JP2017121693A - ブームを備えた走行装置及びブームロック方法 - Google Patents

ブームを備えた走行装置及びブームロック方法 Download PDF

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Yoshiaki Kikuchi
吉晃 菊池
雅俊 友政
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雅俊 友政
米田 和久
Kazuhisa Yoneda
和久 米田
高 京介
Kyosuke Ko
京介 高
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Abstract

【課題】走行装置のブームのロックを確実かつスムーズに行う。【解決手段】走行部、これに搭載されて上下に昇降する成分を含むように移動するブーム、これに取付られたロック部材、走行部に取付られロック部材とロックするフックを備える構成で、ロック部材をブーム移動方向でロック部材とフックのロック基準位置のブーム移動方向平行位置まで移動させ、通過させ、ブーム移動方向平行位置から離間したロック前位置に到達するよう移動させる手段、ロック部材がロック前位置に到達したら、ロック部材を停止させ、ブーム移動方向に対し交差する方向で、予め基準位置のブーム移動方向交差位置から退避させたフックをブーム移動方向交差位置へ移動させる手段、フックがブーム移動方向交差位置に移動した後、ロック部材をブーム移動方向でロック前位置からブーム移動方向平行位置まで移動させる手段を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、ブームを備えた走行装置に関し、特に、上下に昇降するブームを備えた走行装置及びブームロック方法に関する。
上下に昇降するブームを備えた走行装置としては、建物内および建物周辺や所定の敷地内の状況を監視する監視用ロボット、危険地域において活動する探索ロボットなどがあり(例えば、特許文献1参照)、またブームの先端に作業具が取り付けられた自走式建設機械がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−111595号公報 特開2002−220850号公報
上下に昇降するブームを備えた走行装置において、ブームに対するロック動作及びロック解除動作は確実かつスムーズに行うことが望ましく、また走行中は走行時の振動による影響を軽減するために、ブームを走行装置の本体に確実にロックしておくことが望ましい。
本発明の目的は、ロック動作を確実かつスムーズに行うことができる、ブームを備えた走行装置及びブームロック方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ロック解除動作を確実かつスムーズに行うことができる、ブームを備えた走行装置及びブームロック方法を提供することにある。
また本発明の他の目的は、走行中に、ブームを走行装置の本体に確実にロックしておくことができる走行装置及びブームロック方法を提供することにある。
本発明によれば、
走行部と、該走行部に搭載された、上下に昇降する成分を含むように移動するブームとを備えた走行装置において、
前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、
前記ブームと前記走行部の他方に取付られ、前記ロック部材に掛けられるフックと、
前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックを、ブーム移動方向において、前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置のブーム移動方向平行位置に向かって移動させ、それを通過して前記ブーム移動方向平行位置から離間したロック前位置に到達するように、移動させる第1の制御手段と、
前記ロック部材又は前記フックが前記ロック前位置に到達したならば、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックを停止させ、それから、ブーム移動方向に対して交差する方向において、予め前記ロック基準位置のブーム移動方向交差位置から退避させておいた前記フックを前記ブーム移動方向交差位置へ移動させる第2の制御手段と、
前記フックが前記第2の制御手段により前記ブーム移動方向交差位置に移動した後に、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックをブーム移動方向において前記ロック前位置から前記ブーム移動方向平行位置まで移動させる第3の制御手段と、
を備えることを特徴とする走行装置が提供される。
また、本発明によれば、
走行部と、該走行部に搭載された、上下に昇降する成分を含むように移動するブームとを備えた走行装置において、
前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、
前記ブームと前記走行部の他方に取付られ、前記ロック部材に掛けられるフックと、
前記ロック部材と前記フックとが前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置でロックされた状態から、前記ロックと前記フックが干渉する方向に前記ロック部材又は前記フックを所定幅移動させる制御手段と、
を備えることを特徴とする走行装置が提供される。
更に、本発明によれば、 走行部と、該走行部に搭載された、上下に昇降する成分を含むように移動するブームとを備えた走行装置において、
前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、
前記ブームと前記走行部の他方に取付られ、前記ロック部材に掛けられるフックと、
前記ロック部材と前記フックとがロックした状態から、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックをブーム移動方向において前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置のブーム移動方向平行位置から、前記ロック部材と前記フックとの干渉方向に対して逆方向に移動させる第1の制御手段と、
前記第1の制御手段の動作後に、前記フックを、ブーム移動方向に対して交差する方向において、ロック前記基準位置のブーム移動方向交差位置から移動して退避させる第2の制御手段と、
