JP2017139548A - 通信システム及び通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信端末からユーザに通知される内容が一定であると、過去に通知された情報と同じ内容の情報しかユーザに通知されていなかった。【解決手段】通信端末3が備える近距離無線通信部31は、ビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に含まれる識別情報を取得すると共に、ビーコン信号の受信信号強度を測定する。処理部32は、近距離無線通信部31がビーコン信号から識別情報を取得する時に、識別情報の取得履歴、及び受信信号強度が、過去の識別情報の取得履歴に対する判定基準と、ビーコン信号の受信信号強度に対する判定基準とを組み合わせた動作条件を満たすか否かを判定する。出力部34は、判定結果が動作条件を満たす場合に、識別情報に基づく通知を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、通信システム及び通信端末に関する。
近年、様々な物品又は物品の周辺に配置され、ユーザが持つ通信端末にビーコン信号を送信可能なビーコン装置が提供されている。ビーコン装置からビーコン信号を受信した通信端末は、通信端末にインストールされたアプリケーションプログラムによりビーコン信号から識別情報を取り出し、この識別情報に基づいて画面表示等により所定の情報をユーザに通知することが可能であった。
このようにビーコン装置がビーコン信号を送信し、携帯端末がビーコン信号を受信するための技術として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
この特許文献1には、購買者が携帯する購買者側装置が販売店に近づいたことを販売者側装置がビーコン信号により検知して、販売者側装置と購買者側装置との間における通信を開始し、購買者側装置に商品宣伝等を行うデータ通信システムが提案されている。
特開2000−134147号公報
ビーコン装置は、所定の信号強度でビーコン信号を送信している。ビーコン装置が送信するビーコン信号の信号強度が一定であれば、通信端末がビーコン信号を受信したときのビーコン信号の受信信号強度(以下、RSSI(Received Signal Strength Indicator)値と記載する。)は、ビーコン装置から通信端末までの距離により変化する。このため、通信端末は、RSSI値を測定し、このRSSI値に対して公知の数式モデル等を適用することで、ビーコン信号の発信元であるビーコン装置から通信端末までの大体の距離を推定することが可能であった。
そして、通信端末は、RSSI値から推定したビーコン装置までの距離を動作条件として、ビーコン信号に含まれる識別情報に対応するユーザへの通知等の処理を決定することができる。このため、通信端末を保持するユーザの動作によって、ユーザに通知する情報を異ならせることが検討されてきた。ユーザの動作として、例えば、通信端末を保持するユーザがビーコン装置を起点として特定の距離内に「入る」、「出る」、「居続ける」のいずれかが考えられる。「入る」という動作は、例えば、ユーザが、ビーコン装置から特定の距離内に入り、通信端末がビーコン信号を初めて受信した時に行われたものとする。「出る」という動作は、ユーザがビーコン装置から遠ざかり、通信端末が受信したビーコン信号のRSSI値が所定の閾値より低くなって、初めてビーコン信号を受信した時に行われたものとする。「居続ける」という動作は、ユーザが特定の距離内に居続けて、通信端末がビーコン信号を複数回受信した時に行われたものとする。そして、従来の通信端末では、上述したいずれかの動作に応じて、ユーザに異なる通知を行うことが可能であったが、ユーザの動作毎に行われる通知の内容は常に一定であった。
ここで、状態が変化する物品であれば、この状態変化を通信端末からユーザに通知できるようにしたいという要望がある。しかし、従来は、ユーザに情報が通知されるタイミングが異なるだけで、ユーザに通知される情報自体は一定であっため、経時的な物品の状態変化をユーザに通知することはできなかった。
また、特許文献1に開示された販売者側装置は、販売者側装置まで一定の距離内に近づいた全ての購買者側装置に対して同じ商品宣伝を行うものである。このため、通信端末は、販売者側装置に相当するビーコン装置から受信したビーコン信号に基づいて通知される情報は常に同じであった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、過去に行われた通知とは動作条件を変えてユーザに情報を通知することを目的とする。
本発明に係る通信システムは、識別情報をビーコン信号により送信する近距離無線送信装置と、ビーコン信号を受信可能な通信端末とを含む。
また、本発明に係る通信端末は、ビーコン信号受信部と、受信信号強度測定部と、取得履歴記憶部と、記憶部と、判定部と、通知部と、を備える。
ビーコン信号受信部は、ビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に含まれる識別情報を取得すると共に、ビーコン信号の受信信号強度を測定する。取得履歴記憶部は、識別情報の取得履歴を記憶する。記憶部は、識別情報毎に、過去の識別情報の取得履歴に対する判定基準と、ビーコン信号の受信信号強度に対する判定基準とを組み合わせた動作条件を予め記憶する。判定部は、ビーコン信号受信部がビーコン信号から識別情報を取得する時に、取得履歴及び受信信号強度が動作条件を満たすか否かを判定する。通知部は、判定部による判定結果が動作条件を満たす場合に、識別情報に基づく通知を行う。
また、本発明に係る通信システムは、識別情報をビーコン信号により送信する近距離無線送信装置と、ビーコン信号を受信可能な通信端末と、通信端末とネットワークを介して通信可能なサーバとを含む。
本発明に係る通信端末は、ビーコン信号受信部と、受信信号強度測定部と、ネットワーク通信部と、通知部と、を備える。
ビーコン信号受信部は、ビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に含まれる識別情報を取得すると共に、ビーコン信号の受信信号強度を測定する。ネットワーク通信部は、識別情報及び受信信号強度を示す情報をサーバに送信する。通知部は、サーバから送信された判定結果が動作条件を満たす場合に、識別情報に基づく通知を行う。
サーバは、サーバ側通信部と、取得履歴記憶部と、記憶部と、判定部と、を備える。
