JP2017138224A - 荷重センサ - Google Patents

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裕子 深見
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Abstract

【課題】荷重の検出範囲を広げることが可能な荷重センサを提供する。【解決手段】基板1と、基板1に形成されたリブ21、および、リブ21の表面に形成されたトランジスタ22を有するセンサ素子2と、を備え、リブ21は、荷重が加えられることにより変形し、トランジスタ22は、リブ21の側面に形成されたゲート電極23と、ゲート電極23の表面に形成されたゲート絶縁膜24と、ゲート絶縁膜24を挟んでゲート電極23と対向するように形成された半導体層25と、基板1のうちリブ21が形成されていない部分の底面において半導体層25と接するように形成された底部電極層26と、リブ21の上部において半導体層25と接するように形成された頂部電極層27と、を有する縦型トランジスタであり、センサ素子2は、2つ備えられており、一方のセンサ素子2が有するリブ21と、他方のセンサ素子2が有するリブ21とは、互いに高さが異なる。【選択図】図2

Description

本発明は、縦型トランジスタを用いた荷重センサに関するものである。
近年、人間のように、様々な対象物に対し、より高度で複雑な作業を行うことができるようなロボットアームの開発が期待されている。そして、ロボットが柔軟物や複雑な形状の物体などを壊したり、滑って落としたりせずに的確に把持できるように、荷重センサや触覚センサを用いて接触面にかかる荷重の大きさや方向を検出できるようにする研究が盛んに行われている。
従来、荷重の大きさと作用する方向を3次元的に検出するために、弾性を有し、凸形状をした弾性体の側面部にセンサを取り付けたものが知られている。このセンサでは、荷重がかかった際に、その弾性体の凸部に生じた歪をセンサで検出することにより、荷重の大きさと方向を検出することが可能となっている。
また、例えば特許文献1では、リブの側面に薄膜状の有機縦型トランジスタが形成されており、荷重印加時のドレイン・ソース間の距離の変化に基づいて荷重の測定を行う荷重センサが提案されている。
特開2015−40778号公報
接触面にかかる荷重の大きさは、使用シーンにより異なる。そのため、広い範囲の荷重を検出できる荷重センサが求められている。例えば、荷重センサを介護ロボットに用いる場合、人間に触れる際にかかる1mN程度の荷重から、人間を持ち上げる際にかかる1000N程度の荷重までを検出できる荷重センサが求められる。
特許文献1に記載の荷重センサでは、荷重の検出範囲はリブを構成する材料、リブの形状、寸法等によって定まる。そのため、特許文献1に記載の荷重センサにおいて、1つのリブを用いて荷重センサを構成した場合や、同じ材料で構成された同じ形状および寸法のリブを複数用いて荷重センサを構成した場合には、荷重の検出範囲が限られるという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、荷重の検出範囲を広げることが可能な荷重センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、表層が絶縁体で構成された基板(1)と、基板に形成されたリブ(21、21a、21b)、および、リブの表面に形成されたトランジスタ(22、22a、22b、22c、22d)を有するセンサ素子(2、2a、2b)と、を備え、リブは、上面、および、上面を基板に連結する側面を有し、表面が絶縁体で構成されており、荷重が加えられることにより変形し、トランジスタは、リブの側面に形成されたゲート電極(23)と、ゲート電極の表面に形成されたゲート絶縁膜(24)と、ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と対向するように形成された半導体層(25)と、基板のうちリブが形成されていない部分の底面において半導体層と接するように形成された底部電極層(26)と、リブの上部において半導体層と接するように形成された頂部電極層(27)と、を有する縦型トランジスタであり、ゲート電極に対してゲート電圧が印加されることで、半導体層にチャネル領域が形成されて底部電極層と頂部電極層との間に電流が流れ、センサ素子は、2つ備えられており、一方のセンサ素子が有するリブと、他方のセンサ素子が有するリブとは、互いに高さが異なる。