前記フックが退避したならば、前記ブームに取付けられた前記ロック部材又は前記フックが、第1の制御手段による移動後の位置から離れて、前記ブーム移動方向平行位置を通過して更に前記ブーム移動方向平行位置から離れるように前記ブームを移動させる第3の制御手段と、
を備えることを特徴とする走行装置が提供される。
更に、本発明によれば、
走行部と、該走行部に搭載され且つ上下に昇降する成分を含むように移動するブームと、前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、前記ブームと前記走行部の他方に取付られ且つ前記ロック部材に掛けられるフックと、を備える走行装置におけるブームロック方法において、
前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックを、ブーム移動方向において、前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置のブーム移動方向平行位置に向かって移動させ、それを通過して前記ブーム移動方向平行位置から離間したロック前位置に到達するように、移動させる第1の制御ステップと、
前記ロック部材又は前記フックが前記ロック前位置に到達したならば、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックを停止させ、それから、ブーム移動方向に対して交差する方向において、予め前記ロック基準位置のブーム移動方向交差位置から退避させておいた前記フックを前記ブーム移動方向交差位置へ移動させる第2の制御ステップと、
前記フックが前記第2の制御手段により前記ブーム移動方向交差位置に移動した後に、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックをブーム移動方向において前記ロック前位置から前記ブーム移動方向平行位置まで移動させる第3の制御ステップと、
を有することを特徴とするブームロック方法が提供される。
更に、本発明によれば、
走行部と、該走行部に搭載され且つ上下に昇降する成分を含むように移動するブームと、前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、前記ブームと前記走行部の他方に取付られ且つ前記ロック部材に掛けられるフックと、を備える走行装置におけるブームロック方法において、
前記ロック部材と前記フックとが前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置でロックされた状態から、前記ロックと前記フックが干渉する方向に前記ロック部材又は前記フックを所定幅移動させる制御ステップを有することを特徴とするブームロック方法が提供される。
更に、本発明によれば、
走行部と、該走行部に搭載され且つ上下に昇降する成分を含むように移動するブームと、前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、前記ブームと前記走行部の他方に取付られ且つ前記ロック部材に掛けられるフックと、を備える走行装置におけるブームロック方法において、
前記ロック部材と前記フックとがロックした状態から、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックをブーム移動方向において前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置のブーム移動方向平行位置から、前記ロック部材と前記フックとの干渉方向に対して逆方向に移動させる第1の制御ステップと、
前記第1の制御ステップの後に、前記フックを、ブーム移動方向に対して交差する方向において、ロック前記基準位置のブーム移動方向交差位置から移動して退避させる第2の制御ステップと、
前記フックが退避したならば、前記ブームに取付けられた前記ロック部材又は前記フックが、第1の制御手段による移動後の位置から離れて、前記ブーム移動方向平行位置を通過して更に前記ブーム移動方向平行位置から離れるように前記ブームを移動させる第3の制御ステップと、
を有することを特徴とするブームロック方法が提供される。
本発明の第1の実施形態による、先端に撮像装置を搭載した自走ロボットの構成を示す側面図である。 図1の自走ロボットの外装を除いた側面図である。 図1の自走ロボットの外装を除いた斜視図である。 図4はブームの下降状態を示す一部側面図である。 本発明の第1の実施形態において、ロック部材となるピンと、フックとのソレノイドを用いたロック動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態において、ピンの下降時のフックとのロック動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態において、ピンを精度よく、ロック基準位置に幅dを加えた位置に停止させるための制御を示す特性図である。 本発明の第2の実施形態において、自走ロボットが走行する場合の、ピンとフックとのロック動作を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態において、ピンの上昇時のフックとのロック解除動作を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態において、シリンダーを伸ばす範囲に基づいてソレノイドを制御するための構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態の構成を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態の構成と、ロック時の動作を示す図である。 発明の第5の実施形態の構成と、ロック解除時の動作を示す図である。 発明の第5の実施形態の構成と、走行時の状態を示す図である。 発明の第6−1の実施形態の第1の構成を示す図である。 発明の第6−2の実施形態の第2の構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態におけるピン取付け機構を示す側面図である。 本発明の第7の実施形態におけるピン取付け機構の要部を示す平面図である。 本発明の第8の実施形態におけるピン取付け機構を示す側面図である。 本発明の第8の実施形態におけるピン取付け機構の要部を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
