JP2017127894A - プレス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型の調整時間を短縮可能なプレス装置を提供すること【解決手段】本実施の形態のプレス装置1は、上金型10aと下金型10bを用いてプレス加工を行うプレス装置であって、ボルスタ9と、クラウン4と、スライド5と、2つの第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bと、可変機構7とを備える。ボルスタ9は、下金型10bが載置される。クラウン4は、ボルスタ9の上方に配置される。スライド5は、ボルスタ9とクラウン4の間に配置され、上金型10aが取り付けられる。2つの第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bは、クラウン4に支持されるとともにスライド5と各々の連結位置P1、P2において連結され、スライド5を上下方向に移動させる。可変機構7は、2つの連結位置P1、P2の間隔を変更可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、プレス装置に関する。
例えば自動車等の生産メーカは、金型を用いたプレス装置によってボデー等を生産している。プレス装置としては、例えば、特許文献1に示すような構成が挙げられる。
このような生産に用いる金型は、金型メーカにおいて作成される。金型メーカは、CAD等を用いて金型の設計を行う。そして、試作用のプレス装置に金型を取り付けて熟練技能者によって上金型と下金型のプレス面の位置合わせ等の型合わせ作業が行われる。その後、金型は生産メーカに供給される。
そして、供給された金型が、生産メーカのプレス装置に取り付けられて生産が行われる。
特開平08−174295号公報
しかしながら、金型メーカが使用する試作用のプレス装置と、生産メーカが使用する生産用プレス装置は異なっているため、機差(スライドのたわみ等)がある。そのため、金型メーカから供給された金型を、生産に用いるプレス装置において再度型合わせ作業を行う必要がある。
このように、金型メーカにおいて試作用プレス装置を用いて型合わせ作業を行った上で、更に生産用プレス装置を用いて型合わせ作業を行う必要があるため、生産可能な状態にするまでには金型の調整に非常に時間が掛かっていた。
本発明は、上記従来のプレス装置の課題を考慮し、金型の調整時間を短縮可能なプレス装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係るプレス装置は、上金型と下金型を用いてプレス加工を行うプレス装置であって、ボルスタと、クラウンと、スライドと、2つのスライド駆動部と、可変機構とを備える。ボルスタは、下金型が載置される。クラウンは、ボルスタの上方に配置される。スライドは、ボルスタとクラウンの間に配置され、上金型が取り付けられる。2つのスライド駆動部は、クラウンに支持されるとともにスライドと各々の連結位置において連結され、スライドを上下方向に移動させる。可変機構は、2つの連結位置の間隔を変更可能である。
これにより、2つのスライド駆動部のうち一方のスライド駆動部とスライドとの連結位置と、他方のスライド駆動部とスライドとの連結位置の間隔を変更することが出来る。このため、試作用プレスの連結位置の間隔を生産用プレスの連結位置の間隔に合わせたうえで、試作用プレスにおいて金型の型合わせ作業を行うことができるので、生産用プレス装置における金型の型合わせ作業の時間を減らすことができる。
すなわち、試作用プレスと生産用プレスでは、スライド駆動部とスライドとの連結位置の間隔(ポイント間ピッチともいう)が異なっているため、スライドのたわみ特性が異なる。このスライドのたわみ特性の違いが、生産用プレスにおいて再度型合わせ作業を行う大きな要因となっているので、生産用プレスにおいて長時間の型合わせ作業が必要となるが、試作用プレス装置の連結位置の間隔を生産用プレス装置の間隔に合わせることにより、スライドの撓み特性の差異を低減できる。このため、生産用のプレス装置における金型の型合わせ作業の時間を短縮することができる。
第2の発明に係るプレス装置は、第1の発明に係るプレス装置であって、可変機構は、シフト駆動部を更に有する。シフト駆動部は、各々のスライド駆動部をクラウンに対して水平方向に移動し、スライド駆動部を水平方向に移動することにより2つの連結位置の間隔を変更する。
これにより、2つのスライド駆動部のそれぞれをクラウンに対して水平移動できるため、2つの連結位置の間隔を変更することができる。
第3の発明に係るプレス装置は、第2の発明に係るプレス装置であって、可変機構は、固定部を更に有する。固定部は、シフト駆動部によって移動される各々のスライド駆動部を前記クラウンに固定する。
これにより、シフト駆動部によって水平方向に移動されるスライド駆動部をクラウンに固定することができるため、スライド駆動部によってスライドを安定して上下動することができる。
第4の発明に係るプレス装置は、第1の発明に係るプレス装置であって、各々のスライド駆動部は、駆動源としてのサーボモータを有する。
このようにスライド駆動部ごとにサーボモータが設けられているため、2つのスライド駆動部をそれぞれ独立したユニットとして構成でき、2つのスライド駆動部を同期させてスライドを上下動できる。
第5の発明に係るプレス装置は、第3の発明に係るプレス装置であって、各々のスライド駆動部は、駆動源としてのサーボモータと、プランジャと、伝達機構とを有する。プランジャは、スライドに接触し連結位置を形成する。伝達機構は、サーボモータの回転を上下方向への移動に変換してプランジャに伝達する。可変機構は、連結部を有する。連結部は、シフト駆動部によって移動されるスライド駆動部のプランジャをスライドに固定可能に連結する。
