JP2017131200A - 刈払機 - Google Patents

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健太郎 金谷
Kentaro Kanetani
健太郎 金谷
淳 久下沼
Atsushi Kugenuma
淳 久下沼
大輔 百鳥
Daisuke Momotori
大輔 百鳥
堀内 貴幹
Takamiki Horiuchi
貴幹 堀内
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Abstract

【課題】工具を用いた場合にのみ容易に取り外し可能な拡張カバーが用いられた刈払機を得る。
【解決手段】2つの操作部11Bの大部分は拡張カバーの装着時において操作部カバー部22で覆われるが、左側の操作部11Bの右上の部分、右側の操作部11Bの左上の部分のみは窓部22A内で露出する。このため、各操作部11Bにおいて、窓部22A内でこのように露出した部分のみを後方から操作する(押し込む)ことができる。プラグレンチを用いて窓部22A内における左右の両端側にある操作部11Bを同時に押し込むことができる。2つの操作部11Bを同時に押し込むことによって、拡張カバー20を下側に移動させて取り外すことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、作業者と刈刃との間に保護カバーが装着された刈払機の構造に関する。
刈払機においては、細長い操作棹の前端部に刈刃(切断部材)が設けられ、この刈刃が回転することによって刈払い作業が行われる。刈刃は金属製の略円板状であり、その外周部に刃付け加工がなされている。操作棹の後端部には、エンジン(原動機)が搭載され、このエンジンの回転運動は操作棹内の伝達軸に伝達される。伝達軸の回転運動は操作棹前端部のギヤケースに設けられた駆動軸まで伝達される。駆動軸における回転運動の軸は、刈払い作業に適した方向とされ、この駆動軸に金属製の刈刃が装着されて回転駆動される。作業時において、作業者は操作棹に固定されたハンドルを把持し、操作棹の後端側に位置する。
ここで、前端側の刈刃によって刈り取られた草木が後方(作業者側)に飛散することを抑制するために、刈刃のすぐ後方においては、後方からみて刈刃を覆うように保護カバーが装着されている。こうした刈払機の構造は、例えば特許文献1に記載されている。
また、切断される草木の種類等に応じ、金属製の略円板状の刈刃に代わり、中心から放射状に延伸するワイヤが設けられた形態の切断部材(例えばナイロンコードカッタ)を用いることが好ましい場合がある。こうした場合には、この切断部材を刈刃の代わりに駆動軸に装着して同様の操作で刈払い作業を行うこともできる。
特開2015−37392号公報
一般的には、ワイヤが用いられた切断部材の全高は、略円板状の刈刃の全高よりも大きくなり、切断される範囲も、上下方向及び水平方向で、より広くなる。このため、こうしたワイヤが用いられた切断部材が装着可能な刈払機においては、大きな保護カバーが必要となる。ただし、こうした大きな保護カバーは、刈刃が用いられる際には大きすぎ、作業の障害になる場合があった。このため、切断部材の種類に応じて適正な保護カバーが必要となった。
このためには、切断部材の種類に応じて保護カバーが選択可能とすればよく、この場合には、保護カバーの操作棹に対する脱着が容易となるような構成とすればよい。あるいは、刈刃を用いる場合に適した小さな保護カバーが操作棹に固定され、保護カバーが覆う領域を拡張するような拡張カバーが、この保護カバーに対して容易に脱着可能とすればよい。刈刃が用いられる頻度が高い場合には、後者の構成が特に好ましい。
しかしながら、こうした拡張カバーが脱着容易とされた場合には、作業時の振動や接触によって拡張カバーが脱落しやすくなった。このため、拡張カバーの脱着は、工具を用いた場合にのみ容易に取り外し可能であり、単純な接触によっては拡張カバーは脱落しないことが望まれた。
このため、工具を用いた場合にのみ容易に取り外し可能であり、使用時に脱落しにくい拡張カバーが望まれた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の刈払機は、動力源によって回転駆動される駆動軸に対して装着される切断部材によって切断作業を行い、前記切断部材を覆うように固定される保護カバーを具備する刈払機であって、前記保護カバーが覆う領域を拡張するように前記保護カバーに対して脱着可能とされて装着された拡張カバーを具備し、前記保護カバー、前記拡張カバーのいずれかには、指先で同時に操作することが困難な複数の操作部が互いに分離して設けられ、前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、工具によって前記複数の操作部を同時に操作することで、前記拡張カバーを前記保護カバーから取り外すことが可能とされたことを特徴とする。