サーバ側通信部は、通信端末から送信される識別情報及び受信信号強度を示す情報を受信する。取得履歴記憶部は、通信端末の、識別情報の取得履歴を記憶する。記憶部は、識別情報毎に、過去の識別情報の取得履歴に対する判定基準と、ビーコン信号の受信信号強度に対する判定基準とを組み合わせた動作条件を予め記憶する。判定部は、識別情報の受信時に、識別情報の取得履歴及び受信信号強度が動作条件を満たすか否かを判定する。そして、サーバ側通信部は、判定部による判定結果を通信端末に送信する。
本発明によれば、通信端末がビーコン信号を受信するビーコン装置からの距離と、過去の識別情報の取得履歴に応じて、通信端末からユーザに通知される通知情報の内容が変化する。このため、通信端末は、過去に行われた通知とは動作条件を変えて適切な情報をユーザに通知することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態例に係るビーコン装置と通信端末の配置例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る通信システムの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る動作条件テーブルの構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る取得履歴データベースの構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る通知情報データベースの構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る第1の通知情報の表示例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る第2の通知情報の表示例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る通信システムを構成する各部の動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る通信端末がビーコン信号を受信した時の詳細な処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態例に係る通信システムの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態例に係る通信システムを構成する各部の動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態例に係る通信システムの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態例に係る通信システムを構成する各部の動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施の形態例に係る通信システムの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態例に係る通信システムを構成する各部の動作例を示すシーケンス図である。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
始めに、ビーコン装置2と通信端末3の配置例について説明する。
図1は、ビーコン装置2と通信端末3の配置例を示す説明図である。
第1の実施の形態例に係る通信システム1は、ビーコン装置2及び通信端末3を備える。
ビーコン装置2は、時間と共に状態が変化する物品10(例えば、植物ポット、洗濯機)に貼り付けられ、又は近傍に設置されており、通信端末3はユーザが保持しているものとする。
ビーコン装置2は、識別情報が付されたビーコン信号を一定の電波強度により送信する近距離無線送信装置の一例として用いられる。通信端末3は、ビーコン装置2から送信されたビーコン信号を受信し、ビーコン信号のRSSI値を測定する通信端末の一例として用いられる。ここで、通信端末3がビーコン装置2から離れるにつれて、ビーコン信号が減衰し、RSSI値は低くなる。このため、通信端末3が受信するビーコン信号のRSSI値は、ビーコン装置2から通信端末3までの距離に応じて変わる。
そして、通信端末3は、ビーコン信号のRSSI値に応じてビーコン装置2から通信端末3までの距離を計算することが可能である。例えば、RSSI値の閾値を高い順にA、B、Cと規定する。例えば、近距離L1内に通信端末3が存在する場合は、RSSI値が閾値A以上であり、中距離L2内に通信端末3が存在する場合は、RSSI値が閾値A未満かつ閾値B以上であり、遠距離L3内に通信端末3が存在する場合は、RSSI値が閾値B未満かつ閾値C以上となる。また、ビーコン信号を受信することができない遠距離L3を超える場所に通信端末3が存在する場合は、RSSI値が閾値C未満となる。
このようにビーコン装置2から通信端末3までの距離に応じてビーコン信号のRSSI値が異なることを利用して、ビーコン信号に付された識別情報に対し、通信端末3が複数の動作を可能とする動作条件を設けることを検討する。これにより、ある条件下においては、ビーコン装置2から近距離L1内に存在する通信端末3のみがユーザに何らかの情報を通知し、別の条件下においては、より離れた位置(中距離L2、遠距離L3)内に存在する通信端末3がユーザに異なる情報を通知するように、情報の内容を変えることが可能となる。このような通信システム1の具体的な構成例及び動作例について以下に説明する。
[第1の実施の形態例]
まず、本発明の第1の実施の形態例に係る通信システムについて説明する。
図2は、通信システム1の内部構成例を示すブロック図である。
通信システム1は、ビーコン装置2及び通信端末3を備える。ビーコン装置2は、識別情報を含むビーコン信号を近距離無線通信により送信する。通信端末3は、ビーコン信号を受信して、ビーコン信号から識別情報を取得し、この識別情報に対応した通知をユーザに行うことが可能である。
ビーコン装置2は、送信部21及び記憶部22を備える。
送信部21は、ビーコン装置2の周囲にビーコン信号を周期的にブロードキャスト送信する。このビーコン信号には、記憶部22から取得した識別情報が付されている。送信部21と、通信端末3の近距離無線通信部31との間で用いられる通信規格としては、例えば、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)等の近距離無線通信規格が適している。例えば、BLE規格に対応するビーコン装置2の送信部21は、識別情報を含むアドバタイジングデータをビーコン信号としてビーコン装置2の周囲に送信することができる。
