JP2017129905A - 部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体と部材加工装置 - Google Patents

部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体と部材加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017129905A
JP2017129905A JP2016006914A JP2016006914A JP2017129905A JP 2017129905 A JP2017129905 A JP 2017129905A JP 2016006914 A JP2016006914 A JP 2016006914A JP 2016006914 A JP2016006914 A JP 2016006914A JP 2017129905 A JP2017129905 A JP 2017129905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
vector
raw material
order
products
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016006914A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5983976B1 (ja
Inventor
信比古 野口
Nobuhiko Noguchi
信比古 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JLS CO Ltd
Original Assignee
JLS CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JLS CO Ltd filed Critical JLS CO Ltd
Priority to JP2016006914A priority Critical patent/JP5983976B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5983976B1 publication Critical patent/JP5983976B1/ja
Publication of JP2017129905A publication Critical patent/JP2017129905A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】k種類の長方形の原材料から、長方形のみならず多角形のm個の製品を切り出すための割付計算をして、その歩留を最大にする。その際同一形状の製品はまとめることにより、計算時間短縮を図る。
【解決手段】割付計算を開始する前に、長方形でない多角形の製品については、その多角形を包含する最小の長方形の製品と見なす処理をしておく。割付計算を開始後、原材料から製品を切り出した残りの原材料に、他の製品の割付が可能かどうかを判定する。このとき、多角形を包含する長方形から多角形の製品を切り出して、残りの原材料にも他の製品の割付が可能かどうか判定する。さらに同一形状の製品をまとめて割り付けパターンを行列の低次元化を図る。
【選択図】図1

Description

本発明は、原材料から様々な形状の製品を切り出す場合に、その板取りを最適化するための演算処理を高速化する、部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体
と部材加工装置に関する。
住宅構造材のプレカットには、断面形状や樹種,等級、レイヤといった仕様ごとに何種類かの原材料が用意される。そこから求められる寸法の部材(製品)を切り出す。製品の仕様と、製品の寸法と、切り出される原材料の組合せにより、原材料から切り落とされて無駄になる部分の量が異なる。柱や一定の幅の板といった線状材料については、シンプレックス演算処理を利用し、山登り法、ランダムリスタート法、焼き鈍し法等により、歩留あるいは費用を最小にするための最適値を探索する技術が開発された(特許文献1参照)。続いて、種々の縦横寸法を持つ製品を原材料から切り出す場合に、予め既存の方法で求めた初期実行可能解を起点にして、所定の演算処理を実行して歩留向上を図る技術が開発された(特許文献2参照)。さらに、原材料を縦横に切断するための、製品と原材料との最適な組み合わせを求めるとともに、具体的なプレカット作業のための指示書を作成する技術も開発された(特許文献3参照)
特開2009−98924号 特許3079189号公報 特許5838047号公報 特許3441420号公報
原材料に各製品を縦長に割り付けた場合と横長に割付けた場合とでは、歩留が異なることがある。さらに、製品を切り出した残りの原材料に新たに別の製品を割り付けることもできる。これらを含めた割付けのための最適化計算は、製品数が多いと場合の数がきわめて多くなり、演算処理に時間がかかるという課題があった。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、原材料から様々な形状の製品を切り出すための割付計算のための、演算処理時間の短縮も可能にする、部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体と部材加工装置を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
それぞれ所定の長方形のm枚の製品を、それぞれ所定の長方形のk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の枚数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化するものであって、
求められているm枚の製品の横長データと縦長データの入力を受け付けて、製品の横長を要素とするm次の製品横長ベクトルwpと、製品の縦長を要素とするm次の製品縦長ベクトルhpと、製品の面積を要素とするm次の製品面積ベクトルspと、製品要求数量を要素とするm次の製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品設定手段と、
用意されたk種類の長方形の原材料データの入力を受け付けて、原材料の横長を要素とするk次の原材料横長ベクトルwmと、原材料の縦長を要素とするk次の原材料縦長ベクトルhmと、原材料の面積を要素とするk次の原材料面積ベクトルsmと、原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置に記憶させる原材料設定手段と、
割付け製品の面積は原材料面積ベクトルsmの要素のうちのいずれかの原材料の面積S以下であるとする第1評価条件(sp,aj)(内積)≦Sと、隣接する製品が重ならないとする第2評価条件、wpi+wpj≦wml またはhpi+hpj≦hml と、
割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法で割付け可能であるとする第3評価条件とを含む、2次元モデル条件を生成して、記憶装置に記憶させる2次元モデル条件生成手段と、
前記予め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、m次の初期割付パターンベクトルと初期割付パターン行列を生成して、記憶装置に記憶する初期設定手段と、
求められている前記m枚の製品の製品横長データと製品縦長データが同一な場合に、前記同一な製品をまとめて1つの要素とし、前記同一な製品の横長を要素とするm次未満の製品横長ベクトルwp1と、前記同一な製品の縦長を要素とするm次未満の製品縦長ベクトルhp1と、前記同一な製品の面積を要素とするm次未満の製品面積ベクトルsp1と、m次未満の製品要求数量ベクトルb1を生成する製品再設定手段と、
初期割付パターンベクトルを前記同一な製品に対応するm次未満の割付パターンベクトルに変換し、初期割付パターン行列を前記m次未満の割付パターンベクトルに対応する割付パターン行列に変換して記憶装置に記憶する初期設定変換手段と、
求められている前記m次未満の製品横長ベクトルwp1に含まれる製品横長データと、前記m次未満の製品縦長ベクトルhp1に含まれる製品縦長データとを、用意された前記k種類の原材料の原材料横長データと原材料縦長データと比較して、前記第1評価条件と第2評価条件と第3評価条件とを含む2次元モデル条件を満たす、1枚または複数枚の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品の関係を示す、m次未満の割付パターンベクトルajを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
k種類の原材料から任意に選択したn枚の原材料に対して、それぞれ前記m次未満の製品横長ベクトルwp1と前記m次未満の製品縦長ベクトルhp1に含まれる製品のうちのいずれかの製品を割り付けたとき、選択したn枚の原材料の使用枚数を表すために、要素がxiのn次の使用枚数ベクトルxを定義し、前記n枚の原材料それぞれに対応するn次の費用係数ベクトルfと前記使用枚数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
前記割付パターン行列Aから選択された割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧b1を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算処理手段と、
最適解を探索して出力する演算処理を制御する探索制御手段とを備え、
この探索制御手段は、
前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として面材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用枚数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの種類の原材料を何枚選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用枚数ベクトルの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を、前記制約条件生成手段に依頼し、
前記第1制約条件式と前記第2制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼し、シンプレックス演算処理により得られた、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として面材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiのうち、整数であるxiの個数を求める評価式Σ(xiが整数である個数)を定義して、前記評価式の値を求めて、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判定する判定手段が、前記シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判定したときには、前記第2制約条件式を変更して前記シンプレックス演算処理を繰り返すように制御して、
列挙された前記原材料の使用枚数の組合せの中から、目的関数の値が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御することを特徴とする部材割付システム。
<構成2>
前記切り出されるべき製品に正方形及び長方形以外の多角形が含まれるとき、該当する多角形については、その多角形を含む最小の、前記横長データと縦長データを有する長方形(みなし長方形と呼ぶ)を、前記m枚の製品に含めるように条件を設定するみなし長方形設定手段とを備え、
前記割付パターンベクトル生成手段は、
前記原材料から製品を切り出した残りの部分も原材料に含めるとともに、前記みなし長方形から前記多角形を切り出した残りの部分も原材料に含めて、前記原材料に割り付ける製品の組合せを決定することを特徴とする構成1に記載の部材割付システム。
<構成3>
前記予め定めた割付け方法は、製品を横長の大きいものから順に配列し、原材料を横長の大きいものから順に配列して、ファーストフィット法で割付けを実行する処理か、製品を縦長の大きいものから順に配列し、原材料を縦長の大きいものから順に配列して、ファーストフィット法で割付けを実行する処理か、もしくは、製品を面積の大きいものから順に配列し、原材料を面積の大きいものから順に配列して、ファーストフィット法で割付けを実行する処理のいずれかであることを特徴とする構成1乃至2に記載の部材割付システム。
<構成4>
前記割付パターンベクトル生成手段は、
前記2次元モデル条件を満たすかどうかの判定処理において、前記予め定めた割付け方法で割付け可能かどうかの判定結果を記憶装置に記憶し、
この判定結果を使用して、製品を割り付けた原材料から、横もしくは縦方向のギロチンカット方向を選択した後、切断可能な全ての切断線を検出する処理と、この方向の切断線が無くなったら、切断後の原材料をひとつずつ選択して、別の方向の切断線を検出する処理とを順に実行するような、全ての原材料について、製品の割付け位置と原材料の切断位置と切断順とを含む、カッティング手順データを生成するカッティングデータ生成手段を備えたことを特徴とする構成1乃至3に記載の部材割付システム。
<構成5>
それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化するものであって、
求められているm本の製品の長さデータの入力を受け付けて、製品の長さを要素とするm次の製品長ベクトルwpと、製品要求数量を要素とするm次の製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品設定手段と、
用意されたk種類の原材料データの入力を受け付けて、原材料の長さを要素とするk次の原材料長ベクトルwmと、原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置に記憶させる原材料設定手段と、
割付け製品の長さは原材料長ベクトルwmの要素のうちのいずれかの原材料の長さ以下であるとする1次元モデル条件(wp,aj)(内積)≦wmを生成して、記憶装置に記憶させる1次元モデル条件生成手段と、
前記予め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、m次の初期割付パターンベクトルと初期割付パターン行列を生成して、記憶装置に記憶する初期設定手段と、
