JP2017126878A - 映像切替装置及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】本願発明は、演出上見せたくない映像を隠すことができる映像切替装置を提供する。【解決手段】映像切替装置1は、HDRカメラで撮影された撮影映像をブロックに分割するブロック分割部10と、ブロック毎に映像レベルを算出する平均ブロックレベル算出部20と、映像レベルが基準映像レベル以上となるブロック数が基準ブロック数未満の場合、撮影映像を黒映像に切り替えると判定し、映像レベルが基準映像レベル以上となるブロック数が基準ブロック数以上の場合、黒映像を撮影映像に切り替えると判定する切替判定部40と、撮影映像を黒映像に切り替えると判定された場合、撮影映像を黒映像に切り替え、黒映像を撮影映像に切り替えると判定された場合、黒映像を撮影映像に切り替えるオーバーラップ切替部60とを備える。【選択図】図2

Description

本願発明は、視覚特性再現型の撮影カメラで撮影された撮影映像と、全画面を黒くした黒映像又は全画面を白くした白映像とを切り替える映像切替装置及びそのプログラムに関する。
近年、人間の視覚により忠実な映像を再現しようとする視覚特性再現型の映像システムが普及してきている。例えば、視覚特性再現型の映像システムとしては、HDR(ハイダイナミックレンジ)映像システムが知られている。このHDR映像システムは、人間の視覚特性に合わせて、ダイナミックレンジを拡張したものである(特許文献1参照)。これにより、HDR映像システムは、従来の映像システムでダイナミックレンジが狭いために白つぶれや黒つぶれが発生していた明部及び暗部のコントラストを、肉眼に近い形で再現できる。
特開2015−56807号公報
しかし、HDR映像システムは、裏を返せば、白つぶれや黒つぶれで隠されていた演出上見せたくない映像までもが見えてしまうという問題がある。以下、この問題を具体的に説明する。
例えば、ホール・会館等での客入れ公開番組では、図12(a)のように、暗闇に出演者が紛れており、番組開始に合わせてピンスポット照射により暗闇から出演者が登場する演出がよく行われている。
完全暗転が表現できるのはテレビ画面で視聴する場合であって、会場の観客には、図12(b)のように暗闇の中に出演者がうっすらと見えている。この理由として、会場の構造や安全確保上、現場を完全に暗転状態にすることが困難な点があげられる。さらに、人間の視覚特性が映像システムの撮像特性よりも優れているため、テレビ画面では完全暗転していても、肉眼では暗部も見えてしまう。
HDRカメラが登場し、人間の視覚特性に近い映像再現が可能になると、従来の映像システムで都合よく隠れていた演出上見せたくない映像が、テレビ画面でも見えてしまう。
そこで、本願発明は、演出上見せたくない映像を隠すことができる映像切替装置及びそのプログラムを提供することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本願発明に係る映像切替装置は、視覚特性再現型の撮影カメラで撮影された撮影映像と、全画面を黒くした黒映像とを切り替える映像切替装置であって、ブロック分割部と、映像レベル算出部と、切替判定部と、映像切替部と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、映像切替装置は、ブロック分割部によって、撮影映像を予め設定されたサイズのブロックに分割する。また、映像切替装置は、映像レベル算出部によって、ブロック毎に、撮影映像の明るさを表す映像レベルを算出する。そして、映像切替装置は、切替判定部によって、映像レベルが予め設定された基準映像レベル以上となるブロック数が予め設定された基準ブロック数未満の場合、撮影映像を前記黒映像に切り替えると判定し、映像レベルが前記基準映像レベル以上となるブロック数が基準ブロック数以上の場合、黒映像を前記撮影映像に切り替えると判定する。
このように、映像切替装置は、ブロックを用いて、画素のまとまりで映像レベル変化を判定するので、1画素などの極小局所的な映像レベルの変化による誤判定を防止できる。
映像切替装置は、映像切替部によって、撮影映像を黒映像に切り替えると判定された場合、予め設定された時間内で撮影映像を徐々に前記黒映像に切り替え、黒映像を撮影映像に切り替えると判定された場合、時間内に黒映像を徐々に撮影映像に切り替える。
このように、映像切替装置は、演出上見せたくない映像を隠すことができる。
