JP2017131275A - 遊技機 - Google Patents

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Daisuke Sakai
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Abstract

【課題】本発明は、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】遊技機1000は、第1始動口2A,2Bと、第2始動口9と、可動入賞装置1と、第1始動口2A,2Bへの遊技球の入球を検出する普通電動役物検出器200A,200Bと、普通電動役物検出器200A,200Bが検出する遊技球と同一の遊技球の第1始動口2A,2Bへの入球を検出する第1始動口検出器201A,201Bとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、弾球遊技機(遊技機)に代表される遊技機に関する。
特許文献1には、1つの始動口から入賞した遊技球が普通図柄始動口スイッチまたは特別図柄始動口スイッチのいずれか一方で検出される遊技機が開示されている。また、特許文献2には、2つの特別図柄を同時に変動させることが可能な遊技機が開示されている。
特開2014−223522号公報 特開2009−2658521号公報
現在、特許文献1および2に開示された遊技機など種々の遊技機が開発されている。これらの遊技機は、遊技者が遊技を楽しむための種々の演出を実行できるように構成されているが、さらに他の演出やゲーム性が求められている。
本発明の目的は、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による遊技機は、遊技球が流下する遊技領域に設けられた第1始動口と、前記遊技領域を流下する遊技球が進入できる第一進入可能状態と、遊技球が進入できないまたは前記第一進入可能状態よりも遊技球が進入し難い第一進入困難状態とに移行可能な第2始動口と、前記遊技領域を流下する遊技球が進入できる第二進入可能状態と、遊技球が進入できないまたは前記第二進入可能状態よりも遊技球が進入し難い第二進入困難状態とに移行可能な入賞手段と、前記第1始動口への遊技球の入球を検出する第一検出手段と、前記第一検出手段が検出する遊技球と同一の遊技球の前記第1始動口への入球を検出する第二検出手段と、前記第一検出手段による遊技球の検出を契機として、前記第2始動口を前記第一進入困難状態から前記第一進入可能状態に移行させる条件である第一当りに当選するか否かを抽選する第一抽選手段と、前記第二検出手段による遊技球の検出を契機として、前記入賞手段を前記第二進入困難状態から前記第二進入可能状態に移行させる条件である第二当りに当選するか否かを抽選する第二抽選手段とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態による遊技機1000の概略正面図である。 図1中に示す可動入賞装置1の拡大斜視図である。 図2中に示すA−A線で切断した可動入賞装置1の断面図である。 図2中に示す開閉体40および開閉体40を駆動する開閉体駆動手段39を示す斜視図である。 図2中に示す振分体50および振分体50周辺の構造を示す斜視図である。 図2中に示すB−B線で切断した可動入賞装置1の断面図である。 図5中に示す振分体50および振分体50を駆動する振分体駆動手段55を示す斜視図である。 図2中に示す可動入賞装置1に備えられる進路変化部75および進路変化部75の駆動手段を示す図であり、図8(a)は進路変化部75および進路変化部75の駆動手段の正面図であり、図8(b)は非作動時の進路変化部75の側面図であり、図8(c)は作動時の進路変化部75の側面図である。 図1に示す遊技機1000の概略構成を示す機能ブロック図である。 遊技機1000に設けられた主制御処理部100の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態による遊技機1000において当否抽選に用いられる当否抽選テーブルの一例を示す図であり、図11(a)は普通電動役物検出器200A,200Bによる遊技球の検出を契機とする抽選に用いられる普図用当否抽選テーブルを示し、図11(b)は第1始動口検出器201A,201Bによる遊技球の検出を契機とする抽選に用いられる第1特図用当否抽選テーブルを示し、図11(c)は第2始動口検出器901による遊技球の検出を契機とする抽選に用いられる第2特図用当否抽選テーブルを示している。 本発明の一実施形態による遊技機1000における変動演出の変動パターンを決定するための変動パターンテーブルの一例を示す図であり、図12(a)は普通図柄の変動演出の変動パターンを決定するために用いられる普図変動パターン決定テーブルを示し、図12(b)は第1特別図柄および第2特別図柄の変動演出の変動パターンを決定するために用いられる特図変動パターン決定テーブルを示している。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた第2始動口9の可動片9A,9Bの開閉パターンを決定するための可動片開閉パターン決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた可動入賞装置1の開閉体40の開閉パターンを決定するための開閉体開閉パターン決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた振分体50の姿勢パターンを決定するための振分体姿勢パターン決定テーブルの一例を示す図であり、図15(a)は第1特別図柄の変動演出において当りに当選した場合に参照される第1特図用振分体姿勢パターン決定テーブルを示し、図15(b)は第2特別図柄の変動演出において当りに当選した場合に参照される第2特図用振分体姿勢パターン決定テーブルを示している。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた振分体50の姿勢制御パターンの一例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理における普通図柄制御処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理における第1特別図柄制御処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理における第1特別図柄変動の設定処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理における第1特別図柄の変動時間の更新処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理における振分体の制御処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理における開閉体の制御処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理における第2特別図柄制御処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理における第2特別図柄変動の設定処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000に設けられた主制御処理部100が実行する遊技制御処理における第2特別図柄の変動時間の更新処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による遊技機1000の動作を説明するためのタイミングチャートの一例である。
本発明の一実施形態による遊技機について図1から図27を用いて説明する。以下の説明において、遊技機の左右方向は遊技機に対面する遊技者の左右方向に一致させて説明する。
本実施形態による遊技機1000は、遊技施設内の島と称される設備(遊技島側の設備)に設置される。図1に示すように、遊技機1000は、遊技機1000の躯体を構成している機枠11と、機枠11に一対のヒンジ12,13を介して開き戸状に開閉可能に取り付けられた矩形の本体枠14とを備える。本体枠14の内側には遊技盤8が取付機構15Aを介して着脱可能に取り付けられている。また、本体枠14にはヒンジ(図示してない)を介してガラス扉16が開き戸状に開閉可能に取り付けられている。ガラス扉16は閉じた状態で本体枠14に対しロック機構16Aにより固定されている。ガラス扉16の中央にはガラス窓15が設けられていて、遊技者はガラス窓15を通して、遊技盤8前面の遊技領域10Aを視認しながら遊技を行う。本体枠14にはヒンジ(図示してない)を介して前面ボード17が開き戸状に開閉可能に取り付けられている。前面ボード17は閉じた状態で本体枠14にロック機構(図示してない)により固定されている。ガラス扉16および前面ボード17の前面には、遊技状態やエラーの発生等に応じて作動するよう制御される表示灯PLおよびスピーカSPが設けられている。
また、前面ボード17には払出口18、皿構造体19、ハンドル20が設けられている。払出口18は、遊技盤8の裏側に設置された賞球払出装置150(図9参照)から払出される遊技球を皿構造体19に排出するようになっている。皿構造体19は払出口18から排出された遊技球、または遊技者により供給された遊技球を整列させつつ、遊技球の発射装置21に供給する供給通路(図示してない)を備える。この供給通路は払出口18から下り傾斜に延びていて、遊技球を一列に整列させながら発射装置21に流下させるようになっている。また、後述の大当り遊技時等において皿構造体19に貯留しきれない余剰の遊技球は、皿構造体19の内部に設けられた球抜き通路(図示してない)を通じて遊技機の外部に排出可能になっている。
皿構造体19から発射装置21に遊技球が供給された状態において、遊技者によりハンドル20が回動操作されると、発射装置21はハンドル20の回動操作量に応じた発射強度で遊技球を左上方向に発射するようになっている。
遊技盤8の前面には、外ガイドレール22と内ガイドレール23が設けられている。外ガイドレール22および内ガイドレール23に囲まれて遊技領域10Aが形成されている。遊技領域10Aの左側方の領域において、外ガイドレール22と内ガイドレール23との間に遊技球の発射通路10Bが形成されている。発射装置21から発射通路10Bに発射された遊技球は、発射強度が十分な場合に発射通路10B内を外ガイドレール22に沿って上り、遊技領域10Aの左上部から遊技領域10A内に放出される。一方、発射装置21から発射通路10Bに発射された遊技球は、発射強度が不十分な場合には発射通路10B内を流下して発射装置21に戻る。
遊技領域10A内の略中央には、可動入賞装置(入賞手段の一例)1が設けられている。遊技領域10A内において、可動入賞装置1の下方には第1始動口2A,2Bが設けられている。第1始動口2Aは、可動入賞装置1の下方左寄りに設けられ、第1始動口2Bは、可動入賞装置1の下方右寄りに設けられている。可動入賞装置1の左右両側方には一般入賞口3が設けられている。遊技領域10Aの最下部にはアウト口4が設けられている。可動入賞装置1、第1始動口2A,2B、第2始動口9(詳細は後述する)および一般入賞口3のいずれにも入賞しなかった遊技球はアウト口4から回収されるようになっている。第1始動口2Aには、第1始動口2Aへの遊技球の入球を検出する普通電動役物検出器(第一検出手段の一例)200Aと、普通電動役物検出器200Aが検出する遊技球と同一の遊技球の第1始動口2Aへの入球を検出する第1始動口検出器(第二検出手段の一例)201Aとが設けられている。第1始動口2Bには、第1始動口2Bへの遊技球の入球を検出する普通電動役物検出器(第一検出手段の一例)200Bと、普通電動役物検出器200Bが検出する遊技球と同一の遊技球の第1始動口2Bへの入球を検出する第1始動口検出器(第二検出手段の一例)201Bとが設けられている。普通電動役物検出器200A、第1始動口検出器201A、普通電動役物検出器200Bおよび第1始動口検出器201Bはそれぞれ、磁気センサで構成されている。第1始動口2Aに入球した遊技球は、遊技島側の設備に排出される前に、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aの両方の検出器を通過するようになっている。同様に、第1始動口2Bに入球した遊技球は、遊技島側の設備に排出される前に、普通電動役物検出器200Bおよび第1始動口検出器201Bの両方の検出器を通過するようになっている。一般入賞口3には、磁気センサで構成され遊技球の通過を検出する一般入賞口検出器300(図9参照)が設けられている。遊技領域10A内には、遊技領域10A内を流下する遊技球の挙動に変化を生じさせるための遊技釘nおよび風車(図示していない)が設けられている。遊技釘nは、遊技領域10内に点在して複数個設けられているが、図1では、第1始動口2Aおよび第1始動口2Bの上方に設けられた4個の遊技釘nのみが図示されている。
可動入賞装置1の上方には、第2始動口9が設けられている。第2始動口9は、遊技領域10Aを流下する遊技球が進入できる進入可能状態(第一進入可能状態の一例)と、遊技球が進入できないまたはこの進入可能状態よりも遊技球が進入し難い進入困難状態(第一進入困難状態の一例)とに移行可能に構成されている。第2始動口9は、第2始動口9が進入可能状態の場合に開状態となり進入困難状態の場合に閉状態となる可動片9A,9Bを有している。可動片9A,9Bは、第2始動口9に開閉可能に設けられている。可動片9A,9Bの状態に応じて、第2始動口9への遊技球の進入容易性が変化するようになっている。具体的には、可動片9A,9Bが閉状態(すなわち可動片9Aおよび可動片9Bが互いに最も近付いた状態)にあるときには、第2始動口9への遊技球の入球が困難になる。これに対して、第1始動口2Aまたは第1始動口2Bに遊技球が入球して普通電動役物検出器200Aまたは普通電動役物検出器200Bを通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われ、この抽選によって当りに当選すると、可動片9A,9Bが所定時間、開状態(すなわち可動片9Aおよび可動片9Bが互いに最も遠ざかった状態)に制御される。
このように、可動片9A,9Bが開状態になると、可動片9A,9Bが遊技球を第2始動口9に導く受け皿として機能し、第2始動口9への遊技球の入球が容易となる。本実施形態による遊技機1000は、可動片9A,9Bが閉状態にあるときに、第2始動口9への遊技球の入球が進入可能状態よりも進入し難い状態となるように構成されている。しかしながら、遊技機1000は、可動片9A,9Bが閉状態にあるときに、第2始動口9に遊技球が進入できない状態となるように構成されていてもよい。
第2始動口9には、第2始動口9への遊技球の入球を検出する第2始動口検出器(第三検出手段の一例)901が設けられている。第2始動口検出器901は、磁気センサで構成されている。第2始動口9に入球して第2始動口検出器901で検出された遊技球は、遊技島側の設備に排出される。
遊技盤8の左下部には、第1特別図柄表示装置(第1特別図柄変動演出実行手段の一例)5、第2特別図柄表示装置(第2特別図柄変動演出実行手段の一例)6および普通図柄表示装置(普通図柄変動演出実行手段の一例)7が設けられている。第1特別図柄表示装置5、第2特別図柄表示装置6および普通図柄表示装置7は、セグメント表示器で構成されている。第1特別図柄表示装置5は、第1特別図柄抽選手段111B(詳細は後述する)の抽選結果を報知する第1特別図柄の変動演出を表示して実行するように構成されている。第2特別図柄表示装置6は、第2特別図柄抽選手段111C(詳細は後述する)の抽選結果を報知する第2特別図柄の変動演出を表示して実行するように構成されている。普通図柄表示装置7は、普通図柄抽選手段111A(詳細は後述する)の抽選結果を報知する普通図柄の変動演出を表示して実行するように構成されている。
第1特別図柄表示装置5における第1特別図柄の変動演出は、第1特別図柄が変動表示した後に停止表示するという態様で行われる。本実施形態による遊技機1000においては、第1始動口2Aおよび第1始動口2Bのいずれか一方に遊技球が入賞したことに基づき、第1特別図柄に係る当否の抽選、変動時間および変動パターンの抽選が行われるようになっている。第1特別図柄に係る当否の抽選、変動時間および変動パターンの抽選は、電子抽選である。第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選結果に基づいて、第1特別図柄表示装置5に第1特別図柄が表示される。
同様に、第2特別図柄表示装置6における第2特別図柄の変動演出は、第2特別図柄が変動表示した後に停止表示するという態様で行われる。本実施形態による遊技機1000においては、第2始動口9に遊技球が入賞したことに基づき、第2特別図柄に係る当否の抽選、変動時間および変動パターンの抽選が行われるようになっている。第2特別図柄に係る当否の抽選、変動時間および変動パターンの抽選は、電子抽選である。第2特別図柄抽選手段111Cによる抽選結果に基づいて、第2特別図柄表示装置6に第2特別図柄が表示される。
また同様に、普通図柄表示装置7における普通図柄の変動演出は、普通図柄が変動表示した後に停止表示するという態様で行われる。本実施形態による遊技機1000においては、第1始動口2Aおよび第1始動口2Bのいずれか一方に遊技球が入賞したことに基づき、普通図柄に係る当否の抽選、変動時間および変動パターンの抽選が行われるようになっている。普通図柄に係る当否の抽選、変動時間および変動パターンの抽選は、電子抽選である。普通図柄抽選手段111Aによる抽選結果に基づいて、普通図柄表示装置7に普通図柄が表示される。
可動入賞装置1は、遊技球が転動する内部空間Rを形成する躯体30と、躯体30と一体に形成されて遊技盤8に固定されたベースプレート25と、躯体30の左右両側部のそれぞれに設けられ遊技球が通過可能な2つの大入賞口Dと、大入賞口Dのそれぞれに対して設けられ、大入賞口Dを開閉する開閉体40とを備えている。また、可動入賞装置1は、内部空間R内に設けられた特別領域V1(いわゆるVゾーン、図2,図3参照)および一般領域V2(図2参照)と、大入賞口Dから内部空間R内に受け入れられた遊技球の進路を、特別領域V1に向かいやすい進路、または、この進路よりも一般領域V2に向かいやすい進路のいずれかに振り分ける振分体50および進路変化部75(図8参照)とを備えている。本実施形態による遊技機1000は、遊技球が特別領域V1を遊技球が通過した場合に遊技者に後述の大当り遊技を提供するようになっている。さらに、遊技機1000は、大当り遊技中に特別領域V1を遊技球が通過した場合に、実行中の大当り遊技に継続して新たな大当り遊技を遊技者に提供するようになっている。
可動入賞装置1は、遊技領域10Aを流下する遊技球が進入できる進入可能状態(第二進入可能状態の一例)と、遊技球が進入できないまたはこの進入可能状態よりも遊技球が進入し難い進入困難状態(第二進入困難状態の一例)とに移行可能に構成されている。可動入賞装置1に設けられた開閉体40は、可動入賞装置1が進入可能状態の場合に開状態となり進入困難状態の場合に閉状態となる。本実施形態による遊技機1000は、開閉体40が閉状態にあるときに、可動入賞装置1への遊技球の入球ができない状態になるように構成されている。しかしながら、遊技機1000は、開閉体40が閉状態にあるときに、可動入賞装置1への遊技球の入球が進入可能状態よりも進入し難い状態となるように構成されていてもよい。また、可動入賞装置1に設けられた特別領域V1は、開閉体40が開状態のときに通過した遊技球が進入可能に構成されている。また、可動入賞装置1は、特別領域V1への遊技球の入球を検出する特別領域検出器(特別領域検出手段の一例)600(詳細は後述する)を有している。
次に、可動入賞装置1の構成を詳細に説明する。
図2に示すように、ベースプレート25は、躯体30の左右両側部のそれぞれから張り出す拡翼部25Aを備える盤体であり、止めネジ等の固定手段(図示してない)によって遊技盤8の前面に取り付けられている。このベースプレート25の中央には、躯体30の内部空間Rと連通する開口部25Bが設けられている。
遊技盤8の中央には、可動入賞装置1を取り付けるための開口部(図示しない)が、遊技盤8を前後方向に貫通して設けられている。ベースプレート25がその開口部の周囲の遊技盤8の箇所に取り付けられることによって、ベースプレート25と一体の躯体30はその開口部内に位置して遊技盤8に対し固定された状態となっている。ベースプレート25の拡翼部25Aよりも下方の形状は、拡翼部25Aから下方に延びて曲折し左右方向の幅寸法が漸次縮小した形状となっている。
拡翼部25Aよりも上方に位置するベースプレート25の中央部には、演出用表示部26が設けられている。演出用表示部26は、遊技機1000の前後方向を軸方向とする円筒状のケーシング27と、ケーシング27の後方に位置して複数のLED(図示しない)が実装された演出基板28(図3参照)と、ケーシング27の前端部に半円形状に並んで設けられた複数の光透過部27Aと、ケーシング27内部に収容された光透過部29(図3参照)とを備える。光透過部29は、遊技機1000の前後方向に並んで配置されたカットレンズ29Aおよびカットレンズ29Bによって構成されている。演出基板28のLEDは、第1始動口2A,2Bへの遊技球の入賞時、大入賞口Dへの遊技球の入賞時などの遊技状態の変化に応じて制御されるようになっている。遊技者は、LEDにより発せられた光を光透過部29を通じて視認でき、その光の色や発光のタイミングに基づいて遊技状態を把握することができる。
躯体30は、前面側が開口した箱型の部材であって内部空間Rを形成している。この躯体30は、ベースプレート25よりも前方に位置した前面視Uの字状の枠部30Aと、ベースプレート25よりも後方に位置して下面側で開口した箱型部30B(図3参照)とを備える。
枠部30Aは、Uの字の下部に相当する湾曲形状の前面下壁部31と、Uの字の左右両側部のそれぞれに相当する部分であって前面下壁部31の左右両端部のそれぞれから上方向に延びた側壁部32とから構成されている。前面下壁部31の前面には、ステージを模して形成された凹凸部31Aと、凹凸部31Aの中央部に配置されるV字を模して形成された特別領域表示部31Bとが設けられている。特別領域表示部31Bの後方には前述の特別領域V1が位置している。これにより、特別領域表示部31Bは特別領域V1の位置を遊技者に示している。また、特別領域表示部31Bの下方には、継続回数表示部31Cが設けられている。継続回数表示部31Cは、セグメント表示器で構成されており、後述の大当り遊技の継続回数が表示されるようになっている。
図2に示すように、枠部30Aの側壁部32の前面は人間を模して形成されている。この側壁部32の前面とベースプレート25の前面との間には、大入賞口Dへの遊技球の入賞を検出する大入賞口検出器400A,400Bをそれぞれ内蔵した大入賞口検出器保持部32A,32Bが前面視くの字状または逆くの字に配列されて設けられている。大入賞口検出器400A,400Bはいずれも、遊技球が通過可能な検出孔を備え、この検出孔を遊技球が通過したことを検出する磁気センサである。大入賞口検出器保持部32A,32Bのいずれにも、大入賞口検出器400A,400Bの検出孔と同心で略同径の球進入口34(図3参照)が設けられている。球進入口34の口径は、遊技球が同時に2個以上通過しない口径、すなわち、遊技球の直径よりも大径で遊技球の直径の2倍よりも小径に設定されている。大入賞口検出器400A,400Bは、大入賞口検出器保持部32A,32Bによって検出孔の軸線が大入賞口D側で交差するように保持されている。図2中に破線で示すように、遊技球Pは、大入賞口Dに入賞した後、大入賞口検出器保持部32Aまたは大入賞口検出器保持部32Bの球進入口34を通過して、その後、ベースプレート25の開口部25Bを通過して躯体30の内部空間R内へ進入するようになっている。遊技球Pは、球進入口34の通過するときに大入賞口検出器400Aまたは大入賞口検出器400Bの検出孔を通過し、これによって、大入賞口Dへの遊技球の入賞が検出される。
2つの開閉体40のそれぞれは、前述のように、球進入口34の左側方に位置する大入賞口D、および、右側の球進入口34の右側方に位置する大入賞口Dのそれぞれを開閉する部材であり、ベースプレート25の前面と側壁部32の前面との間に回転可能に設けられている。
図4に示すように、開閉体40は、平板状の誘導バー40Aと、誘導バー40Aの前面に人間の腕を模して形成された意匠板部40Bとを有している。開閉体40を駆動する開閉体駆動手段39は、シャフト41、クランク部42、開閉体用ソレノイドSol1およびリンク機構43を有している。シャフト41は躯体30内で、遊技機1000の前後方向に延びて配置されている。シャフト41の前端部には開閉体40が固定されている。シャフト41の後端部にはクランク部42が固定されている。クランク部42は、開閉体用ソレノイドSol1のプランジャ41Aにリンク機構43を介して結合している。開閉体用ソレノイドSol1に電力が供給されて、プランジャ41Aがスプリング(図示してない)の復元力に抗して上方向に直線運動を行うと、プランジャ41Aの直線運動がリンク機構43およびクランク部42を介してシャフト41の回転運動に変換される。開閉体40は、シャフト41の前端部に固定されているため、シャフト41の回転に伴って回転される。このように、プランジャ41Aの直線運動がシャフト41の回転運動として開閉体40に伝達される。これにより、開閉体40は、図4中に実線で示す閉鎖姿勢すなわち大入賞口Dを閉じる姿勢から、図4中に破線で示す開放姿勢すなわち大入賞口Dを開放する姿勢に変化するようになっている。これとは逆に、開閉体40が開放姿勢をなした状態において開閉体用ソレノイドSol1に電力が供給されなくなって、スプリングの復元力によりプランジャ41Aが下方向に直線運動を行うと、プランジャ41Aの直線運動がリンク機構43、クランク部42およびシャフト41を介して回転運動として開閉体40に伝達される。これにより、開閉体40は開放姿勢から閉鎖姿勢に戻るようになっている。
図2に戻って、開閉体40よりも上方で演出用表示部26の下方には、前方向に張り出したアーチ体44が設けられている。アーチ体44の左右両側方のそれぞれには、ベースプレート25の前面から前方向に突出した進入阻止壁部45が設けられている。左側の開閉体40は、閉鎖姿勢をなしたとき、誘導バー40Aを左側の進入阻止壁部45に当接された状態となる。これにより、左側の開閉体40は、左側の大入賞口Dへの遊技球Pの入賞を阻止する、すなわち大入賞口Dを閉じる。また、左側の開閉体40は、開放姿勢をなしたとき、誘導バー40Aを遊技球の直径よりも長い距離だけ進入阻止壁部45から離した状態(図2に示す状態)となる。これにより、左側の開閉体40は、左側の大入賞口Dを開放するとともに、その誘導バー40Aによって遊技球Pを大入賞口Dに誘導する。右側の開閉体40も左側の開閉体40と同様にして、大入賞口Dを閉じたり開放したりする。
なお、枠部30Aの前面下壁部31および側壁部32のそれぞれの前面とガラス窓15との距離はいずれも、遊技球Pの直径よりも短く設定されている。このため、前面下壁部31および側壁部32よりも前方から遊技球が躯体30の内部空間R内に進入することはない。また、ガラス窓15と進入阻止壁部45の前面との距離も、遊技球の直径よりも短く設定されている。このため、進入阻止壁部45よりも前方から遊技球が内部空間Rに進入することもない。つまり、可動入賞装置1は、大入賞口Dを通過した遊技球のみを、躯体30の内部空間R内に受け入れる。
図5に示すように、箱型部30Bは下面側が開口した箱型に形成されている。詳細には、箱型部30Bは、枠部30Aの左右両側の側壁部32のそれぞれと連続して形成されている。箱型部30Bは、枠部30Aの左右両側の側壁部32よりも後方向に広がって形成された側壁部60と、側壁部60の間に位置し側壁部60と連続して形成された背壁部61と、後方向に下り傾斜を成し背壁部61と連続する上壁部62(図3参照)とを有している。
箱型部30Bの左右両側の側壁部60間には、内部空間Rを上下に区画した板状の第1ステージ63と、第1ステージ63の下方に位置する板状の第2ステージ64とが設けられている(図3参照)。第1ステージ63は後方向に下り傾斜を成していて、第2ステージ64は前方向に下り傾斜を成している。第1ステージ63と第2ステージ64との間隔は、遊技球が通過可能に設定されている。第1ステージ63の前縁部63Aは、枠部30Aの側壁部32の前面部と略面一に配置されるとともに、ベースプレート25よりも前方に配置される。
図3および図5に示すように、第2ステージ64の前縁部64Aは、第1ステージ63の前縁部63Aよりも後方に位置する。前縁部64Aと前面下壁部31との間には、遊技機1000の左右方向に対向して位置する2つの隔壁90が設けられている。特別領域V1は、遊技機1000の左右方向における躯体30の中央部に位置し、前縁部64Aと前面下壁部31と2つの隔壁90とに囲まれて形成された遊技球の取込口である。特別領域V1には遊技球の通過を検出する特別領域検出器600が設けられている。特別領域検出器600は、磁気センサで構成されている。特別領域V1の左右両側方には、一般領域V2が設けられている。左側の一般領域V2は、前縁部64Aと前面下壁部31と左側の隔壁90と枠部30Aの左側の側壁部32とに囲まれて形成された遊技球の取込口である。右側の一般領域V2は、特別領域V1の右側方において前縁部64Aと前面下壁部31と右側の隔壁90と枠部30Aの右側の側壁部32とに囲まれて形成された遊技球の取込口である。
図3中の破線の矢印で示すように、遊技球Pは、大入賞口検出器保持部32Aまたは大入賞口検出器保持部32Bの球進入口34を通過して第1ステージ63の前縁部63A近傍に落下し、次に第1ステージ63上を後方向に向かって流下し、次に第1ステージ63の後方に設けられた中央落下口70または側方落下口71(図5参照)から下方に落下するようになっている。中央落下口70は、箱型部30Bの背壁部61と、第1ステージ63の後縁部との間に設けられた円形孔である。中央落下口70は、第1ステージ63の上側に位置する内部空間Rの領域と、第1ステージ63の下側に位置する内部空間Rの領域とを連通している。つまり、図3中の破線の矢印で示すように、遊技球Pは、第1ステージ63の中央落下口70から第2ステージ64に落下した場合、第2ステージ64上を前方向に流下することになる。
側方落下口71は、中央落下口70の左側方のそれぞれに設けられた仕切り板72と、箱型部30Bの左側の側壁部60との間に設けられた間隙である。図6に示すように、第2ステージ64の後縁部の後方には、一般領域の一種である排出通路91の入口と、進路変化部75(詳細は後述する)とが設けられている。進路変化部75は、遊技機1000の上下方向に揺動可能に設けられた構造体である。進路変化部75は、揺動により姿勢を変化させることで、図6中の破線の矢印で示すように側方落下口71から落下してきた遊技球Pを排出通路91の入口に導いたり第2ステージ64に導いたりすることができる。
なお、第2ステージ64は、図6に示す進路変化部75を通じて流下してきた遊技球よりも、図3に示す中央落下口70から落下してきた遊技球を、特別領域V1に誘導しやすく形成されている。つまり、可動入賞装置1は、中央落下口70を通過した遊技球を、側方落下口71を通過した遊技球よりも特別領域V1に誘導しやすく形成されている。
図5に戻って、中央落下口70の上方には、遊技球の進路を中央落下口70および側方落下口71のいずれかに振り分ける振分体50が設けられている。振分体50は、中央落下口70の内側に回転可能に設けられた円筒状の振分筒部51と、振分筒部51から上方向に延びた接続フランジ52とを備える。振分筒部51の外径は、中央落下口70の口径よりも僅かに短く設定されている。振分筒部51の周壁には、振分筒部51の下端部から上方向に切り欠かれた3つの取込口53が120°の等角度間隔をあけて並んで設けられている。
図7に示すように、振分体50は振分体駆動手段55によって回転駆動されるようになっている。振分体駆動手段55は、躯体30の後部に取り付けられたパルスモータで構成された振分体用モータMと、振分体用モータMの出力軸に固定された第1ギア56と、第1ギア56と噛み合う第2ギア57と、円板状の接続フランジ52に固定された円形プレート65と、円形プレート65の上面の中央部に設けられて第2ギア57と噛み合う第3ギア58とを有している。接続フランジ52の中央には略矩形状の係合部52A(図5参照)が設けられている。接続フランジ52の周縁部には3つの取付け用切欠部52B(図5参照)が120°の等角度間隔で設けられている。係合部52Aおよび取付け用切欠部52Bには円形プレート65が一体的に回転可能に係合している。つまり、振分体用モータMの出力が、第1ギア56、第2ギア57、第3ギア58および円形プレート65を介して振分体50の接続フランジ52に伝達されることによって、振分体50が回転するようになっている。
振分体駆動手段55が振分体50を回転させているときに、大入賞口Dに入賞して第1ステージ63に落下した遊技球Pは、側方落下口71よりも前方を移動している振分筒部51の取込口53にタイミング良く入ると(図5中の矢印P1参照)、中央落下口70に導かれる。一方、振分体駆動手段55が振分体50を回転させているときに、大入賞口Dに入賞して第1ステージ63に落下した遊技球Pは、タイミングが悪く振分筒部51の周壁に衝突して弾かれると(図5中の矢印P2参照)、側方落下口71に導かれる。このように、振分体駆動手段55が振分体50を回転させている状態で、大入賞口Dから第1ステージ63に進入した遊技球Pの進路は、振分体50によって中央落下口70および側方落下口71のいずれかに振り分けられる。なお、遊技球が大入賞口Dに入賞してから振分体50に到達するまでに掛かる時間は、約2秒に設定されている。
前述のように可動入賞装置1は、中央落下口70を通過した遊技球Pが側方落下口71を通過した遊技球よりも特別領域V1に誘導しやすく形成されている。取込口53を前方に向けた図5に示す振分体50の姿勢は、遊技球が中央落下口70を通過する確率が最も高い姿勢、すなわち、遊技球が特別領域V1を通過する確率が最も高い姿勢である。この姿勢は、これ以外の姿勢よりも遊技者にとって大当り遊技を獲得するのに有利な姿勢であることから、以下では、この姿勢を有利姿勢と呼ぶ。
振分体駆動手段55の円形プレート65の周縁部には、振分体50の姿勢(回転角度)を検出するための検出溝66が設けられている。検出溝66の軌道上には、投光部と受光部とを備えるフォトカプラーから成る振分体姿勢検出器500が配置されている。振分体姿勢検出器500は、投光部から照射された光が検出溝66を通じて受光部に到達するとオン状態になり、投光部から照射される光が検出溝66以外の円形プレート65の箇所に遮断されるとオフ状態になる。振分体姿勢検出器500のオン状態は、振分体50が3つの取込口53のうちの予め決められた取込口53を前方に向けた有利姿勢をなしていることが検出された状態である。
図8に示すように、進路変化部75は、基体76と、基体76の左上端部および右上端部のそれぞれから側方落下口71の上方に延びて形成されたフック形状の上側変化部77と、第1ステージ63よりも下方において基体76の前方に設けられた下側変化部78とを備える。
基体76は、側方落下口71間に位置し、躯体30に対し上下方向に揺動可能に支持された板状部である。基体76の下部には、軸孔が形成された軸挿通部76Aが左右方向に並んで対をなして設けられている。それらの軸挿通部76Aには、基体76の揺動支点となる軸棒82が挿通されている。軸挿通部76Aの後部には、後方向に延びたリンク片76Bが設けられている。リンク片76Bには前後方向に延びた長孔76Cが形成されていて、長孔76Cに変化部用ソレノイドSol2のプランジャ76Dがピン結合している。リンク片76Bと変化部用ソレノイドSol2は、進路変化部75の駆動手段を構成している。変化部用ソレノイドSol2に電力が供給されて、プランジャ76Dがスプリング(図示してない)の復元力に抗して上方向に直線運動を行うと、この直線運動がリンク片76Bを介し基体76に伝達される。これにより進路変化部75は軸棒82を支点として図8(b)に示す初期姿勢から図8(c)に示す前傾姿勢に変化するよう下方向に揺動する。これとは逆に、進路変化部75が前傾姿勢をなした状態において変化部用ソレノイドSol2に電力が供給されなくなって、スプリングの復元力によりプランジャ76Dが下方向に直線運動を行うと、この直線運動がリンク片76Bを介して基体76に伝達される。これによって進路変化部75は軸棒82を支点として前傾姿勢から初期姿勢に戻るよう上方向に揺動する。
軸棒82の左右両側方のそれぞれには、基体76の前面から前方向に突出して設けられた突出板79が配置されている。これらの突出板79のそれぞれに対して、下側変化部78が上下方向に揺動可能に設けられている。右側の下側変化部78は、右側の突出板79の右側方に配置されている。右側の突出板79の右側方には、右側の下側変化部78の揺動支点となる中心軸80が左右方向に延びて配置されている。中心軸80の突出板79側の一端は右側の下側変化部78に挿通されている。中心軸80の突出板79側の他端は躯体30に形成された軸受け部(図示してない)に挿通されている。また、中心軸80の前方には、傾動軸81が配置されている。傾動軸81は、右側の下側変化部78に回転可能に支持されているとともに、右側の突出板79の前端部から後方向に切り欠かれたガイド溝79Aにスライド可能に挿入されている。つまり、図8(b)および図8(c)に示すように、進路変化部75が初期姿勢から前傾姿勢に変化することに伴って右側の突出板79が下方向に揺動するとき、ガイド溝79Aの後端部に傾動軸81が位置するよう右側の下側変化部78は中心軸80を支点として右側の突出板79に対し下方向に揺動する。これとは逆に、進路変化部75が前傾姿勢から初期姿勢に戻ることに伴って右側の突出板79が上方向に揺動するとき、ガイド溝79Aの前端部に傾動軸81が位置するよう右側の下側変化部78は中心軸80を支点として右側の突出板79に対し上方向に揺動する。このように右側の下側変化部78が右側の突出板79に対して揺動することで、下側変化部78の揺動は上側変化部77の揺動に連動する。左側の下側変化部78も右側の下側変化部78と同様にして、上側変化部77の揺動に連動する。
図8(b)に示すように、進路変化部75が初期姿勢をなした状態では、上側変化部77の先端部77Aと第1ステージ63との間隔寸法は、遊技球Pが通過するのに十分な長さに設定されている。これによって第1ステージ63から側方落下口71への遊技球の流下が許容される。一方、図8(c)に示すように、進路変化部75が前傾姿勢をなした状態では、上側変化部77の先端部77Aと第1ステージ63との間隔寸法は、遊技球Pが通過できない長さに設定されている。このため、第1ステージ63を側方落下口71の方向に流下してきた遊技球Pは上側変化部77に接触して進路を変更することになる。
また、進路変化部75が初期姿勢をなした状態において、下側変化部78は、側方落下口71から落下してきた遊技球Pを、後方の排出通路91の入口(一般領域)に誘導する。一方、進路変化部75が前傾姿勢をなした状態において、下側変化部78は、側方落下口71から落下してきた遊技球Pを、前方の第2ステージ64に誘導する。つまり、遊技球Pが第1ステージ63から側方落下口71に落下した場合であっても、遊技球Pの側方落下口71への落下のタイミングが、図8(c)に示すように下側変化部78が下方向に揺動するタイミングと略同時であれば、遊技球Pは第2ステージ64へ誘導される。このため、遊技球Pが第1ステージ63から側方落下口71に落下した場合であっても、遊技球Pが特別領域V1を通過する可能性が生じる。一方、側方落下口71への落下のタイミングが、下側変化部78が上方向に揺動したタイミングと略同時であれば、遊技球Pは第2ステージ64へ誘導されることなく排出通路91の入口に誘導されるため、遊技球Pが特別領域V1を通過する可能性はなくなる。
なお、特別領域V1および一般領域V2はいずれも排出通路91に連通している。排出通路91には、遊技球Pの通過を検出する排出球検出器700(磁気センサ)が設けられている。つまり、可動入賞装置1内に進入した遊技球Pは必ず排出球検出器700により検出された後に躯体30の外部に排出される。
次に、遊技機1000の制御系の構成について図9及び図10を用いて説明する。図9に示すように、遊技機1000は、遊技の基本動作を制御する主制御処理部100と、主制御処理部100から送信されるコマンドまたは制御信号に基づいて所定の処理を実行する図柄表示制御処理部(特別図柄変動演出手段および普通図柄変動演出制御手段の一例)100A、可動入賞装置1、演出制御処理部100Bおよび払出制御処理部100Cとを備えている。主制御処理部100、図柄表示制御処理部100A、可動入賞装置1、演出制御処理部100Bおよび払出制御処理部100Cは、それぞれ別々の基板に設けられている。また、遊技機1000は、主制御処理部100から図柄表示制御処理部100A、可動入賞装置1、演出制御処理部100Bおよび払出制御処理部100Cへの一方向にのみデータ(コマンド)や制御信号を送信できるように構成されている。
