JP2017121975A - 紙折り機 - Google Patents

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JP2017121975A JP2016000040A JP2016000040A JP2017121975A JP 2017121975 A JP2017121975 A JP 2017121975A JP 2016000040 A JP2016000040 A JP 2016000040A JP 2016000040 A JP2016000040 A JP 2016000040A JP 2017121975 A JP2017121975 A JP 2017121975A
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Abstract

【課題】用紙を紙折りする装置において、機構がシンプルであり、設定・調整が容易であり、熟練を必要とせず、折り山が多く、折り巾の狭い紙折りを可能とする機械を実現する。【解決手段】用紙を噴射ユニットに直交して、ノズルヘッドからの距離を一定に保ちながら、移動する搬送手段を有し、搬送手段が用紙を搬送することにより、噴射ユニットに配置された1本又は複数の高精細ノズルのヘッドから水を噴射して、折る対象の用紙の想定した折り目に塗布した後、用紙の搬送時間を遅延するエイジングユニットを通過させて、用紙に水が適度に浸潤して塗布された部分のみを繊維が解れた状態とした後、用紙をジグザグに折り畳まれて収納することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、用紙折り機に関するものである。
従来から、用紙を2つ折り、3つ折り、観音折り、ジグザグ折りする機械には多種多様なものがあった。代表的な折り機の中でも、ナイフ式折り機には、例えば特許第5465545号があった。また、バックル折り機あるいは羽根折り機には、例えば特許第4190666号などが知られている。また、ジグザグに折る方法では、平歯車の様な折り目付けギヤローラーを用いて折る方法としては、例えば特開2000−25739号があり、厚手用紙をジグザグに折る方法の例としては、特開昭52−23417号があり、凹条目、凸条目を付けたローラーを用いて折り目付けを行ってから折り畳んでいた。他には、折曲げローラー等を用いて、その回転駆動を制御してジグザグに折る方法として、例えば特公昭61−017738号等があった。
ナイフ式折りの例として、例えば特許第5465545号があった。図6に示すように、用紙1が搬送台上に搬送されて、用紙の中心線が一対の折りローラー21の中間位置に供給されるタイミングで、折りナイフ20が用紙1の折り位置である中心線に降下する。これにより、折りナイフ20が用紙1の中央部に突き出され、用紙1が一対の折りローラー21間に押し込まれるので、回転している一対の折りローラー21が折り位置から用紙1を引き込んで折り重ね、形成された折丁が下方に搬出される。
しかしながら、これらのナイフ式折りの機構では、用紙が折られる折り目は、折りナイフ20が降下して、折りローラーを通過するとき、ローラー間の圧力によって繊維は変形して繋がりが壊され、折り目部分の繊維の絡み合いが緩んだり切れたりして初めて形成されるのである。用紙が折りナイフ20の降下により、折りローラー2本の間に引き込まれるのは、紙とローラーの摩擦抵抗によるから、用紙とローラー及びガイドの摩擦抵抗は紙の厚み・紙の流れ目・紙の含水量・印刷された表面の処置(例えばパウダーの噴霧)等によって影響を受けるため、正確な折り筋を決めるには装置の設定・調整等は複雑で熟練を必要とした。なおローラー間のギャップの調整も熟練を必要とした。
また、ナイフ式折り機は大きな騒音をだす欠点があった。これらの機構で高速性を追求すれば避けられないことであった。
