JP2017138802A - 付加金支払い支援装置、付加金支払い支援システム及び付加金支払い支援方法 - Google Patents

付加金支払い支援装置、付加金支払い支援システム及び付加金支払い支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支払者の意思を反映して適切に寄付金を算出する。【解決手段】寄付金支払い支援方法において、ホームサーバが、住宅での電力消費量を算出する工程と、ホームサーバが、住宅で電力が消費された場合に電気料金とは別に支払われる寄付金を算出する工程と、ホームサーバが、算出した寄付金の引き落とし処理の実行を銀行サーバに対して要求する工程と、をそれぞれ実施する。また、寄付金を算出する工程において、ホームサーバは、寄付金の支払者により指定された寄付金の算出条件に従って、電力消費量の算出値に応じた寄付金を算出する。【選択図】図14

Description

本発明は、付加金支払い支援装置、付加金支払い支援システム及び付加金支払い支援方法に係り、対象エリアでエネルギーが使用された場合にエネルギー使用料金とは別に支払われる付加金の支払いを支援する装置、システム及び方法に関する。
環境税や環境保全用の寄付金等、エネルギー使用者がエネルギー使用料金とは別に支払う付加金は、既に知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。特許文献1や2には、付加金の一例として、電力使用者に課される付加料金(具体的には、電力産業基盤基金や税金)が記載されている。この付加料金は、電気料金に一定の比率を乗じることで算出されることになっている。
特開2012−16272号公報 特開2014−228948号公報
ところで、特許文献1や2のように、所定の比率をエネルギー使用料金に乗じることで付加金の金額が算出する場合において、上記の比率が政策的に決められた固定値であると、付加金の支払者の意思が反映され難くなってしまう。付加金が寄付金等のように支払者の善意によって支払われる性質のものである場合には、尚更、付加金の支払者の意思が的確に反映されるように付加金の金額を決める必要がある。
また、付加金の送金先(すなわち、付加金を利用する機関)の候補が複数存在する場合には、当該複数の候補の中から実際の送金先を選ばれることになるが、その際には、寄付金の支払者の意思を考慮して選ばれるのが望ましい。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、支払者の意思を反映して適切に付加金を決定することが可能な付加金支払い支援装置及び付加金支払い支援方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、付加金の送金先の候補が複数存在する場合に、支払者の意思を考慮した上で、実際の送金先を適切に選ぶことが可能な付加金支払い支援システムを提供することである。
前記課題は、本発明の付加金支払い支援装置によれば、(A)対象エリアでのエネルギー使用量を算出する第1算出部と、(B)前記対象エリアでエネルギーが使用された場合にエネルギー使用料金とは別に支払われる付加金を算出する第2算出部と、(C)前記付加金の支払者により指定された前記付加金の算出条件を記憶する記憶部と、(D)前記第2算出部が算出した前記付加金の支払いに関する処理を実行する処理実行装置に対して、前記処理の実行を要求する要求部と、を有し、(E)前記第2算出部は、前記記憶部に記憶された前記算出条件に従って、前記第1算出部による前記エネルギー使用量の算出値に応じた前記付加金を算出することにより解決される。
上記のように構成された本発明の付加金支払い支援装置では、付加金の支払者により指定された付加金の算出条件に従って、対象エリアでのエネルギー使用量に応じた付加金を算出する。すなわち、本発明の付加金支払い支援装置は、付加金の算出条件として支払者が指定した条件を採用する。これにより、本発明では、付加金が支払者の意思を反映して決められるようになる。
また、上記の付加金支払い支援装置において、前記記憶部は、前記エネルギー使用料金に対する前記付加金の比率を前記算出条件として記憶するとともに、前記エネルギー使用料金の単価を記憶しており、前記第1算出部は、前記エネルギー使用量を算出するとともに、前記単価と前記エネルギー使用量とに基づいて前記エネルギー使用料金を算出し、前記第2算出部は、前記第1算出部により算出された前記エネルギー使用料金に対して前記記憶部に記憶された前記比率を乗じることで前記付加金を算出してもよい。
上記の構成では、エネルギー使用料金の算出値に対して、支払者が指定した比率を乗じることによって付加金が算出される。かかる構成であれば、比較的簡単な算出方法にて付加金を算出することが可能となる。
また、上記の付加金支払い支援装置において、前記要求部は、前記支払者の口座から前記付加金に応じた金額を引き落とす前記処理を実行する前記処理実行装置に対して、前記処理の実行を要求してもよい。
上記の構成では、処理実行装置に対して、支払者の口座から付加金に応じた金額を引き落とす処理の実行を要求する。かかる構成であれば、付加金の支払いを自動化することが可能となり、支払者にとって付加金の支払いが容易になる。
また、前述の課題は、本発明の付加金支払い支援システムによれば、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の付加金支払い支援装置と、前記付加金支払い支援装置と通信可能な管理装置と、を有し、前記付加金支払い支援装置は、前記付加金の利用に関して前記支払者が設定した事項を示すデータを、前記管理装置に向けて送信し、前記管理装置は、前記データを受信すると、前記付加金の送金先についての複数の候補の中から、前記データが示す前記事項とマッチングする前記候補を特定することにより解決される。
上記の構成では、付加金の送金先について複数設定された候補のうち、支払者の設定事項とマッチングする候補を特定する。この際に特定された候補は、支払者の意思を反映して選ばれたものである。したがって、特定された候補を実際の付加金の送金先とすることにより、支払者の意思を考慮して当該送金先を決定することが可能となる。
また、上記の付加金支払い支援システムにおいて、前記管理装置は、複数の前記候補の中から、前記データが示す前記事項とマッチングする前記候補を特定すると、特定した該候補を前記付加金支払い支援装置に報知すると好適である。
上記の構成では、付加金の送金先について複数設定された候補の中から、支払者の設定事項とマッチングする候補を特定した後、当該候補を付加金支払い支援装置に報知する。これにより、支払者は、特定された候補を確認し、当該候補が付加金の送金先として適切であるか否かを判定することが可能となる。
また、上記の付加金支払い支援システムにおいて、前記管理装置は、複数の前記候補の中から、前記データが示す前記事項とマッチングする前記候補を複数特定した場合には、特定した該候補のうち、前記付加金の合計金額について設定された目標値に対する実際の前記合計金額の割合が最も高い前記候補を、前記付加金支払い支援装置に報知すると更に好適である。
上記の構成では、支払者の設定事項とマッチングする候補を複数特定した場合、そのうち、付加金の合計金額について設定された目標値に対する実際の合計金額の割合(すなわち、目標達成度)が最も高い候補を、付加金支払い支援装置に報知する。これにより、支払者の設定事項とマッチングする候補を複数特定した場合であっても、実際に付加金の送金先とする候補を適切に絞り込むことが可能となる。
また、上記の付加金支払い支援システムにおいて、前記付加金の送金先に関する情報を表示する表示器を有し、該表示器は、前記付加金の送金先における前記付加金の利用用途に関する前記情報を表示すると尚一層好適である。
上記の構成では、付加金の送金先に関する情報として、当該送金先における付加金の利用用途に関する情報が表示器に表示される。これにより、付加金の支払者は、表示器に表示された情報を見ることで、付加金の利用用途を把握し、その上で付加金の算出条件等を指定することが可能となる。
また、前述の課題は、本発明の付加金支払い支援方法によれば、(A)コンピュータが、対象エリアでのエネルギー使用量を算出する工程と、(B)コンピュータが、前記対象エリアでエネルギーが使用された場合にエネルギー使用料金とは別に支払われる付加金を算出する工程と、(C)コンピュータが、算出した前記付加金の支払いに関する処理を実行する処理実行装置に対して、前記処理の実行を要求する工程と、を有し、(D)前記付加金を算出する工程において、コンピュータは、前記付加金の支払者により指定された前記付加金の算出条件に従って、前記エネルギー使用量の算出値に応じた前記付加金を算出することにより解決される。
