JP2017121716A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録機構部の上部を開閉する開閉部の開状態を適切に保持する。
【解決手段】記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録手段を備える記録機構部と、記録機構部の上部において記録機構部に対し回動可能に連結され、回動することにより記録機構部の上部を開閉する開閉部と、開閉部の開いた状態を維持する衝立部と、を備え、衝立部は、開閉部に対し回動可能に接続される第1リンク部と、第1リンク部に対し回動可能に接続されるとともに記録機構部に対し回動可能に接続される第2リンク部と、第1リンク部と第2リンク部との相対的な回動を止め、開閉部の開いた状態を維持するロック機構と、ロック機構によるロックの解除を規制する解除規制手段とを備える。
【選択図】図5
【解決手段】記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録手段を備える記録機構部と、記録機構部の上部において記録機構部に対し回動可能に連結され、回動することにより記録機構部の上部を開閉する開閉部と、開閉部の開いた状態を維持する衝立部と、を備え、衝立部は、開閉部に対し回動可能に接続される第1リンク部と、第1リンク部に対し回動可能に接続されるとともに記録機構部に対し回動可能に接続される第2リンク部と、第1リンク部と第2リンク部との相対的な回動を止め、開閉部の開いた状態を維持するロック機構と、ロック機構によるロックの解除を規制する解除規制手段とを備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、被記録媒体に記録を行う記録手段を備える記録機構部と、前記記録機構部の上部において前記記録機構部に対し回動可能に連結され、回動することにより前記記録機構部の上部を開閉する開閉部と、を備えた記録装置に関する。
ファクシミリやプリンターに代表される記録装置においては、記録機能の他に、画像読取機能を備えた所謂複合機と呼ばれるものがある。即ち、記録用紙に記録を行う記録機構部の本体上部に、スキャナユニットが設けられている。
スキャナユニットは、記録機構部に対して回動可能に設けられ、回動することにより、開姿勢と閉姿勢とを切り換え可能となっている。スキャナユニットは、通常使用時には閉姿勢で保持されるが、例えば記録機構部の内部で紙ジャムが生じた場合のジャム処理の際や、インクカートリッジ交換、その他メンテナンス等の際に、スキャナユニットが開かれる様になっている。
従ってスキャナユニットは、開姿勢を維持できる様に設けられており、開姿勢を維持する為の手段として、特許文献1に示される様な衝立構造が採用される場合もある。特許文献1記載の画像形成装置は、プリンタ部とスキャナ部とが一対のリンク部材により繋がれており、スキャナ部を開くと、一対のリンク部材が略直線状となり、スキャナ部の開いた状態が固定される構成となっている。
一対のリンク部材が直線状になっている状態では、スキャナ部は開状態が保持されるが、一対のリンク部材に意図しない外力が掛かると、開状態が解除され、スキャナ部が自重で閉じてしまう虞があり、好ましくない。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、記録機構部の上部を開閉する開閉部の開状態を適切に保持することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録手段を備える記録機構部と、前記記録機構部の上部において前記記録機構部に対し回動可能に連結され、回動することにより前記記録機構部の上部を開閉する開閉部と、
前記開閉部の開いた状態を維持する衝立部と、を備え、前記衝立部は、前記開閉部に対し回動可能に接続される第1リンク部と、前記第1リンク部に対し回動可能に接続されるとともに前記記録機構部に対し回動可能に接続される第2リンク部と、前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止め、前記開閉部の開いた状態を維持するロック機構と、前記ロック機構によるロックの解除を規制する解除規制手段と、を備えることを特徴とする。
前記開閉部の開いた状態を維持する衝立部と、を備え、前記衝立部は、前記開閉部に対し回動可能に接続される第1リンク部と、前記第1リンク部に対し回動可能に接続されるとともに前記記録機構部に対し回動可能に接続される第2リンク部と、前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止め、前記開閉部の開いた状態を維持するロック機構と、前記ロック機構によるロックの解除を規制する解除規制手段と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、第1リンク部と第2リンク部とを備えて成る衝立部は、前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止め、前記開閉部の開いた状態を維持するロック機構と、前記ロック機構によるロックの解除を規制する解除規制手段と、を備えるので、前記第1リンク部と前記第2リンク部とがロックされて前記開閉部が開いている状態を確実に維持することができ、前記開閉部の意図しない閉塞を防止することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記解除規制手段は、前記開閉部が開く方向に回動する際に前記ロック機構によるロックの解除を規制することを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記第2リンク部は、前記第1リンク部との接続部から前記開閉部側に延設される延設部を有し、前記ロック機構は、前記第2リンク部の前記延設部に設けられた、前記第1リンク部に向かって突出するフックと、前記第1リンク部に設けられた、前記フックが係止する係止穴と、を備え、前記フックが前記係止穴に入り込んだ状態で前記第2リンク部が前記第1リンク部に対して相対的にスライドすることにより、前記フックが前記係止穴に係止して前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動が止まる構成であり、前記解除規制手段は、前記第2リンク部の前記延設部に設けられた、前記第1リンク部に対して進退可能な凸部と、前記第1リンク部に設けられた、前記凸部が遊挿される穴部と、を備え、前記第2リンク部と前記第1リンク部とが相対的にスライドする際に前記穴部において前記凸部が変位可能な量が、前記係止穴において前記フックが変位可能な量より少ないことを特徴とする。
本態様によれば、前記解除規制手段が、前記第2リンク部に設けられる凸部と前記第1リンク部に設けられる穴部とを備え、前記フックの前記係止穴でのスライド量と、前記凸部の前記穴部でのスライド量との関係を利用して、前記ロック機構によるロックの解除を規制する構成であるので、前記解除規制手段を構造簡単にして低コストに構成できる。尚、前記スライド量の関係については後に図を参照しつつ詳しく説明する。
加えて、前記凸部は前記穴部に遊挿され、即ち前記凸部に対して前記穴部が余裕をもって形成されているので、前記凸部が前記穴部に容易に入り込むことができ、その結果より確実に、前記ロック機構のロック解除を規制することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記凸部が、前記穴部に対し付勢されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記凸部が前記穴部に対し付勢されており、即ち前記ロック機構のロック解除を規制する方向に付勢されているので、操作性容易に、前記ロック機構のロック解除を規制することができる。
本態様によれば、前記凸部が前記穴部に対し付勢されており、即ち前記ロック機構のロック解除を規制する方向に付勢されているので、操作性容易に、前記ロック機構のロック解除を規制することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記凸部を前記穴部から退避させる操作部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記凸部を前記穴部から退避させる操作部を備えるので、前記凸部を前記穴部から容易に退避させることができ、即ち前記ロック機構のロック解除を規制した状態を操作性容易に解消させることができる。
本態様によれば、前記凸部を前記穴部から退避させる操作部を備えるので、前記凸部を前記穴部から容易に退避させることができ、即ち前記ロック機構のロック解除を規制した状態を操作性容易に解消させることができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記凸部と前記操作部は、板ばねにより一体的に構成され、前記板ばねの弾性により、前記凸部が前記穴部に対し付勢されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記凸部と前記操作部は、板ばねにより一体的に構成され、前記板ばねの弾性により、前記凸部が前記穴部に対し付勢されているので、前記解除規制手段を、より一層構造簡単にして低コストに構成できる。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記板ばねの変形量を規制する変形規制部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記板ばねの変形量を規制する変形規制部を備えるので、前記板ばねの過剰な変形を防止して前記板ばねの弾性を長期的に維持できる。
本態様によれば、前記板ばねの変形量を規制する変形規制部を備えるので、前記板ばねの過剰な変形を防止して前記板ばねの弾性を長期的に維持できる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかにおいて、前記ロック機構が前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止める際に前記第1リンク部と前記第2リンク部とが成す角度より小さい角度で、前記開閉部が開く方向の前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止めて前記開閉部を開いた状態に維持させない回動規制手段を備え、前記衝立部において前記第1リンク部と前記第2リンク部との接続部位から前記開閉部に向かって、前記回動規制手段、前記解除規制手段、前記ロック機構、の順に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ロック機構による前記開閉部のロックが行われる前に、前記開閉部が開く方向の第1リンク部と第2リンク部との相対的な回動を止め、前記開閉部を開いた状態に維持させない回動規制手段を有している。従って前記開閉部を開閉する作業者が不完全オープン状態(前記ロック機構により前記開閉部のロックが行われない状態で前記開閉部が開いた状態)のまま前記開閉部を放置することを回避でき、前記開閉部の開状態を適切に保持することができる。