本発明は、走行部と、走行部に搭載された、上下に昇降するブームとを備えた走行装置であれば適用可能である。本発明が好適に適用される走行装置の例としては、ブームの先端に、カメラ、レーザーや超音波を用いた距離測定装置、3次元レーザスキャナ等の精密機器を搭載した走行装置が挙げられる。
以下に説明する実施形態はブームの先端にカメラを搭載した自走ロボットについて説明する。なお、自走ロボットは、自律的に移動する自走型車両として捉えることもできる。本願において、ブームとは棒状の構造物をいうが、用途によってはアームと呼ばれる場合もある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による、先端に撮像装置を搭載した自走ロボットの構成を示す側面図である。図2は図1の自走ロボットの外装を除いた側面図である。図3は図1の自走ロボットの外装を除いた斜視図である。図1〜図3はブームの上昇状態を示している。図4はブームの下降状態を示す一部側面図である。
図1〜図3に示すように自走ロボット1は、走行部となる電動車台部10と、電動車台部10上に設けられた昇降機構部50とを備える。
電動車台部10は、車台本体11と、車台本体11の前後左右に設けられた前輪31及び後輪32とを備え、車台本体11の前端部上には距離検出部12が備わる。
昇降機構部50は、車台本体11に固定される台枠51(支持部51aと枢着部51bとを含む)と、台枠51の枢着部51bに設けられた揺動可能なブーム52(主枠52aと平衡部支持ロッド52bとを含む)と、ブームの先端に設けられた平衡部53とを備え、平衡部53には撮像部60とGPSアンテナ74とが備わる。ここで、平衡部53とは、ブーム52が揺動しても撮像部60及びGPSアンテナ74の正常な姿勢を保つ平衡装置である。支持部51aは下降したブーム52を支持する。撮像部60としてはドーム型カメラ、ボックス型カメラ、ハウジングカメラ、赤外線暗視カメラ、望遠カメラ等のカメラを用いることができる。ブーム52の先端に設けられた平衡部53付近に撮像部60を取り付けて、ブーム先端を上下方向に移動させることにより、カメラの視野角を広げることができる。
主枠52aの基端部は、台枠51の枢着部51bに回転可能に枢着された第1基端軸f11に固定されるとともに、主枠52aの先端部は平衡部53に第1先端軸f12を介して枢着されている。平衡部支持ロッド52bの基端部は、台枠51の枢着部51bに回転可能に枢着された第2基端軸f21に固定されるとともに、平衡部支持ロッド52bの先端部は平衡部53に第2先端軸f22を介して枢着されている。
車台本体11の前後左右にはバンパー17rが取付けられている。台枠51内にはブーム52を上下に移動させるための伸縮シリンダー52cが設けられる。伸縮シリンダー52cとしては、電動式、油圧式、あるいは空気圧式シリンダーを用いることができる。
伸縮シリンダー52cの先端部はアーム52dの一端に接続され、アーム52dの他の端部は主枠52aに接続される。伸縮シリンダー52cが縮むとアーム52dが引き寄せられ、アーム52dと第1基端軸f11と主枠52aとが上方に一体的に揺動し(図中E方向)、主枠52aが上方へ揺動すると、平衡部53を介して主枠52aの先端部と連結した平衡部支持ロッド52bが上方(図中E方向)へ持ち上げられる。
逆に伸縮シリンダー52cが伸びるとブーム52は図1の上昇状態から図4の下降状態へと移行する。図4において、伸縮シリンダー52cが縮む方向はA方向、伸びる方向はB方向として示され、ブーム52の上昇方向はa方向、下降方向はb方向として示されている。
ブーム52が上昇状態から図4に示すブーム52の下降状態へ移行する場合において、図5に示すように、平衡部支持ロッド52bに取り付けられた、ロック部材となるピン101が下降し(図5のb方向に下降)、図4に示すブーム52の下降状態となり、ピン101が停止した位置で、フック102がロックをかける方向(図5において左回転方向)に回転し、さらにピン101が上昇することでロック状態となる。フック102は、支持部51aに回動軸102aを中心として回動可能に取り付けられる。フック102のロック解除方向(図5において右回転の方向)への回転はソレノイド103の可動鉄芯(プランジャー)が伸びてフック102を押すことで行われる。逆に、ソレノイド103の可動鉄芯(プランジャー)が縮むとバネ104により押されることによりフック102がロックをかける方向(図5において左回転方向)に回転する。なお、右方向への回転及び左方向の回転における各回転角度におけるフック102の移動方向は、回転により描かれるフック102の軌跡により形成される円の接線方向に等しくなるが、フック102が完全に横を向いて回転角度が90度となっている状態以外の状態においては、この移動方向は、ブーム52が上下動する方向に対して、これを交差する方向(交差方向)を向いている。特に、ロック基準位置付近においては、交差方向はブームの上下動の方向に直交する。また、フック102は、必ずしも円弧運動をする必要がなく、図示していないが、交差方向に沿った平行運動をしてもよいし、円弧運動と平行運動を合成した運動をしてもよい。ここで、バネ104によりフック102を押すときには、ソレノイド103に流している電流を遮断する。可動鉄芯を伸ばす方法は、ピン101が図6(A)に示すロック基準位置に幅dを加えた位置にきたときに、図5に示すように、ピン101が圧力センサや機械的スイッチ等の位置検出センサ105に接し、位置検出センサ105からの検出信号によりソレノイド駆動部106を制御してソレノイド103に流れる電流が遮断されるようにすればよい。位置検出センサ105及びソレノイド103はロック動作における第2の制御手段となる。位置検出センサ105、ソレノイド103、及びバネ104はロック解除動作における第2の制御手段となる。ロック基準位置に幅dを加えた位置を検出する方法はかかる方法に限定されず、例えば、発光素子と受光素子とを備えたセンサを用い、発光素子と受光素子との間をピン101が遮ったときにロック基準位置に幅dを加えた位置にきたと判断する方法をとってもよい。
図6(A)、(B)に示すように、ピン101はロック基準位置よりも更に下方向(図中のb方向)に幅dだけ下げられる。そして図6(B)に示ように、フック102が回転した後に、ロック基準位置までピンを上昇させてロックされる。
ロック基準位置に幅dを加えた位置にピン101を停止させる制御、及びロック基準位置にピン101を停止させる制御は、シリンダー52cにより制御される。ロック基準位置、及びロック基準位置に幅dを加えた位置は位置調整(キャリブレーション)操作により決定される。なお、フック102の、ピン101と接する下面に圧力センサを設けて、ピン101がロック基準位置にきたときを圧力センサで検出して、圧力センサからの出力に基づいてシリンダー52cの縮める動作を停止してもよい。
