JP2017143102A - 回路パターン形成装置、および回路パターン形成方法 - Google Patents

回路パターン形成装置、および回路パターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紫外線硬化樹脂と金属インクとを用いて回路パターンを形成するための装置等の実用性を向上させる。【解決手段】基板上に配線が形成される際には、基板上に金属インクが線状に吐出され、その金属インクにレーザ光が照射される。これにより、金属インクが焼成し、配線が形成される。一方、基板上に樹脂層が形成される際には、基板上に紫外線硬化樹脂が薄膜状に吐出され、その紫外線硬化樹脂にレーザ光が第1結晶体130および第2結晶体132を介して照射される。レーザ光が2つの結晶体を通過すると、通過した光の波長は、紫外線領域の波長に変換される。このため、それら2つの結晶体を通過した光が紫外線硬化樹脂に照射されることで、樹脂層が形成される。これにより、紫外線照射装置を別個に配設することなく、1台のレーザ光照射装置によって、紫外線硬化樹脂と金属含有液とを用いて回路パターンを形成することが可能となり、実用性が向上する。【選択図】図4

Description

本発明は、紫外線領域の光の照射により硬化する硬化性樹脂と、金属微粒子を含有する金属含有液とを用いて基板上に回路パターンを形成する技術に関するものである。
近年、下記特許文献に記載されているように、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することで、樹脂層を形成し、金属微粒子を含有する金属含有液に、レーザ光を照射することで、配線を形成する技術が開発されている。そして、このような技術を利用して、基板上に樹脂層及び配線を任意の位置に形成することで、回路パターンが形成される。
特開2014−008436号公報 特開2015−150840号公報
上記特許文献に記載の技術では、紫外線照射装置によって、紫外線硬化樹脂に紫外線が照射され、レーザ照射装置によって、金属含有液にレーザ光が照射される。つまり、基板上に樹脂層と配線とを形成するために、紫外線照射装置とレーザ照射装置との2台の照射装置が必要となり、配設スペースの確保,コストの増大,消費電力の増大等、種々の問題が存在する。このため、このような種々の問題を解決することで、紫外線硬化樹脂と金属含有液とを用いて回路パターンを形成するための装置および、方法の実用性が向上すると考えられる。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、実用性の高い回路パターン形成装置および、回路パターン形成方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本願に記載の回路パターン形成装置は、紫外線領域の光の照射により硬化する硬化性樹脂を基板上に吐出する第1吐出装置と、金属微粒子を含有する金属含有液を前記基板上に吐出する第2吐出装置と、レーザ光を照射する照射装置と、前記レーザ光の波長を紫外線領域の波長に変換する非線形結晶と、前記基板上に吐出された金属含有液に前記レーザ光を照射し、前記基板上に吐出された硬化性樹脂に前記非線形結晶を介して前記レーザ光を照射する制御装置と、を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本願に記載の回路パターン形成方法は、紫外線領域の光の照射により硬化する硬化性樹脂を基板上に吐出する第1吐出装置と、金属微粒子を含有する金属含有液を前記基板上に吐出する第2吐出装置と、レーザ光を照射する照射装置と、前記レーザ光の波長を紫外線領域の波長に変換する非線形結晶とを用いた回路パターン形成方法において、前記回路パターン形成方法が、前記基板上に吐出された金属含有液に前記レーザ光を照射することで配線を形成する配線形成工程と、前記基板上に吐出された硬化性樹脂に前記非線形結晶を介して前記レーザ光を照射することで樹脂層を形成する樹脂層形成工程とを含むことを特徴とする。