これにより、シフト駆動部によって水平方向に移動されるスライド駆動部のプランジャをスライドに対して固定することができるため、スライド駆動部によってスライドを安定して上下動することができる。
第6の発明に係るプレス装置は、第2の発明に係るプレス装置であって、シフト駆動部は、油圧シリンダを有する。油圧シリンダは、スライド駆動部に当接し水平方向に配置されたピストンロッドを持つ。シフト駆動部は、油圧によってスライド駆動部を水平方向に移動する。
このように油圧を利用してスライド駆動部を水平方向に移動することができる。
本発明によれば、金型の調整時間を短縮可能なプレス装置を提供することができる。
本発明にかかる実施の形態におけるプレス装置を模式的に示す正面図。 図1のプレス装置のスライド駆動部周辺の拡大図。 図2のAA´間の矢示断面図。 図3のBB´間の矢示断面図。 (a)図1のプレス装置の連結部を示す平面図、(b)図5(a)のCC´間の矢示断面図、(c)図5(a)のDD´間の矢示断面図。 (a)スライドに対してプランジャを固定した状態を示す図、(b)スライドに対するプランジャの固定を解除した状態を示す図。 図1のプレス装置の制御構成を示すブロック図。 本発明にかかる実施の形態の変形例におけるプレス装置のスライド駆動部周辺の拡大図。 本発明にかかる実施の形態の変形例におけるプレス装置のスライド駆動部周辺の拡大図。 図9AのEE´間の矢示断面図。 図9AのFF´間の矢示断面図。
本発明のプレス装置について図面を参照しながら以下に説明する。
<1.構成>
(1−1.プレス装置の概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態1のプレス装置1の構成を示す模式図である。
本実施の形態のプレス装置1は、例えば金型を作成する際に用いられる試作用プレス(トライプレスともいう)である。
本実施の形態のプレス装置1は、主に、ベッド2と、アプライト3と、クラウン4と、スライド5と、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bと、可変機構7と、制御部8(図2参照)と、ボルスタ9と、を備えている。図1では、クラウン4の前面とスライド5の前面が取り外されている。
ベッド2は、フロアに埋め込まれており、プレス装置1の土台を構成する。アプライト3は、柱状の部材であり、ベッド2上に4本配置されている。4本のアプライト3は、平面視において矩形の各頂点を形成するように配置されている。
クラウン4は、4本のアプライトによって上方に支持されている。スライド5は、クラウン4の下側に昇降自在に吊下されている。スライド5の下面には、図示しないダイクランパによって上金型10aが着脱自在に取り付けられる。ボルスタ9は、スライド5の下方であってベッド2上に配置されている。ボルスタ9の上側には下金型10bが載置される。
第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bは、左右方向Xに沿って配置され、クラウン4に支持されており、スライド5を上下方向に移動する。なお、左方向を矢印X1で示し、右方向を矢印X2で示すと、第1スライド駆動部6aは、矢印X2側に配置され、第2スライド駆動部6bは、矢印X1側に配置されている。
可変機構7は、第1スライド駆動部6aと第2スライド駆動部6bの水平方向(左右方向Xともいえる)の位置を移動することによって、第1スライド駆動部6aとスライド5との連結位置P1と、第2スライド駆動部6bとスライド5との連結位置P2との間の距離Wを変更する。
制御部8(図2参照)は、ユーザからの入力に基づいて可変機構7を制御して第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bの水平方向の位置を設定する。また、制御部8は、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bを駆動してプレス成形を実行する。
(1−2.スライド駆動部)
第1スライド駆動部6aと第2スライド駆動部6bは、クラウン4に設けられており、スライド5を昇降動作させる。
詳しくは後述するが、第1スライド駆動部6aと第2スライド駆動部6bは、クラウン4のフレーム41に水平方向(図中左右方向X)にシフト移動可能に支持されている。
第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bの各々は、駆動源であるサーボモータ60と、サーボモータ60の駆動をスライド5に伝達する伝達機構67と、下端がスライド5に固定されスライド5を上下方向に移動させるプランジャ64と、プランジャ64を上下方向にガイドするプランジャホルダ65と、ハウジング66と、を有する。プランジャホルダ65は、プランジャ64の左右方向の動きを規制しているともいえる。
図2は、第1スライド駆動部6a近傍の拡大図である。
サーボモータ60の回転軸60aは、水平且つ前後方向に沿うように配置されている。
伝達機構67は、第1減速機61と、第2減速機62と、昇降部63と、を有する。第1減速機61には、ギア61a、61b等が設けられている。ギア61aと、サーボモータ60の回転軸60aにベルト68が巻き掛けられている。ギア61aとギア61bは図示しないギアなどによって連結されている。
第2減速機62は、ギア減速機であり、ギア62aを有している。ギア62aは、リング状であって、第2減速機62の外周部に配置されている。ギア62aは、第1減速機61のギア61bと噛み合っている。ギア62aは図示しない連結部材およびレバー等を介して、エキセン軸63aと連結されている。