一方のセンサ素子が備えるリブの高さと、他方のセンサ素子が備えるリブの高さとが互いに異なる構成により、各センサ素子における荷重の検出範囲に差が生じる。したがって、荷重の検出範囲を広げることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかる荷重センサの平面図である。 図1のII−II断面図である。 荷重の大きさと出力電圧との関係を示すグラフである。 第2実施形態にかかる荷重センサの平面図である。 第3実施形態にかかる荷重センサの平面図である。 第4実施形態にかかる荷重センサの断面図である。 第4実施形態の変形例の断面図である。 第5実施形態にかかる荷重センサの断面図である。 センサ素子群が基板の上に配置された様子を示す斜視図である。 第5実施形態の変形例の斜視図である。 第5実施形態の変形例の断面図である。 第6実施形態にかかる荷重センサの断面図である。 荷重の大きさとリブの変形量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1、図2を用いて説明する。なお、図1は断面図ではないが、各構成要素を見やすくするためにハッチングを付してある。
図1および図2に示すように、本実施形態にかかる荷重センサは、基板1と、基板1上に形成されたセンサ素子2と、基板1およびセンサ素子2を覆う保護膜3とを備える。基板1は、ガラスやプラスチックフィルム等のように少なくとも表層が絶縁体で構成された絶縁性基板である。
本実施形態では、センサ素子2は2つ備えられており、2つのセンサ素子2は、それぞれ、基板1に形成されたリブ21と、リブ21の表面に形成された2つのトランジスタ22とを備えている。一方のセンサ素子2が備えるリブ21と、他方のセンサ素子2が備えるリブ21とは、互いに高さ(厚み方向寸法)が異なるものとされている。
2つのセンサ素子を、それぞれ、センサ素子2a、2bとし、センサ素子2a、2bが備えるリブ21を、それぞれ、リブ21a、リブ21bとすると、図2に示すように、リブ21aは、リブ21bよりも高くなるように形成されている。リブ21a、リブ21bの高さをそれぞれH、Hとすると、本実施形態では、H=2Hとされている。
リブ21は、表面が絶縁体で構成されており、また、荷重が加えられることにより変形する。本実施形態では、リブ21は、弾性体で構成されている。具体的には、リブ21は、フォトレジストとして用いられるSU−8(マイクロケム製)、WL−5150(東レ・ダウコーニング製)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、PMMA(メタクリル樹脂)等の有機材料、樹脂材料で構成されている。
リブ21は、上面と、上面を基板1に連結する側面とを有している。本実施形態では、リブ21は図1に示すように上面形状が四角形とされていると共に、図2に示すように断面形状も四角形とされている。具体的には、リブ21は上面形状が5mm×5mm□とされている。また、リブ21の高さは1μm以上とされており、本実施形態では、リブ21aの高さHは20μm、リブ21bの高さHは10μmとされている。
トランジスタ22は、リブ21の一方向の両側に配置されている。具体的には、トランジスタ22は、四角形状のリブ21の各側面のうち、図1の紙面左右方向が法線方向となる両側面に形成されている。リブ21の各側面のうち、図1の紙面右側、左側に形成されたトランジスタ22を、それぞれ、第1トランジスタ22a、第2トランジスタ22bとする。
第1、第2トランジスタ22a、22bは、それぞれ、ゲート電極23、ゲート絶縁膜24、半導体層25、底部電極層26、頂部電極層27を備える縦型トランジスタである。
リブ21の側面には、ゲート電極23が形成されている。ゲート電極23は、荷重が印加された際にリブ21の変形を妨げることを抑制するために、可能な限り薄くすることが好ましい。ゲート電極23は、例えば、Crを3nm、Auを60nmの厚みで順に成膜することで形成された導電層により構成される。
基板1、リブ21、ゲート電極23の表面には、ゲート絶縁膜24が形成されている。ゲート絶縁膜24は、例えばパリレン(登録商標)、SiO、アルミナもしくは有機材料などの絶縁材料によって構成されている。本実施形態の場合、ゲート絶縁膜24をパリレンにより450nmの厚みで形成している。
また、リブ21の側面において、ゲート絶縁膜24を挟んでゲート電極23と対向するように半導体層25が形成されている。基板1の表面の法線方向における半導体層25の両端部のうち、一方はリブ21の上面に、他方は基板1のうちリブ21が形成されていない部分の底面に、それぞれ延出されている。第1、第2トランジスタ22a、22bの半導体層25は、図1に示すように互いに離された状態で配置されることで、互いに電気的に絶縁されている。半導体層25は、例えば高分子有機材料や低分子有機材料もしくはそれらの積層構造などからなる有機半導体材料にて構成されている。本実施形態ではジナフトチオチエノフェン(DNTT)を厚さ120nmで形成することで、半導体層25を構成している。