本願に記載の回路パターン形成装置および、回路パターン形成方法では、基板上に吐出された金属含有液にレーザ光が照射される。一方、基板上に吐出された硬化性樹脂に、非線形結晶を介してレーザ光が照射される。ちなみに、非線形結晶は、レーザ光の波長を紫外線領域の波長に変換するものである。これにより、レーザ光を照射する装置によって、金属含有液を配線とし、紫外線硬化樹脂を樹脂層とすることが可能となる。つまり、紫外線照射装置を別個に配設することなく、1台のレーザ光照射装置によって、紫外線硬化樹脂と金属含有液とを用いて回路パターンを形成することが可能となり、実用性が向上する。
電子デバイス製造装置を示す概略図である。 照射ユニットを示す概略図である。 ガルバノミラーを示す概略図である。 波長変更器および紫外線反射器を示す概略図である。 制御装置を示すブロック図である。 金属インクにレーザ光が照射される際の概略図である。 紫外線硬化樹脂に紫外線が照射される際の概略図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<電子デバイス製造装置の構成>
図1に電子デバイス製造装置10を示す。電子デバイス製造装置(以下、「製造装置」と略す場合がある)10は、搬送装置20と、造形ユニット22と、制御装置(図5参照)26を備える。それら搬送装置20と造形ユニット22とは、製造装置10のベース28の上に配置されている。ベース28は、概して長方形状をなしており、以下の説明では、ベース28の長手方向をX軸方向、ベース28の短手方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向と称して説明する。
搬送装置20は、X軸スライド機構30と、Y軸スライド機構32とを備えている。そのX軸スライド機構30は、X軸スライドレール34とX軸スライダ36とを有している。X軸スライドレール34は、X軸方向に延びるように、ベース28の上に配設されている。X軸スライダ36は、X軸スライドレール34によって、X軸方向にスライド可能に保持されている。さらに、X軸スライド機構30は、電磁モータ(図5参照)38を有しており、電磁モータ38の駆動により、X軸スライダ36がX軸方向の任意の位置に移動する。また、Y軸スライド機構32は、Y軸スライドレール50とステージ52とを有している。Y軸スライドレール50は、Y軸方向に延びるように、ベース28の上に配設されており、X軸方向に移動可能とされている。そして、Y軸スライドレール50の一端部が、X軸スライダ36に連結されている。そのY軸スライドレール50には、ステージ52が、Y軸方向にスライド可能に保持されている。さらに、Y軸スライド機構32は、電磁モータ(図5参照)56を有しており、電磁モータ56の駆動により、ステージ52がY軸方向の任意の位置に移動する。これにより、ステージ52は、X軸スライド機構30及びY軸スライド機構32の駆動により、ベース28上の任意の位置に移動する。
ステージ52は、基台60と、保持装置62と、昇降装置64とを有している。基台60は、平板状に形成され、上面に回路基板等が載置される。保持装置62は、基台60のX軸方向の両側部に設けられている。そして、基台60に載置された回路基板等のX軸方向の両縁部が、保持装置62によって挟まれることで、回路基板等が固定的に保持される。また、昇降装置64は、基台60の下方に配設されており、基台60を昇降させる。
造形ユニット22は、ステージ52の基台60に載置された回路基板(図6及び図7参照)70の上に、配線(図6参照)76若しくは、樹脂層(図7参照)78を造形するユニットであり、第1印刷部80と、第2印刷部82と、照射部84とを有している。第1印刷部80は、インクジェットヘッド(図5参照)86を有しており、基台60に載置された回路基板70の上に、金属インクを線状に吐出する。金属インクは、金属の微粒子が溶剤中に分散されたものである。なお、インクジェットヘッド86は、例えば、圧電素子を用いたピエゾ方式によって複数のノズルから金属インクを吐出する。
第2印刷部82は、インクジェットヘッド(図5参照)88を有しており、基台60に載置された回路基板70の上に紫外線硬化樹脂を吐出する。紫外線硬化樹脂は、紫外線領域の波長の光の照射により硬化する樹脂である。なお、インクジェットヘッド88は、例えば、圧電素子を用いたピエゾ方式でもよく、樹脂を加熱して気泡を発生させノズルから吐出するサーマル方式でもよい。
