JP2017120967A - 撮像装置、撮像システム、及び、撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置、撮像システム、及び、撮像装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017120967A
JP2017120967A JP2015255995A JP2015255995A JP2017120967A JP 2017120967 A JP2017120967 A JP 2017120967A JP 2015255995 A JP2015255995 A JP 2015255995A JP 2015255995 A JP2015255995 A JP 2015255995A JP 2017120967 A JP2017120967 A JP 2017120967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
period
charge
signal
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015255995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6734649B2 (ja
Inventor
小林 昌弘
Masahiro Kobayashi
昌弘 小林
裕介 大貫
Yusuke Onuki
裕介 大貫
雅章 箕輪
Masaaki Minowa
雅章 箕輪
一成 川端
Kazunari Kawabata
一成 川端
関根 寛
Hiroshi Sekine
関根  寛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015255995A priority Critical patent/JP6734649B2/ja
Priority to US15/389,166 priority patent/US9930273B2/en
Publication of JP2017120967A publication Critical patent/JP2017120967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6734649B2 publication Critical patent/JP6734649B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/50Control of the SSIS exposure
    • H04N25/53Control of the integration time
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/40Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/71Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors
    • H04N25/75Circuitry for providing, modifying or processing image signals from the pixel array
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/77Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components

Abstract

【課題】補正用の信号をより高精度に取得し得る撮像装置を提供する。【解決手段】複数の画素の各々の光電変換部は、第1の時刻において電荷の蓄積を開始し、前記第1の時刻の後にオンに制御され、その後第2の時刻にオフに制御されることにより電荷を保持部に転送する。第2の時刻の後の第3の時刻及び第4の時刻において、少なくとも1つの画素の第2の転送スイッチは、オンに制御されることにより保持部に保持されている電荷を増幅部に転送し、第3の時刻から第4の時刻までの期間において、少なくとも1つの画素の第1の転送スイッチはオフに維持されている。【選択図】図5

Description

本発明は、グローバル電子シャッタ機能を有する撮像装置、撮像システム、及び、撮像装置の制御方法に関する。
近年、CMOSイメージセンサにおいて、グローバル電子シャッタが提案されている。例えば、特許文献1、特許文献2に記載された撮像装置は、グローバル電子シャッタを用いることによって、動きの速い被写体像の歪みを回避している。
特許文献1に記載の撮像装置においては、光電変換によって生じた電荷の全部が電荷生成部に蓄積され、その後、全画素において同時に電荷生成部から電荷蓄積部に電荷が転送される。これにより、グローバル電子シャッタが実現される。
特許文献2に記載の撮像装置においては、第1の電荷蓄積部で生じ得る偽信号の補正を行うために、偽信号に相当する信号を第2の電荷蓄積部から取得可能な構成となっている。第1の電荷蓄積部に電荷が保持されている期間に、第2の電荷蓄積部を駆動することにより偽信号に相当する信号が読み出される。こうして得られた偽信号成分を示す信号を用いることで、第1の電荷蓄積部に保持された信号を補正することができる旨が特許文献2に記載されている。
特開2004−111590号公報 特開2011−188410号公報
しかしながら、特許文献2に記載の手法では補正用の信号の精度が不十分な場合がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、補正用の信号をより高精度に取得し得る撮像装置を提供することにある。
