JP2017138060A - 冷媒自然循環式の排気冷却装置及び排気冷却方法 - Google Patents

冷媒自然循環式の排気冷却装置及び排気冷却方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017138060A
JP2017138060A JP2016019422A JP2016019422A JP2017138060A JP 2017138060 A JP2017138060 A JP 2017138060A JP 2016019422 A JP2016019422 A JP 2016019422A JP 2016019422 A JP2016019422 A JP 2016019422A JP 2017138060 A JP2017138060 A JP 2017138060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
pipe
cooling
heat exchanger
supply pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016019422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6649098B2 (ja
Inventor
小林 哲雄
Tetsuo Kobayashi
哲雄 小林
竜太 政井
Ryuta Masai
竜太 政井
敦 粕谷
Atsushi Kasuya
敦 粕谷
鈴木 厚志
Atsushi Suzuki
厚志 鈴木
幹雄 高橋
Mikio Takahashi
幹雄 高橋
一樹 和田
Kazuki Wada
一樹 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2016019422A priority Critical patent/JP6649098B2/ja
Publication of JP2017138060A publication Critical patent/JP2017138060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6649098B2 publication Critical patent/JP6649098B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract


【課題】電子機器の排気を冷却する冷媒自然循環式の排気冷却装置において、蒸発器の構造を複雑化せず、蒸発器の重量を増大することもなく、全高に亘って均一又は均等な冷却性能を熱交換器に発揮せしめる。
【解決手段】排気冷却装置は、熱交換器(20)、液化冷媒供給管(24,27)、気化冷媒還流管(28)及び制御弁(25)を有する。熱交換器は、冷却コイル(30)を3回路以上、上下方向に並列に配置した構成を有する。冷却コイルの伝熱管は、リバースリターン方式に液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に接続され且つ全長に亘って逆勾配に配管される。制御弁は、最下段の冷却コイルの下方に配置され、制御弁の上流側流路は、全長に亘って順勾配に配管され、制御弁の下流側流路は、全長に亘って逆勾配に配管される。
【選択図】図6

Description

本発明は、冷媒自然循環式の排気冷却装置及び排気冷却方法に関するものであり、より詳細には、筐体背面又は筐体後方に配置された冷媒自然循環式冷却システムの蒸発器によって、筐体内の電子機器の排気(暖気)を冷却する排気冷却装置及びその排気冷却方法に関するものである。
多数のサーバ機器、ルーター、IT(又はICT)機器、通信機器等の高負荷電子機器を収容するデータセンタ、IT(又はICT)機器管理施設又は携帯電話基地局のサーバ室、電算室又は通信機器室等の建設が近年殊に急増している。この種の施設は、多量の顕熱を発熱する多数の電子機器を室内に収容することから、電子機器の顕熱を除熱するための高負荷対応の空調システムを一般に必要としている。
例えば、データセンタ等におけるサーバ機器の高集積化・高密度化が近年殊に進んでおり、サーバ室内に発生する多量の顕熱を除熱する空調システムの熱負荷のために、データセンタ等の電力消費量が増大する傾向が生じている。
このようなサーバ室においては、サーバ機器の多くは、機器前面から冷気の吸込みを行い、機器背面から暖気を排気する構造を有する。一般に、一群のサーバ機器がサーバラック又はキャビネット等の筐体(又は架台)内に収容され、サーバ機器を収容した多数の筐体が、サーバ室内に配列される。筐体配列の方式として、筐体前面の吸気面を対向配置して吸気面間にコールドアイルを形成し、筐体背面の排気面を対向配置して排気面間にホットアイルを形成したホットアイル・コールドアイル方式のレイアウトが、熱効率向上のために一般に採用されている。このようなホットアイル・コールドアイル方式のサーバ室の空調システムは、例えば、特開2012-251745号公報(特許文献1)に記載されている。
一般に、サーバ室の空調システムは、サーバ機器を除熱して昇温したホットアイルの暖気を室内上部空間、天井裏還気チャンバ、或いは、床下還気チャンバ等から空調装置に還流するように構成される。しかし、サーバ機器は、近年殊に高集積化し又は高密度化する傾向があるので、このようなサーバ機器の高集積化し又は高密度化に伴う発熱量の増大に対応するには、空調装置の送風量及び冷房負荷を増大する必要があり、これは、送風動力及び冷熱負荷の増大に伴う消費電力の増大、空調空気搬送路の断面寸法及び断面積の増大、熱負荷制御の応答性又は制御性の低下等の問題を生じさせる。
このような送風動力及び冷熱負荷の増大を抑制し又は回避すべく、サーバ機器の排気(暖気)を冷却する熱交換器を筐体背面又は筐体後方のリアドア又は開閉扉に組込み、室内空間に流出する直前の排気(暖気)を筐体側又は筐体内で冷却するようにした局所冷房装置が知られている。このようなリアドア組込み型の局所冷房装置は、概ね以下の形式に分類される。
(1)水冷式熱交換器を筐体背面のリアドアに組込む水冷式の局所冷房装置(特許文献2:米国特許出願公開2006-232945号明細書)
(2)蒸気圧縮冷凍サイクルの蒸発器を構成する熱交換器を筐体背面のリアドアに組込むヒートポンプ式の局所冷房装置(特許文献3〜6:特開2009-134507号公報、特開2009-105141号公報、特開2009-135287号公報、特開2009-193137号公報)
(3)冷媒自然循環式冷房システムの蒸発器を構成する熱交換器を筐体背面のリアドアに組込む冷媒自然循環式(ヒートパイプ式)の局所冷房装置(特許文献7〜9:特開2009-193245号公報、特開2013-130318号公報、再公表公報WO-2011-122207号)
水冷式の局所冷房装置の場合、冷却水循環配管を屋内空間及びリアドア近傍に設置しなければならず、しかも、冷却水がリアドア内の熱交換器を循環するので、電子機器に対する漏水、湿気漏出等の影響が懸念される。このため、水冷式の局所冷房装置は、サーバ機器等の電子機器の冷却手段としては、容易に採用し難く、従って、水冷式の局所冷房装置については、容易に普及し難い事情がある。
他方、ヒートポンプ式の局所冷房装置の場合、漏水、湿気漏出等を懸念する必要はないが、蒸気圧縮冷凍サイクルを循環する冷媒の搬送動力(圧縮機の電力負荷)を付加的に要するので、消費電力を所望の如く低減し難く、運転条件又は環境条件によっては、却って消費電力が増大する可能性もある。
これに対し、冷媒自然循環式(ヒートパイプ式)の局所冷房装置においては、漏水、湿気漏出等を懸念する必要はなく、しかも、冷媒搬送動力を要しないので、この種の局所冷房装置として極めて有利である。
特開2012-251745号公報 米国特許出願公開2006-232945号明細書 特開2009-134507号公報 特開2009-105141号公報 特開2009-135287号公報 特開2009-193137号公報 特開2009-193245号公報 特開2013-130318号公報 再公表公報WO-2011-122207号
