JP2017133271A - 柱梁接合構造および柱梁接合方法 - Google Patents

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【課題】接合部の上下の柱部材にそれぞれ固定された鋼棒またはボルト同士を、機械式継手を用いずに一体化接合することのできる柱梁接合構造および柱梁接合方法を提供する。【解決手段】木質の柱部材12と木質の梁部材14とを木材よりも硬質の材料からなる仕口部材16を介して接合してなる柱梁接合構造10であって、仕口部材16の側端面に設けられ、梁部材14と接続するための突出金物16Aと、仕口部材16の上下端面に設けられ、上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bと接続するための接合用鉄骨部材16Bと、上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bに上下方向に挿入配置され、ここに付着固定されるとともに、端部側で接合用鉄骨部材16Bに接合された鋼棒またはボルト22とを備えるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、木質の柱部材と木質の梁部材とを接合した柱梁接合構造および柱梁接合方法に関するものである。
従来、木質の柱部材と木質の梁部材、あるいは鋼材を内蔵した木製の梁部材とを接合する場合、引きボルトとドリフトピンを併用した鋼板挿入2面剪断型の柱梁接合構造が一般的に用いられている(例えば、特許文献1、2を参照)。図4に示すように、この従来の柱梁接合構造は、木質の柱部材1に水平に挿通配置した複数の通しボルト2(引きボルト)およびナット2aを介して平面視でT字状断面の梁部材接続用の金物3のベースプレート3aを柱1の側面の凹部1aに取り付ける一方、梁部材接続用の金物3のガセットプレート3bを木質の梁部材4の端面の凹溝部4aに挿入配置し、ガセットプレート3bと梁部材4とをドリフトピン5などの接合具にて接続したものである。なお、図の例では、梁部材4の上面にラグスクリューボルト6を介してスラブコンクリート7が設けられ、ドリフトピン5の端部側に木栓8が埋め込み配置され、柱部材1の側面の凹部1aの縁部にモルタルバーなどの断熱材9が配置された例を示している。
しかしながら、こうした柱梁接合構造においては、接合に起因する剛性や耐力の低下が大きく、接合効率が低いことが問題となっていた。また、一定階数以上の架構を計画する場合、通し柱以外にも対応可能な汎用ディテールが必要となる。上記の問題に対しては、例えばRC(鉄筋コンクリート)接合部などの木材よりも硬質の材料からなる仕口部材を採用することで、接合効率を大幅に上昇させることができる(例えば、特許文献3を参照)。この場合、仕口部材と、仕口部材の上端面に配置される上側柱部材と、仕口部材の下端面に配置される下側柱部材との接続に、既往技術のグルードインロッド(以下、GIRということがある。)接合やラグスクリューボルト(以下、LSBということがある。)接合を用いることが有効であるが、以下のような問題があった。
(GIR接合の場合)
図5(a)に示すように、異形鉄筋A1を木材A2(集成材)に挿入し、エポキシ系接着剤A3にて定着させるタイプのGIR接合は、適用事例も多く一般的であるが、鉄筋A1の節部に集中的に木材A2を押し広げる力が作用するため、割裂破壊しやすく脆性的な性状を有する。
図5(b)に示すように、ネジ部A41と丸鋼部A42からなる鋼棒A4(転造ねじアンカーボルト)のネジ部A41を木材A2に挿入し、エポキシ系接着剤A3にて定着させるタイプのGIR接合は、鋼棒A4が十分に塑性変形するまで割裂破壊しにくく、図6に示すように靱性的な破壊形式となることが実験的に確認されている。なお、図6は、断面寸法が150mm×150mmの木材に鋼棒(異形鉄筋、転造ねじアンカーボルト)をGIR接合にて500mmの長さだけ定着させた場合の引張試験結果である。
耐火仕上材を有する柱の場合には特に、GIRのエポキシ系接着剤の注入作業を現場にて行うことは仕上の後遣り工程が増え、労力を要する。そこで、既に工場もしくはサイトにてGIR鋼棒を挿入した木質の柱部材を用意し、建方時には接合部内にて上下の柱部材から突出した鋼棒を接合するのみとすることが現実的である。しかしながら、上記の靱性的なネジ形状の鋼棒を用いる場合、上下の柱部材にそれぞれ固定された鋼棒同士の接合に対する汎用的な手段がないという問題がある。
(LSB接合の場合)
上記のGIR接合と同様の理由により、既に工場もしくはサイトにてLSBを挿入した木質の柱部材を用意し、建方時には接合部内にて上下の柱部材から突出したLSBを接合するのみとすることが現実的である。しかしながら、上下の柱部材にそれぞれ固定されたLSB同士の接合に対する汎用的な手段がないという問題がある。
特開2012−219559号公報 特開2012−219560号公報 特開2015−218463号公報
