JP2017124924A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙が検知されないときに状況に応じた適切な措置を採る。【解決手段】用紙を収容する複数の給紙カセットと、前記給紙カセット毎のセンサーであって対応する給紙カセット内の用紙を検知するセンサーと、前記複数の給紙カセットのいずれかから供給される用紙へ印刷を実行する印刷部と、を備え、前記給紙カセットは、当該給紙カセットよりも前記印刷部から遠い側の給紙カセットから供給される用紙を前記印刷部側へ通過させる搬送路を有する印刷装置であって、前記複数の給紙カセットのうち前記用紙の供給元の給紙カセットよりも前記印刷部側の給紙カセットに対応する前記センサーによる前記用紙を検知できないことを示す異常信号を得た場合に、印刷ジョブに基づく印刷処理の進捗状況に基づいて当該印刷処理を中断するか否かを分岐する制御部を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
用紙を収容する複数の給紙カセットを有し、複数の給紙カセットのいずれかから供給される用紙へ印刷を実行するプリンターが知られている。
また、上下に複数の給紙カセットを装着可能で、各給紙カセットは本体から脱抜して用紙補給を行うものであり、給紙カセットを上段側の所定位置に装着することで給紙カセットに設けた用紙搬送経路が下段側に装着した給紙カセットから給紙される用紙の搬送経路の一部となる給紙装置が知られている(特許文献1参照)。
また、装置本体と、複数の記録媒体を収容することが可能であり且つ前記装置本体に着脱可能な一以上の増設供給ユニットとを備えた画像記録装置が知られている(特許文献2参照)。
特許第3538327号 特開2014‐196155号公報
プリンターは、給紙カセット内の用紙を検知するセンサーを有している。当該センサーによって、検知結果として用紙の有りまたは無しがプリンターの制御部に通知される。ここで、ある給紙カセットに対応してセンサーが用紙無しと検知した場合であっても、当該給紙カセットの状態は常に同じではない。つまり、当該給紙カセット内に用紙が無いために用紙無しと検知されることもあれば、当該給紙カセット自体が無い(プリンターにおける所定の装着部から当該給紙カセットが引き抜かれている)ために用紙無しと検知される場合もある。
プリンターは、一つの給紙カセットに用紙が無い場合でも、他の給紙カセットから用紙を搬送することで印刷を実行できる。一方、一つの給紙カセットが無い場合は、当該給紙カセットが一部分を担っていた用紙の搬送経路が断たれることで、他の給紙カセットから用紙を搬送するときに紙詰まり(ペーパージャム)が発生する虞がある。このように、印刷可能な状況か、印刷不能な状況(紙ジャムが発生する虞がある)かを判別できない状態では、前記センサーが用紙無しと検知したことに応じて一定の措置を採ることが、常に適切であるとは限らない。なお、給紙カセット内の用紙の有無と、給紙カセットの装着の有無をそれぞれ別のセンサーで検知することで、前記のような印刷可能な状況か印刷不能な状況(紙詰まりが発生する虞がある)かが判らないという問題は解決できるが、センサーが増える分、製品のコストが上がってしまう。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、用紙が検知されないときに、状況に応じた適切な措置を採ることが可能な印刷装置および印刷方法を提供する。
本発明の態様の1つは、用紙を収容する複数の給紙カセットと、前記給紙カセット毎のセンサーであって対応する給紙カセット内の用紙を検知するセンサーと、前記複数の給紙カセットのいずれかから供給される用紙へ印刷を実行する印刷部と、を備え、前記給紙カセットは、当該給紙カセットよりも前記印刷部から遠い側の給紙カセットから供給される用紙を前記印刷部側へ通過させる搬送路を有する印刷装置であって、前記複数の給紙カセットのうち前記用紙の供給元の給紙カセットよりも前記印刷部側の給紙カセットに対応する前記センサーによる前記用紙を検知できないことを示す異常信号を得た場合に、印刷ジョブに基づく印刷処理の進捗状況に基づいて当該印刷処理を中断するか否かを分岐する制御部を備える。
当該構成によれば、印刷装置は、用紙の供給元の給紙カセットよりも印刷部側の給紙カセットに対応する前記異常信号を得た場合に、印刷ジョブに基づく印刷処理の進捗状況に基づいて、印刷処理を中断するか否かを分岐する。これにより、印刷処理を無駄に中断してユーザーを待たせたり、逆に、印刷処理を中断すべきなのに中断せず紙詰まりを発生させたりすることが無くなる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記用紙の供給元の給紙カセットよりも前記印刷部側の給紙カセットに対応する前記異常信号を得た場合に、前記印刷ジョブに基づいて前記異常信号が対応する給紙カセットの前記搬送路を前記用紙が一枚以上通過していれば前記印刷ジョブに基づく印刷処理を続行し、前記印刷ジョブに基づいて前記異常信号が対応する給紙カセットの前記搬送路を前記用紙が一枚も通過していなければ前記印刷ジョブに基づく印刷処理を中断するとしてもよい。
当該構成によれば、異常信号が対応する給紙カセットの搬送路を用紙が通過済みであるか否かに応じて印刷処理の中断要否を判断する。これにより、印刷処理を無駄に中断してユーザーを待たせたり、逆に、印刷処理を中断すべきなのに中断せず紙詰まりを発生させたりすることが無くなる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記用紙の供給元の給紙カセットよりも前記印刷部から遠い側の給紙カセットに対応する前記異常信号を得た場合には、前記印刷ジョブに基づく印刷処理を継続するとしてもよい。
当該構成によれば、紙詰まりが発生する虞が無いときには印刷処理を中断せずにそのまま継続することができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記印刷部に近い側の前記給紙カセットを優先して前記供給元とするとしてもよい。
当該構成によれば、印刷部に近い側の給紙カセットが優先的に供給元となるため、印刷に要する時間が短縮され易い。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記印刷部から遠い側の前記給紙カセットを優先して前記供給元とするとしてもよい。
当該構成によれば、印刷部から遠い側の給紙カセットが優先的に供給元となるため、印刷ジョブを受領してから比較的早い段階で、紙詰まりが発生しないことが確認され、その後は当該印刷ジョブが終わるまで印刷処理を中断する必要性が無くなる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記印刷ジョブに基づく印刷処理の過程で発生した紙詰まりが解消された後は、前記用紙の供給元の給紙カセットよりも前記印刷部側の給紙カセットに対応する前記異常信号を得た場合に、前記紙詰まりが解消された後の印刷処理の進捗状況に基づいて当該印刷処理を中断するか否かを分岐するとしてもよい。
当該構成によれば、発生した紙詰まりが解消された後は、前記異常信号を得た場合に、その後再開する印刷処理の進捗状況に基づいて前記中断をするか否かを分岐する。これにより、当該再開後に再び紙詰まりが発生するといった事態を避けることができる。
本発明の技術的思想は、印刷装置という物以外によっても実現される。例えば、用紙を収容する複数の給紙カセットのいずれかから供給される用紙へ印刷を実行する印刷方法であって、前記給紙カセット毎の用紙の検知結果を取得する取得工程と、前記給紙カセットのうち前記用紙の供給元の給紙カセットよりも印刷部側の給紙カセットに対応する前記検知結果としての前記用紙を検知できないことを示す異常信号を得た場合に、印刷ジョブに基づく印刷処理の進捗状況に基づいて当該印刷処理を中断するか否かを分岐する分岐工程と、を備える印刷方法を発明として捉えることができる。
また、このような方法をコンピューターに実行させるプログラムの発明や、プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体も一つの発明として成り立つ。
印刷装置の一部の機能を示すブロック図。 給紙カセットを含む印刷装置の構成を概略的に示す図。 印刷ジョブ無し期間における表示制御処理を示すフローチャート。 印刷ジョブ有り期間における表示制御処理を示すフローチャート。 実施例1における印刷装置の状態遷移と第1、第2通知との関係を示す図。 実施例2における印刷装置の状態遷移と第1、第2通知との関係を示す図。 実施例3における印刷装置の状態遷移と第1、第2通知との関係を示す図。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。
1.装置の概略的説明:
