JP2017137400A - 有機汚泥類の燃料化方法 - Google Patents

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【課題】低コストで有機汚泥類を燃料化する。【解決手段】有機汚泥類を屋内ヤードに堆積させた状態で、有機汚泥類にセメント焼成装置又は発電装置で発生した50℃以上140℃以下の高温ガスを、有機汚泥類1m3あたり0.4m3/minを超え1.0m3/min以下の割合で通気すると共に、好気性発酵による発酵熱を利用して有機汚泥類の水分を減少させて燃料とする有機汚泥類の燃料化方法。有機汚泥類に必要に応じて水分調整材を添加して有機汚泥類の通気性やハンドリング性を改善してもよく、高温ガスの有機汚泥類への通気量を、高温ガスを有機汚泥類に通過させた後のアンモニア濃度、CO2濃度又は有機汚泥類の分解度によって調整することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、下水汚泥等の有機汚泥類を燃料化する方法に関する。
従来、下水汚泥等の有機汚泥類を燃料として有効利用するため、特許文献1等には、下水汚泥等の含水汚泥を、含水スラリー状のまま、セメント製造設備のキルンの窯尻部や仮焼炉へ直接投入して燃料化する技術が提案されている。
しかし、上記特許文献1に記載の方法では、有機汚泥類を含水スラリー状のままセメントキルンの窯尻部等に投入するため、有機汚泥類中の水分によって熱量が損失し、セメント生産効率の低下を招く原因となる。
そこで、特許文献2には、有機汚泥の下部より空気を通気させると共に有機汚泥を好気性発酵させ、空気による乾燥と好気性発酵による発酵熱とにより有機汚泥の水分を低減する有機汚泥の処理方法が記載されている。
また、特許文献3には、遊休のセメント原料用横型ミルで超好熱細菌を使用して有機汚泥類を発酵させ、発酵した有機汚泥類に可燃性廃棄物や固形燃料等の発熱量調整剤を添加して熱量調整を行い、発酵により発生した臭気ガスを酸化触媒により脱臭する有機汚泥類の燃料化方法が提案されている。
一方、有機汚泥を好気性発酵させて生じる臭気ガスは、生物脱臭により低コストで処理することができる。特許文献4には、加熱ヒータによって内部温度が60℃程度に調整された発酵分解槽に有機性廃棄物を供給し、発酵分解槽内で有機性廃棄物を撹拌して空気を通気すると共に、好熱細菌を用いて有機性廃棄物を好気性発酵させ、発酵により生じたアンモニアを含む臭気ガスを硝化槽に導入して生物脱臭処理する有機性廃棄物の処理方法が記載されている。また、同文献には、臭気ガス中のアンモニア濃度が1000ppm程度であっても、硝化槽において連続的に散水することで対応できる旨が記載されている。
特許第3933194号公報 特開2015−213879号公報 特開2013−072051号公報 特開2003−80206号公報
上述のように、下水汚泥等の有機汚泥類を燃料として有効利用するためには、有機汚泥の水分を低減する必要がある。
また、特許文献3に記載の方法では、セメント原料ミルを使用して汚泥を堆肥化し、燃料としてキルンに投入しているが、セメント原料ミルは一般的に設備容量が小さいため、発酵処理量が低い。また、汚泥の堆肥化には1〜2ヶ月を要するため、保管のための設備や手間が掛かり、設備コストや運転コストが増大する。
さらに、特許文献4に記載の方法では、臭気ガス中のアンモニア濃度が大きい場合は散水に多額のコストを要する。また、硝化槽等の生物脱臭処理槽に導入する臭気ガスのアンモニア濃度は、生物脱臭処理槽の脱臭機能を考慮すると200ppm以下であることが好ましい。そのため、臭気ガスのアンモニア濃度が200ppmを超えている場合には予め臭気ガスを希釈する必要があり、その分設備・運転コストが増加する。
そこで、本発明は、上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであって、低コストで有機汚泥類を燃料化することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、有機汚泥類の燃料化方法であって、有機汚泥類を屋内ヤードに堆積させた状態で、該有機汚泥類にセメント焼成装置又は発電装置で発生した50℃以上140℃以下の高温ガスを、前記有機汚泥類1m3あたり0.4m3/minを超え1.0m3/min以下の割合で通気すると共に、好気性発酵による発酵熱を利用して該有機汚泥類の水分を減少させて燃料とすることを特徴とする。
