JP2017127547A - 液体格納容器 - Google Patents

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JP2017127547A
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昇三 木村
Shozo Kimura
昇三 木村
昇 小田巻
Noboru Odamaki
昇 小田巻
はつ美 竹田
Hatsumi Takeda
はつ美 竹田
由修 河合
Yoshinori Kawai
由修 河合
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Abstract

【課題】成型し易く、且つ、液垂れし難い液体格納容器を提供する。【解決手段】注ぎ口2を備え、注ぎ口2を形成する側壁の端には外側に出っ張る凸部3が設けられており、凸部3は、自液体格納容器を直立させたときに、水平方向に対して上方に5°から下方に10°の傾きを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、水などの液体を格納するための液体格納容器に関する。
特許文献1には、注ぎ口の直下方に斜下方に向いた受け皿部が設けられた液体容器が記載されている。
特許文献2には、注ぎ口の下方の容器本体の外面に窪み部が設けられた液体容器が記載されている。
特許文献3には、水切り部と水注ぎ部との間に皿状に形成された水引戻し部が設けられた液体容器が記載されている。
実開昭49−73685号公報 特許第4746145号公報 特開2013−233246号公報
特許文献1の液体容器は、注ぎ口と受け皿部との間が、液体が残存しやすいため汚染しやすい。
特許文献2の液体容器は、窪み部に液体が残存しやすいため汚染しやすい。
特許文献3の液体容器は、構造が複雑であるため成型し難い。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、成型し易く、且つ、液垂れし難い液体格納容器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る液体格納容器は、注ぎ口を備え、前記注ぎ口を形成する側壁の端には外側に出っ張る凸部が設けられており、前記凸部は、自液体格納容器を直立させたときに、水平方向に対して上方に5°から下方に10°の傾きを有している。
また、本発明に係る液体格納容器の注ぎ口は、前記注ぎ口を形成する側面の端には外側に出っ張る凸部が設けられており、前記凸部は、自液体格納容器を直立させたときに、水平方向に対して上方に5°から下方に10°の傾きを有している。
本発明によれば、成型し易く、且つ、液垂れし難い液体格納容器を提供できるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る液体格納容器の構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る液体格納容器の構成を示す図である。
以下、本発明に係る液体格納容器の一実施形態について、図1及び2を用いて詳細に説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る液体格納容器1の構成を示す図であり、図1は、蓋11及び原水を貯留する内容器となる原水貯留部12を取り外している状態の液体格納容器1の構成を示し、図2は蓋11の構成並びに蓋11及び原水を貯留する内容器となる原水貯留部12を搭載している状態の液体格納容器1の構成を示す。
〔液体格納容器1の構成〕
図1の(a)〜(c)に示すように液体格納容器1は注ぎ口2を備えている。液体格納容器1に格納された水を傾けると注ぎ口2から水を外部に注ぐことができる。
注ぎ口2は液体格納容器1の上面の開口部の一部として形成されている。つまり、自液体格納容器を直立させたときに、最も上方が開口しており、当該上方の開口した面と、注ぎ口2の開口面2’とは同じ面になる。また、前記上方の開口した面と、注ぎ口2の開口面2’とは共に水平である。
本実施形態ではこのように、注ぎ口2の開口面2’は液体格納容器1の上方の開口面と同じ面であるが、本発明に係る液体格納容器はこのような形態に限定されない。例えば、注ぎ口は、液体格納容器の上方の開口面より下の位置に設けられていてもよい。また、注ぎ口の開口面が水平方向以外の方向に傾斜していても、注ぎ口に設けられた凸部が後述する範囲の角度で設けられていれば本発明の範疇である。
なお、特に断りの無い限り、「上」、「下」という場合には、液体格納容器を直立させたときの位置を意味する。
また、注ぎ口2の先端から下方に向かうに伴い、液体格納容器1の内側に向かって傾斜が設けられている。内壁もこの傾斜に沿った形状となっており、水を注ぐとき内部の水はこの傾斜に沿って注ぎ口まで円滑に移動できるように構成されている。
図1の(d)及び(e)に示すように、注ぎ口2の先端には凸部3が設けられている。凸部3は、注ぎ口2を形成する側壁の開口面側の端が、液体格納容器1の外側に出っ張った構造である。図1の(d)は図1の(b)の丸Aで囲った箇所の拡大図であり、図1の(e)は図1の(c)の丸Bで囲った箇所の拡大図である。
凸部3を備えることによって、液体格納容器1から液体を注ぐとき、液垂れを防止できる。液垂れは液体を注ぐ際に最後に注ぎ口の縁上に残った液体が外側の下方に蔦っていくことで起きるが、注ぎ口の縁上に残った液体が凸部3上に保持されるため、液垂れが防止される。このように液体格納容器の外部への液垂れを防止することは、液体格納容器を冷蔵庫等のさらに別の容器内に格納するときに好適である。当該別の容器内が液体格納容器内の液体によって汚染されることを防止できるからである。例えば、冷蔵庫内に液体格納容器を入れる場合、従来技術のように液垂れが起きると、液体格納容器を置く場所の下が、垂れた液体で汚染される可能性が高い。汚染が起きると掃除等の手間がかかる。しかし、本発明によればこのような汚染を抑制することができる。
また、仮に注ぎ口の縁上に残った液体が容器の内側に戻る場合、外気に触れ雑菌等に汚染された可能性のある液体が、容器内の液体に混入することになり、液体が汚染される虞がある。例えば、特許文献3では液垂れを防止するために水引戻し部によって容器内に液体を戻すが、これでは容器内に液体が戻ってしまい、中の液体が汚染される虞がある。しかし、本実施形態によれば、凸部3は水平方向に出っ張っているため、その上に残存した液体が中に戻ることを防ぐ。よって、容器内の液体が汚染されることを防ぐことができるという利点もある。
