JP2017127045A - 電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システム全体の小型化を図りつつ、高調波電流の抑制や交流電源異常時のバックアップを可能にして負荷に安定した直流電力を供給する電源システムを提供する。【解決手段】三相交流電圧を整流する三相整流回路51aと、その直流出力電圧をインバータ、絶縁用のトランス212、及び整流回路を介し交流電圧に変換して整流することにより負荷41へ供給する直流電圧を生成する絶縁型DC/DCコンバータ51bと、からなる直流電源装置51と、三相交流電源1の異常時に直流電源装置51の直流出力電圧を維持するバックアップ装置としてのUPS2とを備えた電源システムにおいて、三相整流回路51aの直流出力電圧の脈動成分の最低値Emに対して負荷41が要求する所定の直流電圧がDC/DCコンバータ51bから出力されるようにトランス212の変圧比を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、三相交流電源から一台または複数台の直流電源装置を介して負荷に直流電力を供給する電源システムに関し、例えば、データセンタ等に適用される電源システムに関するものである。
図8は、従来の電源システムを示している。図8において、1は三相交流電源、2は無停電電源装置(以下、UPSともいう)、31,32,33はUPS2の各相(U,V,W相)の出力側に接続された直流電源装置である。また、41,42,43は、直流電源装置31〜33にそれぞれ接続されるサーバ等の負荷である。
ここで、直流電源装置31,32,33は、図示するようにPFC(Power Factor Correction)回路31a,32a,33aと絶縁型DC/DCコンバータ31b,32b,33bとを、それぞれ縦続接続して構成されることが多い。
PFC回路は、単相交流電力を直流電力に変換し、その際に、入力電流波形を入力電圧と概ね同位相の正弦波形に制御する機能を有するものであり、図9は、その典型的な構成図である。
図9において、101は単相交流電源(例えば、図8のUPS2の一相分の出力)、102はコンデンサ、103〜106は単相整流回路を構成するダイオード、107はリアクトル、108はMOSFET等の半導体スイッチング素子、109はダイオード、110はコンデンサである。また、111はPFC回路の負荷であり、図8の絶縁型DC/DCコンバータ31b等がこれに該当する。PFC回路の動作は周知であるため、ここでは説明を省略するが、スイッチング素子108の高調波スイッチングにより、前述した機能を実現するようになっている。
次に、図10は、図8の絶縁型DC/DCコンバータ31b等の具体的な構成図である。図10において、207はコンデンサ、208〜211はインバータを構成する半導体スイッチング素子、212は絶縁用のトランス、213〜216は単相整流回路を構成するダイオード、217はリアクトル、218はコンデンサである。
このDC/DCコンバータの動作の概要を説明する。スイッチング素子208,211をオンすると、トランス212の一次側には正の電圧(+E)が印加され、スイッチング素子209,210をオンすると、トランス212の一次側には負の電圧(−E)が印加される。この動作を高調波にて交互に行うことで、コンデンサ207の直流電圧Eを数10〜数100[kHz]の高調波交流電圧に変換する。
上記の高調波交流電圧をトランス212により絶縁して所定の大きさに変圧した後、ダイオード213〜216により整流し、リアクトル217及びコンデンサ218により整流、平滑して直流電圧に変換する。インバータの上アームのスイッチング素子208,210、または下アームのスイッチング素子209,211を同時にオンすると、トランス212の一次電圧は0[V]となり、このとき、瞬時電力の伝達量は0[W]となる。
トランス212の一次電圧が0[V]となる期間を、前述した正電圧(+E),負電圧(−E)の印加期間に挟んでその時比率を制御することにより、トランス212の一次電圧の絶対値の一周期内の平均値を0〜E[V]の範囲で任意に制御することができる。この技術はパルス幅変調(PWM)として周知であり、図示しない制御装置からパルス幅指令を与えることにより、結果としてDC/DCコンバータの出力電圧または出力電流を任意の値に制御することが可能である。
