(c)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図92(c−1)に示す画像データは、図92(b−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として時計回りに30°回転した態様の画像データである。図92(c−2)は、図92(c)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図92(c−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図92(c−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。図92(c−3)は、図92(c−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示してサブ表示装置1030を図92(b)に示す状態から反時計回りに30°回転させた状態を示し、図92(c)におけるサブ表示装置1030の状態を示している。
図92(d)は、サブ表示装置1030が、図92(c)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置1030では、左下部に、姫のキャラクタ画像H4の全部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図92(d−1)は、図92(d)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図92(d−1)に示す画像データは、図92(c−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として時計回りに15°回転した態様の画像データである。図92(d−2)は、図92(d)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図92(d−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図92(d−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。図92(d−3)は、図92(d−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示してサブ表示装置1030を図92(e)に示す状態から反時計回りに15°回転させた状態を示し、図92(d)におけるサブ表示装置1030の状態を示している。
図92(e)は、サブ表示装置1030が、図92(d)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置1030では、左下部に、姫のキャラクタ画像H4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示され、他の一部がサブ表示装置1030から見切れている。また、図92(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が終了する直前の状態を示している。図92(e−1)は、図92(e)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図92(e−1)に示す画像データは、図92(d−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに15°回転した態様の画像データであり、図92(c−1)に示す画像データと同じである。図92(e−2)は、図92(e)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図92(e−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図92(c−2)に示す表示データと同じである。図92(e−3)は、図92(c−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示し、サブ表示装置1030を図92(d)に示す状態から時計回りに15°回転させた状態を示し、図92(d)におけるサブ表示装置1030の状態を示している。図92(e−3)は、図92(c−3)と同じ状態を示している。
図92(f)は、サブ表示装置1030が、図92(e)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに30°回転して元に戻った状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置1030では、姫のキャラクタ画像H4が表示されていない。図92(f−1)は、図92(f)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図92(f−1)に示す画像データは、図92(e−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに30°回転した態様の画像データであり、図92(b−1)に示す画像データと同じである。図92(f−2)は、図92(f)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図92(f−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図92(b−2)に示す表示データと同じである。図92(f−3)は、図92(f−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示し、サブ表示装置1030を図92(e)に示す状態から時計回りに30°回転させた状態を示し、図92(f)におけるサブ表示装置1030の状態を示している。図92(f−3)は、図92(b−3)と同じ状態を示している。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030を回転させつつも、サブ表示装置1030に表示される画像をサブ表示装置1030と反対方向に同じ速さで回転表示することで、殿のキャラクタ画像H3が遊技者から見て回転していない態様で表示されている。また、本実施例の回転表示予告演出では、回転表示予告演出が実行される前に、サブ表示装置1030において見切れていた姫のキャラクタ画像H4が、サブ表示装置1030に表示される画像の回転表示が行われることによって、サブ表示装置1030に表示される。また、姫のキャラクタ画像H4は、サブ表示装置1030が所定の角度以上に回転することでサブ表示装置1030に表示される。このため、遊技者は、サブ表示装置1030の回転する角度に注目することになり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、姫のキャラクタ画像H4は、殿のキャラクタ画像の左上部に表示される場合があってもよい。この場合では、回転前に表示されていた姫のキャラクタ画像H4が、サブ表示装置1030が反時計回りに回転することで、サブ表示装置1030において見切れることになる。また、姫のキャラクタ画像H4の表示位置を調整することで、サブ表示装置1030が所定の角度以上に回転することでサブ表示装置1030から見切れるようにすることができる。このため、遊技者は、サブ表示装置1030の回転する角度に注目することになり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
本実施の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030が回転することで姫のキャラクタ画像H4が表示されることになるが、実行中の図柄変動表示の大当り信頼度に併せたキャラクタを表示するようにしてもよい。例えば、大当り信頼度が比較的に低い場合には、殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、サブ表示装置1030が反時計回りに所定の角度回転することで姫のキャラクタ画像H4が表示されるのに対して、サブ表示装置1030が時計回りに所定の角度回転することで殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、本実施例における回転表示予告演出に用いられる殿のキャラクタ画像H3や姫のキャラクタ画像H4は、回転表示予告演出中に縦横比が変化する場合があってもよい。また、図柄変動中の演出において、本実施例の横移動表示予告演出が行われる場合は、当該横移動表示予告演出が行われない場合に比べて、当該図柄変動表示が最終的に大当り図柄態様を確定停止表示されやすいように構成されていてもよい。また、サブ表示装置1030に代えて、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030の両方において本実施例の演出が行われる場合があってもよい。なお、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出を行う場合においては、サブ表示装置1030が回転および移動が不可能となるように遊技盤200に固定されていてもよい。
(実施例24)
本実施の形態の実施例24の演出例について図93を用いて説明する。図93(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で示している。
図93(a)は、特図1変動遊技が開始したサブ液晶表示装置の状態を示している。サブ表示装置1030には何も表示されていない状態を示している。次いで、図93(b)は、サブ表示装置1030が下方に移動して、サブ表示装置1030の中央部に殿のキャラクタ画像H3とサブ表示装置1030の左下部に商人のキャラクタ画像H1が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像H3は、図52(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。図93(b−1)は、図93(b)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図93(b−1)に示す画像データは、殿のキャラクタ画像H3と殿のキャラクタ画像H3の左下に姫のキャラクタ画像H4とを有し、殿のキャラクタ画像H3と姫のキャラクタ画像H4とは回転していない態様の画像データである。また、本例においては、姫のキャラクタ画像H4は、大当り信頼度が高い予告に用いられる画像である。図93(b−2)は、図93(b)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図93(b−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。図93(b−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比が9:16となる所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図93(b−2)に示す表示データは、図93(b−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(表示データの左下部)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像H1を重ね合わせた表示データである。図93(b−3)は、図93(b−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示した状態を示している。また、商人のキャラクタ画像H1は、図93(b−1)に示す画像データより優先して表示されているが、図93(b−1)に示す画像データを商人のキャラクタ画像H1より優先させて表示する場合があってもよい。
図93(c)〜(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で反時計回りに45°回転し、その後に時計回りに45°回転させている。また、図93(c)〜(e)の図中の2点鎖線で示す長方形は、回転前のサブ表示装置1030の位置を示している。また、図93(c)〜(e)の図中に示す矢印は、サブ表示装置1030の回転方向を示している。
図93(c)は、サブ表示装置1030が、図93(b)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに30°回転した状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置1030の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像H1は、サブ表示装置1030が回転することで、図93(b)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに30°回転している態様で表示されている。また、サブ表示装置1030では、キャラクタ画像H1の右下方に、サブ表示装置1030から見切れていた姫のキャラクタ画像H4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図93(c−1)は、図93(c)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図93(c−1)に示す画像データは、図93(b−1)に示す画像データを当該画像データの中心を回転中心として時計回りに30°回転した態様の画像データである。図93(c−2)は、図93(c)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図93(c−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図93(c−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図93(c−2)に示す表示データは、図93(c−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(図93(b−2)に示す位置)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像H1を重ね合わせた表示データである。図93(c−3)は、図93(c−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示してサブ表示装置1030を図93(b)に示す状態から反時計回りに30°回転させた状態を示し、図93(c)におけるサブ表示装置1030の状態を示している。
図93(d)は、サブ表示装置1030が、図93(c)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置1030の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像H1は、サブ表示装置1030が回転することで、図93(c)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに15°回転している態様で表示されている。また、サブ表示装置1030では、商人のキャラクタ画像H1の右隣りに、姫のキャラクタ画像H4の全部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図93(d−1)は、図93(d)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図93(d−1)に示す画像データは、図93(c−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として時計回りに15°回転した態様の画像データである。図93(d−2)は、図93(d)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図93(d−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図93(d−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図93(d−2)に示す表示データは、図93(d−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(図93(b−2)に示す位置)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像H1を重ね合わせた表示データである。図93(d−3)は、図93(d−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示してサブ表示装置1030を図93(c)に示す状態から反時計回りに15°回転させた状態を示し、図93(d)におけるサブ表示装置1030の状態を示している。
図93(e)は、サブ表示装置1030が、図93(d)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置1030の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像H1は、サブ表示装置1030が回転することで、図93(d)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに15°回転している態様で表示されている。また、サブ表示装置1030では、キャラクタ画像H1の右下方に、姫のキャラクタ画像H4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示され、他の一部がサブ表示装置1030から見切れている。また、図93(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が終了する直前の状態を示している。また、図93(e−1)は、図93(e)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図93(e−1)に示す画像データは、図93(d−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに15°回転した態様の画像データである。図93(e−2)は、図93(e)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図93(e−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図93(e−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図93(e−2)に示す表示データは、図93(e−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(図93(b−2)に示す位置)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像H1を重ね合わせた表示データである。図93(e−3)は、図93(e−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示してサブ表示装置1030を図93(d)に示す状態から時計回りに15°回転させた状態を示し、図93(d)におけるサブ表示装置1030の状態を示している。
図93(f)は、サブ表示装置1030が、図93(e)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに30°回転して元に戻った状態を示している。また、サブ表示装置1030の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像H3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置1030の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像H1は、サブ表示装置1030が回転することで、図93(e)に示す状態からサブ表示装置1030の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに30°回転し元に戻った態様で表示されている。また、サブ表示装置1030では、姫のキャラクタ画像H4が表示されていない。図93(f−1)は、図93(f)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図93(f−1)に示す画像データは、図93(e−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに30°回転した態様の画像データであり、図93(b−1)に示す画像データと同じである。図93(f−2)は、図93(f)の状態において、サブ表示装置1030に画像を表示するために、図93(f−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。また、図93(f−2)に示す表示データは、図93(b−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(表示データの左下部)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像H1を重ね合わせた表示データであり、当該表示データは、図93(b−2)に示す表示データと同じである。図93(f−3)は、図93(f−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置1030に画像を表示し、サブ表示装置1030を図93(e)に示す状態から時計回りに30°回転させた状態を示し、図93(f)におけるサブ表示装置1030の状態を示している。図93(f−3)は、図93(b−3)と同じ状態を示している。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置1030を回転させつつも、サブ表示装置1030には、遊技者から見て回転しない態様で表示されるキャラクタ画像(殿のキャラクタ画像H3と姫のキャラクタ画像H4)と遊技者から見て回転している態様で表示されるキャラクタ画像(商人のキャラクタ画像H1)が表示される。回転しているサブ表示装置1030には、遊技者から見て回転しない態様で表示されるキャラクタ画像と遊技者から見て回転している態様で表示されるキャラクタ画像が同時に表示されることで、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。また、図柄変動中の演出において、本実施例の横移動表示予告演出が行われる場合は、当該横移動表示予告演出が行われない場合に比べて、当該図柄変動表示が最終的に大当り図柄態様を確定停止表示されやすいように構成されていてもよい。また、サブ表示装置1030に代えて、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030の両方において本実施例の演出が行われる場合があってもよい。なお、装飾図柄表示装置208において本実施例の演出を行う場合においては、サブ表示装置1030が回転および移動が不可能となるように遊技盤200に固定されていてもよい。
次に、以上説明した第2の実施の形態による遊技台の特徴的構成について再度図37乃至図93を参照しつつ説明する。
(D1)
遊技を演出する演出動作を実行可能な第一の可動体(例えば、可動体1002)を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)またはスロットマシン(例えば、スロットマシン2000)であり、
電源がオフにされた際に、前記第一の可動体が第二の位置(例えば、初期位置)から第一の位置(例えば、最下方の位置)に移動するように構成されており、
電源がオンにされた際に、前記第一の可動体が前記第一の位置(例えば、最下方の位置)から前記第二の位置(例えば、初期位置)に移動するように構成されており、
前記第二の位置と前記第一の位置とは異なる位置であり、
前記演出動作は、前記第二の位置(例えば、初期位置)から開始され、該第二の位置で終了するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えた遊技台によれば、第一の可動体を駆動する駆動手段の耐久性を向上させることができる場合がある。
(D2)
上記(D1)に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体(例えば、可動体1002)が前記第二の位置(例えば、初期位置)とは異なる位置に位置する状態で電源がオフにされた際も、該第一の可動体が前記第一の位置に移動するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(D3)
上記(D1)または(D2)に記載の遊技台であって、
前記演出動作は、第三の位置(例えば、最上方の位置)に移動する動作を含み、
前記第三の位置と前記第一の位置とは異なる位置であり、
前記第三の位置と前記第二の位置とは異なる位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(D4)
上記(D3)に記載の遊技台であって、
画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記第一の可動体(例えば、可動体1002)は、前記画像表示手段よりも前側に設けられた可動体であり、
前記第三の位置は、前記画像表示手段よりも前側の位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(D5)
上記(D4)に記載の遊技台であって、
大当りの動作(例えば、大当り遊技の演出)を実行可能であり、
前記第一の可動体(例えば、可動体1002)は、前記画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)よりも前側に設けられた可動体であり、
前記第一の可動体が前記第三の位置(例えば、最上方の位置)に位置する場合に、前記画像表示手段に表示されている予告画像(例えば、雲の画像や気球の画像)の少なくとも一部に前記第一の可動体がオーバーラップする場合があり、
前記予告画像とは、前記大当りの予告画像のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(D6)
上記(D1)乃至(D5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体(例えば、可動体1002)は、電源がオンにされたことを条件に、初期動作を実行可能であり、
上記(D1)に記載の「前記第一の可動体が前記第一の位置から前記第二の位置に移動する」とは、「前記第一の可動体が前記第一の位置から前記初期動作を開始し、該初期動作の終了で前記第二の位置に移動する」ことである(例えば、図68(c)〜(g)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(D7)
上記(D1)乃至(D5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体(例えば、可動体1002)は、電源がオンにされたことを条件に、初期動作を実行可能であり、
上記(D1)に記載の「前記第一の可動体が前記第一の位置から前記第二の位置に移動する」とは、「前記第一の可動体が前記第一の位置から前記第二の位置に移動した後で、前記初期動作を開始し、該初期動作の終了で再度、前記第二の位置に移動する」ことである(例えば、図70(n)〜(p)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(D8)
上記(D1)乃至(D7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
上記(D1)に記載の「電源がオフにされた際」とは、「遊技台の主電源がオフにされた際」のことであり、
上記(D1)に記載の「電源がオンにされた際」とは、「遊技台の主電源がオンにされた際」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(D9)
上記(D1)乃至(D8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体(例えば、可動体1002のサブ液晶ユニット1032)は、姿勢を変化させることが可能な可動体である、
ことを特徴とする遊技台。
(D10)
上記(D1)乃至(D9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技を演出する演出動作を実行可能な第二の可動体(例えば、可動体1006)を備え、
前記第二の可動体は、電源がオンにされた際に、電源がオフにされた際の位置から動作を開始する可動体である、
ことを特徴とする遊技台。
(D11)
上記(D1)乃至(D10)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(D12)
上記(D1)乃至(D10)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン2000)である、
ことを特徴とする遊技台。
前記第一の演出可動体の全ての前記演出動作は、前記第二の位置から開始され、前記第二の位置で終了するように構成されている。
(D13)
上記(D1)乃至(12)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出動作は、前記第二の位置から開始され、第四の位置で終了する場合があり、
前記演出動作は、前記第四の位置から開始され、第二の位置で終了する場合があり、
前記第四の位置は、前記第一の位置とは異なる位置であり、
前記第四の位置は、前記第二の位置とは異なる位置であり、
前記第四の位置は、前記第三の位置とは異なる位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(D14)
上記(D13)に記載の遊技台であって、
前記演出動作は、前記第四の位置から開始され、前記第四の位置で終了する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(D15)
上記(D13)または(14)に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体が前記第四の位置にある状態で電源がオフにされた際も、該第一の可動体が該第四の位置から前記第一の位置に移動するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(D16)
上記(D1)乃至(D15)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体が前記第三の位置にある状態で電源がオフにされた際も、該第一の可動体が該第三の位置から前記第一の位置に移動するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(D17)
上記(D1)乃至(D16)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記可動体を制御する第四の制御手段と、
前記可動体を駆動する駆動手段と、を備えた
ことを特徴とする遊技台。
第一の制御手段は、遊技者に有利な抽選(例えば、大当り抽選等)を行う主制御部300である。第一の制御手段は、1または複数の制御回路から構成されていてもよいし、1または複数の制御基板から構成されていてもよい。
第二の制御手段は、第一の制御手段からのコマンド信号に応じて、遊技を演出する演出手段(例えば、照明部(LED等)、音出力手段(スピーカ等)、画像表示手段(液晶表示装置、ドットマトリックス等)の演出制御を行うサブ制御手段(例えば、第1副制御部400)である。第二の制御手段は、1または複数の制御回路から構成されていてもよいし、1または複数の制御基板から構成されていてもよい。第二の制御手段は、例えば、演出手段の駆動制御や第一の制御手段からのコマンド信号に応じて、演出手段に行わせる演出を抽選で選択する等を行う。
第三の制御手段は、第二の制御手段と通信を行い、演出手段の演出制御(例えば、駆動制御)等を行う演出制御手段である。演出制御手段は、1または複数の制御回路から構成されていてもよいし、1または複数の制御基板から構成されていてもよい。第三の制御手段は、第二の制御手段からの演出コマンドに応じて演出手段を制御するようにしてもよいし、第二の制御手段からの演出コマンドに応じて実行する演出を決定し、決定した結果に基づく情報を第二の制御手段に返送したり、演出手段を駆動するようにしてもよい。
第四の制御手段は、第三の制御手段と通信を行い、演出手段(サブ液晶ユニット1030、可動体1002〜1012のうちの1または複数または全部の演出制御等を行う演出制御手段である。第四の制御手段は、1または複数の制御回路から構成されていてもよいし、1または複数の制御基板から構成されていてもよい。第四の制御手段は、第三の制御手段からの演出コマンドに応じて演出手段を制御するようにしてもよいし、第三の制御手段からの演出コマンドに応じて実行する演出を決定し、決定した結果に基づく情報を第三の制御手段に返送したり、演出手段を駆動するようにしてもよい。また、第四の制御手段は、移動ユニット1036に搭載されていてもよい。
(D18)
上記(D17)に記載の遊技台であって、
前記第四の制御手段は、駆動ユニット(例えば、移動ユニット1036)に搭載されており、
前記可動体による複数の動作のうちの少なくとも一の動作(例えば、上下移動)の際に、前記駆動ユニットも同じ動作を行う、
ことを特徴とする遊技台。
上記実施例では、移動ユニット1036が可動体1002に設けられているので、可動体1002の上下移動の際は、移動ユニット1036も可動体1002と一緒に動作するが、サブ液晶ユニット1032の回転動作の際は、移動ユニット1036は回転しないように構成している。なお、可動体1002の上下動作の際も、移動ユニット1036は一緒に動作しないように移動ユニット1036を可動体1002とは別に配置してもよいし、サブ液晶ユニット1032の回転動作の際も、移動ユニット1036が一緒に動作するように構成してもよいし、可動体1002の全ての動作の際に、移動ユニット1036が一緒に動作するように構成してもよい。
可動体1002は上下動作(位置変化、移動)と回転動作(姿勢変化)を実行可能な例を示したが、上下以外の動作(例えば、左右方向の位置変化・移動)を実行可能としてもよいし、チルト動作(例えば、鉛直方向の回転軸を中心としてサブ液晶ユニット1032の左側や右側が前方や後方に傾く動作や水平方向の回転軸を中心としてサブ液晶ユニット1032の上側や下側が前方や後方に傾く動作)を実行可能としてもよい。
(D19)
上記(D1)乃至(D18)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記可動体を制御する第四の制御手段と、
前記可動体を駆動する駆動手段と、
前記第一の可動体の位置を検知する検知手段と、を備え、
確認条件の成立があった場合に、前記第一の可動体の位置を確認するように構成されており、
前記第一の可動体の位置が前記第一の位置でない場合には、前記第一の可動体が前記第一の位置に移動するように構成されており、
前記確認条件は、電源がオフにされた際に成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台
(E1)
遊技を演出する演出画像を表示可能な画像表示ユニット(例えば、メイン液晶ユニット1001またはサブ液晶ユニット1032)と、
画像表示ユニットを駆動する駆動手段(例えば、モータ)と、
を備えた遊技台であって、
前記画像表示ユニットは、前記駆動手段の駆動によって動く場合があり、
前記画像表示ユニットが第一の方向(前記画像表示ユニットの回転軸を中心とする回転方向、または直線方向)に動いている期間(以下、「第一の期間」という。)において、該画像表示ユニットに第一の動画(例えば、殿のキャラクタ画像H3や姫のキャラクタ画像H4の動画)が表示される場合があり、
前記第一の動画は、第一の画像が前記第一の方向に動く態様を含む動画である(例えば、図93(b)〜(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、画像表示ユニットの動きによってインパクトを与え、当該動きの期間中に画像表示ユニットに表示される画像の表示角度、表示位置を変化させることで、報知手段としては日常的には見かけない動作をさせることが可能になり、遊技者に日常を忘れ、より遊技に集中させることができる場合がある。また、画像表示ユニットが第一の方向に動いている期間の全ての期間を第一の期間としてもよいし、前記画像表示ユニットが第一の方向に動いている期間のうちの一部の期間を第一の期間としてもよい。また、ある演出を契機として、画像表示ユニットが第一の方向に動き始めてから停止するまでの期間の全ての期間を第一の期間としてもよいし、ある演出とは別の演出を契機として、画像表示ユニットが第一の方向に動き始めてから停止するまでの期間の一部の期間を第一の期間としてもよい。
(E2)
上記(E1)に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第一の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である(例えば、図93(b)〜(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
本実施の形態による実施例では、第一の画像(殿のキャラクタ画像H3や姫のキャラクタ画像H4)の表情、外形等が固定的に表示される例を示したが、第一の画像の表情、外形等が変形的に表示される場合があってもよい。例えば、図93を例示して説明すると、図93(a)では表示されていなかった殿の顔が、図93(b)では真顔で表示され、図93(c)では少し笑顔になり、図93(d)では満面の笑顔になり、図93(e)では少し笑顔に戻り、図93(f)では真顔に戻るようなアニメーションを行うようにしてもよい。また、第一の画像(例えば、殿のキャラクタ画像H3)が第一の方向に動く態様とは、殿のキャラクタ画像H3を含むアニメーションの表示位置が動くことを示すものとしてもよい。アニメーションは、キャラクタの表示の可変表示に限定されず、キャラクタ等の外形の変化、セリフの可変表示(セリフを示す部分的な文字列から全体的な文字列への変化表示等)、キャラクタやアイコンの色変化、キャラクタやアイコンの移動表示等のいずれかとしてもよいし、これらを組み合わせて含むようにしてもよい。
(E3)
上記(E1)または(E2)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは第一の向き(例えば、反時計回りの向き)に動くように構成されており(例えば、図93(b)〜(d)参照)、
前記第一の期間において、前記第一の画像は第二の向き(例えば、時計回りの向き)に動くように構成されており(例えば、図93(b−1)、(c−1)、(d−1)参照)、
前記第一の向きと前記第二の向きは、逆の向きである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台では、ある一の演出を契機(例えばスーパーリーチ中の画像表示ユニット動作演出を開始するタイミングの到来等)として、画像表示ユニットが動作する場合の第一の向きは一の向き(例えば左向き)とし、他の演出を契機(例えば、大当り終了時の確変が始まるかどうかを遊技者に知らせるための画像表示ユニットの動作による演出を開始するタイミングの到来等)で、画像表示ユニットが動作する場合の第一の向きは、別の向き(例えば右向き)とする場合があってもよい。また、第一の向きと第二の向きは、逆の向きではなく同じ向きでもよく、この場合、画像表示ユニットの移動や回転よりも第一の画像が速く移動や回転するように遊技者には視認される。このため、固定的な画像表示ユニット内で画像が回転する態様では得られない非日常的な感覚を遊技者に与えることができ、さらに当該画像表示ユニット内の第一の画像が、さらなる速さで回転や移動することからより日常的な感覚を忘れさせ、遊技に集中させることが可能になる場合がある。
(E4)
上記(E3)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは前記第一の向きに第一の速さで動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は前記第二の向きに第二の速さで動くように構成されており、
前記第一の速さと前記第二の速さは、同じ速さである(例えば、図93(b)〜(d)および図93(b−1)、(c−1)、(d−1)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、遊技者には画像表示ユニットは動いて見えるが、第一の画像の表示位置・表示角度等は動いていないように見えるため、報知手段としては非日常的な動作を行わせることが可能であると伴に、画像表示ユニット表示による報知自体は動いていない場合と同様に役目を果たすことができ、インパクトのある動作と報知の両立が可能になる場合がある。また、第一の向きと第二の向きが逆の向きで、第一の速さと第二の速さの速さを異ならせてもよく、その場合、画像表示ユニットの移動や回転よりも第一の画像が遅く移動や回転するように遊技者には視認される。このため、固定的な画像表示ユニット内で画像が回転する態様はTVやネット等で日常的にみられるが、画像表示ユニットが回転することから、固定的な画像表示ユニットでは得られない非日常的な感覚を遊技者に与えることができ、さらに当該画像表示ユニット内の第一の画像は当該画像表示ユニットの移動や回転にゆっくりと追いかけるように移動や回転を行うことからより日常的な感覚を忘れさせ、遊技に集中させることが可能になる場合がある。また、画像表示ユニットがインパクト重視で速く移動や回転を行う場合に、第一の画像をゆるやかに移動や回転を行わせることで、画像表示ユニット表示による報知自体は動いていない場合に近くなり、報知の役目を果たすことが可能になる場合がある。
(E5)
上記(E1)乃至(E4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、第二の画像(例えば、商人のキャラクタ画像H1)が表示される態様を含む動画である(例えば、図93参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(E6)
上記(E5)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記第二の画像は前記第一の方向に動かないように構成されている(例えば、図93(b−2)、(c−2)、(d−2)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台では、第一の期間において、第一の方向に動かないような第二の画像が表示されないように構成されていてもよい。すなわち、第一の期間において、画像表示ユニットに表示されている画像は全て第一の方向に動くように構成されるため、画像表示ユニットおよび画像の動きに統一感が与えられ、よりインパクトのある演出動作が実行可能となる場合がある。
(E7)
上記(E5)または(E6)に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第二の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、ことを特徴とする遊技台。
本実施の形態による実施例では、第二の画像(商人のキャラクタ画像h1')の表情、外形等が固定的に表示される例を示したが、当該構成を備えた遊技台によれば、第二の画像の表情、外形等が変形的に表示される場合があってもよい。例えば、図61を例示して説明すると、図61(a)ではサブ表示装置209に表示されていなかった商人の顔が、図61(b)では真顔で表示され、図61(c)では少し険しい顔になり、図61(d)では、険悪な顔になり、図61(e)では少し険しい顔に戻り、図61(f)では真顔に戻るようなアニメーションを行うようにしてもよい。また、第二の画像が第一の方向に動かない態様とは、アニメーションの表示位置が動かないことを示すものとしてもよい。アニメーションは、キャラクタの表示の可変表示に限定されず、キャラクタ等の外形の変化、セリフの可変表示(セリフを示す部分的な文字列から全体的な文字列への変化表示等)、キャラクタやアイコンの色変化、キャラクタやアイコンの移動表示等のいずれかとしてもよいし、これらを組み合わせて含むようにしてもよい。
(E8)
上記(E1)乃至(E7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
上記(E1)に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって回転する」のことであり、
上記(E1)に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に回転する」のことであり、
前記第一の方向とは、前記画像表示ユニットの回転軸を中心とする回転方向のことである(例えば、図93参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(E9)
上記(E3)または(E4)に記載の遊技台であって、
前記第一の向きとは、時計回りおよび反時計回りのうちの一方のことである(例えば、図93参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(E10)
上記(E1)乃至(E7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
上記(E1)に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって直線移動する」のことであり、
上記(E1)に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」のことである(例えば、図91参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記の「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」とは、「第一の画像が上下方向に直線移動する」ことであってもよい。この場合における上記の第一の向きとは、上向きおよび下向きのうちの一方のことである。また、上記の「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」とは、「第一の画像が左右方向に直線移動する」ことであってもよい。この場合における上記の第一の向きとは、左向きおよび右向きのうちの一方のことである。上記の「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」とは、「第一の画像が斜め方向に直線移動する」ことであってもよい。この場合における上記の第一の向きとは、左上向き、右下向き、右上向き、および左下向きのうちの一の向きのことである。
本実施の形態による実施例で説明した構成の変形例について図を参照しつつ説明する。例えば、駆動手段の駆動による動きは、回転移動および直線移動(上下方向、左右方向、斜め方向、遊技者からみて前後方向)が複合された動きをする場合があってもよい。また、パチンコ機100には、複数の画像表示ユニットが搭載されるように構成されていてもよい。また、一の画像表示ユニットに複数の画像表示装置が搭載されるように構成されていてもよい。画像表示ユニットには、LEDが搭載されていてもよいし、演出用可動体が搭載されていてもよい。また、画像表示ユニットが回転動作や移動動作する前に演出用可動体が初期状態から可動状態まで可動し、演出用可動体が可動状態にある画像表示ユニットが回転動作や移動動作を行った後に停止し、その後、当該演出用可動体が初期状態に可動するように構成されていてもよい。また、図柄変動表示中において、図88に示す演出動作が行われた場合よりも、図89に示す演出動作が行われた場合の方が、当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になりやすいように構成されていてもよいし、図柄変動表示中において、図89の演出動作が行われた場合よりも、図88の演出動作が行われた場合の方が、当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になりやすいように構成されていてもよい。また、図柄変動表示中において、図88の演出動作が行われた場合は、必ず当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になるように構成されていてもよいし、図柄変動表示中において、図89の演出動作が行われた場合は、必ず当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になるように構成されていてもよい。また、図88および図89は、両方とも同じ演出表示が行われる例を示したが、図88に示すサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像も一緒に回転するように遊技者に視認される演出と、図89に示すサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像は一緒に回転していないように遊技者に視認される演出は、別の演出となるように構成してもよい。例えば、「別の演出のうちの一方の演出」とは、殿が曲者と闘う演出であり、「別の演出のうちの他方の演出」とは、姫が踊る演出といったように構成してもよい。「別の演出のうちの一方の演出」を一種類搭載してもよいし、複数種類搭載してもよいし、「別の演出のうちの他方の演出」を一種類搭載してもよいし、複数種類搭載してもよい。また、図58に示すようサブ表示装置が回転する場合に、当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転する演出の種類の数よりも、図89に示すようにサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転していないように遊技者に視認される演出の種類の数の方が多くなるように構成されていてもよい。逆に、図89のようにサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転していないように遊技者に視認される演出の種類の数よりも、図88に示すようにサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転する演出の種類の数の方が多くなるように構成されていてもよい。
また、図88に示す演出例および図89に示す演出例を複合させてもよい。例えば、サブ表示装置が回転し始めの期間(期間A)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さA(例えば、20rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置と一緒に回転するように遊技者に視認されるようにサブ表示装置に表示される画像の回転を行わないようにする。次の期間(期間B)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さB(例えば、40rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さB'(例えば、20rpm)で回転させる。次の期間(期間C)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さC(例えば、50rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さC'(例えば、40rpm)で回転させる。また、次の期間(期間D)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さD(例えば、60rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は回転しておらずサブ表示装置だけが回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さD(例えば、60rpm)で回転させる。次の期間(期間E)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さE(例えば、50rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さE'(例えば、40rpm)で回転させる。次の期間(期間F)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さF(例えば、40rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さF'(例えば、20rpm)で回転させる。次の期間のサブ表示装置が回転終了前の期間(期間G)は、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さG(例えば、20rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置と一緒に回転するように遊技者に視認されるように画像の回転を行わないようにしてもよい。このように、期間A〜期間Dまでの例示のように、サブ表示装置が回転する期間が進むにつれて、サブ表示装置に表示されている画像の回転が、徐々にサブ表示装置の回転とずれて、サブ表示装置は回転し、サブ表示装置の表示の一部または全部は停止しているように遊技者に視認されるような状態に移行させることで、サブ表示装置と画像による新たな一体感のある演出を行うことが可能になる場合がある。また、期間D〜期間Gまでの例示のように、サブ表示装置が回転する期間が進むにつれて、サブ表示装置に表示されている画像の回転が、徐々にサブ表示装置と一緒に回転しているように変化するように遊技者に視認させることで、サブ表示装置と画像による新たな一体感のある演出を行うことが可能になる場合がある。これらの例では、期間A〜Dでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に小さくしていき、期間D〜Gでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に大きくしていくように構成したが、逆に、期間A〜Dまでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に大きくしていき、期間D〜Gでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に小さくしていくように構成してもよい。また、ここでは、回転するサブ表示装置および回転するサブ表示装置に表示される画像について例示したが、直線移動するサブ表示装置および、直線移動するサブ表示装置に表示される画像についても適用することも可能である。
