JP2017123581A - 情報端末、制御装置、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

情報端末、制御装置、制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】施設内の空調機器等により環境(温度等)の調整がなされる領域(環境情報が受信できる領域)に侵入したユーザにその領域が適切な環境でなければ適した環境へと調整する制御を行い得る情報端末を提供する。【解決手段】情報端末100aは、環境調整用のパラメータを示す制御情報を記憶する記憶部120と、施設20内の送信装置200aが送信した、施設20内の環境調整用のパラメータを示す環境情報を受信する受信部130と、受信部130により環境情報が受信された場合において、その環境情報が示すパラメータと記憶部120に記憶された制御情報が示すパラメータとの比較の結果が、所定条件を満たすときには、制御情報に基づいて施設20内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を定めてその制御信号を送信し、その所定条件を満たさないときには制御信号の送信を行わない送信制御部140とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、住宅等の施設内の環境を調整する機器を制御するための制御システムを構成する情報端末及び制御装置、その情報端末で用いられる制御プログラム、並びに、その制御システムで用いられる制御方法に関する。
スマートフォン等の可搬性を有し通信可能な端末(情報端末)が普及している。また、近距離無線通信技術のBluetooth(登録商標)Low Energy(BLE)を用いて、ビーコン信号を送信する送信装置からビーコン信号を受信するiBeacon(登録商標)機能を実装した情報端末が普及している。
また従来、送信装置がビーコン信号に機器制御用のコマンドを付加して送信し、そのビーコン信号を受信した受信装置が機器にコマンドを送出する機器制御技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、受信装置はビーコン信号からコマンドを得て機器を制御できる。
特開2011−234250号公報
特許文献1の機器制御技術では、送信装置が規定したコマンドを受信装置が機器に転送するので、機器を固定的な一状態にする制御は可能であるものの、ユーザにとって適切な状態に環境を調整する制御を行えない。
そこで、本発明は、情報端末を携帯するユーザが施設内の領域に侵入したときにその領域の環境が不適切であれば適切な状態に調整する制御を行い得る情報端末を提供することを目的とする。また、本発明は、ユーザに適さない環境を適した状態に調整する制御のために、その情報端末で用いられる制御プログラム、その情報端末と連携動作する制御装置、及び、その情報端末等を備える制御システムで用いられる制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る制御プログラムは、プロセッサを備える情報端末に所定制御処理を実行させるための制御プログラムであって、前記所定制御処理は、環境調整用のパラメータを示す制御情報を取得する取得ステップと、施設内の送信装置が送信した、当該施設内の環境調整用のパラメータを示す環境情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップで前記環境情報が受信された場合において、当該環境情報が示すパラメータと前記取得ステップで取得された前記制御情報が示すパラメータとの比較の結果が、所定条件を満たすときには、前記制御情報に基づいて前記施設内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を定めて当該制御信号を送信し、当該所定条件を満たさないときには前記制御信号の送信を行わない送信制御ステップとを含む。
また、本発明の一態様に係る情報端末は、環境調整用のパラメータを示す制御情報を記憶する記憶部と、施設内の送信装置が送信した、当該施設内の環境調整用のパラメータを示す環境情報を受信する受信部と、前記受信部により前記環境情報が受信された場合において、当該環境情報が示すパラメータと前記記憶部に記憶された前記制御情報が示すパラメータとの比較の結果が、所定条件を満たすときには、前記制御情報に基づいて前記施設内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を定めて当該制御信号を送信し、当該所定条件を満たさないときには前記制御信号の送信を行わない送信制御部とを備える。
また、本発明の一態様に係る制御装置は、施設内の環境を調整する機器と通信する制御装置であって、上述の情報端末により送信された、前記施設内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を受信した場合に、当該制御信号に基づく指示を前記機器に送信する。
また、本発明の一態様に係る制御方法は、施設内の環境を調整する機器と、前記機器を制御する制御装置と、環境調整用のパラメータを示す制御情報を記憶する記憶媒体を有する情報端末とを備える制御システムにおいて用いられる制御方法であって、前記記憶媒体に記憶された前記制御情報を取得する取得ステップと、前記制御装置が過去に前記機器を制御するために用いた前記施設内の環境調整用のパラメータと、前記取得ステップで取得された前記制御情報が示すパラメータとを前記情報端末及び前記制御装置のいずれかが比較し、比較の結果が、所定条件を満たすときには、前記制御情報が示すパラメータに基づいて前記制御装置が前記機器を制御し、当該所定条件を満たさないときには前記機器の制御を行わない機器制御ステップとを含む。
本発明によれば、ユーザが侵入した領域がユーザに適さない環境である場合にユーザに適した状態に調整し得るようになる。
実施の形態に係る情報端末、制御装置等を備える制御システムの概略構成図である。 実施の形態に係る情報端末及び制御装置の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る一の送信装置が送信する環境情報の一例を示す図である。 実施の形態1に係る他の送信装置が送信する環境情報の一例を示す図である。 実施の形態に係る情報端末が記憶する制御情報の一例を示す図である。 実施の形態に係る情報端末が送信する制御信号の内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係る制御装置が記憶する調停用情報の一例を示す図である。 実施の形態1に係る情報端末における制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る制御装置における機器制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る情報端末が記憶する制御情報の一例を示す図である。 実施の形態2に係る情報端末における制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る制御装置における機器制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る送信装置が送信する環境情報の一例を示す図である。 実施の形態3に係る情報端末が記憶する制御情報の一例を示す図である。 実施の形態3に係る情報端末が送信する制御信号の内容の一例を示す図である。 実施の形態3に係る情報端末における制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る制御装置における機器制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態に係る情報端末100a等を備える制御システム10について説明する。
(構成)
図1は、実施の形態に係る情報端末、制御装置等を備える制御システム10を示す概略構成図である。
制御システム10は、ユーザが施設20内のある領域に侵入したときに、その領域に係る環境がユーザにとって不適切であれば適切にするように環境を調整する機器を制御するためのシステムである。このため、制御システム10では、施設20内の領域にビーコン信号を送信する送信装置を設ける。そして、その領域に侵入するユーザが携帯する情報端末がビーコン信号を受信した場合に一定条件下で制御信号を送信し、その制御信号を受信する制御装置300がその領域の環境(例えば温度、湿度、空気質、照明による照度等)を調整する機器を制御する。ここでは、説明の便宜上、施設20は住宅であり、その内部の各部屋等である領域Aと領域Bとについて独立して温度を調整可能にした例を用いて、制御システム10を説明する。
制御システム10は、図1に示すように、情報端末100a、100b、送信装置200a、200b、制御装置300、機器410a、410bを含んで構成される。
機器410a、410bは、施設20内の環境(この例では温度)を調整する機能を有する機器である。ここでは、機器410aは、領域Aに設置され、設定温度を目標として領域Aの温度を調整する空調機器(エアコン)であり、機器410bは、領域Bに設置され、設定温度を目標として領域Bの温度を調整する空調機器であることとする。機器410a、410bは、制御装置300から機器制御信号を受けた場合にその機器制御信号に従って動作する機能を有する。
送信装置200a、200bは、例えばBLE等の近距離無線通信技術(近距離無線通信方式)を用いて、ビーコン信号を繰り返し送信(例えば数百ミリ秒毎に送信)するビーコン発信機である。送信装置200aは、領域Aに設置され概ね領域A内で受信可能にビーコン信号を送信し、送信装置200bは、領域Bに設置され概ね領域B内で受信可能にビーコン信号を送信する。送信装置200a、200bが送信するビーコン信号の内容には環境情報が含まれ、その環境情報には、その送信装置が設置された領域の環境(この例では温度)を調整するために用いられる環境調整用パラメータ(環境パラメータと称する)が含まれる。この環境パラメータは、例えば、該当の領域において測定された温度の状態或いはその領域に設置された温度を調整する機器により調整中の目標となる設定温度等で表される。送信装置200a、200bは、例えば温度センサを内部又は外部に備えている場合においてその温度センサで測定した温度を表す環境パラメータをビーコン信号に含ませるように構成され得る。また、送信装置200a、200bは、温度を調整する機器410a、410bが調整に用いている設定温度等を取得してその設定温度を表す環境パラメータをビーコン信号に含ませるように構成され得る。以下の説明においては、送信装置200a、200bは、制御装置300から温度の情報を受けてその温度を表す環境パラメータを含む環境情報をビーコン信号の内容に含ませて送信するものとする。