また、折り目は折りローラーを通過して、初めて形成されるから、折り曲げられた用紙には機械的な押圧が加わり、紙の流れ目が縦目(紙の流れ目に対して折り目が直行する)の場合、紙の繊維・紙へのサイズ剤や表面のコート剤が破壊若しくは崩れて、折り目に毛羽立ちを生じさせたりした。
また、バックル折りの例として、例えば特許第4190666号があった。図7に示すように、用紙1を給紙して折りローラー30と31間を通過させ、用紙1をプレート34に引込み、用紙先端を用紙ストッパー36に突き当てる。用紙を送り込む力は続いているので、プレート36の入口で撓みが生じ、折りローラー31,32に挟み込まれ、折りローラー31,32の押し圧により、第1の折りが行われる。用紙ストッパー37を使用しない場合は、そのまま2つ折りが完了し、用紙ストッパー37を用いれば、第1の折りと同様に、2つ折りされた用紙1はプレート35に引き込まれ、用紙ストッパー37に突き当たり、プレート37の入口で撓みが生じて、折りローラー32,33に挟み込まれ、第2の折りが行われ、3つ折りが完了する。
しかしながら、これらのバックル折りの機構では、用紙が折られる折り目は折りローラーを通過するとき、ローラー間の圧力によって繊維は変形して繋がりが壊され、折り目部分の繊維の絡み合いが緩んだり切れたりして初めて形成されるのである。用紙が折りローラー2本の間に送られるのは、紙とローラーの摩擦抵抗によるから、用紙とローラー及びガイドの摩擦抵抗は紙の厚み・紙の流れ目・紙の含水量・印刷された表面の処置(例えばパウダーの噴霧)等によって影響を受けるため、正確な折り筋を決めるには装置の設定・調整等は複雑で熟練を必要とした。なおローラー間のギャップの調整も熟練を必要とした。
また、バックル折り機は大きな騒音をだす欠点があった。主に音の発生源は用紙がストッパーに強く衝突して発生する。これらの機構で高速性を追求すれば避けられないことであった。
また、折り目は折りローラーを通過して形成されるから、ナイフ式折り機と同様に、折り目に毛羽立ちを生じさせたりした。
ジグザグに折る方法としては、折り目付けローラーによる形成方法として、特開2000−25739号があり、図8に示すように、用紙1を一対の折り目付けギヤローラー40間に通して多数の縦折り目を付け蛇腹形成紙を作るものである。
しかしながら、上記の様なジグザグに折る方法においては、用紙の巾以上の歯巾をなした折り目付けギヤローラーを必要とし、歯先と歯底を噛合して、用紙に均一な折り目を付けることは困難で、印刷された薄紙等には不向きなものであった。又、固有の型を必用とした。
一方、厚手用紙をジグザグに折る方法としては、例えば特開昭52−23417号があり、図9に示すように、凸部凹部付きローラー50,51は同径であって、それぞれの表面に長手方向に凸部と凹部が設けられ、凸部凹部付きローラー50,51が反対方向に回転するとき、凸部凹部付きローラー50の凸部と、凸部凹部付きローラー51の凹部が噛み合う様態で、それぞれのローラーに凸部凹部が交互に、且つ、同一間隔に配置されている。用紙1が挿入されて、凸部凹部付きローラー50,51を通過させると、正逆交互に折り目が付けられる。このように厚手用紙を曲げ易く折り目を付けた用紙1は、収納箱56に侵入して、凸部凹部付きローラー50,51に連動して、押圧部55の先端に設けられた鍔54は、エアシリンダー57で前後に作動し、用紙1を押圧する。又、凸部凹部付きローラー50,51に連動して作動するドラムカム58の働きで、折り込み機52に設けられた折り板53は上下に作動するが、下がったときに折り板53が傾斜して用紙1の収納箱56ヘの送り込みを助けている。
しかしながら、上記の様なジグザグに折る方法では、折り巾が狭く折り山の多いものには、機構的制約から対応出来なかった。又、これらの従来の方法は、機械的に1山に1工程、1谷に1工程を要するものであるから、高速で加工することが出来ず安価な製品を提供出来なかった。又、固有の型を必用とし、紙の厚みのない物には対応出来なかった。
