JP2017123033A - 情報処理システム、情報処理プログラム、及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理システム、情報処理プログラム、及び情報処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017123033A
JP2017123033A JP2016001393A JP2016001393A JP2017123033A JP 2017123033 A JP2017123033 A JP 2017123033A JP 2016001393 A JP2016001393 A JP 2016001393A JP 2016001393 A JP2016001393 A JP 2016001393A JP 2017123033 A JP2017123033 A JP 2017123033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile terminal
terminal
matrix
information
movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016001393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6701736B2 (ja
Inventor
前田 潤
Jun Maeda
潤 前田
一穂 前田
Kazuho Maeda
一穂 前田
明大 猪又
Akita Inomata
明大 猪又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2016001393A priority Critical patent/JP6701736B2/ja
Priority to US15/384,607 priority patent/US9894515B2/en
Publication of JP2017123033A publication Critical patent/JP2017123033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6701736B2 publication Critical patent/JP6701736B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/22Processing or transfer of terminal data, e.g. status or physical capabilities
    • H04W8/24Transfer of terminal data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/02Services making use of location information
    • H04W4/025Services making use of location information using location based information parameters
    • H04W4/027Services making use of location information using location based information parameters using movement velocity, acceleration information
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/02Services making use of location information
    • H04W4/029Location-based management or tracking services

Abstract

【課題】行列の発生場所に関わらず、行列に並ぶ人が行列の先頭に到達するまでにかかる時間を通知する。【解決手段】複数の携帯端末(10)と、前記複数の携帯端末と直接通信可能な処理装置(20A,20B)とを備える情報処理システム(500A,500B)であって、前記処理装置は、前記複数の携帯端末のそれぞれから、各携帯端末の移動及び停止に関する情報を取得する取得部(21)と、前記各携帯端末の移動及び停止に関する情報から取得可能な各携帯端末の動作パターンが類似するか否かに基づいて、前記複数の携帯端末の少なくとも1つを含む行列を特定する特定部(23)と、前記行列に含まれる携帯端末の移動及び停止に関する情報から、前記行列に含まれる携帯端末のいずれかが前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する算出部(25)と、を備える。【選択図】図1

Description

本件は、情報処理システム、情報処理プログラム、及び情報処理方法に関する。
施設やサービスを利用しようとする人の数が、施設の利用可能人数やサービスを提供可能な人数を超えると待ち行列(以後、行列という)が発生する。行列には、例えば、スーパーのレジでの精算を待つ列、飲食店の空席を待つ列、美術館の入場待ちの列、空港でセキュリティチェックを受けるための列、及び、トイレの空きを待つ列等があげられる。このような行列に並んだ人は、施設を利用するまでに、または、サービスを受けるまでにどのくらいの時間待たなければならないのかを知りたい場合が多い。
行列に並んでいる人に待ち時間を案内するために、従来から、カメラで行列を含む画像を撮像し、撮像された画像に基づいて待ち時間を案内する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。また、行列に並んだ人が、行列に並んだことをサーバに登録し、当該サーバに登録された人数に基づいて施設の利用状況を案内する方法も提案されている(例えば、特許文献4〜5)。
特開2004−131389号公報 特開平7−287763号公報 特開2002−329196号公報 特開2004−38823号公報 特開2004−164507号公報
しかしながら、従来の技術はいずれも、行列が発生する場所を事前に知っていないと、カメラを設置したり、待ち時間の算出を行うサーバ等を準備したりすることができない。したがって、普段は行列ができないような場所で行列ができた場合には、当該行列に並んだ人は、その待ち時間を知ることができない。
1つの側面では、本発明は、行列の発生場所に関わらず、行列に並ぶ人が行列の先頭に到達するまでにかかる時間を通知することができる情報処理システム、情報処理プログラム、及び情報処理方法を提供することを目的とする。
一つの態様では、情報処理システムは、複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末と直接通信可能な処理装置とを備える情報処理システムであって、前記処理装置は、前記複数の携帯端末のそれぞれから、各携帯端末の移動及び停止に関する情報を取得する取得部と、前記各携帯端末の移動及び停止に関する情報から取得可能な各携帯端末の動作パターンが類似するか否かに基づいて、前記複数の携帯端末の少なくとも1つを含む行列を特定する特定部と、前記行列に含まれる携帯端末の移動及び停止に関する情報から、前記行列に含まれる携帯端末のいずれかが前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する算出部と、を備える。
1つの側面として、行列の発生場所に関わらず、行列に並ぶ人が行列の先頭に到達するまでにかかる時間を通知することができる。
第1実施形態に係る情報処理システムの構成を概略的に示す図である。 処理装置のハードウェア構成を示す図である。 処理装置の機能ブロック図である。 動作パターンDBの一例を示す図である。 処理装置が実行する処理を示すフローチャートである。 自端末情報定期送信処理の詳細を示すフローチャートである。 他端末情報定期更新処理の詳細を示すフローチャートである。 自端末移動情報送信処理の詳細を示すフローチャートである。 他端末移動情報更新処理の詳細を示すフローチャートである。 同一列端末特定処理の詳細を示すフローチャートである。 待ち時間算出処理の詳細を示すフローチャートである。 図12(a)〜図12(d)は動作パターンDBの更新例を示す図である。 動作パターンDBの更新例を示す図である。 図10のステップS507の処理について説明するための図である。 図15(a)及び図15(b)は、待ち時間算出処理について説明するための図である。 列が長い場合の処理について説明するための図である。 第2実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。 第2実施形態の動作パターンDBの一例を示す図である。 第2実施形態の処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 他端末情報定期更新処理の詳細を示すフローチャートである。 他端末移動情報更新処理の詳細を示すフローチャートである。 待ち時間算出処理の詳細を示すフローチャートである。 同一列端末特定処理の詳細を示すフローチャートである。 図24(a)及び図24(b)は、同一列端末特定処理について説明するための図である。 待ち時間算出処理について説明するための図である。 誤検出の排除について説明するための図である。
《第1実施形態》
以下、情報処理システムの第1実施形態について、図1〜図15に基づいて詳細に説明する。第1実施形態の情報処理システム500Aは、行列に並んだユーザに、当該ユーザが行列の先頭に到達するまでの時間を通知するためのシステムである。
図1には、第1実施形態に係る情報処理システム500Aの構成が概略的に示されている。図1に示すように、情報処理システム500Aは、複数の携帯端末10−A〜10−Xを備える。なお、以降の説明において、特に区別する必要がない場合には、携帯端末10−A〜10−Xを携帯端末10と記載する。
携帯端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末等である。携帯端末10は、検出装置101と、通信部103と、ユーザインタフェース105と、処理装置20Aと、を備える。