図1は、本実施形態にかかる印刷装置10の一部の機能をブロック図により示している。印刷装置10は、例えば、プリンターや、プリンター、スキャナー、ファクシミリ等の複数の機能を含んだ複合機、等といった製品として把握される。図1では、印刷装置10を、制御部11、操作入力部12、表示部13、通信インターフェイス(I/F)14、印刷部15、搬送部16、および複数の用紙センサー17等を含む構成として例示している。
制御部11は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するICや、その他の記憶媒体等により構成される。制御部11では、CPUが、ROM等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM等をワークエリアとして用いて実行することにより印刷装置10の各構成の挙動を制御し、本実施形態にかかる表示制御方法や印刷方法等を実現する。
操作入力部12は、ユーザーによる操作を受け付けるための各種ボタンやキー等を含む。表示部13は、制御部11による制御下で印刷装置10に関する各種情報を表示するための部位であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)により構成される。操作入力部12の一部は、表示部13に表示されたタッチパネルとして実現されるとしてもよい。
印刷部15は、制御部11による制御下で、画像を印刷媒体(用紙)に印刷するための機構である。本実施形態では、印刷媒体が用紙であるとして説明を続けるが、紙以外の素材を印刷媒体として用いることを排除しない。印刷部15が採用する印刷方式がインクジェット方式であれば、印刷部15は、知られているようにインクを複数のノズルから用紙へ吐出する印刷ヘッド等を有する。また、印刷部15が採用する印刷方式がレーザー方式であれば、印刷部15は、知られているようにトナーを用紙へ転写するためのドラムユニット等を有する。印刷部15をプリンターエンジン等と呼んでもよい。
搬送部16は、用紙の供給元から印刷部15へ、さらには印刷部15から所定の排出口16E(図2参照)へ用紙を搬送するための機構である。搬送部16は、印刷装置10に設けられた搬送路、当該搬送路に沿って用紙を搬送するためのローラー、当該ローラーを回転させるためのモーター、当該モーターの動力をローラーに伝えるギア輪列等を含んでいる。当該モーターの駆動は、制御部11が制御する。つまり、搬送部16による用紙の搬送は、制御部11によって制御される。搬送部16の一部は印刷部15に含まれると解してもよい。後述するように、給紙カセットC(図2参照)の一部分は、搬送部16の一部を担う。
通信I/F14は、印刷装置10を外部機器と有線あるいは無線にて接続するためのインターフェイスの総称である。外部機器としては、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デジタルスチルカメラ、パーソナルコンピューター(PC)等、印刷装置10にとって印刷ジョブの入力元となる様々な機器が該当する。印刷ジョブは、印刷装置10に印刷を実行させるための印刷命令であり、前記画像を表現する印刷データ等を含んでいる。印刷データは、例えば、画素毎のインクの吐出/非吐出(ドットオン/オフ)を規定したドットデータであったり、所定のページ記述言語(Page Description Language )で記述されたデータであったりする。印刷装置10は、通信I/F14を介して外部機器と、例えば、USBケーブル、有線ネットワーク、無線LAN、電子メール通信等の様々な手段や通信規格により接続可能である。
図2は、給紙カセットCを含む印刷装置10の構成を概略的に示している。印刷装置10は、本体筐体18を有しており、本体筐体18は、上述の制御部11、操作入力部12、表示部13、通信I/F14、印刷部15、搬送路16R(搬送部16の一部)等を有している。さらに本体筐体18の下部は、一つのカセット装着部19である。カセット装着部19は、給紙カセットCを装着するための空間である。給紙カセットCは、用紙(用紙P)を収容し、用紙の供給元となり得る。給紙カセットCと当該給紙カセットCを装着するカセット装着部19とをまとめて、給紙ユニット20と呼ぶ。また、給紙カセットCを給紙トレイ等と呼んでもよい。ユーザーは、給紙カセットCを、カセット装着部19に装着したり、カセット装着部19から外す(引き出す)ことができる。
図2の例では、本体筐体18よりも下方に、さらに給紙カセットCとカセット装着部19とによる給紙ユニット20が二つ重ねて設けられている。本体筐体18よりも下方の給紙ユニット20を、増設ユニットとも呼ぶ。ユーザーは、本体筐体18に対して任意の数の増設ユニットを重ねて付け加えることができる。むろん、増設ユニットの数は、一つであってもよいし、二つより多くてもよい。以下では、各給紙ユニット20を区別する際、印刷部15に近い側の給紙ユニット20から順に21,22,23…という符号を付して説明する。また、給紙ユニット21の給紙カセットCを給紙カセットC1、給紙ユニット22の給紙カセットCを給紙カセットC2、給紙ユニット23の給紙カセットCを給紙カセットC3、とそれぞれ表記して区別する。
給紙ユニット20は基本的に同じ構成であり、それぞれが用紙センサー17や、ローラー30や、搬送路31等を備える。給紙ユニット20は、上述のモーターが生み出す動力によりローラー30を回転させることにより、給紙カセットC内の用紙を搬送路31を介して印刷部15側へ供給する。搬送路31の少なくとも一部は給紙カセットCに形成されており、複数の給紙ユニット20が重ねて設置されたとき、各搬送路31は連通し一つの搬送路となる。このような、給紙ユニット20毎のローラー30および搬送路31は、搬送部16の一部を構成する。
本実施形態では、給紙カセットCや給紙ユニット20の位置に関して、印刷部15に近い側を上位と表現し、印刷部15から遠い側を下位と表現する。従って、図2の例では、給紙カセットC1が最上位の給紙カセットCであり、給紙カセットC3が最下位の給紙カセットCである。図2の例では、最下位の給紙ユニット23は、給紙カセットC3に収容した用紙を搬送路31を介して上位の給紙ユニット22へ供給する。給紙ユニット22は、給紙カセットC2に収容した用紙または下位の給紙ユニット23から供給された用紙を搬送路31を介して上位の給紙ユニット21へ供給する。最上位の給紙ユニット21は、給紙カセットC1に収容した用紙または下位の給紙ユニット22から供給された用紙を搬送路31を介して印刷部15側へ供給する。これにより、印刷装置10では、印刷部15が複数の給紙カセットC1,C2,C3のいずれかから供給される用紙へ印刷を実行することができる。図2では、破線の矢印により各搬送路31を例示している。
用紙センサー17は、給紙ユニット20毎つまり給紙カセットC毎に設けられている。各用紙センサー17は制御部11と電気的に接続し、制御部11は各用紙センサー17による出力を取得する。用紙センサー17は、対応する給紙カセットC内の用紙を検知することが可能である。検知方法は問わないが、用紙センサー17は、例えば、給紙カセットC内に積層された一番上の用紙と接触することで用紙を検知することができる。以下では、カセット装着部19に装着されており且つ用紙を有する給紙カセットCの状態を、用紙有り状態とも称する。一方、カセット装着部19に装着されている給紙カセットC内に用紙が無い状態(以下、用紙無し状態)では、用紙センサー17は用紙との接触が無いため用紙を検知することができない。また、カセット装着部19から給紙カセットCが引き出されている状態(以下、カセット無し状態)であっても、用紙センサー17は用紙との接触が無いため用紙を検知することができない。
以下では、用紙センサー17が、対応する給紙カセットC内の用紙を検知したときに制御部11へ出力する検知結果をオン信号と称する。また、用紙センサー17が、対応する給紙カセットC内の用紙を検知できないとき(用紙無し状態またはカセット無し状態のいずれかであるとき)に制御部11へ出力する検知結果をオフ信号と称する。オフ信号は、用紙を検知できないことを示す異常信号に該当する。用紙センサー17は、用紙無し状態とカセット無し状態とを判別することはできない。以下では、給紙ユニット21が有する(給紙カセットC1に対応する)用紙センサー17を用紙センサー171とも表記する。同様に、給紙ユニット22が有する(給紙カセットC2に対応する)用紙センサー17を用紙センサー172、給紙ユニット23が有する(給紙カセットC3に対応する)用紙センサー17を用紙センサー173、とそれぞれ表記することがある。
2.表示に関する設定の説明:
ユーザーは、用紙センサー17が用紙を検知できないときに表示部13が行う表示(以下、特定表示)に関する設定を、任意に選択することができる。この選択は、操作入力部12を操作することにより行う。つまり、制御部11は、操作入力部12に対する操作に従って前記設定の選択を受け付ける。本実施形態では、制御部11は、前記設定に関して第1設定、第2設定および第3設定の中からいずれかの選択を受け付け、当該選択にかかる設定をする(以後の表示部13による特定表示に当該設定を適用する)。ユーザーは、このような設定の選択を、任意のタイミングで変更することも可能である。このように制御部11がユーザーの操作に従って特定表示に関する設定を行う処理は、外部からの指示に応じて表示部13による表示に関する設定を行う設定工程、に該当する。