位置調整操作は次のように行うことができる。シリンダー52cを微小に伸縮させて、ピン101とフック102とのロック位置を求め、そのロック位置をロック基準位置としてシリンダー52cに接続されたエンコーダで求める。シリンダー52cとエンコーダは第1の制御手段及び制御手段となる。そして、ロック基準位置に幅dを加えた位置となるようにシリンダー52cを伸ばして、ロック基準位置に幅dを加えた位置をエンコーダで求める。ロック基準位置に対応するエンコーダの出力値と、ロック基準位置に幅dを加えた位置に対応するエンコーダの出力値とをメモリに記憶する。
シリンダー52cを縮めてブーム52を上昇させたときのエンコーダの出力値を検出し、その出力値からロック基準位置に幅dを加えた位置に対応するエンコーダの出力値となるまでシリンダー52cを伸ばせば、ロック基準位置に幅dを加えた位置までピン101を下降させることができる。
ロック基準位置に幅dを加えた位置までピン101を下降させるときには、ピン101を精度よく短時間で、ロック基準位置に幅dを加えた位置に停止させるために、図7に示ように、シリンダー52cを伸ばす速度を切り替えて、ブーム52の下降速度を停止位置の前で減速することが望ましい。図7はブーム52の移動量と経過時間との関係を示す特性図であり、移動量がh(時刻tでの移動量)までは一定速度でブーム52を下降させ、移動量がhに達したときには下降速度を低下させ、ピンを停止させる位置までの移動量h1(時刻t1での移動量)までその下降速度でブーム52を下降させる。ブーム52の移動量はエンコーダの出力値の変化量を求めることで検知することができる。なお、ここでは2段階に下降速度を切り替えているが、下降速度を複数段階に切り替えればよく、3段階以上としてもよい。また、移動量hから移動量h1までは、徐々に下降速度を低下させるように制御してもよい。
本実施形態ではフック102を回転させることでフックをロック基準位置に移動させているが、ロック基準位置に移動可能であれば、フックは直線移動してもよい。
ピン101をロック基準位置よりも幅dだけ下げ、フック102を回転させた後に、ロック基準位置までピンを上昇させる操作により、フックとピンのマージンを確保することができ、寸法誤差等によるロック部材となるピンの干渉を回避し、ロック動作の信頼性を向上させることができる。そして、ロック部材となるピンをロック基準位置より余裕を持って移動させることでロック動作を確実かつスムーズにすることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、ロックするときに、ピン101をロック基準位置で停止させたが、自走ロボットが走行するときに、電動車台部10に対するブーム52の振動が生ずる場合がある。かかる場合に、撮像部60のカメラが振動してぶれが生ずる場合がある。
本実施形態では、ピン101をロックした後、自走ロボットの走行動作を行なう前に、ピン101をロック基準位置よりも上方に移動させるように制御する。本実施形態の自走ロボットの構成は第1の実施形態で説明した自走ロボットの構成と同じである。
図8に示ように、本実施形態では、ピン101をロック基準位置よりもオーバーラップ量α(所定幅)分さらに上昇させる(図8のa方向に上昇させる)。オーバーラップ量αの上昇は、メモリに記憶された、ロック基準位置に対応するエンコーダの出力値に基づいて、ピン101をロック基準位置よりもオーバーラップ量α分上昇させるように、シリンダー52cを縮めることで行うことができる。オーバーラップ量αは、フック102の材料の機械的強度、自走ロボットの走行動作における振動の大きさ等を考慮して適宜決定する。なお、フック102の、ピン101と接する下面に圧力センサを設けて、圧力センサにより一定値の圧力になったことを検知したときには、圧力センサからの出力に基づいてシリンダー52cの縮める動作を停止してもよい。
ロック部材をロック基準位置よりも上方に移動することにより、ピンがフックに食い込んだ状態とすることにより、ロックのかかりを強くし、走行時の振動による影響を低減させることができる。
本実施形態は第1の実施形態と組み合わせてもよいが、第1の実施形態とは別な動作でフック102とピン101をロックさせた後に、本実施形態の動作を実行してもよい。
(第3の実施形態)
本実施形態では、ピン101のロックを解除するときに、ピン101をロック基準位置よりもわずかに下方に移動させた後に、フックを回転させる。本実施形態の自走ロボットの構成は第1の実施形態で説明した自走ロボットの構成と同じである。
図9に示ように、ピン101のロックを解除するときに、ピン101をロック基準位置よりも幅dだけ下げ(図9のb方向に下降させる)、その後にフック102を逆に回転させる。幅dの下降は、メモリに記憶された、ロック基準位置とロック基準位置に幅dを加えた位置との差だけ、シリンダー52cを伸ばすことで行うことができる。その後、ソレノイド103の可動鉄芯を縮めるように制御して、バネ104によりフック102を逆に回転させることができる。但し、本実施形態におけるdは、一般には、第1の実施形態におけるdと異なっていてもよい。
本実施形態では、ソレノイド103の可動鉄芯を縮める前に、シリンダー52cを伸ばすように制御する。ソレノイド103の可動鉄芯を縮めるには、ソレノイド103に電流を流して、ソレノイド103の可動鉄芯を縮めればよいが、その方法は、ピン101がロック基準位置に幅dを加えた位置にきたときに、ピン101が圧力センサや機械的スイッチ等の位置検出センサ105に接し、位置検出センサ105からの検出信号によりソレノイド駆動部106を制御してソレノイド103に電流を流すようにすればよい。ロック基準位置に幅dを加えた位置を検出する方法はかかる方法に限定されず、例えば、発光素子と受光素子とを備えたセンサを用い、発光素子と受光素子との間をピン101が遮ったときにロック基準位置に幅dを加えた位置にきたと判断する方法をとってもよい。
本実施形態によれば、ロック解除の際に事前にロック基準位置よりも下方に動作させることにより、ピンとフックの干渉や擦れを回避し、ロック解除動作の信頼性を向上させることができる。ロック解除時にフックとピンとの隙間を確保することにより、フックとピンとの干渉を回避し、スムーズにロック解除動作を完了することができる。