上記の方法によれば、付加金の支払者の意思を反映して付加金を適切に決めることが可能となる。
本発明によれば、付加金の支払者の意思を反映して付加金を適切に決めることが可能となる。また、本発明によれば、付加金の送金先の候補が複数設定されている場合に、支払者の意思を反映した上で、当該複数の候補の中から実際の付加金の送金先を選ぶことが可能となる。以上の効果により、エネルギー消費者に対して寄付金等の付加金を募集する場合に、各エネルギー消費者(付加金の支払者)は、自己の意思や意欲を反映した形で付加金を支払うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る付加金支払い支援システムの構成を示す図である。 寄付金を募集する機関のホームページの一例を示す図である。 機関のリスト画面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る付加金支払い支援システムの構成機器の機能に関する図である。 設定事項の入力画面を示す図である。 寄付金比率の入力画面を示す図である。 送金先の候補に関するマッチング結果の確認画面を示す図である。 実績通知画面を示す図である。 リストテーブルの説明図である。 送金先テーブルの説明図である。 初期プロセスの流れを示す図である。 送金先決定プロセスの流れを示す図である。 送金先決定プロセス中のマッチングに関する手順を示す図である。 寄付金支払いプロセスの流れを示す図である。 目標達成度算出プロセスの流れを示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下では、対象エリアとして一つの住宅Hを例に挙げて説明することとする。ここで、「対象エリア」とは、本発明が適用される範囲(エリア)を示す概念であり、具体的には、エネルギー使用量及び後述の寄付金が算出される対象地域を示している。なお、対象エリアについては、住宅Hに限定されるものではなく、住宅H以外の建物、例えば商業ビル、工場内の建屋、店舗等であってもよい。あるいは、イベント会場、公園及び商店街等、建物以外のエリア(地区、地域)を対象エリアとして設定してもよい。
<<本実施形態に係る付加金支払い支援システムの用途>>
先ず、本実施形態に係る付加金支払い支援システム(以下、本システムS)の用途について説明する。本システムSは、寄付金の募集、支払い及び送金を円滑化する目的で構築されたものである。「寄付金」とは、付加金の一例であり、主に環境貢献活動に利用される。より具体的に説明すると、環境貢献活動を企画する組合や団体あるいは企業等(以下、機関)が寄付金を募集し、自己のホームページ(HP)に寄付金募集の記事を掲載する。当該機関のHPを閲覧した者のうち、寄付金募集に応じる者(以下、自発的寄付者)は、所定の応募手続きを行い、所定の金額の寄付金を支払うことになる。
本実施形態では、自発的寄付者による応募の他にも寄付金取得経路が存在する。もう一つの寄付金取得経路に説明すると、住宅Hでエネルギーを使用する者(つまり、住宅Hの居住者)に対してエネルギー使用量に応じた寄付金の支払いを課している。より具体的に説明すると、各住宅Hの居住者(厳密には、本システムSが適用されるエリアに存在する住宅Hの居住者)には、毎月、その月において宅内で消費した総電力量に応じた金額の寄付金が自動的に請求される。したがって、各住宅Hの居住者は、宅内で電力を使用すると、その分の電気料金とは別に、電力消費量に応じた寄付金を支払うことになる。すなわち、各住宅Hの居住者は、上記の寄付金取得経路(以下、従量制寄付)における寄付金の支払者に該当する。
ちなみに、本実施形態では、宅内での電力消費量に応じて寄付金の金額を決めているが、電力以外のエネルギーの使用量、例えば水道水の使用量やガスの使用量等に応じて寄付金の金額を決めてもよい。また、本実施形態では、従量制寄付における寄付金の請求が月毎に行われていることとしたが、寄付金の請求サイクルについては任意に決めることができ、日毎、週毎若しくは年毎に行われてもよい。
<<本実施形態に係る付加金支払い支援システムの概略構成>>
次に、本システムSの概略構成について図1を参照しながら説明する。なお、図1に示すケースでは、機関(図1中、記号A〜Cにて表記)の数が3つになっているが、機関の数については任意の数とすることが可能である。
本システムSは、上述した従量制寄付における寄付金の支払いや送金等を支援するものである。本システムSは、図1に示すように、ホームサーバ1と、ユーザ端末2と、センターサーバ3と、機関サーバ4と、銀行サーバ5と、を主な構成機器として有する。
ホームサーバ1は、コンピュータ(サーバコンピュータ)の一例である。このホームサーバ1は、各住宅H(厳密には、本システムSが適用されるエリアに存在する住宅H)に設置されており、宅内においてHEMS(Home Energy Management System)を構築している。
HEMSにおいて、ホームサーバ1は、宅内に設けられた電気機器の状態をモニタリングする。また、ホームサーバ1は、宅内の分電盤に設置された電力センサ6と通信し、宅内の消費電力を示すデータ(消費電力データ)を電力センサ6から取得する。さらに、ホームサーバ1は、電力センサ6から取得した消費電力データに基づいて、宅内における月別の電力消費量(総量)を集計する。さらにまた、ホームサーバ1は、電力消費量の集計結果(すなわち、当月の総電力消費量)から当月の電気料金(エネルギー使用料金に相当)を算出する。また、ホームサーバ1は、宅内ネットワークを通じて宅内の電気機器と通信し、当該機器の運転を遠隔で制御することが可能である。
そして、本実施形態において、ホームサーバ1は、本発明の「付加金支払い支援装置」として機能する。具体的に説明すると、ホームサーバ1は、当月の電気料金を算出すると、これに併せて当月の寄付金を算出する。そして、ホームサーバ1は、算出した金額の寄付金の支払いを支援するためにセンターサーバ3と通信し、センターサーバ3を介して銀行サーバ5に対して引き落とし処理の実行を要求する。「引き落とし処理」は、寄付金の支払いに関する処理に相当し、ホームサーバ1が設置された住宅Hの居住者が利用する銀行口座(以下、単に口座と呼ぶ)から寄付金に応じた金額を自動的に引き落とし、所定の送金先に送金する処理である。なお、寄付金に応じた金額は、寄付金と同額の金額であってもよく、寄付金の他に手数料の諸経費等を含んだ金額であってもよい。
ちなみに、ホームサーバ1は、上述した各機能をAPI(Application Programming Interface)として提供している。これにより、ホームサーバ1の機能については、他の機器、例えば、ユーザ端末2から利用することが可能である。
ユーザ端末2は、住宅Hの居住者がホームサーバ1の機能を利用する際にインターフェース機器として用いられる機器である。このユーザ端末2は、住宅Hの居住者が保有するPC、スマートフォン若しくはPDA(Personal Data Assistant)によって構成することが可能である。以下では、PDAによって構成されたユーザ端末2を例に挙げて説明する。
ユーザ端末2は、ホームサーバ1と通信して、ホームサーバ1から諸処のデータを送受信する。また、ユーザ端末2は、ホームサーバ1から受信したデータが示す映像を、表示画面をなすタッチパネル2aに表示させる。具体的に説明すると、ユーザ端末2は、ホームサーバ1が算出した当月の電力消費量や電気料金を示すデータを受信する。これにより、当月の電力消費量や電気料金の算出値がタッチパネル2aに表示されるようになる。
また、ユーザ端末2は、インターネットやモバイル通信ネットワーク等の外部通信ネットワークGNに接続されており、同ネットワークに接続された機器と通信する。そして、ユーザ端末2は、公知のブラウザ機能により、外部通信ネットワークGNに接続された機器からデータを受信して展開することで、当該データが示す画像等をタッチパネル2aに表示する。以上のように本実施形態においてユーザ端末2は、表示器として機能する。