他には、折曲げローラー等を用いて、その回転の方向を制御してジグザグに折る方法として、例えば特公昭61−017738号等があった。図10に示すように、送りローラー60,61を回転角度コントロールモーターで回転させることにより、用紙1を台板62,63の対向面上において、送りローラー60,61の方向に突設したガイド部を通して、台板62,63の下面に接して転動する一対の折曲げローラー64,65間に上方より下方に一定長送り出したのち、一方の折曲げローラー64をガイド口部にまで移動させてガイド口の開口部端部で用紙1を直角に折曲げ保持し、この状態で用紙1を小寸法送り出したのち該折曲げローラー64を反対方向に移動させて用紙1に折目を付ける。この動作を左右の折曲げローラー64,65を交互に使って繰り返し行い、ジグザグ折曲げを行う。尚、折曲げローラー64,65の駆動は、駆動機構66,67の回転円板に接続された連結棒を介して行われ、それぞれに取り付けられた突起が、スイッチSを作動させて、電気的に制御されている。
しかしながら、上記の様に一工程毎の機械的動作を電気的に制御してジグザグに折る方法では、折り巾が狭く折り山の多い、例えば印刷された紙厚0.1mmで、寸法天地130mm×左右780mmの用紙(四六判8面取り)を折り巾10mm、折り山38、谷37に折ることは機構的制約から出来なかった。又、これらの従来の方法における折り目付けは、機械的に1山に1工程、1谷に1工程を要するものであるから、高速で加工することが出来ず安価な製品を提供出来なかった。又、固有の型を必用とし、紙の厚みのない物には対応出来なかった。
特許第5465545号(特開2011−148573号) 特許第4190666号(特開2001−010765号) 特開2000−25739号 特開2008−213900号 特開昭52−23417号 特公昭61−017738号(特開昭59−074857号)
用紙の折り加工に於いて、正確に折りを仕上げるには、ナイフ式折り機・バックル折り機においては、前記各部材の摩擦抵抗等の影響を受けるため、設定・調整に難しさがあった。2つ折り、3つ折り、観音折り等の一般的な折りには対応するが、ジグザグ折り、特に薄紙を小さい折り巾で折ることは出来なかった。例えば、用紙厚0.1mm、天地130mm、長さ780mmの用紙を折り巾10mm、折り山38のような折り巾が狭く、折り山の多い物はいまだに手作業で行われている。
本発明は、従来例のような紙折り機における問題点を解決するために、水を紙の想定した折り目に高精細ノズルにより直線的に噴射し、紙に線状に浸潤させて塗布された部分のみを繊維が解れた状態となし、あたかも丁番のように屈曲させて紙を折り返して用紙を折ることを特徴とする。
本発明は、好ましくは、使用する高精細ノズルを固定して、用紙を高精細ノズルヘッドからの距離を一定に保ち用紙を搬送するか、或いは、用紙を固定して、高精細ノズルヘッドを用紙までの距離を一定に保って移動することを特徴とする。
本発明は、好ましくは、使用する高精細ノズルの内径は用紙の厚さ相当とし、水タンク内の空気圧を一定にした場合、水の噴射する時の用紙搬送速度、或いはノズルの移動速度(用紙とノズルの相対移動速度)の増減によって塗布量を調整することを特徴とする。
本発明は、好ましくは、印刷された用紙を折るには、使用する水にエタノール・メタノール・酢酸メチル・界面活性剤等の液剤を付加することを特徴とする。
本発明は、好ましくは、水に代えて、エタノール・メタノール・酢酸メチル・界面活性剤等の液剤または、溶剤をそのまま、或いは混合して使用することを特徴とする。
本発明は、好ましくは、折りを行う用紙が極薄の場合、水を紙に途切れなく直線的に塗布するのではなく、微小な水滴を羅列することにより、用紙の折り曲げ部分の強度を保つことを特徴とする。