しかしながら、特許文献7(特開2009-193245号公報)及び特許文献8(特開2013-130318号公報)に記載された冷媒自然循環式の局所冷房装置においては、リアドア又は開閉扉に熱交換器として組み込まれた蒸発器は、単一の伝熱管を扉下端部から扉上端部に蛇行状、蛇管状又は反復U字状に配管したフィンチューブ式熱交換器である。蒸発器は、主として冷媒蒸発時の潜熱吸熱作用によりサーバ機器の排気(暖気)を冷却するので、例えば、冷媒蒸発位置を蒸発器の高さ方向中央部に想定すると、蒸発器の上端部及び下端部では、サーバ機器の排気(暖気)を効率的に冷却し難く、このため、扉の全高に亘って下端部から上端部に延びる単一の伝熱管によって熱交換器を構成した場合、全高に亘って均一又は均等な冷却効果を確保し難いと考えられる。
他方、特許文献9(再公表公報WO-2011-122207号)に記載された冷媒自然循環式の局所冷房装置は、蒸発器を高さ方向に分割し、各々の高さ寸法を縮小した複数の蒸発器を上下方向に配列した構成を有するので、全高に亘って概ね均一又は均等な冷却効果を発揮し得るかもしれない。しかし、蒸発器を分割してなる各蒸発部は、上下方向又は鉛直方向に延びる多数の蒸発管を扉の幅方向に配列するとともに、各蒸発管の上端部及び下端部を水平ヘッダー形態の冷媒蒸気タンク及び冷媒液タンクを連結した構成を有する。このため、特許文献9に記載された蒸発器(熱交換器)は、構造が複雑であり、重量が大きく、価格も高額化する傾向があり、リアドア組込み型の局所冷房装置としては、容易に採用し難い事情がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷媒自然循環式冷房システムの蒸発器を熱交換器として筐体背面又は筐体後方に配置した構成を有する冷媒自然循環式の排気冷却装置において、蒸発器の構造を複雑化せず、蒸発器の重量を増大することもなく、全高に亘って均一又は均等な冷却性能を発揮することができる冷媒自然循環式の排気冷却装置及びその排気冷却方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成すべく、筐体内に収容された複数の電子機器から排出された暖気を冷却して室内空間に排気するように前記電子機器の背後又は後方に配置された熱交換器を有し、該熱交換器は、冷媒自然循環式冷却システムの蒸発器を構成するように該冷却システムの冷媒循環配管に接続され、前記冷却システムの冷熱源の液化冷媒が、前記熱交換器に重力下に供給され、該熱交換器で気化した気化冷媒が、圧力差により前記冷熱源に還流する冷媒自然循環式の排気冷却装置において、
前記冷媒循環配管に縦管として接続した液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管と、
前記液化冷媒供給管に介装され、その管内流路を開閉制御可能な制御弁とを有し、
前記熱交換器は、前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に伝熱管を接続してなる冷却コイルを3回路以上、上下方向に並列に配置した構成を有し、
各々の前記冷却コイルを構成する伝熱管は、リバースリターン方式に前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に接続され且つ全長に亘って逆勾配に配管されることを特徴とする排気冷却装置を提供する。
他の観点より、本発明は、筐体内に収容された複数の電子機器から排出された暖気を冷却して室内空間に排気するように前記電子機器の背後又は後方に配置された熱交換器を冷媒自然循環式冷却システムの冷媒循環配管に接続し、該熱交換器を該冷却システムの蒸発器として使用し、前記冷却システムの冷熱源の液化冷媒を前記熱交換器に重力下に供給するとともに、該熱交換器で気化した気化冷媒を圧力差により前記冷熱源に還流せしめる冷媒自然循環式の排気冷却方法において、
液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管を縦管として前記冷媒循環配管に接続し、
前記液化冷媒供給管の管内流路を開閉制御可能な制御弁を前記液化冷媒供給管に介装し、
前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に伝熱管を接続してなる冷却コイルを3回路以上、上下方向に並列に配置することにより、前記熱交換器を構成するとともに、各々の前記冷却コイルを構成する伝熱管をリバースリターン方式に前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に接続し且つ逆勾配に配管することを特徴とする排気冷却方法を提供する。
なお、本明細書において、逆勾配(先上がり勾配)は、流体の流れ方向と流路の重力落下方向とが逆方向の関係にある流路勾配又は管路勾配を意味し、順勾配(先下がり勾配)は、流体の流れ方向と流路の重力落下方向とが同方向の関係を有する流路勾配又は管路勾配を意味する。また、逆勾配及び順勾配は、気体又は液体の滞留部が形成されないようにする趣旨の配管勾配であり、従って、逆勾配及び順勾配は、水平な管路部分を部分的又は局所的に含むものであっても良い。また、本明細書において、筐体の「背面」は、電子機器操作面とは反対側の面を意味し、筐体の「後方」は、電子機器の排気方向下流側を意味する。
本発明の上記構成によれば、熱交換器は、上下方向に並列に配置された複数の冷却コイルから構成され、各冷却コイルの伝熱管は、ヘッダー又は冷媒液タンク等を介さずに液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に直に接続される。このため、本発明は、ヘッダー形態の冷媒蒸気タンク又は冷媒液タンク等を要しない。また、伝熱管をリバースリターン方式に液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に接続し且つ逆勾配に配管することにより、熱交換器全体の吸熱作用が電子機器の稼動状況の変化に順応又は追随し易く、或いは、各冷却コイルが比較的均等又は均一な冷却作用を発揮するようになることが、本発明者の実証実験により、確認された。更に、伝熱管をリバースリターン方式に液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に接続した管路構成によれば、各冷却コイルの冷却作用の開始又は停止を単一の制御弁によって一元的に制御することができる。
本発明は又、筐体内に収容された複数の電子機器から排出された暖気を冷却して室内空間に排気するように前記電子機器の背後又は後方に配置された熱交換器を有し、該熱交換器は、冷媒自然循環式冷却システムの蒸発器を構成するように該冷却システムの冷媒循環配管に接続され、前記冷却システムの冷熱源の液化冷媒が、前記熱交換器に重力下に供給され、該熱交換器で気化した気化冷媒が、圧力差により前記冷熱源に還流する冷媒自然循環式の排気冷却装置において、
前記冷媒循環配管に縦管として接続した液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管と、
前記液化冷媒供給管に介装され、その管内流路を開閉制御可能な制御弁とを有し、
前記熱交換器は、前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に伝熱管を接続してなる冷却コイルを3回路以上、上下方向に並列に配置した構成を有し、
該制御弁は、最下段の前記冷却コイルの下方に位置する前記液化冷媒供給管の部分に配置され、前記制御弁の上流側流路を構成する前記液化冷媒供給管の部分は、全長に亘って順勾配に配管され、前記制御弁の下流側流路を構成し且つ前記冷却コイルが接続される前記液化冷媒供給管の部分は、全長に亘って逆勾配に配管されることを特徴とする排気冷却装置を提供する。
他の観点より、本発明は、筐体内に収容された複数の電子機器から排出された暖気を冷却して室内空間に排気するように前記電子機器の背後又は後方に配置された熱交換器を冷媒自然循環式冷却システムの冷媒循環配管に接続し、該熱交換器を該冷却システムの蒸発器として使用し、前記冷却システムの冷熱源の液化冷媒を前記熱交換器に重力下に供給するとともに、該熱交換器で気化した気化冷媒を圧力差により前記冷熱源に還流せしめる冷媒自然循環式の排気冷却方法において、
