JP2014010543A - 外郭データ生成装置および外郭データ生成方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外郭データ生成装置10は、構造体を構成する複数の部材を空間座標で規定した座標データから、構造体を複数層に分割して得られる各層に対して設定した所定断面での部材の複数の点の座標を抽出する座標抽出部13と、複数の点の座標を図形単位の複数の座標群に区分する座標群生成部14と、複数の座標群に対応する複数の図形を合成して合成図形を生成し、該合成図形の外郭線を算出する外郭線算出部15と、外郭線と層の厚さとを用いてソリッドモデルを生成するソリッドモデル生成部16と、複数層のソリッドモデルを用いて構造体の外郭モデルを算出する外郭モデル算出部17と、を備える。
【選択図】図1
Description
これに伴い、例えば、建築物の避雷針による保護範囲を診断する場合や、建築物により形成される影や建築物に対する風の影響などを算出する場合などにおいて、建築物の外郭の情報のみを生成する際に演算負荷が嵩むことを抑制しつつ簡便に演算を行なうことが望まれている。
図1は、本発明の実施の形態に係る外郭データ生成装置の構成図である。
本実施の形態による外郭データ生成装置10は、例えば図1に示すように、入出力部11と、データ取得部12と、座標抽出部13と、座標群生成部14と、外郭線算出部15と、ソリッドモデル生成部16と、外郭モデル算出部17と、を備えている。
データ取得部12は、例えば、建築物の3次元CADデータなどのように、構造体を構成する複数の部材を空間座標で規定した座標データとともに、各部材を構成する直線または曲線からなる辺の情報などを含む部材情報を取得する。
外郭線算出部15は、例えば、各層毎に複数の座標群に対応する複数の図形を合成して合成図形を生成し、該合成図形の外郭線を算出する。
外郭モデル算出部17は、例えば、全ての層のソリッドモデルを用いて、構造体の外形を示す各種情報からなる外郭モデルを算出する。
図2を参照し、本発明の実施の形態に係る外郭データ生成装置の動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る外郭データ生成装置の動作、つまり外郭データ生成方法を示すフローチャートである。
先ず、例えば図2に示すステップS01において、データ取得部12は、構造体を構成する複数の部材を空間座標で規定した座標データとともに、各部材を構成する辺の情報などを含む部材情報を取得する。
以下に、図3から図5を参照し、上述したステップS02で座標抽出部13が行なう座標抽出の処理の詳細について説明する。
図3は座標抽出の処理を示すフローチャートである。図4は複数層に分割された構造体の斜視図である。図5は複数層に分割された構造体の各層で抽出される部材の点を示す断面図である。
これにより、例えば図4に示す構造体Oは、鉛直方向の下方から上方に向かうZ方向に沿って順次設定された分割位置T1〜T9によって複数層S1〜S8に分割される。
これにより、例えば図5に示す層S2の断面Cでの部材Qの複数の点P1,P2の座標が抽出される。
以下に、図6および図7を参照し、上述したステップS03で座標群生成部14が行なう座標群生成の処理の詳細について説明する。
図6は座標群生成の処理を示すフローチャートである。図7は所定断面での点群の例を示す図である。
この始点は、例えば、所定断面を含むXY平面上においてX座標が最も小さい点のうちY座標が最も小さい点などである。これにより、例えば図7(A)に示す点群P(P0),…,P(P5)のうちから所定の始点P0が設定される。
これにより、例えば図7(A)に示す所定の始点P0(つまり、X座標が最も小さい点のうちY座標が最も小さい点)に対して、点群P(P0),…,P(P5)の他の点の角度θは、−90°<θ≦90°の範囲となる。
これにより、例えば図7(A)に示す点群の他の点P(P1),…,P(P5)は、順次、角度の大きい順(つまり、点P1,P2,P3,P4,P5の順)に、いわば時計回りに抽出される。
ステップS24の判定結果が「NO」の場合には、ステップS25に進み、このステップS25においては、抽出点をスキップし、後述するステップS28に進む。
一方、ステップS24の判定結果が「YES」の場合には、ステップS26に進み、このステップS26においては、抽出点の配列を確定する。
そして、ステップS27においては、抽出点のスキップをリセットして、スキップした抽出点を抽出可能に設定する。
ステップS28の判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS23に戻る。