制御部11は、特定表示に関して第1設定をしたときは、用紙センサー17によるオフ信号に応じて第1通知を表示部13に表示させ、特定表示に関して第2設定をしたときは、前記オフ信号に応じて第2通知を表示部13に表示させる(表示制御工程)。第1通知とは、ユーザーに対する所定の警告である。ユーザーは、表示部13に表示された第1通知を見ることで、異常がある給紙カセットCの存在を認識する。ここで言う“異常”とは、用紙無し状態あるいはカセット無し状態を指す。一方、第2通知とは、ユーザーに対する警告であると同時に、異常解除のための所定操作(以下、解除操作)を直接的あるいは間接的に要求する通知である。ユーザーは、表示部13に表示された第2通知を見ることで、異常がある給紙カセットCの存在を認識し、かつ、解除操作をしなければ印刷処理が行われないことを認識する。また、制御部11は、特定表示に関して第3設定をしたときは、用紙センサー17によるオフ信号を得ても表示部13に第1通知も第2通知も表示させない。
なお制御部11は、特定表示に関して第1設定をしたとき、用紙センサー17によるオフ信号に応じて、第1通知を印刷ジョブ有り期間および印刷ジョブ無し期間のいずれにも表示部13に表示させ得る。印刷ジョブ有り期間とは、印刷装置10が通信I/F14等を通じて印刷ジョブを受領してから当該印刷ジョブに基づく印刷処理を終了するまでの期間である。印刷ジョブ無し期間とは、印刷ジョブ有り期間以外の期間(ただし印刷装置10の電源が切れている期間を除く。)である。一方、特定表示に関して第2設定をしたときは、制御部11は、用紙センサー17によるオフ信号に応じて、第1通知を印刷ジョブ無し期間に表示部13に表示させ、第2通知を印刷ジョブ有り期間に表示部13に表示させ得る。以下では、このような特定表示を表示部13に実行させるための表示制御処理(表示制御方法)について詳しく説明する。
3.表示制御処理の説明:
図3は、印刷ジョブ無し期間における表示制御処理をフローチャートにより示している。
印刷ジョブ無し期間において、制御部11は、印刷ジョブを受領したか否かを繰り返し判定する(ステップS100)。そして、印刷ジョブを受領したと判定した場合(ステップS100において“Yes”)は印刷ジョブ有り期間へ遷移することになるため、当該フローチャート(図3)を終える。一方、印刷ジョブを受領していないと判定した場合(ステップS100において“No”)、ステップS110へ進む。
ステップS110では、制御部11は、現在の特定表示に関する設定が第1設定または第2設定であるか否か判定し、現在の当該設定が第1設定または第2設定であれば(ステップS110において“Yes”)、ステップS120へ進む。一方、現在の当該設定が第1設定、第2設定のいずれでもない場合、言い換えると第3設定である場合(ステップS110において“No”)、ステップS100の判定に戻る。
ステップS120では、制御部11は、上位側の給紙カセットCに対応する用紙センサー17による検知結果が全てオン信号であるか否か判定し、全てオン信号であれば(ステップS120において“Yes”)、ステップS100の判定に戻る。ここで言う上位側の給紙カセットCとは、図2の例においては、最下位の給紙カセットC3を除いた上位側の給紙カセットC1,C2が該当する。制御部11は、給紙カセットC1に対応する用紙センサー171および給紙カセットC2に対応する用紙センサー172のいずれからもオン信号が出力されている場合に、ステップS120からステップS100へ戻る。一方、このような上位側の給紙カセットCに対応する用紙センサー17による検知結果の一つ以上がオフ信号であれば、ステップS120において“No”の判定によりステップS130へ進む。つまり制御部11は、給紙カセットC1に対応する用紙センサー171および給紙カセットC2に対応する用紙センサー172の少なくとも一方からオフ信号が出力されている場合に、ステップS120からステップS130へ進む。
ステップS130では、制御部11は、第1通知を表示部13に表示させる。制御部11は、例えば第1通知として、“Paper Out X”や“カセットに用紙がありません X”等といったメッセージを表示部13に表示させる。これらメッセージのXには、オフ信号が得られた給紙カセットCの名称が入る。例えば、ステップS120において、給紙カセットC1,C2に対応する用紙センサー171,172のうち用紙センサー171からオフ信号が得られた場合には“Paper Out C1”等といったメッセージをステップS130で表示させる。また、これら用紙センサー171,172のうち用紙センサー172からオフ信号が得られた場合には“Paper Out C2”等といったメッセージを、用紙センサー171,172の両方からオフ信号が得られた場合には“Paper Out C1,C2”等といったメッセージを、ステップS130で表示させる。
このような第1通知を見ることで、ユーザーは、どの給紙カセットCにおいて前記異常が発生しているのかを認識する。
制御部11は、ステップS130の後、ステップS100の判定に戻る。ステップS130で第1通知を表示部13に表示させた後は、制御部11は、第1通知を消去するための操作(以下、消去操作)が行われるまで第1通知を表示部13に表示させる。
第1通知の消去操作とは、例えば、第1通知によって異常を指摘された給紙カセットCにユーザーが用紙を補給して当該給紙カセットCをカセット装着部19へ装着する行為である。この行為の結果、制御部11はステップS120において“Yes”と判定し、それまで表示部13に表示させていた第1通知を表示部13に消去させる。また、ユーザーは、操作入力部12に対して所定の指示(警告表示をクリアする旨の指示)を入力することにより消去操作をすることができる。制御部11は、このような入力を操作入力部12を介して受け付けた場合にも、それまで表示部13に表示させていた第1通知を表示部13に消去させる。また、ユーザーが操作入力部12を操作して前記第3設定を選択した場合、制御部11はステップS110において“No”と判定し、それまで表示部13に表示させていた第1通知を表示部13に消去させる。
図4は、印刷ジョブ有り期間における表示制御処理をフローチャートにより示している。当該フローチャートは、制御部11が印刷ジョブの受領を認識したことを契機として開始される。
ステップS200では、制御部11は、前記受領した印刷ジョブが用紙の供給元の自動選択を指示しているか否か判定し、自動選択を指示していればステップS210へ進む。印刷ジョブは、前記印刷データの他にも、印刷設定(例えば、カラー又はモノクロ印刷、紙面への割り付け、両面または片面印刷、等といった各種設定)や用紙の供給元に関する指示等の各種情報を含んでいる。用紙の供給元に関する指示には、自動選択と、一つの給紙カセットCを供給元として予め特定する特定指示とがある。そこで制御部11は、印刷ジョブによる用紙の供給元に関する指示が自動選択であればステップS210へ進み、特定指示であればステップS210をスキップしてステップS220へ進む。
ステップS210では、制御部11は、予め定めた自動選択のポリシーに基づいて、用紙の供給元とする給紙カセットCを選択する。本実施形態では、当該ポリシーとして、上位の給紙カセットCを優先して供給元とする上位優先ポリシーを採用する。そこで制御部11は、上位優先ポリシーに従い、用紙の供給元として先ずは最上位の給紙カセットC1を選択する。ただし、制御部11は、ステップS210の時点で優先度がより高い給紙カセットCに対応する用紙センサー17からオフ信号を得ている場合には、その次に優先度が高い給紙カセットCを用紙の供給元として選択する。
次に、ステップS220では、制御部11は、現在の特定表示に関する設定が第1設定第2設定、第3設定のいずれであるかに応じて処理を分岐する。ここでは、現在の当該設定が、第1設定であればステップS230へ進み、第2設定であればステップS250へ進み、第3設定であればステップS280へ進む。
ステップS230では、制御部11は、上位側の給紙カセットC(最下位の給紙カセットC3を除いた上位側の給紙カセットC1,C2)に対応する用紙センサー17による検知結果が全てオン信号であるか否か判定し、全てオン信号であれば(ステップS230において“Yes”)、ステップS240をスキップしてステップS280へ進む。一方、このような上位側の給紙カセットCに対応する用紙センサー17による検知結果の一つ以上がオフ信号であれば、ステップS230において“No”の判定によりステップS240へ進む。ステップS230における判定方法は、ステップS120(図3)における判定方法と同じである。ステップS230や後述のステップS250は、給紙カセットC毎の用紙の検知結果を取得する取得工程の一例に該当する。