検出装置101は、例えば、加速度センサであって、携帯端末10の移動及び停止(すなわち、携帯端末10のユーザの移動及び停止)を検出し、処理装置20Aに出力する。
通信部103は、例えば、Bluetooth(登録商標)等により、他の携帯端末10と直接無線通信を行う。処理装置20Aは、通信部103を介して、他の携帯端末10との間で、種々の情報を送受信する。なお、通信部103の通信方法は、Bluetooth(登録商標)に限られるものではなく、100m程度の範囲にある他の携帯端末10と直接無線通信できる通信方法を採用すればよい。
ユーザインタフェース105は、例えば、タッチパネルを備える表示装置である。ユーザインタフェース105は、携帯端末10の操作画面を表示して、ユーザから携帯端末10に対する操作を受け付ける。例えば、ユーザインタフェース105は、携帯端末10のユーザが行列に並んだ場合に、ユーザが当該行列の先頭に達するまでの時間(待ち時間)の算出要求をユーザから受け付ける。また、ユーザインタフェース105は、各種情報を表示する。例えば、ユーザインタフェース105は、ユーザが行列の先頭に達するまでの時間(待ち時間)を表示する。
次に、各携帯端末10に搭載されている処理装置20Aについて説明する。図2には、処理装置20Aのハードウェア構成が示されている。図2に示すように、処理装置20Aは、CPU(Central Processing Unit)211、ROM(Read Only Memory)212、RAM(Random Access Memory)213、記憶装置(HDD:Hard Disk Drive)214、ネットワークインタフェース215、及び可搬型記憶媒体216に記憶されたデータを読み取り可能な可搬型記憶媒体用ドライブ217等を備えている。これら処理装置20Aの構成各部は、バス218に接続されている。CPU211は、ROM212あるいはHDD214に格納されているプログラム(情報処理プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ217が可搬型記憶媒体216から読み取ったプログラムを実行することで、処理装置20Aを図3の各部として機能させる。
具体的には、CPU211がプログラムを実行することにより、処理装置20Aは、図3に示すように、取得部21、特定部23、及び算出部25として機能する。
取得部21は、携帯端末10の移動及び停止(携帯端末10のユーザの移動及び停止)に関する情報を取得する。具体的には、取得部21は、検出装置101から、携帯端末10(自端末)の移動及び停止に関する情報(移動情報)を取得する。そして、取得部21は、移動情報からユーザが行列に並んだと判断すると、所定時間(2〜3秒)毎に、自端末を一意に識別する端末IDと、ユーザが行列に並び始めた時刻とを、通信部103を介して他の携帯端末10に送信(ブロードキャスト)する。また、取得部21は、ユーザが行列に並び始めた場合、検出装置101から取得した移動情報を動作パターンDB27に登録する。また、取得部21は、検出装置101の検出結果に基づいて、ユーザが停止している状態から、移動し、再び停止したと判断すると、当該移動情報を、通信部103を介して他の携帯端末10に送信(ブロードキャスト)する。
また、取得部21は、行列に並んでいる他の携帯端末10が所定時間(2〜3秒)毎に送信(ブロードキャスト)する端末IDと、他の携帯端末10のユーザが行列に並び始めた時刻とを、通信部103を介して取得し、動作パターンDB27に登録する。また、取得部21は、行列に並んでいる他の携帯端末10が送信(ブロードキャスト)した移動情報を、通信部103を介して取得し、動作パターンDB27に登録する。
ここで、動作パターンDB27について詳細に説明する。動作パターンDB27は、自端末及び他の携帯端末10の移動情報を管理するためのデータベースである。動作パターンDB27は、処理装置20AのHDD214等に格納される。動作パターンDB27は、図4に示すように、「端末ID」、「開始時刻」、「離脱時刻」、「移動情報」、「開始時同一列」、「現在同一列」、及び「通信時刻」のフィールドを備える。
「端末ID」のフィールドには、自端末及び他の携帯端末10を一意に識別する端末IDが格納される。なお、本実施形態において、説明の便宜上、自端末については「端末ID」のフィールドに、“自端末”と記載している。「開始時刻」のフィールドには、端末IDで識別される携帯端末10のユーザが、行列に並び始めた時刻が格納される。「離脱時刻」のフィールドには、端末IDで識別される携帯端末10のユーザが、行列から離れた時刻(途中で行列に並ぶのを止めた時刻、あるいは、行列の先頭から列を抜けた時刻)が格納される。
「移動情報」のフィールドには、各携帯端末10の移動情報が格納される。「移動情報」のフィールドは、移動又は停止を表す「区分」のサブフィールドと、移動及び停止の開始時刻を表す「時刻」のサブフィールドと、を備える。本実施形態では、携帯端末10が移動を開始した、すなわち、ユーザが移動を開始した場合、「区分」のサブフィールドには“M”が格納され、「時刻」のサブフィールドには、移動を開始した時刻が格納される。また、携帯端末10が停止した(移動を止めた)場合、「区分」のサブフィールドには“S”が格納され、「時刻」のサブフィールドには、携帯端末10が停止した時刻が格納される。
「開始時同一列」のフィールドには、自端末のユーザが行列に並び始めたときに、自端末と同一の行列に含まれる携帯端末10に対して“X”が格納される。「現在同一列」のフィールドには、現在、自端末と同一の行列に含まれる携帯端末10に対して“X”が格納される。「通信時刻」のフィールドには、他の携帯端末10から最後に情報を受信した時刻が格納される。動作パターンDB27に格納される具体的なデータや、更新例については後述する。
図3に戻り、特定部23は、動作パターンDB27を用いて、自端末と同一の行列に含まれる携帯端末10を特定することにより、自端末を含む行列を特定する。具体的には、特定部23は、動作パターンDB27に格納された他の携帯端末10の移動情報から各携帯端末10の動作パターンを取得し、自端末の移動情報から自端末の動作パターンを取得する。特定部23は、他の携帯端末10の動作パターンと、自端末の動作パターンとが類似するか否かに基づいて、自端末と同一の行列に含まれる携帯端末10を特定する。
算出部25は、行列に並ぶユーザが、行列の先頭に達するまでの時間(待ち時間)を算出し、ユーザインタフェース105に表示する。待ち時間の算出方法の詳細は、後述する。
次に処理装置20Aが実行する情報処理の詳細について、図5〜図11のフローチャート及びその他図面を適宜参照しつつ説明する。
図5の処理は、携帯端末10のユーザが、携帯端末10にインストールされたアプリケーションを起動すると開始され、ユーザが当該アプリケーションを終了するまで繰り返し実行される。なお、アプリケーションの起動時、動作パターンDB27は初期化されており、データは登録されていないものとする。
図5の処理では、まず、ステップS101において、取得部21は、検出装置101の検出結果に基づいて、携帯端末10が、所定時間(例えば、10〜30秒)停止(停留)するまで、ステップS101の判断を繰り返す。そして、取得部21は、携帯端末10が所定時間停止した段階で、ステップS103に移行する。
ステップS103に移行すると、取得部21は、ユーザが行列に並び始めた時刻を記録する。具体的には、取得部21は、動作パターンDB27において、自端末の「開始時刻」のフィールドに、現在時刻を登録する。例えば、取得部21が、10:50に、携帯端末10が所定時間停止したと判断した場合、取得部21は、図12(a)に示すように、自端末の「開始時刻」のフィールドに“10:50”を登録する。
続くステップS105において、取得部21は、自端末の端末ID及び開始時刻(ユーザが行列に並び始めた時刻)を他の携帯端末10に向けて送信(ブロードキャスト)する。
ステップS105の終了後、処理装置20Aは、自端末情報定期送信処理(S20)、他端末情報定期更新処理(S30)、自端末移動情報送信処理(S40)、他端末移動情報更新処理(S70)、同一列端末特定処理(S50)、及び待ち時間算出処理(S60)を並列して実行する。
(自端末情報定期送信処理:S20)
まず、図6を参照して、図5のステップS20の自端末情報定期送信処理の詳細について説明する。自端末情報定期送信処理は、携帯端末10のユーザが行列に並んでいることを他の携帯端末10に通知するための処理である。
図6の処理では、まず、ステップS201において、取得部21は、自端末の端末ID及び開始時刻を前回送信してから、所定時間(例えば、2〜3秒)が経過したか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、ステップS205に移行し、取得部21は、携帯端末10の端末ID及び開始時刻を他の携帯端末10に送信(ブロードキャスト)する。ステップS205の処理後は、ステップS201に戻る。
一方、ステップS201の判断が否定された場合、取得部21は、ステップS203に移行し、自端末が行列から離脱したか否か、すなわち、ユーザが行列に並ぶのをやめた、あるいは、ユーザが行列の先頭から列を抜けたか否かを判断する。取得部21は、例えば、検出装置101の検出結果に基づいて携帯端末10が所定時間(例えば、30秒)以上移動し続けたことを認識した場合に、携帯端末10が行列から離脱したと判断する。取得部21は、動作パターンDB27に登録された移動情報に基づいて携帯端末10の動作パターンが変化したと認識した場合、すなわち、携帯端末10が繰り返す移動と停止との間に存在する規則性に変化があったと認識した場合、携帯端末10が行列から離脱したと判断してもよい。
携帯端末10が行列から離脱していない場合には、ステップS201に戻るが、携帯端末10が行列から離脱した場合には、図5のステップS111に移行する。
