JP2017135244A - 太陽電池モジュールおよび太陽光発電システム - Google Patents

太陽電池モジュールおよび太陽光発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールの変換効率を向上させながら、意匠性の低下を抑制する技術を提供する。
【解決手段】太陽電池モジュール100は、第1保護部材30と、第1保護部材30に対向した第2保護部材40とを備えるとともに、第2保護部材40と第1保護部材30との間において、第2保護部材40における第1保護部材30側の面に沿って配置される複数の太陽電池セル10を備える。また、太陽電池モジュール100は、第2保護部材40と第1保護部材30との間において、複数の太陽電池セル10の間に配置される導光部材34を備えるとともに、導光部材34と、第2保護部材40における第1保護部材30側の面との間に配置される反射部材38を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池モジュールに関し、特に複数の太陽電池セルを含む太陽電池モジュールおよび太陽光発電システムに関する。
太陽電池モジュールの変換効率を向上するために、隣り合う太陽電池セルの間の領域に入射した光を裏面材で反射させることによって、損失となってしまう光が再利用される。光を反射させるために、裏面材は、凹凸構造層の略プリズム形状の溝が一方向に延伸する方向に形成された領域Xと、領域Xの略プリズム形状の溝と直交する方向に略プリズム形状の溝が形成された領域Yとによって構成される。さらに、領域Xと領域Yがそれぞれ複数個形成され、交互に配置される(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−209514号公報
このような太陽電池モジュールを外部から見た場合、光の入射角度によっては、太陽電池セルの部分が、光の吸収によって黒色あるいは青黒色に見えるのに対して、太陽電池セル間の部分が、裏面材による光の反射によって白色に見えることがある。このように単一色でなくなると、太陽電池モジュールの意匠性が低下する。特に、裏面材に形成された溝の方向が複数種類である場合、光の反射方向が均一でなくなり、太陽電池モジュールの意匠性がさらに低下する。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、太陽電池モジュールの変換効率を向上させながら、意匠性の低下を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の太陽電池モジュールは、第1保護部材と、第1保護部材に対向した第2保護部材と、第2保護部材と第1保護部材との間において、第2保護部材における第1保護部材側の面に沿って配置される複数の太陽電池セルと、第2保護部材と第1保護部材との間において、複数の太陽電池セルの間、またはセル上端部間、もしくはセル下端部間に配置される導光部材と、導光部材と、第2保護部材における第1保護部材側の面との間に配置される反射部材とを備える。導光部材は、第1方向に延びる溝部を複数備える。反射部材は、第1方向に延びる溝部が複数備えられる第1領域と、第1方向とは異なった第2方向に延びる溝部が複数備えられる第2領域とを含む。反射部材の第1領域および第2領域は、第1方向および第2方向に垂直な第3方向において導光部材と重ねて配置される。
本発明によれば、太陽電池モジュールの変換効率を向上させながら、意匠性の低下を抑制できる。
本発明の実施例に係る太陽電池モジュールの構造を示す平面図である。 図1の太陽電池モジュールの構造を示す断面図である。 図1の太陽電池モジュールを組み合わせた太陽光発電システムの構成を示す図である。 図4(a)−(c)は、図2の太陽電池モジュールの構造を示す拡大断面図である。 図2の導光部材の構造を示す平面図である。 図2の反射部材の構造を示す平面図である。 図7(a)−(b)は、図2の反射部材の別の構造を示す平面図である。 図8(a)−(b)は、図2の太陽電池モジュールの構造を示す拡大断面図である。 図2の太陽電池モジュールに使用可能な光閉込めシートの構成を示す断面図である。 図10(a)−(b)は、図2の導光部材の別の構造を示す拡大断面図である。 図2の太陽電池モジュールの別の構造を示す拡大断面図である。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、複数の太陽電池セルがマトリックス状に配置された太陽電池モジュールに関する。太陽電池モジュールでは、第1保護部材と第2保護部材との間に封止部材が配置され、封止部材によって複数の太陽電池セルが封止される。第1保護部材から入射された太陽光のうち、太陽電池セル間を通り抜けた成分は、太陽電池セルに到達しないので、発電に寄与しない。太陽電池モジュールの変換効率を向上させるために、このような成分を太陽電池セルに到達させることが望まれる。そのために、太陽電池セルと第2保護部材との間に反射部材を配置させることによって、太陽電池セル間を通り抜けた太陽光を反射部材で反射させて太陽電池セルに到達させる。
このような構成において、シリコンで形成された太陽電池セルは、太陽光を吸収するので、外部から黒色あるいは青黒色に見える。一方、太陽電池セル間は、太陽光を反射するので、外部から白色に見える。これらが組み合わされることによって、太陽電池モジュールは、黒色の部分と白色の部分とが混ざって見えるので、黒色だけで見える場合よりも意匠性が低下する。建物の屋根等の目立つ場所に太陽電池モジュールが設置されることが多いので、太陽電池モジュールの意匠性の低下を抑制することも望まれる。そのために、太陽電池セル間を塞ぐように導光部材が配置される。導光部材は、第1保護部材側から入射された太陽光を第2保護部材側に導くとともに、反射部材において反射された太陽光を第1保護部材側に導かない。これにより、太陽電池セル間における太陽光の反射が低減されるので、太陽電池セル間も、外部から黒色あるいは青黒色に見えるようになる。なお、以下の説明において、「平行」は、完全な平行だけではなく、誤差の範囲で平行からずれている場合も含むものとする。また、「略」は、おおよその範囲で同一であるという意味である。
