JP2017137069A - 易破断線が形成された包装体及び該包装体の使用方法 - Google Patents

易破断線が形成された包装体及び該包装体の使用方法 Download PDF

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本 和 記 山
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本 隆 亮 辻
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田 直 毅 前
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Abstract

【課題】容易に包装体から内容物を取り出すことができる包装体を提供する。【解決手段】包装体は、包装体の第1面を構成する第1シートと、第1面に対向する第2面を構成する第2シートと、第1シートと第2シートとを連結する連結部と、第1シートの内面と第2シートの内面との間で固形物を収容する収容部と、を備える。収容部は、第1シートの内面及び第2シートの内面のいずれもが、収容部に収容された固形物に少なくとも部分的に接するよう、構成されている。また、収容部に重なる第1シート又は第2シートの少なくともいずれか一方に、易破断線が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、易破断線が形成された包装体及び該包装体の使用方法に関する。
内容物を収容するための包装体として、柔軟性を有するシートを含む包装体が用いられている。例えば、特許文献1は、そのような包装体の一例として、柔軟性を有するシートの内面同士を外縁に沿って熱溶着によって結合することによって形成されるシール部を備えた袋を開示している。特許文献1に記載の袋においては、袋のうち外縁に沿って延びるシール部によって囲われた領域が、内容物を収容する収容部になる。
特許文献1に記載の袋は、袋を開封し易くするためにシートに形成された開封用切れ目線を備える。この場合、袋を開封する際、使用者は、開封用切れ目線に沿って袋を引き裂くことによって、袋を開封する。特許文献1に記載の袋において、開封用切れ目線は、シートのうちシール部及び収容部を構成する部分を通って袋を横断するよう、形成されている。
特開平10−167319号公報
特許文献1に記載の袋においては、袋から内容物を取り出すための作業が、開封用切れ目線に沿って袋を引き裂いて袋に開口部を形成するという第1段階と、袋を傾けたり開口部から袋の内部へ指などを差し入れたりすることによって内容物を取り出すという第2段階と、を含む。このように2つの段階を実施しなければ袋から内容物を取り出すことができず、使い勝手に劣る。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、容易に内容物を取り出すことができる包装体を提供することを目的とする。
本発明は、固形物が収容された包装体であって、前記包装体の第1面を構成する第1シートと、前記第1面に対向する第2面を構成する第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとを連結する連結部と、前記第1シートの内面と前記第2シートの内面との間で前記固形物を収容する収容部と、を備え、記収容部は、前記第1シートの内面及び前記第2シートの内面のいずれもが、前記収容部に収容された前記固形物に少なくとも部分的に接するよう、構成されており、前記収容部に重なる前記第1シート又は前記第2シートの少なくともいずれか一方に、易破断線が形成されている、包装体である。
本発明による包装体において、前記収容部は、前記包装体の第1の外縁と前記第1の外縁に対向する第2の外縁とを結ぶ直線が上下方向に延びるように、前記包装体のうち前記収容部に重なる前記第1シート及び前記第2シート以外の部分を保持した時に、前記固形物の上側部分及び下側部分のいずれもが前記第1シートの内面及び前記第2シートの内面に少なくとも部分的に接するよう、構成されていいてもよい。
本発明による包装体において、 前記連結部は、前記第1シートの内面と前記第2シートの内面とを前記包装体の外縁に沿って結合する外縁シール部を含んでいてもよい。
本発明による包装体において、固形物は、複数の固体状の個片を含んでいてもよい。
