JP2017137768A - ギアド圧縮機 - Google Patents

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祐一郎 澤田
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Abstract

【課題】従動軸の不安定な振動を低減できるギアド圧縮機を提供する。
【解決手段】本発明によるギアド圧縮機1は、従動軸5を回転可能に支持する軸受20と、有する増速ギア機構2と、従動軸5に固定されるインペラ8,9と、備える。軸受20は、円周方向に設けられる複数の軸受パッド21と、複数の軸受パッド21のそれぞれを支持するピボット25と、を有する。軸受20が受ける従動軸5の自重による荷重F1と、主動ギア4と従動ギア6の接触によるギア接線力F2と、の合力Fの向きと、ピボット25による軸受パッド21の支持点との位置関係が一定である、ことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、安定した運転を実現できるギアド圧縮機に関するものである。
ギアを用いて主動軸の駆動力を増速して従動軸に伝えられるギアド圧縮機においては、作動流体を圧縮するインペラのついた従動軸を回転させる際に、ギアの圧力角の方向に荷重が発生する特徴を有する。以下、この荷重をギア接線力と称する。そのために、従動軸を支持する軸受は、従動軸の自重による荷重とギア接線力の合力を受け持たなければならない。ところが、ギアド圧縮機の運転中に運転条件が変更する、つまり主動軸の駆動力が変更すると、ギア接線力の大きさが変化する。従動軸の自重の向きは鉛直方向に沿って一定であるから、軸受に作用する合力の向き及び大きさはギア接線力の変化にしたがって変化してしまい一定とならない。
ギアド圧縮機において、従動軸を支持する軸受として主にティルティングパッド軸受が用いられている。この軸受は、ピボットで支持された複数の軸受パッドを有しており、ピボットによるパッドの支持点が荷重方向と一致するように設計すれば、軸受剛性,減衰比等について最大の性能が得られる。
ところが、前述したように、ギアド圧縮機においては、従動軸を支持する軸受が受け持つ合力が変化するために、設計上で最も運転されることが想定される運転パターン、典型的には定格運転状態に併せてピボットによる軸受パッドの支持点の位置を決定している。したがって、それ以外の運転点では、軸受剛性、減衰比等の軸受性能が低下することにより従動軸の動作が不安定になり、不安定振動が発生する。
特許文献1は、不安定振動を防止できるティルティングパッド軸受を備えた軸流タービンを開示する。しかし、特許文献1は、作動流体の影響によりティルティングパッド軸受に作用する荷重方向が変化することによる不安定振動を前提としており、ギア接線力の変化に基づくギアド圧縮機の従動軸の不安定振動に示唆を与えない。
特開2015−48707号公報
以上より、本発明は、従動軸の不安定な振動を低減できるギアド圧縮機を提供することを目的とする。
本発明のギアド圧縮機は、駆動源により回転駆動される主動軸と、主動軸と一体となって回転駆動される主動ギアと、主動ギアに噛み合い、主動軸の回転に伴って増速回転される従動ギアと、従動ギアと一体となって回転駆動される従動軸と、従動軸を回転可能に支持するティルティングパッド軸受と、有する増速ギア機構と、従動軸に固定されるインペラと、備える。本発明におけるティルティングパッド軸受は、円周方向に設けられる複数の軸受パッドと、複数の軸受パッドのそれぞれを支持するピボットと、を有し、ティルティングパッド軸受が受ける従動軸の自重による荷重F1と主動ギアと従動ギアの接触によるギア接線力F2の合力Fの作用線と、ピボットによる軸受パッドの支持点と、の位置関係が一定である、ことを特徴とする。
本発明のギアド圧縮機によれば、荷重F1とギア接線力F2との合力Fの作用線と、ピボットによる軸受パッドの支持点と、の位置関係が一定であるから、従動軸の不安定な振動を低減できる。
本発明におけるギアド圧縮機において、ピボットによる軸受パッドの支持点との位置関係を一定にする手段として、二つの形態を含む。