主制御処理部100には、普通電動役物検出器200A,200B、第1始動口検出器201A,201B、第2始動口検出器901、一般入賞口検出器300、大入賞口検出器400A,400B、振分体姿勢検出器500、特別領域検出器600、排出球検出器700が接続されている。主制御処理部100は、普通電動役物検出器200A,200B、第1始動口検出器201A,201B、第2始動口検出器901、一般入賞口検出器300、大入賞口検出器400A,400B、振分体姿勢検出器500、特別領域検出器600、排出球検出器700からの検出信号の入力に応じて遊技全体を制御する。具体的には、主制御処理部100は、図柄表示制御処理部100A、可動入賞装置1、演出制御処理部100Bおよび払出制御処理部100Cのそれぞれに対して、コマンドや制御信号を送信する。また、主制御処理部100は、可動片用ソレノイドSol3を直接制御する。
主制御処理部100は、CPU101と、ROM103と、RAM105と、入力ポート107と、出力ポート109とを有している。
CPU101は、普通電動役物検出器200A,200B、第1始動口検出器201A,201Bおよび第2始動口検出器901などの各検出器やタイマからの入力信号に基づいて、ROM103に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行う。さらに、CPU101は、演算処理の結果に応じて図柄表示制御処理部100Aなどの各処理部や可動入賞装置1にコマンドや制御信号を送信したり可動片用ソレノイドSol3を直接制御したりする。
入力ポート107には、普通電動役物検出器200A,200B、第1始動口検出器201A,201B、第2始動口検出器901、一般入賞口検出器300、大入賞口検出器400A,400B、振分体姿勢検出器500、特別領域検出器600および排出球検出器700のそれぞれからの検出信号が入力される。出力ポート109は、図柄表示制御処理部100A、可動入賞装置1、演出制御処理部100Bおよび払出制御処理部100Cのそれぞれに対してコマンドを出力するとともに、可動片用ソレノイドSol3に対して制御信号を出力する。また、出力ポート109は、遊技機1000の出玉情報や異常信号等をホールコンピュータ(図示しない)に対して出力する。
ROM103には、主制御処理部100で実行される遊技機1000を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。RAM105は、主制御処理部100に入力されたデータ、主制御処理部100から出力されるデータ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する各種カウンタ、遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。また、主制御処理部100には、電源供給を行うための電源回路(図示しない)が接続されている。
図示は省略するが、図柄表示制御処理部100A、演出制御処理部100B、払出制御処理部100Cおよび発射制御処理部100DはいずれもCPU(Central Processing Unit)と、このCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)と、CPUが情報処理作業時に記憶領域として用いるRAM(Random Access Memory)とを備えるマイクロコンピュータである。図柄表示制御処理部100A、演出制御処理部100B、払出制御処理部100Cおよび発射制御処理部100Dは、主制御処理部100とともに遊技機1000の制御に係る処理を行う。
主制御処理部100は、普通電動役物検出器200A,200B、第1始動口検出器201A,201B、第2始動口検出器901、一般入賞口検出器300および大入賞口検出器400A,400Bのそれぞれからの検出信号に基づき、払出コマンドを生成して払出制御処理部100Cに送出するようになっている。その払出コマンドは、検出信号の出力元である検出器の設置箇所、すなわち第1始動口2A,2B、第2始動口9、一般入賞口3および大入賞口Dのそれぞれに予め対応付けられた払出個数(遊技球1個の入賞に対する払出個数)を指定するコマンドである。払出制御処理部100Cは、その払出個数に基づいて賞球払出装置150を制御し、その払出個数の賞球(遊技球)を皿構造体19(図1参照)に払い出させるようになっている。払出制御処理部100Cには、払出スイッチSW1が接続されている。払出制御処理部100Cは、払出スイッチSW1から出力される賞球カウント数が、指定された払出個数と一致したときに賞球の払出を停止するようになっている。
さらに、主制御処理部100は、第1始動口検出器201A,201B、第2始動口検出器901、一般入賞口検出器300および大入賞口検出器400A,400Bのそれぞれから入力される検出信号に基づき演出コマンドを生成し、演出制御処理部100Bに対して送出するようになっている。演出制御処理部100Bは、主制御処理部100から入力される演出コマンドに基づいて演出基板28、表示灯PLおよびスピーカSPを制御し、これによって遊技者に対し遊技状態を示唆する演出、および、遊技を盛り上げる演出を行うようになっている。
主制御処理部100は、当否抽選手段111(図10参照、詳細は後述する)による当否の電子抽選の抽選結果や変動パターン決定手段112(図10参照、詳細は後述する)により決定された変動パターン番号を情報として含むコマンドを図柄表示制御処理部100Aに対して送出するようになっている。図柄表示制御処理部100Aは、主制御処理部100から送信されたコマンドに基づいて第1特別図柄表示装置5、第2特別図柄表示装置6および普通図柄表示装置7のいずれかを制御することで、第1特別図柄、第2特別図柄および普通図柄のいずれかを変動させた後に停止させるようになっている。
図柄表示制御処理部100Aは、第1特別図柄表示装置5及び第2特別図柄表示装置6を制御する特別図柄変動演出制御部(特別図柄変動演出手段の一例)100A−1と、普通図柄表示装置7を制御する普通図柄変動演出制御部(普通図柄変動演出手段の一例)100A−2とを有している。第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選結果と、第1特図変動パターン決定手段112Bによって決定された第1特図変動パターン番号との情報が含まれている場合には、図柄表示制御処理部100Aの特別図柄変動演出制御部100A−1は、このコマンドに基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。また、第2特別図柄抽選手段111Cによる抽選結果と、第2特図変動パターン決定手段112Cによって決定された第2特図変動パターン番号との情報が含まれている場合には、図柄表示制御処理部100Aの特別図柄変動演出制御部100A−1は、このコマンドに基づいて第2特別図柄表示装置6を制御する。また、普通図柄抽選手段111Aによる抽選結果と、普図変動パターン決定手段112Aによって決定された普図変動パターン番号との情報が含まれている場合には、図柄表示制御処理部100Aの普通図柄変動演出制御部100A−2は、このコマンドに基づいて普通図柄表示装置7を制御する。
可動入賞装置1は、主制御処理部100から入力される開閉体用制御信号(詳細は後述する)に基づいて制御されて開閉体40を駆動する開閉体用ソレノイドSol1を有している。また、可動入賞装置1は、主制御処理部100から入力される制御信号に基づいて制御されて進路変化部75の姿勢を変化させる変化部用ソレノイドSol2を有している。また、可動入賞装置1は、主制御処理部100から入力される振分体用制御信号(詳細は後述する)に基づいて制御されて振分体50を駆動する振分体用モータMを有している。
発射制御処理部100Dは、ハンドル20から入力された、遊技者によるハンドル20の回動操作量に基づいて発射装置21の発射強度を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を発射装置21に出力するように構成されている。また、発射制御処理部100Dは、発射装置21による遊技球の発射間隔を制御するように構成されている。また、発射制御処理部100Dは、停止ボタン24から入力される信号に基づいて発射装置21からの遊技球の発射を停止するように構成されている。さらに、発射制御処理部100Dは、皿構造体19に賞球(遊技球)が払い出されたことを示す情報を払出制御処理部100Cから受信できるように構成されている。
次に、主制御処理部100に設けられたCPU101の機能ブロックについて図10を用いて説明する。
図10に示すように、CPU101は、制御プログラムにより設定された手段である当否抽選手段111を備える。当否抽選手段111は、普通電動役物検出器200A,200Bによる遊技球の検出を契機として、普図当り(第一当りの一例)に当選するか否かを抽選する普通図柄抽選手段(第一抽選手段の一例)111Aを有している。本実施形態による遊技機1000では、第2始動口9が進入困難状態をとり得るように構成されているため、普図当りの当選は、第2始動口9を進入困難状態から進入可能状態に移行させる条件となる。また、当否抽選手段111は、第1始動口検出器201A,201Bによる遊技球の検出を契機として、小当り(第二当りの一例)に当選するか否かを抽選する第1特別図柄抽選手段(第二抽選手段の一例)111Bを有している。本実施形態による遊技機1000では、可動入賞装置1が進入不可能状態をとり得るように構成されているため、小当りの当選は、可動入賞装置1を進入不可能状態から進入可能状態に移行させる条件となる。さらに、当否抽選手段111は、第2始動口検出器901による遊技球の検出を契機として、小当りに当選するか否かを抽選する第2特別図柄抽選手段(第三抽選手段の一例)111Cを有している。
普通図柄抽選手段111Aは、第1始動口2A,2Bに遊技球が入賞したことに基づき、言い換えると普通電動役物検出器200A,200Bから検出信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、普通図柄に係る当否の電子抽選を行うように構成されている。具体的には、普通図柄抽選手段111Aは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では、0〜299の範囲)で1ずつ更新させることによって普通図柄当否用乱数を生成する普通図柄当否用乱数生成手段(図示しない)を有している。普通図柄当否用乱数はソフトウェア乱数である。また、普通図柄抽選手段111Aは、普通電動役物検出器200A,200Bから検出信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、普通図柄当否用乱数生成手段により生成された普通図柄当否用乱数を取得(ラッチ)する普通図柄当否用乱数取得手段(図示しない)を有している。さらに、普通図柄抽選手段111Aは、普通図柄当否用乱数取得手段により取得された普通図柄当否用乱数が普図当りに当選したか否かを、主制御処理部100のROM103に予め記憶された普図用当否抽選テーブル(詳細は後述する)を参照して判定する普通図柄当否抽選手段(図示しない)を有している。
第1特別図柄抽選手段111Bは、第1始動口2A,2Bに遊技球が入賞したことに基づき、言い換えると第1始動口検出器201A,201Bから検出信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、第1特別図柄に係る当否の電子抽選を行うように構成されている。具体的には、第1特別図柄抽選手段111Bは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では、0〜299の範囲)で1ずつ更新させることによって第1特別図柄当否用乱数を生成する第1特別図柄当否用乱数生成手段(図示しない)を有している。第1特別図柄当否用乱数はソフトウェア乱数である。また、第1特別図柄抽選手段111Bは、第1始動口検出器201A,201Bから検出信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、第1特別図当否用乱数生成手段により生成された第1特別図柄当否用乱数を取得(ラッチ)する第1特別図柄当否用乱数取得手段(図示しない)を有している。さらに、第1特別図柄抽選手段111Bは、第1特別図柄当否用乱数取得手段により取得された第1特別図柄当否用乱数が小当りに当選したか否かを、主制御処理部100のROM101Bに予め記憶された第1特図用当否抽選テーブル(詳細は後述する)を参照して判定する第1特別図柄当否抽選手段(図示しない)を有している。
第2特別図柄抽選手段111Cは、第2始動口9に遊技球が入賞したことに基づき、言い換えると第2始動口検出器901から検出信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、第2特別図柄に係る当否の電子抽選を行うように構成されている。具体的には、第2特別図柄抽選手段111Cは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では、0〜299の範囲)で1ずつ更新させることによって第2特別図柄当否用乱数を生成する第2特別図柄当否用乱数生成手段(図示しない)を有している。第2特別図柄当否用乱数はソフトウェア乱数である。また、第2特別図柄抽選手段111Cは、第2始動口検出器901から検出信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、第2特別図柄当否用乱数生成手段により生成された第2特別図柄当否用乱数を取得(ラッチ)する第2特別図柄当否用乱数取得手段(図示しない)を有している。さらに、第2特別図柄抽選手段111Cは、第2特別図柄当否用乱数取得手段により取得された第2特別図柄当否用乱数が小当りに当選したか否かを、主制御処理部100のROM101Bに予め記憶された第2特図用当否抽選テーブル(詳細は後述する)を参照して判定する第2特別図柄当否抽選手段(図示しない)を有している。
主制御処理部100はさらに、制御プログラムにより設定された手段である変動パターン決定手段112を備える。変動パターン決定手段112は、普通図柄当否抽選手段による抽選結果を報知する普通図柄の変動演出の変動パターンを決定する普図変動パターン決定手段112Aと、第1特別図柄当否抽選手段による抽選結果を報知する第1特別図柄の変動演出における変動パターンを決定する第1特図変動パターン決定手段112Bと、第2特別図柄当否抽選手段による抽選結果を報知する第2特別図柄の変動演出における変動パターンを決定する第2特図変動パターン決定手段112Cとを有している。
普図変動パターン決定手段112Aは、普通図柄の変動演出における普通図柄の変動パターンと、普通図柄の変動パターンに予め対応付けられた普図変動パターン番号とを電子抽選により決定するように構成されている。具体的には、普図変動パターン決定手段112Aは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによって普図変動パターン用乱数を生成する普図変動パターン用乱数生成手段(図示しない)を有している。普図変動パターン用乱数はソフトウェア乱数である。また、普図変動パターン決定手段112Aは、普通電動役物検出器200A,200Bからの検出信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、普図変動パターン用乱数生成手段により生成された普図変動パターン用乱数を取得(ラッチ)する普図変動パターン用乱数取得手段(図示しない)を有している。また、普図変動パターン決定手段112Aは、普図変動パターン用乱数と、普図変動パターン番号との対応関係を規定した普図用変動演出変動パターン決定テーブル(詳細は後述する)を取得する普図変動パターン決定テーブル取得手段(図示しない)を有している。さらに、普図変動パターン決定手段112Aは、取得した普図用変動演出変動パターン決定テーブルを参照して普図変動パターン用乱数取得手段により取得された普図変動パターン用乱数と対応関係にある普図変動パターン番号を選択する普図変動パターン時間選択手段(図示しない)を有している。
第1特図変動パターン決定手段112Bは、第1特別図柄の変動演出における第1特別図柄の変動パターンと、第1特別図柄の変動パターンに予め対応付けられた第1特図変動パターン番号とを電子抽選により決定するように構成されている。具体的には、第1特図変動パターン決定手段112Bは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによって第1特図変動パターン用乱数を生成する第1特図変動パターン用乱数生成手段(図示しない)を有している。第1特図変動パターン用乱数はソフトウェア乱数である。また、第1特図変動パターン決定手段112Bは、第1始動口検出器201A,201Bからの検出信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、第1特図変動パターン用乱数生成手段により生成された第1特図変動パターン用乱数を取得(ラッチ)する第1特図変動パターン用乱数取得手段(図示しない)を有している。また、第1特図変動パターン決定手段112Bは、第1特図変動パターン用乱数と、第1特図変動パターン番号との対応関係を規定した第1特図用変動演出変動パターン決定テーブル(詳細は後述する)を取得する第1特図変動パターン決定テーブル取得手段(図示しない)を有している。さらに、第1特図変動パターン決定手段112Bは、取得した第1特図用変動演出変動パターン決定テーブルを参照して第1特図変動パターン用乱数取得手段により取得された第1特図変動パターン用乱数と対応関係にある第1特図変動パターン番号を選択する第1特図変動パターン時間選択手段(図示しない)を有している。
第2特図変動パターン決定手段112Cは、第2特別図柄の変動演出における第2特別図柄の変動パターンと、第2特別図柄の変動パターンに予め対応付けられた第2特図変動パターン番号とを電子抽選により決定するように構成されている。具体的には、第2特図変動パターン決定手段112Cは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによって第2特図変動パターン用乱数を生成する第2特図変動パターン用乱数生成手段(図示しない)を有している。第2特図変動パターン用乱数はソフトウェア乱数である。また、第2特図変動パターン決定手段112Cは、第2始動口検出器901からの検出信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、第2特図変動パターン用乱数生成手段により生成された第2特図変動パターン用乱数を取得(ラッチ)する第2特図変動パターン用乱数取得手段(図示しない)を有している。また、第2特図変動パターン決定手段112Cは、第2特図変動パターン用乱数と、第2特図変動パターン番号との対応関係を規定した第2特図用変動演出変動パターン決定テーブル(詳細は後述する)を取得する第2特図変動パターン決定テーブル取得手段(図示しない)を有している。さらに、第2特図変動パターン決定手段112Cは、取得した第2特図用変動演出変動パターン決定テーブルを参照して第2特図変動パターン用乱数取得手段により取得された第2特図変動パターン用乱数と対応関係にある第2特図変動パターン番号を選択する第2特図変動パターン時間選択手段(図示しない)を有している。
主制御処理部100はさらに、大当り遊技の継続回数をカウントする継続回数カウント手段114と、制御プログラムにより設定された手段である役物制御手段113とを備える。役物制御手段113は、開閉体駆動手段39の開閉体用ソレノイドSol1(図9参照)を制御する開閉体制御手段113Aと、振分体駆動手段55の振分体用モータM(図9参照)を制御する振分体制御手段113Bと、変化部用ソレノイドSol2(図9参照)を制御する変化部制御手段113Cと、可動片9A,9Bの可動片用ソレノイドSol3(図9参照)を制御する可動片制御手段113Dとを有している。
変化部制御手段113Cは、周期的に変化部用ソレノイドSol2を作動させることによって、進路変化部75の姿勢を初期姿勢と前傾姿勢とに周期的に変化させる制御手段である。
開閉体制御手段113Aは、当否抽選手段111による電子抽選で小当りに当選した場合に、開閉体40の開閉パターンを決定するとともに、可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1を制御するための開閉体用制御信号であって決定した開閉パターンに基づく信号を可動入賞装置1に出力するようになっている。
具体的には、開閉体制御手段113Aは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによって開閉体開閉パターン用乱数を生成する開閉体開閉パターン用乱数生成手段(図示しない)を有している。開閉体開閉パターン用乱数はソフトウェア乱数である。また、開閉体制御手段113Aは、第1特別図柄抽選手段111Bまたは第2特別図柄抽選手段111Cによる抽選において小当りに当選したことに基づいて、開閉体開閉パターン用乱数生成手段により生成された開閉体開閉パターン用乱数を取得(ラッチ)する開閉体開閉パターン用乱数取得手段(図示しない)を有している。また、開閉体制御手段113Aは、開閉体開閉パターン用乱数と、開閉体開閉パターン番号との対応関係を規定した第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブルまたは第2特図用開閉体開閉パターン決定テーブル(詳細は後述する)を取得する開閉体開閉パターン決定テーブル取得手段(図示しない)を有している。さらに、開閉体開閉制御手段134は、取得した第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブルまたは第2特図用開閉体開閉パターン決定テーブルを参照して開閉体開閉パターン用乱数取得手段により取得された開閉体開閉パターン用乱数と対応関係にある開閉体開閉パターン番号を選択する開閉体開閉パターン番号選択手段(図示しない)を有している。
また、開閉体制御手段113Aは、遊技球が特別領域V1を通過したか否かの判定を、大入賞口検出器400A,400Bから主制御処理部100への検出信号の入力の有無、および、特別領域検出器600からの主制御処理部100への検出信号の入力の有無に基づいて行う特別領域通過判定手段(図示しない)を有している。つまり、特別領域通過判定手段は、特別領域検出器600から主制御処理部100への検出信号の入力があったことを、遊技球が特別領域V1を通過したと判定するようになっている。また、特別領域通過判定手段は、大入賞口Dの開放中に、大入賞口検出器400A,400Bから主制御処理部100への検出信号の入力がないこと、および、大入賞口検出器400A,400Bから主制御処理部100への検出信号の入力があった時点から所定時間が経過した時点で特別領域検出器600から主制御処理部100への検出信号の入力がないことを、遊技球が特別領域V1を通過しなかったと判定するようになっている。
また、開閉体制御手段113Aは、遊技球が特別領域V1を通過したことに基づき、開閉体駆動手段39の開閉体用ソレノイドSol1を制御して開閉体40に大入賞口Dを開放させる大当り遊技を提供するとともに、その大当り遊技中に特別領域V1を遊技球が通過したことに基づき、その大当り遊技に継続して新たな大当り遊技を提供するようになっている。大当り遊技の継続回数は所定回数(例えば15回)に予め設定されている。
振分体制御手段113Bは、当否抽選手段111による電子抽選で小当りに当選した場合に、可動入賞装置1に設けられた開閉体40が開閉される際の振分体50の姿勢パターンを決定し、決定した開閉パターンに基づく制御信号を可動入賞装置1に出力するようになっている。
具体的には、振分体制御手段113Bは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによって振分体姿勢パターン用乱数を生成する振分体姿勢パターン用乱数生成手段(図示しない)を有している。振分体姿勢パターン用乱数はソフトウェア乱数である。また、振分体制御手段113Bは、第1特別図柄抽選手段111Bまたは第2特別図柄抽選手段111Cによる抽選において小当りに当選したことに基づいて、振分体姿勢パターン用乱数生成手段により生成された振分体姿勢パターン用乱数を取得(ラッチ)する振分体姿勢パターン用乱数取得手段(図示しない)を有している。また、振分体制御手段113Bは、振分体姿勢パターン用乱数と、振分体姿勢パターン番号との対応関係を規定した第1特図用振分体姿勢パターン決定テーブルまたは第2特図用振分体姿勢パターン決定テーブル(詳細は後述する)を取得する振分体姿勢パターン決定テーブル取得手段(図示しない)を有している。さらに、振分体制御手段113Bは、取得した第1特図用振分体姿勢パターン決定テーブルまたは第2特図用振分姿勢パターン決定テーブルを参照して振分体姿勢パターン用乱数取得手段により取得された振分体姿勢パターン用乱数および開閉体開閉パターン番号(詳細は後述する)と対応関係にある振分体姿勢パターン番号を選択する開閉体開閉パターン番号選択手段(図示しない)を有している。
また、振分体制御手段113Bは、大当り遊技中に振分体50が時計回りに一定速度で回転し続けるよう振分体駆動手段55の振分体用モータMを制御し、大当り遊技の終了時に振分体姿勢検出器500の状態に基づき、振分体50が取込口53を前方に向けた姿勢で停止するよう振分体用モータMを制御するようになっている。
さらに、振分体制御手段113Bは、当否抽選手段111による電子抽選で小当りに当選した場合に、遊技球の進路が特別領域V1となる確率が高い有利状態と、遊技球の進路がその有利状態よりも特別領域V1になりにくい不利状態とを含む振分体姿勢パターンを決定するとともに、振分体駆動手段55の振分体用モータM(図9参照)を制御する振分体用制御信号であって決定した振分体姿勢パターンに基づく信号を可動入賞装置1に出力するようになっている。
可動片制御手段113Dは、普通図柄抽選手段111Aによる普通図柄に係る当否の電子抽選で普図当りに当選した場合に、可動片9A,9Bの開閉パターンを決定するようになっている。さらに、CPU101は、第2始動口9に設けられた可動片用ソレノイドSol3(図9参照)を制御するための可動片用制御信号であって決定した開閉パターンに基づく制御信号を可動片用ソレノイドSol3に出力するようになっている。具体的には、可動片制御手段113Dは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによって可動片開閉パターン用乱数を生成する可動片開閉パターン用乱数生成手段(図示しない)を有している。可動片開閉パターン用乱数はソフトウェア乱数である。また、可動片制御手段113Dは、普通図柄抽選手段111Aによる普通図柄に係る当否の電子抽選で普図当りに当選したことに基づいて、可動片開閉パターン用乱数生成手段により生成された可動片開閉パターン用乱数を取得(ラッチ)する可動片開閉パターン用乱数取得手段(図示しない)を有している。また、可動片制御手段113Dは、可動片開閉パターン用乱数と、可動片開閉パターン番号との対応関係を規定した可動片開閉パターン決定テーブル(詳細は後述する)を取得する可動片開閉パターン決定テーブル取得手段(図示しない)を有している。さらに、可動片制御手段113Dは、取得した可動片開閉パターン決定テーブルを参照して可動片開閉パターン用乱数取得手段により取得された可動片開閉パターン用乱数と対応関係にある可動片開閉パターン番号を選択する可動片開閉パターン選択手段(図示しない)を有している。
次に、主制御処理部100において使用される種々のテーブルについて図11から図15を用いて説明する。
図11は、主制御処理部100に設けられたCPU101の機能モジュールである当否抽選手段111が普図当りや小当りに当選するか否かを抽選する際に参照する普図用当否抽選テーブル、第1特図用当否抽選テーブルおよび第2特図用当否抽選テーブルの一例を示している。普図用当否抽選テーブル、第1特図用当否抽選テーブルおよび第2特図用当否抽選テーブルは、主制御処理部100に設けられたROM103に記憶されている。
図11(a)は、主制御処理部100に設けられたCPU101の機能モジュールである普通図柄抽選手段111Aが普通図柄に係る当否の電子抽選を行う際に用いる普図用当否抽選テーブルの一例を示している。図11(a)に示すように、普図用当否抽選テーブルは、「普図当否用乱数」と「普図当否抽選結果」の2つの項目に区分されている。項目「普図当否用乱数」は、普通図柄当否用乱数生成手段により生成される普通図柄当否用乱数を示し、「普図当否抽選結果」は、普通図柄に係る当否の電子抽選の判定結果を示している。
項目「普図当否用乱数」には、普通電動役物検出器200A,200Bが遊技球を検出した際に取得される普通図柄当否用乱数(乱数範囲は0〜299)と比較する数値(以下、所定の乱数と比較する数値を「比較数値」と称する場合がある)が設定されている。項目「普図当否抽選結果」には、項目「普図当否用乱数」に設定された比較数値に対応付けて「当り」および「はずれ」が設定されている。「当り」は普通図柄の抽選が当選である「普図当り」を示し、「はずれ」は普通図柄の抽選が不当選であることを示している。項目「普図当否用乱数」に設定された比較数値「0〜299」には項目「普図当否抽選結果」に設定された「当り」が対応付けられ、項目「普図当否抽選結果」に設定された「はずれ」には、比較数値が対応付けられていない。図11(a)では、項目「普図当否用乱数」に比較数値が設定されていないことが「−」として表されている。したがって、本実施形態による遊技機1000では、普通電動役物検出器200A,200Bによって遊技球が検出されたことを契機として実行される普通図柄抽選手段111Aの抽選による抽選結果は、必ず普図当りとなる。
図11(b)に示すように、第1特図用当否抽選テーブルは、「第1特図当否用乱数」と「第1特図当否抽選結果」の2つの項目に区分されている。項目「第1特図当否用乱数」は、第1特別図柄当否用乱数生成手段により生成される第1特別図柄当否用乱数を示し、「第1特図当否抽選結果」は、第1特別図柄に係る当否の電子抽選の判定結果を示している。
項目「第1特図当否用乱数」には、第1始動口検出器201A,201Bが遊技球を検出した際に取得される第1特別図柄当否用乱数(乱数範囲は0〜299)と比較する数値が設定されている。項目「第1特図当否抽選結果」には、項目「第1特図当否用乱数」に設定された比較数値に対応付けて「小当り」および「はずれ」が設定されている。「小当り」は第1特別図柄の抽選が当選である「小当り」を示し、「はずれ」は第1特別図柄の抽選が不当選であることを示している。項目「第1特図当否用乱数」に設定された比較数値「0〜269」には項目「第1特図当否抽選結果」に設定された「小当り」が対応付けられ、比較数値「270〜299」には「はずれ」が対応付けられている。したがって、本実施形態による遊技機1000では、第1始動口検出器201A,201Bによって遊技球が検出されたことを契機として実行される第1特別図柄抽選手段111Bの抽選による抽選結果が、小当りとなる確率は90%(=(270/300)×100)であり、はずれとなる確率は10%(=(30/300)×100)である。
図11(b)に示すように、第2特図用当否抽選テーブルは、「第2特図当否用乱数」と「第2特図当否抽選結果」の2つの項目に区分されている。項目「第2特図当否用乱数」は、第2特別図柄当否用乱数生成手段により生成される第2特別図柄当否用乱数を示し、「第2特図当否抽選結果」は、第2特別図柄に係る当否の電子抽選の判定結果を示している。
項目「第2特図当否用乱数」には、第2始動口検出器901が遊技球を検出した際に取得される第2特別図柄当否用乱数(乱数範囲は0〜299)と比較する数値が設定されている。項目「第2特図当否抽選結果」には、項目「第2特図当否用乱数」に設定された比較数値に対応付けて「小当り」および「はずれ」が設定されている。「小当り」は第2特別図柄の抽選が当選である「小当り」を示し、「はずれ」は第2特別図柄の抽選が不当選であることを示している。項目「第2特図当否用乱数」に設定された比較数値「0〜299」には項目「第2特図当否抽選結果」に設定された「小当り」が対応付けられ、項目「第2特図当否抽選結果」に設定された「はずれ」には、比較数値が対応付けられていない。図11(b)では、項目「第2特図当否用乱数」に比較数値が設定されていないことが「−」として表されている。したがって、本実施形態による遊技機1000では、第2始動口検出器901によって遊技球が検出されたことを契機として実行される第2特別図柄抽選手段111Cの抽選による抽選結果は、必ず小当りとなる。
このように、遊技機1000では、第1始動口2A,2Bに入賞した場合に小当りに当選する確率が90%であるのに対し、第2始動口9に入賞した場合に小当りに当選する確率は100%に設定されている。このため、遊技機1000は、始動口の入賞に関し、第2始動口9の方が第1始動口2A,2Bよりも優位性を持たせている。
図12は、主制御処理部100に設けられたCPU101の機能モジュールである変動パターン決定手段112が普通図柄の変動演出、第1特別図柄の変動演出および第2特別図柄の変動演出の変動パターンを決定する際に参照する普図用変動演出変動パターン決定テーブルおよび特図用変動演出変動パターン決定テーブルの一例を示している。普図用変動演出変動パターン決定テーブルおよび特図用変動演出変動パターン決定テーブルは、主制御処理部100に設けられたROM103に記憶されている。
図12(a)は、主制御処理部100に設けられたCPU101の機能モジュールである普図変動パターン決定手段112Aが普通図柄の変動演出の変動パターンを決定する際に参照する普図用変動演出変動パターン決定テーブルの一例を示している。図12(a)に示すように、普図用変動演出変動パターン決定テーブルは、「普図変動パターン決定乱数」と「普図変動パターン番号」の2つの項目に区分されている。項目「普図変動パターン決定乱数」は、普図変動パターン用乱数生成手段により生成される普図変動パターン用乱数を示し、「普図変動パターン番号」は、普通図柄の変動演出の変動パターンの番号を示している。
項目「普図変動パターン決定乱数」には、普通電動役物検出器200A,200Bが遊技球を検出した際に取得される普図変動パターン用乱数(乱数範囲は0〜99)と比較する数値が設定されている。項目「普図変動パターン番号」には、項目「普図変動パターン決定乱数」に設定された比較数値に対応付けて「NP1」が設定されている。「NP1」は普通図柄の変動演出の変動パターンの番号を示している。変動パターン番号「NP1」での変動パターンは、普通図柄の変動演出が所定期間だけ実行されて終了するパターンである。項目「普図変動パターン決定乱数」に設定された比較数値「0〜99」には項目「普図変動パターン番号」に設定された「NP1」が対応付けられている。したがって、本実施形態による遊技機1000では、普通電動役物検出器200A,200Bによって遊技球が検出されたことを契機として実行される普通図柄抽選手段111Aの抽選による抽選結果を報知する普通図柄の変動演出は、常に同じ変動パターンで実行されることになる。なお、遊技機1000は、項目「普図変動パターン決定乱数」に所定の範囲の比較数値が複数個設定されており、複数個の比較数値のそれぞれに異なる番号の普通図柄の変動演出の変動パターン番号が対応付けられていてもよい。
図12(b)は、主制御処理部100に設けられたCPU101の機能モジュールである第1特図変動パターン決定手段112Bが第1特別図柄の変動演出の変動パターンを決定する際に参照し、かつ第2特図変動パターン決定手段112Cが第2特別図柄の変動演出の変動パターンを決定する際に参照する特図用変動演出変動パターン決定テーブルの一例を示している。つまり、本実施形態による遊技機1000では、第1特別図柄の変動演出の変動パターンの決定用テーブルと、第2特別図柄の変動演出の変動パターンの決定用テーブルとが共用される。なお、遊技機1000では、第1特別図柄の変動演出の変動パターンを決定するための専用のテーブルと、第2特別図柄の変動演出の変動パターンを決定するための専用のテーブルとを有していてもよい。
図12(b)に示すように、特図用変動演出変動パターン決定テーブルは、「特図変動パターン決定乱数」と「特図変動パターン番号」の2つの項目に区分されている。項目「特図変動パターン決定乱数」は、第1特図変動パターン用乱数生成手段により生成される第1特図変動パターン用乱数または第2特図変動パターン用乱数生成手段により生成される第2特図変動パターン用乱数を示している。「特図変動パターン番号」は、第1特別図柄の変動演出の変動パターンの番号または第2特別図柄の変動演出の変動パターンを示している。
項目「特図変動パターン決定乱数」には、第1始動口検出器201A,201Bが遊技球を検出した際に取得される第1特図変動パターン用乱数(乱数範囲は0〜99)または第2始動口検出器901が遊技球を検出した際に取得される第2特図変動パターン用乱数(乱数範囲は0〜99)と比較する数値が設定されている。項目「特図変動パターン番号」には、項目「特図変動パターン決定乱数」に設定された比較数値に対応付けて「SP1」が設定されている。「SP1」は第1特別図柄の変動演出および第2特別図柄の変動パターンの番号を示している。変動パターン番号「SP1」での変動パターンは、第1特別図柄または第2特別図柄の変動演出が、変動パターン番号「NP1」での変動期間よりも長い所定期間だけ実行されて終了するパターンである。項目「特図変動パターン決定乱数」に設定された比較数値「0〜99」には項目「特図変動パターン番号」に設定された「SP1」が対応付けられている。したがって、本実施形態による遊技機1000では、第1始動口検出器201A,201Bによって遊技球が検出されたことを契機として実行される第1特別図柄抽選手段111Bの抽選による抽選結果を報知する第1特別図柄の変動演出は、常に同じ変動パターンで実行されることになる。同様に、遊技機1000では、第2始動口検出器901によって遊技球が検出されたことを契機として実行される第2特別図柄抽選手段111Cの抽選による抽選結果を報知する第2特別図柄の変動演出は、常に同じ変動パターンで実行されることになる。なお、遊技機1000は、項目「特図変動パターン決定乱数」に所定の範囲の比較数値が複数個設定されており、複数個の比較数値のそれぞれに異なる番号の第1特別図柄の変動演出の変動パターン番号および第2特別図柄の変動演出の変動パターン番号が対応付けられていてもよい。比較数値の割り振りは、第1特別図柄と第2特別図柄とで同じであってもよく、異なっていてもよい。
図13は、主制御処理部100に設けられたCPU101の機能モジュールである可動片制御手段113Dが第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bの開閉パターンを決定する際に参照する可動片開閉パターン決定テーブルの一例を示している。可動片開閉パターン決定テーブルは、主制御処理部100に設けられたROM103に記憶されている。
図13に示すように、可動片開閉パターン決定テーブルは、「可動片開閉パターン決定乱数」と「可動片開閉パターン番号」の2つの項目に区分されている。項目「可動片開閉パターン決定乱数」は、可動片開閉パターン用乱数生成手段により生成される可動片開閉パターン用乱数を示し、「可動片開閉パターン番号」は、普通図柄の変動演出が終了した後に実行される普図当り遊技での可動片9A,9Bの開閉動作における開閉パターンの番号を示している。
項目「可動片開閉パターン決定乱数」には、普通図柄抽選手段111Aによる普通図柄に係る当否の電子抽選で普図当りに当選した際に取得される可動片開閉パターン用乱数(乱数範囲は0〜99)と比較する数値が設定されている。項目「可動片開閉パターン番号」には、項目「可動片開閉パターン決定乱数」に設定された比較数値に対応付けて「MP1」が設定されている。「MP1」は可動片9A,9Bの開閉パターンの番号を示している。開閉パターン番号「MP1」での開閉パターンは、普図当り遊技の実行期間において可動片9A,9Bが1回だけ開閉するパターンである。項目「可動片開閉パターン決定乱数」に設定された比較数値「0〜99」には項目「可動片開閉パターン番号」に設定された「MP1」が対応付けられている。したがって、本実施形態による遊技機1000では、普通図柄抽選手段111Aによる普通図柄に係る当否の電子抽選で普図当りに当選したことを契機として実行される普図当り遊技における可動片9A,9Bの開閉は、常に同じ開閉パターンで実行されることになる。なお、遊技機1000は、項目「可動片開閉パターン決定乱数」に所定の範囲の比較数値が複数個設定されており、複数個の比較数値のそれぞれに異なる番号の可動片開閉パターン番号が対応付けられていてもよい。
図14は、第1特別図柄抽選手段111Bまたは第2特別図柄抽選手段111Cによる当否抽選で小当りに当選した際に、主制御処理部100に設けられたCPU101の機能モジュールである開閉体制御手段113Aが可動入賞装置1に設けられた開閉体40の開閉パターンを決定する際に参照する開閉体開閉パターン決定テーブルの一例を示している。開閉体開閉パターン決定テーブルは、主制御処理部100に設けられたROM103に記憶されている。
図14(a)は、第1特別図柄の変動演出の終了後であって第1特別図柄抽選手段111Bによる当否抽選で小当りに当選したことに基づいて実行される小当り遊技における開閉体40の開閉動作の開閉パターンを決定するための第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブルの一例を示している。図14(a)に示すように、第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブルは、「開閉体開閉パターン決定乱数」と「開閉体開閉パターン番号」の2つの項目に区分されている。項目「開閉体開閉パターン決定乱数」は、第1始動口検出器201A,201Bで遊技球が検出された際に開閉体開閉パターン用乱数生成手段により生成される可動片開閉パターン用乱数を示し、「開閉体開閉パターン番号」は、小当り遊技において実行される開閉体40の開閉パターンの番号を示している。