また、前記した課題に鑑みて、視覚特性再現型の撮影カメラで撮影された撮影映像と、全画面を白くした白映像とを切り替える映像切替装置であって、ブロック分割部と、映像レベル算出部と、切替判定部と、映像切替部と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、映像切替装置は、ブロック分割部によって、撮影映像を予め設定されたサイズのブロックに分割する。また、映像切替装置は、映像レベル算出部によって、ブロック毎に、撮影映像の明るさを表す映像レベルを算出する。そして、映像切替装置は、切替判定部によって、映像レベルが予め設定された基準映像レベル未満となるブロック数が予め設定された基準ブロック数未満の場合、撮影映像を白映像に切り替えると判定し、映像レベルが基準映像レベル未満となるブロック数が基準ブロック数以上の場合、白映像を撮影映像に切り替えると判定する。
このように、映像切替装置は、ブロックを用いて、画素のまとまりで映像レベル変化を判定するので、1画素などの極小局所的な映像レベルの変化による誤判定を防止できる。
映像切替装置は、映像切替部によって、撮影映像を白映像に切り替えると判定された場合、予め設定された時間内で撮影映像を徐々に白映像に切り替え、白映像を撮影映像に切り替えると判定された場合、時間内に白映像を徐々に撮影映像に切り替える。
このように、映像切替装置は、演出上見せたくない映像を隠すことができる。
本願発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
本願発明に係る映像切替装置は、極小局所的な映像レベルの変化による誤判定を防止し、演出上見せたくない映像を隠すことができるので、視覚特性再現型の映像システムにおいて、演出効果の高い放送番組を制作することができる。
本願発明の第1実施形態に係る映像切替装置の概要図である。 図1の映像切替装置の構成を示すブロック図である。 ブロックに分割された撮影映像の説明図である。 図2の切替判定部による判定の説明図である。 図2の切替判定部による判定の説明図である。 図2の映像切替装置の動作を示すフローチャートである。 撮影画像の説明図である。 本願発明の第2実施形態に係る映像切替装置の構成を示すブロック図である。 図8の切替判定部による判定の説明図である。 図8の切替判定部による判定の説明図である。 図8の映像切替装置の動作を示すフローチャートである。 (a)は従来の撮影カメラの撮像特性の説明図であり、(b)はHDRカメラの撮像特性の説明図である。
以下、本願発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の手段及び同一の処理には同一の符号を付し、説明を省略した。
(第1実施形態)
[映像切替装置の概要]
図1を参照し、本願発明の第1実施形態に係る映像切替装置1の概要について説明する。
従来の撮影カメラでは、暗闇に紛れている出演者等が黒つぶれして映像に映ることはなかった。しかし、図1のHDRカメラ2(視覚特性再現型の撮影カメラ)では、その撮像特性により、暗闇に紛れている出演者等が映ってしまい、演出上好ましくない。
そこで、映像切替装置1は、HDRカメラ2で撮影された撮影映像と、全画面を黒くした黒映像とを切り替えるものである。
具体的には、映像切替装置1は、HDRカメラ2で撮影された撮影映像の映像レベルが低い場合、暗転状態であると判定して、撮影映像を黒映像に切り替えて出力する。
一方、映像切替装置1は、撮影映像の映像レベルが低くない場合、暗転状態でないと判定して、撮影映像をそのまま出力する。
この映像切替装置1が出力した映像は、図示を省略した放送設備を介して、視聴者のHDRディスプレイ3に送信される。このHDRディスプレイ3は、映像切替装置1から送信された映像を、人間に近い視覚特性で表示可能な視覚特性再現型のディスプレイである。
[映像切替装置の構成]
図2を参照し、映像切替装置1の構成について説明する(適宜図1参照)。
図2のように、映像切替装置1は、ブロック分割部10と、平均ブロックレベル算出部(映像レベル算出部)20と、切替条件設定部30と、切替判定部40と、黒信号発生部50と、オーバーラップ切替部(映像切替部)60と、切替指令部70とを備える。
ブロック分割部10は、HDRカメラ2から入力された撮影映像を予め設定されたサイズのブロックに分割するものである。本実施形態では、ブロック分割部10は、図3のように、撮影映像を構成する各画像(フレーム画像又はフィールド画像)を、任意の画素数(例えば、縦32画素×横32画素)の矩形ブロックに分割する。そして、ブロック分割部10は、ブロックに分割された撮影映像を平均ブロックレベル算出部20に出力する。