制御装置300は、施設20における機器410a、410bを制御する装置としてのコンピュータである。制御装置300は、有線又は無線のLAN(Local Area Network)により、機器410a、410b、送信装置200a、200bと通信可能である。また、制御装置300は、無線LAN等により直接又は間接的に情報端末100a、100bと通信可能である。制御装置300は、例えば、施設20(住宅)における電力等のエネルギー管理(エネルギー消費の抑制のための機器制御等)をするHEMS(Home Energy Management System)におけるHEMSコントローラとしての機能を担ってもよい。制御装置300は、メモリ等の記憶媒体、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、通信回路等を備える。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行することにより通信回路等を制御して機器制御処理等を行う。プロセッサによるプログラムの実行により制御装置300は、情報端末100a、100bとの通信に基づいて、有線又は無線のLANを介して予め定められた機器制御信号を送信することで機器410a、410bを制御する機能を発揮する。
情報端末100a、100bは、スマートフォン、タブレット等の可搬性を有し通信可能な端末装置であり、メモリ、プロセッサ、入力装置、表示装置、通信回路等を備えるコンピュータである。表示装置は例えばLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイであり、入力装置は例えばスイッチ、ボタン、キーボード等の操作部或いはディスプレイと一体となったタッチパネル等である。メモリは、プログラム及びデータを予め保持しているROM(Read Only Memory)、プログラムの実行に際してデータ等の記憶に利用するためのRAM(Random Access Memory)等であり、例えば不揮発性メモリを含んでいてもよい。プロセッサは、メモリに格納された制御プログラムを実行することにより通信回路等を制御して制御処理等を行う。制御プログラムは例えばOS(Operating System)の一部或いはアプリケーションプログラムである。情報端末100a、100bは、近距離無線通信方式で送信されるビーコン信号を受信可能であり、また、制御装置300と無線LAN等により通信可能である。情報端末100a、100bは、環境情報を含むビーコン信号を受信した場合に一定条件下で制御信号を制御装置300に送信する機能を有する。情報端末100a、100bはそれぞれ、施設20に入る者(ユーザ)に携帯され、ユーザの移動に付随して移動する。
以下、制御システム10の情報端末100a及び制御装置300の機能について図2を用いて説明する。
図2は、情報端末100a及び制御装置300の機能ブロック図である。同図には、施設20の領域Aに設置された送信装置200a及び機器410aを付記している。同図は、情報端末100aを携帯するユーザが施設20内の領域Aに侵入したときに領域Aに係る環境(温度)がユーザに不適切であれば環境を調整するための機能に係る機能構成要素を表している。
情報端末100aは、機能構成要素として図2に示すように入力受付部110、記憶部120、受信部130及び送信制御部140を有する。なお、情報端末100bも情報端末100aと同様である。
入力受付部110は、例えば入力装置、制御プログラムを実行するプロセッサ等により実現される。入力受付部110は、ユーザによる入力操作を入力装置で受け付けて、入力操作に応じて環境パラメータを示す制御情報を特定し、その制御情報を記憶部120に格納(記録)する機能を有する。これにより制御情報は、ユーザの意思、嗜好等を反映した環境パラメータ(例えばユーザが快適と感じる温度)を示すものとなる。
記憶部120は、メモリ(例えば不揮発性メモリ)等の記憶媒体の一領域で構成され、制御情報を保持する機能を有する。
受信部130は、例えば通信回路、制御プログラムを実行するプロセッサ等により実現される。受信部130は、送信装置200a、200bにより送信される環境情報(ビーコン信号)を受信する機能を有する。図3Aは送信装置200aが送信するビーコン信号に含まれる環境情報の一例を示し、図3Bは送信装置200bが送信するビーコン信号に含まれる環境情報の一例を示す。図3A及び図3Bの例では、環境情報はID(識別子)と環境パラメータとを含む。このIDはビーコン信号の送信装置を識別する識別情報であり、ある送信装置からのビーコン信号が到達する範囲の領域についての識別情報でもある。なお、このIDは、例えば、UUID(Universally Unique Identifier)等であってもよい。環境パラメータは、温度を示す。図3A及び図3Bの例によれば、情報端末100aは、領域Aに侵入すると送信装置200aから領域Aの温度が27℃であることを示す環境情報を含むビーコン信号を受信できる。また、情報端末100aは、領域Bに侵入すると送信装置200bから領域Bの温度が25℃であることを示す環境情報を含むビーコン信号を受信できる。
送信制御部140は、例えば通信回路、制御プログラムを実行するプロセッサ等により実現される。送信制御部140は、受信部130により環境情報が受信された場合において、環境情報が示す環境パラメータと記憶部120に記憶された制御情報が示す環境パラメータとを比較した結果に応じて制御装置300への制御信号の送信に係る制御を行う機能を有する。送信制御部140は、その比較結果が、所定条件を満たすときには、制御情報に基づいて機器410a或いは機器410bを制御するための制御信号を定めてその制御信号を送信し、所定条件を満たさないときには制御信号の送信を行わない。所定条件は、制御信号の送信の条件として働く。所定条件は、ユーザにとって不適切な環境の状態を示すように定めた条件であればいかなる条件であってもよい。所定条件は、例えば、比較の対象である環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとが不一致であるという条件であり、また、例えば、環境情報が示すパラメータと制御情報が示すパラメータとの差分が所定閾値より大きいという条件である。環境パラメータが温度を示す場合において、所定閾値は例えば5℃未満の値等であり、例えばその値をユーザが設定できるようにしてもよい。本実施の形態では、所定条件を、環境情報が示すパラメータと制御情報が示すパラメータとの差分が、ユーザが定めた所定閾値より大きいという条件として、説明を続ける。図4に、情報端末100aがユーザの操作に応じて特定して記憶部120に格納する制御情報の一例を示す。ユーザが快適と感じる温度が24℃であり、24℃を中心としてプラスマイナス2℃の範囲内であれば許容できる場合においてユーザは、操作により情報端末100aに図4に例示する制御情報を記憶させ得る。制御情報は、例えば24℃という温度を示す環境パラメータと例えば2℃という許容範囲閾値とを含む。ここでは、情報端末100aは、制御情報の許容範囲閾値を、上述の所定閾値として用いることとする。送信制御部140が送信する制御信号は、制御情報が示す環境パラメータに基づいて生成され、環境の調整を行う機器410a等にその環境パラメータに応じた調整を行わせるための信号である。施設20において図1に示すように環境の調整可能な領域が複数ある場合には、送信制御部140は、情報端末100aが受信した環境情報に含まれるIDを、制御信号に含めて、領域A及び領域Bのそれぞれを区別させることとしてもよい。図5に、制御信号の一例を示す。同図に例示する制御信号は、情報端末100aの識別情報であるIT01を表す情報端末IDと、制御情報(図4参照)に基づいて定められた24℃という温度を示す環境パラメータと、環境情報中のIDを示す環境IDとを伝送する信号である。情報端末IDは、例えば施設20に入る各情報端末(図1の例では情報端末100a、100b等)を識別できればいかなる情報であってもよい。
情報端末100a、100bから制御信号を受信する制御装置300は、機能構成要素として図2に示すように環境情報設定部310、記憶部320、受信部330及び機器制御部340を有する。
環境情報設定部310は、通信回路、プログラムを実行するプロセッサ等により実現される。環境情報設定部310は、送信装置200aに、領域Aの機器410aが温度調整の目標とする設定温度を示す環境パラメータを伝達することで、送信装置200aが送信する環境情報の内容(環境パラメータ)を指定する機能を有する。なお、送信装置200aが送信する環境情報におけるIDは、送信装置200aの識別子であって変化しない。同様に環境情報設定部310は、送信装置200bに、領域Bの機器410bが温度調整の目標とする設定温度を示す環境パラメータを伝達する。
記憶部320は、メモリ等の記憶媒体の一領域で構成される。記憶部320は、施設20において利用され得る情報端末それぞれから制御装置300が制御情報を受信した場合に、優先度に応じて制御信号の競合を調停して処理するために用いる調停用情報を記憶する。この調停用情報の内容は、例えば施設20の管理者等(例えば住宅の住人等)により設定され得る。図6に調停用情報の一例を示す。調停用情報は、情報端末の識別情報である情報端末IDと、予め定められた優先度とを対応付けた情報である。
受信部330は、通信回路、プログラムを実行するプロセッサ等により実現され、各情報端末から送信される制御信号を受信して機器制御部340に伝達する機能を有する。
機器制御部340は、通信回路、プログラムを実行するプロセッサ等により実現される。機器制御部340は、受信部330により同じ環境IDを含む制御信号が複数受信された場合においては、受信された複数の制御信号それぞれが示す情報端末IDと記憶部320に記憶された調停用情報とに基づいて送信すべき制御信号を選択する。そして機器制御部340は、選択した制御信号に基づく指示を制御信号における環境IDで識別される送信装置と同じ領域に設置されている機器410a或いは機器410bに送信する。
(動作)
以下、上述の構成を備える制御システム10の動作について説明する。ここでは、主に、1人のユーザ(以下、ユーザUと称する)に携帯される情報端末100aに注目して説明を行う。
図7は、情報端末100aにおいて実行される制御処理を示すフローチャートである。以下、同図に即して、情報端末100aの動作について説明する。
情報端末100aは、入力受付部110により、制御情報の入力操作を受けた場合には(ステップS11)、その操作に応じて制御情報を特定して記憶媒体(記憶部120)に格納する(ステップS12)。これにより、情報端末100aには、ユーザUの意思、嗜好等を反映した制御情報(図4参照)が記憶される。ユーザUは、制御情報を記憶させた情報端末100aを携帯することで、施設20(各領域)へ侵入した場合に、その領域がユーザUに適した環境でないときでも特段の操作をすることなく、ユーザUに適したように環境を調整させることが可能となる。この環境の調整を実現するために、情報端末100aはステップS13〜S18を行う。
