JP2017138797A - 車載装置、予定通知方法、及び予定通知プログラム - Google Patents

車載装置、予定通知方法、及び予定通知プログラム Download PDF

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Kunikatsu Hayashi
国勝 林
聡 武藤
Satoshi Muto
聡 武藤
山本 幸一
Koichi Yamamoto
幸一 山本
徳親 板東
Norichika Bando
徳親 板東
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Abstract

【課題】スケジュールを取得する車載装置において、通信量を削減する。【解決手段】車載装置は、ユーザの予定に関する情報を他のコンピュータから取得する車載装置であって、現在時刻以降の開始日時が関連付けられた直近の予定を取得する予定取得部と、現在地から、予定取得部が取得した予定に関連付けられた目的地までの移動に要する移動時間を算出する移動時間算出部と、予定取得部が取得した予定の開始日時の、移動時間算出部が算出した移動時間前が、所定の通知対象期間内である場合、予定取得部が取得した予定をユーザに通知する予定通知部とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、車載装置、予定通知方法、及び予定通知プログラムに関する。
従来、行動の実行場所を含むユーザのスケジュール情報を取得し、実行場所が属する施設に到着するまでに要する施設到着時間を算出するという技術も提案されている(例えば、特許文献1)。また、出発地から目的地までの交通情報を用いて出発推奨時刻を算出し、ユーザに通知するという技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2010−38785号公報 特開2012−242301号公報
従来、ユーザのスケジュール情報を取得し、目的地を設定するナビゲーション装置は提案されていた。ここで、スケジュールは、1日や7日等のような所定期間分をまとめて取得する方法が一般的である。このような方法では、当日にスケジュールが修正された場合には1日分や7日分のスケジュールを受信し直す必要があり、通信量が増大してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、スケジュールを取得する車載装置において、通信量を削減することを目的とする。
本発明に係る車載装置は、ユーザの予定に関する情報を他のコンピュータから取得する車載装置であって、現在時刻以降の開始日時が関連付けられた直近の予定を取得する予定取得部と、現在地から、予定取得部が取得した予定に関連付けられた目的地までの移動に要する移動時間を算出する移動時間算出部と、予定取得部が取得した予定の開始日時の、移動時間算出部が算出した移動時間前が、所定の通知対象期間内である場合、予定取得部が取得した予定をユーザに通知する予定通知部とを備える。
また、予定取得部が取得した予定の開始日時が処理時点の翌日を示す場合、予定通知部は、予定の開始日時が処理時点と同日の場合よりも通知対象期間を拡大して予定取得部が取得した予定をユーザに通知するようにしてもよい。
また、予定取得部が取得した予定の開始日時が処理時点の翌日を示す場合であって、予定取得部が取得した予定の開始日時が拡大された通知対象期間に含まれない場合、予定通知部は、予め定められた自宅を目的地として提案するようにしてもよい。
また、予定取得部が取得した直近の予定の開始日時の、移動時間算出部が算出した移動時間前が、所定の通知対象期間内である場合、予定取得部は、開始日時が2番目の予定をさらに取得するようにしてもよい。
また、ユーザの予定に関する情報は、複数の項目にそれぞれ関連付けられた内容を含み、予定通知部は、予め定められた項目の優先度に基づいて、優先度の高い項目に関連付け
られた内容を用いてユーザへの通知を生成するようにしてもよい。
また、予定取得部が取得したユーザの予定に関する情報に、目的地が関連付けられていない場合、予定通知部は、当該予定の存在をユーザに通知するようにしてもよい。
なお、課題を解決するための手段に記載の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。また、課題を解決するための手段の内容は、コンピュータが実行する方法やプログラムとして提供するようにしてもよい。
本発明によれば、スケジュールを取得する車載装置において、通信量を削減することができる。