また、ユーザ端末2は、タッチパネル2aを通じてユーザ操作(すなわち、住宅Hの居住者が行う入力操作)を受け付ける。ユーザ端末2は、ユーザ操作を受け付けると、その操作内容(すなわち、入力情報)を特定し、特定した操作内容を示すデータをホームサーバ1に向けて送信する。そして、ホームサーバ1は、当該データを受信することにより、住宅Hの居住者が入力した入力情報を取得するようになる。
センターサーバ3は、本システムSの運営会社が設置したサーバコンピュータによって構成されており、外部通信ネットワークGNを介してホームサーバ1、機関サーバ4及び銀行サーバ5と通信する。このセンターサーバ3は、管理装置として機能し、機関の登録状況や寄付金の送金先等を管理する。また、センターサーバ3は、各住宅Hの居住者が従量制寄付における寄付金の送金先を指定するにあたり、後述のマッチングを実施する。そして、センターサーバ3は、マッチングの結果をホームサーバ1に報知する。ホームサーバ1に報知されたマッチング結果は、ホームサーバ1からユーザ端末2に転送され、ユーザ端末2のタッチパネル2aに表示されるようになる。
機関サーバ4は、各機関に設置されたサーバコンピュータであり、当該各機関のホームページを示すデータ(HPデータ)を配信する。このHPデータは、外部通信ネットワークGNを経由し、例えばユーザ端末2によって受信される。ユーザ端末2においてHPデータが展開されると、ユーザ端末2のタッチパネル2aに、同データが示すホームページが表示されるようになる。そして、機関のホームページには、前述したように寄付金募集の記事が掲載されている。
図2を参照しながら機関のホームページについて説明すると、ホームページには、同図に示すように、寄付金に関する様々な情報が記載されている。より具体的に説明すると、機関における寄付金の利用用途に関する情報として、当該利用用途である環境貢献活動の分野や実施地域、及び具体的な活動内容が記載されている。また、ホームページには、寄付金の合計金額についての目標達成度が記載されている。目標達成度とは、寄付金の合計金額について設定された目標値に対する実際の合計金額の割合であり、以下の式によって求められる。
P=(M+N)/T
P:目標達成度(%)、T:目標値(円)
M:自発的寄付者から実際に支払われた寄付金の合計金額(円)
N:従量制寄付により実際に支払われた寄付金の合計金額(円)
なお、機関のホームページにおいて、画面の所定位置(図2では、右下位置)には、寄付応募ボタン(図中、「寄付する」という文字が付されたボタン)が設けられている。ホームページの閲覧者は、この寄付応募ボタンを押した後に所定の申し込み画面(不図示)にて応募手続き用の入力操作を行うことで自発的寄付者となり、自発的寄付者として寄付金を支払うことが可能となる。
また、機関のホームページにおける掲載情報のうち、寄付金に関するものは、上記の内容に限定されず、例えば、これまでに寄付金を利用して行われてきた環境貢献活動の効果(環境貢献度)についての実績値を掲載してもよい。
ちなみに、各機関のホームページへのアクセスは、センターサーバ3が配信するリスト画面を通じて行うことが可能である。より具体的に説明すると、センターサーバ3は、寄付金の募集元として登録された機関のリストを管理している。また、センターサーバ3は、当該リストを示すデータ(リスト画面データ)を配信する。このリスト画面データは、外部通信ネットワークGNを経由し、ユーザ端末2によって受信される。ユーザ端末2においてリスト画面データが展開されると、ユーザ端末2のタッチパネル2aに、図3に図示のリスト画面が表示されるようになる。同図に示すように、リスト画面には、各機関のホームページのアドレスがハイパーテキスト形式で記載されている。リスト画面の確認者がいずれかの機関のホームページを選択し、そのアドレスを画面上でクリックすることにより、該当する機関のホームページにアクセスするようになる。
銀行サーバ5は、銀行に設置されたサーバコンピュータであり、本発明の「処理実行装置」として機能する。具体的に説明すると、銀行サーバ5は、ホームサーバ1からの処理実行要求に従って引き落とし処理を実行する。引き落とし処理において、銀行サーバ5は、処理実行要求に係る口座から寄付金に応じた金額を引き落とし、寄付金に相当する金額を所定の送金先に送金する(厳密には、送金先となる口座に振り込む)。
なお、本実施形態において、銀行サーバ5は、毎月、各住宅Hの居住者の口座から電気料金についての引き落とし処理を行う際に、電気料金についての引き落とし処理と併せて寄付金についての引き落とし処理を実行することになっている。ただし、これに限定されるものではなく、電気料金についての引き落とし処理と、寄付金についての引き落とし処理とが別々に実行されてもよい。
<<本実施形態に係る付加金支払い支援システム各部の詳細構成>>
次に、本システムS各部、具体的にはホームサーバ1、センターサーバ3及び機関サーバ4のそれぞれの詳細構成について説明する。なお、以下の説明中で参照する表示画面の図(例えば、図5〜図7及び図10)は、あくまでも一例であり、画面のデザインやレイアウト及び画面に表示される情報については、製品仕様等に応じて任意に設定することが可能である。さらに、操作画面においてユーザの入力操作を受け付けるために提供されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)についても、本発の趣旨を逸脱しないものである限り、自由に設計可能である。
(ホームサーバ1について)
ホームサーバ1は、CPU、ROMやRAM等のメモリ、通信用インターフェース及びハードディスクドライブを主な構成機器として有する。また、ホームサーバ1のハードディスクドライブには、付加金支払い支援装置としての機能を発揮するためのコンピュータプログラムが格納されている。
ホームサーバ1の機能について説明すると、ホームサーバ1は、図4に示すように、付加金支払い支援装置が具備すべき機能部として、消費電力データ取得部11と、第1算出部12と、第2算出部13と、入力情報取得部14と、ホームサーバ側記憶部15と、要求部16と、ホームサーバ側発信部17と、ホームサーバ側受信部18と、表示部19とを有する。これらの機能部は、ホームサーバ1を構成する上述のハードウェア機器と、ホームサーバ1にインストールされたコンピュータプログラムと、が協働することで実現される。以下、各機能部についてそれぞれ説明する。
消費電力データ取得部11は、各住宅Hの分電盤に設置された電力センサ6と定期的に通信することで、宅内の消費電力を示す消費電力データを取得する。なお、消費電力データの取得間隔については、任意の時間に設定可能であるが、本実施形態では3〜10分間隔で取得することとする。
第1算出部12は、毎月所定日になると、直近1カ月間で消費電力データ取得部11が取得した消費電力データに基づいて、当該期間(1カ月間)における宅内での総電力消費量を算出する。また、第1算出部12は、1カ月間における宅内での総電力消費量を算出すると、算出した総電力消費量に応じた電気料金(当月の電気料金)を算出する。具体的に説明すると、第1算出部12は、ホームサーバ側記憶部15に記憶されている電気料金の単価を読み出し、読み出した単価と、1カ月間における宅内での総電力消費量の算出結果と、に基づいて当月の電気料金を算出する。
第2算出部13は、従量制寄付における寄付金として、第1算出部12による電力消費量(厳密には、1カ月間における宅内での総電力消費量)の算出値に応じた寄付金を算出する。本実施形態において、第2算出部13は、ホームサーバ側記憶部15に記憶された寄付金の算出条件に従って寄付金を算出することになっている。
具体的に説明すると、ホームサーバ側記憶部15には寄付金の算出条件としての寄付金比率が記憶されている。この寄付金比率は、当月の電気料金に対する寄付金の比率であり、寄付金の支払者である住宅Hの居住者によって指定される。第2算出部13は、第1算出部12により算出された当月の電気料金に対して上記の寄付金比率を乗じることで、当月の寄付金を算出する。
入力情報取得部14は、操作画面を通じてユーザ端末2が受け付けたユーザ操作の内容を示す情報、すなわち、入力情報をユーザ端末2から取得する。入力情報取得部14が取得する入力情報には、図5に図示の操作画面を通じて入力される情報と、図6に図示の操作画面を通じて入力される情報と、図7に図示の操作画面を通じて入力される情報と、が含まれている。
図5に図示の操作画面を通じて入力される情報は、従量制寄付における寄付金の利用に関して住宅Hの居住者が設定した事項を示す情報であり、以下、設定事項情報と呼ぶ。この設定事項情報が示す設定事項とは、住宅Hの居住者が寄付金の送金先に対して臨む条件であり、具体的には、居住者が期待する寄付金の利用用途である。なお、本実施形態では、居住者が期待する環境貢献活動の分野及び実施地域が設定事項に該当する。