昇降部63は、エキセン軸63aと、エキセンドラム63bと、コンロッド63cとを有する。エキセン軸63aは、前後方向Y(図3参照)に沿って配置されており、エキセンドラム63bの両側でハウジング66に軸支されている。エキセンドラム63bは、エキセン軸63aに対して偏心した円盤状に形成されており、エキセン軸63aの回転とともに偏心回転する。コンロッド63cは、エキセンドラム63bに接続されている。コンロッド63cの下方にはプランジャ64が接続されており、プランジャ64の下方にスライド5が取り付けられている。
ハウジング66は、サーボモータ60、プランジャ64および伝達機構67等を支持する。
図3は、図2のAA´間の矢示断面図である。なお、図3では、サーボモータ60が省略されている。図4は、図3のBB´間の矢示断面図である。図3および図4では、プレス装置1の前後方向を矢印Yで示す。また、前側が矢印Y1で示され、後側が矢印Y2で示されている。
図2〜図4に示すように、ハウジング66は、左右方向Xに長い略直方体形状のハウジング本体661と、ハウジング本体661から前後方向Yに向かって突出した2つの鍔部662とを有する。
また、クラウン4の下板4aには、左右方向Xに長く略矩形状の第1穴部42aが形成されており、ハウジング66の下部が嵌っている。2つの鍔部662は、下板4aの上側であって第1穴部42aより前後方向Yに突出するように配置されている。
第2スライド駆動部6bのハウジング66も同様の構成であり、その下部は、クラウン4の下板4aに左右方向Xに長く形成された略矩形状の第2穴部42bに嵌っている(図1参照)。
第1スライド駆動部6aのプランジャ64は、図1に示すように、その上端がハウジング66内に挿入されており、第1穴部42aを介して下端がスライド5に連結されている。第1スライド駆動部6aのプランジャ64とスライド5との連結位置がP1で示されている。
また、図1に示すように、第2スライド駆動部6bのプランジャ64は、その上端がハウジング66内に挿入されており、第2穴部42bを介して下端がスライド5に連結されている。第2スライド駆動部6bのプランジャ64とスライド5との連結位置がP2で示されている。
プランジャホルダ65は、ハウジング66の下側に固定されており、プランジャ64を上下方向にガイドする。
以上の構成において、サーボモータ60が回転すると、その回転がベルト68を介して第1減速機61へと伝達され、ギア61bを介して第2減速機62へと伝達される。第2減速機62のギア62aの回転が連結部材などを介してエキセン軸63aに伝達され、エキセンドラム63bが偏心回転する。エキセンドラム63bの偏心回転により、コンロッド63cが揺動してプランジャ64が上下方向に移動し、スライド5が上下方向に移動する。
(1−3.可変機構)
可変機構7は、上述した連結位置P1と連結位置P2の間隔Wを変更可能とする。可変機構7は、連結位置P1を左右方向(図中X参照)に移動する第1移動部71aと、連結位置P2を左右方向(図中X参照)に移動する第2移動部71bとを有する。
第1移動部71aと第2移動部71bは、左右対称の構成であるため、第1移動部71aを例に挙げて説明する。
第1移動部71aは、図1に示すように、第1スライド駆動部6aを左右方向に移動させるシフト駆動部72と、第1スライド駆動部6aをクラウン4に対して固定する固定部73と、プランジャ64とスライド5の間をシフト移動可能に連結する連結部74と、リニアエンコーダ75(図2参照)、リニアエンコーダ76(図5(a)参照)と、を有する。
(1−3−1.シフト駆動部72)
シフト駆動部72は、図2に示すように、2つの油圧シリンダ110と、油圧回路120とを有している。2つの油圧シリンダ110は、クラウン4の右側面の上下位置においてフレーム41に固定されている。詳細には、油圧シリンダ110は、そのピストンロッド111の先端が第1スライド駆動部6aのハウジング66に固定されており、左右方向に沿って設けられている。
油圧シリンダ110は、シリンダチューブ112と、シリンダチューブ112内を移動可能なピストン113と、ピストン113に連結されたピストンロッド111とを有している。シリンダチューブ112内の空間は、ピストン113によってピストンロッド111側の第1空間114と、ピストンロッド111と反対側の第2空間115に分けられている。
油圧回路120は、ポンプ121と、作動油タンク122と、2つの方向切換バルブ123と、第1バルブ流路124と、第2バルブ流路125と、供給路126と、排油路127とを有する。供給路126は、2つの方向切換バルブ123と作動油タンク122を接続し、供給路126には、ポンプ121が設けられている。排油路127は、2つの方向切換バルブ123と作動油タンク122を接続する。
油圧シリンダ110の第1空間114と方向切換バルブ123が第1バルブ流路124で接続されており、第2空間115と方向切換バルブ123が第2バルブ流路125で接続されている。方向切換バルブ123は、第1バルブ流路124と供給路126を接続し第2バルブ流路125と排油路127を接続する状態と、第1バルブ流路124と排油路127を接続し第2バルブ流路125と供給路126を接続する状態と、全ての流路が閉じられた閉状態に切り替えられる。
2つの方向切換バルブ123およびポンプ121は、制御部8によって制御される。
制御部8が、第1バルブ流路124と排油路127を接続し第2バルブ流路125と供給路126を接続するように方向切換バルブ123を制御することによって、2つの油圧シリンダ110の第2空間115に作動油が供給され、第1空間114から作動油が排出される。これによってピストンロッド111が図2おける左側(矢印X1参照)に移動し第1スライド駆動部6aが左側に移動する。一方、制御部8が、第1バルブ流路124と供給路126を接続し第2バルブ流路125と排油路127を接続するように方向切換バルブ123を制御することによって、2つの油圧シリンダ110の第1空間114に作動油が供給され、第2空間115から作動油が排出される。これによってピストンロッド111が図2おける右側(矢印X2参照)に移動し第1スライド駆動部6aが右側(矢印X2参照)に移動する。