後述するように、荷重センサの動作時には、半導体層25にチャネル領域が形成される。半導体層25のうち荷重センサの動作時にチャネル領域が形成される部分、つまり、半導体層25のうち底部電極層26および頂部電極層27の間に位置する部分をチャネル部25aとする。
基板1のうちリブ21が形成されていない部分の底面において半導体層25と接するように、底部電極層26が形成されている。また、リブ21の上面において半導体層25と接するように、頂部電極層27が形成されている。第1、第2トランジスタ22a、22bそれぞれにおいて、底部電極層26および頂部電極層27は、互いに離された状態で配置されることで、電気的に分離されている。底部電極層26および頂部電極層27は、例えば20nmの厚みで形成されたAu等の電極材料により構成される。
荷重センサの動作時には、底部電極層26と頂部電極層27のうちの一方がドレイン電極を構成し、他方がソース電極を構成する。本実施形態の場合、底部電極層26をドレイン、頂部電極層27をソースとして適用する場合を想定しているが、これらが逆であってもよい。
なお、ゲート電極23、底部電極層26、頂部電極層27は、図1に示すように、基板1上においてリブ21が形成されていない部分に引き出された引出部23a、26a、27aを通じて、外部との電気的接続が可能となっている。保護膜3は、引出部23a、26a、27aが露出するように、基板1およびセンサ素子2を覆っている。
図2の紙面下向きの荷重が印加されたときの荷重センサの動作について説明する。第1、第2トランジスタ22a、22bは、ゲート電極23に対して所定のゲート電圧が印加されると、半導体層25のうち、ドレイン電極とソース電極の間に位置する部分においてチャネル領域を形成する。これにより、チャネル領域を通じてドレイン・ソース間、つまり底部電極層26と頂部電極層27との間に電流が流れるようになる。本実施形態では、底部電極層26と頂部電極層27との間に流れる電流IDSを一定として荷重センサを動作させる。
このとき、荷重センサに対して荷重が印加されると、荷重に応じてリブ21が変形し、リブ21の表面に形成された第1、第2トランジスタ22a、22bのチャネル部25aが変形する。チャネル部25aが変形すると、チャネル部25aの抵抗Rが変化する。
抵抗Rが変化するとドレイン・ソース間の電位差VDSが変化し、ΔVDS=IDS・ΔRとなる。したがって、電位差VDSの変化量ΔVDSに基づいて荷重測定を行うことが可能である。
なお、ΔVDSは、電位差VDSと、荷重が印加されていないときのドレイン・ソース間の電位差VDS0との差であり、ΔVDS=VDS−VDS0である。また、ΔRは、抵抗Rと、荷重が印加されていないときのチャネル部25aの抵抗Rとの差であり、ΔR=R−Rである。
チャネル部25aの移動度をμ、移動度μにより定まるチャネル部25aの抵抗率をρ(μ)、チャネル長をL、チャネル幅をWとすると、R=ρ(μ)・L/Wである。
また、初期チャネル長をL、図2の下向きにかかる荷重の大きさをF、受圧面積をS、リブ21を構成する材料のヤング率をEとすると、チャネル長Lは、L=L−L・F/(S・E)となる。つまり、図2の下向きの荷重の印加によりチャネル長Lが短くなり、これにより、抵抗Rが減少する。
また、荷重によりチャネル部25aが圧縮されると、有機半導体を構成する分子間の距離が短くなることで、隣り合う分子の電子軌道が近くなる。そして、トランスファー積分が増加することで、有機半導体の移動度が増加する。初期移動度をμ、移動度の応力変化の係数をaとすると、移動度μは、μ=μ・(1+a・F/S)となる。なお、係数aは、半導体層25を構成する材料によって定まり、本実施形態でリブ21a、21bを構成するDNTTでは、a=1.004である。
これらの関係により、抵抗Rは、荷重の大きさFにほぼ比例して変化し、F=0のときΔR=0、ΔVDS=0である。また、本実施形態では、受圧面積S、ヤング率E、初期移動度μ、係数aは、センサ素子2aとセンサ素子2bとで等しい。また、初期チャネル長LはF=0のときのリブ21の高さとほぼ等しく、センサ素子2aのリブ21aはセンサ素子2bのリブ21bよりも高くなるように形成されているので、初期チャネル長Lはセンサ素子2aの方がセンサ素子2bよりも大きい。
したがって、図3に示すように、センサ素子2aにおける変化量ΔVDSは、センサ素子2bにおける変化量ΔVDSよりも大きい。すなわち、センサ素子2aはセンサ素子2bよりも荷重の検出感度が高い。なお、図3において、実線はセンサ素子2aにおける変化量ΔVDSを示し、破線はセンサ素子2bにおける変化量ΔVDSを示す。