そして、図5に示すように、設定事項の入力画面には、環境貢献活動の分野及び実施地域のそれぞれについて複数の候補が選択可能に表示されている。入力者である住宅Hの居住者は、環境貢献活動の分野及び実施地域のそれぞれについて複数の候補の中から一つの候補を選択し、その上で、画面の所定位置にある操作ボタン(図5中、「送信する」という文字が付されたボタン)を押す。これにより、上記の入力画面にて住宅Hの居住者が選択した候補、すなわち、設定事項を示す情報(設定事項情報)がホームサーバ1に送られ、入力情報取得部14が当該情報を取得することになる。
図6に図示の操作画面を通じて入力される情報は、前述した寄付金比率を示す情報である。同図に示すように、寄付金比率の入力画面には、寄付金比率の入力欄が設けられている。入力者である住宅Hの居住者は、当該入力欄中に寄付金比率に相当する数値を入力し、その上で、画面の所定位置にある操作ボタン(図6中、「送信する」という文字が付されたボタン)を押す。これにより、上記の入力画面にて住宅Hの居住者が指定した寄付金比率を示す情報がホームサーバ1に送られ、入力情報取得部14が当該情報を取得することになる。
図7に図示の操作画面を通じて入力される情報は、センターサーバ3が寄付金の送金先に関して行ったマッチングの結果に対する採否を示す情報であり、以下、送金先確定情報と呼ぶ。この送金先確定情報は、住宅Hの居住者が最終的に決定した寄付金の送金先を示す情報である。具体的に説明すると、図7に図示の操作画面は、上記マッチングの結果についての確認画面になっており、画面中には、マッチングによって選ばれた送金先の候補が表示される。ここで、候補としては、機関を挙げてもよく、あるいは、機関における寄付金の利用用途(すなわち、環境貢献活動の内容)を挙げてもよい。
住宅Hの居住者は、確認画面上でマッチングの結果を確認した後、当該結果を採用する場合(すなわち、マッチングによって選ばれた候補を正式な送金先とする場合)、画面の所定位置にある採用ボタン(図7中、「採用する」という文字が付されたボタン)を押す。これにより、マッチングによって選ばれた候補を寄付金の送金先とする旨の情報(送金先確定情報)がホームサーバ1に送られ、入力情報取得部14が当該情報を取得することになる。
他方、住宅Hの居住者は、マッチングの結果を採用しない場合(すなわち、マッチングによって選ばれた候補を正式な送金先としない場合)、画面の所定位置にある再選択ボタン(図7中、「自ら選ぶ」という文字が付されたボタン)を押す。その後、住宅の居住者は、不図示の再選択画面を通じて正式な送金先を自ら選び直す。これにより、居住者が自ら選び直した候補を寄付金の送金先とする旨の情報(送金先確定情報)がホームサーバ1に送られ、入力情報取得部14が当該情報を取得することになる。
ホームサーバ側記憶部15は、記憶部に相当し、各種の情報を記憶している。ホームサーバ側記憶部15が記憶している情報の中には、電気料金の単価、及び、入力情報取得部14が取得した寄付金比率が含まれている。
要求部16は、第2算出部13が算出した寄付金についての引き落とし処理の実行を銀行サーバ5に対して要求するものである。
ホームサーバ側発信部17は、寄付金の支払いに際してホームサーバ1側から提供すべきデータを作成し、センターサーバ3に向けて配信するデータを配信する。なお、ホームサーバ側発信部17が配信するデータの中には、設定事項データ及び送金先確定データが含まれる。設定事項データとは、入力情報取得部14が取得した設定事項情報の内容、すなわち、設定事項(具体的には、住宅Hの居住者が期待する環境貢献活動の分野及び実施地域)を示すデータである。また、送金先確定データとは、入力情報取得部14が取得した送金先確定情報の内容、具体的には、センターサーバ3が行ったマッチングの結果の採否、並びに当該結果を採用しない場合に選び直される送金先の候補(指定候補)を示すデータである。
ホームサーバ側受信部18は、寄付金の支払いに際してセンターサーバ3側から提供されるデータを受信する。なお、ホームサーバ側受信部18がセンターサーバ3から受信するデータの中には、マッチングの結果を示す確認画面のデータ(確認画面データ)や、図3に図示のリスト画面を表示させるためのリスト画面データが含まれる。
表示部19は、ユーザ端末2にデータを伝送することで、ユーザ端末2のタッチパネル2aに画像を表示させる。なお、表示部19によってタッチパネル2aに表示される画像には、図5や図6に図示した操作画面、及び、ホームサーバ側受信部18が受信した確認画面データによって描画される確認画面が含まれる。
さらに、表示部19は、毎月、実績通知画面のデータを作成し、当該データをユーザ端末2に伝送する。これにより、ユーザ端末2のタッチパネル2aには、図8に示す実績通知画面が表示されるようになる。実績通知画面について図8を参照しながら説明すると、同画面には、第1算出部12が算出した当月の電力消費量及び電気料金、並びに、第2算出部13が算出した寄付金の金額が表示される。また、実績通知画面には、これまでに支払ってきた寄付金の総額(累計金額)が表示される。さらに、実績通知画面には、これまでに支払ってきた寄付金の金額について月別の推移を表したグラフが表示される。
なお、実績通知画面に表示させる情報については、上記の内容以外にも考えられる。例えば、これまでに支払ってきた寄付金の総額が多い住宅H(若しくは住宅Hの居住者)をランキング形式で表示したり、自己のランキング順位を表示してもよい。
(センターサーバ3について)
センターサーバ3は、CPU、ROMやRAM等のメモリ、通信用インターフェース及びハードディスクドライブを主な構成機器として有する。また、センターサーバ3のハードディスクドライブには、管理装置としての機能を発揮するためのコンピュータプログラムが格納されている。
センターサーバ3の機能について説明すると、センターサーバ3は、図4に示すように、管理装置が具備すべき機能部として、要求受付部31と、センターサーバ側記憶部32と、センターサーバ側発信部33と、センターサーバ側受信部34と、マッチング実施部35と、候補報知部36と、テーブル更新部37と、送金関連処理実行部38とを有する。これらの機能部は、センターサーバ3を構成する上述のハードウェア機器と、センターサーバ3にインストールされたコンピュータプログラムと、が協働することで実現される。以下、各機能部についてそれぞれ説明する。
要求受付部31は、ホームサーバ1(厳密には要求部16)から送られてくる引き落とし処理の実行要求を受け付ける。
センターサーバ側記憶部32は、各種の情報を記憶している。センターサーバ側記憶部32が記憶している情報の中には、図9に図示のリストテーブル及び図10に図示の送金先テーブルが含まれている。リストテーブルについて図9を参照しながら説明すると、リストテーブルは、寄付金を募集している機関、換言すると寄付金の送金先の候補をリスト化したテーブルデータである。このリストテーブルは、図に示すように、機関の名称、並びに、当該機関が寄付金を利用して行う環境貢献活動の分野及び実施地域を機関別に規定している。また、リストテーブルには、各機関別に目標達成度が規定されている。つまり、寄付金の送金先(すなわち、寄付先)のそれぞれについて、その名称、環境活動の分野や実施地域及び目標達成度がリストテーブルとして管理されている。
送金先テーブルについて図10を参照しながら説明すると、送金先テーブルは、従量制寄付における寄付金の支払者(すなわち各住宅Hの居住者)毎に、寄付金の送金先を特定するための情報(送金先特定情報)、及び、寄付金が引き落とされる口座を特定するための情報(口座特定情報)が規定されている。
センターサーバ側発信部33は、寄付金の支払いに際してセンターサーバ3側から提供すべきデータを作成し、当該データをホームサーバ1や機関サーバ4に向けて配信する。なお、センターサーバ側発信部33がホームサーバ1に向けて配信するデータの中には、図7に図示の確認画面を表示させるための確認画面データや、図3に図示のリスト画面を表示させるためのリスト画面データが含まれる。また、センターサーバ側発信部33が機関サーバ4に向けて配信するデータの中には、送金完了データが含まれる。送金完了データとは、寄付金についての引き落とし処理の実行が完了した際に、当該寄付金の送金先となった機関に対して当該寄付金の金額(送金金額)を通知するためのデータである。