本発明は、好ましくは、用紙を2つ折りの場合には1本のノズルを、3つ折りの場合には2本のノズルを使用し、ジグザグ折りにおいては数本或いは、数十本のノズルを使用して、1つの工程で紙に水を1本或いは複数本を線状に同時に噴射し、浸潤させた部分のみを繊維が解れた状態として折り目を作ることを特徴とする。
本発明は、好ましくは、水が紙の表面に接触してもしばらく吸収が始まらない遅れ時間(濡れ時間)が存在するから、紙へ水を塗布した後、用紙の搬送時間を遅延する機構(エイジングユニット)を設けることにより、時間経過した用紙は水が適度に浸潤して、容易に屈曲可能となり、連続的に高速で折りを行うことを特徴とする。
本発明は、好ましくは、用紙の搬送時間を遅延するエイジングユニットを通過させて、用紙に水が適度に浸潤して塗布された部分のみを繊維が解れた状態とした後、該用紙をジグザグに折り畳まれて収納する折り畳み収納部を有することを特徴とする。
本発明は、好ましくは、本発明による紙折りする装置と用紙を自動供給する自動給紙機と連動して使用することを特徴とする。
本発明は、好ましくは、本発明による搬送爪2と巾よせローラー3と噴射ユニット5とエイジング部6と送りベルト7と折り畳み収納部8の動作が各々独立して制御され、各機能ユニットはシーケンス的に制御されることを特徴とする。
以上述べたように、本発明に拠る紙を折る手段として、水を紙に高精細ノズルにより直線的に噴射し、紙に線状に浸潤させて塗布された部分のみを繊維が解れた状態、即ち、紙の繊維間の水素結合を弱め、また、繊維の膨潤を起こし、紙の腰(剛性)を線状に弱めて行う折り目付けの工程と、弱い力で折り曲げを行う曲げ工程を分離して行うことにより、簡単な機構で正確な折りが行え、装置の設定・調整が容易で熟練を必用とせず、音が静かな折り機を提供するものである。
折り目付けは水で直線に多数の折りラインを同時に引くことができ、又、折り曲げには強い力は必要とせず、従来のバックル折り機のような正確な位置決めも不要であること等から、折り巾の狭く、山数の多いジグザグ折りに適し、機構がシンプルであること等から費用対効果が高いジグザグ折り機を提供するものである。
また、機構がシンプルであること等から、動力源を使用しない卓上型で、正確な折り加工が可能な卓上折り機を提供するものである。
また、本発明に拠る紙折り方法によれば、紙の流れ目(縦目・横目)に影響を受けない紙折り機を提供するものである。
図1は本発明のジグザグ折り機の実施例1を示す斜視図である。(実施例1) 図2は本発明のジグザグ折り機の実施例1を構成する噴射ユニットの構造を示す側面図である。(実施例1) 図3は本発明のジグザグ折り機の実施例1を構成する折り畳み収納部の構造を示す側面図である。(実施例1) 図4は本発明の別の紙折り機の実施例2を示す斜視図である。(実施例2) 図5は本発明のジグザグ折り機の実施例1を構成する折り畳み収納部において、用紙1がジグザグに折り畳まれる挙動を示す概念図である。(実施例1) 図6は従来のナイフ折り機の動作を示す側面図である。(従来例1) 図7は従来のバックル折り機の動作を示す側面図である。(従来例2) 図8は従来の折り目付けギヤローラーによる蛇腹の形成の動作を示す側面図である。(従来例3) 図9は従来の屏風折り機の動作を示す側面図である。(従来例4) 図10は従来の用紙をジグザグ折曲げ機の動作を示す側面図である。(従来例5)
用紙の折り機において、熟練を必要とせず、簡単な設定・調節で正確な折り加工を実現した。また、大きな音を出すこともなく、大きな動力源をも必要としない費用対効果が高い機械を実現した。また、今までに実現されていない、狭い折り巾で、数多い折り山のジグザグ折りを高速で加工出来るジグザグ折り機を実現した。さらに、簡単な構造で動力源を使用しない卓上型で、正確な折り加工が可能な卓上折り機を実現した。以下、本発明の実施例について、添付図面を参照して説明する。