照射部84は、平坦化装置(図5参照)90と、照射ユニット(図2参照)92とを有している。平坦化装置90は、インクジェットヘッド88によって回路基板70の上に吐出された紫外線硬化樹脂の上面を平坦化するものであり、例えば、紫外線硬化樹脂の表面を均しながら余剰分の樹脂を、ローラもしくはブレードによって掻き取ることで、紫外線硬化樹脂の厚みを均一させる。
また、照射ユニット92は、図2に示すように、レーザ照射装置100と、ガルバノミラー102と、波長変更器104と、紫外線反射器106、移動装置(図5参照)108とを有している。レーザ照射装置100は、Y軸方向に向かってレーザ光を照射する装置である。レーザ光は、指向性,単色性,可干渉性(コヒーレンス)を有している。指向性は、照射された光が殆ど広がることなく、真っ直ぐに進む性質である。単色性は、波長の幅が狭く、単色光である性質である。可干渉性は、2以上の光の波の振幅・位相に一定の関係があり、2以上の光が干渉することで干渉縞が現れる性質である。このような性質によりレーザ光は、狭い範囲に収束され、強度の高い光となる。
なお、レーザ光は、レーザ媒質の原子を励起状態とすること、所謂、ポンピングすることで出力される。レーザ媒質としては、Nd:YOV、Nd:YAG、Er:YAG、GaAlAs、GaAlP、CO、He−Ne、希土類添加ファイバ、ローダミン等を採用することが可能である。また、レーザ光の波長は、可視光と同等の波長であってもよいが、可視光より長い波長であることが好ましく、1000nm以上であることが好ましい。このため、レーザ照射装置100では、レーザ媒質として、Nd:YAGが採用されており、レーザ光の波長は、1064nmとされている。
また、ガルバノミラー102は、レーザ照射装置100から照射されたレーザ光を任意の位置に反射するためのものであり、図3に示すように、2枚の反射鏡110,112を有している。反射鏡110は、反射面を斜め上方に向けた状態で、レーザ照射装置100と対向するように配設されており、レーザ照射装置100から照射されたレーザ光を、斜め上方に向かって反射する。また、反射鏡110は、電磁モータ(図5参照)114の駆動により軸116を中心に搖動可能とされており、軸116は、YZ平面上に延設されている。これにより、軸116を中心に反射鏡110が搖動することで、反射鏡110によって反射したレーザ光が、X軸方向の任意の位置に照射される。
また、反射鏡112は、レーザ照射装置100から反射鏡110に向かって照射されるレーザ光の上方において、反射鏡110と対向するように配設されており、反射鏡110から反射されたレーザ光を下方に向かって反射する。また、反射鏡112は、電磁モータ(図5参照)118の駆動により軸120を中心に搖動可能とされており、軸120は、X軸方向に延びるように延設されている。これにより、軸120を中心に反射鏡112が搖動することで、反射鏡112によって反射したレーザ光が、Y軸方向の任意の位置に照射される。このような構造により、ガルバノミラー102は、レーザ照射装置100から照射されたレーザ光を、下方に向かって反射するとともに、その反射したレーザ光の照射位置を、X軸方向及びY軸方向の任意の位置に制御可能に調整する。
また、波長変更器104は、レーザ照射装置100から照射されたレーザ光の波長を紫外線領域の波長に変更するためのものであり、図4に示すように、第1結晶体130と第2結晶体132とを有している。第1結晶体130は、概して直方体形状をなし、1面をレーザ照射装置100と対向させた状態で配設されている。また、第2結晶体132も概して直方体形状をなし、第1結晶体130のレーザ照射装置100と対向する面と反対側の面と、1面を対向させた状態で配設されている。つまり、レーザ照射装置100と第1結晶体130と第2結晶体132とが、レーザ光の照射方向に沿って、1直線上に配設されている。第1結晶体130及び第2結晶体132は、レーザ光の波長を変換することが可能な非線形結晶(非線形光学結晶、若しくは、非線形光学素子ともいう)であり、KTP結晶、KDP結晶、DKDP結晶、ADP結晶、β―BBO結晶、CBO結晶、YCOB結晶、GdCOB結晶、GdYCOB結晶、LiNO結晶、AgGaSe結晶、KTA結晶、CLBO結晶、LBO結晶、LB4結晶、KN結晶、AgGaS結晶等が挙げられる。
