JP2017129416A - 加工孔中心の設定方法 - Google Patents

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デルシャン フェルネンド
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Abstract

【課題】凹凸を有する内周面を備えた加工孔とノックピンの中心の間に生じる誤差を解消でき、もって、誤差のない、もしくは可及的に誤差の少ない基準孔の中心を設定することができ、このことによって三次元測定機における測定誤差を抑制することのできる、加工孔中心の設定方法を提供する。
【解決手段】加工孔PにノックピンNを挿入し、ノックピンNが加工孔Pに接触する少なくとも3つの接触点X1〜X4を特定し、各接触点から加工孔Pの仮中心O1を設定する第1のステップ、加工孔Pを、少なくとも3つの接触点をそれぞれ含む3以上の分割エリアA1〜A4に仮に分割し、各分割エリアにおいて加工孔Pの線上で少なくとも2点以上の特定点を特定し、各分割エリアにおいて仮中心O1と最も近い特定点を代表特定点として設定し、各分割エリアの代表特定点から加工孔Pの正式中心O2を設定する第2のステップからなる、加工孔中心の設定方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は複数の加工孔を備えたワークのうち、測定基準となる加工孔(基準孔)の中心を設定する方法に関するものである。
たとえば、エンジンのシリンダヘッドやシリンダブロック等に多数の加工孔(もしくは、粗材孔、ノック孔)を加工するに当たり、各加工孔は往々にして凹凸を有する内周面を備えている。
多数の加工孔の加工では、ある一つの加工孔を基準として(基準孔の設定)、他の加工孔の三次元座標を設定し、設定された位置において各加工孔の加工が実施される。
基準となる加工孔には三次元測定機内にあるノックピン(テーパーピン、基準ピン)が挿入されて基準座標の設定がおこなわれるが、この三次元測定機では、加工孔の凹凸を有した内周面にノックピンを直接接触させて加工孔の中心の定義をおこなっている。
このように加工孔の内周面が多数の凹凸を有していることから、ノックピンの中心と加工孔の中心の間には誤差が生じ易く、この誤差が三次元測定機における測定誤差に繋がるといった課題がある。
ここで、特許文献1には、ノックピンをワークのノックピン孔に挿入して位置決めをおこない、ワークの加工をおこなう技術(装置)が開示されている。より具体的には、テーブル上に搬入コンベアおよび搬出コンベアを備え、治具上に載置した被加工物の機種を検出し、機種に応じて異なるノックピンを用いて位置決め固定する装置である。
特開平4−122555号公報
特許文献1に記載の装置によれば、多額の設備費を要することなく、加工ライン上を流れる被加工物の機種が異なってもそれぞれの機種に対応して搬入、位置決め、加工および搬出の各作業を自動的におこなうことができ、人手による段取作業をなくして加工効率を向上させることができるとしている。
しかしながら、特許文献1に記載の装置を適用したとしても、上記する課題、すなわち、凹凸を有する内周面を備えた加工孔とノックピンの中心の間に生じる誤差に起因して、設定された基準孔の中心が誤差を内在し、このことによって三次元測定機における測定誤差がもたらされるといった課題を解消するには至らない。
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、凹凸を有する内周面を備えた加工孔とノックピンの中心の間に生じる誤差を解消でき、もって、誤差のない、もしくは可及的に誤差の少ない基準孔の中心を設定することができ、このことによって三次元測定機における測定誤差を抑制することのできる、加工孔中心の設定方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による加工孔中心の設定方法は、加工孔にノックピンを挿入し、該ノックピンが該加工孔に接触する少なくとも3つの接触点を特定し、該少なくとも3つの接触点から該加工孔の仮中心を設定する第1のステップ、前記加工孔を、前記少なくとも3つの接触点をそれぞれ含む3以上の分割エリアに仮に分割し、各分割エリアにおいて該加工孔の線上で少なくとも2点以上の特定点を特定し、各分割エリアにおいて前記仮中心と最も近い特定点を代表特定点として設定し、各分割エリアの代表特定点から該加工孔の正式中心を設定する第2のステップからなるものである。