求められている前記m本の製品の製品長データが同一な場合に、前記同一な製品をまとめて1つの要素とし、前記同一な製品の長さを要素とするm次未満の製品長ベクトルwp1と、m次未満の製品要求数量ベクトルb1を生成する製品再設定手段と、
初期割付パターンベクトルを前記同一な製品に対応するm次未満の割付パターンベクトルに変換し、初期割付パターン行列を前記m次未満の割付パターンベクトルに対応する割付パターン行列に変換して記憶装置に記憶する初期設定変換手段と、
求められている前記m次未満の製品長ベクトルwp1に含まれる製品長データを、用意された前記k種類の原材料の原材料長データと比較して、前記1次元モデル条件を満たす、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品の関係を示す、m次未満の割付パターンベクトルajを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
k種類の原材料から任意に選択したn本の原材料に対して、それぞれ前記m次未満の製品長ベクトルwp1に含まれる製品のうちのいずれかの製品を割り付けたとき、選択したn本の原材料の使用本数を表すために、要素がxiのn次の使用本数ベクトルxを定義し、前記n本の原材料それぞれに対応するn次の費用係数ベクトルfと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
前記割付パターン行列Aから選択された割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧b1を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算処理手段と、
最適解を探索して出力する演算処理を制御する探索制御手段とを備え、
この探索制御手段は、
前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの種類の原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を、前記制約条件生成手段に依頼し、
前記第1制約条件式と前記第2制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼し、その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、それ以外の場合には、前記シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiのうち、整数であるxiの個数を求める評価式Σ(xiが整数である個数)を定義して、前記評価式の値を求めて、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判定する判定手段が、前記シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判定したときには、前記第2制約条件式を変更して前記シンプレックス演算処理を繰り返すように制御して、
列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数の値が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御することを特徴とする部材割付システム。
<構成6>
前記予め定めた割付け方法は、製品を長いものから順に配列し、原材料を長いものから順に配列して、ファーストフィット法で割付けを実行する処理であることを特徴とする構成5に記載の部材割付システム。
<構成7>
コンピュータを、構成1乃至6に記載の各手段として機能させる部材割付プログラム。
<構成8>
構成7に記載の部材割付プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
<構成9>
構成1乃至6に記載の部材割付システムから出力される部材割り付けデータを受け入れて、前記m枚の製品を、順次供給される前記k種類の原材料から切り出すプレカット装置を備えたことを特徴とする部材加工装置。
原材料から様々な形状の製品を切り出すとき、同一寸法の原材料や製品を多用する場合に、要素がxiのn次の使用枚数ベクトルxを定義して、xiが0以上とする計算と所定の評価式により、演算時間の大幅な短縮が可能になる。
実施例1の部材割付システム10のブロック図である。 部材割付システム10を構成するコンピュータのハードウエアブロック図である。 演算処理のパラメータを説明するための説明図である。 初回のシンプレックス演算処理動作フローチャートである。 1回目のシンプレックス演算終了後の演算処理のフローチャートである。 原材料から製品を切り出す手順と新たな原材料の説明図である。 部材切断手段の主要部と原材料の横断面図である。 演算処理条件データの例説明図である。 ファーストフィットで求められた初期実行可能解の例説明図である。 演算処理の結果得られた最適割付パターンの例説明図である。 初期実行可能解の割付パターン例平面図である。 最適解の割付パターン例平面図である。 演算処理時間を短縮する計算によるデータ例説明図である。 演算処理時間を短縮する計算によるデータ例説明図である。 演算処理時間を短縮する計算によるデータ例説明図である。 演算処理時間を短縮する計算によるデータ例説明図である。 シンプレックス演算処理実行のための前処理例フローチャートである。 シンプレックス演算処理実行例フローチャートである。
本発明では、特許文献3に記載されたように、既存の任意の方法で得られた実用性のある解を基礎にして、それをシンプレックス法で評価し、さらに改善した解を求める。シンプレックス法は、線形計画問題の最適解を探索する方法として知られている。しかし、求められた原材料や製品の縦横寸法が数十種類にも及ぶと、組合せの数は数十万組を越えることがある。k種類の原材料から任意に選択したn枚の原材料に対して、それぞれm枚の製品のうちのいずれかの製品を割り付ける、といった条件に基づいてそのまま演算処理のためのパラメータを作ると、最適値探索のためのシンプレックス演算処理に時間がかかりすぎることがある。そこで、シンプレックス法による演算処理のための制約条件を新たに付加して、比較対象範囲の絞り込みをしながら、効率よく計算をする。そして、シンプレックス法によるピボット演算処理の過程で実行可能解が得られたときに、所定の評価式を使用してその後の見通しをたてる。その結果に応じて探索条件を変更し、無駄な演算処理を回避する。以下、本発明の実施の形態を実施例ごとに詳細に説明する。
図1は実施例1の部材割付システム10のブロック図である。
図の部材割付システム10は、コンピュータ12にインストールされたコンピュータプログラムにより動作する。このシステムは、例えば、コンピュータ12に対してネットワーク14を介して接続された端末装置16により利用される。端末装置16は、例えば、原材料から製品をプレカットするプレカット工場に設けられている。部材割付システム10は、この端末装置16からプレカットのための条件データを受け付けて、計算処理を実行してその結果を返す。端末装置16は、返された部材割付データを使用して、プレカット装置17を制御する。プレカット装置17には、例えば、特許文献4に記載されたとおりのものを使用することができる。
コンピュータ12には、演算処理装置20と記憶装置40とが設けられている。演算処理装置20には、図のように、製品設定手段21、原材料設定手段22、初期設定手段23、割付パターンベクトル生成手段24、割付パターン行列生成手段25、制約条件生成手段26、費用係数ベクトル生成手段27、目的関数生成手段28、シンプレックス演算処理手段29、探索制御手段30、判定手段31等のコンピュータプログラムがインストールされている。これらのコンピュータプログラムが連携して演算処理を実行する。この実施例では、さらに、製品再設定手段36と初期設定変換手段37と原材料使用行列生成手段とカッティングデータ生成手段34と、みなし長方形設定手段35を設けている。
記憶装置40には、図のように、製品横長ベクトルwp、製品縦長ベクトルhp、製品面積ベクトルsp、原材料横長ベクトルwm、原材料縦長ベクトルhm、原材料面積ベクトルsm、製品要求数量ベクトルb42、初期実行可能解44、原材料使用予定数量ベクトルd45、割付パターン行列46、原材料使用行列C47、第1制約条件式48、第2制約条件式49、目的関数51、組合せリスト52、部材割付データ53、及び評価式54等のデータが記憶されている。これらのデータは、予め外部から入力されるか、あるいは、上記のコンピュータプログラムの動作により生成されて、記憶装置40に記憶されるものである。続いて、これらのコンピュータプログラムと記憶装置40に記憶されるデータの具体的な説明をする。
図2は、部材割付システム10を構成するコンピュータのハードウエアブロック図である。
部材割付システム10の具体的な機能を説明する前に、部材割付システム10のハードウエアを説明する。図のように、コンピュータ12の本体ケース3中に収められた内部バス110には、CPU(中央処理装置)111と、ROM(リードオンリメモリ)112と、RAM(ランダムアクセスメモリ)113と、HDD(ハードディスク)114と、入出力インタフェース115と、ネットワークインタフェース116とが接続されている。入出力インタフェース115には、ディスプレイ3とキーボード4とマウス5とが接続されている。ネットワークインタフェース116には、ネットワーク14を介して、端末装置16が接続されている。以上のハードウェアは一般的によく知られたパーソナルコンピュータに備えられているものと変わらない。端末装置16は、プレカット装置17の部材選択供給装置120に、部材割付データを53(図1)を供給する。これにより、指定された原材料が部材切断装置121に供給され、指定された割付パターンで切断される。切断された製品は製品搬送装置122により搬送され排出される。
図1に示した記憶装置40は、図2のROM112やRAM113やHDD114により構成される。図1に示した演算処理装置20は、図2のCPU111、ROM112、RAM113等により構成される。各種のデータは主としてHDD114に記憶されて保存される。CPU111が実行するコンピュータプログラムは、ROM112に記憶され、あるいはRAM113に適時ロードされる。端末装置16も同様の構成で構わない。ネットワーク14はインターネットでもイントラネットでも構わない。
図3は、演算処理のパラメータを説明するための説明図である。
この図を参照しながら、演算処理に使用するパラメータの定義と、上記の各コンピュータプログラムの機能を説明する。
[製品長ベクトル]
生産されるべき製品の数量をm枚とする。
製品長を例えば、単位m(メートル)で表現する。
m次の製品横長ベクトルwp(行ベクトル)を下記のように定義する。
wp=(wp1,wp2,…,wpm)
m次の製品縦長ベクトルhp(行ベクトル)を下記のように定義する。
hp=(hp1,hp2,…,hpm)
m次の製品面積ベクトルsp(行ベクトル)を下記のように定義する。
sp=(sp1,sp2,…,spm)
なお、spi=wpi×hpi(i=1,2,…,m)である。
[製品要求数量ベクトルb]
数量mの製品の生産が要求されているとき、製品要求数量ベクトルbを、下記のように定義する。なお、特許文献3では、製品形状がすべて異なることを前提として、全てbi=1とした。本発明では、同一形状の製品がある場合を取り扱うために、biを任意の正の整数とした上で、その後特殊な計算をする。本発明との比較のために、特許文献3の演算処理を先に説明して、その後、本発明の実施例の説明を行う。
b=(b1,b2,…,bm)T
(上付きTは転置を表す。即ち、bは列ベクトルである。以下も同様)
図3の例では数量m=7で、b=(1,1,1,1,1,1,1)Tである。
製品設定手段21は、求められているm枚の製品について、横長データと縦長データの入力を受け付けて、製品横長ベクトルwpと製品縦長ベクトルhpと製品面積ベクトルspと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルb42を生成して、記憶装置40に記憶させる。
[原材料データ]
原材料はk種類ある。原材料の縦横寸法を、例えば、単位m(メートル)で表現する。
k次の原材料横長ベクトルwm(行ベクトル)を下記のように定義する。
wm=(wm1,wm2,…,wmk)
k次の原材料縦長ベクトルhm(行ベクトル)を下記のように定義する。
hm=(hm1,hm2,…,hmk)
k次の原材料面積ベクトルsm(行ベクトル)を下記のように定義する。
sm=(sm1,sm2,…,smk)
なお、smi=wmi×hmi(i=1,2,…,k)である。
k次の原材料番号ベクトルnm(行ベクトル)を下記のように定義する。
nm=(1,2,…,k) このi番目の要素「i」は横長がwmi、縦長がhmi、面積がsmiの原材料番号を表す。
原材料設定手段22は、用意されたk種類の原材料について、横長データと縦長データの入力を受け付けて、k次の原材料横長ベクトルwmとk次の原材料縦長ベクトルhmとk次の原材料面積ベクトルsmとk次の原材料番号ベクトルnmを生成し、記憶装置40に記憶させる。
[原材料使用予定数量ベクトルd]
原材料使用予定数量ベクトルd45(列ベクトル)は、実行可能なある解に対して、k種類の長さの材料がそれぞれ何枚ずつ使用されるかを示す。これを下記のように定義する。
d=(d1,d2,…,dk)T
例えば、図3はk=3で、原材料を、それぞれ1枚、2枚、1枚と、合計4枚使用する場合には、
d=(d1,d2,d3)T=(1,2,1)Tである。
原材料使用予定数量ベクトルd45は、後で説明する第2制約条件式で使用される。
[使用枚数ベクトルx]
k種類の原材料から任意に選択したn枚の原材料に対して、それぞれm枚の製品のうちのいずれかの製品を割り付ける。このとき、選択したn枚の原材料の使用枚数を表すn次の使用枚数ベクトルxを、下記のように定義する。なお、k種類の原材料からn枚の原材料を選択するとき、同一の原材料を2度以上重複して選択して構わない。
x=(x1,x2,…,xn)T
なお、特許文献3では、製品形状がすべて異なることを前提として、製品要求数量ベクトルbの要素を全てbi=1としたので、m次の使用枚数ベクトルxの各要素xiは0≦xi≦1となり、部材割付の結果として意味を持つのは、xiが0または1の場合である。一方、本発明では、後で説明するように、biを任意の整数としたことから、0≦xi≦N(Nは任意の整数)として計算をする。また、この条件を緩和した場合には、0≦xiとなるから、本発明では計算を実行する上で制約条件式は不要になる。