記憶部22には、識別情報が記憶される。記憶部22としては、電源供給が遮断されてもデータを消失しない不揮発性メモリが用いられる。ただし、記憶部22への電源供給が維持されるのであれば、記憶部22に揮発性メモリを用いてもよい。記憶部22に記憶される識別情報は、ビーコン装置2を特定するための装置識別情報ではなく、ビーコン装置2が送信する通知情報、又はビーコン装置2がユーザに提供するサービスを特定するために用いられる情報である。このため、一つのビーコン装置2が複数種類の識別情報を送信することがあり、複数のビーコン装置2が共通の識別情報を送信することもある。
通信端末3は、バスによって互いに接続された、近距離無線通信部31、処理部32、入力部33、出力部34、端末側通信部35、RSSI値測定部36及び記憶部37を備える。通信端末3として、例えば、スマートフォン、タブレット装置等の各種の情報処理装置を用いることができる。
近距離無線通信部31は、不図示のアンテナを介して、ビーコン装置2の送信部21から送信されるビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号に含まれる識別情報を取得する。
処理部32は、例えば、低消費電力で駆動可能な中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成され、記憶部37から読み出したプログラム、パラメータ等に基づいて、通信端末3内の各部の動作を制御可能である。この処理部32は、近距離無線通信部31がビーコン信号から識別情報を取得した際に、識別情報に対応する識別情報の取得履歴の判定基準と、RSSI値の閾値とに該当する動作条件を動作条件テーブル37aから選択する。この処理部32は、識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件テーブル37aに規定される動作条件を満たすか否かを判定する判定部の一例として用いられる。その後、処理部32は、判定した動作条件に対応する通知情報を通知情報データベース(図中では、DBと略記)37cから読出して、出力部34に通知情報を出力する。
入力部33は、通信端末3に配された不図示のボタン、スイッチの他に、操作面への画面タッチによって行われた操作入力に従って生成した操作信号を処理部32に出力する。
出力部34は、例えば、テキスト、画像等よりなる画面を表示面に表示出力する。この出力部34は、処理部32による判定結果が動作条件を満たす場合に、ユーザに対して識別情報に基づく通知を行う通知部の一例として用いられる。なお、通信端末3では、入力部33と出力部34は、操作面と表示面とを重ねたタッチパネルディスプレイとして構成されている。
端末側通信部35は、無線LAN(Local Area Network)等のネットワークを通じて、不図示のサーバに接続し、このサーバとの間で各種のデータを送受信することが可能である。
RSSI値測定部36は、近距離無線通信部31が受信するビーコン信号のRSSI値を測定し、測定したRSSI値を処理部32に供給する。RSSI値測定部36と、上述した近距離無線通信部31とは、合わせてビーコン信号受信部の一例として用いられる。
記憶部37は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等として用いられる記憶媒体、メモリカードによって構成されている。記憶部37には、通信端末3の各部を制御するためのプログラム、パラメータ等が記憶される。そして、記憶部37は、動作条件テーブル37a、取得履歴データベース37b及び通知情報データベース37cを備える。
動作条件テーブル37aには、過去の識別情報の取得履歴に対する判定基準と、ビーコン信号のRSSI値に対する判定基準とを組み合わせた動作条件が予め記憶される。この動作条件は、通信端末3がビーコン装置2から受信するビーコン信号のRSSI値、すなわちビーコン装置2から通信端末3までの距離に応じて変わる。この動作条件テーブル37aには、RSSI値測定部36が測定したRSSI値により、処理部32が厳密に求めた距離の値に基づいて、細分化した動作条件が設定されていてもよい。
取得履歴データベース37bは、通信端末3の近距離無線通信部31がビーコン信号から識別情報を取得した日時を識別情報の取得履歴として記憶する取得履歴記憶部の一例として用いられる。なお、識別情報の取得日時は、ビーコン信号の受信日時として置き換えてもよい。
通知情報データベース37cには、識別情報に対応する通知情報が予め記憶される。出力部34が行う識別情報に基づく通知は、通知情報データベース37cに記憶される通知情報を用いて行われる。この通知情報の内容は、後述する図6、図7に示す出力イメージ、不図示のメッセージ、音声等である。
次に、記憶部37に格納される動作条件テーブル37a、取得履歴データベース37b及び通知情報データベース37cの構成例について、図3〜図5を参照して説明する。
図3は、動作条件テーブル37aの構成例を示す説明図である
動作条件テーブル37aは、識別情報、動作条件の各フィールドによって構成される。
識別情報フィールドには、識別情報が格納される。
動作条件フィールドは、取得履歴の判定基準、RSSI値の閾値の各フィールドによって構成される。
取得履歴の判定基準フィールドには、取得履歴データベース37bに格納される識別情報の取得履歴の判定基準が格納される。判定基準は、識別情報毎に設定されており、通信端末3が、過去の所定期間内に識別情報を所定の回数にわたって取得しているか否かに応じて動作条件が変わる。
RSSI値の閾値フィールドには、取得履歴の判定基準フィールドに対応する、RSSI値の閾値が、ビーコン装置2から通信端末3までの距離に読み替えて格納される。このため、RSSI値の閾値自体をRSSI値の閾値フィールドに格納してもよい。
図4は、取得履歴データベース37bの構成例を示す。
取得履歴データベース37bは、識別情報、取得日時の各フィールドによって構成される。
識別情報フィールドには、近距離無線通信部31がビーコン信号から取得した識別情報が格納される。
取得日時フィールドには、近距離無線通信部31がビーコン信号を受信して、識別情報を取得した日時が格納される。
図5は、通知情報データベース37cの構成例を示す説明図である。
通知情報データベース37cは、識別情報、通知情報の各フィールドによって構成される。
識別情報フィールドには、識別情報が格納される。
通知情報フィールドには、通信端末3がユーザに通知する情報の内容が格納される。通知情報には、例えば、植物の発育状況通知、洗濯機の動作通知等がある。