センターサーバ側受信部34は、寄付金の支払いに際してホームサーバ1や機関サーバ4側から提供されるデータを受信する。なお、センターサーバ側受信部34がホームサーバ1から受信するデータの中には、図5に図示の操作画面を通じて入力された設定事項を示す設定事項データや、マッチング実施部35によるマッチングの結果に対する採否を示す送金先確定データが含まれる。また、センターサーバ側受信部34が機関サーバ4から受信するデータの中には、達成度データが含まれる。達成度データとは、その配信元である機関における現時点での目標達成度を示すデータである。
マッチング実施部35は、寄付金の送金先に関するマッチングを実施する。具体的に説明すると、マッチング実施部35は、センターサーバ側受信部34が設定事項データを受信すると、センターサーバ側記憶部32からリストテーブルを読み取り、当該リストテーブルから寄付金の送金先の候補として登録された複数の機関を特定する。そして、マッチング実施部35は、マッチングを実施し、特定された複数の候補の中から設定事項データが示す設定事項とマッチングする候補を特定する。
なお、マッチングの方法や手順については、特に説明しないが、公知の方法や手順が利用可能である。ちなみに、本実施形態におけるマッチングでは、複数の候補のうち、設定事項データが示す設定事項(すなわち、住宅Hの居住者が指定した環境貢献活動の分野及び実施地域)と合致する候補を特定し、合致する候補がない場合には上記の設定事項と親和性(関連性)が最も高い候補を特定することになっている。
また、マッチング実施部35は、設定事項とマッチングする候補を複数特定した場合、特定した複数の候補の中から一つの候補を選定する。候補の選定手順について説明すると、マッチング実施部35は、センターサーバ側記憶部32に記憶されたリストテーブルを読み出し、寄付金の送金先の候補として登録された複数の機関及び各機関の目標達成度を特定する。そして、マッチング実施部35は、設定事項とマッチングする複数の候補の中から、目標達成度が最も高い候補(機関)を一つだけ選定する。
候補報知部36は、マッチング実施部35によるマッチングの結果、すなわち、設定事項データが示す設定事項とマッチングする候補をホームサーバ1に報知する。また、設定事項とマッチングする候補が複数存在する場合、候補報知部36は、マッチング実施部35が当該複数の候補の中から選定した一つの候補(すなわち、目標達成度が最も高い候補)をホームサーバ1に報知する。なお、本実施形態において、候補報知部36は、候補を報知するためのデータとして、図7に図示の確認画面を示す確認画面データを作成してホームサーバ1に向けて配信する。かかるデータ配信を通じて、候補報知部36は、マッチング実施部35によるマッチングの結果をホームサーバ1に報知する。
テーブル更新部37は、センターサーバ側記憶部32に記憶されたリストテーブルや送金先テーブルを更新する。テーブル更新部37によるリストテーブルの更新は、寄付金の送金先の候補が新たに追加された場合や、いずれかの候補の目標達成度に変更があった場合になされる。具体的に説明すると、新たな機関が寄付金の募集元として新たに登録された場合、テーブル更新部37は、リストテーブルにおけるレコードを一つ増やす。このレコードには、新たに登録された機関の情報(例えば、機関の名称やその機関が寄付金を利用して行う環境貢献活動の分野及び実施地域)が規定される。
また、センターサーバ側受信部34が達成度データを受信すると、テーブル更新部37は、上記の達成度データが示す機関とその目標達成度を特定し、リストテーブルに規定された目標達成度のうち、該当する目標達成度を書き換える。
テーブル更新部37による送信先テーブルの更新は、寄付金の支払者である住宅Hの居住者が寄付金の送金先や口座を指定した場合や再指定(変更)した場合になされる。具体的に説明すると、テーブル更新部37は、センターサーバ側受信部34が送金先確定データを受信した際、当該送金先確定データに基づいて送金先テーブルを更新する。より詳しく説明すると、テーブル更新部37は、上記の送金先確定テーブルに基づき、住宅Hの居住者がマッチング実施部35によるマッチングの結果を採用するか否かを判定する。そして、マッチングの結果を採用すると判定した場合、テーブル更新部37は、マッチング結果に係る候補(機関)を送金先として送信先テーブルに格納する。他方、マッチング結果を採用しないと判定した場合、テーブル更新部37は、住宅Hの居住者が選び直した送金先の候補を送金先確定データから特定し、特定した当該候補を送金先として送信先テーブルに格納する。
送金関連処理実行部38は、銀行サーバ5と通信し、送金先関連処理を実行する。具体的に説明すると、送金関連処理実行部38は、要求受付部31が引き落とし処理の実行要求をホームサーバ1から受け付けた際に、当該要求を解析する。これにより、送金関連処理実行部38は、上記の処理実行要求の発信元である住宅Hの居住者(厳密には、処理実行要求を発信したホームサーバ1が設置された住宅Hの居住者)と、寄付金の金額と、を特定する。その後、送金関連処理実行部38は、センターサーバ側記憶部32に記憶されている送金先データを読み出し、特定した住宅Hの居住者と対応する送金先及び口座を特定する。そして、送金関連処理実行部38は、特定した内容(寄付金の金額、送金先及び口座)での引き落とし処理の実行を銀行サーバ5に命令するために処理実行命令データを作成し、当該データを銀行サーバ5に向けて配信する。
処理実行命令データを受信した銀行サーバ5では、当該処理実行命令データに従って引き落とし処理が実行される。すなわち、上記の処理実行命令データが示す金額を、同データが示す口座から引き落とし、同データが示す送金先に送金する。そして、銀行サーバ5は、上記の引き落とし処理の実行が完了すると、その旨を示すデータとしての処理完了データを作成し、当該データをセンターサーバ3に向けて送信する。送金関連処理実行部38は、処理完了データを銀行サーバ5から受信することにより、引き落とし処理の完了を認識する。
なお、送金関連処理実行部38が引き落とし処理の完了を認識すると、これをトリガーとして、センターサーバ側発信部33が送金完了データを作成し、寄付金の送金先となった機関の機関サーバ4に向けて当該データを送信する。
(機関サーバ4について)
機関サーバ4は、CPU、ROMやRAM等のメモリ、通信用インターフェース及びハードディスクドライブを主な構成機器として有する。また、機関サーバ4のハードディスクドライブには、機関サーバ4としての機能を発揮するためのコンピュータプログラムが格納されている。
機関サーバ4の機能について説明すると、機関サーバ4は、図4に示すように、HPデータ管理部41と、目標達成度算出部42と、達成度データ配信部43とを有する。これらの機能部は、機関サーバ4を構成する上述のハードウェア機器と、機関サーバ4にインストールされたコンピュータプログラムと、が協働することで実現される。以下、各機能部についてそれぞれ説明する。
HPデータ管理部41は、機関が提供するホームページのデータ(HPデータ)を管理し、具体的には、HPデータの新規作成、配信及び更新を行う。HPデータの新規作成は、機関が新たに寄付金を募集したり追加したりする場合になされる。HPデータの更新は、寄付金の募集内容が変更された場合や、ホームページ上に掲載される目標達成度が更新された場合になされる。
目標達成度算出部42は、センターサーバ3から送金完了データを受信し、当該データが示す寄付金の金額(送金金額)と、これまでに受け取った寄付金の合計金額と、に基づいて、新たな目標達成度(厳密には、送金完了データ受信時の目標達成度)を算出する。そして、目標達成度算出部42が目標達成度を算出すると、その算出結果がホームページに反映されるようにHPデータ管理部41がHPデータを更新することになっている。
達成度データ配信部43は、目標達成度算出部42が算出した目標達成度の算出値を示す達成度データを作成し、当該データをセンターサーバ3に向けて送信する。
<<本実施形態に係る付加金支払い支援システムの動作例>>
次に、本システムSの動作例として、寄付金支払い支援フローについて説明する。寄付金支払い支援フローとは、本システムSが稼動することで実現されるものであり、図11〜図15に図示された一連のプロセスによって構成されている。なお、寄付金支払い支援フローでは、本発明の付加金支払い支援方法が採用されている。つまり、以降における寄付金支払い支援フローの説明では、本発明の付加金支払い支援方法の内容が説明されている。換言すると、図11〜図15に図示された各プロセス中のステップは、本発明の付加金支払い支援方法の構成要素に相当する。