図1は、本発明の実施例に係る太陽電池モジュール100の構造を示す平面図である。図1に示すように、x軸、y軸、z軸からなる直角座標系が規定される。x軸、y軸は、太陽電池モジュール100の平面内において互いに直交する。z軸は、x軸およびy軸に垂直であり、太陽電池モジュール100の厚み方向に延びる。また、x軸、y軸、z軸のそれぞれの正の方向は、図1における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。太陽電池モジュール100を形成する2つの主表面であって、かつx−y平面に平行な2つの主表面のうち、z軸の正方向側に配置される主平面が受光面であり、z軸の負方向側に配置される主平面が裏面である。以下では、z軸の正方向側を「受光面側」とよび、z軸の負方向側を「裏面側」とよぶ。そのため、図1は、太陽電池モジュール100の受光面側からの平面図であるといえる。
太陽電池モジュール100は、太陽電池セル10と総称される第11太陽電池セル10aa、・・・、第46太陽電池セル10df、第1種配線材14、第2種配線材16、第3種配線材18、フレーム20と総称される第1フレーム20a、第2フレーム20b、第3フレーム20c、第4フレーム20d、側面防止壁22と総称される第1側面防止壁22a、第2側面防止壁22b、第3側面防止壁22c、第4側面防止壁22dを含む。
第1フレーム20aは、x軸方向に延び、第2フレーム20bは、第1フレーム20aのx軸の正方向側端からy軸の負方向に延びる。また、第3フレーム20cは、第2フレーム20bのy軸の負方向側端からx軸の負方向に延び、第4フレーム20dは、第3フレーム20cのx軸の負方向側端と第1フレーム20aのx軸の負方向側端とを結ぶ。フレーム20は、太陽電池モジュール100の外周を囲んでおり、アルミニウム等の金属で形成される。ここで、第1フレーム20a、第3フレーム20cは、第2フレーム20b、第4フレーム20dよりも長いので、太陽電池モジュール100は、y軸方向よりもx軸方向に長い矩形状を有する。
複数の太陽電池セル10のそれぞれは、入射する光を吸収して光起電力を発生する。特に、太陽電池セル10は、受光面において吸収した光から起電力を発生するとともに、裏面において吸収した光からも光起電力を発生する。太陽電池セル10は、例えば、結晶系シリコン、ガリウム砒素(GaAs)またはインジウム燐(InP)等の半導体材料によって形成される。太陽電池セル10の構造は、特に限定されないが、ここでは、一例として、結晶シリコンとアモルファスシリコンとが積層されているとする。また、太陽電池セル10は、x−y平面において、四角形の形状を有するが、その他の形状、例えば、八角形の形状を有してもよい。図1では省略しているが、各太陽電池セル10の受光面および裏面には、互いに平行にy軸方向に延びる複数のフィンガー電極と、複数のフィンガー電極に直交するようにx軸方向に延びる複数、例えば3本のバスバー電極とが備えられる。バスバー電極は、複数のフィンガー電極のそれぞれを接続する。
複数の太陽電池セル10は、x−y平面上にマトリックス状に配列される。ここでは、x軸方向に6つの太陽電池セル10が並べられる。x軸方向に並んで配置される6つの太陽電池セル10は、第1種配線材14によって直列に接続され、1つのストリング12が形成される。例えば、第11太陽電池セル10aa、第12太陽電池セル10ab、・・・、第16太陽電池セル10afが接続されることによって、第1ストリング12aが形成される。また、第2ストリング12bから第4ストリング12dも同様に形成される。その結果、4つのストリング12がy軸方向に平行に並べられる。このように、x軸方向に並べられる太陽電池セル10の数は、y軸方向に並べられる太陽電池セル10の数よりも多い。x軸方向を「第1方向」とよぶ場合、y軸方向は「第2方向」とよばれ、z軸方向は「第3方向」とよばれる。なお、ストリング12に含まれる太陽電池セル10の数は「6」に限定されず、ストリング12の数は「4」に限定されない。
ストリング12を形成するために、第1種配線材14は、隣接した太陽電池セル10のうちの一方の受光面側のバスバー電極と、他方の裏面側のバスバー電極とを接続する。例えば、隣接した第11太陽電池セル10aaと第12太陽電池セル10abとを接続するための3つの第1種配線材14は、第11太陽電池セル10aaの裏面側のバスバー電極と第12太陽電池セル10abの受光面側のバスバー電極とを電気的に接続する。第1種配線材14とバスバー電極の接続には樹脂が使用される。この樹脂は導電性、非導電性いずれでもよい。後者の場合は第1種配線材14とバスバー電極とが直接接触し、その周囲に設けられた樹脂によって第1種配線材14とバスバー電極とが機械的に接続されることで電気的に接続される。また、樹脂ではなくハンダでもよい。
第2種配線材16は、y軸方向に延びて、互いに隣接する2つのストリング12を電気的に接続する。例えば、第1ストリング12aのx軸の正方向側端に位置する第16太陽電池セル10afと、第2ストリング12bのx軸の正方向側端に位置する第26太陽電池セル10bfは、第2種配線材16によって電気的に接続される。さらに、第2ストリング12bと第3ストリング12cは、x軸の負方向側において第2種配線材16によって電気的に接続されるとともに、第3ストリング12cと第4ストリング12dは、x軸の正方向側において第2種配線材16によって電気的に接続される。その結果、複数のストリング12は、第2種配線材16によって直列に接続される。
第1ストリング12aのx軸の負方向側端における第11太陽電池セル10aaには、第2種配線材16が接続されておらず、その代わりに第3種配線材18が接続される。第3種配線材18には、図示しない取出し配線材が接続される。取出し配線材は、複数の太陽電池セル10において発電した電力を太陽電池モジュール100外に取り出すための配線材である。なお、第3種配線材18は、第4ストリング12dのx軸の負方向側端における第41太陽電池セル10daにも接続される。
さらに、太陽電池セル10、第1種配線材14、第2種配線材16、第3種配線材18を囲むように、第1側面防止壁22a、第2側面防止壁22b、第3側面防止壁22c、第4側面防止壁22dが配置される。第1側面防止壁22aは、x軸方向に延び、第2側面防止壁22bは、第1側面防止壁22aのx軸の正方向側端からy軸の負方向に延びる。また、第3側面防止壁22cは、第2側面防止壁22bのy軸の負方向側端からx軸の負方向に延び、第4側面防止壁22dは、第3側面防止壁22cのx軸の負方向側端と第1側面防止壁22aのx軸の負方向側端とを結ぶ。フレーム20と同様に、第1側面防止壁22a、第3側面防止壁22cは、第2側面防止壁22b、第4側面防止壁22dよりも長い。側面防止壁22の詳細は後述する。