このため、木質の柱部材と梁部材の柱梁接合構造において、接合部の上下の柱部材にそれぞれ固定された鋼棒またはボルト同士を、機械式継手を用いずに一体化接合することのできる技術が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接合部の上下の柱部材にそれぞれ固定された鋼棒またはボルト同士を、機械式継手を用いずに一体化接合することのできる柱梁接合構造および柱梁接合方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る柱梁接合構造は、木質の柱部材と木質の梁部材とを木材よりも硬質の材料からなる仕口部材を介して接合してなる柱梁接合構造であって、仕口部材の側端面に設けられ、梁部材と接続するための突出金物と、仕口部材の上下端面に設けられ、上側柱部材および下側柱部材と接続するための接合用鉄骨部材と、上側柱部材および下側柱部材に上下方向に挿入配置され、ここに付着固定されるとともに、端部側で接合用鉄骨部材に接合された鋼棒またはボルトとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の柱梁接合構造は、上述した発明において、鋼棒またはボルトはネジ形状の端部を有し、この端部を介して接合用鉄骨部材にネジ接合されることを特徴とする。
また、本発明に係る他の柱梁接合構造は、上述した発明において、上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方と接合用鉄骨部材との間に、接合用鉄骨部材から上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方への熱の伝達を遮るための遮熱用部材を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る他の柱梁接合構造は、上述した発明において、仕口部材は、鉄筋コンクリートで構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る柱梁接合方法は、上述した柱梁接合構造を構築する柱梁接合方法であって、予め接合用鉄骨部材が上下端面に設けられた仕口部材の上下に、鋼棒またはボルトが挿入配置された上側柱部材および下側柱部材を配置した後、鋼棒またはボルトの端部側と接合用鉄骨部材とを接合することを特徴とする。
本発明に係る柱梁接合構造によれば、木質の柱部材と木質の梁部材とを木材よりも硬質の材料からなる仕口部材を介して接合してなる柱梁接合構造であって、仕口部材の側端面に設けられ、梁部材と接続するための突出金物と、仕口部材の上下端面に設けられ、上側柱部材および下側柱部材と接続するための接合用鉄骨部材と、上側柱部材および下側柱部材に上下方向に挿入配置され、ここに付着固定されるとともに、端部側で接合用鉄骨部材に接合された鋼棒またはボルトとを備えるので、上側柱部材および下側柱部材にそれぞれ付着固定された鋼棒またはボルト同士は接合用鉄骨部材を介して一体化接合される。したがって、上下の柱部材にそれぞれ固定された鋼棒またはボルト同士を、機械式継手を用いずに一体化接合することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の柱梁接合構造によれば、鋼棒またはボルトはネジ形状の端部を有し、この端部を介して接合用鉄骨部材にネジ接合されるので、鋼棒またはボルトと接合用鉄骨部材とを容易に接合することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の柱梁接合構造によれば、上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方と接合用鉄骨部材との間に、接合用鉄骨部材から上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方への熱の伝達を遮るための遮熱用部材を設けたので、遮熱用部材により火災時は接合用鉄骨部材から上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方への熱の伝達は遮断される。このため、柱梁接合構造を耐火構造とすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の柱梁接合構造によれば、仕口部材は、鉄筋コンクリートで構成されるので、柱梁接合構造を比較的安価に実現することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る柱梁接合方法によれば、上述した柱梁接合構造を構築する柱梁接合方法であって、予め接合用鉄骨部材が上下端面に設けられた仕口部材の上下に、鋼棒またはボルトが挿入配置された上側柱部材および下側柱部材を配置した後、鋼棒またはボルトの端部側と接合用鉄骨部材とを接合するので、上述した柱梁接合構造を比較的簡易に構築することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る柱梁接合構造および柱梁接合方法の実施の形態を示す側断面図である。 図2は、切削鉄筋を示す側面図である。 図3は、先端ネジ加工を施したLSBを示す図であり、(1)は側面図、(2)は正面図である。 図4は、従来の柱梁接合構造の一例を示す分解斜視図である。 図5は、GIR接合を示す側断面図であり、(a)は異形鉄筋の場合、(b)はネジ形状の鋼棒の場合である。 図6は、鋼棒種類の違いによる荷重−変形関係を示す図である。
以下に、本発明に係る柱梁接合構造および柱梁接合方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1に示すように、本発明に係る柱梁接合構造10は、木質の角型断面の柱部材12と木質の角型断面の梁部材14とを、RCで構成された仕口部材16を介して接合してなる構造である。仕口部材16の側端面には梁部材14と接続するためのウェブ16A(突出金物)が設けられ、仕口部材16の上下端面には接合用鉄骨部材16Bが設けられている。仕口部材16の上下に配置される上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bは、それぞれ接合用鉄骨部材16を介して接続される。このように、本実施の形態では、仕口部材16の上下に接合用鉄骨部材16Bを介在させることで、鉄筋接合用の機械式継手等を用いずに木質の柱部材12と仕口部材16を一体化している。
