JP2009116714A - 材料取り合わせシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 最も長い製品を選択し最も長い材料に仮割り付けをし、材料の残材長を計算して、残りの製品中から最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返し、仮割り付け結果を記憶する。今度は次に長い材料を選択して同様の仮割り付けをする。複数の仮割り付け結果を比較して、歩留まりの良いものを製品の割り付けデータに採用する。これを繰り返しながら、あと2回で終了するタイミングを検出する。あと2回分は、複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長の総和が最小の割り付けパターンを採用する。
【選択図】図1
Description
〈構成1〉
割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け手段と、上記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返す続割り付け手段と、上記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、上記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる仮割り付け結果記憶手段と、上記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される上記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる上記仮割り付け結果記憶処理とを、上記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返す、仮割り付け試行手段と、上記仮割り付け試行処理の後に、上記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用する割り付け判定手段と、残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、上記初期割り付け処理から上記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返す、繰り返し割り付け手段と、上記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断する最終調整時期判断手段と、最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行する最終調整手段とを備えたことを特徴とする材料取り合わせシステム。
構成1に記載の材料取り合わせシステムにおいて、上記最終調整時期判断手段は、上記いずれかの仮割り付け結果を記憶装置に記憶させるとき、残りの未割り付け製品の長さの合計が、最も長い材料の材料長以下であるとき、最終調整時期と判断することを特徴とする材料取り合わせシステム。
構成1または2に記載の材料取り合わせシステムにおいて、上記仮割り付け試行手段は、上記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなったときに、次に長い製品が初期割り付け処理で仮割り付けできるときは、次に長い製品を最も長い製品とみなして、上記初期割り付け処理と、上記続割り付け処理と、上記仮割り付け結果記憶処理とを実行することを特徴とする材料取り合わせシステム。
構成1乃至3に記載の材料取り合わせシステムにおいて、上記割り付け判定手段は、上記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果について、それぞれ残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、上記初期割り付け処理から上記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返して、全ての製品について割り付け処理を終了し、上記複数の仮割り付け結果に対する割り付け処理の終了結果を所定の割り付け良否判定基準により比較して、上記複数の仮割り付け結果のいずれかを該当する製品の割り付けデータに採用するという処理を繰り返すことを特徴とする材料取り合わせシステム。
構成4に記載の材料取り合わせシステムにおいて、上記割り付け判定手段は、上記最終的な割り付け処理の終了結果における歩留まりを計算して、歩留まりが最大となる場合の仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用するという、割り付け良否判定基準を使用することを特徴とする材料取り合わせシステム。
構成5に記載の材料取り合わせシステムにおいて、上記割り付け判定手段は、最終的な割り付け処理の終了結果における歩留まりを比較しても良否判定ができないとき、仮割り付け結果のみの歩留まりが最大なものを採用し、それでも良否判定ができないときは、仮割り付け結果のみの割り付け製品長が最大のものを採用するように、良否判定をすることを特徴とする材料取り合わせシステム。
構成5に記載の材料取り合わせシステムにおいて、上記割り付け判定手段は、最終的な割り付け処理の終了結果における歩留まりを比較しても良否判定ができないとき、仮割り付け結果のみの割り付け製品長が最大のものを採用し、それでも良否判定ができないときは、仮割り付け結果のみの歩留まりが最大なものを採用するように、良否判定をすることを特徴とする材料取り合わせシステム。
コンピュータを、割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け手段と、上記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返す続割り付け手段と、上記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、上記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる仮割り付け結果記憶手段と、上記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される上記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる上記仮割り付け結果記憶処理とを、上記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