項目「開閉体開閉パターン決定乱数」には、第1特別図柄抽選手段111Bによる第1特別図柄の当否抽選で小当りに当選した際に取得される開閉体開閉パターン用乱数(乱数範囲は0〜99)と比較する数値が設定されている。項目「開閉体開閉パターン番号」には、項目「開閉体開閉パターン決定乱数」に設定された比較数値に対応付けて「GP1」および「GP2」が設定されている。「GP1」および「GP2」は開閉体40の開閉パターンの番号を示している。開閉体開閉パターン番号「GP1」は、開閉体40が1回開閉するパターンであり、開閉体開閉パターン番号「GP2」は、開閉体40が2回開閉するパターンである。項目「開閉体開閉パターン決定乱数」に設定された比較数値「0〜98」には項目「開閉体開閉パターン番号」に設定された「GP1」が対応付けられている。また。項目「開閉体開閉パターン決定乱数」に設定された比較数値「99」には項目「開閉体開閉パターン番号」に設定された「GP2」が対応付けられている。
したがって、本実施形態による遊技機1000では、第1特別図柄抽選手段111Bによる第1特別図柄の当否抽選で小当りに当選したことを契機とする小当り遊技で実行される開閉体40の開閉パターンは、99%(=(99/100)×100)の確率で開閉体40が1回だけ開閉するパターン(GP1)となり、1%(=(1/100)×100)の確率で開閉体40が2回開閉するパターン(GP2)となる。
図14(b)は、第2特別図柄の変動演出の終了後であって第2特別図柄抽選手段111Cによる当否抽選で小当りに当選したことに基づいて実行される小当り遊技における開閉体40の開閉動作の開閉パターンを決定するための第2特図用開閉体開閉パターン決定テーブルの一例を示している。図14(b)に示すように、第2特図用開閉体開閉パターン決定テーブルは、「開閉体開閉パターン決定乱数」と「開閉体開閉パターン番号」の2つの項目に区分されている。項目「開閉体開閉パターン決定乱数」は、第2始動口検出器901で遊技球が検出された際に開閉体開閉パターン用乱数生成手段により生成される可動片開閉パターン用乱数を示し、「開閉体開閉パターン番号」は、小当り遊技において実行される開閉体40の開閉パターンの番号を示している。
項目「開閉体開閉パターン決定乱数」には、第2特別図柄抽選手段111Cによる第2特別図柄の当否抽選で小当りに当選した際に取得される開閉体開閉パターン用乱数(乱数範囲は0〜99)と比較する数値が設定されている。項目「開閉体開閉パターン番号」には、項目「開閉体開閉パターン決定乱数」に設定された比較数値に対応付けて「GP1」および「GP2」が設定されている。第2特図用開閉体開閉パターン決定テーブルに設定された「GP1」および「GP2」のそれぞれの開閉パターンは、第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブルに設定された「GP1」および「GP2」のそれぞれの開閉パターンと同様である。項目「開閉体開閉パターン決定乱数」に設定された比較数値「0」には項目「開閉体開閉パターン番号」に設定された「GP1」が対応付けられている。また。項目「開閉体開閉パターン決定乱数」に設定された比較数値「1〜99」には項目「開閉体開閉パターン番号」に設定された「GP2」が対応付けられている。
したがって、本実施形態による遊技機1000では、第2特別図柄抽選手段111Cによる第2特別図柄の当否抽選で小当りに当選したことを契機とする小当り遊技で実行される開閉体40の開閉パターンは、1%(=(1/100)×100)の確率で開閉体40が1回だけ開閉するパターン(GP1)となり、99%(=(99/100)×100)の確率で開閉体40が2回開閉するパターン(GP2)となる。
このように、遊技機1000では、第1始動口2A,2Bに入賞した場合に小当りに当選して開閉体40が2回開放される確率が1%であるのに対し、第2始動口9に入賞した場合に小当りに当選して開閉体40が2回開放される確率は99%に設定されている。このため、遊技機1000は、始動口の入賞に関し、第2始動口9の方が第1始動口2A,2Bよりも優位性を持たせている。
図15は、主制御処理部100に設けられたCPU101の機能モジュールである振分体制御手段113Bが、可動入賞装置1に設けられた振分体50の小当り遊技における姿勢パターンを決定する際に参照する振分体姿勢パターン決定テーブルの一例を示している。振分体姿勢パターン決定テーブルは、主制御処理部100に設けられたROM103に記憶されている。
図15(a)は、第1特別図柄の変動演出の終了後であって第1特別図柄抽選手段111Bによる当否抽選で小当りに当選したことに基づいて実行される小当り遊技における開閉体40の開閉動作に合わせて動作する振分体50の姿勢パターンを決定するための第1特図用振分体姿勢パターン決定テーブルの一例を示している。図15(a)に示すように、第1特図用振分体姿勢パターン決定テーブルは、「開閉体開閉パターン番号」と「振分体姿勢パターン決定乱数」と「振分体姿勢パターン番号」の3つの項目に区分されている。項目「開閉体開閉パターン番号」は、図14(a)に示す第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブルを参照して決定された開閉体40の開閉パターンの番号を示している。項目「振分体姿勢パターン決定乱数」は、第1始動口検出器201A,201Bで遊技球が検出された際に振分体姿勢パターン用乱数生成手段により生成される振分体姿勢パターン用乱数を示している。項目「振分体姿勢パターン番号」は、第1特別図柄の変動演出が終了した後に実行される振分体50の姿勢パターンの番号を示している。
項目「開閉体開閉パターン番号」には、図14(a)に示す第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブルを参照して選択し得る開閉体の開閉パターンの番号が設定されている。本実施形態では、項目「開閉体開閉パターン番号」には、「GP1」および「GP2」が設定されている。項目「振分体姿勢パターン決定乱数」には、第1特別図柄抽選手段111Bによる第1特別図柄に係る当否の電子抽選で小当りに当選した際に取得される振分体姿勢パターン用乱数(乱数範囲は0〜99)と比較する数値が項目「開閉体開閉パターン番号」に設定された開閉体40の開閉パターン番号に対応付けて設定されている。
項目「振分体姿勢パターン番号」には、項目「開閉体開閉パターン番号」に設定された開閉体40の開閉パターン番号および項目「振分体姿勢パターン決定乱数」に設定された比較数値に対応付けて振分体50の姿勢パターン番号として「DP1」、「DP2」、「DP3」および「DP4」が設定されている。「DP1」、「DP2」、「DP3」および「DP4」は、振分体50の姿勢パターンの番号を示している。振分体姿勢パターン番号「DP1」は、開閉体40が1回開閉するパターンに対して不利状態の姿勢(詳細は後述する)となるパターンである。振分体姿勢パターン番号「DP2」は、開閉体40が1回開閉するパターンに対して有利状態の姿勢(詳細は後述する)となるパターンである。振分体姿勢パターン番号「DP3」は、開閉体40が2回開閉するパターンに対して、開閉体40の1回目および2回目の開閉時に不利状態の姿勢となるパターンである。振分体姿勢パターン番号「DP4」は、開閉体40が2回開閉するパターンに対して、開閉体40の1回目の開閉時に不利状態、2回目の開閉時に有利状態の姿勢となるパターンである。
振分体50の姿勢パターン「DP1」および「DP3」はともに不利状態の姿勢であるものの、開閉体40が2回開閉する分だけ、振分体50の姿勢パターン「DP1」よりも「DP2」の方が有利となる。振分体50の姿勢パターン「DP2」および「DP4」はともに有利状態の姿勢であるものの、開閉体40が2回開閉する分だけ、振分体50の姿勢パターン「DP2」よりも「DP4」の方が有利となる。したがって、振分体50の姿勢パターンは、「DP1」より「DP3」の方が有利であり、「DP3」より「DP2」の方が有利であり、「DP2」より「DP4」の方が有利となる。
開閉体開閉パターン番号「GP1」かつ振分体姿勢パターン決定乱数「0〜94」には、項目「振分体姿勢パターン番号」に設定された「DP1」が対応付けられている。
開閉体開閉パターン番号「GP1」かつ振分体姿勢パターン決定乱数「95〜99」には、項目「振分体姿勢パターン番号」に設定された「DP2」が対応付けられている。
開閉体開閉パターン番号「GP2」かつ振分体姿勢パターン決定乱数「0〜94」には、項目「振分体姿勢パターン番号」に設定された「DP3」が対応付けられている。
開閉体開閉パターン番号「GP2」かつ振分体姿勢パターン決定乱数「95〜99」には、項目「振分体姿勢パターン番号」に設定された「DP4」が対応付けられている。
したがって、本実施形態による遊技機1000では、第1特別図柄抽選手段111Bによる第1特別図柄の当否抽選で小当りに当選したことを契機として実行される開閉体40の開閉パターンに応じて振分体50の姿勢パターンの選択確率が異なる。開閉体40の開閉パターンが「GP1」の場合には、振分体50の姿勢パターンは、95%(=(95/100)×100)の確率でDP1(不利状態)となり、5%(=(5/100)×100)の確率でDP2(有利状態)となる。開閉体40の開閉パターンが「GP2」の場合には、振分体50の姿勢パターンは、95%(=(95/100)×100)の確率でDP3(不利状態)となり、5%(=(5/100)×100)の確率でDP4(有利状態)となる。
図15(b)は、第2特別図柄の変動演出の終了後であって第2特別図柄抽選手段111Cによる当否抽選で小当りに当選したことに基づいて実行される小当り遊技における開閉体40の開閉動作に合わせて動作する振分体50の姿勢パターンを決定するための第2特図用振分体姿勢パターン決定テーブルの一例を示している。図15(b)に示すように、第2特図用振分体姿勢パターン決定テーブルは、「開閉体開閉パターン番号」と「振分体姿勢パターン決定乱数」と「振分体姿勢パターン番号」の3つの項目に区分されている。項目「開閉体開閉パターン番号」は、図14(b)に示す第2特図用開閉体開閉パターン決定テーブルを参照して決定された開閉体40の開閉パターンの番号を示している。項目「振分体姿勢パターン決定乱数」は、第2始動口検出器901で遊技球が検出された際に振分体姿勢パターン用乱数生成手段により生成される振分体姿勢パターン用乱数を示している。項目「振分体姿勢パターン番号」は、第2特別図柄の変動演出が終了した後に実行される振分体50の姿勢パターンの番号を示している。
項目「開閉体開閉パターン番号」には、図14(b)に示す第2特図用開閉体開閉パターン決定テーブルを参照して選択し得る開閉体の開閉パターンの番号が設定されている。本実施形態では、項目「開閉体開閉パターン番号」には、「GP1」および「GP2」が設定されている。項目「振分体姿勢パターン決定乱数」には、第2特別図柄抽選手段111Cによる第2特別図柄に係る当否の電子抽選で小当りに当選した際に取得される振分体姿勢パターン用乱数(乱数範囲は0〜99)と比較する数値が項目「開閉体開閉パターン番号」に設定された開閉体40の開閉パターン番号に対応付けて設定されている。
項目「振分体姿勢パターン番号」には、項目「開閉体開閉パターン番号」に設定された開閉体40の開閉パターン番号および項目「振分体姿勢パターン決定乱数」に設定された比較数値に対応付けて振分体50の姿勢パターン番号として「DP1」、「DP2」、「DP3」および「DP4」が設定されている。第2特図用開閉体開閉パターン決定テーブルにおいて設定される振分体50の姿勢パターン番号「DP1」、「DP2」、「DP3」および「DP4」は、第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブルにおいて設定される振分体50の姿勢パターン番号「DP1」、「DP2」、「DP3」および「DP4」と同様であるため、説明は省略する。
開閉体開閉パターン番号「GP1」かつ振分体姿勢パターン決定乱数「0〜4」には、項目「振分体姿勢パターン番号」に設定された「DP1」が対応付けられている。
開閉体開閉パターン番号「GP1」かつ振分体姿勢パターン決定乱数「5〜99」には、項目「振分体姿勢パターン番号」に設定された「DP2」が対応付けられている。
開閉体開閉パターン番号「GP2」かつ振分体姿勢パターン決定乱数「0〜4」には、項目「振分体姿勢パターン番号」に設定された「DP3」が対応付けられている。
開閉体開閉パターン番号「GP2」かつ振分体姿勢パターン決定乱数「5〜99」には、項目「振分体姿勢パターン番号」に設定された「DP4」が対応付けられている。
したがって、本実施形態による遊技機1000では、第2特別図柄抽選手段111Cによる第2特別図柄に係る当否の電子抽選で小当りに当選したことを契機とする第2特別図柄の変動演出の後に実行される開閉体40の開閉パターンに応じて振分体50の姿勢パターンの選択確率が異なる。開閉体40の開閉パターンが「GP1」の場合には、振分体50の姿勢パターンは、5%(=(5/100)×100)の確率でDP1(不利状態)となり、95%(=(95/100)×100)の確率でDP2(有利状態)となる。開閉体40の開閉パターンが「GP2」の場合には、振分体50の姿勢パターンは、5%(=(5/100)×100)の確率でDP3(不利状態)となり、95%(=(95/100)×100)の確率でDP4(有利状態)となる。
このように、遊技機1000では、第1始動口2A,2Bに入賞した場合に小当りに当選して振分体50の姿勢が有利状態になる確率は、開閉体40の開閉回数によらず5%に設定されているのに対し、第2始動口9に入賞した場合に小当りに当選して振分体50の姿勢が有利状態になる確率は、開閉体40の開閉回数によらず95%に設定されている。このため、遊技機1000は、始動口の入賞に関し、第2始動口9の方が第1始動口2A,2Bよりも優位性を持たせている。
次に、振分体50の姿勢制御について図16を用いて説明する。図16中の横軸は、時間を表し、縦軸は振分体の回転速度を表している。
図16に示すように、振分体50の姿勢制御は、振分体50の姿勢が取込口53を前方に向けた有利姿勢で時刻Tsまで停止し、次に所定の加速度で時計回りに振分体50が回転を開始し、次に振分体50の回転速度が一定し、次に所定の加速度で振分体50の時計回りの回転速度が減速し、最後に前回と同じ有利姿勢で振分体50が停止する、という姿勢制御である。振分体50の姿勢制御において、振分体50の姿勢が取込口53を前方に向けた有利姿勢で時刻0から時刻Tsまで停止した状態は有利状態であり、時刻Tsの経過時点から前回と同じ有利姿勢に停止する時刻Teまでの振分体50の状態は不利状態である。振分体制御手段122は、振分体50の姿勢制御を行う際、振分体姿勢検出器500の状態および主制御処理部100のCPU101のクロック周波数に基づき一定時間だけ振分体50の有利姿勢を維持し、その後、一定時間を掛けて振分体50を1回転させるようになっている。また、第1特別図柄抽選手段111Bまたは第2特別図柄抽選手段111Cによる抽選で小当りに当選したことを契機とする第1特別図柄または第2特別図柄の変動演出の後では、振分体制御手段122は、振分体姿勢検出器500の状態、主制御処理部100のCPU101のクロック周波数および選択した振分体生成パターン番号に基づいて、振分体50の姿勢を制御する。
(遊技制御処理)
次に、本実施形態による遊技機1000に備えられた主制御処理部100で実行される遊技制御処理について、図1から図16を参照しつつ図17から図26を用いて説明する。主制御処理部100に設けられたCPU101は、所定の動作クロック(例えば2ミリ秒)で1サイクルを実行可能であってROM103に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図17に示す遊技制御処理を実行する。
(ステップS10)
CPU101が遊技制御処理を開始すると、図17に示すように、まず、ステップS10に移行する。ステップS10では、乱数更新処理が実行され、ステップS20に処理が移行される。具体的に、ステップS10においてCPU101は、普通図柄当否用乱数、第1特別図柄当否用乱数、第2特別図柄当否用乱数、普図変動パターン用乱数、第1特図変動パターン用乱数、第2特図変動パターン用乱数、開閉体開閉パターン用乱数、振分体姿勢パターン用乱数および可動片開閉パターン用乱数の各乱数の初期値更新乱数を更新する。さらに、ステップS10においてCPU101は、普通図柄当否用乱数、第1特別図柄当否用乱数、第2特別図柄当否用乱数、普図変動パターン用乱数、第1特図変動パターン用乱数、第2特図変動パターン用乱数、開閉体開閉パターン用乱数、振分体姿勢パターン用乱数および可動片開閉パターン用乱数の各乱数に「1」を加算して各乱数の値を更新する。更新後の値が前回設定した初期値更新乱数に対して1周した場合には、この1周した乱数の値が今回更新した初期値更新乱数に更新される。例えば、普通図柄当否用乱数の前回設定した初期値更新乱数が「0」であり、「1」加算後の乱数の値が「299」であったとする。普通図柄当否用乱数の範囲は0〜299であるため、普通図柄用乱数は1周したことになる。ここで、普通図柄用乱数について、今回更新した初期値更新乱数が「100」であったとすると、普通図柄用乱数は、この初期値更新乱数の「100」に更新される。このように、初期値更新乱数を用いて各乱数を初期化することにより、各乱数のランダム性が担保される。
(ステップS20)
ステップS20では、スイッチ入力処理が実行され、ステップS30に処理が移行される。具体的に、ステップS20においてCPU101は、普通電動役物検出器200A,200B、第1始動口検出器201A,201B、第2始動口検出器901、一般入賞口検出器300、大入賞口検出器400A,400B、振分体姿勢検出器500、特別領域検出器600および排出球検出器700から検出信号を受信したか否かを判断する。CPU101は、これらの検出器からの検出信号を受信した場合には、受信した検出信号を出力した検出器に関し信号検出を示す情報をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。例えば、CPU101は、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aから検出信号を受信したと判断すると、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aに関し信号検出を示す情報をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。
(ステップS30)
ステップS30では、普通図柄制御処理が実行され、ステップS40に処理が移行される。普通図柄制御処理の詳細については後述する。
(ステップS40)
ステップS40では、第1特別図柄制御処理が実行され、ステップS50に処理が移行される。第1特別図柄制御処理の詳細については後述する。
(ステップS50)
ステップS50では、第2特別図柄制御処理が実行され、ステップS60に処理が移行される。第2特別図柄制御処理の詳細については後述する。
(ステップS60)
ステップS60では、大当り遊技制御処理が実行され、ステップS70に処理が移行される。大当り遊技は、具体的には、開閉体40による大入賞口Dの開閉を一定の時間間隔で繰り返すこと、例えば開閉体40が1秒間開いて0.5秒間閉じることを繰り返すことを、最初の大入賞口Dの開放時点から、予め設定された上限時間(例えば30秒)が経過するまで、または2つの大入賞口Dへの遊技球の入賞個数の合計が予め設定された上限入賞個数(例えば10個)に達するまで行う遊技である。
ステップS60では、開閉体制御手段113Aは、大当り遊技の際、主制御処理部100を機能モジュールとして有するCPU101のクロック周波数に基づき開閉体用ソレノイドSol1を制御して、開閉体40を1秒間開かせ0.5秒間閉じさせる。また、開閉体制御手段113Aは、開閉体40の開閉動作の制御に並行してCPU101のクロック周波数に基づき上限時間(30秒)の計時を行うようになっている。また、開閉体制御手段121は、2つの大入賞口Dへの遊技球の入賞個数が上限入賞個数(10個)に達したことを大入賞口検出器400A,400Bからの検出信号の入力回数に基づき判定するようになっている。
また、ステップS60においてCPU101は、大当り遊技を開始するに当たって、大当り遊技の実行回数を決定する。例えばCPU101は、特別領域検出器600において特別領域V1の遊技球の通過が検出された際に、大当り遊技実行回数決定用乱数を取得しておき、取得した大当り遊技実行回数決定用乱数をROM103に記憶された大当り遊技実行回数決定用テーブル(図示しない)に参照させて大当り遊技の実行回数を決定するようになっている。さらに、ステップS60においてCPU101は、大当り遊技を開始する際に、RAM105の所定の記憶領域に設けられ大当り遊技が実行中であることを示す大当り遊技実行中フラグをオン状態に設定する。大当り遊技実行中フラグは、オン状態であると大当り遊技の実行期間であることを示し、オフ状態であると大当り遊技の実行期間でないことを示す。
大当り遊技中に特別領域V1に遊技球が再び入賞せずにステップS60において決定された実行回数の大当り遊技が終了したこと、および、継続回数カウント手段114がカウントした継続回数が大当り遊技を継続可能な回数の最大値に到達していることのいずれの状態を満たしていると、CPU101がステップS60において判断すると、開閉体用ソレノイドSol1への通電を終了して開閉体40を閉状態にするとともに、RAM105の所定の記憶領域に設けられた大当り遊技実行中フラグをオフ状態に設定する。
(ステップS70)
ステップS70では、賞球払出処理が実行され、ステップS80に処理が移行される。具体的に、ステップS70においてCPU101は、ステップS10のスイッチ入力処理の結果に基づいて、普通電動役物検出器200A,200B、第1始動口検出器201A,201B、第2始動口検出器901および一般入賞口検出器300から検出信号が入力されたか否かを判定する。CPU101は、普通電動役物検出器200A,200B、第1始動口検出器201A,201B、第2始動口検出器901および一般入賞口検出器300のいずれかから検出信号が入力されたと判定した場合には、賞球払出装置150に賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM105の所定領域に格納する。
(ステップS80)
ステップS80では、ポート出力処理が実行され、処理がステップS90に移行する。具体的に、ステップS80のポート出力処理では、出力ポート109を介して、RAM105の所定の記憶領域に格納されている制御コマンドを、この制御コマンドに対応する相手に出力する。この制御コマンドは、ステップS30からステップS70の少なくともいずれか1つにおいて生成される。例えば、ステップS80のポート出力処理では、図柄表示制御処理部100A、演出制御処理部100Bおよび払出制御処理部100Cのそれぞれに対して制御コマンドが出力される。また、ステップS80のポート出力処理では、可動入賞装置1および可動片用ソレノイドSol3のそれぞれに対して制御信号が出力される。例えば、ステップS70において生成された賞球払出装置150に賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドは、ステップS80において出力ポート109を介して払出制御処理部100Cに出力される。払出制御処理部100Cは、入力された制御コマンドに基づいて賞球払出装置150を制御する。
(ステップS90)
ステップS90では、エラー管理処理が実行され、遊技制御処理が終了する。具体的に、ステップS90においてCPU101は、エラー検出が検出していないかを判断し、エラーが検出されていると判断した場合には、演出制御処理部100Bを制御して表示灯PLやスピーカSPでエラー報知したりホールコンピュータにエラーの発生を通知したりする。また、ステップS90においてCPU101は、報知したエラーが解除された場合には、エラー解除処理を実行する。
(普通図柄制御処理)
次に、CPU101が実行する遊技制御処理におけるステップS30の普通図柄制御処理について、図9から図13を参照しつつ図18を用いて具体的に説明する。
(ステップS301)
普通図柄制御処理(ステップS30)が開始されると、図18に示すように、まず、ステップS301では、普通電動役物の動作期間、すなわち第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bが開閉動作する普図当り遊技の実行期間であるか否かが判定され、普通電動役物の動作期間でないと判定されると(No)、ステップS303に処理が移行し、普通電動役物の動作期間であると判定されると(Yes)、後述するステップS303からステップS317の処理を実行せずにステップS319に処理が移行される。
具体的に、ステップS301においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普通電動役物の動作中フラグ(以下、「普通電動役物動作中フラグ」と称する場合がある)がオン状態か否かを判定する。ここで、普通電動役物動作中フラグは、普通電動役物が動作期間、すなわち第2始動口9の可動片9A,9Bが開閉動作を実行する期間であるか否かを示すフラグである。普通電動役物動作中フラグは、オン状態であると普通電動役物の動作期間であることを示し、オフ状態であると普通電動役物の動作期間でないことを示す。このため、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普通電動役物動作中フラグがオン状態でないと判断すると普通電動役物の動作期間でないと判定し、ステップS307に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普通電動役物動作中フラグがオン状態であると判断すると普通電動役物の動作期間であると判定し、ステップS319に処理を移行する。
(ステップS303)
ステップS303では、普通図柄の変動演出の実行期間か否かが判定され、普通図柄の変動演出の実行期間でないと判定されると(No)、ステップS305に処理が移行され、普通図柄の変動演出の実行期間であると判定されると(Yes)、後述するステップS305およびステップS307の処理を実行せずにステップS309に処理が移行される。
具体的に、ステップS303においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普通図柄の変動中フラグ(以下、「普通図柄変動中フラグ」と称する場合がある)がオン状態か否かを判定する。ここで、普通図柄変動中フラグは、普通図柄の変動演出が実行される実行期間か否かを示すフラグである。普通図柄変動中フラグは、オン状態であると普通図柄の変動演出の実行期間であることを示し、オフ状態であると普通図柄の変動演出の実行期間でないことを示す。このため、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普通図柄変動中フラグがオン状態でないと判断すると普通図柄の変動演出の実行期間でないと判定し、ステップS305に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普通図柄変動中フラグがオン状態であると判断すると普通図柄の変動演出の実行期間であると判定し、ステップS309に処理を移行する。
(ステップS305)
ステップS305において、普通電動役物検出器200A,200Bからの検出信号が受信されているか否かが判定され、普通電動役物検出器200A,200Bからの検出信号が受信されていると判定されると(Yes)、ステップS307に処理が移行され、普通電動役物検出器200A,200Bからの検出信号が受信されていないと判定されると(No)、後述するステップS307からステップS323の処理が実行されずに普通電動役物制御処理が終了され、ステップS40(図17参照)に処理が移行される。具体的に、ステップS305においてCPU101は、普通電動役物検出器200Aまたは普通電動役物検出器200Bに関し信号検出を示す情報がRAM105の所定の記憶領域に記憶されているか否かを判定し、信号検出を示す情報がRAM105に記憶されている場合には、ステップS303に処理を移行し、信号検出を示す情報がRAM105に記憶されていない場合には、普通図柄制御処理を終了しステップS40に処理を移行する。
(ステップS307)
ステップS307では、ステップS305において検出が確認された、普通電動役物検出器200Aまたは普通電動役物検出器200Bでの遊技球の検出を契機とする普通図柄の変動演出の設定処理が実行され、ステップS309に処理が移行される。
具体的に、ステップS307において、まず、CPU101の機能モジュールの当否抽選手段111に含まれる機能ブロックの1つである普通図柄抽選手段111Aは、普通図柄に係る当否の電子抽選(すなわち普通図柄の当否抽選)を行う。普通図柄の当否抽選において、普通図柄抽選手段111Aは、普通電動役物検出器200Aまたは普通電動役物検出器200Bでの遊技球の検出時に普通図柄当否用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された普通図柄当否用乱数を読み出す。さらに、普通図柄抽選手段111Aは、ROM103に記憶された普図用当否抽選テーブル(図11(a))を参照し、RAM105から読み出した普通図柄当否用乱数が普図当りに当選しているか否かを判定する。普通図柄抽選手段111Aは、普図当りに当選したと判定したら、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普図抽選当りフラグをオン状態に設定し、かつ普図抽選はずれフラグをオフ状態に設定する。一方、普通図柄抽選手段111Aは、普図当りに当選しなかった(はずれ)と判定したら、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普図抽選はずれフラグをオン状態に設定し、かつ普図抽選当りフラグをオフ状態に設定する。
本実施形態では、普通図柄の当否抽選は、必ず普図当りに当選するため、ステップS307の処理が実行されると、必ず普図抽選当りフラグがオン状態に設定され、普図抽選はずれフラグはオフ状態が維持される。普図抽選当りフラグは、普通図柄抽選手段111Aによる普通図柄の当否抽選(以下、「普図抽選」と称する場合がある)の抽選結果が普図当りであるか否かを示すフラグである。普図抽選当りフラグは、オン状態であると最新の普図抽選の抽選結果が普図当りであることを示し、オフ状態であると最新の普図抽選の抽選結果が普図当りでないことを示している。普図抽選はずれフラグは、普図抽選の抽選結果が普図当りでない、すなわちはずれであるか否かを示すフラグである。普図抽選はずれフラグは、オン状態であると最新の普図抽選の抽選結果がはずれであることを示し、オフ状態であると最新の普図抽選の抽選結果がはずれでないことを示している。
ステップS307において、次に、CPU101の機能モジュールの変動パターン決定手段112に含まれる機能ブロックの1つである普図変動パターン決定手段112Aは、普通図柄の変動演出における普通図柄の変動パターンの普図変動パターン番号を決定する。普図変動パターン決定手段112Aは、普通電動役物検出器200Aまたは普通電動役物検出器200Bでの遊技球の検出時に普図変動パターン用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された普図変動パターン用乱数を読み出す。さらに、普図変動パターン決定手段112Aは、ROM103に記憶された普図用変動演出変動パターン決定テーブル(図12(a))を参照し、RAM105から読み出した普図変動パターン用乱数に対応付けられた普図変動パターン番号を決定する。普図変動パターン決定手段112Aは、決定した普図変動パターン番号をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。本実施形態では、普図用変動演出変動パターン決定テーブルに設定された普図変動パターン番号は「NP1」のみであるため、普図変動パターン決定手段112Aは、必ず普図変動パターン番号を「NP1」に決定し、RAM105の所定の記憶領域に普図変動パターン番号として「NP1」を記憶する。
ステップS307において、次に、普図変動パターン決定手段112Aは、決定した普図変動パターン番号と、普通図柄抽選手段111Aによる当否抽選結果とに基づいて、普通図柄の変動演出が終了した後に普通図柄表示装置7に停止表示させる図柄を決定し、決定した図柄をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。本実施形態では、普通図柄抽選手段111Aによる抽選が必ず普図当りとなるため、普通図柄の変動演出が終了した後に普通図柄表示装置7に停止表示される図柄も必ず普図当りを報知するための図柄となる。
ステップS307において、次に、CPU101は、普通図柄の変動演出の実行期間を計測するための変動タイマ(以下、「普図変動演出用タイマ」と称する場合がある)の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する。本実施形態による遊技機1000では、例えば図17に示す遊技制御処理が実行される毎に変動タイマのカウント値が「1」減算される。このため、普図変動演出用タイマのカウント値の初期値は、普図変動パターン決定手段112Aが決定した普図変動パターン番号に対応する普通図柄の変動演出の実行期間を遊技制御処理の実行頻度(本実施形態では2ミリ秒)で除算した値となる。
ステップS307において、次に、CPU101は、当否抽選結果、普図変動パターン番号、普図変動演出用タイマのカウント値および普通図柄の変動開始の情報を含む普通図柄の変動開始コマンドを作成し出力ポート109にセットする。さらに、ステップS307において、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられ普通図柄の変動演出が実行中であることを示す普図変動演出実行中フラグをオン状態に設定する。
ステップS307において出力ポート109にセットされた普通図柄の変動開始コマンドは、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において図柄表示制御処理部100Aに送信される。図柄表示制御処理部100Aに設けられた普通図柄変動演出制御部100A−2は、受信した普通図柄の変動開始コマンドに含まれる情報に基づいて、普通図柄表示装置7を制御して普通図柄の変動演出を開始する。
(ステップS309)
ステップS309では、普通図柄の変動期間が満了しているか否かが判定され、普通図柄の変動期間が満了していると判定されたら(Yes)、ステップS311に処理が移行し、普通図柄の変動期間が満了していないと判定されたら(No)、ステップS313に処理が移行する。具体的に、ステップS309においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された普図変動演出用タイマのカウント値が「0」であるか否かを判断する。CPU101は、RAM105に記憶された普図変動演出用タイマのカウント値が「0」であって普通図柄の変動期間が満了していると判定すると、ステップS311に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105に記憶された普図変動演出用タイマのカウント値が「0」以外であって普通図柄の変動期間が満了していないと判定すると、ステップS313に処理を移行する。
(ステップS311)
ステップS311では、普通図柄の変動演出の終了処理が実行され、ステップS315に処理が移行する。具体的に、ステップS311においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普図変動演出実行中フラグをオフ状態に設定する。さらに、CPU101は、普通図柄の変動演出の変動停止の情報と、RAM105に記憶されている停止図柄の情報とを含む普通図柄の変動終了コマンドを作成し出力ポート109にセットする。
ステップS311において出力ポート109にセットされた変動終了コマンドは、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において図柄表示制御処理部100Aに送信される。図柄表示制御処理部100Aの普通図柄変動演出制御部100A−2は、受信した変動終了コマンドに含まれる情報に基づいて、普通図柄表示装置7を制御して普通図柄の変動演出を停止するとともに、停止図柄を普通図柄表示装置7に停止表示する。これにより、普通図柄の変動演出が終了する。
(ステップS313)
一方、ステップS309の次のステップS313では、普通図柄の変動時間の更新処理が実行され、普通図柄制御処理が終了されてステップS40(図17参照)に処理が移行される。具体的に、CPU101は、RAM105に記憶された普図変動演出用タイマのカウント値を読み出し、読み出したカウント値から「1」減算し、減算後のカウント値をRAM105に記憶し直す。また、CPU101は、普通図柄の変動開始コマンドを出力ポート109にセットしていない場合には、減算後、すなわち更新後の普図変動演出用タイマのカウント値の情報を含む普通図柄の変動中コマンドを出力ポート109にセットする。
ステップS313において出力ポート109にセットされた普通図柄の変動中コマンドは、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において図柄表示制御処理部100Aに送信される。図柄表示制御処理部100Aに設けられた普通図柄変動演出制御部100A−2は、受信した普通図柄の変動中コマンドに含まれる普図変動演出用タイマのカウント値に基づいて、普通図柄表示装置7を制御して普通図柄の変動演出を継続する。
(ステップS315)
ステップS315では、普通図柄の当否抽選(すなわち普図抽選)の抽選結果は当りであるか否かが判定され、普図抽選の抽選結果が普図当りであると判定されたら(Yes)、ステップS317に処理が移行し、普図抽選の抽選結果が普図当りでない(はずれである)と判定されたら(No)、後述するステップS317からステップS323の処理が実行されずに普通図柄制御処理が終了され、ステップS40(図17参照)に処理が移行する。
具体的に、ステップS315においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された普図抽選当りフラグを読み出し、普図抽選当りフラグの状態を判断する。CPU101は、普図抽選当りフラグがオン状態である場合に、普図抽選の抽選結果が普図当りであると判定し、普図抽選当りフラグがオフ状態である場合には普図当りでないと判定するようになっている。
(ステップS317)
ステップS317では、普通図柄の変動演出の終了後に実行する普通電動役物の設定処理が実行され、ステップS319に処理が移行する。具体的に、ステップS317において、まず、CPU101の機能モジュールの役物制御手段113に含まれる機能ブロックの1つである可動片制御手段113Dは、可動片9A,9Bの可動片開閉パターン番号を決定する。可動片制御手段113Dは、第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bでの遊技球の検出時に可動片開閉パターン用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された可動片開閉パターン用乱数を読み出す。さらに、可動片制御手段113Dは、ROM103に記憶された可動片開閉パターン決定テーブル(図13参照)を参照し、RAM105から読み出した可動片開閉パターン用乱数に対応付けられた可動片開閉パターン番号を決定する。可動片制御手段113Dは、決定した可動片開閉パターン番号をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。本実施形態では、可動片開閉パターン決定テーブルに設定された可動片開閉パターン番号は「MP1」のみであるため、可動片制御手段113Dは、必ず可動片開閉パターン番号を「MP1」に決定し、RAM105の所定の記憶領域に可動片開閉パターン番号として「MP1」を記憶する。
ステップS317において、次に、CPU101は、可動片9A,9Bの開閉動作期間を計測するための変動タイマ(以下、「普電役物動作用タイマ」と称する場合がある)の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する。本実施形態による遊技機1000では、例えば図17に示す遊技制御処理が実行される毎に普電役物動作用タイマのカウント値が「1」減算される。このため、普電役物動作用タイマのカウント値の初期値は、可動片制御手段113Dが決定した可動片開閉パターン番号に対応する可動片9A,9Bの開閉動作の実行期間を遊技制御処理の実行頻度(本実施形態では2ミリ秒)で除算した値となる。
さらに、ステップS317においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普通電動役物動作中フラグをオン状態に設定する。