ステップS240では、制御部11は、第1通知を表示部13に表示させる。ステップS240は、ステップS130(図3)と同様の処理である。つまり制御部11は、そのときオフ信号が得られている給紙カセットCの名称を入れる等した第1通知としてのメッセージを表示部13に表示させる。制御部11は、ステップS240で第1通知を表示部13に表示させたら、そのままステップS280へ進む。
ステップS280では、制御部11は、前記受領した印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する。すなわち、用紙の供給元の給紙カセットCからの用紙の搬送を搬送部16に開始させ、印刷ジョブに含まれている印刷データに基づく用紙への印刷を印刷部15に実行させる。用紙の供給元の給紙カセットCとは、印刷ジョブによる用紙の供給元に関する指示が自動選択であれば、前記ステップS210において自動選択で選択した給紙カセットCである。あるいは、印刷ジョブによる用紙の供給元に関する指示が前記特定指示であれば、前記特定指示が特定する給紙カセットCが、用紙の供給元となる。
制御部11は、印刷ジョブに基づく印刷処理を進める過程で、供給元の給紙カセットCの用紙が無くなった場合(供給元の給紙カセットCに対応する用紙センサー17からオフ信号を得た場合)は、前記上位優先ポリシーに基づき、その次に上位の給紙カセットCを新たな用紙の供給元として、印刷処理を続ける。印刷ジョブに含まれている印刷データに基づいて最終ページの印刷を終えたところで、制御部11は、ステップS280を終え、当該フローチャート(図4)を終了する。図4のフローチャート終了後は、制御部11は、印刷ジョブ無し期間における表示制御処理(図3)に再び戻る。
ステップS250では、制御部11は、用紙の供給元の給紙カセットCよりも上位の給紙カセットCに対応する用紙センサー17による検知結果が全てオン信号であるか否か判定し、全てオン信号であれば(ステップS250において“Yes”)、ステップS260,S270をスキップしてステップS280へ進む。一方、用紙の供給元の給紙カセットCよりも上位の給紙カセットCに対応する用紙センサー17による検知結果の一つ以上がオフ信号であれば、ステップS250において“No”の判定によりステップS260へ進む。
ここで、印刷ジョブを受領する前から最上位の給紙カセットC1に用紙が無く、そのため、制御部11が、ステップS210において前記自動選択の上位優先ポリシーに基づいて給紙カセットC2を用紙の供給元として選択した場面を想定する。このような場合、ステップS250では、制御部11は、用紙の供給元の給紙カセットC2よりも上位の給紙カセットC1に対応する用紙センサー171からオフ信号を得ているため、ステップS260へ進むことになる。
ステップS260では、制御部11は、第2通知を表示部13に表示させる。制御部11は、例えば第2通知として、“Check Cassette X”や“カセットを確認して下さい X”等といったメッセージを表示部13に表示させる。また制御部11は、このような第2通知にかかるメッセージを表示部13において点滅表示等させることで、ユーザーの注意を促す。これらメッセージのXには、用紙の供給元の給紙カセットCよりも上位のオフ信号が得られた給紙カセットCの名称が入る。例えば、ステップS250において、用紙の供給元の給紙カセットC2よりも上位の給紙カセットC1に対応する用紙センサー171からオフ信号が得られた場合には“Check Cassette C1”等といったメッセージをステップS260で表示させる。
このような第2通知を見ることで、ユーザーは、用紙の供給元よりも上位のいずれの給紙カセットCにおいて前記異常が発生しているのかを認識し、また解除操作が求められていることを認識する。
第2通知の表示後は、制御部11は、前記解除操作がなされたか否かを繰り返し判定し(ステップS270)、解除操作が為された場合に、表示部13による第2通知の表示を消去させた上でステップS280へ進む。言い換えると、解除操作が為されるまで、印刷処理(ステップS280)が中断している。
第2通知を見たユーザーは、例えば、第2通知によって確認を求められた給紙カセットCがカセット装着部19に装着されていることを確認し、操作入力部12を操作して、異常解除すべき旨の指示を印刷装置10に入力することができる。当該指示は、例えば操作入力部12に含まれる所定のOKボタンを押下げすることにより行う。制御部11は、当該指示の入力を操作入力部12を介して受け付けた場合に、解除操作有りと判定する。また、第2通知によって確認を求められた給紙カセットCにユーザーが用紙を補給して当該給紙カセットCをカセット装着部19へ装着する行為も、解除操作に該当する。つまり制御部11は、第2通知によって確認を求めた全ての給紙カセットCに対応する各用紙センサー17からオン信号を得た場合に、解除操作有りと判定する。制御部11は、このようないずれかの解除操作が有った場合に、ステップS270において“Yes”と判定し、ステップS280へ進む。なお、ステップS270からステップ280へ進んで印刷処理を開始した場合、制御部11は、印刷処理を進める過程で供給元の給紙カセットCを変更する度に、ステップS250以下の処理を繰り返す(図4における破線の矢印参照)。
このように本実施形態によれば、印刷装置10は、特定表示の設定に関し、ユーザーに第1設定、第2設定さらには第3設定のいずれかを任意に選択させる。そして、印刷装置10は、当該選択に応じて、特定表示に関して第1設定をしたときは、用紙センサー17によるオフ信号に応じて第1通知を表示部13に表示させ、特定表示に関して第2設定をしたときは、前記オフ信号に応じて第2通知を表示部13に表示させる。また、当該選択に応じて、特定表示に関して第3設定をしたときは、用紙センサー17によるオフ信号を得ても表示部13に第1通知も第2通知も表示させない。これにより、オフ信号に応じて表示部13に表示される通知を、ユーザーが期待する態様にすることができる。
より具体的には、本実施形態は以下のような効果をユーザーに提供する。
一例として、制御部11が最上位の給紙カセットC1に対応する用紙センサー171からオフ信号を得た場面を想定する。この場合、給紙カセットC1は、用紙無し状態とカセット無し状態とのいずれかである。給紙カセットC1が用紙無し状態であれば、給紙カセットC1よりも下位の給紙カセットC(C2,C3…)から用紙を搬送することで印刷を行うことができる。しかし、給紙カセットC1がカセット無し状態であると、給紙カセットC1よりも下位の給紙カセットCから用紙を搬送するための搬送路が途中で断たれ、当該下位の給紙カセットCから用紙を搬送するときに紙詰まりが発生し得る。
ユーザーの価値観は様々である。
例えば、紙詰まり発生の可能性があるときに何らかの通知は欲しいが、印刷処理は止めて欲しくない(万が一の紙詰まりの発生を許容する)と考えるユーザーが居る。このようなユーザーにとっては、第1通知を行うが印刷処理は止めない第1設定を選択できる環境は都合が良い。
一方、紙詰まり発生の可能性があるときに通知が欲しく、かつ、安全(紙詰まりが発生しない状況)を確認するまでは印刷処理を止めて欲しい(紙詰まりの発生を許容しない)と考えるユーザーも居る。このようなユーザーにとっては、第2通知を行って解除操作を受けて印刷を行う第2設定を選択できる環境は都合が良い。
あるいは、カセット無し状態であるか否かは印刷装置10の外観から容易に判るため、理論上は紙詰まり発生の可能性があっても通知は不要(万が一の紙詰まりの発生を許容する)と考えるユーザーも居る。このようなユーザーにとっては、第1通知も第2通知もせずに印刷を行う第3設定を選択できる環境は都合が良い。
このように本実実施形態は、異なる価値観を有する各ユーザーにとって都合の良い印刷環境を提供できる。
4.実施例:
これまでに説明した内容を踏まえ、本実施形態に含まれる具体的な実施例を幾つか説明する。
実施例1:
図5は、実施例1における印刷装置10の状態遷移と第1通知および第2通知との関係を示している。実施例1では、印刷装置10は、受領した印刷ジョブに基づいて計3ページの印刷物を出力すると仮定する。さらに実施例1では、印刷装置10が印刷ジョブを受領する前、給紙カセットC1,C2,C3毎の状態や有している用紙枚数は以下の通りであるとする。
給紙カセットC1:用紙有り状態(用紙数1枚)
給紙カセットC2:用紙無し状態
給紙カセットC3:用紙有り状態(用紙数3枚)
第1設定の場合:
このような条件下で、先ず、特定表示の設定が第1設定とされている場合について図5の「状態遷移」の欄および「第1通知」の欄を参照して説明する。
印刷ジョブ受領前は、印刷装置10の印刷ジョブ無し期間に該当するため、図3の表示制御処理が実行される。実施例1では、給紙カセットC2に用紙が無いため、図3の表示制御処理の結果、表示部13には第1通知として“Paper Out C2”が表示される。