なお第1の実施形態では、ソレノイド103の可動鉄芯を伸ばす前に、シリンダー52cを伸ばすように制御した。本実施形態の自走ロボットにおいて、第1、第3の実施形態の動作も行えるようにするには、ロックを行う動作なのか、ロックを解除する動作なのかを区別し、それによってソレノイド103の可動鉄芯を伸ばすか、縮めるかを判断することが求められる。
そのためには、シリンダー52cを伸ばす範囲を検出して、シリンダー52cを伸ばす範囲が、ピン101の移動の幅dか、又は幅d+オーバーラップ量αの制御範囲であれば、ソレノイド103に電流を流す制御を行い、ピン101の移動の幅dか、又は幅d+オーバーラップ量αを超える範囲であれば、ソレノイド103に流す電流を遮断する制御を行えばよい。かかる動作を実現するには図10に示ように、制御部108が、シリンダー52cを伸ばす範囲をシリンダー駆動部107から出力されるエンコーダの出力値に基づいて判断し、その判断に基づいてソレノイド駆動部106によってソレノイド103に電流を流す制御を行うか、ソレノイド103に流す電流を遮断する制御を行えばよい。
本実施形態ではフック102を逆回転させることでロック基準位置から移動させているが、ロック基準位置から移動可能であれば、直線移動でもよい。
本実施形態は適宜、第1又は/及び第2の実施形態と組み合わせてもよい。
(第4の実施形態)
図11に示すように、第1の実施の形態に対して、ロック機構全体を上下反転したものが、第4の実施の形態である。動作の左右方向は第1の実施の形態と同一であるが、動作の上下方向は、第1の実施の形態に対して反対となる。
図11(a)に示すように、まず、ピンをロック基準位置を超えてロック前位置まで上昇させる(ステップS201)。次に、図11(b)に示すように、倒れているフックを回転させて起こす(ステップS202)。図11(b)の例では、フックの上方にある軸(図示せず。)について右回転させる。最後に、図11(c)に示すように、ピンをロック基準位置まで下降させる(ステップS203)。
第4の実施形態によるロック機構がブームを上昇した位置で機能するようにすることにより、ブームが上昇した状態でブームの位置を固定することができる。例えば、ブームを上昇させた状態でカメラによる撮影を行う場合、振動軽減の効果により、画像の揺れを低減することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、図12に示すように、ピン101が本体11側に配置され、フック102がブーム52側に配置される構成のものである。
ロック動作においては、図13(a)に示すように、フック102を回転させて持ち上げた状態を維持したままブーム52を所定高さまで下降させる(ステップS221)。ここで所定高さとは、フック102の内部に設けられている凹部にこの凹部の底面とピン101の下端との間に間隙が設けられる状態でピン101を挿入できるような高さである。但し、ステップS221の段階では、これはしない。次に、図13(b)に示すように、フック102を回転軸について回転させることにより、フック102の内部に設けられている凹部にこの凹部の底面とピン101の下端との間に間隙が設けられる状態でピン101を挿入する(ステップS222)。次に、図13(c)に示すように、ブーム102を上昇させることにより、フック102の内部に設けられている凹部にこの凹部の底面とピン101の下端とが接する状態でピン101が挿入されることになる(ステップS223)。ステップS223が完了した時点におけるピン101のフックとの接触位置がピンの基準位置であり、この時点におけるフック102のピン101との接触位置がフックの基準位置である。
アンロック動作においては、図14(a)に示すように、ブーム102を下降させることにより、フック102の内部に設けられている凹部にこの凹部の底面とピン101の下端との間に間隙が設けられる状態でピン101を挿入された状態にする(ステップS231)。次に、図14(b)に示すように、フック102を回転させることにより上昇させる(ステップS232)。次に、図14(c)に示すように、ブーム102を上昇させる(ステップS233)。なお、ステップS232によりフック102が回転して、フック102の内部に設けられている凹部にピン101が挿入されていない状態となっていて、他にも干渉物がないので、ブーム102を、支障なく上昇させることができる。
なお、図13に示す例においては、フック102が回転して上昇している状態においてブーム52を下降させるので、ピン101がフック102の下降を妨害しないようにしているが、これができる限り、フック102に対して他の変位を与えてもよい。
また、図14に示す例においては、フック102を回転させて上昇させることにより、ピン101がフック102の上昇を妨害しないようにしているが、これができる限り、フック102に対して他の変位を与えてもよい。
また、第1の実施の形態と同様に、例えば、走行をする期間では、図15に示すように、ブーム52を上昇させることにより、フック102をロック基準位置よりもオーバーラップ量α(所定幅)分上昇させる(図15のa方向に上昇させる)。
第1の実施形態も第5の実施形態においても、例えば、ブームを回転軸よりも反対側に延長して、延長部にフックとピンによりロックする機構を設けてもよい。このような場合には、フックとブームの動きの上下は逆になる。
(第6−1の実施の形態)
図16Aに示すように、第1の実施の形態に対して、ロック機構全体を上下反転したものが、第6−1の実施の形態である。動作の左右方向は第1の実施の形態と同一であるが、動作の上下方向は、第1の実施の形態に対して反対となる。
図16Aに示すように、まず、ブーム52を上昇させることにより、ピン101を基準位置よりも上方まで上昇させる(ステップS241)。次に、フック102をその上部にある回転軸について右回転させることによりロック基準位置まで到達させる(ステップS242)。最後に、ブーム52を下降させることによりピン101をロック基準位置まで下降させる(ステップS243)。
(第6−2の実施の形態)
図16Bに示すように、第5の実施の形態に対して、ロック機構全体を上下反転したものが、第6の実施の形態である。動作の左右方向は第5の実施の形態と同一であるが、動作の上下方向は、第5の実施の形態に対して反対となる。
図16Bに示すように、まず、ブーム52を上昇させることによりフック102を基準位置(破線で示す)より上方まで上昇させる(ステップS251)。次に、フック102をその下部にある回転軸について左回転させることによりロック基準位置まで到達させる(ステップS252)。最後に、ブーム52を下降させることによりフック102を下降させる(ステップS253)。