情報端末100aは、受信部130により環境情報(ビーコン信号)を受信した場合には(ステップS13)、同一の環境情報の重複した受信でなければ(ステップS14)、記憶媒体(記憶部120)から読み出すことで制御情報を取得する(ステップS15)。送信装置200a等が繰り返し環境情報(ビーコン信号)を送信しているので、情報端末100aは、同一の環境情報の重複した受信の場合には、今回受信したその環境情報を無視して特に処理を行わない。ここで、同一の環境情報の重複した受信の場合は、例えば前回受信した環境情報と同じ内容の環境情報を、数秒等の一定期間内に受信した場合である。
情報端末100aは、ステップS15で制御情報を取得した後に、制御情報が示す環境パラメータと受信した環境情報が示す環境パラメータとを比較して所定条件を満たすか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16では、情報端末100aは、具体的には、両環境パラメータの差分が、制御情報が示す許容範囲閾値より大きいか否かを判定する。
ステップS16で両環境パラメータの差分が許容範囲閾値より大きいと判定した場合には、情報端末100aは、送信制御部140により、環境情報及び制御情報に基づいて制御信号の内容を規定する(ステップS17)。ステップS17では、送信制御部140は、例えば、情報端末100aの情報端末IDと制御情報の環境パラメータと環境情報のIDとを含むように制御信号を規定する(図5参照)。続いて、送信制御部140は、ステップS16で規定した制御信号を制御装置300に送信する(ステップS18)。
また、ステップS16で、両環境パラメータの差分が許容範囲閾値より大きくないと判定した場合には、送信制御部140は、制御信号の規定(ステップS17)及び送信(ステップS18)を行わない。なお、情報端末100bも情報端末100aと同様の制御処理(図7)を行う。
図8は、制御装置300において実行される機器制御処理を示すフローチャートである。以下、同図に即して、制御装置300が機器を制御する機器制御処理について説明する。
制御装置300は、受信部330により、いずれかの情報端末から制御信号を受信するのを待機する(ステップS21)。例えば、上述のステップS18で情報端末100aが送信した制御信号を受けると、受信部330は機器制御部340に制御信号の内容を伝える。
受信部330により制御信号が受信されると、制御装置300は、機器制御部340により、記憶部320に記憶された調停用情報を参照することにより、受信した制御信号の送信元の優先度が現状の制御用優先度より高いか否かを判定する(ステップS22)。制御信号の送信元の優先度は、制御信号の情報端末IDに対応して調停用情報(図6参照)に定められた優先度である。制御用優先度は、施設20の領域毎に定められ、制御装置300においてメモリ等に格納された情報であり、例えば初期値は最低の優先度(例えば0)であり、後述のステップS25等でその値が更新される。この制御用優先度は、対応する領域について、現在の温度へと調整する基礎となった情報端末の優先度を示す。制御装置300は、制御用優先度を、例えばユーザが領域内に存在しなくなったことを人感センサ等で検知した場合等において初期値にリセットしてもよい。
ステップS22で、受信した制御信号の送信元の優先度が現状の制御用優先度より高いと判定した場合には、機器制御部340は、制御信号に基づいて、該当の機器への指示内容を特定する(ステップS23)。そして、機器制御部340はその機器を、その指示(機器制御信号)を伝達することで制御する(ステップS24)。機器制御信号は、制御信号の内容を反映したものである。この結果として、制御信号を送信した情報端末が侵入した領域における温度を、その情報端末が記憶した制御情報で示された環境パラメータ(温度)に応じて、その機器が調整するようになる。また、機器制御部340は、機器に指示を伝達した際に、制御用優先度を現状の値から、制御信号の送信元の優先度へと更新(変更)する(ステップS25)。
また、ステップS22で、受信した制御信号の送信元の優先度が現状の制御用優先度より高くないと判定した場合には、機器制御部340は、ステップS23〜S25での処理をスキップする。
なお、制御装置300の環境情報設定部310は、上述の機器制御部340が環境パラメータ(温度)等を表す機器制御信号を機器410a或いは機器410bに伝達した場合に、対応する送信装置200a或いは送信装置200bに環境パラメータを伝達する。
以下、制御システム10の動作(上述の制御処理、機器制御処理等)について具体例を用いて説明する。
具体例として、施設20において領域Aで送信装置200aが図3Aに示す環境情報を含むビーコン信号を繰り返し送信し、領域Bで送信装置200bが図3Bに示す環境情報を含むビーコン信号を繰り返し送信しているとする。また制御装置300が記憶する調停用情報は図6に示す内容であり、制御装置300が記憶する制御用優先度は各領域について初期値であるものとする。この場合に、図4に示す制御情報を記憶した情報端末100aを携帯するユーザUが施設20の領域Aに侵入した際には次のようになる。
まず、情報端末100aは、送信装置200aが送信する環境情報(図3A)を受信する(ステップS13)。その環境情報は領域Aに侵入したところの情報端末100aに重複して受信されたものではないので(ステップS14)、情報端末100aは、環境情報の示す環境パラメータ(27℃)と制御情報の示す環境パラメータ(24℃)とを比較する(ステップS16)。両環境パラメータの差分は3℃であり、制御情報が示す許容範囲閾値(2℃)より大きいので、情報端末100aは、図5に示す制御信号を制御装置300に送信する(ステップS17、S18)。
そして、制御装置300は、情報端末100aから送信された制御信号を受信する(ステップS21)。次に、制御装置300は、機器制御部340により、制御信号の送信元(情報端末100a)の優先度は3(図6参照)なので、初期値である制御用優先度より高いと判定する(ステップS22)。このため機器制御部340は、制御信号等に基づいて例えば設定温度を24℃にするように機器制御信号を定めて(ステップS23)、機器制御信号を機器410aに送信する(ステップS24)。この結果として、領域Aは、24℃に調整されるようになる。即ち、領域Aに侵入した情報端末100aのユーザにとって領域Aの27℃という温度は許容されない程度に不適切であったので、領域Aが適切(快適)な温度に調整されることになる。
ステップS24での送信の後に、制御装置300は、情報端末100aの優先度を、制御用優先度として記憶する(ステップS25)。このため、情報端末100aが領域Aに入った直後に例えば情報端末IDがIT02の情報端末100bが領域Aに入ったとしても、制御装置300は、情報端末100bからの制御信号を受信したときにその制御信号に応じた機器制御を行わない。情報端末100bの優先度は2であって情報端末100aの優先度より低いからである(ステップS22、図6参照)。
また、図4に示す制御情報を記憶した情報端末100aを携帯するユーザUが施設20の領域Bに侵入した際には次のようになる。
情報端末100aは、送信装置200bが送信する環境情報(図3B)を受信する(ステップS13)。その環境情報は領域Bに侵入したところの情報端末100aに重複して受信されたものではないので(ステップS14)、情報端末100aは、環境情報の示す環境パラメータ(25℃)と制御情報の示す環境パラメータ(24℃)とを比較する(ステップS16)。両環境パラメータの差分は1℃であり、制御情報が示す許容範囲閾値(2℃)より大きくないので、情報端末100aは、ステップS17、S18をスキップして、制御信号の送信を行わない。即ち、領域Bに侵入した情報端末100aのユーザUにとって領域Bの25℃という温度は許容範囲内であったので(図4参照)、不必要な調整がなされない。このため、情報端末100aの優先度より低い優先度の情報端末(例えば情報端末100b)を携帯する別のユーザが先に領域Bに所在して温度を調整していた場合には領域Bではその温度が維持されることになる。
このように、実施の形態1に係る制御システム10では、施設20内でのビーコン信号の受信可能範囲からの制御信号の送信に対応して環境を調整する制御装置300及び機器410a、410bを設置している。そして、制御システム10では、施設20内で環境を表す環境パラメータを含むビーコン信号を送信しておく。そして、そのビーコン信号の受信範囲に侵入した情報端末100aのユーザUにとって環境が不適切な場合に情報端末100aはビーコン信号の受信を契機として制御情報に基づいて適切な環境に調整するための制御信号を送信する。このため、ユーザUにとっては、予め情報端末100aに制御情報を記憶させておけば情報端末100aを携帯するだけで、施設20のビーコン信号が受信可能な領域に侵入した際に不適切な環境を適切な環境に調整させることが可能となる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態1で示した制御システム10を部分的に変形した制御システムの形態について説明する。本実施の形態に係る制御システムでは、実施の形態1と異なり、情報端末100a、100bが、持ち主であるユーザにとっての優先領域に侵入した際には、他の領域に侵入した際とは異なる制御を行う。情報端末100aのユーザUにとっての優先領域は、例えば、複数人が同居する住宅である施設20におけるユーザUの部屋(自室)等であり、ユーザUにとっての他の領域は、例えばその住宅における他の住人の部屋或いは共用の部屋等である。また、実施の形態1では制御装置300が、調停用情報が示す優先度に基づいて選択した制御信号について処理(制御信号に応じた機器の制御)を行ったが、本実施の形態では制御装置300は調停用情報を用いずに受信した各制御信号に応じて機器の制御を行う。
(構成)
本実施の形態に係る制御システムは、実施の形態1で示した制御システム10(図1参照)とハードウェア構成(情報端末100a、100b、送信装置200a、200b、制御装置300及び機器410a、410b)は同じである。このため、各装置について実施の形態1と同じ符号を用いて説明する。また、情報端末100a、100b及び制御装置300の各機能構成要素(図2参照)も概ね同じであり、各機能構成要素について実施の形態1と同じ符号を用いて説明する。ここで説明しない点については、実施の形態1と同様である。本実施の形態では、情報端末100a、100bが記憶する制御情報の内容が実施の形態1と異なり、情報端末100a、100bの送信制御部140の機能が部分的に実施の形態1と異なる。また、本実施の形態では、制御装置300の機器制御部340の機能が部分的に実施の形態1と異なる。