その後、印刷装置10は、印刷ジョブ受領をすることで印刷ジョブ有り期間に入り、図4の表示制御処理を実行する。印刷ジョブ有り期間においても、給紙カセットC2に用紙が無いことに変わりはない。そのため、印刷ジョブ受領、1ページ目印刷後、さらには2ページ目印刷後と処理が進んでも、第1通知として“Paper Out C2”が表示される。1ページ目は、用紙の供給元である給紙カセットC1が有する用紙に印刷される。1ページ目印刷後は、給紙カセットC1の次に上位の給紙カセットC2に用紙が無いため、印刷装置10は、給紙カセットC3を新たな用紙の供給元とする。
2ページ目および3ページ目は、用紙の供給元である給紙カセットC3が有する用紙に印刷される。3ページ目印刷後は、再び印刷ジョブ無し期間に該当するため、印刷装置10は図3の表示制御処理を実行する。3ページ目の印刷が終わった時点では、給紙カセットC1および給紙カセットC2の用紙が無い。そのため、3ページ目印刷後は、表示部13に第1通知として“Paper Out C1,C2”が表示される。なお、このような第1設定の場合についての説明では、図5におけるエラー解除に対応する記載は無視する。
第2設定の場合:
次に、当該実施例1の条件下で、特定表示の設定が第2設定とされている場合について図5の「状態遷移」の欄、「第1通知」の欄および「第2通知」の欄を参照して説明する。
印刷ジョブ受領前は、上述したように図3の表示制御処理が実行され、第1設定の場合と同様に、表示部13には第1通知として“Paper Out C2”が表示される。その後、印刷ジョブ受領があり、1ページ目の印刷を行うとき、用紙の供給元は給紙カセットC1である。給紙カセットC1より上位の給紙カセットCは存在しない。このような、供給元の給紙カセットCより上位の給紙カセットCに対応してオフ信号が得られることがあり得ない状況では、ステップS250(図4)において強制的に“Yes”の判定がされる。従って、給紙カセットC1が用紙の供給元である期間が終わるまでは少なくとも、第2通知の表示は無い。
そして、1ページ目印刷後まで処理が進んだとき、印刷装置10は、図4の表示制御処理の結果、表示部13に第2通知として“Check Cassette C2”を表示する。1ページ目印刷後は、上述したように給紙カセットC3が新たな用紙の供給元となる。給紙カセットC3が用紙の供給元となったことで、供給元の給紙カセットCよりも上位の給紙カセットCが存在するようになる。そして、供給元の給紙カセットC3よりも上位の給紙カセットC2に対応する検知結果としてオフ信号が得られることから、1ページ目印刷後は、第2通知“Check Cassette C2”が表示される。
本実施形態では、特定表示の設定が第2設定である場合、印刷ジョブ無し期間の際に表示した第1通知を、印刷ジョブ有り期間に入っても表示し続けることを許容する。図5の例では、特定表示の設定が第2設定である場合に、1ページ目印刷後のタイミングでは、第2通知“Check Cassette C2”および第1通知“Paper Out C2”の両方を表示することが示唆されている。これは、印刷ジョブ無し期間のときに表示した第1通知“Paper Out C2”がそのまま表示部13に残っているためである。このように第1通知および第2通知を同時に表示し得る状況では、印刷装置10は、第2通知を第1通知よりも優先して表示する。第2通知を第1通知よりも優先して表示するとは、例えば、第2通知を第1通知の上に重ねて表示したり、第2通知を表示部13の画面において第1通知よりも目立つ位置や目立つ形態で表示したりすることを指す。また、第2通知を表示部13に表示しつつ、表示部13の画面をスクロールしなければ第1通知が表れないようにすることも、第2通知を第1通知よりも優先して表示する態様の一つである。
図5におけるエラー解除は、第2通知の表示後、解除操作が為されたことを指している(図4のステップS270において“Yes”)。解除操作が為されたことを条件に、印刷装置10は、第2通知“Check Cassette C2”を消去し、2ページ目以降の印刷を進める。3ページ目印刷後は、特定表示の設定が第1設定である場合と同様に、表示部13に第1通知“Paper Out C1,C2”が表示される。
追加説明:
このような図5にかかる説明によれば、印刷ジョブに基づく印刷処理の最中に用紙が無くなる給紙カセットC(給紙カセットC1)については、当該印刷処理の開始後に、対応する用紙センサー171による検知結果がオン信号からオフ信号に切り替わるが、当該印刷処理が終了するまで(印刷ジョブ有り期間)は、第1通知の対象とはせず、当該印刷処理が終わってから第1通知の対象としている。つまり、図5の例では、3ページ目の印刷が終わるまでは、第1通知は“Paper Out C2”のままであり、3ページ目印刷後に、第1通知を“Paper Out C1,C2”に変える。これは、印刷処理の最中にある給紙カセットから用紙が無くなったとしても、他の(下位の)給紙カセットCから用紙を搬送すれば印刷処理を継続することができ、当該用紙が無くなった給紙カセットCについて第1通知を性急に行う必要性が低いからである。また、必要性の低い通知はできるだけ避けた方が、ユーザーにとって快適である。このような特徴によれば、制御部11は、第1設定または第2設定をしたとき、印刷ジョブに基づく印刷処理の開始後に給紙カセットCに対応する異常信号(オフ信号)が発生した場合は、当該異常信号が対応する給紙カセットCに関する第1通知を、当該印刷ジョブに基づく印刷処理が終了した後に表示させる、と言える。
また、図5にかかる説明によれば、印刷ジョブに基づく印刷処理の最中に用紙が無くなる給紙カセットC(給紙カセットC1)については、用紙が無くなった時点で、対応する用紙センサー17による検知結果がオン信号からオフ信号に切り替わるが、第2通知の対象とはしない。つまり、図5の例では、1ページ目の印刷が終わって用紙の供給元が給紙カセットC3に切り替わったタイミングで、供給元の給紙カセットC3よりも上位の給紙カセットC1,C2いずれについても、対応する用紙センサー171,172からオフ信号が得られているはずである。しかし、印刷ジョブ受領前からオフ信号が得られている給紙カセットC2についての第2通知“Check Cassette C2”を表示し、印刷ジョブ受領後にオフ信号が発生した給紙カセットC1については第2通知の対象としていない。
これは、印刷処理の最中に用紙が無くなったということは、当該用紙が無くなった給紙カセットCはカセット装着部19に装着されており(つまり、カセット無し状態ではなく)、下位の給紙カセットCから用紙を搬送する際に、紙詰まりの要因にならないと言えるからである。このように、オフ信号が発生したが紙詰まりの要因にならないと推定される給紙カセットCについては、第2通知を行う必要性が無いため、第2通知の対象から除外する。このような特徴によれば、制御部11は、第2設定をしたとき、印刷ジョブに基づく印刷処理の開始後に給紙カセットCに対応する異常信号(オフ信号)が発生した場合は、当該異常信号が対応する給紙カセットCに関しては第2通知の対象から除外する、と言える。
さらに図5にかかる説明によれば、制御部11は、用紙の供給元の給紙カセットCよりも上位の給紙カセットCに対応する用紙センサー17によるオフ信号を得た場合に、印刷ジョブに基づく印刷処理の進捗状況に基づいて当該印刷処理を中断するか否かを分岐する(制御部11は分岐工程を実施する)と言える。上述したように、図5の例によれば、1ページ目印刷後は、給紙カセットC3が新たな用紙の供給元になることで、供給元の給紙カセットCよりも上位の給紙カセットCが存在するようになる。そして、供給元の給紙カセットC3よりも上位の給紙カセットC2に対応する検知結果としてオフ信号が得られることから、1ページ目印刷後のタイミングで、第2通知“Check Cassette C2”を表示し、かつ印刷処理を中断する(解除操作が為されるまで、2ページ目以降の印刷を中断する)。ここで、2ページ目印刷後も、給紙カセットC3が用紙の供給元であることは変わらず、引き続き供給元の給紙カセットC3よりも上位の給紙カセットC2に対応するオフ信号が得られている。しかし制御部11は、2ページ目印刷後は、第2通知“Check Cassette C2”を表示部13に表示させない。つまり、2ページ目印刷後は印刷処理は中断せずに、そのまま3ページ目の印刷を行う。このように本実施形態は、印刷処理の進捗状況に基づいて印刷処理を中断するか否かを分岐する印刷方法を提示する。
上述の進捗状況について、さらに具体的な説明をする。図5の例において、1ページ目印刷後のタイミングでは、用紙の供給元となった給紙カセットC3より上位のオフ信号が得られた給紙カセットC2の搬送路31を、用紙が一枚も通過していない。そのため、当該給紙カセットC2が用紙無し状態であるのかカセット無し状態であるのかが不明である。このような状況で印刷処理を続けるにはリスクがある(紙詰まりの危険性がある)ため、印刷処理を一旦中断し、第2通知によりユーザーに解除操作を促す。一方、2ページ目印刷後のタイミングでは、用紙の供給元である給紙カセットC3より上位のオフ信号が得られている給紙カセットC2(およびC1)の搬送路31を、用紙が通過済みである。そのため、当該給紙カセットC2(およびC1)は用紙無し状態であるがカセット無し状態ではないと言える。このような状況では、紙詰まりの危険性が無いため印刷処理を中断しない。