具体的には、例えば、第1結晶体130としてKTP結晶を採用し、第2結晶体132としてCLBO結晶を採用した場合には、レーザ照射装置100から照射されたレーザ光(波長:1064nm)が第1結晶体130に向けて照射され、第1結晶体130を通過したレーザ光の波長は、1064nmの半分の532nmとなる。ただし、第1結晶体130の変換効率は、100%でないため、1064nmの波長のレーザ光も第1結晶体130を通過する。このため、第1結晶体130を介して照射されるレーザ光の波長は、532nmおよび、1064nmとなる。そして、第1結晶体130を介して照射されたレーザ光が第2結晶体132に入射し、第2結晶体132を通過したレーザ光の波長は、532nmの半分の266nmとなる。また、第2結晶体132の変換効率も100%でないため、1064nmの波長のレーザ光および、532nmの波長のレーザ光も第2結晶体132を通過する。このため、第2結晶体132を介して照射されるレーザ光の波長は、266nm、532nmおよび、1064nmとなる。このように、第1結晶体130としてKTP結晶を採用し、第2結晶体132としてCLBO結晶を採用した場合に、第1結晶体130及び第2結晶体132を介してレーザ光が照射されると、1064nmの波長のレーザ光が、紫外線領域(10nm〜400nm)の波長の光に変換される。
また、例えば、第1結晶体130及び、第2結晶体132としてLBO結晶を採用した場合には、レーザ照射装置100から照射されたレーザ光(波長:1064nm)が第1結晶体130に向けて照射され、第1結晶体130を通過したレーザ光の波長は、1064nmの半分の532nmとなる。ただし、第1結晶体130の変換効率は、100%でないため、1064nmの波長のレーザ光も第1結晶体130を通過する。このため、第1結晶体130を介して照射されるレーザ光の波長は、532nmおよび、1064nmとなる。そして、第1結晶体130を介して照射されたレーザ光が第2結晶体132に入射し、第2結晶体132を通過したレーザ光の波長は、532nmの2/3の355nmとなる。また、第2結晶体132の変換効率も100%でないため、1064nmの波長のレーザ光および、532nmの波長のレーザ光も第2結晶体132を通過する。このため、第2結晶体132を介して照射されるレーザ光の波長は、355nm、532nmおよび、1064nmとなる。このように、第1結晶体130及び、第2結晶体132としてLBO結晶を採用した場合に、第1結晶体130及び第2結晶体132を介してレーザ光が照射されると、1064nmの波長のレーザ光が、紫外線領域(10nm〜400nm)の波長の光に変換される。つまり、レーザ照射装置100によって照射されたレーザ光が、波長変更器104によって紫外線領域の波長の光に変換される。
そして、波長変更器104よって紫外線領域の波長の光に変換された光は、紫外線反射器106に入射する。紫外線反射器106は、反射鏡136を有しており、反射鏡136は、斜め下方を向いた状態で、第2結晶体132と対向するように配設されている。反射鏡136は、XY平面に対して概して45度、傾斜しており、波長変更器104から紫外線反射器106に入射した光が、反射鏡136によって下方に向かって反射する。
また、移動装置108は、レーザ照射装置100をY軸方向にレーザ光を照射可能な状態で保持しており、その保持したレーザ照射装置100を、ガルバノミラー102と対向した位置(図2中の実線で示されたレーザ照射装置100の位置)と、波長変更器104と対向した位置(図2中の点線で示されたレーザ照射装置100の位置)との間で移動させる。これにより、レーザ照射装置100は、移動装置108の作動により、ガルバノミラー102と波長変更器104との何れかに向かって、選択的にレーザ光を照射する。つまり、レーザ照射装置100がガルバノミラー102に対向する位置に移動されている場合に、レーザ照射装置100によって照射されたレーザ光が、ガルバノミラー102によって下方に向かって反射される。一方、レーザ照射装置100が波長変更器104に対向する位置に移動されている場合に、レーザ照射装置100によって照射されたレーザ光の波長が、波長変更器104によって、紫外線領域の波長に変換され、その紫外線領域の波長の光が、紫外線反射器106によって下方に向かって反射される。
