JP2017133950A - 判定装置、軸受試験装置および車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘度計を用いずに、軸受の潤滑状態を判定する。【解決手段】取得部31は、回転計5から軸の回転数Nを、トルク計6から軸のトルクFを、熱電対2から温度Tをそれぞれ取得する。算出部32は、熱電対2が測定した温度Tに基づいて潤滑油の粘度ηを算出する。判定部33は、算出部32により算出された粘度η、回転計5により計測された回転数N、およびトルク計6により計測されたトルクFから、軸と軸受との潤滑状態を判定する。通知部34は、判定部33により判定された潤滑状態を利用者に通知する。【選択図】図4
Description
本発明は、自動車、自動二輪車等の車両で用いられる軸受の潤滑状態を判定する判定装置に関する。
軸受の異常部位を特定する方法として、特許文献1には、クランク装置の軸受のAE(Acoustic Emission;アコースティック・エミッション)発生箇所標定装置が開示されている。この発明によればクランクシャフトの軸受で検出されたAE信号が基準値を超えた回数をそのときの回転角ごとに集計してこの軸受の異常部位を特定する。しかし、この標定装置は摺動発熱をする部位に熱の影響を受け易いAEセンサを用いるため、例えば熱が加わることによりAEセンサ内の圧電素子の出力が低下し、検波の精度が下がる。
特許文献2には、粘度計により得られる粘度、回転数から得られる速度、ロードセルから得られる押し付け荷重、およびストライベック曲線から軸と軸受との潤滑状態を判断する摩擦摩耗試験機が開示されている。
特許文献2に記載された技術は、特許文献1に記載された技術などAEセンサを用いる場合に比べて、潤滑状態の判断の精度が熱により低下するおそれが少ない。しかし、特許文献2に記載された技術は、ピンとディスクとが接触をして初めて熱起電力が発生する構成であるため、ピンとディスクとが接触していないときには、粘度計によらなければ潤滑油の粘度が測れない、という問題があった。
本発明は、粘度計を用いずに、軸受の潤滑状態を判定する技術に関する。
上述した課題を解決するため、本発明に係る判定装置は、軸受の温度を測定する温度測定部と、前記軸受に対して摺動する軸の回転数を計測する回転数計測部と、前記軸に加わるトルクを計測するトルク計測部と、前記温度測定部が測定した温度に基づいて潤滑油の粘度を算出する算出部と、前記算出部により算出された前記粘度、前記回転数計測部により計測された前記回転数、および前記トルク計測部により計測された前記トルクから、前記軸と前記軸受との潤滑状態を判定する判定部と、前記判定部により判定された前記潤滑状態を利用者に通知する通知部と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記判定部は、前記算出部により算出された前記粘度、前記回転数計測部により計測された前記回転数、および前記トルク計測部により計測された前記トルクの時間変化に基づいて、将来における前記潤滑状態を判定するとよい。
また、好ましくは、前記温度測定部を複数有し、前記複数の温度測定部は、前記軸受の異なる部位に対応する位置に設けられ、前記算出部は、複数の前記温度測定部が測定した温度に基づいて、該温度測定部が該温度を測定した軸受の部位における潤滑油の粘度を算出し、前記判定部は、前記軸と前記軸受の部位との潤滑状態をそれぞれ判定するとよい。
また、本発明に係る軸受試験装置は、上述の判定装置を有することを特徴とする。
また、本発明に係る車両は、上述の判定装置を有することを特徴とする。
また、本発明に係る車両は、上述の判定装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、粘度計を用いずに、軸受の潤滑状態を判定することができる。
1.実施形態
図1は、本発明に係る判定装置9の一例を示す図である。図1に示す通り、本発明に係る判定装置9は、判定の対象となる半円筒型または円筒型の軸受βを把持・固定するハウジング1と、ハウジング1に固定された軸受βの内周面に接する軸αを回転させてこの軸αと軸受βとを摺動させるモータ4と、軸受βのそれぞれの箇所に配置された互いに異なる物質の接点間に生じる熱起電力を検知してこの軸受βの温度を測定する熱電対2と、軸αの回転数を計測する回転計5と、軸αに加わるトルクを計測するトルク計6と、モータ4を制御するとともに、熱電対2によって測定された温度の情報や回転計5によって計測された軸αの回転数、トルク計6によって計測された軸αに加わるトルクの情報を取得して軸受βの潤滑状態を判定する制御部3と、制御部3に制御されて画像を表示する表示部7と、を有する。回転計5は、軸αの回転数を計測する回転計測部の一例である。トルク計6は、軸αに加わるトルクを計測するトルク計測部の一例である。