図10において、エネルギー蓄積要素としてはコンデンサ207,218及びリアクトル217が存在し、この回路の動作周波数は数10〜数100[kHz]である。一般に、エネルギー蓄積要素の容量は動作周波数の1周期分の電力脈動を平滑するために必要な値に選定され、動作周期に比例、すなわち動作周波数に反比例するので、コンデンサ207,218及びリアクトル217のエネルギー容量は極めて小さい値になる。
これに対し、図9における入力電力は、入力周波数すなわち交流電源101(図8の交流電源1)の商用周波数(一般的には50または60[Hz])の2倍の脈動を生じるので、PFC回路の出力側のコンデンサ110には、上記の脈動を平滑する大容量が必要になり、その容量は、前述したコンデンサ207,218の容量の100〜1000倍となる。
上記のように、図9の回路では平滑用のコンデンサ110が大容量化し、大型化するという問題点に鑑み、例えば下記の特許文献1には、整流回路の出力側の平滑コンデンサを省略可能としたAC−DCコンバータが開示されている。
このAC−DCコンバータでは、三相の交流入力電圧を三相全波整流することにより直流電圧の脈動を抑制し、平滑コンデンサの省略を可能にして装置の小型化を図っている。
特開2012−85447号公報(段落[0019]〜[0020]、図15等)
近年、情報化の進展に伴い、データセンタ等の消費電力が大きくなっている。電力料金の節減、環境負荷の低減等、様々な角度から消費電力の抑制が求められるなか、データセンタ等に適用される電源システムにも、電力変換に伴う損失の低減、すなわち高効率化が求められている。
現在までは、主に個々の電源機器に着目して効率改善の努力がなされてきたが、その改善策も限界に近付きつつあり、これに代わるシステム全体での高効率化を実現する技術が必要である。
また、特に都市部においてはデータセンタ等を建設できる土地が枯渇しており、電源システムに対する小型化の要求も大きくなっているが、消費電力の抑制と同様に、個々の電源機器の小型化も限界に近付いている。
ここで、前述の特許文献1に記載されたAC−DCコンバータによれば、整流回路の出力側の平滑コンデンサを省略することが可能であるが、複数種類の入力電源を利用可能にするためにトランスの一次巻線のタップを切り替えるリレーやその制御回路等が新たに必要となり、これによって装置の小型化という所期の目的を十分に達成することができないおそれがある。また、この特許文献1では、スイッチングに伴って発生する入力側の高調波電流や、交流電源に停電や瞬時電圧低下(以下、瞬低という)等の異常が発生した場合のバックアップ対策について、十分に考慮されていなかった。
そこで、本発明の解決課題は、システム全体の小型化を図りつつ、高調波電流の抑制や交流電源異常時のバックアップを可能にして負荷に安定した直流電力を供給する電源システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、三相交流電源から得た三相交流電圧を整流する三相整流回路と、前記三相整流回路の直流出力電圧をインバータ及び絶縁用のトランスを介し交流電圧に変換した後に整流して負荷へ供給する直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、からなる直流電源装置と、
前記三相交流電源の異常時に前記直流電源装置の直流出力電圧を維持するためのバックアップ装置と、を備えた電源システムにおいて、
前記三相整流回路の直流出力電圧の脈動成分の最低値に対して前記負荷が要求する所定の直流電圧が前記DC/DCコンバータから出力されるように前記トランスの変圧比を設定するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した電源システムにおいて、前記バックアップ装置が、前記三相交流電源と前記三相整流回路との間に接続され、前記三相交流電源の異常時に蓄電装置の直流電力を交流電力に変換して前記三相整流回路に供給する無停電電源装置であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載した電源システムにおいて、前記バックアップ装置が、前記直流電源装置と前記負荷との接続点に接続されて直流電力を双方向に変換・伝達可能なDC/DCコンバータと、当該DC/DCコンバータにより充放電制御される