以上の自端末情報定期送信処理により、行列に並んでいる人の携帯端末10に、自端末のユーザが行列に並んでいることを報知することができる。また、所定時間毎に自端末の情報(端末ID,開始時刻)を送信することで、自端末のユーザが行列に並び続けていることを、他の携帯端末10に報知することができる。さらに、ユーザが行列に並んだ後に、行列に並んだユーザの携帯端末10にも、自端末の情報を提供することができる。
(他端末情報定期更新処理:S30)
次に、図7を参照して、図5のステップS30の他端末情報定期更新処理の詳細について説明する。他端末情報定期更新処理は、他の携帯端末10が、上述した自端末情報定期送信処理(図6)を実行することにより送信する端末ID及び開始時刻の情報を用いて、動作パターンDB27を更新する処理である。
図7の処理では、まず、ステップS301において、取得部21は、他の携帯端末10から端末IDと開始時刻とを受信したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS309に移行するが、肯定された場合には、ステップS303に移行する。
ステップS303に移行すると、取得部21は、受信した端末IDが動作パターンDB27に既に登録されているか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS305に移行し、受信した端末IDを動作パターンDB27に新規登録する。取得部21は、例えば、図12(b)に示すように、動作パターンDB27において、他の携帯端末10の「端末ID」及び「開始時刻」を新規登録する。また、取得部21は、「通信時刻」のフィールドに現在時刻を登録する。一方、受信した端末IDが動作パターンDB27に既に登録されている場合、取得部21は、ステップS307に移行し、当該端末IDの「通信時刻」のフィールドを現在時刻で更新する。
続くステップS309において、取得部21は、行列から離脱した携帯端末10が存在するか否かを判断する。具体的には、取得部21は、動作パターンDB27を用いて、所定時間(例えば、30秒)以上通信していない携帯端末10が存在するか否かを判断する。より具体的には、取得部21は、「通信時刻」と現在時刻との差が所定時間(例えば、30秒)以上である携帯端末10が存在するか否かを判断する。上述したように、行列に含まれる携帯端末10はそれぞれ、所定時間(2〜3秒)毎に、端末IDと開始時刻とをブロードキャストしており、取得部21は、当該端末IDと開始時刻とを受信した場合、「通信時刻」のフィールドを更新する。したがって、「通信時刻」が所定時間以上更新されていない携帯端末10は、行列から離脱したと推定できる。
したがって、ステップS309の判断が肯定された場合、取得部21は、ステップS311において、該当する端末の「離脱時刻」のフィールドに、現在時刻を登録する。
一方、ステップS309の判断が否定された場合、取得部21は、ステップS313において、図6のステップS203と同様に、自端末が行列から離脱したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS301に戻るが、肯定された場合、図5のステップS111に移行する。
以上の他端末情報定期更新処理によって、行列に含まれる他の携帯端末10の情報を動作パターンDB27に登録できると共に、行列から離脱した携帯端末10を特定することができる。
(自端末移動情報送信処理:S40)
次に、図8を参照して、図5のステップS40の自端末移動情報送信処理の詳細について説明する。自端末移動情報送信処理は、行列に並んだユーザが、停止している状態から移動し、再び停止した場合に、当該移動情報を他の携帯端末10に送信する処理である。
図8の処理では、ステップS401において、取得部21は、自端末が移動を開始するまで待機する。そして、取得部21は、自端末が移動を開始したことを検出装置101の検出結果に基づいて認識すると、ステップS403に移行し、自端末が移動を開始した時刻を、動作パターンDB27の「移動情報」のフィールドに登録する。具体的には、取得部21は、図12(c)に示すように、「移動情報」のフィールドにおいて、「区分」に移動を示す“M”を登録し、「時刻」に現在時刻を登録する。
続くステップS405において、取得部21は、検出装置101の検出結果に基づいて自端末が停止したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS413に移行する。
ステップS413に移行すると、取得部21は、自端末が移動を開始してから所定時間(例えば、20秒)が経過したか否かを判断する。本ステップS413では、ステップS401で検出した自端末の移動が、行列の移動に伴う移動(行列が進んだことによる移動)であるのか、それ以外の移動であるのかを判断している。行列の移動に伴う移動の場合、その移動時間は比較的短い(例えば、3〜10秒程度)ため、所定時間以内の移動であれば、当該移動が行列の移動に伴う移動であると判断できる。ステップS413の判断が肯定された場合、ステップS411に移行し、否定された場合、ステップS405に戻る。
所定時間が経過するまでに(ステップS413/NO)、自端末が停止した場合、ステップS405の判断が肯定され、ステップS407に移行する。
ステップS407に移行すると、取得部21は、自端末が停止を開始した時刻を、動作パターンDB27の「移動情報」のフィールドに登録する。具体的には、取得部21は、図12(d)に示すように、「移動情報」のフィールドにおいて、「区分」に停止を示す“S”を登録し、「時刻」に現在時刻を登録する。
続くステップS409において、取得部21は、自端末の移動情報(移動開始時刻及び停止開始時刻)を他の携帯端末10に送信(ブロードキャスト)する。これにより、他の携帯端末10の動作パターンDB27に格納されている自端末の移動情報が更新される。
続くステップS411において、取得部21は、図6のステップS203と同様に、自端末が行列から離脱したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS401に戻るが、肯定された場合、図5のステップS111に移行する。
以上の自端末移動情報送信処理により、他の携帯端末10に、自端末の移動情報を提供することができる。他の携帯端末10は、提供された移動情報に基づいて動作パターンDB27を更新する。
(他端末移動情報更新処理:S70)
次に、図9を用いて、図5のステップS70の他端末移動情報更新処理の詳細について説明する。他端末移動情報更新処理は、行列に含まれる他の携帯端末10が、上述した自端末移動情報送信処理(図8)を実行することにより送信する移動情報に基づいて、動作パターンDB27を更新する処理である。
図9の処理では、まず、ステップS701において、取得部21は、他の携帯端末10から移動情報を受信したか否かを判断する。他の携帯端末10が、上述した自端末移動情報送信処理(図8)を行った場合、ステップS701の判断が肯定される。ステップS701の判断が肯定された場合、ステップS703に移行する。
ステップS703に移行すると、取得部21は、動作パターンDB27において、他の携帯端末10の移動情報を更新する。例えば、図13に示すように、他の携帯端末10(端末ID:10−B)の「移動情報」のフィールドを更新する。ステップS703の処理後は、ステップS701に戻る。
一方、ステップS701の判断が否定された場合、ステップS705に移行し、取得部21は、図6のステップS203と同様に、自端末が行列から離脱したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS701に戻るが、肯定された場合、図5のステップS111に移行する。
以上の他端末移動情報更新処理により、行列に含まれる他の携帯端末10の移動情報が動作パターンDB27に蓄積される。
(同一列端末特定処理:S50)
次に、図10を用いて、図5のステップS50の同一列端末特定処理の詳細について説明する。同一列端末特定処理は、自端末と同一の行列に含まれる他の携帯端末10を特定することにより、自端末が含まれる行列を特定する処理である。
図10の処理では、まず、ステップS505において、特定部23は、自端末と同一の行列に含まれる他の携帯端末10を特定するのに十分な移動情報が動作パターンDB27内に蓄積されるまで待機する。上述したように、特定部23は、自端末の動作パターンと、他の携帯端末10の動作パターンとが類似しているか否かに基づいて、自端末と同一の行列に含まれる他の携帯端末10を特定する。したがって、動作パターンDB27には類似性を確認可能な程度に、移動情報が蓄積されている必要がある。ここで、例えば、特定部23は、自端末の「移動情報」のフィールドに、移動→停止のサイクルが、所定数以上(例えば、2サイクル以上)登録されている場合に、特定に十分な移動情報が蓄積されていると判断する。
ステップS505の判断が肯定されると、特定部23は、ステップS507に移行する。
ステップS507に移行すると、特定部23は、自端末の動作パターンと、他の携帯端末10の動作パターンとが類似しているか否かに基づいて、自端末と同一の行列に含まれる他の携帯端末10を特定する。
ここで、ステップS507の具体的な処理について説明する。ここで、携帯端末10−Xに搭載された処理装置20Aが同一端末特定処理を実行したものとする。この場合、特定部23は、動作パターンDB27に登録された移動情報から、図14に示すように、各携帯端末10の動作パターンを取得する。
次に、特定部23は、携帯端末10−Xと移動→停止のサイクルが類似しており、携帯端末10−Xの移動と他の携帯端末10の移動との間に規則的な前後関係がある携帯端末10を特定する。ここで、図14において、携帯端末10−A及び携帯端末10−Bの移動→停止のサイクルは、携帯端末10−Xの移動→停止のサイクルと類似している。さらに、携帯端末10−Bが移動を開始したt1秒後に携帯端末10−Aが移動を開始し、携帯端末10−Aが移動を開始したt1秒後に携帯端末10−Xが移動を開始しており、携帯端末10−Xの移動と携帯端末10−A,10−Bの移動との間に規則的な前後関係があるといえる。