そして前記衝立部において前記第1リンク部と前記第2リンク部との接続部位から前記開閉部に向かって、前記回動規制手段、前記解除規制手段、前記ロック機構、の順に設けられており、即ち前記ロック機構の観点では、前記接続部位から最も遠い部位で前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止めるので、小さい力で確実に前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止めることができる。その結果前記ロック機構の変形や破損を抑制できる。
また、前記回動規制手段の観点では、前記接続部位に比較的近い位置に設けられているので、例えば突起によって前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止める構成の場合にあっては前記突起の大型化を抑制でき、即ち前記回動規制手段の大型化を抑制できる。
本発明の第9の態様は、第1から第8の態様のいずれかにおいて、前記開閉部は、原稿を読み取る読み取り機構部と、前記読み取り機構部に原稿を自動給送する給送機構部とを備えて成ることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、図2はプリンターにおいて左側面のカバー部材を取り外した状態を示す斜視図であり、図3は図2においてカバー部材を取り外した部分の拡大図であり、図4はプリンターにおいて右側面のカバー部材を取り外した状態を示す斜視図であり、図5は記録機構部に対してスキャナ部を回動させた際、第1リンク部と第2リンク部とが開き角度αをなした状態を示す斜視図であり、図6は衝立部における記録機構部への取付側を示す斜視図であり、図7はスキャナ部において衝立部を取り付けるための取付部を示す斜視図であり、図8は記録機構部に対してスキャナ部を回動させた状態における第1接続部を示す斜視図である。
また、図9は衝立部における第1リンク部と第2リンク部との接続部分を示す平面図であり、図10は第2リンク部を上方側から見た斜視図であり、図11は第2リンク部を下方側から見た斜視図であり、図12は第2リンク部に取り付けられる解除規制手段の斜視図であり、図13は記録機構部における第2接続部を示す斜視図であり、図14は記録機構部に対してスキャナ部が閉じた姿勢の際における衝立部の状態を示す斜視図であり、図15は折り畳んだ状態における衝立部の第1リンク部と第2リンク部との接続部を示す側断面図であり、図16は記録機構部において折り畳まれた状態の衝立部の第2リンク部と接触する緩衝部材を示す斜視図であり、図17はスキャナ部において折り畳まれた状態の衝立部の第1リンク部と接触する緩衝部材を示す斜視図であり、図18は記録機構部に対してスキャナ部を回動させた際、第1リンク部と第2リンク部とが開き角度αをなした状態を示す側断面図である。
また、図19は開き角度αをなした状態における第1リンク部と第2リンク部との接続部を示す側断面図であり、図20は記録機構部に対してスキャナ部を回動させた際、第1リンク部と第2リンク部とが開き角度βをなした状態を示す側断面図であり、図21は開き角度βをなした状態における第1リンク部と第2リンク部との接続部を示す側断面図であり、図22は開き角度βをなした状態の第1リンク部及び第2リンク部における第1ロック機構及び第2ロック機構を示す斜視図であり、図23は第1ロック機構が第1リンク部と第2リンク部との相対的な回動をロックした状態を示す側断面図であり、図24は第1ロック機構が第1リンク部と第2リンク部との相対的な回動をロックした状態における第1リンク部と第2リンク部との接続部を示す側断面図であり、図25は第1ロック機構が第1リンク部と第2リンク部との相対的な回動をロックした状態における第1ロック機構及び第2ロック機構を示す斜視図であり、図26は解除規制手段の非解除状態において第1ロック機構のロック状態の解除を試みた場合における第1ロック機構及び第2ロック機構を示す側断面図である。
また、図27はスキャナ部を下方側から見た斜視図であり、図28はプリンターにおいて記録機構部からスキャナ部を取り外した状態を示す斜視図であり、図29はスキャナ部の回動軸側におけるY軸及びZ軸の位置決め部を示す斜視図であり、図30はスキャナ部の回動軸側におけるY軸及びZ軸の位置決め部を示す断面図であり、図31は第2ロック機構の変更例において第1リンク部と第2リンク部とが開き角度αをなした状態を示す側断面図であり、図32は第2ロック機構の変更例において第1リンク部と第2リンク部とが開き角度βをなした状態を示す側断面図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向がスキャナ部の給送機構部における原稿の送り方向であるとともに記録装置の幅方向、Y方向が読み取り機構部における主走査方向であるとともに記録装置の奥行き方向、Z方向が装置高さ方向を示している。尚、各図において+X方向側を装置左側とし、−X方向側を装置右側とし、−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とし、+Z軸方向側を装置上方側とし、−Z軸方向側を装置下方側とする。
■■■実施例の説明■■■■
<<<プリンターの概要>>>
図1を参照するに、本実施例に係る「記録装置」としてのプリンター10は、装置本体を構成する記録機構部12と、記録機構部12の上方に配置され、記録機構部12に対して回動可能な「開閉部」としてのスキャナ部14と、記録機構部12の装置幅方向の右側面及び左側面にそれぞれ配置されたインク収容体格納部16A、16Bとを備えている。
<<<プリンターの概要>>>
図1を参照するに、本実施例に係る「記録装置」としてのプリンター10は、装置本体を構成する記録機構部12と、記録機構部12の上方に配置され、記録機構部12に対して回動可能な「開閉部」としてのスキャナ部14と、記録機構部12の装置幅方向の右側面及び左側面にそれぞれ配置されたインク収容体格納部16A、16Bとを備えている。
記録機構部12は、下部に被記録媒体を収容する媒体収容部18が設けられている。また、記録機構部12の前面側には、排出口20が設けられている。そして、媒体収容部18の上部には、排出口20から排出された被記録媒体を受ける排出トレイ22が設けられている。また、記録機構部12内には、キャリッジ24(破線部参照)が図示しない駆動手段により装置幅方向に沿って往復動可能に構成されている。そして、キャリッジ24の下部には被記録媒体に向けてインクを吐出する、「記録手段」としての記録ヘッド25(破線部参照)が設けられている。
また、一例としてインク収容体格納部16A(装置幅方向左側)には、黒色のインクを収容するインク収容体(不図示)が格納され、インク収容体格納部16B(装置幅方向右側)にはマゼンタ、イエロー、シアンの各色のインクにそれぞれ対応する複数のインク収容体(不図示)が格納されている。そして、本実施例では各インク収容体から記録ヘッド25に対してインクが供給可能に構成されている。
本実施例において、媒体収容部18に収容された被記録媒体は、図示しない給送手段により、キャリッジ24の記録ヘッド25と対向する領域に送られる。そして、記録ヘッド25と対向する領域において被記録媒体は記録ヘッド25から吐出されるインクを受けて記録が実行される。そして、記録が実行された被記録媒体は、排出トレイ22に向けて排出される。
<<<スキャナ部の概要>>>
続いて、スキャナ部14の概要について説明する。スキャナ部14は、上面に原稿を載置する原稿台14a(破線部参照)を備えた読み取り機構部14bと、読み取り機構部14bに対して閉じた姿勢と開いた姿勢とを切換え可能な給送機構部14cとを備えている。本実施例において給送機構部14cは装置背面側の端部を回動支点として読み取り機構部14bに対して回動可能に構成されている。
続いて、スキャナ部14の概要について説明する。スキャナ部14は、上面に原稿を載置する原稿台14a(破線部参照)を備えた読み取り機構部14bと、読み取り機構部14bに対して閉じた姿勢と開いた姿勢とを切換え可能な給送機構部14cとを備えている。本実施例において給送機構部14cは装置背面側の端部を回動支点として読み取り機構部14bに対して回動可能に構成されている。
そして、給送機構部14cを読み取り機構部14bに対して開いた姿勢にすることにより、原稿台14aに原稿をセットすることが可能である。また、読み取り機構部14b内には原稿台14aにセットされた原稿の被読み取り面を読み取り可能な読み取り手段(不図示)が設けられている。また、給送機構部14cは原稿セット部14dにセットされた原稿を原稿排出トレイ14eに向けて搬送可能に構成されており、原稿の搬送途中で原稿の被読み取り面を読み取り手段により読み取り可能に構成されている。
<<<記録機構部上部へのアクセスについて>>>
本実施例において、スキャナ部14は、図5に示すように記録機構部12に対して回動可能に構成されており、スキャナ部14を記録機構部12に対して回動させることにより、記録機構部12の内部へ上方からのアクセスが可能になるように構成されている。以下、スキャナ部14の記録機構部12に対する回動動作及び回動後の姿勢保持について図1ないし図26を参照して説明する。
本実施例において、スキャナ部14は、図5に示すように記録機構部12に対して回動可能に構成されており、スキャナ部14を記録機構部12に対して回動させることにより、記録機構部12の内部へ上方からのアクセスが可能になるように構成されている。以下、スキャナ部14の記録機構部12に対する回動動作及び回動後の姿勢保持について図1ないし図26を参照して説明する。