荷重センサの出力信号は、外部の装置に入力され、この装置が入力信号に基づいて荷重の大きさの計算等を行う。このような装置は、通常、入力信号がある程度大きい場合にのみ、信号を精度よく読み取ることができる。そのため、変化量ΔVDSがある程度大きい場合にのみ、荷重の検出を行うことが好ましい。本実施形態では、変化量ΔVDSが検出限界値Vmin以上であるときに、荷重センサによる荷重の検出を行う。
センサ素子2a、2bにおいてΔVDS=Vminとなるときの荷重の大きさを、それぞれ、Fa1、Fb1とする。上述したように、センサ素子2aにおける変化量ΔVDSは、センサ素子2bにおける変化量ΔVDSよりも大きいので、Fa1<Fb1となる。
また、荷重の大きさFがある程度大きい場合には、荷重の大きさFを変化させても、リブ21の高さがほとんど変化しない。例えば、Fa2<Fの範囲においては、荷重の大きさFを変化させても、センサ素子2aのリブ21aの高さがほとんど変化しない。同様に、Fb2<Fの範囲においては、荷重の大きさFを変化させても、センサ素子2bのリブ21bの高さがほとんど変化しない。
そのため、図3に示すように、センサ素子2aでは、0≦F≦Fa2のとき変化量ΔVDSは荷重の大きさFに比例し、Fa2<Fのとき変化量ΔVDSはほぼ一定の値となる。同様に、センサ素子2bでは、0≦F≦Fb2のとき変化量ΔVDSは荷重の大きさFに比例し、Fb2<Fのとき変化量ΔVDSはほぼ一定の値となる。
すなわち、センサ素子2aではFa2<Fのとき荷重の検出感度が低く、センサ素子2bではFb2<Fのとき荷重の検出感度が低い。したがって、本実施形態では、F≦Fa2であるときにセンサ素子2aによる荷重の検出を行い、F≦Fb2であるときにセンサ素子2bによる荷重の検出を行う。
なお、荷重の大きさFを0から大きくしていくと、センサ素子2aのリブ21aは、センサ素子2bのリブ21bよりも先に高さがほとんど変化しなくなる。すなわち、Fa2<Fb2である。
以上説明したように、ΔVDSが検出限界値Vmin以上であり、かつ、ΔVDSが荷重の大きさFにほぼ比例して変化する範囲において荷重の検出を行うことで、荷重を高精度に検出することができる。すなわち、図3に示すように、センサ素子2aによる荷重の検出範囲をFa1≦F≦Fa2とし、センサ素子2bによる荷重の検出範囲をFb1≦F≦Fb2とすることで、荷重を高精度に検出することができる。
本実施形態では、2つのセンサ素子2の検出範囲を合わせた範囲が荷重センサ全体での荷重の検出範囲となる。そして、上述したように、Fa1<Fb1、Fa2<Fb2であるので、荷重センサ全体での荷重の検出範囲は、センサ素子2aでの荷重の検出範囲よりも広く、センサ素子2bでの荷重の検出範囲よりも広い。したがって、本実施形態では、荷重センサがセンサ素子2aまたはセンサ素子2bのいずれか一方のみを備える場合に比べて、荷重の検出範囲を広くすることが可能である。
なお、図2の紙面左右方向の荷重が印加されると、第1トランジスタ22aと第2トランジスタ22bのチャネル部25aの変形に差が生じる。例えば、図2の紙面右向きの荷重が印加されると、第1トランジスタ22aのチャネル部25aは圧縮方向に変形し、第2トランジスタ22bのチャネル部25aは引張方向に変形する。そして、図2の紙面左向きの荷重が印加されると、第1トランジスタ22aのチャネル部25aは引張方向に変形し、第2トランジスタ22bのチャネル部25aは圧縮方向に変形する。
したがって、図2の紙面左右方向の荷重が印加されると、第1トランジスタ22aと第2トランジスタ22bの抵抗Rの変化率に差が生じ、第1トランジスタ22aの出力信号と、第2トランジスタ22bの出力信号とが異なった値となる。
このことから、本実施形態の荷重センサでは、図2の紙面上下方向の荷重だけでなく、水平方向荷重も検出可能となる。具体的には、図2の紙面左右方向の荷重に対して、第1、第2トランジスタ22a、22bの出力電圧の増減が逆になることから、第1、第2トランジスタ22a、22bの出力の差分を取ることで、図2の紙面左右方向の荷重の大きさと方向を精度よく検知することができる。また、図2の紙面上下方向の荷重(押し荷重)に対しては第1、第2トランジスタ22a、22bの出力電圧の変化方向が増加方向となるため、水平方向荷重と分離して検知することができる。