液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管を縦管として前記冷媒循環配管に接続し、
前記液化冷媒供給管の管内流路を開閉制御可能な制御弁を前記液化冷媒供給管に介装し、
前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に伝熱管を接続してなる冷却コイルを3回路以上、上下方向に並列に配置することにより、前記熱交換器を構成し、
最下段の前記冷却コイルの下方に位置する前記液化冷媒供給管の部分に前記制御弁を配置し、前記制御弁の上流側流路を構成する前記液化冷媒供給管の部分を順勾配に配管し、前記制御弁の下流側流路を構成し且つ前記冷却コイルが接続される前記液化冷媒供給管の部分を逆勾配に配管することを特徴とする排気冷却方法を提供する。
本発明の上記構成によれば、熱交換器は、上下方向に並列に配置された複数の冷却コイルから構成され、各冷却コイルの伝熱管は、ヘッダー又は冷媒液タンク等を介さずに液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に直に接続される。このため、本発明は、ヘッダー形態の冷媒蒸気タンク又は冷媒液タンク等を要しない。また、本発明の上記構成によれば、制御弁は、熱交換器を含む冷媒循環回路の最下部において液化冷媒供給管に配置される。このような構成によれば、電子機器の停止時、無負荷時、或いは、極端な熱負荷軽減時等に制御弁を閉鎖することにより、多量の冷媒液が冷却コイルに流入する現象、或いは、多量の冷媒液が冷媒ガス流路に流入する現象(所謂「液バック現象」)などを確実に防止することができ、従って、冷却装置の円滑な初期動作又は起動が可能となる。しかも、本発明の上記構成によれば、各冷却コイルの冷却作用の開始又は停止を単一の制御弁によって一元的に制御することができる。
好ましくは、熱交換器は、筐体のリアドアに組込まれ、液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管は、リアドアに縦管として夫々配管される。変形例として、熱交換器は、筐体の後方に配置され且つ筐体と別体の構造体に支持された開閉扉に組込まれ、液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管は、開閉扉に縦管として夫々配管される。
更に好ましくは、電子機器とリアドア又は開閉扉との間には、排気流動領域が形成され、排気流動領域の空気温度又は雰囲気温度を検出する温度検出器が設けられる。温度検出器は、排気流動領域の上半部又は上部の空気温度又は雰囲気温度を検出する。排気流動領域は、電子機器が排出した暖気が流動し又は過渡的に滞留する電子機器及びリアドアの間の空間又は間隙である。上記制御弁は、温度検出器の検出結果に基づいて開閉制御される。
このように排気流動領域の温度を検出して制御弁を制御することにより、電子機器の熱排気の開始や、電子機器の熱負荷の増大又は軽減に迅速に応答して冷却システムの作動を制御し、電子機器の稼動状況に対する即応性を改善することができる。
好適には、各々の上記冷却コイルは、フィンチューブ型冷却コイルからなり、上記伝熱管は、横方向に延び、冷却コイルの端部で下流側且つ上側に折返す蛇行状、蛇管状又は反復U字状の回路形態に配管される。更に好適には、6回路以上(24回路以内)の数の冷却コイルが、上下方向に並列に配置され、全冷却コイルの伝熱管は、共通の鉛直面内に位置する。
本発明によれば、冷媒自然循環式冷房システムの蒸発器を熱交換器として筐体背面又は筐体後方に配置した構成を有する冷媒自然循環式の排気冷却装置及びその排気冷却方法において、蒸発器の構造を複雑化せず、蒸発器の重量を増大することもなく、全高に亘って均一又は均等な冷却性能を熱交換器に発揮せしめることが可能となる。
図1は、サーバ室全体の空調システムの構成を概念的且つ模式的に示す縦断面図である。 図2は、サーバラックの配置を示すサーバ室の概略平面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る冷媒自然循環式冷却システムの蒸発器をサーバラック背面のリアドアに組込んだ構成を概略的に示すサーバラックの側面図及び部分縦断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る冷媒自然循環式冷却システムの蒸発器をサーバラック背面のリアドアに組込んだ構成を概略的に示すサーバラックの平面図及び横断面図である。 図5は、図3にI−I線、II−II線及びIII−III線で示す端面又は断面におけるサーバラック背面、蒸発器及びリアドア室内側面の概略立面図又は概略姿図である。 図6は、本発明の実施形態に係る冷媒自然循環式冷却システムの全体構成を示すシステム構成図である。 図7は、冷媒としてR-134aを冷媒循環回路に封入した冷媒自然循環式冷却システムに関する実証試験の試験結果を示す線図である。 図8は、サーバ機器の稼動状態等の変化と関連した熱交換器の冷却性能の変化に関する実証試験の試験結果を示す線図である。 図9は、サーバ機器の稼動状態等の変化と関連した熱交換器の冷却性能の変化に関する実証試験の試験結果を示す線図である。 図10は、サーバ機器の稼動状態等の変化と関連した熱交換器の冷却性能の変化に関する実証試験の試験結果を示す線図である。 図11は、本発明の他の実施形態に係るサーバラック及び熱交換器の構成を示す側面図及び部分縦断面図である。 図12は、図11に示すサーバラック及び熱交換器の平面図及び横断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、サーバ室全体の空調システムの構成を概念的且つ模式的に示す縦断面図であり、図2は、サーバラックの配置を示すサーバ室の概略平面図である。図3及び図4は、冷媒自然循環式冷却システムの蒸発器をサーバラック背面のリアドアに組込んだ構成を概略的に示すサーバラックの側面図、部分縦断面図、平面図及び横断面図である。また、図5は、図3にI−I線、II−II線及びIII−III線で示す端面又は断面におけるサーバラック背面、蒸発器及びリアドア室内側面の概略立面図又は概略姿図である。なお、図1において、空調システムは、サーバ室、プレナムチャンバ、空調機及び熱交換器等の相対的な位置関係によって示されている。また、図1及び図2には、空調空気循環回路を循環する空気流の流れが、矢印によって概念的に示されている。
図1及び図2に示す如く、サーバ室1は、天井構造体2、床構造体3及び壁体4によって区画された建築空間である。床構造体3は、鋼製床組等の床下地材(図示せず)によって支持された床面構成材3aと、コンクリートスラブ等の床版3bとから構成された二重床構造のものであり、給気チャンバSが、床面構成材3aと床版3bとの間に形成される。天井構造体2は、上階の床版3bから懸吊された軽量鉄骨天井下地又はシステム天井部材等によって天井面材を支持した構造のものであり、上階の床版3bと天井面材との間には、還気チャンバRが形成される。壁体4は、屋内間仕切壁4a及び外壁4bを含み、サーバ室1は、屋内間仕切壁4aによって空調機械室5(5a、5b)から区画され、空調機械室5は、外壁4bによって屋外空間から区画されている。なお、このようなサーバ室1の構成は、本実施形態を説明するために単に例示する建築構成の一例である。
図2に示す如く、サーバ室1の床面には、多数のサーバラック10が複数の列をなして配置される。図3に示す如く、複数のサーバ機器11が各サーバラック10に実装される。各サーバラック10は、内装垂直レール(図示せず)に対する水平ラック部材(図示せず)の高さ設定又は高さ変更等により、任意の高さ寸法のサーバ機器11を任意の高さ位置に収納可能な構造を有する。従って、サーバラック10は、任意の段数及び高さ位置にサーバ機器を実装することができる。しかしながら、本書においては、以下の説明を簡略化するため、後述する実証実験の構成の如く、6層の機器収納層L1〜L6(図3)を上下方向に整列配置した階層構造に本例のサーバラック10の内装部材(上記レール及びラック)を予め設定し、機器収納層L1〜L6は夫々、単一のサーバ機器11を実装されているものとして、本実施形態を以下に説明する。