図3(C)の記号において、wm1、hm1、sm1に相当する原材料をwm1で代表して表記する。
上記の原材料使用予定数量ベクトルが、d=(d1,d2,d3)のときには、例えば、原材料を(wm1,wm2,wm2,wm3)と列挙する。これら4枚の原材料に対して、それぞれ求められている製品を割り付ける。このとき、最初のwm1に対してx1、2番目のwm2に対してx2、3番目のwm2に対してx3、4番目のwm3に対してx4を設定する。図の例では、x1=x2=x3=x4=1である。選択される原材料と選択されない原材料とを列挙したとき、選択される原材料に設定されるxiの値は1である。選択されない原材料に設定されるxiの値は0である。使用枚数ベクトルxは制約条件式で使用される。
[割付パターンベクトルaj]
いずれか1枚の原材料から、数量mの製品のうちのいずれかを切り出すように割り付けたデータを、m次の割付パターンベクトルaj(列ベクトル)で表す。これを下記のように定義する。
aj=(a1j,a2j,…,amj)T (j=1,2,…,n)
即ち、m次のベクトルがn個ある。
例えば、、下記に、図3(c)の例における割付パターンベクトルを示す。なお、図3(c)の図は下式とは整合していない。
wm1にwp2とwp6をそれぞれ1枚割付けたとすると、
(0,1,0,0,0,1,0)T
wm2にwp1を1枚割付けたとすると
(1,0,0,0,0,0,0)T
wm2にwp3とwp5をそれぞれ1枚割付けたとすると、

(0,0,1,0,1,0,0)T
wm3にwp4とwp7をそれぞれ1枚割付けたとすると、

(0,0,0,1,0,0,1)T
上記の割付パターンベクトルajは、 (1式)(2式)を満足するように生成される。
(sp,aj)≦S (j=1,2,…,n)・・(1式)
Sは、(1式)と(2式)を満たすsmi の最小値である。但し(i=1,2,…,k)
即ち、(1式)は、割付け製品の面積は原材料の面積以下であるという条件式である。
wpi+wpj =〈wml or hpi+hpj=〈hml ・・・(2式)
但し(i=1,2,…,m)(j=1,2,…,m)(l=1,2,…,k)
即ち、同一原材料に隣接して割付けられた製品は互いに重なり合わないという条件式である。
なお、(1式)の左辺の(sp,aj)は、選択された原材料に割り付けられた、1枚の製品もしくは複数枚の製品面積の総和である。割付パターンベクトルajを生成するときには、割り付けることができる最小面積の原材料が選択される。実加工では、矩を出すためのハナ切り長、刃物厚が考慮されるが、ここでは無視する。
例えば、製品wp3とwp5をそれぞれ1枚割付けるとすると、原材料wm1またはwm2のいずれにも割付ができるものとする。ここで、wm1 の費用係数がwm2の費用係数より大きければ、割付対象をwm2というように原材料を選択する。こうして、経済的に割り付けできる関係を見つける。
図の例は、実行可能解に相当する一組の割付パターンベクトルを列挙した。シンプレックス法で最適解を求めるための準備として、必要に応じてシンプレックス演算処理の結果に基づき、割付パターンベクトルを列挙する。
割付パターンベクトル生成手段24は、求められているm枚の製品の製品横長データと製品縦長データと製品面積データと、用意されたk種類の原材料の原材料横長データと原材料縦長データと原材料面積データとを比較して、1枚または複数枚の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品との関係を示す、m次の割付パターンベクトル46aを生成し、記憶装置40に記憶させる。
[割付パターン行列]
k種類の原材料から任意に選択したn枚の原材料に対して、それぞれm枚の製品のうちのいずれかの製品を割り付けるときには、上記の割付パターンベクトルをn個並べる。ajをn個並べたm×n次の割付パターン行列を下記に定義する。これを図3(d)に示す。
A=(aij) (i=1,2,…,m、j=1,2,…,n)
割付パターン行列生成手段25は、割付パターンベクトル生成手段24の生成した割付パターンベクトル46aをn個並べたm×n次の割付パターン行列を生成し、記憶装置40に記憶させる。
[第1制約条件]
割付パターン行列Aと使用枚数ベクトルxとの積は、選択された各原材料から、それぞれ該当する割付パターンで切り出した製品数になる。従って、割付パターン行列Aから選択された原材料から該当する割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならない。求められている各製品の数量は、製品要求数量ベクトルbに相当する。従って、少なくとも、下式を満足しないと、必要な数の製品が得られない。
Σaij・xj≧bi (j=1,2,・・・,n)(i=1,2,・・・,m)
この制約条件式は、Ax≧bと表す。図3の例では、生産された製品数も必要な製品数も7であって、等号が成立する。制約条件生成手段26は、割付パターン行列Aから選択された原材料から該当する割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上であるとする第1制約条件式を生成して、記憶装置40に記憶させる。
[原材料使用行列C]
k種類の原材料のうちのどの原材料を使用するかを示す、k次の原材料使用ベクトルcjを次のように定義する。これを図3(e)に示す。
cj=(c1j,c2j,…,ckj)T (j=1,2,…,n)
但し、c1j,c2j,…,ckjはいずれも、0または1である。
上記のように、k種類の原材料から選択したn枚の原材料を表すのに、原材料使用行列Cを用いる。これをcjをn個並べたk×n次の行列で定義する。
C=(cij)(i=1,2,…,k、j=1,2,…,n)
既に説明した図3の例でcijは、下記のとおりである。
c1=(1、0、0)T
c2=(0,1,0)T
c3=(0,1,0)T
c4=(0,0,1)T
原材料使用行列生成手段38は、各割付パターンで、k種類の原材料のうちのどの原材料を使用するかを示す原材料使用ベクトルcjを列挙した、k×n次の原材料使用行列Cを生成して、記憶装置に記憶させる。
[第2制約条件]
なお、cjはk種類の原材料のうちの一つを指定するベクトルだから、下式を満足する。
Σcij=1(i=1,2,…,k)(j=1,2,…,n)
k個の数字のうち1個だけが1で他は全て0ということである。また、原材料は、割付けできる最小のものが選択される。
また、既に定義したとおり、n枚の原材料の使用枚数ベクトルxは、x=(x1,x2,…,xn)であった。また、原材料使用予定数量ベクトルdは、原材料ごとの使用数を示すものであった。従って、下式の条件が満足されなければならない。
Σcij・xj=di(i=1,2,…,k)(j=1,2,…,n)
この第2制約条件式は、Cx=dと表す。
これは、どの原材料を何枚選択して実際の割付に使用するかを定める。制約条件生成手段26は、割付パターン行列生成手段25が生成した原材料使用行列Cと原材料の使用枚数ベクトルxの積が、原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させる。
[第3制約条件]
上記の使用枚数ベクトルxの各要素xiは、特許文献3の例では0または1である。列挙された多数の割付パターンベクトルの中のいずれを選択するかどうかを決める意味をもつからである。従って、下式のような制約条件式が成立する。
xi∈{0,1}
特許文献3の例では、この制約条件を緩和する。即ち、0≦xi≦1という制約条件式を設定する。制約条件生成手段26は、使用枚数ベクトルxの各要素xiが0≦xi≦1である旨を示す第3制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させる。
(2次元モデル条件)
2次元モデルを対象にすることから、新たな条件を設定する。割付け製品の面積は原材料の面積S以下である。これを第1評価条件(sp,aj)(内積)≦Sとする。隣接する製品は重ならない。これを第2評価条件wpi+wpj≦wmi または hpi+hpj≦hmiとする。割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法で割付け可能でなければならない。これを第3評価条件とする。2次元モデル条件生成手段31は、これらの2次元モデル条件63を生成して、記憶装置40に記憶させる。予め定めた割付け方法とは、例えば、特許文献3や特許文献4に示した方法、あるいはFirst Fit法である。予め定めた割付け方法で割付けできなければ、最終的にカッティング手順データ54を生成できないから、実行可能解としない。
[費用係数ベクトル]
k種類の原材料ごとに、価格だけでなく、運搬費、保管費、加工賃等が異なる。計算に含めるべき全ての費用要素をn次の費用係数ベクトルfに含め、下記のように定義する。
f=(f1,f2,…,fn)
費用係数ベクトルfは選択されたn種類の原材料にのみ適用されるから、n次のベクトルになっている。なお、計算の便宜上、f1,f2,…,fnは、費用換算してしまい、単位を円とする。従って、目的関数値が小さいほど、少ないコストで製品を得ることができる。
費用係数ベクトルの要素は費用(コスト)である。コストが面積に比例する場合は、歩留が最高になる場合と総費用が最小になる場合とは同意である。しかし、単位面積当たりの価格が原材料により異なる場合には、費用係数を調整する。費用係数ベクトル生成手段27は、原材料面積ベクトルsmの各要素に価格成分を含めてn次の費用係数ベクトルfを生成する。費用係数ベクトルfの要素fiは、単位が円のデータである。費用係数ベクトル生成手段27が、原材料面積ベクトルsmを費用係数ベクトルfで置き換えるようにすれば、以下は、費用係数ベクトルfを意識することなく演算処理ができる。
[目的関数]
この計算では、k種類の原材料から任意に選択したn枚の原材料に対して、それぞれm枚の製品のうちのいずれかの製品を割り付ける。このとき、目的関数値が小さいほど少ないコストで製品を得ることができる。そこで、選択したn枚の原材料にかかる費用の総和を示す目的関数を下記のように定義する。
Min Σfi・xi
目的関数生成手段28は、選択したn枚の当該原材料にかかる費用の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる。
[整数計画を連続緩和問題とする]
シンプレックス法による演算処理を実行するために、特許文献3のように単純化した例では、目的関数と制約条件を次のように定義する。
Min Σfi・xi
subject to Ax≧b
Cx=d
0≦xi≦1
第1番目の式は、目的関数生成手段により生成された目的関数である。
第2番目の式は、制約条件生成手段により生成された第1制約条件式である。
第3番目の式は、制約条件生成手段により生成された第2制約条件式である。
第4番目の式は、制約条件生成手段により生成された第3制約条件式である。
目的関数は、選択したn枚の当該原材料にかかる費用の総和を示す。
第1制約条件式は、割付パターン行列Aと使用枚数ベクトルxと製品要求数量ベクトルbの関係を示す。
第2制約条件式は、原材料使用行列Cと原材料の使用枚数ベクトルxと原材料使用予定数量ベクトルdの関係を示す。
第3制約条件式は、xiが0以上1以下であることを示す。既に説明したように、本発明の場合には、この第3制約条件式が不要になる。
初期設定手段23は、任意の方法で取得した任意の初期実行可能解44を受け付ける。そして、シンプレックス演算処理のためのパラメータを生成する。任意の方法とは、先に説明した予め定めた割付け方法である。初期実行可能解44は、初期設定の段階で、上記の2次元モデル条件を満たすかどうかの判定がされる。初期設定手段23は、上記の2次元モデル条件63を満たすもののみを、初期実行可能解44に設定する。初期実行可能解は、上記の割付パターン行列A46から選択される割付パターンベクトルを指定する原材料の使用枚数ベクトルxで表すことができる。これも、実施例3でより具体的に説明をする。最初のシンプレックス演算処理のために入力するパラメータは、目的関数Σfi・xiと第1制約条件式Ax≧bと第3制約条件式0≦xi≦1を構成するデータである。
探索制御手段30は、シンプレックス演算処理手段29に対して、Cx=dの制約条件を除外したパラメータを入力して最初の演算処理を実行させる。シンプレックス演算処理手段29は、目的関数の値を改善するようにシンプレックス表の基底変数を変更して解を出力する。第3制約条件式0≦xi≦1は、xi∈{0,1}という制約条件を緩和したものである。従って、解には、xi=0.5といった整数以外のものが含まれる場合もある。また、目的関数の値が同一の解が複数存在することもある。
探索制御手段30は、得られた解の中に、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解を検出する。検出されたときは、その解を最適解として、部材割付データ53を生成して、処理を終了する。それ以外の場合には、探索制御手段は、次のシンプレックス演算処理のためのパラメータを再生成する。まず、初期設定をした実行可能解の目的関数の値F0を最大値に設定する。初期設定の解を改善するのが目的だからである。また、最初のシンプレックス演算処理で得られた解の目的関数の値F1を最小値に設定する。条件を緩和して得られた解であるから、そのときの目的関数値が限界値と判断する。
次に、探索制御手段30は、目的関数の値がF1以上、F0未満となる、原材料の枚数の組合せを列挙して、組合せリストを生成する。これは、原材料使用予定数量ベクトルdに該当する。この組合せリストの中から目的関数の値が最小のものを次候補に選定する。この具体例は実施例3で説明するが、制約条件生成手段26は、第2制約条件式Cx=dを生成する。目的関数や割付パターンベクトル等のパラメータに変更があれば第1制約条件式Ax≧bも生成する。その後、探索制御手段30は、シンプレックス演算処理手段29に対して、生成したパラメータを入力して演算処理を実行させる。第3制約条件式0≦xi≦1は変更しない。
その結果、得られた解に、xiの値がいずれも0または1であって、それ以外の値を含まないものを検出する。検出されたときは、その解を最適解とする。この探索処理のための演算時間を短縮するために、後で説明するような評価式を用いた制御を実行する。最適解が得られないときには、原材料の枚数の組合せのリスト中で、目的関数の値が上記の次候補と同値のものがあれば、それを次候補に選定する。なければその次に小さいものを次候補に選定する。そして、前回と全く同様にして、第2制約条件式Cx=dを生成し、パラメータを変更して、シンプレックス演算処理手段29に対して、生成したパラメータを入力して演算処理を実行させる。