図2は、太陽電池モジュール100のy軸に沿った断面図であり、図1のA−A’断面図である。太陽電池モジュール100は、太陽電池セル10と総称される第11太陽電池セル10aa、第21太陽電池セル10ba、第31太陽電池セル10ca、第41太陽電池セル10da、フレーム20と総称される第1フレーム20a、第3フレーム20c、側面防止壁22と総称される第1側面防止壁22a、第3側面防止壁22c、第1保護部材30、第1封止部材32、導光部材34、第2封止部材36、反射部材38、第2保護部材40を含む。図2の上側が受光面側に相当し、下側が裏面側に相当する。
第1保護部材30は、太陽電池モジュール100の受光面側に配置されており、太陽電池モジュール100の表面を保護する。また、太陽電池モジュール100は、x−y平面において、フレーム20に囲まれるような矩形状を有する。第1保護部材30には、透光性および遮水性を有するガラス、透光性プラスチック等が使用される。第1保護部材30は、1mm〜8mmの厚みを有することが好ましく、第1保護部材30によって太陽電池モジュール100の機械的強度を高くする。
第1封止部材32は、第1保護部材30の裏面側に積層される。第1封止部材32は、第1保護部材30と太陽電池セル10との間に配置されて、これらを接着する。第1封止部材32として、例えば、ポリオレフィン、EVA、PVB(ポリビニルブチラール)、ポリイミド等の樹脂フィルムのような熱可塑性樹脂が使用される。なお、熱硬化性樹脂が使用されてもよい。第1封止部材32は、透光性を有するとともに、第1保護部材30におけるx−y平面と略同一寸法の面を有するシート材によって形成される。第1封止部材32は、0.1mm〜1.0mmの厚みを有することが好ましい。
複数の太陽電池セル10は、第1保護部材30と後述の第2保護部材40との間において、第2保護部材40における第1保護部材30側の面に沿って配置される。これは、複数の太陽電池セル10が、x−y平面に並んで配置されることに相当する。導光部材34は、複数の太陽電池セル10の間、またはセル上面の端部間もしくは下面の端部間に配置される。そのため、導光部材34も、第1保護部材30と後述の第2保護部材40との間において、第2保護部材40における第1保護部材30側の面に沿って配置される。導光部材34は、例えば、シートにより構成されているが、その構成の詳細は後述する。
第2封止部材36は、第1封止部材32の裏面側に積層される。第2封止部材36は、第1封止部材32との間で、複数の太陽電池セル10、導光部材34、第1種配線材14、第2種配線材16、第3種配線材18等を封止する。第2封止部材36は、第1封止部材32と同様のものを用いることができる。また、ラミネート・キュア工程における加熱によって、第2封止部材36は第1封止部材32と一体化されていてもよい。
反射部材38は、第2封止部材36の裏面側に配置される。特に、反射部材38は、z軸方向において、導光部材34と、後述の第2保護部材40における第1保護部材30側の面との間に配置される。ここで、反射部材38は、x−y平面において、導光部材34に対応した部分を含むように配置される。反射部材38も、導光部材34と同様に、例えば、シートにより構成されているが、その構成の詳細は後述する。
第2保護部材40は、第1保護部材30に対向するように、第2封止部材36の裏面側に積層される。第2保護部材40は、バックシートとして太陽電池モジュール100の裏面側を保護する。第2保護部材40としては、PET(ポリエチレンテレフタラート)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂フィルム、Al箔をポリオレフィン等の樹脂フィルムで挟んだ構造を有する積層フィルムなどが使用される。第2保護部材40は、0.1mm〜3.0mmの厚みを有することが好ましく、太陽電池モジュール100の機械的強度が第1保護部材により十分に備えられている場合には、第2保護部材40は、0.1mm〜1.0mmの厚みを有することがさらに好ましい。フレーム20は、前述のごとく、太陽電池モジュール100の周囲を囲むように配置される。側面防止壁22については後述する。
太陽電池モジュール100のさらなる詳細な構成は、太陽電池モジュール100の設置形態に依存する。そのため、太陽電池モジュール100の構成をさらに詳細に説明する前に、ここでは、図3を使用しながら、太陽電池モジュール100の設置形態を説明する。図3は、太陽電池モジュール100を組み合わせた太陽光発電システム200の構成を示す。太陽光発電システム200は、太陽電池モジュール100と総称される第11太陽電池モジュール100aa、第12太陽電池モジュール100ab、第21太陽電池モジュール100ba、第22太陽電池モジュール100bb、架台210と総称される第1架台210a、第2架台210b、第3架台210c、第4架台210dを含む。なお、太陽電池モジュール100の数、架台210の数は、「4」に限定されない。
ここでは、一例として、太陽光発電システム200は屋根220に設置されている。さらに、説明を簡易にするために、屋根220の傾斜面がy軸に沿っているとする。そのため、x軸は、屋根220の同一高の部分に沿って屋根220を横切る方向を示し、z軸は、屋根220の法線方向を示す。また、図面を明りょうにするために、第11太陽電池モジュール100aaには、第11太陽電池セル10aa、第12太陽電池セル10ab、第21太陽電池セル10baのみが示されているが、図1のように他の太陽電池セル10も含まれている。さらに、他の太陽電池モジュール100にも太陽電池セル10が含まれている。
屋根220のy軸方向に沿って、つまり屋根220の傾斜面に沿って、複数の架台210が並んで設置される。また、架台210に太陽電池モジュール100が取り付けられる。そのため、y軸方向において高さが変わるように、太陽電池モジュール100も傾斜面に沿って設置される。このような設置によって、第11太陽電池セル10aaよりも第21太陽電池セル10baの方が低い位置に配置される。ここで、太陽電池モジュール100での変換効率を向上させるために、y軸の正方向が北側を向き、y軸の負方向が南側を向き、x軸が東西方向を向くように、太陽光発電システム200が設置されている。これは、太陽電池モジュール100における太陽光の照射時間を長くし、かつ太陽光の照射量を多くする配置といえる。
このような太陽電池モジュール100の配置形態を前提として、太陽電池モジュール100の構成をさらに詳細に説明する。図4(a)−(c)は、太陽電池モジュール100の構造を示す拡大断面図であり、特に図4(a)は、図2の第21太陽電池セル10ba、第31太陽電池セル10caの部分を拡大した断面図である。第1保護部材30、第1封止部材32、太陽電池セル10、第2封止部材36、第2保護部材40は、前述の通りであるので、ここでは説明を省略する。導光部材34では、y−z平面において略三角形形状の断面を有したしきい部52が、y軸方向に複数並べられるとともに、隣接したしきい部52の間に形成された溝部50が、y軸方向に複数並べられる。なお、しきい部52は、隣接した2つの溝部50に挟まれるともいえる。各しきい部52は、x軸方向に延びることによって、略三角柱形状を有し、各溝部50もx軸方向に延びる。ここでは、導光部材34の構成を図4(b)、図5を使用しながらさらに詳細に説明する。