図3(B)及び図5(A)に示す如く、各サーバ機器11は、熱排気用の排気ファン13を内蔵しており、排気ファン13は、サーバ機器11の内蔵温度センサが機内温度上昇を検出したときに自動的に作動され、機器操作面を構成するサーバラック前面12を介して、後述するコールドアイルCの冷気を機内に吸引し、内蔵CPU等の電子デバイスを冷却して昇温した空気(暖気)を機器後方に強制排気する。なお、本実施形態においては、サーバラック前面12は、図3(B)に仮想線(一点鎖線)で示す開口面であり、後述するコールドアイルCに面しており、各サーバ機器11の操作面(機器前面)は、サーバラック前面12から僅かに後退した位置においてコールドアイルCに面し、コールドアイルCの冷気を吸引する。所望により、フロントドア(図示せず)をサーバラック前面12の位置に配設しても良い。フロントドアを設置する場合、フロントドアは、以下に説明するリアドア15と同様、通気用ガラリ又はルーバーからなる通気部を有し、各サーバ機器11は、フロントドアの通気部を介してコールドアイルCの冷気を吸引する。
サーバラック10は、サーバ機器11の維持・管理、改修、増設、撤去等のためのリアドア(背面開閉扉)15を有する。リアドア15は、サーバラック10内の空間をサーバラック10の背面側から閉鎖し又は開放する片開き式の開閉扉であり、吊元側のヒンジ又は蝶番は、サーバラック10の枠体又は支柱(図示せず)に取付けられる。
図3(B)に示す如く、リアドア15は、通気用ガラリ又はルーバーからなる通気部16を有する。図5(C)に示す如く、通気部16は、リアドア15の概ね全高及び全幅に亘って延在し、リアドア15の通気性排気面を構成する。リアドア15には、冷媒自然循環式冷却システムの蒸発器を構成する熱交換器20が取付けられる。図3(B)及び図5(B)に示す如く、熱交換器20は、高い熱伝導性を有する銅、アルミニウム等の金属製のフィンチューブ型冷却コイル30を多段に並列配置した構成を有し、各冷却コイル30の伝熱管は、概ねII−II線(図3(B))で示す垂直構面の面内に位置する。また、リアドア15の縦枠部分には、熱交換器20を構成する縦管24、27、28が配置され、リアドア15の下枠部分には、熱交換器20の吸熱作用を制御するための制御弁26が配置される。縦管24、27は、液化冷媒供給管を構成し、縦管28は、気化冷媒還流管を構成する。縦管24、28は、比較的容易に変形可能なフレキシブル管、フレキシブル継手又は回転継手等の配管継手又は配管部分23a、29aを介して、熱媒体供給管23及び熱媒体還流管29に接続される。
図3(B)及び図4(B)に示す如く、サーバ機器11の排熱面を構成する排気ファン13の背面とリアドア15との間には、サーバ機器11の暖気が流入する排気流動領域17が形成される。排気流動領域17は、サーバ機器11が排出した暖気が流動し又は過渡的に滞留する空間又は間隙である。排気流動領域17の暖気は、熱交換器20及び通気部16を介してサーバ室1の室内空間に流出する。リアドア15は、排気流動領域17の上部空間の空気温度又は雰囲気温度を検出する温度検出器Tを備える。熱交換器20、制御弁26、熱媒体供給管23及び熱媒体還流管29を含む冷媒自然循環式冷却システム全体の構成については、後述する。
図1及び図2に示す如く、サーバラック10は、この種のサーバ室において一般に採用されるホットアイル・コールドアイル方式に配置される。ホットアイル・コールドアイル方式のレイアウトにおいては、比較的低温の室内空気を吸引するサーバラック前面12同士が対向配置され、サーバラック前面12の間にコールドアイルCが形成されるとともに、リアドア15の排気面同士が対向配置され、リアドア15の間にホットアイルHが形成される。コールドアイルCを室内上部空間から遮蔽する遮蔽板(キャッピング)7が、隣り合うサーバラック10の上部を架橋し且つ閉鎖するように配置される。コールドアイルCの床面構成材3aには、給気チャンバSの空調空気(冷気)を上方に吹出す給気口8が配設される。
サーバ室1の室内空間を空調する空調システムは、図1に示す如く、空調機械室5a内に配置された空調機40を有する。空調機40は、循環空気冷却用の熱交換器(冷却コイル)41及び送風機42を備える。空調機40は、床下の給気チャンバSに冷気(空調空気)を送風し、冷気は、コールドアイルCの給気口8を介してコールドアイルCに上向きに吹出し、サーバラック10の吸気面(サーバラック前面12)からサーバ機器11に吸引される。サーバラック10内のサーバ機器11を除熱して昇温した空気(暖気)は、リアドア15の排気面からホットアイルH及び室内上部空間に排気され、図1に実線矢印で示すように天井裏の還気チャンバRを介して空調機3に還流する。なお、変形例として、破線矢印で示すように還気流を室内上部空間から空調機械室5aに還流せしめることも可能である。
空調機3を含む空調システムは、主としてサーバ室1の建築冷房負荷(及び暖房負荷)に適応する建築設備であり、サーバ機器11の発熱は、主として、熱交換器20を循環する冷媒自然循環式冷却システムの冷媒によって除熱される。
冷媒自然循環式冷却システムは、図1に示す如く、空調機械室5bに配置された冷熱源系50を有する。冷熱源系50は、ターボ冷凍機等の冷熱源機器51と、冷水を循環する冷水循環ポンプ52と、冷水給送管53及び冷水還流管54を含む冷水循環回路と、冷水循環回路の冷水が循環する熱交換器55とから構成される。なお、冷熱源機器51は、建築物全体又は地域全体の共用冷熱源より冷水等の冷熱媒体が供給される冷熱媒体循環機器等であっても良い。また、このような共用冷熱源の熱媒体を熱交換器55に直に循環させることも可能である。
図6は、冷媒自然循環式冷却システムの全体構成を示すシステム構成図である。
冷熱源機器51の冷水は、冷水循環ポンプ52の圧力下に冷水給送管53、熱交換器55及び冷水還流管54の循環回路を循環する。熱交換器55の熱媒体流出ポート56及び熱媒体流入ポート57には、各サーバラック10の熱交換器20に熱媒体流体を循環するための熱媒体供給主管21及び熱媒体還流主管22が接続される。熱媒体流体として、例えば、冷媒ガスR-134aが使用される。熱媒体供給主管21及び熱媒体還流主管22は、サーバ室1の室内空間上部域に配管され、これら主管21、22から分岐した熱媒体供給管23及び熱媒体還流管29が、比較的容易に変形可能な配管継手又は配管部分23a、29aを介して、各サーバラック10の熱交換器20に接続される。
冷媒自然循環式冷却システムは、基本的には、本出願人のVCS(登録商標)として知られた冷媒循環システムであり、熱交換器55において凝縮した液化冷媒は、熱媒体供給主管21及び熱媒体供給管23の管路内を重力下に流下して熱交換器20に供給され、熱交換器20においてサーバ機器11の排熱を受熱して蒸発した気化冷媒は、熱媒体還流管29及び熱媒体還流主管22の管路内を圧力差で上昇し、熱交換器55に還流する。熱媒体流体は、重力及び圧力差によってシステム内を自然循環するので、冷媒搬送動力を必要としない点で有利である。このような冷媒自然循環システム(VCS)の基本構成については、例えば、特開平11−230577号公報等に詳細に記載されているので、更なる詳細な説明は、省略する。
熱媒体供給管23は、前述のとおり、配管継手又は配管部分23aによって縦管24の上端部(上流端)に接続される。縦管24は、リアドア10の縦枠に沿って鉛直下方に延びる。縦管24の下端部(下流端)は、横管25の基端部(上流端)に接続される。横管25は、リアドア10の下枠に沿って水平に延びる。横管25には、制御弁26が介装される。制御弁26の高さ位置は、冷媒循環システムを構成する冷媒循環回路の最下部に設定される。また、熱交換器55において凝縮した液化冷媒が流動する管路は、熱交換器55の熱媒体流出ポート56から縦管24、横管25及び制御弁26に至る全経路において順勾配(先下がり勾配)を維持し、液化冷媒を円滑に自然流下させる。