こうして、シンプレックス演算処理を繰り返して、最適解を探索する。なお、原材料の枚数の組合せのリストが多数生成されたときは、原材料の枚数の組合せの選択回数に上限を設けて、一定回数以上探索しても最適解がみつからなければ、初期実行可能解を最適解として、部材割付データ53を出力するとよい。また、以上の演算処理では、割付パターン行列Aと使用枚数ベクトルxと製品要求数量ベクトルbの関係を示す制約条件を使用したので、シンプレックス演算処理のパラメータに製品の寸法が含まれず、計算が煩雑にならない。また、各要素が0または1のみの値をとる原材料の使用枚数ベクトルxが基底変数になるようにパラメータを設定し、0≦xi≦1という緩和した制約条件でシンプレックス演算処理を実行するので、最適解が得られない場合でも目的関数の最小値を得て、探索範囲を限定することができる。
図4は、初回のシンプレックス演算処理動作フローチャートである。
これらの図を用いて、上記のシステムを制御するコンピュータプログラムの実施例を説明する。
ステップS11では、原材料設定手段22が原材料データの受け付けをする。端末装置16から、使用される全ての原材料データの入力を受け付けて、原材料ベクトル43に対応するデータを生成し、記憶装置40に記憶させる。即ち、原材料の横長を要素とするk次の原材料横長ベクトルwmと、原材料の縦長を要素とするk次の原材料縦長ベクトルhmと、原材料の面積を要素とするk次の原材料面積ベクトルsmと、原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置40に記憶させる。ステップS12では、製品設定手段21が、製品に関するデータの入力受け付けをする。端末装置16から、求められているm枚の製品の横長データと縦長データの入力を受け付けて、製品の横長を要素とするm次の製品横長ベクトルwpと、製品の縦長を要素とするm次の製品縦長ベクトルhpと、製品の面積を要素とするm次の製品面積ベクトルspと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置40に記憶させる。
ステップS13では、初期設定手段23が2次元モデル条件を満たすと判定された 初期実行可能解44の入力を受け付ける。その結果は 記憶装置40に記憶される。ステップS14では、割付パターンベクトル生成手段24が、割付パターンベクトルの生成をする。割付パターンベクトルは、記憶装置40に記憶される。続いて、ステップS15で、割付パターン行列生成手段25が割付パターン行列46の生成をして、記憶装置40に記憶させる。次に、ステップS16で、制約条件生成手段26が、第1制約条件式48、第2制約条件式49、第3制約条件式50を生成して、記憶装置40に記憶させる。
ステップS17では、費用係数ベクトル生成手段27が費用係数ベクトルの生成をし、ステップS18では、目的関数生成手段28がその費用係数ベクトルを使用して目的関数51の設定をする。その結果が記憶装置40に記憶される。次に探索制御手段30が、ステップS19で、後で説明するように最初の演算用パラメータをシンプレックス演算処理手段29に入力する。ステップS20では、この演算用パラメータを使用したシンプレックス演算を実行する。解が得られたら探索制御手段30は、ステップS21で、整数解かどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときは最適解であるから、ステップS23で部材割付データとカッティング手順データを出力して処理を終了する。ノーのときはステップS22の処理に移行する。ステップS22では、探索制御手段30が、図5に示した手順で、シンプレックス法による演算を制御する。
図5は、1回目のシンプレックス演算終了後の演算処理のフローチャートである。
このフローチャートの動作は、探索制御手段30が制御し、シンプレックス演算処理手段29が実行する。まず、ステップS31で、初期実行可能解から、目的関数の最大値の設定をする。次に、ステップS32では、図4のステップS20の演算処理結果から、目的関数の最小値を設定する。次にステップS33で、設定された目的関数値の範囲で、原材料の組合せリストの生成をする。その結果を目的関数値の小さいものから並べて記憶装置40に記憶させる。ステップS34では、組合せリストの中から、目的関数値が最小のものを選択する。さらに、ステップS35では、制約条件生成手段26に依頼をして、後で説明するように制約条件の設定をする。
また、ステップS36では、目的関数生成手段28に依頼をして、目的関数の設定をする。ステップS37でシンプレックス演算を実行する。ステップS38では、探索制御手段30が、整数解が得られたかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはこの処理を終了して、図4のステップS23に進む。一方、ノーのときはステップS39の処理に移行する。ステップS39では、予め設定されたW回だけ、ピボット演算処理を繰り返したかどうか判断する。W回は上限値である。これにより、長時間探索をしても、解が得られない場合に、処理を中止する。即ち、ステップS40で、初期実行可能解を演算処理結果として出力する。繰り返し回数がW回に満たないときは、ステップS34に戻り、次に大きい目的関数値となる組合せリストを選択して、再度シンプレックス演算処理を実行する。以上の処理により、コンピュータプログラムは自動的に最適解を探索する。
(ファーストフィット)
特許文献3に記載された上記の方法により、原材料の縦長データと横長データと、この原材料から切り出す製品の縦長データと横長データとを指定して、最適な歩留の割付けが可能になる。即ち、原材料と製品とを、縦長と横長と面積の制約を考慮して組み合わせた多数のパターンの中から、歩留が最大となるパターンの組合せを求めることができる。さらに、原材料から製品を切り出した残りの原材料に、他の製品の割付が可能かどうかを判定する処理を含めると、原材料から製品を切り出すカッティング手順データを生成することができる。
一方向の長さだけに着目する1次元割り付けでは、原材料長が割付けた製品長の和以上ならば(刃物厚を無視して)、割付可能と判定できる。しかし、縦長と横長とを考慮する2次元割り付けでは、原材料面積が割付けた製品の面積の和以上でも、ただちに割付可能と判断することができない。そこで、例えば、実装プログラムでは、製品に適当な順序を付ける。例えば、縦長の降順、横長の降順、面積の降順等にデータを整列させる。この順番に製品データを取り出す。
図6は、原材料から製品を切り出す手順と新たな原材料の説明図である。
この処理は、カッティングデータ生成手段34(図1)が実行する。図6に示すように、原材料の左下隅を原点として、原材料60に、製品データ中から取り出した製品62を配置できれば配置し、できなければ製品データ中の次の順番の製品を取り出す。配置できた場合には、縦ギロチンカットから始めるか横ギロチンカットから始めるかを決めて、一方を選択する。縦ギロチンカットから始める場合には、図6(a)に示すように、原材料60を縦方向に切断して、切り離された新たな原材料70と71を得る。
原材料70から製品62を切り出して新たな原材料72を得る。これら2枚の新たな原材料71,72に対して、製品データ中から次の順番の製品を取り出し、同様の割り付け処理を行い。全ての製品がなくなるまでこの処理を繰り返す。
このように、製品を取り出す順序を決めて取り出し、割り付けができた製品から割付けを決めていくことを、ファーストフィットと呼ぶ。そして、上記のように、元の原材料を切断して、切り離されたものを新たな原材料とみなして同じ割り付け処理を繰り返すことを再帰的割り付けと呼ぶ。再帰的割り付け処理にしておくと割り付けるべき製品が無くなるまで一定のループを繰り返し実行すればよくプログラムが簡単になる。
(ギロチンカット)
製品が全て長方形の場合の、ファーストフィット(再帰的)による割り付け処理は、上記のように、例えば、製品を縦に長い順に整列させてから、1番目の製品を取りだして母材に割付ける。図1に示したカッティングデータ生成手段34は、縦ギロチン割付と横ギロチン割付のいずれかを自動的に選択する機能を持つ。縦ギロチン割付は、先ずY方向のカットを、次にX方向のカットを行うものである。そして、切り離された原材料を新たな原材料として、再帰的に割付を進める。横ギロチン割付は、図のように先ずX方向のカットを、次にY方向のカットを行うものである。
(非ギロチンカット制約)
上記の方法を利用して、長方形の製品だけでなく、図6(b)や(c)に示すような、L字形やU字形等の多角形の製品を含む割付計算も可能である。割付計算を開始する前に、これらの長方形でない多角形の製品については、その多角形を包含する最小の長方形の製品と見なす処理をしておく。この最小の長方形を「みなし長方形」と呼ぶことにする。図1に示したみなし長方形設定手段35は、みなし長方形を設定して、その横長データと縦長データを、上記のm枚の製品に含めるように条件を設定する機能を持つ。
割付計算を進めながら、上記のように、原材料から製品を切り出した残りの原材料に、他の製品の割付が可能かどうかを判定する。このとき、図6(b)に示すように、みなし長方形から多角形の製品63を切り出して、残りの新たな原材料73に、他の製品の割付が可能かどうかも併せて判定する。図6(c)に示した製品64を切り出した残りの新たな原材料74や75についても同様である。
原材料から製品を切り出す工程では、実行可能解により製品が割付された原材料を、縦ギロチンの場合は、始めに縦ギロチンカットにより製品または製品を含む原材料を切り出す。その後、製品を含む原材料を一つずつ選択して、今度は横ギロチンカットで製品または製品を含む材料を切り出す。なお、始めに横ギロチンカットを実行し、上記と逆の手順で割付計算をしてもよい。結果が異なる場合には、より歩留の大きい方を選択する。
原材料を縦ギロチンカットするときは、切断可能な全ての切断線を検出して同じ方向に切断する。このほうが作業性が良いからである。この方向の切断線が無くなったら、切断後の原材料をひとつずつ選択して、最初の原材料からみたとき横ギロチンカットに相当する方向の切断線を検出して切断する。最初の原材料からみたときは、縦ギロチンカットと横ギロチンカットを交互に実行することになる。カッティングデータ生成手段34(図1)がこのようなカッティング手順データ55(図1)を生成することにより、1枚の原材料の合計切断回数を最小化することができる。
また、縦ギロチンと横ギロチンを組み合わせることにより、割付パターンの、場合の数を増やすことができる。これで探索空間が広くなり、計算時間が増加するが、最適解を見つけやすいという効果がある。
(非ギロチンカット用の切断刃)
図7は、部材切断手段121(図2)の主要部と原材料の横断面図である。
上記の処理で、みなし長方形から多角形の製品を切り出すときは、ギロチンカットができない部分が生じることがある。このときは、図7に示すように制御を行う。即ち、プレカット装置17(図1)は、切断開始時には、切断刃65を図の左端にあるように傾斜させた状態で移動させる。そして、切断刃65を停止させる直前で、その刃の向きを原材料60の面に垂直な方向に向ける。これで、例えば、図6(b)のA点からB点までと、C点からB点までの切断をして、製品63と新たな原材料73を切り出すことができる。他の部分についても、同様に制御するとよい。
(演算処理時間の短縮)
図8〜図10は、演算処理で得られるデータ例説明図である。
上記のように組み合わせパターンを生成した場合には、演算処理時間が長時間になるおそれがある。本発明により、この演算処理時間を短縮するシステム構成を説明する。図8は、原材料から縦にして切り出しても横にして切り出しても構わない15本の製品について、それぞれ長さと必要数bをリストしたものである。上記の制約条件式Ax≧b、Cx=dで、15本の製品の種類のbの要素は全て1であった。全く長さの等しい製品でも、bi(i=1〜k)=1としてこのように別々の製品のように列挙すると、以下のように、汎用性のある計算処理ができる。
図9は、図8の条件に基づいてファーストフィットで求められた初期実行可能解を示す。
原材料a1には製品の1番と2番が割り付けられる。同様にして、原材料a7まで、15種類の製品がそれぞれ割り付けられる。ここで、Aは15×7の行列、bは15×1のベクトル、Cは1×7の行列、dは1×1のベクトルとなっている。
初期実行可能解ではx1=1,x2=1,x3=1,x4=1,x5=1,x6=1,x7=1が全て整数だから、少なくともこのパターンでの割付が可能という結果がでている。即ち、7枚の原材料から15種類の製品を切り出すことができるという結果が得られている。
次に、バックトラック法でパターンを生成し、シンプレックス乗数を使用する感度解析に基づき初期実行解を改善できる割付パターンを図9の割付パターンに追加する。実際には、約140種類の割付パターンを生成することができた。そして、特許文献3に記載されたように、整数解(0,1)が得られるまで、Σx2(x要素の2乗和)が増加するほうにピボット操作を繰り返す。これにより、最も歩留の大きい実行可能な割付パターンを自動的に選択する。
図10は、上記の演算処理の結果得られた最適割付パターンの例である。図11は、上記の初期実行可能解の割付パターンを図解したもので、図12は最適解の割付パターンを図解したものである。図10のように、a5、a6、a7の割付パターンを、a8とa9に置き換えることができる。その結果、x1=1,x2=1,x3=1,x4=1,x8=1,x9=1というように、6枚の原材料に割り付けできるという結果が得られた。
図11の例には、4枚の同一寸法の原材料60を示す。(a)の原材料60には2枚の(1)の製品を割り付ける。(b)の原材料60には、2枚の(2)の製品及び(7)の製品を割り付ける。(c)の原材料60には、(5)と(6)の製品を割り付ける。(d)の原材料には、(3)と(4)の製品を割り付ける。
これを縦横寸法の一致する製品を並べて最適化すると、図12のように、(a)の原材料60に(5)と(6)と(7)の製品を割り付けられる。また、(b)の原材料60に、2枚の(2)と(3)と(4)の製品を割り付けられる。この最適化処理の結果、3枚の原材料に割付が可能になり、1枚分の原材料を節約できる。
ここまでの処理は、上記特許文献3に紹介された方法による。この方法ではAの要素、bの要素、Cの要素は、すべて0または1である。したがって、xの要素は0以上1以下(整数または実数)となる。続いて、本発明による演算処理を説明する。
図13〜図16は、演算処理時間を短縮する計算例によるデータ例説明図である。
上記特許文献3との違いは、Aの要素、bの要素が0以上の整数になることである。割付パターンベクトルは0または1以上の整数を使い、図13では、bを必要数8とした。図9に示した初期実行可能解を、図14に示すように、同一長さの製品の分をひとまとめにして書き換える。1番の製品が原材料a1、a2、a3、a4にそれぞれ2枚ずつ割付けられている。