本発明の刈払機は、前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、前記保護カバー、前記拡張カバーのうちの他方に設けられた開口又は切り欠き部である窓部内において複数の前記操作部が露出することを特徴とする。
本発明の刈払機は、2つの前記操作部を同時に押すことによって、前記拡張カバーを前記保護カバーから取り外すことが可能とされたことを特徴とする。
本発明の刈払機は、前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、前記操作部は、前記窓部内において、前記窓部の内径方向における両端部側にそれぞれ設けられたことを特徴とする。
本発明の刈払機において、前記窓部の内径、及び前記窓部内における2つの前記操作部の間隔は、1cm〜2cmの範囲であることを特徴とする。
本発明の刈払機において、前記動力源は点火プラグが装着されるエンジンであり、前記点火プラグの脱着に使用されるボックスレンチを前記窓部に嵌合させて2つの前記操作部を同時に押すことが可能とされたことを特徴とする。
本発明の刈払機において、前記操作部は、前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、外力が加わらない状態において突出し、かつ押し込むことが可能な凸形状を具備することを特徴とする。
本発明の刈払機において、前記保護カバー、前記拡張カバーのうちの他方は、前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、外力が加わらない状態における前記操作部を係止する係止部を具備することを特徴とする。
本発明の刈払機において、前記保護カバー、前記拡張カバーのうちの他方は、前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、前記操作部が突出する側から複数の前記操作部を覆う操作部カバー部を具備し、前記窓部は、前記操作部カバー部に設けられたことを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、工具を用いた場合にのみ容易に取り外し可能な拡張カバーが用いられた刈払機を得ることができる。
本発明の実施の形態となる刈払機の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態となる刈払機における保護カバーと拡張カバーの構成を示す斜視図(拡張カバーの装着前)である。 本発明の実施の形態となる刈払機における保護カバーと拡張カバーの構成を示す斜視図(拡張カバーの装着時)である。 本発明の実施の形態となる刈払機で拡張カバーが保護カバーに装着された状態における、操作部周囲の構造を示す背面図である。 拡張カバーが保護カバーに装着され、操作部に外力が加わらない状態(a)、操作部が押し込まれた状態(b)を示す、操作部付近の断面図である。 窓部内の操作部を指を用いて操作する際の3種類の状況を示す背面図である。 拡張カバーが保護カバーに装着された状態で、プラグレンチを用いて操作部が押し込まれた状態を示す、操作部付近の断面図である。
本発明の実施の形態となる刈払機の構成について説明する。図1は、この刈払機100全体の構成を示す斜視図である。この刈払機100においては、前後方向に細長い操作棹110の先端(一端)側に、回転する切断部材(ナイロンコードカッタ120)が設けられる。操作棹110の後端(他端)側には、切断部材を駆動するための動力部130が設けられる。動力部130における動力源(原動機)としては、例えば2サイクル空冷式のエンジンが用いられる。操作棹110の内部に同軸に設けられた伝達軸(図示せず)は、遠心クラッチを介してエンジンのクランク軸と接続され、回転運動をする。この回転運動が、操作棹110の先端に設置されたギヤケース140側に伝達され、適切な減速比で駆動軸(図示せず)を回転させる。操作棹110における前後方向の中央よりもやや後方側には、作業者が把持するためのハンドル150が設けられている。このため、作業時において、作業者はハンドル150を把持した状態で操作棹110の後端側において動力部130の近くに位置する。