返す、仮割り付け試行手段と、上記仮割り付け試行処理の後に、上記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用する割り付け判定手段と、残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、上記初期割り付け処理から上記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返す、繰り返し割り付け手段と、上記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断する最終調整時期判断手段と、最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を、任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行する最終調整手段、として機能させる材料取り合わせプログラム。
コンピュータを、割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け手段と、上記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返す続割り付け手段と、上記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、上記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる仮割り付け結果記憶手段と、上記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される上記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる上記仮割り付け結果記憶処理とを、上記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返す、仮割り付け試行手段と、上記仮割り付け試行処理の後に、上記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用する割り付け判定手段と、残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、上記初期割り付け処理から上記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返す、繰り返し割り付け手段と、上記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断する最終調整時期判断手段と、最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を、任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行する最終調整手段、として機能させる材料取り合わせプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
初期割り付け手段が、割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをするステップと、続割り付け手段が、上記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返すステップと、仮割り付け結果記憶手段が、上記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、上記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させるステップと、仮割り付け試行手段が、上記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される上記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる上記仮割り付け結果記憶処理とを、上記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返すステップと、割り付け判定手段が、上記仮割り付け試行処理の後に、上記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用するステップと、繰り返し割り付け手段が、残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、上記初期割り付け処理から上記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返すステップと、最終調整時期判断手段が、上記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断するステップと、最終調整手段が、最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を、任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行するステップを含むことを特徴とする材料取り合わせ方法。
割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け手段と、上記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返す続割り付け手段と、上記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、上記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる仮割り付け結果記憶手段と、上記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される上記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる上記仮割り付け結果記憶処理とを、上記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返す、仮割り付け試行手段と、上記仮割り付け試行処理の後に、上記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用する割り付け判定手段と、残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、上記初期割り付け処理から上記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返す、繰り返し割り付け手段と、上記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断する最終調整時期判断手段と、最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を、任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行する最終調整手段と、上記割り付けデータを使用して、材料を選択する材料選択供給装置と、材料切断装置とを備えたことを特徴とするプレカット装置。
