JP2017127065A - 送電装置及び電力伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】受電装置へ非接触で送電する送電装置及びそれを備える電力伝送システムにおいて、異物が検知されているにも拘わらず送電が継続されるのを回避する。【解決手段】受電装置10において、充電ECU500は、カメラ510を用いて、受電部100と送電部700との間に介在する異物を検知する。通信部520は、異物の検知結果に拘わらず、所定時間よりも短い時間間隔で変動することによって通信部520,810間の通信状態を判定するための通信状態判定信号を通信部810へ送信する。送電装置20において、電源ECU800は、通信状態判定信号が所定時間以上変動しない場合に、電源部600から送電部700への電力供給を停止するように電源部600を制御する。【選択図】図1
Description
この発明は、送電装置及び電力伝送システムに関し、特に、受電装置へ非接触で送電する送電装置及びそれを備える電力伝送システムに関する。
送電装置から受電装置へ非接触で電力を伝送する電力伝送システムが知られている(たとえば特許文献1〜6参照)。このような電力伝送システムにおいては、送電装置の送電部と受電装置の受電部との間に介在する異物(静的な物だけでなく動物や人体も含まれる。)を検知することが行なわれる。
たとえば、特開2007−267578号公報(特許文献1)には、送電アンテナ(送電部)と受電アンテナ(受電部)との間に介在する障害物(異物)を検知する障害物検知装置が開示されている。そして、障害物検知装置により障害物(異物)が検知されると、送電アンテナから受電アンテナへの送電が中止される(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の障害物検知装置は、駐車スペースの周辺等に配置されるものとされているが、このような検知装置を受電装置側(たとえば車両)に設けることも考えられる。この場合には、異物が検知されたときに送電装置から受電装置への送電を停止するために、異物の検知結果を受電装置から送電装置へ無線通信により通知する必要がある。しかしながら、通信環境の悪化等により無線通信が途絶すると、異物の検知結果を受電装置から送電装置へ通知することができず、異物が検知されているにも拘わらずに送電が継続されてしまうおそれがある。
この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、受電装置へ非接触で送電する送電装置及びそれを備える電力伝送システムにおいて、異物が検知されているにも拘わらず送電が継続されるのを回避することである。
この発明によれば、送電装置は、受電装置へ非接触で送電する送電装置であって、送電部と、電源部と、制御部と、通信部とを備える。送電部は、受電装置の受電部へ非接触で送電する。電源部は、送電部へ交流電力を供給する。制御部は、電源部を制御する。通信部は、受電装置と無線通信を行なう。受電装置は、送電部と受電部との間に介在する異物を検知するとともに、異物の検知結果を無線通信により送電装置へ送信する。制御部は、送電部と受電部との間に異物が介在していることを示す検知結果を受電装置から通信部を通じて受信すると、電源部から送電部への電力供給を停止するように電源部を制御する。受電装置は、異物の検知結果に拘わらず、所定時間よりも短い時間間隔で変動することによって無線通信の通信状態を判定するための判定信号を無線通信により送電装置へ送信する。制御部は、判定信号が上記所定時間以上変動しない場合に、電源部から送電部への電力供給を停止するように電源部を制御する。
また、この発明によれば、電力伝送システムは、送電装置と、送電装置から非接触で受電する受電装置とを備える。送電装置は、送電部と、電源部と、第1の制御部と、第1の通信部とを含む。送電部は、受電装置へ非接触で送電する。電源部は、送電部へ交流電力を供給する。第1の制御部は、電源部を制御する。第1の通信部は、受電装置と無線通信を行なう。受電装置は、受電部と、第2の通信部と、検知部とを含む。受電部は、送電部から非接触で受電する。第2の通信部は、第1の通信部と無線通信を行なう。検知部は、受電部と送電部との間に介在する異物を検知する。第2の通信部は、検知部による異物の検知結果を第1の通信部へ送信する。第1の制御部は、送電部と受電部との間に異物が介在していることを示す検知結果を受電装置から第1の通信部を通じて受信すると、電源部から送電部への電力供給を停止するように電源部を制御する。第2の通信部は、検知部による異物の検知結果に拘わらず、所定時間よりも短い時間間隔で変動することによって第1及び第2の通信部間の通信状態を判定するための判定信号を第1の通信部へ送信する。第1の制御部は、判定信号が上記所定時間以上変動しない場合に、電源部から送電部への電力供給を停止するように電源部を制御する。