以下、本実施の形態に係る制御システム10において実施の形態1と相違する点を中心に説明する。
情報端末100aの入力受付部110が、入力操作に応じて特定して記憶部120に格納する制御情報は、図9に示すように、環境パラメータ(温度)と、許容範囲閾値と、優先IDとを含む。優先IDは、情報端末100aのユーザUにとっての優先領域の識別情報であり、その優先領域に設置されたビーコン信号の送信装置を識別する識別情報でもある。図9の例では、情報端末100aに記憶される制御情報の優先IDは、施設20の領域Bに設置された送信装置200bが送信するビーコン信号に含まれる環境情報に含まれるID(図3B参照)と同じ値を示す。これは、情報端末100aのユーザUにとっての優先領域が領域Bである例を示している。
送信制御部140は、受信部130により環境情報が受信された場合において、環境情報に含まれるIDと制御情報が示す優先IDとが同一であるか否かにより、環境情報が示す環境パラメータ及び制御情報が示す環境パラメータの比較に係る所定条件を切り替える。所定条件は制御信号の送信のための条件である。つまり、送信制御部140は、環境情報のIDと制御情報の優先IDとが同一である場合において、両環境パラメータが一致しないときにはその比較結果が所定条件を満たすとして制御装置300への制御信号の送信を行う。また、送信制御部140は、環境情報のIDと制御情報の優先IDとが同一である場合において、両環境パラメータが一致するときには所定条件を満たさないとして制御信号の送信を行わない。また、送信制御部140は、環境情報のIDと制御情報の優先IDとが同一でない場合において、両環境パラメータの差分が制御情報の許容範囲閾値より大きいときにはその比較の結果が所定条件を満たすとして制御装置300への制御信号の送信を行う。また、送信制御部140は、環境情報のIDと制御情報の優先IDとが同一でない場合において、両環境パラメータの差分が制御情報の許容範囲閾値より大きくないときには所定条件を満たさないとして制御信号の送信を行わない。
情報端末100bも情報端末100aと同じ機能を有する。
制御装置300の機器制御部340は、受信部330により制御信号が受信された場合に、受信された制御信号に基づく指示を制御信号における環境IDで識別される送信装置と同じ領域に設置されている機器410a或いは機器410bに送信する。
(動作)
以下、本実施の形態に係る情報端末100aにおいて実行される制御処理について説明する。
図10は、本実施の形態に係る情報端末100aにおいて実行される制御処理を示すフローチャートである。なお、図10において、実施の形態1で示した制御処理と同じ処理ステップについては図7と同じ符号を付しており、ここでは説明を適宜省略する。情報端末100aはユーザUに携帯されるものとする。
情報端末100aは、制御情報の入力操作を受けて(ステップS11)、操作に応じて制御情報を特定して記憶媒体(記憶部120)に格納する(ステップS12)。これにより、情報端末100aには、ユーザUの意思、嗜好等を反映した制御情報(図9参照)が記憶される。
情報端末100aは、受信部130により環境情報(ビーコン信号)を受信した場合には(ステップS13)、同一の環境情報の重複した受信でなければ(ステップS14)、記憶媒体(記憶部120)から制御情報を取得する(ステップS15)。情報端末100aは、同一の環境情報の重複した受信の場合には、今回受信した環境情報を無視して特に処理を行わない。
情報端末100aの送信制御部140は、ステップS15で制御情報を取得した後に、制御情報が示す特定の識別情報(優先ID)と受信した環境情報に含まれる識別情報(ID)とが同一か否かを判定する(ステップS31)。
ステップS31で同一であると判定した場合には、情報端末100aの送信制御部140は、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとを比較して両環境パラメータが一致するか否かを判定する(ステップS32)。一致しないと判定したときには、比較の結果が制御信号の送信のための所定条件を満たすとして、送信制御部140は、制御情報等に基づいて制御信号の内容を規定し(ステップS17)、制御信号を制御装置300に送信する(ステップS18)。一方、ステップS32で一致すると判定したときには、送信制御部140は、情報端末100aは、制御信号の規定(ステップS17)及び送信(ステップS18)を行わない。
また、ステップS31で同一でないと判定した場合には、送信制御部140は、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとを比較してその差分が、制御情報が示す許容範囲閾値より大きいか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16で両環境パラメータの差分が許容範囲閾値より大きいと判定した場合には、情報端末100aは、送信制御部140により、環境情報及び制御情報に基づいて制御信号の内容を規定する(ステップS17)。そして、情報端末100aは、送信制御部140により、制御信号を制御装置300に送信する(ステップS18)。一方、ステップS16で、両環境パラメータの差分が許容範囲閾値より大きくないと判定した場合には、送信制御部140は、制御信号の規定(ステップS17)及び送信(ステップS18)を行わない。
なお、情報端末100bも情報端末100aと同様の制御処理(図10)を行う。
図11は、本実施の形態に係る制御装置300において実行される機器制御処理を示すフローチャートである。図11において、実施の形態1で示した機器制御処理と同じ処理ステップについては図8と同じ符号を付している。
制御装置300は、受信部330により、いずれかの情報端末から制御信号を受信されると(ステップS21)、機器制御部340により、制御信号に基づいて、該当の機器への指示内容を特定する(ステップS23)。そして、制御装置300は、その機器を、その指示(制御信号に基づく機器制御信号)を伝達することで制御する(ステップS24)。この結果として、制御信号を送信した情報端末が侵入した領域における温度を、その情報端末が記憶した制御情報で示された環境パラメータに応じて、その機器が調整するようになる。
以下、上述した本実施の形態に係る制御処理及び機器制御処理について具体例を用いて説明する。
具体例として、施設20(図1参照)において領域Aで送信装置200aが図3Aに示す環境情報を含むビーコン信号を繰り返し送信し、領域Bで送信装置200bが図3Bに示す環境情報を含むビーコン信号を繰り返し送信しているとする。この場合に、図9に示す制御情報を記憶した情報端末100aを携帯するユーザUが施設20の領域Aに侵入した際には次のようになる。
まず、情報端末100aは、送信装置200aが送信する環境情報(図3A)を受信する(ステップS13)。その環境情報は領域Aに侵入したところの情報端末100aに重複して受信されたものではないので(ステップS14)、情報端末100aは、制御情報の優先IDと環境情報のIDとが同一か否かを判定する(ステップS31)。図9に示す制御情報の優先IDは図3Aに示す環境情報のIDとは同一でないので、情報端末100aは、ステップS16での判定に移る。即ち情報端末100aは、環境情報の示す環境パラメータ(27℃)と制御情報の示す環境パラメータ(24℃)とを比較する(ステップS16)。両環境パラメータの差分は3℃であり、制御情報が示す許容範囲閾値(2℃)より大きいので、情報端末100aは、図5に示す制御信号を制御装置300に送信する(ステップS17、S18)。
そして、制御装置300は、情報端末100aから送信された制御信号を受信する(ステップS21)。次に、制御装置300は、受信した制御信号等に基づいて例えば設定温度を24℃にするように機器制御信号を定めて(ステップS23)、機器制御信号を機器410aに送信する(ステップS24)。この結果として、領域Aは、24℃に調整されるようになる。即ち、領域Aに侵入した情報端末100aのユーザにとって領域Aの27℃という温度は許容されない程度に不適切であったので、領域Aが適切(快適)な温度に調整されることになる。
また、図9に示す制御情報を記憶した情報端末100aを携帯するユーザUが施設20の領域B(ユーザUにとっての優先領域)に侵入した際には次のようになる。
まず、情報端末100aは、送信装置200bが送信する環境情報(図3B)を受信する(ステップS13)。そして、その環境情報は領域Bに侵入したところの情報端末100aに重複して受信されたものではないので(ステップS14)、情報端末100aは、制御情報の優先IDと環境情報のIDとが同一か否かを判定する(ステップS31)。図9に示す制御情報の優先IDは図3Bに示す環境情報のIDと同一であるので、情報端末100aは、ステップS32での判定に移る。即ち情報端末100aは、環境情報の示す環境パラメータ(25℃)と制御情報の示す環境パラメータ(24℃)とを比較して一致するか否かを判定する(ステップS32)。両環境パラメータは差分が1℃あって一致しないので、情報端末100aは、図5に示す制御信号を制御装置300に送信する(ステップS17、S18)。制御装置300は、情報端末100aから送信された制御信号を受信して(ステップS21)、その制御信号に基づいて例えば設定温度を24℃にするように機器制御信号を定めて(ステップS23)、機器制御信号を機器410bに送信する(ステップS24)。この結果として、領域Bは、24℃に調整されるようになる。即ち、情報端末100aが記憶する制御情報の許容範囲閾値に拘らず領域Bの25℃という温度はその領域Bを優先領域とするユーザUにとって快適な温度とは一致しないため、領域Bが快適な温度である24℃に調整されることになる。
このように、実施の形態2に係る制御システム10では、施設20内での各領域をビーコン信号により区別して、情報端末100aが、制御信号の送信条件を切り替える。これにより、ユーザUにとっては、予め情報端末100aに優先領域を規定した制御情報を記憶させておけば情報端末100aを携帯するだけで、優先領域に侵入した際に最適ではない環境を最適な環境に調整させることが可能となる。
(実施の形態3)
以下、実施の形態1で示した制御システム10を部分的に変形した制御システムの別の形態について説明する。本実施の形態に係る制御システムでは、実施の形態1と異なり、情報端末100a、100bは、自端末が優先されるべき状態の領域に侵入したか否かを受信するビーコン信号に含まれる環境情報に基づいて判別し、優先されるべき場合に限って環境を調整する機器に調整を行わせるための制御信号を送信する。このため、本実施の形態では制御装置300は、優先度を示す情報を含む環境情報を各送信装置が送信できるように制御する。
(構成)