本発明は、第1面を構成する第1シートと、前記第1面に対向する第2面を構成する第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとを連結する連結部と、前記第1シートの内面と前記第2シートの内面との間で固形物を収容する収容部と、を備える包装体の使用方法であって、前記収容部に重なる前記第1シート又は前記第2シートの少なくともいずれか一方に、易破断線が形成されており、前記第1シート又は前記第2シートのうち、前記易破断線が形成されている方のシートに向けて前記固形物を押圧することにより、前記易破断線を破断する、包装体の使用方法である。
本発明による包装体は、包装体の第1面を構成する第1シートの内面、及び包装体の第2面を構成する第2シートの内面のいずれもが、収容部に収容された固形物に少なくとも部分的に接するよう、構成されている。また、収容部に重なる第1シート又は第2シートの少なくともいずれか一方に、易破断線が形成されている。この場合、収容部に収容されている固形物を使用者が包装体の外部から押すことにより、使用者が押したシートに対向するシートに対して、固形物を介して押圧力を加えることができる。このため、使用者が押したシートに対向するシートを、易破断線に沿って破断させることができる。シートを押すという動作によって固形物を包装体の外部に露出させることができる。このため、使用者が内容物を容易に取り出すことができる。
本発明の実施の一形態による袋を示す正面図である。 図1に示す袋をII−II線に沿って見た場合を示す断面図である。 シートの層構成の一例を示す断面図である。 袋の収容部を外部から押す様子を示す図である。 易破断線に沿って破断した袋から収容部が露出する様子を示す図である。 本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す正面図である。 本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す正面図である。 本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す正面図である。 本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す正面図である。 図8に示す袋をIX−IX線に沿って見た場合を示す断面図である。 本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す正面図である。 本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す正面図である。 図11に示す袋をXII−XII線に沿って見た場合を示す断面図である。 本発明の実施の形態の一変形例による包装体を示す正面図である。 図13に示す包装体をXIV−XIV線に沿って見た場合を示す断面図である。
以下、図1乃至図4Bを参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態では、包装体が袋である例について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1は、本実施の形態における袋10を示す正面図である。また図2は、図1に示す袋10をII−II線に沿って見た場合を示す断面図である。図1及び図2のいずれも、後述する収容部15に内容物が収容された状態の袋10を示している。
袋10に収容される内容物は、例えば固形物30である。固形物30は、食品や医薬品など、人が口にする物品であってもよく、また、洗剤や入浴剤やペンなどの文房具など、人が口にしない物品であってもよい。
本実施の形態において、袋10は、図1に示すように、1個の固形物30を収容している。固形物30は、袋10の正面から見た場合に円形の輪郭を有している。また、固形物30は、図2に示すように、袋10の後述する第1シート11に対向する第1面31と、袋10の後述する第2シート12に対向する第2面32とを含む。本実施の形態において、固形物30の第1面31と第2面32との間の間隔T(以下、固形物30の厚みTとも称する)は、位置に依らず一様になっている。
後述するように、本実施の形態は、使用者が固形物30を袋10の外部から押すことにより袋10のシートを破断させる、という袋10の使用方法を想定している。従って、袋10に収容される固形物30は、袋10の外部から押された場合に破壊されない程度の剛性を有していることが好ましい。例えば、固形物30の厚みTの最小値は、1mm以上である。
なお、使用者が固形物30を袋10の外部から押すことにより袋10のシートに押圧力が加わり、これによって袋10のシートを後述する易破断線18に沿って破断させることができる限りにおいて、固形物30の輪郭や断面形状が特に限られることはない。