図の材料取り合わせシステム10は、コンピュータ12にインストールされたコンピュータプログラムにより動作する。このシステムは、例えば、コンピュータ12に対してネットワーク14を介して接続された端末装置16により利用される。端末装置16は、例えば、建物の構造材をプレカットするプレカット工場に設けられている。材料取り合わせシステム10は、この端末装置16からプレカットのための条件データを受け付けて、計算処理を実行して割り付けデータを返す。端末装置16は、返された割り付けデータを使用して、プレカット装置17を制御する。プレカット装置17には、例えば、特許文献1に記載されたようなものを使用することができる。なお、材料取り合わせシステム10として機能するコンピュータ12全体が、プレカット装置17に組み込まれていても構わない。
材料取り合わせシステム10は、図のようなハードウエアにより構成される。なお、このハードウエア自体は、既知のコンピュータを採用することができる。図のように、コンピュータ12(図1)の本体ケース3中に収められた内部バス110には、CPU(中央処理装置)111と、ROM(リードオンリメモリ)112と、RAM(ランダムアクセスメモリ)113と、HDD(ハードディスク)114と、入出力インタフェース115と、ネットワークインタフェース116とが接続されている。入出力インタフェース115には、ディスプレイ2とキーボード4とマウス5とが接続されている。ネットワークインタフェース116には、ネットワーク14を介して、プレカット工場の端末装置16が接続されている。端末装置16は、プレカット装置17の材料選択供給装置120に、割り付けデータを供給する。これにより、指定された材料が選択されて材料切断装置121に供給され、指定された割り付けで切断される。切断された製品は製品搬送装置122により搬送され排出される。
図の例では、7種類の長さの製品(1)〜(7)を3種類の材料1〜3に割り付ける。図1の記憶装置40に記憶された材料データ41は、材料1〜3の識別記号や材料長を示すデータを含む。また、図1の記憶装置40に記憶された割り付け対象製品データ42は、製品(1)〜(7)の識別記号や製品長を示すデータを含む。図1の初期割り付け手段21は、まず、図3(a)の左側に示した割り付け対象製品の中から最も長い製品(1)を選択する。さらに、この製品(1)を割り付けるために用意された3種類の材料1〜3の中から最も長い材料1を選択する。このように、初期割り付け手段21は、最初に材料1に製品(1)を仮割り付けする処理を実行する。
例えば、最終調整時期において、未割り付け製品45が図のように4種類あるとする。割り付けられる材料は3種類である。ここで、図4のように、上記の仮割り付け処理の要領で、製品(1)と(2)とを材料1に仮割り付けする。このとき、残りの未割り付け製品(3)と(4)の長さの合計値は、材料1の長さ以下である。従って、最終調整時期判断手段27(図1)は、残り2回で割り付けが終了すると判断する。
これにより、実施例1の装置を制御するためのコンピュータプログラムの実施例を説明する。まず、入出力データ処理手段30は、例えば、端末装置16から入力された材料データ41と割り付け対象製品データ42とを、記憶装置40に記憶させる。このとき、ステップS11で、対象製品を製品長順にソートをする。さらに、ステップS12で、材料を材料長順にソートする。この順番にデータを読み出すためである。ステップS13で、最も長い材料を選択する。その後、ステップS14で、仮割り付け処理を実行する。ステップS14は、図3(a)で説明した処理である。
ステップS31では、まず、最も長い製品の選択をする。ステップS32では、図5のステップS13で選択された材料にその製品を仮割り付けする。これが初期割り付け手段21(図1)による処理である。その後は、続割り付け手段22(図1)による処理が開始される。ステップS33では、仮割り付け後の残材長計算をする。ステップS34では、既に仮割り付けした製品を除外した未割り付け製品を対象製品に設定する。ステップS35では、割り付け可能な製品はあるかどうかという判断をする。
ステップS41では、未割り付け製品リストを取得する。ステップS42では、割り付け方法の選択をする。図6で示した仮割り付け処理のアルゴリズムを選択しても良いし、別の方法を選択しても良い。ステップS43では、選択した割り付け方法を使用して、一組の割り付けパターンを生成する。2回で割り付けても3回で割り付けても構わない。ステップS44では、生成された割り付けパターンを記憶装置に記憶する。ステップS45では、別の割り付け方があるかどうかという判断をする。別の割り付け方法があれば、この判断の結果がイエスになり、ステップS42の処理に戻る。ノーのときはステップS46の処理に移行する。
図3(a)に戻って、仮割り付け試行手段24(図1)は、選択する材料長を変更しながら、それぞれ仮割り付けをして、複数の仮割り付け結果を得た。図3(a)では、材料1と材料2に対する仮割り付け結果が選択肢となった。図3(b)では、材料1と材料2と材料3に対する仮割り付け結果が選択肢となった。いずれの場合でも、2種類または3種類の選択肢のいずれかを採用するために、歩留まり最大とか、残材長最小という割り付け良否判定基準を採用した。
ステップS61では、仮割り付け処理(ステップS11−16で説明した処理)をする。ステップS62では、記憶装置に記憶された仮割り付け処理結果を参照をする。ステップS63で、記憶装置に複数の仮割り付け結果が記憶されているかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS64の処理に移行し、ノーのときは選択の必要がないのでステップS72へ移行する。ステップS64では、一つの仮割り付け結果を記憶装置から取り出して参照する。ステップS65では、未割り付け製品を対象製品に設定する。その後、ステップS66で、割り付け処理(ステップS11−23で説明した処理)を実行する。