図6は、第1の通知情報の表示例を示す説明図である。
この例では、物品10をケース又はプランターに設けられる植物ポットとしており、ビーコン装置2は、ケース又はプランターに設置されているものとする。第1の通知情報は、植物の発育状況についてユーザに定期的(毎日、毎週、毎月)に通知される情報であり、通信端末3の出力部34における通知情報表示エリア34aに表示される。この通知情報表示エリア34aには、植物の成長状態をユーザに通知するイメージ図とメッセージが表示される。
図6Aに示す通知情報表示エリア34aには、植物の栽培開始から1ヶ月経過した旨のメッセージと共に、栽培開始から1ヶ月時点における標準的な植物の成長状態を示すイメージ図が表示される。また、図6Bに示す通知情報表示エリア34aには、植物の栽培開始から2ヶ月経過した旨のメッセージと共に、栽培開始から2ヶ月時点における標準的な植物の成長状態を示すイメージ図が表示される。なお、第1の通知情報は、ユーザに通知される時期によって図6Aから図6Bに示すように変化する。
ここで、図3の動作条件テーブル37a及び図5の通知情報データベース37cを参照して、ユーザに通知される第1の通知情報について説明する。第1の通知情報は、通知情報データベース37cに示されるように、識別情報001に対応して格納されているとする。動作条件テーブル37aには、ユーザの通信端末3がこの識別情報001を取得した際に第1の通知情報の通知を行うための動作条件が2種類格納されている。
通信端末3の処理部32は、識別情報001を取得した際に、動作条件テーブル37aと、取得履歴データベース37bとを参照する。
通常時、例えば、所定期間内にユーザに対して第1の通知情報が通知されていた場合には、動作条件となるRSSIの閾値は、ビーコン装置2から近距離L1以内の地点におけるものとなり、通信端末3を保持するユーザが植物ポットに設けられたビーコン装置2から近距離L1まで近づいた時点で、植物の発育状況が通知される。
他方、所定期間内にユーザが植物ポットに設けられたビーコン装置2から近距離L1に近づいておらず、植物の発育状況を知らせる第1の通知情報が通知されていない場合には、動作条件となるRSSIの閾値は、ビーコン装置2から遠距離L3以内の地点におけるものとなる。つまり、ユーザは、本来植物ポットの近距離L1にまで近づかなければ受けられない通知を、植物ポットから遠距離L3にいる場合にも受け取ることができるようになる。これにより通信端末3は、ユーザがビーコン装置2に近づいて通知情報を受け取ることを忘れている場合など、通知を受けていないことを検知し、ユーザへ植物の発育状況を確実に通知することが可能となる。
なお、ユーザが第1の通知情報を受け取っていない状況としては、ユーザの通信端末3がビーコン信号を受信していない場合と、ビーコン信号を受信しているものの動作条件を満たしていない場合とが考えられるが、いずれの場合であっても、所定期間内に通知情報を受け取っていない場合にRSSIの閾値を低減することで、ユーザが通知情報を受け取り易くすることができる。
なお、ケース又はプランターの周囲にカメラを備えておき、カメラが撮影した植物の写真を通知情報表示エリア34aに表示してもよい。また、植物を密閉されたケース内で育てるのであれば、ケース内の二酸化炭素濃度を測定するための濃度センサーを設けておき、この濃度センサーの測定結果を通知情報表示エリア34aに表示してもよい。
図7は、第2の通知情報の表示例を示す説明図である。この例では、物品10を洗濯機としている。ビーコン装置2は、洗濯機に設置されているものとする。第2の通知情報は、洗濯機の動作状況に関してユーザに通知される情報であり、通知情報表示エリア34aに表示される。通知情報表示エリア34a内には、ユーザが通知された情報の確認完了(洗濯物を取り出したこと)を指示するための完了ボタン33aが表示される。
ここで、図3の動作条件テーブル37aを参照して、ユーザに通知される第2の通知情報について説明する。第2の通知情報は、通知情報データベース37cに示されるように、識別情報002に対応して格納されているとする。動作条件テーブル37aには、ユーザの通信端末3がこの識別情報002を取得した際に第2の通知情報の通知を行うための動作条件が3種類格納されている。
洗濯機の動作が完了した後に、ビーコン装置2は、識別情報002を含むビーコン信号を送信する。
通常時、例えば、洗濯機の動作が完了した直後などであれば、動作条件となるRSSIの閾値は、ビーコン装置2から中距離L2以内の地点におけるものとなる。このため、通信端末3を保持するユーザが、洗濯機から近距離L1又は中距離L2まで近づいた時点で、通信端末3が洗濯物の取り出しを通知することが可能である。ユーザは通知を確認し、洗濯機から洗濯物を取り出した後、完了ボタン33aをタッチすると、以後の通知が行われなくなる。
しかし、ユーザが中距離L2から遠距離L3までの範囲にいたため、ビーコン信号を受信していながら、通信端末3がユーザに洗濯機の動作完了を通知していない場合がある。この場合、処理部32は、通信端末3がビーコン装置2から遠くにいても洗濯機の動作完了を通知可能となるように動作条件となるRSSIの閾値をビーコン装置2から遠距離L3までのものに変更する。これにより、通信端末3を保持するユーザが、中距離L2から遠距離L3までの範囲にいたとしても、洗濯が終わって一定時間が経過した場合には、通信端末3はユーザに洗濯機の動作完了を通知することができる。
また、ユーザが、複数回にわたって通信端末3が洗濯機の動作完了を通知されたとしても、多忙などの理由により、洗濯物の取り出しを行わない場合も想定される。このような場合に、通信端末3により何度も洗濯機の動作完了が通知されると、ユーザはこの通知を煩わしく感じやすい。そこで、処理部32は、識別情報の取得時に取得履歴データベース37bを参照し、所定時間内に所定の回数以上ビーコン信号を受信して識別情報を取得したか否かを判定する。
ここで、近距離無線通信部31がビーコン信号を受信して識別情報を取得すると、処理部32は出力部34による通知を必ず行うので、近距離無線通信部31がビーコン信号を受信して識別情報を取得した回数と、出力部34による通知回数は等しくなる。このため、例えば、通信端末3が過去30分以内に5回以上ビーコン信号を受信した後は、中距離L2から遠距離L3内に通信端末3が存在しても、通信端末3が通知を行わないようにする。これにより、頻繁に洗濯機の動作完了が通知されることがなくなり、ユーザは通知を煩わしく感じない。その後、ユーザが洗濯機に近づいて、例えば、ビーコン装置2から近距離L1内に通信端末3が存在するようになってから、改めてユーザに通知を行うようにしてもよい。