なお、以下では、説明を分かり易くする上で、ある住宅Hの居住者であるKさんが従量制寄付における寄付金を支払うケース(以下、本ケース)を例に挙げて説明することとする。また、本ケースでは、3つの機関A、B、Cが、それぞれ下記の内容(利用用途)で寄付金を募集していることとする。
機関A:(環境貢献活動の分野)森林保全、(実施地域)東北地方
機関B:(環境貢献活動の分野)森林保全、(実施地域)東北地方
機関C:(環境貢献活動の分野)リサイクル、(実施地域)九州地方
寄付金支払い支援フローは、図11に図示の初期プロセスと、図12及び図13に図示の送金先決定プロセスと、図14に図示の寄付金支払いプロセスと、図15に図示の目標達成度算出プロセスとによって構成されており、上記の順に実施される。以下、各々のプロセスについて、その手順等を詳細に説明する。
(初期プロセス)
初期プロセスは、機関が新たに寄付金の募集を始める際に行われるプロセスであり、主に機関サーバ4及びセンターサーバ3の間で行われる。具体的に説明すると、初期プロセスは、図11に示すように、先ず、機関サーバ4が寄付金の募集記事を掲載したホームページのデータ(HPデータ)を作成し配信するところから始まる(S001)。
一方、寄付金の募集を新たに始めた機関は、所定の登録手続きを行うことによって、寄付金の募集元(すなわち、寄付金の送付先の候補)として登録される。具体的に説明すると、上記の機関に関する情報(機関の名称やその機関が寄付金を利用して行う環境貢献活動の分野及び実施地域)がセンターサーバ3にリスト登録される(S002)。そして、センターサーバ3は、新たに登録された機関の情報を含むようにリストテーブルを更新する(S003)。その後、センターサーバ3は、更新後のリストテーブルに規定された機関、すなわち、寄付金の募集元を示すリスト画面データを作成し、当該データをホームサーバ1に向けて配信する(S004)。
ホームサーバ1は、上記のリスト画面データを受信すると、当該リスト画面データをユーザ端末2に伝送する。これにより、ユーザ端末2のタッチパネル2aには、図3に図示のリスト画面が表示されるようになる。この結果、Kさんは、自己のユーザ端末2に表示されたリスト画面を見て、寄付金を募集している機関を把握する。また、Kさんは、ハイパーリンクが設けられたホームページのアドレスをクリックする操作を行うことにより、各機関のホームページにアクセスし、当該ホームページに掲載された寄付金の募集記事を確認する。
(送金先決定プロセス)
送金先決定プロセスは、Kさんが寄付金の支払い(寄付)を行うにあたって当該寄付金の送金先を決定するためのプロセスであり、主にホームサーバ1とセンターサーバ3との間で行われる。具体的に説明すると、送金先決定プロセスは、図12に示すように、ホームサーバ1が設定事項情報を取得するところから始まる(S011)。
より詳しく説明すると、送金先決定プロセスの開始に際し、Kさんが保有するユーザ端末2のタッチパネル2aには、図5に図示した設定事項の入力画面が表示される。Kさんは、設定事項(厳密には、Kさんが寄付金の送金先に対して期待する環境貢献活動の分野及び実施地域)を上記の入力画面を通じて入力する。かかる入力操作がユーザ端末2によって受け付けられると、ユーザ端末2は、その入力操作の内容、すなわち、Kさんが指定した設定事項を示す情報(設定事項情報)をホームサーバ1に通知する。これにより、ホームサーバ1は、上記の設定事項情報をユーザ端末2から取得する。
なお、以下では、取得した設定事項のうち、環境貢献活動の分野が「森林保全」であり、実施地域が「東北地方」である場合を想定して説明することとする。
その後、ホームサーバ1は、前ステップで取得した設定事項情報の内容(すなわち、設定事項)を示すデータとしての設定事項データを作成し、当該データをセンターサーバ3に向けて配信する(S012)。センターサーバ3は、上記の設定事項データをホームサーバ1から受信すると(S013)、当該データに基づいてマッチングを実施する(S014)。
マッチングの流れについて図13を参照しながら説明すると、センターサーバ3は、受信した設定事項データが示す設定事項を特定する(S031)。ここで、特定する設定事項は、Kさんが指定した設定事項であり、具体的には、環境貢献活動の分野が「森林保全」となっており、実施地域が「東北地方」となっている。
次に、センターサーバ3は、リストテーブルを読み出し、当該リストテーブルに規定された複数の候補(機関)を特定する。そして、センターサーバ3は、当該複数の候補のうち、前ステップS031での特定した設定事項とマッチングする候補を特定する(S032)。具体的に説明すると、前ステップS031で特定した設定事項、具体的には環境貢献活動の分野及び実施地域が合致する候補を特定する。本ケースでは、Kさんによって設定された環境貢献活動の分野及び実施地域が、それぞれ「森林保全」及び「東北地方」であるため、当該設定事項にマッチングする候補として機関A及びBが特定されることになる。
また、上記のように特定された候補が複数存在する場合(S033でYes)、センターサーバ3は、リストテーブルを再度参照し、特定された候補の中で、目標達成度が最も高い候補を選定する(S034)。本ケースでは、図9に示すように、機関A及び機関Bのうち、機関Bの目標達成度の方が高いこととする。したがって、センターサーバ3は、設定事項にマッチングする候補として機関Bを選定することになる。
なお、仮に特定された候補が一つのみであった場合には(S033でNo)、目標達成度が最も高い候補を選定する上記のステップS034を省略することになっている。
以上までの手順を経てマッチングが終了する。
図12に戻って送金先決定プロセスについて再び説明すると、センターサーバ3は、マッチングの終了後、マッチングの結果を示す確認画面データを作成し、当該データをホームサーバ1に向けて配信する(S015)。ホームサーバ1は、上記の確認画面データを受信すると、当該データに基づいてユーザ端末2を制御する。これにより、Kさんのユーザ端末2のタッチパネル2aには、マッチングの結果を示す確認画面が表示される(S016)。確認画面には、マッチングにて特定された一の候補(機関)が表示され、本ケースでは機関Bが表示されるようになる。
Kさんは、表示された確認画面にてマッチングの結果を確認し、当該結果を採用する場合には、図7中の採用ボタン(図中、「採用する」という文字が付されたボタン)を押す。他方、Kさんは、マッチングの結果を採用しない場合には、再選択ボタン(図7中、「自ら選ぶ」という文字が付されたボタン)を押す。この場合、Kさんは、さらに再選択操作を行い、正式な送金先を自ら選び直す。
ホームサーバ1は、上記の入力操作に関する情報(送金先確定情報)を、ユーザ端末2を介して取得する。そして、ホームサーバ1は、取得した送金先確定情報に基づき、Kさんがマッチングの結果を採用したか否かを判定する(S017)。Kさんがマッチング結果を採用すると判定した場合(S017でYes)、ホームサーバ1は、その旨を示す送金先確定データを作成し、当該データをセンターサーバ3に向けて送信する(S019)。
他方、Kさんがマッチング結果を採用せずに正式な送金先を自ら選び直したと判定した場合(S017でNo)、ホームサーバ1は、Kさんが選び直した送金先の候補(指定候補)を特定する(S018)。そして、ホームサーバ1は、当該指定候補を示す送金先確定データを作成し、当該データをセンターサーバ3に向けて送信する(S019)。センターサーバ3は、送金先確定データを受信すると、かかるデータを解析する。これにより、Kさんが支払う寄付金の正式な送金先が決定される。その後、センターサーバ3は、送金先確定データに基づいて決定された送金先がKさんと対応付けられるように送金先テーブルを更新する(S020)。
一方、ホームサーバ1は、図6の入力画面を通じてKさんが入力した寄付金比率を示す情報を、ユーザ端末2経由で取得し、当該情報をサーバ内に記憶する(S021)。
そして、図12に図示した一連のステップS011〜S021が終了した時点で、送金先決定プロセスが終了する。
(寄付金支払いプロセス)