図5のステップS13では、初期割り付け処理で、最も長い製品が仮割り付けできる場合のみを仮割り付け結果として、選択の対象にした。しかし、良否判定をする場合、選択肢が多いほうが良いこともある。そこで、次に長い製品が初期割り付け処理で仮割り付けできるときも選択の対象にする。即ち、仮割り付け試行手段24は、次に長い製品を最も長い製品とみなして、初期割り付け処理と、続割り付け処理と、仮割り付け結果記憶処理とを実行する。なお、もっと短い製品が初期割り付け処理で仮割り付けできるときも選択の対象にすると良い。
実施例3では、複数の仮割り付け結果のいずれかを選択するために、各仮割り付け結果を選択したと仮定したときの最終的な割り付け処理の終了結果を求めて比較をした。この試行処理で、最終歩留まりが最大(図13のe7式)の仮割り付け結果を採用するとしても、最終歩留まりが同じ値になることがある。そのときは、複数の仮割り付け結果をそのまま比較する。このときには、その仮割り付け結果だけを見たとき、歩留まりが最大(図13のe8式)のものとか、割り付け製品長が最大(図13のe9式)のものといった基準を使用して、仮割り付け結果を比較すると良い。
図12と図13を使用して、上記の実施例のプログラムを実行する場合に使用する主要な演算式の一例を紹介する。まず、図13の演算式を説明する。
式(e1)は、材料取り合わせ問題の目的関数を示す。左側の式は、トータルコストJを最小にするという目的を表す。上記の実施例では、コストを材料長に置き換えて演算をした。即ち、右側の式を目的関数とした。右側の式の右辺は、製品を全て割り付けるために必要な全ての材料の合計長を表している。製品長の合計とこの式のJとの比が歩留まりである。
式(e2)は、図5のステップS21で、最終調整時期かどうかを判定するために使用する演算式である。この式の左辺は、今回の仮割り付け後に残っている製品の合計長を示す。右辺は、最長の材料の長さを示す。中央は、今回残っている製品の合計長から今回仮割り付けをする製品の合計長を差し引くことを表している。このパラメータtを繰り返し制御に使用しながら演算処理をすれば良い。この条件式を満たす場合と満たさない場合とで、条件分岐をする。
式(e3)は、未割り付け製品に対して、ある材料が選択されたときに、残りの製品全てを割り付けるために必要な材料の長さの合計値を演算するものである。この式も、図5のステップS21で利用できる。最後まで割り付けをしないでも、最終処理の時期を演算で判定できる。左辺が残りの製品全てを割り付けるために必要な材料の長さの合計値である。上側の式は、残り1回、即ち、今回を含めて2回で仮割り付けを終了する。下側の式は、最大母材長が最小母材長の2倍以下という条件の下で、2回の割り付けが終了しないときの式である。
式(e4)は、式(e3)の下側の式を一般化したもので、残りの必要母材の合計長を表す式である。
式(e5)は、図5のステップS18における、仮割り付け結果の良否判定に使用する演算式である。この式は、長さの降順に材料を取り出して、歩留まりが最大のものを選択するということを表している。
式(e6)は図7のステップS47における、割り付けパターンの良否判定に使用する演算式である。この式は、割り付けた材料の合計長の最小値を選択するということを表している。
式(e7)と(e8)と(e9)は、それぞれ異なる割り付け良否判定基準の例を示す演算式である。式(e7)は、最後まで試行した結果の最終歩留まりが最大となるものという基準である。式(e8)は、ある仮割り付けステップでのある母材について個別の歩留まりが最大となるものという基準である。式(e9)は、最も長い材料を割り付けたものという基準である。いずれも、後の負担を軽くする判定基準である。これらの基準の使用法は図11で説明した。
図14と図15とは実施例4(RFFD法)と実施例2(FFD法)とを比較対象にした。この実施例4は実施例5の2種類の判断処理も採り入れている。比較例1は1次元材料取り合わせ問題を改良した方法できわめて高い歩留まりを得ることができる演算処理方法である。これは、精度が高い反面、演算処理が複雑で処理時間が長いという欠点を持つ。比較例2は特許文献1に記載された方法である。比較のための割り付け処理には汎用のパーソナルコンピュータを使用し、その演算速度は3GHz(毎秒)であった。
比較例1の演算処理では、邸1のロットNo.8と邸2のロットNo.7で差が生じた。邸1のロットNo.8と邸2のロットNo.7は、3m〜6mの間の5種類の材料を使用し、半数以上が0.7m〜1mの短い製品を割り付ける。従って、他のロットに比べて組み合わせの数が多い。組み合わせの数が多いロットは最適値が得られない可能性が高いからやむをえない。また、材料と製品の組み合わせにより、各演算処理方法に優劣が生じる。しかし、上記のように、実施例の演算処理方法は圧倒的に処理時間が短くて、比較例1や2と同等もしくはそれ以上の結果が得られる点で、実用性が高いといえる。
既に説明をした実施例3では、仮割り付け結果を選択するために、各仮割り付け結果について、最後まで割り付けをして評価をした。実施例4では、最長の製品を始めに割り付けるという条件を外して、選択肢を広げた。ここで、図16のケース1は、実施例4を実行し最終歩留まりが最大(図13のe7式)という基準で、仮割り付け結果を選択する。そして、最終歩留まりが同じものがあるときは、仮割り付け結果単独の判断に、「歩留まり最大(e8式)」という基準を優先し(判定2)、「割り付け製品長最大(e9式)」という基準を後にした(判定3)。
12 コンピュータ
14 ネットワーク
16 端末装置
20 演算処理装置
21 初期割り付け手段
22 続割り付け手段
23 仮割り付け結果記憶手段
24 仮割り付け試行手段
25 割り付け判定手段
26 繰り返し割り付け手段
27 最終調整時期判断手段
28 最終調整手段
30 入出力データ処理手段
40 記憶装置
41 材料データ
42 割り付け対象製品データ
43 仮割り付け結果
44 割り付けデータ
45 未割り付け製品
46 割り付けパターン
50 割り付け良否判定基準
51 割り付け良否判定基準
Claims (11)
- 割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け手段と、
前記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返す続割り付け手段と、
前記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、前記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる仮割り付け結果記憶手段と、