本実施の形態に係る制御システムは、実施の形態1で示した制御システム10(図1参照)とハードウェア構成(情報端末100a、100b、送信装置200a、200b、制御装置300及び機器410a、410b)は同じである。このため、各装置について実施の形態1と同じ符号を用いて説明する。また、情報端末100a、100b及び制御装置300の各機能構成要素(図2参照)も概ね同じであり、各機能構成要素について実施の形態1と同じ符号を用いて説明する。ここで説明しない点については、実施の形態1と同様である。本実施の形態では、送信装置200a、200bが送信するビーコン信号に含まれる環境情報の内容が実施の形態1と異なる。また本実施の形態では、情報端末100a、100bが記憶する制御情報の内容及び送信する制御信号の内容が、実施の形態1と異なり、情報端末100a、100bの送信制御部140の機能が部分的に実施の形態1と異なる。また、本実施の形態では、制御装置300の機器制御部340の機能が部分的に実施の形態1と異なる。
以下、本実施の形態に係る制御システム10において実施の形態1と相違する点を中心に説明する。
送信装置200aが送信するビーコン信号に含まれる環境情報は、図12に例示するように、実施の形態1で示したID及び環境パラメータ(図3A参照)に加えて、優先度情報を含む。送信装置200aは、制御装置300から温度の情報と優先度情報とを受けて、その温度を表す環境パラメータと優先度情報とを含む環境情報をビーコン信号の内容に含ませて送信する。送信装置200bも送信装置200aと同様である。優先度情報は、施設20内の環境の調整に係る優先度を示し、例えば、該当の領域における現在の環境の調整を必要とした情報端末の優先度を示す。図12の例では、環境情報の優先度情報は、送信装置200aがその環境情報を送信する領域Aでは現在、優先度が2の情報端末からの制御信号に対応して環境の調整のための制御をした状態であることを表している。
情報端末100aの入力受付部110が、入力操作に応じて特定して記憶部120に格納する制御情報は、図13に示すように、環境パラメータ(温度)と、許容範囲閾値と、優先度とを含む。優先度は、施設20に入る者により利用される複数の情報端末の中で優先される程度を示し、例えば最高が3で最低が0等といった値を有する。図13の例によれば、情報端末100aの優先度は3である。
情報端末100aの送信制御部140は、受信部130により環境情報が受信された場合において、制御情報が示す優先度がその環境情報に含まれる優先度情報が示す優先度より高くない場合には、制御信号の送信を抑止する機能を有する。送信制御部140は、制御情報が示す優先度が、受信された環境情報に含まれる優先度情報が示す優先度より高い場合において、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの比較の結果が、制御信号の送信のための所定条件を満たすときには、制御情報に基づいて制御信号を定めて制御装置300に制御信号を送信する。情報端末100aは、送信する制御信号に、制御情報が示す優先度を含める。図14に、本実施の形態に係る情報端末100aが送信する制御信号の一例を示す。なお、送信制御部140は、制御情報が示す優先度が、受信された環境情報に含まれる優先度情報が示す優先度より高い場合であっても、両環境パラメータの比較の結果が、上述の所定条件を満たさないときには、制御信号の送信を行わない。
情報端末100bも情報端末100aと同じ機能を有する。
制御装置300の機器制御部340は、受信部330により制御信号が受信された場合に、受信された制御信号に基づく指示を制御信号における環境IDで識別される送信装置と同じ領域に設置されている機器410a或いは機器410bに送信する。また、機器制御部340は、その受信された制御信号が示す優先度を示す優先度情報を、環境情報設定部310に伝えることで、環境情報の更新を制御信号の送信先の機器と同じ領域の送信装置に伝達させる機能を有する。
制御装置300の環境情報設定部310は、上述の機器制御部340が環境パラメータ(温度)等を表す機器制御信号を機器410a或いは機器410bに伝達した場合に、対応する送信装置200a或いは送信装置200bに環境パラメータを伝達する。その際に、環境情報設定部310は、機器制御部340から伝えられた優先度情報を合わせて伝達する。これにより、上述の図12に示すような環境情報を含むビーコン信号を各送信装置が送信することになる。
(動作)
以下、本実施の形態に係る情報端末100aにおいて実行される制御処理について説明する。
図15は、本実施の形態に係る情報端末100aにおいて実行される制御処理を示すフローチャートである。なお、図15において、実施の形態1で示した制御処理と同じ処理ステップについては図7と同じ符号を付しており、ここでは説明を適宜省略する。情報端末100aはユーザUに携帯されるものとする。
情報端末100aは、制御情報の入力操作を受けて(ステップS11)、操作に応じて制御情報を特定して記憶媒体(記憶部120)に格納する(ステップS12)。これにより、情報端末100aには、ユーザUの意思、嗜好等を反映した制御情報(図13参照)が記憶される。
情報端末100aは、受信部130により環境情報(ビーコン信号)を受信した場合には(ステップS13)、同一の環境情報の重複した受信でなければ(ステップS14)、記憶媒体(記憶部120)から制御情報を取得する(ステップS15)。情報端末100aは、同一の環境情報の重複した受信の場合には、今回受信した環境情報を無視して特に処理を行わない。
情報端末100aの送信制御部140は、ステップS15で制御情報を取得した後に、制御情報が示す優先度が、受信した環境情報に含まれる優先度情報が示す優先度より高いか否かを判定する(ステップS41)。
ステップS41で制御情報が示す優先度が高いと判定した場合には、情報端末100aの送信制御部140は、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとを比較してその差分が、制御情報が示す許容範囲閾値より大きいか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16で両環境パラメータの差分が許容範囲閾値より大きいと判定した場合には、情報端末100aは、送信制御部140により、環境情報及び制御情報に基づいて、制御情報が示す優先度を含ませて制御信号の内容を規定する(ステップS42)。そして、情報端末100aは送信制御部140により制御信号を制御装置300に送信する(ステップS18)。一方、ステップS16で両環境パラメータの差分が許容範囲閾値より大きくないと判定した場合及びステップS41で制御情報が示す優先度が高いと判定した場合には、送信制御部140は制御信号の規定(ステップS42)及び送信(ステップS18)を行わない。
なお、情報端末100bも情報端末100aと同様の制御処理(図15)を行う。
図16は、本実施の形態に係る制御装置300において実行される機器制御処理を示すフローチャートである。図16において、実施の形態1で示した機器制御処理と同じ処理ステップについては図8と同じ符号を付している。
制御装置300は、受信部330により、いずれかの情報端末から制御信号を受信されると(ステップS21)、機器制御部340により、制御信号に基づいて、該当の機器への指示内容を特定する(ステップS23)。そして制御装置300は、その機器を、その指示(制御信号に基づく機器制御信号)を伝達することで制御する(ステップS24)。この結果として、制御信号を送信した情報端末が侵入した領域における温度を、その情報端末が記憶した制御情報で示された環境パラメータに応じて、その機器が調整するようになる。
制御装置300は、ステップS24に続いて、機器制御部340及び環境情報設定部310により、ステップS21で受信された制御信号における優先度を示すべく環境情報を更新するように、送信装置に伝達する(ステップS26)。即ち、環境情報設定部310は、機器制御部340が環境パラメータ(温度)等を表す機器制御信号を機器410a或いは機器410bに伝達した場合に、対応する送信装置200a或いは送信装置200bに環境パラメータ、及び、制御信号における優先度を伝達する。
なお、制御装置300は、例えばユーザが一領域内に存在しなくなったことを人感センサ等で検知した場合等にその領域の環境を調整する機器の動作を停止させ、その領域の送信装置に、環境情報の優先度情報が最低の優先度を示すビーコン信号を送信させてもよい。
以下、上述した本実施の形態に係る制御処理及び機器制御処理について具体例を用いて説明する。
具体例として、施設20(図1参照)において領域Aで送信装置200aが図12に示す環境情報を含むビーコン信号を繰り返し送信しているとする。この場合に、図13に示す制御情報を記憶した情報端末100aを携帯するユーザUが施設20の領域Aに侵入した際には次のようになる。
まず、情報端末100aは、送信装置200aが送信する環境情報(図12)を受信する(ステップS13)。その環境情報は領域Aに侵入したところの情報端末100aに重複して受信されたものではないので(ステップS14)、情報端末100aは、制御情報が示す優先度が、環境情報の優先度情報が示す優先度より高いか否かを判定する(ステップS41)。図13に示す制御情報が示す優先度は3であり、図12に示す環境情報の優先度情報が示す優先度の2より高いため、情報端末100aは、ステップS16での判定に移る。即ち情報端末100aは、環境情報の示す環境パラメータ(27℃)と制御情報の示す環境パラメータ(24℃)とを比較する(ステップS16)。両環境パラメータの差分は3℃であり、制御情報が示す許容範囲閾値(2℃)より大きいので、情報端末100aは、図14に示す制御信号を制御装置300に送信する(ステップS42、S18)。
そして、制御装置300は、情報端末100aから送信された制御信号を受信する(ステップS21)。次に、制御装置300は、受信した制御信号等に基づいて例えば設定温度を24℃にするように機器制御信号を定めて(ステップS23)、機器制御信号を機器410aに送信する(ステップS24)。この結果として、領域Aは、24℃に調整されるようになる。即ち、領域Aに侵入した情報端末100aのユーザにとって領域Aの27℃という温度は許容されない程度に不適切であったので、領域Aが適切(快適)な温度に調整されることになる。
次に、制御装置300は、24℃という設定温度を示す環境パラメータと制御信号に基づく優先度である3とを指定して環境情報を更新するように送信装置200aに指示を伝達する(ステップS26)。これにより、送信装置200aは、指定に応じて更新した環境情報(3である優先度情報等)を含むビーコン信号を繰り返し送信するようになる。このため、情報端末100aが領域Aに入った直後に例えば優先度が2である情報端末100bが領域Aに入ったとしても、情報端末100bは、ステップS41の判定の結果として、制御信号を送信しない。