本発明による加工孔中心の設定方法は、ワークにおける多数の加工孔のうち、各加工孔の孔位置を設定する際に基準となる基準孔の中心を設定する方法である。
まず、基準孔となる加工孔に三次元測定機内のノックピン(テーパーピン)を挿入し、加工孔の内周面においてノックピンが接触する少なくとも3つの接触点を特定する。なお、ノックピンがテーパーピンであることから、加工孔の内周面に凹凸があってもノックピンを一定長さだけ加工孔に挿入することが可能となり、加工孔の内周面の複数箇所でノックピンが接触した段階でノックピンの挿入が止まり、ここで少なくとも3つの接触点を特定することができる。
ここで、「少なくとも3つ」とは、3点以上の接触点であれば接触点の数を問わない。なお、第2のステップにて分割エリアを設定する関係から、この3点は相互に離れた位置にあるのが好ましい。たとえば、3つの接触点であれば相互に120度程度離れているのがよく、4つの接触点であれば相互に90度程度離れているのがよい。
特定された少なくとも3つの接触点を通る円を作成し、この円の中心を加工孔(基準孔)の仮中心に設定する(第1のステップ)。
次に、加工孔を、少なくとも3つの接触点をそれぞれ含む3以上の分割エリアに仮に分割する。たとえば接触点が3つある場合は各接触点を含む3つの分割エリアが設定され、接触点が4つある場合は各接触点を含む4つの分割エリアが設定される。
次に、各分割エリアにおいて加工孔の線上で少なくとも2点以上の特定点を特定し、各分割エリアにおいて既に設定している仮中心と最も近い特定点を代表特定点として設定する。
たとえば、各分割エリアにおいて、加工孔上にある2〜5点程度の特定点を特定し、各特定点と仮中心との距離をそれぞれ測定し、仮中心と最も近い特定点を当該分割エリアにおける代表特定点とする。なお、第1のステップで特定した接触点も特定点に含ませることができる。
最後に、各分割エリアの代表特定点を通る円を作成し、この円の中心を加工孔の正式中心(基準孔の中心)に設定する(以上、第2のステップ)。
この設定方法によれば、多数の凹凸を内周面に備えた加工孔において、その周方向で加工孔の中心に最も近い複数位置から形成される円の中心が特定されることから、基準孔となる加工孔の中心を精度よく設定することが可能になる。
なお、本発明による加工孔中心の設定方法が適用される加工孔を備えたワークとしては、エンジンのシリンダヘッドやシリンダブロック、カムハウジングなど、複数の加工孔を備えた車両構成部品の全般が対象となり得る。
以上の説明から理解できるように、本発明の加工孔中心の設定方法によれば、加工孔にノックピンを挿入し、ノックピンが加工孔に接触する少なくとも3つの接触点を特定し、特定された少なくとも3つの接触点から加工孔の仮中心を設定し、次いで、加工孔を、少なくとも3つの接触点をそれぞれ含む3以上の分割エリアに仮に分割し、各分割エリアにおいて加工孔の線上で少なくとも2点以上の特定点を特定し、各分割エリアにおいて仮中心と最も近い特定点を代表特定点として設定し、各分割エリアの代表特定点から加工孔の正式中心を設定するものである。この設定方法により、凹凸を有する内周面を備えた加工孔とノックピンの中心の間に生じる誤差を解消でき、もって、誤差のない、もしくは可及的に誤差の少ない基準孔の中心を設定することが可能になる。そして、このことに起因して、基準孔の中心に基づいて設定される他の加工孔の孔位置を精度よく設定することができ、三次元測定機における測定誤差を抑制することが可能になる。
本発明の加工孔中心の設定方法の第1のステップを説明した模式図である。 図1のII−II矢視図である。 加工孔中心の設定方法の第2のステップを説明した模式図である。 図3に続いて、加工孔中心の設定方法の第2のステップを説明した模式図である。 (a)は測定精度確認実験で使用した対象モデル図であり、(b)は基準孔の縦断面図であり、(c)は基準孔の平面図である。 測定精度確認実験結果を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明の加工孔中心の設定方法の実施の形態を説明する。
(加工孔中心の設定方法の実施の形態)
図1は本発明の加工孔中心の設定方法の第1のステップを説明した模式図であり、図2は図1のII−II矢視図であり、図3,4は順に加工孔中心の設定方法の第2のステップを説明した模式図である。
まず、図1で示すように、エンジンのシリンダヘッドやシリンダブロック、カムハウジングなどのワークWに開設された基準孔となる加工孔P(内周面には多数の凹凸Paがある)に対し、不図示の三次元測定機内のテーパーピンであるノックピンNを挿入する。