ここまでは、x1=1,x2=1,x3=1,x4=1,x5=1,x6=1,x7=1という初期実行可能解である。ここで、図15に示すように、同じ割付パターンベクトルであるa1、a2、a3、a4をa1を残して削除する。即ち、これによりAは7×4の行列、bは7×1のベクトル、Cは1×4の行列、dは1×1のベクトルと上記図9の例よりもサイズを小さくできる。得られる初期実行可能解は、x1=4,x5=1,x6=1,x7=1となる。次に、バックトラック法+組合せ順列で割付パターンを生成し、シンプレックス乗数を使用する感度解析に基づき初期解を改善できる割付パターンをAに追加する。整数解(0〜N)が得られるまで、ピシンプレックス演算によるピボット操作を繰り返す。
このとき、上記の発明では、Σx2が増加するほうにピボット操作を繰り返した。本発明では、別の評価式を使用する。即ち、整数解の個数が増加する方向にピボット操作を繰り返す。これにより、図16に示すような結果が得られる。この結果は、図12に示した割付結果に該当する。
ここで、本発明の計算の過程を検証する。本発明の計算では、約30パターンの割付パターンベクトルが生成されて、その中から最適値を選択して図16に示す結果を得た。
図17と18に、本発明による具体的な演算処理方法のフローチャートを示す。
図17により、主としてシンプレックス演算処理実行のための前処理について説明する。まず、ステップS41で製品ベクトル41の設定をする。即ち、製品設定手段21は、求められているm枚の製品の横長データと縦長データの入力を受け付けて、製品の横長を要素とするm次の製品横長ベクトルwpと、製品の縦長を要素とするm次の製品縦長ベクトルhpと、製品の面積を要素とするm次の製品面積ベクトルspと、製品要求数量を要素とするm次の製品要求数量ベクトルbとを生成する。こうして得られた製品ベクトル41を記憶装置40に記憶させる。
次に、ステップS42で原材料ベクトル43の設定をする。即ち、原材料設定手段22は、用意されたk種類の長方形の原材料データの入力を受け付けて、原材料の横長を要素とするk次の原材料横長ベクトルwmと、原材料の縦長を要素とするk次の原材料縦長ベクトルhmと、原材料の面積を要素とするk次の原材料面積ベクトルsmと、原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnmとを生成する。こうして得られた原材料ベクトル43を記憶装置に記憶させる。
ステップS44では、初期設定手段23が、予め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解44の入力を受け付けて、m次の初期割付パターンベクトル46aと初期割付パターン行列46を生成して、記憶装置40に記憶させる。この結果は図9に示したとおりである。
ステップS43では、2次元モデル条件生成手段32が、第1評価条件48と第2評価条件49と第3評価条件50とを含む2次元モデル条件63の生成をする。第1評価条件は割付け製品の面積は原材料面積ベクトルsmの要素のうちのいずれかの原材料の面積S以下であるとする条件である。第2評価条件は、隣接する製品が重ならないとする条件である。第3評価条件は、割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法で割付け可能であるとする条件である。
ステップS45では、横長データと縦長データが同一の製品を検出する。そして、ステップS46では、製品再設定手段36が、製品ベクトル41の再設定をする。即ち、同一な製品をまとめて1つの要素とする。そして、同一な製品の横長を要素とするm次未満の製品横長ベクトルwp1と、同一な製品の縦長を要素とするm次未満の製品縦長ベクトルhp1と、同一な製品の面積を要素とするm次未満の製品面積ベクトルsp1と、m次未満の製品要求数量ベクトルb1を生成する。
ステップS47では、初期設定変換手段37が、初期の割付パターン行列46の再設定をする。即ち、初期割付パターンベクトルを前記同一な製品に対応するm次未満の割付パターンベクトルに変換し、初期割付パターン行列を前記m次未満の割付パターンベクトルに対応する割付パターン行列に変換して、記憶装置40記憶する。こうして、図15に示したデータが得られる。
ステップS48では、割付パターンベクトル生成手段24が、条件を満たす割付パターンベクトル46aの生成をする。即ち、求められているm次未満の製品横長ベクトルwp1に含まれる製品横長データと、m次未満の製品縦長ベクトルhp1に含まれる製品縦長データとを、用意されたk種類の原材料の原材料横長データと原材料縦長データと比較して、上記2次元モデル条件63を満たす、1枚または複数枚の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品の関係を示す、m次未満の割付パターンベクトルajを列挙する。
ステップS49では、割付パターン行列生成手段24が、割付パターンベクトル46aを並べた割付パターン行列46(A)を生成して、記憶装置40に記憶させる。ステップS50では、目的関数生成手段が、目的関数Σfxを生成をする。即ち、製品を割り付けたn枚の原材料の使用枚数を表すために、要素がxiのn次の使用枚数ベクトルxを定義し、n枚の原材料それぞれに対応するn次の費用係数ベクトルfと使用枚数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置40に記憶させる。
ステップS51では、制約条件生成手段26が、第1制約条件式Ax≧b1を生成する。即ち、割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式を生成して、記憶装置40に記憶させる。
ステップS52では、シンプレックス演算処理手段29が、初期実行可能解44と目的関数51と制約条件式48と49の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行する。ステップS53では、探索制御手段30が、探索制御により最適解を探索して出力する演算処理を実行する。
探索制御手段30は、図18に示すような制御を実行する。まず、ステップS61では、シンプレックス演算処理により、得られたxiは0以上の整数のみかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS72の処理に移行し、ノーのときはステップS62の処理に移行する。xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解としてステップS72で部材割付データ53を出力する。
ステップS62では、探索制御手段30が、初期実行可能解44の目的関数51の値を最大値に設定する。さらに、ステップS63で、シンプレックス演算処理の結果得た目的関数51の値を最小値に設定する。次に、ステップS64で、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用枚数の組合せを列挙する。ステップS65では、目的関数51が最小値に近いものを選択し、制約条件生成手段26に対して第2制約条件式49の生成を依頼する。
ステップS66で、制約条件生成手段26は、第2制約条件式Cx=dの生成をする。第2制約条件式は、どの種類の原材料を何枚選択して割付けに使用するかを定めたものである。これは、原材料使用行列Cと原材料の使用枚数ベクトルの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする式である。
探索制御手段30はシンプレックス演算処理手段29に演算処理を依頼する。ステップS67でシンプレックス演算処理手段29は、第1制約条件式48と第2制約条件式49の制約条件下で、演算処理を実行する。
探索制御手段30は、ステップS68で、非整数解を伴う実行可能解が得られたかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS69の処理に移行し、ノーのときはステップS61の処理に戻る。非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、ステップS69では、評価式Σ(整数xiの個数)を求める。
非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、再び非整数解を伴う実行可能解が得られたときには、ステップS70で、評価式の値が増加したかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS67の処理に移行し、ノーのときはステップS71の処理に移行する。即ち、価式の値が増加している限りシンプレックス演算処理を繰り返して、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない整数解を求める。
整数解が得られないまま評価式の値が減少したときは、ステップS71で、制約条件生成手段26に対して第2制約条件式49の変更を依頼する。こうしてステップS67に戻り、改めて整数解の探索を付ける。以上の処理により、図14、図15、図16で説明した最適解を得ることができる。
(一次元モデル)
上記の演算処理は、長さだけで幅を問題としない棒状の原材料に棒状の製品を割り付けする場合にも応用できる。この場合には、上記の「m枚の製品」を「m本の製品」と読み替え、「面材割付データ」は「割付データ」と読み替えるとよい。
そして、1次元では、割り付けられる製品長の和が原材料長以下であれば(第1評価条件)、2次元における重ならない(第2評価条件)、どう配置するか(第3評価条件)は自動的に満たされるので、第1評価条件だけ考慮すればよい。従って、第1〜3評価条件を一次元モデル条件と読み替えるようにする。
即ち、それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化する。
一次元モデルでは、下記のように演算処理のパラメータを設定する。その他の設定は、上記の実施例と同様である。シンプレックス演算処理も、評価式の設定も同様である。
(a)製品の長さを要素とするm次の製品長ベクトルwp
(b)製品要求数量を要素とするm次の製品要求数量ベクトルb
(c)原材料の長さを要素とするk次の原材料長ベクトルwm
(d)原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnm
(e)第1評価条件(wp,aj)≦wm
(割付け製品の長さの和は原材料長ベクトルwmの要素のうちのいずれかの原材料の長さ以下である)
棒状の原材料に棒状の製品を割り付ける場合には、演算処理の要素は単純になる。しかしながら、建築材料の場合には、原材料の種類も製品の長さの種類も面材に比較して格段に多くなることが多い。従って、場合の数も膨大になるから、本発明のような演算処理時間の短縮化はきわめて有効になる。
なお、一次元モデルの場合には、製品を長いものから順に配列し、原材料を長いものから順に配列して、ファーストフィット法で割付けを実行するとよい。また、上記の実施例と同様に、原材料から製品を切り出した残りの部分も原材料に含めて、原材料に割り付ける製品の組合せを決定するとよい。
上記のように、本発明では、要素がxiのn次の使用枚数ベクトルxを定義し、xiの値が0以上の整数としたことで、シンプレックス演算処理に使用する評価式を新たに設定した。この評価式は、より歩留の良い実行可能解を探索するために演算処理を繰り返す場合に、これ以上計算を繰り返しても良い結果が得られないという見通しをたてて、次の演算処理に移るタイミングを決めるために使用される。評価式は各種考えられるが、その設定のしかたにより、全体の演算処理時間が大きく影響する。
本発明で使用する評価式は、n次の使用枚数ベクトルxの整数であるものの個数である。すべてのxが0以上の整数になるときはn(個)になる。1つでも整数でないものがあるとn未満になる。この評価式は、山登り法、ランダムリスタート、焼き鈍し法で探索する場合に有効である。すなわち、xiが整数である個数が増加していく限り探索を続け、増加しなければ探索を打ち切ることで、短時間で整数解を見つけることができる。実際に計算をさせてみると、次数が大きくなるとこの方法は成り立たなくなることがある。しかし、建材の割付け演算処理については、適度な次数の範囲におさまるので、この評価式で実用上問題ないことがわかった。
本発明の方法と特許文献3の演算処理結果との演算処理時間を比較する。例えば、標準的な住宅の断熱材の製品の数量は60〜200枚である。その形状種類の数は10〜50である。本発明の方法と特許文献3の方法の演算処理を汎用のパーソナルコンピュータで実行する。二次元モデルで、製品数量が200枚ほどあると、従来の方法と比較して、本発明の方法では、探索のために生成する割付パターン行列を10分の1程度あるいはそれ以上に大きく絞り込める。これにより、演算処理時間を数十分の1にすることができる。住宅に使用する建材は同一寸法のものが多いため、本発明の方法はきわめて有効に機能する。
上記の演算処理装置で実行されるコンピュータプログラムは、機能ブロックで図示した単位でモジュール化されてもよいし、複数の機能ブロックを組合せて一体化されてもよい。また、上記のコンピュータプログラムは、既存のアプリケーションプログラムに組み込んで使用してもよい。本発明を実現するためのコンピュータプログラムは、例えばCD−ROMのようなコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、任意の情報処理装置にインストールして利用することができる。
10 部材割付システム
12 コンピュータ
14 ネットワーク
16 端末装置
20 演算処理装置
21 製品設定手段
22 原材料設定手段
23 初期設定手段
24 割付パターンベクトル生成手段
25 割付パターン行列生成手段
26 制約条件生成手段
27 費用計数係数ベクトル生成手段
28 目的関数生成手段
29 シンプレックス演算処理手段
30 探索制御手段
31 判定手段
32 2次元モデル条件生成手段
34 カッティングデータ生成手段
35 みなし長方形設定手段
36 初期設定手段
37 製品再設定手段
38 原材料使用行列生成手段
40 記憶装置
41 製品ベクトルwp、hp、sp
42 製品要求数量ベクトルb
43 原材料ベクトルwm、hm、sm
44 初期実行可能解
45 原材料使用予定数量ベクトルd
46 割付パターン行列
46a 割付パターンベクトル
47 原材料使用行列C
48 第1制約条件式
49 第2制約条件式
50 第3制約条件式
51 目的関数
52 組合せリスト
53 部材割付データ
54 評価式
55 カッティング手順データ