なお、第6−1、第6−2の実施形態に限らず他の実施形態においても、ブームが上下に動くとは、ブームが回転軸について回転することにより上下することを意味する。但し、図示していないがブームが平行運動することにより上下することを排除しているわけではない。
第6−1、第6−2の実施形態によるロック機構がブームを上昇した位置で機能するようにすることにより、ブームが上昇した状態でブームの位置を固定することができる。例えば、ブームを上昇させた状態でカメラによる撮影を行う場合、振動軽減の効果により、画像の揺れを低減することができる。
なお、第6−1、第6−2の実施形態においては、ピン101の軸が、ブーム52の短手方向(図16A、図16Bにおいて、紙面を貫く方向)を向いていて、フック102の回転面が、ブーム52の各部分の移動ベクトルを含む面(図16A、図16Bにおいて、紙面と平行な面)と平行になるような構成になっている。この場合、フック102の回転速度を表す速度ベクトルは、ロック基準位置においては、ブーム52の長手方向に向かうが、また、ブーム52の長手方向は、ブーム52の回転運動(上下運動)を示す移動ベクトルに対して垂直である、或いは、ブーム52の回転運動(上下運動)を示す移動ベクトルと交差するということができる。
ピン101の軸の方向とフック102の回転面の方向は、図16A、図16Bに示すような方向とは異なっていてもよい。例えば、ピン101とフック102をブーム52の向きを上方から見て90度回転させたように変更してもよい。このように変更した場合には、ピン101の軸が、ブーム52の各部分の移動ベクトルを含む面(図16A、図16Bにおいて、紙面と平行な面)と平行になり、フック102の回転面が、ブーム52の短手方向(図16A、図16Bにおいて、紙面を貫く方向)を向くような構成になる。この場合、フック102の回転速度を表す速度ベクトルは、ロック基準位置においては、ブーム52の短幅方向を向くことになるが、ブーム52の幅方向は、ブーム52の回転運動(上下運動)を示す移動ベクトルに対して垂直である、或いは、ブーム52の回転運動(上下運動)を示す移動ベクトルと交差するということができる。
したがって、ピン101の軸とフック102の回転面が上記のどちらの方向を向いているとしても、フック102がロック基準位置にあるときには、その回転運動を示す速度ベクトルは、ブーム2の回転運動を示す移動ベクトルに対して垂直であるといえ、また、ブーム2の回転運動を示す移動ベクトルに交差するということができる。そして、その時のピン101のロック基準位置の、その速度ベクトルの方向に沿った位置成分というものを定義することができる。その位置成分をブームの移動方向に交差するという意味において「ロック基準位置のブーム移動方向交差位置」と称することができる。
(第7の実施形態)
図17に示すように、ピン101の軸は、ブーム52の長手方向に沿うように伸びていて、これに係合するフック102は、ブームの短手方向の成分をもって移動することにより、ピン101に係合する。この構成の場合、ピン101とフック102との間のピンの軸方向に沿った位置ずれ(ブーム52の長手方向の位置ずれ)については、フック102の幅をピン101の長さより短くすることにより吸収することができるが、ブーム52の短手方向に沿った位置ずれについては、別の方法により吸収することにより、動作不良や、片当たりによる摩耗や摩擦の増加による不具合を避けることができるとよい。そこで、ブーム52の短手方向に沿った位置ずれを吸収するために、ブーム52の短手方向に沿ったピン101の位置を調整可能な構成を持ったものが本実施形態のものである。
また、図17とは異なり、ピン101の軸が、ブーム52の短手方向に沿うように伸びていて、これに係合するフック102が、ブームの長手方向の成分をもって移動することにより、ピン101に係合するような構成においては、ピン101とフック102との間のピンの軸方向に沿った位置ずれ(ブーム52の短手方向の位置ずれ)については、フック102の幅をピン101の長さより短くすることにより吸収することができるが、ブーム52の長手方向に沿った位置ずれについては、別の方法により吸収することにより、動作不良や、片当たりによる摩耗や摩擦の増加による不具合を避けることができるとよい。そこで、ブーム52の長手方向に沿った位置ずれを吸収するために、ブーム52の長手方向に沿ったピン101の位置を調整可能な構成を持つようにしてもよい。
図17及び図18を参照すると、ブーム52の構成部品である平衡部支持ロッド52bには、台座301が取り付けられ、これに、一対の脚111が取り付けられ、これらの先端間にピン101が取り付けられる。
台座301には、その長手方向に位置調整可能に当該台座301を平衡部支持ロッド52bに取り付けるための2つの長穴301aと、台座301のその長手方向の調整位置を段階的にするための調整目盛(凹凸)301bが備わる。また、台座301には、台座301の底面がスピンするような廻りを防止するための引っ掛け301cと、台座301の短手方方向の位置を規制しつつ台座301の長手方向に沿って位置調整可能に台座301を平衡部支持ロッド52bに取り付けるための補助的な2つの長穴301dを更に備える。引っ掛け301cは、平衡部支持ロッド52bに設けられた凸部(図示せず。)に、長穴301a、301dの長軸の方向(すなわち、台座の長手方向)にスライド可能に、係合する。2つの長穴301dは、平衡部支持ロッド52bに設けられた凸部305に、長穴301a、301dの長軸の方向(すなわち、台座の長手方向)にスライド可能に、係合する。
調整時には、締付ネジ303を緩めて、台座301、スライド可能とし、台座301を調整目盛301bの何れかの位置まで調整したならば、締付ネジ303を締め、台座301を平衡部支持ロッド52bに固定する。
第7の実施形態は、第1乃至第4の実施の形態に対応したものであるが、本体側に同様な構成を設けることにより第5及び6の実施の形態に対応させることができる。
(第8の実施形態)
図19及び図20に示す第8の実施の形態は、図17及び図18等に示す第7の実施に対して、台座301に仮止め用の一対の突出部301e、締付ネジ304を追加したものである。仮止め用の突出部301eは、平衡部支持ロッド52bの側面に回り込むように台座301から伸長していて、そこには台座301の長手方向を長軸とする長穴が設けられている。締付ネジ304をその長穴に貫通させて平衡部支持ロッド52bを台座301にねじ留めすることができるが、台座301をその長手方向の位置を調整しつつねじ留めすることにより台座を調整された位置で平衡部支持ロッド52bに仮止めすることができる。