図1に示すように、プリンター10において、スキャナ部14の読み取り機構部14bの装置幅方向における両側面には、カバー部材26が取り付けられている。カバー部材26をスキャナ部14の読み取り機構部14bから取り外すことにより、記録機構部12とスキャナ部14との接続部が露出する(図3及び図4参照)。図3に示すように、読み取り機構部14bの装置幅方向における左側面(+X軸方向側)のカバー部材26を取り外すと、記録機構部12とスキャナ部14との接続部、より具体的には、スキャナ部14を記録機構部12に対して回動させるヒンジ部28、28が露出する。
ヒンジ部28は、スキャナ部14に対してヒンジ軸30を介して取り付けられている。より具体的には、図30に示すように、ヒンジ部28にはヒンジ軸受穴28aが設けられており、ヒンジ軸受穴28aにヒンジ軸30が受け入れられている。本実施例において、ヒンジ軸受穴28aは、装置幅方向に延びる長穴として構成されている。そして、後述するがヒンジ軸30、ひいてはスキャナ部14は、後述するスキャナ部14の装置幅方向右側端部が記録機構部12に対して固定されていない状態においてヒンジ軸受穴28a内を装置幅方向に変位可能である。
ヒンジ部28には取り付け部28bが設けられている(図3参照)。ヒンジ部28は、図3に示すように取り付け部28bを記録機構部12の装置幅方向左側の端部に接触させた状態で、ヒンジ固定ねじ32により記録機構部12に取り付けられている。これにより、スキャナ部14は記録機構部12に対して回動可能に取り付けられる。
次いで、図4に示すように、読み取り機構部14bの装置幅方向における右側面(−X軸方向側)のカバー部材26(図1)を取り外すと、記録機構部12とスキャナ部14との固定部33a、33bが露出する。図27に示すようにスキャナ部14の装置幅方向右側端部において、装置奥行き方向前方寄りに固定部33aが設けられ、装置奥行き方向後方寄りに固定部33bが設けられている。
また、図28に示すように記録機構部12の上部において、装置幅方向右側端部には、スキャナ固定部12a、12bが設けられている。本実施例において、スキャナ部14は、記録機構部12に対して閉じた状態において、記録機構部12に固定される。より具体的には、固定部33a、33bは、スキャナ固定ねじ34(図4)によりスキャナ固定部12a、12bにそれぞれ締結される。これによりスキャナ部14は記録機構部12に固定される。
したがって、図4に示す状態において、スキャナ固定部12a、12bに対してスキャナ固定ねじ34を緩め、スキャナ固定ねじ34を固定部33a、33bから取り外すことで、スキャナ部14は記録機構部12に対してヒンジ軸30を回動支点として回動可能な状態となる。尚、プリンター10における記録機構部12に対するスキャナ部14の組み付け及び位置決めについては、後述する衝立部36を説明した後、説明する。
<<<衝立部について>>>
衝立部36は、図5、図14及び図28に示すように記録機構部12とスキャナ部14との間に設けられている。より具体的には、衝立部36は、記録機構部12の上部において、装置幅方向に沿って折り畳まれた状態(図28参照)と、スキャナ部14の記録機構部12への回動に伴い開いた状態とを切換え可能に構成されている。尚、図5において記録機構部12及びスキャナ部14における外装及び一部の構成の図示を省略している。
衝立部36は、図5、図14及び図28に示すように記録機構部12とスキャナ部14との間に設けられている。より具体的には、衝立部36は、記録機構部12の上部において、装置幅方向に沿って折り畳まれた状態(図28参照)と、スキャナ部14の記録機構部12への回動に伴い開いた状態とを切換え可能に構成されている。尚、図5において記録機構部12及びスキャナ部14における外装及び一部の構成の図示を省略している。
衝立部36は、第1リンク部38と、第2リンク部40と、付勢手段41とを備えている(図5参照)。本実施例において第1リンク部38は、スキャナ部14の底部に第1接続部37を介して回動可能に接続されている。第1接続部37は、図6に示すように回動軸42と、第1取付部材43と、第2取付部材44とを備えている。具体的には、第1リンク部38は、板状部材の曲げ加工により形成されている。以下の説明では、第1リンク部38の底部に符号38aを付し、一端部に符号38bを付し、他端部に符号38cを付して説明する。一端部38bに回動軸42が取り付けられている。そして、回動軸42には、第1リンク部38に対して回動可能に第1取付部材43が取り付けられている。
また、図7に示すようにスキャナ部14の底部には、第2取付部材44が設けられている。そして、図8に示すように第1取付部材43は、取付部材固定ねじ45により第2取付部材44に取り付けられている。つまり、第1リンク部38は第1取付部材43及び第2取付部材44を介してスキャナ部14に回動可能に接続されている。また、図4に示すように第1接続部37及び取付部材固定ねじ45は、スキャナ部14が記録機構部12に対して閉じた状態にある際、カバー部材26(図1)を取り外すと装置幅方向右方において露出する。
図9に示すように第1リンク部38の他端部38cには「回動軸」としての接続軸46が設けられている。そして、第1リンク部38の他端部38cは第2リンク部40の一端部を兼ねる延設部40b側に接続軸46を介して回動可能に取り付けられている。第1リンク部38の他端部38c寄りの部位には、一端部38b側から他端部38c側に向かって順に係止穴48、穴部50、穴部52が設けられている。
図10及び図11を参照するに、第2リンク部40は板状部材の曲げ加工により形成されている。以下の説明では、第2リンク部40のリンク接続部に符号40aを付し、一端部を兼ねる延設部に符号40bを付し、他端部に符号40cを付して説明する。第2リンク部40の一端部としての延設部40b(図10における紙面右方側)と他端部40cとの間には、第1リンク部38の他端部38c側に設けられた接続軸46を受け入れて、第1リンク部38と第2リンク部40とを接続するためのリンク接続部40aが設けられている。リンク接続部40aには、第2リンク部40の長手方向に沿って延びる長穴54が形成されている。長穴54には、接続軸46が遊挿されている。
また、第2リンク部40は、リンク接続部40aから延びる延設部40b(図10における紙面右方側)を備えている。本実施例において延設部40bには、「フック」としての第1フック56、「突出部」としての第2フック58、スリット60、変形規制部62が設けられている。また、第2リンク部40の他端部40c(図10における紙面左方側)には、回動軸64が取り付けられている。
本実施例において、第1フック56は、延設部40bから第2リンク部40の長手方向に突出した後、上方に向けて延びている。そして、後述するが、第1フック56は、第1リンク部38の係止穴48に入り込んで係止穴48の縁部48aと係合状態となることにより、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止め、スキャナ部14を記録機構部12に対して開いた状態に維持する、「ロック機構」としての第1ロック機構66を構成する。本実施例において第1ロック機構66は、第1フック56と、係止穴48とを備えている。
尚、本実施例において、第1フック56の上方に延びている部分は誘い部56a(図10、図11及び図19参照)として形成されている。誘い部56aは、第1フック56が第1リンク部38の係止穴48に入り込む際、係止穴48に対して第1フック56を案内するガイドとして機能し、あるいは第1フック56が係止穴48から抜け出る際、係止穴48から第1フック56が抜け出る方向に案内するガイドとして機能し、第1フック56の挿抜を容易にできる。
本実施例において第2フック58は、延設部40bから上方に突出し、リンク接続部40aと反対の側に向きを変えて延びる鉤状の形状(フック状)に形成されている。そして、後述するが、第2フック58は、第1リンク部38と第2リンク部40とを相対的に回動させた際、第1リンク部38の底部38aに接触することにより、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止め、スキャナ部14を開いた状態に維持させない、「回動規制手段」としての第2ロック機構67を構成する。本実施例において第2ロック機構67は、第2フック58を備えて構成されている。
本実施例において、図19を参照するに第2フック58は、第1誘い部58aと、第2誘い部58bとを備えている。第1誘い部58aは、第2フック58の上方側に傾斜して延びる傾斜面として構成され、第2誘い部58bは、第2フック58の下方側に傾斜して延びる傾斜面として構成されている。本実施例において、第1誘い部58aは、第2フック58が穴部52に入り込む際、穴部52に対して第2フック58を案内するガイドとして機能する。また、第2誘い部58bは、第2フック58が穴部52に入り込む際、第2フック58が第1誘い部58aに案内された後、穴部52に対して第2フック58を案内するガイドとして機能し、第2フック58が穴部52から抜け出る際、穴部52から第2フック58が抜け出る方向に案内するガイドとして機能する。
また、延設部40bには、解除規制手段68が取り付けられている。解除規制手段68は、図12に示すように、全体として板状の板ばね部材として構成されており、図12における紙面左方側に取り付け部68aが設けられ、紙面右方側の端部には上方に向けて突出する凸部68bが設けられている。また、紙面左右方向において取り付け部68aと凸部68bとの間には、レバー状の操作部68cが設けられている。尚、操作部68cは、板ばね部材に樹脂パーツが取り付けられて構成されている。
解除規制手段68は、第2リンク部40の底面側に取り付け部68aを介して取り付けられている(図11)。そして、凸部68bは第2リンク部40のスリット60から上方に突出している。
変形規制部62は、延設部40bにおいて第2リンク部40が延びる方向と交差する方向に突出する板状部として構成されている。そして、本実施例において変形規制部62は、解除規制手段68の操作部68cが第2リンク部40の板厚方向下方側に所定量押し込まれると操作部68cと接触するように構成されている。すなわち、変形規制部62は、操作部68cが板厚方向下方側に所定量以上押し込まれることを規制する。本実施例において所定量は、板厚方向下方側への凸部68b及び操作部68cの変位量が板ばねの弾性変形領域内となるように設定されている。