本発明によれば、有機汚泥類の水分を高温ガスによる乾燥や好気性発酵による発酵熱を利用して減少させるだけであるため、堆肥化する場合のような長期の処理期間が不要で、1日〜4日の処理期間で済み、熱量損失を抑え、低コストで有機汚泥類を燃料化することができる。また、屋内ヤードを用いることで大量処理が可能である。
ガス量については、脱臭設備・運転コストの観点から、基本的には特許文献2に記載のように必要最低限の量を通気することが好ましいが、高温ガスを有機汚泥類1m3あたり0.4m3/minを超え1.0m3/min以下の割合で通気することで、予め臭気ガスを希釈することなく、高温ガスを有機汚泥類の水分低減に有効利用しながら臭気ガス中のアンモニア濃度を200ppm程度以下にすることができ、効率的かつ低コストで有機汚泥を処理することができる。
さらに、前記高温ガスとしてセメント焼成装置又は発電装置で発生した50℃以上140℃以下の熱回収を行うには比較的低温の利用し難いガスを用いることができ、例えば、好気性発酵等を行う屋内ヤードに隣接する装置を利用することができる。
上記有機汚泥類の燃料化方法において、前記有機汚泥類に必要に応じて水分調整材を添加して有機汚泥類の通気性やハンドリング性を改善した後、前記屋内ヤードに堆積させることができる。
また、前記高温ガスの前記有機汚泥類への通気量を、前記高温ガスを前記有機汚泥類に通過させた後のアンモニア濃度、CO2濃度又は前記有機汚泥類の分解度によって調整することができる。
さらに、前記屋内ヤードの雰囲気ガス中の水分を凝縮させて回収することができ、有機汚泥類から蒸発した水分を積極的に回収することで、有機汚泥類の水分低減速度を高めることができ、処理量の増大に繋がる。回収した水分は、セメント製造時に使用する脱硝剤の希釈水、前記有機汚泥類を輸送する際に用いる潤滑水、熱交換管用の冷却水、生物脱臭槽の散水用水の少なくとも一つに有効利用することができる。
前記好気性発酵により発生した臭気ガスを脱臭することができ、環境に配慮した有機汚泥類の燃料化が可能となる。
前記好気性発酵を超好熱細菌により行うことができる。超好熱細菌を用いることで、通常の発酵菌によっては昇温が期待できない高温の温度域(85℃以上)において効率的に発酵が促進されるため、有機汚泥類内に含有する水分を短期間で低減することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、低コストで有機汚泥類を燃料化することができる。
本発明に係る有機汚泥類の燃料化方法を適用した設備を示す全体構成図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る有機汚泥類の燃料化方法を適用した設備の一例を示し、この燃料化設備1は、セメント製造工場内又はセメント製造工場に隣接して設けられ、廃屋等を利用した屋内ヤード2内に、下水汚泥等の有機汚泥類Sに高温ガスG1を通気するための高温ガス供給部8と、屋内ヤード2の上方に冷却管3と、スクレーパ4とを備え、屋内ヤード2を囲繞する建屋7の外部に、凝縮水タンク5と、生物脱臭処理槽6とを備える。ここで、有機汚泥類とは、下水汚泥、製紙汚泥、ビルピット汚泥、食品汚泥、消化汚泥、都市ごみ(家庭ごみ)等で発酵可能なものをいう。
高温ガス供給部8は、セメント焼成装置又は発電装置で発生した50℃以上140℃以下の高温ガスG1を屋内ヤード2に堆積した有機汚泥類S内に通気するため、屋内ヤード2の床面上に複数設けられる。高温ガス供給部8の下部に、高温ガス源(不図示)から上記高温ガスG1が導入される。
冷却管3は、管内に冷却水が流れ、有機汚泥類Sから蒸発した水分等の建屋7内のガス中の水分を凝縮させて回収するために設けられ、複数の冷却管3が建屋7の天井の下方に水平方向に並設される。尚、冷却管3を垂直方向にも併設し、網目状にしてもよい。
スクレーパ4は、冷却管3の表面に付着した水を回収して凝縮水タンク5に搬送するために備えられ、冷却管3の表面に沿って図1の矢印M方向に移動する。
凝縮水タンク5は、上記冷却管3及びスクレーパ4による回収水Wを貯留するために設けられ、回収水Wは、後述するように、この燃料化設備1、セメント製造工場等において利用される。