また、制御装置26は、図5に示すように、コントローラ150と、複数の駆動回路152とを備えている。複数の駆動回路152は、上記電磁モータ38,56,114,118、保持装置62、昇降装置64、インクジェットヘッド86、インクジェットヘッド88、平坦化装置90、レーザ照射装置100、移動装置108に接続されている。コントローラ150は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路152に接続されている。これにより、搬送装置20、造形ユニット22の作動が、コントローラ150によって制御される。
<電子デバイス製造装置の作動>
製造装置10では、上述した構成によって、回路基板70の上に回路パターンが形成される。具体的には、まず、ステージ52の基台60に回路基板70がセットされ、その回路基板70が、保持装置62により固定的に保持される。そして、回路基板70の上に配線が形成される場合には、ステージ52が、造形ユニット22のインクジェットヘッド86の下方に移動される。そして、インクジェットヘッド86によって回路基板70の上に金属インクが、回路パターンに応じて線状に吐出される。次に、ステージ52が、照射ユニット92の下方に移動される。この際、ステージ52は、昇降装置64の作動により昇降され、図6に示すように、回路基板70と照射ユニット92との間の距離がAとされる。また、照射ユニット92では、レーザ照射装置100が、移動装置108の作動により、ガルバノミラー102と対向する位置に移動される。
続いて、レーザ照射装置100によってレーザ光がガルバノミラー102に向かって照射される。これにより、レーザ光が、ガルバノミラー102によってステージ52上の回路基板70に向かって反射される。この際、ガルバノミラー102によって反射されたレーザ光の照射位置が、電磁モータ114,118の作動により、X軸方向及びY軸方向の任意の位置に調整され、レーザ光が、回路基板70に吐出された金属インクに照射される。これにより、金属インクが焼成し、図6に示すように、回路基板70の上に配線76が形成される。なお、金属インクの焼成とは、エネルギーを付与することによって、溶媒の気化や金属微粒子保護膜の分解等が行われ、金属微粒子が接触または融着をすることで、導電率が高くなる現象である。そして、金属インクが焼成することで、金属製の配線76が形成される。
また、回路基板70の上に樹脂層が形成される場合には、ステージ52が、造形ユニット22のインクジェットヘッド88の下方に移動される。そして、インクジェットヘッド88によって回路基板70の上に、紫外線硬化樹脂が薄膜状に吐出される。次に、ステージ52が、平坦化装置90の下方に移動される。そして、回路基板70の上に薄膜状に吐出された紫外線硬化樹脂が、平坦化装置90によって膜厚が均一となるように平坦化される。続いて、ステージ52が、照射ユニット92の下方に移動される。この際、ステージ52は、昇降装置64の作動により昇降され、図7に示すように、回路基板70と照射ユニット92との間の距離がBとされる。なお、この距離Bは、金属インクにレーザ光が照射される際の回路基板70と照射ユニット92との間の距離Aより長くされている。また、照射ユニット92では、レーザ照射装置100が、移動装置108の作動により、波長変更器104と対向する位置に移動される。
続いて、レーザ照射装置100によってレーザ光が波長変更器104に向かって照射される。これにより、レーザ照射装置100によって照射されたレーザ光の波長が、波長変更器104において、紫外線領域の波長に変換される。そして、その紫外線領域の波長の光が紫外線反射器106に入射され、その紫外線反射器106に入射された光が、反射鏡136によってステージ52上の回路基板70に向かって反射される。この際、ステージ52は、搬送装置20の電磁モータ38,56の作動によりX軸方向及びY軸方向に移動され、反射鏡136によって反射された光が、回路基板70に吐出された紫外線硬化樹脂の任意の位置に照射される。これにより、回路基板上の薄膜状の紫外線硬化樹脂が硬化し、回路基板70の上に薄膜状の樹脂層78が形成される。