(F1)
遊技を演出する可動動作を実行可能な演出可動体(例えば、可動体1001、または可動体1002)と、
窓部(例えば、透過部1008a、1008b)が設けられた装飾体(可動体1008)と、
を備えた遊技台であって、
前記装飾体の背後で、前記演出可動体が動作を実行する場合がある(例えば、図77(f)〜(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、装飾体で隠された演出可動体が、装飾体の窓部を介して、遊技者に演出可動体の動作を視認させることができ、演出手段としては日常的には見かけない動作をさせることが可能になり、遊技者に日常を忘れ、より遊技に集中させることができる場合がある。
(F2)
上記(F1)に記載の遊技台であって、
前記演出可動体は、画像を表示可能な可動体であり、
前記窓部を介して前記演出可動体の画像を遊技者に視認させることが可能に構成されている(例えば、図77(f)〜(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、装飾体で隠された演出可動体は画像を表示可能に構成されるため、装飾体の窓部を介して、遊技者に演出可動体の動作と画像を視認させることができ、報知手段としては日常的には見かけない動作をさせることが可能になり、遊技者に日常を忘れ、より遊技に集中させることができる場合がある。また、画像を表示可能な演出可動体は、複数個備えられる場合があってもよいし、一個のみ備えられる場合があってもよい。また、装飾体の背後で動作が可能となる画像を表示可能な演出可動体は、メイン液晶ユニットを有する場合があってもよいし、またはサブ液晶ユニットを有する場合があってもよい。また、装飾体の背後で動作が可能となる画像を表示可能な演出可動体は、メイン液晶ユニットとサブ液晶ユニットの両方を有する場合があってもよいし、サブ液晶ユニットを2個以上有する場合があってもよい。
(F3)
上記(F2)に記載の遊技台であって、
前記演出可動体の動作によって、前記窓部を介して遊技者に視認される前記演出可動体の画像が変化する場合がある(例えば、図77(f)〜(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、装飾体の背後で動作を行うことで、装飾体の窓部を介して視認される演出可動体に表示される画像が変化するため、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。また、上記の「前記演出可動体の画像が変化する」とは、演出可動体に表示されている画像を変化(例えば、雲の画像の形状や表示色が変化)させた表示が行われる場合や演出可動体に表示されている画像の見え方が変化する場合も含む。
(F4)
上記(F1)乃至(F3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記装飾体は、動作可能である(例えば、図77(e)、(f)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、装飾体が動作可能となるため、装飾体の動作と演出可動体の動作を連動させた演出を行うことが可能となる場合がある。
(F5)
上記(F1)乃至(F4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(F6)
上記(F5)に記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段による前記図柄の変動表示において、前記装飾体の動作によって、該装飾体の前記窓部を介して前記演出可動体における画像(例えば、雲の画像)の一部を遊技者が視認可能となった場合は、該装飾体の該窓部を介して該演出可動体における画像の一部を遊技者が視認可能とならなかった場合よりも、該図柄の変動表示の最終結果として大当り図柄態様が確定表示されやすくなるように構成されており(例えば、図77、および図78参照)、
前記演出可動体における画像の一部は、予告画像の少なくとも一部の画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(F7)
上記(F5)または(F6)に記載の遊技台であって、
前記装飾体の動作によって、該装飾体の前記窓部(例えば、透過部1008b)を介して前記演出可動体における先読み態様(例えば、白色ひし形の態様)をした保留アイコンの画像の一部を遊技者が視認可能となった場合は、該装飾体の該窓部を介して該演出可動体における先読み態様をした保留アイコンの画像の一部を遊技者が視認可能とならなかった場合よりも、該保留アイコンに対応する保留が消化されて開始された前記図柄の変動表示の最終結果として大当り図柄態様が確定表示されやすくなるように構成されている(例えば、図84参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(F8)
上記F1乃至F7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(G1)
画像表示手段を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、またはサブ表示装置1030)は、回転動作を実行可能であり(例えば、図86参照)、
前記回転動作が行われている前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、殿のキャラクタ画像H1や装飾図柄や保留アイコンや変動アイコン等)の表示を行う場合があり、
前記回転動作が行われる際に、前記第一の画像の縦横比が変化する場合がある(例えば、図86(l)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、画像表示手段の回転動作が行われる際に、第一の画像の縦横比が変化する場合があるため、第一の画像の存在感が増幅される場合があり、遊技者に強い印象を与えることができる場合がある。また、キャラクタ画像、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、および背景絵柄等の画像のうちのいずれかの画像、あるいはこれら全てを第一の画像とする場合があってもよいし、これらの画像とは異なる画像を第一の画像とする場合があってもよい。また、回転動作を実行可能な画像表示手段は、メイン液晶ユニットであってもよいし、サブ液晶ユニットであってもよい。また、その両方において、第一の画像の縦横比が変化するように表示される場合があってもよい。例えば、メイン液晶ユニットとサブ液晶ユニットで第一の画像を表示して、メイン液晶ユニットとサブ液晶ユニットを同時にあるいは別々に回転させて、同時にあるいは別々に第一の画像の縦横比を変化させる場合があってもよい。また、サブ液晶ユニットを2個並べることで、2個のサブ液晶ユニットで第一の画像を表示する場合があってもよい。この場合においては、2個のサブ液晶ユニットが並んだ状態で回転動作をさせて、第一の画像の縦横比を変化させる場合があってもよい。
(G2)
上記(G1)に記載の遊技台であって、
前記回転動作が行われている前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、装飾枠F1、保留数表示、第4図柄の画像)の表示を行う場合があり、
前記回転動作が行われる際に、前記第二の画像は回転しない場合がある(例えば、図87(k)〜(p)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(G3)
上記(G2)に記載の遊技台であって、
前記回転動作が行われる際に、前記第二の画像は回転しない(例えば、図87(k)〜(p)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の画像が回転する際に、第二の画像は回転しない場合があるため、第一の画像の回転を強調しつつ、第二の画像をしっかり遊技者に視認させることができる。また、キャラクタ画像、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、および背景絵柄等の画像のうちのいずれかの画像、あるいはこれら全てを第二の画像とする場合があってもよいし、これらの画像とは異なる画像を第二の画像とする場合があってもよい。
(G4)
上記(G1)乃至(G3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転動作が行われる際に、該回転動作が行われる前に前記画像表示手段において見切れていた画像(例えば、姫のキャラクタ画像H4)が該回転動作が行われることによって該画像表示手段に表示される場合がある(例えば、図92(b)、(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、画像表示手段の回転動作が行われる前に画像表示手段において見切れていた画像が、画像表示手段の回転動作が行われることによって画像表示手段に表示される場合があるため、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。
(G5)
上記(G1)乃至(G4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転動作が行われる際に、該回転動作が行われる前に前記画像表示手段に表示されていた画像(例えば、姫のキャラクタ画像H4)が該回転動作が行われることによって該画像表示手段において見切れる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、画像表示手段の回転動作が行われる前に画像表示手段において表示されていた画像が、画像表示手段の回転動作が行われることによって画像表示手段において見切れる場合があるため、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。
(G6)
上記(G1)乃至(G5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(G7)
上記(G1)乃至(G5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン2000)である、
ことを特徴とする遊技台。
(H1)
遊技を演出する演出動作を実行可能な演出可動体(例えば、可動体1002のサブ液晶ユニット1032)と、
前記演出可動体を支持可能なベース体(例えば、移動ユニット1036)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出可動体(例えば、可動体1002のサブ液晶ユニット1032)は、回転動作を実行可能なものであり、
前記演出可動体および前記ベース体の一方にはスリップリング(例えば、回転側基板1090,1140)が設けられており、
前記演出可動体および前記ベース体の他方には導電部(例えば、導電部1078〜1088、1130〜1136)が設けられており、
前記スリップリングおよび前記導電部が接触することにより、前記ベース体の側から前記演出可動体の側に電源が供給される、
ことを特徴とする遊技台。
(H2)
上記(H1)に記載の遊技台であって、
前記ベース体は、第一の通信手段(例えば、データ送受信部1138)が設けられており、
前記演出可動体は、第二の通信手段(例えば、データ送受信部1144)が設けられており、
前記第二の通信手段は、前記第一の通信手段から送信される信号を受信可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(H3)
上記(H1)または(H2)に記載の遊技台であって、
前記第一の通信手段および前記第二の通信手段の両方は、光無線通信が可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(H4)
上記(H1)乃至(H3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の通信手段および前記第二の通信手段の両方は、レーザ通信が可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(H5)
上記(H1)乃至(H4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記スリップリング(例えば、回転側基板1090、1140)は、前記演出可動体に設けられており、
前記導電部(例えば、導電部1078〜1088、1130〜1136)は、前記ベース体に設けられている、
ことを特徴とする遊技台。
(H6)
上記(H1)乃至(H5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出可動体は、画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)が設けられており、
前記第二の通信手段は、前記第一の通信手段から送信される画像情報信号を受信可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態によるパチンコ機100について図94〜図122を用いて説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、上記第2の実施の形態によるパチンコ機100と同様の構成および制御系を有している。上記第2の実施の形態によるパチンコ機100と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。本実施の形態のパチンコ機100は、チャンスボタン136の他に好機ボタン139がチャンスボタン136と並んで配置されている。好機ボタン139は、チャンスボタン136と同様の機能を備えている。
図94は、本実施の形態の各実施例で示す演出パターンの概要を示す図である。図94は、本実施の形態の各実施例においてチャンスボタン136や好機ボタン139に関する演出が実行される演出パターンを示している。これらのボタンに関する演出は、大別すると5つの演出パターン(演出パターン1〜5)に分類できる。当該ボタンに関する演出は、チャンスボタン136および/または好機ボタン139の操作に関する演出である。図94(a)〜(d)においては、左から右に時間が経過している。
<演出パターン1>
図94(a)を用いて演出パターン1を説明する。演出パターン1は、チャンスボタン136に関する演出であり、好機ボタン139を用いない演出である。演出パターン1は、チャンスボタン136の押下待ちの際に行われる表示のボタン操作待ち表示1から始まる演出パターンであり、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示1を表示している最中のチャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を操作すると、装飾図柄表示装置208にチャンスボタン136の操作に応じて行われる表示のボタン応答表示1が表示される。ボタン応答表示1は、好機ボタン139の押下待ちの際に行われる表示を含まない表示である。このように、遊技者がボタン操作待ち表示1に促されてボタンを操作した場合に表示されるボタン応答表示には好機ボタン押下待ち表示が含まれない。
<演出パターン2>
図94(b)の上段を用いて演出パターン2を説明する。演出パターン2は、チャンスボタン136に関する演出である。演出パターン2は、チャンスボタン136の押下待ちの際に行われる表示のボタン操作待ち表示3から始まり、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3を表示している最中のチャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を操作すると、装飾図柄表示装置208にチャンスボタン136の操作に応じて行われる表示のボタン応答表示3が表示される。ボタン応答表示3は、好機ボタン139の押下待ちの際に行われる表示の一部を含まない表示である。
<演出パターン3>
図94(b)の下段を用いて演出パターン3を説明する。演出パターン3は、チャンスボタン136と好機ボタン139に関する演出である。演出パターン3は、チャンスボタン136の押下待ちの際に行われる表示のボタン操作待ち表示3から始まる演出パターンであり、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3を表示している最中のチャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を操作すると、装飾図柄表示装置208に、チャンスボタン136の操作に応じて行われる表示であり、好機ボタン139の押下待ちの際に行われる表示を含むボタン応答表示4が表示され、次いで、ボタン応答表示4の表示中の好機ボタン139の操作有効期間中に遊技者が好機ボタン139を操作すると、装飾図柄表示装置208に好機ボタン139の押下に応じて行われるボタン応答表示5が表示される。
ボタン操作待ち表示3が表示され、遊技者が当該ボタン操作待ち表示3に促されてチャンスボタン136を操作した場合には、演出パターン2(チャンスボタンに関する演出)か演出パターン3(チャンスボタンと好機ボタンに関する演出)のいずれか一方の演出パターンが決定される。ボタン操作待ち表示3が表示される前において、予め演出パターンが決定される場合があってもよいし、遊技者がチャンスボタン136を押下するタイミングや押下する回数等によって、演出パターンが決定される場合があってもよい。このように、遊技者がボタン操作待ち表示3に促されてボタンを操作した場合に表示されるボタン応答表示には好機ボタン押下待ち表示(または、好機ボタン押下待ち表示の一部の表示)が含まれる場合と含まれない場合がある。
<演出パターン4>
図94(c)を用いて演出パターン4を説明する。演出パターン4は、チャンスボタン136と好機ボタン139に関する演出である。演出パターン4は、チャンスボタン136の押下待ちの際に行われる表示のボタン操作待ち表示4から始まり、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示4を表示している最中のチャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を操作すると、装飾図柄表示装置208に、チャンスボタン136の操作に応じて行われる表示であり、好機ボタン139の押下待ちの際に行われる表示を含むボタン応答表示4が表示され、次いで、装飾図柄表示装置208にボタン応答表示4を表示している最中の好機ボタン139の操作有効期間中に遊技者が好機ボタン139を操作すると、装飾図柄表示装置208に好機ボタン139の押下に応じて行われるボタン応答表示5が表示される。このように、遊技者がボタン操作待ち表示4に促されてボタンを操作した場合に表示されるボタン応答表示には、好機ボタン押下待ち表示が含まれることになる。
<演出パターン5>
図94(d)を用いて演出パターン5を説明する。演出パターン5は、好機ボタン139に関する演出である。演出パターン5は、好機ボタン139の押下待ちの際に行われる表示のボタン操作待ち表示5から始まり、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示5を表示している最中の好機ボタン139の操作有効期間中に遊技者が好機ボタン139を操作すると、装飾図柄表示装置208に好機ボタン139の操作に応じて行われる表示のボタン応答表示2が表示される。このように、演出パターン5では、ボタンに関する演出が開始される際に好機ボタン139の操作を促すボタン操作待ち表示5を表示することになる。
本実施の形態では、図柄変動表示中に行われる演出パターン1〜5において、演出パターンによって、大当り図柄態様の確定表示のされやすさを異ならせている。本実施の形態では、演出パターン1〜5のうち、演出パターン4が行われた図柄変動表示は、最も大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されるに対して、演出パターン2のみが行われた図柄変動表示は、最も大当り図柄態様が確定表示され難いように構成されている。演出パターン3が行われずに演出パターン1が行われた図柄変動表示よりも演出パターン3が行われた図柄変動表示が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。演出パターン3が行われずに演出パターン5が行われた図柄変動表示よりも演出パターン3が行われた図柄変動表示が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。演出パターン5が行われずに演出パターン1が行われた図柄変動表示よりも演出パターン5が行われた図柄変動表示が、大当り図柄が確定表示されやすいように構成される場合や、演出パターン5が行われずに演出パターン1が行われた図柄変動表示と演出パターン1が行われずに演出パターン5が行われた図柄変動表示では、同じ確率で大当り図柄態様が確定表示されるように構成される場合もある。最も大当り態様を停止表示しやすい演出パターン4では、好機ボタン139を押下するためにはチャンスボタン136を押下しなければならないため、遊技者の好機ボタン139の操作意欲を高めさせるのと同時に、チャンスボタン136の操作意欲も高めさせることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。なお、本実施の形態におけるパチンコ機100においては、上記にあげた例以外も採用可能である。本実施の形態では、図柄変動表示中に行われる演出パターン1〜5において、演出パターンによって、大当り図柄態様の確定表示のされやすさを同じにするように構成する場合があってもよい。
図94で示すように、演出パターン1〜5においては、チャンスボタン136が押下された場合に、チャンスボタン136が操作されたと判定されるが、演出パターン1〜5において押下以外の操作方法でも操作されたと判定される場合があってもよい。例えば、チャンスボタン136が回転可能となるように構成されている場合は、遊技者がチャンスボタン136を通常状態から所定の角度以上に回転させると、チャンスボタン136が操作されたと判定されるように構成されてもよい。
図94で示すように、演出パターン1〜5においては、好機ボタン139が押下された場合に、好機ボタン139が操作されたと判定されるが、演出パターン1〜5においてそれ以外の操作方法でも操作されたと判定される場合があってもよい。例えば、好機ボタン139が回転可能となるように構成されている場合は、遊技者が好機ボタン139を通常状態から所定の角度以上に回転させると、好機ボタン139が操作されたと判定されるように構成されてもよい。チャンスボタン136における所定の角度と好機ボタン139における所定の角度は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図94で示すように、演出パターン1〜5においては、チャンスボタン136と好機ボタン139を用いているが、これら以外の操作手段を用いる場合があってもよい。例えば、チャンスボタン136や好機ボタン139に代えて、設定操作部137や透明部材118をボタンとする操作手段が用いられる場合や、ハンドルの操作手段が用いられる場合があってもよい。なお、演出パターン1〜5におけるチャンスボタン136の操作有効期間の開始時期と終了時期は、ボタン操作待ち表示1、またはボタン操作待ち表示3が表示される前に決定され、好機ボタン139の操作有効期間の開始時期と終了時期は、ボタン操作待ち表示2、またはボタン応答表示4が表示される前に決定される。なお、図94に示す演出パターン1〜5の演出は、装飾図柄表示装置208に代えてサブ表示装置1030で実行される場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030の両方で実行される場合があってもよい。
(実施例1−1)
本実施の形態の実施例1−1の演出例について図95を用いて説明する。図95は、図94(a)に示す演出パターン1における演出例を示し、演出状態を時系列で示している。図95(a)は、図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示し、図95(b)〜(f)は、遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001および可動体1002を抜き出して示している。図95〜図122では、チャンスボタン136および好機ボタン139を摸式的に示している。チャンスボタン136の押下面には、「プッシュ」の文字列が表記され、好機ボタン139の押下面には、「押せ」の文字列が表記されている。なお、図95以降において、可動体1006、1008、1012の図示を省略している。
図95(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図95(a)に示す状態において、特図1および特図2の保留数が0である。
図95(a)から引き続く図95(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図95以降において、装飾図柄の変動表示は下向きの白抜き太矢印で表している。図95(b)は、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることを示している。チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138は、光源にLEDが用いられる。好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141は、光源にLEDが用いられる。チャンスボタン136が通常状態の場合には、チャンスボタンランプ138が発光していない状態であるか、またはチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光している状態であってもよい。好機ボタン139が通常状態の場合には、好機ボタンランプ141が発光していない状態であるか、または好機ボタンランプ141が所定の態様で発光している状態であってもよい。なお、チャンスボタンランプ138や好機ボタンランプ141の光源には、LED以外の発光手段を用いる場合があってもよい。
図95(b)から引き続く図95(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図95(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図95(c)から引き続く図95(d)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示1(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示1には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン136を摸した画像(以下、「チャンスボタン画像」と称する場合がある。)と逆三角形が3つ重なった態様の画像(以下、「ボタン押下指示画像」と称する場合がある。)が対応する。ボタン操作待ち表示1が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示1が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図95(d)では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。チャンスボタン136の上方に図示されている複数本の線は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
図95(d)から引き続く図95(e)は、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示1(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)として、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に「チャンス」の文字列画像が表示された状態を示している。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合には、本例のボタン応答表示1を表示しないように構成される場合があってもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合でも本例のボタン応答表示1を表示するように構成される場合があってもよい。
図95(e)から引き続く図95(f)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。なお、本例の演出が行われる図柄変動表示において、大当り図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
(実施例1−2)
本実施の形態の実施例1−2の演出例について図96を用いて説明する。図96は、図94で示した演出パターン1における演出例を示し、演出状態を時系列で示している。
図96(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図96(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図96(a)から引き続く図96(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図96(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図96(b)から引き続く図96(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示1(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示1は、実施例1−1で示したボタン操作待ち表示1と同じとなる、チャンスボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。図96(c)では、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、装飾図柄表示装置208に表示されているチャンスボタン画像の色とチャンスボタン136の発光色は同じとなるように構成される場合があってもよいし、異なるように構成される場合があってもよい。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
図96(c)から引き続く図96(d)は、図96(c)に示すボタン操作待ち表示1が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示1(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)が装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示された状態を示している。本例のボタン応答表示1は、実施例1−1で示したボタン応答表示1と異なる表示の「チャンス!!」の文字列画像が対応する。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合には、本例のボタン応答表示1を表示しないように構成する場合があってもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合でも本例のボタン応答表示1を表示するように構成する場合があってもよい。
図96(d)から引き続く図96(e)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。
本実施の形態の実施例1−2の演出例について図97を用いて説明する。図97は、図96で示した演出例を実行する特図変動遊技が大当りとなる一例を示し、演出状態を時系列で示している。図97(a)〜(d)は、図96(a)〜(d)と同じ演出状態を示している。
図97(d)から引き続く図97(e)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、大当り図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。
このように、図95〜図97において、図94(a)に示す演出パターン1の一例を示した。実施例1−1で示す演出では、ボタン応答表示1として「チャンス」の文字列画像が表示され、実施例1−2で示す演出では、ボタン応答表示1として「チャンス!!」の文字列画像が表示される。演出パターン1が行われる図柄変動表示において、ボタン応答表示1として「チャンス!!」の文字列画像が表示されずに「チャンス」の文字列画像が表示される図柄変動表示よりも、ボタン応答表示1として「チャンス!!」の文字列画像が表示される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様の確定表示がされやすいように構成してもよい。同じ種類となる演出パターン1の演出であっても、ボタン応答表示1の表示によって大当り図柄態様の確定表示のされやすさを異ならせることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。なお、演出パターン1が行われる図柄変動表示において、ボタン応答表示1として「チャンス」の文字列画像が表示されずに「チャンス!!」の文字列画像が表示される図柄変動表示よりも、ボタン応答表示1として「チャンス」の文字列画像が表示される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様の確定表示がされやすいように構成してもよいし、ボタン応答表示1として、「チャンス」の文字列画像が表示されずに「チャンス!!」の文字列画像が表示される図柄変動表示とボタン応答表示1として「チャンス!!」の文字列画像が表示される図柄変動表示とでは、大当り図柄態様の確定表示のされやすさが同じとなるように構成してもよい。
(実施例1−3)
本実施の形態の実施例1−3の演出例について図98を用いて説明する。図98は、図94(a)に示す演出パターン1の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。
図98(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図98(a)は、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることを示している。
図98(a)から引き続く図98(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図98(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図98(b)から引き続く図98(c)は、ボタン操作待ち表示1(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示1は、実施例1−1で示したボタン操作待ち表示1と同じ表示となるチャンスボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。図98(c)では、ボタン操作待ち表示1の表示に関連して、チャンスボタン136が通常状態とは異なる状態になり、チャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
図98(c)から引き続く図98(d)は、図98(c)に示すボタン操作待ち表示1が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することなくチャンスボタン136の操作有効期間が終了し、その後、ボタン応答表示が表示されないで予告アニメーションによる演出が終了するとともに、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。なお、本例の演出が行われる図柄変動表示は、大当り図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
(実施例1−4)
本実施の形態の実施例1−4の演出例について図99を用いて説明する。図99は、上記の演出パターン1における演出例を示し、演出状態を時系列で示している。
図99(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図99(a)は、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることを示している。
図99(a)から引き続く図99(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図99(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図99(b)から引き続く図99(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示1(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示1は、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像と「押せ!」の文字列画像が対応する。ボタン操作待ち表示1が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示1が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図99(c)では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
図99(c)から引き続く図99(d)は、図99(c)に示すボタン操作待ち表示1が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示1(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)として「大チャンス」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示された状態を示している。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合には、本例のボタン応答表示1を表示しないように構成される場合があってもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合でも本例のボタン応答表示1を表示するように構成される場合があってもよい。ボタン応答表示1として「大チャンス」の文字列画像を表示しないで「チャンス」または「チャンス!!」の文字列画像を表示する図柄変動表示よりも、ボタン応答表示1として「大チャンス」の文字列画像を表示する図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成される場合があってもよい。
図99(d)から引き続く図99(e)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。
(実施例1−5)
本実施の形態の実施例1−5の演出例について図100を用いて説明する。図100は、上記の演出パターン1における演出例を示し、演出状態を時系列で示している。
図100(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図100(a)は、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることを示している。
図100(a)から引き続く図100(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図100(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図100(b)から引き続く図100(c)は、ボタン操作待ち表示1(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示1は、実施例1−4で示したボタン操作待ち表示1と同じとなるチャンスボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像と「押せ!」の文字列画像が対応する。ボタン操作待ち表示1が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示1が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図100(c)では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
図100(c)から引き続く図100(d)は、図100(c)に示すボタン操作待ち表示1が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示1(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)として、実施例1−4で示したボタン応答表示1と異なる「大チャンス!」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示された状態を示している。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合には、本例のボタン応答表示1を表示しないように構成される場合があってもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合でも本例のボタン応答表示1を表示するように構成される場合があってもよい。ボタン応答表示1として「大チャンス!」の文字列画像を表示しないで「大チャンス」の文字列画像を表示する図柄変動表示よりも、ボタン応答表示1として「大チャンス!」の文字列画像を表示する図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成される場合があってもよいし、その逆の場合があってもよい。
図100(d)から引き続く図100(e)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。なお、本例の演出が行われる図柄変動表示において、大当り図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
(実施例1−6)
本実施の形態の実施例1−6の演出例について図101を用いて説明する。図101は、図94(a)に示す演出パターン1の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。
図101(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図101(a)は、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることを示している。
図101(a)から引き続く図101(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図101(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図101(b)から引き続く図101(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示1(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示1は、実施例1−3で示したボタン操作待ち表示1と同じ表示となるチャンスボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像と「押せ!」の文字列画像が対応する。図101(c)では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
図101(c)から引き続く図101(d)は、図101(c)に示すボタン操作待ち表示1が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することなくチャンスボタン136の操作有効期間が終了する直前の状態を示している。
図101(d)から引き続く図101(e)は、図101(c)に示すボタン操作待ち表示1が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することなくチャンスボタン136の操作有効期間が終了した場合でも、ボタン応答表示1(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)として、実施例1−3で示したボタン応答表示1と同じ「大チャンス」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示された状態を示している。なお、ボタン応答表示1と同じ「大チャンス」の文字列画像を表示する演出であっても、チャンスボタン136の押下することで「大チャンス」の文字列画像を表示する実施例1−3で示した演出が実行された図柄変動表示よりも、本例の演出が実行された図柄変動表示の方が、大当り図柄態様を確定表示されやすいように構成される場合があってもよいし、その逆の場合があってもよい。そうすることで遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、実施例1−3で示した演出が実行された図柄変動表示と本例の演出が実行された図柄変動表示とでは、大当り図柄態様の確定表示されやすを同じになるように構成する場合があってもよい。そうすることで遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
図101(e)から引き続く図101(f)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。なお、本例の演出が行われる図柄変動表示において、大当り図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
(実施例1−7)
本実施の形態の実施例1−7の演出例について図102を用いて説明する。図102は、図94(a)に示す演出パターン1の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。
図102(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図102(a)は、チャンスボタン136と好機ボタンが通常状態であることを示している。
図102(a)から引き続く図102(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図101(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図102(b)から引き続く図102(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示1(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示1は、実施例1−3で示したボタン操作待ち表示1と同じ表示となるチャンスボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像と「押せ!」の文字列画像が対応する。図102(c)では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
図102(c)から引き続く図102(d)は、図102(c)に示すボタン操作待ち表示1が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することなくチャンスボタン136の操作有効期間が終了する直前の状態を示している。
図102(d)から引き続く図102(e)は、図102(c)に示すボタン操作待ち表示1が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することなくチャンスボタン136の操作有効期間が終了した場合でも、ボタン応答表示1(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)として、「大チャンス?」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示された状態を示している。本例で示す「大チャンス?」の文字列画像のボタン応答表示1は、ボタン操作待ち表示1の表示の際に遊技者がチャンスボタン136を操作した場合には表示されないボタン応答表示である。なお、ボタン操作待ち表示1の表示の際に遊技者がチャンスボタン136を操作しない場合に「大チャンス」の文字列画像を表示する実施例1−6で示した演出が実行された図柄変動表示よりも、本例の演出が実行された図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成される場合があってもよいし、その逆の場合があってもよい。そうすることで遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、実施例1−6で示した演出が実行された図柄変動表示と本例の演出が実行された図柄変動表示とでは、大当り図柄態様の確定表示されやすを同じになるように構成する場合があってもよい。そうすることで遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
図102(e)から引き続く図102(f)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。なお、本例の演出が行われる図柄変動表示において、大当り図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
このように、実施例1−1〜1−7で示した演出例では、ボタン操作待ち表示1を示している最中のチャンスボタン136の操作有効期間中において、チャンスボタン136が操作された場合に表示されるボタン応答表示1とチャンスボタン136が操作されない場合でも表示されるボタン応答表示1がある。チャンスボタン136が操作された場合に表示されるボタン応答表示1とチャンスボタン136が操作されない場合でも表示されるボタン応答表示1とでは、同一の表示を行う場合や異なる表示を行う場合がある。ボタン操作待ち表示1を示している最中のチャンスボタン136の操作有効期間中において、チャンスボタン136が操作されない場合には、ボタン応答表示1が表示されない場合もある。
実施例1−1〜1−7で示した演出例では、ボタン応答表示1は、ボタン操作待ち表示1を表示している際の遊技者のチャンスボタン136の押下をするタイミングや押下の有無によって、異なるように構成される場合がある。同じ演出パターン1の演出であっても、ボタン応答表示1の表示によって、大当り信頼度が異なるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、どのようなボタン応答表示1が表示されても同じ演出パターン1の演出であれば、大当り信頼度が同じとなるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2−1)
本実施の形態の実施例2−1の演出例について図103を用いて説明する。図103は、図94(b)に示す演出パターン2における演出例を示し、演出状態を時系列で示している。
図103(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図103(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図103(a)から引き続く図103(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図103(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図103(b)から引き続く図103(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示3には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン136が発光した態様を摸した画像(以下、「チャンスボタン発光画像」と称する場合がある。)と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。チャンスボタン発光画像は、演出パターン1においては表示されない画像である。ボタン操作待ち表示3が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示3が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図103(c)では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色を、同じ色となるように構成する場合があってもよいし、異なる色となるように構成する場合があってもよい。ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が同じとなる図柄変動表示よりも、ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が異なる図柄変動表示の方が、大当り図柄を確定表示しやすいように構成される場合があってもよいし、その逆の場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が同じとなる図柄変動表示とボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が異なる図柄変動表示とでは、大当り図柄態様の確定表示のされやすさが同じとなる場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
図103(c)から引き続く図103(d)は、図103(c)に示すボタン操作待ち表示3が表示されている最中のチャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示3(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)の序盤が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。本例のボタン応答表示3の表示は、「さらにチャンス」の文字列画像と移動表示する好機ボタン139を摸した画像(以下、「好機ボタン画像」と称する場合がある。)が対応する。ボタン応答表示3の表示開始の際には、好機ボタン画像が装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示される。
