JP2017136647A - 綴じ部材リムーバ - Google Patents

綴じ部材リムーバ Download PDF

Info

Publication number
JP2017136647A
JP2017136647A JP2016016880A JP2016016880A JP2017136647A JP 2017136647 A JP2017136647 A JP 2017136647A JP 2016016880 A JP2016016880 A JP 2016016880A JP 2016016880 A JP2016016880 A JP 2016016880A JP 2017136647 A JP2017136647 A JP 2017136647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lifting
binding member
binding
pressing
handle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016016880A
Other languages
English (en)
Inventor
陽介 立石
Yosuke Tateishi
陽介 立石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP2016016880A priority Critical patent/JP2017136647A/ja
Publication of JP2017136647A publication Critical patent/JP2017136647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】用紙を押さえやすく、操作性にすぐれ、好適に綴じ部材を取り除くことができる綴じ部材リムーバを提供する。【解決手段】複数枚の用紙を綴じた綴じ部材を前記用紙から取り除くための綴じ部材リムーバであり、前記用紙に添接する押さえ部材を有した上ハンドルと、前記上ハンドルの下側に配された下ハンドルと、前記綴じ部材と係わり合い前記下ハンドルの操作によって前記綴じ部材に上方向の力を加える引き上げ部材とを備えている。押さえ部材が、左右の押さえ部を備えており、これら左右の押さえ部間に前記引き上げ部材の引き上げ部が配されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ステープル等の綴じ部材を用紙から取り除くために使用される綴じ部材リムーバに関する。
従来から、複数枚の用紙を綴じたステープルを当該複数枚の用紙から取り除くために使用される綴じ部材リムーバが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ステープルを取り外すための主な態様としては、ステープルにおける中間部の上面に、ステープル用押さえ部材を押さえ付け、その後、把手を操作することによって前記ステープル用押さえ部材を下方向に移動させることにより行われる。当該ステープルの両端部は、左右の挿入部材によって下方への移動が阻止されている。ステープル用押さえ部材により下方向に押圧されたステープルの中間部は、下方に向かって凸をなすように変形し、用紙(段ボール)から取り除かれる。
ところが、このようなものでは、上から下に動いて押圧するステープル用押さえ部材が、把手の操作によって用紙側に達してしまうことがあり、用紙を局所的に凹ませてしまったり傷つけてしまったりするおそれがあった。
なお、以上の事情は、金属製のステープルに限られるものではなく、種々の材質により作られたステープルや、その他、紐状やテープ状をなす綴じ部材を用紙から取り除く場合においても同様である。
実開平2−90074号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、用紙を押さえやすく、操作性にすぐれ、好適に綴じ部材を取り除くことができる綴じ部材リムーバを提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に係る発明は、複数枚の用紙を綴じた綴じ部材を前記用紙から取り除くための綴じ部材リムーバであって、前記用紙に添接する押さえ部材を有した上ハンドルと、前記上ハンドルの下側に配された下ハンドルと、前記綴じ部材と係わり合い前記下ハンドルの操作によって前記綴じ部材に上方向の力を加える引き上げ部材とを備えており、前記押さえ部材が、左右の押さえ部を備えており、これら左右の押さえ部間に前記引き上げ部材の引き上げ部が配されている綴じ部材リムーバである。
請求項2に係る発明は、前記押さえ部材が、前記左右の押さえ部と、これら左右の押さえ部の前端部同士を連結した先端部とを備えており、これら左右の押さえ部と前記先端部とが、前記綴じ部材の内側に挿入されるように構成されている請求項1記載の綴じ部材リムーバである。