一つ目の形態は、ギア接線力F2が変化するのに応じて、ピボットによる軸受パッドの支持点を移動させることで、合力Fの作用線とピボットによる軸受パッドの支持点との位置関係を一定にする、と言うものである。
二つ目の形態、ギア接線力F2の向きを鉛直方向の下向きに一定にすることで、ギア接線力F2の作用線と、ピボットによる軸受パッドの支持点との位置関係を一定にする、というものである。
本発明における位置関係が一定とは、ギアド圧縮機を運転している間に、作用線と支持点との位置関係が一定に維持されることを意味する。
この一定の位置関係としては、合力Fの作用線がピボットによる軸受パッドの支持点を通ることが最も好ましい。
一つ目の形態は、ティルティングパッド軸受を回転させることにより実現できる。具体的には、回転可能に支持されているティルティングパッド軸受を回転させる軸受回転部と、主動ギアと従動ギアの間に生じるギア接線力F2を求め、求められたギア接線力F2に応じて、軸受回転部を介してティルティングパッド軸受を回転させる制御部と、を備えることができる。
この場合、制御部は、主動軸に生じるトルク値Tに基づいてギア接線力F2を算出して特定することが好ましい。トルク値Tを用いれば、容易にギア接線力F2を算出できるからである。
また、軸受回転部は、ギアの回転によりティルティングパッド軸受を回転させることが好ましい。ティルティングパッド軸受を高い精度で確実に回転させることができるからである。
二つ目の形態は、ギア接線力F2の向きを鉛直方向の下向きに一定にすることで、合力Fの作用線とピボットによる軸受パッドの支持点との位置関係を一定にするものである。この形態は、一つ目の形態のように駆動機構を備える必要がないので、ギアド圧縮機の構成を簡易にできるとともに、製作コストを抑えることができる。
本発明のギアド圧縮機によれば、荷重F1とギア接線力F2との合力Fの向きと、ピボットによる軸受パッドの支持点との位置関係が一定であるから、従動軸の不安定な振動を低減できる。
本発明の第1実施形態に係るギアド圧縮機の概略構成を示す図である。 第1実施形態に係るギアド圧縮機におけるティルティングパッド軸受の回転動作を示す図である。 第2実施形態に係るギアド圧縮機の要部の構成を示す図である。 第2実施形態に係るギアド圧縮機の効果を説明する図である。 ギアド圧縮機に生じる不具合を説明する図であり、(a)は主動軸と従動軸の関係を示し、(b)はティルティングパッド軸受が受け持つ合力Fの変化を示す図である。
<第1実施形態>
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るギアド圧縮機1を説明する。ギアド圧縮機1は、増速ギア機構2を内蔵した遠心式圧縮機である。
第1実施形態は、ギア接線力F2が変化するのに応じて、ピボット25による軸受パッド21の支持点Pを移動させることで、合力Fの作用線とピボット25による軸受パッド21の支持点との位置関係を一定にするものである。ここでいう、位置関係が一定とは、ギアド圧縮機1の運転中に位置関係が変わらないことを意味する。
[増速ギア機構2]
増速ギア機構2は、図示を省略する駆動源、例えば回転電機により回転駆動される主動軸3と、主動軸3と一体となって回転駆動される主動ギア4と、主動ギア4に噛み合い、主動ギア4の回転に伴って増速回転される従動ギア6と、従動ギア6と一体となって回転駆動される従動軸5と、をケーシング10の内部に備えている。従動ギア6は主動ギア4に比べて十分に小さいギアであり、いわゆるピニオンである。この従動ギア6は、軸受20により回転可能に支持された従動軸5の長手方向の略中央部に固定されている。本実施形態における軸受20は、ティルティングパッド軸受から構成され、ケーシング10に回転可能に支持されるとともに、ギア接線力の向きに応じて正転及び逆転することができる。軸受20については、さらに後述する。
本実施形態における従動軸5は、その軸方向の両端部に、インペラ8及びインペラ9がそれぞれ取り付けられている。これらインペラ8及びインペラ9は、軸受20に対して片持ち構造となっている。インペラ8及びインペラ9は、それぞれ従動軸5の回転による遠心力を利用して上流側流路から供給されるガスを圧縮して流す。