上記の各発明においては、異物の検知結果に拘わらず、所定時間よりも短い時間間隔で変動することによって無線通信の通信状態を判定するための判定信号が受電装置から送電装置へ無線通信により送信され、判定信号が上記所定時間以上変動しない場合に、電源部から送電部への電力供給が停止される。このように、判定信号が所定時間変動しない場合は、送電装置と受電装置との間で通信途絶が発生しているものと判断され、電源部から送電部への電力供給を停止することにより送電装置から受電装置への送電が停止される。したがって、この発明によれば、異物が検知されているにも拘わらず送電が継続されるのを回避することができる。
この発明によれば、受電装置へ非接触で送電する送電装置及びそれを備える電力伝送システムにおいて、異物が検知されているにも拘わらず送電が継続されるのを回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態に従う電力伝送システムの全体構成図である。図1を参照して、電力伝送システムは、受電装置10と、送電装置20とを備える。この実施の形態では、受電装置10は、送電装置20から供給され蓄えられた電力を用いて走行可能な車両に搭載されるものとして代表的に説明されるが、この発明は、受電装置10が車両に搭載されるものに限定されるものではない。
受電装置10は、受電部100と、フィルタ回路150と、整流回路200と、リレー220と、蓄電装置300とを備える。また、受電装置10は、充電ECU(Electronic Control Unit)500と、カメラ510と、通信部520とをさらに備える。
受電部100は、送電装置20の送電部700(後述)から出力される電力(交流)を、磁界を通じて非接触で受電する。受電部100は、たとえば、送電部700から非接触で受電するための共振回路を含む。共振回路は、コイルとキャパシタとを含んで構成されるが、コイルのみで所望の共振状態が形成される場合には、キャパシタを設けなくてもよい。
フィルタ回路150は、受電部100と整流回路200との間に設けられ、受電部100による受電時に発生する高調波ノイズを抑制する。フィルタ回路150は、たとえば、インダクタ及びキャパシタを含むLC回路によって構成される。整流回路200は、受電部100によって受電された交流電力を整流して蓄電装置300へ出力する。整流回路200は、整流器とともに平滑用のキャパシタを含んで構成される。
蓄電装置300は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池を含んで構成される。蓄電装置300は、整流回路200から出力される電力を蓄える。そして、蓄電装置300は、その蓄えられた電力を図示しない負荷駆動装置等へ供給する。なお、蓄電装置300として電気二重層キャパシタ等も採用可能である。
リレー220は、整流回路200と蓄電装置300との間に設けられる。リレー220は、送電装置20による蓄電装置300の充電時にオン(導通状態)にされる。なお、特に図示しないが、整流回路200と蓄電装置300との間(たとえば、整流回路200とリレー220との間)に、整流回路200の出力電圧を調整するDC/DCコンバータを設けてもよい。
カメラ510は、受電部100と送電装置20の送電部700とが互いに対向している場合に、受電部100と送電部700との間に介在する異物を撮像可能に配設される。たとえば、カメラ510は、受電部100の近傍に配置され、受電部100と送電装置20の送電部700とが互いに対向している場合に、送電部700を撮像可能に設置される。なお、ここで言う「異物」とは、受電装置10及び送電装置20の構成物ではない物であり、静的な物だけでなく動物や人体も含む。カメラ510は、たとえば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサを含んで構成される。