図4(b)は、導光部材34の拡大図である。前述のごとく、y−z平面において略三角形形状の断面を有したしきい部52は、第1側面70、第2側面72、第3側面74と示される3つの側面によって囲まれる。これらの側面のうち、第2側面72、第3側面74は、受光面側を向き、第1側面70は、裏面側を向く。隣接した2つのしきい部52の間に溝部50が形成される。ここでは、説明の便宜上、複数のしきい部52のうちの1つを「第1しきい部52a」と示し、第1しきい部52bのy軸の負方向側に隣接したしきい部52を「第2しきい部52b」と示す。溝部50は、第1しきい部52aにおける第3側面74と、第2しきい部52bにおける第2側面72とを含むように、y−z平面において、底辺が上辺よりも狭い倒立台形状、つまりくさび形状の断面を有する。溝部50におけるz軸の負方向側端の部分、つまり断面における倒立台形状の底面に相当する部分には、入射口76が形成される。ここで入射口76の大きさについては、可能な限り小さくすることで、第2封止部材36から導光部材34を通過し、第1封止部材32方向へ戻る光の量を低減することができる。
ここで、導光部材34に用いられるしきい部52は、z軸の正方向の頂点から第1側面70に向かうにつれて、傾斜が大きくなる形状を有する第2側面72、第3側面74を用いることが好ましい。例えば、第2側面72および第3側面74は、図4(c)に示すように、z軸の正方向側の頂点から第1側面70に向かうにつれて、傾斜が大きくなる複数の直線を連ねた構造とすることができる。また、第2側面72および第3側面74は、2次曲線状や指数曲線上として、z軸の正方向の頂点から第1側面70に向かうにつれて、徐々に傾斜が大きくなる構造としてもよい。
図5は、導光部材34の構造を示す受光面側からの平面図である。導光部材34は、4つの側面防止壁22に囲まれた矩形状から、複数の太陽電池セル10のそれぞれが配置される部分を抜き取った形状を有する。なお、複数の太陽電池セル10のそれぞれとフレーム20との絶縁を確保するために、太陽電池セル10と導光部材34との縁面距離「a」は、規定値以上にされる。なお、導光部材34が電気的絶縁性を有するある場合は、縁面距離「a」は0であってもよく、太陽電池モジュール100の全面に、導光部材34を配置することが可能である。電気的絶縁性を有する導光部材34は、後述するように、しきい部52の形状を有した空洞が形成されるか、あるいは、樹脂によってしきい部52が形成されることによって得られる。前述の複数の溝部50は、y軸方向に並びながら、第1方向であるx軸方向に延びるようなスラブ形状を有する。つまり、複数の溝部50のすべてが単一の方向に延びるように形成される。
このように溝部50に対して、図4(a)のように太陽光80が入射される場合を説明する。図4(b)に示すように、第2側面72は、x−y平面に沿った第1側面70に対して傾斜角度θ1だけz軸方向に傾き、第3側面74は、第1側面70に対して傾斜角度θ2だけz軸方向に傾く。ここで、傾斜角度θ1は、第1側面70と第2側面72とに挟まれる角度といえ、傾斜角度θ2は、第1側面70と第3側面74とに挟まれる角度といえる。これらの傾斜角度θ1、θ2は、太陽電池モジュール100を設置した場合に、入射されうる太陽光80の角度の範囲に対して、広範囲の太陽光80を入射可能な角度に形成される。これは、図4(a)に示される角度αの範囲の太陽光80を第2側面72、第3側面74で全反射させて、窓である入射口76から第2封止部材36側に導くことが可能な角度に相当する。そのため、角度αは、太陽電池モジュール100の外部への太陽光80の無反射範囲であるといえ、その範囲において入射口76を通過した太陽光80は、第2封止部材36側に集光される。
特に、図3のように、x軸が昼間に太陽が移動する方向、つまり東西方向に沿うように太陽電池モジュール100を設置した場合、太陽光80は、時刻(仰角、方位角)に関係なく、入射口76に向かうように第2側面72、第3側面74で全反射される。つまり、時刻に関係なく、太陽電池モジュール100における太陽電池セル10以外の部分での太陽光80の反射が抑制される。一方、図3とは異なって、x軸が南北方向に沿うように、太陽電池モジュール100を設置した場合、時刻(仰角、方位角)によっては、太陽光80は、第2側面72、第3側面74の一方だけで反射され、入射口76に向かうように全反射されないこともある。この場合、時刻によっては、太陽電池モジュール100における太陽電池セル10以外の部分での太陽光80の反射が抑制されない。そのため、太陽電池モジュール100は、入射した太陽光80の発電への寄与をたかめることと意匠性の低下を抑制するために、後者よりも前者のように設置される方が好ましい。
さらに、太陽が北側ではなく南側を移動することを考慮し、太陽電池モジュール100の変換効率を向上させるために、図3のように、y軸の正方向側を北向きにしながら、y軸が南北方向に沿うように、太陽電池モジュール100が設置される。その際、前述のごとく、y軸の負方向側よりも、y軸の正方向側が高くなるように、太陽電池モジュール100が設置される。これは、図4(b)において、第31太陽電池セル10caよりも第21太陽電池セル10baの方が高くなるように太陽電池モジュール100が設置されることに相当する。このように太陽電池モジュール100が設置された場合、第2側面72に対する太陽光80の入射角度と、第3側面74に対する太陽光80の入射角度は異なる。そのような状況下においても、太陽光80の全反射の範囲を広くするために、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2とが異なった値にされる。これは、第2側面72と第3側面74とに挟まれた頂点Pが、第1側面70の中点Cからz軸の正方向に延びる線Lに対して、中点Cから角度φずれるように形成されることに相当する。角度φは、例えば、10°にされる。その場合、傾斜角度θ1は、傾斜角度θ2よりも小さくされる。
