JP2017123295A - トラッキング防止構造 - Google Patents
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Abstract
Description
(実施形態1)
図1に示す実施形態は、請求項1記載の発明に係る詳細な説明であり、1はコンセントであり、2はコンセント1に差し込まれる負荷側のコンセントプラグである。コンセント1の内部には、極が異なる一対の端子部3と、各端子部3にそれぞれ接続される平行な一対の電線4が設けられている。なお、図中の破線矢印は電線を流れる電流の方向を表している。ここで、コンセント1内部には、電線4を流れる電流方向と水平に配置される検出面5aを有する磁界センサ5が2つ設けられている。また、この磁界センサ5は2本の電線4間の略中央位置、かつ電線4の長手方向に沿って少なくとも2つ配設されるものである。なお、磁界センサの配置数は2つに限定されず、その他にも3つ以上であっても差し支えない。また磁界センサ5には指向性があるため、検出する強さが大きい面を検出面5aとしている。なお、本実施形態では2極のコンセント1及びコンセントプラグ2としているが、接地極付の3極のものであっても差し支えない。
図4に示す実施形態2は、請求項2記載の発明に係る詳細な説明であり、コンセント1、コンセントプラグ2、端子部3、電線4等の構成は実施形態1と同一であり、この点は後述する実施形態3乃至5においても同様である。この実施形態では、電線4を流れる電流方向と水平に配置される検出面5aを有する1つの磁界センサ5を電線4間に設けるものとし、さらにこの磁界センサ5の側方には電線4を流れる電流により生じる磁界を遮断する磁界遮断部材9を設けるものとした。この磁界遮断部材9は、鉄やフェライト等の透磁率の高い物質により構成される部材である。
図6に示す実施形態3は、請求項3に係る発明の詳細な説明である。この実施形態では、端子部3に対して垂直に配置される検出面5aを有する1つの磁界センサ5を、電線4間、かつ端子部3の下方位置に設けるものとしている。なお、磁界センサ5は端子部3の上方位置に配設しても差し支えない。検出面5aをこのような配置とすることで、コンセントプラグ2をコンセント1に接続して負荷を使用する通常時においては、電線4を流れる電流により生じる磁界は検出面5aに対して直交するため、磁界センサ5による測定値は略ゼロとなる。そして、端子部3間に火花放電が生じ図中矢印で示す微弱な電流が端子部3間に流れた際には、この端子部3間を流れる電流により生じる磁界を磁界センサ5によって正確に検出することができるため、実施形態1と同様の作用効果を奏するものとなる。
図8に示す実施形態4は、請求項4に係る発明の詳細な説明である。この実施形態では、端子部3間を流れる電流により生じる磁界を垂直に受ける検出面5aを有する1つの磁界センサ5を、電線4間に設けるものとしている。図8のように、検出面5aの配置角度Aは、0°〜360°の任意の範囲で設定できるものであるが、電線4に流れる電流により生じる磁界からの影響をより小さくするために、90°及び270°を避けることがより好ましい。検出面5aをこのような配置とすることで、コンセントプラグ2をコンセント1に接続して負荷を使用する通常時においては、電線4を流れる電流により生じる磁界の検出量を抑えることができる。そして、端子部3間に火花放電が生じ図中矢印で示す微弱な電流が端子部3間に流れた際には、この端子部3間を流れる電流により生じる磁界を垂直に受ける検出面5aによって磁界を高精度に検出することができるため、実施形態1と同様の作用効果を奏するものとなる。
図10に示す実施形態5は、実施形態1において実施形態2に示した磁界遮断部材9を設けたもの(図10a)、実施形態3において磁界遮断部材9を設けたもの(図10b)、及び実施形態4において磁界遮断部材9を設けたもの(図10c)である。このような構成とすることで、コンセントプラグ2をコンセント1に接続して負荷を使用する通常時においては、電線4を流れる電流により生じる磁界を磁界遮断部材により確実に遮断することが可能となり、火花放電の発生時に磁界センサ5によって磁界をより高精度に検出することができるものとなる。
2 コンセントプラグ
3 端子部
4 電線
5 磁界センサ
5a 検出面
6 判定部
7 電気機器
8 コンセントタップ
9 磁界遮断部材
Claims (5)
- 一対の端子部にそれぞれ接続される一対の電線と、
この電線を流れる電流方向と水平に配置される検出面を有するとともに、前記電線間、かつ電線の長手方向に沿って設けられる少なくとも2つの磁界センサとを備え、
各磁界センサにより測定された測定値の差分が一定値を超えたときには、判定部により異常判定を行うことを特徴とするトラッキング防止構造。 - 一対の端子部にそれぞれ接続される一対の電線と、
この電線を流れる電流方向と水平に配置される検出面を有するとともに、前記電線間に設けられる少なくとも1つの磁界センサと、
この磁界センサの側方に設けられ、前記電線を流れる電流により生じる磁界を遮断する磁界遮断部材とを備え、
前記磁界センサにより測定された測定値が一定値を超えたときには、判定部により異常判定を行うことを特徴とするトラッキング防止構造。 - 一対の端子部にそれぞれ接続される一対の電線と、
前記端子部と垂直に配置される検出面を有するとともに、前記電線間、かつ前記端子部の上方または下方に設けられる少なくとも1つの磁界センサとを備え、
この磁界センサにより測定された測定値が一定値を超えたときには、判定部により異常判定を行うことを特徴とするトラッキング防止構造。 - 一対の端子部にそれぞれ接続される一対の電線と、
前記端子部間を流れる電流により生じる磁界を垂直に受ける検出面を有するとともに、前記電線間に設けられる少なくとも1つの磁界センサとを備え、
この磁界センサにより測定された測定値が一定値を超えたときには、判定部により異常判定を行うことを特徴とするトラッキング防止構造。 - 前記磁界センサの側方に、前記電線を流れる電流により生じる磁界を遮断する磁界遮断部材を設けたことを特徴とする請求項1、3及び4に記載のトラッキング防止構造。
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