CPU101は、RAM105に記憶した可動片開閉パターン番号と、普電役物動作用タイマのカウント値とに基づいて、可動片9A,9Bを駆動する可動片用ソレノイドSol3を制御するための可動片制御信号をステップS80のポート出力処理(図17参照)が実行される毎に出力する。例えば、CPU101は、可動片開閉パターン番号と、普電役物動作用タイマのカウント値とに基づいて、現時点が可動片9A,9Bを閉状態に制御する期間であると判定すると、ポート出力処理において、可動片用ソレノイドSol3を閉状態とするための可動片制御信号を可動片用ソレノイドSol3に対して出力ポート109を介して出力する。また例えば、CPU101は、可動片開閉パターン番号と、普電役物動作用タイマのカウント値とに基づいて、現時点が可動片9A,9Bを開状態に制御する期間であると判定すると、ポート出力処理において、可動片用ソレノイドSol3を開状態とするための可動片制御信号を可動片用ソレノイドSol3に対して出力ポート109を介して出力する。
(ステップS319)
ステップS319では、普通電動役物の動作期間が満了したか否かが判定され、普通電動役物の動作期間が満了したと判定されたら(Yes)、ステップS321に処理が移行され、普通電動役物の動作期間が満了していないと判定されたら(No)、ステップS323に処理が移行する。具体的に、ステップS319においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された普電役物動作用タイマのカウント値が「0」であるか否かを判断する。CPU101は、RAM105に記憶された普電役物動作用タイマのカウント値が「0」であって第2始動口9の可動片9A,9Bの開閉動作期間が満了していると判定すると、ステップS321に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105に記憶された普電役物動作用タイマのカウント値が「0」以外であって第2始動口9の可動片9A,9Bの開閉動作期間が満了していないと判定すると、ステップS323に処理を移行する。
(ステップS321)
ステップS321では、普通電動役物の動作の終了処理が実行され、普通図柄制御処理が終了されてステップS40(図17参照)に処理が移行する。具体的に、ステップS321においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普通電動役物動作中フラグをオフ状態に設定する。さらに、CPU101は、第2始動口9の可動片9A,9Bを閉状態とする信号レベルの可動片制御信号の出力準備を行う。
普通電動役物動作中フラグをオフ状態に設定したステップS321の処理の次に実行するステップS80において、CPU101は、第2始動口9の可動片9A,9Bを閉状態とする信号レベルの可動片制御信号を出力ポート109を介して可動片用ソレノイドSol3に出力する。これにより、可動片9A,9Bは閉状態となって普通電動役物の動作が終了する。
(ステップS323)
一方、ステップS319の次のステップS323では、普通電動役物の動作時間の更新処理が実行され、普通図柄制御処理が終了されてステップS40(図17参照)に処理が移行する。具体的に、CPU101は、RAM105に記憶された普電役物動作用タイマのカウント値を読み出し、読み出したカウント値から「1」減算し、減算後のカウント値をRAM105に記憶し直す。
以上説明したように、普通図柄制御処理では、第1始動口検出器201A,201Bによる遊技球の検出を契機とする、普通図柄に係る抽選処理、普通図柄の変動演出および普通電動役物の動作に関する処理が実行される。また、普通図柄に係る抽選処理が実行される条件は、普通図柄の変動演出および普通電動役物の動作が実行されておらず(ステップS301のNo、ステップS303のNo)、かつ第1始動口検出器201A,201Bによって第1始動口2Aまたは第1始動口2Bへの遊技球の入球が検出されていない(ステップS305のYes)ことである。
(第1特別図柄制御処理)
次に、遊技制御処理におけるステップS40の第1特別図柄制御処理(図17参照)について、図9から図12を参照しつつ図19から図23を用いて説明する。
(ステップS401)
図19に示すように、第1特別図柄制御処理(ステップS40)が開始されると、まず、ステップS301において、可動入賞装置1による大当り遊技の実行期間であるか否かが判定され、大当り遊技の実行期間でないと判定されると(No)、ステップS403に処理が移行され、大当り遊技の実行期間であると判定されると(Yes)、後述するステップS403からステップS435までの処理が実行されずに第1特別図柄制御処理が終了され、ステップS40の第2特別図柄制御処理(図17参照)に処理が移行される。
具体的に、ステップS401においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた大当り遊技中フラグがオン状態か否かを判定する。ここで、大当り遊技中フラグは、可動入賞装置1による大当り遊技が実行中であるか否かを示すフラグである。大当り遊技中フラグは、オン状態であると可動入賞装置1の開閉体40が所定回数繰り返し開閉する大当り遊技が実行中であることを示し、オフ状態であると可動入賞装置1による大当り遊技が実行中でないことを示す。このため、CPU101は、大当り遊技中フラグがオン状態でないと判断すると可動入賞装置1による大当り遊技が実行中でないと判定し、ステップS403に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた大当り遊技中フラグがオン状態であると判断すると可動入賞装置1による大当り遊技が実行中であると判定し、第1特別図柄制御処理に関する処理を実行する必要がないと判断して第1特別図柄制御処理を終了する。
このように、本実施形態による遊技機1000は、大当り遊技の実行期間における第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bでの遊技球の検出については第1特別図柄の当否抽選を含む第1特別図柄制御処理を実行せずに破棄するように構成されている。
(ステップS403)
ステップS403では、第1始動口検出器201A,201Bからの検出信号が受信されているか否かが判定され、第1始動口検出器201A,201Bからの検出信号が受信されていると判定されると(Yes)、ステップS405に処理が移行され、第1始動口検出器201A,201Bからの検出信号が受信されていないと判定されると(No)、ステップS409に処理が移行される。具体的に、ステップS403においてCPU101は、第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bからの検出信号の受信を示す情報がRAM105の所定の記憶領域に記憶されているか否かを判定し、検出信号の受信を示す情報がRAM105に記憶されている場合には、ステップS405に処理を移行し、検出信号の受信を示す情報がRAM105に記憶されていない場合には、ステップS405に処理を移行する。
(ステップS405)
ステップS405では、可動入賞装置1に設けられた開閉体40の動作期間であるか否かが判定され、開閉体40の動作期間でないと判定されると(No)、ステップS407に処理が移行され、開閉体40の動作期間であると判定されると(Yes)、後述するステップS407からステップS425までの処理が実行されずにステップS427に処理が移行される。
具体的にステップS405においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた開閉体の動作中フラグ(以下、「開閉体動作中フラグ」と称する場合がある)がオン状態か否かを判定する。ここで、開閉体動作中フラグは、開閉体40が動作する動作期間であるか否かを示すフラグである。開閉体動作中フラグは、オン状態であると開閉体40の動作期間であることを示し、オフ状態であると開閉体40の動作期間でないことを示す。また、本実施形態による遊技機1000では、開閉体動作中フラグとして、第1特別図柄の変動演出の終了後に引き続いて開始される開閉体40の動作期間を示す「第1開閉体動作中フラグ」と、第2特別図柄の変動演出の終了後に引き続いて開始される開閉体40の動作期間を示す「第2開閉体動作中フラグ」とが準備されている。ステップS405においてCPU101は、第1開閉体動作中フラグがオン状態か否かを判定し、第1開閉体動作中フラグがオン状態でないと判定すると(No)、ステップS407に処理を移行し、開閉体動作中フラグがオン状態であると判定すると(Yes)、ステップS427に処理を移行する。
このように、本実施形態による遊技機1000は、第1特別図柄の変動演出の終了後に実行された開閉体40の動作期間おける第1始動口検出器201Aまたは第2始動口検出器201Bの遊技球の検出については、後述するステップS411の処理を行わないことによって、第1特別図柄の当否抽選を実行せずに破棄するように構成されている。
(ステップS407)
ステップS407では、第1特別図柄の変動演出の実行期間であるか否かが判定され、第1特別図柄の演出演出の実行期間でないと判定されると(No)、ステップS411に処理が移行され、第1特別図柄の変動演出の実行期間であると判定されると(Yes)、後述するステップS411を実行せずにステップS413に処理が移行される。
具体的に、ステップS407においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特別図柄の変動中フラグ(以下、「第1特図変動中フラグ」と称する場合がある)がオン状態か否かを判定する。ここで、第1特図変動中フラグは、第1特別図柄の変動演出の実行期間であるか否かを示すフラグである。第1特図変動中フラグは、オン状態であると第1特別図柄の変動演出の実行期間であることを示し、オフ状態であると第1特別図柄の変動演出の実行期間でないことを示す。なお、第1特別図柄の変動演出の実行期間は、第1特別図柄が変動可能な期間である。このため、CPU101は、第1特図変動中フラグがオン状態でないと判断すると第1特別図柄の変動演出が実行中でないと判定し、ステップS411に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特図変動中フラグがオン状態であると判断すると第1特別図柄の変動演出が実行中であると判定し、ステップS413に処理を移行する。
(ステップS409)
ステップS409では、第1特図変動中フラグがオン状態か否かが判定され、第1特図変動中フラグがオン状態でないと判定されると(No)、ステップS413に処理が移行され、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定されると(Yes)、ステップS425に処理が移行する。
ステップS409における処理は、ステップS407における処理と同様であるが、第1特図変動中フラグの状態に応じて移行される次の処理(ステップ)が異なる。ステップS409においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特図変動中フラグがオン状態であると判断すると第1特別図柄の変動演出が実行中であると判定し、ステップS413に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特図変動中フラグがオン状態でないと判断すると第1特別図柄の変動演出が実行中でないと判定し、ステップS413に処理を移行する。
ステップS407およびステップS409はいずれも、第1特別図柄の変動演出の実行期間、すなわち第1特別図柄の変動演出が実行中であるか否かを判定する処理である。ステップS407は、ステップS403において検出された第1始動口2A,2Bへの遊技球の入賞に基づく第1特別図柄の変動演出を開始するか否かの判断基準となる処理であるのに対し、ステップS409は、すでに実行中の第1特別図柄の変動演出が存在するか否かを判断する処理である点において相違する。
(ステップS411)
ステップS411では、第1特別図柄変動の設定処理が実行され、ステップS413に処理が移行される。第1特別図柄変動の設定処理の詳細は後述する。
(ステップS413)
ステップS413では、第1特別図柄の変動期間が満了しているか否かが判定され、第1特別図柄の変動期間が満了していると判定されたら(Yes)、ステップS415に処理が移行され、第1特別図柄の変動期間が満了していないと判定されたら(No)、ステップS417に処理が移行される。具体的に、ステップS413においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値が「0」であるか否かを判断する。CPU101は、RAM105に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値が「0」であって第1特別図柄の変動期間が満了していると判定すると、ステップS415に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値が「0」以外であって第1特別図柄の変動期間が満了していないと判定すると、ステップS417に処理を移行する。
(ステップS415)
ステップS415では、第1特図変動中フラグがオフ状態に設定され、ステップS423に処理が移行される。具体的に、ステップS415においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特別図柄の実行中フラグをオフ状態に設定し、ステップS415に処理を移行する。
(ステップS417)
ステップS413の次のステップS417では、第1特別図柄の変動時間の更新処理が実行され、ステップS419に処理が移行される。第1特別図柄の変動時間の更新処理の詳細は後述する。
(ステップS419)
ステップS419では、第1特図変動中フラグがオン状態か否かが判定され、第1特図変動中フラグがオン状態でないと判定されると(No)、ステップS421に処理が移行され、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定されると(Yes)、後述するステップS421からステップS335の処理が実行されずに第1特別図柄制御処理が終了され、ステップS50の第2特別図柄制御処理(図17参照)に処理が移行される。
ステップS419における処理は、ステップS407およびステップS409における処理と同様であるが、第1特図変動中フラグの状態に応じて移行される次の処理(ステップ)が異なる。ステップS419においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された第1特図変動中フラグがオン状態でないと判断すると第1特別図柄の変動演出が実行中でないと判定し、ステップS421に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された第1特図変動中フラグがオン状態であると判断すると第1特別図柄の変動演出が実行中であると判定し、第1特別図柄制御処理を終了する。
ステップS419は、後述する第1特別図柄の変動時間の更新処理(ステップS417)が実行された後の第1特図変動中フラグの状態がオン状態か否かを判定し、第1特図変動中フラグの状態に応じて、第1特別図柄の変動時間の更新処理の後に移行させる処理を判断するために実行される。
(ステップS421)
ステップS421では、第1特別図柄の変動終了フラグがオン状態に設定され、ステップS423に処理が移行される。第1特別図柄の変動終了フラグは、第1特別図柄の変動演出の終了タイミングであるか否かを示すフラグである。ここで、第1特別図柄の変動終了フラグは、オン状態であると第1特別図柄の変動演出の終了タイミングであることを示し、オフ状態であると第1特別図柄の変動演出の終了タイミングでないことを示す。
具体的に、ステップS421においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特別図柄の変動終了フラグをオン状態に設定し、ステップS423に処理を移行する。
(ステップS423)
ステップS423では、第1特別図柄の変動終了コマンドが作成され、ステップS425に処理が移行される。具体的に、ステップS423においてCPU101は、第1特別図柄の変動停止の情報と、RAM105に記憶されている停止図柄(詳細は後述する)の情報とを含む第1特別図柄の変動終了コマンドを作成し出力ポート109にセットする。
ステップS423において出力ポート109にセットされた第1特別図柄の変動終了コマンドは、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において図柄表示制御処理部100Aに送信される。図柄表示制御処理部100Aの特別図柄変動演出制御部100A−1は、受信した第1特別図柄の変動終了コマンドに含まれる情報に基づいて、第1特別図柄表示装置5を制御して第1特別図柄の変動演出を停止するとともに、停止図柄を第1特別図柄表示装置5に停止表示する。これにより、第1特別図柄の変動演出が終了する。
(ステップS425)
ステップS425では、第1特別図柄の小当りフラグ(以下、「第1特図小当りフラグ」と称する場合がある)がオン状態か否かが判定され、第1特図小当りフラグがオン状態であると判定されると(Yes)、ステップS427に処理が移行され、第1特図小当りフラグがオン状態でなくオフ状態であると判定されると(No)、後述するステップS427からステップS335までの処理が実行されずに第1特別図柄制御処理が終了され、ステップS50の第2特別図柄制御処理(図17参照)に処理が移行される。第1特図小当りフラグは、第1特別図柄抽選手段111B(図10参照)による当否抽選(以下、「第1特図抽選」と称する場合がある)の抽選結果が小当りであるか否かを示すフラグである。第1特図小当りフラグは、オン状態であると最新の第1特図抽選の抽選結果が小当りであることを示し、オフ状態であると最新の第1特図抽選の抽選結果が小当りでないことを示す。
具体的に、ステップS425においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された第1特図小当りフラグを読み出し、第1特図小当りフラグの状態を判断する。CPU101は、第1特図小当りフラグがオン状態であると判定すると、ステップS427に処理を移行し、第1特図小当りフラグがオン状態でないと判定すると、第1特別図柄制御処理を終了するようになっている。
(ステップS427)
ステップS427では、可動入賞装置1に設けられた開閉体40の制御処理が実行され、ステップS429に処理が移行される。開閉体40の制御処理の詳細は後述する。
(ステップS429)
ステップS429では、可動入賞装置1に設けられた振分体50の制御処理が実行され、ステップS431に処理が移行される。振分体50の制御処理の詳細は後述する。
(ステップS431)
ステップS431では、振分体50の動作中フラグ(以下、「振分体動作中フラグ」と称する場合がある)がオフ状態か否かが判定され、振分体動作中フラグがオフ状態であると判定されると(Yes)、ステップS333に処理が移行され、振分体動作中フラグがオフ状態でないと判定されると(No)、後述するステップS433およびステップS435の処理が実行されずに第1特別図柄制御処理が終了され、ステップS50の第2特別図柄制御処理(図17参照)に処理が移行される。振分体動作中フラグは、振分体50の回転動作の実行期間であるか否かを示すフラグである。振分体動作中フラグは、オン状態であると振分体50のが回転動作の実行期間であることを示し、オフ状態であると振分体50の回転動作の実行期間でないことを示す。
具体的に、ステップS331においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作中フラグを読み出し、振分体動作中フラグの状態を判断する。CPU101は、振分体動作中フラグがオフ状態であると判定すると、ステップS433に処理を移行し、振分体動作中フラグがオフ状態でないと判定すると、第1特別図柄制御処理を終了するようになっている。
(ステップS433)
ステップS433では、開閉体40の動作中フラグ(以下、「開閉体動作中フラグ」と称する場合がある)がオフ状態か否かが判定され、開閉体動作中フラグがオフ状態であると判定されると(Yes)、ステップS435に処理が移行され、開閉体動作中フラグがオフ状態でないと判定されると(No)、後述するステップS435の処理が実行されずに第1特別図柄制御処理が終了され、ステップS50の第2特別図柄制御処理(図17参照)に処理が移行される。開閉体動作中フラグは、開閉体40の開閉動作期間であるか否かを示すフラグである。開閉体動作中フラグは、オン状態であると開閉体40の開閉動作期間であることを示し、オフ状態であると開閉体40の開閉動作期間でないことを示す。
具体的に、ステップS433においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された開閉体動作中フラグを読み出し、開閉体動作中フラグの状態を判断する。CPU101は、開閉体動作中フラグがオフ状態であると判定すると、ステップS435に処理を移行し、開閉体動作中フラグがオフ状態でないと判定すると、第1特別図柄制御処理を終了するようになっている。
(ステップS435)
ステップS435では、第1特図小当りフラグ、振分体50の動作終了フラグおよび開閉体40の動作終了フラグがオフ状態に設定されて第1特別図柄制御処理が終了され、ステップS50の第2特別図柄制御処理(図17参照)に処理が移行される。振分体50の動作終了フラグ(以下、「振分体動作終了フラグ」と称する)は、振分体50の回転動作期間が満了して振分体50が停止状態にあるか否かを示すフラグである。振分体動作終了フラグは、オン状態であると振分体50の回転動作期間中であって振分体50が停止状態にないことを示し、オフ状態であると振分体50の回転動作期間が満了して振分体50が停止状態にあることを示す。開閉体40の動作終了フラグ(以下、「開閉体動作終了フラグ」と称する)は、開閉体40の開閉動作期間が満了して開閉体40が停止状態にあるか否かを示すフラグである。開閉体動作終了フラグは、オン状態であると開閉体40の開閉動作期間中であって開閉体40が停止状態にないことを示し、オフ状態であると開閉体40の開閉動作期間が満了して開閉体40が停止状態にあることを示す。
具体的に、ステップS435においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特図小当りフラグ、振分体動作終了フラグおよび開閉体動作終了フラグのそれぞれをオフ状態に設定し、第1特別図柄制御処理を終了するようになっている。CPU101が第1特図小当りフラグ、振分体動作終了フラグおよび開閉体動作終了フラグをオフ状態に設定することにより、第1始動口2Aまたは第1始動口2Bに一の遊技球が入賞することを契機として開始される第1特別図柄の変動演出から小当り遊技の終了までの一の通常遊技が終了する。
次に、第1特別図柄制御処理におけるステップS411の第1特別図柄変動の設定処理について図20を用いて説明する。
(ステップS411−1)
第1特別図柄変動の設定処理(ステップS411)が開始されると、図20に示すように、まず、ステップS411−1では、第2特別図柄の変動演出の実行期間であるか否かが判定され、第2特別図柄の変動演出の実行期間であると判定されると(Yes)、ステップS411−3に処理が移行され、第2特別図柄の変動演出の実行期間でないと判定されると(No)、後述するステップS411−3の処理を実行せずにステップS411−7に処理が移行される。
具体的に、ステップS411−1においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第2特別図柄の変動中フラグ(以下、「第2特図変動中フラグ」と称する場合がある)がオン状態か否かを判定する。ここで、第2特図変動中フラグは、第2特別図柄の変動演出の実行期間であるか否かを示すフラグである。第2特図変動中フラグは、オン状態であると第2特別図柄の変動演出の実行期間であることを示す。一方、第2特別変動中フラグは、オフ状態であると第2特別図柄の変動演出の実行期間でないことを示す。第2特別図柄の変動演出の実行期間は、第2特別図柄表示装置6が第2特別図柄の変動演出を実行している期間に相当する。このため、CPU101は、第2特図変動中フラグがオン状態であると判断すると、第2特別図柄の変動演出の実行期間であると判定し、ステップS411−3に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された第2特図変動中フラグがオン状態でないと判断すると、第2特別図柄の変動演出の実行期間でないと判定し、ステップS411−7に処理を移行する。
(ステップS411−3)
ステップS411−3では、変動中の第2特別図柄の当否抽選の抽選結果が小当りか否かが判定され、変動中の第2特別図柄の当否抽選の抽選結果が小当りであると判定されると(Yes)、ステップS411−5に処理が移行され、変動中の第2特別図柄の当否抽選の抽選結果が小当りでないと判定されると(No)、ステップS411−7に処理が移行される。「第2特別図柄の当否抽選」は、第2特別図柄抽選手段111Cによる当否抽選(以下、「第2特図抽選」と称する場合がある)を意味している。
具体的に、ステップS411−3においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第2特別図柄の小当りフラグ(以下、「第2特図小当りフラグ」と称する場合がある)を読み出し、第2特図小当りフラグの状態を判断する。ここで、第2特図小当りフラグは、最新の第2特図抽選の抽選結果が小当りであるか否かを示すフラグである。小当りフラグは、オン状態であると最新の第2特図抽選の抽選結果が小当りであることを示し、オフ状態であると最新の第2特図抽選の抽選結果が小当りでないことを示す。このため、CPU101は、第2特図小当りフラグがオン状態であると判定すると、変動中(すなわち最新)の第2特別図柄の変動演出は小当りを報知するための変動演出であると判断し、ステップS411−5に処理を移行する。一方、CPU101は、第2特図小当りフラグがオン状態でないと判定すると、変動中(すなわち最新)の第2特別図柄の変動演出は小当りを報知するための変動演出でないと判断し、ステップS411−7に処理を移行する。
このように、ステップS411−3は、第2特図抽選の抽選結果が小当りであることを報知するための第2特別図柄の変動演出が第1特別図柄の抽選処理を実行しようとする時点で行われているか否かを判定する処理である。
(ステップS411−5)
ステップS411−5では、第1特別図柄の当否抽選の抽選結果がはずれに設定され、ステップS411−9に処理が移行される。より具体的に、CPU101の機能モジュールの当否抽選手段111に含まれる機能ブロックの1つである第1特別図柄抽選手段111Bは、ステップS403(図19参照)において第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bが遊技球を検出したことを契機とする第1特別図柄の当否抽選の抽選結果をはずれとするために、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特図はずれフラグをオン状態に設定し、第1特図小当りフラグをオフ状態に設定する。
このように、ステップS411−3からステップS411−5の処理の流れにおいて、第1特別図柄抽選手段111Bは、第2特別図柄表示装置6が実行中の変動演出における第2特別図柄抽選手段111Cの抽選結果が小当りである場合、はずれの抽選結果を導出するように構成されている。
(ステップS411−7)
一方、ステップS411−3の次のステップS411−7では、ステップS403(図19参照)において検出が確認された、第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bでの遊技球の検出を契機とする第1特別図柄の当否抽選が実行され、ステップS411−9に処理が移行される。具体的に、ステップS411−7において第1特別図柄抽選手段111Bは、第1特別図柄の当否抽選を行う。この当否抽選において、第1特別図柄抽選手段111Bは、第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bでの遊技球の検出時に第1特別図柄当否用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された第1特別図柄当否用乱数を読み出す。さらに、第1特別図柄抽選手段111Bは、ROM103に記憶された第1特図用当否抽選テーブル(図11(b))を参照し、RAM105から読み出した第1特別図柄当否用乱数が小当りに当選しているか否かを判定する。第1特別図柄抽選手段111Bは、小当りに当選したと判定したら、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特図小当りフラグをオン状態に設定し、第1特図はずれフラグをオフ状態に設定する。一方、第1特別図柄抽選手段111Bは、小当りに当選しなかった(はずれ)と判定したら、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特図はずれフラグをオン状態に設定し、第1特図小当りフラグをオフ状態に設定する。
(ステップS411−9)
ステップS411−9では、第1特別図柄の変動パターンが決定され、ステップS411−11に処理が移行される。具体的に、ステップS411−9においてCPU101の機能モジュールの変動パターン決定手段112に含まれる機能ブロックの1つである第1特図変動パターン決定手段112Bは、第1特別図柄の変動演出における第1特別図柄の変動パターンの第1特図変動パターン番号を決定する。第1特図変動パターン決定手段112Bは、第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bでの遊技球の検出時に第1特図変動パターン用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された第1特図変動パターン用乱数を読み出す。さらに、第1特図変動パターン決定手段112Bは、ROM103に記憶された特図用変動演出変動パターン決定テーブル(図12(b))を参照し、RAM105から読み出した第1特図変動パターン用乱数に対応付けられた第1特別図柄用の特図変動パターン番号(以下、「第1特図変動パターン番号」と称する場合がある)を決定する。第1特図変動パターン決定手段112Bは、本実施形態では、特図用変動演出変動パターン決定テーブルに設定された特図変動パターン番号は「SP1」のみであるため、第1特図変動パターン決定手段112Bは、必ず第1特図変動パターン番号を「SP1」に決定し、RAM105の所定の記憶領域に第1特図変動パターン番号として「SP1」を記憶する。
ステップS411−9において、次に、第1特図変動パターン決定手段112Bは、決定した第1特図変動パターン番号と、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選結果とに基づいて、第1特別図柄の変動演出が終了した後に第1特別図柄表示装置5に停止表示させる停止図柄を決定し、決定した停止図柄をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選結果が小当りの場合には、小当りを報知するための停止図柄がRAM105に記憶される。また、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選結果がはずれの場合には、はずれを報知するための停止図柄がRAM105に記憶される。
(ステップS411−11)
ステップS411−11では、第1特別図柄の変動演出の実行期間を計測するための変動タイマ(以下、「第1特図変動演出用タイマ」と称する場合がある)が設定され、ステップS411−13に処理が移行される。具体的に、ステップS411−11においてCPU101は、第1特図変動演出用タイマの初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する。本実施形態による遊技機1000では、例えば図17に示す遊技制御処理が実行される毎に変動タイマのカウント値が「1」減算される。このため、第1特図変動演出用タイマのカウント値の初期値は、第1特図変動パターン決定手段112Bが決定した第1特図変動パターン番号に対応する第1特別図柄の変動演出の実行期間を遊技制御処理の実行頻度(本実施形態では2ミリ秒)で除算した値となる。
(ステップS411−13)
ステップS411−13では、第1特別図柄の変動開始フラグがオン状態に設定され、ステップS411−15に処理が移行される。第1特別図柄の変動開始フラグは、第1特別図柄の変動演出の開始タイミングであるか否かを示すフラグである。第1特別図柄の変動開始フラグは、オン状態であると第1特別図柄の変動演出の開始タイミングであることを示し、オフ状態であると第1特別図柄の変動演出の開始タイミングでないことを示す。このため、ステップS411−13においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特別図柄の変動開始フラグをオン状態に設定する。
(ステップS411−15)
ステップS411−15では、第1特別図柄の変動開始コマンドが作成されて第1特別図柄変動の設定処理が終了され、ステップS413(図19参照)に処理が移行される。具体的に、ステップS411−15においてCPU101は、第1特図抽選の抽選結果、第1特図変動パターン番号、第1特図変動演出用タイマのカウント値および第1特別図柄の変動開始フラグの状態の情報を含む第1特別図柄の変動開始コマンドを作成し出力ポート109にセットする。
ステップS411−15において出力ポート109にセットされた第1特別図柄の変動開始コマンドは、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において図柄表示制御処理部100Aに送信される。図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、受信した第1特別図柄の変動開始コマンドに含まれる情報に基づいて、第1特別図柄表示装置5を制御して第1特別図柄の変動演出を開始する。
(第1特別図柄の変動時間の更新処理)
次に、第1特別図柄制御処理におけるステップS417の第1特別図柄の変動時間の更新処理について図21を用いて説明する。
(ステップS417−1)
第1特別図柄の変動時間の更新処理(ステップS417)が開始されると、図21に示すように、ステップS417−1において、第1特別図柄の変動開始フラグがオン状態か否かが判定され、第1特別図柄の変動開始フラグがオン状態であると判定されると(Yes)、ステップS417−1に処理が移行され、第1特別図柄の変動開始フラグがオン状態でないと判定されると(No)、ステップS417−7に処理が移行される。
具体的に、ステップS417−1においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特別図柄の変動開始フラグを読み出し、第1特別図柄の変動開始フラグがオン状態であると判定すると、ステップS417−3の処理に移行する。一方、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域から読み出した第1特別図柄の変動開始フラグがオン状態でない、すなわちオフ状態であると判定すると、ステップS417−7の処理に移行する。
(ステップS417−3)
ステップS417−3では、第1特別図柄の変動開始フラグがオフ状態に設定され、ステップS417−5に処理が移行される。具体的に、ステップS417−3においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特別図柄の変動開始フラグをオフ状態に設定し、ステップS417−5の処理に移行する。
(ステップS417−5)
ステップS417−5では、第1特図変動中フラグがオン状態に設定されて第1特別図柄の変動時間の更新処理が終了され、ステップS419(図19参照)に処理が移行される。具体的に、ステップS417−5においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特図変動中フラグをオン状態に設定し、第1特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
(ステップS417−7)
一方、ステップS417−1の次のステップS417−7では、第2特別図柄の変動演出の実行期間が満了するタイミングであるか否かが判定され、第2特別図柄の変動演出の実行期間が満了するタイミングであると判定されると(Yes)、ステップS417−9に処理が移行され、第2特別図柄の変動演出の実行期間が満了するタイミングでないと判定されると(No)、ステップS417−17に処理が移行される。具体的に、ステップS417−7においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された第2特別図柄の変動終了フラグがオン状態か否かを判定し、第2特別図柄の変動終了フラグがオン状態であると判断すると、実行されていた第2特別図柄の変動演出の実行期間が満了したタイミングであると判定し、ステップS417−9に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された第2特別図柄の変動終了フラグがオン状態でないと判断すると、実行中の第2特別図柄の変動演出の実行期間が満了したタイミングでないと判定し、ステップS417−17に処理を移行する。
(ステップS417−9)
ステップS417−9では、第2特別図柄の変動終了フラグがオフ状態に設定され、ステップS417−11に処理が移行される。具体的に、ステップS417−9においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第2特別図柄の変動終了フラグをオフ状態に設定し、ステップS417−11に処理を移行する。
(ステップS417−11)
ステップS417−11では、ステップS417−7において実行期間の満了タイミングと判定された第2特別図柄の当否抽選の抽選結果が小当りか否かが判定され、抽選結果が小当りと判定されたら(Yes)、ステップS417−13に処理が移行され、抽選結果が小当りでないと判定されたら(No)、ステップS417−17に処理が移行される。
具体的に、ステップS417−11においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第2特図小当りフラグを読み出し、第2特図小当りフラグの状態を判断する。CPU101は、第2特図小当りフラグがオン状態であると判定すると、ステップS417−7において実行期間が満了して変動演出が終了したと判断した第2特別図柄の変動演出において報知される第2特図抽選の抽選結果が小当りであると判定し、ステップS417−13に処理を移行する。一方、CPU101は、第2特図小当りフラグがオン状態でなくオフ状態であると判定すると、ステップS417−7において終了したと判断した第2特別図柄の変動演出において報知される第2特図抽選の抽選結果が小当りでないと判定し、ステップS417−17に処理を移行する。
(ステップS417−13)
ステップS417−13では、第1特別図柄の変動タイマのカウント値が「0」に設定され、ステップS417−15に処理が移行される。具体的に、ステップS417−13においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値を「0」に設定(リセット)し、ステップS417−15に処理を移行する。
(ステップS417−15)
ステップS417−15では、第1特図変動中フラグがオフ状態に設定されて第1特別図柄の変動時間の更新処理が終了され、ステップS419(図19参照)に処理が移行される。具体的に、ステップS417−15においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特図変動中フラグをオフ状態に設定し、第1特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
(ステップS417−17)
一方、ステップS417−7の次のステップS417−17では、第1特別図柄の変動タイマのカウント値から「1」が減算され、ステップS417−21に処理が移行される。具体的に、ステップS417−17においてCPU101は、RAM105に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値を読み出し、読み出したカウント値から「1」減算し、減算後のカウント値をRAM105に記憶し直す。
(ステップS417−19)
ステップS417−19では、第1特別図柄の変動タイマのカウント値が「0」か否かが判定され、第1特別図柄の変動タイマのカウント値が「0」であると判定されると(Yes)、ステップS417−15に処理が移行され、第1特別図柄の変動タイマのカウント値が「0」でないと判定されると(No)、ステップS417−21に処理が移行される。ステップS417−19においてCPU101は、RAM105に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値を読み出し、読み出したカウント値が「0」であるか否かを判定する。CPU101は、読み出したカウント値が「0」であると判定したら、ステップS417−15に処理を移行し、読み出したカウント値が「0」でないと判定したら、ステップS417−21に処理を移行する。