なお、通知情報表示エリア34aには、優先度(例えば、識別情報の番号順)に従って必要な情報が表示されるようにしてもよい。また、出力部34をスピーカーにより構成することで、第1又は第2の通知情報の内容を示す音声メッセージを出力してもよい。
図8は、通信システム1を構成する各部の動作例を示すシーケンス図である。
始めに、ビーコン装置2は、識別情報が付されたビーコン信号を送信する(S1)。ビーコン装置2がビーコン信号を送信する処理は一定周期で繰り返し行われる。
通信端末3は、ビーコン信号を受信し、識別情報を取得すると共に、受信したビーコン信号のRSSI値を測定する(S2)。次に、通信端末3は、取得した識別情報及び識別情報の取得履歴の判定基準から、動作条件となるRSSI値の閾値を選択し、測定したRSSI値が動作条件を満たすか否かを判定する(S3)、判定結果が動作条件を満たす場合に、この動作条件に対応する通知情報を取得する(S4)。そして、通信端末3は、通知情報を出力する(S5)。ユーザは、通信端末3から出力された通知情報を確認することができる。
図9は、通信端末3がビーコン信号を受信した時の詳細な処理例を示すフローチャートである。
始めに、近距離無線通信部31は、ビーコン信号を受信すると、このビーコン信号から識別情報を取得する(S11)。
次に、処理部32は、近距離無線通信部31が取得した識別情報が動作条件テーブル37a内に存在するか否かを判定する(S12)。識別情報が動作条件テーブル37a内に存在しなければ(S12のNO)、記憶部37の取得履歴データベース37bに識別情報の取得履歴を記憶し(S18)、本処理を終了する。
一方、識別情報が動作条件テーブル37a内に存在すれば(S12のYES)、RSSI値測定部36は、ビーコン信号のRSSI値を測定し(S13)、ビーコン信号のRSSI値を処理部32に供給する。なお、ステップS14におけるRSSI値の測定処理は、近距離無線通信部31が識別情報を取得する動作(S11)と同時、またはその前後に行ってもよい。
次に、処理部32は、動作条件テーブル37aを参照し、取得した識別情報、識別情報の取得履歴の判定基準、及びRSSI値の閾値に対応する動作条件を選択する(S14)。そして、処理部32は、識別情報の取得履歴及びRSSI値が選択した動作条件を満たすか否かを判定する(S15)。判定結果が選択した動作条件を満たさない場合(S15のNO)、記憶部37の取得履歴データベース37bに識別情報の取得履歴を記憶し(S18)、処理部32は本処理を終了する。
一方、判定結果が選択した動作条件を満たす場合(S15のYES)、処理部32は、取得した識別情報に対応する通知情報を通知情報データベース37cから取得する(S16)。そして、処理部32は、出力部34より通知情報を出力し(S17)、記憶部37の取得履歴データベース37bに識別情報の取得履歴を記憶した後に(S18)、本処理を終了する。
以上説明した第1の実施の形態例に係る通信システム1では、通信端末3がビーコン装置2から受信したビーコン信号の識別情報に基づいて、ユーザに通知情報を出力することができる。このとき、処理部32は、識別情報、識別情報の取得履歴の判定基準、及びRSSI値の閾値に基づいて動作条件を選択し、識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件を満たす場合に通知情報を出力する。このため、通信端末3は、ユーザに対して必要な情報を通知することができる。
[第2の実施の形態例]
次に、本発明の第2の実施の形態例に係る通信システムについて説明する。
図10は、第2の実施の形態例に係る通信システム1Aの構成例を示すブロック図である。この通信システム1Aは、通信端末3が外部の通知情報サーバ4から通知情報を取得するものである。
通信システム1Aは、上述したビーコン装置2、通信端末3に加えて、通知情報サーバ4を備える。
通信端末3の端末側通信部35は、移動体通信網やLAN等からなるネットワークNを介して通知情報サーバ4と通信可能である。この端末側通信部35は、処理部32による判定結果が動作条件を満たす場合に、識別情報を通知情報サーバ4に送信して、識別情報に対応する通知情報の送信を要求するネットワーク通信部の一例として用いられる。
通信端末3の出力部34は、通知情報サーバ4から送信された通知情報を用いてユーザに通知を行う。
通信端末3の記憶部37は、動作条件テーブル37a、取得履歴データベース37bだけを備えており、通知情報データベース37cは備えていない。
通知情報サーバ4は、サーバ側通信部41、処理部42及びサーバ側記憶部43を備える。通知情報サーバ4は、識別情報に対応する通知情報を予めサーバ側記憶部43に記憶し、通信端末3とネットワークNを介して通信可能である。
サーバ側通信部41は、通信端末3から識別情報を受信し、識別情報を処理部42に渡す。また、サーバ側通信部41は、処理部42から受け取った識別情報に対応する通知情報を通信端末3に送信する。
処理部42は、サーバ側通信部41が受信した識別情報に応じた通知情報をサーバ側記憶部43の通知情報データベース43aから取得する。そして、処理部42は、識別情報の送信元である通信端末3に対して、サーバ側通信部41を通じて通知情報を配信する。
サーバ側記憶部43は、上述した通信端末3の通知情報データベース37cと同様の構成とした通知情報データベース43aを備える。通知情報データベース43aには、識別情報に対応する通知情報が予め記憶されている。
上述したように通信端末3の記憶部37は通知情報データベース37cを有していない。このため、通信端末3は、ビーコン信号の受信時に、識別情報の取得履歴及びRSSI値に対応する動作条件が満たすか否かを判定し、判定結果が動作条件を満たす場合に、通知情報サーバ4に識別情報を送信する。そして、通知情報サーバ4は、通信端末3から受信した識別情報に対応する通知情報を通信端末3に配信する。通信端末3は通知情報サーバ4から配信された通知情報を受信すると、出力部34に通知情報を出力する。これによりユーザが通知情報を確認することができる。
図11は、通信システム1Aを構成する各部の動作例を示すシーケンス図である。
図11のステップS21〜S23の処理は、上述した図8のステップS1〜S3の処理と同じであるため詳細な説明を省略する。
ステップS23で通信端末3が識別情報の取得履歴及びRSSI値に対応する動作条件を選択し、識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件を満たすか否かを判定する。判定結果が動作条件を満たす場合には、通信端末3が通知情報サーバ4に識別情報を送信する(S24)。