しきい部52における第1側面70は、反射部材38に対向する。第1側面70は、導光部材34を介して第2封止部材36に導いた太陽光80のうち、反射部材38によって反射された太陽光80を、太陽電池セル10と第2保護部材40との間に閉じ込めるための反射面である。そのため、第1側面70は、第2封止部材36から第1封止部材32に向かう太陽光80を反射することによって、太陽光80の再放出を防止する。これより、導光部材34は、太陽光80をほぼ一方通行にしか伝達しない素子であるといえる。
図4(a)−(b)、図5に示される導光部材34は、2通りの構成によって実現可能である。図4(b)に示すように、導光部材34では、シート部材78の内部に複数のしきい部52が含まれる。そのため、溝部50、入射口76は、シート部材78内に形成される。1つ目の構成では、しきい部52に、アルミニウム、銀等の金属が使用され、シート部材78に、第1封止部材32、第2封止部材36と同様に樹脂が使用される。そのため、シート部材78内の溝部50、入射口76では、第1封止部材32、第2封止部材36と同様に、太陽光80が伝搬する。一方、しきい部52における第1側面70、第2側面72、第3側面74では、太陽光80が反射する。
2つ目の構成では、しきい部52とシート部材78とに屈折率が大きく異なる媒質が使用される。これは、スネルの法則により、媒質の屈折率の違いが大きくなるほど、全反射可能な入射角、つまり図4(a)の角度αが大きくなるからである。例えば、シート部材78には、屈折率1.5程度の媒質が使用されると、しきい部52には、屈折率1.0程度の媒質が使用される。屈折率1.5程度の媒質の一例は、EVA、ガラスである。また、屈折率1.0程度の媒質を実現するために、シート部材78の中に、しきい部52の形状を有した空洞が形成されてもよい。また、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの、屈折率が1.5より小さい樹脂が使用されてもよい。なお、しきい部52のうち、第1側面70には、金属薄膜が使用されてもよい。
図4(a)に戻る。反射部材38では、y−z平面において略三角形形状の断面を有したしきい部62が、y軸方向に複数並べられるとともに、隣接したしきい部62の間に形成された溝部60が、y軸方向に複数並べられる。ここで、しきい部62の断面形状は、頂部の角度が120°から140°程度の2等辺三角形であることが好ましい。これにより、導光部材34を通過して反射部材38に到達した光は、反射部材38で反射してy軸の正もしくは負方向に向きを変えられ、その後に導光部材34や反射部材38で反射することなく太陽電池セルに到達しやすくなる。なお、反射部材38の断面形状を、一方の底辺の角度が他方より大きい不等辺三角形にすることで、y軸の特定方向のみに反射し易くすることも可能である。なお、しきい部62は、隣接した2つの溝部60に挟まれるともいえる。以下では、反射部材38の構成を図6も使用しながらさらに詳細に説明する。
図6は、反射部材38の構造を示す平面図である。これは、図1における第11太陽電池セル10aa、第12太陽電池セル10ab、第21太陽電池セル10ba、第22太陽電池セル10bbの部分を拡大した平面図である。なお、図6では、導光部材34の図示を省略している。反射部材38は、導光部材34に対応した部分を含んだ形状である。そのため、反射部材38は、導光部材34と同一の形状であってもよく、導光部材34と同一の部分を含みながら導光部材34よりも大きなサイズの形状であってもよい。例えば、反射部材38は、第2保護部材40と同一のサイズで、第11太陽電池セル10aa、第12太陽電池セル10ab、第21太陽電池セル10ba、第22太陽電池セル10bb全ての裏面を覆うサイズの形状であってもよい。
この反射部材38は、第1領域90、第2領域92、中央領域94の組合せによって構成される。第1領域90は、第2方向であるy軸方向において隣接した2つの太陽電池セル10、例えば、第11太陽電池セル10aaと第21太陽電池セル10baとの間に配置される。第1領域90は、y軸方向よりもx軸方向に長い矩形状を有する。第1領域90においては、図4(a)に示すように複数の溝部60が互いに平行にx軸方向に延びる。
第2領域92は、第1方向であるx軸方向において隣接した2つの太陽電池セル10、例えば、第11太陽電池セル10aaと第12太陽電池セル10abとの間に配置される。第2領域92は、x軸方向よりもy軸方向に長い矩形状を有する。第2領域92において、図4(a)とは90°ずれるように複数の溝部60が互いに平行にy軸方向に延びる。このように、第1領域90、第2領域92において溝部60は、略プリズム状に形成され、z軸方向において導光部材34と重ねて配置される。
中央領域94は、x軸方向の両側から第1領域90に挟まれるとともに、y軸方向の両側から第2領域92に挟まれるように配置される。中央領域94では、第1領域90から延びてきた溝部60と、第2領域92から延びてきた溝部60とが接続しているので、x軸方向の溝部60とy軸方向の溝部60とが混ざっている。
以下では、反射部材38における溝部60の方向と導光部材34における溝部50の方向とを比較する。第1領域90における溝部60は、導光部材34における溝部50と同一の方向、つまりx軸方向に延びている。そのため、溝部60による反射の方向と、溝部50による反射の方向とは同一になる。このような構成によって、溝部50における入射口76から入射された太陽光80は、溝部60によってy軸方向に反射される。例えば、第11太陽電池セル10aaと第21太陽電池セル10baとの間に配置された第1領域90での溝部60によって反射された太陽光80は、第11太陽電池セル10aaの方向と第21太陽電池セル10baの方向とに拡散される。その結果、このような太陽光80は、第11太陽電池セル10aaと第21太陽電池セル10baに吸収されやすくなる。
一方、第2領域92における溝部60は、導光部材34における溝部50と異なった方向に延びている。前述のごとく、前者はy軸方向であり、後者はx軸方向である。そのため、溝部60による反射の方向と、溝部50による反射の方向とは90°ずれている。このような構成によって、溝部50における入射口76から入射された太陽光80は、溝部60によってx軸方向に反射される。例えば、第11太陽電池セル10aaと第12太陽電池セル10abとの間に配置された第2領域92での溝部60によって反射された太陽光80は、第11太陽電池セル10aaの方向と第12太陽電池セル10abの方向とに拡散される。その結果、このような太陽光80は、第11太陽電池セル10aaの方向と第12太陽電池セル10abに吸収されやすくなる。