一方、ステップS28の判定結果が「NO」の場合には、ステップS29に進む。
次に、ステップS29においては、始点および配列が確定された抽出点からなる座標群、つまり始点および配列が確定された抽出点を頂点する図形(断面図形)を設定する。
次に、2番目に角度θが大きい点P2が抽出され、直前に配列が確定された点P1と点P2とを含む部材の辺が存在することによって、点P1の次となる点P2の配列が確定される。
次に、4番目に角度θが大きい点P4が抽出され、直前に配列が確定された点P2と点P4とを含む部材の辺が存在することによって、点P2の次となる点P4の配列が確定される。そして、スキップした点P3は抽出可能に設定される。
次に、5番目に角度θが大きい点P5が抽出され、直前に配列が確定された点P3と点P5とを含む部材の辺が存在することによって、点P3の次となる点P5の配列が確定される。
これらにより、順次、始点P0,点P1,P2,P4,P3,P5の順に配列が確定された座標群、つまり始点P0,点P1,P2,P4,P3,P5の順に配列された頂点を有する図形が設定される。
次に、ステップS31においては、点群に配列未確定の点は存在するか否かを判定する。
ステップS31の判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS21に戻る。
一方、ステップS31の判定結果が「NO」の場合には、リターンに進む。
以下に、図8から図20を参照し、上述したステップS04で外郭線算出部15が行なう外郭線算出の処理の詳細について説明する。
図8は外郭線算出の処理を示すフローチャートである。図9は複数の図形(断面図形)の例を示す図である。図10は基準図形および交差図形の例を示す図である。図11は基準図形および交差図形から抽出される複数の点の配列の例を示す図である。図12は合成図形により更新された基準図形の例を示す図である。図13は基準図形および交差図形の例を示す図である。図14は基準図形および交差図形の例を示す図である。図15は基準図形および交差図形から抽出される複数の点の配列の例を示す図である。図16は合成図形により更新された基準図形の例を示す図である。図17は基準図形および交差図形の例を示す図である。図18は実施例および比較例に係る基準図形および交差図形から抽出される複数の点の配列の例を示す図である。図19は構造体の斜視図である。図20は複数の図形(断面図形)および複数層に分割された部材の断面図および外郭線の例を示す図である。
この基準図形は、例えば、所定断面を含むXY平面上においてX座標が最も小さい位置に存在する図形のうちY座標が最も小さい位置に存在する図形などである。これにより、例えば図9に示す複数の図形(断面図形)G(G0),…,G(G5)のうちから所定の基準図形G0が設定される。
これにより、例えば図9に示す基準図形G0以外の他の複数の図形G(G1),…,G(G5)のうちから、基準図形G0に対して外郭線同士が複数の交点を有する図形G1,G5が抽出され、さらに、時計回りの順序によって図形G1が選択される。
これにより、例えば図10に示すように複数の交点を有する基準図形G0と図形G1とに対して、基準図形G0には図形単体で配列された点P1,P3,P4,P6に交点P2,P5が追加され、図形G1には図形単体で配列された点Pa,Pb,Pd,Peに交点Pc,Pfが追加され、各基準図形G0および図形G1において複数の点の配列が更新される。
次に、ステップS45においては、抽出された点(抽出点)の配列を確定する。
次に、ステップS46においては、後述するように、抽出点は基準図形および交差図形同士の交点、かつ、この抽出点と次回に抽出される抽出点とを結ぶ線分が図形の内部(つまり、図形の外郭線よりも内側の領域)に入り込んでいないか否かを判定する。
ステップS46の判定結果が「YES」の場合には、ステップS47に進み、このステップS47においては、次回に点を抽出する図形(抽出対象図形)を基準図形と交差図形との間で切り替え、ステップS48に進む。
一方、ステップS46の判定結果が「NO」の場合には、ステップS48に進む。
ステップS48の判定結果が「YES」の場合には、ステップS49に進み、このステップS48においては、抽出対象図形において設定されている複数の点を配列順に抽出し、上述したステップS45に戻る。
一方、ステップS48の判定結果が「NO」の場合には、ステップS50に進み、このステップS50においては、配列が確定された抽出点を頂点とする図形、つまり基準図形と交差図形とが合成されて得られる合成図形を生成し、この合成図形を新たに基準図形として更新する。