図2で示すように、加工孔Pの内周面においてノックピンNが接触する少なくとも3つの接触点(図示例では4つの接触点X1〜X4)を特定する。
なお、ノックピンNがテーパーピンであることから、加工孔Pの内周面に凹凸PaがあってもノックピンNを一定長さだけ加工孔に挿入することが可能となり(図1参照)、加工孔Pの内周面の複数箇所でノックピンNが接触した段階でノックピンの挿入が止まり、ここで図示する4つの接触点X1〜X4を特定することができる。
次に、図2で示すように、特定された4つの接触点X1〜X4を通る円C1を作成し、この円C1の中心O1を加工孔Pの仮中心に設定する(以上、第1のステップ)。
次に、図3で示すように、加工孔Pを、4つの接触点X1〜X4をそれぞれ含む4つの分割エリアA1〜A4に仮に分割する。
次に、各分割エリアA1〜A4において、加工孔Pの線上で少なくとも2点以上の特定点を特定する。たとえば、図示例では、分割領域A1はY1〜Y4の4つの特定点(接触点X1も含むと5つの特定点)であり、分割エリアA2ではZ1〜Z4の4つの特定点(接触点X2も含むと5つの特定点)である。なお、分割エリアA3,A4における特定点の図示は省略する。
次に、各分割エリアA1〜A4において各特定点から仮中心O1までの距離をそれぞれ測定する(分割エリアA1では距離r1〜距離r5、分割エリアA2では距離r6〜距離r10)。
そして、図4で示すように、分割エリアA1〜A4ごとに、仮中心O1までの距離が最も短い特定点を代表特定点D1〜D4として設定する。
最後に、図4で示すように、各分割エリアA1〜A4の代表特定点D1〜D4を通る円C2を作成し(円C2の半径はR)、この円C2の中心を加工孔Pの正式中心O2(基準孔の中心)に設定する(以上、第2のステップ)。
図示する加工孔中心の設定方法によれば、多数の凹凸Paを内周面に備えた加工孔Pにおいて、その周方向で加工孔Pの中心に最も近い複数位置から形成される円C2の中心が正式中心O2として特定されることから、基準孔となる加工孔Pの中心(正式中心O2)を精度よく設定することが可能になる。
したがって、この基準孔を基準として孔位置が設定される他の複数の加工孔も、ワーク上に精度よく設定することができる。
(測定精度確認実験とその結果)
本発明者等は、本発明の加工孔中心の設定方法を適用した際の測定精度確認実験をおこなった。
ここで、図5(a)は測定精度確認実験で使用した対象モデル図であり、図5(b)は基準孔の縦断面図であり、図5(c)は基準孔の平面図である。
図5(a)で示すように、ワークとしてシリンダブロックを適用し、基準孔に基づいて基準孔から所定距離離れたA孔のX軸方向の誤差、Y軸方向の誤差、これら2軸誤差による孔位置誤差をそれぞれ測定した。
本実験では、本発明の加工孔中心の設定方法を適用した実施例と、従来の設定方法を適用した比較例のそれぞれにおいて基準孔を中心にA孔を加工し、上記三種の誤差を測定した。
実施例においては、図5(c)で示すように、基準孔の4点から仮中心を設定後、ノックピンが基準孔の最初に接触した点から10度、その後は22.5度ずつずらして特定点を設定した。実験結果を図6に示す。
図6より、比較例に比して実施例の測定誤差は格段に低減されており、A孔の孔位置誤差に関しては比較例が0.016mmであるのに対して実施例は0.02mm程度と比較例の1/8程度にまで低減することが実証されている。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
P…加工孔(基準孔)、N…ノックピン、W…ワーク、O1…仮中心、X1,X2,X3,X4…接触点、C1…接触点を通る円、Y1〜Y4、A1〜A4…分割エリア、Z1〜Z4…特定点、D1〜D4…代表特定点、C2…特定点を通る円、O2…正式中心

Claims (1)

  1. 加工孔にノックピンを挿入し、該ノックピンが該加工孔に接触する少なくとも3つの接触点を特定し、該少なくとも3つの接触点から該加工孔の仮中心を設定する第1のステップ、
    前記加工孔を、前記少なくとも3つの接触点をそれぞれ含む3以上の分割エリアに仮に分割し、各分割エリアにおいて該加工孔の線上で少なくとも2点以上の特定点を特定し、各分割エリアにおいて前記仮中心と最も近い特定点を代表特定点として設定し、各分割エリアの代表特定点から該加工孔の正式中心を設定する第2のステップからなる、加工孔中心の設定方法。
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