図1は本発明のジグザグ折り機の実施例1を示す斜視図である。図1に示すように、本発明のジグザグ折り機において、搬送爪2と巾よせローラー3と送りローラー4と噴射ユニット5と送りベルト7と折り畳み収納部8とから構成される。給紙部9は図示されていないが、適時連結されて使用することが好ましい。図1に示す全ての巾よせローラー3は常時同じ方向に回転していて、載置された用紙1は、図示されていない当て板に当接されて、左右の位置決めが行われている。
本発明のジグザグ折り機の実施例1を用いて用紙1をジグザグ折りする第1の工程は、給紙部9から供給される用紙1は、巾よせローラー3上に載置される。搬送爪2が作動して、用紙1を送りローラー4側に搬送するが、この時、巾よせローラー3は常時同じ方向に回転しているから、用紙1は該当て板に当接しながら、送りローラー4に直角の状態で前進して送りローラー4に食い込まれる。
第2の工程では水の塗布が行われる。図2示すよう噴射ユニット5の、密閉されたタンク5aの下部には高精細ノズ5bを等間隔に列設させ、該タンク内には水が充填されている。好ましくは、該ノズルの噴射する穴の内径は該用紙の厚み相当の、0.1mmから0.25mmとし、エアーレギュレータ5dを介して、エアー源からエアーが該タンク内に供給し、該タンク内気圧は0.1MPaから0.25MPaの間で一定に保たれるよう該エアーレギュレータで調整されている。尚、水の噴射のタイミングは図示されていないが、エアー供給源から該タンクまでの間にソレノイドバルブを連接して、該ソレノイドバルブのON−OFFにより電気的に行われる。一方、水の該タンク内への供給は水の供給源から、図示されていない電磁弁及び逆止弁5cを介して行われ、該タンクの上方から取り付けられた液面レベルセンサ5eのプローブは該タンクの底面近くまでのびて、水に浸かった状態にあり、水位を検知して該電磁弁を開閉して、水を供給して水位が一定状態に保たれている。上記のような状態で、第1の工程で用紙1は送りローラー4の回転に伴って、列設された高精細ノズ5bの直下を通過する。この時、通過する速度と該タンク内に加圧された空気圧によって、用紙1ヘの水の塗布量が決まるため、折り曲げを行うために最適になるように、送りローラー4の回転速度と該タンク内のエアー圧を調整して塗布が行われる。水の塗布が完了した用紙1はエイジング部6へ送り込まれる。
第3の工程として、用紙1に水が適度に浸潤させて塗布された部分のみを繊維が解れた状態とするための搬送時間を遅延するエイジング工程である。一対のエンボス加工されたステンレス製の二枚の薄板からなるキャリヤーはコの字型金具に装着されて、一つの軸の円周に同角度で複数取り付けられて、実施例1における図1おいては10組のキャリヤーが取り付けられ、36度の回転角度で、1サイクルに1スッテップの反時計方向に間欠回転を行い、エイジング部6へ侵入した用紙1は6回の間欠回転後、次工程に排出される状態になる。この6ステップの回転時間が、用紙1に水が適度に浸潤させて塗布された部分のみを繊維が解れた状態とするエイジング時間である。6回の間欠回転が行われると、用紙1のエイジング部6内での姿勢は侵入時の水平に対して、排出時には下方に向かって36度傾斜する。この時、一対のエンボス加工されたステンレス製の二枚の薄板からなるキャリヤーのエンボス加工部分が有効に作用して、第3の工程は送りベルト7の上に滑り落ちる。
第4の工程はエイジング部6から折り畳み収納部8への用紙1の受け渡しである。用紙1が第3の工程で送りベルト7の上に滑り落ちた時には、送りベルト7は停止状態にし、エイジング部6の回転が停止して初めて送りベルト7を回転させる。この設定により、用紙1は姿勢を変えることなく受け渡しが完了出来る。