このように、導光部材34によって第2封止部材36に入射された太陽光80は、反射部材38により必要な方向に向きを変えられる。しかしながら、反射部材38により太陽光80がさまざまな方向に反射される場合であっても、単一方向の溝部50を有した導光部材34が受光面側に配置されるので、太陽電池モジュール100から外部への太陽光80の反射が抑制され、意匠性の低下が抑制される。つまり、導光部材34における溝部50の傾斜方向と反射部材38における溝部60の傾斜方向との組合せにより、太陽電池モジュール100内の各部分において太陽光80の誘導方向の制御が可能になる。
これにより、太陽電池セル10以外の部分での反射を抑制しながら、変換効率の向上が可能になる。なお、前者により、太陽電池セル10以外の部分を外から見た場合の色が黒色あるいは青黒色になり、太陽電池セル10を外から見た場合の色に近くなる。その結果、太陽電池モジュール100を外から見た場合の色が単色に近くなり、太陽電池モジュール100の意匠性が向上する。なお、反射部材38、特にしきい部62には、アルミニウム、銀等の金属、もしくは屈折率の異なる2つ以上の材料の組合せが使用される。
図7(a)−(b)は、反射部材38の別の構造を示す平面図である。これらは、図6と同様に示される。図7(a)において、反射部材38は、第1領域90、第2領域92、第3領域96の組合せによって構成される。第1領域90、第2領域92の配置、およびそれらに設けられた溝部60については、図6と同様であるので、ここでは説明を省略する。第3領域96は、図6の中央領域94と同様に、x軸方向の両側から第1領域90に挟まれるとともに、y軸方向の両側から第2領域92に挟まれるように配置される。そのため、第3領域96は、第1領域90と第2領域92に接する。
第3領域96には、第1溝部120、第2溝部122、第3溝部124、第4溝部126が設けられる。第1溝部120、第2溝部122、第3溝部124、第4溝部126は、第1領域90から延びてきた溝部60と、第2領域92から延びてきた溝部60とに接続される。ここで、第1溝部120、第2溝部122、第3溝部124、第4溝部126は、x軸方向およびy軸方向とは異なった方向に延びている。具体的に説明すると、第1溝部120と第2溝部122とは90°ずれた方向に延び、第2溝部122と第3溝部124とは90°ずれた方向に延びる。また、第3溝部124と第4溝部126とは90°ずれた方向に延び、第4溝部126と第1溝部120とは90°ずれた方向に延びる。
このような構成によって、第1溝部120は、太陽光80を第11太陽電池セル10aaの方向または第22太陽電池セル10bb方向に導く。導光部材34、第2封止部材36、反射部材38における光反射と透過損失の発生により、導光部材34から太陽電池セルまでの距離が大きくなるほど、導光部材34を通過して太陽電池セルに導かれる光量は小さくなる。したがって、第1溝部120に到達した太陽光80は、第11太陽電池セル10aaに吸収されやすくなる。これは、第2溝部122、第3溝部124、第4溝部126も同様であり、それぞれ、最も近接した第12太陽電池セル10ab、第22太陽電池セル10bb、第21太陽電池セル10baに吸収されやすくなる。
図7(b)は、図6、図7(a)と異なり、x−y平面における太陽電池セル10の形状が八角形の場合を示す。そのため、図7(a)と比較して、第3領域96の形状も異なっており、八角形である。その他は、図7(a)と同様である。
図2における側面防止壁22を説明するために、ここでは図8(a)−(b)を使用する。図8(a)−(b)は、太陽電池モジュール100の構造を示す拡大断面図である。前述のごとく、隣接した太陽電池セル10の間には導光部材34が配置されるので、導光部材34での第1側面70により、太陽電池セル10と第2保護部材40との間に閉じ込められた太陽光80が、第1封止部材32へ再放出することが防止される。一方、図1の最外周に配置された太陽電池セル10、例えば、第11太陽電池セル10aaの外側には、太陽電池セル10が配置されないので、その方向へ太陽光80が再放出されうる。この再放出を抑制するために、側面防止壁22が配置される。
図8(a)は、図1の第11太陽電池セル10aaの近傍を拡大した断面図である。第11太陽電池セル10aのy軸の正方向側、つまり最外周の太陽電池セル10の外周側には、図4(a)−(b)と同様に導光部材34がx−y軸に沿って配置される。第1側面防止壁22aは、第2保護部材40から導光部材34に向かって立設されており、第1側面防止壁22aの高さは、第2保護部材40と第11太陽電池セル10aaとの間のz軸方向の距離以上にされる。第1側面防止壁22aのy軸の負方向側、つまり内周側の面には、導光部材34が接続される。このように、第1側面防止壁22aは、図1に示すように、x−y平面において、第1ストリング12aに含まれる太陽電池セル10と、第1フレーム20aとの間に、それらに沿って設けられる。第2側面防止壁22bから第4側面防止壁22dも同様に設けられる。なお、側面防止壁22には、アルミニウム、銀等の金属、または透光性を有し屈折率差のある2種以上の材料の組合せが使用される。図示のごとく、導光部材34を介して第2封止部材36に導かれた太陽光80が、反射部材38において、第11太陽電池セル10aaとは反対方向に反射されても、第1側面防止壁22aによって、第11太陽電池セル10aaの方向に反射される。
図8(b)は、図8(a)と同様の断面図である。図8(b)における第1側面防止壁22aは、図8(a)における第1側面防止壁22aと形状が異なっており、導光部材34と同様に構成される。そのため、第1側面防止壁22aよりもy軸の正方向側から到来した太陽光80は、第1側面防止壁22aを介して、第11太陽電池セル10aaと第2保護部材40との間に導かれる。一方、第1側面防止壁22aよりもy軸の負方向側から到来した太陽光80は、第1側面防止壁22aにおいて反射される。第2側面防止壁22bから第4側面防止壁22dも同様に設けられる。なお、ここで第1側面防止壁22aと、導光部材34は一体化されていてもよい。
以下では、太陽電池モジュール100の製造方法について説明する。まず、z軸の正方向から負方向に向かって、第1保護部材30、第1封止部材32、太陽電池セル10および導光部材34、第2封止部材36、反射部材38、第2保護部材40が順に重ね合わせられることによって、積層体が生成される。これに続いて、積層体に対して、ラミネート・キュア工程がなされる。この工程では、積層体から空気を抜き、加熱、加圧して、積層体を一体化する。前述のごとく、ラミネート・キュア工程における真空ラミネートでは、温度が前述のごとく、50〜140℃程度に設定される。さらに、第2保護部材40に対して、端子ボックスが接着剤にて取り付けられる。