請求項3に係る発明は、前記引き上げ部の厚み寸法が、前記左右の押さえ部の厚み寸法と略同一又はそれよりも小さな値に設定されている請求項1又は2記載の綴じ部材リムーバである。
請求項4に係る発明は、前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部材を備えている請求項1、2又は3記載の綴じ部材リムーバである。
請求項5に係る発明は、前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部材を備えており、前記下ハンドルの操作端を前記上ハンドルの方向に操作することにより、前記引き上げ部材が、前記上押さえ部材との離間距離が漸次小さくなるように移動し得るように構成されている請求項1、2、3又は4記載の綴じ部材リムーバである。
請求項6に係る発明は、前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部材を備えており、前記上押さえ部材が、弾性体によって前記引き上げ部材方向に付勢されている請求項1、2、3、4又は5記載の綴じ部材リムーバである。
請求項7に係る発明は、前記上ハンドルと下ハンドルとの間に、初期状態において前記引き上げ部の上面を前記左右の押さえ部の上面と略面一になる位置又は前記左右の押さえ部よりも低い位置に位置させる位置決め機構が設けられている請求項1、2、3、4、5又は6記載の綴じ部材リムーバである。
請求項8に係る発明は、前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部を有した上押さえ部材を備えており、前記引き上げ部と前記上押さえ部とが離間した初期状態と、前記引き上げ部が前記上押さえ部と協働して前記綴じ部材を挟み得る挟み状態とを採り得るように構成されている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の綴じ部材リムーバである。
請求項9に係る発明は、前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部を有した上押さえ部材を備えており、前記引き上げ部と前記上押さえ部とが離間した初期状態と、前記綴じ部材を引き上げた引き上げ部と前記上押さえ部とが協働して前記綴じ部材を挟み得る挟み状態と、前記綴じ部材を挟んだ状態にある前記引き上げ部材と上押さえ部材とが前記綴じ部材を前記用紙から引き抜く方向に一体的に移動する引き抜き状態とを採り得るように構成されている請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の綴じ部材リムーバである。
以上説明したように本発明によれば、用紙を押さえやすく、操作性にすぐれ、好適に綴じ部材を取り除くことができる綴じ部材リムーバを提供することができるものとなる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における概略的な分解斜視図。 同実施形態における上押さえ部材の斜視図。 同実施形態における部分拡大右側面図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜10を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を、複数枚の用紙Pを綴じた綴じ部材であるステープルSを、当該複数枚の用紙Pから取り除くための綴じ部材リムーバたるステープルリムーバRに適用したものである。なお、図7では、説明の便宜のため、上押さえ部材Dを省略して示している。
ステープルSは、複数枚の用紙Pを綴じた状態において、用紙Pの一面側に位置し略直線状に延びたクラウン部s1と、このクラウン部s1の左右両端に連続して設けられ、綴じた状態において主に用紙Pの内部及び他面側に位置する貫通端部s2とを備えたものである。本実施形態におけるステープルSは、金属により製造された通常のものである。ステープルSは、未使用状態において略コ字状をなしており、図示しないステープラによる綴じ操作の過程で、貫通端部s2が変形し、その結果、最終的に複数枚の用紙Pを綴じることができるようになっている。
ステープルリムーバRは、用紙Pに添接する押さえ部材A2を有した上ハンドルAと、上ハンドルAの下側に配された下ハンドルBと、ステープルSと係わり合い下ハンドルBの操作によってステープルSに上方向の力を加える引き上げ部材Cとを備えている。押さえ部材A2は、左右の押さえ部3、4を備えており、これら左右の押さえ部3、4間に引き上げ部材Cの引き上げ部c1が配されている。また、ステープルリムーバRは、引き上げ部材Cの上側に配され当該引き上げ部材Cと協働してステープルSを挟持し得る上押さえ部材Dを備えている。そして、下ハンドルBの操作端beを上ハンドルAの方向に引き上げるように回動させることにより、引き上げ部材Cの引き上げ部c1と上押さえ部材Dの上押さえ部d1との離間距離が漸次小さくなるように移動し得るように構成されている。