実施形態に係るシステムの概要を説明するための図である。 本実施形態に係る車載装置を搭載した車両の構成を模式的に示す図である。 コンピュータの一例を示す装置構成図である。 車載装置の一例を示す機能ブロック図である。 スケジュール管理サーバが保持するスケジュールテーブルを説明するための図である。 本実施形態に係る処理の一例を示す処理フロー図である。 出発時刻算出処理の一例を示す処理フロー図である。 予定通知処理の一例を示す処理フロー図である。 目的地が特定できない場合の通知画面の一例を示す図である。 図8のS23の詳細を説明するための図である。 通知画面の一例を示す図である。 当日中に通知する予定がない場合の通知画面の一例を示す図である。 目的地の設定を行うか問い合わせる画面の一例を示す図である。 自宅を目的地に設定するか問い合わせる画面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して説明する。図面に本発明の好ましい実施形態を示すが、本発明は多くの異なる形態で実施することが可能であり、本明細書に記載する実施形態には限定されない。
<システム構成>
図1は、本実施形態に係るシステムの概要を説明するための図である。図1のシステムは、本実施形態に係る車載装置を備える車両1と、ユーザが自身のスケジュールを登録等する携帯装置2と、スケジュール管理サーバ3とがインターネット等のネットワーク4を介して接続されている。なお、車両1、携帯装置2、及びスケジュール管理サーバ3は複数存在していてもよい。携帯装置2は、携帯電話機やスマートフォン、PC(Personal Computer)、タブレット等である。また、スケジュール管理サーバ3は、ネットワークを
介してスケジュールの登録や閲覧を可能とする装置である。
<装置構成>
図2は、本実施形態に係る車載装置を搭載した車両の構成を模式的に示す図である。図2では、細い破線で車両1を示し、実線で車両1が備える構成要素を示している。車両1は、車載装置11と、測位モジュール12と、車載スピーカ13とを備えている。なお、車載装置11と、車載スピーカ13とは、相互に有線又は無線で接続されているものとする。本実施形態に係る車載装置11は、いわゆるカーナビゲーションシステムである。ま
た、車載装置11は、ネットワーク4を介してスケジュール管理サーバ3からユーザのスケジュールを取得し、所定のタイミングでユーザに通知する。測位モジュール12は、GPS(Global Positioning System)等の測位システムを利用して、地図上における自身
の位置を算出する。測位モジュール12は、車両1の現在地を取得する位置取得部となる。また、車載スピーカ13は、車両1が備える音声出力装置である。
車載装置11、携帯装置2、及びスケジュール管理サーバ3は、いわゆるコンピュータである。図3は、コンピュータの一例を示す装置構成図である。図3に示すコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1001、主記憶装置1002、補助
記憶装置1003、通信IF(Interface)1004、入出力IF(Interface)1005、通信バス1006を備えている。CPU1001は、プログラム(「ソフトウェア」又は「アプリケーション」とも呼ぶ)を実行することにより本実施の形態に係る処理等を行う。主記憶装置1002は、CPU1001が読み出したプログラムやデータをキャッシュしたり、CPUの作業領域を確保したりする。主記憶装置は、具体的には、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等である。補助記憶装置1003は、CPU1001により実行されるプログラムや、動作の設定情報などを記憶する。補助記憶装置1003は、具体的には、HDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、eMMC(embedded Multi-Media Card)、フラッシュメモリ等である。通信I
F1004は、ネットワークを介して他のコンピュータと通信を行う。通信IF1004は、具体的には、所定の規格に基づいて通信を行う無線通信モジュールである。入出力IF1005は、タッチパネル等の入出力部と接続され、ユーザの操作を受け付けたりユーザへ情報を出力したりする。そして、以上のような構成要素が、通信バス1006で接続されている。なお、これらの構成要素はそれぞれ複数設けられていてもよいし、一部の構成要素を設けないようにしてもよい。そして、CPU1001がプログラムを実行することにより、図3のコンピュータを車載装置11、携帯装置2、又はスケジュール管理サーバ3として働かせる。