60 原材料
62 製品
63 多角形
64 多角形
65 切断刃
71 新たな原材料
72 新たな原材料
73 新たな原材料
74 新たな原材料
75 新たな原材料
<構成1>
それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化するものであって、
求められているm本の製品の長さデータの入力を受け付けて、製品の長さを要素とするm次の製品長ベクトルwpと、製品要求数量を要素とするm次の製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品設定手段と、
用意されたk種類の原材料データの入力を受け付けて、原材料の長さを要素とするk次の原材料長ベクトルwmと、原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置に記憶させる原材料設定手段と、
割付け製品の長さは原材料長ベクトルwmの要素のうちのいずれかの原材料の長さ以下であるとする1次元モデル条件(wp,aj)(内積)≦wmを生成して、記憶装置に記憶させる1次元モデル条件生成手段と、
め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、m次の初期割付パターンベクトルと初期割付パターン行列を生成して、記憶装置に記憶する初期設定手段と、
求められている前記m本の製品の製品長データが同一な場合に、前記同一な製品をまとめて1つの要素とし、前記同一な製品の長さを要素とするm次未満の製品長ベクトルwp1と、m次未満の製品要求数量ベクトルb1を生成する製品再設定手段と、
初期割付パターンベクトルを前記同一な製品に対応するm次未満の割付パターンベクトルに変換し、初期割付パターン行列を前記m次未満の割付パターンベクトルに対応する割付パターン行列に変換して記憶装置に記憶する初期設定変換手段と、
求められている前記m次未満の製品長ベクトルwp1に含まれる製品長データを、用意された前記k種類の原材料の原材料長データと比較して、前記1次元モデル条件を満たす、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品の関係を示す、m次未満の割付パターンベクトルajを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
k種類の原材料から任意に選択したn本の原材料に対して、それぞれ前記m次未満の製品長ベクトルwp1に含まれる製品のうちのいずれかの製品を割り付けたとき、選択したn本の原材料の使用本数を表すために、要素がxiのn次の使用本数ベクトルxを定義し、前記n本の原材料それぞれに対応するn次の費用係数ベクトルfと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
前記割付パターン行列Aから選択された割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧b1を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算処理手段と、
最適解を探索して出力する演算処理を制御する探索制御手段とを備え、
この探索制御手段は、
前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの種類の原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を、前記制約条件生成手段に依頼し、
前記第1制約条件式と前記第2制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼し、シンプレックス演算処理により得られた、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、それ以外の場合には、前記シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiのうち、整数であるxiの個数を求める評価式Σ(xiが整数である個数)を定義して、前記評価式の値を求めて、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判定する判定手段が、前記シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判定したときには、前記第2制約条件式を変更して前記シンプレックス演算処理を繰り返すように制御して、
列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数の値が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御することを特徴とする部材割付システム。
本発明は、原材料から様々な形状の製品を切り出す場合に、その板取りを最適化するための演算処理を高速化する、部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体と部材加工装置に関する。
住宅構造材のプレカットには、断面形状や樹種,等級、レイヤといった仕様ごとに何種類かの原材料が用意される。そこから求められる寸法の部材(製品)を切り出す。製品の仕様と、製品の寸法と、切り出される原材料の組合せにより、原材料から切り落とされて無駄になる部分の量が異なる。柱や一定の幅の板といった線状材料については、シンプレックス演算処理を利用し、山登り法、ランダムリスタート法、焼き鈍し法等により、歩留あるいは費用を最小にするための最適値を探索する技術が開発された(特許文献1参照)。続いて、種々の縦横寸法を持つ製品を原材料から切り出す場合に、予め既存の方法で求めた初期実行可能解を起点にして、所定の演算処理を実行して歩留向上を図る技術が開発された(特許文献2参照)。さらに、原材料を縦横に切断するための、製品と原材料との最適な組み合わせを求めるとともに、具体的なプレカット作業のための指示書を作成する技術も開発された(特許文献3参照)。
図2は、部材割付システム10を構成するコンピュータのハードウエアブロック図である。
部材割付システム10の具体的な機能を説明する前に、部材割付システム10のハードウエアを説明する。図のように、コンピュータ12の本体ケース3中に収められた内部バス110には、CPU(中央処理装置)111と、ROM(リードオンリメモリ)112と、RAM(ランダムアクセスメモリ)113と、HDD(ハードディスク)114と、入出力インタフェース115と、ネットワークインタフェース116とが接続されている。入出力インタフェース115には、ディスプレイとキーボード4とマウス5とが接続されている。ネットワークインタフェース116には、ネットワーク14を介して、端末装置16が接続されている。以上のハードウェアは一般的によく知られたパーソナルコンピュータに備えられているものと変わらない。端末装置16は、プレカット装置17の部材選択供給装置120に、部材割付データを53(図1)を供給する。これにより、指定された原材料が部材切断装置121に供給され、指定された割付パターンで切断される。切断された製品は製品搬送装置122により搬送され排出される。
(2次元モデル条件)
2次元モデルを対象にすることから、新たな条件を設定する。割付け製品の面積は原材料の面積S以下である。これを第1評価条件(sp,aj)(内積)≦Sとする。隣接する製品は重ならない。これを第2評価条件wpi+wpj≦wmi または hpi+hpj≦hmiとする。割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法で割付け可能でなければならない。これを第3評価条件とする。2次元モデル条件生成手段32は、これらの2次元モデル条件63を生成して、記憶装置40に記憶させる。予め定めた割付け方法とは、例えば、特許文献3や特許文献4に示した方法、あるいはFirst Fit法である。予め定めた割付け方法で割付けできなければ、最終的にカッティング手順データ55を生成できないから、実行可能解としない。
初期設定手段23は、任意の方法で取得した任意の初期実行可能解44を受け付ける。そして、シンプレックス演算処理のためのパラメータを生成する。任意の方法とは、先に説明した予め定めた割付け方法である。初期実行可能解44は、初期設定の段階で、上記の2次元モデル条件を満たすかどうかの判定がされる。初期設定手段23は、上記の2次元モデル条件63を満たすもののみを、初期実行可能解44に設定する。初期実行可能解は、上記の割付パターン行列から選択される割付パターンベクトルを指定する原材料の使用枚数ベクトルxで表すことができる。これも、実施例3でより具体的に説明をする。最初のシンプレックス演算処理のために入力するパラメータは、目的関数Σfi・xiと第1制約条件式Ax≧bと第3制約条件式0≦xi≦1を構成するデータである。
ステップS13では、初期設定手段23が2次元モデル条件を満たすと判定された初期実行可能解44の入力を受け付ける。その結果は 記憶装置40に記憶される。ステップS14では、割付パターンベクトル生成手段24が、割付パターンベクトルの生成をする。割付パターンベクトルは、記憶装置40に記憶される。続いて、ステップS15で、割付パターン行列生成手段25が割付パターン行列46の生成をして、記憶装置40に記憶させる。次に、ステップS16で、制約条件生成手段26が、第1制約条件式48、第2制約条件式49、第3制約条件式50を生成して、記憶装置40に記憶させる。
ステップS43では、2次元モデル条件生成手段32が、第1評価条件と第2評価条件と第3評価条件とを含む2次元モデル条件63の生成をする。第1評価条件は割付け製品の面積は原材料面積ベクトルsmの要素のうちのいずれかの原材料の面積S以下であるとする条件である。第2評価条件は、隣接する製品が重ならないとする条件である。第3評価条件は、割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法で割付け可能であるとする条件である。
10 部材割付システム
12 コンピュータ
14 ネットワーク
16 端末装置
20 演算処理装置
21 製品設定手段
22 原材料設定手段
23 初期設定手段
24 割付パターンベクトル生成手段
25 割付パターン行列生成手段
26 制約条件生成手段
27 費用計数係数ベクトル生成手段
28 目的関数生成手段
29 シンプレックス演算処理手段
30 探索制御手段
31 判定手段
32 2次元モデル条件生成手段
34 カッティングデータ生成手段
35 みなし長方形設定手段
36 製品再設定手段
37 初期設定変換手段
38 原材料使用行列生成手段
40 記憶装置
41 製品ベクトルwp、hp、sp
42 製品要求数量ベクトルb
43 原材料ベクトルwm、hm、sm
44 初期実行可能解
45 原材料使用予定数量ベクトルd
46 割付パターン行列
46a 割付パターンベクトル
47 原材料使用行列C
48 第1制約条件式
49 第2制約条件式
50 第3制約条件式
51 目的関数
52 組合せリスト
53 部材割付データ
54 評価式
55 カッティング手順データ
60 原材料
62 製品
63 多角形
64 多角形
65 切断刃
71 新たな原材料
72 新たな原材料
73 新たな原材料
74 新たな原材料
75 新たな原材料
<構成1>
それぞれ所定の長方形のm枚の製品を、それぞれ所定の長方形のk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の枚数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化するものであって、
求められているm枚の製品の横長データと縦長データの入力を受け付けて、製品の横長を要素とするm次の製品横長ベクトルwpと、製品の縦長を要素とするm次の製品縦長ベクトルhpと、製品の面積を要素とするm次の製品面積ベクトルspと、製品要求数量を要素とするm次の製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品設定手段と、
用意されたk種類の長方形の原材料データの入力を受け付けて、原材料の横長を要素とするk次の原材料横長ベクトルwmと、原材料の縦長を要素とするk次の原材料縦長ベクトルhmと、原材料の面積を要素とするk次の原材料面積ベクトルsmと、原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置に記憶させる原材料設定手段と、
割付け製品の面積は原材料面積ベクトルsmの要素のうちのいずれかの原材料の面積S以下であるとする第1評価条件(sp,aj)(内積)≦Sと、隣接する製品が重ならないとする第2評価条件、wpi+wpj≦wml またはhpi+hpj≦hml と、
割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法で割付け可能であるとする第3評価条件とを含む、2次元モデル条件を生成して、記憶装置に記憶させる2次元モデル条件生成手段と、
前記予め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、m次の初期割付パターンベクトルと初期割付パターン行列を生成して、記憶装置に記憶する初期設定手段と、
求められている前記m枚の製品の製品横長データと製品縦長データが同一な場合に、前記同一な製品をまとめて1つの要素とし、前記同一な製品の横長を要素とするm次未満の製品横長ベクトルwp1と、前記同一な製品の縦長を要素とするm次未満の製品縦長ベクトルhp1と、前記同一な製品の面積を要素とするm次未満の製品面積ベクトルsp1と、m次未満の製品要求数量ベクトルb1を生成する製品再設定手段と、
初期割付パターンベクトルを前記同一な製品に対応するm次未満の割付パターンベクトルに変換し、初期割付パターン行列を前記m次未満の割付パターンベクトルに対応する割付パターン行列に変換して記憶装置に記憶する初期設定変換手段と、
求められている前記m次未満の製品横長ベクトルwp1に含まれる製品横長データと、前記m次未満の製品縦長ベクトルhp1に含まれる製品縦長データとを、用意された前記k種類の原材料の原材料横長データと原材料縦長データと比較して、前記第1評価条件と第2評価条件と第3評価条件とを含む2次元モデル条件を満たす、1枚または複数枚の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品の関係を示す、m次未満の割付パターンベクトルajを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