以下、ステープルリムーバRの各構成について詳述する。
上ハンドルAは、使用者の手(親指や手のひら)が主として添接し得る部位をなす上ハンドル本体A1と、この上ハンドル本体A1の前側の下端部に設けられ下面が用紙Pに添接し得るように構成された押さえ部材A2とを備えている。
上ハンドル本体A1は、合成樹脂により形成され外装カバーを兼ねた外本体要素1と、金属により形成され天壁21、及び、天壁21の両側端から垂下した左右の側壁22とを主体に構成された内本体要素2とを備えている。内本体要素2は、外本体要素1の内側に取り付けられている。
外本体要素1は、前端部に上押さえ部材Dの上押さえ部d1を外部に突出させるための切欠部11aを有した前壁11と、前壁11の後端部に連続して設けられた天壁12と、これら前壁11の両側端から後方、及び、天壁12の両側端から下方に向かって延びた側壁13と、天壁12の後端から下方に垂下した後壁14とを備えており、これら前壁11、天壁12、側壁13、及び、後壁14が合成樹脂により一体に形成されている。なお、前壁11と天壁12とは外面が面一に連続しており、前壁11と天壁12とによって基本壁を構成する。外本体要素1における前壁11の内面側には、弾性体である巻きバネm1により付勢された上押さえ部材Dの回動を規制する規制部11bが突設されている。左右の側壁13には、下ハンドルBを上ハンドル本体A1に対して支持するためのハンドル支持軸j1が挿通される軸挿通孔n1が形成されている。
内本体要素2は、略下向きチャンネル状をなしている。内本体要素2における左右の側壁22は、下ハンドルBを回動可能に支持するためのハンドル支持軸j1が挿通される軸挿通孔n2と、ハンドル支持軸j1用の軸挿通孔n2の前側に設けられ引き上げ部材C、及び、上押さえ部材Dを回動可能に支持するための部材支持軸j2が挿通される軸挿通孔n3と、上押さえ部材Dを付勢するための巻きバネm1を支持するためのバネ支持軸j3が挿通される軸挿通孔n4と、内方に突出し下ハンドルBが所定の位置に移動した段階で当該下ハンドルBに当接して、下ハンドルBの回動を規制する突部t1とを備えている。
押さえ部材A2は、左右の押さえ部3、4と、これら左右の押さえ部3、4の前端部同士を連結した先端部5とを備えている。先端部5、及び、左右の押さえ部3、4の少なくとも前部が、ステープルSの内側すなわちステープルSにおけるクラウン部s1と用紙Pとの間に挿入され得るように構成されている。先端部5、及び、左右の押さえ部3、4の前部は、ステープルSと用紙Pとの間に入り込みやすいように薄肉状に形成されている。左右の押さえ部3、4は、平面視において略対象形状をなしている。これら左右の押さえ部3、4の前後方向中間部における外縁には、ステープルS内への挿入度合いを示唆するためのくびれ部分31、41を備えている。先端部5の外縁は、平面視において滑らかな円弧状をなしている。
押さえ部材A2は、用紙Pに添接し得る下面部分を有したものであり、この実施形態では、プレート状をなす金属製の部材により形成されている。先端部5、及び、左右の押さえ部3、4を有した押さえ部材A2の前部は、平面視において前側に向かって漸次幅狭になるようなコーン状の形態をなしている。押さえ部材A2の前側の部位、すなわち、先端部5の後、及び、左右の押さえ部3、4の内側には、引き上げ部材Cの引き上げ部c1が位置し得る開口部spが設けられている。開口部spの形状は、引き上げ部材Cの引き上げ部c1の形状に略対応した大きさのものとなっている。すなわち、開口部spは、前側に向かって漸次幅狭になるコーン状の形態をなしている。押さえ部材A2は、上ハンドル本体A1に取り付けられている。より具体的には、押さえ部材A2の後側の部位は、内本体要素2における側壁22の下端に連設された鍔部23に複数のネジvによって螺着されている。
下ハンドルBは、ハンドル支持軸j1を介して上ハンドルAに対して回動可能に支持されている。下ハンドルBは、底壁b1と、底壁b1の左右両端から立設された左右の側壁b2とを備えている。これら底壁b1と側壁b2とは、金属により一体に構成されている。左右の側壁b2には、ハンドル支持軸j1が挿通される軸挿通孔n5が設けられている。左右の側壁b2における軸挿通孔n5よりも前側の部位には、引き上げ部材Cと係わりあって当該引き上げ部材Cを駆動する駆動部材たる軸部材b3が架設されている。左右の側壁b2における軸挿通孔n5よりも上側の部位には、所定の位置において上ハンドルAの突部t1に当接し得る係合部t2が設けられている。この実施形態では、係合部t2は、左右の側壁b2における上端縁に突設されている。
下ハンドルBと上ハンドルAとの間には、弾性体である巻きバネm2が介設されている。この巻きバネm2は、上ハンドルAに対する下ハンドルB、引き上げ部材C、及び、上押さえ部材Dの位置を、初期状態(s)に復帰させるためのものである。巻きバネm2は、中間部がハンドル支持軸j1を介して上ハンドルAに支持されており、一方の端部側の部位である上側の部位が内本体要素2の天壁21の下面に弾性的に接続するとともに、他方の端部側の部位である下側の部位が下ハンドルBの底壁b1に弾性的に接続するようになっている。