ケーシング10には、上流側流路からガスを流入させる吸込通路12と、外部へガスを流出させるための排出通路13とが形成されている。
[軸受20]
軸受20は、図2(a),(b)に示すように、従動軸5の外周に円周方向に沿って複数個、本実施形態では五つの軸受パッド21が軸受ハウジング23に収容されている。それぞれの軸受パッド21は、その背面がピボット25により支持されており、ピボット25による支持点Pを中心に各軸受パッド21が周方向に揺動可能とされるとともに、従動軸5の外周面と軸受パッド21の潤滑面との間には油膜が形成されることで、潤滑が確保される。従って、軸受パッド21は、ジャーナル、つまり従動軸5の動きに対して自由に動くことができ、軸受パッド21を備えたジャーナル軸受である軸受20は自動調心機能をもつ。そのため、軸受20は高速回転機械に適用される。
軸受20は、軸受ハウジング23の外周には複数の軸受側歯24が形成されており、軸受ハウジング23はギアを構成している。軸受20は、軸受ハウジング23の軸受側歯24と噛み合う駆動側歯27が外周に形成された、軸受回転部としての軸受回転ギア26と、軸受回転ギア26を回転駆動させる回転電機29と、を付随して備えている。軸受回転ギア26が回転電機29により回転駆動されると、軸受20はこの回転にしたがって回転駆動される。回転電機29は、次に説明する制御部30の指示に従って回転動作を行う。この回転動作により、軸受20は、ピボット25で軸受パッド21を支持する支持点Pの位置を任意に移動させることができる。
[制御部30]
図1に戻り、ギアド圧縮機1は、回転電機29を介して軸受回転ギア26の動作を制御する制御部30を備える。
制御部30は、主動軸3の表面に貼り付けられる、当該表面のひずみγを検出するひずみゲージ31と、ひずみゲージ31で検出されたひずみγに基づいて軸受回転ギア26の回転動作を司る演算部33と、を備える。ひずみゲージ31と演算部33は信号線32で電気的に接続され、また、演算部33と回転電機29は信号線34で電気的に接続されている。なお、ここでは信号線32、信号線34を用い、有線で信号の伝送を行うことにしているが、無線により信号を伝送することもできる。
演算部33は、ひずみゲージ31で検出されたひずみγに基づいて主動軸3に加えられたトルク値Tを算出して求めるとともに、求められたトルク値Tに基づいて従動軸5のギア接線力F2を算出して求める。なお、ひずみγは主動軸3に加えられたトルク値Tに比例する。さらに、演算部33は、従動軸5の自重により軸受20に加わる荷重F1に関する情報を保持しており、算出したギア接線力F2と荷重F1の合力Fを算出する。この合力Fは、大きさと向きを含むものである。この一連のギア接線力F2、合力Fの算出は、ギアド圧縮機1の運転中に継続して行われる。
演算部33は、算出された合力Fの向きに応じて、合力Fの作用線(Fで代替)が所定の軸受パッド21のピボット25による支持点Pを通るように、軸受回転ギア26を回転駆動させる。なお、ここでは作用線を力の大きさを示す合力Fで代替しているが、よく知られているように作用線は作用点を通り力(合力F)の方向に引いた直線であるから、合力Fを矢印の方向に延長させた線分も作用線に該当する。
例えば、合力Fの向きが図2(a)から図2(b)に変化し、逆に、図2(b)から図2(a)に変化したとしても、合力Fの作用線(F)が、最も下方に位置する特定の軸受パッド21のピボット25による支持点Pを通るように、軸受回転ギア26を回転駆動させる。
具体的には、以下の手順で合力Fを求める。なお、図5(a)に示すように、主動軸3の軸心から従動軸5の従動ギア6のピッチ点までの距離L、及び、主動ギア4と従動ギア6の圧力角α(図示を省略)は既知とする。
はじめに、ギア接線力F2は、下記の式(1)により算出される。ただし、トルク値Tは、ギアド圧縮機1の運転状態によって変化するために、ギア接線力F2も変化する。
ギア接線力F2 = トルク値T/距離L … 式(1)
次いで、合力Fは下記の式(2)により算出され、その向き(角度β)は下記の式(3)により求められる。
合力F=[(F1+F2・cosα)+(F2・sinα)1/2 … 式(2)
tanβ=(F2・sinα)/(F1+F2・cosα) … 式(3)