このように、製造装置10では、レーザ光が金属インクに照射されることで、回路基板70の上に配線76が形成される。また、レーザ光の波長が波長変更器104によって紫外線領域の波長の光に変換され、その変換された光が紫外線硬化樹脂に照射されることで、回路基板70に上に樹脂層78が形成される。つまり、製造装置10では、金属インクに照射される光の光源と、紫外線硬化樹脂に照射される光の光源とが共有されており、1つの光源によって、配線76および、樹脂層78が形成される。そして、配線76および樹脂層78が回路基板70上の任意の位置に形成されることで、回路基板70の上に回路パターンが形成される。
一方、従来の製造装置では、レーザ照射装置だけでなく、水銀ランプもしくはLED等の紫外線照射装置が用いられており、レーザ照射装置と紫外線照射装置との2つの光源の各々によって、配線76若しくは、樹脂層78が形成される。詳しくは、回路基板70に配線76が形成される際には、従来の製造装置においても、本発明の製造装置10と同様に、レーザ照射装置により照射されたレーザ光が、回路基板上に吐出された金属インクに照射される。しかしながら、従来の製造装置では、紫外線照射装置により照射された紫外線が、回路基板上に吐出された紫外線硬化樹脂に照射される。このため、従来の製造装置では、レーザ照射装置と紫外線照射装置との配設により、装置が大型化し、製造コストが増大する。また、レーザ照射装置と紫外線照射装置との2つの光源への電力供給により、使用電力量が増大する。
このようなことに鑑みて、本発明の製造装置10では、波長変更器104を用いて、レーザ照射装置100により照射されたレーザ光の波長を紫外線領域の波長に変換することで、金属インクに照射される光の光源と、紫外線硬化樹脂に照射される光の光源とが共有されており、1つの光源によって、配線76および、樹脂層78が形成される。これにより、装置のコンパクト化、製造コストの抑制、使用電力量の抑制を図ることが可能となる。
また、製造装置10では、レーザ光が金属インクに照射される際に、その照射位置がガルバノミラー102によって調整される。ガルバノミラー102では、2枚の反射鏡110,112の回転によって、レーザ光の照射位置が調整される。このため、強度の高いレーザ光の照射位置を、非常に高速に変更することが可能となり、過剰な熱による損傷を防止することが可能となる。また、レーザ光が波長変更器104を介して紫外線硬化樹脂に照射される際に、その照射位置は搬送装置20の作動により調整される。これは、紫外線硬化樹脂への紫外線の単位面積当たりの照射時間は、金属インクへのレーザ光の単位面積当たりの照射時間と比較して、長いため、照射位置を高速で移動させる必要が無いためである。そして、搬送装置20の作動によって、紫外線硬化樹脂への照射位置及び、単位時間当たりの照射量を適切化することで、樹脂の硬化状態を最適化するとともに、必要な場所のみへの紫外線の照射により、スループットが向上する。
さらに、製造装置10では、紫外線硬化樹脂に紫外線が照射される際の回路基板70と照射ユニット92との間の距離Bは、金属インクにレーザ光が照射される際の回路基板70と照射ユニット92との間の距離Aより長くされている。このため、紫外線硬化樹脂への紫外線の照射範囲が広くなる。これにより、紫外線の照射時間を短縮することが可能となり、スループットが向上する。
また、コントローラ150は、図5に示すように、配線形成部160と樹脂層形成部162とを有している。配線形成部160は、回路基板70の上に吐出された金属インクにレーザ光を照射し、配線76を形成するための機能部である。樹脂層形成部162は、回路基板70の上に吐出された紫外線硬化樹脂に波長変更器104を介してレーザ光を照射し、樹脂層78を形成するための機能部である。