フック102とピン101が正常に係合することができるように、平衡部支持ロッド52bに台座301を取り付ける際に、台座301の長手方向の位置を精度よく調整するためには、フック102とピン101の相対位置がわかる様にする必要があるが、このためには、取付時にブーム52を下端まで下降させて、フック102とピン101を近接させる必要がある。
しかし、第7の実施の形態においては、平衡部支持ロッド52bの下面に、一対の脚111及びピン101と一体化した台座301を締付ネジ303により下方から取り付ける構成となっているため、ブーム52をある程度上昇させた状態にしておかないと、作業者や作業用アームは、この取り付けを行うことができない。従って、第7の実施の形態においては、必ずしも、精度よく台座301の長手方向の位置を調整することができるとは限らない。
第8の実施の形態は、この課題を解決するものである。すなわち、第8の実施の形態では、ブーム52を下端まで下げた状態で、横から台座301の長手方向の位置を調整して仮留し、その位置を保持したままブーム52を上昇させ、それから締付ネジ303により、台座301を平衡部支持ロッド52bに締め付けることができるようにする。第8の実施の形態では、これを可能にするために、上述したように、台座301を平衡部支持ロッド52bに仮止めするための仮止め用の一対の突出部301e、締付ネジ304を導入している。次に、調整方法について説明する。
まず、ブーム52がある程度上昇している状態において、平衡部支持ロッド52bの下面に、一対の脚111、ピン101及び一対の突出部301eと一体化した台座301を締付ネジ303により下方から仮止めする。この際、調整目盛(凹凸)301bの係合が変更可能になる程度に、2つの長穴301aに通す締付ネジ303を緩く締める。緩めであっても、引っ掛け301cの凸部(図示せず)に対する引っ掛けがなくならないようにし、また、長穴301dと凸部305の係合もなくならないようにする。こうすることにより、台座301は、短手方向の位置が固定され、また、その底面がスピンしないが、長手方向の位置が変更可能となる。
次に、ブーム52を下端まで下降させる。そして、一対の突出部301e、ピン101とフック102との間の相対位置を見ながら締付ネジ304を用いて上述の調整を行うことにより、台座301の長手方向の位置を精度よく調整して固定することが可能になる。但し、この段階では、固定強度は低い。
次に、締付ネジ304で一対の突出部301eが固定されたままの状態で、ブーム52をある程度の高さまで上昇させる。この高さにおいて、ブーム52の下に入ることが可能になった作業者や作業用アームが、締付ネジ303を本締めすることにより、台座301を平衡部支持ロッド52bに強固に固定する。
本発明はブームを備えた走行装置及びブームロック方法に用いられ、ブームの先端に、カメラ、レーザーや超音波を用いた距離測定装置、3次元レーザスキャナ等の精密機器を搭載した、監視用ロボット、探索ロボット、計測ロボット等の走行装置に好適に用いることができる。
1 自走ロボット
10 電動車台部
11 車台本体
50 昇降機構部
51 台枠
51a 支持部
51b 枢着部
52 ブーム
52a 主枠
52b 平衡部支持ロッド
52c シリンダー
53 平衡部
60 撮像部
101 ピン
102 フック
103 ソレノイド
104 バネ
301 台座1

Claims (13)

  1. 走行部と、該走行部に搭載された、上下に昇降する成分を含むように移動するブームとを備えた走行装置において、
    前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、
    前記ブームと前記走行部の他方に取付られ、前記ロック部材に掛けられるフックと、
    前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックを、ブーム移動方向において、前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置のブーム移動方向平行位置に向かって移動させ、それを通過して前記ブーム移動方向平行位置から離間したロック前位置に到達するように、移動させる第1の制御手段と、
    前記ロック部材又は前記フックが前記ロック前位置に到達したならば、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックを停止させ、それから、ブーム移動方向に対して交差する方向において、予め前記ロック基準位置のブーム移動方向交差位置から退避させておいた前記フックを前記ブーム移動方向交差位置へ移動させる第2の制御手段と、
    前記フックが前記第2の制御手段により前記ブーム移動方向交差位置に移動した後に、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックをブーム移動方向において前記ロック前位置から前記ブーム移動方向平行位置まで移動させる第3の制御手段と、
    を備えることを特徴とする走行装置。
  2. 請求項1に記載の走行装置において、前記第1の制御手段は前記ブームを、前記ロック基準位置を通過する前の位置から前記ロック基準位置を通過してから先の位置に移動させるときに前記ブームの下降速度を複数段階に切り替えて低下又は徐々に低下させることを特徴とする走行装置。
  3. 請求項1に記載の走行装置において、前記ロック部材又は前記フックが前記ロック基準位置を通過した先にある前記ロック前位置にきたことを検出するセンサを有し、前記第2の制御手段は、前記センサの検出信号に基づいて前記フックを前記ロック基準位置のブーム移動方向交差位置に移動させることを特徴とする走行装置。
  4. 走行部と、該走行部に搭載された、上下に昇降する成分を含むように移動するブームとを備えた走行装置において、
    前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、
    前記ブームと前記走行部の他方に取付られ、前記ロック部材に掛けられるフックと、
    前記ロック部材と前記フックとが前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置でロックされた状態から、前記ロックと前記フックが干渉する方向に前記ロック部材又は前記フックを所定幅移動させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする走行装置。