図103(d)から引き続く図103(e)は、ボタン応答表示3の中盤が表示された状態を示している。図103(e)では、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された好機ボタン画像が、表示領域の中央部を通りすぎて、左端に移動表示しフレームアウトするように表示することで消去される。図103(e)で示している矢印は、好機ボタン画像が移動した方向とその軌跡を表しているが、ボタン応答表示3として装飾図柄表示装置208に実際に表示される場合があってもよい。
図103(e)から引き続く図103(f)は、ボタン応答表示3の終盤が表示された状態を示している。ボタン応答表示3として、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に「残念」の文字列画像が表示された状態を示している。
図103(f)から引き続く図103(g)は、ボタン応答表示3の表示を終了して、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。
このように、本例のボタン応答表示3は、好機ボタン139の操作待ちの際には表示されないように構成されている。
本実施の形態の実施例2−1の演出例について図104を用いて説明する。図104は、図103で示した演出例を実行する特図変動遊技が大当りとなる一例を示し、演出状態を時系列で示している。図104(a)〜(f)は、図103(a)〜(f)と同じ演出状態を示している。
図104(f)から引き続く図104(g)は、ボタン応答表示3の表示を終了して、左中右図柄表示領域208a〜208cにはずれ図柄態様の「装飾2−装飾3−装飾2」が仮停止表示された状態を示している。
図104(g)から引き続く図104(h)は、再度、装飾図柄の変動表示が行われて、大当り図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。なお、図104(g)以降において復活演出が行われた後で、装飾図柄の変動表示が行われるように構成されていてもよい。
(実施例2−2)
本実施の形態の実施例2−2の演出例について図105を用いて説明する。図105は、図94(a)に示す演出パターン2の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。本例の演出は、実施例2−1で示した演出の変形例である。
図105(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図105(a)では、チャンスボタン136と好機ボタンが通常状態であることを示している。
図105(a)から引き続く図105(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図105(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図105(b)から引き続く図105(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示3には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されているチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。チャンスボタン136が発光した態様を摸した画像は、演出パターン1において表示されない画像である。ボタン操作待ち表示3が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示3が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図105(c)では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色を、同じ色となるように構成する場合があってもよいし、異なる色となるように構成する場合があってもよい。ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が同じとなる図柄変動表示よりも、ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が異なる図柄変動表示の方が、大当り図柄を確定表示しやすいように構成される場合があってもよいし、その逆の場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が同じとなる図柄変動表示とボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が異なる図柄変動表示とでは、大当り図柄態様の確定表示のされやすさが同じとなる場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
図105(c)から引き続く図105(d)は、ボタン操作待ち表示3が継続して表示されている状態を示している。
図105(d)から引き続く図105(e)は、ボタン操作待ち表示3が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136の押下をすることなく、チャンスボタン136の操作有効期間が終了する直前の状態を示している。
図105(e)から引き続く図105(f)は、チャンスボタン136の操作有効期間が終了の際にボタン操作待ち表示3を消去して、ボタン応答表示3として「残念」の文字列画像を表示した状態を示している。本例では、実施例2−1と比較すると、図柄変動表示を開始してからボタン応答表示3を表示するまでの時間を要したため、実施例2−2で示したボタン応答表示3の序盤と中盤の表示の「さらにチャンス」の文字列画像と好機ボタン画像を表示しないように構成されている。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されない場合には、「残念」の文字列画像のボタン応答表示3が表示されないように構成されてもよい。
図105(f)から引き続く図105(g)は、ボタン応答表示3の表示を終了して、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。
本実施の形態の実施例2−2の演出例について図106を用いて説明する。図106は、図105で示した演出例を実行する特図変動遊技が大当りとなる一例を示し、演出状態を時系列で示している。図106(a)〜(f)は、図105(a)〜(f)と同じ演出状態を示している。
図106(f)から引き続く図106(g)は、ボタン応答表示3の表示を終了して、左中右図柄表示領域208a〜208cにはずれ図柄態様の「装飾2−装飾3−装飾2」が仮停止表示された状態を示している。
図106(g)から引き続く図106(h)は、再度、装飾図柄の変動表示が行われて、大当り図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。なお、図106(g)以降において復活演出が行われた後で、装飾図柄の変動表示が行われるように構成されていてもよい。
実施例2−1および2−2で示した演出では、ボタン応答表示3は、ボタン操作待ち表示3を表示している際の遊技者のチャンスボタン136の押下をするタイミングや押下の有無によって、異なるように構成される場合がある。同じ演出パターン2の演出であっても、ボタン応答表示3の表示によって、大当り信頼度が異なるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、どのようなボタン応答表示3が表示されても同じ演出パターン2の演出であれば、大当り信頼度が同じとなるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例3−1)
本実施の形態の実施例3−1の演出例について図107を用いて説明する。図107は、図94(b)に示す演出パターン3における演出例を示し、演出状態を時系列で示している。
図107(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図107(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図107(a)から引き続く図107(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図107(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図107(b)から引き続く図107(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示3には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン136が発光した態様を摸したチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。チャンスボタン発光画像は、演出パターン1においては表示されない画像である。ボタン操作待ち表示3が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示3が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図107(c)では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示して、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止表示する場合があってもよい。
ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色を、同じ色となるように構成する場合があってもよいし、異なる色となるように構成する場合があってもよい。ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が同じとなる図柄変動表示よりも、ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が異なる図柄変動表示の方が、大当り図柄を確定表示しやすいように構成される場合があってもよいし、その逆の場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、ボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が同じとなる図柄変動表示とボタン操作待ち表示3としてのチャンスボタン発光画像の表示色とチャンスボタン136の発光色が異なる図柄変動表示とでは、大当り図柄態様の確定表示のされやすさが同じとなる場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
図107(c)から引き続く図107(d)は、図107(c)に示すチャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示4(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)の序盤が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。本例のボタン応答表示4は、「さらにチャンス!!」の文字列画像が対応している。「さらにチャンス!!」の文字列画像は、演出パターン2で表示されるボタン応答表示3において表示されない画像である。なお、本例では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された直後に遊技者がチャンスボタン136の押下を行っている。
図107(d)から引き続く図107(e)は、ボタン応答表示4の中盤が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。本例のボタン応答表示4では、「さらにチャンス!!」の文字列画像を表示してから、好機ボタン139を摸した好機ボタン画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された状態を示している。
図107(e)から引き続く図107(f)は、ボタン応答表示4の終盤が表示された状態を示している。図107(f)では、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された好機ボタン画像を表示領域の中央部で停止し、「さらにチャンス!!」の画像を消去して、逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態が示されている。ボタン押下指示画像は、演出パターン2において表示されるボタン応答表示3では表示されない画像である。好機ボタン画像が装飾図柄表示装置208の表示領域で停止表示され、ボタン押下指示画像が表示することで、好機ボタン139の操作有効期間が開始されることが報知される。好機ボタン画像の停止表示とボタン押下指示画像は、好機ボタン139押下待ちの際に表示される。図107(f)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、好機ボタン画像やボタン押下指示画像は、好機ボタン139の操作有効期間中において動いて(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)表示され、好機ボタン139の操作有効期間外においては停止表示される場合があってもよい。
ボタン応答表示4としての好機ボタン画像の表示色と好機ボタン139の発光色を、同じ色となるように構成する場合があってもよいし、異なる色となるように構成する場合があってもよい。ボタン応答表示4としての好機ボタン画像の表示色と好機ボタン139の発光色が同じとなる図柄変動表示よりも、ボタンと応答表示4としての好機ボタン画像の表示色と好機ボタン139の発光色が異なる図柄変動表示の方が、大当り図柄を確定表示しやすいように構成される場合があってもよいし、その逆の場合があってもよい。
図107(f)から引き続く図107(g)は、図107(f)に示すボタン応答表示4が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示5(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、「残念」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。
図107(g)から引き続く図107(h)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。なお、ボタン応答表示5として、「残念」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、大当り図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
(実施例3−2)
本実施の形態の実施例3−2の演出例について図108を用いて説明する。図108は、図107で示した演出例を実行する特図変動遊技が大当りとなる一例を示し、演出状態を時系列で示している。図108(a)〜(f)は、図107(a)〜(f)と同じ演出状態を示している。
図108(f)から引き続く図108(g)は、図108(f)に示すボタン応答表示4が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示5(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、「大当り!?」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。
図108(g)から引き続く図108(h)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、大当り図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。なお、ボタン応答表示5として、「大当り!?」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、はずれ図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
本実施例の演出が行われる図柄変動表示において、ボタン応答表示5として「大当り!?」の文字列画像が表示されずに「残念」の文字列画像が表示される図柄変動表示よりも、ボタン応答表示5として「大当り!?」の文字列画像が表示される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様の確定表示がされやすいように構成されている。なお、ボタン応答表示5として、「残念」の文字列画像が表示される場合と「大当り!?」の文字列画像が表示される場合とで、大当り図柄態様の確定表示のされやすさを同じにするように構成する場合があってもよい。
(実施例3−3)
本実施の形態の実施例3−3の演出例について図109を用いて説明する。図109は、図94(b)に示す演出パターン3における演出例を示し、演出状態を時系列で示している。本例の演出は、実施例3−1で示した演出の変形例である。
図109(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図109(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図109(a)から引き続く図109(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図109(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図109(b)から引き続く図109(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示3には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン136が発光した態様を摸したチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。ボタン操作待ち表示3が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示3が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図109(c)では、ボタン操作待ち表示3の表示に関連して、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。
図109(c)から引き続く図109(d)は、図109(c)で示したボタン操作待ち表示3が継続して表示している状態を示している。
図109(d)から引き続く図109(e)は、図109(c)、(d)に示すボタン操作待ち表示3が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、図107(e)に示すボタン応答表示4を表示した状態を示している。本例では、実施例3−1で示した場合よりも、ボタン操作待ち表示3が表示開始されてから遊技者がチャンスボタン136の押下をするまでの時間を要したため、図107(d)に示すボタン応答表示4の序盤を表示しないで、図107(e)に示すボタン応答表示4の中盤を表示している。なお、ボタン操作待ち表示3が表示開始されてからボタン応答表示4が表示されるまでに要した時間に応じて、実施例3−1で示したボタン応答表示4の序盤から終盤までの全ての表示を倍速再生するように表示する場合があってもよい。
図109(e)から引き続く図109(f)は、図107(f)で示すボタン応答表示4が表示された状態を示している。図109(f)では、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された好機ボタン画像を表示領域の中央部で停止し、「さらにチャンス!!」の画像を消去して、逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態が示されている。好機ボタン画像が装飾図柄表示装置208の表示領域で停止表示され、ボタン押下指示画像が表示することで、好機ボタン139の操作有効期間であることが報知される。好機ボタン画像の停止表示とボタン押下指示画像は、好機ボタン139押下待ちの際に表示される。図109(f)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。
図109(f)から引き続く図109(g)は、図109(f)に示すボタン応答表示4が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示5(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、「残念」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。
図109(g)から引き続く図109(h)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。なお、ボタン応答表示5として、「残念」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、大当り図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
(実施例3−4)
本実施の形態の実施例3−4の演出例について図110を用いて説明する。図110は、図94(b)に示す演出パターン3における演出例を示し、演出状態を時系列で示している。本例の演出は、実施例3−1で示した演出の変形例である。
図110(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図110(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図110(a)から引き続く図110(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図110(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図110(b)から引き続く図110(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示3には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン136が発光した態様を摸したチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。ボタン操作待ち表示3が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示3が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図110(c)では、ボタン操作待ち表示3の表示に関連して、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。
図110(c)から引き続く図110(d)は、図110(c)で示したボタン操作待ち表示3が継続して表示している状態を示している。
図110(d)から引き続く図110(e)は、図110(c)、(d)に示すボタン操作待ち表示3が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、図107(d)に示すボタン応答表示4の序盤を装飾図柄表示装置208に表示した状態を示している。なお、本例では、チャンスボタン136の操作有効期間が終了する直前に遊技者がチャンスボタン136の押下を行っている。
図110(e)から引き続く図110(f)は、図107(f)で示すボタン応答表示4の終盤が表示され、好機ボタン139が操作有効期間であることを報知している状態を示している。本例では、実施例3−1で示した場合よりも、ボタン操作待ち表示3が表示開始されてから遊技者がチャンスボタン136の押下をするまでの時間を要したため、図107(e)に示すボタン応答表示4の中盤を表示しないで、図107(f)に示すボタン応答表示4の終盤を表示している。なお、ボタン操作待ち表示3が表示開始されてからボタン応答表示4が表示されるまでに要した時間に応じて、実施例3−1で示したボタン応答表示4の序盤から終盤までの全ての表示を倍速再生するように表示する場合があってもよい。図110(f)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。
図110(f)から引き続く図110(g)は、図110(f)に示すボタン応答表示4が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示5(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、「大当り!?」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。
図110(g)から引き続く図110(h)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、大当り図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。なお、ボタン応答表示5として、「大当り!?」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、はずれ図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
(実施例3−5)
本実施の形態の実施例3−5の演出例について図111を用いて説明する。図111は、図94(b)に示す演出パターン3の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。本例の演出は、実施例3−1で示した演出の変形例である。
図111(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図111(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図111(a)から引き続く図111(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図107(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図111(b)から引き続く図111(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示3には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン136が発光した態様を摸したチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。ボタン操作待ち表示3が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示3が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図111(c)では、ボタン操作待ち表示3の表示に関連して、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。
図111(c)から引き続く図111(d)は、図111(c)で示したボタン操作待ち表示3を継続して表示している状態を示している。
図111(d)から引き続く図111(e)は、図111(f)に示すボタン操作待ち表示3が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することなく、チャンスボタン136の操作有効期間が終了する直前の状態を示している。
図111(e)から引き続く図111(f)は、チャンスボタン136の操作有効期間が終了の際にボタン操作待ち表示3を消去して、図107(f)で示したボタン応答表示4の終盤を表示した状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されなかったため、実施例3−1で示した図107(d)に示すボタン応答表示4の序盤と図107(e)に示すボタン応答表示4の中盤を表示しないで、図107(f)に示すボタン応答表示4の終盤を表示するように構成されている。図107(f)に示すボタン応答表示4を表示することで、好機ボタン139が操作有効期間中であることを報知している。図111(f)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されない場合では、図107(d)〜(f)に示す全てのボタン応答表示5が表示されないように構成されていてもよい。
図111(f)から引き続く図111(g)は、図111(f)に示すボタン応答表示4が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示5(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、「大当り!?」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。
図111(g)から引き続く図111(h)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、大当り図柄態様の確定表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。なお、ボタン応答表示5として、「大当り!?」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、はずれ図柄態様の確定表示がされる場合があってもよい。
(実施例3−6)
本実施の形態の実施例3−6の演出例について図112を用いて説明する。図112は、図94(b)に示す演出パターン3の演出例を示し、演出状態を時系列で示している。
図112(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図112(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図112(a)から引き続く図112(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図107(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図112(b)から引き続く図112(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示3には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン136が発光した態様を摸したチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。ボタン操作待ち表示3が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示3が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図112(c)では、ボタン操作待ち表示3の表示に関連して、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。
図112(c)から引き続く図112(d)は、図112(c)に示すボタン操作待ち表示3が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示4(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)の序盤として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に「さらにチャンス!!」の文字列画像を表示している。
図112(d)から引き続く図112(e)は、ボタン応答表示4の終盤が表示された状態を示し、好機ボタン139の操作有効期間であることが報知されている状態を示している。図112(e)では、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に表示している「さらにチャンス!!」の画像を消去して、逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を装飾図柄表示装置208に表示し、好機ボタン139が突出した状態を摸した画像(以下、「好機ボタン突出画像」と称する場合がある。)を装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030の両方で表示している。装飾図柄表示装置208では、好機ボタン突出画像の中部から上の画像を表示し、サブ表示装置1030では、好機ボタン突出画像の中部より下の画像を表示することで、好機ボタン突出画像の全体を表示している。図112(e)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)し、通常状態よりも突出した状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)し通常状態よりも突出することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、ボタン応答表示4の表示中に好機ボタン139が突出しない図柄変動表示よりもボタン応答表示4の表示中に好機ボタン139が突出する図柄変動表示の方が大当り図柄態様を停止表示しやすいように構成される場合があってもよいし、その逆場合があってもよい。そうすることで遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、ボタン応答表示4の表示中に好機ボタン139が突出しない図柄変動表示とボタン応答表示4の表示中に好機ボタン139が突出する図柄変動表示とでは、大当り図柄態様の停止表示のされやすさを同じとするように構成される場合があってもよい。そうすることで遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
図112(e)から引き続く図112(f)は、図112(f)に示すボタン応答表示4が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示5(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、「超激アツ!!!」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。なお、ボタン応答表示5として、「超激アツ!!!」の文字列画像が表示されずに「残念」や「大当り!?」の文字列画像が表示された図柄変動表示よりも、「超激アツ!!!」の文字列画像が表示された図柄変動表示の方が、大当り図柄態様を停止表示されやすいように構成されている。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
図112(f)から引き続く図112(g)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、大当り図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果大当りであることが報知されている。なお、ボタン応答表示5として、「超激アツ!!!」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、はずれ図柄態様の停止表示がされる場合があってもよい。
(実施例3−7)
本実施の形態の実施例3−7の演出例について図113を用いて説明する。図113は、図94(b)に示す演出パターン3の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。
図113(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図113(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図113(a)から引き続く図113(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図107(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図113(b)から引き続く図113(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。本例のボタン操作待ち表示3には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン136が発光した態様を摸したチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。ボタン操作待ち表示3が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示3が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図113(c)では、ボタン操作待ち表示3の表示に関連して、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。
図113(c)から引き続く図113(d)は、図113(c)に示すボタン操作待ち表示3が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示4(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)の序盤として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に「さらにチャンス!!」の文字列画像を表示している。
図113(d)から引き続く図113(e)は、ボタン応答表示4の中盤が表示された状態を示している。図113(e)では、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に表示している「さらにチャンス!!」の画像を消去して、逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を装飾図柄表示装置208に表示し、好機ボタン139が突出した状態を摸した好機ボタン突出画像を装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030の両方で表示している。装飾図柄表示装置208では、好機ボタン突出画像の中部から上の画像を表示し、サブ表示装置1030では、好機ボタン突出画像の中部より下の画像を表示することで、好機ボタン突出画像の全体を表示している。図113(e)では、好機ボタン139が通常状態よりも突出した状態であるが好機ボタンランプ141が通常状態であるため、好機ボタン139の操作有効期間ではない。
図113(e)から引き続く図113(f)は、ボタン応答表示4の終盤が表示された状態を示している。図113(f)では、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に通常状態に戻った好機ボタン139を摸した好機ボタン画像が表示され、好機ボタン139が突出状態から通常状態に戻っている。
図113(f)から引き続く図113(g)は、好機ボタン139の操作有効期間が開始されることなくボタン応答表示4を消去して、ボタン応答表示5として「残念」の文字列画像を表示した状態を示している。
図113(g)から引き続く図113(h)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。なお、ボタン応答表示5として、「残念」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、大当り図柄態様の停止表示がされる場合があってもよい。
実施例3−1〜3−7で示した演出例では、ボタン応答表示4は、ボタン操作待ち表示3を表示している際の遊技者のチャンスボタン136の押下をするタイミングや押下の有無によって、異なるように構成される場合があり、ボタン応答表示5は、ボタン応答表示4を表示している際の遊技者の好機ボタン139の押下をするタイミングや押下の有無によって、異なるように構成される場合がある。同じ演出パターン3の演出であっても、ボタン応答表示4やボタン応答表示5の表示によって、大当り信頼度が異なるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、どのようなボタン応答表示4やボタン応答表示5が表示されても同じ演出パターン3の演出であれば、大当り信頼度が同じとなるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例4−1)
本実施の形態の実施例4−1の演出例について図114を用いて説明する。図114は、図94(c)に示す演出パターン4の演出例を示し、演出状態を時系列で示している。
図114(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図114(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図114(a)から引き続く図114(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図114(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図114(b)から引き続く図114(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示4(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。ボタン操作待ち表示4が表示されることで、チャンスボタン136の操作有効期間であることが報知される。本例のボタン操作待ち表示4には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている特別な態様で発光しているチャンスボタン136を摸した画像(以下、「チャンスボタン特別発光画像」と称する場合がある。)と特別な色で表示された逆三角形が3つ重なった態様の画像(以下、「ボタン押下特別指示画像」と称する場合がある。)が対応している。チャンスボタン特別発光画像とボタン押下特別指示画像は、ボタン操作待ち表示1〜3においては表示されない画像であり、これらの画像が表示されることで、ボタン操作待ち表示4の後に必ず、ボタン応答表示4を表示することになる。ボタン操作待ち表示4が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示4が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図114(c)では、ボタン操作待ち表示4の表示に関連して、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン136の発光色は、ボタン操作待ち表示4で表示されるチャンスボタン特別発光画像と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図114(c)から引き続く図114(d)は、図114(c)に示すボタン操作待ち表示4が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示4の序盤(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に「さらにチャンス!!」の文字列画像を表示している。
図114(d)から引き続く図114(e)は、ボタン応答表示4の中盤として、好機ボタン139を摸した好機ボタン画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された状態を示している。
図114(e)から引き続く図114(f)は、ボタン応答表示4の終盤が表示された状態を示している。図114(f)では、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された好機ボタン画像を表示領域の中央部で停止し、「さらにチャンス!!」の画像を消去して、逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態が示されている。好機ボタン画像が装飾図柄表示装置208の表示領域で停止表示され、ボタン押下指示画像を表示することで、好機ボタン139の操作有効期間であることが報知される。図114(f)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、ボタン応答表示4として、特別な態様で発光している好機ボタン139を摸した画像(以下、「好機ボタン特別発光画像」と称する場合がある。)と図114(c)で示すボタン押下特別指示画像が表示される場合があってもよい。
図114(f)から引き続く図114(g)は、図114(f)に示すボタン応答表示4が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示5(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、「残念」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。
図114(g)から引き続く図114(h)は、ボタン応答表示4の表示を終了して、左中右図柄表示領域208a〜208cにはずれ図柄態様の「装飾2−装飾3−装飾2」が仮停止表示された状態を示している。
図114(h)から引き続く図114(u)は、再度、装飾図柄の変動表示が行われて、大当り図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。なお、図114(h)以降において復活演出が行われた後で、装飾図柄の変動表示が行われるように構成されていてもよい。
(実施例4−2)
本実施の形態の実施例4−2の演出例について図115を用いて説明する。図115は、図94(c)に示す演出パターン4の演出例を示し、演出状態を時系列で示している。本例の演出は、実施例4−1で示した演出の変形例である。
図115(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図115(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図115(a)から引き続く図115(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図115(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図115(b)から引き続く図115(c)は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示4(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。ボタン操作待ち表示4が表示されることで、チャンスボタン136の操作有効期間であることが報知される。本例のボタン操作待ち表示4には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている特別な態様で発光しているチャンスボタン136を摸したチャンスボタン特別発光画像と特別な色で表示された逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下特別指示画像が対応している。ボタン操作待ち表示4が表示される際に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される。なお、ボタン操作待ち表示4が表示される前に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示されるように配置される場合があってもよい。図114(c)では、ボタン操作待ち表示3の表示に関連して、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン136の発光態様は、ボタン操作待ち表示4で表示されるチャンスボタン特別発光画像と同じ発光態様であってもよいし、異なっていてもよい。
図115(c)から引き続く図115(d)は、図115(c)に示すボタン操作待ち表示4が表示されている際に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示4(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に「さらにチャンス!!」の文字列画像を表示している。本例では、実施例4−1と比較すると、ボタン操作待ち表示4が表示されてから遊技者がチャンスボタン136を押下するまでの時間が長くなっている。
図115(d)から引き続く図115(e)は、図115(d)に示すボタン応答表示4の「さらにチャンス!!」の文字列画像を表示してから、新たにボタン応答表示4として、移動表示する好機ボタン139を摸した好機ボタン画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された状態を示している。
図115(e)から引き続く図115(f)は、ボタン応答表示4を継続して表示した状態を示している。図115(f)では、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された好機ボタン画像を表示領域の中央部で停止し、「さらにチャンス!!」の画像を消去して、逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態が示されている。ボタン押下指示画像は、演出パターン2において表示されるボタン応答表示3では表示されない画像である。好機ボタン画像が装飾図柄表示装置208の表示領域で停止表示され、ボタン押下指示画像を表示することで、好機ボタン139の操作有効期間であることを報知している。好機ボタン画像の停止表示とボタン押下指示画像は、好機ボタン139押下待ちの際に表示される。図115(f)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、ボタン応答表示4として、特別な態様で発光している好機ボタン139を摸した画像(以下、「好機ボタン特別発光画像」と称する場合がある。)と図114(c)で示すボタン押下特別指示画像が表示される場合があってもよい。
図115(f)から引き続く図115(g)は、図115(f)に示すボタン応答表示4が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示5(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、「大当り!?」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。本例では、実施例4−1と比較すると、ボタン応答表示4が表示されてから遊技者が好機ボタン139を押下するまでに掛った時間が長いため、図柄変動表示を開始してからボタン応答表示5を表示するまでの時間が長くなっている。
図115(g)から引き続く図115(h)は、再度、装飾図柄の変動表示が行われて、大当り図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。
本例では、実施例4−1よりも、ボタン応答表示5を表示してから図柄変動表示を終了するまでの時間が短いため、図114(h)で示すはずれ図柄を仮停止する演出を行わないように構成されている。なお、ボタン操作待ち表示4が表示されてからチャンスボタン136の操作有効期間の終了直前に遊技者がチャンスボタン136を押下する場合には、ボタン応答表示4の表示のうちの序盤や中盤の表示を間引き、図114(h)に示すはずれ図柄を仮停止する演出を行うようにしてもよい。
実施例4−1、4−2で示した演出例では、ボタン応答表示4は、ボタン操作待ち表示4を表示している際の遊技者のチャンスボタン136の押下をするタイミングや押下の有無によって、異なるように構成される場合や、ボタン応答表示5は、ボタン応答表示4を表示している際の遊技者の好機ボタン139の押下をするタイミングや押下の有無によって、異なるように構成される場合がある。同じ演出パターン4の演出であっても、ボタン応答表示4やボタン応答表示5の表示によって、大当り信頼度が異なるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、どのようなボタン応答表示4やボタン応答表示5が表示されても同じ演出パターン4である場合には、大当り信頼度が同じとなるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例5−1)
本実施の形態の実施例5−1の演出例について図116を用いて説明する。図116は、図94(d)に示す演出パターン5の演出例を示し、演出状態を時系列で示している。
図116(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図116(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図116(a)から引き続く図116(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図116(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図116(b)から引き続く図116(c)は、ボタン操作待ち表示2の序盤として、装飾図柄表示装置208に、実施例3−1等で示すボタン操作待ち表示3で表示されるチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態が示されている。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像はチャンスボタン136が操作有効期間であることを示さない偽表示であり、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図116(c)から引き続く図116(d)は、ボタン操作待ち表示2の中盤として、装飾図柄表示装置208において、ボタン押下指示画像を消去し、チャンスボタン発光画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の左端に移動表示させてフレームアウトするように消去するのと並行して、好機ボタン画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示した状態を示している。なお、図示されている左側の矢印は、チャンスボタン発光画像の移動表示した方向とその軌跡を表し、図示されている右側の矢印は、チャンスボタン発光画像の移動表示する方向とその軌跡を表しているが、ボタン待ち表示2として装飾図柄表示装置208に実際に表示される場合があってもよい。