一方、携帯端末10−Cの移動→停止のサイクルは、携帯端末10−Xと類似しているものの、移動を開始するタイミングが、携帯端末10−A,10−B,10−Xとは異なっている。また、携帯端末10−Dの移動→停止のサイクルは、携帯端末10−Xとは異なる。この場合、特定部23は、携帯端末10−A、携帯端末10−B、及び携帯端末10−Xの動作パターンは、類似していると判断し、携帯端末10―A及び携帯端末10−Bが、携帯端末10−Xと同一の行列に含まれる携帯端末10であると特定する。これにより、携帯端末10−Xが含まれる行列は、携帯端末10−A,10−Bが含まれる行列であると特定できる。
なお、特定部23は、各携帯端末10が移動を開始するタイミングから、行列に並んでいる携帯端末10の順序を特定してもよい。これにより、行列に並んでいる携帯端末10の前後関係を把握することができる。図14の場合、携帯端末10は、携帯端末10−B、10−A、及び10−Xの順に列に並んでいる。
図10に戻り、続くステップS509において、特定部23は、動作パターンDB27において、ステップS507で特定した携帯端末10の「開始時同一列」のフィールドに“X”を登録する。
続くステップS515からの処理は、現在、自端末と同一の行列に含まれる携帯端末10を特定するための処理である。ステップS515において、特定部23は、取得部21が自端末の移動情報を送信したか否かを判断する。すなわち、特定部23は、取得部21が、図8のステップS409の処理を実行したか否かを判断する。現時点で自端末と同一の行列に含まれる携帯端末10を特定するには、自端末の現在の動作パターンを取得する必要があるからである。
ステップS515の判断が否定された場合、ステップS521に移行するが、肯定された場合、ステップS517に移行する。
ステップS517に移行すると、特定部23は、自端末の直近(例えば、移動→停止の直近2サイクル)の動作パターンと、他の携帯端末10の直近の動作パターンとが類似するか否かに基づいて、ステップS507と同様の方法で、現在、自端末と同一の行列に含まれる携帯端末10を特定する。
続くステップS519において、特定部23は、動作パターンDB27において、ステップS507で特定した携帯端末10の「現在同一列」のフィールドに“X”を登録する。
続くステップS521において、特定部23は、図6のステップS203等と同様に、自端末が行列から離脱したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS515に戻るが、肯定された場合、図5のステップS111に移行する。
以上の同一列端末特定処理によって、自端末と同一の行列に含まれる他の携帯端末10を特定し、自端末が含まれる行列を特定することができる。
(待ち時間算出処理:S60)
次に、図11を参照して、図5のステップS60の待ち時間算出処理の詳細について説明する。待ち時間算出処理は、行列に並んでいる自端末のユーザが、当該行列の先頭に到達するまでの時間(待ち時間)を算出する処理である。
図11の処理では、まず、ステップS601において、算出部25は、待ち時間の算出を要求する待ち時間算出要求をユーザインタフェース105を介してユーザから受け付けたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、ステップS603に移行する。
ステップS603に移行すると、算出部25は、現在、自端末と同一の行列に含まれる携帯端末10のうち、最も早く列に並び始めた人の携帯端末10を特定する。具体的には、算出部25は、動作パターンDB27の「現在同一列」のフィールドに“X”が登録され、かつ、「開始時刻」のフィールドに格納された時刻が最も早い携帯端末10を特定する。例えば、図15(a)に示す動作パターンDB27が登録されている場合、算出部25は、端末IDが“10−B”の携帯端末10を特定する。
続くステップS605において、算出部25は、ステップS603で特定した携帯端末10に、当該携帯端末10のユーザが行列に並び始めてから現在までの間に、行列を離脱した携帯端末10の数を問い合わせる。問い合わせを受けた携帯端末10は、動作パターンDB27において、「開始時同一列」のフィールドに“X”が登録されている携帯端末10のうち、「開始時刻」が自端末の「開始時刻」よりも先で、「離脱時刻」のフィールドにデータが格納されている携帯端末10を数え、回答する。例えば、図15(b)に示す動作パターンDB27が登録されている場合、問い合わせを受けた携帯端末10は、行列を離脱した携帯端末10の数として“1”を回答する。
続くステップS607において、算出部25は、1人あたりの待ち時間を算出する。具体的には、算出部25は、まず、最も早く列に並び始めた人の携帯端末10の「開始時刻」を現在時刻から差し引いた時間を計算する。次に、当該時間を、ステップS605で取得した行列を離脱した携帯端末10の数で割って、1人あたりの待ち時間を計算する。
続くステップS609において、算出部25は、自端末のユーザの前に並んでいる人の数を推定する。
ここで、ユーザの前に並んでいる人の数の推定方法について説明する。行列に並んでいる人の中に、携帯端末10を持っていない人が存在する場合がある。携帯端末10を持っていない人が、行列の中に偏りなく(均等に)存在する場合には、自端末の前に並んでいる携帯端末10の数を、ユーザの前に並んでいる人の数として待ち時間を計算しても妥当な精度の結果を得ることができる。しかし、携帯端末10を持っていない人が偏って存在している場合、例えば、ユーザの前だけに携帯端末10を持っていない人がかたまって並んでいる場合、算出した待ち時間の精度が低くなってしまう。
そこで、本実施形態では、算出部25は、まず、自端末の1つ前の携帯端末10が移動してから、自端末が移動し始めるまでの時間の平均値(第1平均値とする)を求める。また、算出部25は、動作パターンDB27のデータ上で並び順が隣り合う2つの携帯端末10のそれぞれについて、一方の携帯端末10が移動してから、他方の携帯端末10が移動し始めるまでの時間を求め、当該時間を平均した値(第2平均値とする)を求める。そして、算出部25は、第1平均値が第2平均値よりも大きい場合、第1平均値を第2平均値で割った値の整数部分を、自端末の前に並んでいる携帯端末10を持たない人の数とする。算出部25は、第1平均値を第2平均値で割った値を四捨五入した値を、自端末の前に並んでいる携帯端末10を持たない人の数としてもよい。算出部25は、自端末の前に並んでいる携帯端末10を持たない人の数を、現在、自端末の前に並んでいる携帯端末10の数に加算して、ユーザの前に並んでいる人の人数を算出する。
続くステップS611において、算出部25は、ステップS607で算出した1人あたりの待ち時間に、ステップS609で推定したユーザの前に並んでいる人の数を乗算して、自端末のユーザが行列の先頭に達するまでにかかる時間(待ち時間)を算出する。
続くステップS613において、算出部25は、ステップS611で算出した待ち時間をユーザに報知する。例えば、算出部25は、ユーザインタフェース105に、待ち時間を表示する。算出部25は、不図示のスピーカから、音声で待ち時間を案内してもよい。ステップS613の処理の終了後は、ステップS601に戻る。これにより、ユーザは、自分の待ち時間を知ることができる。
ところで、ステップS601の判断が否定された場合、算出部25は、ステップS615において、図6のステップS203等と同様に、自端末が行列から離脱したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS601に戻るが、肯定された場合、図5のステップS111に移行する。
図5のステップS111に移行すると、取得部21は、動作パターンDB27を初期化し、図5の処理を終了する。
以上、詳細に述べたように、本第1実施形態によれば、情報処理システム500Aは、複数の携帯端末10と、複数の携帯端末10と直接通信可能な処理装置20Aとを備え、処理装置20Aは複数の携帯端末10のそれぞれに搭載されている。また、処理装置20Aは、複数の携帯端末10(自端末および他の携帯端末10)のそれぞれから、各携帯端末10の移動及び停止に関する情報を取得する取得部21と、自端末の移動及び停止に関する情報から取得可能な動作パターンと、他の携帯端末10の移動及び停止に関する情報から取得可能な動作パターンとが類似するか否かに基づいて、自端末を含む行列を特定する特定部23と、行列に含まれる携帯端末10の移動及び停止に関する情報から、自端末が行列の先頭に達するまでの時間を算出する算出部25と、を備えている。これにより、カメラやサーバ等を設置することなく、ユーザが並ぶ行列を特定し、当該行列の先頭にユーザが到達するまでの時間をユーザに通知することができる。また、情報処理システム500Aでは、カメラ等の機器を設置する必要がないため、普段は行列が発生しないような場所(例えば、公園等)で発生した行列にユーザが並んだ場合にも、ユーザに待ち時間を通知することができる。
また、情報処理システム500Aでは、カメラの設置や、画像を分析するための装置が必要ないため、導入コストを削減することができる。また、ユーザはサーバに情報を登録する必要がないため、ユーザの利便性が向上する。
待ち時間を推測するためには、一般的に、待ち行列モデルなどを用意する必要があり、当該モデルが不明な場合には、待ち時間を推測しにくい。しかしながら、情報処理システム500Aでは、自端末の動作パターンと他の携帯端末10の動作パターンとに基づいて、行列に含まれる自端末が行列の先頭に達するまでの時間を算出するので、モデルを用意する必要がない。さらに、特定部23は、自端末の動作パターンと他の携帯端末10の動作パターンとが類似するか否かに基づいて自端末が含まれる行列を特定するので、つづらおりになっている行列や、蛇行している行列であっても、自端末が含まれる行列を特定することができる。
また、本第1実施形態において、算出部25は、行列に含まれる携帯端末10のうち、自端末の1つ前の携帯端末10が移動してから、自端末が移動し始めるまでの時間の平均値(第1平均値)と、行列に含まれる携帯端末10のうち並び順が隣り合う2つの携帯端末10のそれぞれについて算出した、一方が移動してから他方が移動し始めるまでの時間の平均値(第2平均値)とに基づいて、自端末の前に並ぶ携帯端末10を持たない人の数を算出する。これにより、携帯端末10を持たない人が行列に並んでいる場合にも、自端末の前に並ぶ携帯端末10を持たない人の数を考慮して待ち時間を算出できるので、より精度の高い待ち時間の算出結果を得ることができる。