(ステップS417−21)
ステップS417−21では、第1特別図柄の変動中コマンドが作成されて第1特別図柄の変動時間の更新処理が終了され、ステップS419(図19参照)に処理が移行される。具体的に、ステップS417−21においてCPU101は、ステップS417−17において更新された第1特図変動演出用タイマのカウント値の情報を含む第1特別図柄の変動中コマンドを作成し出力ポート109にセットする。
ステップS417−21において出力ポート109にセットされた第1特別図柄の変動中コマンドは、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において図柄表示制御処理部100Aに送信される。図柄表示制御処理部100Aの特別図柄変動演出制御部100A−1は、受信した第1特別図柄の変動中コマンドに含まれる情報に基づいて、第1特別図柄表示装置5を制御して第1特別図柄の変動演出を実行停止する。
以上説明したように、主制御処理部100に設けられたCPU101は、図柄表示制御処理部100Aを制御して、第1特別図柄表示装置5および第2特別図柄表示装置6を次のように制御する。すなわち、CPU101は、図柄表示制御処理部100Aを制御して、第1特別図柄表示装置5及び第2特別図柄表示装置6に変動演出を同時期に実行して表示させる場合、先行して開始させている第2変動演出により小当りの抽選結果を報知させる際に、後続して開始させた第1変動演出によりはずれが報知されるように、第1特別図柄表示装置5及び第2特別図柄表示装置6を制御するようになっている。図19から図21を用いてより具体的に説明すると、CPU101は、第2特別図柄表示装置6において小当りの抽選結果を報知させるための第2変動演出が実行中であると判定すると第1特別図柄の当否抽選結果をはずれに設定する(図20に示す第1特別図柄変動の設定処理のステップS411−1のYes、ステップS411−3のYesおよびステップS411−5の流れ)。CPU101は、第1特別図柄の当否抽選結果をはずれに設定した後であって第1特別図柄表示装置5による第1特別図柄の変動期間が満了する前に(図19に示す第1特別図柄制御処理のステップS413のNo)、第2特別図柄表示装置6による第2特別図柄の変動演出が終了すると判断すると(図21に示す第1特別図柄の変動時間の更新処理のステップS417−7のYes)、第1特別図柄の変動演出を終了するための処理を実行する(ステップS417−13およびステップS417−15)。
また一方、CPU101は、図柄表示制御処理部100Aを制御して、第1特別図柄表示装置5及び第2特別図柄表示装置6に変動演出を同時期に実行して表示させる場合であって、先行して開始させている第2変動演出がはずれの抽選結果を報知するための変動演出である場合には、当否抽選により決定された小当りまたははずれのいずれかが後続して開始させた第1変動演出により報知されるように、第1特別図柄表示装置5及び第2特別図柄表示装置6を制御するようになっている。図19から図21を用いてより具体的に説明すると、CPU101は、第2特別図柄表示装置6においてはずれの抽選結果を報知させるための第2変動演出が実行中であると判定すると第1特別図柄の当否抽選を実行する(図20に示す第1特別図柄変動の設定処理のステップS411−1のYes、ステップS411−3のNoおよびステップS411−7の流れ)。さらに、CPU101は、ステップS411−7で実行した第1特別図柄の当否抽選の抽選結果によらず第1特別図柄表示装置5による第1特別図柄の変動期間が満了する前に(図19に示す第1特別図柄制御処理のステップS413のNo)、第2特別図柄表示装置6による第2特別図柄の変動演出が終了すると判断しても(図21に示す第1特別図柄の変動時間の更新処理のステップS417−7のYes)、第1特別図柄の変動演出を終了しないように、図柄表示制御処理部100Aを介して第1特別図柄表示装置5を制御するようになっている(ステップS417−11のNo)。
このように、遊技機1000に備えられたCPU101は、第2特別図柄表示装置6において先に(すなわちすでに)変動演出が開始されている第2特別図柄が小当りを報知するための変動演出である場合、第1特別図柄表示装置5において後続して開始される第1特別図柄の変動演出において報知するための当否抽選を行わずに抽選結果を「はずれ」とするように構成されている。さらに、CPU101は、第2特別図柄表示装置6において先に変動演出が開始されている第2特別図柄の変動演出において「小当り」が報知される際に、第1特別図柄表示装置5において後続して開始された第1特別図柄の変動演出も停止させて「はずれ」を報知するように構成されている。
CPU101は、図柄表示制御処理部100Aを制御して、第1特別図柄変動演出実行手段の一例である第1特別図柄表示装置5と、第2特別図柄変動演出実行手段の一例である第2特別図柄表示装置6とを制御できるようになっている。このため、CPU101およびCPU101が設けられた主制御処理部100は、第1特別図柄変動演出実行手段および第2特別図柄変動演出実行手段を制御する特別図柄変動演出制御手段の一例と見ることができる。
(開閉体の制御処理)
次に、第1特別図柄制御処理におけるステップS427の開閉体の制御処理について、図2、図9、図10、図14、図17および図19を参照しつつ図22を用いて説明する。
(ステップS427−1)
開閉体の制御処理(ステップS427)が開始されると、図22に示すように、ステップS427−1において、開閉体40の動作期間が満了するタイミングであるか否かが判定され、開閉体40の動作期間が満了するタイミングでないと判定されると(No)、ステップS427−3に処理が移行され、開閉体40の動作期間が満了するタイミングであると判定されると(Yes)、後述するステップS427−3からステップS427−23の処理を実行せずに開閉体の制御処理が終了され、図19に示すステップS429の振分体の制御処理に処理が移行される。
具体的に、ステップS427−1においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた開閉体40の動作終了フラグ(以下、「開閉体動作終了フラグ」と称する場合がある)のうち第1開閉体動作終了フラグを読み出し、第1開閉体動作終了フラグの状態を判断する。ここで、開閉体動作終了フラグは、開閉体40の動作期間が満了するタイミングか否かを示すフラグである。また、第1開閉体動作終了フラグは、第1特別図柄の変動演出の終了後に引き続いて開始される開閉体40の動作期間(すなわち小当り遊技の実行期間)が満了するタイミングであるか否かを示すフラグである。第1開閉体動作終了フラグは、オン状態であると開閉体40の動作期間が満了するタイミングであることを示し、オフ状態であると開閉体40の動作期間が満了するタイミングでないことを示す。このため、CPU101は、第1開閉体動作終了フラグがオン状態でないと判定すると、第1特別図柄の変動演出の終了後に開始された開閉体40の動作期間が満了しておらず開閉体の制御処理が必要であると判断してステップS427−3に処理を移行する。一方。CPU101は、第1開閉体動作終了フラグがオン状態であると判定すると、第1特別図柄の変動演出の終了後に開始された開閉体40の動作期間が満了し開閉体の制御処理が不要であると判定して開閉体の制御処理を終了するようになっている。
(ステップS427−3)
ステップS427−3では、開閉体40の動作期間中であるか否かが判定され、開閉体40の動作期間中でないと判定されると(No)、ステップS427−5に処理が移行され、開閉体40の動作期間中であると判定されると(Yes)、ステップS427−13に処理が移行される。
具体的に、ステップS427−3においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1開閉体動作中フラグを読み出し、第1開閉体動作中フラグの状態を判断する。CPU101は、第1開閉体動作中フラグがオン状態ではなくオフ状態であって開閉体40の動作期間中でないと判定すると、ステップS427−5に処理を移行する。一方、CPU101は、第1開閉体動作中フラグがオン状態であって開閉体40の動作期間中であると判定すると、ステップS427−13に処理を移行する。
(ステップS427−5)
ステップS427−5では、開閉体40の動作パターンが決定され、ステップS427−7に処理が移行される。具体的に、ステップS427−5においてCPU101の機能モジュールの役物制御手段113に含まれる機能ブロックの1つである開閉体制御手段113Aは、開閉体40の動作パターンの開閉体開閉パターン番号を決定する。開閉体制御手段113Aは、ステップS40の第1特別図柄制御処理(図17参照)における開閉体の制御処理(ステップS427)の場合には、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選において小当りに当選したことに基づいて開閉体開閉パターン用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された開閉体開閉パターン用乱数を読み出す。さらに、開閉体制御手段113Aは、ROM103に記憶された第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブル(図14(a))を参照し、RAM105から読み出した開閉体開閉パターン用乱数に対応付けられた開閉体開閉パターン番号を決定する。以下、第1特別図柄抽選手段111Bの当否抽選に当選した場合に実行される開閉体40の開閉動作の開閉体開閉パターンを「第1特図用開閉体開閉パターン番号」と称する場合がある。
開閉体制御手段113Aは、決定した第1特図用開閉体開閉パターン番号をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。本実施形態による遊技機1000では、開閉体開閉パターン番号として「GP1」および「GP2」の2つが設定されているため、開閉体制御手段113Aは、第1特図用開閉体開閉パターン番号としてを「GP1」および「GP2」のうちのいずれか1つをRAM105の所定の記憶領域に記憶する。
(ステップS427−7)
ステップS427−7では、開閉体40の動作の実行期間を計測するための動作タイマ(以下、「開閉体動作用タイマ」と称する場合がある)が設定され、ステップS427−9に処理が移行される。具体的に、ステップS427−7においてCPU101は、開閉体動作用タイマの初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する。本実施形態による遊技機1000では、例えば図17に示す遊技制御処理が実行される毎に開閉体動作用タイマのカウント値が「1」減算される。このため、開閉体動作用タイマのカウント値の初期値は、開閉体制御手段113Aが決定した第1特図用開閉体開閉パターン番号に対応する開閉体40の動作の実行期間を遊技制御処理の実行頻度(本実施形態では2ミリ秒)で除算した値となる。
(ステップS427−9)
ステップS427−9では、開閉体40の動作用制御信号(以下、「開閉体用制御信号」と称する場合がある)の出力を開始する準備が行われ、ステップS427−11に処理が移行される。具体的に、ステップS427−9においてCPU101は、ステップS427−5の処理によって決定された第1特図用開閉体開閉パターン番号に対応し可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1(図9参照)を制御するための制御信号であってステップS427−5の処理によって決定された第1特図用開閉体開閉パターン番号に対応する開閉体用制御信号の出力を開始する準備を行う。本実施形態では、例えば、RAM105の所定領域には、時間経過に伴う開閉体用制御信号の信号レベルの高低を規定するパターンが第1特図用開閉体開閉パターン番号に対応付けて記憶されている。CPU101は、決定された第1特図用開閉体開閉パターン番号に対応付けられた開閉体用制御信号の信号レベルのパターンに基づいて、開閉体用制御信号の最初の信号レベルを決定する。
ステップS427−9において決定された信号レベルの開閉体用制御信号は、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1に出力される。開閉体用ソレノイドSol1は、入力された開閉体用制御信号に基づいて動作し、開閉体40が所定の動作を開始する。
(ステップS427−11)
ステップS427−11では、開閉体40の動作中フラグがオン状態に設定されて開閉体の制御処理が終了され、図19に示すステップS429の振分体の制御処理に処理が移行される。具体的に、ステップS427−11においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1開閉体動作中フラグをオン状態に設定し、開閉体の制御処理を終了する。
(ステップS427−13)
一方、ステップS427−3の次のステップS427−13では、開閉体40の動作タイマのカウント値から「1」が減算され、ステップS427−15に処理が移行される。具体的に、ステップS427−13においてCPU101は、RAM105に記憶された開閉体動作用タイマのカウント値を読み出し、読み出したカウント値から「1」減算し、減算後のカウント値をRAM105に記憶し直す。
(ステップS427−15)
ステップS427−15では、開閉体40の動作期間が満了しているか否かが判定され、開閉体40の動作期間が満了していると判定されたら(Yes)、ステップS427−17に処理が移行し、開閉体40の動作期間が満了していないと判定されたら(No)、ステップS427−23に処理が移行する。具体的に、ステップS427−15においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された開閉体動作用タイマのカウント値が「0」であるか否かを判断する。CPU101は、RAM105に記憶された開閉体動作用タイマのカウント値が「0」であって開閉体40の動作期間が満了していると判定すると、ステップS427−17に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105に記憶された開閉体動作用タイマのカウント値が「0」以外であって開閉体40の動作期間が満了していないと判定すると、ステップS427−23に処理を移行する。
(ステップS427−17)
ステップS427−17では、開閉体40の変動中フラグがオフ状態に設定され、ステップS427−19に処理が移行される。具体的に、ステップS427−17においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた開閉体動作中フラグをオフ状態に設定し、ステップS427−19に処理を移行する。
(ステップS427−19)
ステップS427−19では、開閉体40の動作用制御信号の出力を停止するための準備が行われ、ステップS427−21に処理が移行される。具体的に、ステップS427−21においてCPU101は、可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1が非動作となる信号レベルの開閉体用制御信号の出力を準備する。
ステップS427−21において準備された信号レベルの開閉体用制御信号は、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1に出力される。開閉体用ソレノイドSol1は、入力された開閉体用制御信号に基づいて動作を了する。これにより、開閉体40は、大入賞口D(図2参照)を閉鎖した閉状態に戻って動作を停止する。
(ステップS427−21)
ステップS427−21では、開閉体40の動作終了フラグがオン状態に設定されて開閉体の制御処理が終了され、図19に示すステップS429の振分体の制御処理に処理が移行される。具体的に、ステップS427−21においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた開閉体動作終了フラグをオン状態に設定し、開閉体の制御処理を終了する。
(ステップS427−23)
一方、ステップS427−13の次のステップS427−23では、開閉体40の動作用制御信号の出力が準備されて開閉体の制御処理が終了され、図19に示すステップS429の振分体の制御処理に処理が移行される。具体的に、ステップS427−23においてCPU101は、ステップS427−5において決定された第1特図用開閉体開閉パターン番号と、ステップS427−13において減算された開閉体動作用タイマのカウント値とに基づいて、振分体用制御信号の信号レベルを決定する。
ステップS427−13において決定された信号レベルの開閉体用制御信号は、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1に出力される。開閉体用ソレノイドSol1は、入力された開閉体用制御信号に基づいて動作し、開閉体40が所望の状態(開状態または閉状態)となるように動作する。
(振分体の制御処理)
次に、第1特別図柄制御処理におけるステップS429の振分体の制御処理について、図9、図10、図15、図17および図19を参照しつつ図23を用いて説明する。
(ステップS429−1)
振分体の制御処理(ステップS429)が開始されると、図23に示すように、ステップS429−1において、振分体50の動作期間の満了タイミングか否かが判定され、振分体50の動作期間の満了タイミングでないと判定されたら(No)、ステップS429−3に処理が移行され、振分体50の動作期間の満了タイミングであると判定されたら(Yes)、後述するステップS429−3からステップS429−23の処理を実行せずに振分体の制御処理が終了され、図19に示すステップS331に処理が移行される。
具体的に、ステップS429−1においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体50の動作終了フラグ(以下、「振分体動作終了フラグ」と称する場合がある)を読み出し、振分体動作終了フラグの状態を判断する。ここで、振分体動作終了フラグは、振分体50の動作期間が満了するタイミングであるか否かを示すフラグである。振分体動作終了フラグは、オン状態であると振分体50の動作期間が満了するタイミングであることを示し、オフ状態であると振分体50の動作期間が満了するタイミングでないことを示す。このため、CPU101は、振分体動作終了フラグがオン状態でないと判定すると、振分体50の動作期間が満了しておらず振分体の制御処理が必要であると判断してステップS429−3に処理を移行する。一方、CPU101は、振分体動作終了フラグがオン状態であると判定すると、振分体50の動作期間が満了し振分体の制御処理が不要であると判定して振分体の制御処理を終了するようになっている。
(ステップS429−3)
ステップS429−3では、振分体50の動作期間中であるか否かが判定され、振分体50の動作期間中でないと判定されると(No)、ステップS429−5に処理が移行され、振分体50の動作期間中であると判定されると(Yes)、ステップS429−13に処理が移行される。
具体的に、ステップS429−3においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体50の動作中フラグ(以下、「振分体動作中フラグ」と称する場合がある)を読み出し、振分体動作中フラグの状態を判断する。ここで、振分体動作中フラグは、振分体50が動作する動作期間であるか否かを示すフラグである。振分体動作中フラグは、オン状態であると振分体50の動作期間であることを示し、オフ状態であると振分体50の動作期間でないことを示す。このため、CPU101は、振分体動作中フラグがオン状態ではなくオフ状態であって振分体50の動作期間中でないと判定すると、ステップS429−5に処理を移行する。一方、CPU101は、振分体動作中フラグがオン状態であって振分体50の動作期間中であると判定すると、ステップS429−13に処理を移行する。
(ステップS429−5)
ステップS429−5では、振分体50の動作パターンが決定され、ステップS429−7に処理が移行される。具体的に、ステップS429−5においてCPU101の機能モジュールの役物制御手段113に含まれる機能ブロックの1つである振分体制御手段113Bは、振分体50の動作パターンの振分体姿勢パターン番号を決定する。振分体制御手段113Bは、ステップS40の第1特別図柄制御処理(図17参照)における振分体の制御処理(ステップS429)の場合には、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選において小当りに当選したことに基づいて振分体姿勢パターン用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された振分体姿勢パターン用乱数と、RAM105の所定の記憶領域に記憶された開閉体開閉パターン番号とを読み出す。さらに、振分体制御手段113Bは、ROM103に記憶された第1特図用振分体姿勢パターン決定テーブル(図15(a))を参照し、RAM105から読み出した振分体姿勢パターン用乱数および開閉体開閉パターン番号に対応付けられた振分体姿勢パターン番号を決定する。以下、第1特別図柄抽選手段111Bの当否抽選に当選した場合に実行される振分体50の回転動作の振分体姿勢パターンを「第1特図用振分体姿勢パターン番号」と称する場合がある。
振分体制御手段113Bは、決定した第1特図用振分体姿勢パターン番号をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。本実施形態による遊技機1000では、振分体姿勢パターン番号として「DP1」から「DP4」の4つが設定されているため、振分体制御手段113Bは、第1特図用振分体姿勢パターン番号としてを「DP1」から「DP4」のうちのいずれか1つをRAM105の所定の記憶領域に記憶する。
(ステップS429−7)
ステップS429−7では、振分体50の動作の実行期間を計測するための動作タイマ(以下、「振分体動作用タイマ」と称する場合がある)が設定され、ステップS429−9に処理が移行される。具体的に、ステップS429−7においてCPU101は、振分体動作用タイマの初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する。本実施形態による遊技機1000では、例えば図17に示す遊技制御処理が実行される毎に振分体動作用タイマのカウント値が「1」減算される。このため、振分体動作用タイマのカウント値の初期値は、振分体制御手段113Bが決定した第1特図用振分体姿勢パターン番号に対応する振分体50の動作の実行期間を遊技制御処理の実行頻度(本実施形態では2ミリ秒)で除算した値となる。
(ステップS429−9)
ステップS429−9では、振分体50の動作用制御信号(以下、「振分体用制御信号」と称する場合がある)の出力を開始する準備が行われ、ステップS429−11に処理が移行される。具体的に、ステップS429−9においてCPU101は、ステップS429−5の処理によって決定された第1特図用振分体姿勢パターン番号に対応し可動入賞装置1に設けられた振分体用モータM(図9参照)を制御するための制御信号であってステップS429−5の処理によって決定された第1特図用振分体姿勢パターン番号に対応する振分体用制御信号の出力を開始する準備を行う。本実施形態では、例えば、RAM105の所定領域には、時間経過に伴う振分体用制御信号の信号レベルの高低を規定するパターンが第1特図用振分体姿勢パターン番号に対応付けて記憶されている。CPU101は、決定された第1特図用振分体姿勢パターン番号に対応付けられた振分体用制御信号の信号レベルのパターンに基づいて、振分体用制御信号の最初の信号レベルを決定する。
ステップS429−9において決定された信号レベルの振分体用制御信号は、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において可動入賞装置1に設けられた振分体用モータMに出力される。振分体用モータMは、入力された振分体用制御信号に基づいて動作し、振分体50が所定の動作を開始する。
(ステップS429−11)
ステップS429−11では、振分体50の動作中フラグがオン状態に設定されて振分体の制御処理が終了され、図19に示すステップS331に処理が移行される。具体的に、ステップS429−11においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作中フラグをオン状態に設定し、振分体の制御処理を終了する。
(ステップS429−13)
一方、ステップS429−3の次のステップS429−13では、振分体50の動作タイマのカウント値から「1」が減算され、ステップS429−15に処理が移行される。具体的に、ステップS429−13においてCPU101は、RAM105に記憶された振分体動作用タイマのカウント値を読み出し、読み出したカウント値から「1」減算し、減算後のカウント値をRAM105に記憶し直す。
(ステップS429−15)
ステップS429−15では、振分体50の動作期間が満了しているか否かが判定され、振分体50の動作期間が満了していると判定されたら(Yes)、ステップS429−17に処理が移行し、振分体50の動作期間が満了していないと判定されたら(No)、ステップS429−23に処理が移行する。具体的に、ステップS429−15においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された振分体動作用タイマのカウント値が「0」であるか否かを判断する。CPU101は、RAM105に記憶された振分体動作用タイマのカウント値が「0」であって振分体50の動作期間が満了していると判定すると、ステップS429−17に処理を移行する。一方、CPU101は、RAM105に記憶された振分体動作用タイマのカウント値が「0」以外であって振分体50の動作期間が満了していないと判定すると、ステップS429−23に処理を移行する。
(ステップS429−17)
ステップS429−17では、振分体50の変動中フラグがオフ状態に設定され、ステップS429−19に処理が移行される。具体的に、ステップS429−17においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作中フラグをオフ状態に設定し、ステップS429−19に処理を移行する。
(ステップS429−19)
ステップS429−19では、振分体50の動作用制御信号の出力を停止するための準備が行われ、ステップS429−21に処理が移行される。具体的に、ステップS429−21においてCPU101は、可動入賞装置1に設けられた振分体用モータMが非動作となる信号レベルの振分体用制御信号の出力を準備する。
ステップS429−19において準備された信号レベルの振分体用制御信号は、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において可動入賞装置1に設けられた振分体用モータMに出力される。振分体用モータMは、入力された振分体用制御信号に基づいて動作を終了する。これにより、振分体50は、初期状態の姿勢に戻って動作を停止する。
(ステップS429−21)
ステップS429−21では、振分体50の動作終了フラグがオン状態に設定されて振分体の制御処理が終了され、図19に示すステップS331に処理が移行される。具体的に、ステップS429−21においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作終了フラグをオン状態に設定し、振分体の制御処理を終了する。
(ステップS429−23)
一方、ステップS429−13の次のステップS429−23では、振分体50の動作用制御信号の出力が準備されて振分体の制御処理が終了され、図19に示すステップS431に処理が移行される。具体的に、ステップS429−23においてCPU101は、ステップS429−5において決定された第1特図用振分体姿勢パターン番号と、ステップS429−13において減算された振分体動作用タイマのカウント値とに基づいて、振分体用制御信号の信号レベルを決定する。
ステップS429−23において決定された信号レベルの振分体用制御信号は、遊技制御処理のステップS80(図17参照)において可動入賞装置1に設けられた振分体用モータMに出力される。振分体用モータMは、入力された振分体用制御信号に基づいて動作し、振分体50が所望の姿勢となるように動作する。
(第2特別図柄制御処理)
次に、遊技制御処理におけるステップS50の第2特別図柄制御処理(図17参照)について、図19から図23を参照しつつ図24から図26を用いて説明する。第2特別図柄制御処理で実行される各処理は、上述の第1特別図柄制御処理で説明した内容の「第1」を「第2」と読み替えた処理と同一であるため、詳細な説明は省略する。
すなわち、図24に示す第2特別図柄制御処理におけるステップS501の処理は、図19に示す第1特別図柄制御処理におけるステップS401の処理に対応する。以下同様に、ステップS503の処理はステップS403の処理に対応し、ステップS505の処理はステップS405の処理に対応し、ステップS507の処理はステップS407の処理に対応し、ステップS509の処理はステップS409の処理に対応し、ステップS511の処理はステップS411の処理に対応し、ステップS513の処理はステップS413の処理に対応する。また、ステップS515の処理はステップS415の処理に対応し、ステップS517の処理はステップS417の処理に対応し、ステップS519の処理はステップS419の処理に対応し、ステップS521の処理はステップS421の処理に対応し、ステップS523の処理はステップS423の処理に対応する。また、ステップS525の処理はステップS425の処理に対応し、ステップS531の処理はステップS431の処理に対応し、ステップS533の処理はステップS433の処理に対応し、ステップS535の処理はステップS435の処理に対応する。
また、第2特別図柄制御処理におけるステップS427の開閉体の制御処理では、第1特別図柄制御処理におけるステップS427の開閉体の制御処理と同様の処理が実行される。第2特別図柄制御処理は、第2始動口9に遊技球が入球することを契機とする処理であるため、第2特別図柄制御処理における開閉体の制御処理では、開閉体動作中フラグのうち第2開閉体動作中フラグが設定されたり各処理での判定に用いられ、開閉体動作終了フラグのうち第2開閉体動作終了フラグが設定されたり各処理での判定に用いられる。
第2特別図柄制御処理におけるステップS429の振分体の制御処理では、第1特別図柄制御処理におけるステップS429の振分体の制御処理同様の処理が実行される。
図25に示す第2特別図柄変動の設定処理におけるステップS511−1の処理は、図20に示す第1特別図柄変動の設定処理におけるステップS411−1の処理に対応する。以下同様に、ステップS511−3の処理はステップS411−3の処理に対応し、ステップS511−5の処理はステップS411−5の処理に対応し、ステップS511−7の処理はステップS411−7の処理に対応する。ステップS511−9の処理はステップS411−9の処理に対応し、ステップS511−11の処理はステップS411−11の処理に対応し、ステップS511−13の処理はステップS411−13の処理に対応し、ステップS511−15の処理はステップS411−15の処理に対応する。
図26に示す第2特別図柄の変動時間の更新処理におけるステップS517−1の処理は、図21に示す第1特別図柄の変動時間の更新処理におけるステップS417−1の処理に対応する。以下同様に、ステップS517−3の処理はステップS417−3の処理に対応し、ステップS517−5の処理はステップS417−5の処理に対応し、ステップS517−7の処理はステップS417−7の処理に対応し、ステップS517−9の処理はステップS417−9の処理に対応する。また、ステップS517−11の処理はステップS417−11の処理に対応し、ステップS517−13の処理はステップS417−13の処理に対応し、ステップS517−15の処理はステップS417−15の処理に対応し、ステップS517−17の処理はステップS417−17の処理に対応し、ステップS517−19の処理はステップS417−19の処理に対応し、ステップS517−21の処理はステップS417−16の処理に対応する。
第2特別図柄制御処理において、主制御処理部100に設けられたCPU101は、図柄表示制御処理部100Aを制御して、第1特別図柄表示装置5および第2特別図柄表示装置6を次のように制御する。すなわち、CPU101は、図柄表示制御処理部100Aを制御して、第1特別図柄表示装置5及び第2特別図柄表示装置6に変動演出を同時期に実行して表示させる場合、先行して開始させている第1変動演出により小当りの抽選結果を報知させる際に、後続して開始させた第2変動演出によりはずれが報知されるように、第1特別図柄表示装置5及び第2特別図柄表示装置6を制御するようになっている。図24から図26を用いてより具体的に説明すると、CPU101は、第1特別図柄表示装置5において小当りの抽選結果を報知させるための第1変動演出が実行中であると判定すると第2特別図柄の当否抽選結果をはずれに設定する(図25に示す第2特別図柄変動の設定処理のステップS511−3のYes、ステップS511−5のYesおよびステップS511−7の流れ)。CPU101は、第2特別図柄の当否抽選結果をはずれに設定した後であって第2特別図柄表示装置6による第2特別図柄の変動期間が満了する前に(図24に示す第2特別図柄制御処理のステップS513のNo)、第1特別図柄表示装置5による第1特別図柄の変動演出が終了すると判断すると(図26に示す第2特別図柄の変動時間の更新処理のステップS517−7のYes)、第2特別図柄の変動演出を終了するための処理を実行する(ステップS517−13およびステップS517−15)。
また一方、CPU101は、図柄表示制御処理部100Aを制御して、第1特別図柄表示装置5及び第2特別図柄表示装置6に変動演出を同時期に実行して表示させる場合であって、先行して開始させている第1変動演出がはずれの抽選結果を報知するための変動演出である場合には、当否抽選により決定された小当りまたははずれのいずれかが後続して開始させた第2変動演出により報知されるように、第1特別図柄表示装置5及び第2特別図柄表示装置6を制御するようになっている。図24から図26を用いてより具体的に説明すると、CPU101は、第1特別図柄表示装置5においてはずれの抽選結果を報知させるための第1変動演出が実行中であると判定すると第2特別図柄の当否抽選を実行する(図25に示す第2特別図柄変動の設定処理のステップS511−3のYes、ステップS511−5のNoおよびステップS511−9の流れ)。さらに、CPU101は、ステップS511−9で実行した第2特別図柄の当否抽選の抽選結果によらず第2特別図柄表示装置6による第2特別図柄の変動期間が満了する前に(図24に示す第2特別図柄制御処理のステップS513のNo)、第1特別図柄表示装置5による第1特別図柄の変動演出が終了すると判断しても(図26に示す第2特別図柄の変動時間の更新処理のステップS517−7のYes)、第2特別図柄の変動演出を終了しないように、図柄表示制御処理部100Aを介して第2特別図柄表示装置6を制御するようになっている(ステップS517−11のNo)。
このように、遊技機1000に備えられたCPU101は、第1特別図柄表示装置5において先に、すなわちすでに変動演出が開始されている第1特別図柄が小当りを報知するための変動演出である場合、第2特別図柄表示装置6において後続して開始される第2特別図柄の変動演出において報知するための当否抽選を行わずに抽選結果を「はずれ」とするように構成されている。さらに、CPU101は、第1特別図柄表示装置5において先に変動演出が開始されている第1特別図柄の変動演出において「小当り」が報知される際に、第2特別図柄表示装置6において後続して開始された第2特別図柄の変動演出も停止させて「はずれ」を報知するように構成されている。
(遊技機1000の動作)
次に、本実施形態による遊技機1000の動作の一例について、図9から図26を参照しつつ、図27を用いて説明する。図27において、左から右に向かって時の経過が表されている。また、図27中の1段目に示す「普通電動役物」は、普通電動役物検出器200Aまたは普通電動役物検出器200Bを示し、2段目に示す「第1始動口」は、第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bを示し、3段目に示す「第2始動口」は、第2始動口検出器901を示し、4段目に示す「特別領域」は、特別領域検出器600を示している。また、図27中の5段目に示す「普通図柄」は、普通図柄表示装置7を示し、6段目に示す「第1特別図柄」は第1特別図柄表示装置5を示し、7段目に示す「第2特別図柄」は第2特別図柄表示装置6を示している。図27中の8段目に示す「可動片」は、第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bを示し、9段目に示す「開閉体」は、可動入賞装置1に設けられた開閉体40を示し、10段目に示す「振分体」は、可動入賞装置1に設けられた振分体50を示している。
また、図27中の「普通電動役物」の右隣に示す「検出」は、普通電動役物検出器200Aまたは普通電動役物検出器200Bによって遊技球が検出されたことを示し、「未検出」は、普通電動役物検出器200Aまたは普通電動役物検出器200Bによって遊技球が検出されていないことを示している。図27中の「第1始動口」の右隣に示す「検出」は、第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bによって遊技球が検出されたことを示し、「未検出」は、第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bによって遊技球が検出されていないことを示している。図27中の「第2始動口」の右隣に示す「検出」は、第2始動口検出器901によって遊技球が検出されたことを示し、「未検出」は、第2始動口検出器901によって遊技球が検出されていないことを示している。図27中の「特別領域」の右隣に示す「検出」は、特別領域検出器600によって遊技球が検出されたことを示し、「未検出」は、特別領域検出器600によって遊技球が検出されていないことを示している。
また、図27中の「普通図柄」の右隣に示す「変動」は、普通図柄表示装置7において普通図柄が変動表示されていること、すなわち普通図柄の変動演出の実行期間であることを示し、「停止」は、普通図柄表示装置7において普通図柄が変動表示されていないこと、すなわち普通図柄の変動演出の実行期間でないことを示している。図27中の「第1特別図柄」の右隣に示す「変動」は、第1特別図柄表示装置5において第1特別図柄が変動表示されていること、すなわち第1特別図柄の変動演出の実行期間であることを示し、「停止」は、第1特別図柄表示装置5において第1特別図柄が変動表示されていないこと、すなわち第1特別図柄の変動演出の実行期間でないことを示している。図27中の「第2特別図柄」の右隣に示す「変動」は、第2特別図柄表示装置6において第2特別図柄が変動表示されていること、すなわち第2特別図柄の変動演出の実行期間であることを示し、「停止」は、第2特別図柄表示装置6において第2特別図柄が変動表示されていないこと、すなわち第2特別図柄の変動演出の実行期間でないことを示している。
また、図27中の「可動片」の右隣に示す「開」は、可動片9A,9Bが開状態であることを示し、「閉」は、可動片9A,9Bが閉状態であることを示している。図27中の「開閉体」の右隣に示す「開」は、開閉体40が開状態であることを示し、「閉」は、開閉体40が閉状態であることを示している。図27中の「振分体」の右隣に示す「不利」は、振分体50の姿勢が不利状態であることを示し、「有利」は、振分体50の姿勢が有利状態であることを示している。また、「振分体」の欄における時刻t23から時刻t27までに示す長方形枠は、大当り遊技における振分体50の回転動作を示すとともに、大当り遊技の実行期間であることも示している。
(時刻t1における動作)
図27に示すように、時刻t1において、例えば第1始動口2A(図1参照)に遊技球が入球し、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aによって遊技球が検出されたとする。普通電動役物検出器200Aによる遊技球の検出を契機として、普通図柄抽選手段111A(図10参照)に設けられた普通図柄当否用乱数取得手段は、普通図柄当否用乱数生成手段が生成した普通図柄当否用乱数(例えば乱数値は「0」)を取得する。また、普通電動役物検出器200Aによる遊技球の検出を契機として、普図変動パターン決定手段112A(図10参照)に設けられた普図変動パターン用乱数取得手段は、普図変動パターン用乱数生成手段が生成した普図変動パターン用乱数(例えば乱数値は「0」)を取得する。また、第1始動口検出器201Aによる遊技球の検出を契機として、第1特別図柄抽選手段111B(図10参照)に設けられた第1特別図柄当否用乱数取得手段は、第1特別図柄当否用乱数生成手段が生成した第1特別図柄当否用乱数(例えば乱数値は「290」)を取得する。さらに、第1特図変動パターン決定手段112B(図10参照)に設けられた第1特図変動パターン用乱数取得手段は、第1特図変動パターン用乱数生成手段が生成した第1特図変動パターン用乱数(例えば乱数値は「0」)を取得する。また、可動片開閉パターン用乱数取得手段は、可動片開閉パターン用乱数(例えば乱数値は「0」)を取得する。