このように、実施の形態3に係る制御システム10では、施設20内でのビーコン信号の受信可能範囲からの制御信号の送信に対応して環境を調整する制御装置300及び機器410a、410bを設置している。そして、制御システム10では、施設20内で現在の環境の調整状態に係る優先度及び環境を表す環境パラメータを含むビーコン信号を送信している。そのビーコン信号の受信範囲に侵入した情報端末100aの優先度が、ビーコン信号の優先度より高い場合であって、かつ、ユーザUにとって環境が不適切な場合に、情報端末100aはビーコン信号の受信を契機として制御情報に基づいて適切な環境に調整するための制御信号を送信する。このため、制御装置300が調整用情報(図6)等に基づいて情報端末間(つまりユーザ間)での優先度に係る制御を行わなくても、優先度に基づく、環境の調整のための適切な制御が実現され得る。
(他の実施の形態等)
以上、実施の形態1〜3により情報端末100a、100b等を含む制御システム10について説明したが、上述した実施の形態は一例にすぎず、各種の変更、付加、省略等が可能であることは言う迄もない。
上述の実施の形態では、施設20の例として住宅を示したが、施設20は、ビル、事務所、病院、競技場、駅舎等であってもよく、またその一部であってもよい。
また、上述の実施の形態では、環境を調整する機器410a、410bとして温度を調整する空調機器(エアコン)を例に挙げたが、機器は、例えば調光制御を行う照明器具、温度を調整する暖房器具、湿度を調整する空調機器、空気質を調整する空気清浄機等でもよい。即ち、機器は、環境の調整が可能であればいかなる機器であってもよい。また、その機器で調整できる環境(温度環境、湿度環境等)に応じて環境パラメータを定めることができる。また、施設20における環境を調整する機器の機能に対応して、上述した環境情報及び制御情報は、温度、湿度等といった複数の環境の要素それぞれについて環境パラメータを含んでもよい。また、送信装置200a、200b等は、例えば温度センサ、湿度センサ等の環境の状態を検知するセンサを内部又は外部に備えることとして、そのセンサで測定した環境の状態を表す環境パラメータをビーコン信号に含ませて送信してもよい。このため、送信装置200a等は、例えば制御装置300と通信できなくてもよい。
また、上述の実施の形態で示した送信装置200a、200bは、機器410a、410b或いは制御装置300の一部として含まれてもよい。また、制御装置300が機器410a、410bの一部として含まれてもよい。例えば、情報端末100a、100bからの制御信号(例えば温度24℃を指示する信号等)を、機器410a、410bが受信してその制御信号に従って環境を調整する制御(例えば24℃を設定温度として空調制御)を行ってもよい。
また、上述した情報端末100a、100bは、環境情報を含むビーコン信号を一定の受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)以上で受信した場合にのみ環境情報を受信した(図7のステップS13)と扱うこととしてもよい。また、情報端末100a、100bは、例えば、ビーコン信号が受信された場合に起動される、iBeacon(登録商標)機能に対応するアプリケーションプログラム等として、図7のステップS14〜S18、図10のステップS14〜S16、S31、S32、図15のステップS14〜S16、S18、S41、S42等を情報端末100a、100bに実行するためのプログラムを、メモリ等の記憶媒体に記憶して利用してもよい。
また、上述の実施の形態では、施設20内に複数の領域を設けて領域毎に環境を調整可能としたが、施設20における環境を調整可能な領域は、1つであってもよい。この場合には、例えば、環境情報(図3A、図3B、図12参照)にIDが含まれないようにしてもよく、制御信号(図5、図14参照)には、環境IDが含まれないようにしてもよい。
また、上述の実施の形態で示した制御システム10は、調停用情報その他の優先度に関する情報を用いて、ある領域に対する情報端末間での制御信号の競合を調停する例を示した。これは一例に過ぎず、例えば、特に調停を行わずに、ある領域に後から侵入した情報端末による制御信号が結果的に優先されるようにしてもよい。この場合には、例えば、制御信号(図5、図14参照)には情報端末IDが含まれないようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、情報端末100a、100bが、入力受付部110によりユーザの操作を受け付けて制御情報を特定して記憶部120に格納し、送信制御部140がその制御情報を記憶部120から読み出して利用することとした。この他に、別途制御情報が入力された記憶媒体(メモリカード等)が情報端末100a、100bに装着された場合に、送信制御部140はその制御情報を読み出して利用してもよい。また、情報端末100a、100bは、電話通信回線網、インターネット等の広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)を介して外部のサーバ装置(例えば所謂オンラインストレージ等)と通信することで制御情報を取得して、送信制御部140で利用することとしてもよい。また、情報端末100a、100bは、例えばステップS15で、記憶媒体から制御情報を読み出す代わりにユーザから制御情報の直接入力を受けることで制御情報を取得して、送信制御部140で利用することとしてもよい。
また、上述の実施の形態で示した制御信号の送信のための所定条件については、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの関係に関する様々な条件に変形可能であり、例えばユーザが所定条件を選択できるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、制御信号に制御情報が示す環境パラメータを含ませる例を示した。この他、制御信号に制御情報が示す環境パラメータそのものではないがその環境パラメータを反映した情報を含ませてもよい。例えば、制御信号に、制御情報が示す環境パラメータと環境情報が示す環境パラメータとを反映した演算結果を示す情報を含ませてもよい。また、情報端末100a等が、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの比較を行わずに制御信号に両環境パラメータを含ませて送信し、制御信号を受信した制御装置300が、両環境パラメータの比較(ステップS16、S32等)を行って比較結果に応じて機器410a等を制御することとしてもよい。また、送信装置200a等が、ビーコン信号に、送信装置200aの識別情報(ID)を含ませ、環境パラメータを含ませずに送信してもよい。この場合にも、情報端末100a等は、受信したビーコン信号における送信装置のIDを制御情報が示す環境パラメータと一緒に制御信号に含めて制御装置300に送信することとし、制御装置300で送信装置のIDからビーコン信号が送信される領域に対応する環境パラメータを特定して、両環境パラメータの比較を行ってもよい。
また、上述の送信装置200a等は、近距離無線通信方式により環境情報を送信することとしたが、情報端末100a等がケーブル等で送信装置200aと直接的又は間接的に(LANを介して)通信可能に接続された場合に環境情報を送信することとしてもよい。
また、上述の情報端末100a、制御装置300等における処理手順(図7、図8、図10、図11、図15及び図16に示す手順等)の実行順序は、必ずしも、上述した通りの順序に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えたりその一部を省略したりすることができる。また、その処理手順(図7、図8、図10、図11、図15及び図16に示す手順等)の全部又は一部は、ハードウェアにより実現されても、ソフトウェアを用いて実現されてもよい。なお、ソフトウェアによる処理は、情報端末100a、100b或いは制御装置300に含まれるプロセッサがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより実現されるものである。また、その制御プログラムを記録媒体に記録して頒布や流通させてもよい。例えば、頒布された制御プログラムを情報端末(コンピュータ)にインストールして、プロセッサに実行させることで、情報端末に図7、図10及び図15に示した処理手順の全部又は一部を行わせることが可能となる。また、例えば、頒布された制御プログラムを制御装置(コンピュータ)にインストールして、プロセッサに実行させることで、制御装置に図8、図11及び図16に示した処理手順の全部又は一部を行わせることが可能となる。
また、上述した実施の形態及び変形例で示した構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明の範囲に含まれる。
なお、本発明の包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体等の1つ又は複数の組み合わせが含まれる。
以下、本発明の一態様に係る情報端末、制御装置、制御方法及び制御プログラムについての構成、変形態様、効果等について示す。
(1)本発明の一態様に係る制御プログラムは、プロセッサを備える情報端末100aに所定制御処理を実行させるための制御プログラムであって、所定制御処理は、環境調整用のパラメータ(環境パラメータ)を示す制御情報を取得する取得ステップ(例えばステップS15)と、施設20内の送信装置200aが送信した、施設20内の環境調整用のパラメータ(環境パラメータ)を示す環境情報を受信する受信ステップ(例えばステップS13)と、前記受信ステップで環境情報が受信された場合において、その環境情報が示すパラメータ(環境パラメータ)と前記取得ステップで取得された制御情報が示すパラメータ(環境パラメータ)との比較の結果が、所定条件を満たすときには、制御情報に基づいて施設20内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を定めてその制御信号を送信し、その所定条件を満たさないときには制御信号の送信を行わない送信制御ステップ(例えばステップS16〜S18、S32等)とを含む。
この制御プログラムを情報端末100aにインストールして、プロセッサに実行させることにより、情報端末100aを携帯するユーザに対応した制御情報が適切に定められかつ所定条件が適切に定められていれば、ユーザが侵入した領域(環境情報が受信できる領域)がユーザに適さない環境であるときに、ユーザに適した状態に調整する制御がなされ得る。なお、情報端末100aによる環境の調整のためのシステム(例えば制御システム10)の運用では、例えば、制御情報を、ユーザが適切と感じる環境の状態を示す環境パラメータ(例えばユーザにとっての快適な温度等)を示すように定めることが有用である。また、例えば環境情報が、環境の現在の状態或いは現在の調整目標を示す環境パラメータ(例えば現在の温度或いは空調機器の現在の設定温度等)を示すときに、所定条件を、その環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの関係(例えば両環境パラメータが不一致であること等)について適切に定めることが有用である。