寄付金支払いプロセスは、実際に寄付金を支払う段階のプロセスであり、毎月所定の日付になると自動的に行われる。この寄付金支払いプロセスは、定期的に行われ、主にホームサーバ1とセンターサーバ3と銀行サーバ5との間で行われる。具体的に説明すると、寄付金支払いプロセスは、図14に示すように、ホームサーバ1が当月の電力消費量を集計するところから始まる(S041)。
より詳しく説明すると、寄付金支払いプロセスが開始されると、先ず、ホームサーバ1がHEMSの機能により、電力センサ6から取得した消費電力データに基づいて直近1カ月間における宅内での電力消費量を集計する。なお、本ステップは、住宅Hでのエネルギー使用量を算出する工程に相当する。
その後、ホームサーバ1は、当月の電力消費量から当月の電気料金を算出する(S042)。この際、ホームサーバ1は、前ステップS041にて算出した当月の電力消費量と、ホームサーバ1内に記憶された電気料金の単価と、に基づいて当月の電気料金を算出する。さらに、ホームサーバ1は、算出した当月の電力消費量に応じた寄付金を算出する(S043)。この際、ホームサーバ1は、前ステップS042にて算出した当月の電気料金に対して、ホームサーバ1内に記憶された寄付金比率(詳しくは、ステップ021にて取得された寄付金比率)を乗じることによって寄付金を算出する。
寄付金算出の終了後、ホームサーバ1は、算出した寄付金に応じた金額をKさんの口座から引き落とす引き落とし処理の実行を、銀行サーバ5に対して要求する(S044)。この処理実行要求は、センターサーバ3により受け付けられる(S045)。そして、センターサーバ3は、上記の処理実行要求を解析することにより、当該要求の発信元(すなわち、寄付金の支払者であるKさん)と、寄付金の金額とを特定する。さらに、センターサーバ3は、同サーバ内に記憶された送金先テーブルを参照し、寄付金の支払者として特定したKさんの口座、及び、Kさんと対応付けられた寄付金の送金先を特定する(S046)。ここで、Kさんと対応付けられた寄付金の送金先とは、前述した送金先決定プロセスにおいて決定された送金先のことである。
その後、センターサーバ3は、特定した内容(寄付金の金額、送金先及び口座)での引き落とし処理の実行を銀行サーバ5に命令するために処理実行命令データを作成し、当該データを銀行サーバ5に向けて配信する(S047)。処理実行命令データを受信した銀行サーバ5は、当該処理実行命令データに従って引き落とし処理を実行し、Kさんの口座から寄付金に応じた金額を自動的に引き落とし、Kさんが決めた送金先に寄付金に相当する金額を送金する(S048)。
銀行サーバ5は、引き落とし処理の実行が完了すると、その旨を示す処理完了データを作成し、当該データをセンターサーバ3に向けて送信する(S049)。そして、センターサーバ3が処理完了データを受信すると(S050)、その時点で寄付金支払いプロセスが終了する。
(達成度算出プロセス)
達成度算出プロセスは、各機関での目標達成度を算出するために行われ、寄付金支払いプロセスが行われる度に実施される。この達成度算出プロセスは、主に機関サーバ4とセンターサーバ3との間で行われる。具体的に説明すると、達成度算出プロセスは、センターサーバ3が処理完了データを受信すると、これをトリガーとして開始される。
より詳しく説明すると、達成度算出プロセスの開始に際し、図15に示すように、センターサーバ3が、引き落とし処理において送金された寄付金の金額(送金金額)を示す送金完了データを作成する。そして、センターサーバ3は、作成した送金完了データを機関サーバ4(厳密には、寄付金の送金先に該当する機関の機関サーバ4)に向けて送信する(S061)。
機関サーバ4は、送金完了データを受信すると、当該送金完了データが示す送金金額を特定した上で(S062)、特定した送金金額と、これまでに受け取った寄付金の合計金額と、に基づいて今回の目標達成度を算出する(S063)。目標達成度の算出後、機関サーバ4は、当該機関のホームページに今回の目標達成度の算出結果が反映されるようにHPデータを更新する(S064)。
その後、機関サーバ4は、ステップS063にて算出した目標達成度を示す達成度データを作成し、当該データをセンターサーバ3に向けて送信する(S065)。達成度データを受信したセンターサーバ3は、達成度データが示す機関及びその目標達成度を特定し、当該目標達成度が100%に至っているか否かを判定する(S066)。目標達成度が100%に至っていないと判定した場合、センターサーバ3は、その目標達成度がリストテーブルに反映されるように(具体的には、リストテーブルに規定された目標達成度中、該当する目標達成度が変わるように)リストテーブルを更新する(S067)。
一方、目標達成度が100%に至っていると判定した場合、センターサーバ3は、目標達成度が100%となった機関を寄付金の送付先の候補から除外する。つまり、Kさんが寄付金の送付先として決めた機関は、目標達成度が100%となった時点で寄付金の送付先の候補から外れることになる。これは、目標達成度が100%に至ることは、寄付金の合計金額が目標値に達したことを意味し、かかる状況では寄付金の募集が終了するためである。
また、上記の場合には、これまで用いていた寄付金の送金先がもはや使用できなくなるため、改めて寄付金の送金先を決定することになる。このため、目標達成度が100%に至っていると判定した場合、センターサーバ3は、送金先決定プロセスのステップS014まで戻って再びマッチングを実施する。そして、センターサーバ3は、送金先決定プロセス中のステップS014以降のステップS015〜S021を行うことにより、Kさんの寄付金の新たな送金先となる候補(機関)を決定する。
そして、図15に図示した一連のステップが完了した時点で、達成度算出プロセスが終了する。
<<本実施形態に係る付加金支払い支援システムの有効性について>>
以上までに説明してきた本システムSでは、既に述べたように、寄付金の支払者である住宅Hの居住者が指定した寄付金の算出条件、具体的には寄付金比率を採用し、かかる条件に従って算出された寄付金を支払うことになっている。このように本システムSでは、寄付金が住宅Hの居住者の意思を反映して決められるようになる。したがって、環境貢献意識が高い者や富裕層の者は、比較的に高い寄付金比率を設定することにより、積極的に環境貢献を行うことが可能となる。
また、自分が指定した算出条件に従って算出された寄付金である以上、住宅Hの居住者は、当該寄付金の支払いを拒み難くなる。また、環境貢献意識が低い者であっても、寄付金を支払うので、自らが環境貢献活動を行わなくとも当該寄付金が利用されることで間接的に環境貢献活動が行われるようになるので、環境貢献活動に対する義務感や強制感を感じさせないようにすることが可能となる。
また、本実施形態では、寄付金の送金先を決定する際、住宅Hの居住者が当該送金先に対して臨む事項(設定事項)を考慮して決定する。具体的には、住宅Hの居住者が指定した設定事項にマッチングする候補を特定し、当該候補を寄付金の送金先の有力候補として提示する。これにより、住宅Hの居住者は、寄付金の送金とする候補として、自分の意思や要望等に合致する候補を容易に見つけることが可能となる。
また、本実施形態では、各機関がホームページにて寄付金の利用用途に掲載する。これにより、住宅Hの居住者は、各機関における寄付金の利用用途を確認し、その上で寄付金比率等を指定することが可能となる。
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態では、本発明の付加金支払い支援システム及び付加金支払い支援方法について一例を挙げて説明した。しかし、上記の実施形態は、あくまでも一例に過ぎず、他の例も考えられる。例えば、上記の実施形態では、付加金として寄付金を支払うケースを例に挙げて説明したが、付加金の種別や名目については特に限定されるものではなく、例えば環境税等の税金や基金を付加金として支払うケースにも本発明は適用可能である。
また、上記の実施形態では、寄付金の支払いに関する処理として、銀行サーバ5が寄付金の支払者の口座から寄付金に応じた金額を引き落とす引き落とし処理を実行することとした。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、寄付金の支払いに関する処理として、プリンタ等の印刷装置が寄付金の振込用紙を発行する発行処理を実行してもよい。
また、上記の実施形態では、当月の電気料金に寄付金比率を乗じることで寄付金を算出することとした。ただし、寄付金がエネルギー使用量に応じた金額となっていればよく、その算出方法については特に限定されるものではない。例えば、寄付金の支払者が指定した算出式に、当月の電気消費量を変数として代入することで寄付金を算出してもよい。