また、図27に示すように、時刻t1、すなわち普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aによって遊技球が検出された時刻では、普通図柄の変動演出、第1特別図柄の変動演出、第2特別図柄の変動演出および大当り遊技の実行期間ではなく、可動片9A,9B、開閉体40および振分体50の動作期間でもない。
図17に示す遊技制御処理において、乱数更新処理(ステップS10)が実行された後のスイッチ入力処理(ステップS20)において、主制御処理部100のCPU101は、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aからの検出信号を受信する。
スイッチ入力処理に続く普通図柄制御処理(ステップS30)において、図18に示すように、CPU101は、時刻t1において、普通電動役物動作中フラグがオフ状態であって普通電動役物の動作期間でないと判定し(ステップS301のNo)、普通図柄変動中フラグがオフ状態であって普通図柄変動中でないと判定し(ステップS303のNo)、第1始動口検出器201Aから検出信号を受信したと判定し(ステップS305のYes)、普通図柄変動の設定処理(ステップS307)を実行する。
普通図柄変動の設定処理(ステップS307)においてCPU101は、普通図柄の当否抽選を実行する。普通図柄抽選手段111Aは、RAM105に記憶されている普通図柄当否用乱数を読み出し、図11(a)に示す普図用当否抽選テーブルを参照して、普通図柄の当否抽選を実行する。読み出された普通図柄当否用乱数の乱数値は「0」であるため、普通図柄抽選手段111Aは普通図柄の当否抽選に当選したと判定し、RAM105に設けられた普図抽選当りフラグをオン状態に設定し、普図抽選はずれフラグをオフ状態に設定する。
また、ステップS307においてCPU101は、普通図柄の変動演出における普図変動パターン番号を決定する。普図変動パターン決定手段112Aは、RAM105に記憶された普図変動パターン用乱数を読み出し、図12(a)に示す普図用変動演出変動パターン決定テーブルを参照して、普図変動パターン番号を決定する。読み出された普図変動パターン用乱数の乱数値は「0」であるため、普図変動パターン決定手段112Aは、普図変動パターン番号を「NP1」に決定し、RAM105の所定の記憶領域に普図変動パターン番号として「NP1」を記憶する。
また、ステップS307においてCPU101は、普通図柄の変動演出が終了した後に普通図柄表示装置7に停止表示させる図柄を決定する。普図変動パターン決定手段112Aは、決定した普図変動パターン番号「NP1」と、普通図柄抽選手段111Aによる抽選結果「普図当り」とに基づいて、普通図柄の変動演出が終了した後に普通図柄表示装置7に停止表示させる図柄として普図当りを報知するための停止図柄に決定し、決定した停止図柄をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。
また、ステップS307においてCPU101は、決定した普図変動パターン番号「NP1」に基づいて算出された普図変動演出用タイマのカウント値の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する。また、ステップS307においてCPU101は、当否抽選結果が「普図当り」、普図変動パターン番号が「NP1」、普図変動演出用タイマのカウント値および普通図柄の変動開始の情報を含む普通図柄の変動開始コマンドを作成し出力ポート109(図9参照)にセットする。さらに、ステップS307においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられ普通図柄の変動演出が実行中であることを示す普図変動演出実行中フラグをオン状態に設定する。
ステップS307に続いて、CPU101は、普図変動演出用タイマのカウント値が初期値であって普通図柄の変動期間が満了していないと判定し(ステップS309のNo)、普通図柄の変動時間の更新処理を実行し(ステップS313)、普通図柄制御処理を終了する。なお、CPU101は、ステップS307において作成した普通図柄の変動開始コマンド含まれる普図変動演出用タイマのカウント値が初期値である場合には、ステップS313において普図変動演出用タイマのカウント値から「1」減算しない。
図17に戻って、普通図柄制御処理(ステップS30)に続く第1特別図柄制御処理(ステップS40)が実行される。図27に示すように、時刻t1では、第2特別図柄の変動演出および大当り遊技は実行されておらず、開閉体40も動作していない。このため、図19に示すように、CPU101は、時刻t1において、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS401のNo)、第1始動口検出器201Aから検出信号を受信したと判定し(ステップS403のYes)、開閉体動作中フラグがオフ状態であって開閉体の動作期間でないと判定し(ステップS405のNo)、第1特図変動中フラグがオン状態ではなくオフ状態であって第1特別図柄の変動演出の実行期間でないと判定し(ステップS407のNo)、第1特別図柄変動の設定処理を実行する(ステップS411)。
図20に示す第1特別図柄変動の設定処理において、CPU101は、第2特図変動中フラグがオン状態ではなくオフ状態であって第2特別図柄の変動演出の実行期間でないと判定し(ステップS411−1のNo)、第1特別図柄の当否抽選を実行する(ステップS411−7)。
ステップS411−7において第1特別図柄抽選手段111Bは、RAM105に記憶されている第1特別図柄当否用乱数を読み出し、図11(b)に示す第1特図用当否抽選テーブルを参照して、第1特別図柄の当否抽選を実行する。読み出された第1特別図柄当否用乱数の乱数値は「290」であるため、第1特別図柄抽選手段111Bは、第1特別図柄の当否抽選に当選せずはずれであると判定し、RAM105に設けられた第1特図小当りフラグをオフ状態に設定し、第1特図はずれフラグをオン状態に設定する。
ステップS411−7に続いて、ステップS411−9において第1特図変動パターン決定手段112Bは、RAM105に記憶されている第1特図変動パターン用乱数を読み出し、図12(b)に示す特図用変動演出変動パターン決定テーブルを参照して、第1特図変動パターン番号を決定する。読み出された第1特図変動パターン用乱数の乱数値は「0」であるため、第1特図変動パターン決定手段112Bは、第1特図変動パターン番号を「SP1」に決定するとともに、RAM105の所定の記憶領域に記憶する。
さらに、ステップS411−9において、第1特図変動パターン決定手段112Bは、決定した第1特図変動パターン番号「SP1」と、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選結果「はずれ」とに基づいて、第1特別図柄の変動演出が終了した後に第1特別図柄表示装置5に停止表示させて当否抽選結果が「はずれ」であることを報知するための停止図柄を決定し、決定した停止図柄をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS411−9に続いて、CPU101は、第1特図変動パターン番号「SP1」に基づいて算出された第1特図変動演出用タイマのカウント値の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定し(ステップS411−11)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特別図柄の変動開始フラグをオン状態に設定し(ステップS411−13)、第1特別図柄の変動開始コマンドを作成し(ステップS411−15)、第1特別図柄変動の設定処理を終了する。ステップS411−15において作成される第1特別図柄の変動開始コマンドには、第1特図抽選の抽選結果が「はずれ」、第1特図変動パターン番号が「SP1」、第1特図変動演出用タイマのカウント値が「初期値」および第1特別図柄の変動開始フラグの状態が「オン状態」の情報が含まれる。
図19に戻って、ステップS411に続いて、CPU101は、第1特図変動演出用タイマのカウント値が初期値であって第1特別図柄の変動期間が満了していないと判定し(ステップS413のNo)、第1特別図柄の変動時間の更新処理を実行する(ステップS417)。
図20に示すように、第1特別図柄の変動時間の更新処理においてCPU101は、RAM105に設けられた第1特別図柄の変動開始フラグはオン状態であると判定し(ステップS417−1のYes)、第1特別図柄の変動開始フラグをオフ状態に設定し(ステップS417−3)、RAM105に設けられた第1特図変動中フラグをオン状態に設定し(ステップS417−5)、第1特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
図19に戻って、ステップS417に続いて、CPU101は、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS419のYes)、第1特別図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、第1特別図柄制御処理(ステップS40)に続く第2特別図柄制御処理(ステップS50)において、図24に示すように、CPU101は、時刻t1において、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS501のNo)、第2始動口検出器901から検出信号を受信していないと判定し(ステップS503のNo)、第2特別図柄の変動演出が実行されていないため第2特図変動中フラグがオン状態でないと判定し(ステップS509のNo)、第2特別図柄の当否抽選が実行されていないため第2特別図柄の小当りフラグがオン状態でないと判定し(ステップS425のNo)、第2特別図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、第2特別図柄制御処理(ステップS50)に続いて、CPU101は、大当り遊技が実行中でないため大当り遊技制御処理において特別の処理を実行せず(ステップS60)、第1始動口2Aに遊技球の入球があったため賞球払出処理を実行する(ステップS70)。続いて、CPU101は、ポート出力処理において、普通図柄制御処理(ステップS30)および第1特別図柄制御処理(ステップS40)においてそれぞれ出力ポート109にセットされたコマンドを図柄表示制御処理部100A(図9参照)に出力し(ステップS80)、エラーが発生していないためエラー管理処理において特別の処理を実行せず(ステップS90)、遊技制御処理を終了する。
以上の時刻t1における遊技制御処理が終了すると、図柄表示制御処理部100Aに設けられた普通図柄変動演出制御部100A−2は、主制御処理部100から送信された普通図柄の変動開始コマンドに含まれる普図変動パターン番号「NP1」に基づいて普通図柄表示装置7を制御する。これにより、図27に示す時刻t1から若干経過した時刻において、普通図柄表示装置7は普通図柄の変動演出を開始する。ここで、普通図柄の変動演出は、主制御処理部100から普通図柄の変動開始コマンドが送信され、かつ直後に実行された遊技制御処理において普通図柄の変動中コマンドが送信される前に開始される。したがって、「時刻t1から若干経過した時刻」は、遊技制御処理の実行間隔(本例では2ミリ秒)よりも短い時間となる。
一方、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第1特別図柄の変動開始コマンドに含まれる第1特図変動パターン番号「SP1」に基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。これにより、図27に示す時刻t1から若干経過した時刻において、第1特別図柄表示装置5は第1特別図柄の変動演出を開始する。ここで、第1特別図柄の変動演出は、主制御処理部100から第1特別図柄の変動開始コマンドが送信され、かつ直後に実行された遊技制御処理において第1特別図柄の変動中コマンドが送信される前に開始される。したがって、「時刻t1から若干経過した時刻」は、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。第1特別図柄の変動演出と普通図柄の変動演出とはほぼ同時に開始される。
(時刻t2における動作)
時刻t1の後の時刻t2での遊技制御処理において、図17に示すように、CPU101は、乱数更新処理を実行し(ステップS10)、スイッチ入力処理を実行し(ステップS20)、普通図柄制御処理を実行する(ステップS30)。
普通図柄制御処理(ステップS30)において、図18に示すように、CPU101は、時刻t2において、普通電動役物の動作期間でないと判定し(ステップS301のNo)、普図変動演出実行中フラグがオン状態であって普通図柄の変動演出の実行期間であると判定する(ステップS303のYes)。時刻t2における遊技制御処理の直前に実行された遊技制御処理におけるステップS313において、普図変動演出用タイマのカウント値は「0」に設定されている。このため、ステップS303に続いてステップS309においてCPU101は、普図変動演出用タイマのカウント値が「0」であって普通図柄の実行期間が満了していると判定し(ステップS309のYes)、普通図柄変動の終了処理を実行する(ステップS311)。
ステップS311においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普図変動演出実行中フラグをオフ状態に設定する。さらに、CPU101は、普通図柄の変動演出の変動停止の情報と、RAM105に記憶されている停止図柄の情報とを含む普通図柄の変動終了コマンドを作成し出力ポート109にセットする。
ステップS311に続いてCPU101は、普図当りフラグがオン状態であって普通図柄の当否抽選は当りであると判定し(ステップS315のYes)、普通電動役物の設定処理を実行する(ステップS317)。
ステップS317において可動片制御手段113D(図10参照)は、普通図柄の変動演出後に実行される可動片9A,9Bの可動片開閉パターン番号を決定する。可動片制御手段113Dは、RAM105に記憶された可動片開閉パターン用乱数を読み出し、図13に示す可動片開閉パターン決定テーブルを参照して、可動片開閉パターン番号を決定する。読み出された可動片開閉パターン用乱数の乱数値は「0」であるため、可動片制御手段113Dは、可動片開閉パターン番号を「MP1」に決定し、RAM105の所定の記憶領域に可動片開閉パターン番号として「MP1」を記憶する。
また、ステップS317においてCPU101は、決定した可動片開閉パターン番号「MP1」に基づいて算出された普電役物動作用タイマのカウント値の初期値をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。また、ステップS317においてCPU101は、普通電動役物動作中フラグをオン状態に設定する。さらに、ステップS317においてCPU101は、可動片開閉パターン番号「MP1」と、普電役物動作用タイマのカウント値の初期値とに基づいて、可動片9A,9Bを駆動する可動片用ソレノイドSol3を制御するための可動片制御信号を出力を開始するための準備を行う。
ステップS317に続いて、普電役物動作用タイマのカウント値が初期値であって普通電動役物の動作期間が満了していないと判定し(ステップS319のNo)、普通電動役物の更新処理を実行し(ステップS323)、普通図柄制御処理を終了する。なお、CPU101は、ステップS317において普電役物動作用タイマのカウント値の初期値をRAM105に記憶させた場合には、ステップS323において普電役物動作用タイマのカウント値から「1」減算しない。
図17に戻って、時刻t2における、普通図柄制御処理(ステップS30)に続く第1特別図柄制御処理(ステップS40)が実行される。図27に示すように、時刻t1における第1特別図柄の変動時間の更新処理において、第1特別図柄の変動開始フラグはオフ状態に設定され(ステップS417−3)、第1特図変動中フラグはオン状態に設定されている(ステップS415−5)。また、第1特別図柄の変動演出は、時刻t2以後も継続されている。このため、時刻t2における第1特別図柄制御処理(図19参照)においてCPU101は、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS401のNo)、第1始動口検出器201Aから検出信号を受信していないと判定し(ステップS403のNo)、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS407のYes)、第1特図変動タイマのカウント値が「0」以外であって第1特別図柄の変動期間が満了していないと判定し(ステップS413のNo)、第1特別図柄の変動時間の更新処理を実行する(ステップS417)。
図27に示すように、時刻t2では、第1特別図柄の変動演出は実行中であるのに対し、第2特別図柄の変動演出は実行されていない。このため、図21に示す第1特別図柄の変動時間の更新処理において、CPU101は、第1特別図柄の変動開始フラグはオン状態でないと判定し(ステップS417−1のNo)、第2特別図柄の終了フラグがオン状態ではないため第2特別図柄の変動演出の終了タイミングでないと判定する(ステップS417−7のNo)。さらに、CPU101は、第1特図変動タイマのカウント値から「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS417−17)。図27に示すように、時刻t2では、第1特別図柄の変動演出の実行期間が満了するタイミングではないため、ステップS417−17において更新された第1特図変動タイマのカウント値は「0」以外の値となる。このため、CPU101は、RAM105に記憶された第1特図変動タイマのカウント値は「0」でないと判定し(ステップS417−19)、更新後の第1特図変動タイマのカウント値の情報を含む第1特別図柄の変動中コマンドを作成して出力ポート109にセットし(ステップS417−21)、第1特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
図19に戻って、ステップS417に続いて、CPU101は、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS419のYes)、第1特別図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、第1特別図柄制御処理(ステップS40)に続く第2特別図柄制御処理(ステップS50)において、CPU101は、時刻t1と同様の処理を時刻t2において実行する。さらに、CPU101は、大当り遊技が実行中でないため大当り遊技制御処理において特別の処理を実行せず(ステップS60)、遊技球の入球がないため賞球払出処理において特別の処理を実行せず(ステップS70)、ポート出力処理を実行する(ステップS80)。ポート出力処理において、普通図柄制御処理(ステップS30)および第1特別図柄制御処理(ステップS40)においてそれぞれ出力ポート109にセットされたコマンドを図柄表示制御処理部100Aに出力する。また、CPU101は、普通図柄制御処理(ステップS30)のステップS317において出力を開始するための準備を行った可動片制御信号を可動片用ソレノイドSol3(図9参照)に出力する。
さらに、CPU101は、ポート出力処理(ステップS80)に続いて、エラーが発生していないためエラー管理処理において特別の処理を実行せず(ステップS90)、遊技制御処理を終了する。
以上の時刻t2における遊技制御処理が終了すると、図柄表示制御処理部100Aに設けられた普通図柄変動演出制御部100A−2は、主制御処理部100から送信された普通図柄の変動終了コマンドに基づいて普通図柄表示装置7を制御する。これにより、図27に示す時刻t2から若干経過した時刻において、普通図柄表示装置7は普通図柄の変動演出を終了し、普図当りを報知する停止図柄を表示する。なお、「時刻t2から若干経過した時刻」は、時刻t1と同様の理由により、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。
一方、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第1特別図柄の変動中コマンドに含まれる情報に基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。これにより、図27に示す第1特別図柄表示装置5は第1特別図柄の変動演出を継続する。
さらに、第2始動口9に設けられた可動片用ソレノイドSol3は、主制御処理部100から送信された可動片制御信号に基づいて動作する。これにより、第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bが閉状態から開状態への移行を開始する。その結果、第2始動口9は遊技球が進入可能な進入可能状態に移行する。
(時刻t3における動作)
時刻t2の後の時刻t3での遊技制御処理において、図18に示すように、CPU101は、乱数更新処理を実行し(ステップS10)、スイッチ入力処理を実行し(ステップS20)、普通図柄制御処理を実行する(ステップS30)。
時刻t3での普通図柄制御処理(ステップS30)において、CPU101は、普通電動役物動作中フラグがオン状態であって普通電動役物の動作期間であると判定する(ステップS301のYes)。時刻t3における遊技制御処理の直前に実行された遊技制御処理におけるステップS313において、普電役物動作用タイマのカウント値は「0」に設定されている。このため、CPU101は、時刻t3においてRAM105に記憶されている普電役物動作用タイマのカウント値が「0」であって普通電動役物の動作期間が満了していると判定し(ステップS319のYes)、普通電動役物の終了処理を実行する(ステップS321)。
普通電動役物の終了処理(ステップS321)においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた普通電動役物動作中フラグをオフ状態に設定する。さらに、CPU101は、第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bを閉状態にするための信号レベルの可動片制御信号を出力するための準備を行い、普通図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、普通図柄制御処理(ステップS30)に続く第1特別図柄制御処理(ステップS40)において、図19に示すように、CPU101は、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS401のNo)、第1始動口検出器201Aから検出信号を受信していないと判定し(ステップS403のNo)、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定する(ステップS407のYes)。時刻t3における遊技制御処理の直前に実行された遊技制御処理におけるステップS417において、第1特図変動タイマのカウント値は「0」に設定されているため、CPU101は、第1特図変動タイマのカウント値が「0」であって第1特別図柄の変動期間が満了していると判定し(ステップS413のYes)、第1特図変動中フラグをオフ状態に設定し(ステップS415)、第1特別図柄の変動終了フラグをオン状態に設定する(ステップS421)。
さらに、CPU101は、第1特別図柄の変動停止の情報と、第1特別図柄の当否抽選がはずれであることを報知するための停止図柄の情報とが含まれる第1特別図柄の変動終了コマンドを作成し(ステップS423)、RAM105に設けられた第1特別図柄の小当りフラグはオン状態でないと判定し(ステップS425のNo)、第1特別図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、第1特別図柄制御処理(ステップS40)に続く第2特別図柄制御処理(ステップS50)においてCPU101は、時刻t1と同様の処理を時刻t3において実行する。さらに、CPU101は、大当り遊技が実行中でないため大当り遊技制御処理において特別の処理を実行せず(ステップS60)、遊技球の入球がないため賞球払出処理において特別の処理を実行せず(ステップS70)、ポート出力処理を実行する(ステップS80)。ポート出力処理において、第1特別図柄制御処理(ステップS40)において出力ポート109にセットされたコマンドを図柄表示制御処理部100A(図9参照)に出力する。また、CPU101は、普通図柄制御処理(ステップS30)のステップS321において準備された信号レベルの可動片制御信号を可動片用ソレノイドSol3(図9参照)に出力する。
さらに、CPU101は、ポート出力処理(ステップS80)に続いて、エラーが発生していないためエラー管理処理において特別の処理を実行せず(ステップS90)、遊技制御処理を終了する。
以上の時刻t3における遊技制御処理が終了すると、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第1特別図柄の変動終了コマンドに基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。これにより、図27に示す時刻t3から若干経過した時刻において、第1特別図柄表示装置5は第1特別図柄の変動演出を終了し、はずれを報知する停止図柄を表示する。なお、「時刻t3から若干経過した時刻」は、時刻t1におけるのと同様の理由により、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。
さらに、第2始動口9に設けられた可動片用ソレノイドSol3は、主制御処理部100から送信された可動片制御信号に基づいて動作する。これにより、第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bが開状態から閉状態に移行する。その結果、第2始動口9は進入可能状態から進入困難状態に移行する。第2始動口9が進入可能状態から進入困難状態に移行するタイミグと、第1特別図柄表示装置5が第1特別図柄の変動演出を終了して停止図柄を表示するタイミングとはほぼ同一である。
このように、本実施形態による遊技機1000では、普通電動役物検出器200A(または普通電動役物検出器200B)が第1始動口2A(または第1始動口2B)への遊技球の入球を検出した後に実行される普通図柄の変動演出の実行期間と、普通図柄の変動演出の終了後に実行されて第2始動口9が進入可能状態および進入困難状態に切り替わる切替期間(普通電動役物の動作期間)とを合わせた期間は、第1始動口2A(または第1始動口2B)が検出した遊技球と同一の遊技球の入球を第1始動口検出器201A(または第1始動口検出器201B)が検出した後に実行される第1特別図柄の変動演出の実行期間とほぼ同一になっている。これにより、遊技機が第1始動口2Aまたは第1始動口2Bへの一の遊技球の入球を契機として開始される通常遊技において、第1特別図柄の変動演出の当否抽選結果を報知する図柄が停止表示されるタイミングと、第2始動口9の可動片9A,9Bが開状態から閉状態に戻るタイミングとがほぼ一致するようになっている。
(時刻t4における動作)
図27に示すように、時刻t1における第1始動口2Aへの遊技球の入球を契機として開始された通常遊技が終了した後の時刻t4において、例えば第1始動口2Aに遊技球が入球し、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aによって遊技球が検出されたとする。時刻t4から時刻t9までの遊技機1000の動作に関する説明の便宜上、普通電動役物検出器200Aによる遊技球の検出を契機として取得された第1特別図柄当否用乱数以外の普通図柄当否用乱数、普図変動パターン用乱数、第1特図変動パターン用乱数および可動片開閉パターン用乱数の乱数値は、時刻t1において取得された各乱数の乱数値と同一とする。時刻t4において取得された第1特別図柄当否用乱数の乱数値は例えば「0」とする。
時刻t4における遊技制御処理は、第1特別図柄制御処理(ステップS40)のステップS411−7での第1特別図柄の当否抽選の抽選結果と、ステップS411−9において決定される停止図柄と、ステップS411−15において第1特別図柄の変動開始コマンドに含まれる情報とが異なる点を除いて、時刻t1における遊技制御処理と同様であるため、これらの異なる点を説明する。
ステップS411−7において第1特別図柄抽選手段111Bは、RAM105に記憶されている第1特別図柄当否用乱数を読み出し、図11(b)に示す第1特図用当否抽選テーブルを参照して、第1特別図柄の当否抽選を実行する。読み出された第1特別図柄当否用乱数の乱数値は「0」であるため、第1特別図柄抽選手段111Bは、第1特別図柄の当否抽選において小当りに当選したと判定し、RAM105に設けられた第1特図小当りフラグをオン状態に設定し、第1特図はずれフラグをオフ状態に設定する。
ステップS411−9において第1特図変動パターン決定手段112Bは、決定した第1特図変動パターン番号「SP1」と、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選結果「小当り」とに基づいて、第1特別図柄の変動演出が終了した後に第1特別図柄表示装置5に停止表示させて当否抽選が小当りに当選したことを報知するための停止図柄を決定し、決定した停止図柄をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS411−15において作成される第1特別図柄の変動開始コマンドには、第1特図抽選の抽選結果が「小当り」、第1特図変動パターン番号が「SP1」、第1特図変動演出用タイマのカウント値が「初期値」および第1特別図柄の変動開始フラグの状態が「オン状態」の情報が含まれる。
(時刻t5における動作)
遊技機1000は、時刻t5において時刻t2と同様に動作するため、説明を省略する。
(時刻t6における動作)
時刻t6における遊技制御処理は、第1特別図柄制御処理(ステップS40)のステップS423以降の処理が異なる点を除いて、時刻t3における遊技制御処理と同様であるため、これらの異なる点を説明する。
ステップS423においてCPU101は、第1特別図柄の変動停止の情報と、第1特別図柄の当否抽選が小当りであることを報知するための停止図柄の情報とが含まれる第1特別図柄の変動終了コマンドを作成する。
ステップS423に引き続いてCPU101は、RAM105に設けられた第1特図小当りフラグがオン状態であると判定し(ステップS425のYes)、開閉体の制御処理を実行する(ステップS327)。
時刻t6では、開閉体40は動作開始前の状態にあるため、図22に示す開閉体の制御処理においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた開閉体動作終了フラグがオフ状態であって開閉体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS427−1)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1開閉体動作中フラグがオフ状態であって開閉体の動作期間中でないと判定し(ステップS427−3のNo)、開閉体40の動作パターンを決定する(ステップS427−5)。
ここで、時刻t4において小当りに当選したことに基づいて開閉体開閉パターン用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された開閉体開閉パターン用乱数の乱数値は例えば「0」であったとする。現在処理中のステップS427−5は第1特別図柄制御処理(ステップS50)における処理であるため、開閉体制御手段113A(図10参照)は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された開閉体開閉パターン用乱数を読み出し、図14(a)に示す第1特図用開閉体開閉パターン決定テーブルを参照して、第1特図用開閉体開閉パターン番号を決定する。読み出された開閉体開閉パターン用乱数は「0」であるため、開閉体制御手段113Aは、第1特図用開閉体開閉パターン番号を「GP1」に決定し、RAM105の所定の記憶領域に第1特図用開閉体開閉パターン番号として「GP1」を記憶する。
ステップS427−5に続いて、CPU101は、第1特図用開閉体開閉パターン番号「GP1」に基づいて算出された開閉体動作用タイマのカウント値の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する(ステップS427−7)。
ステップS427−7に引き続いて、CPU101は、ステップS427−5の処理によって決定した第1特図用開閉体開閉パターン番号「GP1」に対応する開閉体用制御信号の出力を開始する準備を行い(ステップS427−9)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1開閉体動作中フラグをオン状態に設定し、開閉体の制御処理を終了する。
図19に戻って、CPU101は、ステップS427に引き続いて振分体の制御処理を実行する(ステップS429)。時刻t6では、振分体50は動作開始前の状態にあるため、図23に示す振分体の制御処理においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作終了フラグがオフ状態であって振分体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS429−1)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作中フラグがオフ状態であって振分体の動作期間中でないと判定し(ステップS429−3)、振分体50の動作パターンを決定する(ステップS429−5)。
ここで、時刻t4において小当りに当選したことに基づいて振分体姿勢パターン用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された振分体姿勢パターン用乱数の乱数値は例えば「0」であったとする。現在処理中のステップS429−5は第1特別図柄制御処理(ステップS50)における処理であるため、振分体制御手段113B(図10参照)は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された振分体姿勢パターン用乱数および第1特図用開閉体開閉パターン番号を読み出し、図15(a)に示す第1特図用振分体姿勢パターン決定テーブルを参照して、第1特図用振分体姿勢パターン番号を決定する。読み出された振分体姿勢パターン用乱数は「0」であり、読み出された第1特図用開閉体開閉パターン番号は「GP1」であるため、振分体制御手段113Bは、第1特図用振分体姿勢パターン番号を「DP1」に決定し、RAM105の所定の記憶領域に第1特図用振分体姿勢パターン番号として「DP1」を記憶する。
ステップS429−5に続いて、CPU101は、第1特図用振分体姿勢パターン番号「DP1」に基づいて算出された振分体動作用タイマのカウント値の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する(ステップS429−7)。
ステップS429−7に引き続いて、CPU101は、ステップS429−5の処理によって決定した第1特図用振分体姿勢パターン番号「DP1」に対応する振分体用制御信号の出力を開始する準備を行い(ステップS429−9)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作中フラグをオン状態に設定し、振分体の制御処理を終了する。
図19に戻って、ステップS429に引き続いて、時刻t6においてCPU101は、振分体動作中フラグがオフ状態でないと判定し(ステップS431のNo)、第1特別図柄制御処理を終了する。
以上の時刻t6における第1特別図柄制御処理を含む遊技制御処理が終了すると、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第1特別図柄の変動終了コマンドに基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。これにより、図27に示す時刻t6から若干経過した時刻において、第1特別図柄表示装置5は第1特別図柄の変動演出を終了し、小当りを報知する停止図柄を表示する。なお、「時刻t6から若干経過した時刻」は、時刻t1におけるのと同様の理由により、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。
また、可動入賞装置1に設けられた振分体用モータMは、主制御処理部100から送信された振分体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた振分体50は、有利状態の姿勢から不利状態の姿勢に移行を開始して所定時間の経過後に不利状態の姿勢で停止する。その結果、可動入賞装置1は、特別領域V1に遊技球が進入し難い状態に移行する。
また、時刻t6におけるステップS427−11の処理によって第1開閉体動作中フラグがオン状態に設定されることにより、開閉体の動作期間が開始される。しかしながら、時刻t6における遊技制御処理によって主制御処理部100から開閉体用ソレノイドSol1に入力される開閉体用制御信号は、開閉体40を閉状態とする信号レベルの信号である。このため、図27に示すように、開閉体40は、振分体50が有利状態から不利状態に移行するタイミングで閉状態を維持している。
(時刻t7における動作)
開閉体の動作期間が開始された後、図17に示す遊技制御処理が所定の時間間隔で繰り返されることによって開閉体の動作タイマのカウント値が「1」ずつ減算される。その結果、開閉体の動作タイマのカウント値が、時刻t6において決定された開閉体開閉パターン番号「GP1」において開閉体が閉状態から開状態に切り替わる時刻(本例では時刻t7)に対応する値になったとする。
時刻t7での遊技制御処理において、図17に示すように、CPU101は、乱数更新処理を実行し(ステップS10)、スイッチ入力処理を実行し(ステップS20)、普通図柄制御処理を実行する(ステップS30)。
普通図柄制御処理(ステップS30)において、図18および図27に示すように、CPU101は、普通電動役物の動作期間でないと判定し(ステップS301のNo)、普通図柄の変動演出の実行期間でないと判定し(ステップS303のNo)、普通電動役物検出器200A,200Bから検出信号を受信していないと判定し(ステップS305のNo)、普通図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、時刻t7における、普通図柄制御処理(ステップS30)に続く第1特別図柄制御処理(ステップS40)が実行される。時刻t7における第1特別制御処理では、図19および図27に示すように、CPU101は、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS401のNo)、第1始動口検出器201A,201Bから検出信号を受信していないと判定し(ステップS405のNo)、第1特図変動中フラグがオフ状態であると判定し(ステップS409のNo)、第1特図小当りフラグがオン状態であると判定し(ステップS425)、開閉体の制御処理を実行する(ステップS427)。
時刻t7における開閉体の制御処理では、図22および図27に示すように、CPU101は、開閉体動作終了フラグがオフ状態であって開閉体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS427−1のNo)、第1開閉体動作中フラグがオン状態であって開閉体の動作期間中であると判定する(ステップS427−3のYes)。
ステップS427−3に続いて、CPU101は、開閉体の動作タイマのカウント値を読み出して、読み出した開閉体の動作タイマから「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS427−13)。図27に示すように、時刻t7では、開閉体の動作期間が満了するタイミングではないため、ステップS427−13において更新された開閉体の動作タイマのカウント値は「0」以外の値となる。
ステップS427−13に続いて、CPU101は、開閉体の動作タイマのカウント値が「0」でないため開閉体の動作期間が満了していないと判定し(ステップS427−15のNo)、開閉体用制御信号を出力するための準備を行い(ステップ427−23)、開閉体の制御処理を終了する。時刻t7は、開閉体40を閉状態から開状態に切り替えるタイミングであるため、ステップS427−23において準備される開閉体用制御信号は、開閉体40を開状態に駆動するように開閉体用ソレノイドSol1を制御できる信号レベルの信号となる。