<機能構成>
図4は、車載装置11の一例を示す機能ブロック図である。車載装置11は、予定取得部111と、所要時間算出部112と、通知判定部113と、予定通知部114と、記憶部115と、ナビゲーション部116と、入出力部117とを備えている。なお、車載装置11の上述したCPU1001が所定のプログラムを実行することにより、車載装置11を図4に示す各機能部として働かせることができる。
予定取得部111は、ネットワーク4を介してスケジュール管理サーバ3からユーザのスケジュールを取得する。スケジュールの取得は、例えばスケジュール管理サーバ3が提供するAPI(Application Programming Interface)を利用して行うことができる。
図5は、スケジュール管理サーバ3が保持するスケジュールテーブルを説明するための図である。スケジュール管理サーバ3は、例えばユーザの識別情報に対応付けて、図5に示すようなスケジュールテーブルを記憶する。図5のスケジュールテーブルは、タイトル、開始日時及び終了日時、場所、イベントアイコン、並びに詳細説明の属性を含んでいる。このようなスケジュールテーブルの1レコードが、1件の予定を示す。また、1件の予定には少なくともいずれかのフィールドに値が登録されているものとする。予定取得部111は、このようなスケジュールテーブルから、例えば、ある日時以降の予定であって、直近の予定を取得する。
所要時間算出部112は、予定取得部111が取得したユーザのスケジュールに含まれる場所の情報に基づいて目的地を推定し、測位モジュール12が算出した現在地から目的地までの移動に要する時間を算出する。なお、移動時間の算出は、現在地から目的地まで
の最適なルートを選択して行う。このとき、高速道路であるか一般道路であるかといった通過する道路の属性や、道路の混雑状況を示す交通情報等をさらに用いてもよい。
通知判定部113は、予定取得部111が取得した予定の開始日時、及び所要時間算出部112が算出した移動時間を用いて逆算される出発時刻と、現在時刻とに基づいて、ユーザに予定の通知を行うか判断する。本実施形態に係る通知判定部113は、出発時刻が所定の基準よりも近づいている予定についてユーザに通知を行う。また、特に開始日時が翌日の予定については、移動時間と睡眠時間を考慮して通知を行うか否か判断する。これにより、ユーザにとって適切なタイミングで予定の通知を行うことができる。
予定通知部114は、通知判定部113が通知を行うと判断した予定について、画面表示及び音声出力によりユーザへ通知を行う。また、予定通知部114は、通知した予定の目的地についてルート案内の要否をユーザに問い合わせる。
記憶部115は、主記憶装置又は補助記憶装置によって構成され、本実施形態で利用する情報を一時的又は永続的に記憶する。ナビゲーション部116は、いわゆるカーナビゲーション機能を提供する。また、入出力部117は、タッチパネル等によって構成され、ユーザに画面表示による情報の出力を行ったり、ユーザから情報の入力を受け付けたりする。
<スケジュール通知処理>
図6は、本実施形態に係る処理の一例を示す処理フロー図である。本実施形態では、ユーザが車両1に乗車し、キースイッチをアクセサリ(ACC)まで入れると車載装置11の電源が入り、図6の処理が開始される。なお、スケジュール管理サーバ3にはユーザの識別情報と対応付けて図5に示したようなスケジュールが登録されているものとする。
車載装置11の予定取得部111は、車載装置11が備えるリアルタイムクロックから現在(当該処理時点)の日時を示す情報を取得する(図6:S1)。例えば、本ステップにおいて、現在時刻として、「○月16日8時」が取得されたものとする。
また、予定取得部111は、ネットワーク4を介してスケジュール管理サーバ3から、ユーザの直近の予定を取得する(S2)。本ステップでは、S1で取得した現在の日時以降の予定であって、最先の予定を1件取得する。図5の例では、○月16日8時以降の最先の予定である、タイトルが「会社」のレコードが1件取得される。
次に、車載装置11の所要時間算出部112は、出発時刻算出処理を行う(S3)。出発時刻算出処理の詳細は、図7に示す。