本発明の1つの実施形態に係る撮像装置は、入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、前記電荷を保持する保持部と、前記電荷に基づく信号を出力する増幅部と、前記光電変換部から前記保持部に前記電荷を転送する第1の転送スイッチと、前記保持部から前記増幅部へ前記電荷を転送する第2の転送スイッチと、をそれぞれが有する複数の画素を有し、第1の時刻において、前記複数の画素の各々の前記光電変換部は、前記電荷の蓄積を開始し、前記複数の画素の各々の前記第1の転送スイッチは、前記第1の時刻の後にオンに制御され、その後第2の時刻にオフに制御されることにより前記光電変換部に蓄積された電荷を前記保持部に転送し、前記第2の時刻の後の第3の時刻において、前記複数の画素のうちの少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチは、オンに制御されることにより前記保持部に保持されている電荷を前記増幅部に転送し、前記第3の時刻の後の第4の時刻において、前記少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチは、オンに制御されることにより前記保持部に保持されている電荷を前記増幅部に転送し、前記第3の時刻から前記第4の時刻までの期間において、前記少なくとも1つの画素の前記第1の転送スイッチはオフに維持されていることを特徴とする。
本発明の少なくとも1つの実施形態によれば、補正用の信号をより高精度に取得し得る撮像装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置の概略構成を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置における画素の等価回路を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の画素の断面構造を模式的に表す図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の画素のタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第3実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第4実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第5実施形態に係る撮像装置の制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第6実施形態に係る撮像システムのブロック図である。
本発明のいくつかの実施形態に係る撮像装置は複数の画素を備え、それぞれの画素は、光電変換部、信号電荷を保持する保持部、電荷に基づく信号を出力する増幅部を有する。さらに画素は、光電変換部から保持部へ実信号電荷を転送する第1の転送トランジスタ、保持部から増幅部へ電荷を転送する第2の転送トランジスタ、光電変換部の電荷を排出するオーバーフロートランジスタを備える。このような構成により、複数の画素の間で光電変換の期間が一致するような撮像動作、いわゆる、グローバル電子シャッタの動作を行うことができる。電子シャッタとは、入射光によって生じた実信号電荷の蓄積を電気的に制御する撮像動作である。
それぞれのフレームの第1の読み出し期間において、複数の第2の転送トランジスタが順次オンになることにより、前フレームの実信号電荷が保持部から増幅部に順次転送される(第1の読み出し)。なお、この第1の読み出しにより得られる信号には、前フレームの実信号電荷に加え、前フレームにおいて保持部で生じた第2の偽信号電荷が含まれる。この第2の偽信号電荷の蓄積については後述する。実信号電荷の転送が終了した後、保持部では第1の偽信号電荷の蓄積が開始される。
第1の読み出し期間が終了した後の、第2の読み出し期間において、複数の第2の転送トランジスタが順次オンになることにより、第1の偽信号電荷の蓄積が終了し、第1の偽信号電荷が保持部から増幅部に順次転送される(第2の読み出し)。第1の偽信号電荷の転送が終了した保持部は、第2の偽信号電荷の蓄積を開始するとともに、第1の転送トランジスタからの実信号電荷の転送を待機する状態となる。その後、上述と同様にして第1の読み出しが行われ、実信号電荷及び第2の偽信号電荷が再び読み出される。
このようにして、実信号電荷及び第2の偽信号電荷を読み出す第1の読み出しと第1の偽信号電荷を読み出す第2の読み出しとが、それぞれのフレームについて行われる。ここで、第1及び第2の読み出し期間に出力される信号の数は、撮像装置が出力する画像の形式によって変更され得る。例えば、撮像装置が動画の撮影を行う場合であれば、1フレームに用いられる水平ラインの数だけ信号が出力されればよい。なお、撮像装置が備える画素の全部から信号が出力されることは必須ではない。例えば、撮像装置の一部の画素のみから信号が出力される構成であってもよい。この場合、読み出しに要する時間が短縮され得る。
本発明のいくつかの実施形態によれば、第1の偽信号電荷の蓄積と第2の偽信号電荷の蓄積とが同一の保持部において行われる。そのため、特許文献2のように第1の偽信号電荷の蓄積と第2の偽信号電荷の蓄積とが異なる素子で行われる場合と比べて、偽信号の補正用の信号をより高精度に取得することが可能となる。したがって、これを用いて補正を行うことにより偽信号電荷に起因する画質劣化がより軽減される。よって、本発明のいくつかの実施形態に係る撮像装置は、グローバル電子シャッタ動作を実現しつつ高画質な画像を得ることができる。