蓄電装置と、を備えた直流無停電電源装置であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載した電源システムにおいて、前記直流電源装置と前記負荷との直列回路が、前記三相交流電源に対して複数、並列に接続されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載した電源システムにおいて、前記三相交流電源から、互いに位相のずれた複数の系統の三相交流電圧を生成する三相トランスを備え、各系統の三相交流電圧を、複数台の前記直流電源装置にそれぞれ入力することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載した電源システムにおいて、前記複数の系統の三相交流電圧を、前記三相トランスの出力側のY結線された巻線の電圧とΔ結線された巻線の電圧とによって生成することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項5または6に記載した電源システムにおいて、前記三相トランスの入力電流の歪が規定値以下となるように、複数台の前記直流電源装置にそれぞれ接続された負荷の消費電力のバランスを制御する手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、直流電源装置の入力側の三相整流回路が平滑コンデンサを備えておらず、また、絶縁型DC/DCコンバータ内の平滑コンデンサが小容量で済むことにより、システム全体として小型化、低コスト化を図ることができる。
更に、絶縁型DC/DCコンバータ内のトランスの変圧比を所定値に設定することで負荷への供給電圧を一定に保つと共に、三相交流電源と直流電源装置との間にUPSを介在させ、あるいは、三相交流電源から互いに位相のずれた複数系統の三相交流電圧を生成して直流電源装置にそれぞれ供給することにより、三相交流電源側へ流出する高調波電流を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る電源システムの構成図である。 図1における直流電源装置の構成図である。 図2におけるAC/DCコンバータの出力電圧波形を示す図である。 三相整流回路の各相の入力電流波形を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源システムの構成図である。 本発明の第3実施形態に係る電源システムの構成図である。 図6における三相三巻線トランスの出力電流及び入力電流の波形図である。 従来の電源システムの構成図である。 PFC回路の典型的な構成図である。 絶縁型DC/DCコンバータの具体的な構成図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電源システムの構成図である。図1において、三相交流電源1にはバックアップ装置としてのUPS2が接続され、UPS2の出力側には直流電源装置51〜53が互いに並列に接続されている。これらの直流電源装置51〜53には、サーバ等の負荷41〜43がそれぞれ接続されている。
図示されていないが、UPS2は、AC/DCコンバータ、平滑回路及びバッテリーバックアップ回路、並びにDC/ACコンバータからなる、いわゆるダブルコンバータシステムとして構成されている。
直流電源装置51〜53は何れも同一の構成であり、それぞれ、三相整流回路(AC/DCコンバータ)51a,52a,53aと絶縁型DC/DCコンバータ51b,52b,53bとを備えている。ここでは、三相整流回路51aとDC/DCコンバータ51bとを有する直流電源装置51の構成を、図2に基づいて説明する。
図2において、三相整流回路51aは、ダイオード201〜206をブリッジ接続して構成され、各相の入力端子が三相交流電源1のU相,V相,W相の出力端子にそれぞれ接続されている。
また、三相整流回路51aに接続されたDC/DCコンバータ51bは、前述した図10と同様に構成されており、その構成部品には図10と同一の符号を付してある。
すなわち、図2に示すように、三相整流回路51aの正負出力端子間にはコンデンサ207が接続され、その両端には、インバータを構成する半導体スイッチング素子208〜211がブリッジ接続されている。