このような特徴によれば、制御部11は、用紙の供給元の給紙カセットCよりも上位の給紙カセットCに対応するオフ信号を得た場合に、印刷ジョブに基づいて当該オフ信号が対応する給紙カセットCの搬送路31を用紙が一枚以上通過していれば印刷ジョブに基づく印刷処理を続行し、印刷ジョブに基づいて当該オフ信号が対応する給紙カセットCの搬送路31を用紙が一枚も通過していなければ印刷ジョブに基づく印刷処理を中断する、と言える。これにより、紙詰まりの危険性が無いにもかかわらず印刷処理を無駄に中断してユーザーを待たせたり、逆に、紙詰まりの危険性が有るため印刷処理を中断すべきなのに中断せず紙詰まりを発生させてしまう、といったことが無くなる。
また、このような特徴を他の側面から見れば、印刷ジョブの受領後の第2通知の表示に応じて所定操作(解除操作)が実行された後は、制御部11は、当該印刷ジョブに基づく印刷処理が終了するまでの間の当該第2通知の再度の表示を禁止する、と言える。つまり、図5に例示した第2通知“Check Cassette C2”の表示は、一度、解除操作に応じて消去された後は、同じ印刷ジョブに基づく印刷処理が終わるまでの期間、再び表示されることはない。
さらに当該実施例1において、給紙カセットC3の一つ下位に第4給紙カセットが存在し、第4給紙カセットの一つ下位に第5給紙カセットが存在すると仮定する。第4給紙カセットは、用紙無し状態であり、第5給紙カセットは、用紙有り状態で用紙を1枚有しているとする。そして印刷装置10は、受領した印刷ジョブに基づいて計5ページの印刷物を出力するとする。このような条件下で、特定表示の設定が第2設定である場合、4ページ目の印刷が終わったタイミングで、給紙カセットC3の用紙が無くなるため、上位優先ポリシーに基づいて第5給紙カセットが新たな用紙の供給元となる。当該4ページ目の印刷が終わったタイミングで、制御部11は、第4給紙カセットに対応するオフ信号に応じて、第2通知を表示部13に表示させる。このとき表示される第2通知は、第4給紙カセットに関して確認を求める(解除操作を要求する)旨のメッセージを当然有しているが、既に同じ印刷ジョブの経過の中で表示した給紙カセットC2に関するメッセージは含まない。
さらに、これまでの説明から明らかであるが、制御部11は、用紙の供給元の給紙カセットCよりも下位の給紙カセットCに対応するオフ信号を得た場合には、印刷ジョブに基づく印刷処理を継続する。図5の例によれば、制御部11は、受領した印刷ジョブに基づく1ページ目の印刷を実行する前から、用紙の供給元の給紙カセットC1より下位の給紙カセットC2に対応するオフ信号を得ている。制御部11は、このような下位の給紙カセットC2に関わるオフ信号の有無にかかわらず印刷処理を継続する(1ページ目の印刷前に印刷処理を中断しない)。当該特徴によれば、紙詰まりが発生する虞が無い間は印刷処理を中断せずに継続することができる。
実施例2:
図6は、実施例2における印刷装置10の状態遷移と第1通知および第2通知との関係を示している。実施例2では、印刷装置10は、受領した印刷ジョブに基づいて計3ページの印刷物を出力すると仮定する。さらに実施例2では、印刷装置10が印刷ジョブを受領する前、給紙カセットC1,C2,C3毎の状態や有している用紙枚数は以下の通りであるとする。
給紙カセットC1:用紙有り状態(用紙数1枚)
給紙カセットC2:用紙有り状態(用紙数1枚)
給紙カセットC3:用紙有り状態(用紙数2枚)
第1設定の場合:
このような条件下で、特定表示の設定が第1設定とされている場合について図6の「状態遷移」の欄および「第1通知」の欄を参照して説明する。ただし、実施例1(図5)と同様の事項については説明を適宜省く。
印刷ジョブ受領前は、印刷装置10の印刷ジョブ無し期間に該当するため、図3の表示制御処理が実行される。実施例2では、全ての給紙カセットCに用紙が有るため、図3の表示制御処理の結果、表示部13に第1通知は表示されない。
その後、印刷装置10は、印刷ジョブ受領をすることで印刷ジョブ有り期間に入り、図4の表示制御処理を実行する。印刷ジョブ有り期間に入り、印刷ジョブ受領、1ページ目印刷後、2ページ目印刷後と処理が進んでも、第1通知は表示されない。これは、順次、用紙の供給元となる給紙カセットC1,C2はいずれも、印刷ジョブに基づく印刷処理の最中に用紙が無くなる給紙カセットCに該当し、このような給紙カセットCは、上述したように印刷処理が終了するまでは第1通知の対象としないからである。3ページ目印刷後は、再び印刷ジョブ無し期間に該当するため、印刷装置10は図3の表示制御処理を実行する。3ページ目の印刷が終わった時点では、給紙カセットC1および給紙カセットC2の用紙が無くなっている。そのため、3ページ目印刷後は、表示部13に第1通知として“Paper Out C1,C2”が表示される。
第2設定の場合:
次に、当該実施例2の条件下で、特定表示の設定が第2設定とされている場合について図6の「状態遷移」の欄、「第1通知」の欄および「第2通知」の欄を参照して説明する。
印刷ジョブ受領前は、上述したように図3の表示制御処理が実行され、第1設定の場合と同様に、表示部13には第1通知は表示されない。その後、印刷装置10は、印刷ジョブ受領をすることで印刷ジョブ有り期間に入り、図4の表示制御処理を実行する。印刷ジョブ有り期間に入り、印刷ジョブ受領、1ページ目印刷後、2ページ目印刷後と処理が進んでも、第2通知は表示されない。これは、順次、用紙の供給元となる給紙カセットC1,C2はいずれも、印刷ジョブに基づく印刷処理の最中に用紙が無くなる給紙カセットCに該当し、このような給紙カセットCは、上述したように第2通知の対象から除外されるからである。3ページ目印刷後は、特定表示の設定が第1設定である場合と同様に、表示部13に第1通知“Paper Out C1,C2”が表示される。
実施例3:
図7は、実施例3における印刷装置10の状態遷移と第1通知および第2通知との関係を示している。実施例3では、印刷装置10は、1つ目の印刷ジョブに基づいて1ページの印刷物を出力し、次に、2つ目の印刷ジョブに基づいて1ページの印刷物を出力し、次に、3つ目の印刷ジョブに基づいて1ページの印刷物を出力すると仮定する。さらに実施例3では、印刷装置10が印刷ジョブを受領する前、給紙カセットC1,C2,C3毎の状態や有している用紙枚数は以下の通りであるとする。
給紙カセットC1:用紙有り状態(用紙数1枚)
給紙カセットC2:用紙有り状態(用紙数1枚)
給紙カセットC3:用紙有り状態(用紙数2枚)
第1設定の場合:
このような条件下で、特定表示の設定が第1設定とされている場合について図7の「状態遷移」の欄および「第1通知」の欄を参照して説明する。ただし、実施例1,2(図5,6)と同様の事項については説明を適宜省く。
印刷ジョブ受領前は、印刷装置10の印刷ジョブ無し期間に該当するため、図3の表示制御処理が実行される。実施例3では、全ての給紙カセットCに用紙が有るため、図3の表示制御処理の結果、表示部13に第1通知は表示されない。
その後、印刷装置10は、1つ目の印刷ジョブ受領をすることで印刷ジョブ有り期間に入り、図4の表示制御処理を実行する。給紙カセットC1が有する用紙への印刷後、つまり1つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理終了後、再び印刷ジョブ無し期間に該当するため、印刷装置10は図3の表示制御処理を実行する。1つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理が終わった時点では、給紙カセットC1の用紙が無くなっているため、表示部13に第1通知として“Paper Out C1”が表示される。
その後、印刷装置10は、2つ目の印刷ジョブ受領をすることで印刷ジョブ有り期間に入り、図4の表示制御処理を実行する。給紙カセットC2が有する用紙への印刷後、つまり2つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理終了後、再び印刷ジョブ無し期間に該当するため、印刷装置10は図3の表示制御処理を実行する。2つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理が終わった時点では、給紙カセットC1および給紙カセットC2の用紙が無くなっているため、表示部13に第1通知として“Paper Out C1,C2”が表示される。
その後、印刷装置10は、3つ目の印刷ジョブ受領をすることで印刷ジョブ有り期間に入り、図4の表示制御処理を実行する。給紙カセットC3が有する用紙への印刷後、つまり3つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理終了後、再び印刷ジョブ無し期間に該当するため、印刷装置10は図3の表示制御処理を実行する。3つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理が終わった時点では、給紙カセットC1および給紙カセットC2の用紙が無くなっているため、表示部13に第1通知として“Paper Out C1,C2”が引き続き表示される。なお、このような第1設定の場合についての説明では、図7におけるエラー解除に対応する記載は無視する。