充電ECU500は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、各種センサからの信号を受けるとともに、受電装置10における各種機器の制御を行なう。各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
充電ECU500は、特に、カメラ510により撮像される画像に基づいて、受電部100と送電部700との間に介在する異物を検知する異物検知処理を実行する。このカメラ510を用いた異物検知には、種々の公知の画像解析技術を適用することができる。そして、充電ECU500は、異物の検知結果を通信部520によって送電装置20へ送信する。
また、充電ECU500は、通信部520と送電装置20の通信部810との間の通信状態を送電装置20において判定するための通信状態判定信号を、異物の検知結果に拘わらず通信部520によって送電装置20へ送信する。後述のように、この通信状態判定信号を用いて、送電装置20において、通信部520と通信部810との通信が途絶しているか否かが判定される。この点については、後ほど詳しく説明する。
通信部520は、送電装置20の通信部810と無線通信するように構成される。通信部520は、送電の開始/停止指示や、カメラ510を用いた充電ECU500による異物検知の結果、上述の通信状態判定信号等を、送電装置20の通信部810へ送信する。
一方、送電装置20は、電源部600と、フィルタ回路610と、送電部700と、電源ECU800と、通信部810とを備える。電源部600は、商用系統電源等の外部電源900から電力を受け、所定の伝送周波数を有する交流電力を発生する。一例として、電源部600は、力率改善(PFC(Power Factor Correction))回路と、PFC回路から受ける直流電力を、所定の伝送周波数(たとえば数十kHz)を有する交流電力に変換するインバータとを含んで構成される。
送電部700は、伝送周波数を有する交流電力を電源部600から受け、送電部700の周囲に生成される磁界を通じて、受電装置10の受電部100へ非接触で送電する。送電部700は、たとえば、受電部100へ非接触で送電するための共振回路を含む。共振回路は、コイルとキャパシタとを含んで構成されるが、コイルのみで所望の共振状態が形成される場合には、キャパシタを設けなくてもよい。
フィルタ回路610は、電源部600と送電部700との間に設けられ、電源部600から発生する高調波ノイズを抑制する。フィルタ回路610は、たとえば、インダクタ及びキャパシタを含むLC回路によって構成される。
通信部810は、受電装置10の通信部520と無線通信するように構成される。通信部810は、送電の開始/停止指示や、受電装置10における異物検知の結果、上述の通信状態判定信号等を、受電装置10の通信部520から受信する。
電源ECU800は、CPU、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、各種センサからの信号を受けるとともに、送電装置20における各種機器の制御を行なう。たとえば、電源ECU800は、所定の伝送周波数を有する交流電力を電源部600が生成するように、電源部600のスイッチング制御を行なう。
この実施の形態に従う電力伝送システムでは、電源ECU800により実行される主要な制御として、電源ECU800は、送電部700と受電部100との間に異物が介在していることを示す検知結果を受電装置10から通信部810を通じて受信すると、電源部600から送電部700への電力供給を停止するように電源部600を制御する。
さらに、電源ECU800は、通信部520と通信部810との間の通信状態を判定するための上記通信状態判定信号を受電装置10から通信部810を通じて受信する。そして、電源ECU800は、通信状態判定信号に基づいて、通信部520と通信部810との通信が途絶しているか否かを判定し、通信が途絶しているものと判定されると、電源部600から送電部700への電力供給を停止するように電源部600を制御する。この制御については、後ほど詳しく説明する。
この電力伝送システムにおいては、送電装置20において、電源部600からフィルタ回路610を通じて送電部700へ、所定の伝送周波数を有する交流電力が供給される。送電部700及び受電装置10の受電部100の各々は、コイルとキャパシタとを含み、伝送周波数において共振するように設計されている。