本実施形態では、凸部3は水平方向に出っ張っているが、本発明に係る液体格納容器の凸部はこのような形態に限定されない。水平方向に対して上方に5°から下方に10°の傾きを有していればよい。この角度の範囲であれば、注ぎ終わった後に注ぎ口の縁に残る水が凸部の上に維持され、容器外に液体が垂れ難い。また、容器内に戻ることも防ぐことができる。上方に5°より大きく傾いていると、容器内に液体が戻りやすくなるため、容器内の液体が汚染されやすくなる。また、下方に10°より大きく傾いていると、液体が容器外に垂れやすくなる。この角度の範囲内であれば、本実施形態のように水平であることがより好ましい。
ところで、特許文献3の液体容器は、注ぎ口にたまった液体が容器中に戻るため、液体容器中の水が汚染されやすい。しかし、本発明によれば上述の通り、注ぎ口にたまった液体が容器中に戻ることも防ぐことができる。
なお、凸部3上に留まった液体は適宜拭き取ってもよく、蒸発するのを待ってもよい。
また、凸部3は注ぎ口2の先端に設けられている。液体を注ぐときには先端から多くの液体が出ていくため、効率よく、液垂れ及び容器内へ戻ることを防ぐことができる。ただし、本発明において、凸部は注ぎ口の先端以外の場所に設けられていてもよい。
凸部3は注ぎ口の開口面の縁の一部を出っ張らすだけという簡易な形状であるため、成型が容易である。液体格納容器1全体と一体成型することが容易な形状であるため、液体格納容器1を容易に製造することができる。
凸部3の開口面に平行な方向の輪郭は曲線である。曲線の円弧半径(R)は適宜設定すればよい。また、凸部3は、注ぎ口2の先端において、開口面に平行な方向全体に亘って設けられていることがより好ましいが、これに限定されず、凸部3の開口面に平行な方向の幅は適宜設定すればよい。例えば、注ぎ口2からの注水量が多い場合には、凸部3の開口面に平行な方向の幅は広い方がより好ましいが、注水量が少ない場合には、この幅は狭くてもよい。
図1の(d)に示すように凸部3の上下の端は丸みを帯びている。つまり、液体格納容器1を直立させたときの凸部3の鉛直方向の断面の上下は丸みを帯びている。丸みの円弧半径は、使用者が触れたときの感触を柔らかくし、液垂れをより抑制する理由から、0.2以上、0.8以下が好ましく、0.3以上、0.5以下がより好ましい。また、丸みは上下で異なっていてもよく同じでもよい。また、凸部の鉛直方向の長さは、液体格納容器1全体のデザイン性を損なうことなく、機能を確保する理由から、1mm以上、2mm以下であることがより好ましい。さらに、凸部3の水平方向の長さ(つまり、注ぎ口の先端の内壁から凸部3の先端までの長さ)は、液体格納容器1全体のデザイン性を損なうことなく、機能を確保する理由から、0.5mm以上、1.5mm以下であることがより好ましい。
次に、図2を用いて、蓋11の構成及び原水貯留部12について説明する。
蓋11は液体格納容器1の蓋である。その先端には注ぎ口蓋11’が設けられている。液体格納容器1は蓋11を備えていることにより、雑菌が容器内に混入することを防ぐことができる。
注ぎ口蓋11’は注ぎ口2の開口面を開閉する蓋である。注ぎ口蓋11’は直線Lを回転軸として矢印A方向に回動するものである。直線Lは注ぎ口2の開口面に平行な方向の直線である。
注ぎ口蓋11’は、液体を注ぐ目的で液体格納容器1を傾けたときに開くようになっている。これは、直線Lを回転軸として回動する構成であるため、液体を注ぐ際に当該液体によって内側から押されるからである。また、液体を注ぐことを辞めるために、直立状態に戻した際には、内側から押す液体が無くなるため、注ぎ口蓋11’は閉じる。
このような構成の注ぎ口蓋11’を備えていることにより、液垂れ及び液体が容器内へ戻ることをより効率的に防ぐことができる。液体を注いだ後に即座に閉じることにより、凸部3上の液体を注ぎ口蓋11’が上から押さえることによって、当該液体が留められるからである。
原水貯留部12は、浄水用カートリッジにより浄化する水(被処理水・原水)を貯留する。図2に示すように、原水貯留部12の底には、浄水用カートリッジを着脱可能に保持する嵌め込み部(ホルダー)13が設けられている。このように液体格納容器1は自重力式の浄水器として使用できる。
また、嵌め込み部13は、例えば、次のような構造であってもよい。つまり、嵌め込み部13は筒状形状の構造を有しており、円柱状の浄水用カートリッジを保持するように、当該浄水用カートリッジの長さ方向に垂直な方向の断面形状の輪郭と、嵌め込み部13の内側の輪郭とが同じ大きさになっていたり、浄水用カートリッジにあらかじめ設けられた爪、凸状構造等に係合する穴、溝、凹部を有していたりする。液体格納容器1は、嵌め込み部13に浄水用カートリッジを装着し、蓋11を取り付けることで、浄水器として使用され得る。すなわち、このような浄水器も、本発明に含まれる。
原水貯留部12は、液体格納容器1から脱着可能な構造となっていてもよい。脱着可能とすることで、液体格納容器1内に液体を注ぎやすくすることができる。
原水貯留部12を備えることで、格納されている液体が注ぎ口に到達するまでの流路が狭くなる。これにより流速が上がりやすくなり、使用者の想定以上の流速及び量で液体が注ぎ口から出やすくなる。そのため、液垂れが生じやすくなることが懸念されるが、本発明によれば、凸部を備えることにより、より効果的に液垂れを防止することができる。
以上の実施形態では、注ぎ口2が液体格納容器1から取り外せない形態について説明したが、このような形態には限定されない。注ぎ口は脱着式であってもよい。また、その場合、液体格納容器の注ぎ口を取り付ける場所には液体を外部に注ぎだせるように、注ぎ口に対応した穴を形成していてもよい。換言すれば、注ぎ口を形成する側面の端には外側に出っ張る凸部が設けられており、凸部は、自液体格納容器を直立させたときに、水平方向に対して上方に5°から下方に10°の傾きを有している、注ぎ口も本発明の範疇である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔付記事項〕
以上のように、本発明に係る液体格納容器では、前記凸部は、前記水平方向に対して平行な方向に出っ張っていることがより好ましい。
本発明に係る液体格納容器では、前記凸部は、前記注ぎ口の先端に設けられていることがより好ましい。
本発明に係る液体格納容器では、自液体格納容器を直立させたときに、最も上方が開口しており、当該上方の開口した面と、前記注ぎ口の開口面とは同じ面であることがより好ましい。
本発明に係る液体格納容器では、前記注ぎ口の開口面を開閉する注ぎ口蓋を備え、前記注ぎ口蓋は前記開口面に平行な方向の直線を回転軸として回動するものであることがより好ましい。
本発明に係る液体格納容器では、格納する水を浄化するための浄水用カートリッジを保持するホルダーを備えることがより好ましい。また、当該液体格納容器と、その蓋と、前記ホルダーに保持された浄水用カートリッジとを備えた浄水器も、本発明に含まれる。
本発明は、浄水用カートリッジ付きのポット、ピッチャー等の液体格納容器として利用することができる。
1 液体格納容器
2 注ぎ口
2’ 開口面
3 凸部
11 蓋
11’注ぎ口蓋
12 原水貯留部
13 嵌め込み部(ホルダー)