生物脱臭処理槽6は、建屋7内で有機汚泥類Sの発酵処理時に発生する臭気ガスG2中のアンモニアを除去するために備えられる。生物脱臭処理槽3には硝化菌や脱窒菌等の微生物が存在し、これらの微生物がアンモニア等の臭気成分を分解する。また、生物脱臭処理槽3は、これらの微生物を維持するために散水する散水部(不図示)を備える。尚、生物脱臭処理槽6を設置せずに、隣接する稼働中のセメント焼成装置等で臭気ガスG2を処理することもできる。
次に、上記構成を有する燃料化設備1を用いた有機汚泥類の燃料化方法について図1を参照しながら説明する。
受け入れた有機汚泥類に、必要に応じて水分調整材として木屑、廃畳等を添加した後屋内ヤード2に堆積させ、高温ガス供給部8から高温ガスG1を有機汚泥類Sに通気して乾燥させると共に、超好熱細菌を用いて有機汚泥類Sを好気性発酵させて発酵熱を利用して有機汚泥類Sの水分を低減する。ここでの有機汚泥類Sの発酵は、発酵そのものが目的ではなく、発酵熱を利用して有機汚泥類Sの水分を減少させることを目的とする。尚、超好熱細菌とは、通常の発酵菌では昇温が期待できない高温の温度域(85℃以上)においても好気的に活動して発酵を可能とする特徴を有するものである。
ここで、高温ガスG1として50℃〜140℃のものを用い、さらに水分含有率が低く、酸素含有率が大気成分と略々同様のものを用いることが好ましい。この温度範囲のものを用いることで、常温ガスと比較して有機汚泥類Sの水分の低減を効率的に行うことができると共に、高温ガスG1を排出する装置の熱損失を低く抑えることができる。また、水分含有率の低い高温ガスG1の方が有機汚泥類Sの水分量の低減に効果的であり、酸素含有率が大気成分と略々同様の20%程度のものを用いることで、有機汚泥類Sの発酵効率を向上させることができる。
高温排ガスG1として用いるセメント焼成装置の排ガスとしては、クリンカクーラの排ガス、セメントキルンの排ガス、セメント焼成装置に付設されたボイラの排ガス、及び塩素バイパス系の排ガス等が挙げられるが、温度、水分含有量及び酸素含有率を考慮するとクリンカクーラや塩素バイパス系の間接冷却器の排ガスが最適である。
さらに、有機汚泥類Sの発酵に超好熱細菌を用いることで、通常の好気性発酵よりも効率的に有機汚泥類Sの水分を低減することができる。屋内ヤード2において、有機汚泥類Sを堆肥化させる必要はなく、発酵熱を利用して水分を低減させればよいため、屋内ヤード2内で1日〜4日程度滞留させればよい。
有機汚泥類Sへ通気する高温ガスG1の量は、有機汚泥類S1m3あたりの通気量を0.4〜1.0m3/minに調整する。有機汚泥類S1m3あたりの通気量を0.2〜0.4m3/minに調整することで通気ガス量を抑え、乾燥と発酵による水分低減効果のバランスを最適化することができるが、発生する臭気ガスG2のアンモニア濃度が例えば400ppm程度と高くなる場合がある。その場合、従来のように生物脱臭処理槽6に導入する前に臭気ガスG2を予め希釈すると、その分設備・運転コストが増加する。
そこで、本発明では、そのような場合を考慮して有機汚泥類S1m3あたりの通気量を0.4〜1.0m3/minに増加させ、予め臭気ガスG2を希釈することなく、高温ガスG1を有機汚泥類Sの水分低減に有効利用しながら臭気ガスG2中のアンモニア濃度を200ppm程度以下にすることで効率的かつ低コストで有機汚泥を処理する。
例えば、有機汚泥類S1m3あたりの高温ガスG1の通気量が0.3m3/minでアンモニア濃度が200ppmの場合には、生物脱臭処理槽6にそのまま臭気ガスG2を導入しても問題ないが、上記通気量でアンモニア濃度が400ppmに上昇した場合、生物脱臭処理槽6に導入する前に臭気ガスG2を予め希釈するために、さらに0.3m3/minの高温ガスG1(アンモニア濃度0ppm)を臭気ガスG2に希釈用ガスとして導入する必要があり、その分設備・運転コストが増加する。
そこで、0.3m3/minの高温ガスG1を希釈用ガスとして用いるのではなく、本来有機汚泥類Sに通気していた当初の0.3m3/minの高温ガスG1と共に有機汚泥類Sに通気し、有機汚泥類Sの水分低減に有効利用しながら臭気ガスG2中のアンモニア濃度を200ppm程度以下に低下させることで、効率的かつ低コストで有機汚泥を処理することができる。高温ガスG1の有機汚泥類Sへの通気量は、高温ガスG1を有機汚泥類Sに通過させた後のアンモニア濃度の他、CO2濃度又は有機汚泥類Sの分解度等を監視して調整することもできる。