各リアドア10の制御弁26は、制御信号線61を介して制御ユニット60に接続された遠隔制御式の流量制御弁又は開閉制御弁からなる。各リアドア15の温度検出器Tが、制御信号線62を介して制御ユニット60に接続される。制御ユニット60は、温度検出器Tによって検出された排気流動領域17の温度検出器Tの検出結果に基づいて制御弁26を開閉制御し、横管25の流路を選択的に閉鎖し又は開放する。所望により、横管25の冷媒流量を制御ユニット60の制御下に可変制御することも可能である。
横管25の先端部(下流端)は、縦管27の下端部(上流端)に接続される。縦管27は、リアドア10の縦枠に沿って鉛直上方に延びる。各サーバラック10の熱交換器20は、上下方向に並列に配置された多数のフィンチューブ型冷却コイル30に分割されており、各冷却コイル30の伝熱管上流端(流入端)30aが、縦管27に接続される。図示の熱交換器20は、12列(12段)の冷却コイル30に分割されており、12回路の冷媒循環回路が上下方向に並列に配置される。熱交換器20の列数(段数)は、少なくとも3列(3段)、好ましくは、6〜24列(6〜24段)、更に好ましくは、10〜20列(10〜20段)に設定される。
各冷却コイル30の管路は、概ね通気部16(図5(C))の幅に相応する幅でU字形態に上側に折り返して逆勾配(先上がり勾配)で蛇行し、冷却コイル30の伝熱管下流端(流出端)30bは、縦管28に接続される。縦管28は、リアドア10の縦枠に沿って鉛直上方に延び、縦管28の上端部(下流端)は、前述のとおり、配管継手又は配管部分29aによって熱媒体還流管29に接続される。縦管27、28、冷却コイル30及び熱媒体還流主管22から構成される横管25の下流側の管路は、熱交換器55の熱媒体流入ポート57に至る全経路において逆勾配(先上がり勾配)を維持し、気化冷媒を円滑に自然上昇させる。
図5及び図6に示す如く、縦管27、冷却コイル30及び縦管28は、リバースリターン方式に接続される。リバースリターン方式は、一般に、冷暖房ユニット、放熱器等に対する往管及び返り管(還管)の配管方式の一種であって、往管の連結順序と返り管(還管)の連結順序とを逆にして配管抵抗の不均衡を解消する冷温水配管法として知られている(株式会社彰国社発行「建築学大辞典(第2版)」等)。本実施形態では、縦管27の上流部分(下側部分)に対して最上流側(最下段)の冷却コイル30の上流端30aが接続され、上段(下流側)の冷却コイル30の上流端30aが縦管27の下流部分(上側部分)に順次接続されるとともに、下流側の縦管28に対して、最上流側(最下段)の冷却コイル30の下流端30bが縦管28の上流部分(下側部分)に接続され、上段(下流側)の冷却コイル30の下流端30bが縦管28の下流部分(上側部分)に順次接続される。従って、各冷却コイル30に関する冷媒循環回路の管路長は実質的に均等又は均一であり、冷媒自然循環の条件は、各冷却コイル30に対して実質的に均等又は均一である。
次に、上記構成の冷媒自然循環式冷却システムの作動について説明する。
前述のとおり、サーバ室1は、空調機40を含むサーバ室全体の空調システム(図1及び図2)を有し、図3〜図6に示す本実施形態の冷媒自然循環式冷却システムは、一般に、サーバ室全体の空調システムが作動した環境で作動する。サーバ室全体の空調システムを構成する空調機40は、還気チャンバRを介して還流した室内空気を冷却し、床下の給気チャンバSに冷気(空調空気)を送風し、冷気は、コールドアイルCの給気口8を介してコールドアイルCに上向きに吹出す。コールドアイルCの冷気は、サーバラック10の吸気面(サーバラック前面12)からサーバ機器11に吸引され、サーバ機器11の電子デバイスを除熱して昇温し、サーバ機器11の排気面から暖気として排出される。前述のとおり、本実施形態の冷媒自然循環式冷却システムは、サーバ機器11が排気した暖気をリアドア組込み式の熱交換器20によって冷却する。冷却後の空気は、ホットアイルHに流出し、室内空気とともに空調機40に還流する。なお、冷媒自然循環式冷却システムは、サーバ室全体の空調システムを停止した状態、或いは、このような空調システムを備えないサーバ室においても有効に機能するので、必ずしもサーバ室全体の空調システムの設置及び運転を要するものではない。
図5及び図6に示す如く、冷媒自然循環式冷却システムの冷媒循環回路は、冷熱源系50の熱交換器55において凝縮した液化冷媒を重力下に熱交換器20に流下させ、熱交換器20で気化した気化冷媒を循環回路内の流体圧力差により熱交換器55に還流せしめて冷熱源機器51の冷水により冷却し、液化冷媒として重力下に熱交換器20に再循環させるように構成されている。サーバ機器11の非稼動時には、温度検出器Tが検出する排気流動領域17の温度が比較的低温であるので、制御ユニット60は、制御弁26を閉鎖しており、従って、冷媒は熱交換器20の管路を循環せず、縦管24及び横管25の管内流路には、液化冷媒が滞留する。他方、サーバ機器11が稼動し、暖気を排気流動領域17に排出すると、温度検出器Tの温度検出値が上昇する。制御ユニット60は、所定温度以上の温度が温度検出器Tによって検出されると、制御弁26を開放する。冷却コイル30の伝熱管及びフィンに伝熱接触する暖気は、伝熱管内の液化冷媒と熱交換して冷却し、液化冷媒は、暖気の熱を受熱して気化する。気化時の冷媒は、暖気が保有する多量の顕熱を蒸発潜熱として吸熱するので、暖気は、効率的に冷却される。冷却コイル30の気化冷媒は、縦管28、熱媒体還流管29及び熱媒体還流主管22の管内流路を上昇して熱交換器55に還流し、熱交換器55を循環する冷水と熱交換して凝縮し、液化冷媒として重力下に熱媒体供給主管21、熱媒体供給管23、縦管24及び横管25の管内流路を流下し、冷却コイル30に再循環する。
本発明者等は、多列(多段)の冷却コイル30に分割し且つ各冷却コイル30をリバースリターン方式に縦管27、28に接続した構造の熱交換器20に関し、冷媒自然循環に依存した上記冷媒循環回路の成立性(回路成立の可否)や、その作動状態の持続性、更には、負荷変動に対する追随性等を検証すべく、図5及び図6に示す冷媒自然循環式冷却システムの実証試験を実施した。なお、実証試験に用いた熱交換器20は、13列(13段)の冷却コイル30に分割した構成のものである。
図7は、冷媒としてR-134aを冷媒循環回路に封入した冷媒自然循環式冷却システムに関する実証試験の試験結果を示す線図である。
本発明者等は、上記構成の冷媒自然循環式冷却システムを有するサーバラック10に6機のサーバ機器11を図3に示す如く実装し、全サーバ機器11の停止状態(模擬負荷停止状態)から全サーバ機器11を運転状態(模擬負荷作動状態)に変化させ、熱交換器20の入口空気温度及び出口空気温度等を測定し、熱交換器20の作動について検証した。全サーバ機器11の熱負荷(合計発熱量)は、約7.5kwである。温度計測点は、図7のサーバラック概略側面図及び概略立面図に黒丸で示されている。なお、図7の概略立面図に示す番号(No1〜6)は、サーバ機器11の番号である。
図7の線図に示されるとおり、制御弁26を閉鎖した状態で全サーバ機器11を起動すると、各サーバ機器11の背面から排気された暖気が排気流動領域17に流入し、熱交換器20の入口側空気温度及び出口側空気温度が上昇した。サーバ起動後、所定時間経過時(約15分経過時)に出口側空気温度が約24℃(設定温度)を超え、この時点で制御弁26を全開状態(開度100%)に開放すると、熱交換器10の冷媒蒸発が開始して冷媒自然循環式冷却システムの冷媒循環が開始した。従って、サーバ機器11の停止及び作動、或いは、熱負荷の有無に相応して制御弁26を開閉制御することにより、熱交換器20を含む冷媒自然循環式冷却システムの冷媒循環を一元的に制御することができる。なお、サーバ室1全体の室温は、約17℃であった。
図8〜図10は、運転状態のサーバ機器11の位置や、サーバ機器11の運転台数の変化と関連した熱交換器20の冷却性能の変化に関する実験結果を示す線図である。図8には、稼働状態のサーバ機器11の番号が線図の直下の図に記載されており、図9及び図10には、稼働状態のサーバ機器11が線図の直上の図に黒塗り表示で示されている。図8に示す実験において、各サーバ機器11の発熱量は、約2.5kwであり、図9に示す実験において、各サーバ機器11の発熱量は、約4kwである。また、図10に示す実験においては、2機のサーバ機器11を稼働した状態の発熱量は、2機合計で約5.5kwであり、6機のサーバ機器11を稼働した状態の発熱量は、6機合計で約7kwである。