接合用鉄骨部材16Bは、平面視でH字状断面のH形鋼で構成され、その上下端面にはベースプレート18、20が取り付けられている。なお、本発明の接合用鉄骨部材はH形鋼に限るものではなく、例えば鋼管、角型鋼管、平板、L形鋼、溝形鋼等あるいはこれらの組み合わせで構成してもよい。接合用鉄骨部材16はベースプレート18を介して仕口部材16に接続され、ベースプレート20を介して上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bに接続される。
上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bの平面視で4隅側には鋼棒22が上下方向に挿入配置され、エポキシ系接着剤等を介してここに付着固定されている。図の例ではGIR接合の場合を示している。この鋼棒22には、木材の割裂破壊を生じにくく靱性的な性状を有するネジ加工(ネジ形状)が全長に亘って施されている。鋼棒22がネジ形状であることにより、接合用鉄骨部材16Bとの接続はベースプレート20を挟んで鋼棒22の端部22aに螺合したナット24を締結することで容易に実現できる。なお、鋼棒22を異形鉄筋を用いて構成することもできる。この場合、例えば図2に示すように、切削ネジ部42Aと異形鉄筋部42Bとからなる切削鉄筋42を用いることで上記と同様なディテールが可能となる。この切削鉄筋42は、異形鉄筋の片側をネジ形状に切削加工することで得ることができる。
なお、上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bに挿入配置される鋼棒22をLSBとする場合(LSB接合)、そのままでは接合用鉄骨部材16Bと一体化することは難しい。そこで、既往技術として既に一般化されている端部ネジ加工付きのLSBを用いることが好ましい。端部ネジは雄ネジ、雌ネジいずれでもよい。この場合、例えば図3に示すように、先端部から頭部にかけてネジ加工を施した軸部44Aと、六角形状の頭部44BとからなるLSB44を用いてもよい。上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bに設けた図示しない挿入孔に挿入配置される先端側をネジ形状とすることで、接合用鉄骨部材16Bとの接続はベースプレート20を挟んでLSB44の頭部44Bを締結することで容易に実現できる。
仕口部材16の内部には、平面視で4隅側に主筋26が上下方向に挿通配置されており、その周囲には複数のフープ筋28が巻回配置されている。主筋26は接合用鉄骨部材16Bと一体化する必要があるが、主筋26として異形鉄筋を用いる場合には、図2に示したような方法で両端部26aをネジ加工した切削鉄筋を用いることができる。この場合、ベースプレート18を挟んで両端部26aに螺合したナット30を締結することで接合することが可能である。また、主筋26を全ネジもしくは両端ネジの長尺ボルトで構成してもよい。
柱部材12を耐火部材とする場合には、火災時の接合用鉄骨部材16Bから上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bの木口面への熱の伝達が問題となる。そこで上側柱部材12Aの下端面および下側柱部材12Bの上端面には、接合用鉄骨部材16Bから上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bへの熱の伝達を遮るためのベースモルタル32(遮熱用部材)を敷設している。このベースモルタル32は建方精度調整用モルタルとしても機能する。このベースモルタル32内の鋼棒22の周囲にもフープ筋28を設けている。
仕口部材16と梁部材14との接合は、引きボルト34とドリフトピン38を併用した鋼板挿入2面剪断型接合ディテール(図4を参照)を用いる。なお、図1において、符号36はナット、符号40はベースプレートである。仕口部材16がRCであることから引きボルト34部分に起因する接合効率の低下を防止することができ、引きボルト34との一体性が高まるため、一般的な木質接合部にて同様のディテールを採用した場合と比較して接合効率の増大を期待することができる。仕口部材16内の引きボルト34の付着性能を高めるため、引きボルト34には全ネジボルト、あるいは図2に示したような方法で両端をネジ加工した切削鉄筋を用いることもできる。
上記の実施の形態において、仕口部材16はPC化(プレキャストコンクリート化)したものを用いてもよい。その場合、上下の接合用鉄骨部材16BをPC工場にて予め取り付けて一体化した製品としておき、これを現場に搬入して、仕口部材16の上下に、鋼棒22が挿入配置された上側柱部材12Aおよび下側柱部材12Bを配置した後、鋼棒22の端部22aと接合用鉄骨部材16Bとを接合することで、上記の柱梁接合構造10を構築することもできる。
このように、本実施の形態によれば、接合用鉄骨部材16Bを用いることで、柱部材12に挿入する鋼棒22がGIR、LSBのいずれも場合でも、鉄筋接合用の機械式継手等を用いずに両者の一体化を実現することができる。これにより柱梁接合構造10の剛性、耐力、靱性を確保することで、ラーメン架構以外の耐震要素を減少させ、高い空間自由度を実現することができると同時に意匠性に優れた木質空間を提供することが可能である。