通知情報サーバ4は、通信端末3から識別情報を受信した後、この識別情報に対応する通知情報を通知情報データベース43aから取得する。そして、通知情報サーバ4は、識別情報に対応する通知情報を通信端末3に配信する(S25)。
通信端末3は、通知情報サーバ4から受信した通知情報を出力部34に出力する(S26)。
以上説明した第2の実施の形態例に係る通信システム1Aでは、通知情報サーバ4が通知情報データベース43aを備えている。このため、通信端末3は、通知情報サーバ4から識別情報に対応する通知情報を受信し、ユーザに通知情報を通知することが可能である。このように通知情報サーバ4は、通知情報データベース43aを備えているため、各通信端末3が通知情報データベース37cを有しているのと比べて、通知情報データベース43aを最新の内容に更新するためのメンテナンスを容易に行うことができる。また、通信端末3は、記憶部37に通知情報データベース37cを備えなくてもよいので、記憶部37の記憶容量を削減することができる。これにより、通知情報を提供する者が通知の内容を変更したい場合に、各通信端末3の通知情報データベース37cを個別に更新しなくても、通知情報サーバ4にある通知情報データベース43aを書き換えるだけで、ユーザによる通信端末3のアップデート作業の必要なく、すべての通信端末3の通知内容を変更できる。
[第3の実施の形態例]
次に、本発明の第3の実施の形態例に係る通信システムについて説明する。
図12は、第3の実施の形態例に係る通信システム1Bの構成例を示すブロック図である。通信システム1Bは、通信端末3がビーコン信号から取得した識別情報と、ビーコン信号のRSSI値とを通知情報サーバ4に送信し、通知情報サーバ4が動作条件を選択し、識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件を満たすか否かを判定した後、通信端末3に通知情報を配信する。
この通信システム1Bでは、第1の実施の形態例において、通信端末3が記憶部37に記憶されていた各種の情報が外部の通知情報サーバ4に予め記憶される。このため、通信端末3の記憶部37は、第1の実施の形態例における動作条件テーブル37a、取得履歴データベース37b及び通知情報データベース37cを備えていない。
通信端末3の端末側通信部35は、ビーコン信号から取得した識別情報と、ビーコン信号のRSSI値とを通知情報サーバ4に送信する処理を、全てのビーコン信号を受信する度に行う。
上述したように通知情報サーバ4は、サーバ側通信部41、処理部42、サーバ側記憶部43を備える。
サーバ側通信部41は、ネットワークNを介して通信端末3から識別情報及びRSSI値を受信する。そして、サーバ側通信部41は、処理部42による判定結果が動作条件を満たす場合に、識別情報の送信元である通信端末3に判定結果及び通知情報を配信する。また、通知情報サーバ4は、通信端末3がビーコン信号から取得した識別情報の取得履歴を取得履歴データベース43cに記憶する制御を行う。
処理部42は、通信端末3がビーコン信号を受信した時に、通信端末3による識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件を満たすか否かを判定する判定部の一例として用いられる。そして、処理部42は、動作条件テーブル43bを参照し、サーバ側通信部41が受信した識別情報及びRSSI値に基づいて、動作条件の判定を行う。判定の結果、識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件を満たす場合、処理部52は、通信端末3から受信した識別情報に対応する通知情報を通知情報データベース43aから読み出し、サーバ側通信部41を通じて通信端末3に通知情報を配信する。
サーバ側記憶部43は、通知情報データベース43a、動作条件テーブル43b及び取得履歴データベース43cを備える。通知情報データベース43a、動作条件テーブル43b及び取得履歴データベース43cは、いずれも通知情報データベース37c、動作条件テーブル37a及び取得履歴データベース37bと同様の構成としている。
なお、取得履歴データベース43cには、通信端末3の近距離無線通信部31がビーコン信号から識別情報を取得したときに通信端末3から送信され、通知情報サーバ4が受信した識別情報の取得履歴が格納される。また、処理部42は、通信端末3に一意に割り振られる端末識別IDに紐付けた識別情報の取得履歴を取得履歴データベース43cに記憶する制御を行うため、通信端末3の識別情報の取得履歴を通信端末3毎に管理することが可能である。
図13は、通信システム1Bを構成する各部の動作例を示すシーケンス図である。
図13のステップS31,S32の処理は、上述した図11のステップS21,S22の処理と同じであるため詳細な説明を省略する。
ステップS32にて通信端末3がビーコン信号から識別情報を取得し、ビーコン信号のRSSI値を測定した後、通信端末3の端末側通信部35は、通知情報サーバ4に識別情報と、ビーコン信号のRSSI値を送信する(S33)。ステップS31〜S33の処理は、一定周期で繰り返し行われる。
ステップS33の後、通知情報サーバ4の処理部42は、サーバ側通信部41を通じて通信端末3から受信した識別情報及びRSSI値と、取得履歴データベース43cから読出した識別情報の取得履歴に基づいて、動作条件テーブル43bより動作条件を選択し、識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件を満たすか否かを判定する(S34)。判定結果が動作条件を満たす場合に、処理部42は、識別情報に対応する通知情報を通知情報データベース43aから取得し、サーバ側通信部41を通じて判定結果と共に通知情報を通信端末3に配信する(S35)。
通信端末3の処理部32は、端末側通信部35を通じて通知情報サーバ4から判定結果及び受信した通知情報を処理部32に渡す。処理部32は、判定結果が動作条件を満たす場合に、出力部34に通知情報を出力し(S36)、ユーザに対して識別情報に基づく通知を行う。
以上説明した第3の実施の形態例に係る通信システム1Bでは、通知情報サーバ4の処理部42は、サーバ側記憶部43に備えた動作条件テーブル43bを参照して、通信端末3から受信した識別情報に対応する動作条件を選択し、識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件を満たすか否かを判定する。通信端末3は、通知情報サーバ4に識別情報を送信した後、通知情報サーバ4から識別情報に対応する通知情報が配信されたときに通知を行う。このため、通信端末3は、通知情報サーバ4から通知情報が配信されない場合には通知を行わない。つまり、通信端末3は、ビーコン信号の受信に伴う処理を行う必要がなく、処理部32の処理負荷を低減することができる。