図13に示すように、第2リンク部40は記録機構部12の上部を構成するフレーム部材70に第2接続部74を介して取り付けられている。本実施例において第2接続部74は、回動軸64と、第3取付部材76とを備えている。第2リンク部40の他端部40c側に設けられた回動軸64は、第3取付部材76に回動可能に取り付けられている。つまり、第2リンク部40は第2接続部74を介してフレーム部材70、すなわち記録機構部12に対して回動可能に取り付けられている。
また、図5、図6及び図13に示すように、付勢手段41は、一端が接続軸46に取り付けられ、他端がフレーム部材70に取り付けられている。本実施例において付勢手段41は、引っ張りばねとして構成されている。付勢手段41は、第1リンク部38と第2リンク部40とが開く方向、すなわち後述する開き角度βを成す方向に衝立部36を付勢している。
ここで、衝立部36の開いた状態について説明する前に記録機構部12とスキャナ部14との間で折り畳まれた状態について説明する。図14及び図15に示すようにスキャナ部14が記録機構部12に対して閉じた状態において、衝立部36は第2リンク部40に対して第1リンク部38が接続軸46を回動支点として折り畳まれた状態となる。より具体的には、装置高さ方向において第2リンク部40の上方に第1リンク部38が配置されている状態となる。
そして、図15ないし図17を参照するに、プリンター10の運搬等の際、折り畳まれた衝立部36が記録機構部12とスキャナ部14との間で暴れること及び装置高さ方向に暴れることで発生する騒音を防止すべく緩衝部材72A、72Bが記録機構部12及びスキャナ部14にそれぞれ設けられている。本実施例において緩衝部材72A、72Bは弾性部材として構成され、本実施例では一例としてスポンジ部材として構成されている。
図15及び図16に示すように記録機構部12のフレーム部材70において第2リンク部40の延設部40bに対応する位置に緩衝部材72Aが設けられている。緩衝部材72Aは、装置高さ方向下方側から第2リンク部40に接触している。緩衝部材72Bは、スキャナ部14の底部において、スキャナ部14を記録機構部12に対して閉じた際、第1リンク部38の他端部38c、すなわち接続軸46が設けられた側に設けられている。緩衝部材72Bは、装置高さ方向上方側から第1リンク部38に接触している。
したがって、記録機構部12とスキャナ部14との間で折り畳まれた衝立部36は、装置高さ方向において緩衝部材72Aと緩衝部材72Bとにより挟まれている。これにより、衝立部36に衝撃が加わっても、装置高さ方向において緩衝部材72A、72Bが衝立部36に加わった衝撃を緩和し、衝立部36が記録機構部12とスキャナ部14との間で暴れることを抑制し、発生する騒音を抑制できる。
次いで、図5、図18ないし図26を参照して衝立部36の開閉動作について説明する。図4に示すスキャナ部14が記録機構部12に対して閉じた状態から、スキャナ部14をヒンジ部28により図5における反時計回り方向に回動させると、衝立部36において第1リンク部38と第2リンク部40とは、図18及び図19に示す状態となる。
より具体的には、スキャナ部14を記録機構部12に対して回動させることにより、第1リンク部38と第2リンク部40とは相対的に回動する。そして、図19に示すように第1リンク部38と第2リンク部40とが成す開き角度がαとなった際、第2リンク部40の第2フック58は第1リンク部38の底部38aと接触する。
この状態では、第1リンク部38と第2リンク部40との回動支点となる接続軸46は、第2リンク部40の長穴54において装置高さ方向下方側に位置している。そして、接続軸46が長穴54において図19に示す位置に位置した状態では、第2フック58が底部38aと接触しているので、「第2の角度」としての開き角度αからさらに開き角度が大きくなる方向、すなわち第1リンク部38と第2リンク部40とをさらに相対的に回動させる方向への回動動作が規制される。すなわち、第2ロック機構67は、第2フック58と底部38aとが当接状態となることでロック状態となり、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動動作を規制する。
そして、この状態では、スキャナ部14は、記録機構部12に対して開いた状態を維持させない状態である。すなわち、スキャナ部14への外力(スキャナ部14を記録機構部12に対して回動させようとする力、例えば作業者がスキャナ部14を持ち上げる力)がなくなると、スキャナ部14はスキャナ部14の自重により記録機構部12に対して閉じた姿勢へ変化する。したがって、スキャナ部14を開閉する作業者が、スキャナ部14が不完全オープン状態であるにも拘わらずオープン状態であると誤認することを回避できる。
次いで、図20ないし図22を参照するに、図19に示す状態から、スキャナ部14を図20における反時計回り方向にさらに回動させると、第1リンク部38と第2リンク部40との回動支点となる接続軸46は長穴54において装置高さ方向下方側の位置(図19に示す)から図21に示す装置高さ方向上方側の位置に変位する。すなわち、第1リンク部38は第2リンク部40に対して装置高さ方向上方側にスライド移動する。
このスライド移動により、第2ロック機構67の規制状態が解除され、すなわち第2フック58と第1リンク部38の底部38aとの接触状態が解消され、第1リンク部38と第2リンク部40との開き角度αよりも大きい開き角度となる方向への第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動が可能となる。
そして、スキャナ部14を記録機構部12に対してスキャナ部14が開く方向に更に回動させると、第1リンク部38と第2リンク部40とは、開き角度αよりも大きい開き角度である、「第1の角度」としての開き角度βとなる。そして、第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βとなる際、第1リンク部38の係止穴48に第2リンク部40の第1フック56が受け入れられる(図21及び図22参照)。また、同様に、第1リンク部38の穴部52に第2フック58が第1誘い部58aに案内されて受け入れられる(図21及び図22参照)。尚、本実施例において開き角度βは第1リンク部38と第2リンク部40とが直線状をなす角度に設定されている。
尚、図9及び図22に示すように、この状態では、第1フック56は係止穴48に受け入れられているだけであり、第1フック56と係止穴48の縁部48aとは係合していない状態である。つまり、第1ロック機構66は非ロック状態となっている。
一方、第2リンク部40のスリット60から第1リンク部38側に突出していた解除規制手段68の凸部68bは、第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βとなる際、第1リンク部38の底部38aと接触して該底部38aに押圧され、板ばねの弾性による付勢力に抗して第2リンク部40側に向けて変位する。
次いで、図23ないし図25を参照するに、図20に示す状態でスキャナ部14に作用する外力を小さくする(例えば、スキャナ部14を持ち上げている作業者がスキャナ部14から手を離す)と、スキャナ部14の自重によりスキャナ部14は装置下方側に変位しようとする。この際、第1リンク部38は開き角度βの状態で第2リンク部40に沿って装置高さ方向下方側にスライド移動する。このスライド移動により、接続軸46は長穴54において装置高さ方向上方側の位置から下方側の位置に長穴54に沿って移動する。
これにより、係止穴48は、第1フック56に対して第2リンク部40の延びる方向へスライド移動する。そして、第1フック56は、誘い部56aに案内されて係止穴48の縁部48aと係合状態となる(図24及び図25参照)。すなわち、第1ロック機構66がロック状態となる。この状態では、第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βより開き角度が小さくなる方向、つまりスキャナ部14を記録機構部12に対して閉じる方向に相対的に回動させようとすると、第1フック56と係止穴48の縁部48aとの当接によって第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を規制する。
すなわち、第1ロック機構66は、スキャナ部14が開かれる過程において第1リンク部38と第2リンク部40とが相対的に開き角度βを成した状態でスキャナ部14が更に開かれた後、閉じられることで第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める。
また、同様に穴部52も、第2フック58に対して第2リンク部40の延びる方向へスライド移動する。そして、第2フック58は、第2誘い部58bに案内されて穴部52の縁部52aと係合状態となる(図24及び図25参照)。したがって、第2ロック機構67も第1ロック機構66とともに第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める状態となっている。
そして、第1リンク部38の底部38aに押圧されていた解除規制手段68の凸部68bは、穴部50が第2リンク部40に対してスライド移動することにより押圧状態が解消され、板ばねの弾性による付勢力により、穴部50内に入り込んだ状態となる(図24及び図25参照)。この状態においてスキャナ部14は、例えば作業者がスキャナ部14から手を離しても、記録機構部12に対して開いた姿勢が衝立部36により維持される。
次に図24及び図26を参照して、解除規制手段68について説明する。図24に示すように、第1ロック機構66のロック状態及び第2ロック機構67が第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める状態の際、解除規制手段68の凸部68bは穴部50内に入り込んだ状態となっている。この状態で、第1ロック機構66のロック状態及び第2ロック機構67における第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める状態を解消するには、第1リンク部38を第2リンク部40に対して装置高さ方向上方側へスライド移動させる必要がある。より具体的には、第1フック56と係止穴48の縁部48aとの係合状態及び第2フック58と穴部52の縁部52aとの係合状態を解消すべく第1リンク部38を第2リンク部40に対してスライド移動させる。