図7は、出発時刻算出処理の一例を示す処理フロー図である。所要時間算出部112は、S2で取得されたレコードに目的地が設定されているか判断する(図7:S11)。本ステップでは、スケジュールテーブルの場所のフィールドに目的地が登録されている場合だけでなく、タイトルや詳細説明のフィールドに場所を示す固有名詞や住所等が登録されている場合も、目的地が設定されているものと判断する。なお、複数のフィールドに場所が設定されている場合、場所のフィールドに設定された内容を優先的に目的地として採用するものとする。
予定に目的地が設定されていないと判断された場合(S11:NO)、図7の端子Aを介して図6の処理に戻り、S7に遷移する。
一方、予定に目的地が設定されていると判断された場合(S11:YES)、所要時間
算出部112は、予定から目的地を抽出する(S12)。本ステップでは、タイトルが「会社」のレコードから場所のフィールドに登録された「□□」が目的地として抽出されたものとする。
そして、所要時間算出部112は、測位モジュール12から現在地(車両1の存在する場所)の測位情報を取得する(S13)。本ステップでは、例えばGPS衛星からの信号等に基づいて求められた現在地を示す座標を取得する。
次に、所要時間算出部112は、現在地から目的地までの移動に要する時間を算出する(S14)。本ステップでは、例えば現在地から目的地までの最適なルートを選択し、当該ルートの長さに応じて移動時間を算出する。また、通過する道路が高速道路であるか一般道路であるかといった属性や、通過する道路の最高速度といった属性、道路の混雑状況を示す交通情報等をさらに用いて移動時間を算出してもよい。上述の例では、現在地から会社までの移動時間が、例えば20分と算出されたものとする。
また、所要時間算出部112は、S2で取得した予定の開始日時は現在の日時の翌日であるか判断する(S15)。本ステップでは、予定の日付が翌日以降のものであるか形式的に判断する。
予定の開始日時が現在の日時の翌日以降でない場合(S15:NO)、所要時間算出部112は、S14で算出した移動時間を用いて出発時刻を逆算する(S16)。本ステップでは、予定の開始日時の移動時間分前の時刻を、出発時刻として求める。なお、ここではさらに所定の係数を乗じる等により余裕を持った出発時刻を算出してもよい。上述の例では、会社への出発時刻が、9時の20分前である8時40分と算出されたものとする。
一方、予定の開始日時が現在の日時の翌日である場合(S15:YES)、所要時間算出部112は、S14で算出した移動時間に加え、ユーザの睡眠時間を用いて、出発時間を逆算する(S17)。本ステップでは、例えば予定の開始日時よりも、S14で算出した移動時間と睡眠時間との合計時間だけ前の時刻を出発時刻とする。なお、睡眠時間として例えば4.5時間を採用する。このようにすれば、翌日の早朝の予定についても前もって通知を行うことができる。なお、予定の開始日時が現在の日時の翌日である場合も便宜上「出発時刻」と呼んでいるが、「出発時刻」は当該予定の通知の要否判断に用いられる基準時刻であり、必ずしも当該時刻にユーザが出発する必要はない。
その後、出発時刻算出処理を終了し、図6の処理に戻る。
また、予定取得部111は、その次の予定をさらに取得するか否か判断する(図6:S4)。本ステップでは、直近の予定の出発時刻が現在時刻から所定期間以内である場合、その次の予定を取得すると判断する。例えば、所定期間は3時間とする。
次の予定をさらに取得すると判断された場合(S4:YES)、予定取得部111は、スケジュール管理サーバ3から、当該ユーザの次の予定を取得する(S5)。図5の例では、タイトルが「△△で昼食」のレコードが取得される。
そして、所要時間算出部112は、S5で取得した予定について出発時刻算出処理を行う(S6)。出発時刻算出処理の内容はS3と同様であるため説明を省略する。例えば、会社から△△までの移動にかかる時間は1時間と算出されたものとする。
S6の後、S11において予定に目的地が設定されていないと判断された場合、又はS4において次の予定を取得しないと判断された場合(S4:NO)、車載装置11の通知
判定部113及び予定通知部114は、予定通知処理を行う(S7)。予定通知処理の詳細は、図8に示す。
図8は、予定通知処理の一例を示す処理フロー図である。通知判定部113は、S2で取得した直近の予定について、目的地が設定されているか判断する(S21)。本ステップの処理は、S11と同様である。