[第4の実施の形態例]
次に、本発明の第4の実施の形態例に係る通信システムについて説明する。
図14は、第4の実施の形態例に係る通信システム1Cの構成例を示すブロック図である。この通信システム1Cでは、通信端末3が記憶部37に記憶していた情報を外部の2つのサーバが分散して記憶する。
通信システム1Cは、上述した第2の実施の形態例に係る通信システム1Aが備えるビーコン装置2、通信端末3及び通知情報サーバ4に加えて、管理サーバ5を備える。
通信端末3は、記憶部37に動作条件テーブル37a、取得履歴DB37b及び通知情報DB37cを備えておらず、各種の判定及び情報の取得を通知情報サーバ4と管理サーバ5により行う。
通信端末3の端末側通信部35は、近距離無線通信部31がビーコン信号から取得した識別情報と、RSSI値測定部36が測定したビーコン信号のRSSI値とを管理サーバ5に送信する処理を、近距離無線通信部31がビーコン信号を受信する度に行う。そして、通信端末3は、管理サーバ5に識別情報を送信し、管理サーバ5から受信した判定結果が動作条件を満たす場合には、識別情報を通知情報サーバ4へ送信し、通知情報サーバ4に通知情報の配信を要求する。その後、通信端末3は、通知情報サーバ4から通知情報が配信された場合に、ユーザに通知を行う。
通信システム1Cにおける通知情報サーバ4は、通信システム1Aにおける通知情報サーバ4と同様に、サーバ側記憶部43に通知情報データベース43aだけを備える。この通知情報データベース43aには、識別情報と通知情報が関連づけて記憶されている。
管理サーバ5は、サーバ側通信部51、処理部52及びサーバ側記憶部53を備える。管理サーバ5は、ネットワークNを介して通信端末3と通信可能である。管理サーバ5は、通信端末3が過去にビーコン信号から取得した識別情報の取得履歴を通信端末3毎に記憶している。そして、管理サーバ5は、通信端末3から受信した識別情報及びRSSI値と、識別情報の取得履歴に基づいて、動作条件の判定を行い、判定結果を通信端末3に配信する。
サーバ側通信部51は、通信端末3から識別情報及びRSSI値を受信する。また、サーバ側通信部51は、処理部52が動作条件テーブル53aを参照して判定した判定結果を通信端末3に送信する。
処理部52は、サーバ側通信部51が受信した識別情報及びRSSI値に応じた判定結果をサーバ側通信部51に渡す。また、処理部52は、RSSI値をサーバ側記憶部53に記憶する。
サーバ側記憶部53は、動作条件テーブル53a及び取得履歴データベース53bを備える。動作条件テーブル53a、取得履歴データベース53bは、上述した第1の実施の形態例に係る通信端末3の記憶部37が備える動作条件テーブル37a、取得履歴データベース37bと同様の構成としている。なお、取得履歴データベース53bには、通信端末3に一意に割り振られる端末識別IDに識別情報の取得履歴を紐付けて記憶されている。このため、サーバ側記憶部53は、識別情報の取得履歴を通信端末3毎に管理することが可能である。
そして、処理部52は、動作条件テーブル53aを参照し、サーバ側通信部51が受信した識別情報及びRSSI値と、識別情報の取得履歴とに基づいて、動作条件の判定を行う。判定の結果、識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件を満たす場合、処理部52は、サーバ側通信部51により通信端末3に判定結果を配信する。また、処理部52は、通信端末3がビーコン信号から取得した識別情報の取得履歴を取得履歴データベース53bに記憶する制御を行う。
通信端末3の処理部32は、端末側通信部35を通じて管理サーバ5から判定結果を受信すると、通知情報サーバ4に識別情報を送信する。通知情報サーバ4の処理部42は、サーバ側通信部41を通じて通信端末3から受信した識別情報に対応する通知情報を通知情報データベース43aから読み出し、識別情報の送信元である通信端末3に通知情報を配信する。そして、通信端末3の処理部32は、端末側通信部35を通じて通知情報サーバ4から受信した通知情報を出力部34に出力する。
図15は、通信システム1Cを構成する各部の動作例を示すシーケンス図である。
図15のステップS41〜S43の処理は、上述した図13のステップS31〜S33の処理と同じであるため詳細な説明を省略する。
ステップS43で通信端末3が管理サーバ5に識別情報と、ビーコン信号のRSSI値を送信した後、管理サーバ5の処理部52は、受信した識別情報と、ビーコン信号のRSSI値に基づいて、動作条件テーブル53aより動作条件を選択し、識別情報の取得履歴及びRSSI値が動作条件を満たすか否かを判定する(S44)。判定結果が動作条件を満たす場合に、処理部52は、サーバ側通信部51を通じて通信端末3に動作条件の判定結果を送信する(S45)。
通信端末3の処理部32は、管理サーバ5から受信した判定結果が動作条件を満たす場合に、通知情報サーバ4に識別情報を送信する(S46)。通知情報サーバ4は、通信端末3から受信した識別情報に対応する通知情報を通知情報データベース43aから取得し、識別情報の送信元である通信端末3に通知情報を配信する(S47)。
そして、通信端末3は、通知情報サーバ4から受信した通知情報を出力部34に出力し(S48)、ユーザに通知を行う。
以上説明した第4の実施の形態例に係る通信システム1Cでは、通知情報サーバ4が通知情報データベース43aを備え、管理サーバ5が動作条件テーブル53a、取得履歴データベース53bを備える。ここで、通信端末3がビーコン信号から識別情報を取得した過去の取得履歴は通信端末3毎に特定可能であるため、安全性の高い管理サーバ5に識別情報の取得履歴を格納されることで情報漏洩の危険性を低減している。一方、通知情報は、他のユーザが用いる通信端末3に対しても通知される汎用的な情報であるため、通知情報サーバ4に格納する。このように情報の種類に応じて、サーバに格納する情報を分散させることで通信システム1C全体の情報漏洩に対する安全性を高めることができる。
また、管理サーバ5は、動作条件テーブル53aを参照して動作条件の判定を行い、通知情報サーバ4は、通信端末3に識別情報に対応する通知情報を配信する。このように動作条件の判定と、通知情報の配信を2種類のサーバで行うことにより、1台のサーバだけで処理を行う場合と比べて負荷が低減される。