本実施形態では、図2の紙面上下方向の荷重の検出だけでなく、図2の紙面左右方向の荷重の検出においても、センサ素子2a、2bの検出範囲に差が生じるため、荷重の検出範囲を広げることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図4を用いて説明する。なお、図4は断面図ではないが、各構成要素を見やすくするためにハッチングを付してある。本実施形態は、第1実施形態に対して、リブ21の上面の形状を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第1実施形態では、リブ21aは、リブ21bよりも高くなるように形成されており、これにより、リブ21aとリブ21bは互いに体積が異なるものとされている。具体的には、第1実施形態では、リブ21aはリブ21bよりも体積が大きくされている。
このような構成の第1実施形態とは異なり、本実施形態では、リブ21aの体積がリブ21bの体積よりも小さくされている。具体的には、図4に示すように、図4の紙面左右方向において、リブ21aの上面の幅はリブ21bの上面の幅と等しく、図4の紙面上下方向において、リブ21bの上面の幅はリブ21aの上面の幅よりも大きくされている。これにより、リブ21aの上面の面積Sがリブ21bの上面の面積Sよりも小さくされている。本実施形態では、さらに、S<S・H/Hとされており、これにより、リブ21aの体積がリブ21bの体積よりも小さくされている。
面積Sを小さくすることで、荷重の大きさFに対するリブ21aの高さの変化が大きくなり、Fa1、Fa2が小さくなる。また、面積Sを大きくすることで、荷重の大きさFに対するリブ21bの高さの変化が小さくなり、Fb1、Fb2が大きくなる。
したがって、センサ素子2aでの荷重の検出範囲と、センサ素子2bでの荷重の検出範囲との差が大きくなり、荷重センサ全体での荷重の検出範囲をさらに広げることができる。特に、SとSとの差を大きくして、S<S・H/Hとすることにより、荷重センサ全体での荷重の検出範囲をさらに広げることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図5を用いて説明する。なお、図5は断面図ではないが、各構成要素を見やすくするためにハッチングを付してある。本実施形態は、第1実施形態に対して、トランジスタ22の数を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態では、リブ21の側面に4つのトランジスタ22が形成されている。1つのリブ21に形成された4つのトランジスタ22のうち、第1、第2トランジスタ22a、22b以外の2つのトランジスタ22を、第3トランジスタ22c、第4トランジスタ22dとする。
第3、第4トランジスタ22c、22dは第1、第2トランジスタ22a、22bと同様に1対のトランジスタを構成するものであり、第3、第4トランジスタ22c、22dは第1、第2トランジスタ22a、22bと同様の構成を備えている。
第1、第2トランジスタ22a、22bは、第1実施形態と同様に、リブ21の一方向の両側に配置されており、第3、第4トランジスタ22c、22dは、リブ21の一方向に対して傾斜した他方向の両側に配置されている。ここでは、第3、第4トランジスタ22c、22dは、リブ21の一方向に垂直な方向の両側に配置されており、リブ21の側面のうち、第1、第2トランジスタ22a、22bが形成されていない対向する2つの側面にそれぞれ形成されている。
リブ21の4つの側面に第1、第2、第3、第4トランジスタ22a、22b、22c、22dのチャネル部25aが形成された本実施形態では、各トランジスタの出力を用いて、図5の紙面垂直方向、左右方向だけでなく、紙面上下方向の荷重も分離して検出することができる。
なお、本実施形態では第1実施形態に対して第3、第4トランジスタ22c、22dを追加したが、第2実施形態に対して第3、第4トランジスタ22c、22dを追加してもよい。これにより、3方向の荷重を高精度に分離して検出することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について図6を用いて説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、基板1およびリブ21の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、基板1は、PET(ポリエチレンテレフタラート)等のフィルム材料で構成されている。そして、図6に示すように、基板1の裏面は、一部が凹んだ形状とされており、基板1の表面は、基板1の裏面の形状に対応して一部が突出した形状とされている。例えばプレス加工等によって、このような基板1を形成することができる。