上ハンドルAと下ハンドルBとの間には、初期状態(s)において引き上げ部c1の上面c11を、左右の押さえ部3、4の上面3s、4sと略面一になる位置又は左右の押さえ部3、4よりも低い位置に位置させる位置決め機構Kが設けられている。この実施形態では、位置決め機構Kが、上ハンドルAにおける内本体要素2に設けられた突部t1と、下ハンドルBにおける側壁b2に設けられた係合部t2と、上ハンドルAと下ハンドルBとの間に介設された巻きバネm2とを主体に構成されている。すなわち、下ハンドルBにおける操作端beは、巻きバネm2の弾性付勢力によって、使用者の非操作状態においては、操作端beが上ハンドルAから離れる方向に回動する。そして、下ハンドルBの操作端beが、所定の位置に到達した段階で、位置決め機構Kを構成する突部t1と係合部t2とが当接し、それ以降は下ハンドルBの操作端beが上ハンドルAから離れる方向に回動することが禁止されるようになっている。このとき、下ハンドルBと係合している引き上げ部材Cは、引き上げ部c1の先端部分fが、左右の押さえ部3、4の上面3s、4sと略面一になる位置、又は、左右の押さえ部3、4よりも低い位置に位置した状態で、停止するようになっている。
引き上げ部材Cは、金属製のものであり、前側に位置し初期状態(s)において左右の押さえ部3、4間に配される引き上げ部c1と、この引き上げ部c1の後に設けられブロック状をなす基部c2とを備えている。
引き上げ部c1は、平面視においてコーン状又は略三角形状をなしており、上面c11側に前後方向に延びる突出部c12が設けられている。この突出部c12は、上押さえ部材Dにおける上押さえ部d1の下面側に設けられた溝d11に入ることができるように構成されており、引き上げ部c1と上押さえ部d1とが協働してステープルSのクラウン部s1をより確実に挟むことができるように構成されている。引き上げ部c1における前側部分p1の厚み寸法は、対応する左右位置における左右の押さえ部3、4の厚み寸法と略同一又はそれよりも小さな値に設定されている。
基部c2は、側面視における前後方向、及び、上下方向中間部に設けられ部材支持軸j2を挿通するための軸挿通孔n6と、この軸挿通孔n6よりも後ろ側の部位に設けられ下ハンドルBの軸部材b3が係わり得る溝状の軸部材係合部t3と、平面視における左右方向中間部を下方に向かって凹ませて構成され上押さえ部材Dの基端部d2を配設し得る収容部c21とを備えている。収容部c21を設けることにより、同一の部材支持軸j2によって、上押さえ部材Dも回動可能に支持し得るように構成してある。
上押さえ部材Dは、引き上げ部材Cの上側に配されている。上押さえ部材Dは、引き上げ部材Cと協働してステープルSのクラウン部s1を挟持し得る上押さえ部d1と、この上押さえ部d1の後側に配され部材支持軸j2を挿通するための軸挿通孔n7が設けられた基端部d2と、この基端部d2の上側に配され巻きバネm1によって押圧され前側に向かって付勢されるバネ係合部d3とを備えている。
上押さえ部材Dは、巻きバネm1によって上押さえ部d1が引き上げ部材Cの引き上げ部c1方向に回動し得るように付勢されている。バネ係合部d3の前面は、所定の位置において、上ハンドルAにおける外本体要素1の規制部11bに当接するようになっており、上押さえ部材Dの回動が規制されている。すなわち、バネ係合部d3の後面は、巻きバネm1と接しており、バネ係合部d3は巻きバネm1によって前側に押されているが、所定の位置で回動が規制されているため、初期状態(s)において、上押さえ部材Dの上押さえ部d1の下面は、引き上げ部材Cの引き上げ部c1と離間した状態が維持されている。
次いで、本実施形態におけるステープルリムーバRの作動について、図4〜6を参照して説明する。
ステープルリムーバRは、図4に示すように、引き上げ部c1と上押さえ部d1とが離間した初期状態(s)と、図5に示すように、ステープルSを引き上げた引き上げ部c1と上押さえ部d1とが協働してステープルSを挟み得る挟み状態(h)と、図6に示すように、ステープルSを挟んだ状態にある引き上げ部材Cと上押さえ部材DとがステープルSを用紙Pから引き抜く方向に一体的に移動する引き抜き状態(n)とを採り得るように構成されている。
ステープルリムーバRの初期状態(s)は、使用者が、手指によって下ハンドルBに荷重していない状態である。この状態では、下ハンドルBは、巻きバネm2の弾性反発力によって、操作端beが上ハンドルAから離れる方向に付勢されている。初期状態(s)では、下ハンドルBの係合部t2と上ハンドルAの突部tとが当接した状態で下ハンドルBと上ハンドルAとの相対位置が固定されている。下ハンドルBの軸部材b3は、引き上げ部材Cにおける基部c2の軸部材係合部t3と係わり合っている。このとき、引き上げ部材Cにおける引き上げ部c1の先端部分fが、押さえ部材A2における左右の押さえ部3、4間に位置するように設定されている。すなわち、初期状態(s)では、引き上げ部c1における先端部分fの上面c11は、側面視において、左右の押さえ部3、4における上面s3、s4と略同じか、又は、それよりも低い位置に位置するように設定されている。