図8〜10に示すとおり、熱交換器20は、サーバ機器11の稼動状態の変化に相応して冷却作用を発揮し、冷媒自然循環式冷却システムは、熱交換器20の熱負荷に相応した冷媒循環を生じさせた。また、図9及び図10に示される如く、熱交換器20は、稼動するサーバ機器11の高さ位置の影響を受け難く、高さ方向に実質的に均等又は均一な冷却作用を発揮した。更に、熱交換器20を含む冷媒自然循環式冷却システムは、図8〜図10に示される如く、稼動するサーバ機器11の高さ位置や台数の変化に対して順応し、冷媒循環の停止又は滞留等を生じさせることなく、冷媒循環及び冷却作用を継続し又は持続した。
図11及び図12は、本発明の他の実施形態に係るサーバラック10及び熱交換器20の構成を示す側面図、部分縦断面図、平面図及び横断面図である。図11及び図12において、前述の実施形態(図1〜図10)の構成要素又は構成部材と実質的に同一又は同等の構成要素又は構成部材については、同一の参照符号が付されている。
本実施形態においては、図11及び図12に示される如く、自立壁式の排気冷却ユニット60がサーバラック1の背後に配置される。排気冷却ユニット60は、サーバラック1の後方(室内空気の流動方向下流側)に立設された左右一対の鉛直支柱61と、支柱61の間に配置された開閉扉65と、開閉扉65の上方域を閉鎖する幕板70とを有する。支柱11は、正方形断面の金属管材、例えば、角形鋼管、アルミニウム製又はステンレス製の角形管材等からなる。
支柱61は、その下端部に固定されたベースプレート61aをアンカーボルト(図示せず)によって床版3bに固定することにより所定位置に立設される。支柱61は、床面構成材3aを貫通して鉛直上方に延びる。支柱61の上端部は、天井構造体2に固定され、或いは、天井構造体2を貫通して上階の床版3b(図1)に固定される。
開閉扉65は、上下方向に離間した複数の丁番(蝶番)又はヒンジ62によって片側の支柱61に枢着され、図12に破線で示す如く支柱61廻りに回動可能に支持される。開閉扉65は、通気用ガラリ又はルーバーからなる通気部66を有する。熱交換器20は、通気部66のサーバラック側において開閉扉65に組み込まれる。熱交換器20を含む冷媒自然循環式冷却システムの構成は、前述の実施形態(図5、図6)と実質的に同一である。
リアドア15と対峙する開閉扉65の熱交換器30は、リアドア15から間隔を隔てて配置されており、排気流動領域67が熱交換器30及びリアドア15の間に形成される。排気流動領域30を区画するための上部遮風板63及び側部遮風板68が設けられる。遮風板63は、ヒンジ64によって幕板70に枢着され、水平軸線を中心に回動する。遮風板63は、幕板70とサーバラック10との間に架設され、排気流動領域67の空気が上方に流出するのを阻止する。左右一対の遮風板68は、ヒンジ69によって左右の支柱61に夫々枢着され、鉛直軸線を中心に回動する。遮風板68は、支柱61とサーバラック10との間に配置され、排気流動領域67の空気が側方に流出するのを阻止するとともに、排気流動領域67に流出した空気流を熱交換器20に向かって案内する気流制御手段として機能する。
前述の実施形態と同じく、サーバ室1の室内空間上部域に配管された熱媒体供給主管21及び熱媒体還流主管22から分岐した熱媒体供給管23及び熱媒体還流管29が、配管継手又は配管部分23a、29aを介して、熱交換器20の縦管24、28(図5、図6)に接続される。熱交換器20の構造は、図5及び図6に示す構造と実質的に同一であり、熱交換器20の作動を制御する制御弁26が、開閉扉65の下枠に配置される。また、温度検出器Tの検知部が排気流動領域67の上半部又は上部空間に配置される。制御弁26及び温度検出器Tは、図6に示す如く、制御ユニット60に接続され、制御弁26は、温度検出器Tによって検出された排気流動領域67の温度検出器Tの検出結果に基づいて開閉制御される。
図11及び図12に示す構成においては、サーバラック10のサーバ機器11を除熱して昇温した空気(暖気)は、リアドア15の通気部16から排気流動領域67に流出し、排気流動領域67の暖気は、開閉扉65の熱交換器20を通過して室内空間1に流出する。熱交換器20を流通する空気は、熱交換器20を循環する冷媒と熱交換して冷却される。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において種々の変更又は変形が可能であり、かかる変更又は変形例も又、本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、熱交換器は、フィンチューブ型熱交換器であるが、他の伝熱構造を有する熱交換器を採用しても良い。
また、上記実施形態では、リアドア又は開閉扉の通気部は、通気用ガラリ又はルーバーから構成されているが、パンチングメタル、金属製メッシュ材等によって通気部を構成しても良い。なお、フロントドアの通気部についても、同様である。
更に、上記実施形態では、室内空間を冷房又は暖房する建築空調設備を有する建築物において排気冷却装置を用いているが、空調設備を備えていない建築物において、本発明の排気冷却装置を使用することも可能である。
また、上記実施形態においては、リアドア又は開閉扉に対して熱交換器を組み込んだ構成のものであるが、リアドアに設けられたインナードアに熱交換器を設け、或いは、サーバラックの排熱を適切に冷却する他の部位に熱交換器を配設しても良い。
本発明に係る排気冷却装置及び排気冷却方法は、多数又は大容量の電子機器、IT(ICT)機器、電算機、通信機器等を室内に収容したサーバ室、データセンタ、IT(ICT)機器管理施設、携帯電話基地局等において、各架台又は筐体に収容された電子機器を冷却するのに使用される。殊に、本発明の排気冷却装置及び排気冷却方法は、多数のサーバ機器を実装したサーバラックを収容するデータセンタ等のサーバ室において、サーバ機器を冷却する手段として好適に使用し得る。本発明の排気冷却装置及び排気冷却方法によれば、蒸発器の構造を複雑化せず、蒸発器の重量を増大することもなく、しかも、全高に亘って均一又は均等な冷却性能を発揮することができ、しかも、冷媒搬送動力を要しないので、その実用的価値は、顕著である。
1 サーバ室
10 サーバラック
11 サーバ機器
12 サーバラック前面
13 排気ファン
15 リアドア
16 通気部
17 排気流動領域
20 熱交換器
24、27 縦管(液化冷媒供給管)
25 横管
28 縦管(気化冷媒還流管)
26 制御弁
23 熱媒体供給管
29 熱媒体還流管
30 冷却コイル
30a 伝熱管上流端(流入端)
30b 伝熱管下流端(流出端)
60 排気冷却ユニット
65 開閉扉
66 通気部
67 排気流動領域
C コールドアイル
H ホットアイル

Claims (14)

  1. 筐体内に収容された複数の電子機器から排出された暖気を冷却して室内空間に排気するように前記電子機器の背後又は後方に配置された熱交換器を有し、該熱交換器は、冷媒自然循環式冷却システムの蒸発器を構成するように該冷却システムの冷媒循環配管に接続され、前記冷却システムの冷熱源の液化冷媒が、前記熱交換器に重力下に供給され、該熱交換器で気化した気化冷媒が、圧力差により前記冷熱源に還流する冷媒自然循環式の排気冷却装置において、
    前記冷媒循環配管に縦管として接続した液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管と、
    前記液化冷媒供給管に介装され、その管内流路を開閉制御可能な制御弁とを有し、
    前記熱交換器は、前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に伝熱管を接続してなる冷却コイルを3回路以上、上下方向に並列に配置した構成を有し、
    各々の前記冷却コイルを構成する伝熱管は、リバースリターン方式に前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に接続され且つ全長に亘って逆勾配に配管されることを特徴とする排気冷却装置。