また、本第1実施形態において、特定部23は、行列に含まれる携帯端末10の移動時刻の前後関係に基づいて、各携帯端末10の順序を特定するので、行列に含まれる携帯端末10の前後関係を把握することができる。
なお、上記第1実施形態において、携帯端末10のそれぞれに処理装置20Aが搭載されている場合について説明したが、これに限られるものではない。処理装置20Aは、携帯端末10の少なくとも1つに搭載されていればよい。この場合、他の携帯端末10に搭載される処理装置については、処理装置20Aの一部機能が省略されていてもよい。具体的には、他の携帯端末10に搭載される処理装置は、例えば、図5の待ち時間算出処理(S60)以外の処理を実行するものであればよい。
なお、上記第1実施形態の図11のステップS609において、例えば、算出部25は、現在、自端末と同一の行列に並んでいる携帯端末10のうち、自端末のユーザよりも先に列に並び始めた人の携帯端末10の数を数えてもよい。具体的には、動作パターンDB27の「現在同一列」のフィールドに“X”が登録され、かつ、「開始時刻」が自端末の「開始時刻」よりも先である携帯端末10の数を、ユーザの前に並んでいる人の数としてもよい。この場合、上述した処理と比較して、簡易にユーザの前に並んでいる人を推定できるため、待ち時間を算出するのに要する時間を短縮することができる。
なお、上記第1実施形態において、行列が長い場合、自端末と、遠くの位置に並んでいる端末との移動の時間差はばらつきが大きくなり、規則的な前後関係の把握が難しくなる場合がある。また、行列が長くなると、通信方法によっては通信距離の制約により、行列に含まれる全ての携帯端末10と通信できない場合がある。このような場合、携帯端末10は、自端末から所定の範囲内に存在する行列を特定し、当該行列の先頭にある携帯端末10から、当該携帯端末10が有する動作パターンDB27の情報を取得し、自端末の動作パターンDB27と統合してもよい。これにより、行列に含まれる全ての携帯端末10の情報を取得することができる。
また、さらに長い列の場合には、行列に含まれる携帯端末10同士が、動作パターンDB27の情報を提供しあうことで、行列に含まれる全ての携帯端末10の情報を取得することができる。例えば、図16に示すように、携帯端末10−Cが先頭で、携帯端末10−Uが最後尾である行列を仮定する。この場合において、携帯端末10−Bの動作パターンDB27には、携帯端末10−Bが含まれる列L3に含まれる携帯端末10の移動情報が格納されている。この場合、携帯端末10−Aは、携帯端末10−Aが含まれる列L2の先頭にいる携帯端末10−Bから、携帯端末10−Bが有する動作パターンDB27(列L3に含まれる携帯端末10の情報が格納されている)を取得して、自端末の動作パターンDB27と統合する。これにより、携帯端末10−Aの動作パターンDB27には、携帯端末10−C〜携帯端末10−Xまでの移動情報が格納されることになる。また、携帯端末10−Xは、携帯端末10−Xが含まれる列L3の先頭にいる携帯端末10−Aから、携帯端末10−Aが有する動作パターンDB27を取得して、自端末の動作パターンDB27と統合する。これにより、携帯端末10−Xの動作パターンDB27には、携帯端末10−C〜携帯端末10−Uまでの移動情報が格納されることになる。なお、携帯端末10Bが、列L3の最後尾の携帯端末10―Aから、動作パターンDB27を取得して、列L2に含まれる携帯端末10の移動情報を取得してもよい。
《第2実施形態》
次に、情報処理システムの第2実施形態について、図17〜図25に基づいて詳細に説明する。第2実施形態の情報処理システム500Bは、行列に並んでいない管理者(例えば、行列を整理又は監視する係員等)に、行列の待ち時間を通知するためのシステムである。
図17には、第2実施形態に係る情報処理システム500Bの構成が概略的に示されている。図17に示すように、情報処理システム500Bは、複数の携帯端末10−A〜10−Xと、電子機器30と、を備える。なお、以後の説明において、特に区別する必要のない限り、携帯端末10−A〜10−Xを携帯端末10と記載する。
携帯端末10の構成は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。なお、携帯端末10の処理装置20Aは、図5に示す全ての処理を実行してもよいが、少なくとも、図5のステップS101〜S106、S20、及びS40を実行するものであればよい。この場合、携帯端末10に搭載された処理装置20Aの動作パターンDB27は、少なくとも、「端末ID」及び「開始時刻」のフィールドを備えていればよい。
電子機器30は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、専用端末等である。電子機器30は、通信部303、ユーザインタフェース305、及び、処理装置20Bを備える。
通信部303は、例えば、Bluetooth(登録商標)等により、携帯端末10と直接無線通信を行う。処理装置20Bは、通信部303を介して、携帯端末10から、種々の情報を受信する。なお、通信部303の通信方法は、Bluetooth(登録商標)に限られるものではなく、100m程度の範囲にある携帯端末10と直接通信できる通信方法を採用すればよい。
ユーザインタフェース305は、例えば、タッチパネルを備える表示装置である。ユーザインタフェース305は、電子機器30の操作画面を表示して、ユーザから電子機器30に対する操作を受け付ける。具体的には、ユーザインタフェース305は、電子機器30の周囲に行列が存在する場合に、当該行列の最後尾の携帯端末10が先頭に達するまでの時間(待ち時間)の算出要求をユーザから受け付ける。また、ユーザインタフェース305は、各種情報を表示する。例えば、ユーザインタフェース305は、行列の最後尾の携帯端末10が先頭に達するまでの時間(待ち時間)を表示する。
処理装置20Bのハードウェア構成は、処理装置20Aと同一(図2参照)であるため、説明を省略する。処理装置20Bは、動作パターンDB27の構成が異なる点を除き、処理装置20Aとほぼ同様の構成(図3参照)を備える。
処理装置20Bの動作パターンDB27は、図18に示すように、「開始時同一列」及び「現在同一列」のフィールドの代わりに、「列番号」及び「処理済フラグ」のフィールドを備える点が処理装置20Aの動作パターンDB27(例えば、図4参照)と異なる。また、処理装置20Bの動作パターンDB27には、自端末の情報が登録されない。
「列番号」のフィールドには、各携帯端末10が属する(含まれる)行列を一意に識別する番号が格納される。また、「処理済フラグ」のフィールドには、後述する同一列端末特定処理(図23)において、同一の行列に含まれる携帯端末10を特定する処理を実行したか否かを表すフラグが格納される。
次に、処理装置20Bが実行する情報処理について説明する。図19は、処理装置20Bが実行する情報処理を示すフローチャートである。図19の処理は、電子機器30のユーザが、電子機器30にインストールされたアプリケーションを起動すると開始される。図19と図5との比較から明らかなように、処理装置20Bは、図5のステップS101〜S105の処理を実行しない。また、処理装置20Bは、自端末情報定期送信処理(S20)および自端末移動情報送信処理(S40)を実行しない。また、処理装置20Bは、同一列端末特定処理(S50)を、待ち時間算出処理(S60´)内で実行する(図22参照)。
(他端末情報定期更新処理:S30´)
図20は、図19のステップS30´の他端末情報定期更新処理の詳細を示すフローチャートである。図20において、ステップS301〜ステップS311の処理は、図7のステップS301〜ステップS311の処理と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS315において、処理装置20Bの取得部21は、ユーザにより、アプリケーションが終了されたか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS301に戻るが、肯定された場合、図19のステップS111に移行する。
(他端末移動情報更新処理:S70´)
図21は、図19のステップS70´の他端末移動情報更新処理を示すフローチャートである。図21において、ステップS701及びS703の処理は、図9のステップS701及びS703の処理と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS711において、処理装置20Bの取得部21は、ユーザにより、アプリケーションが終了されたか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS701に戻るが、肯定された場合、図19のステップS111に移行する。
(待ち時間算出処理:S60´)
次に、図19のステップS60´の待ち時間算出処理の詳細について、図22を参照しつつ説明する。
図22の処理では、ステップS651において、特定部23は、待ち時間の算出を要求する待ち時間算出要求を、ユーザインタフェース305を介してユーザから受け付けたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、特定部23は、同一列端末特定処理(S50´)を実行する。
ここで、同一列端末特定処理(S50´)の詳細について、図23を参照しつつ説明する。
図23の処理では、まず、ステップS551において、特定部23は、動作パターンDB27に登録されている携帯端末10のうち、処理済フラグ及び列番号のいずれも登録されていない携帯端末10を1つ選択する。
続くステップS553において、ステップS551で選択した携帯端末10と同一の行列に含まれる携帯端末10を特定するのに十分な移動情報が動作パターンDB27内に蓄積されているか否かを判断する。ここで、例えば、特定部23は、ステップS551で選択した携帯端末10の「移動情報」のフィールドに、移動→停止のサイクルが、所定数以上(例えば、2サイクル以上)登録されている場合に、特定に十分な移動情報が蓄積されていると判断する。