なお、ハウジング66を左右方向Xに移動させるために、クラウン4とハウジング66の間にスライドレールが設けられていてもよい。例えば、クラウン4の下板4aと鍔部662の間に、孔44と干渉しないようにスライドレールを配置することができる。
(1−3−2.固定部)
固定部73は、図3および図4に示すように、2つの油圧シリンダ130と、油圧回路140とを有している。
上述したようにハウジング66は、前後方向Yに鍔部662を有しており、油圧シリンダ130は、それぞれの鍔部662の上側に配置されている。
油圧シリンダ130は、図4に示すように、シリンダチューブ132と、シリンダチューブ132内を移動可能なピストン133と、ピストン133に連結されたピストンロッド131とを有している。鍔部662には、上下方向に貫通穴662aが形成されており、ピストンロッド131が挿通可能である。
一方、図3および図4に示すように、クラウン4の下板4aにおける第1穴部42aの前後方向Y側の縁には、左右方向Xに沿って複数の孔44が形成されている。
ピストンロッド131が鍔部662の貫通穴662aを介してクラウン4の下板4aの上面の孔44に挿入されることによって、ハウジング66はクラウン4に対して固定される。
なお、油圧回路140の構成は、油圧回路120の構成と同様であり、方向切換バルブ、作動油タンク、ポンプなどが設けられており、制御部8によって制御されている。
制御部8によって油圧回路140が制御され、2つの油圧シリンダ130のピストンロッド131が孔44から引き抜かれた状態で、シフト駆動部72によってハウジング66は左右方向Xに移動できる。そして、移動した位置において油圧回路140が制御されてピストンロッド131が孔44に挿入される。これにより第1スライド駆動部6aがクラウン4に対して固定される。すなわち、孔44のピッチに基づいて段階的に位置を調整可能となっている。
なお、油圧シリンダ130は、図3および図4に示すように、第1スライド駆動部6aに対してハウジング66の前後方向Yの両側に配置されているが、図1では油圧シリンダ130の構成を示すために、左右方向Xにおけるハウジング66の内側に示している。
(1−3−3.リニアエンコーダ75)
リニアエンコーダ75は、図2に示すように、スケール75aとヘッド75bを有しており、本実施の形態では、例えばスケール75aが左右方向Xに沿ってクラウン4に取り付けられており、ヘッド75bがハウジング66に取り付けられている。リニアエンコーダ75によって、ハウジング66のクラウン4に対する左右方向Xの位置が検出される。制御部8は、リニアエンコーダ75による検出値に基づいて油圧シリンダ130の制御を行って孔44の位置に合うようにハウジング66の位置を停止できる。
(1−3−4.連結部74)
連結部74は、プランジャ64をスライド5に対して水平移動可能および固定可能に連結する。
図5(a)は、連結部74近傍の平面図である。図5(b)は、図5(a)のDD´間の矢示断面図である。図5(c)は、図5(a)のCC´間の矢示断面図である。連結部74は、支持枠体150と、2組の楔部160と、2つの楔用の油圧シリンダ170と、油圧回路180とを有する。
プランジャ64は、図5(a)に示すように、その下端に外周方向に突出するように形成されたフランジ部64aを有する。フランジ部64aは、平面視において矩形状である。
(支持枠体150)
支持枠体150は、フランジ部64aを囲むように形成されている。詳細には、支持枠体150は、スライド5の上面5aに立設された第1枠部151と、第2枠部152と、第3枠部153とを有する。第1枠部151は、フランジ部64aの左側(矢印X1側)に前後方向Yに沿って配置されている。第2枠部152は、フランジ部64aの後側(矢印Y2側)であって第1枠部151の端から左右方向Xに沿って配置されている。第3枠部153は、フランジ部64aの前側(矢印Y1側)であって第1枠部151の端から左右方向Xに沿って配置されている。第2枠部152と第3枠部153は、フランジ部64aを前後方向から挟むように互いに平行に配置されている。第2枠部152と第3枠部153の第1枠部151と反対側の端を連結するように第4枠部154が配置されている。第4枠部154は、図5(b)に示すように、スライド5の上面5aとは空間を空けて第2枠部152および第3枠部153に接続されている。尚、第2枠部152と第3枠部153の間隔は、ほぼフランジ部64aの前後方向Yの長さと同等であるため、プランジャ64のスライド5に対する前後方向Yの動きは規制されている。
また、図5(c)に示すように、第2枠部152は、その上端部からプランジャ64に向かって突出して形成された庇部152aを有する。第3枠部153は、その上端部からプランジャ64に向かって突出して形成された庇部153aを有する。庇部152a、153aは、プランジャ64のフランジ部64aの上方に位置する。
(楔部160)
楔部160は、フランジ部64aと庇部152aの間と、フランジ部64aと庇部153aの間に設けられている。
それぞれの楔部160は、第1楔161と、第2楔162とを有する。第1楔161は、庇部152a、153aの下面にそれぞれボルト等によって固定されている。第1楔161は、図5(b)に示すように、図中右から左側に向かって(プレス装置1の内側に向かってともいえる)下方向に除々に突出するように形成されており、その下面161aが傾斜している。第2楔162は、第1楔161とフランジ部64aの間に配置されている。第2楔162は、図中右から左側に向かって高さが除々に低くなるように形成されており、その上面162aが傾斜している。第2楔162は、プランジャ64および第1楔161に固定されておらず、後述する楔用の油圧シリンダ170のピストンロッド171の先端に取り付けられている。