例えば図10に示す基準図形G0および図形(交差図形)G1に対しては、例えば図11に示すように、先ず、順次、基準図形G0の点P1,P2が抽出され、点P2が基準図形G0および図形(交差図形)G1の交点(つまり、点P2=点Pa)であることから、次回に点を抽出する図形が基準図形G0から交差図形G1に切り替えられる。
そして、例えば図12に示すように、合成図形が新たに基準図形G0として更新され、これに伴い、新たな基準図形G0の複数の点の配列が新たな配列(例えば、点P1,P2,P3,P4,P5,P6の順の配列)に更新される。
ステップS51の判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS42に戻る。
一方、ステップS51の判定結果が「NO」の場合には、ステップS52に進む。
そして、ステップS52においては、この時点で設定されている基準図形(合成図形)の外郭線を算出し、リターンに進む。
そして、例えば図16に示すように、合成図形が新たに基準図形G0として更新され、これに伴い、新たな基準図形G0の複数の点の配列が新たな配列(例えば、点P1,P2,P3,P4,P5,P6の順の配列)に更新される。
そして、この基準図形G0の外郭線Lが算出される。
そして、ステップS46の判定結果が「YES」の場合、つまり線分が図形の内部に入り込んでいない場合には、ステップS47に進み、図形の切り替えを実行する。
一方、ステップS46の判定結果が「NO」の場合、つまり線分が図形の内部に入り込んでいる場合には、図形の切り替えを実行せずに、ステップS48に進む。
そして、隣り合う層に所定の部材が存在する場合には、外郭線算出の処理において基準図形および交差図形を合成して合成図形を生成することを許可する。
一方、隣り合う層に所定の部材が存在しない場合には、基準図形および交差図形を合成して合成図形を生成することを禁止する。
これによって、例えば図20(D)に示すように、各図形Gの外郭線Lが算出される。
これによって、例えば図20(E)に示すように、複数の断面図形G,…,Gを合成して得られる合成図形(基準図形)G0の外郭線Lが算出される。
以下に、図21〜図25を参照し、上述したステップS05でソリッドモデル生成部16が行なうソリッドモデル生成の処理の詳細について説明する。
図21はソリッドモデル生成の処理を示すフローチャートである。図22は複数層に分割された部材の断面図および外郭線およびソリッドモデルの例を示す図である。図23は複数層に分割された部材の断面図および外郭線およびソリッドモデルの例を示す図である。図24は部材の例を示す断面図である。図25はソリッドモデルの例を示す断面図である。
次に、ステップS62においては、各層毎の外郭線と、層の厚さと、各層における部材の辺の情報とに基づき、この層の厚さと同一の厚さを有するソリッドモデルを生成し、リターンに進む。
そして、例えば図25(C)に示すように、追加した複数の分割位置によって分割された複数層(例えば、複数層SA〜SDなど)のそれぞれにおいて部材Qの曲線からなる辺を直線の辺に近似しつつ複数のソリッドモデル(例えば、ソリッドモデルSMA〜SMDなど)を生成する。
以下に、図26を参照し、上述したステップS06で外郭モデル算出部17が行なう外郭モデル算出の処理の詳細について説明する。
図26は外郭モデル算出の処理を示すフローチャートである。
次に、ステップS72においては、全ての層のソリッドモデルを所定方向(例えば、鉛直方向の下方から上方に向かうZ方向など)に沿って順次積層して構造体の外形を示す各種情報(例えば、辺および頂点などの情報)からなる外郭モデルを算出し、リターンに進む。
また、上述した実施の形態においては、座標群生成の処理において、点群の始点以外の他の点のうちから、角度の大きい順に点を抽出するとしたが、これに限定されず、例えば、角度の小さい順に、いわば反時計回りに、点を抽出してもよい。
また、上述した実施の形態においては、外郭線算出の処理において、複数の図形(断面図形)のうちから交差図形を時計回りの順序で抽出するとしたが、これに限定されず、例えば反時計回りの順序で抽出してもよい。
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記憶されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
Claims (9)