  2. 筐体内に収容された複数の電子機器から排出された暖気を冷却して室内空間に排気するように前記電子機器の背後又は後方に配置された熱交換器を有し、該熱交換器は、冷媒自然循環式冷却システムの蒸発器を構成するように該冷却システムの冷媒循環配管に接続され、前記冷却システムの冷熱源の液化冷媒が、前記熱交換器に重力下に供給され、該熱交換器で気化した気化冷媒が、圧力差により前記冷熱源に還流する冷媒自然循環式の排気冷却装置において、
    前記冷媒循環配管に縦管として接続した液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管と、
    前記液化冷媒供給管に介装され、その管内流路を開閉制御可能な制御弁とを有し、
    前記熱交換器は、前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に伝熱管を接続してなる冷却コイルを3回路以上、上下方向に並列に配置した構成を有し、
    該制御弁は、最下段の前記冷却コイルの下方に位置する前記液化冷媒供給管の部分に配置され、前記制御弁の上流側流路を構成する前記液化冷媒供給管の部分は、全長に亘って順勾配に配管され、前記制御弁の下流側流路を構成し且つ前記冷却コイルが接続される前記液化冷媒供給管の部分は、全長に亘って逆勾配に配管されることを特徴とする排気冷却装置。
  3. 前記制御弁は、最下段の前記冷却コイルの下方に位置する前記液化冷媒供給管の部分に配置され、前記制御弁の上流側流路を構成する前記液化冷媒供給管の部分は、全長に亘って順勾配に配管され、前記制御弁の下流側流路を構成し且つ前記冷却コイルが接続される前記液化冷媒供給管の部分は、全長に亘って逆勾配に配管されることを特徴とする請求項1に記載の排気冷却装置。
  4. 前記熱交換器は、前記筐体のリアドアに組込まれ、前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管は、該リアドアに縦管として夫々配管されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載された排気冷却装置。
  5. 前記熱交換器は、前記筐体の後方に配置され且つ前記筐体と別体の構造体に支持された開閉扉に組込まれ、前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管は、該開閉扉に縦管として夫々配管されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載された排気冷却装置。
  6. 前記電子機器と前記リアドア又は開閉扉との間には、該電子機器が排出した暖気が流動し又は過渡的に滞留する排気流動領域が形成され、該排気流動領域の上半部又は上部空間の空気温度又は雰囲気温度を検出する温度検出器が設けられ、前記制御弁は、該温度検出器の検出結果に基づいて開閉制御されることを特徴とする請求項4又は5に記載の排気冷却装置。
  7. 各々の前記冷却コイルは、フィンチューブ型冷却コイルからなり、前記伝熱管は、横方向に延び、該冷却コイルの端部で下流側且つ上側に折返す蛇行状、蛇管状又は反復U字状の回路形態に配管され、6回路以上の前記冷却コイルが、上下方向に並列に配置され、全冷却コイルの伝熱管は、共通の鉛直面内に位置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の排気冷却装置。
  8. 筐体内に収容された複数の電子機器から排出された暖気を冷却して室内空間に排気するように前記電子機器の背後又は後方に配置された熱交換器を冷媒自然循環式冷却システムの冷媒循環配管に接続し、該熱交換器を該冷却システムの蒸発器として使用し、前記冷却システムの冷熱源の液化冷媒を前記熱交換器に重力下に供給するとともに、該熱交換器で気化した気化冷媒を圧力差により前記冷熱源に還流せしめる冷媒自然循環式の排気冷却方法において、
    液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管を縦管として前記冷媒循環配管に接続し、
    前記液化冷媒供給管の管内流路を開閉制御可能な制御弁を前記液化冷媒供給管に介装し、
    前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に伝熱管を接続してなる冷却コイルを3回路以上、上下方向に並列に配置することにより、前記熱交換器を構成するとともに、各々の前記冷却コイルを構成する伝熱管をリバースリターン方式に前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に接続し且つ逆勾配に配管することを特徴とする排気冷却方法。
  9. 筐体内に収容された複数の電子機器から排出された暖気を冷却して室内空間に排気するように前記電子機器の背後又は後方に配置された熱交換器を冷媒自然循環式冷却システムの冷媒循環配管に接続し、該熱交換器を該冷却システムの蒸発器として使用し、前記冷却システムの冷熱源の液化冷媒を前記熱交換器に重力下に供給するとともに、該熱交換器で気化した気化冷媒を圧力差により前記冷熱源に還流せしめる冷媒自然循環式の排気冷却方法において、
    液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管を縦管として前記冷媒循環配管に接続し、
    前記液化冷媒供給管の管内流路を開閉制御可能な制御弁を前記液化冷媒供給管に介装し、
    前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管に伝熱管を接続してなる冷却コイルを3回路以上、上下方向に並列に配置することにより、前記熱交換器を構成し、
    最下段の前記冷却コイルの下方に位置する前記液化冷媒供給管の部分に前記制御弁を配置し、前記制御弁の上流側流路を構成する前記液化冷媒供給管の部分を順勾配に配管し、前記制御弁の下流側流路を構成し且つ前記冷却コイルが接続される前記液化冷媒供給管の部分を逆勾配に配管することを特徴とする排気冷却方法。
  10. 最下段の前記冷却コイルの下方に位置する前記液化冷媒供給管の部分に前記制御弁を配置し、前記制御弁の上流側流路を構成する前記液化冷媒供給管の部分を順勾配に配管し、前記制御弁の下流側流路を構成し且つ前記冷却コイルが接続される前記液化冷媒供給管の部分を逆勾配に配管することを特徴とする請求項8に記載の排気冷却方法。
  11. 前記熱交換器を前記筐体のリアドアに組込み、前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流を該リアドアに縦管として夫々配管することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載された排気冷却方法。
  12. 前記筐体の後方に配置され且つ前記筐体と別体の構造体に支持された開閉扉に前記熱交換器を組込み、前記液化冷媒供給管及び気化冷媒還流管を該開閉扉に縦管として夫々配管することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載された排気冷却方法。
  13. 該電子機器が排出した暖気が流動し又は過渡的に滞留する排気流動領域を前記電子機器と前記リアドア又は開閉扉との間に形成し、該排気流動領域の上半部又は上部空間の空気温度又は雰囲気温度を検出する温度検出器の検出結果に基づいて前記制御弁を開閉制御することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の排気冷却方法。
  14. 各々の前記冷却コイルは、フィンチューブ型冷却コイルからなり、前記伝熱管は、横方向に延び、該冷却コイルの端部で下流側且つ上側に折返す蛇行状、蛇管状又は反復U字状の回路形態に配管され、6回路以上の前記冷却コイルが、上下方向に並列に配置され、全冷却コイルの伝熱管は、共通の鉛直面内に位置することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の排気冷却方法。