図116(d)から引き続く図116(e)は、ボタン操作待ち表示2の終盤として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に好機ボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態を示している。好機ボタン画像は、好機ボタン画像の一部と可動体1002とがオーバーラップする位置に表示されている。図116(e)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、ボタン操作待ち表示2として、特別な態様で発光している好機ボタン139を摸した画像(以下、「好機ボタン特別発光画像」と称する場合がある。)と図114(c)で示すボタン押下特別指示画像が表示される場合があってもよい。
図116(e)から引き続く図116(f)は、好機ボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が、図116(e)で表示されていた位置から、上方に移動表示した状態を示している。好機ボタン画像をより目立つ位置に移動表示させて、好機ボタンの操作をより促している。
図116(f)から引き続く図116(g)は、図116(f)に示すボタン操作待ち表示2が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示2(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に「残念」の文字列画像を表示している。
図116(f)から引き続く図116(g)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、はずれ図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。なお、ボタン応答表示2として、「残念」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、大当り図柄態様の停止表示がされる場合があってもよい。
(実施例5−2)
本実施の形態の実施例5−2の演出例について図117を用いて説明する。図117は、図94(d)に示す演出パターン5の演出例を示し、演出状態を時系列で示している。
図117(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図117(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図117(a)から引き続く図117(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図116(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図117(b)から引き続く図117(c)は、ボタン操作待ち表示2の序盤として、装飾図柄表示装置208に、実施例3−1等で示すボタン操作待ち表示3で表示されるチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態が示されている。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像はチャンスボタン136が操作有効期間であることを示さない偽表示であり、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図117(c)から引き続く図117(d)は、ボタン操作待ち表示2の中盤として、装飾図柄表示装置208において、ボタン押下指示画像を消去し、チャンスボタン発光画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の左端に移動表示させてフレームアウトするように消去するのと並行して、好機ボタン画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示した状態を示している。なお、図示されている左側の矢印は、チャンスボタン発光画像の移動表示した方向とその軌跡を表し、図示されている右側の矢印は、チャンスボタン発光画像の移動表示する方向とその軌跡を表しているが、ボタン操作待ち表示2として装飾図柄表示装置208に実際に表示される場合があってもよい。
図117(d)から引き続く図117(e)は、ボタン操作待ち表示2の終盤として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に好機ボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態を示している。好機ボタン画像は、好機ボタン画像の一部と可動体1002とがオーバーラップする位置に表示されている。図117(e)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、ボタン操作待ち表示2として、特別な態様で発光している好機ボタン139を摸した好機ボタン特別発光画像と図114(c)で示すボタン押下特別指示画像が表示される場合があってもよい。
図117(e)から引き続く図117(f)は、好機ボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が、図117(e)で表示されていた位置から、上方に移動表示した状態を示している。好機ボタン画像をより目立つ位置に移動表示させて、好機ボタンの操作をより促している。
図117(f)から引き続く図117(g)は、図117(f)に示すボタン操作待ち表示2が表示されている際に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示2(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)の序盤として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に「大当り?」の文字列画像を表示している。
図117(g)から引き続く図117(h)はボタン応答表示2(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)の中盤として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に「大当り?!」の文字列画像を表示している。
図117(h)から引き続く図117(i)はボタン応答表示2(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)の終盤として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に「大当り?!!」の文字列画像を表示している。なお、ボタン応答表示2の中盤と終盤に表示される「大当り?!」や「大当り?!!」の文字列画像は、好機ボタン139を所定の時間以上に長押しした場合、または所定の時間内に所定の回数以上押下した場合に表示されるように構成されていてもよい。
図117(i)から引き続く図117(j)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、大当り図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。なお、ボタン応答表示2として、「大当り?」や「大当り?!」や「大当り?!!」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、はずれ図柄態様の停止表示がされる場合があってもよい。
本例のボタン応答表示2は、「大当り?」、「大当り?!」、「大当り?!!」をこの順序で表示することで、遊技者の大当りの期待感を段階的に高めさせることができる場合がある。なお、大当り信頼度を「!」の数で表示する場合があってもよい。例えば、ボタン応答表示2として、「大当り?」、「大当り?!」をこの順序で表示する場合(「大当り?!!」は表示されない)や、「大当り?」、「大当り?!」、「大当り?!!」、「大当り?!!!」をこの順序で表示する場合があってもよい。
(実施例5−3)
本実施の形態の実施例5−3の演出例について図118を用いて説明する。図118は、図94(d)に示す演出パターン5の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。本例の演出は、実施例5−2で示した演出の変形例である。
図118(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図118(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図118(a)から引き続く図118(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図116(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図118(b)から引き続く図118(c)は、ボタン操作待ち表示2の序盤として、装飾図柄表示装置208に、実施例3−1等で示すボタン操作待ち表示3で表示されるチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態が示されている。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像はチャンスボタン136が操作有効期間であることを示さない偽表示であり、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図118(c)から引き続く図118(d)は、ボタン操作待ち表示2の中盤として、装飾図柄表示装置208において、ボタン押下指示画像を消去し、チャンスボタン発光画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の左端に移動表示させてフレームアウトするように消去するのと並行して、好機ボタン画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示した状態を示している。なお、図示されている左側の矢印は、チャンスボタン発光画像の移動表示した方向とその軌跡を表し、図示されている右側の矢印は、チャンスボタン発光画像の移動表示する方向とその軌跡を表しているが、ボタン操作待ち表示2として装飾図柄表示装置208に実際に表示される場合があってもよい。
図118(d)から引き続く図118(e)は、ボタン操作待ち表示2の終盤として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に好機ボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態を示している。好機ボタン画像は、好機ボタン画像の一部と可動体1002とがオーバーラップする位置に表示されている。図118(e)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、ボタン操作待ち表示2として、特別な態様で発光している好機ボタン139を摸した好機ボタン特別発光画像と図114(c)で示すボタン押下特別指示画像が表示される場合があってもよい。
図118(e)から引き続く図118(f)は、好機ボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が、図118(e)で表示されていた位置から、上方に移動表示した状態を示している。好機ボタン画像をより目立つ位置に移動表示させて、好機ボタンの操作をより促している。
図118(f)から引き続く図118(g)は、図118(f)で示したボタン操作待ち表示2が継続して表示された状態を示している。
図118(g)から引き続く図118(h)は、図118(f)で示したボタン操作待ち表示2が継続して表示され、好機ボタン139の操作有効期間が終了する直前の状態を示している。
図118(h)から引き続く図118(i)は、好機ボタン139の操作有効期間の終了とともに、ボタン応答表示2(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、実施例5−1で示したボタン応答表示2の終盤の「大当り?!!」の文字列画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に表示した状態を示している。本例では、実施例5−1よりも、図柄変動表示が開始されてからボタン応答表示2が表示されるまでの時間を要したため、実施例5−2で示したボタン応答表示2の序盤と中盤を表示しないように構成されている。
図118(i)から引き続く図117(j)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、大当り図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。なお、ボタン応答表示2として、「大当り?」、「大当り?!」、または「大当り?!!」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、はずれ図柄態様の停止表示がされる場合があってもよい。
(実施例5−4)
本実施の形態の実施例5−4の演出例について図119を用いて説明する。図119は、図94(d)に示す演出パターン5の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。本例の演出は、実施例5−2で示した演出の変形例である。
図119(a)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。図119(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることが示されている。
図119(a)から引き続く図119(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図116(b)以降で予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図119(b)から引き続く図119(c)は、ボタン操作待ち表示2の序盤として、装飾図柄表示装置208に、実施例3−1等で示すボタン操作待ち表示3で表示されるチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態が示されている。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像はチャンスボタン136が操作有効期間であることを示さない偽表示であり、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図119(c)から引き続く図119(d)は、ボタン操作待ち表示2の中盤として、装飾図柄表示装置208において、ボタン押下指示画像を消去し、チャンスボタン発光画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の左端に移動表示させてフレームアウトするように消去するのと並行して、好機ボタン画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示した状態を示している。なお、図示されている左側の矢印は、チャンスボタン発光画像の移動表示した方向とその軌跡を表し、図示されている右側の矢印は、チャンスボタン発光画像の移動表示する方向とその軌跡を表しているが、ボタン操作待ち表示2として装飾図柄表示装置208に実際に表示される場合があってもよい。
図119(d)から引き続く図119(e)は、ボタン操作待ち表示2の終盤として、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に好機ボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態を示している。好機ボタン画像は、好機ボタン画像の一部と可動体1002とがオーバーラップする位置に表示されている。図119(e)では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、ボタン操作待ち表示2として、特別な態様で発光している好機ボタン139を摸した好機ボタン特別発光画像と図114(c)で示すボタン押下特別指示画像が表示される場合があってもよい。
図119(e)から引き続く図119(f)は、好機ボタン画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が、図119(e)で表示されていた位置から、上方に移動表示した状態を示している。好機ボタン画像をより目立つ位置に移動表示させて、好機ボタンの操作をより促している。
図119(f)から引き続く図119(g)は、図119(f)で示したボタン操作待ち表示2が継続して表示され、好機ボタン139の操作有効期間が終了する直前の状態を示している。
図119(g)から引き続く図119(h)は、好機ボタン139の操作有効期間の終了とともに、ボタン応答表示2(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、実施例5−1で示したボタン応答表示2の序盤の「大当り?!」の文字列画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に表示した状態を示している。
図119(h)から引き続く図119(i)は、好機ボタン139の操作有効期間の終了とともに、ボタン応答表示2(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、実施例5−1で示したボタン応答表示2の終盤の「大当り?!!」の文字列画像を装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に表示した状態を示している。本例では、実施例5−1よりも、図柄変動表示が開始されてからボタン応答表示2が表示されるまでの時間を要したため、実施例5−2で示したボタン応答表示2の中盤を表示しないように間引いている。なお、図柄変動表示が開始されてからボタン応答表示2が表示されるまでに要した時間に応じて、実施例5−1で示したボタン応答表示2の序盤から終盤までの全ての表示を倍速再生するように表示する場合があってもよい。
図119(i)から引き続く図119(j)は、予告アニメーションによる演出の終了とともに、大当り図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。なお、ボタン応答表示2として、「大当り?」や「大当り?!」や「大当り?!!」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された場合でも、はずれ図柄態様の停止表示がされる場合があってもよい。
実施例5−1〜5−4で示した演出例では、ボタン応答表示2は、ボタン操作待ち表示2を表示している際の遊技者の好機ボタン139の押下をするタイミングや押下の有無によって、異なるように構成される場合がある。同じ演出パターン2の演出であっても、ボタン応答表示2の表示によって、大当り信頼度が異なるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。一方、どのようなボタン応答表示2が表示されても同じ演出パターン2の演出であれば、大当り信頼度が同じとなるように構成される場合があってもよい。そうすることで、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例6−1)
本実施の形態の実施例6−1の演出例について図120を用いて説明する。図120は、図94(b)に示す演出パターン2の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。本例は、図94(b)に示すボタン操作待ち表示3とボタン応答表示3を保留アイコンに対応させた演出例である。なお、図120以降においては、可動体1002は、遊技者から見てメイン液晶ユニット1001とは重ならない位置に位置している。
図120(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。左中右図柄表示領域208a〜208cの下方の演出表示領域208dには、白色円形の保留アイコンb1、白色円形の保留アイコンb2が表示されている。図120(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることを示している。
図120(a)から引き続く図120(b)は、特図1の保留が1つ消化されて図柄変動表示が開始された状態を示している。保留アイコンb1が変動アイコンa1となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンb2が左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションが表示される際に装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。
図120(b)から引き続く図120(c)は、図柄変動表示の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、デフォルトの白色円形の保留アイコンb3を増加表示した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図120(c)から引き続く図120(d)は、図120(c)で示した装飾図柄の変動表示が実行されている状態を示している。
図120(d)から引き続く図120(e)は、図120(d)で示した装飾図柄の変動表示を実行している最中に特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、保留アイコンb4を増加表示した状態を示している。本例では、ボタン操作待ち表示3にチャンスボタン136を摸した画像の保留アイコン(以下、「チャンスボタン保留アイコン」と称する場合がある。)が対応している。図120(e)では、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図120(e)から引き続く図120(f)は、はずれ図柄態様の停止表示し、変動アイコンa1を消去した状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図120(f)では、引き続き、ボタン操作待ち表示3として、チャンスボタン保留アイコンを表示しているが、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図120(f)から引き続く図120(g)は、特図1の保留が1つ消化されて次の図柄変動表示が開始され、引き続き、ボタン操作待ち表示3として、チャンスボタン保留アイコンを表示している状態を示している。保留アイコンb2が変動アイコンa2となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンb3、およびb4が左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションが表示され、装飾図柄の変動表示とチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。図120(g)では、チャンスボタン136が通常状態とは異なる状態になり、チャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。
図120(g)から引き続く図120(h)は、図120(g)で示した装飾図柄変動表示を継続して表示している最中で、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136の押下をすることで、ボタン操作待ち表示3として表示されている保留アイコンb4をボタン応答表示3に変更した状態を示している。本例のボタン応答表示3は、通常状態とは異なる態様で発光しているチャンスボタン136を摸した画像の保留アイコン(以下、「チャンスボタン発光保留アイコン」と称する場合がある。)が対応している。
図120(h)から引き続く図120(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止した状態を示している。図120(i)では、引き続き、図120(h)で示したボタン応答表示3として、チャンスボタン発光保留アイコンb4を表示している状態を示している。
図120(i)から引き続く図120(j)は、はずれ図柄態様の停止表示し、変動アイコンa1を消去した状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図120(j)では、引き続き、ボタン応答表示3として、チャンスボタン発光保留アイコンb4を表示している。
図120(j)から引き続く図120(k)は、特図1の保留が1つ消化されて次の図柄変動表示が開始され、引き続き、ボタン応答表示3として、チャンスボタン発光保留アイコンb4を表示している状態を示している。保留アイコンb3が変動アイコンa3となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンb4が左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションが表示され、装飾図柄の変動表示とチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。図120(k)では、チャンスボタン136が通常状態とは異なる状態になり、チャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。このように、本例では、ボタン応答表示3は、チャンスボタン136の押下待ちの際に行われる表示を含む表示である。
図120(k)から引き続く図120(l)は、図120(k)で示したボタン応答表示3を継続して表示している最中で、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136の押下をすることで、ボタン応答表示3として表示されているチャンスボタン発光保留アイコンb4を先読み予告態様の黒色円形の保留アイコンb4に変更した状態を示している。本例では、白色円形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、黒色円形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が停止表示されやすいように構成されている。なお、ボタン応答表示3として表示されているチャンスボタン発光保留アイコンb4を、白色円形の保留アイコン、白色ひし形の保留アイコン、またはこれら以外の保留アイコンに変更する場合があってもよい。
図120(l)から引き続く図120(m)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。
図120(m)から引き続く図120(n)は、はずれ図柄態様の停止表示し、変動アイコンa1を消去した状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。
図120(n)から引き続く図120(o)は、特図1の保留が1つ消化されて次の図柄変動表示が開始され、装飾図柄の変動表示が開始され、黒色円形の保留アイコンb4が黒色円形の変動アイコンa4となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了した状態を示している。
図120(o)から引き続く図120(p)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止した状態を示している。図120(p)以降で所定の予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図120(p)から引き続く図120(q)は、はずれ図柄態様の仮停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾4−装飾3」が仮停止表示されている。
図120(q)から引き続く図120(r)は、はずれ図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾4−装飾3」を停止表示して、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。
本例では、ボタン操作待ち表示3として表示された保留アイコンは、遊技者がチャンスボタン136を操作することで、ボタン応答表示3として表示された保留アイコンに変更され、次いで、遊技者がチャンボタン136を操作することで、先読み予告態様となる黒色円形の保留アイコンに変更される。このように、本例のボタン操作待ち表示3とボタン応答表示3は、保留アイコンが対応することになり、チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示を含んで構成されている。
本例では、保留アイコンをボタン操作待ち表示3として増加表示する場合に、保留アイコンが左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションを表示した後で、チャンスボタン136の操作有効期間を開始するように構成しているがこれ以外の場合があってもよい。例えば、ボタン操作待ち表示3として表示される保留アイコンを増加表示した際の保留順位と当該保留アイコンの保留が消化されて開始される図柄変動表示を開始するまでに要する時間から、チャンスボタン136の操作有効期間の開始タイミングとチャンスボタン136の操作有効期間を決定する場合があってもよい。
本例では、保留アイコンを増加表示する際に、当該保留アイコンをボタン操作待ち表示3として表示するように構成されているが、保留アイコンを減少表示する際に、特定の保留アイコンをボタン操作待ち表示3としての保留アイコンに変更するように構成される場合があってもよいし、保留増加表示および保留減少表示の際ではないタイミングで、特定の保留アイコンをボタン操作待ち表示3としての保留アイコンに変更するように構成される場合があってもよい。
本例では、複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンをボタン操作待ち表示3として表示しているが、複数の保留アイコンのうちの一以上の保留アイコンをボタン操作待ち表示3として同時に表示する場合があってもよい。
本例では、複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンをボタン操作応答表示3として表示しているが、複数の保留アイコンのうちの一以上の保留アイコンをボタン応答表示3として同時に表示する場合があってもよい。
本例では、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンとボタン応答表示3に対応する保留アイコンは、同一の保留アイコンで構成されているが、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンとボタン応答表示3に対応する保留アイコンは、異なる保留アイコンで構成される場合があってもよい。この場合、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンは、ボタン応答表示3に対応する保留アイコンを表示したタイミングで、デフォルト態様の白色円形の保留アイコンに変更される場合や白色円形以外の先読み予告態様をした保留アイコンに変更される場合があってもよい。
(実施例6−2)
本実施の形態の実施例6−2の演出例について図121を用いて説明する。図121は、図94(b)に示す演出パターン3の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。本例は、図94(b)に示すボタン操作待ち表示3とボタン応答表示4とボタン応答表示5を保留アイコンに対応させた演出例である。
図121(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。左中右図柄表示領域208a〜208cの下方の演出表示領域208dには、白色円形の保留アイコンb1、白色円形の保留アイコンb2が表示されている。図121(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることを示している。
図121(a)から引き続く図121(b)は、特図1の保留が1つ消化されて図柄変動表示が開始された状態を示している。保留アイコンb1が変動アイコンa1となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンb2が左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションが表示される際に装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。
図121(b)から引き続く図121(c)は、図柄変動表示の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、デフォルトの白色円形の保留アイコンb3を増加表示した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図121(c)から引き続く図121(d)は、図121(c)で示した装飾図柄の変動表示が実行されている状態を示している。
図121(d)から引き続く図121(e)は、図121(d)で示した装飾図柄の変動表示を実行している最中に特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、保留アイコンb4を増加表示した状態を示している。本例では、ボタン操作待ち表示3にチャンスボタン136を摸した画像のチャンスボタン保留アイコンが対応している。図121(e)では、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図121(e)から引き続く図121(f)は、はずれ図柄態様の停止表示し、変動アイコンa1を消去した状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図121(f)では、引き続き、ボタン操作待ち表示3として、チャンスボタン保留アイコンを表示しているが、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図121(f)から引き続く図121(g)は、特図1の保留が1つ消化されて次の図柄変動表示が開始され、引き続き、ボタン操作待ち表示3として、チャンスボタン保留アイコンを表示している状態を示している。保留アイコンb2が変動アイコンa2となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンb3、およびb4が左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションが表示され、装飾図柄の変動表示とチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。図121(g)では、チャンスボタン136が通常状態とは異なる状態になり、チャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。本例では、保留アイコンが左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションを表示した後に、チャンスボタン136の操作有効期間を開始するように構成されている。
図121(g)から引き続く図121(h)は、図121(g)で示した装飾図柄変動表示を継続して表示している最中で、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136の押下をすることで、ボタン操作待ち表示3として表示されている保留アイコンb4をボタン応答表示4に変更した状態を示している。本例のボタン応答表示4は、好機ボタン139を摸した画像の保留アイコン(以下、「好機ボタン保留アイコン」と称する場合がある。)が対応している。
図121(h)から引き続く図121(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止した状態を示している。図121(i)では、引き続き、図121(h)で示したボタン応答表示4として、好機ボタン保留アイコンb4を表示している状態を示している。
図121(i)から引き続く図121(j)は、はずれ図柄態様の停止表示し、変動アイコンa1を消去した状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図121(j)では、引き続き、ボタン応答表示4として、好機ボタン保留アイコンb4を表示している。
図121(j)から引き続く図121(k)は、特図1の保留が1つ消化されて次の図柄変動表示が開始され、引き続き、ボタン応答表示4として、好機ボタン保留アイコンb4を表示している状態を示している。保留アイコンb3が変動アイコンa3となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンb4が左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションが表示され、装飾図柄の変動表示と好機ボタン139の操作有効期間が開始される。図121(k)では、好機ボタン139が通常状態とは異なる状態になり、好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。このように、本例では、ボタン応答表示4は、好機ボタン139の押下待ちの際に行われる表示を含む表示である。
図121(k)から引き続く図121(l)は、図121(k)で示した装飾図柄変動表示を継続して表示している最中で、好機ボタン139の操作有効期間中に遊技者が好機ボタン139の押下をすることで、ボタン応答表示4として表示されている好機ボタン保留アイコンb4をボタン応答表示5として白色ひし形の保留アイコンb4に変更した状態を示している。本例では、白色円形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、白色ひし形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が停止表示されやすいように構成されている。黒色円形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、白色ひし形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が停止表示されやすいように構成されている。なお、ボタン応答表示5として、白色円形の保留アイコン、黒色円形の保留アイコン、またはこれら以外の保留アイコンが表示される場合があってもよい。
図121(l)から引き続く図121(m)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。
図121(m)から引き続く図121(n)は、はずれ図柄態様の停止表示し、変動アイコンa1を消去した状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。
図121(n)から引き続く図121(o)は、特図1の保留が1つ消化されて次の図柄変動表示が開始され、装飾図柄の変動表示が開始され、黒色円形の保留アイコンb4が黒色円形の変動アイコンa4となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了した状態を示している。
図121(o)から引き続く図121(p)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止した状態を示している。図121(p)以降で所定の予告アニメーションによる演出(リーチ演出)が開始される。
図121(p)から引き続く図121(q)は、はずれ図柄態様の仮停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾4−装飾3」が仮停止表示されている。
図121(q)から引き続く図121(r)は、はずれ図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾4−装飾3」を停止表示して、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。
本例では、ボタン操作待ち表示3として表示された保留アイコンは、遊技者がチャンスボタン136を操作することで、ボタン応答表示4として表示された保留アイコンに変更され、次いで、遊技者が好機ボタン139を操作することで、ボタン応答表示5として表示された先読み予告態様となる黒色円形の保留アイコンに変更される。このように本例では、ボタン操作待ち表示3とボタン応答表示4とボタン応答表示5には、保留アイコンが対応することになる。ボタン操作待ち表示3は、チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示を含み、ボタン応答表示4は、好機ボタン139の操作待ちの際に行われる表示を含んで構成される。
本例では、保留アイコンをボタン操作待ち表示3として増加表示する場合に、保留アイコンが左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションを表示した後で、チャンスボタン136の操作有効期間を開始するように構成しているがこれ以外の場合があってもよい。例えば、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンを増加表示した際の保留順位と当該保留アイコンの保留が消化されて開始される図柄変動表示を開始するまでに要する時間から、チャンスボタン136の操作有効期間の開始タイミングとチャンスボタン136の操作有効期間を決定する場合があってもよい。
本例では、ボタン操作待ち表示3として表示された保留アイコンが左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションを表示した後で、好機ボタン139の操作有効期間を開始するように構成しているがこれ以外の場合があってもよい。例えば、ボタン操作待ち表示3として表示される保留アイコンを増加表示した際の保留順位と当該保留アイコンの保留が消化されて開始される図柄変動表示を開始するまでに要する時間と遊技者がチャンスボタン136を操作するタイミングから、好機ボタン139の操作有効期間の開始タイミングと好機ボタン139の操作有効期間を決定する場合があってもよい。
本例では、保留アイコンを増加表示する際に、当該保留アイコンをボタン操作待ち表示3として表示するように構成されているが、保留アイコンを減少表示する際に、特定の保留アイコンをボタン操作待ち表示3としての保留アイコンに変更するように構成される場合があってもよいし、保留増加表示および保留減少表示の際ではないタイミングで、特定の保留アイコンをボタン操作待ち表示3としての保留アイコンに変更するように構成される場合があってもよい。
本例では、複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンをボタン操作待ち表示3として表示しているが、複数の保留アイコンのうちの二以上の保留アイコンをボタン操作待ち表示3として同時に表示する場合があってもよい。
本例では、複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンをボタン操作応答表示4として表示しているが、複数の保留アイコンのうちの二以上の保留アイコンをボタン応答表示4として同時に表示する場合があってもよい。
本例では、複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンをボタン操作応答表示5として表示しているが、複数の保留アイコンのうちの二以上の保留アイコンをボタン応答表示5として同時に表示する場合があってもよい。
本例では、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンとボタン応答表示4に対応する保留アイコンは、同一の保留アイコンで構成されているが、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンとボタン応答表示4に対応する保留アイコンは、異なる保留アイコンで構成される場合があってもよい。この場合、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンは、ボタン応答表示4に対応する保留アイコンを表示したタイミングで、デフォルト態様の白色円形の保留アイコンに変更される場合や白色円形以外の先読み予告態様をした保留アイコンに変更される場合があってもよい。
本例では、ボタン応答表示4に対応する保留アイコンとボタン応答表示5に対応する保留アイコンは、同一の保留アイコンで構成されているが、ボタン応答表示4に対応する保留アイコンとボタン応答表示5に対応する保留アイコンは、異なる保留アイコンで構成される場合があってもよい。
(実施例6−3)
本実施の形態の実施例6−3の演出例について図122を用いて説明する。図122は、図94(b)に示す演出パターン3の変形例を示し、演出状態を時系列で示している。本例は、図94(b)に示すボタン操作待ち表示3とボタン応答表示4とボタン応答表示5を保留アイコンに対応させた演出例である。
図122(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。左中右図柄表示領域208a〜208cの下方の演出表示領域208dには、白色円形の保留アイコンb1、白色円形の保留アイコンb2が表示されている。図122(a)では、チャンスボタン136と好機ボタン139が通常状態であることを示している。
図122(a)から引き続く図122(b)は、特図1の保留が1つ消化されて図柄変動表示が開始された状態を示している。保留アイコンb1が変動アイコンa1となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンb2が左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションが表示される際に装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。
図122(b)から引き続く図122(c)は、図柄変動表示の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、デフォルトの白色円形の保留アイコンb3を増加表示した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図122(c)から引き続く図122(d)は、図122(c)で示した装飾図柄の変動表示が実行されている状態を示している。
図122(d)から引き続く図122(e)は、図122(d)で示した装飾図柄の変動表示を実行している最中に特図1始動口230に遊技球が1個入球したことに基づいて、保留アイコンb4を増加表示した状態を示している。本例では、ボタン操作待ち表示3にチャンスボタン136を摸した画像のチャンスボタン保留アイコンが対応している。図122(e)では、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図122(e)から引き続く図122(f)は、はずれ図柄態様の停止表示し、変動アイコンa1を消去した状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図122(f)では、引き続き、ボタン操作待ち表示3として、チャンスボタン保留アイコンを表示しているが、チャンスボタン136の操作有効期間ではないため、チャンスボタン136は通常状態のままである。
図122(f)から引き続く図122(g)は、特図1の保留が1つ消化されて次の図柄変動表示が開始され、引き続き、ボタン操作待ち表示3として、チャンスボタン保留アイコンを表示している状態を示している。保留アイコンb2が変動アイコンa2となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンb3、およびb4が左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションが表示され、装飾図柄の変動表示とチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。図122(g)では、チャンスボタン136が通常状態とは異なる状態になり、チャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136を操作することを知ることができる場合がある。本例では、保留アイコンが左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションを表示した後に、チャンスボタン136の操作有効期間を開始するように構成されている。
図122(g)から引き続く図122(h)は、図122(g)で示した装飾図柄変動表示を継続して表示している最中で、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136の押下をすることで、ボタン操作待ち表示3として表示されている保留アイコンb4をボタン応答表示4に変更した状態を示している。本例のボタン応答表示4は、好機ボタン139を摸した画像の好機ボタン保留アイコンが対応している。
図122(h)から引き続く図122(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止した状態を示している。図122(i)では、引き続き、図122(h)で示したボタン応答表示4として、好機ボタン保留アイコンb4を表示している状態を示している。
図122(i)から引き続く図122(j)は、はずれ図柄態様の停止表示し、変動アイコンa1を消去した状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図122(j)では、引き続き、ボタン応答表示4として、好機ボタン保留アイコンb4を表示している。
図122(j)から引き続く図122(k)は、特図1の保留が1つ消化されて次の図柄変動表示が開始され、引き続き、ボタン応答表示4として、好機ボタン保留アイコンb4を表示している状態を示している。保留アイコンb3が変動アイコンa3となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンb4が左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションが表示され、装飾図柄の変動表示と好機ボタン139の操作有効期間が開始される。図122(k)では、好機ボタン139が通常状態とは異なる状態になり、好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。このように、本例では、ボタン応答表示4は、好機ボタン139の押下待ちの際に行われる表示を含む表示である。
図122(k)から引き続く図122(l)は、図122(k)で示した装飾図柄変動表示を継続して表示している最中で、好機ボタン139の操作有効期間中に遊技者が好機ボタン139の押下をすることで、好機ボタン保留アイコンb4が表示されている領域に好機ボタン保留アイコンb4が変化している最中の状態を表すアニメーション(以下、「保留アイコン変化中アニメーション」と称する場合がある。)を表示した状態を示している。
図122(l)から引き続く図122(m)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止し、保留アイコン変化中アニメーションの表示の終了の際に、ボタン応答表示4として表示されていた好機ボタン保留アイコンb4を突出した状態の好機ボタン139を摸した画像の保留アイコン(以下、「好機ボタン突出保留アイコン」と称する場合がある。)b5に変更した状態を示している。図122(m)では、ボタン応答表示5を表示するのに関連して、好機ボタン139が突出しているが、好機ボタン139の操作有効期間ではないため、好機ボタン139は発光していない状態、または通常の発光状態のままである。本例では、白色円形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、好機ボタン突出保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が停止表示されやすいように構成され、黒色円形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、好機ボタン突出保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が停止表示されやすいように構成され、白色ひし形の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示より、好機ボタン突出保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図122(m)から引き続く図122(n)は、はずれ図柄態様の確定表示し、変動アイコンa1を消去した状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾2」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。
図122(n)から引き続く図122(o)は、特図1の保留が1つ消化されて次の図柄変動表示が開始され、次いで、好機ボタン突出保留アイコンb4が、突出した状態の好機ボタン139を摸した画像の変動アイコン(以下、「好機ボタン突出変動アイコン」と称する場合がある。)a4となって左方に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示され、装飾図柄の変動表示と好機ボタン139の操作有効期間が開始される。図122(o)では、突出した状態の好機ボタン139が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。