平均ブロックレベル算出部20は、ブロック分割部10で分割されたブロック毎に、撮影映像の明るさを表す映像レベルを算出するものである。本実施形態では、平均ブロックレベル算出部20は、映像レベルとして、各画像のブロック内で画素レベルの平均値を算出する。この画素レベルは、例えば、画素に付随するY信号(輝度信号)の値、又は、RGB信号の値である。そして、平均ブロックレベル算出部20は、各ブロックの映像レベルを切替判定部40に出力する。
切替条件設定部30は、後記する切替判定部40で用いる切替条件を予め設定するものである。本実施形態では、映像切替装置1の利用者が、図示を省略したキーボード、マウス等の入力手段を用いて、切替条件を切替条件設定部30に設定することとした。この切替条件には、映像を切り替える際、映像レベルの判定基準となる基準映像レベルと、ブロック数の判定基準となる基準ブロック数とが含まれる。そして、切替条件設定部30は、設定された切替条件を切替判定部40に出力する。
切替判定部40は、切替条件設定部30で設定された切替条件と、平均ブロックレベル算出部20から入力された映像レベルとに基づいて、映像の切替を判定するものである。
ここで、切替判定部40は、映像レベルが基準映像レベル以上となるブロック数が基準ブロック数未満の場合、撮影映像を黒映像に切り替えると判定する。
一方、切替判定部40は、映像レベルが基準映像レベル以上となるブロック数が基準ブロック数以上の場合、黒映像を撮影映像に切り替えると判定する。
例えば、映像レベルとして、各画素のY信号の値を用いると共に、切替条件として、基準映像レベルを10%、基準ブロック数を1個に設定したこととする。そして、図4のように、ピンスポット照明されずに出演者がうっすらと映っている撮影映像が入力された場合を考える。この場合、切替判定部40は、撮影画像全体が暗いので、映像レベルが10%以上となるブロック数が1個未満になり、撮影映像を黒映像に切り替えると判定する。
また、図5のように、出演者の頭部がピンスポット照明された撮影映像が入力された場合を考える。この場合、切替判定部40は、ピンスポット照明された頭部が含まれるブロックが明るいので、映像レベルが10%以上となるブロック数が1個以上になり、黒映像を撮影映像に切り替えると判定する。
その後、切替判定部40は、撮影映像から黒映像への切り替え、又は、黒映像から撮影映像への切り替えの何れかを示す判定結果を、オーバーラップ切替部60に出力する。
黒信号発生部50は、予め設定された映像レベルの黒映像(黒信号)を発生させるものである。ここで、黒信号発生部50は、HDRディスプレイ3の出力特性に個体差があることを考慮し、黒映像の映像レベルを任意に設定できることとした。例えば、黒映像の映像レベルは、0%、5%又は10%の何れかに設定できる。そして、黒信号発生部50は、発生させた黒映像をオーバーラップ切替部60に出力する。
オーバーラップ切替部60は、切替判定部40から入力された判定結果に従って、HDRカメラ2から入力された撮影映像と、黒信号発生部50から入力された黒映像とを切り替えるものである。
ここで、判定結果が撮影映像を黒映像に切り替えることを示す場合、オーバーラップ切替部60は、所定の時間内で撮影映像を黒映像に切り替える。
一方、判定結果が黒映像を撮影映像に切り替えることを示す場合、オーバーラップ切替部60は、所定の時間内で黒映像を撮影映像に切り替える。
具体的には、オーバーラップ切替部60は、オーバーラップ、フェード又はミックスと呼ばれる画像切替処理により撮影映像と黒映像とを徐々に切り替えて、外部(例えば、放送設備)に出力する。この画像切替処理は、例えば、下記のホームページに記載されているため、これ以上の説明を省略する。
“フェードインとフェードアウトの画像処理”、[online]、[平成27年12月10日検索]、インターネット〈URL:http://www.sm.rim.or.jp/~shishido/feed.html〉
このとき、映像を即座に切り替えると視聴者が違和感を感じる一方、ライトチェンジ等の演出を忠実に再現するため、切替時間を長くすればよいわけでもない。そこで、オーバーラップ切替部60は、徐々に映像を切り替えることが好ましい。具体的には、オーバーラップ切替部60は、1秒以内(例えば、数フレーム〜10フレーム)の短時間で映像を切り替える。
なお、この切替時間は、後記する切替指令部70で任意に設定可能である。
また、切替判定部40が誤判定を起こす可能性もある。そこで、オーバーラップ切替部60は、切替指令部70から切替指令が入力された場合、この切替指令に従って、判定結果が入力されたときと同様の手順で、撮影映像と黒映像を切り替えてもよい。この切替指令は、前記した判定結果よりも高い優先度で扱われ、撮影映像から黒映像への切り替え、又は、黒映像から撮影映像への切り替えの何れかを示す。
なお、切替判定部40及びオーバーラップ切替部60は、撮影映像に含まれる画像単位で処理を行うため、処理タイミングを同期させることが好ましい。例えば、切替判定部40及びオーバーラップ切替部60は、各フレーム画像に付加されたタイムコードを用いて、同期させることができる。
また、画像単位で切り替えの判定を行うため、同じ判定結果が連続して入力される場合がある。例えば、撮影映像を黒映像に切り替えを示す判定結果が連続して入力される場合がある。この場合、オーバーラップ切替部60は、画像切替処理を行わずに黒映像をそのまま出力する。
撮影映像から黒映像への切り替えを示す判定結果が連続して入力された場合も同様である。
また、撮影映像から黒映像への切り替え途中に、黒映像から撮影映像への切り替えを示す判定結果が入力される場合がある。この場合、オーバーラップ切替部60は、撮影映像から黒映像に切り替えている途中の画像に画像切替処理を施して、撮影映像に切り替えるとよい。
黒映像から撮影映像への切り替え途中に、撮影映像から黒映像への切り替えを示す判定結果が入力された場合も同様である。
切替指令部70は、オーバーラップ切替部60に切替指令を出力するものである。本実施形態では、映像切替装置1の利用者が、図示を省略したマウス、キーボード、フェーダ等の入力手段を用いて、切替指令を切替指令部70に入力することとした。また、映像切替装置1の利用者が、切替時間を切替指令部70に設定することもできる。
[映像切替装置の動作]
図6を参照し、映像切替装置1の動作について説明する(適宜図2参照)。
図6のように、映像切替装置1は、ブロック分割部10によって、HDRカメラ2から入力された撮影映像をブロックに分割する(ステップS1)。
映像切替装置1は、平均ブロックレベル算出部20によって、ブロック分割部10で分割されたブロック毎に映像レベルを算出する(ステップS2)。
映像切替装置1は、切替判定部40によって、映像レベルが基準映像レベル以上となるブロック数が、基準ブロック数未満であるか基準ブロック数以上であるかを判定する(ステップS3)。
基準ブロック数未満の場合、映像切替装置1は、オーバーラップ切替部60によって、画像切替処理を施して、撮影映像を黒映像に切り替える(ステップS4)。
基準ブロック数以上の場合、映像切替装置1は、オーバーラップ切替部60によって、画像切替処理を施して、黒映像を撮影映像に切り替える(ステップS5)。
本願発明の第1実施形態に係る映像切替装置1は、ブロック単位で映像レベルの算出及び切り替えの判定を行うため、HDRカメラ2の撮像素子に白傷があった場合でも、その白傷に対応した画素が含まれるブロックの映像レベルが低くなるので、撮影映像から黒映像に切り替えると正しく判定できる。
一方、画素単位で映像レベルの算出及び切り替えの判定を行うと、HDRカメラ2の撮像素子に白傷があった場合、その白傷に対応した画素が明るくなるので、撮影映像から黒映像への切り替えが行われないという誤判定が生じかねない。
このように、映像切替装置1は、1画素などの極小局所的な映像レベルの変化による誤判定を防止し、演出上見せたくない映像を隠すことができるので、HDR映像システムにおいて、演出効果の高い放送番組を制作することができる。
(第2実施形態)
[映像切替装置の概要]
図7を参照し、本願発明の第2実施形態に係る映像切替装置1Bの概要について、説明する(適宜図8参照)。
図7のように、白色の壁Wや白色の床Fの撮影スタジオに強い照明(不図示)を照らし、白色のトーンの違いにより生じる壁Wと床Fの境界Bを見えなくする演出が行われる場合がある(通称、「白飛ばし」)。これらの照明の一部は、通常、図示を省略した白い衝立(通称、「ローホリ隠し」)により、映像に映らないように隠されている。
従来の撮影カメラでは、強い照明光により白潰れするため、境界Bやローホリ隠しが映像に映ることはなかった。しかし、HDRカメラ2(図1)では、その撮像特性のために境界Bやローホリ隠しが映像に映ってしまい、演出上好ましくない。
そこで、映像切替装置1Bは、HDRカメラ2で撮影された撮影映像と、全画面を白くした白映像とを切り替えるものである。
[映像切替装置の構成]
図8を参照し、映像切替装置1Bの構成について、第1実施形態と異なる点を説明する(適宜図1参照)。
図8のように、映像切替装置1Bは、ブロック分割部10と、平均ブロックレベル算出部20と、切替条件設定部30と、切替判定部40Bと、オーバーラップ切替部(映像切替部)60Bと、切替指令部70と、白信号発生部80と、を備える。
切替判定部40Bは、切替条件設定部30で設定された切替条件と、平均ブロックレベル算出部20から入力された映像レベルとに基づいて、映像の切替を判定するものである。
ここで、切替判定部40Bは、映像レベルが基準映像レベル未満となるブロック数が基準ブロック数未満の場合、撮影映像を白映像に切り替えると判定する。
一方、切替判定部40Bは、映像レベルが基準映像レベル未満となるブロック数が基準ブロック数以上の場合、白映像を撮影映像に切り替えると判定する。
例えば、映像レベルとして、各画素のY信号の値を用いると共に、切替条件として、基準映像レベルを90%、基準ブロック数を1個に設定したこととする。そして、図9のように、出演者がいない撮影スタジオの撮影映像が入力された場合を考える。この場合、切替判定部40Bは、撮影画像全体が明るいので、映像レベルが90%未満となるブロック数が1個未満になり、撮影映像を白映像に切り替えると判定する。
また、図10のように、出演者が登場した撮影スタジオの撮影映像が入力された場合を考える。この場合、切替判定部40Bは、出演者が含まれるブロックが壁Wや床Fより暗いので、映像レベルが90%未満となるブロック数が1個以上になり、白映像を撮影映像に切り替えると判定する。
その後、切替判定部40Bは、撮影映像から白映像への切り替え、又は、白映像から撮影映像への切り替えの何れかを示す判定結果を、オーバーラップ切替部60Bに出力する。
オーバーラップ切替部60Bは、切替判定部40Bから入力された判定結果に従って、HDRカメラ2から入力された撮影映像と、白信号発生部80から入力された白映像とを切り替えるものである。
ここで、判定結果が撮影映像を白映像に切り替えることを示す場合、オーバーラップ切替部60Bは、所定の時間内で撮影映像を白映像に切り替える。
一方、判定結果が白映像を撮影映像に切り替えることを示す場合、オーバーラップ切替部60Bは、所定の時間内で白映像を撮影映像に切り替える。
なお、オーバーラップ切替部60Bは、第1実施形態と同様の画像切替処理を行うため、これ以上の説明を省略する。
白信号発生部80は、予め設定された映像レベルの白映像(白信号)を生成するものである。ここで、白信号発生部80は、各HDRディスプレイ3の出力特性に個体差がある場合を考慮し、白映像の映像レベルを設定できることとした。例えば、白映像の映像レベルは、90%、95%又は100%の何れかに設定できる。そして、白信号発生部80は、生成した白映像をオーバーラップ切替部60Bに出力する。
[映像切替装置の動作]
図11を参照し、映像切替装置1Bの動作について、第1実施形態と異なる点を説明する(適宜図8参照)。
映像切替装置1Bは、切替判定部40Bによって、映像レベルが基準映像レベル未満となるブロック数が、基準ブロック数未満であるか基準ブロック数以上であるかを判定する(ステップS6)。
基準ブロック数未満の場合、映像切替装置1Bは、オーバーラップ切替部60Bによって、画像切替処理を施して、撮影映像を白映像に切り替える(ステップS7)。
基準ブロック数以上の場合、映像切替装置1Bは、オーバーラップ切替部60Bによって、画像切替処理を施して、白映像を撮影映像に切り替える(ステップS8)。
本願発明の第2実施形態に係る映像切替装置1Bは、ブロック単位で映像レベルの算出及び切り替えの判定を行うため、HDRカメラ2の撮像素子に黒傷があった場合でも、その黒傷に対応した画素が含まれるブロックの映像レベルが高くなるので、撮影映像から白映像に切り替えると正しく判定できる。
一方、画素単位で映像レベルの算出及び切り替えの判定を行うと、HDRカメラ2の撮像素子に黒傷があった場合、その黒傷に対応した画素が暗くなるので、撮影映像から白映像への切り替えが行われないという誤判定が生じかねない。
このように、映像切替装置1Bは、1画素などの極小局所的な映像レベルの変化による誤判定を防止し、演出上見せたくない映像を隠すことができるので、HDR映像システムにおいて、演出効果の高い放送番組を制作することができる。
前記した各実施形態では、ブロックのサイズが縦32画素×横32画素であることとして説明したが、本願発明は、これに限定されない。つまり、ブロックは、撮影映像と同じサイズ又はそれ以下のサイズであればよい。
前記した各実施形態では、映像切替装置の映像を放送設備に出力することとして説明したが、本願発明は、これに限定されない。例えば、映像切替装置を各家庭のテレビ受信機に内蔵又は外付けしてもよい。
前記した各実施形態では、映像切替装置が、黒映像又は白映像の何れか一方に切り替えることとして説明したが、黒映像及び白映像の両方に切り替えてもよい。つまり、映像切替装置は、暗闇に紛れている出演者が映ってしまう場合、黒映像に切り替えると共に、ローホリ隠しが映ってしまう場合、白映像に切り替える。
前記した各実施形態では、映像切替装置を独立したハードウェアとして説明したが、本願発明は、これに限定されない。例えば、コンピュータが備えるCPU、メモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を、映像切替装置として協調動作させる映像切替プログラムで実現することもできる。このプログラムは、通信回線を介して配布してもよく、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記録媒体に書き込んで配布してもよい。
1,1B 映像切替装置
2 HDRカメラ(視覚特性再現型の撮影カメラ)
3 HDRディスプレイ
10 ブロック分割部
20 平均ブロックレベル算出部(映像レベル算出部)
30 切替条件設定部
40,40B 切替判定部
50 黒信号発生部
60,60B オーバーラップ切替部(映像切替部)
70 切替指令部
80 白信号発生部

Claims (5)

  1. 視覚特性再現型の撮影カメラで撮影された撮影映像と、全画面を黒くした黒映像とを切り替える映像切替装置であって、
    前記撮影映像を予め設定されたサイズのブロックに分割するブロック分割部と、
    前記ブロック毎に、前記撮影映像の明るさを表す映像レベルを算出する映像レベル算出部と、
    前記映像レベルが予め設定された基準映像レベル以上となるブロック数が予め設定された基準ブロック数未満の場合、前記撮影映像を前記黒映像に切り替えると判定し、前記映像レベルが前記基準映像レベル以上となるブロック数が前記基準ブロック数以上の場合、前記黒映像を前記撮影映像に切り替えると判定する切替判定部と、
    前記撮影映像を前記黒映像に切り替えると判定された場合、予め設定された時間内で前記撮影映像を徐々に前記黒映像に切り替え、前記黒映像を前記撮影映像に切り替えると判定された場合、前記時間内に前記黒映像を徐々に前記撮影映像に切り替える映像切替部と、
    を備えることを特徴とする映像切替装置。
  2. 視覚特性再現型の撮影カメラで撮影された撮影映像と、全画面を白くした白映像とを切り替える映像切替装置であって、
    前記撮影映像を予め設定されたサイズのブロックに分割するブロック分割部と、
    前記ブロック毎に、前記撮影映像の明るさを表す映像レベルを算出する映像レベル算出部と、
    前記映像レベルが予め設定された基準映像レベル未満となるブロック数が予め設定された基準ブロック数未満の場合、前記撮影映像を前記白映像に切り替えると判定し、前記映像レベルが前記基準映像レベル未満となるブロック数が前記基準ブロック数以上の場合、前記白映像を前記撮影映像に切り替えると判定する切替判定部と、
    前記撮影映像を前記白映像に切り替えると判定された場合、予め設定された時間内で前記撮影映像を徐々に前記白映像に切り替え、前記白映像を前記撮影映像に切り替えると判定された場合、前記時間内に前記白映像を徐々に前記撮影映像に切り替える映像切替部と、
    を備えることを特徴とする映像切替装置。
  3. 前記ブロック分割部は、前記視覚特性再現型の撮影カメラとしてのHDRカメラで撮影された撮影映像を前記ブロックに分割することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の映像切替装置。
  4. 前記映像レベル算出部は、前記映像レベルとして、前記ブロック内で画素レベルの平均値を算出することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の映像切替装置。
  5. コンピュータを、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の映像切替装置として機能させるための映像切替プログラム。
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