この初期状態(s)から挟み状態(h)に遷移していく。
ステープルリムーバRの挟み状態(h)では、使用者が、手指によって下ハンドルBに巻きバネm2の弾性反発力に抗して荷重し、下ハンドルBの操作力が引き上げ部材Cに伝達されている。その結果、基部c2が下方向に回動するとともに引き上げ部c1がステープルSとともに上方向に回動(上押さえ部材D方向に移動)する。引き上げ部c1が上動していくと、ステープルSのクラウン部s1を、上押さえ部材Dの上押さえ部d1と協働して挟むことになる。初期状態(s)において押さえ部材A2の開口部sp内に位置していた引き上げ部材Cの引き上げ部c1は、左右の押さえ部3、4よりも上に移動し、ステープルSを用紙Pから引き上げる。そして、引き上げ部c1は、上押さえ部材Dの上押さえ部d1に近接し、上押さえ部d1と協働してステープルSのクラウン部s1を挟むことになる。この挟み状態(h)に至ると、取り除き対象であるステープルSは、引き上げ部材Cと上押さえ部材Dとによって挟持されていることになる。使用者は、挟み状態(h)に至った段階で、ステープルリムーバR全体を用紙Pから離れる方向に移動させ、ステープルSを用紙Pから外すことも可能となる。
次いで、挟み状態(h)から引き抜き状態(n)に遷移していく。
引き抜き状態(n)では、使用者が、挟み状態(h)からさらに手指によって下ハンドルBに対して巻きバネm2の弾性反発力に抗して荷重を継続する。そして、ステープルSのクラウン部s1を引き上げ部c1と上押さえ部d1とによって挟み、そのままの状態(ステープルSを挟んだ状態)で、引き上げ部材Cと上押さえ部材Dとをともに部材支持軸j2を中心に回動させる。このようにして、ステープルSは、用紙Pから引き抜かれた状態となる。引き上げ部材Cと上押さえ部材Dは、共通の軸である部材支持軸j2によって上ハンドルAに対して回動し得るようになっている。上押さえ部材Dは、巻きバネm1によって、上押さえ部d1が引き上げ部c1に向かう方向に付勢されているが、初期状態(s)では、上押さえ部材Dは、上ハンドルAの規制部11bによって移動が規制されているため、上押さえ部d1と引き上げ部c1とは当接していない状態を採っている。挟み状態(h)から使用者が下ハンドルBの操作を継続すると、下ハンドルBから操作力が伝達された引き上げ部材Cが、上押さえ部材Dを巻きバネm1の弾性反発力に抗して押し上げることになる。
以上説明したように、本実施形態に係るステープルリムーバRは、複数枚の用紙Pを綴じた綴じ部材たるステープルSを用紙Sから取り除くためのものである。そして、用紙Pに添接する押さえ部材A2を有した上ハンドルA1と、上ハンドルA1の下側に配された下ハンドルBと、ステープルSと係わり合い下ハンドルBの操作によってステープルSに上方向の力を加える引き上げ部材Cとを備えている。押さえ部材A2が、左右の押さえ部3、4を備えており、これら左右の押さえ部3、4間に引き上げ部材Cの引き上げ部c1が配されている。このため、用紙Pを押さえやすく、操作性にすぐれ、好適にステープルPを用紙Pから取り除くことができるステープルリムーバRを提供することができるものとなる。つまり、上ハンドルAに押さえ部材A2を備えたものとしているので、用紙Pを使用者の荷重を利用して押さえ易いものとなっている。また、下ハンドルBの操作によって、引き上げ部材Cが動くように構成されているものであるため、操作者の操作性に優れたものとなっている。さらに、左右の押さえ部3、4間にステープルSを上方向に引き上げる引き上げ部材Cの引き上げ部c1が配されているため、用紙Pを傷つけることなく好適にステープルSを用紙Pから取り除くことができるものとなる。
押さえ部材A2が、左右の押さえ部3、4と、これら左右の押さえ部3、4の前端部同士を連結した先端部5とを備えている。そして、これら左右の押さえ部3、4と先端部5とが、ステープルSの内側すなわち、ステープルSのクラウン部s1と用紙Pとの間に挿入されるように構成されている。このため、ステープルSと用紙Pとの間に、先端部5を差し入れ、その後、左右の押さえ部3、4を挿入しやすいものとなっている。
引き上げ部c1の厚み寸法が、左右の押さえ部3、4の厚み寸法と略同一又はそれよりも小さな値に設定されている。このため、ステープルSと用紙Pとの間に、左右の押さえ部3、4を挿入する際に、引き上げ部c1が邪魔になることが好適に抑制され得るものとなる。