図1は、本発明に係る判定装置9の一例を示す図である。図1に示す通り、本発明に係る判定装置9は、判定の対象となる半円筒型または円筒型の軸受βを把持・固定するハウジング1と、ハウジング1に固定された軸受βの内周面に接する軸αを回転させてこの軸αと軸受βとを摺動させるモータ4と、軸受βのそれぞれの箇所に配置された互いに異なる物質の接点間に生じる熱起電力を検知してこの軸受βの温度を測定する熱電対2と、軸αの回転数を計測する回転計5と、軸αに加わるトルクを計測するトルク計6と、モータ4を制御するとともに、熱電対2によって測定された温度の情報や回転計5によって計測された軸αの回転数、トルク計6によって計測された軸αに加わるトルクの情報を取得して軸受βの潤滑状態を判定する制御部3と、制御部3に制御されて画像を表示する表示部7と、を有する。回転計5は、軸αの回転数を計測する回転計測部の一例である。トルク計6は、軸αに加わるトルクを計測するトルク計測部の一例である。
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置とROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置とを備えており、記憶装置に記憶されているプログラムを実行することで判定装置9を制御する。
図2は、本発明に係るハウジング1の一例を示す図である。以下、図において、ハウジング1が配置される空間をxyz右手系座標空間として表す。また、図に示す座標記号のうち、円の中に点を描いた記号は、紙面奥側から手前側に向かう矢印を表し、円の中に交差する2本の線を描いた記号は、紙面手前側から奥側に向かう矢印を表す。空間においてx軸に沿う方向をx軸方向という。また、x軸方向のうち、x成分が増加する方向を+x方向といい、x成分が減少する方向を−x方向という。y、z成分についても、上記の定義に沿ってy軸方向、+y方向、−y方向、z軸方向、+z方向、−z方向を定義する。
図2に示す通りハウジング1は、x軸方向に配置された軸αを受ける軸受β(図2において図示せず)を固定する部材であり、上部ハウジング11と下部ハウジング12とをz軸方向に重ねて挟みこむことで軸受βを固定するものである。図2(b)には、図2(a)の矢視IIb−IIbからハウジング1を見た断面図が示されている。図2(b)に示す通り、上部ハウジング11は−z方向に、下部ハウジング12は+z方向にそれぞれ軸受βを押し付ける。上部ハウジング11に設けられたボルト穴111およびボルト穴112は、それぞれ下部ハウジング12のボルト穴121およびボルト穴122に対向しており、ボルト穴121に対向するボルト穴111と、ボルト穴122に対向するボルト穴112とに、それぞれ図示しないボルトを通すことにより上部ハウジング11と下部ハウジング12とが密着し、軸受βを固定する固定空間10がハウジング1の中空に形成される。
上部ハウジング11には温度測定用穴113が、下部ハウジング12には温度測定用穴123が、それぞれ設けられている。これらの穴に熱電対2が収容されることで、軸受βの外周における各穴に対応する部位の温度がそれぞれ測定される。熱電対2は、軸受βの温度を測定する温度測定部の一例である。なお、温度測定部には熱電対2のほか放射温度計などを適用してもよい。
上部ハウジング11には温度測定用穴113が7つ設けられており、それぞれに収容される熱電対2(図2において図示せず)は、各温度測定用穴113が対向する軸受βの部位の温度をそれぞれ測定する。
図3は、予め測定されたストライベック曲線を説明するための図である。ハウジング1によって固定される軸受βと、この軸受βによって受けられる軸αとの組には、予めストライベック曲線が測定されている。図3に示すストライベック曲線は、軸αおよび軸受βの組合せを指定して、潤滑油の粘度η[Pa・s(パスカル秒)]、軸αの回転数N[s−1]、軸受βの面圧Pm[Pa(パスカル)]、および摩擦係数f[−]を測定し、粘度ηと回転数Nと面圧Pmによって決まる軸受特性数を横軸に、摩擦係数fを縦軸にプロットして求められる。軸受特性数は、例えば粘度ηと回転数Nとの積を面圧Pmで除算した数値である(η×N/Pm)。