図122(o)から引き続く図122(p)は、図122(o)で示した装飾図柄変動表示を継続して表示している最中で、好機ボタン139の操作有効期間中に遊技者が突出した状態の好機ボタン139を押下することで、左中右図柄表示領域208a〜208cに大当り図柄態様の「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止表示された状態を示している。好機ボタン139の操作有効期間中に遊技者が突出した状態の好機ボタン139を押下しない場合には、好機ボタン139の操作有効期間の終了の際に、左中右図柄表示領域208a〜208cに大当り図柄態様の「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示される。
図122(q)から引き続く図122(r)は、大当り図柄態様の停止表示がされた状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾3」を停止表示して、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知されている。
本例では、ボタン操作待ち表示3として表示された保留アイコンは、遊技者がチャンスボタン136を操作することで、ボタン応答表示4として表示された保留アイコンに変更され、次いで、遊技者が好機ボタン139を操作することで、ボタン応答表示5として表示された先読み予告態様となる好機ボタン突出保留アイコンに変更され、次いで、遊技者が通常状態より突出した状態の好機ボタン139を操作することで、装飾図柄の仮停止表示が行われる。このように本例では、ボタン操作待ち表示3とボタン応答表示4とボタン応答表示5には、保留アイコンが対応することになる。ボタン操作待ち表示3は、チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示を含み、ボタン応答表示4とボタン応答表示5は、好機ボタン139の操作待ちの際に行われる表示を含んで構成される。
本例では、保留アイコンをボタン操作待ち表示3として増加表示する場合に、保留アイコンが左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションを表示した後で、チャンスボタン136の操作有効期間を開始するように構成しているがこれ以外の場合があってもよい。例えば、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンを増加表示した際の保留順位と当該保留アイコンの保留が消化されて開始される図柄変動表示を開始するまでに要する時間から、チャンスボタン136の操作有効期間の開始タイミングとチャンスボタン136の操作有効期間を決定する場合があってもよい。
本例では、ボタン操作待ち表示3として表示された保留アイコンが左方に移動する保留アイコンの移動アニメーションを表示した後で、好機ボタン139の操作有効期間を開始するように構成しているがこれ以外の場合があってもよい。例えば、ボタン操作待ち表示3として表示される保留アイコンを増加表示した際の保留順位と当該保留アイコンの保留が消化されて開始される図柄変動表示を開始するまでに要する時間と遊技者がチャンスボタン136を操作するタイミングから、好機ボタン139の操作有効期間の開始タイミングと好機ボタン139の操作有効期間を決定する場合があってもよい。
本例では、保留アイコンを増加表示する際に、当該保留アイコンをボタン操作待ち表示3として表示するように構成されているが、保留アイコンを減少表示する際に、特定の保留アイコンをボタン操作待ち表示3としての保留アイコンに変更するように構成される場合があってもよいし、保留増加表示および保留減少表示の際ではないタイミングで、特定の保留アイコンをボタン操作待ち表示3としての保留アイコンに変更するように構成される場合があってもよい。
本例では、複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンをボタン操作待ち表示3として表示しているが、複数の保留アイコンのうちの二以上の保留アイコンをボタン操作待ち表示3として同時に表示する場合があってもよい。
本例では、複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンをボタン操作応答表示4として表示しているが、複数の保留アイコンのうちの二以上の保留アイコンをボタン応答表示4として同時に表示する場合があってもよい。
本例では、複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンをボタン操作応答表示5として表示しているが、複数の保留アイコンのうちの二以上の保留アイコンをボタン応答表示5として同時に表示する場合があってもよい。
本例では、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンとボタン応答表示4に対応する保留アイコンは、同一の保留アイコンで構成されているが、ボタン操作待ち表示3に対応する保留アイコンとボタン応答表示4に対応する保留アイコンは、異なる保留アイコンで構成される場合があってもよい。
本例では、ボタン応答表示4に対応する保留アイコンとボタン応答表示5に対応する保留アイコンは、同一の保留アイコンで構成されているが、ボタン応答表示4に対応する保留アイコンとボタン応答表示5に対応する保留アイコンは、異なる保留アイコンで構成される場合があってもよい。
このように実施例6−1〜6−3において、図94に示した演出パターン2や演出パターン3で表示される操作待ち表示と操作応答表示に保留アイコンを対応させた演出例を示しているが、図94に示した演出パターン1や演出パターン4や演出パターン5で表示される操作待ち表示と操作応答表示に保留アイコンを対応させる場合があってもよい。
次に、以上説明した第4の実施の形態による遊技台の特徴的構成について再度図94乃至図122を参照しつつ説明する。
(I1)
図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
画像を表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、サブ表示装置209)と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた第二の操作手段(例えば、好機ボタン139)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)であり、
前記画像表示手段は、第三の種類の操作待ち表示(例えば、図94(b)に示すボタン操作待ち表示3)を表示可能な表示手段であり、
前記第三の種類の操作待ち表示は、前記第一の操作手段の操作待ちの際に行われる表示であり(例えば、図103(c)〜(d)、図107(c)〜(d)等参照)、
前記画像表示手段は、第三の種類の操作応答表示(例えば、図94(b)に示すボタン応答表示3)を表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、第四の種類の操作応答表示(例えば、図94(b)に示すボタン応答表示4)を表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、第五の種類の操作応答表示(例えば、図94(c)に示すボタン応答表示5)を表示可能な表示手段であり、
前記第三の種類の操作応答表示は、前記第一の操作手段が操作されたことに応答して行われる表示であり(例えば、図94(b)、図103(c)〜(f)参照)、
前記第三の種類の操作応答表示は、前記第二の操作手段の操作待ちの際に行われる表示の一部(例えば、逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像)を含まずに構成された表示であり(例えば、図94(b)、図103(c)〜(f)参照)、
前記第四の種類の操作応答表示は、前記第一の操作手段が操作されたことに応答して行われる表示であり(例えば、図94(c)、図107(c)〜(f)参照)、
前記第四の種類の操作応答表示は、前記第二の操作手段の操作待ちの際に行われる表示の前記一部を含んで構成された表示であり(例えば、図94(c)、図107(f)参照)、
前記第五の種類の操作応答表示は、前記第二の操作手段が操作されたことに応答して行われる表示であり(例えば、図94(d)、図107(g)参照)、
前記第五の種類の操作応答表示が行われずに前記第三の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第五の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、遊技者に第一の操作手段と第二の操作手段を段階的に操作させることで表示される第五の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示は、第五の種類の操作応答表示が行われずに遊技者に第一の操作手段のみを操作させることで表示される第三の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示よりも、大当り図柄が確定表示されやすいため、遊技者の大当りへの期待感を段階的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(I2)
上記(I1)に記載の遊技台であって、
第三の操作待ち表示(例えば、チャンスボタン発光画像)の表示中に前記第一の操作手段が操作されたことに応答して前記第三の種類の操作応答表示および前記第四の種類の操作応答表示のうちのいずれの種類の表示が表示されるかは、前記画像表示手段に該第三の操作待ち表示が表示される前に決められており、
前記第三の操作待ち表示とは、前記第三の種類の操作待ち表示のうちの一の操作待ち表示である(例えば、図103(c)、図107(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(I3)
上記(I1)または(I2)に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第四の種類の操作待ち表示(例えば、図94(c)に示すボタン操作待ち表示4)を表示可能であり、
前記第四の種類の操作待ち表示は、前記第一の操作手段の操作待ちの際に行われる表示であり(例えば、図94(c)、図114(c)〜(d)参照)、
前記第四の種類の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段の操作された場合に、前記第四の種類の操作応答表示が前記画像表示手段に表示されるように構成されており(例えば、図94(c)、図114(d)〜(f)参照)、
前記第四の種類の操作待ち表示が行われずに前記第三の種類の操作待ち表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第四の種類の操作待ち表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(I4)
上記(I3)に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第一の種類の操作待ち表示(例えば、図94(a)に示す操作待ち表示1)を表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、第一の種類の操作応答表示(例えば、図94(a)に示す操作応答表示1)を表示可能な表示手段であり、
前記第一の種類の操作待ち表示は、前記第一の操作手段の操作待ちの際に行われる表示であり(例えば、図94(a)、図95(d)参照)、
前記第一の種類の操作応答表示は、前記第二の操作手段の操作待ちの際に行われる表示を含まずに構成された表示であり(例えば、図94(a)、図95(e)参照)、
前記第一の種類の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段が操作された場合に、前記第一の種類の操作応答表示が前記画像表示手段に表示されるように構成されており(例えば、図94(a)、図95(d)〜(e)参照)、
第一の操作応答表示(例えば、「チャンス!!」の文字列画像)は、第一の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段が操作された場合にのみ表示されるように構成されており(例えば、図96(c)〜(d)参照)、
第四の操作応答表示(例えば、好機ボタン画像およびボタン押下指示画像)は、第四の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段が操作された場合に表示されるように構成されており(例えば、図107(c)〜(f)参照)、
前記第四の操作応答表示は、前記第四の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段が操作されなくても表示されるように構成されており(例えば、図110(c)〜(f)参照)、
前記第一の操作待ち表示とは、前記第一の種類の操作待ち表示のうちの一の操作待ち表示のことであり、
前記第一の操作応答表示とは、前記第一の種類の操作応答表示のうちの一の操作応答表示のことであり、
前記第四の操作待ち表示とは、前記第四の種類の操作待ち表示のうちの一の操作待ち表示のことであり、
前記第四の操作応答表示とは、前記第四の種類の操作応答表示のうちの一の操作応答表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(I5)
上記(I4)に記載の遊技台であって、
前記第五の種類の操作応答表示が行われずに前記第一の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第五の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(I6)
上記(I4)または(I5)に記載の遊技台であって、
前記第一の種類の操作応答表示が行われずに前記第三の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第一の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(I7)
上記(I1)乃至(I6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の種類の操作待ち表示が表示されてから前記第一の操作手段が操作されるまでの時間が第一の時間であった場合の前記第四の種類の操作応答表示は第一の表示(例えば、図107(d)〜(f)に示すボタン応答表示4)であり(例えば、図107(c)〜(f)参照)、
前記第三の種類の操作待ち表示が表示されてから前記第一の操作手段が操作されるまでの時間が第二の時間であった場合の前記第四の種類の操作応答表示は第二の表示(例えば、図110(e)〜(f)に示すボタン応答表示4)であり(例えば、図110(c)〜(f)参照)、
前記第二の時間は、前記第一の時間よりも長い時間であり、
前記第一の表示の序盤の表示と前記第二の表示の序盤の表示は同一であり(例えば、図107(d)および図110(e)参照)、
前記第一の表示の終盤の表示と前記第二の表示の終盤の表示は同一であり(例えば、図107(f)および図110(f)参照)、
前記第一の表示の中盤の少なくとも一部の表示(例えば、図107(e)に示すボタン応答表示4の中盤の表示)が前記第二の表示では表示されない(例えば、図110(e)〜(f)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(I8)
上記(I7)に記載の遊技台であって、
前記第三の種類の操作待ち表示が表示されてから該第三の種類の操作待ち表示の開始前に定められている操作有効期間が終了するまでに前記第一の操作手段が操作されると該第一の操作手段が操作されたことに応じた表示が行われるように構成されており(例えば、図107(d)〜(f)参照)、
前記第一の時間とは、前記第三の種類の操作待ち表示が開始されてから最短のタイミングで前記第一の操作手段が操作されるまでの時間のことであり(例えば、図107(c)〜(d)参照)、
前記第二の時間とは、前記第三の種類の操作待ち表示が開始されてから前記操作有効期間の終了直前のタイミングで前記第一の操作手段が操作された場合の時間のことである(例えば、図110(c)〜(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(I9)
上記(I1)乃至(I8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の種類の操作待ち表示(例えば、ボタン操作待ち表示2)を表示可能であり、
前記第二の種類の操作待ち表示は、前記第二の操作手段の操作待ちの際に行われる表示であり(例えば、図94(d)参照)、
前記第二の種類の操作待ち表示の表示中に前記第二の操作手段の操作された場合に、前記第二の種類の操作応答表示が前記画像表示手段に表示されるように構成されており(例えば、図94(d)参照)、
前記第五の種類の操作応答表示が行われずに前記第二の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第五の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(I10)
上記(I1)乃至(I9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第四の種類の操作応答表示に表示されるキャラクタの表示(例えば、図114(f)に示す逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像)は、前記第四の種類の操作待ち表示にも表示されるように構成されている(例えば、図114(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(I11)
上記(I1)乃至(I10)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第四の種類の操作応答表示に表示されるキャラクタの表示(例えば、図107(f)に示す逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像)は、前記第三の種類の操作待ち表示にも表示されるように構成されている(例えば、図107(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(I12)
上記(I1)乃至(I11)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の操作手段は、遊技者によって押された場合に、操作されたと判定されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(I13)
上記(I1)乃至(I12)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、遊技者によって回転させられた場合に、操作されたと判定されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態によるパチンコ機100について図123〜図130を用いて説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、上記第2の実施の形態によるパチンコ機100と同様の構成および制御系を有している。上記第2の実施の形態によるパチンコ機100と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
(実施例1)
本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100について図123を用いて説明する。図123は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図123(a)には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000の略示正面を示し、図123(b)以降では遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001および可動体1002を抜き出して示している。
図123(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図123(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は0である。図123では装飾図柄表示装置208における保留アイコンの表示の図示は省略する。
図123(a)から引き続く図123(b)は、最先の特図1の保留が消化されたことに基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が実行されている。
図123(b)から引き続く図123(c)は、左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止した状態を示している。
図123(c)から引き続く図123(d)は、右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図123(d)以降でノーマルリーチ演出が開始される。
図123(d)から引き続く図123(e)は、可動体1010が初期位置から動作範囲のうちの最下方に移動した状態を示している。可動体1010は、装飾図柄表示装置208の前側の位置で停止している。これにより、可動体1010と装飾図柄表示装置208に表示される画像の一部とがオーバーラップし、当該画像の一部が遊技者から視認不可能となる。装飾図柄や予告画像(例えば、太陽、雲、気球、保留アイコン、変動アイコン等の画像)の少なくとも一部が可動体とオ―バーラップして遊技者から視認不可能となる場合のある図柄変動表示は、装飾図柄や予告画像の少なくとも一部が可動体とオ―バーラップする場合のない図柄変動表示と比較して、可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がある先読み予告が実行された場合には、可動体の移動前後で予告画像の視認可能な部分が異なる場合がない先読み予告が実行された場合よりも、先読み対象となる図柄変動表示で大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。
図123(e)から引き続く図123(f)は、可動体1010が上方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。可動体1010の初期位置は、可動体1010の移動範囲の最上方の位置である。
図123(f)から引き続く図123(g)は、ノーマルリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。本実施例においてノーマルリーチ演出中には後述するワイプ演出表示は実行されない。
図123(g)から引き続く図123(h)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。本例において、当該特図1変動遊技の結果ははずれである。左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動表示の結果がはずれであることが報知されている。
図123(h)から引き続く図123(i)は、最先の特図1の保留が消化されたことに基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が実行されている。
図123(i)から引き続く図123(j)は、左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止した状態を示している。
図123(j)から引き続く図123(k)は、右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図123(k)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実例において、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図123(k)から引き続く図123(l)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像が変化した状態を示している。背景画像は、太陽の画像や雲の画像や気球の画像を含む空の背景画像から山道の背景画像に変化している。本実施例では、空の背景画像は通常の演出実行中やノーマルリーチ演出実行中等で表示され、山道の背景画像はスーパーリーチ演出実行中に表示される。
図123(l)から引き続く図123(m)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、サブ表示装置1030に表示されている背景画像が変化した状態を示している。背景画像は、ヨットの画像や雲の画像を含む海の背景画像から装飾図柄表示装置208に表示されている山道の背景の一部の画像に変化している。サブ表示装置1030には、サブ表示装置1030が装飾図柄表示装置208に重なって隠している部分の画像が表示される。
図123(m)から引き続く図123(n)は、サブ表示装置1030を備えた可動体1002が図123(m)に示す初期位置から右上方に移動した状態を示している。サブ表示装置1030には、サブ表示装置1030が装飾図柄表示装置208に重なって隠している部分の画像が表示される。本実施例において、可動体1002は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で2次元的に移動できるようになっている。可動体1002の駆動系としては種々の構成を取り得る。例えば、回動可能に連結された2本の連接棒の一端を装飾図柄表示装置208の外側のメイン液晶ユニット1001の所定位置に回転可能に固定して、表示画面前方平面内で2次元的に移動できるリンク機構を構成する。可動体1002は連結された2本の連接棒の他端に上記平面内で回転可能に固定する。連結された2本の連接棒の一端部と連結節部とに連接棒駆動用のモータをそれぞれ配置する。これにより、表示画面前方平面内で可動体1002を2次元的に移動できるようになる。なお、2本の連接棒の他端部に演出可動体回転用のモータを配置し、表示画面前方平面内で演出可動体1002を回転可能に構成してもよい。
装飾図柄表示装置208では、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小されている。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
図123(n)から引き続く図123(o)は、装飾図柄表示装置208の表示画面中央(演出表示領域208dの中央)にはずれを示唆する表示として「残念」の文字列画像が表示された状態を示している。サブ表示装置1030は装飾図柄表示装置208に表示されている「念」の文字画像の一部に重なる位置に位置しており、サブ表示装置1030には「念」の文字の下半分の部分が表示されている。
図123(o)から引き続く図123(p)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図123(p)から引き続く図123(q)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する「装飾2−装飾3−装飾2」が表示された後にワイプ演出表示が開始された状態を示している。ワイプ演出表示は、表示装置の表示画面の端から画像をぬぐい消すように消去していく演出である。本実施例によるパチンコ機100は装飾図柄表示装置208とサブ表示装置1030の2つの表示装置を備えており、本実施例においてワイプ演出表示は、まず装飾図柄表示装置208において開始され、次いで、サブ表示装置1030において開始される。以降では、装飾図柄表示装置208で実行されるワイプ演出表示を第一のワイプ演出表示と称し、装飾図柄表示装置208に表示されるワイプ表示を第一のワイプ表示と称し、サブ表示装置1030で実行されるワイプ演出表示を第二のワイプ演出表示と称し、サブ表示装置208に表示されるワイプ表示を第二のワイプ表示と称する。
図123(q)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。ワイプ表示w1a、w1bは、装飾図柄表示装置208において最前面に表示され、第一のワイプ演出表示開始前から表示されていた装飾図柄や背景画像等の表示をぬぐい消すように表示される。ワイプ表示w1a、w1bの絵柄は同一であり、図123では当該絵柄を右上がりのハッチングで示している。
演出可動体1002は初期位置に向かって移動中であり、サブ表示装置1030は装飾図柄表示装置208に表示されている「残念」の文字列画像の一部に重なる位置に位置しており、サブ表示装置1030には「念」の文字の下半分の部分が表示されている。
図123(q)から引き続く図123(r)は、ワイプ表示w1a、w1bが表示画面を徐々に覆うように広がっている状態を示している。ワイプ表示w1aは表示画面の左上隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示され、ワイプ表示w1bは表示画面の右下隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示される。
図123(r)から引き続く図123(s)は、サブ表示装置1030(演出可動体1002)が移動中にサブ表示装置1030において第二のワイプ演出表示が開始された状態を示している。サブ表示1030の表示画面の右上隅からワイプ表示w2aが出現を開始し、サブ表示装置1030の表示画面の左下隅からワイプ表示w2bが出現を開始する。ワイプ表示w2aの出現と、ワイプ表示w2bの出現とを合わせて第二のワイプ表示の出現表示の開始とし、第二のワイプ表示の出現をもって第二のワイプ演出表示の開始とする。ワイプ表示w2a、w2bは、サブ表示装置1030において最前面に表示され、第二のワイプ演出表示開始前から表示されていた背景画像等の表示をぬぐい消すように表示される。ワイプ表示w2a、w2bの絵柄は同一であり、図123では当該絵柄を黒地に白色ドットで示している。
第一のワイプ表示の絵柄と第二のワイプ表示の絵柄とは異なっている。第一のワイプ表示は画面の左上隅および右下隅から出現し、第二のワイプ表示は画面の右上隅および左下隅から出現する。
本実施例では、サブ表示装置1030が初期位置に移動する演出動作の実行中に第二のワイプ演出表示が開始されているが、サブ表示装置1030が初期位置に停止した後に第二のワイプ演出表示が開始されてもよいし、第二のワイプ演出表示が終了した後でサブ表示装置1030が初期位置に移動開始してもよいし、サブ表示装置1030が初期位置に移動開始するタイミングと第二のワイプ演出表示の開始タイミングとを同じにしてもよい。
図123(s)から引き続く図123(t)は、サブ表示装置1030が初期位置で停止した状態を示している。第一のワイプ表示および第二のワイプ表示は出現中である。ワイプ表示w1aは表示画面の左上隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示され、ワイプ表示w1bは表示画面の右下隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示される。ワイプ表示w2aは表示画面の右上隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示され、ワイプ表示w2bは表示画面の左下隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示される。
図123(t)から引き続く図123(u)は、第二のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。ワイプ表示w2aの端部とワイプ表示w2bの端部とが接しており、サブ表示装置1030の表示画面全体がワイプ表示w2a、w2bで覆われている。サブ表示装置1030の表示画面全体がワイプ表示w2a、w2bで覆われている状態になると、ワイプ表示w2a、w2bが移動表示されない待機表示の状態となる。第二のワイプ表示の出現表示が完了すると第二のワイプ表示の待機表示が開始される。第一のワイプ表示は出現表示中であり、ワイプ表示w1aは表示画面の左上隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示され、ワイプ表示w1bは表示画面の右下隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示されている。
図123(u)から引き続く図123(v)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。ワイプ表示w1aの端部とワイプ表示w1bの端部とが接しており、装飾図柄表示装置208の表示画面全体がワイプ表示w1a、w1bで覆われている。装飾図柄表示装置208の表示画面全体がワイプ表示w1a、w1bで覆われている状態になると、ワイプ表示w1a、w1bが移動表示されない待機表示の状態となる。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図123(v)から引き続く図123(w)は、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。第二のワイプ表示は待機表示中である。
図123(w)から引き続く図123(x)は、第二のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。ワイプ表示w2aが表示画面の右上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w2bが表示画面の左下隅に向かって縮まるように表示される。
図123(x)から引き続く図123(y)は、第一のワイプ表示および第二のワイプ表示の撤退表示中の状態を示している。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、仮停止中の装飾図柄の一部が表示されている。
図123(y)から引き続く図123(z)は、第二のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。ワイプ表示w2aがサブ表示装置1030の表示画面の右上隅に向かって縮まり当該表示画面からワイプ表示w2aが消去され、ワイプ表示w2bがサブ表示装置1030の表示画面の左下隅に向かって縮まり、当該表示画面からワイプ表示w2bが消去されると、第二のワイプ表示の撤退が完了する。第二のワイプ表示の撤退完了をもって第二のワイプ演出表示の終了とする。第一のワイプ演出表示は撤退表示中である。
図123(r)に示すように第二のワイプ演出表示開始前においてサブ表示装置1030には山道の背景画像が表示されているが、図123(z)に示すように第二のワイプ演出表示終了後においてサブ表示装置1030には海の背景画像が表示されている。このように、第二のワイプ演出表示前後でサブ表示装置1030に表示される背景画像が変化する。
本実施例では、第二のワイプ表示の出現開始位置および撤退完了位置を同じにしている。すなわち、ワイプ表示w2aは、表示画面の右上隅から出現開始し、当該表示画面の右上隅に撤退完了し、ワイプ表示w2bは、表示画面の左下隅から出現開始し、当該表示画面の左下隅に撤退完了する。なお、第二のワイプ表示の出現開始位置および撤退完了位置は異なっていてもよい。例えば、ワイプ表示w2aは、表示画面の右上隅から出現開始し、当該表示画面の右下隅に撤退完了し、ワイプ表示w2bは、表示画面の左下隅から出現開始し、当該表示画面の左上隅に撤退完了してもよい。
図123(z)から引き続く図123(イ)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。ワイプ表示w1aが装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面からワイプ表示w1aが消去され、ワイプ表示w1bが装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅に向かって縮まり、当該表示画面からワイプ表示w1bが消去されると、第一のワイプ表示の撤退が完了する。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。装飾図柄表示装置208には空の背景画像が表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cにははずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図123(p)に示すように第一のワイプ演出表示開始前において装飾図柄表示装置208には縮小の表示態様で装飾図柄が表示されているが、図123(イ)に示すように第一のワイプ演出表示終了後において装飾図柄表示装置208には通常の大きさの表示態様で装飾図柄が表示されている。このように、第一のワイプ演出表示前後で装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄の表示態様が変化する。本実施例では、第一のワイプ演出表示前後で装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄の大きさが変化する。
図123(p)に示すように第一のワイプ演出表示開始前において装飾図柄表示装置208には山道の背景画像が表示されているが、図123(イ)に示すように第一のワイプ演出表示終了後において装飾図柄表示装置208には空の背景画像が表示されている。このように、第一のワイプ演出表示前後で装飾図柄表示装置208に表示される背景画像が変化する。
本実施例では、第一のワイプ表示の出現開始位置および撤退完了位置を同じにしている。すなわち、ワイプ表示w1aは、表示画面の左上隅から出現開始し、当該表示画面の左上隅に撤退完了し、ワイプ表示w1bは、表示画面の右下隅から出現開始し、当該表示画面の右下隅に撤退完了する。なお、第一のワイプ表示の出現開始位置および撤退完了位置は異なっていてもよい。例えば、ワイプ表示w1aは、表示画面の左上隅から出現開始し、当該表示画面の左下隅に撤退完了し、ワイプ表示w1bは、表示画面の右下隅から出現開始し、当該表示画面の右上隅に撤退完了してもよい。
図123(イ)から引き続く図123(ロ)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている状態を示している。
図123(ロ)から引き続く図123(ハ)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであることが報知されている。
本実施例によるパチンコ機100は、演出表示を実行可能な演出表示手段を備えている。演出表示手段は、複数の画像表示手段から構成された表示手段であり、複数の画像表示手段のうちの一の画像表示手段は、装飾図柄表示装置208であり、複数の画像表示手段のうちの一の画像表示手段は、サブ表示装置1030である。本実施例によるパチンコ機100は、スーパーリーチ演出ではずれを示唆する表示が行われた後で、装飾図柄表示装置208において第一のワイプ演出表示を行うことが可能であり、スーパーリーチ演出ではずれを示唆する表示が行われた後で、サブ表示装置208において第二のワイプ演出表示を行うことが可能である。第一のワイプ演出表示や第二のワイプ演出表示により背景画像等が変化する演出のシーンチェンジが行われる。本実施例によるパチンコ機100によれば、演出のシーンチェンジを華やかにすることで遊技者の気分を一新させることができる場合がある。
本実施例では、図123(s)〜(t)に示すように、移動動作を行っているサブ表示装置1030において、第二のワイプ演出表示の一部が行われる。サブ表示装置1030が移動動作中に第二のワイプ演出表示の全体が行われてもよい。なお、装飾図柄表示装置208は、移動動作を実行可能であり、移動動作を行っている装飾図柄表示装置208において、第一のワイプ演出表示の少なくとも一部が行われてもよい。
(実施例2)
本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100について図124を用いて説明する。図124は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図124の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001を抜き出して示し、可動体1002の図示は省略する。
図124(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図124(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば3であり、特図2の保留数は0である。装飾図柄表示装置208には特図1の保留数を示す3つの保留アイコンが表示されている。3つの保留アイコンの表示態様はいずれも黒色円形である。
図124(a)から引き続く図124(b)は、最先の特図1の保留が消化されたことに基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が実行されており、消化された保留に対応する最左方の保留アイコンが消去され、2つの保留アイコンが左方に移動する保留アイコン移動アニメーションが実行される。
図124(b)から引き続く図124(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図124(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実施例において、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図124(c)から引き続く図124(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像が変化した状態を示している。背景画像は、太陽の画像や雲の画像や気球の画像を含む空の背景画像から山道の背景画像に変化している。本実施例では、空の背景画像は通常の演出実行中やノーマルリーチ演出実行中等で表示され、山道の背景画像はスーパーリーチ演出実行中に表示される。保留アイコンは、背景画像の変化に伴い全て消去される。保留アイコンが消去されるタイミングは、背景画像の変化と同時であってもよいし、当該変化より前であってもよいし、当該変化よりも後であってもよい。
図124(d)から引き続く図124(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
本例では、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小表示された後に、特図1始動口230に遊技球が1個入賞したとする。これにより、特図1始動情報が取得され、新たに取得した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定する特図先読み処理が主制御部300により実行される。主制御部300は、特図先読み処理を実行した後、事前判定結果を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、事前判定結果に基づいて先読み予告を実行するか否かを抽選で決定する。本例では、先読み予告は実行されないと決定される。
図124(e)から引き続く図124(f)は、はずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面中央にはずれを示唆する表示として「残念」の文字列画像が表示され、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止されて、左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図124(f)から引き続く図124(g)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する表示が表示された後に第一のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。ワイプ表示w1a、w1bは、装飾図柄表示装置208において最前面に表示され、第一のワイプ演出表示開始前から表示されていた装飾図柄や背景画像等の表示をぬぐい消すように表示される。ワイプ表示w1a、w1bの絵柄は同一であり、図124では当該絵柄を右上がりのハッチングで示している。
図124(g)から引き続く図124(h)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。ワイプ表示w1aの端部とワイプ表示w1bの端部とが接しており、装飾図柄表示装置208の表示画面全体がワイプ表示w1a、w1bで覆われている。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図124(h)から引き続く図124(i)は、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄と保留アイコンとが徐々に再表示されていく。
第一のワイプ表示の撤退表示では、保留順位が若い保留に対応する保留アイコンの少なくとも一部が表示された後に最後に増加した保留順位が後の保留に対応する保留アイコンが表示されるようになっており、遊技者は、リーチ演出中に増加した保留に対応して新たに表示される保留アイコンの表示態様が先読み予告態様であるか否かを期待しながらワイプ表示の撤退表示の完了を待つことができる場合がある。
図124(i)から引き続く図124(j)は、第一のワイプ表示の撤退表示中の状態を示している。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄と保留アイコンとが徐々に再表示されていく。図124(j)に示す時点では、左図柄の一部と、中図柄、右図柄および全ての保留アイコンの全体とが表示されている。本例では、図124(c)に示すように消去前の保留アイコンの数は2つであったが、保留アイコンの消去中に特図1の保留数が1個増加しているため、図124(j)に示すように再表示後の保留アイコンの数は3つである。3つの保留アイコンの表示態様はいずれも黒色円形である。
図124(j)から引き続く図124(k)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。ワイプ表示w1aが装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面からワイプ表示w1aが消去され、ワイプ表示w1bが装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅に向かって縮まり、当該表示画面からワイプ表示w1bが消去されると、第一のワイプ表示の撤退が完了する。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。装飾図柄表示装置208には空の背景画像が表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cにははずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図124(k)から引き続く図124(l)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであることが報知されている。
本実施例によるパチンコ機100は、ワイプ演出表示が実行される前に特図の保留が増加した場合には、ワイプ演出表示を用いた先読み予告を実行するか否かの抽選が可能である。本例では、ワイプ演出表示を用いた先読み予告を実行しないと決定されたので、先読み予告は実行されていない。
(実施例3)
本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100について図125を用いて説明する。図125は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図125の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001を抜き出して示し、可動体1002の図示は省略する。
図125(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図125(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば3であり、特図2の保留数は0である。装飾図柄表示装置208には特図1の保留数を示す3つの保留アイコンが表示されている。3つの保留アイコンの表示態様はいずれも黒色円形である。
図125(a)から引き続く図125(b)は、最先の特図1の保留が消化されたことに基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が実行されており、消化された保留に対応する最左方の保留アイコンが消去され、2つの保留アイコンが左方に移動する保留アイコン移動アニメーションが実行される。
図125(b)から引き続く図125(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図125(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実施例において、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図125(c)から引き続く図125(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像が変化した状態を示している。背景画像は、太陽の画像や雲の画像や気球の画像を含む空の背景画像から山道の背景画像に変化している。本実施例では、空の背景画像は通常の演出実行中やノーマルリーチ演出実行中等で表示され、山道の背景画像はスーパーリーチ演出実行中に表示される。保留アイコンは、背景画像の変化に伴い全て消去される。
図125(d)から引き続く図125(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
本例では、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小表示された後に、特図1始動口230に遊技球が1個入賞したとする。これにより、特図1始動情報が取得され、新たに取得した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定する特図先読み処理が主制御部300により実行される。主制御部300は、特図先読み処理を実行した後、事前判定結果を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、事前判定結果に基づいて先読み予告を実行するか否かを抽選で決定する。本例では、先読み予告は実行されると決定され、当該先読み予告は第一のワイプ演出表示と保留アイコンの表示とにより実行される。
図125(e)から引き続く図125(f)は、はずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された後、第一のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の右上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、装飾図柄表示装置208の表示画面の左下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。ワイプ表示w1a、w1bは、装飾図柄表示装置208において最前面に表示され、第一のワイプ演出表示開始前から表示されていた装飾図柄や背景画像等の表示をぬぐい消すように表示される。ワイプ表示w1a、w1bの絵柄は同一であり、図125では当該絵柄は黒色無地である。
本実施例において、黒色無地のワイプ表示w1a、w1bは先読み予告としての第一のワイプ演出表示で表示される。先読み予告として第一のワイプ演出表示が表示される場合には、第一のワイプ演出表示の開始タイミングは、先読み予告ではない第一のワイプ演出表示が表示される場合の第一のワイプ演出表示の開始タイミングよりも早くなっている。先読み予告が実行される場合には、図125(f)に示すようにはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された直後に第一のワイプ演出表示が開始されおり、先読み予告が実行されない場合には、図124(f)に示すようにはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示されて所定期間経過後に図124(g)に示すように第一のワイプ演出表示が開始されている。
先読み予告である第一のワイプ演出表示が表示される場合のワイプ表示w1a、w1bの出現位置は、先読み予告でなはない第一のワイプ演出表示が表示される場合のワイプ表示w1a、w1bの出現位置と異なっている。先読み予告である第一のワイプ演出表示の場合、図125(f)に示すようにワイプ表示w1aの出現位置は表示画面の右上隅であり、ワイプ表示w1bの出現位置は表示画面の左下隅である。一方、先読み予告ではない第一のワイプ演出表示の場合、図124(g)に示すようにワイプ表示w1aの出現位置は表示画面の左上隅であり、ワイプ表示w1bの出現位置は表示画面の右下隅である。
先読み予告である第一のワイプ演出表示が表示される場合のワイプ表示w1a、w1bの出現表示の速度は、先読み予告でなはない第一のワイプ演出表示が表示される場合のワイプ表示w1a、w1bの出現表示の速度より速くなっている。
このように、先読み予告として第一のワイプ演出表示が実行される場合には、第一のワイプ表示の絵柄、出現位置、および出現表示の速度が先読み予告ではない第一のワイプ演出表示が実行される場合と異なっている。先読み予告として第一のワイプ演出表示が実行される場合には、第一のワイプ表示の絵柄、出現位置、または出現表示の速度の少なくとも一つが先読み予告ではない第一のワイプ演出表示が実行される場合と異なっていればよい。
本例では、リーチ演出実行中に先読み処理が実行され、当該リーチ演出の実行中において当該先読み処理の結果に基づく先読み予告が実行されている。この場合、先読み予告としてのワイプ演出表示の態様を先読み予告ではない通常のワイプ演出表示の態様と異ならせている。なお、リーチ演出開始前の先読み処理や当該リーチ演出が実行される特図変動遊技よりも前の先読み処理の結果に基づく先読み予告が実行される場合や、先読み予告態様の保留アイコンが表示される場合に、ワイプ演出表示の態様を通常のワイプ演出表示の態様と異ならせてもよい。
図125(f)から引き続く図125(g)は、ワイプ表示w1a、w1bが表示画面を徐々に覆うように広がっている状態を示している。ワイプ表示w1aは表示画面の右上隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示され、ワイプ表示w1bは表示画面の左下隅から表示画面の中央に徐々に広がっていくように表示される。