これまでの説明では、隣接した太陽電池セル10の間の部分において、導光部材34、第2封止部材36、反射部材38が順に積層されている。しかしながら太陽電池モジュール100の製造を容易にするために、導光部材34、第2封止部材36、反射部材38を一体的に含んだ光閉込めシート140が使用されてもよい。図9は、太陽電池モジュール100に使用可能な光閉込めシート140の構成を示す断面図である。光閉込めシート140は、z軸の正方向に向かって、反射部材38、第2封止部材36、導光部材34が順に配置される。ここで、反射部材38、第2封止部材36、導光部材34は、これまでと同様に構成されていればよいので、ここでは説明を省略する。このような光閉込めシート140の受光面側からの上面図は、図5と同様に示される。そのため、光閉込めシート140は、太陽電池セル10の裏面側に配置されず、その部分には、これまでと同様に第2封止部材36が配置される。ここで、太陽光80の反射損失が律速する場合において、光閉込めシート140のx−y平面のサイズを大きくするためには、光閉込めシート140のz軸方向の厚さを大きくすることが有効である。
これまで説明した導光部材34の構成であっても、導光部材34が樹脂のみで構成される場合、絶縁性が確保されるので、リーク電流は発生しない。また、導光部材34の一部に金属が使用される場合でも、適当な合計隙間距離が確保されていれば、電気的な絶縁性が確保される。ここで、導光部材34の一部に金属が使用される場合において、より確実に絶縁性を確保するために、次にように構成されてもよい。
図10(a)−(b)は、導光部材34の別の構造を示す拡大断面図である。これらは、図4(b)と同様に示される。図10(a)では、隣接した2つの太陽電池セル10、例えば、第21太陽電池セル10baと第31太陽電池セル10caとの間、特にセル上端部間に、絶縁部材42が配置されるとともに、絶縁部材42のz軸の正方向側に、導光部材34が配置される。太陽電池セル10が発電している状態において、太陽電池セル10の間に電位差が発生する。導光部材34を通じた無用のリーク電流の発生を防止するために、太陽電池セル10と導光部材34の間に、絶縁部材42が配置される。絶縁部材42には、例えば、透光性を有した100μm厚のPETシートが使用される。なお、導光部材34と絶縁部材42は一体化されていてもよい。一方、図10(b)では、隣接した2つの太陽電池セル10の間、特にセル下端部間に、絶縁部材42が配置されるとともに、絶縁部材42のz軸の負方向側に、導光部材34が配置される。
また、これまで説明した導光部材34は、太陽電池セル10と重ならない領域であって、太陽電池セル10の間に配置したが、太陽電池セル10の間の部分と、太陽電池セル10が設けられる部分との両方に重なって配置してもよい。図11は、太陽電池モジュール100の別の構造を示す拡大断面図である。図11では、導光部材34が太陽電池モジュール100の受光面の略全面に配置され、太陽電池セル10の間の部分と、太陽電池セル10が設けられる部分との両方を覆う。太陽電池セル10の間の領域の導光部材34は、図4(a)と同様に、太陽電池セル10以外の部分での反射を抑制しながら、変換効率の向上が可能になる。太陽電池セル10の部分に重なる導光部材34についても、入射される太陽光80の反射を抑制することで、太陽電池セル10に入射する太陽光80の損失を抑制できる。太陽電池セル10の表面に凹凸構造を有するテクスチャを形成する場合には、導光部材34によって反射が抑制された太陽光80を、損失を抑制しながら太陽電池セル10に吸収させることができ、変換効率の向上が可能になる。なお、導光部材34は、図11に示したように第1保護部材30の受光面側に配置してもよいし、第1保護部材30と太陽電池セル10との間の第1封止部材32内に封止してもよい。
本実施例によれば、単一方向に延びる溝部50を複数備えた導光部材34を太陽電池セル10の間に配置するので、太陽電池セル10以外の場所に入射される太陽光80の反射を抑制できる。また、太陽電池セル10以外の場所に入射される太陽光80の反射が抑制されるので、太陽電池モジュール100の見た目を単色にできる。また、太陽電池モジュール100の見た目が単色になるので、太陽電池モジュール100の意匠性の悪化を抑制できる。また、導光部材34における複数の溝部50が東西方向に沿って配置されるので、太陽の一日の移動に関係なく太陽光80を導光部材34が吸収できる。また、太陽の一日の移動に関係なく太陽光80を導光部材34が吸収するので、時間に関係なく、太陽電池モジュール100の意匠性の悪化を抑制できる。
また、x軸方向に延びる溝部60が複数備えられる第1領域90と、y軸方向に延びる溝部60が複数備えられる第2領域92とが反射部材38に含まれるので、導光部材34を介して入射した太陽光80の反射方向を変化させることができる。また、導光部材34を介して入射した太陽光80の反射方向が変化されるので、太陽電池モジュール100の変換効率を向上できる。また、導光部材34と反射部材38とを重ねて配置するので、太陽電池モジュール100の変換効率を向上させながら、意匠性の低下を抑制できる。
また、第1領域90は、y軸方向において隣接した2つの太陽電池セル10の間に配置され、第1領域90は、x軸方向において隣接した2つの太陽電池セル10の間に配置されるので、太陽電池セル10に向かって最短距離で太陽光80を反射できる。また、太陽電池セル10に向かって最短距離で太陽光80が反射されるので、太陽電池モジュール100の変換効率を向上できる。また、x軸方向に並べられる太陽電池セル10の数を、y軸方向に並べられる太陽電池セル10の数よりも多くするので、南北方向よりも東西方向に長い太陽電池モジュール100を実現できる。
また、第1領域90と第2領域92に接する第3領域96において、x軸方向とy軸方向とは異なった方向に延びる第1溝部120、第2溝部122、第3溝部124、第4溝部126が備えられるので、太陽電池セル10に向かって最短距離で太陽光80を反射できる。また、第3領域96でも太陽電池セル10に向かって最短距離で太陽光80が反射されるので、太陽電池モジュール100の変換効率をさらに向上できる。
また、y軸方向において高さが変わるように、太陽電池モジュール100が設置されるので、太陽電池セル10に太陽光80を効率よく吸収させることができる。また、太陽電池セル10に太陽光80を効率よく吸収させるので、変換効率を向上できる。また、しきい部52において、第1側面70と第2側面72とに挟まれる角度が、第1側面70と第3側面74とに挟まれる角度と異ならせることで、太陽電池モジュール100が最適ではない傾斜面に設置する場合でも、溝部50による反射抑制機能を改善することができる。結果として導光部材34において太陽光80を吸収可能な角度範囲を調節できるので、太陽電池モジュール100の出力が向上できる。