切断部材は、ギヤケース140の下部側において、駆動軸に装着される。切断部材としては、円周方向が刃付け加工された略円板状の刈刃が用いられる場合もあるが、図1においては、ナイロンコードカッタ120が用いられている。略円板状の刈刃とナイロンコードカッタ120は、切断する対象や作業の内容によって適宜選択される。ナイロンコードカッタ120においては、駆動軸に固定されるナイロンコードカッタ基部121に対して、ナイロン製のワイヤ(ナイロンコード122)が2本装着されている。回転時には、遠心力で広がったナイロンコード122が水平方向で高速に移動するため、刈刃を用いた場合と同様にナイロンコード122によって草木の切断を行うことができる。刈刃を用いた場合には、作業時に刈刃を移動させる方向に応じて刈刃の円周方向で切断が困難となる領域が発生するのに対し、ナイロンコードカッタ120を用いる場合には、円周方向の全方位にわたり切断を行うことができる。一方、ナイロンコードカッタ120は硬い草木の切断には不適であるため、両者は適宜選択されて使用される。
刈払い作業において切断された草木が作業者側(後方)に飛散することを抑制するために、ギヤケース140の後方側においては、刈刃やナイロンコードカッタ120を後方上側からみて覆うように、操作棹110に対して保護カバー10が固定される。ここで、前記の通り、刈刃が用いられる場合には小さな保護カバー10のみが用いられるのに対し、ナイロンコードカッタ120が用いられる場合には、保護カバー10に対して、大きな拡張カバー20が装着される。このため、拡張カバー20の保護カバー10に対する脱着作業は、刈刃やナイロンコード120の脱着と同様に作業者によって行われ、保護カバー10、拡張カバー20は、拡張カバー20の保護カバー10に対する装着を容易に行うことができる構造とされる。
ただし、作業時において、拡張カバー20が草木や突起に当接した際に容易に外れることは好ましくない。この保護カバー10、拡張カバー20は、こうした際に拡張カバーが容易に脱落せず、その取り外しの際には工具が必要となるような構造とされている。一方、拡張カバーを保護カバーに装着する作業は、工具を要さずに容易に行うことができる。以下に、これらの組み合わせ構造について説明する。
図2は、拡張カバー20が保護カバー10に対して装着される前の状態を後方側からみた斜視図であり、図3は、これらが組み合わされた状態を示す同様の斜視図である。どちらの図においても、保護カバー10が操作棹110に固定されていない状態が示されている。保護カバー10、拡張カバー20は、共に、軽量、硬質の樹脂材料で構成されている。
図2に示されるように、保護カバー10においては、緩やかな曲面形状で下側に突出する保護カバー側当接部11が設けられ、これに対応して、拡張カバー20においては、同様の緩やかな曲面形状を具備し上側に突出する拡張カバー側当接部21が設けられる。拡張カバー20は、拡張カバー側当接部21を後方から保護カバー側当接部11に当接させた状態で固定される。この際、拡張カバー側当接部21の上端部は、保護カバー10側に設けられ下側に屈曲した上側ガイド部12で係止される。
また、図2において、保護カバー側当接部11の中央部とその左側には、略矩形形状の位置決め用凸部11Aが設けられている。位置決め用凸部11Aは、その下辺側で保護カバー側当接部11と一体化され、その上辺側では後方側に向かって突出するような凸形状を具備する。保護カバー10(保護カバー側当接部11)は僅かに弾性変形が可能な樹脂材料で構成されるため、外力が加わらない状態では位置決め用凸部11Aは保護カバー側当接部11の表面よりも後方に向かって突出しているが、これに力を加えて前方に向けて押し込むことができる。また、拡張カバー側当接部21には、2つの位置決め用凸部11Aに対応して、2つの位置決め用開口21Aが設けられている。図3に示されるように、拡張カバー20の装着時には各位置決め用凸部11Aが各位置決め用開口21A内に嵌り込むことによって、保護カバー10に対する拡張カバー20の取り付け位置が定まる。なお、位置決め用凸部11Aは、各々離間した位置にあり、位置決め用開口21Aに対して遊嵌する関係となっているため、拡張カバー20の取り外し時には、端から独立して位置決め用凸部11Aを操作して位置決め用開口21Aとの係合を解除することができる。
ここで、図2において、保護カバー側当接部11における図中右側の領域には、矩形形状で後方に向かって突出した2つの操作部11Bが左右方向で近接して設けられている。操作部11Bは前記の位置決め用凸部11Aよりも小さいが、位置決め用凸部11Aと同様の構造を具備する凸形状とされるため、2つの操作部11Bも外力が加わらない状態ではそれぞれ後方に突出し、力を加えることによりこれらをそれぞれ前方に向けて押し込むことができる。保護カバー10(保護カバー側当接部11)は、位置決め用凸部11A、操作部11B等を含んで一体成型された樹脂材料で構成される。