しかし、図26に示すように、第1リンク部38を第2リンク部40に対してスライド移動させると、穴部50内に入り込んでいる解除規制手段68の凸部68bが穴部50において図26に示す穴部50の縁50aと接触し、第1リンク部38の第2リンク部40に対するスライド移動を規制する。この状態では、第1フック56が係止穴48から抜け出ようとする方向において第1フック56の少なくとも一部、例えば誘い部56aと係止穴48の縁部48aとが重なっているので、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動が規制される。
尚、図25及び図26に示すように、第2リンク部40の長手方向において穴部50の長さは係止穴48の長さよりも短く設定されている。言い換えると、第2リンク部40と第1リンク部38とが第2リンク部40の長手方向において相対的にスライドする際に穴部50において凸部68bが変位可能な量は、係止穴48において第1フック56が変位可能な量より少なくなるように設定されている。したがって、係止穴48から第1フック56が抜け出る前に、凸部68bが穴部50の縁50aと当接して第1リンク部38と第2リンク部40との相対的なスライド移動を規制するので、第1ロック機構66のロックが不用意に解除されることを防止できる。すなわち、解除規制手段68はスキャナ部14が開く方向へのロック解除を規制する。
また、第2フック58においても、第2フック58の少なくとも一部と穴部52の縁部52aとが重なっているので、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動が規制される。
ここで、図25に示す状態、即ち第1ロック機構66のロック状態及び第2ロック機構67における第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める状態において、解除規制手段68の操作部68cを図25の紙面において左斜め下方に押すと、凸部68b及び操作部68cは第2リンク部40に取り付けられている取り付け部68aに対して変位する。具体的には、凸部68bが穴部50から退避する方向に変位する。
そして、解除規制手段68の操作部68cを押圧して凸部68bを穴部50から退避させた状態で第1リンク部38を第2リンク部40に対して相対的にスライド移動させると、図21及び図22に示すように第1フック56と係止穴48の縁部48aとの係合状態及び第2フック58と穴部52の縁部52aとの係合状態が解消される。これにより、第1フック56及び第2フック58がそれぞれ誘い部56a、第2誘い部58bに案内されて係止穴48及び穴部52から抜け出ることができる。その結果、第1ロック機構66のロック状態及び第2ロック機構67における第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める状態が解消される。
これにより、第1リンク部38及び第2リンク部40がスキャナ部14が記録機構部12に対して閉じる方向、すなわち衝立部36の開き角度βが小さくなる方向に相対的に回動可能となる。すなわち、スキャナ部14の記録機構部12に対する開いた状態が解消され、スキャナ部14を記録機構部12に対して閉じることができる。
<<<スキャナ部の記録機構部に対する組付けについて>>>
図4、図7、図8、図13、図14、図15及び図27ないし図30を参照してスキャナ部14の記録機構部12に対する組付けについて説明する。上述したように、スキャナ部14は記録機構部12の装置幅方向左側面にヒンジ部28、28を介して接続されている。そして、記録機構部12の装置幅方向右側のスキャナ固定部12a、12bにスキャナ固定ねじ34(図4)によりスキャナ部14の固定部33a、33bを締結している。以下、記録機構部12に対するスキャナ部14の装置奥行き方向、装置幅方向及び装置高さ方向における位置決め、組み付け手順について説明する。
図4、図7、図8、図13、図14、図15及び図27ないし図30を参照してスキャナ部14の記録機構部12に対する組付けについて説明する。上述したように、スキャナ部14は記録機構部12の装置幅方向左側面にヒンジ部28、28を介して接続されている。そして、記録機構部12の装置幅方向右側のスキャナ固定部12a、12bにスキャナ固定ねじ34(図4)によりスキャナ部14の固定部33a、33bを締結している。以下、記録機構部12に対するスキャナ部14の装置奥行き方向、装置幅方向及び装置高さ方向における位置決め、組み付け手順について説明する。
図27を参照するに、スキャナ部14の底部には、位置決め部78、78が設けられている。位置決め部78は、スキャナ部14の底部から装置高さ方向下方側に向けて突出している。本実施例において位置決め部78、78はスキャナ部14の底部においてヒンジ部28寄りの部位と、固定部33a寄りの部位とにそれぞれ設けられている。
図7及び図8を参照して、位置決め部78の構成について説明する。位置決め部78は、円柱状の段付きボスとして形成されている。より具体的には、位置決め部78は、先端部に突起部78aと、段差部78bとを備えている。
また、記録機構部12の上部を構成するフレーム部材70には、スキャナ部14が記録機構部12に対して閉じた状態の位置決め部78の位置に対応する位置に長穴80、80が設けられている。長穴80は、フレーム部材70の上面において装置幅方向に延びている。そして、固定部33a寄りに設けられた位置決め部78に対応して、図13に示すようにフレーム部材70における装置幅方向右側端部、すなわち固定部33a寄りに長穴80が設けられている。また、ヒンジ部28寄りに設けられた位置決め部78に対応して、図29に示すようにフレーム部材70における装置幅方向左側端部、すなわちヒンジ部28寄りに長穴80が設けられている。
図28は、記録機構部12においてスキャナ部14が取り付けられる前の状態を示している。図28では、記録機構部12の上部に衝立部36が取り付けられている。そして、図27に示すスキャナ部14を取り付ける。
最初に、スキャナ部14のヒンジ部28、28を記録機構部12に取り付ける。そして、図30に示すようにスキャナ部14を記録機構部12に対して閉じた姿勢とする。この際、位置決め部78の突起部78aは長穴80内に受け入れられる。そして、フレーム部材70の上面と段差部78bとが当接する。これにより、スキャナ部14の記録機構部12に対する装置高さ方向の位置が段差部78bにより規定される。
そして、突起部78aが長穴80内に受け入れられた状態で、スキャナ部14を記録機構部12に対して装置奥行き方向背面側に押圧すると、突起部78aと長穴80内の装置背面側の壁面とが接触し、記録機構部12に対するスキャナ部14の装置奥行き方向における位置が規定される。
これにより、スキャナ部14は記録機構部12に対して装置奥行き方向及び装置高さ方向への位置決めがなされる。そして、この状態においてヒンジ部28のヒンジ軸受穴28aは装置幅方向に延びている状態となっている。したがって、ヒンジ軸30は装置幅方向においてヒンジ軸受穴28a内の範囲で装置幅方向に変位可能である。すなわち、スキャナ部14は記録機構部12に対して装置幅方向に変位可能である。
次に、衝立部36をスキャナ部14に接続する。具体的には、図14に示すように第1リンク部38に接続されている第1取付部材43を第2取付部材44に取付部材固定ねじ45で接続する。衝立部36は図14及び図15に示すようにリンク接続部40aにおいて接続軸46が長穴54に受け入れられている構成である。そして、スキャナ部14が記録機構部12に対して閉じた姿勢では、衝立部36も閉じた状態であり、長穴54は装置幅方向に延びている状態となっている。
したがって、衝立部36が閉じた状態において、第1リンク部38は第2リンク部40、ひいては記録機構部12に対して装置幅方向へのスライド移動が可能となっている。
そして、図4に示すようにスキャナ部14の固定部33a、33bと記録機構部12のスキャナ固定部12a、12b(図28参照)とを接続する。ここで、スキャナ固定ねじ34を固定部33a、33bを介してスキャナ固定部12a、12bに締めていくと、スキャナ固定ねじ34の締め付けに伴って、スキャナ部14は記録機構部12に対して装置幅方向左側に移動する。そして、固定部33a、33bとスキャナ固定部12a、12bとがスキャナ固定ねじ34により締結されると、スキャナ部14は装置幅方向において記録機構部12に対して位置決めされる。そして、スキャナ部14は、記録機構部12に対して閉じた状態で固定される。
すなわち、本実施例においてスキャナ部14は記録機構部12に対して閉じた状態となると、装置奥行き方向及び装置高さ方向の位置決めがなされ、固定部33a、33bとスキャナ固定部12a、12bとを装置幅方向右側方からねじ締めを行って接続することにより装置幅方向の位置決めがなされる。
<<<実施例の変更例>>>
(1)本実施例において第2リンク部40に設けた第2フック58は鉤状の形状に構成したが、この構成に代えて、図31及び図32に示すように柱状のボス部82としてもよい。このように構成しても、図31に示すように第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度αとなった際、ボス部82は第1リンク部38の底部38aと接触し、スキャナ部14が記録機構部12に対して開いた状態を維持することを規制し、図32に示すように第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βとなった際、ボス部82は穴部52に受け入れられる。
(2)本実施例において、第1リンク部38に接続軸46を設け、第2リンク部40のリンク接続部40aに長穴54を設ける構成としたが、この構成に代えて、第1リンク部38に長穴54を設け、リンク接続部40aに接続軸46を設ける構成としてもよい。
(3)本実施例において、位置決め部78をスキャナ部14に設け、長穴80をフレーム部材70に設ける構成としたが、この構成に代えて、位置決め部78をフレーム部材70に設け、長穴80をスキャナ部14に設ける構成としてもよい。
(1)本実施例において第2リンク部40に設けた第2フック58は鉤状の形状に構成したが、この構成に代えて、図31及び図32に示すように柱状のボス部82としてもよい。このように構成しても、図31に示すように第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度αとなった際、ボス部82は第1リンク部38の底部38aと接触し、スキャナ部14が記録機構部12に対して開いた状態を維持することを規制し、図32に示すように第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βとなった際、ボス部82は穴部52に受け入れられる。