第5の工程は送りベルト7から送り出された用紙1は、折り畳み収納部8の入口に設けられた送りローラー8a、8bに平行に並置された複数本のローラー上に載置されて、複数本のローラーが回転して折り畳み収納部8内に送られる。図3及び図5を参照して説明する。図5の1においては、用紙1が送りローラー8a、8bが回転することで方向制御板8dに突き当たり、用紙1の先端が下方に誘導される。これは用紙1が印刷物の場合においては、表裏を揃えることが必須であるから、最初の折りの方向を揃えるためである。図5の2においては、用紙1の先端が下方の下部受け板8eに達して、前進出来なくなると、前工程で用紙1の折り目の線状部が紙に水が浸潤して繊維が解れた状態となっているため、用紙1の最初の折りの一辺が下部受け板8eで突っ張り、なおもローラー8a、8bにより用紙1は送り込まれるから、剛性が弱くなっている線状の折り目で曲げられて上方に押し上がり、最初の山折りが行われる。図5の3においては、用紙1の最初の折り線部が上方の上部受け板8fに達して、前進出来なくなると、第1の山折りと同様に、2番目の折りの一辺が上部受け板8fで突っ張り、なおもローラー8a、8bにより用紙1は送り込まれるから、2番目の折り線部が下方に押し下げられ、最初の山折りが完了するとともに、最初の谷折りが開始する。図5の4、5においては、上記記載の動作が繰り返して行われる。これら一連の動作が行われて、折り曲げられたジグザグの紙片が累積して、その厚みを増加させるときには、役目の終えた方向制御板8dは起立し、固定されたリニアガイドレール8gをスライドするリニアガイドブロック8hに装着された方向制御板8dは、その厚みの増加に連動して、後方に後退する。図5の5、6においては、折りが完了して用紙1の終端が送りローラー8a、8bから離れた状態になった時、押さえアーム8cが用紙1の終端を取り込むように回転して垂直になる。この時は方向制御板8dと押さえアーム8cとに折りが完了した用紙1が挟持された状態にある。図5の7においては、方向制御板8dが後退すると同時に、下部受け板8eが下方に開かれる。図示はしないが、落下する仕上がったジグザグ状の折りものは下部に設けられたベルトコンベアにより次工程へ搬送される。上記のようにして折り加工が完了するが、折り目の線状部が紙に水が浸潤して繊維が解れた状態となっているため、折り返した後の用紙の反発が極めて小さく、山折り谷折りを繰り替えし折り畳まれたジグザグ状の用紙1の挙動は従来の折りとは異なり納まりよく収納できる。図5の8は初期復帰した状態を示す。
図4は本発明の第2の実施例に係る折り機の実施例2を示す側面図である。図4に示す実施例では、前工程として実施例1と同様に給紙部と搬送部と水の塗布部があるが図示を省略してある。図4に示す実施例2は用紙1の折り畳み部のみを表示してある。図4に示すように、送りローラー10,11と搬送ベルト12と吸着ベルト13とバキュームユニット14と用紙検知センサー15から構成される。吸着ベルト13はその天板とバキュームユニット14は接続され、その接続部分はエアーを通過させて、吸着ベルト13の表面に開けられた穴を通して、用紙1をベルト表面に吸着する構造である。
図4に於いて、用紙1は送りローラー10,11に挟まれて前方に送り込まれ、その先端が下方に垂れながら吸着ベルト13に達する。吸着ベルト13は用紙1を吸着して用紙検知センサー15にその先端が検知されるまで上方に向かって回転する。用紙検知センサー15にその先端が検知されると同時に、吸着ベルト13の回転方向を逆転させ、そして同時に搬送ベルト12を用紙1に接する面が下方に動くように回転させる。この時、送りローラー10,11は用紙1の終端が接触しなくなるまで回転し続けている。送りローラー10,11と搬送ベルト12と吸着ベルト13の周速がほぼ同等が好ましい。上記の動作のようにして、用紙1は折り曲げられて、搬送ベルト12の上部に載せられて下方に排出して載積される。用紙1の折り目の線状部が紙に水が浸潤して繊維が解れた状態となっているため、強い力で押しつけることもなく、正確な位置決めを必要とせず、即ち、用紙を突き当てるストッパーを必要としないから、音の発生を小さく抑えられる。