演算部33は、合力Fの向き(角度β)を求めたならば、求められた合力Fに応じて、図2(a),(b)に示すように、合力Fの作用線(F)が軸受パッド21のピボット25による支持点Pを通るように、回転電機29に指令を出して、軸受20を回転駆動させる。
[ギアド圧縮機1の動作]
次に、ギアド圧縮機1は、上述の構成を備えており、増速ギア機構2を介して従動軸5が回転すると、吸込通路12に流入したガスがインペラ8及びインペラ9によって圧縮され、その後に、インペラ8及びインペラ9の径方向の外側の排出通路13を介してケーシング10の外部に排出される。
このギアド圧縮機1の運転の過程で、ひずみゲージ31が検出した主動軸3のひずみγを継続して検出し、検出されたひずみγは信号線32を介して演算部33に送られる。ひずみγを取得した演算部33は、上述した手順で算出された合力Fの向きを示す作用線(F)が特定のピボット25による軸受パッド21の支持点Pを通るままの状態を維持できるように、回転電機29を動作させる。
[ギアド圧縮機1の効果]
以上説明したように、ギアド圧縮機1は、軸受20が受け持つ合力Fが変化するのに応じて軸受20を回転させることで、ピボット25による軸受パッド21の支持点Pを移動させる。これにより、ギア接線力F2の作用線が常に支持点Pを通ることができるので、ティルティングパッド軸受である軸受20の軸受性能を全運転領域で最高に発揮させることが可能となる。これにより、ギアド圧縮機1は、従動軸5の不安定な振動を低減できる。
ここで、図5(b)に示すように、合力Fの向きが変わっても、ピボット25による軸受パッド21の支持点Pの位置が固定されていれば、合力Fの作用線(F)は当該軸受パッド21から外れてしまい、従動軸5の不安定な振動の発生が助長される。
以上説明したギアド圧縮機1は、合力Fの作用線(F)とピボット25による軸受パッド21の支持点Pとの位置関係が一定であることの最も好ましい形態として、作用線(F)が支持点Pを通る状態が一定で変わらない例を示した。しかし、本発明は、作用線(F)が支持点Pを必ずしも通ることを要求するものではなく、軸受20が所望する軸受性能を発揮できる範囲で、作用線(F)が支持点Pとずれることを許容する。この場合でも、ずれた作用線(F)と支持点Pの位置関係が一定であることを維持できれば、不安定な振動の発生を防止できる。
また、以上説明したギアド圧縮機1は、軸受20を回転させるのに軸受回転ギア26を用いたが、軸受20を所望する位置に回転できるのであれば、その手段は任意である。例えば、軸受回転ギア26を介することなく回転電機で軸受20を直接的に回転させることができるし、また、回転電機29の回転駆動力をタイミングベルトで軸受20に伝達して回転させることもできる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るギアド圧縮機100を、図3及び図4を参照して説明する。
第2実施形態に係るギアド圧縮機100は、図3に示すように、荷重F1とギア接線力F2の合力Fの向きを一定にする。より具体的には、荷重F1の向きが鉛直方向の下向きで一定であるから、ギア接線力F2も荷重F1と同様に鉛直方向の下向きに揃えることで、合力Fの向きも鉛直方向の下向きで一定にしようというものである。
ギア接線力F2を鉛直方向の下向きにするには、主動軸3と従動軸5の相対的な位置関係を調整することにより実現できる。つまり、ギア接線力F2は、主動軸3の主動ギア4の歯面と従動軸5の従動ギア6の歯面の共通法線Nの方向に働くので、共通法線Nが鉛直方向の下向きになるように調整する。この調整をするには、接触角θを考慮する。ここで、接触角θは、主動軸3の中心軸と従動軸5の中心軸を結ぶ線分Mと主動軸3の中心軸を通る水平線Hとのなす角度である。ギアド圧縮機1を作製する際に、この接触角θを調整することにより、ギア接線力F2を常に鉛直方向の下向きにできる。そうすれば、合力Fも常に鉛直方向の下向きにできるので、ピボット25による軸受パッド21の指示点をこれに応じた位置に配置すれば、軸受20による軸受剛性,減衰比などの性能を安定して得ることができる。特に、好ましくは、合力Fの作用線(F)がピボット25による軸受パッド21の支持点Pを通ることにより、軸受剛性,減衰比に代表される軸受性能を最大にすることができる。