前記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される前記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる前記仮割り付け結果記憶処理とを、前記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返す、仮割り付け試行手段と、
前記仮割り付け試行処理の後に、前記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用する割り付け判定手段と、
残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、前記初期割り付け処理から前記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返す、繰り返し割り付け手段と、
前記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断する最終調整時期判断手段と、
最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行する最終調整手段とを備えたことを特徴とする材料取り合わせシステム。 - 請求項1に記載の材料取り合わせシステムにおいて、
前記最終調整時期判断手段は、前記いずれかの仮割り付け結果を記憶装置に記憶させるとき、残りの未割り付け製品の長さの合計が、最も長い材料の材料長以下であるとき、最終調整時期と判断することを特徴とする材料取り合わせシステム。 - 請求項1または2に記載の材料取り合わせシステムにおいて、
前記仮割り付け試行手段は、前記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなったときに、次に長い製品が初期割り付け処理で仮割り付けできるときは、次に長い製品を最も長い製品とみなして、前記初期割り付け処理と、前記続割り付け処理と、前記仮割り付け結果記憶処理とを実行することを特徴とする材料取り合わせシステム。 - 請求項1乃至3に記載の材料取り合わせシステムにおいて、
前記割り付け判定手段は、前記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果について、それぞれ残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、前記初期割り付け処理から前記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返して、全ての製品について割り付け処理を終了し、前記複数の仮割り付け結果に対する割り付け処理の終了結果を所定の割り付け良否判定基準により比較して、前記複数の仮割り付け結果のいずれかを該当する製品の割り付けデータに採用するという処理を繰り返すことを特徴とする材料取り合わせシステム。 - 請求項4に記載の材料取り合わせシステムにおいて、
前記割り付け判定手段は、前記最終的な割り付け処理の終了結果における歩留まりを計算して、歩留まりが最大となる場合の仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用するという、割り付け良否判定基準を使用することを特徴とする材料取り合わせシステム。 - 請求項5に記載の材料取り合わせシステムにおいて、
前記割り付け判定手段は、最終的な割り付け処理の終了結果における歩留まりを比較しても良否判定ができないとき、仮割り付け結果のみの歩留まりが最大なものを採用し、それでも良否判定ができないときは、仮割り付け結果のみの割り付け製品長が最大のものを採用するように、良否判定をすることを特徴とする材料取り合わせシステム。 - 請求項5に記載の材料取り合わせシステムにおいて、
前記割り付け判定手段は、最終的な割り付け処理の終了結果における歩留まりを比較しても良否判定ができないとき、仮割り付け結果のみの割り付け製品長が最大のものを採用し、それでも良否判定ができないときは、仮割り付け結果のみの歩留まりが最大なものを採用するように、良否判定をすることを特徴とする材料取り合わせシステム。 - コンピュータを、
割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け手段と、
前記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返す続割り付け手段と、
前記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、前記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる仮割り付け結果記憶手段と、
前記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される前記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる前記仮割り付け結果記憶処理とを、前記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返す、仮割り付け試行手段と、
前記仮割り付け試行処理の後に、前記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用する割り付け判定手段と、
残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、前記初期割り付け処理から前記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返す、繰り返し割り付け手段と、
前記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断する最終調整時期判断手段と、
最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を、任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行する最終調整手段、
として機能させる材料取り合わせプログラム。 - コンピュータを、
割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け手段と、
前記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返す続割り付け手段と、