以下、固形物30を収容する袋10の構成について説明する。本実施の形態においては、袋10が、扁平な四方シール袋である平パウチとして構成される例について説明する。なお、本実施の形態においては、固形物30を収容する収容部15が袋10の外部から密封されている例を示すが、これに限られることはなく、収容部15が袋10の外部に部分的に連通していてもよい。
まず、袋10の形状について説明する。図1に示すように、袋10の輪郭は、互いに対向する上縁21a及び下縁22aと、上縁21aから下縁22aに向かう方向に延び、互いに対向する第1側縁23a及び第2側縁24aと、を含んでいる。本実施の形態において、第1側縁23a及び第2側縁24aが延びる方向は、上縁21a及び下縁22aが延びる方向に直交している。すなわち、袋10は、四角形状の輪郭を有している。また、上縁21a、下縁22a、第1側縁23a及び第2側縁24aの長さは等しくなっている。すなわち、袋10は、正方形状の輪郭を有している。
なお、上縁、下縁、側縁や後述する上縁シール部、下縁シール部、側縁シール部などの用語は、上縁21aが上方に位置するように袋10が保持された状態を基準とする表現であるが、袋10は、自立可能に構成されたものでなくてもよい。例えば袋10の上縁21aが上方に位置する状態は、人が袋10の後述する上縁シール部を保持して袋10を持ち上げることによって実現可能な状態であってもよい。すなわち、上縁、下縁、上縁シール部や下縁シール部という表現は、袋10の各要素における相対的な位置関係を示すにすぎず、使用時の袋10の姿勢を制限するものではない。
次に、袋10の構成について説明する。図1及び図2に示すように、袋10は、第1シート11、第2シート12、第1シート11と第2シート12とを連結する連結部20、第1シート11と第2シート12との間に形成された収容部15、及び、第1シート11又は第2シート12の少なくともいずれか一方に形成された易破断線18を備える。
(シート)
まず、第1シート11及び第2シート12について説明する。第1シート11は、袋10の第1面を構成するシートであり、第2シート12は、袋10の第1面に対向する第2面を構成するシートである。
なお、上述の「第1シート」及び「第2シート」という用語は、袋10の外面の位置関係に応じて、袋10を構成するシートを区画したものに過ぎず、袋10を製造する際のシートの提供方法が、上述の用語によって限定されることはない。例えば、袋10は、第1シート11と第2シート12とが連設された1枚のシートを用いて製造されてもよく、1枚の第1シート11と1枚の第2シート12とを用いて製造されてもよい。
次に、第1シート11及び第2シート12の層構成について説明する。図3は、シート11,12の層構成の一例を示す断面図である。
第1シート11、第2シート12はそれぞれ、複数の層が積層された積層体を含む。積層体は、図3に示すように、第1シート11の内面11x及び第2シート12の内面12xを構成するシーラント層51と、シーラント層51よりも第1シート11、第2シート12の外面11y,12y側に位置する基材層52と、を少なくとも含んでいる。図3に示す例においては、基材層52が第1シート11、第2シート12の外面11y,12yを構成している。
基材層52には、製品情報を示すための印刷表示が施されていてもよい。印刷表示としては、文字、数字、記号、図形、絵柄などを挙げることができる。シート11,12全体の厚みは、例えば30μm以上かつ150μm以下になっている。
なお、第1シート11及び第2シート12は、基材層52に施される印刷によって特に区別されるものではない。例えば、袋10を構成するシートのうち、後述する易破断線18が形成されているシートを、第1シート11と定義し、第1シート11に対向するシートを、第2シート12と定義してもよい。
基材層52を構成する材料としては、例えば、紙材やプラスチック材を用いることができる。紙材の例としては、上質紙、クラフト紙、アート紙、コート紙などを挙げることができる。プラスチック材の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ナイロンなどを挙げることができる。基材層52によって、第1シート11,第2シート12の強度や、第1シート11,第2シート12の外面11y,12yにおける印刷適性を確保することができる。また基材層52は、好ましくは、熱溶着時の高い耐熱性を有している。基材層52の厚みは、例えば紙材であれば5μm以上かつ100μm以下になっており、プラスチック材であれば5μm以上かつ50μm以下になっている。
シーラント層51を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどを用いることができる。シーラント層51の厚みは、例えば20μm以上かつ150μm以下になっている。