図4はこれによる効果を示している。
図4(a)は、ギア接線力F2の大きさが変化するのに伴って、合力Fの向き及び大きさが変化する様子を二次元座標上に示している。これに対して、第2実施形態によれば、ギア接線力F2が鉛直方向の下向きであり、これが維持されるので、合力Fも鉛直方向の下向きのままである。
したがって、この合力Fに対応する位置にピボット25による軸受パッド21の支持点Pを配置しさえすれば、ギア接線力F2の変化に関わらず、作用線(F)と支持点Pとの位置関係を一定にすることができる。
第2実施形態においても作用線(F)が支持点Pを通ることが最も好ましいが、第1実施形態と同様に、軸受20が所望する軸受性能を発揮できる範囲で、作用線(F)が支持点Pとずれることを許容する。このずれは、例えば、支持点Pを中心にして±10°の範囲であれば、十分に許容される。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、以上で示した増速ギア機構2も含めたギアド圧縮機1の構成はあくまで一例であり、例えば、従動軸5が単一の例を示したが、複数の従動軸を備えることもできる。
1 遠心式圧縮機
2 増速ギア機構
3 主動軸
4 主動ギア
5 従動軸
6 従動ギア
8,9 インペラ
10 ケーシング
12 吸込通路
13 排出通路
20 軸受
21 軸受パッド
23 軸受ハウジング
24 軸受側歯
25 ピボット
26 軸受回転ギア
27 駆動側歯
29 回転電機
30 制御部
31 ひずみゲージ
32,34 信号線
33 演算部

Claims (7)

  1. 駆動源により回転駆動される主動軸と、前記主動軸と一体となって回転駆動される主動ギアと、前記主動ギアに噛み合い、前記主動軸の回転に伴って増速回転される従動ギアと、前記従動ギアと一体となって回転駆動される従動軸と、前記従動軸を回転可能に支持するティルティングパッド軸受と、有する増速ギア機構と、
    前記従動軸に固定されるインペラと、備え、
    前記ティルティングパッド軸受は、
    円周方向に設けられる複数の軸受パッドと、
    複数の前記軸受パッドのそれぞれを支持するピボットと、を有し、
    前記ティルティングパッド軸受が受ける前記従動軸の自重による荷重F1と前記主動ギアと前記従動ギアの接触によるギア接線力F2の合力Fの作用線と、前記ピボットによる前記軸受パッドの支持点と、の位置関係が一定である、
    ことを特徴とするギアド圧縮機。
  2. 前記ギア接線力F2が変化するのに応じて、前記ピボットによる前記軸受パッドの支持点を移動させることで、前記合力Fの前記作用線と前記ピボットによる前記軸受パッドの支持点との位置関係を一定にする、
    請求項1に記載のギアド圧縮機。
  3. 回転可能に支持されている前記ティルティングパッド軸受を回転させる軸受回転部と、
    前記主動ギアと前記従動ギアの間に生じる前記ギア接線力F2を求め、求められた前記ギア接線力F2に応じて、前記軸受回転部を介して前記ティルティングパッド軸受を回転させる制御部と、
    を備える請求項2に記載のギアド圧縮機。
  4. 前記制御部は、
    前記主動軸に生じるトルク値Tに基づいて前記ギア接線力F2を算出して求める、
    請求項3に記載のギアド圧縮機。
  5. 前記軸受回転部は、ギアの回転により前記ティルティングパッド軸受を回転させる、
    請求項3又は請求項4に記載のギアド圧縮機。
  6. 前記ギア接線力F2の向きを鉛直方向の下向きに一定にすることで、前記合力Fの前記作用線と前記ピボットによる前記軸受パッドの支持点との位置関係を一定にする、
    請求項1に記載のギアド圧縮機。
  7. 前記合力Fの前記作用線が前記ピボットによる前記軸受パッドの支持点を通る、
    請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のギアド圧縮機。
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