引き上げ部材Cの上側に配され当該引き上げ部材Cと協働してステープルSSを挟持し得る上押さえ部材Dを備えている。このため、ステープルSを用紙Pから取り除く際に、取り除かれたステープルSが用紙Pから勢いよく飛び出てしまい、例えば、見失ってしまうようなことが好適に抑制され得るものとなる。
下ハンドルBの操作端beを上ハンドルAの方向に操作することにより、引き上げ部材Cが、上押さえ部材Dとの離間距離が漸次小さくなるように移動し得るように構成されている。このため、使用者の把持する動作によって、引き上げ部材Cを上押さえ部材D方向に操作し得るものとなり、快適なステープルSの引き抜き操作を実施することができるものとなる。
上押さえ部材Dが、弾性体たる巻きバネm1によって引き上げ部材C方向に付勢されている。このため、上押さえ部Dが、引き上げ部材Cと協働して、好適にステープルSを挟持し得るものとなる。
上ハンドルAと下ハンドルBとの間に、初期状態(s)において引き上げ部c1の上面c11を左右の押さえ部3、4の上面3s、4sと略面一になる位置、又は、左右の押さえ部3、4よりも低い位置に位置させる位置決め機構が設けられている。このため、初期状態(s)において、下ハンドルBを特別に操作することなく、ステープルS内に引き上げ部c1、及び、左右の押さえ部3、4を挿入することができるものとなる。
引き上げ部c1と上押さえ部d1とが離間した初期状態(s)と、ステープルSを引き上げた引き上げ部c1と上押さえ部d1とが協働してステープルSを挟み得る挟み状態(h)と、ステープルSを挟んだ状態にある引き上げ部材Cと上押さえ部材DとがステープルSを用紙Pから引き抜く方向に一体的に移動する引き抜き状態(n)とを採り得るように構成されている。このため、初期状態(s)、挟み状態(h)、及び、引き抜き状態(n)を順次経て、ステープルSを好適に用紙Pから引き抜くことができるものとなる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
用紙は、シート状になっているものであれば、どのようなものであってもよい。用紙としては、紙製のものの他、プラスチック製や金属製のものも含まれる。
綴じ部材は、ステープルに限られるものではなく、用紙を綴じるための紐状やテープ状をなす部材であってもよい。
ステープルは、金属製のステープルに限られるものではなく、樹脂や紙等の種々の材質により作られたものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
R…ステープルリムーバ(綴じ部材リムーバ)
A…上ハンドル
A2…押さえ部材
3…左の押さえ部
4…右の押さえ部
B…下ハンドル
C…引き上げ部材
c1…引き上げ部
P…用紙
S…ステープラ(綴じ部材)

Claims (9)

  1. 複数枚の用紙を綴じた綴じ部材を前記用紙から取り除くための綴じ部材リムーバであって、
    前記用紙に添接する押さえ部材を有した上ハンドルと、前記上ハンドルの下側に配された下ハンドルと、前記綴じ部材と係わり合い前記下ハンドルの操作によって前記綴じ部材に上方向の力を加える引き上げ部材とを備えており、
    前記押さえ部材が、左右の押さえ部を備えており、これら左右の押さえ部間に前記引き上げ部材の引き上げ部が配されている綴じ部材リムーバ。
  2. 前記押さえ部材が、前記左右の押さえ部と、これら左右の押さえ部の前端部同士を連結した先端部とを備えており、
    これら左右の押さえ部と前記先端部とが、前記綴じ部材の内側に挿入されるように構成されている請求項1記載の綴じ部材リムーバ。
  3. 前記引き上げ部の厚み寸法が、前記左右の押さえ部の厚み寸法と略同一又はそれよりも小さな値に設定されている請求項1又は2記載の綴じ部材リムーバ。
  4. 前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部材を備えている請求項1、2又は3記載の綴じ部材リムーバ。
  5. 前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部材を備えており、
    前記下ハンドルの操作端を前記上ハンドルの方向に操作することにより、前記引き上げ部材が、前記上押さえ部材との離間距離が漸次小さくなるように移動し得るように構成されている請求項1、2、3又は4記載の綴じ部材リムーバ。
  6. 前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部材を備えており、
    前記上押さえ部材が、弾性体によって前記引き上げ部材方向に付勢されている請求項1、2、3、4又は5記載の綴じ部材リムーバ。
  7. 前記上ハンドルと下ハンドルとの間に、初期状態において前記引き上げ部の上面を前記左右の押さえ部の上面と略面一になる位置又は前記左右の押さえ部よりも低い位置に位置させる位置決め機構が設けられている請求項1、2、3、4、5又は6記載の綴じ部材リムーバ。
  8. 前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部を有した上押さえ部材を備えており、