(2)本実施例において、第1リンク部38に接続軸46を設け、第2リンク部40のリンク接続部40aに長穴54を設ける構成としたが、この構成に代えて、第1リンク部38に長穴54を設け、リンク接続部40aに接続軸46を設ける構成としてもよい。
(3)本実施例において、位置決め部78をスキャナ部14に設け、長穴80をフレーム部材70に設ける構成としたが、この構成に代えて、位置決め部78をフレーム部材70に設け、長穴80をスキャナ部14に設ける構成としてもよい。
(4)本実施例においてスキャナ部14は記録機構部12に対して装置幅方向右側端部を自由端として回動する構成としたが、この構成に代えて、装置幅方向左側端部を自由端として回動する構成としてもよく、装置奥行き方向前面側あるいは背面側を自由端として回動する構成としてもよい。
(5)本実施例においてスキャナ部14を開いた状態に維持する衝立部36とスキャナ部14と装置幅方向右側面で接続する構成としたが、この構成に代えて装置奥行き方向前面側あるいは背面側で接続する構成としてもよい。
(6)本実施例において、スキャナ部14を記録機構部12から取り外した状態において、衝立部36は記録機構部12側に接続された状態としたが、この構成に代えて、衝立部36をスキャナ部14側に接続した状態でスキャナ部14を記録機構部12から取り外す構成としてもよい。
(7)本実施例において、第1ロック機構66は衝立部36においてリンク接続部40aの接続軸46に対して第2ロック機構67よりも離れた位置に設ける構成としたが、この構成に代えて、第1ロック機構66を接続軸46に対して第2ロック機構67よりも近い位置に設ける構成としてもよい。すなわち、第2ロック機構67を接続軸46に対して第1ロック機構66よりも離れた位置に配置してもよい。
(8)本実施例において緩衝部材72A、72Bはスポンジ部材として構成したが、この構成に代えて、緩衝部材72A、72Bをばね部材等で構成してもよい。
(9)本実施例において「開閉部」をスキャナ部14として構成したが、この構成に代えて、「開閉部」をカバー部として構成してもよい。
(10)本実施例において、第1リンク部38の穴部50は、図25に示すように第2リンク部40の延びる方向において解除規制手段68の凸部68bに対して余裕のあるサイズに形成されている。しかしながらこの構成に代えて、第2リンク部40の延びる方向における穴部50のサイズを、第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βとなり、第1フック56が係止穴48の縁部48aと係合可能な状態となった後に、穴部50に凸部68bがピンポイントで入り込むサイズとしてもよい。また、第2リンク部40の延びる方向における穴部50の位置は、第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βとなり、第1フック56の少なくとも一部が係止穴48の縁部48aと係合可能な状態となった後に、穴部50に凸部68bが入り込むように他端部38c寄りの位置に設けることが望ましい。
(11)本実施例において、図4に示すようにスキャナ固定部12a(図28参照)と固定部33aとの固定を2本のスキャナ固定ねじ34で行うように構成したが、この構成に代えて、スキャナ固定部12aと固定部33aとの固定を1本のスキャナ固定ねじ34で行うように構成してもよい。
(5)本実施例においてスキャナ部14を開いた状態に維持する衝立部36とスキャナ部14と装置幅方向右側面で接続する構成としたが、この構成に代えて装置奥行き方向前面側あるいは背面側で接続する構成としてもよい。
(6)本実施例において、スキャナ部14を記録機構部12から取り外した状態において、衝立部36は記録機構部12側に接続された状態としたが、この構成に代えて、衝立部36をスキャナ部14側に接続した状態でスキャナ部14を記録機構部12から取り外す構成としてもよい。
(7)本実施例において、第1ロック機構66は衝立部36においてリンク接続部40aの接続軸46に対して第2ロック機構67よりも離れた位置に設ける構成としたが、この構成に代えて、第1ロック機構66を接続軸46に対して第2ロック機構67よりも近い位置に設ける構成としてもよい。すなわち、第2ロック機構67を接続軸46に対して第1ロック機構66よりも離れた位置に配置してもよい。
(8)本実施例において緩衝部材72A、72Bはスポンジ部材として構成したが、この構成に代えて、緩衝部材72A、72Bをばね部材等で構成してもよい。
(9)本実施例において「開閉部」をスキャナ部14として構成したが、この構成に代えて、「開閉部」をカバー部として構成してもよい。
(10)本実施例において、第1リンク部38の穴部50は、図25に示すように第2リンク部40の延びる方向において解除規制手段68の凸部68bに対して余裕のあるサイズに形成されている。しかしながらこの構成に代えて、第2リンク部40の延びる方向における穴部50のサイズを、第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βとなり、第1フック56が係止穴48の縁部48aと係合可能な状態となった後に、穴部50に凸部68bがピンポイントで入り込むサイズとしてもよい。また、第2リンク部40の延びる方向における穴部50の位置は、第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βとなり、第1フック56の少なくとも一部が係止穴48の縁部48aと係合可能な状態となった後に、穴部50に凸部68bが入り込むように他端部38c寄りの位置に設けることが望ましい。
(11)本実施例において、図4に示すようにスキャナ固定部12a(図28参照)と固定部33aとの固定を2本のスキャナ固定ねじ34で行うように構成したが、この構成に代えて、スキャナ固定部12aと固定部33aとの固定を1本のスキャナ固定ねじ34で行うように構成してもよい。
上記説明をまとめると、プリンター10は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッド25を備える記録機構部12と、記録機構部12の上部において記録機構部12に対し回動可能に連結され、回動することにより記録機構部12の上部を開閉するスキャナ部14と、スキャナ部14の開いた状態を維持する衝立部36とを備えている。衝立部36は、スキャナ部14に対し回動可能に接続される第1リンク部38と、第1リンク部38に対し回動可能に接続されるとともに記録機構部12に対し回動可能に接続される第2リンク部40と、第1リンク部38と第2リンク部40とが相対的に開き角度βを成す状態で第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止め、スキャナ部14の開いた状態を維持する第1ロック機構66と、第1リンク部38と第2リンク部40とが相対的に開き角度βより小さい開き角度αを成す状態でスキャナ部14が開く方向の第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止め、スキャナ部14を開いた状態に維持させない第2ロック機構67とを備えている。
上記構成によれば、第1ロック機構66により、スキャナ部14の開状態が維持される。そして第1ロック機構66によるスキャナ部14のロックが行われる前に、スキャナ部14が開く方向の第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止め、スキャナ部14を開いた状態に維持させない第2ロック機構67を有している。従ってスキャナ部14を開閉する作業者が、スキャナ部14が不完全オープン状態であるにも拘らずオープン状態であると誤認することが回避できる。
衝立部36において開き角度βは、第1リンク部38と第2リンク部40とが直線状を成す角度である。この構成によれば、スキャナ部14が衝立部36に与える荷重が、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を招き難く、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を効果的に止めることができる。
またプリンター10において、第1リンク部38と第2リンク部40とが開き角度βを成す方向に衝立部36を付勢する付勢手段41を備えている。この構成によれば、当該付勢手段41がスキャナ部14を開く作業をサポートし、より小さい力でスキャナ部14を開くことができる。
付勢手段41は、衝立部36と記録機構部12との間で引っ張り力を発揮する引っ張りばねである。この構成によれば、スキャナ部14を閉じた際に、付勢手段41として例えばねじりバネを用いる場合のように開き方向の付勢力が作用しにくく、スキャナ部14を閉じた状態を適切に維持できる。
第2リンク部40は、第1リンク部38との接続部であるリンク接続部40aからスキャナ部14側に延設される延設部40bを有し、第2ロック機構67は、延設部40bにおいて第1リンク部38に向かって突出する第2フック58を有し、第2フック58が第1リンク部38に当接することにより、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動が止まる構成である。
この構成によれば、第2ロック機構67は、第2リンク部40に設けられた第2フック58が第1リンク部38の底部38aに当接することにより、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動が止まる構成であるので、第2ロック機構67を、構造簡単にして低コストに構成できる。
リンク接続部40aは、第1リンク部38及び第2リンク部40のいずれか一方に設けられる接続軸46、および他方に設けられる、接続軸46が遊挿される長穴54と、を備えて構成され、第1リンク部38には、第2フック58が入り込む穴部52が形成され、第2フック58が第1リンク部38の底部38aに当接した状態から、第1リンク部38が第2リンク部40に対してスライドすることで、第2フック58が穴部52に入り込む構成である。
第2フック58はフック状を成し、第2フック58が穴部52に入り込んで穴部52の縁部52aに係止することにより、第2ロック機構67が、第1ロック機構66とともに、第1リンク部38と第2リンク部40とが相対的に開き角度βを成す状態で第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める。