図125(g)から引き続く図125(h)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。ワイプ表示w1aの端部とワイプ表示w1bの端部とが接しており、装飾図柄表示装置208の表示画面全体がワイプ表示w1a、w1bで覆われている。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図125(h)から引き続く図125(i)は、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。ワイプ表示w1aが表示画面の右上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の左下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄と保留アイコンとが徐々に再表示されていく。先読み予告である第一のワイプ演出表示が表示される場合のワイプ表示w1a、w1bの撤退表示の速度は、先読み予告でなはない第一のワイプ演出表示が表示される場合のワイプ表示w1a、w1bの撤退表示の速度より速くなってもよいし、同じでもよいし、遅くてもよい。
第一のワイプ表示の撤退表示では、保留順位が若い保留に対応する保留アイコンの少なくとも一部が表示された後に最後に増加した保留順位が後の保留に対応する保留アイコンが表示されるようになっており、遊技者は、リーチ演出中に増加した保留に対応して新たに表示される保留アイコンの表示態様が先読み予告態様であるか否かを期待しながらワイプ表示の撤退表示の完了を待つことができる場合がある。
図125(i)から引き続く図125(j)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。ワイプ表示w1aが装飾図柄表示装置208の表示画面の右上隅に向かって縮まり当該表示画面からワイプ表示w1aが消去され、ワイプ表示w1bが装飾図柄表示装置208の表示画面の左下隅に向かって縮まり、当該表示画面からワイプ表示w1bが消去されると、第一のワイプ表示の撤退が完了する。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。装飾図柄表示装置208には空の背景画像が表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cにははずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。保留アイコンも再表示され、左方から3つ目の保留アイコンは、白色正方形の表示態様で表示される。当該保留アイコンは、先読み予告の表示態様で表示される。
図125(j)から引き続く図125(k)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであることが報知されている。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、第一のワイプ演出表示によって先読み予告を実行可能である。先読み予告として第一のワイプ演出表示が実行された場合には、保留中の特図変動遊技が全て消化されるまでの間に必ず大当りに当選するようになっていてもよい。
なお、パチンコ機100は、第二のワイプ演出表示によって先読み予告を実行可能であってもよい。第一のワイプ演出表示と同様に、先読み予告としての第二のワイプ演出表示は、第二のワイプ表示の絵柄、出現位置、または出現表示の速度の少なくとも一つが先読み予告ではない第二のワイプ演出表示が実行される場合と異なっていればよい。
(実施例4)
本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100について図126を用いて説明する。図126は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図126の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001と可動体1002を抜き出して示している。
図126(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図126(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は例えば4である。図126の各図において、装飾図柄表示装置208に表示されている保留アイコンの図示は省略する。
本実施例において、遊技状態は電サポ状態である。図126(a)に示す時点において、電サポ状態での残りの特図変動遊技の回数は9回である。サブ表示装置1030には、電サポ状態での残りの特図変動遊技の回数を示す「9回」の文字列画像が表示されている。
図126(a)から引き続く図126(b)は、最先の特図2の保留が消化されたことに基づいて特図2変動遊技が開始された状態を示している。サブ表示装置1030には、電サポ状態での残りの特図変動遊技の回数を示す「8回」の文字列画像が表示されている。
図126(b)から引き続く図126(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図126(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実施例において、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図126(c)から引き続く図126(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030に表示されている背景画像が変化し、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決するシーンの動画像が表示される演出が開始された状態を示している。実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該演出において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するシーンの動画像が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左方には主人公キャラクタの画像(以下、「主人公」と称する)が表示され、当該表示画面の右方には敵キャラクタの画像(以下、「敵」と称する)が表示され、当該表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像の前面側には左図柄としての「装飾2」が表示されており、当該文字列画像の一部が視認不能となっている。
図126(d)から引き続く図126(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
図126(e)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の横長長方形の画像内に白抜きで「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、演出表示にオーバーラップして表示される。図126(d)では、「決闘」の文字列画像にオーバーラップして下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。
図126(e)から引き続く図126(f)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、はずれを示唆する表示として主人公が敵に敗れるシーンの動画像が表示される。下皿満タンエラー報知画像は、継続して表示されている。
図126(f)から引き続く図126(g)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、文字色が黒色の表示態様に変化している。
図126(g)から引き続く図126(h)は、第一のワイプ演出表示および第二のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始し、サブ表示装置1030の表示画面の右上隅からワイプ表示w2aが出現を開始し、当該表示画面の左下隅からワイプ表示w2bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とし、ワイプ表示w2aの出現と、ワイプ表示w2bの出現とを合わせて第二のワイプ表示の出現表示の開始とし、第二のワイプ表示の出現をもって第二のワイプ演出表示の開始とする。
第一のワイプ表示は、エラー報知画像以外の表示をぬぐい消すように出現する。本実施例では、エラー報知画像として下皿満タンエラー報知画像が表示されており、下皿満タンエラー報知画像はワイプ表示w1aにオーバーラップして表示される。下皿満タンエラー報知画像は、図126(f)に示すようにワイプ演出開始前では黒色の横長長方形の画像内に白抜きで「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される表示態様で表示され、図126(h)に示すようにワイプ演出開始後では黒色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される表示態様で表示される。本実施例では、ワイプ演出表示の実行中とワイプ演出表示の非実行中とでエラー報知画像の表示態様を変化させている。本実施例では、エラー報知画像の表示態様の変化タイミングは図126(g)に示すようにワイプ演出表示の開始直前であるが、エラー報知画像の表示態様の変化タイミングは、ワイプ演出表示の開始と同時であってもよいし、ワイプ演出表示の開始後であってもよい。
第一のワイプ表示は、チュートリアル表示にもオーバーラップして表示される。本実施例では、メッセージ表示の一つであるチュートリアル表示は第一のワイプ表示により消去され、メッセージ表示の一つであるエラー表示は第一のワイプ表示にオーバーラップして表示される。本実施例では、エラー表示として下皿満タンエラー報知画像を例に挙げたが、その他のエラー表示であっても同様であり、例えば、扉解放エラーを報知する扉解放エラー報知画像や、異常入賞や不正入賞を報知するエラー報知画像や、磁気検出を報知するエラー報知画像等も第一のワイプ表示にオーバーラップして表示される。
図126(h)から引き続く図126(i)は、第一のワイプ表示の出現表示および第二のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示の完了は、第二のワイプ表示の出現表示の完了と同時であってもよいし、いずれかの出現表示の完了が先であってもよい。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始され、第二のワイプ表示の出現表示が完了すると第二のワイプ表示の待機表示が開始される。第二のワイプ表示の絵柄は、黒色無地である。第一のワイプ表示により、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチ演出中に表示されていたエラー報知画像以外の表示が消去され、サブ表示装置1030にスーパーリーチ演出中に表示されていた全ての表示が消去される。
主人公と敵との対決演出が実行された特図変動遊技で表示される第一のワイプ表示の絵柄は、主人公の顔の画像を含む絵柄である。図126(i)に示すように、ワイプ表示w1aの絵柄は主人公の顔の画像を2つ含む絵柄であり、ワイプ表示w1bの絵柄は主人公の顔の画像を4つ含む絵柄である。ワイプ表示w1a、w1bに含まれる主人公の顔の表示態様は、図126(g)に示す敵との決闘に敗れた主人公の顔の表示態様と異なっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、決闘に敗れた演出を遊技者から忘れさせることに寄与することができる場合がある。
図126(i)から引き続く図126(j)は、第一のワイプ表示および第二のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄等が徐々に再表示されていく。サブ表示装置1030では、ワイプ表示w2aが表示画面の右上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w2bが表示画面の左下隅に向かって縮まるように表示される。第一のワイプ表示の撤退表示の開始は、第二のワイプ表示の撤退表示の開始と同時であってもよいし、いずれかの撤退表示の開始が先であってもよい。
図126(j)から引き続く図126(k)は、第一のワイプ表示および第二のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面から消去され、ワイプ表示w1bが当該表示画面の右下隅に向かって縮まり当該表示画面から消去される。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。装飾図柄表示装置208には空の背景画像が表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cにははずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、黒色の横長長方形の画像内に白抜きで「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される表示態様で表示される。サブ表示装置1030では、ワイプ表示w2aが表示画面の右上隅に向かって縮まり当該表示画面から消去され、ワイプ表示w2bが当該表示画面の左下隅に向かって縮まり当該表示画面から消去される。
図126(k)から引き続く図126(l)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであることが報知されている。
本実施例によるパチンコ機100は、特図変動遊技の当否判定結果がはずれである場合にはワイプ演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100は、はずれを示唆する演出を遊技者から忘れさせることに寄与することができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、スーパーリーチ演出において複数のキャラクタの表示を装飾図柄表示装置208に表示可能である。複数のキャラクタの表示うちの一のキャラクタは、主人公のキャラクタの表示であり、複数のキャラクタの表示うちの一のキャラクタは、敵のキャラクタの表示である。主人公や敵のキャラクタの表示は、第一のワイプ演出表示が表示されたことによって消去される。なお、スーパーリーチ演出において、主人公や敵のキャラクタの表示は、サブ表示装置1030に表示されてもよく、主人公や敵のキャラクタの表示は、第二のワイプ演出表示が表示されたことによって消去されてもよい。
(実施例5)
本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100について図127を用いて説明する。図127は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図127の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001と可動体1002を抜き出して示している。
図127(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。本実施例において、遊技状態は電サポ状態である。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図127(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は例えば4である。図127の各図において、装飾図柄表示装置208に表示されている保留アイコンの図示は省略する。なお、電サポ状態で実行される特図変動遊技の残り回数は、装飾図柄表示装置208やサブ表示装置1030のいずれにも表示されなくてもよいし、表示されてもよい。
図127(a)から引き続く図127(b)は、最先の特図2の保留が消化されたことに基づいて特図2変動遊技が開始された状態を示している。
図127(b)から引き続く図127(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図127(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実施例において、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図127(c)から引き続く図127(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置1030に表示されている背景画像が変化し、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決するシーンの動画像が表示される演出が開始された状態を示している。実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該演出において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するシーンの動画像が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左方には主人公が表示され、当該表示画面の右方には敵が表示され、当該表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像の前面側には左図柄としての「装飾2」が表示されており、当該文字列画像の一部が視認不能となっている。
図127(d)から引き続く図127(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。これにより、当該表示画面の左上方に表示されている「決闘」の文字列画像の全体が視認可能になる。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
図127(e)から引き続く図127(f)は、スーパーリーチ演出中に大当りを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、大当りを示唆する表示として主人公が敵に勝利するシーンの動画像が表示される。
図127(f)から引き続く図127(g)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、大当り図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図127(g)から引き続く図127(h)は、スーパーリーチ演出が終了した状態を示している。スーパーリーチ演出の終了に伴い、左中右図柄表示領域208a〜208dが表示画面の中央に通常の大きさとなり、大当り図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図127(h)から引き続く図127(i)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技の当否判定結果が大当りであることが報知されている。
本実施例によるパチンコ機100は、特図変動遊技の結果が大当りである場合には第一のワイプ演出表示および第二のワイプ演出表示を表示しない。なお、特図変動遊技の結果が大当りである場合にも、第一のワイプ演出表示が表示され第二のワイプ演出表示が表示されなくてもよいし、第一のワイプ演出表示が表示されずに第二のワイプ演出表示が表示されてもよいし、第一のワイプ演出表示および第二のワイプ演出表示が表示されてもよい。
(実施例6)
本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100について図128を用いて説明する。図128は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図128の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001を抜き出して示し、可動体1002の図示は省略する。
図128(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。本実施例において、遊技状態は電サポ状態である。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図128(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は例えば4である。
図128(a)から引き続く図128(b)は、最先の特図2の保留が消化されたことに基づいて特図2変動遊技が開始された状態を示している。
図128(b)から引き続く図128(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図128(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実施例において、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図128(c)から引き続く図128(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置20に表示されている背景画像が変化し、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決するシーンの動画像が表示される演出が開始された状態を示している。実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該演出において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するシーンの動画像が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左方には主人公が表示され、当該表示画面の右方には敵が表示され、当該表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示され、当該表示画面の下方には「対決開始!」の文字列画像が表示されている。「決闘」の文字列画像の前面側には左図柄としての「装飾2」が表示されており、当該文字列画像の一部が視認不能となっている。「対決開始!」の文字列画像は、メッセージ表示の一つであり、演出等を説明するチュートリアル表示である。本実施例において、スーパーリーチ演出の実行中にはスーパーリーチ演出の演出内容を説明するチュートリアル表示が表示される。
図128(d)から引き続く図128(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。表示画面の下方には「殿が勝てば大当り」という文字列画像のチュートリアル表示が表示され、大当りの場合には殿である主人公キャラクタが勝利する演出が実行されることが説明されている。
図128(e)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の横長長方形の画像内に白抜きで「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、メッセージ表示の一つであり、演出表示にオーバーラップして表示される。図128(d)では、「決闘」の文字列画像にオーバーラップして下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。
図128(e)から引き続く図128(f)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、はずれを示唆する表示として主人公が敵に敗れるシーンの動画像が表示される。表示画面の下方には「残念!剣豪の勝ち!」という文字列画像のチュートリアル表示が表示され、剣豪である敵キャラクタが勝利したことが説明されている。当該チュートリアル表示もはずれを示唆する表示である。下皿満タンエラー報知画像は、継続して表示されている。
図128(f)から引き続く図128(g)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。表示画面の下方には「殿が立ち上がれば・・・」という文字列画像のチュートリアル表示が表示され、殿である主人公キャラクタが立ち上がれば復活演出が実行されることが説明されている。下皿満タンエラー報知画像は、文字色が黒色の表示態様に変化している。
図128(g)から引き続く図128(h)は、第一のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。
第一のワイプ表示は、エラー報知画像以外の表示をぬぐい消すように出現する。本実施例では、エラー報知画像として下皿満タンエラー報知画像が表示されており、下皿満タンエラー報知画像はワイプ表示w1aにオーバーラップして表示される。下皿満タンエラー報知画像は、図128(f)に示すようにワイプ演出開始前では黒色の横長長方形の画像内に白抜きで「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される表示態様で表示され、図128(h)に示すようにワイプ演出開始後では黒色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される表示態様で表示される。本実施例では、ワイプ演出表示の実行中とワイプ演出表示の非実行中とでエラー報知画像の表示態様を変化させている。本実施例では、エラー報知画像の表示態様の変化タイミングは図128(g)に示すようにワイプ演出表示の開始直前であるが、エラー報知画像の表示態様の変化タイミングは、ワイプ演出表示の開始と同時であってもよいし、ワイプ演出表示の開始後であってもよい。
第一のワイプ表示は、チュートリアル表示にもオーバーラップして表示される。本実施例では、メッセージ表示の一つであるチュートリアル表示は第一のワイプ表示により消去され、メッセージ表示の一つであるエラー表示は第一のワイプ表示にオーバーラップして表示される。本実施例では、エラー表示として下皿満タンエラー報知画像を例に挙げたが、その他のエラー表示であっても同様であり、例えば、扉解放エラーを報知する扉解放エラー報知画像や、異常入賞や不正入賞を報知するエラー報知画像や、磁気検出を報知するエラー報知画像等も第一のワイプ表示にオーバーラップして表示される。
図128(h)から引き続く図128(i)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。第一のワイプ表示により、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチ演出中に表示されていたエラー報知画像以外の表示が消去される。
主人公と敵との対決演出が実行された特図変動遊技で表示される第一のワイプ表示の絵柄は、主人公の顔の画像を含む絵柄である。図128(i)に示すように、ワイプ表示w1aの絵柄は主人公の顔の画像を2つ含む絵柄であり、ワイプ表示w1bの絵柄は主人公の顔の画像を4つ含む絵柄である。ワイプ表示w1a、w1bに含まれる主人公の表示態様は、図128(g)に示す敵との決闘に敗れた主人公の表示態様と異なっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、決闘に敗れた演出を遊技者から忘れさせることに寄与することができる場合がある。
図128(i)から引き続く図128(j)は、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄とチュートリアル表示とが徐々に再表示されていく。図128(j)では、チュートリアル表示の一部である「空ステ」の文字列画像が表示されている。
図128(j)から引き続く図128(k)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面から消去され、ワイプ表示w1bが当該表示画面の右下隅に向かって縮まり当該表示画面から消去される。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。当該表示画面には空の背景画像が表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cにははずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、黒色の横長長方形の画像内に白抜きで「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される表示態様で表示される。当該表示画面の下方には、「空ステージは潜伏の可能性」の文字列画像のチュートリアル表示が表示されている。スーパーリーチ演出は図128(i)に示す時点で終了しており、スーパーリーチ演出の終了後には、例えば、ステージ演出について説明するチュートリアル表示が表示される。当該チュートリアル表示は、文字画像が左方に移動するスクロールの表示態様で表示される。
図128(k)から引き続く図128(l)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであることが報知されている。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には下皿満タンエラー報知画像が表示され、当該表示画面の下方には、「の可能性。海ステージは・・・」の文字列画像のチュートリアル表示が表示されている。当該チュートリアル表示は、文字画像が左方に移動するスクロールの表示態様で表示される。
本実施例では、メッセージ表示の一つであるチュートリアル表示はワイプ演出表示によって消去され、メッセージ表示の一つであるエラー表示はワイプ演出表示によっては消去されずワイプ演出表示の表示中にも継続して表示される。ワイプ演出表示の開始前に表示されていたスーパーリーチ演出のチュートリアル表示はワイプ演出表示の終了後には表示されず、ワイプ演出表示の開始前に表示されていなかったチュートリアル表示(例えば、ステージを説明するチュートリアル表示)がワイプ演出表示の終了後にスクロールの表示態様で表示される。ワイプ演出表示の開始前に表示されていたスーパーリーチ演出のチュートリアル表示もスクロールの表示態様で表示してもよい。なお、ワイプ演出表示の開始前に表示されていたチュートリアル表示をワイプ演出表示の終了後に表示してもよい。なお、エラー表示およびチュートリアル表示の少なくとも一方の表示をサブ表示装置1030に表示してもよい。
(実施例7)
本実施の形態の実施例7によるパチンコ機100について図129を用いて説明する。図129は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図129の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001を抜き出して示し、可動体1002の図示は省略する。
図129(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。本実施例において、遊技状態は電サポ状態である。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図129(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は例えば4である。図129の各図において、装飾図柄表示装置208に表示されている保留アイコンの図示は省略する。
図129(a)から引き続く図129(b)は、最先の特図2の保留が消化されたことに基づいて特図2変動遊技が開始された状態を示している。
図129(b)から引き続く図129(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図129(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実施例において、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図129(c)から引き続く図129(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像が変化し、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決するシーンの動画像が表示される演出が開始された状態を示している。実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該演出において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するシーンの動画像が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左方には主人公が表示され、当該表示画面の右方には敵が表示され、当該表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像の前面側には左図柄としての「装飾2」が表示されており、当該文字列画像の一部が視認不能となっている。
図129(d)から引き続く図129(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。これにより、当該表示画面の左上方に表示されている「決闘」の文字列画像の全体が視認可能になる。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
図129(e)から引き続く図129(f)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、はずれを示唆する表示として主人公が敵に敗れるシーンの動画像が表示される。表示画面の下方には「残念!剣豪の勝ち!」という文字列画像のチュートリアル表示が表示され、剣豪である敵キャラクタが勝利したことが説明されている。当該チュートリアル表示もはずれを示唆する表示である。
図129(f)から引き続く図129(g)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図129(g)から引き続く図129(h)は、第一のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。
図129(h)から引き続く図129(i)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図129(i)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の文字色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、ワイプ画像w1aにオーバーラップして表示される。
主人公と敵との対決演出が実行された特図変動遊技で表示される第一のワイプ表示の絵柄は、主人公の顔の画像を含む絵柄である。図129(i)に示すように、ワイプ表示w1aの絵柄は主人公の顔の画像を2つ含む絵柄であり、ワイプ表示w1bの絵柄は主人公の顔の画像を4つ含む絵柄である。ワイプ表示w1a、w1bに含まれる主人公の表示態様は、図129(g)に示す敵との決闘に敗れた主人公の表示態様と異なっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、決闘に敗れた演出を遊技者から忘れさせることに寄与することができる場合がある。
図129(i)から引き続く図129(j)は、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄が徐々に再表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、継続して表示されている。
図129(j)から引き続く図129(k)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面から消去され、ワイプ表示w1bが当該表示画面の右下隅に向かって縮まり当該表示画面から消去される。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。当該表示画面には空の背景画像が表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cには大当りの図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。この時点で遊技者により球排出レバー132が操作され、下皿128に貯まっていた遊技球が排出されたので、下皿満タンエラーが解消し、下皿満タンエラー報知画像は消去されている。
図129(k)から引き続く図129(l)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技の当否判定結果が大当りであることが報知されている。
本実施例では、ワイプ演出表示の開始前にはずれを示唆する図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が表示され、ワイプ演出表示の終了後には大当りを示唆する図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が表示される。大当りに当選している場合にもはずれを示唆する図柄態様が表示された後にワイプ演出表示が実行され、ワイプ演出表示後に大当りを示唆する図柄態様が表示される演出パターンを設けることで、ワイプ演出表示が実行される前のはずれを示唆する演出を遊技者から忘れさせる手伝いに寄与することができる場合がある。
(実施例8)
本実施の形態の実施例8によるパチンコ機100について図130を用いて説明する。図130は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図130の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001を抜き出して示し、可動体1002の図示は省略する。
図130(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。本実施例において、遊技状態は電サポ状態である。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図130(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は例えば4である。図130の各図において、装飾図柄表示装置208に表示されている保留アイコンの図示は省略する。
図130(a)から引き続く図130(b)は、最先の特図2の保留が消化されたことに基づいて特図2変動遊技が開始された状態を示している。
図130(b)から引き続く図130(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図130(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実施例において、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図130(c)から引き続く図130(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像が変化し、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決するシーンの動画像が表示される演出が開始された状態を示している。実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該演出において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するシーンの動画像が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左方には主人公が表示され、当該表示画面の右方には敵が表示され、当該表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像の前面側には左図柄としての「装飾2」が表示されており、当該文字列画像の一部が視認不能となっている。
図130(d)から引き続く図130(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。これにより、当該表示画面の左上方に表示されている「決闘」の文字列画像の全体が視認可能になる。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
図130(e)から引き続く図130(f)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、はずれを示唆する表示として主人公が敵に敗れるシーンの動画像が表示される。表示画面の下方には「残念!剣豪の勝ち!」という文字列画像のチュートリアル表示が表示され、剣豪である敵キャラクタが勝利したことが説明されている。当該チュートリアル表示もはずれを示唆する表示である。
図130(f)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の横長長方形の画像内に白抜きで「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、メッセージ表示の一つであり、演出表示にオーバーラップして表示される。図130(f)では、「決闘」の文字列画像にオーバーラップして下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。
図130(f)から引き続く図130(g)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。この時点で遊技者により球排出レバー132が操作され、下皿128に貯まっていた遊技球が排出されたので、下皿満タンエラーが解消し、下皿満タンエラー報知画像は消去されている。
図130(g)から引き続く図130(h)は、第一のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。
図130(h)から引き続く図130(i)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図130(i)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の文字色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、ワイプ画像w1aにオーバーラップして表示される。
主人公と敵との対決演出が実行された特図変動遊技で表示される第一のワイプ表示の絵柄は、主人公の顔の画像を含む絵柄である。図130(i)に示すように、ワイプ表示w1aの絵柄は主人公の顔の画像を2つ含む絵柄であり、ワイプ表示w1bの絵柄は主人公の顔の画像を4つ含む絵柄である。ワイプ表示w1a、w1bに含まれる主人公の表示態様は、図130(g)に示す敵との決闘に敗れた主人公の表示態様と異なっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、決闘に敗れた演出を遊技者から忘れさせる手伝いに寄与することができる場合がある。
図130(i)から引き続く図130(j)は、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄が徐々に再表示されている。この時点で遊技者により球排出レバー132が操作され、下皿128に貯まっていた遊技球が排出されたので、下皿満タンエラーが解消し、下皿満タンエラー報知画像は消去されている。
図130(j)から引き続く図130(k)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面から消去され、ワイプ表示w1bが当該表示画面の右下隅に向かって縮まり当該表示画面から消去される。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。当該表示画面には空の背景画像が表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cにははずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図130(k)から引き続く図130(l)は、第一のワイプ演出表示が再度開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。
図130(l)から引き続く図130(m)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図130(m)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の文字色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、ワイプ画像w1aにオーバーラップして表示される。
図130(m)から引き続く図130(n)は、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄が徐々に再表示されている。中図柄表示領域208dでは、装飾図柄が切り替わる変動表示が再開されている。この時点で遊技者により球排出レバー132が操作され、下皿128に貯まっていた遊技球が排出されたので、下皿満タンエラーが解消し、下皿満タンエラー報知画像は消去されている。
図130(n)から引き続く図130(o)は、主人公と敵との対決シーンの動画像の表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。
図130(o)から引き続く図130(p)は、スーパーリーチ演出中に大当りを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、大当りを示唆する表示として主人公が敵に勝利するシーンの動画像が表示される。中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、大当り図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示される。
図130(p)から引き続く図130(q)は、スーパーリーチ演出が終了した状態を示している。スーパーリーチ演出の終了に伴い、左中右図柄表示領域208a〜208dが表示画面の中央に通常の大きさとなり、大当り図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図130(q)から引き続く図130(r)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技の当否判定結果が大当りであることが報知されている。
本実施例では、1回の特図変動遊技の実行中に第一のワイプ演出表示が2回実行される。本実施例では、2回目の第一のワイプ演出表示におけるワイプ表示w1a、w2aの絵柄は、1回目の第一のワイプ演出表示におけるワイプ表示w1a、w2aの絵柄と同じであるが異なっていてもよい。なお、1回の特図変動遊技の実行中に第二のワイプ演出表示が2回実行されてもよい。
第一のワイプ演出表示は、図130(c)〜(d)のように背景画像が変化する前後で表示されてもよい。この際、シーンチェンジ用のワイプ表示を表示してもよい。シーンチェンジ用のワイプ表示は、装飾図柄表示装置208の表示画面全体を覆ってもよいし、当該表示画面の一部のみを覆ってもよい。図130(l)〜(n)では、シーンチェンジ用のワイプ表示を表示してもよい。第二のワイプ演出表示についても同様である。
(実施例9)
本実施の形態の実施例9によるパチンコ機100について図131を用いて説明する。図131は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図131の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001を抜き出して示し、可動体1002の図示は省略する。
図131(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。本実施例において、遊技状態は電サポ状態である。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図131(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は例えば4である。図131の各図において、装飾図柄表示装置208に表示されている保留アイコンの図示は省略する。
図131(a)から引き続く図131(b)は、最先の特図2の保留が消化されたことに基づいて特図2変動遊技が開始された状態を示している。
図131(b)から引き続く図131(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図131(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実施例によるパチンコ機100は、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図131(c)から引き続く図131(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像が変化し、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決するシーンの動画像が表示される演出が開始された状態を示している。実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該演出において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するシーンの動画像が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左方には主人公が表示され、当該表示画面の右方には敵が表示され、当該表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像の前面側には左図柄としての「装飾2」が表示されており、当該文字列画像の一部が視認不能となっている。
図131(d)から引き続く図131(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。これにより、当該表示画面の左上方に表示されている「決闘」の文字列画像の全体が視認可能になる。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
図131(e)から引き続く図131(f)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、はずれを示唆する表示として主人公が敵に敗れるシーンの動画像が表示される。表示画面の下方には「残念!剣豪の勝ち!」という文字列画像のチュートリアル表示が表示され、剣豪である敵キャラクタが勝利したことが説明されている。当該チュートリアル表示もはずれを示唆する表示である。
図131(f)から引き続く図131(g)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図131(g)から引き続く図131(h)は、第一のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。
図131(h)から引き続く図131(i)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図131(i)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の文字色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、ワイプ画像w1aにオーバーラップして表示される。
第一のワイプ表示の絵柄は、主人公の顔の画像を含む絵柄である。図131(i)に示すように、ワイプ表示w1aの絵柄は主人公の顔の画像を2つ含む絵柄であり、ワイプ表示w1bの絵柄は主人公の顔の画像を4つ含む絵柄である。ワイプ表示w1a、w1bに含まれる主人公の表示態様は、図131(g)に示す敵との決闘に敗れた主人公の表示態様と異なっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、決闘に敗れた演出を遊技者から忘れさせることに寄与することができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、好機ボタン139を備えており、図94に示す演出パターン1〜5の演出を実行可能である。例えば、パチンコ機100は、第一のワイプ演出表示中に演出パターン1〜5の演出を装飾図柄表示装置208を用いて実行可能である。なお、パチンコ機100は、第二のワイプ演出表示中に演出パターン1〜5の演出をサブ表示装置1030を用いて実行可能であってもよい。
図131(i)から引き続く図131(i')は、第一のワイプ表示の待機表示中に装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示1が表示された状態を示している。図131(i')の装飾図柄表示装置208の下方には、チャンスボタン136と好機ボタン139とを模式的に示している。図131(i')に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されている。チャンスボタン136の操作有効期間の開始タイミングとボタン操作待ち表示1の表示開始タイミングとは、同時であってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。
図131(i')では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している。チャンスボタン136の上方に図示されている複数本の線は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光、または通常状態とは異なる態様で発光することで、遊技者はチャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示され、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止して表示される場合があってもよい。
図131(i')から引き続く図131(j)は、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が遊技者により押下されたことに応じて、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。図131(j)の装飾図柄表示装置208の下方には、チャンスボタン136と好機ボタン139とを模式的に示している。ボタン操作待ち表示1はチャンスボタン136が押下されたことに基づいて消去される。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄が徐々に再表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、継続して表示されている。