ステップS553の判断が肯定された場合、特定部23は、ステップS559に移行し、図10のステップS507と同様の方法で、ステップS551で選択した携帯端末10と同一の行列に含まれる携帯端末10を特定する。なお、このとき、特定部23は、ステップS551で選択した携帯端末10及び他の携帯端末10の直近の動作パターン(例えば、移動→停止サイクルのうち直近の2〜3サイクル)を用いて、同一の行列に含まれる携帯端末10を特定するとよい。これにより、最初は行列に並んでいなかったが、後から行列に並んだ人の携帯端末10等を考慮に入れることができる。
続くステップS561において、特定部23は、ステップS559で同一の行列に含まれると特定された携帯端末10の「列番号」のフィールドに、列番号を登録する。例えば、特定部23が、携帯端末10−Aと同一の行列に含まれる携帯端末10として、携帯端末10−B〜10−Dを特定した場合、図24(a)に示すように、携帯端末10−A〜10−Dの「列番号」のフィールドに、“1”を登録する。なお、ステップS559において、同一の行列に含まれる携帯端末10を特定できなかった場合には、特定部23は、ステップS551で選択した携帯端末10の「列番号」のフィールドに、列番号を登録する。例えば、携帯端末10−Eと同一列に含まれる携帯端末10を特定できなかった場合、特定部23は、図24(a)に示すように、携帯端末10−Eの「列番号」のフィールドに、“2”を登録する。ステップS561の処理が終了すると、ステップS557に移行する。
ところで、ステップS553の判断が否定された場合、特定部23は、ステップS555に移行し、選択した携帯端末10の「処理済フラグ」のフィールドに、処理済を示す“X”を設定する。例えば、特定部23が、携帯端末10−Fには、同一の行列に含まれる携帯端末10を特定するのに十分な移動情報が動作パターンDB27内に蓄積されていないと判断したとする。この場合、特定部23は、図24(b)に示すように、「処理済フラグ」のフィールドに“X”を設定する。
続くステップS557において、特定部23は、動作パターンDB27に登録されている全ての携帯端末10に対して同一の行列に含まれる携帯端末10を特定する処理を実行したか否かを判断する。具体的には、特定部23は、動作パターンDB27において、全ての携帯端末10に対して処理済フラグ又は列番号が登録されているか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS551に戻り、判断が肯定された場合、ステップS563に移行する。
ステップS563に移行すると、特定部23は、最も多くの携帯端末10が含まれる列を、行列として決定する。図24(b)の場合、最も多くの携帯端末10が含まれる列は、「列番号」が“1”の行列である。したがって、特定部23は、「列番号」が“1”の列を、行列として決定する。ステップS563が終了すると、図22のステップS653に戻る。
図22に戻り、ステップS653において、算出部25は、図23の同一列端末特定処理で特定した行列に並んでいる携帯端末10のうち、最も早く列に並び始めた人の携帯端末10を特定する。具体的には、算出部25は、動作パターンDB27の「列番号」のフィールドに値が登録され、「離脱時刻」が格納されていない携帯端末10のうち、「開始時刻」のフィールドに格納された時刻が最も早い携帯端末10を特定する。例えば、図25に示す動作パターンDB27が登録されている場合、算出部25は、端末IDが“10−D”の携帯端末10を特定する。
続くステップS655において、算出部25は、ステップS653で特定した携帯端末10のユーザが行列に並び始めてから現在までの間に、行列を離脱した携帯端末10の数をカウントする。具体的には、算出部25は、「開始時刻」のフィールドに、S653で特定した携帯端末10の「開始時刻」よりも前の時刻が登録されており、「離脱時刻」のフィールドに、S653で特定した携帯端末10の「開始時刻」よりも後の時刻が登録されている携帯端末10の数をカウントする。例えば、図25に示す動作パターンDB27が登録されている場合、算出部25は、携帯端末10−A〜10−Cの3台を、行列を離脱した携帯端末10の数とする。
続くステップS657において、算出部25は、1人あたりの待ち時間を算出する。具体的には、算出部25は、まず、最も早く行列に並び始めた人の携帯端末10の「開始時刻」を現在時刻から差し引いた時間を計算する。次に、当該時間を、ステップS655で取得した行列を離脱した携帯端末10の数で割って、1人あたりの待ち時間を計算する。
続くステップS659において、算出部25は、行列に最後に並んだ人の携帯端末10(最後尾の携帯端末10)の前に並んでいる人の数を推定する。具体的には、算出部25は、最後尾の携帯端末10の1つ前の携帯端末10が移動してから、最後尾の携帯端末10が移動し始めるまでの時間の平均値(第3平均値とする)を求める。また、算出部25は、並び順が隣り合う2つの携帯端末10のそれぞれについて、一方の携帯端末10が移動してから、他方の携帯端末10が移動し始めるまでの時間を算出し、当該算出した時間の平均値(第4平均値とする)を求める。そして、算出部25は、第3平均値が第4平均値よりも大きい場合、第3平均値を第4平均値で割った値の整数部分を、最後尾の携帯端末10のユーザの前に並んでいる携帯端末10を持たない人の数とする。算出部25は、第3平均値を第4平均値で割った値を四捨五入した値を、最後尾の携帯端末10のユーザの前に並んでいる携帯端末10を持たない人の数としてもよい。
算出部25は、携帯端末10を持たない人の数と、最後尾の携帯端末10のユーザの前に並んでいる携帯端末10の数とを足して、最後尾の携帯端末10の前に並んでいる人の数を算出する。
続くステップS661において、算出部25は、ステップS657で算出した1人あたりの待ち時間に、ステップS659で推定した最後尾の携帯端末10のユーザの前に並んでいる人の数を乗算して、最後尾の携帯端末10が行列の先頭に達するまでにかかる時間(待ち時間)を算出する。
続くステップS663において、算出部25は、ステップS661で算出した待ち時間を管理者に報知する。例えば、算出部25は、ユーザインタフェース305に、待ち時間を表示する。算出部25は、不図示のスピーカから、音声で待ち時間を案内してもよい。ステップS663の処理の終了後は、ステップS651に戻る。これにより、管理者(例えば、行列を整理する係員)は、行列の待ち時間を知ることができ、行列に並ぼうとしている人に待ち時間を案内することができる。
ところで、ステップS651の判断が否定された場合、算出部25は、ステップS665に移行し、アプリケーションが終了されたか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、ステップS651に戻るが、肯定された場合、図19のステップS111に移行する。
図19のステップS111に移行すると、取得部21は、動作パターンDB27を初期化し、図19の処理を終了する。
以上詳細に述べたように、第2の実施形態によれば、情報処理システム500Bは、複数の携帯端末10と、複数の携帯端末10と直接通信可能な処理装置20Bとを備え、処理装置20Bは、複数の携帯端末10とは異なる電子機器30に搭載されている。また、処理装置20Bは、複数の携帯端末10のそれぞれから、各携帯端末10の移動及び停止に関する情報を取得する取得部21と、携帯端末10の移動及び停止に関する情報から取得可能な各携帯端末10の動作パターンが類似するか否かに基づいて、複数の携帯端末10の少なくとも1つを含む行列を特定する特定部23と、行列に含まれる携帯端末10の移動及び停止に関する情報から、行列の最後尾に並ぶ携帯端末10が行列の先頭に達するまでの時間を算出する算出部25と、を備える。これにより、電子機器30の周囲に存在する行列を特定(検出)し、当該行列の待ち時間を電子機器30のユーザに通知することができる。
(変形例)
上記第2実施形態において、電子機器30が実行する処理の一部を、電子機器30とは別に設けられたサーバコンピュータ等の情報処理装置で行ってもよい。この場合、電子機器30は、複数の携帯端末10と通信し、当該通信により得た情報をサーバコンピュータに送信する。サーバコンピュータは、受信した情報に基づいて、図19のステップS30´、S60´、S70´の処理を実行する。また、電子機器30は、電子機器30のユーザから待ち時間の算出要求を受け付けると、サーバコンピュータに待ち時間算出要求を送信する。待ち時間算出要求を受信したサーバコンピュータは、例えば、図19のステップS60´の処理を実行し、算出した待ち時間を電子機器30に送信する。電子機器30が受信した待ち時間を、電子機器30のユーザインタフェース305に表示することで、電子機器30のユーザは、行列の待ち時間を知ることができる。
なお、上記第2実施形態の処理装置20Bを、第1実施形態の携帯端末10に搭載してもよい。この場合、携帯端末10のユーザは、行列に並ぶ前に、行列の待ち時間を知ることができるため、当該待ち時間を行列に並ぶか否かの判断材料とすることができる。
なお、上記第1及び第2実施形態において、携帯端末10の移動を加速度センサなどで検出する場合、行列の移動とは関係ない動きを「移動」と誤検出してしまう場合がある。この場合、「移動と停止とを繰り返す動き」が検出できており、誤検出の頻度がそれに対して十分に少なければ、動作パターンに見られる移動との違いから誤検出を排除することができる。例えば、図26において、携帯端末10−Xの動作パターンと、携帯端末10−Aの動作パターンを比較すると、携帯端末10−Xが移動するt1秒前に、携帯端末10−Aが移動しているという規則性が存在している。したがって、携帯端末10−Aから移動情報を取得した携帯端末10−X又は電子機器30の特定部23は、携帯端末10−Xが移動するt1秒前の移動が行列の移動に伴う移動であると判断できる。この場合、特定部23は、その他の時間に生じている移動は誤検出によるものと判断し、除去(動作パターンDB27から削除)してもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末と直接通信可能な処理装置とを備える情報処理システムであって、
前記処理装置は、