なお、上述の例では、第1シート11,第2シート12が少なくとも基材層52とシーラント層51を含む例について説明したが、これに限られることはない。第1シート11,第2シート12は、少なくとも熱可塑性樹脂層を含むように構成されていてもよい。熱可塑性樹脂層を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどを用いることができる。
第1シート11,第2シート12は、上述した層以外の層をさらに含んでいてもよい。
上述した層以外の層(以下、その他の層とも称する)としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性、各種の機械的強度など、必要とされる性能に応じて、適切なものが選択され得る。
その他の層の一例は、ガスバリア層である。ガスバリア層としては、例えば、アルミニウム箔などの金属層や、アルミニウムなどの金属または酸化アルミニウムなどの金属酸化物または酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層などが設けられ得る。その他にも、ガスバリア層として、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの脂肪族ポリアミドなどの、高いガスバリア性を有する樹脂層を設けてもよい。このことにより、酸素や水蒸気が袋10の内部に浸入することを抑制することができる。
その他の層として、支持体を設けてもよい。支持体としては、基材層52と同じものを用いることができる。延伸ナイロンフィルムを設けた場合、シート11,12の耐突き刺し性を高めることができる。
なお、その他の層は、基材層52とシーラント層51との間に配置してもよいし、基材層52の面のうちシーラント層51と反対側の面に配置してもよい。
(連結部)
次に、連結部20について説明する。連結部20は、固形物30を収容する収容部15における第1シート11の内面11xと第2シート12の内面12xとの間の間隔を制限して、シート11,12の内面11x,12xを固形物30に接触させるよう、第1シート11と第2シート12とを連結する。本実施の形態において、連結部20は、袋10の外縁に沿って第1シート11の内面11xと第2シート12の内面12xとを結合させるシール部である。例えば、袋10が四方シール袋である場合、連結部20のシール部は、図1に示すように、上縁21aに沿って延びる上縁シール部21、下縁22aに沿って延びる下縁シール部22、第1側縁23aに沿って延びる第1側縁シール部23、及び、第2側縁24aに沿って延びる第2側縁シール部24を含む。
第1シート11の内面11xと第2シート12の内面12xとを結合させることができる限りにおいて、上述の各シール部などの連結部を形成するための方法が特に限られることはない。例えば、加熱などによって第1シート11の内面11xを構成する層と第2シート12の内面12xを構成する層とを溶融させて、シート11,12の内面11x,12x同士を溶着させることによって、連結部を形成してもよい。若しくは、接着剤や粘着剤などを用いてシート11,12の内面11x,12x同士を接着することによって、連結部を形成してもよい。
(収容部)
収容部15は、第1シート11の内面11xと第2シート12の内面12xとの間に形成された、固形物30を収容する空間である。収容部15は、図1に示すように、連結部20の内縁で囲まれた空間である。
(易破断線)
易破断線18は、第1シート11(第2シート12)が内面11x(12x)側から固形物30によって押圧されたときに第1シート11(第2シート12)が破断し易くなるように、第1シート11,第2シート12のうち収容部15に重なる部分に線状に施された加工部分である。本実施の形態において、易破断線18は、第1シート11のうち収容部15のみに重なる部分に形成されている。なお、図示はしないが、易破断線18は、第1シート11及び第2シート12の両方に形成されていてもよい。
易破断線18は、例えば、第1シート11を貫通しないように第1シート11の外面11yに形成されたハーフカット線である。この場合、易破断線18は、図3に示すように、シーラント層51に達しないように第1シート11の外面11yに形成された凹部又は切り込みを含む。凹部や切り込みは、レーザーを用いて形成してもよいし、刃物を用いて形成してもよい。本実施の形態において、易破断線18は、図1に示すように連続的な線で形成されているが、断続的な線で形成されていてもよい。また、図示はしないが、易破断線18は、基材層52に達しないように第1シートの内面11xに形成された凹部又は切り込みを含んでいてもよい。