ストライベック曲線は予め決められた近似式で表されていてもよい。この場合、複数のプロットに基づいて最小二乗法などにより近似式の係数を算出すればよい。
図3に示すストライベック曲線には、軸受特性数に応じて3つの領域が定義される。3つの領域とは、すなわち、軸受特性数が閾値Lx以上である場合の「流体潤滑領域R1」、軸受特性数が閾値Lx未満で、かつ、閾値Lm(閾値Lxよりも小さい値)以上である場合の「混合潤滑領域R2」、および軸受特性数が閾値Lm未満である場合の「境界潤滑領域R3」である。
流体潤滑領域R1は、摺動面同士が連続した潤滑膜で隔てられていてその厚さが表面粗さに比べて大きい潤滑状態のときの領域である。この流体潤滑領域R1では、摩擦抵抗は潤滑油の内部摩擦によるものとなる。流体潤滑領域R1では、横軸を軸受特性数とし、縦軸を摩擦係数としたときに、ストライベック曲線が単調増加する。
混合潤滑領域R2は、荷重の一部が流体膜により支えられ、一部が表面接触により支えられる潤滑状態のときの領域である。この混合潤滑領域R2ではストライベック曲線が潤滑油の供給量にも影響を受けるため、軸受特性数のみで1本のストライベック曲線が特定されない。混合潤滑領域R2では、横軸を軸受特性数とし、縦軸を摩擦係数としたときに、ストライベック曲線が単調減少する。
境界潤滑領域R3は、混合潤滑領域R2に比べてより頻繁な個体接触が起こっている潤滑状態のときの領域である。
判定装置9の制御部3は、予め測定されたストライベック曲線における閾値Lxを用いる。閾値Lxは、ストライベック曲線における形状から求められてもよいし、予め決められた定数であってもよい。閾値Lxをストライベック曲線における形状から求める場合、例えば、このストライベック曲線が、軸受特性数を唯一の独立変数とした一変数関数で摩擦係数を表したものであると仮定して、この一変数関数を軸受特性数で微分した関数によって求めてもよい。つまりストライベック曲線における変曲点や極小値、極大値などに基づいて閾値Lxを決めてもよい。
図4は、判定装置9の制御部3により実現される機能的構成を示す図である。制御部3は、上述したプログラムを実行することにより取得部31、算出部32、判定部33、および通知部34として機能する。
取得部31は、回転計5から軸αの回転数Nを、トルク計6から軸αに加わるトルクFを、熱電対2から軸受βの対応する部位における温度Tをそれぞれ取得する。算出部32は、熱電対2が測定した温度Tに基づいて潤滑油の粘度ηを算出する。判定部33は、算出部32により算出された粘度η、回転計5により計測された回転数N、およびトルク計6により計測されたトルクFから、軸αと軸受βとの潤滑状態を判定する。通知部34は、判定部33により判定された潤滑状態を利用者に通知する。通知は、例えば、図4に示すように表示部7によって行なわれてもよいし、他の構成(例えば、スピーカなど音声により)行なわれてもよい。
図5は、判定装置9の制御部3による判定の動作の流れを示すフロー図である。制御部3は、回転計5から軸αの回転数Nを取得し、トルク計6から軸αのトルクFを取得する(ステップS101)。また、制御部3は、熱電対2から軸受βの温度を取得する(ステップS102)。ステップS101とステップS102とは順序が逆であってもよい。そして、制御部3は、熱電対2から取得した温度から所定の近似式を用いて潤滑油の粘度ηを算出する(ステップS103)。この近似式には様々なものが適用可能であるが、例えば、次の式(1)に示すアンドレードの式などが適用される。
η=Aexp(B/RT)…(1)
ここで、Rは気体定数、Tは絶対温度であり、A、Bは潤滑油に依存する係数である。
ここで、Rは気体定数、Tは絶対温度であり、A、Bは潤滑油に依存する係数である。
また、制御部3は、トルク計6から取得したトルクFに基づいて軸受βにかかる荷重W[N]を特定し、この荷重Wと、軸径d[m]と、軸受幅L[m]とを用いて、例えば次の式(2)に従って軸受βの面圧Pmを算出する。
Pm=W/(d・L)…(2)
Pm=W/(d・L)…(2)