上記インバータの交流出力端子は絶縁用のトランス212の一次側に接続され、その二次側には、ダイオード213〜216をブリッジ接続してなる単相整流回路が接続されている。この単相整流回路の出力側には、リアクトル217とコンデンサ218との直列回路が接続され、コンデンサ218の両端の直流電圧が図1の負荷41に供給される。
図3は、三相整流回路51aの出力電圧Eの波形を示している。この波形は、周知のように三相各相の入力電圧(線間電圧)の整流値、すなわち絶対値の包絡線を描いたものとなる。前述した図9のように単相交流電圧を整流した場合と異なり、出力電圧Eは概ね平均値付近で一定であり、0まで低下することはない。
図9に示したPFC回路のコンデンサ110は、商用周波数の2倍の脈動を平滑し得る容量が必要であるが、本実施形態では、三相整流回路51aの出力電圧Eに含まれる脈動成分が少ないため、三相整流回路51a内に平滑コンデンサを備える必要がなく、出力電圧Eの包絡線を形成する脈動成分は、DC/DCコンバータ51bの入力側のコンデンサ207により吸収することができる。
DC/DCコンバータ51bにおいては、図3に示す電圧Eの脈動成分の最低値Eに対して、負荷41に必要な電圧がコンデンサ218の両端電圧として得られるように、トランス212の変圧比(巻数比)を設定しておく。電圧Eが最低値Eより上昇するとDC/DCコンバータ51bの出力側のコンデンサ218の両端電圧も上昇しようとするが、トランス212の一次側への印加電圧のパルス幅が狭くなるようにスイッチング素子208〜211をPWM制御することにより、動作周期内の平均値を一定に保つことができ、これによってコンデンサ218の電圧も一定に保たれる。ここで、上記のPWM制御動作は、商用周波数の脈動周期に対して十分に短い周期で行われる。
DC/DCコンバータ51bは、スイッチング素子208〜211を高周波にてスイッチングさせることにより、エネルギー蓄積要素であるコンデンサ207,218及びリアクトル217の容量は小さくて済む。このため、負荷が要求する消費電力が一定である場合、DC/DCコンバータ51bの入力電力は負荷の消費電力と瞬時値的にもほぼ等しい(ここでは、回路損失を無視する)。
従って、三相整流回路51aから見ると、DC/DCコンバータ51bは一種の定電力負荷、すなわち電圧に対して電流が反比例する負荷となる。大まかには、電圧Eは一定値の直流電圧とみなせるため、DC/DCコンバータ51bは、定電流負荷、すなわち電流Iが一定の負荷とみなすことができる。つまり、三相整流回路51aから見たDC/DCコンバータ51bは、交流入力電圧及び負荷の消費電力が一定である場合、あたかもリアクトルによる平滑機能を有する定電流直流負荷のように振る舞う。
ところで、定電流直流負荷を持つ三相整流回路の各相の入力電流波形は、図4に示すような歪波となり、この波形に含まれる高調波成分が入力側に流出することは一般に望ましくないとされている。
図1には示されていないが、UPS2が、AC/DCコンバータ、平滑回路及びバッテリーバックアップ回路、並びにDC/ACコンバータからなる、いわゆるダブルコンバータシステムとして構成されている場合、高調波成分は平滑回路により吸収可能である。更に、UPS2内のAC/DCコンバータにおいて入力電流を正弦波にする制御を行うことにより、システム外への高調波電流の流出は防止される。
なお、この実施形態では、三相整流回路51aに平滑コンデンサが設けられていないため、三相交流電源1の瞬低が発生した場合には出力電圧も直ちに低下するおそれがあるが、UPS2の存在によって図1の直流電源装置51〜53の入力端での瞬低は防止されており、二重に対策を講じる必要はない。
上述した第1実施形態では、UPS2の出力側に3台の直流電源装置51〜53が並列に接続されているが、直流電源装置の並列接続数は何ら限定されるものではない。また、直流電源装置51〜53には負荷41〜43がそれぞれ個別に接続されているが、直流電源装置51〜53の出力側を共通の引き通し線により並列接続し、この引き通し線に負荷を接続することも可能である。
次に、図5は本発明の第2実施形態を示す構成図である。図5において、51は単一の直流電源装置、あるいは、図1のように複数台の直流電源装置を並列接続した直流電源装置群を示している。なお、三相整流回路51a及び絶縁型DC/DCコンバータ51bの構成は図2と同様である。