易破断線18は、線状に並ぶとともに第1シート11を貫通する複数の貫通孔を含んでいてもよい。例えば、易破断線18は、ミシン目であってもよい。固形物30が袋10の外部から密封される必要がない場合に、このような貫通孔の形態を採用することができる。
次に、易破断線18の形状について説明する。易破断線18は、固形物30の輪郭に対応する形状を有していてもよい。例えば、固形物30が円形状の輪郭を有する場合、図1に示すように、易破断線18も円形状の輪郭を有していてもよい。すなわち、易破断線18は、円弧形状であってもよい。
図1に示すように、易破断線18は、固形物30と重ならないように固形物30よりも袋10の外縁側に形成されていてもよい。また、図示はしないが、易破断線18は、固形物30と重なる部分を含んでいてもよい。また、図示はしないが、固形物30の全域が固形物30と重なっていてもよい。好ましくは、易破断線18は、固形物30の幅W1よりも易破断線18の幅W2のほうが大きくなるように形成される。
(収容部内における固形物の状態)
次に、収容部15内における固形物30の状態について詳細に説明する。本実施の形態において、収容部15は、収容部15に重なる第1シート11の内面11x及び第2シート12の内面12xのいずれもが、収容部15に収容された固形物30に少なくとも部分的に接するよう、構成されている。言い換えると、シート11,12の内面11x,12xのいずれもが固形物30に少なくとも部分的に接するように、第1シート11及び第2シート12が連結部20によって連結されている。これによって、固形物30を袋10の第2シート12側から第1シート11側へ押した時に、固形物30が第1シート11に内面11x側から効果的に押圧力を及ぼすことができる。
なお、固形物30が第1シート11の内面11x及び第2シート12の内面12xの両方に接するか否かは、袋10の第1の外縁と第1の外縁に対向する第2の外縁とを結ぶ直線が上下方向に延びるように、袋10のうち収容部15に重なる第1シート11及び第2シート12以外の部分を保持して袋10を吊り下げた状態で、判断される。例えば、図2に示すように、袋10の上縁21a(第1の外縁)と下縁22a(第2の外縁)とを結ぶ直線L1が上下方向(垂直方向)に延びるように袋10の上縁21aを保持して袋10を吊り下げた状態で、判断する。図2に示す例においては、固形物30の上端33が第1シート11の内面11x及び第2シート12の内面12xの両方に接し、且つ、固形物30の下端34が第1シート11の内面11x及び第2シート12の内面12xの両方に接している。
好ましくは、図2に示すように、固形物30の上側部分30a及び下側部分30bのいずれもが、第1シート11の内面11x及び第2シート12の内面12xの両方に接するよう、袋10が構成される。ここで、上側部分30aとは、例えば、収容部15の重心点P1よりも上側に位置する部分であり、下側部分30bとは、例えば、収容部15の重心点P1よりも下側に位置する部分である。
以下、収容部15における固形物30の上述の状態を実現するための、袋10の具体的な構成の例について説明する。
固形物の取出方法
次に、袋10の第1シート11を破断させて固形物30を取り出す方法の一例について、図4A及び図4Bを参照して説明する。
使用者は、一方の手で袋10を保持した状態で、袋10の収容部15に収容されている固形物30を、図4Aに符号Fで示すように、他方の手で袋10の第2シート12側から第1シート11に向けて押圧する。例えば、使用者は、親指の先端部を用いて、固形物30を第2シート12側から押圧する。これによって、固形物30のうち第1シート11の内面11xに接している部分が第1シート11を押圧するようになる。例えば、固形物30の第1面31が第1シート11を押圧し、また、固形物30の下端34が第1シート11を押圧する。
ここで、本実施の形態においては、第1シート11に易破断線18が形成されている。このため、図4Bに示すように、易破断線18に沿って第1シート11を破断させることができる。この場合、図4Bに示すように、第1シート11が破断した箇所において固形物30が袋10の外部に露出する。このため、使用者は、固形物30を袋10から容易に取り出すことができる。
また、本実施の形態においては、図4Bに示すように、第1シート11のみを破断させることによって固形物30を袋10の外部に露出させることができる。このため、袋10の一部を袋10のその他の部分から分離させることなく、固形物30を袋10から取り出すことができる。従って、固形物30を取り出した後の袋10を、1個の連続したごみとして廃棄することができる。このため、袋の一部を分離することによって袋を開封して固形物を取り出す場合に比べて、固形物30を取り出した後の袋10の廃棄が容易になる。