本例において、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示1(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)として、第一のワイプ表示の撤退表示が表示されている。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合には、第一のワイプ表示の撤退表示が表示されないように構成されている場合があってもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合でも第一のワイプ表示の撤退表示が表示されるするように構成される場合があってもよい。例えば、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合には、当該操作有効期間終了後に第一のワイプ表示の撤退表示が表示されるするように構成されてもよい。
図131(j)から引き続く図131(k)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面から消去され、ワイプ表示w1bが当該表示画面の右下隅に向かって縮まり当該表示画面から消去される。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。当該表示画面には空の背景画像が表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cには大当りの図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示されている。この時点で遊技者により球排出レバー132が操作され、下皿128に貯まっていた遊技球が排出されたので、下皿満タンエラーが解消し、下皿満タンエラー報知画像は消去されている。
図131(h)、(i)に示すように、ワイプ演出表示によって演出画像がぬぐい消された際に、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示を行い、チャンスボタン136が操作されたことに応じてワイプ演出表示が表示終了されるとともに、遊技者に大当りを期待させる表示が表示される。本例では、大当り図柄態様(「装飾2−装飾2−装飾2」)の揺れ変動表示が遊技者に大当りを期待させる表示である。遊技者に期待させる表示は、大当り予告表示等でもよい。本例のようにワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われた図柄変動表示は、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすいように構成されていてもよいし、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われた図柄変動表示は大当り確定としてもよいし、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われた図柄変動表示がはずれることがあるように構成してもよい。ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われなかった図柄変動表示は、ハズレ確定としてもよい。ボタン操作待ち表示とともに行われるワイプ演出表示は、第一のワイプ演出表示であってもよいし、第二のワイプ演出表示であってもよい。
図131(k)から引き続く図131(l)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技の当否判定結果が大当りであることが報知されている。
本実施例では、ワイプ演出表示の開始前にはずれを示唆する図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が表示され、ワイプ演出表示中にボタン操作待ち表示が表示され、チャンスボタン136の操作に応じてワイプ演出表示が終了される。ワイプ演出表示の終了後には大当りを示唆する図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が表示される。大当りに当選している場合にもはずれを示唆する図柄態様が表示された後にワイプ演出表示やボタン操作待ち表示が実行され、ワイプ演出表示後に大当りを示唆する図柄態様が表示される演出パターンを設けることで、ワイプ演出表示が実行される前のはずれを示唆する演出を遊技者から忘れさせる手伝いに寄与することができる場合がある。
(実施例10)
本実施の形態の実施例10によるパチンコ機100について図132を用いて説明する。図132は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図132の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001を抜き出して示し、可動体1002の図示は省略する。
図132(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。本実施例において、遊技状態は電サポ状態である。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図132(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は例えば4である。図132の各図において、装飾図柄表示装置208に表示されている保留アイコンの図示は省略する。
図132(a)から引き続く図132(b)は、最先の特図2の保留が消化されたことに基づいて特図2変動遊技が開始された状態を示している。
図132(b)から引き続く図132(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図132(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。パチンコ機100は、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図132(c)から引き続く図132(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像が変化し、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決するシーンの動画像が表示される演出が開始された状態を示している。実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該演出において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するシーンの動画像が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左方には主人公が表示され、当該表示画面の右方には敵が表示され、当該表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像の前面側には左図柄としての「装飾2」が表示されており、当該文字列画像の一部が視認不能となっている。
図132(d)から引き続く図132(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。これにより、当該表示画面の左上方に表示されている「決闘」の文字列画像の全体が視認可能になる。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
図132(e)から引き続く図132(f)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、はずれを示唆する表示として主人公が敵に敗れるシーンの動画像が表示される。表示画面の下方には「残念!剣豪の勝ち!」という文字列画像のチュートリアル表示が表示され、剣豪である敵キャラクタが勝利したことが説明されている。当該チュートリアル表示もはずれを示唆する表示である。
図132(f)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の横長長方形の画像内に白抜きで「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、メッセージ表示の一つであり、演出表示にオーバーラップして表示される。図132(f)では、「決闘」の文字列画像にオーバーラップして下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。
図132(f)から引き続く図132(g)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。この時点で遊技者により球排出レバー132が操作され、下皿128に貯まっていた遊技球が排出されたので、下皿満タンエラーが解消し、下皿満タンエラー報知画像は消去されている。
図132(g)から引き続く図132(h)は、第一のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。
図132(h)から引き続く図132(i)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図132(i)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の文字色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、ワイプ画像w1aにオーバーラップして表示される。
主人公と敵との対決演出が実行された特図変動遊技で表示される第一のワイプ表示の絵柄は、主人公の顔の画像を含む絵柄である。図132(i)に示すように、ワイプ表示w1aの絵柄は主人公の顔の画像を2つ含む絵柄であり、ワイプ表示w1bの絵柄は主人公の顔の画像を4つ含む絵柄である。ワイプ表示w1a、w1bに含まれる主人公の表示態様は、図132(g)に示す敵との決闘に敗れた主人公の表示態様と異なっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、決闘に敗れた演出を遊技者から忘れさせる手伝いに寄与することができる場合がある。
図132(i)から引き続く図132(j)は、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄が徐々に再表示されている。この時点で遊技者により球排出レバー132が操作され、下皿128に貯まっていた遊技球が排出されたので、下皿満タンエラーが解消し、下皿満タンエラー報知画像は消去されている。
図132(j)から引き続く図132(k)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面から消去され、ワイプ表示w1bが当該表示画面の右下隅に向かって縮まり当該表示画面から消去される。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。当該表示画面には空の背景画像が表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cにははずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図132(k)から引き続く図132(l)は、第一のワイプ演出表示が再度開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。
図132(l)から引き続く図132(m)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図132(m)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の文字色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、ワイプ画像w1aにオーバーラップして表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、好機ボタン139を備えており、図94に示す演出パターン1〜5の演出を実行可能である。例えば、パチンコ機100は、第一のワイプ演出表示中に演出パターン1〜5の演出を装飾図柄表示装置208を用いて実行可能である。なお、パチンコ機100は、第二のワイプ演出表示中に演出パターン1〜5の演出をサブ表示装置1030を用いて実行可能であってもよい。
図132(m)から引き続く図132(m')は、第一のワイプ表示の待機表示中に装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示1が表示された状態を示している。図132(m')の装飾図柄表示装置208の下方には、チャンスボタン136と好機ボタン139とを模式的に示している。図132(m')に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されている。チャンスボタン136の操作有効期間の開始タイミングとボタン操作待ち表示1の表示開始タイミングとは、同時であってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。
図132(m')では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している。図132(m')の装飾図柄表示装置208の下方には、チャンスボタン136と好機ボタン139とを模式的に示している。チャンスボタン136の上方に図示されている複数本の線は、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光、または通常状態とは異なる態様で発光することで、遊技者はチャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことを知ることができる場合がある。なお、チャンスボタン画像やボタン押下指示画像は、チャンスボタン136の操作有効期間中においては動く態様(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)で表示され、チャンスボタン136の操作有効期間外においては停止して表示される場合があってもよい。
図132(m')から引き続く図132(n)は、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が遊技者により押下されたことに応じて、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。図132(n)の装飾図柄表示装置208の下方には、チャンスボタン136と好機ボタン139とを模式的に示している。なお、ボタン操作待ち表示1はチャンスボタン136が押下されたことに基づいて消去される。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄が徐々に再表示されている。中図柄表示領域208dでは、装飾図柄が切り替わる変動表示が再開されている。この時点で遊技者により球排出レバー132が操作され、下皿128に貯まっていた遊技球が排出されたので、下皿満タンエラーが解消し、下皿満タンエラー報知画像は消去されている。
本例において、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を押下することで、ボタン応答表示1(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)として、第一のワイプ表示の撤退表示が表示されている。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合には、第一のワイプ表示の撤退表示が表示されないように構成されている場合があってもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合でも第一のワイプ表示の撤退表示が表示されるするように構成される場合があってもよい。例えば、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の操作がされない場合には、当該操作有効期間終了後に第一のワイプ表示の撤退表示が表示されるするように構成されてもよい。
図132(l)〜(m')に示すように、ワイプ演出表示によって演出画像がぬぐい消された際に、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示を行い、チャンスボタン136が操作されたことに応じてワイプ演出表示が表示終了されるとともに、遊技者に大当りを期待させる表示が表示される。本例では、大当り予告表示であるリーチ演出表示が遊技者に大当りを期待させる表示である。本例のようにワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われた図柄変動表示は、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすいように構成されていてもよいし、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われた図柄変動表示は大当り確定としてもよいし、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われた図柄変動表示がはずれることがあるように構成してもよい。ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われなかった図柄変動表示は、ハズレ確定としてもよい。ボタン操作待ち表示とともに行われるワイプ演出表示は、第一のワイプ演出表示であってもよいし、第二のワイプ演出表示であってもよい。
図132(n)から引き続く図132(o)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面から消去され、ワイプ表示w1bが当該表示画面の右下隅に向かって縮まり当該表示画面から消去される。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。
本例では、図132(o)に示すように、第一のワイプ演出表示の終了後に、主人公と敵との対決シーンの動画像の表示が開始される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。
図132(o)から引き続く図132(p)は、スーパーリーチ演出中に大当りを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、大当りを示唆する表示として主人公が敵に勝利するシーンの動画像が表示される。中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、大当り図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示される。
図132(p)から引き続く図132(q)は、スーパーリーチ演出が終了した状態を示している。スーパーリーチ演出の終了に伴い、左中右図柄表示領域208a〜208dが表示画面の中央に通常の大きさとなり、大当り図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図132(q)から引き続く図132(r)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技の当否判定結果が大当りであることが報知されている。
本実施例では、1回の特図変動遊技の実行中に第一のワイプ演出表示が2回実行され、2回目のワイプ演出表示においてボタン操作待ち表示が表示される。なお、1回目のワイプ演出表示においてボタン操作待ち表示が表示されてもよいし、1回目および2回目のワイプ演出表示においてボタン操作待ち表示が表示されてもよい。ワイプ演出表示の実行中に図94に示す演出パターン1〜5の演出が実行されてもよい。
(実施例11)
本実施の形態の実施例11によるパチンコ機100について図133を用いて説明する。図133は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図133の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001を抜き出して示し、可動体1002の図示は省略する。
図133(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。本実施例において、遊技状態は電サポ状態である。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図133(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は例えば4である。図133の各図において、装飾図柄表示装置208に表示されている保留アイコンの図示は省略する。
図133(a)から引き続く図133(b)は、最先の特図2の保留が消化されたことに基づいて特図2変動遊技が開始された状態を示している。
図133(b)から引き続く図133(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図133(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。本実施例において、ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図133(c)から引き続く図133(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像が変化し、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決するシーンの動画像が表示される演出が開始された状態を示している。実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該演出において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するシーンの動画像が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左方には主人公が表示され、当該表示画面の右方には敵が表示され、当該表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像の前面側には左図柄としての「装飾2」が表示されており、当該文字列画像の一部が視認不能となっている。
図133(d)から引き続く図133(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。これにより、当該表示画面の左上方に表示されている「決闘」の文字列画像の全体が視認可能になる。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
図133(e)から引き続く図133(f)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、はずれを示唆する表示として主人公が敵に敗れるシーンの動画像が表示される。表示画面の下方には「残念!剣豪の勝ち!」という文字列画像のチュートリアル表示が表示され、剣豪である敵キャラクタが勝利したことが説明されている。当該チュートリアル表示もはずれを示唆する表示である。
図133(f)から引き続く図133(g)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図133(g)から引き続く図133(h)は、第一のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。
図133(h)から引き続く図133(i)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
主人公と敵との対決演出が実行された特図変動遊技で表示される第一のワイプ表示の絵柄は、主人公の顔の画像を含む絵柄である。図133(i)に示すように、ワイプ表示w1aの絵柄は主人公の顔の画像を2つ含む絵柄であり、ワイプ表示w1bの絵柄は主人公の顔の画像を4つ含む絵柄である。ワイプ表示w1a、w1bに含まれる主人公の表示態様は、図133(g)に示す敵との決闘に敗れた主人公の表示態様と異なっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、決闘に敗れた演出を遊技者から忘れさせることに寄与することができる場合がある。
図133(i)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の文字色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、ワイプ画像w1aにオーバーラップして表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、好機ボタン139を備えており、図94に示す演出パターン1〜5の演出を実行可能である。例えば、パチンコ機100は、第一のワイプ演出表示中に演出パターン1〜5の演出を装飾図柄表示装置208を用いて実行可能である。なお、パチンコ機100は、第二のワイプ演出表示中に演出パターン1〜5の演出をサブ表示装置1030を用いて実行可能であってもよい。
図133(i)から引き続く図133(i')は、装飾図柄表示装置208にボタン操作待ち表示3(チャンスボタン136の操作待ちの際に行われる表示)が表示された状態を示している。図133(i')〜(j)の装飾図柄表示装置208の下方には、チャンスボタン136と好機ボタン139とを模式的に示している。本例のボタン操作待ち表示3には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央部に表示されている、チャンスボタン136が発光した態様を摸したチャンスボタン発光画像と逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像が対応する。ボタン操作待ち表示3は、ワイプ表示w1a、w1bにオーバーラップして表示される。図133(i')では、ボタン操作待ち表示3の表示に関連して、チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。チャンスボタン136に内蔵されているチャンスボタンランプ138が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことを遊技者が知ることができる場合がある。
図133(i')から引き続く図133(i")は、図133(i')に示すボタン操作待ち表示3の表示中に遊技者によりチャンスボタン136が押下されたことに応じて、ボタン応答表示4(チャンスボタン136の押下に応じて行われる表示)の序盤が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。本例のボタン応答表示4は、「さらにチャンス!!」の文字列画像が対応している。ボタン応答表示4は、ワイプ表示w1a、w1bにオーバーラップして表示される。なお、本例では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された直後に遊技者がチャンスボタン136の押下を行っている。
図133(i")から引き続く図133(i'")は、ボタン応答表示4の中盤が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。本例のボタン応答表示4では、「さらにチャンス!!」の文字列画像を表示した後、好機ボタン139を摸した好機ボタン画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された状態を示している。
図133(i'")から引き続く図133(i"")は、ボタン応答表示4の終盤が表示された状態を示している。図133(i"")では、装飾図柄表示装置208の表示領域の右端からフレームインするように表示された好機ボタン画像を表示領域の中央部で停止し、「さらにチャンス!!」の画像を消去して、逆三角形が3つ重なった態様のボタン押下指示画像を表示した状態が示されている。好機ボタン画像が装飾図柄表示装置208の表示領域で停止表示され、ボタン押下指示画像が表示されることで、好機ボタン139の操作有効期間が開始されることが報知される。好機ボタン画像およびボタン押下指示画像は、ワイプ表示w1a、w1bにオーバーラップして表示される。好機ボタン画像の停止表示とボタン押下指示画像は、好機ボタン139押下待ちの際に表示される。図133(i"")では、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)している状態を表している。遊技者は、好機ボタン139に内蔵されている好機ボタンランプ141が所定の態様で発光(または、通常状態とは異なる態様で発光)することで、好機ボタン139を操作することを知ることができる場合がある。なお、好機ボタン画像やボタン押下指示画像は、好機ボタン139の操作有効期間中において動いて(例えば、上下方向や左右方向の移動表示を繰り返すような動き)表示され、好機ボタン139の操作有効期間外においては停止表示される場合があってもよい。
図133(i"")から引き続く図133(j)は、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139が遊技者により押下されたことに応じて、第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。なお、好機ボタン画像およびボタン押下指示画像は好機ボタン139が押下されたことに基づいて消去される。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが表示画面の右下隅に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄が徐々に再表示されている。中図柄表示領域208dでは、装飾図柄が切り替わる変動表示が再開されている。この時点で遊技者により球排出レバー132が操作され、下皿128に貯まっていた遊技球が排出されたので、下皿満タンエラーが解消し、下皿満タンエラー報知画像は消去されている。
本例において、好機ボタン139の操作有効期間中に遊技者が好機ボタン139を押下することで、ボタン応答表示5(好機ボタン139の押下に応じて行われる表示)として、第一のワイプ表示の撤退表示が表示されている。なお、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139の操作がされない場合には、第一のワイプ表示の撤退表示が表示されないように構成されている場合があってもよいし、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139の操作がされない場合でも第一のワイプ表示の撤退表示が表示されるように構成される場合があってもよい。例えば、好機ボタン139の操作有効期間中に好機ボタン139の操作がされない場合には、当該操作有効期間終了後に第一のワイプ表示の撤退表示が表示されるように構成されてもよい。
図133(h)〜(i"")に示すように、ワイプ演出表示によって演出画像がぬぐい消された際に、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示やボタン応答表示を行い、チャンスボタン136が操作されたことに応じてワイプ演出表示が表示終了されるとともに、遊技者に大当りを期待させる表示が表示される。本例では、大当り予告表示であるリーチ演出表示が遊技者に大当りを期待させる表示である。本例のようにワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示やボタン応答表示が行われた図柄変動表示は、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示が行われなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄が確定表示されやすいように構成されていてもよいし、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示やボタン応答表示が行われた図柄変動表示は大当り確定としてもよいし、ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示やボタン応答表示が行われた図柄変動表示がはずれることがあるように構成してもよい。ワイプ演出表示よりも優先的にボタン操作待ち表示やボタン応答表示が行われなかった図柄変動表示は、ハズレ確定としてもよい。ボタン操作待ち表示やボタン応答表示とともに行われるワイプ演出表示は、第一のワイプ演出表示であってもよいし、第二のワイプ演出表示であってもよい。
図133(j)から引き続く図133(k)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが表示画面の左上隅に向かって縮まり当該表示画面から消去され、ワイプ表示w1bが当該表示画面の右下隅に向かって縮まり当該表示画面から消去される。第一のワイプ表示の撤退完了をもって第一のワイプ演出表示の終了とする。
本例では、図133(k)に示すように、第一のワイプ演出表示の終了後に、主人公と敵との対決シーンの動画像の表示が開始される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。
図133(k)から引き続く図133(l)は、スーパーリーチ演出中に大当りを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、大当りを示唆する表示として主人公が敵に勝利するシーンの動画像が表示される。中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、大当り図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示される。
図133(l)から引き続く図133(m)は、スーパーリーチ演出が終了した状態を示している。スーパーリーチ演出の終了に伴い、左中右図柄表示領域208a〜208dが表示画面の中央に通常の大きさとなり、大当り図柄態様である「装飾2−装飾2−装飾2」が左右に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図133(m)から引き続く図133(n)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技の当否判定結果が大当りであることが報知されている。
本実施例では、このように、ワイプ演出表示の実行中に図107に示す演出パターン3の演出が実行されてもよい。なお、ワイプ演出表示の実行中に図94に示す演出パターン1〜5の演出が実行されても勿論よい。ワイプ演出表示の実行中に図94〜図122に示すチャンスボタン136や好機ボタン139に関連する演出が実行されてもよい。この際、第一のワイプ表示や第二のワイプ表示にオーバーラップしてボタン操作待ち表示やボタン応答表示が表示される。第一のワイプ表示や第二のワイプ表示にオーバーラップしてボタン操作待ち表示やボタン応答表示が表示さる演出表示が実行された図柄変動表示は、ボタン操作待ち表示やボタン応答表示にオーバーラップして第一のワイプ表示や第二のワイプ表示が表示される演出表示が実行された図柄変動表示よりも大当り最終的に大当り図柄が確定表示されやすいように構成されていてもよいし、第一のワイプ表示や第二のワイプ表示にオーバーラップしてボタン操作待ち表示やボタン応答表示が行われた図柄変動表示は大当り確定としてもよい。なお、ボタン操作待ち表示やボタン応答表示にオーバーラップして第一のワイプ表示や第二のワイプ表示が表示されえる演出表示が行われた図柄変動表示がはずれることがあるように構成してもよいし、はずれ確定としてもよい。なお、ワイプ演出表示および図94に示す演出パターン1〜5の演出は、電サポ状態および非電サポ状態であっても実行可能である。
(実施例12)
本実施の形態の実施例12によるパチンコ機100について図134を用いて説明する。図134は、本実施例によるパチンコ機100の演出例を時系列で示している。図134の各図には図65に示す第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤1000からメイン液晶ユニット1001を抜き出して示し、可動体1002の図示は省略する。
図134(a)は、特図変動遊技が非実行中である状態を示している。本実施例において、遊技状態は電サポ状態である。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示され、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。図134(a)に示す状態において、特図1の保留数は例えば2であり、特図2の保留数は例えば4である。図134の各図において、装飾図柄表示装置208に表示されている保留アイコンの図示は省略する。
図134(a)から引き続く図134(b)は、最先の特図2の保留が消化されたことに基づいて特図2変動遊技が開始された状態を示している。
図134(b)から引き続く図134(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾2」が仮停止した状態を示している。図134(c)以降でスーパーリーチ演出が開始される。ノーマルリーチ演出が行われた図柄変動表示よりも、スーパーリーチ演出が行われた図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている。
図134(c)から引き続く図134(d)は、スーパーリーチ演出の開始に伴い、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像が変化し、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決するシーンの動画像が表示される演出が開始された状態を示している。実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該演出において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するシーンの動画像が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面の左方には主人公が表示され、当該表示画面の右方には敵が表示され、当該表示画面の左上方には「決闘」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像の前面側には左図柄としての「装飾2」が表示されており、当該文字列画像の一部が視認不能となっている。
図134(d)から引き続く図134(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが表示画面の右上方に縮小された状態を示している。これにより、当該表示画面の左上方に表示されている「決闘」の文字列画像の全体が視認可能になる。スーパーリーチ演出の実行中の一部の期間では装飾図柄の変動表示が縮小の表示態様で表示される。
図134(e)から引き続く図134(f)は、スーパーリーチ演出中にはずれを示唆する表示が装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。本例では、はずれを示唆する表示として主人公が敵に敗れるシーンの動画像が表示される。表示画面の下方には「残念!剣豪の勝ち!」という文字列画像のチュートリアル表示が表示され、剣豪である敵キャラクタが勝利したことが説明されている。当該チュートリアル表示もはずれを示唆する表示である。
図134(f)から引き続く図134(g)は、スーパーリーチ演出中に中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれの図柄態様である「装飾2−装飾3−装飾2」が上下に揺れる表示態様で揺れ変動表示が表示されている。
図134(g)から引き続く図134(h)は、第一のワイプ演出表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅からワイプ表示w1aが出現を開始し、当該表示画面の右下隅からワイプ表示w1bが出現を開始する。ワイプ表示w1aの出現と、ワイプ表示w1bの出現とを合わせて第一のワイプ表示の出現表示の開始とし、第一のワイプ表示の出現をもって第一のワイプ演出表示の開始とする。
図134(h)から引き続く図134(i)は、第一のワイプ表示の出現表示が完了した状態を示している。第一のワイプ表示の出現表示が完了すると第一のワイプ表示の待機表示が開始される。
図134(i)に示す時点において、下皿128が賞球で満タンとなり、下皿満タンエラーが発生する。装飾図柄表示装置208の表示画面の左上方には、黒色の文字色で「球を抜いてくれ」という文字列画像が表示される下皿満タンエラー報知画像が表示されている。下皿満タンエラー報知画像は、ワイプ画像w1aにオーバーラップして表示される。
主人公と敵との対決演出が実行された特図変動遊技で表示される第一のワイプ表示の絵柄は、主人公の顔の画像を含む絵柄である。図134(i)に示すように、ワイプ表示w1aの絵柄は主人公の顔の画像を2つ含む絵柄であり、ワイプ表示w1bの絵柄は主人公の顔の画像を4つ含む絵柄である。ワイプ表示w1a、w1bに含まれる主人公の表示態様は、図134(g)に示す敵との決闘に敗れた主人公の表示態様と異なっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、決闘に敗れた演出を遊技者から忘れさせることに寄与することができる場合がある。
図134(i)から引き続く図134(j)は、島一斉演出が開始された状態を示している。島一斉演出では、同一機種のパチンコ機100が同じタイミングで同様の演出を実行する。島一斉演出の開始時には、装飾図柄表示装置208に「島一斉演出開始!」の文字列画像が表示される。本例の島一斉演出では、姫様のキャラクタ画像が表示される演出が実行される。島一斉演出が開始されると、ワイプ表示w1a、w1bが装飾図柄表示装置208の右下角部に縮小表示される。なお、下皿満タンエラー報知画像等のエラー表示は、島一斉演出で表示される姫様のキャラクタ画像にオーバーラップして表示され、島一斉演出で表示される画像よりも優先して表示される。
図134(i)から引き続く図134(k)は、島一斉演出の実行中に第一のワイプ表示の撤退表示が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ワイプ表示w1aが左上方に向かって縮まるように表示され、ワイプ表示w1bが右下方に向かって縮まるように表示される。ワイプ表示w1aとワイプ表示w1bとの間には、装飾図柄が徐々に再表示されている。島一斉演出の実行中には、「島一斉演出中」の文字列画像が表示される。下皿満タンエラー報知画像は継続して表示されている。
図134(k)から引き続く図134(l)は、第一のワイプ表示の撤退表示が完了した後に、特図2変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであることが報知されている。
本実施例では、ワイプ演出表示の実行中に島一斉演出が開始される。島一斉演出の実行中には、ワイプ演出表示やリーチ演出表示や装飾図柄の表示等の島一斉演出が開始される前に表示されていた演出表示が装飾図柄表示装置208の右下角部に縮小表示される。下皿満タンエラー報知画像等のエラー表示は、島一斉演出の実行中であっても島一斉演出開始前からの表示位置、表示サイズ、および表示態様が維持されて表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、島一斉演出を実行可能である。パチンコ機100は、発光手段(例えば、図40に示す各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542)と、透過領域(例えば、透明板部材118)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備え、遊技者による輝度設定操作(以下、「第一の輝度設定操作」という。)を受付可能に構成されており、第一の演出が行われている際に、前記第一の輝度設定操作に応じた輝度(例えば、遊技者による輝度設定操作によって設定された「中(デューティ比70%)」の輝度。なお、遊技者による輝度設定操作によって輝度が設定されていない場合には、遊技台において初期設定された「明(デューティ比100%)」の輝度)で前記発光手段が発光可能であり、第二の演出が行われている際に、前記第一の輝度設定操作に応じていない輝度(例えば、遊技台において初期設定された「明(デューティ比100%)」の輝度)で前記発光手段が発光し、前記第一の演出とは、島一斉演出のことではなく、リーチ演出のことであり、前記第二の演出とは、前記島一斉演出のことであり、前記発光手段は、前記透過領域よりも上に設けられた手段であり、前記遊技台は、前記島一斉演出を単独で実行可能なものであり、前記第二の演出が行われていても、前記表示手段に前記発光手段の輝度に関する表示(以下、「輝度設定表示」という。)を表示可能であり、前記輝度設定表示は、前記第一の輝度設定操作に応じた輝度を示す表示であり、前記第二の演出が行われていても、前記第一の輝度設定操作に応じた前記輝度設定表示が表示される。前記第二の演出が行われていないときに、前記第一の輝度設定操作に応じた輝度で前記発光手段が発光可能である。上記記載の「前記第一の輝度設定操作に応じていない輝度」とは、前記第一の輝度設定操作によって設定可能な輝度の最大値のことであり、上記に記載の「前記第一の輝度設定操作に応じていない輝度」とは、初期設定されている輝度である。前記第二の演出が終了すると、前記第一の輝度設定操作に応じた輝度で前記発光手段が発光可能となる場合があるように構成されている。前記リーチ演出とは、前記島一斉演出の実行中ではないときに実行される場合がある演出のことである。本実施例によるパチンコ機100によれば、島一斉演出の実行中と島一斉演出の非実行中とで演出のメリハリをつけることができる場合がある。
次に、以上説明した第5の実施の形態による遊技台の特徴的構成について再度図123乃至図134を参照しつつ説明する。
(I1)
演出表示を実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、サブ表示装置1030)
を備えた遊技台であって、
前記演出表示手段は、図柄変動表示(例えば、装飾図柄の変動表示)を実行可能な表示手段であり、
前記演出表示手段は、複数種類のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ演出やスーパーリーチ演出)を実行可能な表示手段であり、
前記演出表示手段は、複数の画像表示手段から構成された表示手段であり、
前記複数の画像表示手段のうちの一の画像表示手段は、第一の画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記複数の画像表示手段のうちの一の画像表示手段は、第二の画像表示手段(例えば、サブ表示装置1030)であり、
前記複数種類のリーチ演出のうちの一のリーチ演出は、第一のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ演出)であり、
前記複数種類のリーチ演出のうちの一のリーチ演出は、第二のリーチ演出(例えば、スーパーリーチ演出)であり、
前記第一のリーチ演出が行われた前記図柄変動表示よりも、前記第二のリーチ演出が行われた前記図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており、
前記第二のリーチ演出ではずれを示唆する表示が行われた後で、前記第一の画像表示手段において第一のワイプ演出表示(例えば、ワイプ表示w1a、ワイプ表示w1b)を行うことが可能であり、
前記第二のリーチ演出ではずれを示唆する表示が行われた後で、前記第二の画像表示手段において第二のワイプ演出表示(例えば、ワイプ表示w2a、ワイプ表示w2b)を行うことが可能である、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一のワイプ演出表示や第二のワイプ演出表示により図柄変動表示ではずれた遊技者の気分を一新させることができる場合がある。
(I2)
上記(I1)に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ演出表示によって、前記第一の画像表示手段における画像がぬぐい消されるように構成されており、
前記第二のワイプ演出表示によって、前記第二の画像表示手段における画像がぬぐい消されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(I3)
上記(I1)または(I2)に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ演出表示および前記第二のワイプ演出表示の少なくとも一方によって、先読み予告が行われるように構成されている(例えば、図125参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(I4)
上記(I1)乃至(I3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像表示手段を構成する画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と前記第二の画像表示手段を構成する画像表示手段(例えば、サブ表示装置1030)は異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(I5)
上記(I1)乃至(I4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のリーチ演出において複数種類の図柄を変動表示可能であり、
前記複数種類の図柄のうちの少なくとも一の図柄は、前記第一のワイプ演出表示および前記第二のワイプ演出表示のうちの少なくとも一方のワイプ演出表示が表示されたことによって消去され、該ワイプ演出表示の表示終了によって、再表示されるように構成されており、
前記一の図柄は、第一の表示態様(例えば、縮小の表示態様)から第二の表示態様(例えば、通常の表示態様)に変化するように構成されており、
前記第一の表示態様とは、前記一方のワイプ演出表示が行われる前における前記一の図柄の表示態様のことであり、
前記第二の表示態様とは、前記一方のワイプ演出表示が行われる後における前記一の図柄の表示態様のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(I6)
上記(I1)乃至(I5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のリーチ演出において複数のキャラクタの表示を実行可能に構成されており、
複数のキャラクタの表示うちの一のキャラクタは、第一のキャラクタの表示(例えば、吉宗のキャラクタの表示)であり、
前記第一のキャラクタの表示は、前記第一のワイプ演出表示および前記第二のワイプ演出表示のうちの少なくとも一方のワイプ演出表示が表示されたことによって消去される、ことを特徴とする遊技台。
(I7)
上記(I1)乃至(I6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ演出表示および前記第二のワイプ演出表示のうちの少なくとも一方のワイプ演出表示が行われる前後で背景表示(例えば、図123参照)が変化する、
ことを特徴とする遊技台。
(I8)
上記(I1)乃至(I7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技球を貯留可能な球貯留手段(例えば、下皿128)を備え、
前記第一の画像表示手段は、前記球貯留手段から遊技球を抜くことを報知する表示(例えば、下皿満タンエラー報知画像)(以下、「球抜き表示」という。)を表示可能であり、
前記球抜き表示は、前記第一のワイプ演出表示にオーバーラップして表示される表示であり、
前記球抜き表示は、前記第一のワイプ演出表示の表示中も遊技者から視認可能なように構成されており、
前記球抜き表示は、前記第二のワイプ演出表示の表示中も遊技者から視認可能なように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(I9)
上記(I1)乃至(I8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ演出表示は、第一のワイプ表示の出現表示(例えば、図123(q)〜(v)参照)を含んで構成されており、
前記第一のワイプ演出表示は、前記第一のワイプ表示の撤退表示(例えば、図123(w)〜(イ)参照)を含んで構成されており、
前記第二のワイプ演出表示は、第二のワイプ表示の出現表示(例えば、図123(s)〜(u)参照)を含んで構成されており、
前記第二のワイプ演出表示は、前記第二のワイプ表示の撤退表示(例えば、図123(x)〜(z)参照)を含んで構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(I10)
上記(I9)に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ表示の絵柄(例えば、図126に示すワイプ表示w1a、w1bの絵柄)と前記第二のワイプ表示の絵柄(例えば、図126に示すワイプ表示w2a、w2bの絵柄)は異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(I11)
上記(I9)または(I10)に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ表示の前記出現表示の開始タイミングと前記第二のワイプ表示の前記出現表示の開始タイミングは異なる(例えば、図123(q)、(s)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(I12)
上記(I1)乃至(I11)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、移動動作を実行可能な手段であり、
前記移動動作を行っている前記第二の画像表示手段において、前記第二のワイプ演出表示の少なくとも一部が行われる(例えば、図123(s)、(t)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(I13)