  5. 請求項4に記載の走行装置であって、
    前記制御手段は、当該走行装置が走行を開始する前に動作することを特徴とする走行装置。
  6. 走行部と、該走行部に搭載された、上下に昇降する成分を含むように移動するブームとを備えた走行装置において、
    前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、
    前記ブームと前記走行部の他方に取付られ、前記ロック部材に掛けられるフックと、
    前記ロック部材と前記フックとがロックした状態から、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックをブーム移動方向において前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置のブーム移動方向平行位置から、前記ロック部材と前記フックとの干渉方向に対して逆方向に移動させる第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段の動作後に、前記フックを、ブーム移動方向に対して交差する方向において、ロック前記基準位置のブーム移動方向交差位置から移動して退避させる第2の制御手段と、
    前記フックが退避したならば、前記ブームに取付けられた前記ロック部材又は前記フックが、第1の制御手段による移動後の位置から離れて、前記ブーム移動方向平行位置を通過して更に前記ブーム移動方向平行位置から離れるように前記ブームを移動させる第3の制御手段と、
    を備えることを特徴とする走行装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の走行装置において、前記ブームの一方の端部は前記走行部に取り付けられ、他方の端部は精密機器が取り付けられていることを特徴とする走行装置。
  8. 請求項7に記載の走行装置において、前記精密機器はカメラであることを特徴とする走行装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の走行装置であって、
    前記走行部に取り付けられたロック部材及びフックの一方と、前記ブームに取り付けられた前記ロック部材及びフックの他方との間における前記フックの移動方向に沿った相対位置を調整するための相対位置調整手段を更に備えることを特徴とする走行装置。
  10. 請求項9に記載の走行装置であって、
    前記相対位置調整手段は、
    前記相対位置を調整して仮止めするための仮止手段と、
    前記仮止手段により仮止めされた前記相対位置を固定するための固定手段と、
    を備えることを特徴とする走行装置。
  11. 走行部と、該走行部に搭載され且つ上下に昇降する成分を含むように移動するブームと、前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、前記ブームと前記走行部の他方に取付られ且つ前記ロック部材に掛けられるフックと、を備える走行装置におけるブームロック方法において、
    前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックを、ブーム移動方向において、前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置のブーム移動方向平行位置に向かって移動させ、それを通過して前記ブーム移動方向平行位置から離間したロック前位置に到達するように、移動させる第1の制御ステップと、
    前記ロック部材又は前記フックが前記ロック前位置に到達したならば、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックを停止させ、それから、ブーム移動方向に対して交差する方向において、予め前記ロック基準位置のブーム移動方向交差位置から退避させておいた前記フックを前記ブーム移動方向交差位置へ移動させる第2の制御ステップと、
    前記フックが前記第2の制御手段により前記ブーム移動方向交差位置に移動した後に、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックをブーム移動方向において前記ロック前位置から前記ブーム移動方向平行位置まで移動させる第3の制御ステップと、
    を有することを特徴とするブームロック方法。
  12. 走行部と、該走行部に搭載され且つ上下に昇降する成分を含むように移動するブームと、前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、前記ブームと前記走行部の他方に取付られ且つ前記ロック部材に掛けられるフックと、を備える走行装置におけるブームロック方法において、
    前記ロック部材と前記フックとが前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置でロックされた状態から、前記ロックと前記フックが干渉する方向に前記ロック部材又は前記フックを所定幅移動させる制御ステップを有することを特徴とするブームロック方法。
  13. 走行部と、該走行部に搭載され且つ上下に昇降する成分を含むように移動するブームと、前記ブームと前記走行部のいずれか一方に取付られたロック部材と、前記ブームと前記走行部の他方に取付られ且つ前記ロック部材に掛けられるフックと、を備える走行装置におけるブームロック方法において、
    前記ロック部材と前記フックとがロックした状態から、前記ブームに取付られた前記ロック部材又は前記フックをブーム移動方向において前記ロック部材と前記フックとがロックされるロック基準位置のブーム移動方向平行位置から、前記ロック部材と前記フックとの干渉方向に対して逆方向に移動させる第1の制御ステップと、
    前記第1の制御ステップの後に、前記フックを、ブーム移動方向に対して交差する方向において、ロック前記基準位置のブーム移動方向交差位置から移動して退避させる第2の制御ステップと、
    前記フックが退避したならば、前記ブームに取付けられた前記ロック部材又は前記フックが、第1の制御手段による移動後の位置から離れて、前記ブーム移動方向平行位置を通過して更に前記ブーム移動方向平行位置から離れるように前記ブームを移動させる第3の制御ステップと、
    を有することを特徴とするブームロック方法。
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