(2)例えば、前記取得ステップでは、情報端末100aが備える記憶媒体から制御情報を読み出すことで制御情報の取得を行い、前記受信ステップでは、近距離無線通信により環境情報を受信することとしてもよい。
これにより、ユーザが自分に適した制御情報を記憶させた情報端末100aを携帯して環境情報が受信可能な領域へと移動すれば必要に応じて制御信号の送信がなされ、その領域がユーザにとって適切な環境に調整され得る。
(3)例えば、所定制御処理は更に、情報端末100aへの操作に応じて制御情報を特定して、その制御情報を、情報端末100aが備える記憶媒体に格納する記録ステップ(例えばステップS11、S12)を含み、前記取得ステップでは、前記記録ステップで記憶媒体に格納された制御情報を読みだすことで制御情報の取得を行うこととしてもよい。
これにより、例えば、ユーザは自分に適した制御情報を情報端末100aに一度記憶させておけば、その後においてその制御情報が繰り返し活用されるようになる。
(4)例えば、前記送信制御ステップでは、前記比較の対象である環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとが一致しないときにその比較の結果が所定条件を満たすとして制御信号の送信を行い、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとが一致するときにその比較の結果が所定条件を満たさないとして制御信号の送信を行わないこととしてもよい。
これにより、例えば送信装置200aが、施設内の環境の現在の状態(例えば現在の温度等)又は施設内の環境を調整する機器による調整目標(例えば動作中の空調機器の設定温度)を表す環境パラメータを示すように環境情報を定めて送信するよう運用すれば、情報端末100aは制御情報が示す環境パラメータ(例えばユーザに快適な温度)にするために必要がある場合にだけ制御信号を送信する。即ち、不必要な制御信号の送信が防止される。
(5)例えば、前記送信制御ステップでは、前記比較の対象である環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの差分が所定閾値より大きいときにその比較の結果が所定条件を満たすとして制御信号の送信を行い、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの差分がその所定閾値より小さいときにその比較の結果がその所定条件を満たさないとして制御信号の送信を行わないこととしてもよい。
これにより、情報端末100aを携帯するユーザの意思、嗜好等を反映した制御情報が示す環境パラメータと、環境情報が示す環境パラメータとの差分が比較的小さい場合においては、施設20内の環境は元の状態が維持されるようになる。このため、施設20内に既に所在している者を不快にさせる可能性を抑え得る。
(6)例えば、制御情報は、更に前記所定閾値を示し、前記送信制御ステップでは、前記比較の対象である環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの差分が制御情報に示された前記所定閾値より大きいときにその比較の結果が所定条件を満たすとして制御信号の送信を行うこととしてもよい。
これにより、制御情報の所定閾値により、環境についての許容範囲をユーザが指定可能となる。
(7)例えば、環境情報は送信装置200aの識別情報を含み、制御情報は、更に特定の識別情報(例えば図9の優先ID)を示し、前記送信制御ステップでは、前記受信ステップで受信された環境情報に含まれる識別情報が、前記取得ステップで取得された制御情報が示す特定の識別情報と同一であるか否かによって所定条件の内容を切り替える(例えば図10のステップS31、S32、S16等)こととしてもよい。
これにより、例えば、情報端末100aを携帯するユーザが、ユーザにとっての優先領域(例えば自室等)に侵入した場合と、他の領域に侵入した場合とで制御信号の送信条件を切り替えることが可能となる。この場合において、例えばユーザにとっての優先領域に侵入した場合の方が他の領域に侵入した場合よりそのユーザにとって環境が快適になるように、切り替え対象の各所定条件を定めておくことが有用となる。
(8)例えば、前記送信制御ステップでは、前記受信ステップで受信された環境情報に含まれる識別情報が、前記取得ステップで取得された制御情報が示す特定の識別情報と同一である場合には、前記比較の対象である環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとが一致しないときにその比較の結果が所定条件を満たすとして制御信号の送信を行い、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとが一致するときにその比較の結果が所定条件を満たさないとして制御信号の送信を行わず、前記受信ステップで受信された環境情報に含まれる識別情報が、前記取得ステップで取得された制御情報が示す特定の識別情報と同一でない場合には、前記比較の対象である環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの差分が所定閾値より大きいときにその比較の結果が所定条件を満たすとして制御信号の送信を行い、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの差分がその所定閾値より小さいときにその比較の結果が所定条件を満たさないとして制御信号の送信を行わないこととしてもよい。
これにより、例えば、情報端末100aを携帯するユーザが優先領域に侵入した場合に、他の領域に侵入した場合より、ユーザにとって快適に環境が調整され得る。また、ユーザの優先領域でない、他の領域では、既に所在している者を不快にさせる可能性を抑え得る。
(9)例えば、環境情報は施設20内の環境の調整に係る優先度を示す優先度情報(図12参照)を含み、制御情報は、更に特定の優先度を示し(図13参照)、前記送信制御ステップでは、前記受信ステップで受信された環境情報に含まれる優先度情報が示す優先度が、前記取得ステップで取得された制御情報が示す特定の優先度より高い場合には、前記比較の結果が所定条件を満たすか否かに拘わらず前記制御信号の送信を抑止し、前記受信ステップで受信された環境情報に含まれる優先度情報が示す優先度が、前記取得ステップで取得された制御情報が示す特定の優先度より低い場合において、環境情報が示す環境パラメータと制御情報が示す環境パラメータとの比較の結果が、所定条件を満たすときには、特定の優先度を更に示すように制御信号(図14参照)を定めて制御信号を送信することとしてもよい。
これにより、例えば、最後(直前)に情報端末により送信された制御信号が示す優先度を示す優先度情報を送信装置200aが環境情報に含めて送信するように構成された制御システム10において、情報端末100aを携帯するユーザと、同種の情報端末100bを携帯するユーザとの間の優先度を定めて運用を行えば、優先度に応じて環境の調整のための適切な制御が実現され得る。
(10)例えば、環境情報は送信装置200aの識別情報を含み、前記受信ステップでは、送信装置200aが繰り返し送信した環境情報の受信を繰り返し、前記送信制御ステップでは、前記受信ステップで受信された環境情報に含まれる識別情報が、直前の一定期間において最後に受信された環境情報の識別情報と同一である場合には、前記比較の結果が所定条件を満たすか否かに拘わらず制御信号の送信を抑止することとしてもよい。
これにより、重複的な制御信号の送信が防止され得る。
(11)例えば、前記送信制御ステップでは、送信する制御信号を、制御情報が示す環境パラメータを示し、かつ、情報端末100aの識別情報を示すように、定めることとしてもよい。
これにより、情報端末が複数存在する場合において、情報端末毎の識別情報に基づいて制御信号を受信する装置(例えば制御装置300、機器410a等)で複数の情報端末間での制御信号の競合に対する調整(調停)を実現し得る。
(12)本発明の一態様に係る情報端末100aは、環境調整用のパラメータ(環境パラメータ)を示す制御情報を記憶する記憶部120と、施設20内の送信装置200aが送信した、施設20内の環境調整用のパラメータ(環境パラメータ)を示す環境情報を受信する受信部130と、受信部130により環境情報が受信された場合において、その環境情報が示す環境パラメータと記憶部120に記憶された制御情報が示す環境パラメータとの比較の結果が、所定条件を満たすときには、制御情報に基づいて施設20内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を定めてその制御信号を送信し、その所定条件を満たさないときには制御信号の送信を行わない送信制御部140とを備える。
これにより、情報端末100aを携帯するユーザに対応した制御情報が適切に定められかつ所定条件が適切に定められていれば、ユーザが侵入した領域(環境情報が受信できる領域)がユーザに適さない環境であるときに、ユーザに適した状態に調整する制御がなされ得る。
(13)本発明の一態様に係る制御装置は、施設20内の環境を調整する機器410a等と通信する制御装置300であって、情報端末100aにより送信された、施設20内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を受信した場合に、その制御信号に基づく指示を機器410a等に送信する。
これにより、環境を調整する機器410a等は、情報端末100aと通信する機能を有さなくても、制御装置300を介して情報端末100aからの制御信号に基づく指示の伝達を受けることができるようになる。
(14)例えば、制御信号は、環境調整用のパラメータ(環境パラメータ)と送信元の情報端末の識別情報とを示し、制御装置300は、複数の情報端末100a、100bそれぞれの識別情報と優先度とを対応付けた調停用情報を記憶する記憶部320と、複数の情報端末100a、100bにより送信された制御信号を受信する受信部330と、受信部330により制御信号が複数受信された場合においては、受信された複数の制御信号それぞれが示す識別情報と調停用情報とに基づいて送信すべき制御信号を選択し、選択した制御信号に基づく指示を機器(例えば機器410a或いは機器410b)に送信する機器制御部340とを備える。
これにより、制御装置300は、複数の情報端末間での制御信号の競合に対する調整(調停)を行い得る。