本発明の一態様の概要は、次の通りである。本発明のある態様の太陽電池モジュール100は、第1保護部材30と、第1保護部材30に対向した第2保護部材40と、第2保護部材40と第1保護部材30との間において、第2保護部材40における第1保護部材30側の面に沿って配置される複数の太陽電池セル10と、第2保護部材40と第1保護部材30との間において、複数の太陽電池セル10の間、またはセル上端部間、もしくはセル下端部間にに配置される導光部材34と、導光部材34と、第2保護部材40における第1保護部材30側の面との間に配置される反射部材38とを備える。導光部材34は、第1方向に延びる溝部50を複数備える。反射部材38は、第1方向に延びる溝部60が複数備えられる第1領域90と、第1方向とは異なった第2方向に延びる溝部60が複数備えられる第2領域92とを含む。反射部材38の第1領域90および第2領域92は、第1方向および第2方向に垂直な第3方向において導光部材34と重ねて配置される。
複数の太陽電池セル10は、第1方向に並べられるとともに、第2方向にも並べられ、反射部材38における第1領域90は、第2方向において隣接した2つの太陽電池セル10の間に配置され、反射部材38における第2領域92は、第1方向において隣接した2つの太陽電池セル10の間に配置されてもよい。
複数の太陽電池セル10のうち、第1方向に並べられる太陽電池セル10の数は、第2方向に並べられる太陽電池セル10の数よりも多い。
反射部材38は、第1領域90と第2領域92に接する第3領域96を含んでもよい。反射部材38における第3領域96では、第1方向および第2方向とは異なった方向に延びる溝部が複数備えられてもよい。
導光部材34は、隣接した2つの溝部50に挟まれる略三角柱形状のしきい部52を備えてもよい。しきい部52における第1側面70が反射部材38に対向し、しきい部52における第1側面70と第2側面72とに挟まれる角度は、しきい部52における第1側面70と第3側面74とに挟まれる角度と異なってもよい。
本発明の別の態様は、太陽光発電システム200である。このシステムは、太陽電池モジュール100を傾斜面に設置する太陽光発電システム200であって、第2方向において高さが変わるように、太陽電池モジュール100を設置する。
以上、本発明について、実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、また、そうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 太陽電池セル、 12 ストリング、 14 第1種配線材、 16 第2種配線材、 18 第3種配線材、 20 フレーム、 22 側面防止壁、 30 第1保護部材、 32 第1封止部材、 34 導光部材、 36 第2封止部材、 38 反射部材、 40 第2保護部材、 50 溝部、 52 しきい部、 60 溝部、 62 しきい部、 70 第1側面(第1の側面)、 72 第2側面(第2の側面)、 74 第3側面(第3の側面)、 76 入射口、 78 シート部材、 80 太陽光、 90 第1領域、 92 第2領域、 94 中央領域、 96 第3領域、 100 太陽電池モジュール、 120 第1溝部、 122 第2溝部、 124 第3溝部、 126 第4溝部、 200 太陽光発電システム、 210 架台、 220 屋根。

Claims (6)

  1. 第1保護部材と、
    前記第1保護部材に対向した第2保護部材と、
    前記第2保護部材と前記第1保護部材との間において、前記第2保護部材における前記第1保護部材側の面に沿って配置される複数の太陽電池セルと、
    前記第2保護部材と前記第1保護部材との間において、前記複数の太陽電池セルの間、またはセル上端部間、もしくはセル下端部間に配置される導光部材と、
    前記導光部材と、前記第2保護部材における前記第1保護部材側の面との間に配置される反射部材とを備え、
    前記導光部材は、第1方向に延びる溝部を複数備え、
    前記反射部材は、前記第1方向に延びる溝部が複数備えられる第1領域と、前記第1方向とは異なった第2方向に延びる溝部が複数備えられる第2領域とを含み、
    前記反射部材の前記第1領域および前記第2領域は、前記第1方向および前記第2方向に垂直な第3方向において前記導光部材と重ねて配置されることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記複数の太陽電池セルは、前記第1方向に並べられるとともに、前記第2方向にも並べられ、
    前記反射部材における前記第1領域は、前記第2方向において隣接した2つの太陽電池セルの間に配置され、
    前記反射部材における前記第2領域は、前記第1方向において隣接した2つの太陽電池セルの間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記複数の太陽電池セルのうち、前記第1方向に並べられる太陽電池セルの数は、前記第2方向に並べられる太陽電池セルの数よりも多いことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記反射部材は、前記第1領域と前記第2領域に接する第3領域を含み、
    前記反射部材における前記第3領域では、前記第1方向および前記第2方向とは異なった方向に延びる溝部が複数備えられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記導光部材は、隣接した2つの溝部に挟まれる略三角柱形状のしきい部を備え、
    前記しきい部における第1の側面が前記反射部材に対向し、
    前記しきい部における前記第1の側面と第2の側面とに挟まれる角度は、前記しきい部における第1の側面と第3の側面とに挟まれる角度と異なることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールを傾斜面に設置する太陽光発電システムであって、
    前記第2方向において高さが変わるように、前記太陽電池モジュールを設置する太陽光発電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113471315A (zh) * 2021-06-22 2021-10-01 浙江中聚材料有限公司 一种可以提高光伏效率的背板组件

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