測定した温度Tから潤滑油の粘度ηを算出した後、制御部3は、軸受特性数を算出する(ステップS104)。すなわち、制御部3は、粘度ηおよび回転数Nの積を面圧Pmで除算して軸受特性数を算出する。軸受特性数を算出すると、制御部3は、算出した軸受特性数が流体潤滑領域R1の範囲内であるか否かを判定する(ステップS105)。具体的に制御部3は、算出した軸受特性数が閾値Lx以上であるか否かを判定し、軸受特性数が閾値Lx以上である場合には(ステップS105;YES)処理を終了する。一方、算出した軸受特性数が閾値Lx未満である場合には(ステップS105;NO)、制御部3は、利用者にその旨を通知して警告する(ステップS106)。
以上の動作により判定装置9は、粘度計を用いずに熱電対2を用いて軸受βの潤滑状態を判定することができる。
なお、判定装置9は複数の熱電対2を有していたが、熱電対2は1つであってもよい。また、判定装置9が複数の熱電対2を有している場合、制御部3は、各熱電対2が軸受βのどの部位における潤滑油の温度を測定したかを対応付けて記憶しており、上述した警告をする際には、閾値Lx未満の軸受特性数に対応する温度が測定された部位を警告とともに利用者に通知してもよい。すなわち、制御部3は、複数の熱電対2がそれぞれ測定した軸受βの部位ごとに、軸αとその部位との潤滑状態をそれぞれ判定すればよい。
2.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
上述した実施形態において、判定部33は、算出部32により算出された粘度η、回転計5により計測された回転数N、およびトルク計6により計測されたトルクFから、現時点での軸αと軸受βとの潤滑状態を判定していたが、算出部32により算出された粘度η、回転計5により計測された回転数N、およびトルク計6により計測されたトルクFの時間変化に基づいて、将来における軸αと軸受βとの潤滑状態を判定してもよい。
上述した実施形態において、判定部33は、算出部32により算出された粘度η、回転計5により計測された回転数N、およびトルク計6により計測されたトルクFから、現時点での軸αと軸受βとの潤滑状態を判定していたが、算出部32により算出された粘度η、回転計5により計測された回転数N、およびトルク計6により計測されたトルクFの時間変化に基づいて、将来における軸αと軸受βとの潤滑状態を判定してもよい。
図6は、潤滑状態の予測に用いる軸受特性数の経時変化を示す概念図である。図6に示す横軸には時間tを、縦軸には軸受特性数をそれぞれ記載している。変化履歴Cmは、軸受特性数の経時変化を示す履歴である。ここで、変化履歴Cmを補外することにより、変化履歴Cmよりも未来の時点における軸受特性数を予測する近似曲線Cxを特定する。そして、特定した近似曲線Cxにより現時点t1よりもΔtだけ将来の時点における軸受特性数を推算する。この推算した値が流体潤滑領域R1にあるか否かを判断して、この値が流体潤滑領域R1に存在しない場合には警告をする。これにより、軸αと軸受βとの潤滑状態が悪くなる前に、将来の或る時点においてこの潤滑状態が悪くなることを利用者が知ることができ、軸受βが故障する前に交換などの対応をすることができる。
図7は、この変形例の制御部3による判定の動作の流れを示すフロー図である。図7に示すフロー図の各ステップは、ステップS104の後にステップS201およびステップS202を実行し、ステップS105に続くことを除いて、図5のフロー図におけるステップと同じである。したがって、図5に示したステップS101〜S106の説明を省略する。
制御部3は、軸受特性数の履歴に基づいて補外を行い、近似曲線を特定する(ステップS201)。すなわち制御部3は、図4に破線で示す通り、変化履歴Cmよりも未来の時点における軸受特性数を予測する近似曲線Cxを特定する特定部35として機能する。
そして、制御部3は、予め決められた時間の経過後等、将来の所定の時点における軸受特性数を推算し(ステップS202)、処理をステップS105に進める。すなわち制御部3は、図4に破線で示す通り、ステップS201で特定した近似曲線Cxにより将来の時点における軸受特性数を推算する推算部36として機能する。
ステップS105において、制御部3は、現時点の軸受特性数ではなく、将来の所定の時点における軸受特性数が流体潤滑領域R1内であるか否かを判断し(ステップS105)、軸受特性数が流体潤滑領域R1内にない場合(ステップS105;NO)、潤滑状態が悪くなりつつあることを警告する。
2−2.変形例2
上述した判定装置9は、軸受βの試験を行うための装置である軸受試験装置に用いられてもよい。
上述した判定装置9は、軸受βの試験を行うための装置である軸受試験装置に用いられてもよい。