上記構成によれば、第2ロック機構67が、第1ロック機構66とともに、第1リンク部38と第2リンク部40とが相対的に開き角度βを成す状態で第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止めるので、より一層強固に、スキャナ部14を開いた状態に維持することができる。
衝立部36において第1リンク部38と第2リンク部40との接続部位、すなわちリンク接続部40aからスキャナ部14に向かって、第2ロック機構67、第1ロック機構66、の順に設けられている。この構成によれば、即ち第2フック58がリンク接続部40aにより近い位置に設けられているので、第2フック58の大型化を抑制できる。
第1ロック機構66は、スキャナ部14が開かれる過程において第1リンク部38と第2リンク部40とが相対的に開き角度βを成した状態でスキャナ部14が更に開かれた後、閉じられることで第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める構成である。
スキャナ部14は、原稿を読み取る読み取り機構部14bと、読み取り機構部14bに原稿を自動給送する給送機構部14cとを備えて成る。
さらに上記説明をまとめると、プリンター10は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッド25を備える記録機構部12と、記録機構部12の上部において記録機構部12に対し回動可能に連結され、回動することにより記録機構部12の上部を開閉するスキャナ部14と、スキャナ部14の開いた状態を維持する衝立部36とを備えている。衝立部36は、スキャナ部14に対し回動可能に接続される第1リンク部38と、第1リンク部38に対し回動可能に接続されるとともに記録機構部12に対し回動可能に接続される第2リンク部40と、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止め、スキャナ部14の開いた状態を維持する第1ロック機構66と、第1ロック機構66によるロックの解除を規制する解除規制手段68とを備えている。
上記構成によれば、第1リンク部38と第2リンク部40とを備えて成る衝立部36は、第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止め、スキャナ部14の開いた状態を維持する第1ロック機構66と、第1ロック機構66によるロックの解除を規制する解除規制手段68と、を備えるので、第1リンク部38と第2リンク部40とがロックされてスキャナ部14が開いている状態を確実に維持することができ、スキャナ部14の意図しない閉塞を防止することができる。
解除規制手段68は、スキャナ部14が開く方向に回動する際に第1ロック機構66によるロックの解除を規制する。
第2リンク部40は、第1リンク部38との接続部であるリンク接続部40aからスキャナ部14側に延設される延設部40bを有し、第1ロック機構66は、第2リンク部40の延設部40bに設けられた、第1リンク部38に向かって突出する第1フック56と、第1リンク部38に設けられた、第1フック56が係止する係止穴48とを備えている。第1フック56が係止穴48に入り込んだ状態で第2リンク部40が第1リンク部38に対して相対的にスライドすることにより、第1フック56が係止穴48の縁部48aに係止して第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動が止まる構成であり、解除規制手段68は、第2リンク部40の延設部40bに設けられた、第1リンク部38に対して進退可能な凸部68bと、第1リンク部38に設けられた、凸部68bが遊挿される穴部50と、を備え、第2リンク部40と第1リンク部38とが相対的にスライドする際に穴部50において凸部68bが変位可能な量が、係止穴48において第1フック56が変位可能な量より少ない。
上記構成によれば、解除規制手段68が、第2リンク部40に設けられる凸部68bと第1リンク部38に設けられる穴部50とを備え、第1フック56の係止穴48でのスライド量と、凸部68bの穴部50でのスライド量との関係を利用して、第1ロック機構66によるロックの解除を規制する構成であるので、解除規制手段68を構造簡単にして低コストに構成できる。
加えて、凸部68bは穴部50に遊挿され、即ち凸部68bに対して穴部50が余裕をもって形成されているので、凸部68bが穴部50に容易に入り込むことができ、その結果より確実に、第1ロック機構66のロック解除を規制することができる。
凸部68bが、穴部50に対し付勢されている。この構成によれば、凸部68bが穴部50に対し付勢されており、即ち第1ロック機構66のロック解除を規制する方向に付勢されているので、操作性容易に、第1ロック機構66のロック解除を規制することができる。
解除規制手段68は凸部68bを穴部50から退避させる操作部68cを備えている。この構成によれば、凸部68bを穴部50から容易に退避させることができ、即ち第1ロック機構66のロック解除を規制した状態を操作性容易に解消させることができる。
解除規制手段68において凸部68bと操作部68cは、板ばねにより一体的に構成され、板ばねの弾性により、凸部68bが穴部50に対し付勢されている。この構成によれば、解除規制手段68を、より一層構造簡単にして低コストに構成できる。
衝立部36は板ばねの変形量を規制する変形規制部62を備えている。この構成によれば、板ばねの過剰な変形を防止して板ばねの弾性を長期的に維持できる。
第1ロック機構66が第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める際に第1リンク部38と第2リンク部40とが成す開き角度βより小さい開き角度αで、スキャナ部14が開く方向の第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止めてスキャナ部14を開いた状態に維持させない第2ロック機構67を備え、衝立部36において第1リンク部38と第2リンク部40との接続部位であるリンク接続部40aからスキャナ部14に向かって、第2ロック機構67、解除規制手段68、第1ロック機構66、の順に設けられている。
上記構成によれば、第1ロック機構66によるスキャナ部14のロックが行われる前に、スキャナ部14が開く方向の第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止め、スキャナ部14を開いた状態に維持させない第2ロック機構67を有している。従ってスキャナ部14を開閉する作業者が不完全オープン状態(第1ロック機構66によりスキャナ部14のロックが行われない状態でスキャナ部14が開いた状態)のままスキャナ部14を放置することを回避でき、スキャナ部14の開状態を適切に保持することができる。
そして衝立部36において第1リンク部38と第2リンク部40との接続部位であるリンク接続部40aからスキャナ部14に向かって、第2ロック機構67、解除規制手段68、第1ロック機構66、の順に設けられており、即ち第1ロック機構66の観点では、リンク接続部40aから最も遠い部位で第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止めるので、小さい力で確実に第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止めることができる。その結果第1ロック機構66の変形や破損を抑制できる。
また、第2ロック機構67の観点では、リンク接続部40aに比較的近い位置に設けられているので、例えば第2フック58によって第1リンク部38と第2リンク部40との相対的な回動を止める構成の場合にあっては第2フック58の大型化を抑制でき、即ち第2ロック機構67の大型化を抑制できる。
さらに、上記説明をまとめると、プリンター10は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッド25を備える記録機構部12と、記録機構部12の上部において記録機構部12に対し回動可能に連結され、回動することにより記録機構部12の上部を開閉するスキャナ部14と、スキャナ部14の開いた状態を維持する衝立部36と、衝立部36の一端側をスキャナ部14に接続する第1接続部37と、衝立部36の他端側を記録機構部12に接続する第2接続部74と、を備え、第1接続部37及び第2接続部74の少なくともいずれかが、スキャナ部14が閉じた状態で装置側方に露呈する。
上記構成によれば、衝立部36の一端側をスキャナ部14に接続する第1接続部37と、衝立部36の他端側を記録機構部12に接続する第2接続部74とを備えている。第1接続部37及び第2接続部74の少なくともいずれかが、スキャナ部14が閉じた状態で装置側方に露呈するので、スキャナ部14を開かずに閉じた状態のままで、衝立部36とスキャナ部14との接続、或いは衝立部36と記録機構部12との接続を解除することができる。これにより、作業性容易にスキャナ部14を記録機構部12から取り外すことができる。
プリンター10において、少なくとも第1接続部37が、スキャナ部14が閉じた状態で装置側方に露呈する。この構成によれば、第1接続部37の接続を解除すると、衝立部36は記録機構部12の側にのみ連結された状態となる。これにより、スキャナ部14を記録機構部12から取り外す際に衝立部36がスキャナ部14に付随せず、作業性容易にスキャナ部14を記録機構部12から取り外すことができる。
プリンター10において、スキャナ部14を記録機構部12に固定してスキャナ部を閉じた状態に保持する固定部33a、33bが、スキャナ部14が閉じた状態で装置側方に露呈するスキャナ固定ねじ34によってスキャナ部14を記録機構部12に固定し、或いは固定を解除可能に構成されている。
上記構成によれば、スキャナ部14を記録機構部12に固定してスキャナ部14を閉じた状態に保持する固定部33a、33bが、スキャナ部14が閉じた状態で装置側方に露呈するスキャナ固定ねじ34によってスキャナ部14を記録機構部12に固定し、或いは固定を解除可能に構成されているので、スキャナ部14と記録機構部12との固定及び固定解除を、作業性容易に行うことができる。