上記(I1)乃至(I12)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像表示手段は、移動動作を実行可能な手段であり、
前記移動動作を行っている前記第一の画像表示手段において、前記第一のワイプ演出表示の少なくとも一部が行われる、
ことを特徴とする遊技台。
(I14)
請求項1乃至13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、これまでランプや照明と称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に第2の実施の形態から第5の実施の形態に示した実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図135に示すようなスロットマシン2000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図135に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール2002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー2004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン2006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理2008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段2010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域2012に球を発射する発射装置2014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口2016と、入賞口2016に入球した球を検知する検知手段2018と、検知手段2018が球を検知した場合に球を払出す払出手段2020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置2022と、可変表示装置2022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ2024と、所定動作態様で動作する可動体2026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置2022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置2010、であるスロットマシン2000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図136(a)に示す、「紙幣投入口3002に紙幣を投入し、ベット3004およびスタート3006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置3008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト3009が選択された場合には、レシート発行機3010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン3000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機4000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機5000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機6000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機6000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ7000に適用してもよい。このデータサーバ7000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機6000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
複数の表示のうちの少なくとも一つを、少なくとも表示可能な表示手段を備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を第一の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を第三の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を第二の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を第四の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記第一の表示態様は、前記第三の表示態様とは、異なる表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第四の表示態様とは、異なる表示態様であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第一の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第二の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第四の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記表示手段は、前記第三の表示を第五の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第一の表示態様で表示している場合に、前記第三の表示を前記第五の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様で表示している場合に、前記第三の表示を前記第五の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示態様から前記第三の表示態様への変化量は、第一の変化量であり、
前記第二の表示態様から前記第四の表示態様への変化量は、第二の変化量であり、
前記第一の変化量は、前記第二の変化量と同じ変化量である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示態様で表示された前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであり、
前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示態様で前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記第一の表示は、第一のアニメーション表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、第二のアニメーション表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一のアニメーション表示は、前記第二のアニメーション表示とは、少なくとも異なるアニメーション表示であり、
前記表示手段は、前記第一の表示の表示態様を前記第一の表示態様から前記第三の表示態様に切り替える場合にも、前記第一のアニメーション表示を継続して少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示の表示態様を前記第二の表示態様から前記第四の表示態様に切り替える場合にも、前記第二のアニメーション表示を継続して少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第一の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第四の表示態様で表示しない表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第二の表示態様で表示しない表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a1)
画像表示手段を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、第一の画像の回転表示を行う場合があり、
前記回転表示が行われる際に、前記第一の画像の縦横比が変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a2)
付記a1に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、第二の画像は回転しない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a3)
付記a2に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、前記第二の画像は回転しない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a4)
付記a1乃至a3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、該回転表示が行われる前に前記画像表示手段において見切れていた画像が該回転表示が行われることによって該画像表示手段に表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a5)
付記a1乃至a4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、該回転表示が行われる前に前記画像表示手段に表示されていた画像が該回転表示が行われることによって該画像表示手段において見切れる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a6)
付記a1乃至a5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a7)
付記a1乃至a5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b1)
演出用可動体と、
画像表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第一の位置に第一の画像を表示する第一の状態となる場合があり、
前記第一の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後の位置のことであり、
前記第一の画像は、エフェクト画像であり、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第二の位置に前記第一の画像を表示する第二の状態となる場合があり、
前記第二の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b2)
付記b1に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、前記第一の画像は、前記第一の位置と第三の位置に跨がって表示される場合があり、
前記第三の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b3)
付記b1またはb2に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第一の画像の大きさは、第一の大きさであり、
前記第二の状態における前記第一の画像の大きさは、第三の大きさであり、
前記第三の大きさは、前記第一の大きさよりも小さい大きさである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b4)
付記b1乃至b3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、第二の画像を第一の向きに表示する場合があり、
前記第二の状態において、前記第二の画像を第二の向きに表示する場合があり、
前記第一の画像は、前記第二の画像とは異なる画像であり、
前記第二の向きとは、前記第一の向きとは異なる向きのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b5)
付記b4に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第二の画像の大きさは、第二の大きさであり、
前記第二の状態における前記第二の画像の大きさは、第四の大きさであり、
前記第四の大きさは、前記第二の大きさよりも小さい大きさである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b6)
付記b1乃至b5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b7)
付記b1乃至b5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c1)
遊技を演出する演出画像を表示可能な画像表示ユニットと、
画像表示ユニットを駆動する駆動手段と、
を備えた遊技台であって、
前記画像表示ユニットは、前記駆動手段の駆動によって動く場合があり、
前記画像表示ユニットが第一の方向に動いている期間(以下、「第一の期間」という。)において、該画像表示ユニットに第一の動画が表示される場合があり、
前記第一の動画は、第一の画像が前記第一の方向に動く態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c2)
付記c1に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第一の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c3)
付記c1またはc2に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは第一の向きに動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は第二の向きに動くように構成されており、
前記第一の向きと前記第二の向きは、逆の向きである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c4)
付記c3に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは前記第一の向きに第一の速さで動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は前記第二の向きに第二の速さで動くように構成されており、
前記第一の速さと前記第二の速さは、同じ速さである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c5)
付記c1乃至c4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、第二の画像が表示される態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c6)
付記c5に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記第二の画像は前記第一の方向に動かないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c7)
付記c5またはc6に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第二の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c8)
付記c3またはc4に記載の遊技台であって、
付記c1に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって回転する」のことであり、
付記c1に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に回転する」のことであり、
前記第一の方向とは、前記画像表示ユニットの回転軸を中心とする回転方向のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c9)
付記c8に記載の遊技台であって、
前記第一の向きとは、時計回りおよび反時計回りのうちの一方のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c10)
付記c1乃至c7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
付記c1に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって直線移動する」のことであり、
付記c1に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d1)
遊技を演出する演出動作を実行可能な第一の可動体を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、
電源がオフにされた際に、前記第一の可動体が第二の位置から第一の位置に移動するように構成されており、
電源がオンにされた際に、前記第一の可動体が前記第一の位置から前記第二の位置に移動するように構成されており、
前記第二の位置と前記第一の位置とは異なる位置であり、
前記演出動作は、前記第二の位置から開始され、該第二の位置で終了するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d2)
付記d1に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体が前記第二の位置とは異なる位置に位置する状態で電源がオフにされた際も、該第一の可動体が前記第一の位置に移動するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d3)
付記d1またはd2に記載の遊技台であって、
前記演出動作は、第三の位置に移動する動作を含み、
前記第三の位置と前記第一の位置とは異なる位置であり、
前記第三の位置と前記第二の位置とは異なる位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d4)
付記d3に記載の遊技台であって、
画像表示手段を備え、
前記第一の可動体は、前記画像表示手段よりも前側に設けられた可動体であり、
前記第三の位置は、前記画像表示手段よりも前側の位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d5)
付記d4に記載の遊技台であって、
大当りの動作を実行可能であり、
前記第一の可動体は、前記画像表示手段よりも前側に設けられた可動体であり、
前記第一の可動体が前記第三の位置に位置する場合に、前記画像表示手段に表示されている予告画像の少なくとも一部に前記第一の可動体がオーバーラップする場合があり、
前記予告画像とは、前記大当りの予告画像のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d6)
付記d1乃至d5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体は、電源がオンにされたことを条件に、初期動作を実行可能であり、
付記d1に記載の「前記第一の可動体が前記第一の位置から前記第二の位置に移動する」とは、「前記第一の可動体が前記第一の位置から前記初期動作を開始し、該初期動作の終了で前記第二の位置に移動する」ことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d7)
付記d1乃至d5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体は、電源がオンにされたことを条件に、初期動作を実行可能であり、
付記d1に記載の「前記第一の可動体が前記第一の位置から前記第二の位置に移動する」とは、「前記第一の可動体が前記第一の位置から前記第二の位置に移動した後で、前記初期動作を開始し、該初期動作の終了で再度、前記第二の位置に移動する」ことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記d8)
付記d1乃至d7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
付記d1に記載の「電源がオフにされた際」とは、「遊技台の主電源がオフにされた際」のことであり、
付記d1に記載の「電源がオンにされた際」とは、「遊技台の主電源がオンにされた際」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d9)
付記d1乃至d8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体は、姿勢を変化させることが可能な可動体である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d10)
付記d1乃至d9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技を演出する演出動作を実行可能な第二の可動体を備え、
前記第二の可動体は、電源がオンにされた際に、電源がオフにされた際の位置から動作を開始する可動体である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d11)
付記d1乃至d10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d12)
付記d1乃至d10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e1)
遊技を演出する演出画像を表示可能な画像表示ユニットと、
画像表示ユニットを駆動する駆動手段と、
を備えた遊技台であって、
前記画像表示ユニットは、前記駆動手段の駆動によって動く場合があり、
前記画像表示ユニットが第一の方向に動いている期間(以下、「第一の期間」という。)において、該画像表示ユニットに第一の動画が表示される場合があり、
前記第一の動画は、第一の画像が前記第一の方向に動く態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e2)
付記e1に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第一の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、ことを特徴とする遊技台。
(付記e3)
付記e1またはe2に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは第一の向きに動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は第二の向きに動くように構成されており、
前記第一の向きと前記第二の向きは、逆の向きである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e4)
付記e3に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは前記第一の向きに第一の速さで動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は前記第二の向きに第二の速さで動くように構成されており、
前記第一の速さと前記第二の速さは、同じ速さである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e5)
付記e1乃至e4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、第二の画像が表示される態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e6)
付記e5に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記第二の画像は前記第一の方向に動かないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e7)
付記e5またはe6に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第二の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、ことを特徴とする遊技台。
(付記e8)
付記e1乃至e7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
付記e1に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって回転する」のことであり、
付記e1に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に回転する」のことであり、
前記第一の方向とは、前記画像表示ユニットの回転軸を中心とする回転方向のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e9)
付記e3またはe4に記載の遊技台であって、
前記第一の向きとは、時計回りおよび反時計回りのうちの一方のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e10)
付記e1乃至e7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
付記e1に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって直線移動する」のことであり、
付記e1に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f1)
遊技を演出する可動動作を実行可能な演出可動体と、
窓部が設けられた装飾体と、
を備えた遊技台であって、
前記装飾体の背後で、前記演出可動体が動作を実行する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f2)
付記f1に記載の遊技台であって、
前記演出可動体は、画像を表示可能な可動体であり、
前記窓部を介して前記演出可動体の画像を遊技者に視認させることが可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f3)
付記f2に記載の遊技台であって、
前記演出可動体の動作によって、前記窓部を介して遊技者に視認される前記演出可動体の画像が変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f4)
付記f1乃至f3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記装飾体は、動作可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f5)
付記f1乃至f4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f6)
付記f5に記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段による前記図柄の変動表示において、前記装飾体の動作によって、該装飾体の前記窓部を介して前記演出可動体における画像の一部を遊技者が視認可能となった場合は、該装飾体の該窓部を介して該演出可動体における画像の一部を遊技者が視認可能とならなかった場合よりも、該図柄の変動表示の最終結果として大当り図柄態様が確定表示されやすくなるように構成されており、
前記演出可動体における画像の一部は、予告画像の少なくとも一部の画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f7)
付記f5またはf6に記載の遊技台であって、
前記装飾体の動作によって、該装飾体の前記窓部を介して前記演出可動体における先読み態様をした保留アイコンの画像の一部を遊技者が視認可能となった場合は、該装飾体の該窓部を介して該演出可動体における先読み態様をした保留アイコンの画像の一部を遊技者が視認可能とならなかった場合よりも、該保留アイコンに対応する保留が消化されて開始された前記図柄の変動表示の最終結果として大当り図柄態様が確定表示されやすくなるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f8)
付記f1乃至f7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g1)
画像表示手段を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、回転動作を実行可能であり、
前記回転動作が行われている前記画像表示手段は、第一の画像の表示を行う場合があり、
前記回転動作が行われる際に、前記第一の画像の縦横比が変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g2)
付記g1に記載の遊技台であって、
前記回転動作が行われている前記画像表示手段は、第二の画像の表示を行う場合があり、
前記回転動作が行われる際に、前記第二の画像は回転しない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g3)
付記g2に記載の遊技台であって、
前記回転動作が行われる際に、前記第二の画像は回転しない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g4)
付記g1乃至g3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転動作が行われる際に、該回転動作が行われる前に前記画像表示手段において見切れていた画像が該回転動作が行われることによって該画像表示手段に表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g5)
付記g1乃至g4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転動作が行われる際に、該回転動作が行われる前に前記画像表示手段に表示されていた画像が該回転動作が行われることによって該画像表示手段において見切れる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g6)
付記g1乃至g5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g7)
付記g1乃至g5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h1)
図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段と、
画像を表示可能な画像表示手段と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた第一の操作手段と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた第二の操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第三の種類の操作待ち表示を表示可能な表示手段であり、
前記第三の種類の操作待ち表示は、前記第一の操作手段の操作待ちの際に行われる表示であり、
前記画像表示手段は、第三の種類の操作応答表示を表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、第四の種類の操作応答表示を表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、第五の種類の操作応答表示を表示可能な表示手段であり、
前記第三の種類の操作応答表示は、前記第一の操作手段が操作されたことに応答して行われる表示であり、
前記第三の種類の操作応答表示は、前記第二の操作手段の操作待ちの際に行われる表示の一部を含まずに構成された表示であり、
前記第四の種類の操作応答表示は、前記第一の操作手段が操作されたことに応答して行われる表示であり、
前記第四の種類の操作応答表示は、前記第二の操作手段の操作待ちの際に行われる表示の前記一部を含んで構成された表示であり、
前記第五の種類の操作応答表示は、前記第二の操作手段が操作されたことに応答して行われる表示であり、
前記第五の種類の操作応答表示が行われずに前記第三の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第五の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h2)
付記h1に記載の遊技台であって、
第三の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段が操作されたことに応答して前記第三の種類の操作応答表示および前記第四の種類の操作応答表示のうちのいずれの種類の表示が表示されるかは、前記画像表示手段に該第三の操作待ち表示が表示される前に決められており、
前記第三の操作待ち表示とは、前記第三の種類の操作待ち表示のうちの一の操作待ち表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h3)
付記h1またはh2に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第四の種類の操作待ち表示を表示可能であり、
前記第四の種類の操作待ち表示は、前記第一の操作手段の操作待ちの際に行われる表示であり、
前記第四の種類の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段の操作された場合に、前記第四の種類の操作応答表示が前記画像表示手段に表示されるように構成されており、
前記第四の種類の操作待ち表示が行われずに前記第三の種類の操作待ち表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第四の種類の操作待ち表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h4)
付記h3に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第一の種類の操作待ち表示を表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、第一の種類の操作応答表示を表示可能な表示手段であり、
前記第一の種類の操作待ち表示は、前記第一の操作手段の操作待ちの際に行われる表示であり、
前記第一の種類の操作応答表示は、前記第二の操作手段の操作待ちの際に行われる表示を含まずに構成された表示であり、
前記第一の種類の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段が操作された場合に、前記第一の種類の操作応答表示が前記画像表示手段に表示されるように構成されており、
第一の操作応答表示は、第一の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段が操作された場合にのみ表示されるように構成されており、
第四の操作応答表示は、第四の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段が操作された場合に表示されるように構成されており、
前記第四の操作応答表示は、前記第四の操作待ち表示の表示中に前記第一の操作手段が操作されなくても表示されるように構成されており、
前記第一の操作待ち表示とは、前記第一の種類の操作待ち表示のうちの一の操作待ち表示のことであり、
前記第一の操作応答表示とは、前記第一の種類の操作応答表示のうちの一の操作応答表示のことであり、
前記第四の操作待ち表示とは、前記第四の種類の操作待ち表示のうちの一の操作待ち表示のことであり、
前記第四の操作応答表示とは、前記第四の種類の操作応答表示のうちの一の操作応答表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h5)
付記h4に記載の遊技台であって、
前記第五の種類の操作応答表示が行われずに前記第一の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第五の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h6)
付記h4またはh5に記載の遊技台であって、
前記第一の種類の操作応答表示が行われずに前記第三の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第一の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h7)
付記h1乃至h6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の種類の操作待ち表示が表示されてから前記第一の操作手段が操作されるまでの時間が第一の時間であった場合の前記第四の種類の操作応答表示は第一の表示であり、
前記第三の種類の操作待ち表示が表示されてから前記第一の操作手段が操作されるまでの時間が第二の時間であった場合の前記第四の種類の操作応答表示は第二の表示であり、
前記第二の時間は、前記第一の時間よりも長い時間であり、
前記第一の表示の序盤の表示と前記第二の表示の序盤の表示は同一であり、
前記第一の表示の終盤の表示と前記第二の表示の終盤の表示は同一であり、
前記第一の表示の中盤の少なくとも一部の表示が前記第二の表示では表示されない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h8)
付記h7に記載の遊技台であって、
前記第三の種類の操作待ち表示が表示されてから該第三の種類の操作待ち表示の開始前に定められている操作有効期間が終了するまでに前記第一の操作手段が操作されると該第一の操作手段が操作されたことに応じた表示が行われるように構成されており、
前記第一の時間とは、前記第三の種類の操作待ち表示が開始されてから最短のタイミングで前記第一の操作手段が操作されるまでの時間のことであり、
前記第二の時間とは、前記第三の種類の操作待ち表示が開始されてから前記操作有効期間の終了直前のタイミングで前記第一の操作手段が操作された場合の時間のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記h9)
付記h1乃至h8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の種類の操作待ち表示を表示可能であり、
前記第二の種類の操作待ち表示は、前記第二の操作手段の操作待ちの際に行われる表示であり、
前記第二の種類の操作待ち表示の表示中に前記第二の操作手段の操作された場合に、前記第二の種類の操作応答表示が前記画像表示手段に表示されるように構成されており、
前記第五の種類の操作応答表示が行われずに前記第二の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示よりも、前記第五の種類の操作応答表示が行われた図柄変動表示の方が、大当り図柄が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h10)
付記h1乃至h9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第四の種類の操作応答表示に表示されるキャラクタの表示は、前記第四の種類の操作待ち表示にも表示されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h11)
付記h1乃至h10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第四の種類の操作応答表示に表示されるキャラクタの表示は、前記第三の種類の操作待ち表示にも表示されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h12)
付記h1乃至h11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の操作手段は、遊技者によって押された場合に、操作されたと判定されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h13)
付記h1乃至h12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、遊技者によって回転させられた場合に、操作されたと判定されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i1)
演出表示を実行可能な演出表示手段
を備えた遊技台であって、
前記演出表示手段は、図柄変動表示を実行可能な表示手段であり、
前記演出表示手段は、複数種類のリーチ演出を実行可能な表示手段であり、
前記演出表示手段は、複数の画像表示手段から構成された表示手段であり、
前記複数の画像表示手段のうちの一の画像表示手段は、第一の画像表示手段であり、
前記複数の画像表示手段のうちの一の画像表示手段は、第二の画像表示手段であり、
前記複数種類のリーチ演出のうちの一のリーチ演出は、第一のリーチ演出であり、
前記複数種類のリーチ演出のうちの一のリーチ演出は、第二のリーチ演出であり、
前記第一のリーチ演出が行われた前記図柄変動表示よりも、前記第二のリーチ演出が行われた前記図柄変動表示の方が大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されており、
前記第二のリーチ演出ではずれを示唆する表示が行われた後で、前記第一の画像表示手段において第一のワイプ演出表示を行うことが可能であり、
前記第二のリーチ演出ではずれを示唆する表示が行われた後で、前記第二の画像表示手段において第二のワイプ演出表示を行うことが可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i2)
付記i1に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ演出表示によって、前記第一の画像表示手段における画像がぬぐい消されるように構成されており、
前記第二のワイプ演出表示によって、前記第二の画像表示手段における画像がぬぐい消されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i3)
付記i1またはi2に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ演出表示および前記第二のワイプ演出表示の少なくとも一方によって、先読み予告が行われるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i4)
付記i1乃至i3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像表示手段を構成する画像表示手段と前記第二の画像表示手段を構成する画像表示手段は異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i5)
付記i1乃至i4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のリーチ演出において複数種類の図柄を変動表示可能であり、
前記複数種類の図柄のうちの少なくとも一の図柄は、前記第一のワイプ演出表示および前記第二のワイプ演出表示のうちの少なくとも一方のワイプ演出表示が表示されたことによって消去され、該ワイプ演出表示の表示終了によって、再表示されるように構成されており、
前記一の図柄は、第一の表示態様から第二の表示態様に変化するように構成されており、
前記第一の表示態様とは、前記一方のワイプ演出表示が行われる前における前記一の図柄の表示態様のことであり、
前記第二の表示態様とは、前記一方のワイプ演出表示が行われる後における前記一の図柄の表示態様のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i6)
付記i1乃至i5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のリーチ演出において複数のキャラクタの表示を実行可能に構成されており、
複数のキャラクタの表示うちの一のキャラクタは、第一のキャラクタの表示であり、
前記第一のキャラクタの表示は、前記第一のワイプ演出表示および前記第二のワイプ演出表示のうちの少なくとも一方のワイプ演出表示が表示されたことによって消去される、ことを特徴とする遊技台。
(付記i7)
付記i1乃至i6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ演出表示および前記第二のワイプ演出表示のうちの少なくとも一方のワイプ演出表示が行われる前後で背景表示が変化する、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i8)
付記i1乃至i7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技球を貯留可能な球貯留手段を備え、
前記第一の画像表示手段は、前記球貯留手段から遊技球を抜くことを報知する表示(以下、「球抜き表示」という。)を表示可能であり、
前記球抜き表示は、前記第一のワイプ演出表示にオーバーラップして表示される表示であり、
前記球抜き表示は、前記第一のワイプ演出表示の表示中も遊技者から視認可能なように構成されており、
前記球抜き表示は、前記第二のワイプ演出表示の表示中も遊技者から視認可能なように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i9)
付記i1乃至i8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ演出表示は、第一のワイプ表示の出現表示を含んで構成されており、
前記第一のワイプ演出表示は、前記第一のワイプ表示の撤退表示を含んで構成されており、
前記第二のワイプ演出表示は、第二のワイプ表示の出現表示を含んで構成されており、
前記第二のワイプ演出表示は、前記第二のワイプ表示の撤退表示を含んで構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i10)
付記i9に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ表示の絵柄と前記第二のワイプ表示の絵柄は異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i11)
付記i9またはi10に記載の遊技台であって、
前記第一のワイプ表示の前記出現表示の開始タイミングと前記第二のワイプ表示の前記出現表示の開始タイミングは異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i12)
付記i1乃至i11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、移動動作を実行可能な手段であり、
前記移動動作を行っている前記第二の画像表示手段において、前記第二のワイプ演出表示の少なくとも一部が行われる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i13)
付記i1乃至i12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像表示手段は、移動動作を実行可能な手段であり、
前記移動動作を行っている前記第一の画像表示手段において、前記第一のワイプ演出表示の少なくとも一部が行われる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i14)
付記i1乃至i13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
また、例えば、本発明に係る遊技台は、ぱちんこ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。すなわち、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。このような封入式遊技機の場合には、発射装置110の位置は遊技盤200の左上方(図3参照)となる。
また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 ぱちんこ機
102 外枠
104 内枠
120 スピーカ
156 主制御基板
160 第1副制御基板
170 払出制御基板
182 電源基板
208 装飾図柄表示装置
212 第1特図表示装置
214 第2特図表示装置
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
600 払出制御部
708 RAM

Claims (13)

  1. 遊技球を発射可能な発射手段と、
    遊技球が転動可能な遊技領域と、
    前記遊技領域が設けられた遊技盤と、
    を備えた遊技台であって、
    前記発射手段から発射された遊技球は、進入部から前記遊技領域に進入するように構成されており、
    前記遊技盤は、第一の構造体が設けられたものであり、
    前記遊技盤は、表示手段が設けられたものであり、
    前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部には遊技球が進入できないように構成されており、
    前記第一の構造体の側壁で囲まれた内部は、中実ではなく、
    前記第一の構造体の側壁に接触した遊技球は、落下の方向が変化するように構成されており、
    前記表示手段は、エラー表示を実行可能であり、
    前記エラー表示の少なくとも一部が、前記第一の構造体の背後に表示される場合があり、
    前記第一の構造体の少なくとも一部が透過性を有している、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記遊技盤は、第三の構造体が設けられたものであり、
    前記第三の構造体は、前記第一の構造体とは別体であり、
    前記第三の構造体の少なくとも一部は、前記内部に位置するように構成されており、
    前記第三の構造体の少なくとも一部の態様が、前記第一の構造体の少なくとも一部を透けて遊技者から視認されるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2に記載の遊技台であって、
    前記第三の構造体の少なくとも一部の態様が、前記第一の構造体の少なくとも一部を透けて遊技者から視認可能となった図柄変動表示の方が、前記第三の構造体の少なくとも一部の態様が、前記第一の構造体の少なくとも一部を透けて遊技者から視認可能とならなかった図柄変動表示よりも、最終的に大当り図柄態様の確定表示が行われやすいように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項2または請求項3に記載の遊技台であって、
    前記遊技盤は、演出手段が設けられたものであり、
    前記第三の構造体は、前記演出手段に設けられた第一の演出体である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項4に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出体の表示態様によって、予告が行われる場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項5に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出体の表示態様によって、先読み予告が行われる場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出体は、発光体が設けられたものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技盤は、第二の構造体が設けられたものであり、
    前記第二の構造体の側壁で囲まれた内部には遊技球が進入できないように構成されており、
    前記第二の構造体の側壁で囲まれた内部は、中実ではなく、
    前記第二の構造体は、前記発射手段の発射強度が第二の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記第一の構造体に接触する前に接触する位置に設けられている、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項8に記載された遊技台であって、
    前記遊技盤は、演出手段が設けられたものであり、
    前記遊技盤は、庇部が設けられたものであり、
    前記庇部は、台板が設けられた手段であり、
    前記台板は、前記遊技盤の表面に固定されたものであり、
    前記台板は、前記第二の構造体が設けられたものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項8または請求項9に記載の遊技台であって、
    前記第一の構造体の一部は、透過性を有しており、
    前記第二の構造体の一部は、透過性を有している、
    ことを特徴とする遊技台。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記発射手段の発射強度が第一の発射強度である場合に、前記進入部から進入してきた遊技球が前記第一の構造体に接触する前に他の構造体に接触するように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の構造体は、横壁を含んで構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  13. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の構造体は、横壁を含んで構成されており、
    前記第一の構造体の前記側壁の内面は、前記横壁を除いては、該内面から前記内部に向かって突き出る突起部が設けられていない面である、
    ことを特徴とする遊技台。
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