なお、電子デバイス製造装置10は、回路パターン形成装置の一例である。搬送装置20は、移動装置の一例である。制御装置26は、制御装置の一例である。昇降装置64は、距離変更装置の一例である。インクジェットヘッド86は、第2吐出装置の一例である。インクジェットヘッド88は、第1吐出装置の一例である。レーザ照射装置100は、照射装置の一例である。ガルバノミラー102は、ガルバノミラーの一例である。第1結晶体130及び、第2結晶体132は、非線形結晶の一例である。配線形成部160により実行される工程は、配線形成工程の一例である。樹脂層形成部162により実行される工程は、樹脂層形成工程の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。例えば、波長変更器104に紫外線領域の波長の光のみを通過させるフィルタを配設することが可能である。詳しくは、第1結晶体130および、第2結晶体132による波長の変換効率は100%でないため、波長変更器104から出射する光には、1064nm、532nm等の紫外線領域以外の波長が含まれている。このため、第2結晶体132の下流側に、上記フィルタを配設することで、紫外線領域以外の波長の光をカットすることが可能となり、紫外線硬化樹脂を適切に硬化させることが可能となる。
また、上記実施例では、ステージ52の移動により、紫外線硬化樹脂への紫外線の照射位置が変更されているが、照射ユニット92の移動により、紫外線硬化樹脂への紫外線の照射位置を変更してもよい。また、上記実施例では、ステージ52の昇降により、回路基板70と照射ユニット92との間の距離が変更されているが、照射ユニット92の昇降により、回路基板70と照射ユニット92との間の距離を変更してもよい。
10:電子デバイス製造装置(回路パターン形成装置) 20:搬送装置(移動装置) 26:制御装置 64:昇降装置(距離変更装置) 86:インクジェットヘッド(第2吐出装置) 88:インクジェットヘッド(第1吐出装置) 100:レーザ照射装置(照射装置) 102:ガルバノミラー 130:第1結晶体(非線形結晶) 132:第2結晶体(非線形結晶)

Claims (4)

  1. 紫外線領域の光の照射により硬化する硬化性樹脂を基板上に吐出する第1吐出装置と、
    金属微粒子を含有する金属含有液を前記基板上に吐出する第2吐出装置と、
    レーザ光を照射する照射装置と、
    前記レーザ光の波長を紫外線領域の波長に変換する非線形結晶と、
    前記基板上に吐出された金属含有液に前記レーザ光を照射し、前記基板上に吐出された硬化性樹脂に前記非線形結晶を介して前記レーザ光を照射する制御装置と、
    を備えることを特徴とする回路パターン形成装置。
  2. 前記回路パターン形成装置が、
    前記照射装置により照射されたレーザ光の照射方向を変更するガルバノミラーと、
    前記基板と前記照射装置とを相対的に移動させる移動装置と
    を備え、
    前記制御装置が、
    前記基板上に吐出された金属含有液に前記レーザ光を照射する際の照射位置を前記ガルバノミラーにより調整し、前記基板上に吐出された硬化性樹脂に前記非線形結晶を介して前記レーザ光を照射する際の照射位置を前記移動装置の作動により調整することを特徴とする請求項1に記載の回路パターン形成装置。
  3. 前記回路パターン形成装置が、
    前記基板と前記照射装置との間の距離を変更する距離変更装置を備え、
    前記制御装置が、
    前記基板上に吐出された金属含有液に前記レーザ光を照射する際よりも、前記距離が長くなるように前記距離変更装置によって変更された状態で、前記基板上に吐出された硬化性樹脂に前記非線形結晶を介して前記レーザ光を照射することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回路パターン形成装置。
  4. 紫外線領域の光の照射により硬化する硬化性樹脂を基板上に吐出する第1吐出装置と、
    金属微粒子を含有する金属含有液を前記基板上に吐出する第2吐出装置と、
    レーザ光を照射する照射装置と、
    前記レーザ光の波長を紫外線領域の波長に変換する非線形結晶と
    を用いた回路パターン形成方法において、
    前記回路パターン形成方法が、
    前記基板上に吐出された金属含有液に前記レーザ光を照射することで配線を形成する配線形成工程と、
    前記基板上に吐出された硬化性樹脂に前記非線形結晶を介して前記レーザ光を照射することで樹脂層を形成する樹脂層形成工程と
    を含むことを特徴とする回路パターン形成方法。
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