なお、管理サーバ5、通知情報サーバ4は同一のサーバであってもよい。この場合、上述した第3の実施の形態例に係る通知情報サーバ4と同様の構成となる。
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…通信システム、2…ビーコン装置、3…通信端末、10…物品、21…送信部、22…記憶部、31…近距離無線通信部、32…処理部、33…入力部、34…出力部、35…端末側通信部、36…RSSI値測定部、37…記憶部、37a…動作条件テーブル、37b…取得履歴データベース、37c…通知情報データベース

Claims (9)

  1. 識別情報をビーコン信号により送信する近距離無線送信装置と、前記ビーコン信号を受信可能な通信端末とを含む通信システムであって、
    前記通信端末は、
    前記ビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に含まれる識別情報を取得すると共に、前記ビーコン信号の受信信号強度を測定するビーコン信号受信部と、
    前記識別情報の取得履歴を記憶する取得履歴記憶部と、
    前記識別情報毎に、過去の前記識別情報の取得履歴に対する判定基準と、前記ビーコン信号の前記受信信号強度に対する判定基準とを組み合わせた動作条件を予め記憶する記憶部と、
    前記ビーコン信号受信部が前記ビーコン信号から前記識別情報を取得する時に、前記取得履歴及び前記受信信号強度が前記動作条件を満たすか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果が前記動作条件を満たす場合に、前記識別情報に基づく通知を行う通知部と、を備える
    通信システム。
  2. 前記記憶部は、さらに、前記識別情報に対応する通知情報を予め記憶し、
    前記通知部は、前記判定結果が前記動作条件を満たす場合に、前記識別情報に対応する前記通知情報を用いた通知を行う
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記識別情報に対応する通知情報を予め記憶し、前記通信端末とネットワークを介して通信可能なサーバを更に含み、
    前記通信端末は、さらに、
    前記判定結果が前記動作条件を満たす場合に、前記識別情報を前記サーバに送信して、前記識別情報に対応する前記通知情報の送信を要求するネットワーク通信部を更に備え、
    前記通知部は、前記サーバから送信された前記通知情報を用いた通知を行う
    請求項1に記載の通信システム。
  4. 識別情報をビーコン信号により送信する近距離無線送信装置と、前記ビーコン信号を受信可能な通信端末と、前記通信端末とネットワークを介して通信可能なサーバとを含む通信システムであって、
    前記通信端末は、
    前記ビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に含まれる識別情報を取得すると共に、前記ビーコン信号の受信信号強度を測定するビーコン信号受信部と、
    前記識別情報及び前記受信信号強度を示す情報を前記サーバに送信するネットワーク通信部と、
    前記サーバから送信された判定結果が動作条件を満たす場合に、前記識別情報に基づく通知を行う通知部と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記通信端末から送信される前記識別情報及び前記受信信号強度を示す情報を受信するサーバ側通信部と、
    前記通信端末の、前記識別情報の取得履歴を記憶する取得履歴記憶部と、
    前記識別情報毎に、過去の識別情報の取得履歴に対する判定基準と、前記ビーコン信号の受信信号強度に対する判定基準とを組み合わせた前記動作条件を予め記憶する記憶部と、
    前記識別情報の受信時に、前記識別情報の取得履歴及び前記受信信号強度が前記動作条件を満たすか否かを判定する判定部とを備え、
    前記サーバ側通信部は、前記判定部による判定結果を前記通信端末に送信する
    通信システム。
  5. 前記記憶部は、さらに、前記識別情報に対応する通知情報を予め記憶し、
    前記サーバ側通信部は、前記判定結果が前記動作条件を満たす場合に、前記判定結果及び前記通知情報を前記通信端末に送信し、
    前記通知部は、受信した前記通知情報を用いた通知を行う
    請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記過去の識別情報の取得履歴に対する判定基準は、前記通信端末が、所定の時間内に前記識別情報を所定の回数取得しているか否かに対応する基準である
    請求項1から5のいずれか一項に記載の通信システム。
  7. ビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に含まれる識別情報を取得すると共に、前記ビーコン信号の受信信号強度を測定するビーコン信号受信部と、
    前記識別情報の取得履歴を記憶する取得履歴記憶部と、
    前記識別情報毎に、過去の識別情報の取得履歴に対する判定基準と、前記ビーコン信号の受信信号強度に対する判定基準とを組み合わせた動作条件を予め記憶する記憶部と、
    前記ビーコン信号の受信時に、前記取得履歴及び前記受信信号強度が前記動作条件を満たすか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果が前記動作条件を満たす場合に、前記識別情報に基づく通知を行う通知部と、を備える
    通信端末。
  8. 前記記憶部は、さらに、前記識別情報に対応する通知情報を予め記憶し、
    前記通知部は、前記判定結果が前記動作条件を満たす場合に、前記識別情報に対応する前記通知情報を用いた通知を行う
    請求項7に記載の通信端末。
  9. 前記判定結果が前記動作条件を満たす場合に、ネットワークを介してサーバと通信し、前記識別情報に対応する前記通知情報の送信を要求するネットワーク通信部を更に備え、
    前記通知部は、前記サーバから送信された前記通知情報を用いた通知を行う
    請求項7に記載の通信端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020113995A (ja) * 2018-02-28 2020-07-27 三菱電機株式会社 無線端末、管理システム、及び、スリープ判断方法

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