電源部600からフィルタ回路610を通じて送電部700へ交流電力が供給されると、送電部700のコイルと受電部100のコイルとの間に形成される磁界を通じて、送電部700から受電部100へエネルギー(電力)が移動する。そして、受電部100へ移動したエネルギー(電力)は、フィルタ回路150及び整流回路200を通じて蓄電装置300へ供給される。
図2は、図1に示した受電部100及び送電部700の回路構成の一例を示した図である。図2を参照して、受電部100は、コイル102と、キャパシタ104とを含む。キャパシタ104は、コイル102に直列に接続されてコイル102と共振回路を形成する。キャパシタ104は、受電部100の共振周波数を調整するために設けられる。コイル102及びキャパシタ104によって構成される共振回路の共振強度を示すQ値は、100以上であることが好ましい。
送電部700は、コイル702と、キャパシタ704とを含む。キャパシタ704は、コイル702に直列に接続されてコイル702と共振回路を形成する。キャパシタ704は、送電部700の共振周波数を調整するために設けられる。コイル702及びキャパシタ704によって構成される共振回路のQ値も、100以上であることが好ましい。
なお、送電部700及び受電部100の各々において、キャパシタは、コイルに並列に接続されてもよい。また、キャパシタを備えることなく所望の共振周波数を達成できる場合には、キャパシタを備えない構成としてもよい。
なお、特に図示しないが、コイル102,702の構造は特に限定されない。たとえば、受電部100と送電部700とが正対する場合に、受電部100と送電部700とが並ぶ方向に沿う軸に巻回される渦巻形状やらせん形状のコイルをコイル102,702の各々に採用することができる。或いは、受電部100と送電部700とが正対する場合に、受電部100と送電部700とが並ぶ方向を法線方向とするフェライト板に電線を巻回して成るコイルをコイル102,702の各々に採用してもよい。
再び図1を参照して、この実施の形態に従う電力伝送システムでは、受電装置10に設けられるカメラ510を用いて、受電装置10において異物検知が行なわれる。異物の検知結果は、通信部520,810間の無線通信によって受電装置10から送電装置20へ送信される。そして、送電部700と受電部100との間に異物が介在していることを示す検知結果が送電装置20に通知されると、送電装置20において電源部600から送電部700への電力供給が停止される。
しかしながら、通信環境の悪化等により通信部520,810間の無線通信が途絶すると、異物の検知結果を受電装置10から送電装置20へ通知することができず、異物が検知されているにも拘わらずに送電部700から受電部100への送電が継続されてしまうおそれがある。
そこで、この実施の形態に従う電力伝送システムにおいては、通信部520,810間の通信状態を判定するための通信状態判定信号が受電装置10から送電装置20へ送信され、この通信状態判定信号に基づいて、通信部520,810間の通信途絶の有無が送電装置20において判定される。そして、通信途絶が発生しているものと判定されると、電源部600から送電部700への電力供給が停止され、送電装置20から受電装置10への送電が停止される。以下、この通信状態の判定処理について詳しく説明する。
図3は、受電装置10から送電装置20へ送信される通信状態判定信号を示した図である。図3を参照して、横軸は時間を示し、縦軸は送電装置20における通信状態判定信号の検出値を示す。通信状態判定信号は、所定間隔で変動する信号であり、通信途絶を判定するための所定時間(後述)よりも短い間隔で変動する。たとえば、受電装置10の充電ECU500は、数ビットから成るビット列信号で示される値を所定間隔で変化させ、通信部520から出力される無線通信信号に上記のビット列信号を通信状態判定信号として重畳する。
送電装置20において、電源ECU800は、通信部810を通じて取得される無線通信信号から、無線通信信号に重畳された通信状態判定信号を取り出す。そして、通信状態判定信号が所定間隔で変動している場合には、電源ECU800は、通信部520,810間の通信状態は正常であると判定する。
図4は、通信部520,810間の通信途絶が発生したときの、送電装置20における通信状態判定信号を示した図である。図4を参照して、電源ECU800は、取得した通信状態判定信号が所定時間以上変動しない場合(すなわち、通信状態判定信号が所定時間以上一定値の状態)には、通信部520,810間の通信途絶が発生しているものと判定する。