    前記引き上げ部と前記上押さえ部とが離間した初期状態と、前記引き上げ部が前記上押さえ部と協働して前記綴じ部材を挟み得る挟み状態とを採り得るように構成されている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の綴じ部材リムーバ。
  9. 前記引き上げ部材の上側に配され当該引き上げ部材と協働して前記綴じ部材を挟持し得る上押さえ部を有した上押さえ部材を備えており、
    前記引き上げ部と前記上押さえ部とが離間した初期状態と、前記綴じ部材を引き上げた引き上げ部と前記上押さえ部とが協働して前記綴じ部材を挟み得る挟み状態と、前記綴じ部材を挟んだ状態にある前記引き上げ部材と上押さえ部材とが前記綴じ部材を前記用紙から引き抜く方向に一体的に移動する引き抜き状態とを採り得るように構成されている請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の綴じ部材リムーバ。
JP2016016880A 2016-02-01 2016-02-01 綴じ部材リムーバ Pending JP2017136647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016016880A JP2017136647A (ja) 2016-02-01 2016-02-01 綴じ部材リムーバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016016880A JP2017136647A (ja) 2016-02-01 2016-02-01 綴じ部材リムーバ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017136647A true JP2017136647A (ja) 2017-08-10

Family

ID=59564571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016016880A Pending JP2017136647A (ja) 2016-02-01 2016-02-01 綴じ部材リムーバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017136647A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023249026A1 (ja) * 2022-06-24 2023-12-28 グラドコジャパン株式会社 ステープル取外装置及びステープル抜き取り具並びに画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023249026A1 (ja) * 2022-06-24 2023-12-28 グラドコジャパン株式会社 ステープル取外装置及びステープル抜き取り具並びに画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009072846A (ja) ステープラ
WO2002070209A1 (fr) Agrafeuse
WO2005102612A3 (en) Stapler
JP2017136647A (ja) 綴じ部材リムーバ
JP2007130705A (ja) ステープラの用紙位置決め機構
US7302984B2 (en) Lock mechanism of sliding member and transfer device
US9044988B2 (en) Binding machine
JP4691556B2 (ja) ステープル除去装置
JP2010148693A (ja) 医療用ステープラ
US9539846B2 (en) Binding machine
JP2009227284A (ja) 名刺取出し用ケース
WO2008035498A1 (fr) Agrafeuse
JP3115484U (ja) ステープラー用綴じ込みホルダー
KR20140128727A (ko) 접착테이프용 디스펜서
JP3217194U (ja) 名刺入れ
JP3152472U (ja) クリップ
JP6357192B2 (ja) ステープラー
JP2009298141A (ja) 書類ホルダー補助具
JP2009298125A (ja) 綴じ具
JP5696802B2 (ja) 片巻き装置
JP2008162678A (ja) 用紙収納ケース
JPH0528677U (ja) スライドフアイル
JP2016055616A (ja) 粘着テープを使用した書類綴じ具
JP5696800B2 (ja) 片巻き装置
JP2004122486A (ja) 書類綴り具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200602