また、上記の実施形態では、住宅H内で一カ月間に消費される総電力量(すなわち、総電力消費量)に応じた金額の寄付金を支払うこととした。ただし、寄付金については、宅内での総電力消費量に応じた金額に限定されず、例えば、宅内で使用される電気機器のうち、予め指定された電気機器が1カ月間に消費する電力量に応じた金額であってもよい。
また、上記の実施形態では、寄付金比率を一度設定すると、以降、その寄付金比率にて寄付金を支払い続けるケースを例に挙げて説明した。ただし、これに限定されるものではなく、寄付金比率を設定した後に寄付金の支払者が当該寄付金比率を変更(見直し)し得る構成であってもよい。
また、上記の実施形態では、寄付金を機関単位で支払うケースを例に挙げて説明した。すなわち、上記の実施形態では、寄付金の募集が機関単位で行われ、寄付金の支払者は、いずれかの機関を指定して寄付を応募する(寄付金を支払う)こととした。ただし、これに限定されるものではなく、各機関が複数の寄付金募集プラン(以下、プラン)を提供し、プラン毎に寄付金が支払われてもよい。かかるケースにおいて、寄付金の支払者は、機関及びプランを選択し、選択した機関及びプランに対して寄付金を支払うことになる。
また、上記の実施形態では、寄付金の送金先とする候補が一つのみ選ばれることとしたが、これに限定されるものではなく、寄付金の送金先の候補が2つ以上選択されてもよい。かかる場合において、寄付金の算出条件(具体的には、寄付金比率)が送金先間で共通していてもよく、あるいは送金先別に異なっていてもよい。
また、上記の実施形態では、付加金支払い支援装置としての機能が一台のコンピュータ(具体的には、ホームサーバ1)によって実現されていることとした。ただし、これに限定されるものではなく、付加金支払い支援装置としての機能が複数台のコンピュータによって実現されてもよい。例えば、記憶部に相当する機能部が、ホームサーバ1とは別のコンピュータ、具体的には、ホームサーバ1と通信可能な第三のサーバコンピュータによって構成されてもよい。
また、上記の実施形態では、ホームサーバ1が付加金支払い支援装置として機能するケースを例に挙げて説明した。すなわち、上記の実施形態では、ホームサーバ1が電気料金及び寄付金を算出し、及び、寄付金の支払いに関する処理(具体的には引き落とし処理)の実行を銀行サーバ5に対して要求することとした。ただし、これに限定されるものではなく、例えばユーザ端末2が付加金支払い支援装置として機能してもよい。かかる場合には、ユーザ端末2にインストールされたアプリケーションプログラムを通じてホームサーバ1のAPIを利用することで、ユーザ端末2が宅内での電気消費量に関する情報をホームサーバ1から入手し、入手した情報に基づいて電気料金及び寄付金を算出し、最終的に、引き落とし処理の実行を銀行サーバ5に対して要求する。
また、上記の実施形態では、機関毎にサーバ(機関サーバ4)が設置されているケースを例に挙げて説明した。すなわち、上記の実施形態では、寄付金の送金先(寄付先)毎にサーバが設けられており、各サーバが、寄付金に関する情報としてのHPデータを配信することとした。ただし、これに限定されるものではなく、例えば各機関サーバ4の機能をセンターサーバ3に集約させてもよい。つまり、各機関にサーバを設置することはせずに、各機関における寄付金の利用用途や目標達成度等に関する情報をセンターサーバ3が一括して配信してもよい。かかる場合には、各機関が自身でサーバを用意する必要がなくなる。また、ユーザ(例えば、住宅Hの居住者)は、センターサーバ3にアクセスすることで複数の機関の情報を収集することができ、様々な寄付先に関する情報を効率よく取得することが可能となる。
1 ホームサーバ(付加金支払い支援装置)
2 ユーザ端末
2a タッチパネル
3 センターサーバ(管理装置)
4 機関サーバ
5 銀行サーバ(処理実行装置)
6 電力センサ
11 消費電力データ取得部
12 第1算出部
13 第2算出部
14 入力情報取得部
15 ホームサーバ側記憶部(記憶部)
16 要求部
17 ホームサーバ側発信部
18 ホームサーバ側受信部
19 表示部
31 要求受付部
32 センターサーバ側記憶部
33 センターサーバ側発信部
34 センターサーバ側受信部
35 マッチング実施部
36 候補報知部
37 テーブル更新部
38 送金関連処理実行部
41 HPデータ管理部
42 目標達成度算出部
43 達成度データ配信部
GN 外部通信ネットワーク
H 住宅(対象エリア)
S 本システム(付加金支払い支援システム)

Claims (8)

  1. 対象エリアでのエネルギー使用量を算出する第1算出部と、
    前記対象エリアでエネルギーが使用された場合にエネルギー使用料金とは別に支払われる付加金を算出する第2算出部と、
    前記付加金の支払者により指定された前記付加金の算出条件を記憶する記憶部と、
    前記第2算出部が算出した前記付加金の支払いに関する処理を実行する処理実行装置に対して、前記処理の実行を要求する要求部と、を有し、
    前記第2算出部は、前記記憶部に記憶された前記算出条件に従って、前記第1算出部による前記エネルギー使用量の算出値に応じた前記付加金を算出することを特徴とする付加金支払い支援装置。
  2. 前記記憶部は、前記エネルギー使用料金に対する前記付加金の比率を前記算出条件として記憶するとともに、前記エネルギー使用料金の単価を記憶しており、
    前記第1算出部は、前記エネルギー使用量を算出するとともに、前記単価と前記エネルギー使用量とに基づいて前記エネルギー使用料金を算出し、
    前記第2算出部は、前記第1算出部により算出された前記エネルギー使用料金に対して前記記憶部に記憶された前記比率を乗じることで前記付加金を算出することを特徴とする請求項1に記載の付加金支払い支援装置。
  3. 前記要求部は、前記支払者の口座から前記付加金に応じた金額を引き落とす前記処理を実行する前記処理実行装置に対して、前記処理の実行を要求することを特徴とする請求項1又は2に記載の付加金支払い支援装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の付加金支払い支援装置と、
    前記付加金支払い支援装置と通信可能な管理装置と、を有し、
    前記付加金支払い支援装置は、前記付加金の利用に関して前記支払者が設定した事項を示すデータを、前記管理装置に向けて送信し、
    前記管理装置は、前記データを受信すると、前記付加金の送金先についての複数の候補の中から、前記データが示す前記事項とマッチングする前記候補を特定することを特徴とする付加金支払い支援システム。
  5. 前記管理装置は、複数の前記候補の中から、前記データが示す前記事項とマッチングする前記候補を特定すると、特定した該候補を前記付加金支払い支援装置に報知することを特徴とする請求項4に記載の付加金支払い支援システム。
  6. 前記管理装置は、複数の前記候補の中から、前記データが示す前記事項とマッチングする前記候補を複数特定した場合には、特定した該候補のうち、前記付加金の合計金額について設定された目標値に対する実際の前記合計金額の割合が最も高い前記候補を、前記付加金支払い支援装置に報知することを特徴とする請求項5に記載の付加金支払い支援システム。
  7. 前記付加金の送金先に関する情報を表示する表示器を有し、
    該表示器は、前記付加金の送金先における前記付加金の利用用途に関する前記情報を表示することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の付加金支払い支援システム。
  8. コンピュータが、対象エリアでのエネルギー使用量を算出する工程と、
    コンピュータが、前記対象エリアでエネルギーが使用された場合にエネルギー使用料金とは別に支払われる付加金を算出する工程と、
    コンピュータが、算出した前記付加金の支払いに関する処理を実行する処理実行装置に対して、前記処理の実行を要求する工程と、を有し、
    前記付加金を算出する工程において、コンピュータは、前記付加金の支払者により指定された前記付加金の算出条件に従って、前記エネルギー使用量の算出値に応じた前記付加金を算出することを特徴とする付加金支払い支援方法。
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