この所定時間には、たとえば、送電中に送電部700及び受電部100の周囲に生成される電磁界による人体暴露の許容判定時間と、送電部700及び受電部100間に異物が介在する場合に異物と検知するための判定時間とのうちの小さい方を設定することができる。なお、上記の通信状態判定信号の変動間隔を示す所定間隔は、この所定時間よりも短い時間に設定される。
これにより、送電装置20において、通信状態判定信号が所定時間以上変動しない場合に、通信部520,810間の通信途絶が発生したものと判定することができる。そして、電源ECU800は、通信状態判定信号に基づき通信部520,810間の通信途絶が発生したものと判定すると、電源部600から送電部700への電力供給を停止するように電源部600を制御する。
図5は、送電装置20の電源ECU800により実行される通信途絶判定処理の手順を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、送電装置20から受電装置10への送電が要求されている場合に、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
図5を参照して、電源ECU800は、通信部810から無線通信信号を受け、その無線通信信号から通信状態判定信号を取得する(ステップS10)。次いで、電源ECU800は、取得された通信状態判定信号に基づいて、通信途絶判定条件が成立しているか否かを判定する(ステップS20)。具体的には、通信状態判定信号が所定時間(たとえば、人体暴露の許容判定時間と異物検知判定時間とのうちの小さい方)以上変動しない場合に、電源ECU800は、通信途絶判定条件が成立したものと判定する。
ステップS20において、通信途絶判定条件が成立したものと判定されると(ステップS20においてYES)、電源ECU800は、電源部600から送電部700への電力供給を停止するように電源部600を制御する。これにより、送電部700から受電装置10の受電部100への送電が停止する(ステップS30)。その後、電源ECU800は、通信途絶フラグをオンにし(ステップS40)、ステップS50へ処理を移行する。この通信途絶フラグは、通信途絶判定条件が成立して送電が停止されるとオンとなり、以下に説明する通信復帰判定条件が成立して送電が再開されるまでオン状態が継続される。
なお、ステップS20において、通信途絶判定条件は成立していないと判定された場合にも(ステップS20においてNO)、電源ECU800は、ステップS50へ処理を移行する。
ステップS50において、電源ECU800は、通信途絶フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS50)。通信途絶フラグがオンの場合(ステップS50においてYES)、電源ECU800は、ステップS10において取得された通信状態判定信号に基づいて、通信復帰判定条件が成立しているか否かを判定する(ステップS60)。一例として、通信状態判定信号が上記の所定時間(通信途絶判定条件が成立するための時間)のN倍(Nは1よりも大きい適当な正数)以上変動する状態が継続した場合に、電源ECU800は、通信復帰判定条件が成立したものと判定する。
ステップS60において、通信復帰判定条件が成立したものと判定されると(ステップS60においてYES)、電源ECU800は、電源部600から送電部700への電力供給を再開するように電源部600を制御する。これにより、送電部700から受電装置10の受電部100への送電が再開する(ステップS70)。その後、電源ECU800は、通信途絶フラグをオフにし(ステップS80)、リターンへと処理が移行される。
なお、ステップS60において、通信復帰判定条件は成立していないと判定された場合には(ステップS50においてNO)、電源ECU800は、ステップS70,80を実行することなくリターンへと処理を移行する。
以上のように、この実施の形態においては、異物の検知結果に拘わらず、所定間隔で変動する通信状態判定信号が受電装置10から送電装置20へ無線通信により送信される。そして、通信状態判定信号が所定時間(たとえば、人体暴露の許容判定時間と異物検知判定時間とのうちの小さい方)以上変動しない場合に、送電装置20において電源部600から送電部700への電力供給が停止される。このように、通信状態判定信号が所定時間以上変動しない場合は、送電装置20と受電装置10との間で通信途絶が発生しているものと判断され、電源部600から送電部700への電力供給を停止することにより送電装置20から受電装置10への送電が停止される。したがって、この実施の形態によれば、異物が検知されているにも拘わらず送電装置20から受電装置10への送電が継続されるのを回避することができる。