また、切削鉄筋や、端部ネジ加工付きのLSBについては、既に汎用技術が存在している。本発明においては、その他のディテールも全て既存技術にて構成することが可能なため、施工性に優れ、かつ低コストの柱梁接合構造を実現することができる。また、接合部の取合が明快なため、被覆等の耐火仕様の納りも容易となる。
以上説明したように、本発明に係る柱梁接合構造によれば、木質の柱部材と木質の梁部材とを木材よりも硬質の材料からなる仕口部材を介して接合してなる柱梁接合構造であって、仕口部材の側端面に設けられ、梁部材と接続するための突出金物と、仕口部材の上下端面に設けられ、上側柱部材および下側柱部材と接続するための接合用鉄骨部材と、上側柱部材および下側柱部材に上下方向に挿入配置され、ここに付着固定されるとともに、端部側で接合用鉄骨部材に接合された鋼棒またはボルトとを備えるので、上側柱部材および下側柱部材にそれぞれ付着固定された鋼棒またはボルト同士は接合用鉄骨部材を介して一体化接合される。したがって、上下の柱部材にそれぞれ固定された鋼棒またはボルト同士を、機械式継手を用いずに一体化接合することができる。
また、本発明に係る他の柱梁接合構造によれば、鋼棒またはボルトはネジ形状の端部を有し、この端部を介して接合用鉄骨部材にネジ接合されるので、鋼棒またはボルトと接合用鉄骨部材とを容易に接合することができる。
また、本発明に係る他の柱梁接合構造によれば、上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方と接合用鉄骨部材との間に、接合用鉄骨部材から上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方への熱の伝達を遮るための遮熱用部材を設けたので、遮熱用部材により火災時は接合用鉄骨部材から上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方への熱の伝達は遮断される。このため、柱梁接合構造を耐火構造とすることができる。
また、本発明に係る他の柱梁接合構造によれば、仕口部材は、鉄筋コンクリートで構成されるので、柱梁接合構造を比較的安価に実現することができる。
また、本発明に係る柱梁接合方法によれば、上述した柱梁接合構造を構築する柱梁接合方法であって、予め接合用鉄骨部材が上下端面に設けられた仕口部材の上下に、鋼棒またはボルトが挿入配置された上側柱部材および下側柱部材を配置した後、鋼棒またはボルトの端部側と接合用鉄骨部材とを接合するので、上述した柱梁接合構造を比較的簡易に構築することができる。
以上のように、本発明に係る柱梁接合構造および柱梁接合方法は、木質の柱部材と木質の梁部材との接合に有用であり、特に、接合部の上下の柱部材にそれぞれ固定された鋼棒またはボルト同士を、機械式継手を用いずに一体化接合するのに適している。
10 柱梁接合構造
12 柱部材
12A 上側柱部材
12B 下側柱部材
14 梁部材
16 仕口部材
16A ウェブ(突出金物)
16B 接合用鉄骨部材
18,20,40 ベースプレート
22 鋼棒
22a 端部
24,30,36 ナット
26 主筋
28 フープ筋
32 ベースモルタル(遮熱用部材)
34 引きボルト
38 ドリフトピン
42 切削鉄筋(鋼棒)
42A 切削ネジ部
42B 異形鉄筋部
44 LSB(ラグスクリューボルト)
44A 軸部
44B 頭部

Claims (5)

  1. 木質の柱部材と木質の梁部材とを木材よりも硬質の材料からなる仕口部材を介して接合してなる柱梁接合構造であって、
    仕口部材の側端面に設けられ、梁部材と接続するための突出金物と、仕口部材の上下端面に設けられ、上側柱部材および下側柱部材と接続するための接合用鉄骨部材と、
    上側柱部材および下側柱部材に上下方向に挿入配置され、ここに付着固定されるとともに、端部側で接合用鉄骨部材に接合された鋼棒またはボルトとを備えることを特徴とする柱梁接合構造。
  2. 鋼棒またはボルトはネジ形状の端部を有し、この端部を介して接合用鉄骨部材にネジ接合されることを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造。
  3. 上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方と接合用鉄骨部材との間に、接合用鉄骨部材から上側柱部材および下側柱部材の少なくとも一方への熱の伝達を遮るための遮熱用部材を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の柱梁接合構造。
  4. 仕口部材は、鉄筋コンクリートで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の柱梁接合構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の柱梁接合構造を構築する柱梁接合方法であって、
    予め接合用鉄骨部材が上下端面に設けられた仕口部材の上下に、鋼棒またはボルトが挿入配置された上側柱部材および下側柱部材を配置した後、鋼棒またはボルトの端部側と接合用鉄骨部材とを接合することを特徴とする柱梁接合方法。
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