(15)本発明の一態様に係る制御方法は、施設20内の環境を調整する機器410aと、機器410aを制御する制御装置300と、環境調整用のパラメータ(環境パラメータ)を示す制御情報を記憶する記憶媒体を有する情報端末100aとを備える制御システム10において用いられる制御方法であって、前記記憶媒体に記憶された制御情報を取得する取得ステップ(例えばステップS15)と、制御装置300が過去に機器410aを制御するために用いた施設20内の環境調整用のパラメータ(環境パラメータ)と、前記取得ステップで取得された制御情報が示す環境パラメータとを情報端末100a及び制御装置300のいずれかが比較し、比較の結果が、所定条件を満たすときには、制御情報が示す環境パラメータに基づいて制御装置300が機器410aを制御し、その所定条件を満たさないときには機器410aの制御を行わない機器制御ステップ(例えばステップS16〜S18、ステップS21〜S24等)とを含む。
これにより、情報端末100aを携帯するユーザに対応した制御情報が適切に定められかつ所定条件が適切に定められていれば、ユーザが侵入した領域(環境情報が受信できる領域)がユーザに適さない状態に制御されていたときに、ユーザに適した状態に調整する制御がなされ得る。
10 制御システム
20 施設
100a、100b 情報端末
120 記憶部
130 受信部
140 送信制御部
200a、200b 送信装置
300 制御装置
320 記憶部
330 受信部
340 機器制御部
410a、410b 機器

Claims (15)

  1. プロセッサを備える情報端末に所定制御処理を実行させるための制御プログラムであって、
    前記所定制御処理は、
    環境調整用のパラメータを示す制御情報を取得する取得ステップと、
    施設内の送信装置が送信した、当該施設内の環境調整用のパラメータを示す環境情報を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで前記環境情報が受信された場合において、当該環境情報が示すパラメータと前記取得ステップで取得された前記制御情報が示すパラメータとの比較の結果が、所定条件を満たすときには、前記制御情報に基づいて前記施設内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を定めて当該制御信号を送信し、当該所定条件を満たさないときには前記制御信号の送信を行わない送信制御ステップとを含む
    制御プログラム。
  2. 前記取得ステップでは、前記情報端末が備える記憶媒体から前記制御情報を読み出すことで前記取得を行い、
    前記受信ステップでは、近距離無線通信により前記環境情報を受信する
    請求項1記載の制御プログラム。
  3. 前記所定制御処理は更に、前記情報端末への操作に応じて前記制御情報を特定して、当該制御情報を、前記情報端末が備える前記記憶媒体に格納する記録ステップを含み、
    前記取得ステップでは、前記記録ステップで前記記憶媒体に格納された前記制御情報を読みだすことで前記取得を行う
    請求項2記載の制御プログラム。
  4. 前記送信制御ステップでは、前記比較の対象である前記環境情報が示すパラメータと前記制御情報が示すパラメータとが一致しないときに当該比較の結果が前記所定条件を満たすとして前記制御信号の送信を行い、前記環境情報が示すパラメータと前記制御情報が示すパラメータとが一致するときに当該比較の結果が前記所定条件を満たさないとして前記制御信号の送信を行わない
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御プログラム。
  5. 前記送信制御ステップでは、前記比較の対象である前記環境情報が示すパラメータと前記制御情報が示すパラメータとの差分が所定閾値より大きいときに当該比較の結果が前記所定条件を満たすとして前記制御信号の送信を行い、前記環境情報が示すパラメータと前記制御情報が示すパラメータとの差分が当該所定閾値より小さいときに当該比較の結果が前記所定条件を満たさないとして前記制御信号の送信を行わない
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御プログラム。
  6. 前記制御情報は、更に前記所定閾値を示し、
    前記送信制御ステップでは、前記比較の対象である前記環境情報が示すパラメータと前記制御情報が示すパラメータとの差分が前記制御情報に示された前記所定閾値より大きいときに当該比較の結果が前記所定条件を満たすとして前記制御信号の送信を行う
    請求項5記載の制御プログラム。
  7. 前記環境情報は前記送信装置の識別情報を含み、
    前記制御情報は、更に特定の識別情報を示し、
    前記送信制御ステップでは、前記受信ステップで受信された前記環境情報に含まれる識別情報が、前記取得ステップで取得された前記制御情報が示す前記特定の識別情報と同一であるか否かによって前記所定条件の内容を切り替える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御プログラム。
  8. 前記送信制御ステップでは、
    前記受信ステップで受信された前記環境情報に含まれる識別情報が、前記取得ステップで取得された前記制御情報が示す前記特定の識別情報と同一である場合には、前記比較の対象である前記環境情報が示すパラメータと前記制御情報が示すパラメータとが一致しないときに当該比較の結果が前記所定条件を満たすとして前記制御信号の送信を行い、前記環境情報が示すパラメータと前記制御情報が示すパラメータとが一致するときに当該比較の結果が前記所定条件を満たさないとして前記制御信号の送信を行わず、
    前記受信ステップで受信された前記環境情報に含まれる識別情報が、前記取得ステップで取得された前記制御情報が示す前記特定の識別情報と同一でない場合には、前記比較の対象である前記環境情報が示すパラメータと前記制御情報が示すパラメータとの差分が所定閾値より大きいときに当該比較の結果が前記所定条件を満たすとして前記制御信号の送信を行い、前記環境情報が示すパラメータと前記制御情報が示すパラメータとの差分が当該所定閾値より小さいときに当該比較の結果が前記所定条件を満たさないとして前記制御信号の送信を行わない
    請求項7記載の制御プログラム。
  9. 前記環境情報は前記施設内の環境の調整に係る優先度を示す優先度情報を含み、
    前記制御情報は、更に特定の優先度を示し、
    前記送信制御ステップでは、
    前記受信ステップで受信された前記環境情報に含まれる優先度情報が示す優先度が、前記取得ステップで取得された前記制御情報が示す前記特定の優先度より高い場合には、前記比較の結果が前記所定条件を満たすか否かに拘わらず前記制御信号の送信を抑止し、
    前記受信ステップで受信された前記環境情報に含まれる優先度情報が示す優先度が、前記取得ステップで取得された前記制御情報が示す前記特定の優先度より低い場合において、当該環境情報が示すパラメータと当該制御情報が示すパラメータとの比較の結果が、前記所定条件を満たすときには、前記特定の優先度を更に示すように前記制御信号を定めて当該制御信号を送信する
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の制御プログラム。
  10. 前記環境情報は前記送信装置の識別情報を含み、
    前記受信ステップでは、前記送信装置が繰り返し送信した前記環境情報の受信を繰り返し、
    前記送信制御ステップでは、前記受信ステップで受信された前記環境情報に含まれる識別情報が、直前の一定期間において最後に受信された前記環境情報の識別情報と同一である場合には、前記比較の結果が前記所定条件を満たすか否かに拘わらず前記制御信号の送信を抑止する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御プログラム。
  11. 前記送信制御ステップでは、送信する前記制御信号を、前記制御情報が示すパラメータを示し、かつ、前記情報端末の識別情報を示すように、定める
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の制御プログラム。
  12. 環境調整用のパラメータを示す制御情報を記憶する記憶部と、
    施設内の送信装置が送信した、当該施設内の環境調整用のパラメータを示す環境情報を受信する受信部と、
    前記受信部により前記環境情報が受信された場合において、当該環境情報が示すパラメータと前記記憶部に記憶された前記制御情報が示すパラメータとの比較の結果が、所定条件を満たすときには、前記制御情報に基づいて前記施設内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を定めて当該制御信号を送信し、当該所定条件を満たさないときには前記制御信号の送信を行わない送信制御部とを備える
    情報端末。
  13. 施設内の環境を調整する機器と通信する制御装置であって、
    請求項12記載の情報端末により送信された、前記施設内の環境を調整する機器を制御するための制御信号を受信した場合に、当該制御信号に基づく指示を前記機器に送信する
    制御装置。
  14. 前記制御信号は、環境調整用のパラメータと送信元の前記情報端末の識別情報とを示し、
    前記制御装置は、
    複数の前記情報端末それぞれの識別情報と優先度とを対応付けた調停用情報を記憶する記憶部と、
    複数の前記情報端末により送信された前記制御信号を受信する受信部と、
    前記受信部により前記制御信号が複数受信された場合においては、受信された複数の前記制御信号それぞれが示す識別情報と前記調停用情報とに基づいて送信すべき制御信号を選択し、選択した制御信号に基づく指示を前記機器に送信する機器制御部とを備える
    請求項13記載の制御装置。
  15. 施設内の環境を調整する機器と、前記機器を制御する制御装置と、環境調整用のパラメータを示す制御情報を記憶する記憶媒体を有する情報端末とを備える制御システムにおいて用いられる制御方法であって、
    前記記憶媒体に記憶された前記制御情報を取得する取得ステップと、
    前記制御装置が過去に前記機器を制御するために用いた前記施設内の環境調整用のパラメータと、前記取得ステップで取得された前記制御情報が示すパラメータとを前記情報端末及び前記制御装置のいずれかが比較し、比較の結果が、所定条件を満たすときには、前記制御情報が示すパラメータに基づいて前記制御装置が前記機器を制御し、当該所定条件を満たさないときには前記機器の制御を行わない機器制御ステップとを含む
    制御方法。
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