(油圧シリンダ170、油圧回路180)
油圧シリンダ170は、支持枠体150の右側(矢印X2側、外側ともいえる)に配置されている。油圧シリンダ170は、図5(b)に示すように、シリンダチューブ172と、シリンダチューブ172内を移動可能なピストン173と、ピストン173に連結されたピストンロッド171とを有している。ピストンロッド171は、左右方向Xに沿って配置されている。ピストンロッド171は、第4枠部154とスライド5の上面5aの間から支持枠体150の内側に挿入されて、その先端に第2楔162が取り付けられている。
油圧回路180の構成は、油圧回路120の構成と同様であり、方向切換バルブ、作動油タンク、ポンプなどが設けられており、制御部8によって制御されている。
制御部8が油圧回路180を制御することによって、油圧シリンダ170のピストンロッド171が左右方向X(詳細には、矢印X1、X2方向)に移動する。
図6(a)は、ピストンロッド171が矢印X1方向に移動した状態を示す図であり、図6(b)は、ピストンロッド171が矢印X2方向に移動した状態を示す図である。
矢印X1方向にピストンロッド171を移動させると、図6(a)に示すように、第1楔161の下面161aと第2楔162の上面162aがスライドして第2楔162が第1楔161の下側にもぐりこむ。これにより、第1楔161は上方に押圧されるとともに、フランジ部64aがスライド5の上面5aに押し付けられ、プランジャ64がスライド5に固定される。
一方、矢印X2方向にピストンロッド171を移動させると、第1楔161の下面161aと第2楔162の上面162aがスライドして、図6(b)に示すように、第2楔162が第1楔161の下側から抜かれる方向に移動する。これにより、第2楔162による第1楔161の上方への押圧およびフランジ部64aの下方への押圧が解除され、プランジャ64は、スライド5に対して左右方向Xに水平移動できる。
すなわち、ピストンロッド171を矢印X1方向に移動させると、プランジャ64をスライド5に対してロックした状態となり、ピストンロッド171を矢印X2方向に移動させると、プランジャ64のスライド5に対するロックを解除した状態となる。
(1−3−5.リニアエンコーダ76)
リニアエンコーダ76は、スケール76aとヘッド76bを有しており、本実施の形態では、例えば図5(a)に示すように、スケール76aが左右方向Xに沿ってスライド5に取り付けられており、ヘッド76bが第2楔162に取り付けられている。リニアエンコーダ76によって、第2楔162のスライド5に対する左右方向の位置が検出される。制御部8は、リニアエンコーダ76による検出値に基づいて、上述したリニアエンコーダ75の検出値に基づく第1楔161の位置に対して適切な第2楔162のロック位置およびアンロック位置になるよう油圧シリンダ170の制御を行う。
(1−3−6.制御構成)
図7は、本実施の形態のプレス装置1の制御構成を示すブロック図である。図7に示すように、制御部8は、操作部190からのユーザの入力に応じて、第1移動部71aおよび第2移動部71bの制御を行う。詳しくは、制御部8は、第1移動部71aおよび第2移動部71bのそれぞれにおいて、リニアエンコーダ75、76からの検出信号に基づいて、油圧回路120、140、180等の制御を行う。また、制御部8は、油圧回路120、140、180を制御した後、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bのサーボモータ60を駆動し、プレス動作を行う。
<2.動作>
次に、本実施の形態のプレス装置1の動作について説明する。
はじめに、生産用のプレス装置の連結位置P1と連結位置P2の間隔に合わせるように、本実施の形態のプレス装置1の連結位置P1と連結位置P2の間隔Wを調整する。
具体的には、ユーザが操作部190(図7参照)を操作して、連結位置P1と連結位置P2の間隔を入力する。
入力された数値に基づいて、制御部8が第1移動部71aおよび第2移動部71bを制御する。詳細には、制御部8は、油圧回路140(図4参照)を制御して、油圧シリンダ130のピストンロッド131を孔44から引き抜き、ハウジング66のクラウン4に対する固定を解除する。また、制御部8は、油圧回路180(図5(a)参照)を制御して、油圧シリンダ170のピストンロッド171を引き込み、図6(b)に示すように第2楔162を第1楔161とフランジ部64aの間から引き抜く方向に移動させる。これにより、プランジャ64のスライド5に対する固定が解除される。
次に、制御部8は、油圧回路120(図2参照)を制御して、油圧シリンダ110のピストンロッド111を左右方向Xに移動して、ピストンロッド111の先端に固定されているハウジング66をユーザが入力した位置に移動させる。このとき、制御部8は、リニアエンコーダ75からの検出値に基づいて、ピストンロッド111を移動させる。このハウジング66の移動によって、第1スライド駆動部6aの全体または第2スライド駆動部6bの全体が水平方向に移動し、プランジャ64も移動する。
そして、ハウジング66が所望の位置に達すると、制御部8は、ピストンロッド111の移動を停止する。その後、制御部8は、油圧回路140を制御して、ピストンロッド111を押し出し、孔44に挿入する。これによってハウジング66をクラウン4に固定する。ハウジング66の固定とともに、制御部8は、油圧回路180を制御して、ピストンロッド171を押し出し、第2楔162を第1楔161とフランジ部64aの間に押し込む。これによって第1楔161が第2枠部152および第3枠部153に押圧され、フランジ部64aが上面5aに押圧され、プランジャ64がスライド5に固定される。なお、第1楔161の位置に対して第2楔162を差し込みすぎると支持枠体150に圧力がかかりすぎ、差し込みが少ないとスライド5に対するプランジャ64の固定が不十分になる。そのため、制御部8は、リニアエンコーダ75からの検出値によってプランジャ64の水平位置を検出し、プランジャ64の位置に基づいて適切な第2楔162の差込位置を算出する。そして、制御部8は、算出した値になるように、リニアエンコーダ76からの検出値に基づいてピストンロッド171を移動させる。