k種類の原材料から任意に選択したn枚の原材料に対して、それぞれ前記m次未満の製品横長ベクトルwp1と前記m次未満の製品縦長ベクトルhp1に含まれる製品のうちのいずれかの製品を割り付けたとき、選択したn枚の原材料の使用枚数を表すために、要素がxiのn次の使用枚数ベクトルxを定義し、前記n枚の原材料それぞれに対応するn次の費用係数ベクトルfと前記使用枚数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
前記割付パターン行列Aから選択された割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧b1を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算処理手段と、
最適解を探索して出力する演算処理を制御する探索制御手段とを備え、
この探索制御手段は、
前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として面材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用枚数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの種類の原材料を何枚選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用枚数ベクトルの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を、前記制約条件生成手段に依頼し、
前記第1制約条件式と前記第2制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼し、シンプレックス演算処理により得られた、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として面材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiのうち、整数であるxiの個数を求める評価式Σ(xiが整数である個数)を定義して、前記評価式の値を求めて、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判定する判定手段が、前記シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判定したときには、前記第2制約条件式を変更して前記シンプレックス演算処理を繰り返すように制御して、
列挙された前記原材料の使用枚数の組合せの中から、目的関数の値が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御することを特徴とする部材割付システム。
<構成5>
それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化するものであって、
求められているm本の製品の長さデータの入力を受け付けて、製品の長さを要素とするm次の製品長ベクトルwpと、製品要求数量を要素とするm次の製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品設定手段と、
用意されたk種類の原材料データの入力を受け付けて、原材料の長さを要素とするk次の原材料長ベクトルwmと、原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置に記憶させる原材料設定手段と、
割付け製品の長さは原材料長ベクトルwmの要素のうちのいずれかの原材料の長さ以下であるとする1次元モデル条件(wp,aj)(内積)≦wmを生成して、記憶装置に記憶させる1次元モデル条件生成手段と、
め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、m次の初期割付パターンベクトルと初期割付パターン行列を生成して、記憶装置に記憶する初期設定手段と、
求められている前記m本の製品の製品長データが同一な場合に、前記同一な製品をまとめて1つの要素とし、前記同一な製品の長さを要素とするm次未満の製品長ベクトルwp1と、m次未満の製品要求数量ベクトルb1を生成する製品再設定手段と、
初期割付パターンベクトルを前記同一な製品に対応するm次未満の割付パターンベクトルに変換し、初期割付パターン行列を前記m次未満の割付パターンベクトルに対応する割付パターン行列に変換して記憶装置に記憶する初期設定変換手段と、
求められている前記m次未満の製品長ベクトルwp1に含まれる製品長データを、用意された前記k種類の原材料の原材料長データと比較して、前記1次元モデル条件を満たす、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品の関係を示す、m次未満の割付パターンベクトルajを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
k種類の原材料から任意に選択したn本の原材料に対して、それぞれ前記m次未満の製品長ベクトルwp1に含まれる製品のうちのいずれかの製品を割り付けたとき、選択したn本の原材料の使用本数を表すために、要素がxiのn次の使用本数ベクトルxを定義し、前記n本の原材料それぞれに対応するn次の費用係数ベクトルfと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
前記割付パターン行列Aから選択された割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧b1を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算処理手段と、
最適解を探索して出力する演算処理を制御する探索制御手段とを備え、
この探索制御手段は、
前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの種類の原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を、前記制約条件生成手段に依頼し、
前記第1制約条件式と前記第2制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼し、シンプレックス演算処理により得られた、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、それ以外の場合には、前記シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiのうち、整数であるxiの個数を求める評価式Σ(xiが整数である個数)を定義して、前記評価式の値を求めて、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判定する判定手段が、前記シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判定したときには、前記第2制約条件式を変更して前記シンプレックス演算処理を繰り返すように制御して、
列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数の値が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御することを特徴とする部材割付システム。
<構成9>
構成1乃至に記載の部材割付システムから出力される部材割り付けデータを受け入れて、前記m枚の製品を、順次供給される前記k種類の原材料から切り出すプレカット装置を備えたことを特徴とする部材加工装置。

Claims (9)

  1. それぞれ所定の長方形のm枚の製品を、それぞれ所定の長方形のk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の枚数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化するものであって、
    求められているm枚の製品の横長データと縦長データの入力を受け付けて、製品の横長を要素とするm次の製品横長ベクトルwpと、製品の縦長を要素とするm次の製品縦長ベクトルhpと、製品の面積を要素とするm次の製品面積ベクトルspと、製品要求数量を要素とするm次の製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品設定手段と、
    用意されたk種類の長方形の原材料データの入力を受け付けて、原材料の横長を要素とするk次の原材料横長ベクトルwmと、原材料の縦長を要素とするk次の原材料縦長ベクトルhmと、原材料の面積を要素とするk次の原材料面積ベクトルsmと、原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置に記憶させる原材料設定手段と、
    割付け製品の面積は原材料面積ベクトルsmの要素のうちのいずれかの原材料の面積S以下であるとする第1評価条件(sp,aj)(内積)≦Sと、隣接する製品が重ならないとする第2評価条件、wpi+wpj≦wml またはhpi+hpj≦hml と、
    割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法で割付け可能であるとする第3評価条件とを含む、2次元モデル条件を生成して、記憶装置に記憶させる2次元モデル条件生成手段と、
    前記予め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、m次の初期割付パターンベクトルと初期割付パターン行列を生成して、記憶装置に記憶する初期設定手段と、
    求められている前記m枚の製品の製品横長データと製品縦長データが同一な場合に、前記同一な製品をまとめて1つの要素とし、前記同一な製品の横長を要素とするm次未満の製品横長ベクトルwp1と、前記同一な製品の縦長を要素とするm次未満の製品縦長ベクトルhp1と、前記同一な製品の面積を要素とするm次未満の製品面積ベクトルsp1と、m次未満の製品要求数量ベクトルb1を生成する製品再設定手段と、
    初期割付パターンベクトルを前記同一な製品に対応するm次未満の割付パターンベクトルに変換し、初期割付パターン行列を前記m次未満の割付パターンベクトルに対応する割付パターン行列に変換して記憶装置に記憶する初期設定変換手段と、
    求められている前記m次未満の製品横長ベクトルwp1に含まれる製品横長データと、前記m次未満の製品縦長ベクトルhp1に含まれる製品縦長データとを、用意された前記k種類の原材料の原材料横長データと原材料縦長データと比較して、前記第1評価条件と第2評価条件と第3評価条件とを含む2次元モデル条件を満たす、1枚または複数枚の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品の関係を示す、m次未満の割付パターンベクトルajを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
    前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
    k種類の原材料から任意に選択したn枚の原材料に対して、それぞれ前記m次未満の製品横長ベクトルwp1と前記m次未満の製品縦長ベクトルhp1に含まれる製品のうちのいずれかの製品を割り付けたとき、選択したn枚の原材料の使用枚数を表すために、要素がxiのn次の使用枚数ベクトルxを定義し、前記n枚の原材料それぞれに対応するn次の費用係数ベクトルfと前記使用枚数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
    前記割付パターン行列Aから選択された割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧b1を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
    前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算処理手段と、
    最適解を探索して出力する演算処理を制御する探索制御手段とを備え、
    この探索制御手段は、
    前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として面材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用枚数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの種類の原材料を何枚選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用枚数ベクトルの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を、前記制約条件生成手段に依頼し、
    前記第1制約条件式と前記第2制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼し、シンプレックス演算処理により得られた、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として面材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiのうち、整数であるxiの個数を求める評価式Σ(xiが整数である個数)を定義して、前記評価式の値を求めて、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判定する判定手段が、前記シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判定したときには、前記第2制約条件式を変更して前記シンプレックス演算処理を繰り返すように制御して、
    列挙された前記原材料の使用枚数の組合せの中から、目的関数の値が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御することを特徴とする部材割付システム。
  2. 前記切り出されるべき製品に正方形及び長方形以外の多角形が含まれるとき、該当する多角形については、その多角形を含む最小の、前記横長データと縦長データを有する長方形(みなし長方形と呼ぶ)を、前記m枚の製品に含めるように条件を設定するみなし長方形設定手段とを備え、
    前記割付パターンベクトル生成手段は、
    前記原材料から製品を切り出した残りの部分も原材料に含めるとともに、前記みなし長方形から前記多角形を切り出した残りの部分も原材料に含めて、前記原材料に割り付ける製品の組合せを決定することを特徴とする請求項1に記載の部材割付システム。