一方、拡張カバー20(拡張カバー側当接部21)側には、図3に示されるように、装着時において後方からみて2つの操作部11Bの大半の部分を覆うように、操作部カバー部22が設けられている。拡張カバー20の装着時において操作部11Bを覆うため、操作部カバー部22は拡張カバー側当接部21よりも後方に突出する。また、拡張カバー20の装着時において後方からみて2つの操作部11Bのそれぞれの一部を操作部カバー部22から露出させるような、正六角形を上下方向で半分に切断した切り欠き形状でである窓部22Aが、操作部カバー部22の上側に設けられている。前記の保護カバー10と同様に、拡張カバー20も、操作部カバー部22等を含んで一体成型された樹脂材料で構成される。
図3に示されるように、拡張カバー側当接部21が保護カバー側当接部11と後方から当接し、位置決め用凸部11Aを位置決め用開口21Aに嵌合させ、2つの操作部11Bが操作部カバー部22で覆われる形態とすることによって、拡張カバー20を保護カバー10に装着することができる。前記の通り、保護カバー10、拡張カバー20は共に僅かに弾性変形することが可能であるため、この作業は、特に工具を要さずに作業者が行うことができる。すなわち、拡張カバー20を保護カバー10に対して容易に装着することができる。
図4は、拡張カバー20が保護カバー10に装着された状態において、操作部カバー部22(操作部11B)付近の形状を後方から見た拡大図である。図4に示されるように、2つの操作部11Bの大部分は拡張カバー20の装着時において操作部カバー部22で覆われるが、左側の操作部11Bの右上の部分、右側の操作部11Bの左上の部分のみは窓部22A内で露出する。このため、各操作部11Bにおいて、窓部22A内でこのように露出した部分のみを後方から操作する(押し込む)ことができる。
図5は、操作部11Bに外力が加わらない状態(a)、操作部11Bが後方から押し込まれた状態(b)を示す、図4におけるA−A方向の断面図である。前記の通り、外力が加わらない状態では、操作部11Bは後方に突出する。この際、操作部カバー部22における窓部22Aの左右両側の部分は、それぞれ後方に突出した操作部11Bの上辺部を係止させるように前方に屈曲した係止部22Bとされる。このため、図5(a)に示されたような操作部11Bに外力が加わらない状態では、拡張カバー20を保護カバー10に対して下側に移動させることができない。この際、操作部11Bは2つ設けられているため、どちらか一方の操作部11Bが図5(a)の状態となっている限り、拡張カバー20を下側に移動させることができない。また、前記の通り、操作部カバー部22は左右方向において2つの操作部11Bを覆うように形成されているため、拡張カバー20を保護カバー10に対して左右方向に移動させることも制限される。更に、拡張カバー側当接部21の上端部は上側ガイド部12で係止されるために、拡張カバー20を保護カバー10に対して上側にも移動させることができない。このため、少なくとも一つの操作部11Bが図5(a)の状態となっている場合には、拡張カバー20を保護カバー10に対して上下左右のどの方向にも移動させることができない。
このため、例えば作業時に不意に位置決め用凸部11Aが押し込まれることがあっても、少なくとも一つの操作部11Bと操作部カバー部22の関係が図5(a)の状態になっている限り、拡張カバー20が脱落することはない。
一方、窓部22B内で露出した2つの操作部11Bを後方から同時に押し込めば、2つの操作部11Bの各々の箇所で図5(b)の状態となり、操作部11Bの上辺部が係止部22Bと当接しないため、拡張カバー20を下側に移動させることができる。このため、例えば2つの位置決め用凸部11Aを左端から順番に押し込んで下側に移動させて解除していき、最後に2つの操作部11Bを同時に押し込むことによって、拡張カバー20を下側に移動させて取り外すことができる。なお、これらを解除する順番は右側から左側、すなわち操作部11Bからであってもよい。
ここで、窓部22A内において仮に2つの操作部11Bを作業者の指で押し込む場合について説明する。図6(a)〜(c)は、この場合における指Fと操作部11Bの典型的な3種類の位置関係を図4と同様に示す図である。ここで、窓部22Aの内径(左右方向の幅)は、通常の体格の作業者の指Fが1本は入るが2本は入らない程度とされる。具体的には、この幅は1cm〜2cmの範囲とされる。また、窓部22A内における2つの操作部11Bの間隔も同様の範囲で、かつ窓部22Aの幅よりも小さく設定される。このため、操作部11Bは、窓部22A内において、その左右両端部の狭い領域においてのみ露出する。