なお、第1移動部71aによる第1スライド駆動部6aの移動と、第2移動部71bによる第2スライド駆動部6bの移動は、同時に行われ、連結位置P1と連結位置P2は、プレス装置1の左右方向Xの中央を基準にして左右対称に配置される。
これによって、生産用プレス装置における連結位置の間隔に、金型(上金型10a、下金型10b)の試作用のプレス装置1の連結位置P1、P2の間隔Wを合わせることが出来る。
<3.特徴等>
(3−1)
本実施の形態のプレス装置1は、上金型10aと下金型10bを用いてプレス加工を行うプレス装置であって、ボルスタ9と、クラウン4と、スライド5と、2つの第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bと、可変機構7とを備える。ボルスタ9は、下金型10bが載置される。クラウン4は、ボルスタ9の上方に配置される。スライド5は、ボルスタ9とクラウン4の間に配置され、上金型10aが取り付けられる。2つの第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bは、クラウン4に支持されるとともにスライド5と各々の連結位置P1、P2において連結され、スライド5を上下方向に移動させる。可変機構7は、2つの連結位置P1、P2の間隔を変更可能である。
これにより、2つの第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bのうち一方の第1スライド駆動部6aとスライド5との連結位置P1と、他方の第2スライド駆動部6bとスライド5との連結位置P2の間隔Wを変更することが出来る。このため、試作用プレスの連結位置の間隔を生産用プレスの連結位置の間隔に合わせたうえで、試作用プレスにおいて金型の型合わせ作業を行うことができるので、生産用プレス装置における金型の型合わせ作業の時間を減らすことができる。
すなわち、試作用プレスと生産用プレスでは、第1スライド駆動部6aとスライド5との連結位置P1と第2スライド駆動部6bとスライド5との間隔(ポイント間ピッチともいう)が異なっているため、スライド5のたわみ特性が異なる。このスライド5のたわみ特性の違いが、生産用プレスにおいて長時間の型合わせ作業を行う大きな要因となっているので、生産用プレスにおける再度の位置合わせ作業が必要となるが、試作用プレス装置の連結位置の間隔を生産用プレス装置の間隔に合わせることにより、スライド5の撓み特性の差異を低減できる。このため、生産用のプレス装置における金型の型合わせ作業の時間を短縮することができる。
(3−2)
本実施の形態のプレス装置1では、可変機構7は、シフト駆動部72を更に有する。シフト駆動部72は、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bをクラウン4に対して水平方向に移動し、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bを水平方向に移動することにより2つの連結位置P1、P2の間隔Wを変更する。
これにより、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bのそれぞれをクラウン4に対して水平移動できるため、2つの連結位置P1、P2の間隔Wを変更することができる。
(3−3)
本実施の形態のプレス装置1では、可変機構7は、固定部73を更に有する。固定部73は、シフト駆動部72によって移動される第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bの各々をクラウン4に固定する。
これにより、シフト駆動部72によって水平方向に移動される第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bをクラウン4に固定することができるため、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bによってスライド5を安定して上下動することができる。
(3−4)
本実施の形態のプレス装置1では、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bの各々は、駆動源としてのサーボモータ60を有する。
このように第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bのそれぞれにサーボモータ60が設けられているため、2つの第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bを同期させてスライド5を上下動できる。すなわち、第1スライド駆動部6aと第2スライド駆動部6bは、それぞれ独立したユニットとしてスライド5を上下動させる。
(3−5)
本実施の形態のプレス装置1は、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bの各々は、駆動源としてのサーボモータ60と、プランジャ64と、伝達機構67とを有する。プランジャ64は、スライド5に接触し連結位置P1、P2を形成する。伝達機構67は、サーボモータ60の回転を上下方向への移動に変換してプランジャ64に伝達する。可変機構7は、連結部74を有する。連結部74は、シフト駆動部72によって移動される第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bのプランジャ64をスライド5に固定可能に連結する。