  3. 前記予め定めた割付け方法は、製品を横長の大きいものから順に配列し、原材料を横長の大きいものから順に配列して、ファーストフィット法で割付けを実行する処理か、製品を縦長の大きいものから順に配列し、原材料を縦長の大きいものから順に配列して、ファーストフィット法で割付けを実行する処理か、もしくは、製品を面積の大きいものから順に配列し、原材料を面積の大きいものから順に配列して、ファーストフィット法で割付けを実行する処理のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至2に記載の部材割付システム。
  4. 前記割付パターンベクトル生成手段は、
    前記2次元モデル条件を満たすかどうかの判定処理において、前記予め定めた割付け方法で割付け可能かどうかの判定結果を記憶装置に記憶し、
    この判定結果を使用して、製品を割り付けた原材料から、横もしくは縦方向のギロチンカット方向を選択した後、切断可能な全ての切断線を検出する処理と、この方向の切断線が無くなったら、切断後の原材料をひとつずつ選択して、別の方向の切断線を検出する処理とを順に実行するような、全ての原材料について、製品の割付け位置と原材料の切断位置と切断順とを含む、カッティング手順データを生成するカッティングデータ生成手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の部材割付システム。
  5. それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化するものであって、
    求められているm本の製品の長さデータの入力を受け付けて、製品の長さを要素とするm次の製品長ベクトルwpと、製品要求数量を要素とするm次の製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品設定手段と、
    用意されたk種類の原材料データの入力を受け付けて、原材料の長さを要素とするk次の原材料長ベクトルwmと、原材料の種類番号を要素とするk次の原材料番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置に記憶させる原材料設定手段と、
    割付け製品の長さは原材料長ベクトルwmの要素のうちのいずれかの原材料の長さ以下であるとする1次元モデル条件(wp,aj)(内積)≦wmを生成して、記憶装置に記憶させる1次元モデル条件生成手段と、
    前記予め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、m次の初期割付パターンベクトルと初期割付パターン行列を生成して、記憶装置に記憶する初期設定手段と、
    求められている前記m本の製品の製品長データが同一な場合に、前記同一な製品をまとめて1つの要素とし、前記同一な製品の長さを要素とするm次未満の製品長ベクトルwp1と、m次未満の製品要求数量ベクトルb1を生成する製品再設定手段と、
    初期割付パターンベクトルを前記同一な製品に対応するm次未満の割付パターンベクトルに変換し、初期割付パターン行列を前記m次未満の割付パターンベクトルに対応する割付パターン行列に変換して記憶装置に記憶する初期設定変換手段と、
    求められている前記m次未満の製品長ベクトルwp1に含まれる製品長データを、用意された前記k種類の原材料の原材料長データと比較して、前記1次元モデル条件を満たす、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品の関係を示す、m次未満の割付パターンベクトルajを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
    前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
    k種類の原材料から任意に選択したn本の原材料に対して、それぞれ前記m次未満の製品長ベクトルwp1に含まれる製品のうちのいずれかの製品を割り付けたとき、選択したn本の原材料の使用本数を表すために、要素がxiのn次の使用本数ベクトルxを定義し、前記n本の原材料それぞれに対応するn次の費用係数ベクトルfと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
    前記割付パターン行列Aから選択された割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧b1を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
    前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算処理手段と、
    最適解を探索して出力する演算処理を制御する探索制御手段とを備え、
    この探索制御手段は、
    前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの種類の原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を、前記制約条件生成手段に依頼し、
    前記第1制約条件式と前記第2制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼し、シンプレックス演算処理により得られた、xiの値が0以上の整数であって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、それ以外の場合には、前記シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiのうち、整数であるxiの個数を求める評価式Σ(xiが整数である個数)を定義して、前記評価式の値を求めて、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判定する判定手段が、前記シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判定したときには、前記第2制約条件式を変更して前記シンプレックス演算処理を繰り返すように制御して、
    列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数の値が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算処理手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御することを特徴とする部材割付システム。
  6. 前記予め定めた割付け方法は、製品を長いものから順に配列し、原材料を長いものから順に配列して、ファーストフィット法で割付けを実行する処理であることを特徴とする請求項5に記載の部材割付システム。
  7. コンピュータを、請求項1乃至6に記載の各手段として機能させる部材割付プログラム。
  8. 請求項7に記載の部材割付プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  9. 請求項1乃至6に記載の部材割付システムから出力される部材割り付けデータを受け入れて、前記m枚の製品を、順次供給される前記k種類の原材料から切り出すプレカット装置を備えたことを特徴とする部材加工装置。
JP2016006914A 2016-01-18 2016-01-18 部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体と部材加工装置 Expired - Fee Related JP5983976B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016006914A JP5983976B1 (ja) 2016-01-18 2016-01-18 部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体と部材加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016006914A JP5983976B1 (ja) 2016-01-18 2016-01-18 部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体と部材加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5983976B1 JP5983976B1 (ja) 2016-09-06
JP2017129905A true JP2017129905A (ja) 2017-07-27

Family

ID=56843265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016006914A Expired - Fee Related JP5983976B1 (ja) 2016-01-18 2016-01-18 部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体と部材加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5983976B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019004473A1 (ja) 2017-06-30 2019-01-03 富士フイルム株式会社 内視鏡用可撓管、内視鏡型医療機器、内視鏡用可撓管基材被覆用樹脂組成物及び内視鏡用可撓管基材被覆用樹脂組成物のセット
JP2020004019A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 株式会社Jls 部材割付システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3079189B2 (ja) * 1991-02-06 2000-08-21 株式会社安川電機 板ガラス切断機の板取り方式
JP3441420B2 (ja) * 2000-04-28 2003-09-02 住友林業株式会社 面材割付け方法及び面材割付け加工装置
JP4909869B2 (ja) * 2007-10-17 2012-04-04 住友林業株式会社 部材割付システム
JP5000735B2 (ja) * 2010-02-16 2012-08-15 住友林業株式会社 部材割付システム
JP5838047B2 (ja) * 2011-06-13 2015-12-24 株式会社トーアエンジニアリング 部材割付システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019004473A1 (ja) 2017-06-30 2019-01-03 富士フイルム株式会社 内視鏡用可撓管、内視鏡型医療機器、内視鏡用可撓管基材被覆用樹脂組成物及び内視鏡用可撓管基材被覆用樹脂組成物のセット
JP2020004019A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 株式会社Jls 部材割付システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5983976B1 (ja) 2016-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109993299B (zh) 数据训练方法及装置、存储介质、电子装置
US10703083B2 (en) Multi-tool scheduling for cooperative manufacturing
Cappello et al. A genetic algorithm for combined topology and shape optimisations
JP5838047B2 (ja) 部材割付システム
JP5983976B1 (ja) 部材割付システムと部材割付プログラムと記録媒体と部材加工装置
JP4909869B2 (ja) 部材割付システム
JP5000735B2 (ja) 部材割付システム
JP2009070264A (ja) 階層スケジューリング装置、階層スケジューリング方法及びプログラム
JP2009098924A5 (ja)
Lee et al. Modelling with forces: grammar-based graphic statics for diverse architectural structures
CN113420358B (zh) 一种网格模型到参数化模型的转换方法、装置及系统
JP7230368B2 (ja) 符号化装置、復号装置及びプログラム
CN110928253A (zh) 自动制造系统的动态加权启发式调度方法
CA2906324C (en) Optimizing the placement of clustered textural annotations
KR20170085396A (ko) 스캔도서 식별을 위한 특징벡터 클러스터링 및 데이터베이스 생성 방법
Chen et al. The shifting bottleneck procedure for job-shops with parallel machines
JP2010086235A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム
JP6860886B2 (ja) 部材割付システム
JP2014010543A (ja) 外郭データ生成装置および外郭データ生成方法およびプログラム
JP2016212674A (ja) ソフトウエアハードウエア割り当て装置、ソフトウエアハードウエア割り当て方法、および、ソフトウエアハードウエア割り当てプログラム
JP7322355B2 (ja) 曲線生成方法、装置、及びプログラム
KR101290572B1 (ko) 블록 자료구조 생성 장치, 방법, 그에 대한 기록매체 및 벡터 데이터의 필드 라인 생성 장치
JP2009116714A (ja) 材料取り合わせシステム
JP4230242B2 (ja) 石材再利用システム、石材再利用方法、及び石材再利用プログラム
JP2017107381A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5983976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees