JP2017125874A - 光コネクタ構造の損傷予防システム - Google Patents

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Abstract

【課題】光コネクタ内における光ファイバ心線のジャケットの炭化焼損を未然に防止する損傷予防システムを提供する。【解決手段】損傷予防システムSは、光コネクタ20内に、光ファイバ心線10のジャケット12の温度を検知するジャケット温度検知手段25を設け、ジャケット温度検知手段25で検知したジャケット温度と周辺温度検知手段26で検知した周辺温度との温度差に基づいて、データベース28aからその温度差に対応する伝搬光強度と寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報を読み取ると共に、その情報に基づいて伝搬光強度検知手段27で検知した伝搬光強度での寿命パラメータを求め、その求めた寿命パラメータが所定のジャケット劣化認定条件を満たすときに所定の損傷予防措置を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、光コネクタ構造の損傷予防システム、損傷予防方法、及び損傷予防制御用のコンピュータプログラムに関する。
レーザ加工機等におけるレーザ光伝送用の光ファイバケーブルとして、光ファイバ心線の入射端部及び出射端部のそれぞれに光コネクタが設けられたものが使用されている。このような光ファイバケーブルでは、入射端部側の光コネクタ内において、軸ずれ等のために光ファイバのコアに入射されなかったレーザ光の漏れ光に起因して、また、出射端部側の光コネクタ内において、レーザ光照射対象からの反射光に起因して、光ファイバ心線のジャケットが炭化焼損し、そのために光ファイバも破断するといった損傷が生じる虞がある。そこで、かかる損傷を防止する手段として、特許文献1には、光コネクタ内の空間にレーザ光や反射光を検知するための光センサが設けられ、その光センサがインターロック回路に接続された光コネクタ構造が開示されている。
特表2015−505969号公報
漏れ光や反射光の強度が過大である場合、ジャケットは、それらが伝搬すると同時に急激に高温に達して瞬時に炭化焼損する。一方、漏れ光や反射光の強度がそれ程高くない場合、ジャケットは、漏れ光や反射光の伝搬光量に応じて僅かに温度が上昇することはあっても、それらが伝搬して瞬時に炭化焼損することはない。しかしながら、この場合、漏れ光や反射光の伝搬時間の積算時間が長くなると、ジャケットは、突然、急激に高温に達して炭化焼損するという現象が確認されている。特許文献1に開示された光コネクタ内の空間に設けられた光センサでは、かかるジャケットの炭化焼損を未然に防止することはできない。
本発明の課題は、光コネクタ内における光ファイバ心線のジャケットの炭化焼損を未然に防止することである。
本発明は、光ファイバ及びそれを被覆するジャケットを有する光ファイバ心線と、前記光ファイバ心線の端部に設けられた光コネクタと、前記光コネクタ内における前記光ファイバ心線のジャケット温度を検知するジャケット温度検知手段とを含む光コネクタ構造の損傷予防システムであって、基準温度となる周辺温度を検知する周辺温度検知手段と、前記ジャケットを伝搬する伝搬光の強度を検知する伝搬光強度検知手段と、ジャケット温度と周辺温度との温度差に基づいて設定される伝搬光強度と光の伝搬により劣化する前記ジャケットの所定の寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報が保存されたデータベースと、前記ジャケット温度検知手段で検知したジャケット温度と前記周辺温度検知手段で検知した周辺温度との温度差に基づいて、前記データベースからその温度差に対応する伝搬光強度と寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報を読み取ると共に、その情報に基づいて前記伝搬光強度検知手段で検知した伝搬光強度での寿命パラメータを求め、その求めた寿命パラメータが所定のジャケット劣化認定条件を満たすときに所定の損傷予防措置を行う損傷予防手段とを備える。
本発明は、光ファイバ及びそれを被覆するジャケットを有する光ファイバ心線と、前記光ファイバ心線の端部に設けられた光コネクタと、前記光コネクタ内における前記光ファイバ心線のジャケット温度を検知するジャケット温度検知手段とを含む光コネクタ構造の損傷予防方法であって、基準温度となる周辺温度を検知する周辺温度検知手段、前記ジャケットを伝搬する伝搬光の強度を検知する伝搬光強度検知手段、及びジャケット温度と周辺温度との温度差に基づいて設定される伝搬光強度と光の伝搬により劣化する前記ジャケットの所定の寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報が保存されたデータベースが設けられており、前記ジャケット温度検知手段で検知したジャケット温度と前記周辺温度検知手段で検知した周辺温度との温度差に基づいて、前記データベースからその温度差に対応する伝搬光強度と寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報を読み取ると共に、その情報に基づいて前記伝搬光強度検知手段で検知した伝搬光強度での寿命パラメータを求め、その求めた寿命パラメータが所定のジャケット劣化認定条件を満たすときに所定の損傷予防措置を行うものである。
本発明は、光ファイバ及びそれを被覆するジャケットを有する光ファイバ心線と、前記光ファイバ心線の端部に設けられた光コネクタと、前記光コネクタ内における前記光ファイバ心線のジャケット温度を検知するジャケット温度検知手段とを含む光コネクタ構造の損傷予防に用いられるコンピュータプログラムであって、基準温度となる周辺温度を検知する周辺温度検知手段、前記ジャケットを伝搬する伝搬光の強度を検知する伝搬光強度検知手段、及びジャケット温度と周辺温度との温度差に基づいて設定される伝搬光強度と光の伝搬により劣化する前記ジャケットの所定の寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報が保存されたデータベースと共に設けられた損傷予防制御用のコンピュータに、前記ジャケット温度検知手段からジャケット温度の情報を取得する手順と、前記周辺温度検知手段から周辺温度の情報を取得する手順と、前記伝搬光強度検知手段から伝搬光強度の情報を取得する手順と、前記ジャケット温度検知手段からのジャケット温度と前記周辺温度検知手段からの周辺温度との温度差に基づいて、前記データベースからその温度差に対応する伝搬光強度と寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報を読み取る手順と、前記データベースからの情報に基づいて前記伝搬光強度検知手段で検知した伝搬光強度での寿命パラメータを求める手順と、前記求めた寿命パラメータが所定のジャケット劣化認定条件を満たすときに所定の損傷予防措置を行う手順とを実行させるものである。
本発明によれば、ジャケットの劣化度を表す寿命パラメータが所定のジャケット劣化認定条件を満たすときに所定の損傷予防措置を行う、つまり、伝搬光の伝搬によるジャケットの劣化の蓄積を考慮して損傷予防措置を行うので、光コネクタ内における光ファイバ心線のジャケットの炭化焼損を未然に防止することができる。
実施形態1に係る損傷予防システムの概略構成を示す縦断面図である。 光ファイバ心線を示す斜視図である。 温度差がΔT℃の場合における伝搬光強度と寿命との関係を示すグラフである。 温度差がΔT℃の場合における伝搬光強度と寿命との関係を示すグラフである。 損傷予防制御用のコンピュータプログラムに従った情報処理のフローチャートである。 実施形態2に係る損傷予防システムにおける伝搬光強度センサの設置構造を示す縦断面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る損傷予防システムSを示す。
実施形態1に係る損傷予防システムSは、レーザ加工機等におけるレーザ光伝送用の光ファイバケーブルの入射端部及び/又は出射端部の光コネクタ構造Cを包含して構成されるものである。
光コネクタ構造Cは、光ファイバ心線10とその端部に設けられた光コネクタ20とを含む。
図2は光ファイバ心線10を示す。
光ファイバ心線10は、光ファイバ11とそれを被覆するジャケット12とを有する。光ファイバ心線10の外径は例えば1.3mmである。
光ファイバ11は、相対的に高屈折率なコア11aとそれを被覆する相対的に低屈折率のクラッド11bとを有する。光ファイバ11は、例えば、コア11aが純粋石英で形成されており、クラッド11bが屈折率を低下させるドーパントがドープされた石英で形成されている。光ファイバ11の外径は例えば500μmである。コア11aの直径は例えば100μmである。コア11aの開口数(NA)は例えば0.20である。なお、光ファイバ11は、クラッド11bの外側を更に被覆するサポート層を有していてもよい。
ジャケット12は、紫外線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂等で形成された単一層で構成されていてもよく、また、例えばシリコーン樹脂の内側バッファ層とそれを被覆するナイロン樹脂或いはフッ素樹脂の外側被覆層との二層で構成されていてもよい。
光コネクタ20内に位置する光ファイバ心線10の端部は、先端側のファイバ露出部分10aと、そのファイバ露出部分10aの後方側のジャケット12で被覆されたジャケット被覆部分10bとを含む。
ファイバ露出部分10aは、ジャケット12で被覆されずに光ファイバ11が突出するように露出しており、その露出した光ファイバ11の外周面にモードストリッパ13が設けられている。ここで、モードストリッパ13とは、光ファイバ11のクラッド11bを伝搬する光を光ファイバ11外に放出するための加工形状を意味する。モードストリッパ13は、例えば光ファイバ11の外周面にエッチング処理を施すことによって形成することができる。なお、光ファイバ11がサポート層を有する場合には、サポート層を含めてモードストリッパ13の加工を行なう。
光コネクタ20は、筒状部材により構成されたコネクタ本体21を有する。コネクタ本体21の内部には、中間部に長さ方向に延びるように形成された内径の大きいファイバ収容空間21aが設けられ、且つその後方に連続して形成された内径の小さい心線嵌入部21bが設けられている。また、コネクタ本体21の内部のファイバ収容空間21aの先端側には、ファイバ収容空間21aに連続するように形成されたブロック収容空間21cが設けられている。ファイバ収容空間21aの先端部には環状の封止部材22が内嵌めされており、その封止部材22の開口には円筒状のファイバ保持部材23が内嵌めされている。コネクタ本体21のファイバ収容空間21aの外側には、ファイバ収容空間21aを囲うように形成された冷却水路(不図示)が設けられている。また、コネクタ本体21におけるファイバ収容空間21aを形成する内壁は、光を散乱させるように粗面に形成されていてもよい。ブロック収容空間21cには石英ブロック24が収容されている。
光コネクタ構造Cでは、光ファイバ心線10の端部が光コネクタ20の後方から挿通され、そして、ファイバ露出部分10aの先端部がファイバ保持部材23に内嵌めされて保持され、また、ファイバ露出部分10aの残りの部分がファイバ収容空間21aを長さ方向に延び、更に、ジャケット被覆部分10bが心線嵌入部21bに内嵌めされて保持されている。ファイバ保持部材23から露出したファイバ露出部分10aの先端はブロック収容空間21cに収容された石英ブロック24に融着接続されている。ジャケット被覆部分10bのジャケット12の端面はファイバ収容空間21aに露出している。
コネクタ本体21の後方側には、ジャケット温度センサ25(ジャケット温度検知手段)、周辺温度センサ26(周辺温度検知手段)、及び伝搬光強度センサ27(伝搬光強度検知手段)が設けられている。
ジャケット温度センサ25は、その検知面が光ファイバ心線10におけるジャケット被覆部分10bのジャケット12の外周面に当接するように設けられており、そのジャケット温度を検知する。なお、ジャケット温度センサ25は、ジャケット12の外周面から離間し、空間を介してジャケット12の外周面に近接するように設けられていてもよい。ジャケット温度センサ25は、ジャケット被覆部分10bのジャケット12の端面の位置から近い位置に設けられていることが好ましい。ジャケット被覆部分10bのジャケット12の端面の位置から、ジャケット温度センサ25の検知面の中心位置までの距離は、好ましくは20mm以下、より好ましくは10mm以下である。
周辺温度センサ26は、その検知面がコネクタ本体21に当接するように設けられており、そのコネクタ本体21の温度を、ジャケット温度センサ25で検知するジャケット温度に対する基準温度としての周辺温度を検知する。周辺温度センサ26は、後述の漏れ光や反射光によって加熱されるのを回避する観点から、ジャケット温度センサ25から離れて設けられていることが好ましい。周辺温度センサ26のジャケット温度センサ25からの距離は、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上である。一方、周辺温度センサ26は、同様に漏れ光や反射光によって加熱されるのを回避する観点から、強制的に冷却している冷却水路に近接して設けられていることが好ましい。周辺温度センサ26の冷却水路からの距離は、好ましくは20mm以下、より好ましくは10mm以下である。なお、周辺温度センサ26は、光コネクタ20の内部の空間の温度を周辺温度として検知するように設けられていてもよい。また、周辺温度センサ26は、ジャケット温度センサ25とは異なり、放射されたレーザ光によって加熱され難い場所に設けられていることが好ましいので、光コネクタ20の外部に設けられ、光コネクタ20の外部の雰囲気温度をジャケット温度センサ25で検知するジャケット温度に対する基準温度としての周辺温度を検知する構成であってもよい。
伝搬光強度センサ27は、例えばフォトダイオード(PD)で構成され、その検知面が光ファイバ心線10におけるジャケット被覆部分10bのジャケット12の外周面に当接するように設けられており、その伝搬光強度を検知する。なお、伝搬光強度センサ27は、ジャケット12の外周面から離間し、空間を介してジャケット12の外周面に近接するように設けられていてもよい。
伝搬光強度センサ27は、漏れ光や反射光が伝搬する部分であれば、光コネクタ20の内部におけるジャケット被覆部分10bの沿面のどこに設けられていてもよい。このように伝搬光強度センサ27が光コネクタ20の内部に設けられていることにより、漏れ光や反射光の減衰が少ない間に、それらの光強度を測定することができる。伝搬光強度センサ27は、漏れ光や反射光によって加熱されて測定誤差を生じるのを回避する観点から、ジャケット被覆部分10bのジャケット12の端面から離れて設けられていることが好ましい。伝搬光強度センサ27の検知面の中心位置のジャケット被覆部分10bのジャケット12の端面の位置からの距離は、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上である。一方、伝搬光強度センサ27は、同様に漏れ光や反射光によって加熱されて測定誤差を生じるのを回避する観点から、強制的に冷却している冷却水路に近接して設けられていることが好ましい。伝搬光強度センサ27の冷却水路からの距離は、好ましくは20mm以下、より好ましくは10mm以下である。伝搬光強度センサ27が冷却水路に近接して設けられていれば、伝搬光強度センサ27が循環する冷却水により一定温度に冷却されるため、漏れ光や反射光によって加熱されて測定誤差を生じるのを抑え、安定した伝搬光の強度測定を行うことができる。
なお、伝搬光強度センサ27は、光コネクタ20の外部に設けられていてもよい。伝搬光強度センサ27が光コネクタ20の外部に設けられていれば、漏れ光や反射光によって加熱されて測定誤差を生じることもなく、安定した伝搬光の強度測定を行うことができる。この場合、伝搬光強度センサ27は、ジャケット12を伝搬する漏れ光や反射光を検知することができる位置であれば、光コネクタ20の外部におけるどこに設けられていてもよく、例えば、光コネクタ20に隣接位置やレーザ光伝送用の光ファイバケーブルの長さ方向の途中位置等に設けられていてもよい。
実施形態1に係る損傷予防システムSは損傷予防制御部28を含む。
損傷予防制御部28は、データベース28aと損傷予防手段を構成する情報処理部28bとを備える。また、損傷予防制御部28には、ジャケット温度センサ25、周辺温度センサ26、及び伝搬光強度センサ27の駆動回路、並びにそれらからのアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換回路が設けられている(図示せず)。この損傷予防制御部28は、光コネクタ20の外部に設けられていてもよく、また、コンパクト化の観点からは、光コネクタ20の内部に設けられていてもよい。
実施形態1では、ジャケット12の炭化焼損が生じるまでの残存した寿命(推定値)が寿命パラメータに設定されており、そして、データベース28aには、伝搬光強度と残存した寿命との関係に関連づけられた情報が保存されている。
具体的には、光ファイバ心線10のジャケット12に光源のレーザ発振器からレーザ光の出力を開始してから炭化焼損が生じるまでの寿命を測定する予備実験を、環境条件及び伝搬光強度条件を変更して多数実施する。伝搬光強度と寿命との関係は、ジャケット温度と周辺温度との温度差、つまり、ジャケット温度の温度上昇に対する高い依存性が認められることから、それらの実験結果に基づいて、ジャケット温度と周辺温度との温度差毎に、つまり、それらの温度差が同一である場合について、伝搬光強度と寿命との関係を調べ、それを近似式で表す。例えば、温度差がΔT℃の場合には、図3Aに示すような伝搬光強度と寿命との関係の寿命曲線が得られ、温度差がΔT℃の場合には、図3Aに示すのとは異なり、図3Bに示すような伝搬光強度と寿命との関係の寿命曲線が得られ、それぞれ近似式F(x),F(x)で表される。従って、データベース28aには、伝搬光強度と寿命との関係に関連づけられた情報として、ジャケット温度と周辺温度との温度差に対応した伝搬光強度と寿命との関係の寿命曲線の近似式F(x)の情報が保存されている。
情報処理部28bは、損傷予防制御用のコンピュータ(演算処理回路)で構成されており、ジャケット温度センサ25、周辺温度センサ26、伝搬光強度センサ27、及びデータベース28a、並びに図示しない光源にそれぞれ電気的に接続されている。
情報処理部28bは、以下の損傷予防制御用のコンピュータプログラムがインストールされており、それに従った情報処理を実行するように構成されている。つまり、損傷予防制御用のコンピュータプログラムは、情報処理部28bを構成する損傷予防制御用のコンピュータに、
ジャケット温度センサ25からジャケット温度の情報を取得する手順1と、
周辺温度センサ26から周辺温度の情報を取得する手順2と、
伝搬光強度センサ27から伝搬光強度の情報を取得する手順3と、
手順1で取得したジャケット温度センサ25からのジャケット温度と手順2で取得した周辺温度センサ26からの周辺温度との温度差を計算する手順4と、
手順4で計算した温度差に基づいて、データベース28aからその温度差に対応する伝搬光強度と寿命との関係に関連づけられた情報としての近似式の情報を読み取る手順5と、
手順5でデータベース28aから読み取った近似式の情報に基づいて、その近似式に手順3で取得した伝搬光強度センサ27からの伝搬光強度を代入して計算することにより寿命を求める手順6と、
手順6で求めた寿命が所定のジャケット劣化認定条件を満たすときに光源の出力を停止する手順7と、
データベース28aの近似式の情報を、ジャケット12の寿命が劣化分だけ減じられるように書き換えた後に手順1に戻る手順8と、
を実行させる。
この損傷予防制御用のコンピュータプログラムは、これを記録したCD−ROMやDVD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体としてのみならず、ネットワーク等を通じてプログラム自体も独立した取引対象となり得る。
次に、情報処理部28bによるこの損傷予防制御用のコンピュータプログラムに従った情報処理を、図4に示すフローチャートに基づいてより具体的に説明する。
情報処理は、光源からのレーザ光の出力が開始されると同時にスタートし、スタート後のステップS1では、ジャケット温度センサ25からジャケット温度の情報を取得し、続くステップS2に進む。
ステップS2では、周辺温度センサ26から周辺温度の情報を取得し、続くステップS3に進む。
ステップS3では、伝搬光強度センサ27から伝搬光強度Xの情報を取得し、続くステップS4に進む。なお、このとき、伝搬光強度センサ27からの検知情報に比例定数αを乗じて補正してもよい。ジャケット12は先端部分(剥き際、図1の10aと10bの境界)で伝搬光強度が最も強く劣化が早いが、この先端部分から伝搬光強度センサ27までの伝搬距離の間に伝搬光は減衰し、先端部分の伝搬光強度を推定することができない。そこで先端部分の伝搬光強度を推定するために、ジャケット材料及び構造、伝搬距離などを考慮した比例定数αを使用する。
ステップS4では、ジャケット温度センサ25からのジャケット温度と周辺温度センサ26からの周辺温度との温度差ΔTを計算し、続くステップS5に進む。
ステップS5では、ジャケット温度センサ25からのジャケット温度と周辺温度センサ26からの周辺温度との温度差ΔTに基づいて、データベース28aからその温度差ΔTに対応する伝搬光強度と寿命との関係の近似式F(x)の情報を読み取り、続くステップS6に進む。
ここで、このステップS5において、例えば、温度差がΔT℃の場合には、図3Aに示す伝搬光強度と寿命との関係の寿命曲線の近似式F(x)の情報を読み取り、また、温度差がΔT℃の場合には、図3Bに示す伝搬光強度と寿命との関係の寿命曲線の近似式F(x)の情報を読み取る。なお、データベース28aに温度差ΔTに対応する近似式F(x)の情報が存在しない場合には、ΔTに最も近い温度差に対応する近似式F(x)を読み取る。また場合によりΔTを挟む上下の2つの近似式FΔT+δT(x)、及びFΔT−δT(x)を読み取り、補間して近似式を求めてもよい。
ステップS6では、データベース28aから読み取った近似式F(x)の情報に基づいて、その近似式F(x)に伝搬光強度センサ27からの伝搬光強度Xを代入して計算することにより残存する寿命Yを求め、続くステップS7に進む。
ここで、このステップS6において、例えば、温度差がΔT℃の場合には、図3Aに示す伝搬光強度と寿命との関係の近似式F(x)に、伝搬光強度センサ27からの伝搬光強度Xを代入して計算することにより残存する寿命Yを求め、また、温度差がΔT℃の場合には、図3Bに示す伝搬光強度と寿命との関係の近似式F(x)に、伝搬光強度センサ27からの伝搬光強度Xを代入して計算することにより残存する寿命Yを求める。
ステップS7では、ジャケット劣化認定条件として、求めた残存する寿命Yが予め設定された所定の閾値β以下なのか(又は閾値βよりも小さいのか)、すなわち、残存する寿命Yから閾値βを減じた値が0以下なのか(又は0よりも小さいのか)を判断し、YESの場合はステップS9に進んで、所定の損傷予防措置として光源の出力を停止してエンドとし、NOの場合は続くステップS8に進む。
ここで、閾値βは、損傷予防措置として光源の出力を停止する際の基準となるジャケット12の残存寿命であり、任意に設定することができる。
ステップS8では、データベース28aの近似式F(x)の情報を、ジャケット12の寿命が、その劣化分の時間だけ減じられるように書き換えた後にステップS1に戻る。
ここで、このステップS8において、データベース28aに保存されている全ての近似式F(x)の情報について、その伝搬光の伝搬時間Δt(前回のステップS8から今回のステップS8までのインターバル)を減じた寿命曲線の新F(x)に書き換える(新F(x)=F(x)−Δt)。例えば、図3Aに示す伝搬光強度と寿命との関係の近似式F(x)を新F(x)に書き換え(新F(x)=F(x)−Δt)、図3Bに示す伝搬光強度と寿命との関係の近似式F(x)を新F(x)に書き換える(新F(x)=F(x)−Δt)。
なお、この情報処理は、損傷予防制御部28による光源の出力が停止となったときにエンドとなるが、そのとき、データベース28aには、その前の最後のステップS8で書き換えられた近似式F(x)の情報が残ることになる。そして、次回、損傷予防制御部28がオンになった後、最初にステップS5でデータベース28aから読み取る近似式F(x)の情報は、その前回の最後のステップS8で書き換えられた近似式F(x)の情報となる。従って、ステップS5でデータベース28aから読み取られる近似式F(x)の情報は、常に、伝搬光の伝搬によるジャケット12の劣化の蓄積が考慮されて書き換えられた最新の近似式F(x)となる。従って、複数の光ファイバケーブルを付け替えて使用するレーザ加工装置にこの実施形態1に係る損傷予防システムSを導入する場合、データベース28aには、光ファイバケーブル毎の近似式F(x)の情報が保存され、各光ファイバケーブルとそれに対応する近似式F(x)の情報とが1対1に管理される。このとき、コネクタ部分に個体識別手段を設け、コネクタを接続時にレセプタクルなどの嵌合部分で識別番号を読み取ることにより光ファイバケーブルの識別を行うことができる。個体識別手段は、特に限定されるものではないが、例えば、RFタグや内蔵ICチップなどが使用可能である。また、この実施形態1に係る損傷予防システムSの導入により、光源のレーザ発振器の出力制御も容易になる。
以上の構成の実施形態1に係る損傷予防システムSにおいて、光源からのレーザ光の出力を開始すると、入射端部側では、石英ブロック24を介して入射した光は、主には光ファイバ11のコア11aに入射して伝送される。しかしながら、入射端部側の光コネクタ20内においては、光源からのレーザ光のうち軸ずれ等のために光ファイバ11の開口数(NA)を越えてコア11aに入射されない漏れ光がクラッド11bに入射することがあり、また、出射端部側の光コネクタ20内においては、同様に、レーザ光照射対象からの反射光がクラッド11bに入射することがある。これらのクラッド11bに入射するクラッドモード伝搬光は、クラッド11bと空気との界面で反射を繰り返してクラッド11b中を伝搬する。そして、このクラッドモード伝搬光は、多くがモードストリッパ13を介して除去されるものの、その一部がクラッド11bを伝搬した後にジャケット12に漏れて伝搬光の一部となる。また、モードストリッパ13で除去されたクラッドモード伝搬光について、その一部は、光コネクタ20内のファイバ収容空間21aの内壁で反射し、再度、光ファイバ11に結合してクラッドモード伝搬光となった後、ジャケット12に漏れて伝搬光の一部となる。更に、別の一部は、光コネクタ20内のファイバ収容空間21aの内壁で反射し、直接ジャケット12に結合して伝搬光の一部となる。
ところで、この伝搬光の伝搬時間の積算時間が長くなると、ジャケットは、突然、急激に高温に達して炭化焼損するという現象が確認されている。この理由については次のように考えられる。通常、ジャケットを形成する有機材料には、伝搬するレーザ光の波長に対して比較的透過率の高いものが選定され、その有機材料において光吸収が生じる波長は、伝搬するレーザ光の波長から短波長側に隔たったものとなる。しかしながら、この有機材料のジャケットにレーザ光が伝搬し続けると、その有機材料において光吸収が生じる波長が次第に長波長側にシフトする。そして、それが伝搬するレーザ光の波長までシフトすると、急激に光吸収、発熱、及び炭化(着色)が起こり、その後、光吸収、発熱、及び炭化(着色)が繰り返されて雪崩現象的にジャケットの炭化損傷が起こることが想像される。そのため特許文献1に開示された光コネクタ内の空間に設けられた光センサでは、かかるジャケットの炭化焼損を未然に防止することはできない。
これに対し、実施形態1に係る損傷予防システムSによれば、ジャケット12の劣化度を表す炭化焼損が生じるまでの残存する寿命が寿命パラメータに設定され、求めた残存する寿命Yが予め設定された所定の閾値βよりも小さいのか(又は閾値β以下なのか)のジャケット劣化認定条件が満たされたときに所定の損傷予防措置として光源の出力を停止する、つまり、伝搬光の伝搬によるジャケット12の劣化の蓄積を考慮して損傷予防措置を行うので、光コネクタ20内における光ファイバ心線10のジャケット12の炭化焼損を未然に防止することができる。
なお、この実施形態1に係る損傷予防システムSでは、漏れ光や反射光の強度が過大である場合でも瞬時に光源の出力を停止して損傷予防が図られる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係る損傷予防システムSにおける伝搬光強度センサ27の設置構造を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は、実施形態1と同一符号で示す。
実施形態2に係る損傷予防システムSでは、ジャケット被覆部分10bに接触するように筒状の光拡散部材29が外嵌めされ、伝搬光強度センサ27の検知面がその光拡散部材29の外周面に当接するように設けられている。このようにジャケット12と伝搬光強度センサ27との間に光拡散部材29を介設することにより、ジャケット12から伝搬光を漏れ易くすると共に、それを伝搬光強度センサ27に入り易くすることができる。なお、伝搬光強度センサ27は、光拡散部材29の外周面から離間し、空間を介して光拡散部材29の外周面に近接するように設けられていてもよい。
光拡散部材29は、その屈折率がジャケット12の屈折率と同等又はそれ以上であり、入射したレーザ光を拡散させるものであることが好ましい。例えば、ジャケット12の最外層がナイロン樹脂(屈折率1.53)で形成されている場合、光拡散部材29を形成する材料として、ナイロン樹脂(屈折率1.53)、エポキシ樹脂(屈折率1.57)、ポリカーボネート(屈折率1.59)等を好適に用いることができ、また、ジャケット12の最外層がポリテトラフルオロエチレン樹脂(屈折率1.35)で形成されている場合、光拡散部材29を形成する材料として、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(屈折率1.35)、シリコーン樹脂(屈折率1.43)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(屈折率1.49)、アクリル樹脂(屈折率1.50)、エポキシ樹脂(屈折率1.57)、ポリカーボネート(屈折率1.59)等を好適に用いることができる。更に、これらの樹脂に散乱体となる無機材料(シリカ、アルミナなど)を分散させてもよい。その他に有機材料以外の光拡散部材29としては、例えば、すり加工が施されたガラスやサファイア等が挙げられるが、入射したレーザ光を拡散させるものであれば特に限定されるものではない。
なお、光拡散部材29は、上記の固体の成型品のみならず、ジャケット12と伝搬光強度センサ27との間に充填した光を拡散させる充填材でも同様の作用効果を得ることができる。また、ジャケット12と光拡散部材29との間、及び/又は、光拡散部材29と伝搬光強度センサ27との間に、同様の充填材を介設してもよい。更に、伝搬光強度センサ27のセンサ本体周辺の空間に同様の充填材を充填してもよい。これらの充填材は、ジャケット12から伝搬光強度センサ27に光が漏れ易いように、その屈折率を適宜選択することが好ましい。
その他の構成及び作用効果は実施形態1と同一である。
(その他の実施形態)
上記実施形態1及び2では、ジャケット12の炭化焼損が生じるまでの残存する寿命が寿命パラメータに設定された構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、ジャケット12に伝搬光が伝搬して劣化することにより消耗した積算寿命が寿命パラメータに設定され、そして、ジャケット劣化認定条件として、求めた積算寿命が予め設定された所定の閾値よりも小さいのか(又は閾値以下なのか)を判断する構成であってもよい。
上記実施形態1及び2では、ジャケット劣化認定条件として、求めた残存する寿命Yが予め設定された所定の閾値βよりも小さいのか(又は閾値β以下なのか)を判断する構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、ジャケット劣化認定条件として、求めた残存する寿命Yが0よりも小さいのか(又は0以下なのか)を判断する構成であってもよく、また、ジャケット劣化認定条件として、求めた残存する寿命Yが伝搬光の伝搬時間よりも小さいのか(又は伝搬時間以下なのか)を判断する構成であってもよい。
上記実施形態1及び2では、損傷予防措置として光源の出力を停止する構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、その他、音や光等の所定のアラームを発する構成であってもよい。
本発明は、損傷予防システム、損傷予防方法、及び損傷予防制御用のコンピュータプログラムの技術分野について有用である。
C 光コネクタ構造
S 損傷予防システム
10 光ファイバ心線
10a ファイバ露出部分
10b ジャケット被覆部分
11 光ファイバ
11a コア
11b クラッド
12 ジャケット
13 モードストリッパ
20 光コネクタ
21 コネクタ本体
21a ファイバ収容空間
21b 心線嵌入部
22 封止部材
23 ファイバ保持部材
24 石英ブロック
25 ジャケット温度センサ(ジャケット温度検知手段)
26 周辺温度センサ(周辺温度検知手段)
27 伝搬光強度センサ(伝搬光強度検知手段)
28 損傷予防制御部
28a データベース
28b 情報処理部(損傷予防手段)
29 光拡散部材

Claims (6)

  1. 光ファイバ及びそれを被覆するジャケットを有する光ファイバ心線と、
    前記光ファイバ心線の端部に設けられた光コネクタと、
    前記光コネクタ内における前記光ファイバ心線のジャケット温度を検知するジャケット温度検知手段と、
    を含む光コネクタ構造の損傷予防システムであって、
    基準温度となる周辺温度を検知する周辺温度検知手段と、
    前記ジャケットを伝搬する伝搬光の強度を検知する伝搬光強度検知手段と、
    ジャケット温度と周辺温度との温度差に基づいて設定される伝搬光強度と光の伝搬により劣化する前記ジャケットの所定の寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報が保存されたデータベースと、
    前記ジャケット温度検知手段で検知したジャケット温度と前記周辺温度検知手段で検知した周辺温度との温度差に基づいて、前記データベースからその温度差に対応する伝搬光強度と寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報を読み取ると共に、その情報に基づいて前記伝搬光強度検知手段で検知した伝搬光強度での寿命パラメータを求め、その求めた寿命パラメータが所定のジャケット劣化認定条件を満たすときに所定の損傷予防措置を行う損傷予防手段と、
    を備えた損傷予防システム。
  2. 請求項1に記載された損傷予防システムにおいて、
    前記損傷予防手段は、求めた寿命パラメータがジャケット劣化認定条件を満たさないとき、前記データベースの情報を、前記ジャケットの寿命が劣化分だけ減ぜられるように書き換える損傷予防システム。
  3. 請求項1又は2に記載された損傷予防システムにおいて、
    前記周辺温度検知手段、前記伝搬光強度検知手段、前記データベース、及び前記損傷予防手段のうち少なくとも1つが前記光コネクタの外部に設けられている損傷予防システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された損傷予防システムにおいて、
    前記伝搬光強度検知手段は、その検知面が前記光ファイバ心線の端部の前記ジャケットに外嵌めされた光拡散部材に接触するように設けられている損傷予防システム。
  5. 光ファイバ及びそれを被覆するジャケットを有する光ファイバ心線と、
    前記光ファイバ心線の端部に設けられた光コネクタと、
    前記光コネクタ内における前記光ファイバ心線のジャケット温度を検知するジャケット温度検知手段と、
    を含む光コネクタ構造の損傷予防方法であって、
    基準温度となる周辺温度を検知する周辺温度検知手段、前記ジャケットを伝搬する伝搬光の強度を検知する伝搬光強度検知手段、及びジャケット温度と周辺温度との温度差に基づいて設定される伝搬光強度と光の伝搬により劣化する前記ジャケットの所定の寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報が保存されたデータベースが設けられており、
    前記ジャケット温度検知手段で検知したジャケット温度と前記周辺温度検知手段で検知した周辺温度との温度差に基づいて、前記データベースからその温度差に対応する伝搬光強度と寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報を読み取ると共に、その情報に基づいて前記伝搬光強度検知手段で検知した伝搬光強度での寿命パラメータを求め、その求めた寿命パラメータが所定のジャケット劣化認定条件を満たすときに所定の損傷予防措置を行う損傷予防方法。
  6. 光ファイバ及びそれを被覆するジャケットを有する光ファイバ心線と、
    前記光ファイバ心線の端部に設けられた光コネクタと、
    前記光コネクタ内における前記光ファイバ心線のジャケット温度を検知するジャケット温度検知手段と、
    を含む光コネクタ構造の損傷予防に用いられるコンピュータプログラムであって、
    基準温度となる周辺温度を検知する周辺温度検知手段、前記ジャケットを伝搬する伝搬光の強度を検知する伝搬光強度検知手段、及びジャケット温度と周辺温度との温度差に基づいて設定される伝搬光強度と光の伝搬により劣化する前記ジャケットの所定の寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報が保存されたデータベースと共に設けられた損傷予防制御用のコンピュータに、
    前記ジャケット温度検知手段からジャケット温度の情報を取得する手順と、
    前記周辺温度検知手段から周辺温度の情報を取得する手順と、
    前記伝搬光強度検知手段から伝搬光強度の情報を取得する手順と、
    前記ジャケット温度検知手段からのジャケット温度と前記周辺温度検知手段からの周辺温度との温度差に基づいて、前記データベースからその温度差に対応する伝搬光強度と寿命パラメータとの関係に関連づけられた情報を読み取る手順と、
    前記データベースからの情報に基づいて前記伝搬光強度検知手段で検知した伝搬光強度での寿命パラメータを求める手順と、
    前記求めた寿命パラメータが所定のジャケット劣化認定条件を満たすときに所定の損傷予防措置を行う手順と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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