前記複数の携帯端末のそれぞれから、各携帯端末の移動及び停止に関する情報を取得する取得部と、
前記各携帯端末の移動及び停止に関する情報から取得可能な各携帯端末の動作パターンが類似するか否かに基づいて、前記複数の携帯端末の少なくとも1つを含む行列を特定する特定部と、
前記行列に含まれる携帯端末の移動及び停止に関する情報から、前記行列に含まれる携帯端末のいずれかが前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する算出部と、を備える情報処理システム。
(付記2) 前記算出部は、前記行列に含まれる携帯端末のうち、第1の携帯端末の1つ前の第2の携帯端末が移動してから、前記第1の携帯端末が移動し始めるまでの第1時間と、前記行列に含まれる携帯端末のうち並び順が隣り合う2つの携帯端末のそれぞれについて算出した、一方が移動してから他方が移動し始めるまでの第2時間とに基づいて、前記第1の携帯端末の前に並んでいる前記携帯端末を持たない人の数を算出する付記1に記載の情報処理システム。
(付記3) 前記特定部は、前記行列に含まれる携帯端末の移動時刻の前後関係に基づいて、各携帯端末の順序を特定する付記1又は2に記載の情報処理システム。
(付記4) 前記処理装置は、前記複数の携帯端末の少なくとも1つに搭載され、
前記特定部は、前記処理装置が搭載された携帯端末と同一の行列に含まれる携帯端末を特定する付記1〜3のいずれかに記載の情報処理システム。
(付記5) 前記算出部は、前記処理装置が搭載された携帯端末が前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する付記4に記載の情報処理システム。
(付記6) 前記処理装置が搭載された携帯端末同士で、前記処理装置が搭載された携帯端末が含まれる行列の情報を交換する付記4又は5に記載の情報処理システム。
(付記7) 前記処理装置は、前記複数の携帯端末とは異なる電子機器に搭載され、
前記算出部は、前記行列に含まれる携帯端末のうち前記行列の最後尾にある携帯端末が前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する付記1〜3のいずれかに記載の情報処理システム。
(付記8) 複数の携帯端末のそれぞれから、各携帯端末の移動及び停止に関する情報を取得し、
前記各携帯端末の移動及び停止に関する情報から取得可能な各携帯端末の動作パターンが類似するか否かに基づいて、前記複数の携帯端末の少なくとも1つを含む行列を特定し、
前記行列に含まれる携帯端末の移動及び停止に関する情報から、前記行列に含まれる携帯端末のいずれかが前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する
処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
(付記9) 前記算出する処理では、前記行列に含まれる携帯端末のうち、第1の携帯端末の1つ前の第2の携帯端末が移動してから、前記第1の携帯端末が移動し始めるまでの第1時間と、前記行列に含まれる携帯端末のうち並び順が隣り合う2つの携帯端末のそれぞれについて算出した、一方が移動してから他方が移動し始めるまでの第2時間とに基づいて、前記第1の携帯端末の前に並んでいる前記携帯端末を持たない人の数を算出する付記8に記載の情報処理プログラム。
(付記10) 前記特定する処理では、前記行列に含まれる携帯端末の移動時刻の前後関係に基づいて、各携帯端末の順序を特定する付記8又は9に記載の情報処理プログラム。
(付記11) 複数の携帯端末のそれぞれから、各携帯端末の移動及び停止に関する情報を取得し、
前記各携帯端末の移動及び停止に関する情報から取得可能な各携帯端末の動作パターンが類似するか否かに基づいて、前記複数の携帯端末の少なくとも1つを含む行列を特定し、
前記行列に含まれる携帯端末の移動及び停止に関する情報から、前記行列に含まれる携帯端末のいずれかが前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する
処理をコンピュータにより実行する情報処理方法。
(付記12) 前記算出する処理では、前記行列に含まれる携帯端末のうち、第1の携帯端末の1つ前の第2の携帯端末が移動してから、前記第1の携帯端末が移動し始めるまでの第1時間と、前記行列に含まれる携帯端末のうち並び順が隣り合う2つの携帯端末のそれぞれについて算出した、一方が移動してから他方が移動し始めるまでの第2時間とに基づいて、前記第1の携帯端末の前に並んでいる前記携帯端末を持たない人の数を算出する付記11に記載の情報処理方法。
(付記13) 前記特定する処理では、前記行列に含まれる携帯端末の移動時刻の前後関係に基づいて、各携帯端末の順序を特定する付記11又は12に記載の情報処理方法。
10,10−A〜10−X 携帯端末
20A,20B 処理装置
21 取得部
23 特定部
25 算出部
500A,500B 情報処理システム


Claims (9)

  1. 複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末と直接通信可能な処理装置とを備える情報処理システムであって、
    前記処理装置は、
    前記複数の携帯端末のそれぞれから、各携帯端末の移動及び停止に関する情報を取得する取得部と、
    前記各携帯端末の移動及び停止に関する情報から取得可能な各携帯端末の動作パターンが類似するか否かに基づいて、前記複数の携帯端末の少なくとも1つを含む行列を特定する特定部と、
    前記行列に含まれる携帯端末の移動及び停止に関する情報から、前記行列に含まれる携帯端末のいずれかが前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する算出部と、を備える情報処理システム。
  2. 前記算出部は、前記行列に含まれる携帯端末のうち、第1の携帯端末の1つ前の第2の携帯端末が移動してから、前記第1の携帯端末が移動し始めるまでの第1時間と、前記行列に含まれる携帯端末のうち並び順が隣り合う2つの携帯端末のそれぞれについて算出した、一方が移動してから他方が移動し始めるまでの第2時間とに基づいて、前記第1の携帯端末の前に並ぶ前記携帯端末を持たない人の数を算出する請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記特定部は、前記行列に含まれる携帯端末の移動時刻の前後関係に基づいて、各携帯端末の順序を特定する請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記処理装置は、前記複数の携帯端末の少なくとも1つに搭載され、
    前記特定部は、前記処理装置が搭載された携帯端末と同一の行列に含まれる携帯端末を特定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記算出部は、前記処理装置が搭載された携帯端末が前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記処理装置が搭載された携帯端末同士で、前記処理装置が搭載された携帯端末が含まれる行列の情報を交換する請求項4又は5に記載の情報処理システム。
  7. 前記処理装置は、前記複数の携帯端末とは異なる電子機器に搭載され、
    前記算出部は、前記行列に含まれる携帯端末のうち前記行列の最後尾にある携帯端末が前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  8. 複数の携帯端末のそれぞれから、各携帯端末の移動及び停止に関する情報を取得し、
    前記各携帯端末の移動及び停止に関する情報から取得可能な各携帯端末の動作パターンが類似するか否かに基づいて、前記複数の携帯端末の少なくとも1つを含む行列を特定し、
    前記行列に含まれる携帯端末の移動及び停止に関する情報から、前記行列に含まれる携帯端末のいずれかが前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する
    処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラム
  9. 複数の携帯端末のそれぞれから、各携帯端末の移動及び停止に関する情報を取得し、
    前記各携帯端末の移動及び停止に関する情報から取得可能な各携帯端末の動作パターンが類似するか否かに基づいて、前記複数の携帯端末の少なくとも1つを含む行列を特定し、
    前記行列に含まれる携帯端末の移動及び停止に関する情報から、前記行列に含まれる携帯端末のいずれかが前記行列の先頭に達するまでの時間を算出する
    処理をコンピュータにより実行する情報処理方法。
JP2016001393A 2016-01-06 2016-01-06 情報処理システム、情報処理プログラム、及び情報処理方法 Active JP6701736B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001393A JP6701736B2 (ja) 2016-01-06 2016-01-06 情報処理システム、情報処理プログラム、及び情報処理方法
US15/384,607 US9894515B2 (en) 2016-01-06 2016-12-20 Information processing device, computer-implemented method of estimating a waiting time, and non-transitory computer-readable storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001393A JP6701736B2 (ja) 2016-01-06 2016-01-06 情報処理システム、情報処理プログラム、及び情報処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017123033A true JP2017123033A (ja) 2017-07-13