第2設定の場合:
次に、当該実施例3の条件下で、特定表示の設定が第2設定とされている場合について図7の「状態遷移」の欄、「第1通知」の欄および「第2通知」の欄を参照して説明する。
印刷ジョブ受領前は、上述したように図3の表示制御処理が実行され、第1設定の場合と同様に、表示部13には第1通知は表示されない。その後、印刷装置10は、1つ目の印刷ジョブ受領をすることで印刷ジョブ有り期間に入り、図4の表示制御処理を実行する。給紙カセットC1が有する用紙への印刷後、つまり1つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理終了後、再び印刷ジョブ無し期間に該当するため、印刷装置10は図3の表示制御処理を実行する。1つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理が終わった時点では、給紙カセットC1の用紙が無くなっているため、表示部13に第1通知として“Paper Out C1”が表示される。
その後、印刷装置10は、2つ目の印刷ジョブ受領をすることで印刷ジョブ有り期間に入り、図4の表示制御処理を実行する。2つ目の印刷ジョブを受領すると、給紙カセットC2が用紙の供給元となるが、この時点で給紙カセットC2より上位の給紙カセットC1に対応するオフ信号が得られている。そのため、制御部11は、2つ目の印刷ジョブを受領したら、表示部13に第2通知として“Check Cassette C1”を表示させる。その後、エラー解除、つまり解除操作が為されたことを条件に、印刷装置10は、第2通知“Check Cassette C1”を消去し、2つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理を行う。2つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理終了後、再び印刷ジョブ無し期間に該当するため、印刷装置10は図3の表示制御処理を実行する。2つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理が終わった時点では、給紙カセットC1および給紙カセットC2の用紙が無くなっているため、表示部13に第1通知として“Paper Out C1,C2”が表示される。
その後、印刷装置10は、3つ目の印刷ジョブ受領をすることで印刷ジョブ有り期間に入り、図4の表示制御処理を実行する。3つ目の印刷ジョブを受領すると、給紙カセットC3が用紙の供給元となるが、この時点で給紙カセットC3より上位の給紙カセットC1,C2それぞれに対応するオフ信号が得られている。そのため、制御部11は、3つ目の印刷ジョブを受領したら、表示部13に第2通知として“Check Cassette C1,C2”を表示させる。その後、エラー解除、つまり解除操作が為されたことを条件に、印刷装置10は、第2通知“Check Cassette C1,C2”を消去し、3つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理を行う。3つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理終了後、再び印刷ジョブ無し期間に該当するため、印刷装置10は図3の表示制御処理を実行する。3つ目の印刷ジョブに基づく印刷処理が終わった時点では、給紙カセットC1および給紙カセットC2の用紙が無くなっているため、表示部13に第1通知として“Paper Out C1,C2”が引き続き表示される。
5.変形例:
本発明は上述の実施形態や実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。本実施形態は、後述するような変形例を採用可能である。これまで説明した実施形態、実施例、および下記の変形例との各組み合わせは、本発明の開示範囲に含まれる。
変形例1:
制御部11は、印刷ジョブに基づく印刷の開始後に全ての給紙カセットCに対応してオフ信号が発生した場合は、第3通知を表示部13に表示させるとしてもよい。印刷ジョブに基づく印刷の開始後に全ての給紙カセットCに対応してオフ信号が発生した場合とは、印刷ジョブに基づく印刷処理の開始後に、全ての給紙カセットCが用紙が無い状態となった場合を指す。
上述の実施例1において、印刷ジョブの受領前、給紙カセットC3は用紙数を3枚ではなく2枚有していたと仮定する。この場合、印刷ジョブに基づく3ページ目の印刷後、給紙カセットC1,C2,C3の全てに用紙が無い状態となる。そこで制御部11は、3ページ目の印刷後、第3通知として“Paper Out”等といったメッセージを表示部13に表示させる。第3通知“Paper Out”は、第1通知よりも優先して表示する。優先して表示する方法は上述した通りである。
また上述の実施例2において、印刷ジョブの受領前、給紙カセットC3は用紙数を2枚ではなく1枚有していたと仮定する。この場合、印刷ジョブに基づく3ページ目の印刷後、給紙カセットC1,C2,C3の全てに用紙が無い状態となる。そこで制御部11は、3ページ目の印刷後、第3通知として“Paper Out”等といったメッセージを表示部13に表示させる。第3通知“Paper Out”は、第1通知よりも優先して表示する。
また上述の実施例3において、1つ目の印刷ジョブの受領前、給紙カセットC3は用紙数を2枚ではなく1枚有していたと仮定する。この場合、3つ目の印刷ジョブに基づく印刷後、給紙カセットC1,C2,C3の全てに用紙が無い状態となる。そこで制御部11は、3つ目の印刷ジョブに基づく印刷後、第3通知として“Paper Out”等といったメッセージを表示部13に表示させる。第3通知“Paper Out”は、第1通知よりも優先して表示する。
このような変形例1によれば、全ての給紙カセットCの用紙が無い状態になった場合、第1通知および第2通知のいずれとも異なる第3通知を表示することができる。
変形例2:
前記実施例3では、印刷装置10は、複数の印刷ジョブを順次受領して処理しているため、新しい印刷ジョブを受領する度に、その時点での各給紙カセットCの状態に応じて第2通知を表示している。しかし、異なる複数の印刷ジョブを処理する場合であっても、前回の印刷ジョブを処理し終わってから短い時間で次の印刷ジョブを処理するのであれば、同じ印刷ジョブに基づいて複数ページの印刷をする場合(実施例2の場合)と同様の考えで、第2通知の表示を制御してもよいと言える。そこで制御部11は、特定表示の設定として第2設定をしたとき、印刷ジョブを受領した場合に、印刷部15が動作可能な状態であるか否か判断し、印刷部15が動作可能な状態であれば、当該受領した印刷ジョブに基づく印刷が終了するまでの間の第2通知の表示を禁止するとしてもよい。
前記実施例3のように、制御部11は、2つ目の印刷ジョブを受領したとする。このとき制御部11は、印刷部15が動作可能な状態であるか否か判断する。当該判断は、例えば、制御部11が、印刷部15に問い合わせることで実行する。印刷部15には、ドラムユニット等のプリンターエンジンと、プリンターエンジンの駆動をコントロールするエンジンコントローラーとが含まれている。プリンターエンジンは、印刷ジョブに基づく印刷処理を終えて暫くの間は所定のアイドリング状態を維持し、次の印刷ジョブが来た時に即座に印刷処理を開始できるようにしている。このようなアイドリング状態は短い時間であるが、制御部11は、エンジンコントローラーに問い合わせることにより、アイドリング状態であるか否かを認識し、アイドリング状態であれば印刷部15が動作可能な状態と判断する。
つまり、1つ目の印刷ジョブを処理した後、印刷部15が動作可能な状態のうちに次の2つ目の印刷ジョブを受領したのであれば、1つ目の印刷ジョブと2つ目の印刷ジョブとの間の印刷ジョブ無し期間は非常に短いと言える。このように印刷ジョブ無し期間が短い場合は、これから実行する印刷ジョブにおいて用紙の供給元とする給紙カセットC(給紙カセットC2)より上位の給紙カセットC(給紙カセットC1)は、カセット無し状態ではないと考えて差し支えない。そこで、制御部11は、2つ目の印刷ジョブを受領したとき、上述のように印刷部15が動作可能な状態であると判断した場合は、図7に示したような第2通知“Check Cassette C1”を表示部13に表示させない。このような変形例2によれば、紙詰まりが発生する可能性はほぼ無い場合に、必要性の無い第2通知を行わないようにし、ユーザーの手間を減らすことができる。
変形例3:
これまでは、制御部11は、上位優先ポリシーに基づき用紙の供給元の給紙カセットCを選択すると説明した。上位優先ポリシーによれば、印刷部15に近い側の給紙カセットCが優先的に供給元となるため、印刷に要する時間が短縮され易いというメリットがある。しかし、制御部11は、下位の給紙カセットCを優先して用紙の供給元とする下位優先ポリシーに基づき、用紙の供給元の給紙カセットCを選択するとしてもよい。下位優先ポリシーに基づいたとき、図2の構成例によれば給紙ユニットC3,C2,C1の順で用紙の供給元が選択される。
ここで、下位優先ポリシーおよび前記実施例1の条件下で、特定表示の設定が第2設定とされている場合についての表示制御処理について説明する。印刷ジョブ受領前は、上述したように図3の表示制御処理が実行され、表示部13には第1通知として“Paper Out C2”が表示される。その後、印刷ジョブ受領があり、用紙の供給元は給紙カセットC3となる。給紙カセットC3より上位の給紙カセットCは給紙カセットC1,C2であり、このうち給紙カセットC2に対応する検知結果としてオフ信号が得られる。そのため、印刷ジョブ受領をし、1ページ目を印刷する前のタイミングで、制御部11は、第2通知“Check Cassette C2”を表示部13に表示させる。この第2通知の表示に応じて解除操作が為された後は、印刷ジョブに基づいて1ページ目から3ページ目までの印刷が実行される。また、当該解除操作が為された後は、当該印刷ジョブに基づく印刷処理が終了するまで、第2通知が表示されることは無い。
このように下位優先ポリシーを採用することで、印刷部15から遠い側の給紙カセットCが優先的に供給元となる。そのため、印刷ジョブを受領してから比較的早い段階で、紙詰まりが発生しないことが確認され、その後は当該印刷ジョブが終わるまでこのような確認の必要が無くなる。
変形例4:
これまで説明したような印刷方法、表示制御方法を実施する場合であっても、印刷装置10において紙詰まりは発生し得る。紙詰まりは、搬送路31の過程の他、本体筐体18内の搬送路16Rの過程でも起こり得る。知られているように、紙詰まりが起きた場合、印刷装置10は、メッセージの表示や音声出力等によりユーザーに紙詰まりが起きた旨を報知する。紙詰まりが起きたことを認識したユーザーは、給紙カセットCを引き出したり、本体筐体18の所定部位を開けたりして、詰まった用紙を取り出す。このようなユーザーによる一連の行為を、紙詰まりリカバリーと呼ぶ。紙詰まりリカバリーにより、紙詰まりが解消される。
このように紙詰まりが解消された後、紙詰まりが起きる前の状況を前提として印刷処理を再開すると、再び紙詰まりが起きる可能性がある。このような状況に鑑み、制御部11は、印刷ジョブに基づく印刷処理の過程で発生した紙詰まりが解消された後は、用紙の供給元の給紙カセットCよりも上位の給紙カセットCに対応するオフ信号を得た場合に、前記紙詰まりが解消された後の印刷処理の進捗状況に基づいて当該印刷処理を中断するか否かを分岐するとしてもよい。
前記実施例1(上位優先ポリシーを採用する場合の実施例1)を用いて、変形例4を具体に説明する。特定表示の設定は第2設定であるとする。受領した印刷ジョブに基づいて1ページ目の印刷が終わったとき、上述したように、表示部13には第2通知として“Check Cassette C2”が表示される(図5参照)。当該第2通知の表示に応じて解除操作が為され(当該第2通知が消え)、中断していた給紙カセットC3を用紙の供給元とする2ページ目の印刷が開始される。このとき、当該2ページ目の印刷のために給紙カセットC3から搬送された用紙が、例えば搬送路16Rで紙詰まりを起こし、当該紙詰まりに対して紙詰まりリカバリーが実行されたとする。
制御部11は、搬送部16等の状態から紙詰まりリカバリーが実行されたことを認識した後、再び、前記2ページ目の印刷のために給紙カセットC3から用紙を搬送させることになる。当該変形例4では、このようなタイミングで、これまでの前提をリセットする。これまでの前提とは、用紙の供給元である給紙カセットC3より上位のオフ信号が得られる給紙カセットCの搬送路31を、用紙が通過済みという前提である。このような前提をリセットすることで、制御部11は、用紙の供給元である給紙カセットC3より上位のオフ信号が得られる給紙カセットCの搬送路31を用紙が一枚も通過していないと認識する。そこで、制御部11は、前記2ページ目の印刷のために給紙カセットC3からの用紙搬送を再び開始する前に、表示部13に“Check Cassette C2”等といった第2通知を表示させる。
このような再度の第2通知の表示に応じて解除操作が為され、中断していた給紙カセットC3を用紙の供給元とする2ページ目の印刷が再度開始される。この後、当該再度開始した2ページ目の印刷を終えたタイミングでは、制御部11は、用紙の供給元である給紙カセットC3より上位のオフ信号が得られている給紙カセットCの搬送路31を用紙が通過済みであるため、印刷処理を中断しない。このような変形例4によれば、発生した紙詰まりが解消された後、印刷処理の再開後に再び紙詰まりが発生するといった事態を避けることができる。
変形例5:
これまで第1通知や第2通知として説明したメッセージはあくまで例示に過ぎず、これら通知として様々な文面や画像を用いることができる。例えば、異常解除のための所定操作を要求する第2通知は、これまでに挙げたメッセージよりも具体的であってもよい。例えば、制御部11は第2通知として“カセットXに異常が発生したので印刷を中断しました。異常解除の操作をして、印刷を再開して下さい”等といった、より分かりやすいメッセージを表示部13に表示してもよい。
10…印刷装置、11…制御部、12…操作入力部、13…表示部、15…印刷部、16…搬送部、16R…搬送路、17,171,172,173…用紙センサー、18…本体筐体、19…カセット装着部、20,21,22,23…給紙ユニット、31…搬送路、C,C1,C2,C3…給紙カセット、P…用紙

Claims (7)

  1. 用紙を収容する複数の給紙カセットと、
    前記給紙カセット毎のセンサーであって対応する給紙カセット内の用紙を検知するセンサーと、
    前記複数の給紙カセットのいずれかから供給される用紙へ印刷を実行する印刷部と、を備え、前記給紙カセットは、当該給紙カセットよりも前記印刷部から遠い側の給紙カセットから供給される用紙を前記印刷部側へ通過させる搬送路を有する印刷装置であって、
    前記複数の給紙カセットのうち前記用紙の供給元の給紙カセットよりも前記印刷部側の給紙カセットに対応する前記センサーによる前記用紙を検知できないことを示す異常信号を得た場合に、印刷ジョブに基づく印刷処理の進捗状況に基づいて当該印刷処理を中断するか否かを分岐する制御部を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記用紙の供給元の給紙カセットよりも前記印刷部側の給紙カセットに対応する前記異常信号を得た場合に、前記印刷ジョブに基づいて前記異常信号が対応する給紙カセットの前記搬送路を前記用紙が一枚以上通過していれば前記印刷ジョブに基づく印刷処理を続行し、前記印刷ジョブに基づいて前記異常信号が対応する給紙カセットの前記搬送路を前記用紙が一枚も通過していなければ前記印刷ジョブに基づく印刷処理を中断することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記用紙の供給元の給紙カセットよりも前記印刷部から遠い側の給紙カセットに対応する前記異常信号を得た場合には、前記印刷ジョブに基づく印刷処理を継続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記印刷部に近い側の前記給紙カセットを優先して前記供給元とすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、前記印刷部から遠い側の前記給紙カセットを優先して前記供給元とすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、前記印刷ジョブに基づく印刷処理の過程で発生した紙詰まりが解消された後は、前記用紙の供給元の給紙カセットよりも前記印刷部側の給紙カセットに対応する前記異常信号を得た場合に、前記紙詰まりが解消された後の印刷処理の進捗状況に基づいて当該印刷処理を中断するか否かを分岐することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 用紙を収容する複数の給紙カセットのいずれかから供給される用紙へ印刷を実行する印刷方法であって、
    前記給紙カセット毎の用紙の検知結果を取得する取得工程と、
    前記給紙カセットのうち前記用紙の供給元の給紙カセットよりも印刷部側の給紙カセットに対応する前記検知結果としての前記用紙を検知できないことを示す異常信号を得た場合に、印刷ジョブに基づく印刷処理の進捗状況に基づいて当該印刷処理を中断するか否かを分岐する分岐工程と、を備えることを特徴とする印刷方法。
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