本発明による折り方法は紙の腰(剛性)を弱めるために線状に水を塗布して折り目を付ける、即ち、ある一定の腰(剛性)のあるシート状物に塗布される水(液体)により、その部分のみが腰(剛性)を一定時間失う浸潤した折り目と腰(剛性)に変化のない部分の剛性の違いにより、あたかも丁番のように弱い力で屈曲できることから、濾紙など一般の紙や印刷された紙以外のものでも、水(液体)を塗布することにより、繊維間の結合を弱め、または、繊維の膨潤を起こすこと等によって、折りを行うことが出来る。
1 用紙、シート
2 搬送爪
3 巾よせローラー
4 送りローラー
5 噴射ユニット
5a タンク
5b 高精細ノズル
5c 逆止弁
5d エアーレギュレータ
5e 液面レベルセンサ
5f 水
6 エイジング部
7 送りベルト
8 折り畳み収納部
8a、8b 送りローラー
8c 押えアーム
8d 方向制御板
8e 下部受け板
8f 上部受け板
8g リニアガイドレール
8h リニアガイドブロック
9 給紙部(図示省略)
10、11 送りローラー
12 搬送ベルト
13 吸着ベルト
14 バキュームユニット
15 用紙検知センサー
20 折りナイフ
21 折りローラー
22 搬送台
30、31、32、33 折りローラー
34、35 プレート
36、37 用紙ストッパー
40 折り目付けギヤローラー
50、51 凸部凹部付きローラー
52 折り込み機
53 折り板
54 鍔
55 押圧部
56 収納箱
57 エアシリンダー
58 ドラムカム
60、61 送りローラー
62、63 台板
64、65 折曲げローラー
66、67 駆動機構
S スイッチ

Claims (5)

  1. 用紙を紙折りする装置において、1本又は複数の高精細ノズルを配置した噴射ユニットを有し、該噴射ユニットに直交し、ノズルヘッドからの距離を一定に保持して用紙を移動する搬送手段を有し、該搬送手段が該用紙を搬送することにより、該用紙の想定した折り目に高精細ノズルのヘッドから水を噴射して直線的に塗布する塗布工程部と、塗布された該用紙の搬送時間を遅延して該用紙に水が適度に浸潤して繊維が解れた状態にするエイジング部と、該用紙がジグザグに折り畳まれて収納する折り畳み収納部からなることを特徴とする紙折り装置。
  2. 請求項1記載の紙折り装置において、該用紙を固定して、該高精細ノズルヘッドと用紙までの距離を一定に保持したまま、該噴射ユニットを移動することにより水を塗布することを特徴とする紙折り装置。
  3. 請求項1記載の紙折り装置において、使用する該高精細ノズルの内径は用紙の厚さ相当とし、水タンク内の空気圧を一定に保持し、水を噴射する時の用紙搬送速度、或いはノズルの移動速度、即ち用紙とノズルの相対移動速度の増減によって塗布量を調整することを特徴とする紙折り装置。
  4. 請求項1記載の紙折り装置において、水に代えて、エタノール・メタノール・酢酸メチル・界面活性剤等の液剤または、溶剤をそのまま、或いは混合して使用することを特徴とする紙折り装置。
  5. 請求項1記載の紙折り装置において、該用紙が極薄の場合、水を紙に途切れなく直線的に塗布するのではなく、微小な水滴を羅列することにより、用紙の折り曲げ部分の強度を保つことを特徴とする紙折り装置。
JP2016000040A 2016-01-04 2016-01-04 紙折り機 Pending JP2017121975A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109545877A (zh) * 2018-10-14 2019-03-29 苏州迅奥电子科技有限公司 一种应用于太阳能背板修复设备的折纸方法及机构
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CN114684679A (zh) * 2022-03-02 2022-07-01 刘绪斌 包覆型净化滤芯生产设备

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