開閉体の制御処理に引き続いて、時刻t7における振分体の制御処理(ステップS429)では、図23および図27に示すように、CPU101は、振分体動作終了フラグがオフ状態であって振分体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS429−1)、振分体動作中フラグがオン状態であって振分体の動作期間中であると判定する(ステップS429−3のYes)。
ステップS429−3に続いて、CPU101は、振分体の動作タイマのカウント値を読み出して、読み出した振分体の動作タイマから「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS429−13)。図27に示すように、時刻t7では、振分体の動作期間が満了するタイミングではないため、ステップS429−13において更新された振分体の動作タイマのカウント値は「0」以外の値となる。
ステップS429−13に続いて、CPU101は、振分体の動作タイマのカウント値が「0」でないため振分体の動作期間が満了していないと判定し(ステップS429−15)、振分体用制御信号を出力するための準備を行い(ステップ429−23)、振分体の制御処理を終了する。時刻t7は、振分体50の姿勢状態は不利状態を維持するタイミングであるため、ステップS429−23において準備される振分体用制御信号は、時刻t6において準備された振分体用制御信号と同じ信号レベルの信号となる。
図19に戻って、ステップS429に引き続いて、時刻t7においてCPU101は、振分体動作中フラグがオフ状態でないと判定し、第1特別図柄制御処理を終了する。
以上の時刻t7における第1特別図柄制御処理を含む遊技制御処理が終了すると、可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1は、主制御処理部100から送信された開閉体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた開閉体40が閉状態から開状態に移行する。その結果、可動入賞装置1は、大入賞口Dから内部空間Rに遊技球が進入可能な状態に移行する。
一方、時刻t7において、振分体50は、不利状態の姿勢を維持する。このため、内部空間Rに遊技球が進入可能ではあるものの、可動入賞装置1は、特別領域V1に遊技球が進入し難い状態を維持する。
(時刻t8における動作)
開閉体の動作期間における時刻t7の後、図17に示す遊技制御処理が所定の時間間隔で繰り返されることによって開閉体の動作タイマのカウント値が「1」ずつ減算され、開閉体の動作タイマのカウント値が、開閉体開閉パターン番号「GP1」において開閉体が開状態から閉状態に切り替わる時刻(本例では時刻t8)に対応する値になったとする。この時刻t8における遊技制御処理は、第1特別図柄制御処理(ステップS40)のステップS427−23において準備される開閉体用制御信号の信号レベルが異なる点を除いて、時刻t7における遊技制御処理と同様であるため、異なる点を説明する。
時刻t8におけるステップS427−23では、CPU101は、開閉体40を閉状態とするように開閉体用ソレノイドSol1を制御できる信号レベルの開閉体用制御信号を出力するための準備を行う。つまり、時刻t8において出力が準備される開閉体用制御信号の信号レベルは、時刻t6において出力が準備された開閉体用制御信号の信号レベルと同じになる。
以上の時刻t8における第1特別図柄制御処理を含む遊技制御処理が終了すると、可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1は、主制御処理部100から送信された開閉体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた開閉体40が開状態から閉状態に移行する。その結果、可動入賞装置1は、進入可能状態から進入困難状態に移行し、大入賞口Dから内部空間Rに遊技球が進入できなくなる。なお、図27に示す動作例では、可動入賞装置1の内部空間Rに遊技球が進入可能な時刻t7から時刻t8の期間に特別領域V1に遊技球が進入しなかったため、特別領域検出器600において遊技球が検出されていない。
(時刻t9における動作)
開閉体の動作期間における時刻t8の後、図17に示す遊技制御処理が所定の時間間隔で繰り返されることによって開閉体の動作タイマのカウント値が「1」ずつ減算され、開閉体の動作タイマのカウント値が、時刻t6において決定された開閉体開閉パターン番号「GP1」において開閉体の動作期間が終了する時刻(本例では時刻t9)に対応する値になったとする。同様に、振分体の動作期間における時刻t8の後、図17に示す遊技制御処理が所定の時間間隔で繰り返されることによって振分体の動作タイマのカウント値が「1」ずつ減算され、振分体の動作タイマのカウント値が、時刻t6において決定された開閉体開閉パターン番号「DP1」において振分体の動作期間が終了する時刻(本例では時刻t9)に対応する値になったとする。
時刻t9における遊技制御処理は、第1特別図柄制御処理(ステップS40)のステップS427以降の処理が異なる点を除いて、時刻t6における遊技制御処理と同様であるため、これらの異なる点を説明述する。
図22および図27に示すように、時刻t9における開閉体の制御処理においてCPU101は、第1開閉体動作終了フラグがオフ状態であって開閉体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS427−1のNo)、第1開閉体動作中フラグがオン状態であって開閉体の動作期間中であると判定する(ステップS427−3のYes)。
ステップS427−3に続いて、CPU101は、開閉体の動作タイマのカウント値を読み出して、読み出した開閉体の動作タイマから「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS427−13)。図27に示すように、時刻t9では、開閉体の動作期間が満了するタイミングであるため、ステップS427−13において更新された開閉体の動作タイマのカウント値は「0」となる。
ステップS427−13に続いて、CPU101は、開閉体の動作タイマのカウント値が「0」であって開閉体の動作期間が満了したと判定し(ステップS427−15)、第1開閉体動作中フラグをオフ状態に設定し(ステップS427−17)、開閉体の動作用制御信号の出力を停止するための準備を行う(ステップS427−19)。時刻t9は、開閉体の動作期間が満了するタイミングであるため、ステップS427−19において準備される開閉体用制御信号は、開閉体40を閉状態に維持するように開閉体用ソレノイドSol1を制御できる信号レベル(すなわち時刻t8における信号レベル)の信号となる。
ステップS427−19に続いて、CPU101は、第1開閉体動作終了フラグをオン状態に設定し、開閉体の制御処理を終了する。
開閉体の制御処理に引き続いて、時刻t9における振分体の制御処理(ステップS429)では、図23および図27に示すように、振分体動作終了フラグがオフ状態であって振分体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS429−1のNo)、振分体動作中フラグがオン状態であって振分体の動作期間中であると判定する(ステップS429−3のYes)。
ステップS429−3に続いて、CPU101は、振分体の動作タイマのカウント値を読み出して、読み出した振分体の動作タイマから「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS429−13)。図27に示すように、時刻t9では、振分体の動作期間が満了するタイミングであるため、ステップS429−13において更新された振分体の動作タイマのカウント値は「0」となる。
ステップS429−13に続いて、CPU101は、振分体の動作タイマのカウント値が「0」であって振分体の動作期間が満了したと判定し(ステップS429−15)、振分体動作中フラグをオフ状態に設定し(ステップS429−17)、振分体の動作用制御信号の出力を停止するための準備を行う(ステップS429−19)。時刻t9は、振分体の動作期間が満了するタイミングであるため、ステップS429−19において準備される振分体用制御信号は、振分体50を有利状態の姿勢に維持するように振分体用モータMを制御できる信号レベルの信号となる。
ステップS429−19に続いて、CPU101は、振分体動作終了フラグをオン状態に設定し、振分体の制御処理を終了する。
図19に戻って、振分体の制御処理に続いてCPU101は、振分体動作中フラグがオフ状態であると判定し(ステップS431のYes)、開閉体動作中フラグがオフ状態であると判定し(ステップS433のYes)、第1小当りフラグ、振分体動作終了フラグおよび第1開閉体動作終了フラグのそれぞれをオフ状態に設定し、第1特別図柄制御処理を終了する。
以上の時刻t9における第1特別図柄制御処理を含む遊技制御処理が終了すると、可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1は、主制御処理部100から送信された開閉体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた開閉体40を閉状態に維持する。その結果、小当り遊技および通常遊技の終了後であって次の小当り遊技が開始されるまで、可動入賞装置1は、大入賞口Dから内部空間Rに遊技球が進入できない状態に維持される。
また、可動入賞装置1に設けられた振分体用モータMは、主制御処理部100から送信された振分体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた振分体50は、不利状態の姿勢から有利状態の姿勢に移行して停止する。その結果、小当り遊技および通常遊技が終了後であって次の小当り遊技が開始されるまで、振分体50は可動入賞装置1内で有利状態の姿勢で維持される。
(時刻t10および時刻t11における動作)
図27に示すように、時刻t4における第1始動口2Aへの遊技球の入球を契機として開始された通常遊技が終了した後の時刻t10において、例えば第1始動口2Aに遊技球が入球し、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aによって遊技球が検出されたとする。時刻t10から時刻t13までの遊技機1000の動作に関する説明の便宜上、普通電動役物検出器200Aによる遊技球の検出を契機として取得された普通図柄当否用乱数、普図変動パターン用乱数、第1特別図柄当否用乱数、第1特図変動パターン用乱数および可動片開閉パターン用乱数の乱数値は、時刻t1において取得された各乱数の乱数値と同一とする。
その結果、時刻t10における遊技制御処理は、時刻t1における遊技制御処理と同一となる。さらに、時刻t10の後の時刻であって普通図柄の変動演出が終了するとともに普通電動役物の動作が開始される時刻t11における遊技制御処理は、時刻t2における遊技制御処理と同一となる。このため、時刻t10および時刻t11におけるそれぞれの遊技制御処理の説明は省略する。
(時刻t12における動作)
図27に示すように、時刻t11において開始された普通電動役物の動作期間中、すなわち可動片9A,9Bが開状態である時刻t12において、例えば第2始動口9(図1参照)に遊技球が入球し、第2始動口検出器901(図9参照)によって遊技球が検出されたとする。第2始動口検出器901による遊技球の検出を契機として、第2特別図柄抽選手段111C(図10参照)に設けられた第2特別図柄当否用乱数取得手段は、第2特別図柄当否用乱数生成手段が生成した第2特別図柄当否用乱数(例えば乱数値は「0」)を取得する。さらに、第2特図変動パターン決定手段112C(図10参照)に設けられた第2特図変動パターン用乱数取得手段は、第2特図変動パターン用乱数生成手段が生成した第2特図変動パターン用乱数(例えば乱数値は「0」)を取得する。
また、図27に示すように、時刻t12、すなわち第2始動口検出器901によって遊技球が検出された時刻では、普通電動役物の動作期間および第1特別図柄の変動演出の実行であるのに対し、普通図柄の変動演出、第2特別図柄の変動演出および大当り遊技の実行期間ではなく、開閉体40および振分体50の動作期間でもない。
時刻t12における遊技制御処理(図17参照)において、乱数更新処理(ステップS10)が実行された後のスイッチ入力処理(ステップS20)において、主制御処理部100のCPU101は、第2始動口検出器901からの検出信号を受信する。
スイッチ入力処理に続く普通図柄制御処理(ステップS30)において、図18に示すように、CPU101は、時刻t12において、普通電動役物動作中フラグがオン状態であって普通電動役物の動作期間中であると判定し(ステップS301のYes)、RAM105に記憶された普電役物動作用タイマのカウント値が「0」でないため普通電動役物の動作期間が満了していないと判定し(ステップS319)、普通電動役物の更新処理を実行する(ステップS323)。CPU101は、RAM105に記憶された普電役物動作用タイマのカウント値を読み出し、読み出したカウント値から「1」減算し、減算後のカウント値をRAM105に記憶し直す。図27に示すように、時刻t12では、普通電動役物の動作期間が終了するタイミングではないため、ステップS323における減算後の普電役物動作用タイマのカウント値は「0」以外の値となる。さらに、CPU101は、時刻t11において決定した可動片開閉パターン番号「MP1」と、減算後の普電役物動作用タイマのカウント値とに基づいて、現時点が可動片9A,9Bを開状態に維持する期間であると判定し、可動片用ソレノイドSol3を開状態とするための可動片制御信号を可動片用ソレノイドSol3に対して出力するための準備をする。
図17に戻って、普通図柄制御処理(ステップS30)に続く第1特別図柄制御処理(ステップS40)が実行される。図19および図27に示すように、CPU101は、時刻t12において、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS401のNo)、第1始動口検出器201A,201Bから検出信号を受信していないと判定し(ステップS403のNo)、第1特別図柄の変動演出の実行期間であるため第1特図変動中フラグがオン状態あると判定し(ステップS409のYes)、RAM105に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値は「0」でないため第1特別図柄の変動期間が満了していないと判定する(ステップS413のNo)。
ところで、図27に示すように、時刻t10における第1特別図柄の変動時間の更新処理において、第1特別図柄の変動開始フラグはオフ状態に設定され(ステップS417−3)、第1特図変動中フラグはオン状態に設定されている(ステップS415−5)。このため、時刻t12におけるステップS413に続く第1特別図柄の変動時間の更新処理(図21参照)においてCPU101は、第1特別図柄の変動開始フラグはオン状態でないと判定し(ステップS417−1のNo)、第2特別図柄の変動終了フラグがオフ状態であって第2特別図柄の変動演出の実行期間の満了タイミングでないと判定する(ステップS417−7のNo)。
ステップS417−7に続いて、CPU101は、第1特図変動タイマのカウント値から「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS417−17)。図27に示すように、時刻t12では、第1特別図柄の変動演出の実行期間が満了するタイミングではないため、ステップS417−17において更新された第1特図変動タイマのカウント値は「0」以外の値となる。このため、CPU101は、RAM105に記憶された第1特図変動タイマのカウント値は「0」でないと判定し(ステップS417−19のNo)、更新後の第1特図変動タイマのカウント値の情報を含む第1特別図柄の変動中コマンドを作成して出力ポート109にセットし(ステップS417−21)、第1特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
図19に戻って、ステップS417に続いて、CPU101は、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS419のYes)、第1特別図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、第1特別図柄制御処理(ステップS40)に続く第2特別図柄制御処理(ステップS50)が実行される。図27に示すように、時刻t12では、大当り遊技は実行されておらず、開閉体40も動作していない。このため、図24に示すように、CPU101は、時刻t12において、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS501のNo)、第2始動口検出器901から検出信号を受信したと判定し(ステップS503のYes)、開閉体動作中フラグがオフ状態であって開閉体の動作期間でないと判定し(ステップS505のNo)、第2特図変動中フラグがオン状態ではなくオフ状態であって第2特別図柄の変動演出の実行期間でないと判定し(ステップS507のNo)、第2特別図柄変動の設定処理を実行する(ステップS511)。
図25に示す第2特別図柄変動の設定処理において、CPU101は、第1特図変動中フラグがオン状態であって第1特別図柄の変動演出の実行期間であると判定し(ステップS511−1のYes)、第1特図小当りフラグがオフ状態かつ第1特はずれフラグがオン状態であって変動中の第1特別図柄の当否抽選結果は小当りでないと判定し(ステップS511−3のNo)、第2特別図柄の当否抽選を実行する(ステップS511−7)。
ステップS511−7において第2特別図柄抽選手段111Cは、RAM105に記憶されている第2特別図柄当否用乱数を読み出し、図11(c)に示す第2特図用当否抽選テーブルを参照して、第2特別図柄の当否抽選を実行する。読み出された第2特別図柄当否用乱数の乱数値は「0」であるため、第2特別図柄抽選手段111Cは、第2特別図柄の当否抽選に当選(小当り)したと判定し、RAM105に設けられた第2特図小当りフラグをオン状態に設定し、第2特図はずれフラグをオフ状態に設定する。
ステップS511−7に続いて、ステップS511−9において第2特図変動パターン決定手段112Cは、RAM105に記憶されている第2特図変動パターン用乱数を読み出し、図12(b)に示す特図用変動演出変動パターン決定テーブルを参照して、第2特図変動パターン番号を決定する。読み出された第2特図変動パターン用乱数の乱数値は「0」であるため、第2特図変動パターン決定手段112Cは、第2特図変動パターン番号を「SP1」に決定するとともに、RAM105の所定の記憶領域に記憶する。
さらに、ステップS511−9において、第2特図変動パターン決定手段112Cは、決定した第2特図変動パターン番号「SP1」と、第2特別図柄抽選手段111Cによる抽選結果「小当り」とに基づいて、第2特別図柄の変動演出が終了した後に第2特別図柄表示装置6に停止表示させて当否抽選結果が「小当り」であることを報知するための停止図柄を決定し、決定した停止図柄をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS511−9に続いて、CPU101は、第2特図変動パターン番号「SP1」に基づいて算出された第2特図変動演出用タイマのカウント値の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定し(ステップS511−11)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第2特別図柄の変動開始フラグをオン状態に設定し(ステップS511−13)、第2特別図柄の変動開始コマンドを作成し(ステップS511−15)、第2特別図柄変動の設定処理を終了する。ステップS511−15において作成される第2特別図柄の変動開始コマンドには、第2特図抽選の抽選結果が「小当り」、第2特図変動パターン番号が「SP1」、第2特図変動演出用タイマのカウント値が「初期値」および第2特別図柄の変動開始フラグの状態が「オン状態」の情報が含まれる。
図24に戻って、ステップS511に続いて、CPU101は、第2特図変動演出用タイマのカウント値が初期値であって第2特別図柄の変動期間が満了していないと判定し(ステップS513のNo)、第2特別図柄の変動時間の更新処理を実行する(ステップS517)。
図26に示すように、第2特別図柄の変動時間の更新処理においてCPU101は、RAM105に設けられた第2特別図柄の変動開始フラグはオン状態であると判定し(ステップS517−1のYes)、第2特別図柄の変動開始フラグをオフ状態に設定し(ステップS517−3)、RAM105に設けられた第2特図変動中フラグをオン状態に設定し(ステップS517−5)、第2特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
図24に戻って、ステップS517に続いて、CPU101は、第2特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS519のYes)、第2特別図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、第2特別図柄制御処理(ステップS50)に続いて、CPU101は、大当り遊技が実行中でないため大当り遊技制御処理において特別の処理を実行せず(ステップS60)、第2始動口9に遊技球の入球があったため賞球払出処理を実行する(ステップS70)。続いて、CPU101は、ポート出力処理において、第1特別図柄制御処理(ステップS40)および第2特別図柄制御処理においてそれぞれ出力ポート109にセットされたコマンドを図柄表示制御処理部100A(図9参照)に出力し(ステップS80)、エラーが発生していないためエラー管理処理において特別の処理を実行せず(ステップS90)、遊技制御処理を終了する。
以上の時刻t12における遊技制御処理が終了すると、第2始動口9に設けられた可動片用ソレノイドSol3は、主制御処理部100から送信された可動片制御信号に基づいて動作する。これにより、第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bは開状態を維持する。その結果、第2始動口9は遊技球が進入可能な進入可能状態を維持する。
また、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第1特別図柄の変動中コマンドに含まれる第1特図変動演出用タイマのカウント値と、第1特図変動パターン番号「SP1」とに基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。これにより、図27に示すように、第1特別図柄表示装置5は第1特別図柄の変動演出を継続する。
一方、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第2特別図柄の変動開始コマンドに含まれる第2特図変動パターン番号「SP1」に基づいて第2特別図柄表示装置6を制御する。これにより、図27に示す時刻t12から若干経過した時刻において、第2特別図柄表示装置6は第2特別図柄の変動演出を開始する。ここで、第2特別図柄の変動演出は、主制御処理部100から第2特別図柄の変動開始コマンドが送信され、かつ直後に実行された遊技制御処理において第2特別図柄の変動中コマンドが送信される前に開始される。したがって、「時刻t12から若干経過した時刻」は、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。
(時刻t13における動作)
時刻t13における遊技制御処理は、第2特別図柄制御処理(ステップS50)の処理が異なる点を除いて、時刻t3における遊技制御処理と同様であるため、異なる点を説明する。
図24に示すように、第2特別図柄制御処理においてCPU101は、時刻t13において、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS501のNo)、第2始動口検出器901から検出信号を受信していないと判定し(ステップS503のNo)、第2特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS509のYes)、RAM105に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値が「0」ではないため第2特別図柄の変動期間が満了していないと判定し(ステップS513のNo)、第2特別図柄の変動時間の更新処理を実行する(ステップS517)。
現在実行中の遊技制御処理における第1特別図柄制御処理のステップS421(図19参照)において、RAM105に設けられた第1特別図柄の変動終了フラグはオン状態に設定されている。このため、ステップS517に引き続いて実行される第2特別図柄の変動時間の更新処理においてCPU101は、図26に示すように、時刻t13において、第2特別図柄の変動開始フラグはオン状態でないと判定し(ステップS517−1のNo)、第1特別図柄の変動終了フラグがオン状態であって第1特別図柄の変動演出の実行期間の満了タイミングであると判定し(ステップS517−7)、RAM105に設けられた第2特別図柄の変動終了フラグをオフ状態に設定する(ステップS517−9)。
ステップS517−9に続いてCPU101は、RAM105に設けられた第1小当りフラグがオフ状態であって、終了する第1特別図柄の当否抽選結果は小当りでないと判定し(ステップS517−11)、第2特図変動タイマのカウント値から「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS517−17)。図27に示すように、時刻t13では、第2特別図柄の変動演出の実行期間が満了するタイミングではないため、ステップS517−17において更新された第2特図変動タイマのカウント値は「0」以外の値となる。このため、CPU101は、RAM105に記憶された第2特図変動タイマのカウント値は「0」でないと判定し、更新後の第2特図変動タイマのカウント値の情報を含む第2特別図柄の変動中コマンドを作成して出力ポート109にセットし(ステップS517−21)、第2特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
図24に戻って、ステップS517に続いて、CPU101は、第2特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS519のYes)、第2特別図柄制御処理を終了する。
以上の時刻t13での第2特別図柄制御処理(ステップS50)を含む遊技制御処理が終了すると、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第1特別図柄の変動終了コマンドに基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。これにより、図27に示す時刻t13から若干経過した時刻において、第1特別図柄表示装置5は、第1特別図柄の変動演出を終了し、はずれを報知する停止図柄を表示する。なお、「時刻t13から若干経過した時刻」は、時刻t1におけるのと同様の理由により、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。
また、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第2特別図柄の変動中コマンドに含まれる第2特図変動演出用タイマのカウント値と、第2特図変動パターン番号「SP1」とに基づいて第2特別図柄表示装置6を制御する。これにより、図27に示すように、第2特別図柄表示装置6は第2特別図柄の変動演出を継続する。
さらに、第2始動口9に設けられた可動片用ソレノイドSol3は、主制御処理部100から送信された可動片制御信号に基づいて動作する。これにより、第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bが開状態から閉状態に移行する。その結果、第2始動口9は進入可能状態から進入困難状態に移行する。第2始動口9が進入可能状態から進入困難状態に移行するタイミグと、第1特別図柄表示装置5が第1特別図柄の変動演出を終了して停止図柄を表示するタイミングとはほぼ同一である。
このように、遊技機1000は、第1特別図柄の変動演出と、第2特別図柄の変動演出とを同時期(例えば時刻t12から時刻t13までの期間)に実行できるように構成されている。さらに、先行して実行されていた第1特別図柄の変動演出の当否抽選結果は「はずれ」である。このため、遊技機1000は、後続して実行が開始された第2特別図柄の変動演出の当否抽選を実行し、かつ先行する第1特別図柄の変動演出の実行期間が満了しても第2特別図柄の変動演出を継続して実行するように構成されている。
(時刻t14における動作)
図27に示すように、時刻t10における第1始動口2Aへの遊技球の入球を契機として開始された通常遊技が終了し、かつ時刻t12における第2始動口9への遊技球の入球を契機として開始された通常遊技の継続中の時刻t14において、例えば第1始動口2Aに遊技球が入球し、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aによって遊技球が検出されたとする。時刻t14から時刻t18までの遊技機1000の動作に関する説明の便宜上、普通電動役物検出器200Aによる遊技球の検出を契機として取得された普通図柄当否用乱数、普図変動パターン用乱数、第1特別図柄当否用乱数、第1特図変動パターン用乱数および可動片開閉パターン用乱数の乱数値は、時刻t1において取得された各乱数の乱数値と同一とする。
その結果、時刻t14における遊技制御処理は、第1特別図柄制御処理(ステップS40)における第1特別図柄変動の設定処理(ステップS417)と、第2特別図柄制御処理(ステップS50)とが異なる点を除いて、時刻t1における遊技制御処理と同様である。さらに、第2特別図柄制御処理(ステップS50)は、時刻t13における第2特別図柄制御処理(ステップS50)と同様である。このため、第1特別図柄変動の設定処理(ステップS417)を説明する。
図20に示すように、時刻t14における第1特別図柄変動の設定処理においてCPU101は、RAM105に設けられた第2特図変動中フラグがオン状態であって第2特別図柄の変動演出の実行期間中であると判定し(ステップS411−1のYes)、RAM105に設けられた第2特図小当りフラグがオン状態であって、変動中の第2特別図柄の当否抽選結果が小当りであると判定する(ステップS411−3のYes)。
ステップS411−3に続いて、CPU101は、当否抽選を実行せずにRAM105に設けられた第1特図小当りフラグをオン状態設定しかつ第1特図はずれフラグをオフ状態に設定する(ステップS411−5)。
ステップS411−5に続いて、ステップS411−9において第1特図変動パターン決定手段112Bは、RAM105に記憶されている第1特図変動パターン用乱数を読み出し、図12(b)に示す特図用変動演出変動パターン決定テーブルを参照して、第1特図変動パターン番号を決定する。読み出された第1特図変動パターン用乱数の乱数値は「0」であるため、第1特図変動パターン決定手段112Bは、第1特図変動パターン番号を「SP1」に決定するとともに、RAM105の所定の記憶領域に記憶する。
さらに、ステップS411−9において、第1特図変動パターン決定手段112Bは、決定した第1特図変動パターン番号「SP1」と、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選結果「はずれ」とに基づいて、第1特別図柄の変動演出が終了した後に第1特別図柄表示装置5に停止表示させて当否抽選結果が「はずれ」であることを報知するための停止図柄を決定し、決定した停止図柄をRAM105の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS411−9に続いて、CPU101は、第1特図変動パターン番号「SP1」に基づいて算出された第1特図変動演出用タイマのカウント値の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定し(ステップS411−11)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1特別図柄の変動開始フラグをオン状態に設定し(ステップS411−13)、第1特別図柄の変動開始コマンドを作成し(ステップS411−15)、第1特別図柄変動の設定処理を終了する。ステップS411−15において作成される第1特別図柄の変動開始コマンドには、第1特図抽選の抽選結果が「はずれ」、第1特図変動パターン番号が「SP1」、第1特図変動演出用タイマのカウント値が「初期値」および第1特別図柄の変動開始フラグの状態が「オン状態」の情報が含まれる。
以上の時刻t14での第1特別図柄変動の設定処理(ステップS411)を含む遊技制御処理が終了すると、図柄表示制御処理部100Aに設けられた普通図柄変動演出制御部100A−2は、主制御処理部100から送信された普通図柄の変動開始コマンドに含まれる普図変動パターン番号「NP1」に基づいて普通図柄表示装置7を制御する。これにより、図27に示す時刻t14から若干経過した時刻において、普通図柄表示装置7は普通図柄の変動演出を開始する。「時刻t14から若干経過した時刻」は、時刻t1におけるのと同様の理由により、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。
また、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第1特別図柄の変動開始コマンドに含まれる第1特図変動パターン番号「SP1」に基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。これにより、図27に示す時刻t14から若干経過した時刻において、第1特別図柄表示装置5は第1特別図柄の変動演出を開始する。「時刻t14から若干経過した時刻」は、時刻t1におけるのと同様の理由により、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。第1特別図柄の変動演出と普通図柄の変動演出とはほぼ同時に開始される。
さらに、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第2特別図柄の変動中コマンドに含まれる第2特図変動演出用タイマのカウント値と、第2特図変動パターン番号「SP1」とに基づいて第2特別図柄表示装置6を制御する。これにより、図27に示すように、第2特別図柄表示装置6は第2特別図柄の変動演出を継続する。
(時刻t15における動作)
時刻t14の後の時刻t15での遊技制御処理において、図17に示すように、CPU101は、乱数更新処理を実行し(ステップS10)、スイッチ入力処理を実行し(ステップS20)、普通図柄制御処理を実行する(ステップS30)。
普通図柄制御処理(ステップS30)において、図18および図27に示すように、CPU101は、時刻t15において、普通電動役物の動作期間でないと判定し(ステップS301のNo)、普図変動演出実行中フラグがオン状態であって普通図柄の変動演出の実行期間であると判定し(ステップS303のYes)、普図変動演出用タイマのカウント値は「0」ではなく普通図柄の実行期間が満了していないと判定し(ステップS309のNo)、普通図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、時刻t15において、普通図柄制御処理(ステップS30)に続く第1特別図柄制御処理(ステップS40)が実行される。図19及び図27に示すように、時刻t15における第1特別図柄制御処理においてCPU101は、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS401のNo)、第1始動口検出器201A,201Bから検出信号を受信していないと判定し(ステップS403のNo)、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS409のYes)、第1特別図柄の変動期間が満了していないと判定し(ステップS413のNo)、第1特別図柄の変動時間の更新処理を実行する(ステップS417)。
時刻t15では、第1特別図柄の変動演出および第2特別図柄の変動演出は実行中である。このため、図21に示す第1特別図柄の変動時間の更新処理において、CPU101は、第1特別図柄の変動開始フラグはオン状態ではないと判定し(ステップS417−1のNo)、第2特別図柄の終了フラグがオン状態ではなく第2特別図柄の変動演出の終了タイミングでないと判定する(ステップS417−7のNo)。さらに、CPU101は、第1特図変動タイマのカウント値から「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS417−17)。図27に示すように、時刻t15では、時刻t14において決定された第1特図変動パターン番号「SP1」に基づく第1特別図柄の変動演出の実行期間が満了するタイミングではないため、ステップS417−17において更新された第1特図変動タイマのカウント値は「0」以外の値となる。このため、CPU101は、RAM105に記憶された第1特図変動タイマのカウント値は「0」でないと判定し(ステップS417−19のNo)、更新後の第1特図変動タイマのカウント値の情報を含む第1特別図柄の変動中コマンドを作成して出力ポート109にセットし(ステップS417−21)、第1特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
図19に戻って、ステップS417に続いて、CPU101は、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS419のYes)、第1特別図柄制御処理を終了する。
図17に戻って、時刻t15において、第1特別図柄制御処理(ステップS40)に続く第2特別図柄制御処理(ステップS50)が実行される。図24および図27に示すように、第2特別図柄制御処理においてCPU101は、時刻t15において、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS501のNo)、第2始動口検出器901から検出信号を受信していないと判定し(ステップS503のNo)、第2特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS509のYes)、RAM105に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値が「0」ではないため第2特別図柄の変動期間が満了していないと判定し(ステップS513のNo)、第2特別図柄の変動時間の更新処理を実行する(ステップS517)。
ステップS513に引き続いて実行される第2特別図柄の変動時間の更新処理においてCPU101は、図26に示すように、時刻t15において、第2特別図柄の変動開始フラグはオン状態でないと判定し(ステップS517−1のNo)、第1特別図柄の変動終了フラグがオン状態ではないため、第1特別図柄の変動演出の実行期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS517−7のNo)、第2特図変動タイマのカウント値から「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS517−17)。図27に示すように、時刻t15では、第2特別図柄の変動演出の実行期間が満了するタイミングであるため、ステップS517−17において更新された第2特図変動タイマのカウント値は「0」となる。このため、CPU101は、RAM105に記憶された第2特図変動タイマのカウント値は「0」であると判定し(ステップS517−19のYes)、RAM105に設けられた第1特図変動中フラグをオフ状態に設定し(ステップS517−15)、第2特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
図24に戻って、ステップS517に続いて、CPU101は、第2特図変動中フラグがオフ状態であると判定し(ステップS519のNo)、第2特別図柄の変動終了フラグをオン状態に設定する(ステップS521)。さらに、CPU101は、第2特別図柄の変動停止の情報と、第2特別図柄の当否抽選が小当りであることを報知するための停止図柄の情報とが含まれる第2特別図柄の変動終了コマンドを作成し(ステップS523)、RAM105に設けられた第2特図小当りフラグはオン状態であると判定し(ステップS525のYes)、開閉体の制御処理を実行する(ステップS427)。
時刻t15では、開閉体40は動作開始前の状態にあるため、図22に示す開閉体の制御処理においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた開閉体動作終了フラグがオフ状態であって開閉体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS427−1)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第1開閉体動作中フラグおよび第2開閉体動作中フラグがオフ状態であって開閉体の動作期間中でないと判定し(ステップS427−3のNo)、開閉体40の動作パターンを決定する(ステップS427−5)。