図6に示すように、リブ21は、基板1のうち表面が突出した部分により構成されており、基板1と一体化されている。なお、荷重感度を大きくして荷重の検出を容易にするために、リブ21の高さ、つまり基板1の表面の突出高さを基板1の厚み以上とすることが望ましい。
また、本実施形態では、リブ21の側面が基板1の表面の法線方向に対して傾斜することにより、リブ21が先細り形状となっている。
このような構成では、基板1を構成する材料を選定することにより、荷重の感度を調整することができるので、荷重の感度の調整が容易である。また、リブ21の高さ、形状等の調整が容易になる。また、例えば蒸着や印刷によってリブ21の表面にトランジスタ22を形成する場合、リブ21を上記のような形状とすることにより、トランジスタ22の形成が容易になる。
なお、図7に示すように、基板1の裏面にフィルム基板4を貼り付けてもよい。これにより、荷重センサの強度を高めることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について図8を用いて説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、センサ素子2の数を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、本実施形態の荷重センサは、センサ素子2a、2bを含む複数のセンサ素子2を備えている。そして、複数のセンサ素子2は、マトリクス状に並んでいる。
本実施形態では、7×7のマトリクス状に並ぶセンサ素子2の集合であるセンサ素子群5が、4×4のマトリクス状に並んでいる。
複数のセンサ素子2は、1つのセンサ素子群5に含まれる複数のセンサ素子2の上部を通る曲面が図9に示すような半球面状となるように、センサ素子群5の中央部に位置するリブ21が最も高く、最も外側に位置するリブ21が最も低くなるように形成されている。
複数のセンサ素子2をこのように形成した本実施形態では、センサ素子群5の内周部では小さな荷重を検出し、外周部では大きな荷重を検出することができる。また、本実施形態のようにセンサ素子2を3つ以上備える構成では、複数のセンサ素子2における荷重の検出範囲に差が生じるように複数のリブ21の高さを定めることにより、荷重の検出範囲をさらに広くすることができる。
なお、複数のリブ21を本実施形態とは異なる高さに形成してもよい。複数のセンサ素子2をマトリクス状に並べ、リブ21の高さを場所により変化させることで、場所によって所望の範囲の荷重を検出することができる。
例えば、1つのセンサ素子群5において、複数のセンサ素子2の上部を通る曲面が基板1側に凹んだ半球面状となるように、センサ素子群5の中央部に位置するリブ21が最も低く、最も外側に位置するリブ21が最も高くなるように、複数のセンサ素子2を形成してもよい。このような構成では、センサ素子群5の内周部では大きな荷重を検出し、外周部では小さな荷重を検出することができる。
また、図10に示すように、複数のセンサ素子2の上部を通る曲面が半円筒状となるように複数のセンサ素子2を形成してもよい。また、図11に示すように、複数のセンサ素子2の上部を通る曲面がセンサ素子群5の中央部を通り基板1の表面に垂直な直線に対して非対称となるようにセンサ素子2が配置されていてもよい。また、複数のセンサ素子2のリブ21の高さが不規則に設定されていてもよい。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について図12を用いて説明する。本実施形態は、第5実施形態に対して、ガラス板6を追加したものであり、その他については第5実施形態と同様であるため、第5実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、図12に示すように、センサ素子2の上部にガラス板6が配置されており、ガラス板6を通して、各センサ素子2に荷重が印加される。荷重が印加されていない状態では、ガラス板6はリブ21が高く形成されたセンサ素子2にのみ接触している。そして、荷重が印加されると、ガラス板6を支えるセンサ素子2のリブ21が圧縮され、このセンサ素子2よりリブ21が低く形成されたセンサ素子2もガラス板6に接触するようになる。
これにより、荷重センサ全体に印加される荷重が大きくなるにつれて、ガラス板6に接触して荷重が印加されるセンサ素子2の数が増加する。例えば、図13において、0≦F<Fのとき、F≦F<Fのとき、F≦F<Fのとき、F≦Fのときの、ガラス板6に接触しているセンサ素子2の数をそれぞれN、N、N、Nとすると、N<N<N<Nである。
ガラス板6に接触するセンサ素子2の数が増加すると、荷重センサ全体に印加される荷重が、より多くのセンサ素子2に分割されて印加される。つまり、荷重センサ全体に印加される荷重のうち、ガラス板6に接触している1つのセンサ素子2に印加される荷重の占める割合が減少する。