上記有機汚泥類Sの発酵と共に、冷却管3に冷却水を流し、屋内ヤード2の雰囲気ガスを冷却管3の表面で冷却することで、ガス中の水分が凝縮して冷却管3の表面に付着する。そこで、スクレーパ4を冷却管3に沿って凝縮水タンク5に近接する方向に移動させて冷却管3の表面に付着した水を回収し、凝縮水タンク5に搬送して貯留する。
凝縮水タンク5に一旦貯留した回収水Wは、セメント製造時に使用する脱硝剤の希釈水や、汚泥をセメント製造工場に輸送した際にハンドリング性を高めるための潤滑水、熱交換管用の冷却水や、生物脱臭槽の散水用水等に有効利用することができる。
建屋7から排出した臭気ガスG2を生物脱臭処理槽6で臭気分解した後大気に放出すると共に、屋内ヤード2から排出した有機汚泥類を発熱量調整材と共に加圧成型装置等で粒状化させ、粒状化燃料をセメント焼成装置等における燃料に使用することができる。有機汚泥類をセメントキルンや仮焼炉の燃料として直接利用することも可能であるが、単体では発熱量がそれほど高くはないため、他の用途に利用する場合には、加圧成型前に発熱量調整材を添加して熱量調整を行う。発熱量調整材には、廃プラ類、塗料カス、廃油等の可燃性廃棄物や固形燃料等を用いることができる。
以上より、本発明によれば、有機汚泥類Sに高温ガスG1を通気して有機汚泥類Sを乾燥させ、さらに好気性発酵による発酵熱を利用して水分を減少させて燃料とするため、堆肥化する場合のような長期の処理期間が不要で、短い処理期間で、セメント生産効率の低下を軽減し、低コストで有機汚泥類Sを燃料化することができる。
また、臭気ガスG2中のアンモニア濃度が200ppm程度を超えるような場合でも、高温ガスG1を有機汚泥類Sの水分低減に有効利用しながら臭気ガスG2中のアンモニア濃度を200ppm程度以下にすることができ、効率的かつ低コストで有機汚泥を処理することができる。
さらに、冷却管3等を用いて屋内ヤード2の雰囲気ガス中の有機汚泥類から蒸発した水分等を凝縮させて回収することで、有機汚泥類Sの水分低減速度を高め、処理量の増大を図ることができると共に、回収水Wをこの有機汚泥類の燃料化設備1やセメント製造工場等で有効利用することができる。
1 有機汚泥類の燃料化設備
2 屋内ヤード
3 冷却管
4 スクレーパ
5 凝縮水タンク
6 生物脱臭処理槽
7 建屋
8 高温ガス供給部
G1 高温ガス
G2 臭気ガス
S 有機汚泥類
W 回収水

Claims (7)

  1. 有機汚泥類を屋内ヤードに堆積させた状態で、該有機汚泥類にセメント焼成装置又は発電装置で発生した50℃以上140℃以下の高温ガスを、前記有機汚泥類1m3あたり0.4m3/minを超え1.0m3/min以下の割合で通気すると共に、好気性発酵による発酵熱を利用して該有機汚泥類の水分を減少させて燃料とすることを特徴とする有機汚泥類の燃料化方法。
  2. 前記有機汚泥類に必要に応じて水分調整材を添加した後前記屋内ヤードに堆積させることを特徴とする請求項1に記載の有機汚泥類の燃料化方法。
  3. 前記高温ガスの前記有機汚泥類への通気量を、前記高温ガスを前記有機汚泥類に通過させた後のアンモニア濃度、CO2濃度又は前記有機汚泥類の分解度によって調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の有機汚泥類の燃料化方法。
  4. 前記屋内ヤードの雰囲気ガス中の水分を凝縮させて回収することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の有機汚泥類の燃料化方法。
  5. 前記回収した水分を、セメント製造時に使用する脱硝剤の希釈水、前記有機汚泥類を輸送する際に用いる潤滑水、熱交換管用の冷却水、生物脱臭槽の散水用水の少なくとも一つに利用することを特徴とする請求項4に記載の有機汚泥類の燃料化方法。
  6. 前記好気性発酵により発生した臭気ガスを脱臭することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の有機汚泥類の燃料化方法。
  7. 前記好気性発酵を超好熱細菌により行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の有機汚泥類の燃料化方法。
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