JP2016019422A 2016-02-04 2016-02-04 冷媒自然循環式の排気冷却装置及び排気冷却方法 Active JP6649098B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016019422A JP6649098B2 (ja) 2016-02-04 2016-02-04 冷媒自然循環式の排気冷却装置及び排気冷却方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016019422A JP6649098B2 (ja) 2016-02-04 2016-02-04 冷媒自然循環式の排気冷却装置及び排気冷却方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017138060A true JP2017138060A (ja) 2017-08-10
JP6649098B2 JP6649098B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=59566327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016019422A Active JP6649098B2 (ja) 2016-02-04 2016-02-04 冷媒自然循環式の排気冷却装置及び排気冷却方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6649098B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108601287A (zh) * 2018-02-11 2018-09-28 北京百度网讯科技有限公司 顶置制冷方法以及顶置制冷单元
JP6424936B1 (ja) * 2017-10-04 2018-11-21 日本電気株式会社 気液分離装置、リアドア、冷却装置、及び気液分離方法
GB2604230A (en) * 2020-12-30 2022-08-31 Nvidia Corp Liquid flow distribution using one or more neural networks
JP2022550922A (ja) * 2019-10-02 2022-12-05 日本電気株式会社 サーバラック冷却システム、アタッチメント、空気除去方法、およびプログラム
CN117440670A (zh) * 2023-12-21 2024-01-23 常州博瑞电力自动化设备有限公司 一种外冷系统及其控制方法
WO2024053737A1 (ja) * 2022-09-09 2024-03-14 三菱重工業株式会社 サーバ冷却システム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6424936B1 (ja) * 2017-10-04 2018-11-21 日本電気株式会社 気液分離装置、リアドア、冷却装置、及び気液分離方法
JP2019066136A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 日本電気株式会社 気液分離装置、リアドア、冷却装置、及び気液分離方法
US10801786B2 (en) 2017-10-04 2020-10-13 Nec Corporation Gas-liquid separation device, rear door, cooling device, and gas-liquid separating method
CN108601287A (zh) * 2018-02-11 2018-09-28 北京百度网讯科技有限公司 顶置制冷方法以及顶置制冷单元
JP2022550922A (ja) * 2019-10-02 2022-12-05 日本電気株式会社 サーバラック冷却システム、アタッチメント、空気除去方法、およびプログラム
GB2604230A (en) * 2020-12-30 2022-08-31 Nvidia Corp Liquid flow distribution using one or more neural networks
GB2604230B (en) * 2020-12-30 2024-01-31 Nvidia Corp Liquid flow distribution using one or more neural networks
US11953957B2 (en) 2020-12-30 2024-04-09 Nvidia Corporation Liquid flow distribution using one or more neural networks
WO2024053737A1 (ja) * 2022-09-09 2024-03-14 三菱重工業株式会社 サーバ冷却システム
CN117440670A (zh) * 2023-12-21 2024-01-23 常州博瑞电力自动化设备有限公司 一种外冷系统及其控制方法
CN117440670B (zh) * 2023-12-21 2024-03-29 常州博瑞电力自动化设备有限公司 一种外冷系统及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6649098B2 (ja) 2020-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6649098B2 (ja) 冷媒自然循環式の排気冷却装置及び排気冷却方法
JP5929754B2 (ja) 電子機器排気の冷却装置
JP5576282B2 (ja) 再循環気体ラック冷却アーキテクチャ
JP6002369B2 (ja) サーバラック冷却装置
US9317080B2 (en) Local cooling unit and cooling system
JP5897319B2 (ja) 自立壁式の排気冷却ユニット及び電子機器冷却方法
JP5243092B2 (ja) ラック型空調機
JP2011247573A (ja) 冷房システム
JP5041342B2 (ja) 電子機器の冷却システム
JP5517764B2 (ja) 高負荷空調システム
US20210063032A1 (en) Integrated chilled beam / chiller direct outside air system unit
JP2023552920A (ja) オフセット冷却技術を含むデータセンタのための冷却システム
JP2014092322A (ja) 冷却装置およびそれを搭載したサーバー装置
JP5913841B2 (ja) サーバラック冷却装置
JP2006162248A (ja) 空調システム
JP6863450B2 (ja) 温度制御装置
JP2014106558A (ja) データセンタの冷却装置
JP2013142522A (ja) モジュール型顕熱処理装置および空調システム
JP5624443B2 (ja) 冷房装置
JP6373144B2 (ja) 発熱機器を収容した室の廃熱方法および廃熱システム
JP6043051B2 (ja) 高負荷空調システム
JP2011237068A (ja) 電算室用空気調和機
Tsukamoto et al. Refrigeration heat exchanger systems for server rack cooling in data centers
JP2010236855A (ja) 増設凝縮装置及びこれを用いた増設凝縮システム付冷凍サイクル装置
US20220074632A1 (en) Outdoor unit of air conditioner

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20160213

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20191128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6649098

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150