また、上述した判定装置9は、自動車や自動二輪車等の車両に用いられていてもよい。判定装置9を車両に用いることにより、車両を運転する利用者は、その車両に用いられる軸受βの異常の有無を把握することができる。
2−3.変形例3
判定装置9の制御部3によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットなどの通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記の制御部3によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサなどが用いられる。
判定装置9の制御部3によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットなどの通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記の制御部3によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサなどが用いられる。
1…ハウジング
10…固定空間
11…上部ハウジング
111…ボルト穴
112…ボルト穴
113…温度測定用穴
12…下部ハウジング
121…ボルト穴
122…ボルト穴
123…温度測定用穴
2…熱電対
3…制御部
31…取得部
32…算出部
33…判定部
34…通知部
35…特定部
36…推算部
4…モータ
5…回転計
6…トルク計
7…表示部
9…判定装置
10…固定空間
11…上部ハウジング
111…ボルト穴
112…ボルト穴
113…温度測定用穴
12…下部ハウジング
121…ボルト穴
122…ボルト穴
123…温度測定用穴
2…熱電対
3…制御部
31…取得部
32…算出部
33…判定部
34…通知部
35…特定部
36…推算部
4…モータ
5…回転計
6…トルク計
7…表示部
9…判定装置
Claims (5)
- 軸受の温度を測定する温度測定部と、
前記軸受に対して摺動する軸の回転数を計測する回転数計測部と、
前記軸に加わるトルクを計測するトルク計測部と、
前記温度測定部が測定した温度に基づいて潤滑油の粘度を算出する算出部と、
前記算出部により算出された前記粘度、前記回転数計測部により計測された前記回転数、および前記トルク計測部により計測された前記トルクから、前記軸と前記軸受との潤滑状態を判定する判定部と、
前記判定部により判定された前記潤滑状態を利用者に通知する通知部と、
を有することを特徴とする判定装置。 - 前記判定部は、前記算出部により算出された前記粘度、前記回転数計測部により計測された前記回転数、および前記トルク計測部により計測された前記トルクの時間変化に基づいて、将来における前記潤滑状態を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の判定装置。 - 前記温度測定部を複数有し、
前記複数の温度測定部は、前記軸受の異なる部位に対応する位置に設けられ、
前記算出部は、複数の前記温度測定部が測定した温度に基づいて、該温度測定部が該温度を測定した軸受の部位における潤滑油の粘度を算出し、
前記判定部は、前記軸と前記軸受の部位との潤滑状態をそれぞれ判定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の判定装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の判定装置
を有することを特徴とする軸受試験装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の判定装置
を有することを特徴とする車両。
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JP2016014085A JP2017133950A (ja) | 2016-01-28 | 2016-01-28 | 判定装置、軸受試験装置および車両 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2016-01-28 JP JP2016014085A patent/JP2017133950A/ja active Pending
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