直近の予定について、目的地が設定されていないと判断された場合(S21:NO)、予定通知部114は、スケジュール管理サーバ3に登録されたスケジュールの存在を、ユーザに通知する(S22)。登録された内容から目的地を判断できなかった場合であっても、本ステップによって予定の存在をユーザに通知することができる。また、通知する内容は、スケジュールに含まれる項目の優先順位に応じて生成するものとする。例えば、図5のスケジュールテーブルにおいてタイトルが登録されている場合、タイトルを用いて通知を生成する。また、スケジュールテーブルにおいてタイトルが登録されていないが、イベントアイコンが登録されている場合、イベントアイコンを用いて通知を生成する。また、タイトルもイベントアイコンも登録されていないが、詳細説明が登録されている場合、詳細説明を用いて通知を生成する。
図5の開始日時が「○月16日20:00」の予定は目的地が特定できないため、例えばS22において図9に示すような通知が生成される。図9の画面には、「予定があります、「○月16日20:00 [食事]」」というスケジュールテーブルの開始日時及びアイコンを用いた通知が表示されている。
このように、スケジュールに含まれる項目の優先度に応じて通知内容を生成すれば、登録された情報の中から予定の内容を端的に表す通知を生成することができる。S22の後、処理は端子Bを介して遷移し、図6に戻るとともに、図6の本実施形態に係る処理を終了する。
一方、直近の予定について、目的地が設定されていると判断された場合(S21:YES)、通知判定部113は、本日中に通知すべき予定であるか判断する(S23)。本ステップでは、当日中の予定であるか、翌日の予定(すなわち、翌日に改めて通知すべき予定)であるか、所定の基準にもとづいて判断する。
図10は、S23の詳細を説明するための図である。S23では、直近の予定の出発時刻が当日の日付であるか翌日の日付であるかによって、判断の基準を変更する(S231)。具体的には、出発時刻算出処理において求めた出発時刻が当日の日付である場合(S231:NO)、出発時刻が現在時刻から3時間(「通知対象期間」とも呼ぶ)以内である場合に、本日通知すべき予定であると判断する。(S232)。一方、出発時刻算出処理において求めた出発時刻が翌日の日付である場合(S41:YES)、出発時刻が翌日の0時から4.5時間以内である場合(すなわち、移動時間及び4.5時間の合計値を予定の開始時刻から差し引いたときに本日の日付になる場合)に、本日通知すべき予定であると判断する(S233)。すなわち、出発時刻算出処理において求めた出発時刻が翌日の日付である場合は、通知対象期間を拡大する。ここで、4.5時間とは、睡眠(仮眠)時間の一例である。このようにすれば、翌日の早朝の予定を予め取得し、前もって通知できるようになる。
以上のような判断に基づき、翌日改めて通知すべき予定であると判断された場合(図8:S23:NO)、通知する予定を帰路に変更する(S24)。本ステップでは、目的地を自宅に変更する。なお、自宅は、車載装置11の記憶部115に予め登録されているものとする。
一方、当日中に通知すべき予定であると判断された場合(S23:YES)、予定通知部114は、通知時刻が到来したか判断する(S25)。通知時刻は、例えばS15で算出した出発時刻の所定時間前とする。例えば所定時間は30分であり、本ステップでは、出発時刻の30分前を過ぎている場合に通知時刻が到来したと判断する。なお、本ステップで用いる「所定時間」は、当日中の予定と翌日の予定とで、異なる値を用いるようにしてもよい。
通知時刻が到来していないと判断された場合(S25:NO)、予定通知部114は通知時刻が到来するまで待機する。図8の例では、便宜上S25の判断を繰り返す処理フローを示しているが、実際は、例えば通知時刻を記憶部115に保持させ、通知時刻が到来した場合に以降の処理を継続する。
また、通知時刻が到来したと判断された場合(S25:YES)、又はS24の後、予定通知部114は予定を通知する(S26)。通知は、入出力部117を介した画面表示及び車載スピーカ13を介した音声出力によって行われる。また、本ステップでも、スケジュールテーブルの項目に優先順位を付け、優先順位の高い項目を用いて通知を生成するものとする。例えば、図5のスケジュールテーブルにおいてタイトルが登録されている場合、タイトルを用いて通知を生成する。また、スケジュールテーブルにおいてタイトルが登録されていないが、イベントアイコンが登録されている場合、イベントアイコンを用いて通知を生成する。また、タイトルもイベントアイコンも登録されていないが、場所が登録されている場合、場所を用いて通知を生成する。また、タイトル、イベントアイコン及び場所が登録されていないが詳細説明が登録されている場合、詳細説明を用いて通知を生成する。また、S5において2件目の予定を取得した場合、本ステップにおいて併せて表示するようにしてもよい。このようにすれば、ある程度開始時刻が迫っている先の予定についてもユーザに通知することができる。本ステップでは、例えば図11に示すような通知画面が表示される。