JP6701736B2 JP6701736B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=59227025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016001393A Active JP6701736B2 (ja) 2016-01-06 2016-01-06 情報処理システム、情報処理プログラム、及び情報処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9894515B2 (ja)
JP (1) JP6701736B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110677473B (zh) * 2019-09-25 2021-11-12 腾讯科技(深圳)有限公司 信息处理方法、装置、介质及电子设备

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007139507A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Kenwood Corp ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションシステム及び渋滞情報案内プログラム
JP2010072691A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Zenrin Datacom Co Ltd 情報表示システム、情報表示方法、および、コンピュータプログラム
JP2012075056A (ja) * 2010-09-30 2012-04-12 Funai Electric Co Ltd 待ち時間案内装置、待ち時間案内方法、及び、待ち時間案内システム
JP2013161140A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Fujitsu Ltd センサ装置、距離計測方法、および、距離計測プログラム
US20150186957A1 (en) * 2012-05-31 2015-07-02 Google Inc. Methods and systems for estimating length of queues based on location data from mobile devices
JP2015165428A (ja) * 2015-06-09 2015-09-17 ソニー株式会社 情報処理装置、混雑度マップ生成装置、情報処理方法、プログラム、及び記録媒体

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5581625A (en) 1994-01-31 1996-12-03 International Business Machines Corporation Stereo vision system for counting items in a queue
US5572221A (en) * 1994-10-26 1996-11-05 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson Method and apparatus for detecting and predicting motion of mobile terminals
JP2002329196A (ja) 2001-04-27 2002-11-15 Ntt Power & Building Facilities Inc 待ち時間検出システム
JP2004038823A (ja) 2002-07-08 2004-02-05 Hitachi Kokusai Electric Inc 順番待ち管理システム
JP2004131389A (ja) 2002-10-08 2004-04-30 Daicel Chem Ind Ltd カルボン酸の製造方法及び製造システム
JP2004164507A (ja) 2002-11-15 2004-06-10 Nec Corp 順番待ち情報提供システム
US9681359B2 (en) * 2010-03-23 2017-06-13 Amazon Technologies, Inc. Transaction completion based on geolocation arrival
EP2849151A1 (de) * 2013-09-13 2015-03-18 Xovis AG Verfahren zur Analyse von freien Warteschlangen

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007139507A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Kenwood Corp ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションシステム及び渋滞情報案内プログラム
JP2010072691A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Zenrin Datacom Co Ltd 情報表示システム、情報表示方法、および、コンピュータプログラム
JP2012075056A (ja) * 2010-09-30 2012-04-12 Funai Electric Co Ltd 待ち時間案内装置、待ち時間案内方法、及び、待ち時間案内システム
JP2013161140A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Fujitsu Ltd センサ装置、距離計測方法、および、距離計測プログラム
US20150186957A1 (en) * 2012-05-31 2015-07-02 Google Inc. Methods and systems for estimating length of queues based on location data from mobile devices
JP2015165428A (ja) * 2015-06-09 2015-09-17 ソニー株式会社 情報処理装置、混雑度マップ生成装置、情報処理方法、プログラム、及び記録媒体

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
工藤 健由,森野 博章: "加速度センサを利用した歩行者のための混雑度推定手法", 電子情報通信学会2012年通信ソサイエティ大会講演論文集, JPN6019034290, 28 August 2012 (2012-08-28), JP, pages 494, ISSN: 0004107821 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6701736B2 (ja) 2020-05-27
US9894515B2 (en) 2018-02-13
US20170195870A1 (en) 2017-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104081339B (zh) 基于优先级和数据使用计划来管理通过网络连接的数据传输
WO2016089905A1 (en) Limited location tracking of a user device for local pickup
KR101506964B1 (ko) 메시지 쓰레드들을 우선순위화하기 위한 방법들 및 디바이스들
CN108322545A (zh) 信息推送方法、装置、服务器及计算机可读介质
WO2014094861A1 (en) Method for issuing a ticket to a customer to a queue, a mobile device and a queue ticket terminal
CN109168130A (zh) 营运车辆计费方法及装置、电子设备、存储介质
CN110324781A (zh) 室内定位方法、装置、电子设备及计算机可读存储介质
WO2020050560A2 (ko) 매장 도착 식별을 통한 qos 기반의 모바일 주문 처리 방법
CN103688281A (zh) 基于区分准则对广告进行的区分显示
JP6701736B2 (ja) 情報処理システム、情報処理プログラム、及び情報処理方法
JP2014021677A (ja) コンテンツ表示システム
JP6670735B2 (ja) 駐車場内の車室の予約を管理する方法
JP2009267664A (ja) 無線通信システム
CN108291954A (zh) 电波状况地图的创建系统及其控制方法
JP6785021B1 (ja) 運用支援システム
US9939288B2 (en) Fuel pump availability system
CN104486512B (zh) 呼叫检测方法及装置
JP7265361B2 (ja) 移動管理システムおよび移動管理方法
JP2017059032A (ja) 推定装置
JP2004030163A (ja) 駐車場利用情報提供・誘導方法およびシステム
JP2016157384A (ja) 混雑度予測装置及び混雑度予測方法
JP6600581B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
KR20190042532A (ko) 모바일 장치, 주차장 통합 관리 시스템, 및 이들을 포함하는 주차 정보 시스템
CN109656169A (zh) 多重调度表切换方法、装置、计算机设备及存储介质
US11184413B2 (en) Information processing apparatus and non-transitory computer readable medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6701736

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150