ここで、時刻t12において小当りに当選したことに基づいて開閉体開閉パターン用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された開閉体開閉パターン用乱数の乱数値は例えば「1」であったとする。現在処理中のステップS427−5は第2特別図柄制御処理(ステップS40)における処理であるため、開閉体制御手段113A(図10参照)は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された開閉体開閉パターン用乱数を読み出し、図14(b)に示す第2特図用開閉体開閉パターン決定テーブルを参照して、第2特図用開閉体開閉パターン番号を決定する。読み出された開閉体開閉パターン用乱数は「1」であるため、開閉体制御手段113Aは、第2特図用開閉体開閉パターン番号を「GP2」に決定し、RAM105の所定の記憶領域に第2特図用開閉体開閉パターン番号として「GP2」を記憶する。
ステップS427−5に続いて、CPU101は、第2特図用開閉体開閉パターン番号「GP2」に基づいて算出された開閉体動作用タイマのカウント値の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する(ステップS427−7)。
ステップS427−7に引き続いて、CPU101は、ステップS427−5の処理によって決定した第2特図用開閉体開閉パターン番号「GP2」に対応する開閉体用制御信号の出力を開始する準備を行い(ステップS427−9)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた第2開閉体動作中フラグをオン状態に設定し、開閉体の制御処理を終了する。
図24に戻って、CPU101は、ステップS427に引き続いて振分体の制御処理を実行する(ステップS429)。時刻t15では、振分体50は動作開始前の状態にあるため、図23に示す振分体の制御処理においてCPU101は、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作終了フラグがオフ状態であって振分体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS429−1のNo)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作中フラグがオフ状態であって振分体の動作期間中でないと判定し(ステップS429−3のNo)、振分体50の動作パターンを決定する(ステップS429−5)。
ここで、時刻t12において小当りに当選したことに基づいて振分体姿勢パターン用乱数取得手段が取得してRAM105の所定の記憶領域に記憶された振分体姿勢パターン用乱数の乱数値は例えば「5」であったとする。現在処理中のステップS429−5は第2特別図柄制御処理(ステップS40)における処理であるため、振分体制御手段113B(図10参照)は、RAM105の所定の記憶領域に記憶された振分体姿勢パターン用乱数および第2特図用開閉体開閉パターン番号を読み出し、図15(b)に示す第2特図用振分体姿勢パターン決定テーブルを参照して、第2特図用振分体姿勢パターン番号を決定する。読み出された振分体姿勢パターン用乱数は「5」であり、読み出された第2特図用開閉体開閉パターン番号は「GP2」であるため、振分体制御手段113Bは、第2特図用振分体姿勢パターン番号を「DP4」に決定し、RAM105の所定の記憶領域に第2特図用振分体姿勢パターン番号として「DP4」を記憶する。
ステップS429−5に続いて、CPU101は、第2特図用振分体姿勢パターン番号「DP4」に基づいて算出された振分体動作用タイマのカウント値の初期値をRAM105の所定の記憶領域に設定する(ステップS429−7)。
ステップS429−7に引き続いて、CPU101は、ステップS429−5の処理によって決定した第2特図用振分体姿勢パターン番号「DP4」に対応する振分体用制御信号の出力を開始する準備を行い(ステップS429−9)、RAM105の所定の記憶領域に設けられた振分体動作中フラグをオン状態に設定し、振分体の制御処理を終了する。
図24に戻って、ステップS429に引き続いて、時刻t15においてCPU101は、振分体動作中フラグがオフ状態でないと判定し、第2特別図柄制御処理を終了する。
以上の時刻t15での第1特別図柄制御処理および第2特別図柄制御処理を含む遊技制御処理が終了すると、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第1特別図柄の変動中コマンドに基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。これにより、図27に示す時刻t15から若干経過した時刻において、第1特別図柄表示装置5は第1特別図柄の変動演出を継続する。なお、「時刻t15から若干経過した時刻」は、時刻t1におけるのと同様の理由により、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。
図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第2特別図柄の変動終了コマンドに基づいて第2特別図柄表示装置6を制御する。これにより、図27に示す時刻t15から若干経過した時刻において、第2特別図柄表示装置6は第2特別図柄の変動演出を終了し、小当りを報知する停止図柄を表示する。なお、「時刻t15から若干経過した時刻」は、時刻t1におけるのと同様の理由により、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。
また、可動入賞装置1に設けられた振分体用モータMは、主制御処理部100から送信された振分体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた振分体50は、有利状態の姿勢から不利状態の姿勢に移行を開始して所定時間の経過後に不利状態の姿勢で停止する。その結果、可動入賞装置1は、特別領域V1に遊技球が進入し難い状態に移行する。
また、時刻t15におけるステップS427−11の処理によって第2開閉体動作中フラグがオン状態に設定されることにより、開閉体の動作期間が開始される。しかしながら、時刻t15における遊技制御処理によって主制御処理部100から開閉体用ソレノイドSol1に入力される開閉体用制御信号は、開閉体40を閉状態とする信号レベルの信号である。このため、図27に示すように、開閉体40は、振分体50が有利状態から不利状態に移行するタイミングで閉状態を維持している。
ここで、時刻t15における遊技制御処理の次に実行される遊技制御処理での第1特別図柄制御処理(ステップS40)の動作について説明する。図19に示すように、第1特別図柄制御処理においてCPU101は、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS401のNo)、第1始動口検出器201A,201Bから検出信号を受信していないと判定する(ステップS403のNo)。さらに、CPU101は、第1特図変動中フラグがオン状態であると判定し(ステップS409のNo)、RAM105に記憶された第1特図変動演出用タイマのカウント値は「0」でないため第1特別図柄の変動期間が満了していないと判定し(ステップS413のNo)、第1特別図柄の変動時間の更新処理を実行する(ステップS417)。
ところで、時刻t14における第1特別図柄の変動時間の更新処理において、第1特別図柄の変動開始フラグはオフ状態に設定され(ステップS417−3)、時刻t15の処理において第2特別図柄の変動終了フラグはオン状態に設定されている(ステップS521)。このため、第1特別図柄の変動時間の更新処理においてCPU101は、第1特別図柄の変動開始フラグはオン状態でないと判定し(ステップS417−1のNo)、第2特別図柄の変動終了フラグがオン状態であって第2特別図柄の変動演出の実行期間の満了タイミングであると判定する(ステップS417−7のYes)。
ステップS417−7に続いて、CPU101は、第2特別図柄の変動終了フラグをオフ状態に設定し(ステップS417−9)、第2特図小当りフラグがオン状態であって時刻t15において終了した第2特別図柄の当否抽選結果が小当りであると判定し(ステップS417−11)、RAM105に記憶された第1特図変動タイマのカウント値を「0」に設定し、第1特図変動中フラグをオフ状態に設定し(ステップS417−15)、第1特別図柄の変動時間の更新処理を終了する。
図19に戻って、ステップS417に続いてCPU101は、第1特図変動中フラグがオフ状態であると判定し(ステップS419のNo)、第1特別図柄の変動終了フラグをオン状態に設定する(ステップS421)。さらに、CPU101は、第1特別図柄の変動停止の情報と、第1特別図柄の当否抽選がはずれであることを報知するための停止図柄の情報とが含まれる第1特別図柄の変動終了コマンドを作成する(ステップS423)。さらに、CPU101は、RAM105に設けられた第1特図小当りフラグはオフ状態であると判定し(ステップS425のNo)、第1特別図柄制御処理を終了する。
以上の第1特別図柄制御処理を含む遊技制御処理が終了すると、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信された第1特別図柄の変動終了コマンドに基づいて第1特別図柄表示装置5を制御する。これにより、第2特別図柄表示装置6に小当りを報知する停止図柄が停止表示されてから、遊技制御処理の実行間隔に相当する時間が経過した後に、はずれを報知する停止図柄が第1特別図柄表示装置5に停止表示される。遊技制御処理の実行間隔に相当する時間は、例えば約2ミリ秒と極めて短い時間である。このため、遊技機1000の遊技者は、遊技制御処理の実行間隔の時間差を識別することができず、第1特別図柄表示装置5および第2特別図柄表示装置6に同時に停止図柄が表示されたと認識する。このように、本実施形態では、第1特別図柄表示装置5での停止図柄の停止表示と、第2特別図柄表示装置6での停止図柄の停止表示との時間間隔が遊技制御処理の実行間隔以下である場合には、第1特別図柄表示装置5および第2特別図柄表示装置6での停止図柄の停止表示は同時に表示されたと看做される。
また、第1特別図柄表示装置5に停止図柄が停止表示される時刻は、振分体50が有利状態から不利状態への移行の開始後ではある。しかしながら、振分体50が有利状態から不利状態への移行を開始してから完了するまでの時間は、遊技制御処理の実行間隔よりも長い。このため、第1特別図柄表示装置5は、振分体50が不利状態となって停止する前に、はずれを報知するための停止図柄を停止表示する。これにより、遊技機1000は、第1特別図柄表示装置5および振分体50の動作に関し、遊技機1000の遊技者が違和感を覚えることを防止できる。
さらに、第1特別図柄表示装置5に停止図柄が停止表示される時刻は、開閉体40が閉状態から開状態への移行を開始する前である。このため、遊技機1000は、第1特別図柄表示装置5および開閉体40の動作に関し、遊技機1000の遊技者が違和感を覚えることを防止できる。
(時刻t16における動作)
時刻t16における遊技制御処理は、第1特別図柄制御処理(ステップS40)および第2特別図柄制御処理(ステップS50)の処理が異なる点を除いて、時刻t2における遊技制御処理と同様であるため、これらの異なる点を説明する。
時刻t16おける第1特別図柄制御処理においてCPU101は、図19および図27に示すように、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS401のNo)、第1始動口検出器201A,201Bから検出信号を受信していないと判定し(ステップS403のNo)、第1特図変動中フラグがオン状態でないと判定し(ステップS409のNo)、第1特図小当りフラグがオン状態でないと判定し(ステップS425のNo)、第1特別図柄制御処理を終了する。
時刻t16おける第2特別図柄制御処理においてCPU101は、図24および図27に示すように、大当り遊技の実行期間でないと判定し(ステップS501のNo)、第2始動口検出器901から検出信号を受信していないと判定し(ステップS503のNo)、第2特図変動中フラグがオン状態でないと判定し(ステップS509のNo)、第2特図小当りフラグがオン状態であると判定し(ステップS525のYes)、開閉体の制御処理を実行する(ステップS427)。
時刻t16における開閉体の制御処理では、図22および図27に示すように、CPU101は、開閉体動作終了フラグがオフ状態であって開閉体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS427−1のNo)、第2開閉体動作中フラグがオン状態であって開閉体の動作期間中であると判定する(ステップS427−3のYes)。
ステップS427−3に続いて、CPU101は、開閉体の動作タイマのカウント値を読み出して、読み出した開閉体の動作タイマから「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS427−13)。図27に示すように、時刻t16では、開閉体の動作期間が満了するタイミングではないため、ステップS427−13において更新された開閉体の動作タイマのカウント値は「0」以外の値となる。
ステップS427−13に続いて、CPU101は、開閉体の動作タイマのカウント値が「0」でないため開閉体の動作期間が満了していないと判定し(ステップS427−15)、開閉体用制御信号を出力するための準備を行い(ステップ427−23)、開閉体の制御処理を終了する。時刻t16は、開閉体40を閉状態を維持するタイミングであるため、ステップS427−23において準備される開閉体用制御信号は、時刻t15において準備された開閉体用制御信号と同じ信号レベルの信号となる。
開閉体の制御処理に引き続いて、時刻t16における振分体の制御処理(ステップS429)では、図23および図27に示すように、CPU101は、振分体動作終了フラグがオフ状態であって振分体の動作期間の満了タイミングでないと判定し(ステップS429−1)、振分体動作中フラグがオン状態であって振分体の動作期間中であると判定する(ステップS429−3のYes)。
ステップS429−3に続いて、CPU101は、振分体の動作タイマのカウント値を読み出して、読み出した振分体の動作タイマから「1」を減算して減算結果をRAM105に記憶し直す(ステップS429−13)。図27に示すように、時刻t16では、振分体の動作期間が満了するタイミングではないため、ステップS429−13において更新された振分体の動作タイマのカウント値は「0」以外の値となる。
ステップS429−13に続いて、CPU101は、振分体の動作タイマのカウント値が「0」でないため振分体の動作期間が満了していないと判定し(ステップS429−15のNo)、振分体用制御信号を出力するための準備を行い(ステップ429−23)、振分体の制御処理を終了する。時刻t16は、振分体50の姿勢状態は不利状態を維持するタイミングであるため、ステップS429−23において準備される振分体用制御信号は、時刻t15において準備された振分体用制御信号と同じ信号レベルの信号となる。
図24に戻って、ステップS429に引き続いて、時刻t16においてCPU101は、振分体動作中フラグがオフ状態でないと判定し、第2特別図柄制御処理を終了する。
以上の時刻t16での第1特別図柄制御処理を含む遊技制御処理が終了すると、図柄表示制御処理部100Aに設けられた普通図柄変動演出制御部100A−2は、主制御処理部100から送信された普通図柄の変動終了コマンドに基づいて普通図柄表示装置7を制御する。これにより、図27に示す時刻t16から若干経過した時刻において、普通図柄表示装置7は普通図柄の変動演出を終了し、普図当りを報知する停止図柄を表示する。なお、「時刻t16から若干経過した時刻」は、時刻t1と同様の理由により、遊技制御処理の実行間隔よりも短い時間となる。
また、第2始動口9に設けられた可動片用ソレノイドSol3は、主制御処理部100から送信された可動片制御信号に基づいて動作する。これにより、第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bが閉状態から開状態に移行する。その結果、第2始動口9は遊技球が進入可能な進入可能状態に移行する。
可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1は、主制御処理部100から送信された開閉体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた開閉体40が閉状態を維持する。その結果、可動入賞装置1は、大入賞口Dから内部空間Rに遊技球が進入不可能な状態を維持する。
また、時刻t16において、振分体50は、不利状態の姿勢を維持する。このため、可動入賞装置1は、特別領域V1に遊技球が進入し難い状態を維持する。
(時刻t17における動作)
第2特図用開閉体開閉パターン番号「GP2」は、小当り遊技中に開閉体40が2回開閉するパターンである。例えば時刻t17において、開閉体40が閉状態から開状態に移行して1回目の開閉が開始される。また、振分体姿勢パターン番号「DP4」は、小当り遊技中に開閉体40が2回開閉するのに対して、開閉体40の1回目の開閉時に不利状態、2回目の開閉時に有利状態の姿勢となるパターンである。このため、時刻t17において、振分体50は、不利状態の姿勢を維持する。したがって、時刻t17における遊技制御処理は、普通図柄制御処理(ステップS30)の動作を除いて、時刻t7での遊技制御処理と同様であるため、異なる点のみ簡述する。
時刻t17における普通図柄制御処理においてCPU101は、図18および図27に示すように、普通電動役物動作中フラグがオン状態であって普通電動役物の動作期間中であると判定し(ステップS301のYes)、RAM105に記憶された普電役物動作用タイマのカウント値が「0」でないため普通電動役物の動作期間が満了していないと判定し(ステップS319)、普通電動役物の更新処理を実行する(ステップS323)。
普通電動役物の更新処理においてCPU101は、RAM105に記憶された普電役物動作用タイマのカウント値を読み出し、読み出したカウント値から「1」減算し、減算後のカウント値をRAM105に記憶し直す。図27に示すように、時刻t17では、普通電動役物の動作期間が終了するタイミングではないため、ステップS323における減算後の普電役物動作用タイマのカウント値は「0」以外の値となる。さらに、CPU101は、時刻t17において決定した可動片開閉パターン番号「MP1」と、減算後の普電役物動作用タイマのカウント値とに基づいて、現時点が可動片9A,9Bを開状態に維持する期間であると判定し、可動片用ソレノイドSol3を開状態とするための可動片制御信号を可動片用ソレノイドSol3に対して出力するための準備をする。
以上の時刻t17での普通図柄制御処理を含む遊技制御処理が終了すると、第2始動口9に設けられた可動片用ソレノイドSol3は、主制御処理部100から送信された可動片制御信号に基づいて動作する。これにより、第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bは開状態を維持する。その結果、第2始動口9は遊技球が進入可能な進入可能状態を維持する。
また、可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1は、主制御処理部100から送信された開閉体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた開閉体40が閉状態から開状態に移行する。その結果、可動入賞装置1は、大入賞口Dから内部空間Rに遊技球が進入可能な状態に移行する。
一方、時刻t17において、振分体50は不利状態の姿勢を維持する。このため、内部空間Rに遊技球が進入可能ではあるものの、可動入賞装置1は、特別領域V1に遊技球が進入し難い状態を維持する。
(時刻t18における動作)
時刻t18は、時刻t16で開始された普通電動役物の動作期間が終了する時刻である。このため、時刻t18における遊技制御処理での普通図柄制御処理(ステップS30)の動作は、時刻t3における遊技制御処理での普通図柄制御処理(ステップS30)の動作と同様である。また、時刻t18における遊技制御処理での第1特別図柄制御処理(ステップS40)の動作は、時刻t16における遊技制御処理での第1特別図柄制御処理(ステップS40)の動作と同様である。また、時刻t18における遊技制御処理での第2特別図柄制御処理(ステップS50)の動作は、ステップS427−23において準備される開閉体用制御信号が開閉体40を開状態に維持するための信号レベルである点を除いて、時刻t16における遊技制御処理での第2特別図柄制御処理(ステップS50)の動作と同様である。
時刻t18において以上の遊技制御処理が終了すると、第2始動口9に設けられた可動片用ソレノイドSol3は、主制御処理部100から送信された可動片制御信号に基づいて動作する。これにより、第2始動口9に設けられた可動片9A,9Bは開状態から閉状態に移行する。その結果、第2始動口9は進入可能状態から進入困難状態に移行する。
また、可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1は、主制御処理部100から送信された開閉体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた開閉体40が開状態を維持する。その結果、可動入賞装置1は、大入賞口Dから内部空間Rに遊技球が進入可能な状態を維持する。このように、開閉体40は、可動片9A,9Bが閉状態に移行した後も開状態を維持する場合がある。したがって、可動片9A,9Bは、開閉体40と非同期に開閉するように構成されている。
一方、時刻t18において、振分体50は不利状態の姿勢を維持する。このため、内部空間Rに遊技球が進入可能ではあるものの、可動入賞装置1は、特別領域V1に遊技球が進入し難い状態を維持する。
(時刻t19における動作)
遊技機1000は、時刻t19において時刻t8と同様に動作する。これにより、開閉体40が開状態から閉状態に移行して1回目の開閉動作が終了する。その結果、可動入賞装置1は、大入賞口Dから内部空間Rに遊技球が進入不可能な状態に移行する。また、振分体50は不利状態の姿勢を維持する。このため、可動入賞装置1は、特別領域V1に遊技球が進入し難い状態を維持する。
(時刻t20における動作)
時刻t20は、振分体姿勢パターン番号「DP4」に基づいて、振分体50が不利状態の姿勢から有利状態の姿勢に移行する時刻である。時刻t20における遊技制御処理での普通図柄制御処理(ステップS30)の動作は、時刻t19における遊技制御処理での普通図柄制御処理(ステップS30)の動作と同様である。また、時刻t20における遊技制御処理での第1特別図柄制御処理(ステップS40)の動作は、時刻t19における遊技制御処理での第1特別図柄制御処理(ステップS40)の動作と同様である。また、時刻t20における遊技制御処理での第2特別図柄制御処理(ステップS50)の動作は、ステップS429−23において準備される振分体用制御信号が振分体50を不利状態の姿勢から有利状態の姿勢に駆動するための信号レベルである点を除いて、時刻t16における遊技制御処理での第2特別図柄制御処理(ステップS50)の動作と同様である。
以上の時刻t20での遊技制御処理が終了すると、可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1は、主制御処理部100から送信された開閉体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた開閉体40が閉状態を維持する。その結果、可動入賞装置1は、大入賞口Dから内部空間Rに遊技球が進入できない状態を維持する。
また、可動入賞装置1に設けられた振分体用モータMは、主制御処理部100から送信された振分体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた振分体50は、不利状態の姿勢から有利状態の姿勢に移行する。その結果、可動入賞装置1は、特別領域V1に遊技球が進入し易い状態に移行する。
(時刻t21における動作)
時刻t21は、第2特図用開閉体開閉パターン番号「GP2」の開閉パターンに基づいて、開閉体40が閉状態から開状態に移行して2回目の開閉が開始される時刻である。時刻t20における遊技制御処理は、普通電動役物の動作期間でない点、振分体50の姿勢が有利状態である点を除いて、時刻t17での遊技制御処理と同様である。
以上の時刻t21での遊技制御処理が終了すると、可動入賞装置1に設けられた開閉体用ソレノイドSol1は、主制御処理部100から送信された開閉体用制御信号に基づいて動作する。これにより、可動入賞装置1に設けられた開閉体40が閉状態から開状態に移行する。その結果、可動入賞装置1は、大入賞口Dから内部空間Rに遊技球が進入可能な状態に移行する。また、可動入賞装置1に設けられた振分体50は、有利状態の姿勢を維持する。その結果、可動入賞装置1は、特別領域V1に遊技球が進入し易い状態を維持する。
(時刻t22から時刻t28までの動作)
開閉体40の2回目の開状態の期間における時刻t22において、特別領域検出器600は、可動入賞装置1の大入賞口Dから内部空間Rに進入して特別領域V1に入球した遊技球を検出したとする。遊技機1000は、時刻t12から開始された通常遊技が終了すると、時刻t22における特別領域検出器600による遊技球の検出に基づいて、時刻t23から大当り遊技を開始する。
図27に示すように、時刻t23から開始された大当り遊技の実行期間中の時刻t24において、例えば第1始動口2Aに遊技球が入球し、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aによって遊技球が検出されたとする。そうすると、遊技機1000は、図17に示す遊技制御処理の普通図柄制御処理(ステップS30)において時刻t1での処理と同様の処理を実行する。その結果、図27に示す時刻t24から若干経過した時刻において、普通図柄表示装置7は普通図柄の変動演出を開始する。
一方、図17に示す遊技制御処理の第1特別図柄制御処理(ステップS40)では、図19に示すように、CPU101は、時刻t24において大当り遊技の実行期間中であると判定し(ステップS401のYes)、第1特別図柄変動の設定処理(ステップS411)を実行せずに第1特別図柄制御処理を終了する。このため、図27に示す時刻t24から若干経過した時刻において第1特別図柄の変動演出は開始されない。
このように、特別領域検出器600による遊技球の検出を契機として開始される大当り遊技の実行中に、普通電動役物検出器200Aまたは普通電動役物検出器200Bが遊技球の入球を検出した場合、図柄表示制御処理部100Aに設けられた普通図柄変動演出制御部100A−2は、主制御処理部100から送信されるコマンドに基づいて、普通図柄の変動演出を実行するように普通図柄表示装置7を制御する。
また、特別領域検出器600による遊技球の検出を契機として開始される大当り遊技の実行中に、第1始動口検出器201Aまたは第1始動口検出器201Bが遊技球の入球を検出した場合、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信されるコマンドに基づいて、第1特別図柄の変動演出を実行しないように禁止して規制するようになっている。
図27に示すように、時刻t23から開始された大当り遊技の実行期間中の時刻t25において、例えば第2始動口9に遊技球が入球し、第2始動口検出器901によって遊技球が検出されたとする。そうすると、CPU101は、図17に示す遊技制御処理の第2特別図柄制御処理(ステップS50)において、図24に示すように、時刻t25では大当り遊技の実行期間中であると判定し(ステップS501のYes)、第2特別図柄変動の設定処理(ステップS511)を実行せずに第2特別図柄制御処理を終了する。このため、時刻t25における第2始動口検出器901による遊技球の検出を契機として第2特別図柄の変動演出は開始されない。
このように、特別領域検出器600による遊技球の検出を契機として開始される大当り遊技の実行中に、第2始動口検出器901が遊技球の入球を検出した場合、図柄表示制御処理部100Aに設けられた特別図柄変動演出制御部100A−1は、主制御処理部100から送信されるコマンドに基づいて、第2特別図柄の変動演出を実行しないように禁止して規制するようになっている。
図27に示すように、時刻t23から開始された大当り遊技の実行期間中の時刻t26において、例えば第1始動口2Aに遊技球が入球し、普通電動役物検出器200Aおよび第1始動口検出器201Aによって遊技球が検出されたとする。そうすると、遊技機1000は、図17に示す遊技制御処理の普通図柄制御処理(ステップS30)において時刻t1での処理と同様の処理を実行する。その結果、図27に示す時刻t26から若干経過した時刻において、普通図柄表示装置7は普通図柄の変動演出を開始する。
図27に示すように、時刻t26から若干経過した時刻において開始された普通図柄の変動演出の実行期間中の時刻t27において大当たり遊技が終了したとする。大当り遊技中に開始された普通図柄の変動演出は、その大当たり遊技が終了した後も継続して実行される。その結果、大当り遊技中に開始された普通図柄の変動演出に基づいて、その大当たり遊技の終了後の例えば時刻t28において可動片9A,9Bが開状態となる。これにより、遊技機1000は事実上のチャンスタイムを遊技者に1回付与することできる。
以上説明したように、本実施形態による遊技機1000は、第1始動口2A(第1始動口2B)への遊技球の入球を検出する普通電動役物検出器200A(普通電動役物検出器200B)と、普通電動役物検出器200A(普通電動役物検出器200B)が検出する遊技球と同一の遊技球の第1始動口2A(第1始動口2B)への入球を検出する第1始動口検出器201A(第1始動口検出器201B)とを備えている。
ところで、従来の遊技機では、遊技球がいわゆるゲートを通過したことに基づいて普通図柄の当否抽選が実行され、遊技球が始動口に入球したことに基づいて特別図柄の当否抽選が実行されるようになっている。これに対して、上述のとおり、遊技機1000は、1つの始動口への遊技球の入球に基づいて、普通図柄の当否抽選と特別図柄の当否抽選とが実行されるように構成されている。これにより、遊技機1000は、従来の遊技機では行われていない新規のゲーム性を取り入れることにより、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
また、遊技機1000は、可動片9A,9Bが設けられた第2始動口9を備えている。また、遊技機1000は、第1始動口2A(第1始動口2B)への遊技球の入球に基づく普通図柄の当否抽選は必ず当るように構成されている。このため、第1始動口2A(第1始動口2B)への遊技球の入球に基づく第1特別図柄の当否抽選にはずれたとしても、普通図柄の当否抽選が当たることによって可動片9A,9Bが開状態となる。これにより、遊技機1000は、遊技者に対して第2始動口9への入球の機会を与えることができる。さらに、遊技機1000は、第2始動口9への遊技球の入球に基づく第2特別図柄の当否抽選は必ず当りとなるように構成されている。これにより、遊技機1000は、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
また、第2特別図柄抽選手段111Cによる第2特別図柄の当否抽選によって小当りに当選した場合は、第1特別図柄抽選手段111Bによる第1特別図柄の当否抽選によって小当りに当選した場合と比較して、可動入賞装置1が遊技者にとって有利な状態で進入可能状態、すなわち開閉体40が開状態に維持される。この有利な状態としては、例えば第2特別図柄の当否抽選に当選した場合の方が第1特別図柄の当否抽選に当選した場合よりも、開閉体40の開閉回数が多くなり易かったり、開閉体40の開状態の時間が長くなり易かったり、振分体50の姿勢が有利状態になり易かったりする。
また、遊技機1000は、可動入賞装置1とは別に可動片9A,9Bが設けられた第2始動口9を備えている。開閉体40の開閉は特別図柄の当否抽選に基づいており、可動片9A,9Bの開閉は普通図柄の当否抽選に基づいている。このため、遊技機1000は、第2始動口9の可動片9A,9Bの開閉と、可動入賞装置1の開閉体40の開閉とを独立して制御できる。
さらに、遊技機1000は、大当り遊技の実行中に普通図柄の当否抽選を実行できるように構成されている。これにより、遊技機1000は、大当り遊技が終了した後に、普通図柄の変動演出の実行期間以内の期間で事実上のチャンスタイムを遊技者に1回付与することできる。
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
上記実施形態による遊技機1000は、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選において小当りに当選したことに基づいて、振分体50の動作パターンを抽選により決定している(ステップS429−5)が、本発明はこれに限られない。例えば遊技機1000は、振分体50の動作パターンが1つだけ設定されており、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選において小当りに当選した場合に振分体50が同一のパターンで動作するように構成されていてもよい。
また、振分体50は、第1特別図柄抽選手段111Bによる抽選とは無関係に遊技機1000に電源が投入されている場合に所定の動作パターン(例えば一定の動作パターン)で動作し続けるように構成されていてもよい。この場合、第1特別図柄制御処理において、振分体に関連する処理(ステップS429およびステップS431)、およびステップS435での振分体の動作終了フラグの設定処理は実行されない。同様に、第2特別図柄制御処理において、振分体に関連する処理(ステップS429およびステップS531)、およびステップS535での振分体の動作終了フラグの設定処理は実行されない。
例えば、普通電動役物検出器200A(または普通電動役物検出器200B)が第1始動口2A(または第1始動口2B)への遊技球の入球を検出した後に実行される普通図柄の変動演出の実行期間と、普通図柄の変動演出の終了後に実行されて第2始動口9が進入可能状態および進入困難状態に切り替わる切替期間とを合わせた期間は、第1始動口2A(または第1始動口2B)が検出した遊技球と同一の遊技球の入球を第1始動口検出器201A(または第1始動口検出器201B)が検出した後に実行される第1特別図柄の変動演出の実行期間より短くてもよい。
また、上記実施形態による遊技機1000は、いわゆる羽根物と呼ばれる遊技機であるが、第1始動口の構成をいわゆるデジパチと呼ばれる遊技機に適用してもよい。
また、上記実施形態による遊技機1000は、第1特別図柄の当否抽選の抽選結果が小当りまたははずれのいずれかとなるように構成されているが、この2つに加えて大当りに当選するように構成されていてもよい。
本発明の技術的範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の技術的範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 可動入賞装置
2A,2B 第1始動口
3 一般入賞口
4 アウト口
5 第1特別図柄表示装置
6 第2特別図柄表示装置
7 普通図柄表示装置
8 遊技盤
9 第2始動口
9A、9B 可動片
10 遊技領域
10A 遊技領域
10B 発射通路
11 機枠
12,13 ヒンジ
14 本体枠
15 ガラス窓
15A 取付機構
16 ガラス扉
16A ロック機構
17 前面ボード
18 払出口
19 皿構造体
20 ハンドル
21 発射装置
22 外ガイドレール
23 内ガイドレール
25 ベースプレート
25A 拡翼部
25B 開口部
26 演出用表示部
27 ケーシング
27A 光透過部
28 演出基板
29 光透過部
29A、29B カットレンズ
30 躯体
30A 枠部
30B 箱型部
31 前面下壁部
31A 凹凸部
31B 特別領域表示部
31C 継続回数表示部
32 側壁部
32A、32B 大入賞口検出器保持部
34 球進入口
39 開閉体駆動手段
40 開閉体
40A 誘導バー
40B 意匠板部
41 シャフト
41A プランジャ
42 クランク部
43 リンク機構
44 アーチ体
45 進入阻止壁部
50 振分体
51 振分筒部
52 接続フランジ
52A 係合部
52B 用切欠部
53 取込口
55 振分体駆動手段
56 第1ギア
57 第2ギア
58 第3ギア
60 側壁部
61 背壁部
62 上壁部
63 第1ステージ
63A 前縁部
64 第2ステージ
64A 前縁部
65 円形プレート
66 検出溝
70 中央落下口
71 側方落下口
72 仕切り板
75 進路変化部
76 基体
76A 軸挿通部
76B リンク片
76C 長孔
76D プランジャ
77 上側変化部
77A 先端部
78 下側変化部
79 突出板
79A ガイド溝
80 中心軸
81 傾動軸
82 軸棒
90 隔壁
91 排出通路
100 主制御処理部
100A 図柄表示制御処理部
100A−1 特別図柄変動演出制御部
100A−2 普通図柄変動演出制御部
100B 演出制御処理部
100C 払出制御処理部
100D 発射制御処理部
107 入力ポート
109 出力ポート
111 当否抽選手段
111A 普通図柄抽選手段
111B 第1特別図柄抽選手段
111C 第2特別図柄抽選手段
112 変動パターン決定手段
112A 普図変動パターン決定手段
112B 第1特図変動パターン決定手段
112C 第2特図変動パターン決定手段
113 役物制御手段
113A 開閉体制御手段
113B 振分体制御手段
113C 変化部制御手段
113D 可動片制御手段
114 継続回数カウント手段
121 開閉体制御手段
122 振分体制御手段
134 開閉体開閉制御手段
150 賞球払出装置
200A 普通電動役物検出器
200A 第一検出手段の一例)
200B 第一検出手段の一例)
200B 普通電動役物検出器
201A,201B 第1始動口検出器
300 一般入賞口検出器
400A,400B 大入賞口検出器
500 振分体姿勢検出器
600 特別領域検出器
700 排出球検出器
901 第2始動口検出器
1000 遊技機
D 大入賞口
M 振分体用モータ
n 遊技釘
P 遊技球
PL 表示灯
R 内部空間
Sol1 開閉体用ソレノイド
Sol2 変化部用ソレノイド
Sol3 可動片用ソレノイド
SP スピーカ
SW1 払出スイッチ
U 前面視
V1 特別領域
V2 一般領域

Claims (3)

  1. 遊技球が流下する遊技領域に設けられた第1始動口と、
    前記遊技領域を流下する遊技球が進入できる第一進入可能状態と、遊技球が進入できないまたは前記第一進入可能状態よりも遊技球が進入し難い第一進入困難状態とに移行可能な第2始動口と、
    前記遊技領域を流下する遊技球が進入できる第二進入可能状態と、遊技球が進入できないまたは前記第二進入可能状態よりも遊技球が進入し難い第二進入困難状態とに移行可能な入賞手段と、
    前記第1始動口への遊技球の入球を検出する第一検出手段と、
    前記第一検出手段が検出する遊技球と同一の遊技球の前記第1始動口への入球を検出する第二検出手段と、
    前記第一検出手段による遊技球の検出を契機として、前記第2始動口を前記第一進入困難状態から前記第一進入可能状態に移行させる条件である第一当りに当選するか否かを抽選する第一抽選手段と、
    前記第二検出手段による遊技球の検出を契機として、前記入賞手段を前記第二進入困難状態から前記第二進入可能状態に移行させる条件である第二当りに当選するか否かを抽選する第二抽選手段と
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2始動口への遊技球の入球を検出する第三検出手段と、
    前記第三検出手段による遊技球の検出を契機として、前記第二当りに当選するか否かを抽選する第三抽選手段と、
    前記第二抽選手段の抽選結果を報知する第1特別図柄の変動演出を実行する第1特別図柄変動演出実行手段と、
    前記第三抽選手段の抽選結果を報知する第2特別図柄の変動演出を実行する第2特別図柄変動演出実行手段と
    を備え、
    前記第二抽選手段は、前記第2特別図柄変動演出実行手段が実行中の変動演出における前記第三抽選手段の抽選結果が前記第二当りである場合、前記はずれの抽選結果を導出するように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第1特別図柄変動演出実行手段及び前記第2特別図柄変動演出実行手段を制御する特別図柄変動演出制御手段を備え、
    前記特別図柄変動演出制御手段は、
    前記第1特別図柄変動演出実行手段及び前記第2特別図柄変動演出実行手段に前記変動演出を同時期に実行させる場合、
    先行して開始させている前記変動演出により前記第二当りの抽選結果を報知させる際に、後続して開始させた前記変動演出により前記はずれが報知されるように、前記第1特別図柄変動演出実行手段及び前記第2特別図柄変動演出実行手段を制御すること
    を特徴とする請求項2記載の遊技機。
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