この場合、図6(a)に示されるように、指Fを窓部22A内の左右方向における一方の側(図中右側)に設けることによって、指Fによって一方(右側)の操作部11Bのみを押し込むことができる。ただし、操作部11Bの間隔が上記のとおりに設定されれば、この場合に他方の側(左側)の操作部11Bを同時に押し込むことができない。指Fを窓部22Aの左右方向における中央に設けた図6(b)の場合には、操作部11Bは左右方向における端部に設けられるために、どちらの操作部11Bも押し込むことができない。更に、窓部22Aの内径が上記のとおりに設定されれば、図6(c)に示されるように、2本の指Fを窓部22A内に入れることができないため、やはりどちらの操作部11Bも押し込むことができない。
このため、窓部22A内の2つの操作部11Bを作業者の指Fを用いて同時に押し込むことは極めて困難である。このため、拡張カバー20を作業者が誤って脱落させる(取り外す)ことも抑制される。一方で、窓部22A内に切り屑等が侵入することがあり、これを作業者が容易に除去できるようにするために、窓部22A内に指Fを1本挿入できることが好ましい。
ここで、前記の通り、動力部130における動力源としてエンジンが使用され、このエンジンにおいては点火プラグが使用されている。この点火プラグの脱着にはプラグレンチ(ボックスレンチ)が用いられ、プラグレンチの長手方向(差し込み方向)に垂直な外径の断面形状は、通常は点火プラグのナット形状に対応した正六角形となっている。前記の通り、窓部22Aは、正六角形を上下方向で半分に切断した形状とされ、この形状は、このプラグレンチが嵌合する形状とされる。図7は、プラグレンチWを窓部22Aに後方から嵌入させた際の状態を図5(b)に対応させて示す図である。この場合には、プラグレンチWを用いて窓部22A内における左右の両端側にある操作部11Bを同時に押し込むことができる。また、窓部22Aにおける正六角形の左右の辺を上下方向とすることにより、プラグレンチWによって操作部11Bを押し込みながら、拡張カバー20を下側に移動させることもできる。このため、2つの位置決め用凸部11Aを順番に手で操作し、最後に操作部11BでプラグレンチWによる操作をすることによって、拡張カバー20を下側に移動させることが可能となり、拡張カバー20を保護カバー10から取り外すことができる。
このように、上記の構成においては、拡張カバー20が保護カバー10に装着された状態において、指Fのみを用いて拡張カバー20を取り外すことが極めて困難である一方で、プラグレンチWを用いることにより、極めて容易に拡張カバー20を取り外すことができる。また、突起物と接触することによって拡張カバー20が脱落することも抑制される。このため、この保護カバー20は、工具(プラグレンチW)を用いた場合にのみ容易に脱着可能であり、不意に脱落することが抑制される。
プラグレンチWは、ディーゼルエンジン以外のエンジンにおいて通常使用される点火プラグの脱着に必須な工具であるため、通常は作業中において携帯される。このため、拡張カバー20の取り外しのための専用の工具を必要とせず、プラグレンチWを用いて拡張カバー20の取り外しが可能である上記の構成が特に好ましい。ただし、同様に2つの操作部11Bを押し込むことができる工具であれば、プラグレンチW以外の工具を用いることができる設定とすることもできる。このため、上記の構成は、動力源としてエンジンを使用しない、例えば電動の刈払機においても、有効である。この際、前記のような、窓部における指1本は入るが2本は入らない程度の内径に対応した外径をもつ工具を特に好ましく用いることができる。
なお、上記の構成においては、操作部11Bは保護カバー10側に、窓部22Aや係止部22B(操作部カバー部22)は拡張カバー20側に設けられた。しかしながら、上記と同様の操作部を拡張カバー側に、窓部等を保護カバー側に設けることもできる。こうした場合においても、同様の効果を奏することは明らかである。また、上記の窓部22Aは操作部カバー部22において設けられた切り欠き部であったが、2つの操作部を押し込みながら拡張カバーを取り外すことができる限りにおいて、周囲が閉じた開口部を窓部としてもよい。また、窓部の形状は、取り外しの際に使用する工具に応じて設定することができる。