プリンター10において、スキャナ部14と記録機構部12とを回動可能に連結するヒンジ部28は、スキャナ部14及び記録機構部12のいずれかの一方側に設けられるヒンジ軸30と、他方側に設けられる、ヒンジ軸30を受け入れるヒンジ軸受穴28aと、を備えて成り、ヒンジ軸受穴28aは、スキャナ固定ねじ34の締結によりスキャナ部14が記録機構部12に対し移動する方向である装置幅方向に延設されている。
上記構成によれば、ヒンジ軸受穴28aは、スキャナ固定ねじ34の締結によりスキャナ部14が記録機構部12に対し移動する方向である装置幅方向に延設されている(長穴状である)ので、温度変化に伴う膨張の度合いがスキャナ部14と記録機構部12とで異なっても、ヒンジ軸受穴28aによってその膨張の差を吸収することができる。即ち、第2接続部74が、スキャナ部14の膨張を許容することができ、その結果スキャナ部14或いは記録機構部12の変形を回避或いは抑制できる。
衝立部36は、第1接続部37によってスキャナ部14に対し回動可能に接続される第1リンク部38と、第1リンク部38に対し回動可能に接続されるとともに第2接続部74によって記録機構部12に対し回動可能に接続される第2リンク部40とを備えている。第1リンク部38と第2リンク部40とを接続するリンク接続部40aは、第1リンク部38及び第2リンク部40のいずれか一方に設けられる接続軸46、および他方に設けられる、接続軸46が遊挿される長穴54とを備えて構成されている。長穴54は、スキャナ部14が閉じた状態において、スキャナ固定ねじ34の締結によりスキャナ部14が記録機構部12に対し移動する方向である装置幅方向に延設された長穴である。
上記構成によれば、長穴54は、スキャナ部14が閉じた状態において、スキャナ固定ねじ34の締結によりスキャナ部が記録機構部12に対し移動する方である装置幅方向に延設された長穴であるので、温度変化に伴う膨張の度合いがスキャナ部14と記録機構部12とで異なっても、長穴54によってその膨張の差を吸収することができる。即ち、リンク接続部40aが、スキャナ部14の膨張を許容することができ、その結果衝立部36、スキャナ部14、記録機構部12、のこれらの変形を回避或いは抑制できる。
第1接続部37は、衝立部36の一端側に設けられた回動軸42と、回動軸42を回動可能に支持する第1取付部材43と、スキャナ部14に設けられた第2取付部材44とを備えている。第2取付部材44に対して第1取付部材43を固定する、スキャナ部14が閉じた状態で装置側方に露呈する取付部材固定ねじ45によって、第1接続部37の接続及び接続解除が可能に構成されている。
上記構成によれば、スキャナ部14が閉じた状態で装置側方に露呈する取付部材固定ねじ45により、第1接続部37の接続及び接続解除が可能に構成されているので、より一層作業性容易に、第1接続部37の接続及び接続解除を行うことができる。
第1接続部37及び第2接続部74は、装置の外観を構成するカバー部材26の内側に設けられている。この構成によれば、カバー部材26により、非メンテナンス時における第1接続部37及び第2接続部74の露呈を避け、装置の美観を確保することができる。
また、本実施形態では本発明に係る衝立部36を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10…プリンター、12…記録機構部、12a、12b…スキャナ固定部、14…スキャナ部、14a…原稿台、14b…読み取り機構部、14c…給送機構部、14d…原稿セット部、14e…原稿排出トレイ、16A、16B…インク収容体格納部、18…媒体収容部、20…排出口、22…排出トレイ、24…キャリッジ、25…記録ヘッド、26…カバー部材、28…ヒンジ部、28a…ヒンジ軸受穴、28b、68a…取り付け部、30…ヒンジ軸、32…ヒンジ固定ねじ、33a、33b…:固定部、34…スキャナ固定ねじ、36…衝立部、37…第1接続部、38…第1リンク部、38a…底部、38b…一端部、38c、40c…他端部、40…第2リンク部、40a…リンク接続部、40b…延設部、41…付勢手段、42、64…回動軸、43…第1取付部材、44…第2取付部材、45…取付部材固定ねじ、46…接続軸、48…係止穴、48a、52a…縁部、50、52…穴部、50a…縁、54、80…長穴、56…第1フック、56a…誘い部、58…第2フック、58a…第1誘い部、58b…第2誘い部、60…スリット、62…変形規制部、66…第1ロック機構、67…第2ロック機構、68…解除規制手段、68b…凸部、68c…操作部、70…フレーム部材、72、72A、72B…緩衝部材、74…第2接続部、76…第3取付部材、78…位置決め部、78a…突起部、78b…段差部、82…ボス部、α、β…開き角度
Claims (9)
- 被記録媒体に記録を行う記録手段を備える記録機構部と、
前記記録機構部の上部において前記記録機構部に対し回動可能に連結され、回動することにより前記記録機構部の上部を開閉する開閉部と、
前記開閉部の開いた状態を維持する衝立部と、を備え、
前記衝立部は、前記開閉部に対し回動可能に接続される第1リンク部と、前記第1リンク部に対し回動可能に接続されるとともに前記記録機構部に対し回動可能に接続される第2リンク部と、
前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止め、前記開閉部の開いた状態を維持するロック機構と、
前記ロック機構によるロックの解除を規制する解除規制手段と、を備える、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記解除規制手段は、前記開閉部が開く方向に回動する際に前記ロック機構によるロックの解除を規制する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記第2リンク部は、前記第1リンク部との接続部から前記開閉部側に延設される延設部を有し、
前記ロック機構は、前記第2リンク部の前記延設部に設けられた、前記第1リンク部に向かって突出するフックと、
前記第1リンク部に設けられた、前記フックが係止する係止穴と、を備え、前記フックが前記係止穴に入り込んだ状態で前記第2リンク部が前記第1リンク部に対して相対的にスライドすることにより、前記フックが前記係止穴に係止して前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動が止まる構成であり、
前記解除規制手段は、前記第2リンク部の前記延設部に設けられた、前記第1リンク部に対して進退可能な凸部と、
前記第1リンク部に設けられた、前記凸部が遊挿される穴部と、を備え、
前記第2リンク部と前記第1リンク部とが相対的にスライドする際に前記穴部において前記凸部が変位可能な量が、前記係止穴において前記フックが変位可能な量より少ない、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項3に記載の記録装置において、前記凸部が、前記穴部に対し付勢されている、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項4に記載の記録装置において、前記凸部を前記穴部から退避させる操作部を備える、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項5に記載の記録装置において、前記凸部と前記操作部は、板ばねにより一体的に構成され、
前記板ばねの弾性により、前記凸部が前記穴部に対し付勢されている、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項6に記載の記録装置において、前記板ばねの変形量を規制する変形規制部を備える、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記ロック機構が前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止める際に前記第1リンク部と前記第2リンク部とが成す角度より小さい角度で、前記開閉部が開く方向の前記第1リンク部と前記第2リンク部との相対的な回動を止めて前記開閉部を開いた状態に維持させない回動規制手段を備え、
前記衝立部において前記第1リンク部と前記第2リンク部との接続部位から前記開閉部に向かって、前記回動規制手段、前記解除規制手段、前記ロック機構、の順に設けられている、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の記録装置において、前記開閉部は、原稿を読み取る読み取り機構部と、前記読み取り機構部に原稿を自動給送する給送機構部とを備えて成る、
ことを特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016000667A JP2017121716A (ja) | 2016-01-05 | 2016-01-05 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016000667A JP2017121716A (ja) | 2016-01-05 | 2016-01-05 | 記録装置 |
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JP2017121716A true JP2017121716A (ja) | 2017-07-13 |
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ID=59306078
Family Applications (1)
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JP2016000667A Pending JP2017121716A (ja) | 2016-01-05 | 2016-01-05 | 記録装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017121716A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113858834A (zh) * | 2020-06-30 | 2021-12-31 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2016
- 2016-01-05 JP JP2016000667A patent/JP2017121716A/ja active Pending
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