また、本実施の形態において、使用者が固形物30を袋10の第2シート12側から押圧すると、固形物30が広い範囲で第1シート11の内面11xに接するようになる。このため、固形物30が第1シート11の内面11xを押圧する力も、第1シート11の広い範囲にわたって生じる。このため、第1シート11のうち易破断線18が形成されている複数の箇所に、第1シート11を破断させるための力を同時に生じさせることができる。従って、上述の特許文献1に記載の袋のようにフィルムを破断させる力が一点に集中する場合に比べて、第1シート11を易破断線18に沿ってより正確に破断させることができる。
なお、上述した各実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した各実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(易破断線の変形例)
上述の本実施の形態においては、易破断線18が、固形物30の輪郭に対応する形状を有する例を示した。しかしながら、固形物30からの押圧力に基づいて第1シート11を破断させることができる限りにおいて、易破断線18の形状が限られることはない。
例えば、図5に示すように、易破断線18は、直線状に延びていてもよい。この例では、易破断線18が、第1側縁23から第2側縁24に向かって直線状に延びる例が示されている。また、図6に示すように、易破断線18は、複数の直線状の部分を含んでいてもよい。この例では、易破断線18が、第1側縁23から第2側縁24に向かって延びる第1の直線状の部分と、第1の直線状の部分の両端において第1の直線状の部分と直交するように連結されるとともに下縁22に向かって延びる一対の第2の直線状の部分と、を含む例が示されている。また、図7に示すように、易破断線18は、閉じた輪郭を有していてもよい。この例では、易破断線18が、円形状である例が示されている。
いずれの変形例においても、易破断線18は、固形物30と重ならないように固形物30よりも袋10の外縁側に形成されていてもよい。また、易破断線18は、固形物30と重なる部分を含んでいてもよい。また、固形物30の全域が固形物30と重なっていてもよい。
(固形物の変形例)
上述の本実施の形態においては、袋10が、1個の固形物30を収容する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、袋10は、図8に示すように、複数の固体状の個片37を含む固形物30を収容していてもよい。
図9は、図8に示す袋10をIX−IX線に沿って見た場合を示す断面図である。本変形例において、収容部15は、収容部15に重なる第1シート11の内面11x及び第2シート12の内面12xのいずれもが、収容部15に収容された複数の固体状の個片37の少なくとも1つに部分的に接するよう、構成されている。これによって、袋10の第2シート12を第1シート11側へ押した時に、少なくとも1つの個片37が第1シート11に内面11x側から効果的に押圧力を及ぼすことができる。
好ましくは、本変形例においても、上述の本実施の形態の場合と同様に、袋10を吊り下げた状態の時に、固形物30の上側部分30a及び下側部分30bのいずれもが、第1シート11の内面11x及び第2シート12の内面12xの両方に接するよう、袋10が構成される。なお、本変形例において、上側部分30aとは、例えば、複数の個片37のうち最も上方に位置する個片37であり、下側部分30bとは、例えば、複数の個片37のうち最も下方に位置する個片37である。
(袋の変形例)
上述の本実施の形態においては、袋10が、四方シール袋として構成される例を示したが、これに限られることはない。例えば図10に示すように、袋10が三方シール袋として構成されていてもよい。例えば、袋10の連結部20は、上縁21aに沿って延びる上縁シール部21、下縁22aに沿って延びる下縁シール部22、及び第1側縁23aに沿って延びる第1側縁シール部23を含むが、第2側縁24aに沿って延びる第2側縁シール部24を含んでいなくてもよい。また、図示はしないが、袋10は、上縁シール部21から下縁シール部22に至るように延びる合掌シール部を含む、いわゆるピロー袋であってもよい。この場合、上述の易破断線18は、第1シート11及び第2シート12のうち合掌シール部が設けられていない側に形成される。