- 構造体を構成する複数の部材を空間座標で規定した座標データから、前記構造体を複数層に分割して得られる各層に対して設定した所定断面での前記部材の複数の点の座標を抽出する座標抽出手段と、
前記座標抽出手段によって抽出された前記複数の点の座標を図形単位の複数の座標群に区分する座標群生成手段と、
前記座標群生成手段によって生成された前記複数の座標群に対応する複数の図形を合成して合成図形を生成し、該合成図形の外郭線を算出する外郭線算出手段と、
前記外郭線算出手段によって算出された前記外郭線と前記層の厚さとを用いてソリッドモデルを生成するソリッドモデル生成手段と、
前記複数層に対して前記ソリッドモデル生成手段によって生成された複数の前記ソリッドモデルを用いて前記構造体の外郭モデルを算出する外郭モデル算出手段と、
を備えることを特徴とする外郭データ生成装置。 - 前記座標データは、前記部材の直線または曲線からなる辺の始点座標および終点座標の情報を含み、
前記座標群生成手段は、隣り合う前記点同士の座標が同一の前記辺上に存在するようにして図形単位で前記複数の点を時計回りまたは反時計回りに配列することを特徴とする請求項1に記載の外郭データ生成装置。 - 前記外郭線算出手段は、複数の交点を有する前記図形同士において、前記複数の点の配列に前記交点を追加し、前記交点にて前記図形を切り替えつつ前記図形同士の前記複数の点および前記交点の配列を合成することを特徴とする請求項2に記載の外郭データ生成装置。
- 前記構造体が建築物である場合に前記外郭線の算出対象となる前記層に対して前記所定方向で隣り合う層に屋根と床と天井とのうち少なくとも何れかの部材が存在するか否かを判定する判定手段を備え、
前記判定手段によって前記何れかの部材が存在しないと判定された場合に、
前記外郭線算出手段は、前記外郭線の算出対象となる前記層に対して前記合成図形の生成を禁止することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の外郭データ生成装置。 - 前記判定手段によって前記何れかの部材が存在しないと判定された場合に、
前記ソリッドモデル生成手段は、前記複数の図形と前記層の厚さとを用いて前記ソリッドモデルを生成することを特徴とする請求項4に記載の外郭データ生成装置。 - 前記ソリッドモデル生成手段は、前記層における前記部材の辺に対応した形状の前記ソリッドモデルを生成することを特徴とする請求項2から請求項5の何れか1つに記載の外郭データ生成装置。
- 前記ソリッドモデル生成手段は、前記層における前記部材の辺が曲線からなる場合に、該曲線を直線に近似することを特徴とする請求項6に記載の外郭データ生成装置。
- 構造体を構成する複数の部材を空間座標で規定した座標データから、前記構造体を複数層に分割して得られる各層に対して設定した所定断面での前記部材の複数の点の座標を抽出する第1のステップと、
前記第1のステップによって抽出された前記複数の点の座標を図形単位の複数の座標群に区分する第2のステップと、
前記第2のステップによって生成された前記複数の座標群に対応する複数の図形を合成して合成図形を生成し、該合成図形の外郭線を算出する第3のステップと、
前記第3のステップによって算出された前記外郭線と前記層の厚さとを用いてソリッドモデルを生成する第4のステップと、
前記複数層に対して前記第4のステップによって生成された複数の前記ソリッドモデルを用いて前記構造体の外郭モデルを算出する第5のステップと、
を備えることを特徴とする外郭データ生成方法。 - 構造体の外郭モデルを算出する外郭データ生成装置が備えるコンピュータに、
構造体を構成する複数の部材を空間座標で規定した座標データから、前記構造体を複数層に分割して得られる各層に対して設定した所定断面での前記部材の複数の点の座標を抽出する座標抽出ステップと、
前記座標抽出ステップにおいて抽出された前記複数の点の座標を図形単位の複数の座標群に区分する座標群生成ステップと、
前記座標群生成ステップにおいて生成された前記複数の座標群に対応する複数の図形を合成して合成図形を生成し、該合成図形の外郭線を算出する外郭線算出ステップと、
前記外郭線算出ステップにおいて算出された前記外郭線と前記層の厚さとを用いてソリッドモデルを生成するソリッドモデル生成ステップと、
前記複数層に対して前記ソリッドモデル生成ステップにおいて生成された複数の前記ソリッドモデルを用いて前記構造体の外郭モデルを算出する外郭モデル算出ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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