また、61はバックアップ装置としての直流無停電電源装置であり、直流電力を双方向に変換・伝達可能なDC/DCコンバータ61bと、DC/DCコンバータ61bの非負荷側に接続されたバッテリー等の蓄電装置61cとを備えている。ここで、DC/DCコンバータ61bは絶縁機能の有無を問わず、蓄電装置61cに対する充放電制御機能を少なくとも備えていれば良い。
この第2実施形態では、図1に示したようなUPS2が設けられておらず、直流電源装置51は三相交流電源1に直接接続されている。
この第2実施形態において、三相交流電源1の健全時には、三相交流電源1による直流電源装置51の出力電力により負荷41に給電するとともに、上記出力電力の一部をDC/DCコンバータ61bが直流/直流変換して蓄電装置61cを充電する。また、三相交流電源1に停電や瞬低が発生した異常時には、蓄電装置61cが有する直流電力をDC/DCコンバータ61bにより直流/直流変換して負荷41に供給する。
直流無停電電源装置61は、単一の直流電源装置51に1:1で対応させて設けても良いし、複数台の直流電源装置が並列接続された直流電源装置群に対して1台または任意の複数台の直流無停電電源装置61を並列に接続しても良い。
この第2実施形態によれば、三相交流電源1の異常時においても直流無停電電源装置61によって負荷41への給電が可能であるため、直流電源装置51としては三相交流電源1の異常時における出力保持能力を備えていなくても良く、大容量のコンデンサを備える必要がない。
一方、図5の構成では、直流電源装置51の入力側にUPS2が存在しないため、直流電源装置51から発生する高調波電流を吸収できずに交流電源1側に流出するおそれがある。図6に示す第3実施形態は、この問題を解決するためのものである。
図6において、三相交流電源1には三相三巻線トランス70が接続されている。このトランス70は、入力側の巻線71がY(スターまたは星形)結線され、出力側の巻線72aがΔ(デルタまたは三角)結線、同じく巻線72bがY結線されたトランスであり、その出力側の巻線72a,72bにより各々30°の位相差を有する二系統の三相交流電圧を生成する。
Δ結線された巻線72aには、図5と同様に直流電源装置51が接続され、その出力側には直流無停電電源装置61及び負荷41が接続される。また、Y結線された巻線72bには直流電源装置52が接続され、その出力側には直流無停電電源装置62及び負荷42が接続される。
図7は、巻線72a,72bに三相整流回路51a,52aが接続されている場合の巻線72a,72bの出力電流、及び、巻線71の入力電流(巻線72a,72bの出力電流合成値)を示す波形図である。
図7から明らかなように、巻線71の入力電流はほぼ正弦波に近く、この波形は12相整流(あるいは12パルス整流)によって得られる電流波形として周知である。この場合、三相交流電源1側に小容量のフィルタ(図示せず)を設ければ、入力電流に含まれる高調波成分を許容限度内に抑制することができる。
ところで、仮に図2におけるコンデンサ207が、図3に示した脈動成分(入力周波数の6倍周波数の脈動成分)を平滑するのに十分な大容量である場合には、良く知られているように、三相整流回路51aの入力電流波形は、各相間の交流入力電圧のピーク付近にのみ電流が流れるようなピーク値の大きな波形となる。この場合、第3実施形態である図6,図7に示した方法を用いても入力電流歪の残留量が大きくなり、この歪を除去するには、大容量のフィルタを交流部分に設けることが必要になる。
すなわち、コンデンサ207の容量が小さくて済むことは、直流電源装置51内の直流部分の小型化のみならず、入力電流の高調波成分の抑制効果を高めて交流部分のフィルタの小型化に寄与できるという利点がある。
なお、図6の電源システムでは、三相三巻線トランス70を設けたことにより、一見、システム全体が大型化すると共にトランス70の損失が高効率化を阻害するように見える。しかし、この種のシステムでは、本来的に、高電圧を受電してUPSや直流電源装置の定格に適合した電圧に変換するトランスが必要であるから、このトランスの機能を三相三巻線トランス70に持たせれば部品の追加は不要であり、システム全体の大型化や損失の増加等の問題を回避することができる。