また、袋10は、例えば図11及び図12に示すような形態で構成されていてもよい。例えば、袋10の連結部20は、上縁21aに沿って延びる上縁シール部21、下縁22aに沿って延びる下縁シール部22を含むが、第1側縁23aに沿って延びる第1側縁シール部23、第2側縁24aに沿って延びる第2側縁シール部24を含んでいなくてもよい。本変形例では、袋10は、1枚の筒状のフィルムを用いて構成されている。そして、易破断線18は、第1側縁23aから第2側縁24aに向かって延び、ミシン目となっている。さらに、上縁21aの長さM1は第1側縁23aの長さM2より短く形成されており、上縁21aから下縁22aに沿って延びる細長い形状の固形物30が収容されている。このような固形物30としては、例えば、ペンなどが挙げられる。
(包装体の変形例)
上述の本実施の形態においては、固形物30が収容された包装体が袋10である例を示したが、これに限られることはない。例えば、包装体を、図13及び図14に示すように、平板状の第1シート11と、第1シート11から遠ざかる向きへ突出する突出部13が設けられた第2シート12とで構成するようにしてもよい。第2シート12をバキュームフォームで成形した場合、このような包装体はブリスターパックとも呼ばれる。この場合、収容部15は、第1シート11の内面11xと第2シート12の突出部13の内面12xとで囲まれた空間である。第2シート12のうち突出部13以外の部分の内面12xと、それに対向する第1シート11の内面11xとは、連結部20によって連結されている。そして、第1シート11のうち収容部15に対応する箇所には、第1シート11を貫通しないように易破断線18が形成されている。なお、このような包装体の場合は、固形物30は第1シート11の内面11xおよび第2シート12の内面12xに必ずしも接している必要はない。また、突出部13は複数設けられていてもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 袋
11 第1シート
12 第2シート
15 収容部
18 易破断線
20 連結部
21 上縁シール部
21a 上縁
22 下縁シール部
22a 下縁
23 第1側縁シール部
23a 第1側縁
24 第2側縁シール部
24a 第2側縁
30 固形物
30a 上側部分
30b 下側部分
31 第1面
32 第2面
33 上端
34 下端
37 個片

Claims (5)

  1. 固形物が収容された包装体であって、
    前記包装体の第1面を構成する第1シートと、
    前記第1面に対向する第2面を構成する第2シートと、
    前記第1シートと前記第2シートとを連結する連結部と、
    前記第1シートの内面と前記第2シートの内面との間で前記固形物を収容する収容部と、を備え、
    前記収容部は、前記第1シートの内面及び前記第2シートの内面のいずれもが、前記収容部に収容された前記固形物に少なくとも部分的に接するよう、構成されており、
    前記収容部に重なる前記第1シート又は前記第2シートの少なくともいずれか一方に、易破断線が形成されている、包装体。
  2. 前記収容部は、前記包装体の第1の外縁と前記第1の外縁に対向する第2の外縁とを結ぶ直線が上下方向に延びるように、前記包装体のうち前記収容部に重なる前記第1シート及び前記第2シート以外の部分を保持した時に、前記固形物の上側部分及び下側部分のいずれもが前記第1シートの内面及び前記第2シートの内面に少なくとも部分的に接するよう、構成されている、請求項1に記載の包装体。
  3. 前記連結部は、前記第1シートの内面と前記第2シートの内面とを前記包装体の外縁に沿って結合する外縁シール部を含む、請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 固形物は、複数の固体状の個片を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装体。
  5. 第1面を構成する第1シートと、前記第1面に対向する第2面を構成する第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとを連結する連結部と、前記第1シートの内面と前記第2シートの内面との間で固形物を収容する収容部と、を備える包装体の使用方法であって、
    前記収容部に重なる前記第1シート又は前記第2シートの少なくともいずれか一方に、易破断線が形成されており、
    前記第1シート又は前記第2シートのうち、前記易破断線が形成されている方のシートに向けて前記固形物を押圧することにより、前記易破断線を破断する、包装体の使用方法。
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