なお、上記の実施の形態においては、受電装置10のカメラ510によって異物を撮像し、カメラ510により撮像される画像に基づいて異物を検知するものとしたが、異物の検知方法は、カメラを用いた手法に限られない。たとえば、受電部100の下方や周囲に異物検知用のコイルを配置し、異物検知用コイルの電圧変化に基づいて異物を検知してもよいし、カメラに代えてレーザーや超音波等の反射を用いて異物を検知してもよい。
なお、上記において、電源ECU800は、この発明における「制御部」及び「第1の制御部」の一実施例に対応し、通信部810は、この発明における「通信部」及び「第1の通信部」の一実施例に対応する。また、通信部520は、この発明における「第2の通信部」の一実施例に対応し、充電ECU500及びカメラ510は、この発明における「検知部」の一実施例を形成する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 受電装置、20 送電装置、100 受電部、102,702 コイル、104,704 キャパシタ、150,610 フィルタ回路、200 整流回路、220,310 リレー、400 動力生成装置、500 充電ECU、510 カメラ、520,810 通信部、600 電源部、700 送電部、800 電源ECU、900 外部電源。
Claims (2)
- 受電装置へ非接触で送電する送電装置であって、
前記受電装置の受電部へ非接触で送電する送電部と、
前記送電部へ交流電力を供給する電源部と、
前記電源部を制御する制御部と、
前記受電装置と無線通信を行なう通信部とを備え、
前記受電装置は、前記送電部と前記受電部との間に介在する異物を検知するとともに、異物の検知結果を無線通信により前記送電装置へ送信し、
前記制御部は、前記送電部と前記受電部との間に異物が介在していることを示す検知結果を前記受電装置から前記通信部を通じて受信すると、前記電源部から前記送電部への電力供給を停止するように前記電源部を制御し、
前記受電装置は、異物の検知結果に拘わらず、所定時間よりも短い時間間隔で変動することによって無線通信の通信状態を判定するための判定信号を無線通信により前記送電装置へ送信し、
前記制御部は、前記判定信号が前記所定時間以上変動しない場合に、前記電源部から前記送電部への電力供給を停止するように前記電源部を制御する、送電装置。 - 送電装置と、
前記送電装置から非接触で受電する受電装置とを備え、
前記送電装置は、
前記受電装置へ非接触で送電する送電部と、
前記送電部へ交流電力を供給する電源部と、
前記電源部を制御する第1の制御部と、
前記受電装置と無線通信を行なう第1の通信部とを含み、
前記受電装置は、
前記送電部から非接触で受電する受電部と、
前記第1の通信部と無線通信を行なう第2の通信部と、
前記受電部と前記送電部との間に介在する異物を検知する検知部とを含み、
前記第2の通信部は、前記検知部による異物の検知結果を前記第1の通信部へ送信し、
前記第1の制御部は、前記送電部と前記受電部との間に異物が介在していることを示す検知結果を前記受電装置から前記第1の通信部を通じて受信すると、前記電源部から前記送電部への電力供給を停止するように前記電源部を制御し、
前記第2の通信部は、前記検知部による異物の検知結果に拘わらず、所定時間よりも短い時間間隔で変動することによって前記第1及び第2の通信部間の通信状態を判定するための判定信号を前記第1の通信部へ送信し、
前記第1の制御部は、前記判定信号が前記所定時間以上変動しない場合に、前記電源部から前記送電部への電力供給を停止するように前記電源部を制御する、電力伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016003548A JP2017127065A (ja) | 2016-01-12 | 2016-01-12 | 送電装置及び電力伝送システム |
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