これにより、シフト駆動部72によって水平方向に移動される第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bのプランジャ64をスライド5に対して固定することができるため、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bによってスライド5を安定して上下動することができる。
(3―6)
本実施の形態のプレス装置1では、シフト駆動部72は、複数の油圧シリンダ110を有する。各々の油圧シリンダ110は、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bに当接し水平方向に配置されたピストンロッド111を持つ。シフト駆動部72は、油圧によって第1スライド駆動部および第2スライド駆動部6bを水平方向に移動する。
このように油圧を利用して第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bを水平方向に移動することができる。
<4.他の実施の形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態では、シフト駆動部72は油圧シリンダ110を有しており、油圧によって第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bを水平方向に移動させているが、油圧に限らず電動モータなどを用いても良い。
図8は、電動モータ210を有するシフト駆動部72´を示す図である。図8に示すように、シフト駆動部72´は、電動モータ210と、スクリュー211と、ナット212と、ロータリエンコーダ213とを2組有する。電動モータ210は、クラウン4の右側面のフレーム41の上下2箇所に配置されている。スクリュー211は、電動モータ210に取り付けられており、回転軸が左右方向Xに沿うように配置されている。ナット212は、ハウジング66に取り付けられており、スクリュー211に挿通されている。制御部8が上下の電動モータ210を駆動してスクリュー211が回転すると、ナット212とともにハウジング66が左右方向Xに移動する。また、制御部8は、ロータリエンコーダ213に基づいて電動モータ210を駆動することによって、ハウジング66を所望の位置に停止させることができる。
なお、図8では、第1スライド駆動部6aを用いて説明したが、第2スライド駆動部6bも同様に電動モータで左右方向Xに移動させてもよい。
(B)
上記実施の形態では、第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bの位置は、孔44の位置の間隔によって段階的に決まるが、例えば、上述した楔部160のような構成を用いて無段階で所望の位置において第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bをクラウン4に対して固定してもよい。
図9Aは、楔部220を有する固定部73´を示す正面図である。図9Bは、図9AのEE´間の矢示断面図である。図9Cは、図9BのEE´間の矢示断面図である。なお、図9Bでは、サーボモータ60の構成は省略している。
図9A〜図9Cに示す固定部73´は、2つの楔部220と、2つの油圧シリンダ230と、油圧回路240とを有している。図9A〜図9Bでは、2つの楔部220のうち一方の第1楔221は鍔部622の下側にボルト等によって固定されている。また、他方の第2楔222は、第1楔221とクラウン4の下板4aの間に配置されている。第1楔221は、図9Aにおいて右側から左側に向かうに従って下方に突出するように下面221aが傾斜している。第2楔222は、図9Aにおいて右側から左側に向かうに従って高さが低くなるように上面222aが傾斜している。
油圧シリンダ230は、ハウジング66の右側であってクラウン4の右側面のフレーム41に取り付けられている。油圧シリンダ230は、シリンジチューブ232と、シリンジチューブ232内を移動可能なピストン233と、ピストン233に連結されたピストンロッド231とを有している。ピストンロッド231の先端は、第2楔222に接続されている。油圧回路240は、油圧回路120と同様に、方向切換バルブ、ポンプ、作動油タンク等を有しており、制御部8によって制御される。
制御部8によって油圧回路240を制御し、ピストンロッド231が矢印X1方向に移動すると、第2楔222が第1楔221とクラウン4の下板4aの間に挿入され、クラウン4に対してハウジング66は固定される。一方。ピストンロッド231が矢印X2方向に移動すると、第2楔222が第1楔221とクラウン4の下板4aの間から引き出される方向に移動し、ハウジング66のクラウン4に対する固定が解除される。このような構成によって、上記実施の形態のように孔44の間隔に依存せずに所望の位置で第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bをクラウン4に対して固定できる。
(C)
上記実施の形態では、リニアエンコーダ75によって第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bのクラウン4に対する水平方向の位置を検出しているが、これに限らず、複数位置にリミットスイッチまたは近接スイッチ等を配置して、第1スライド駆動部6および第2スライド駆動部6bの位置を検出してもよい。
(D)