Claims (8)

  1. 注ぎ口を備え、
    前記注ぎ口を形成する側壁の端には外側に出っ張る凸部が設けられており、
    前記凸部は、自液体格納容器を直立させたときに、水平方向に対して上方に5°から下方に10°の傾きを有している、液体格納容器。
  2. 前記凸部は、前記水平方向に対して平行な方向に出っ張っている、請求項1に記載の液体格納容器。
  3. 前記凸部は、前記注ぎ口の先端に設けられている、請求項1又は2に記載の液体格納容器。
  4. 自液体格納容器を直立させたときに、最も上方が開口しており、当該上方の開口した面と、前記注ぎ口の開口面とは同じ面である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体格納容器。
  5. 前記注ぎ口の開口面を開閉する注ぎ口蓋を備え、前記注ぎ口蓋は前記開口面に平行な方向の直線を回転軸として回動するものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体格納容器。
  6. 格納する水を浄化するための浄水用カートリッジを保持するホルダーを備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体格納容器。
  7. 請求項6に記載の液体格納容器と、
    前記液体格納容器の蓋と、
    前記ホルダーに保持された浄水用カートリッジと
    を備えた、浄水器。
  8. 液体格納容器の注ぎ口であって、
    前記注ぎ口を形成する側面の端には外側に出っ張る凸部が設けられており、
    前記凸部は、自液体格納容器を直立させたときに、水平方向に対して上方に5°から下方に10°の傾きを有している、注ぎ口。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022211034A1 (ja) * 2021-04-01 2022-10-06 タイガー魔法瓶株式会社 調理器

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