前記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、前記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる仮割り付け結果記憶手段と、
前記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される前記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる前記仮割り付け結果記憶処理とを、前記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返す、仮割り付け試行手段と、
前記仮割り付け試行処理の後に、前記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用する割り付け判定手段と、
残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、前記初期割り付け処理から前記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返す、繰り返し割り付け手段と、
前記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断する最終調整時期判断手段と、
最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を、任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行する最終調整手段、
として機能させる材料取り合わせプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。 - 初期割り付け手段が、割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをするステップと、
続割り付け手段が、前記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返すステップと、
仮割り付け結果記憶手段が、前記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、前記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させるステップと、
仮割り付け試行手段が、前記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される前記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる前記仮割り付け結果記憶処理とを、前記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返すステップと、
割り付け判定手段が、前記仮割り付け試行処理の後に、前記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用するステップと、
繰り返し割り付け手段が、残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、前記初期割り付け処理から前記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返すステップと、
最終調整時期判断手段が、前記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断するステップと、
最終調整手段が、最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を、任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行するステップを含むことを特徴とする材料取り合わせ方法。 - 割り付け対象製品の中から最も長い製品を選択し、この製品を割り付けるために用意された材料の中から最も長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け手段と、
前記仮割り付け後の材料の残材長を計算し、その残材に対して、残りの未割り付け製品の中から選択した、割り付け可能な製品のうちの最も長いものを仮割り付けする処理を、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返す続割り付け手段と、
前記初期割り付け処理と続割り付け処理の終了後、前記選択した材料とそれに割り付けられた製品との関係を示す仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる仮割り付け結果記憶手段と、
前記割り付け対象製品の中から、再び最も長い製品を選択し、直前の初期割り付け処理で選択した材料の次に長い材料を選択して仮割り付けをする初期割り付け処理と、仮割り付け後の材料の残材に対して、割り付け可能な製品がなくなるまで繰り返される前記続割り付け処理と、仮割り付け結果を記憶装置に記憶させる前記仮割り付け結果記憶処理とを、前記最も長い製品が、初期割り付け処理で仮割り付けできなくなるまで繰り返す、仮割り付け試行手段と、
前記仮割り付け試行処理の後に、前記記憶装置に記憶された複数の仮割り付け結果を比較して、割り付け良否判定基準に従って、いずれかの仮割り付け結果を該当する製品の割り付けデータに採用する割り付け判定手段と、
残りの未割り付け製品を新たな割り付け対象製品とみなして、前記初期割り付け処理から前記割り付け判定処理までの割り付けデータ取得処理を繰り返す、繰り返し割り付け手段と、
前記繰り返し割り付け手段による割り付けデータ取得処理の繰り返し中に、現在の割り付けデータ取得処理を含めて2回の割り付けデータ取得処理で全ての製品について割り付けを終了する最終調整時期を判断する最終調整時期判断手段と、
最終調整時期と判断されたとき、現在の割り付けデータ取得前における残りの未割り付け製品を、任意の材料に割り付ける複数の割り付けパターン候補を取得して比較し、使用材料長が最小となる割り付けパターンを、該当する製品の割り付けデータに採用する最終調整処理を実行する最終調整手段と、
前記割り付けデータを使用して、材料を選択する材料選択供給装置と、材料切断装置とを備えたことを特徴とするプレカット装置。
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