更に、図6において、電流等の歪を十分抑制するためには、巻線72a側の負荷41の消費電力と巻線72b側の負荷42の消費電力とがバランスしている必要がある。例えば、負荷41,42がデータセンタ内のサーバであった場合、その消費電力は各々の情報処理量に応じて時々刻々変化する。負荷が多数存在する場合には、自然にバランスするように負荷量(消費電力)を予め割り振っておくことも可能であるが、図6に示す如く共通の制御装置80を設けておき、負荷41,42の情報処理量が概ね等しくなるように負荷41,42を能動的に制御すれば、一層効果的に負荷量をバランスさせることができる。
なお、図6に示した直流無停電電源装置61,62の代わりに、三相交流電源1側に常時商用給電方式のUPSを設け、交流電源1の健全時はUPSの入出力側を直結し、停電時には蓄電装置に接続されたインバータを運転して負荷に給電する場合、UPSには高調波電流の除去機能がない。しかし、このような場合であっても、図6のように三相三巻線トランス70を用いて二系統の交流出力電流に所定の位相差を持たせることにより、交流電源1側に高調波電流が流出するのを防止することができる。
1:三相交流電源
2:無停電電源装置(UPS)
41〜43:負荷
51〜53:直流電源装置
51a,52a,53a:三相整流回路(AC/DCコンバータ)
51b,52b,53b:絶縁型DC/DCコンバータ
61,62:直流無停電電源装置
61b,62b:DC/DCコンバータ
61c,62c:蓄電装置
70:三相三巻線トランス
71,72a,72b:巻線
80:制御装置
201〜206,213〜216:ダイオード
207,218:コンデンサ
208〜211:半導体スイッチング素子
212:トランス
217:リアクトル

Claims (7)

  1. 三相交流電源から得た三相交流電圧を整流する三相整流回路と、前記三相整流回路の直流出力電圧をインバータ及び絶縁用のトランスを介し交流電圧に変換した後に整流して負荷へ供給する直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、からなる直流電源装置と、
    前記三相交流電源の異常時に前記直流電源装置の直流出力電圧を維持するためのバックアップ装置と、
    を備えた電源システムにおいて、
    前記三相整流回路の直流出力電圧の脈動成分の最低値に対して前記負荷が要求する所定の直流電圧が前記DC/DCコンバータから出力されるように前記トランスの変圧比を設定することを特徴とする電源システム。
  2. 請求項1に記載した電源システムにおいて、
    前記バックアップ装置が、
    前記三相交流電源と前記三相整流回路との間に接続され、前記三相交流電源の異常時に蓄電装置の直流電力を交流電力に変換して前記三相整流回路に供給する無停電電源装置であることを特徴とする電源システム。
  3. 請求項1に記載した電源システムにおいて、
    前記バックアップ装置が、
    前記直流電源装置と前記負荷との接続点に接続されて直流電力を双方向に変換・伝達可能なDC/DCコンバータと、当該DC/DCコンバータにより充放電制御される蓄電装置と、を備えた直流無停電電源装置であることを特徴とする電源システム。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した電源システムにおいて、
    前記直流電源装置と前記負荷との直列回路が、前記三相交流電源に対して複数、並列に接続されていることを特徴とする電源システム。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した電源システムにおいて、
    前記三相交流電源から、互いに位相のずれた複数の系統の三相交流電圧を生成する三相トランスを備え、各系統の三相交流電圧を、複数台の前記直流電源装置にそれぞれ入力することを特徴とする電源システム。
  6. 請求項5に記載した電源システムにおいて、
    前記複数の系統の三相交流電圧を、前記三相トランスの出力側のY結線された巻線の電圧とΔ結線された巻線の電圧とによって生成することを特徴とする電源システム。
  7. 請求項5または6に記載した電源システムにおいて、
    前記三相トランスの入力電流の歪が規定値以下となるように、前記直流電源装置にそれぞれ接続された負荷の消費電力のバランスを制御する手段を備えたことを特徴とする電源システム。
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