上記実施の形態のプレス装置1は、左右方向Xに設けられた一対の第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bを有しているが、これに限られない。例えば、前後方向に更に一対の第1スライド駆動部6aおよび第2スライド駆動部6bが設けられていてもよい。すなわち、4つのスライド駆動部が設けられていてもよい。
(E)
上記実施の形態の油圧シリンダ170の代わりに図8で説明した電動モータ210が用いられてもよい。
(F)
上記実施の形態では、連結位置P1と連結位置P2は、左右対称に配置されるように、間隔が変更されているが、左右対称でなくてもよい。また、第1スライド駆動部6aと第2スライド駆動部6bは同時に動かさなくても良い。
(G)
上記実施の形態のプレス装置1は試作用のプレス装置であると説明したが、試作用のプレス装置に限らず、例えば量産用のプレス装置に連結位置P1、P2の間隔を移動させる可変機構7が設けられていてもよい。
(H)
上記実施の形態のプレス装置1では、サーボモータ60の回転軸60aと第1減速機61の間は、ベルト68を用いたベルト駆動となっているが、ギアによって動力を伝達しても良い。
(I)
上記実施の形態のプレス装置1の第2減速機62は、ギア減速機であるが、ウィットウォース減速機のような不等速減速機であってもよい。
本発明のプレス装置は、金型の調整時間を短縮可能な効果を有し、例えば、量産プレスに用いる金型の調整を行う際などに有用である。
1 :プレス装置
2 :ベッド
3 :アプライト
4 :クラウン
4a :下板
5 :スライド
5a :表面
6a :第1スライド駆動部
6b :第2スライド駆動部
7 :可変機構
8 :制御部
9 :ボルスタ
10a :上金型
10b :下金型
41 :フレーム
42a :第1穴部
42b :第2穴部
44 :孔
60 :サーボモータ
60a :回転軸
61 :第1減速機
61a :ギア
61b :ギア
62 :第2減速機
62a :ギア
63 :昇降部
63a :エキセン軸
63b :エキセンドラム
63c :コンロッド
64 :プランジャ
64a :フランジ部
65 :プランジャホルダ
66 :ハウジング
67 :伝達機構
68 :ベルト
71a :第1移動部
71b :第2移動部
72 :シフト駆動部
72´ :シフト駆動部
73 :固定部
73´ :固定部
74 :連結部
75 :リニアエンコーダ
75a :スケール
75b :ヘッド
76 :リニアエンコーダ
76a :スケール
76b :ヘッド
110 :油圧シリンダ
111 :ピストンロッド
112 :シリンダチューブ
113 :ピストン
114 :第1空間
115 :第2空間
120 :油圧回路
121 :ポンプ
122 :作動油タンク
123 :方向切換バルブ
124 :第1バルブ流路
125 :第2バルブ流路
126 :供給路
127 :排油路
130 :油圧シリンダ
131 :ピストンロッド
132 :シリンダチューブ
133 :ピストン
140 :油圧回路
150 :支持枠体
151 :第1枠部
152 :第2枠部
152a :庇部
153 :第3枠部
153a :庇部
154 :第4枠部
160 :楔部
161 :第1楔
161a :下面
162 :第2楔
162a :上面
170 :油圧シリンダ
171 :ピストンロッド
172 :シリンダチューブ
173 :ピストン
180 :油圧回路
190 :操作部
210 :電動モータ
211 :スクリュー
212 :ナット
213 :ロータリエンコーダ
220 :楔部
221 :第1楔
221a :下面
222 :第2楔
222a :上面
230 :油圧シリンダ
231 :ピストンロッド
232 :シリンジチューブ
233 :ピストン
240 :油圧回路
622 :鍔部
661 :ハウジング本体
662 :鍔部
662a :貫通穴
P1 :連結位置
P2 :連結位置

Claims (6)

  1. 上金型と下金型を用いてプレス加工を行うプレス装置であって、
    前記下金型が載置されるボルスタと、
    前記ボルスタの上方に配置されるクラウンと、
    前記ボルスタと前記クラウンの間に配置され、前記上金型が取り付けられるスライドと、
    前記クラウンに支持されるとともに前記スライドと各々の連結位置において連結され、前記スライドを上下方向に移動させる2つのスライド駆動部と、
    2つの前記連結位置の間隔を変更可能な可変機構と、
    を備えた、プレス装置。
  2. 前記可変機構は、
    各々の前記スライド駆動部を前記クラウンに対して水平方向に移動するシフト駆動部を有し、
    前記スライド駆動部を水平方向に移動することにより前記2つの連結位置の間隔を変更する、
    請求項1に記載のプレス装置。
  3. 前記可変機構は、
    前記シフト駆動部によって移動される各々の前記スライド駆動部を前記クラウンに固定する固定部を更に有する、請求項2に記載のプレス装置。
  4. 各々の前記スライド駆動部は、駆動源としてのサーボモータを有する、請求項1に記載のプレス装置。
  5. 各々の前記スライド駆動部は、
    駆動源としてのサーボモータと、
    前記スライドに接触し前記連結位置を形成するプランジャと、
    前記サーボモータの回転を上下方向への移動に変換して前記プランジャに伝達する伝達機構と、を更に有し、
    前記可変機構は、
    前記シフト駆動部によって移動される前記スライド駆動部の前記プランジャを前記スライドに固定可能に連結する連結部を有する、
    請求項3に記載のプレス装置。
  6. 前記シフト駆動部は、
    前記スライド駆動部に当接し水平方向に配置されたピストンロッドを持つ油圧シリンダを有し、
    油圧によって前記スライド駆動部を水平方向に移動する、
    請求項2に記載のプレス装置。
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