S24において予定を帰路に変更した場合は、例えばS26において本日中の予定がない旨の通知がなされる。例えば、図12に示すような通知画面が表示される。また、本ステップでは、予定を帰路に変更する旨の通知がなされるようにしてもよい。
また、ナビゲーション部116は、カーナビゲーション機能における目的地の設定及びルート案内の開始の操作をユーザから受け付ける(S27)。本ステップでは、予定に関連付けられた場所を目的地として設定するか問い合わせる。例えば、図13に示すような画面が入出力部117を介して表示される。また、目的地を帰路に変更した場合は、図15に示すような画面が入出力部117を介して表示される。そして、目的地として設定された場合には、候補ルートの選択や案内開始を受け付けるための画面を表示する。
以上で、図8の予定通知処理、及び図6の本実施形態に係る処理を終了する。
<通知の具体例>
図5に示したスケジュールテーブルがスケジュール管理サーバ3に記憶されている場合において、処理時点である現在時刻が○月16日13時のとき、S2においては19:00開始の「待ち合わせ」の予定が取得される。そして、例えばS14において移動時間が1時間であると算出されたものとすると、S15において出発時刻は18:00と逆算される。このケースでは、S4において出発時刻が現在時刻から所定時間(3時間)以内でないと判断され、その次の予定である図5の「◎◎で夕食」は取得されない。このように、ある程度先の予定はユーザによって変更される可能性もあるため、本実施形態では取得されない。これにより、通信量が削減される。その後、出発時刻の30分前になると、S
25において通知時刻が到来したものと判断され、S26において予定が通知される。
同様に、処理時点である現在時刻が○月16日21時のとき、S2においては23:00開始の「夜景」の予定が取得される。そして、例えばS14において移動時間が1時間であると算出されたものとすると、S15において出発時間は22:00と逆算される。このケースでは、S4において出発時刻が現在時刻から所定時間(3時間)以内であると判断され、その次の予定である、図5の翌17日4:00の予定も、S5において取得される。また、予定の開始時刻が日付をまたぐ場合、移動時間及び4.5時間の合計値を予定の開始時刻から差し引いたときに本日の日付になる場合、S23において本日通知すべき予定と判断される。したがって、図5の翌17日4:00の予定も通知の対象となる。このように、翌日の予定については通知の要否の判断基準を変えることにより、翌日の早朝の予定を予め取得し前もって通知できる。
<効果>
実施形態に係る車載装置によれば、起動時に取得する予定は多くても直近の予定及び2番目の予定の2件であり、例えば1日分のスケジュールを取得するような場合と比較して通信量を削減することができる。すなわち、ユーザによって後の予定が変更されるような場合にも、データを取得し直すような無駄が低減される。また、推定される移動時間を差し引いて、所定の期間内に出発すべき予定を通知の対象とするため、ユーザの感覚に合ったスケジュールを提示することができる。また、予定の開始日時が翌日の場合、通知対象期間を拡大するため、翌日の早朝に登録されている予定について予め通知することができる。
また、翌日の予定であって、開始日時が拡大された通知対象期間に含まれないものについては、一旦帰宅した後に改めて外出する予定であると判断し、目的地として自宅を提案する。帰宅をスケジュールに登録するユーザは少ないところ、本実施形態に係る判断によれば、適切に帰路を提案することができる。なお、S24において予定を帰路に変更する場合、図14に示すような確認画面を表示するようにしてもよい。
また、S5においては、直近の予定の開始日時が所定の通知対象期間内である場合、開始日時が2番目の予定をさらに取得する。このようにすれば、ある程度開始が迫っている予定を取得すると共に、ユーザに通知することができる。
<変形例>
なお、現在地の測位に失敗した場合、取得された予定のみを表示してもよい。このようにすれば、何らかの不具合があった場合であっても予定の存在をユーザに再確認させることができる。
また、車載装置11は、ネットワーク4を介さずに、無線通信等でユーザの携帯装置2からスケジュールを直接取得するようにしてもよい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において変更したり組み合わせたりすることができる。