また、上記の構成においては、2つの操作部11Bが窓部22A内に設けられた。しかしながら、拡張カバーの取り外し時に同時に操作されるべき操作部を3つ以上としてもよい。この場合において、窓部の形状や操作部の窓部内における位置は、操作部の数や取り外しの際に使用する工具に応じて適宜設定される。
また、上記の構成においては、2つの操作部11Bを同時に押し込むことによって拡張カバー20を取り外すことができる設定とされたが、取り外しの際に操作部に対して行われる操作として、押し込む以外の操作を設定することもできる。例えば、工具を操作部に係止させて複数の操作部を同時に引く、あるいは水平方向に移動させる、回動させる等の操作によって拡張カバーを取り外すことができる設定としてもよい。すなわち、操作部に対して行われるべき操作の内容は、適宜設定することができる。操作部に係止されることにより拡張カバーの移動を規制する係止部の構成も、この操作部の構成に応じて設定される。
10 保護カバー
11 保護カバー側当接部
11A 位置決め用凸部
11B 操作部
12 上側ガイド部
20 拡張カバー
21 拡張カバー側当接部
21A 位置決め用開口
22 操作部カバー部
22A 窓部
22B 係止部
100 刈払機
110 操作棹
120 ナイロンコードカッタ(切断部材)
121 ナイロンコードカッタ基部
122 ナイロンコード
130 動力部
140 ギヤケース
150 ハンドル
F 指
W プラグレンチ(ボックスレンチ)

Claims (9)

  1. 動力源によって回転駆動される駆動軸に対して装着される切断部材によって切断作業を行い、前記切断部材を覆うように固定される保護カバーを具備する刈払機であって、
    前記保護カバーが覆う領域を拡張するように前記保護カバーに対して脱着可能とされて装着された拡張カバーを具備し、
    前記保護カバー、前記拡張カバーのいずれかには、指先で同時に操作することが困難な複数の操作部が互いに分離して設けられ、
    前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、工具によって前記複数の操作部を同時に操作することで、前記拡張カバーを前記保護カバーから取り外すことが可能とされたことを特徴とする刈払機。
  2. 前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、
    前記保護カバー、前記拡張カバーのうちの他方に設けられた開口又は切り欠き部である窓部内において複数の前記操作部が露出することを特徴とする請求項1に記載の刈払機。
  3. 2つの前記操作部を同時に押すことによって、前記拡張カバーを前記保護カバーから取り外すことが可能とされたことを特徴とする請求項2に記載の刈払機。
  4. 前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、
    前記操作部は、前記窓部内において、前記窓部の内径方向における両端部側にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項3に記載の刈払機。
  5. 前記窓部の内径、及び前記窓部内における2つの前記操作部の間隔は、1cm〜2cmの範囲であることを特徴とする請求項3又は4に記載の刈払機。
  6. 前記動力源は点火プラグが装着されるエンジンであり、前記点火プラグの脱着に使用されるボックスレンチを前記窓部に嵌合させて2つの前記操作部を同時に押すことが可能とされたことを特徴とする請求項5に記載の刈払機。
  7. 前記操作部は、前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、外力が加わらない状態において突出し、かつ押し込むことが可能な凸形状を具備することを特徴とする請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の刈払機。
  8. 前記保護カバー、前記拡張カバーのうちの他方は、前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、外力が加わらない状態における前記操作部を係止する係止部を具備することを特徴とする請求項7に記載の刈払機。
  9. 前記保護カバー、前記拡張カバーのうちの他方は、前記拡張カバーが前記保護カバーに装着された状態において、前記操作部が突出する側から複数の前記操作部を覆う操作部カバー部を具備し、
    前記窓部は、前記操作部カバー部に設けられたことを特徴とする請求項7又は8に記載の刈払機。
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