そのため、ガラス板6に接触するセンサ素子2の数が増加すると、荷重センサ全体に印加される荷重が増加したときの、ガラス板6に接触している1つのセンサ素子2に印加される荷重の増加量が小さくなる。したがって、図13に示すように、荷重センサ全体に印加される荷重が大きくなるにつれて、リブ21の変形量が増加しにくくなる。
このように、本実施形態では、荷重の大きさに応じて荷重センサの感度を変化させることができる。例えば、荷重が小さいときには感度を高くすることで検出精度を向上させ、荷重が大きいときには感度を低くしてノイズの影響を低減することができる。
また、複数のセンサ素子2の上部にガラス板6を配置し、ガラス板6を通して各センサ素子2に荷重を印加することにより、一部のセンサ素子2に集中して荷重が印加されることを抑制することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、リブ21に第1、第2トランジスタ22a、22bのうち一方のみが形成されていてもよい。また、リブ21の上面形状が四角形状でなくてもよい。例えば、リブ21の上面形状が円形状であってもよい。
また、リブ21を弾性体で構成する場合において、上記第4実施形態のように、リブ21の側面を基板1の表面の法線方向に対して傾斜させて、リブ21を先細り形状としてもよい。
1 基板
2 センサ素子
21 リブ
22 トランジスタ
23 ゲート電極
24 ゲート絶縁膜
25 半導体層
26 底部電極層
27 頂部電極層

Claims (8)

  1. 表層が絶縁体で構成された基板(1)と、
    前記基板に形成されたリブ(21、21a、21b)、および、前記リブの表面に形成されたトランジスタ(22、22a、22b、22c、22d)を有するセンサ素子(2、2a、2b)と、を備え、
    前記リブは、上面、および、前記上面を前記基板に連結する側面を有し、表面が絶縁体で構成されており、荷重が加えられることにより変形し、
    前記トランジスタは、前記リブの前記側面に形成されたゲート電極(23)と、前記ゲート電極の表面に形成されたゲート絶縁膜(24)と、前記ゲート絶縁膜を挟んで前記ゲート電極と対向するように形成された半導体層(25)と、前記基板のうち前記リブが形成されていない部分の底面において前記半導体層と接するように形成された底部電極層(26)と、前記リブの上面において前記半導体層と接するように形成された頂部電極層(27)と、を有する縦型トランジスタであり、
    前記ゲート電極に対してゲート電圧が印加されることで、前記半導体層にチャネル領域が形成されて前記底部電極層と前記頂部電極層との間に電流が流れ、
    前記センサ素子は、2つ備えられており、
    一方の前記センサ素子が有する前記リブと、他方の前記センサ素子が有する前記リブとは、互いに高さが異なる荷重センサ。
  2. 前記リブは、弾性体で構成されている請求項1に記載の荷重センサ。
  3. 前記基板の裏面は、一部が凹んだ形状であり、
    前記基板の表面は、前記基板の裏面の形状に対応して一部が突出した形状であり、
    前記リブは、前記基板のうち表面が突出した部分により構成されている請求項1に記載の荷重センサ。
  4. 前記基板の表面の突出高さは、前記基板の厚み以上である請求項3に記載の荷重センサ。
  5. 前記リブの前記側面が前記基板の表面の法線方向に対して傾斜することにより、前記リブが先細り形状となっている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の荷重センサ。
  6. 前記トランジスタは、1つの前記リブに4つ形成されており、
    1つの前記リブに形成された4つの前記トランジスタのうち、2つの前記トランジスタは、該リブの一方向の両側に配置されており、他の前記トランジスタは、該リブの前記一方向に対して傾斜した他方向の両側に配置されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の荷重センサ。
  7. 一方の前記センサ素子が有する前記リブは、他方の前記センサ素子が有する前記リブよりも、高さが大きく、かつ、体積が小さい請求項1ないし6のいずれか1つに記載の荷重センサ。
  8. 前記リブの高さが互いに異なる2つの前記センサ素子を含む複数の前記センサ素子を備え、
    複数の前記センサ素子は、マトリクス状に並んでいる請求項1ないし7のいずれか1つに記載の荷重センサ。
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