1 :車両
11 :車載装置
111 :予定取得部
112 :所要時間算出部
113 :通知判定部
114 :予定通知部
115 :記憶部
116 :ナビゲーション部
117 :入出力部
12 :測位モジュール
13 :車載スピーカ
2 :携帯装置
3 :スケジュール管理サーバ
4 :ネットワーク

Claims (8)

  1. ユーザの予定に関する情報を他のコンピュータから取得する車載装置であって、
    現在時刻以降の開始日時が関連付けられた直近の予定を取得する予定取得部と、
    現在地から、前記予定取得部が取得した予定に関連付けられた目的地までの移動に要する移動時間を算出する移動時間算出部と、
    前記予定取得部が取得した予定の前記開始日時の、前記移動時間算出部が算出した前記移動時間前が、所定の通知対象期間内である場合、前記予定取得部が取得した予定をユーザに通知する予定通知部と、
    を備える車載装置。
  2. 前記予定取得部が取得した予定の前記開始日時が処理時点の翌日を示す場合、前記予定通知部は、予定の開始日時が処理時点と同日の場合よりも前記通知対象期間を拡大して前記予定取得部が取得した予定をユーザに通知する
    請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記予定取得部が取得した予定の前記開始日時が処理時点の翌日を示す場合であって、前記予定取得部が取得した予定の開始日時が拡大された前記通知対象期間に含まれない場合、前記予定通知部は、予め定められた自宅を目的地として提案する
    請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記予定取得部が取得した直近の予定の前記開始日時の、前記移動時間算出部が算出した前記移動時間前が、前記所定の通知対象期間内である場合、前記予定取得部は、開始日時が2番目の予定をさらに取得する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の車載装置。
  5. 前記ユーザの予定に関する情報は、複数の項目にそれぞれ関連付けられた内容を含み、前記予定通知部は、予め定められた項目の優先度に基づいて、優先度の高い項目に関連付けられた内容を用いてユーザへの通知を生成する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の車載装置。
  6. 前記予定取得部が取得したユーザの予定に関する情報に、目的地が関連付けられていない場合、前記予定通知部は、当該予定の存在をユーザに通知する
    請求項1から5のいずれか一項に記載の車載装置。
  7. ユーザの予定に関する情報を他のコンピュータから取得する車載装置が実行する予定通知方法であって、
    現在時刻以降の開始日時が関連付けられた直近の予定を取得する予定取得ステップと、
    現在地から、前記予定取得ステップにおいて取得された予定に関連付けられた目的地までの移動に要する移動時間を算出する移動時間算出ステップと、
    前記予定取得ステップにおいて取得された予定の前記開始日時の、前記移動時間算出ステップにおいて算出された前記移動時間前が、所定の通知対象期間内である場合、前記予定取得ステップにおいて取得された予定をユーザに通知する予定通知ステップと、
    を含む予定通知方法。
  8. ユーザの予定に関する情報を他のコンピュータから取得する車載装置に実行させる予定通知プログラムであって、
    現在時刻以降の開始日時が関連付けられた直近の予定を取得する予定取得ステップと、
    現在地から、前記予定取得ステップにおいて取得された予定に関連付けられた目的地までの移動に要する移動時間を算出する移動時間算出ステップと、
    前記予定取得ステップにおいて取得された予定の前記開始日時の、前記移動時間算出ステップにおいて算出された前記移動時間前が、所定の通知対象期間内である場合、前記予定取得ステップにおいて取得された予定をユーザに通知する予定通知ステップと、
    を含む予定通知プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019105454A (ja) * 2017-12-08 2019-06-27 トヨタ自動車株式会社 車両システム、情報処理装置、及び車両

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