第1実施形態においては、第1及び第2の読み出し期間は同じ長さであり得るが、他のいくつかの実施形態では、第1の偽信号電荷を出力する第2の読み出し期間を第1の読み出し期間よりも短縮し得る。実信号電荷に対して偽信号電荷の電荷量は小さい場合が多く、その場合には読み出しに要する時間を短縮し得るためである。よって、1フレームに要する時間を短くすることができるため、フレームレートを高くすることができる。また、フレームレートを一定とした場合には、消費電力の低減及びノイズの低減を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る撮像装置は、実信号電荷及び第2の偽信号電荷を読み出す第1の読み出しと第1の偽信号電荷を読み出す第2の読み出しとを同一行について連続して行う。1行分の実信号電荷と偽信号電荷とを連続して取得することができるため、フレームごとの信号をフレームメモリなどの他の記憶部に保持しておく必要がなく、撮像システムの構成を簡略化することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。本発明は、以下に説明される実施形態に限定されず、例えば、以下のいずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態に追加して組み合わせてもよい。あるいは、いずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態の一部の構成と置換してもよい。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る撮像装置の概略構成を表すブロック図である。撮像装置は、画素部100、垂直走査回路101、列増幅回路102、水平走査回路103、出力回路104、制御回路105を備える。画素部100は、複数の行及び複数の列をなすように配置された複数の画素10を備える。垂直走査回路101は、画素10に含まれる複数のトランジスタをオン(導通状態)又はオフ(非導通状態)に制御するための制御信号を供給する。画素10の各列には列信号線5が設けられており、画素10からの信号が列ごとに列信号線5に読み出される。列増幅回路102は、列信号線5に出力された画素信号を増幅し、画素10のリセット時の信号及び光電変換時の信号に基づく相関二重サンプリング処理などの処理を行う。水平走査回路103は、列増幅回路102の増幅器に接続されたスイッチと、該スイッチをオン又はオフに制御するための制御信号を供給する。出力回路104は、バッファアンプ、差動増幅器などから構成され、列増幅回路102からの画素信号を撮像装置の外部の信号処理部に出力する。なお、撮像装置の内部の列増幅回路102は、偽信号成分の補正などの信号処理を行う信号処理回路の機能を含んでもよい。また、AD変換部を撮像装置に設け、デジタルの画素信号を出力しても良い。
図2は、本実施形態に係る撮像装置における画素10の等価回路を示す。図2には、行方向及び列方向に2次元配列された複数の画素10のうち、3行×3列の9個の画素10が示されている。しかしながら、これは複数の画素10の一部を示す例示であり、撮像装置はさらに多くの画素を有し得る。各画素10は、光電変換部1、保持部2、浮遊拡散部3、第1の転送トランジスタM1、第2の転送トランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、リセットトランジスタM5、オーバーフロートランジスタM6を備える。
光電変換部1は、入射光を光電変換するとともに、光電変換により生成された実信号電荷を蓄積する。第1の転送トランジスタM1(第1の転送スイッチ)は、オンとなることにより光電変換部1の実信号電荷を保持部2に転送する。保持部2は、光電変換部1から転送された実信号電荷を保持する。第2の転送トランジスタM2(第2の転送スイッチ)は、オンとなることにより保持部2の電荷を増幅トランジスタM3の浮遊拡散部3に転送する。増幅トランジスタM3のドレインは電源電圧線4に接続され、ソースは選択トランジスタM4を介して列信号線5に接続されている。列信号線5には定電流源16が接続されている。出力信号Voutは、各列の列信号線5を介して列増幅回路102に出力される。リセットトランジスタM5(リセットスイッチ)は、オンとなることにより浮遊拡散部3の電圧をリセットする。オーバーフロートランジスタM6のソースは光電変換部1に、ドレインは電源ノードに接続されており、ゲートには制御信号OFGが印加される。オーバーフロートランジスタM6(排出スイッチ)がオンとなることにより、光電変換部1の電荷を電源ノードなどのオーバーフロードレインに排出することができる。オーバーフロートランジスタM6をオンからオフへ制御することで、光電変換部1による電荷の蓄積が開始される。これにより、露光時間を自由に設定することが可能となる。
以下の説明において、浮遊拡散部3、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、リセットトランジスタM5を併せて出力部と称することがある。また、浮遊拡散部3及び増幅トランジスタM3は、転送された電荷に基づく電圧を出力する増幅部として機能する。入射光により光電変換部1での光電変換で得られる信号電荷を実信号電荷と称する。これに対し、光電変換部1以外の部分、例えば保持部2で光電変換が起こることにより生じる信号電荷及び電荷のリークなどで生じる電荷を偽信号電荷と称し、上述の実信号電荷と区別して説明する。
なお、オーバーフロートランジスタM6を設けることは必須ではなく、オーバーフロートランジスタM6を省略してもよい。オーバーフロートランジスタM6を省略する場合、第1の転送トランジスタM1をオンからオフへ制御することで、光電変換部1による電荷の蓄積が開始され、露光時間を設定することが可能である。この構成では、露光時間を設定するための各トランジスタの動作方法に制約が生じるが、素子数が削減されるため、レイアウトの自由度が向上する。
また、別の変形例として、光電変換部からの電荷排出先を半導体基板とするバーティカルオーバーフローと呼ばれる構成を採用してもよい。この構成では、基板表面に配置される素子数が削減されるため、レイアウトの自由度が向上する。
同一行の画素10に対しては共通の制御信号が垂直走査回路101から供給される。すなわち、第m行に配置された複数の画素10の各々に含まれる第1の転送トランジスタM1のゲートには、制御信号TX1(m)が供給される。同様に、第m行の第2の転送トランジスタM2のゲートには、制御信号TX2(m)が供給される。第m行の選択トランジスタM4のゲートには、制御信号SEL(m)が供給される。第m行のリセットトランジスタM5のゲートには、制御信号RES(m)が供給される。第m行のオーバーフロートランジスタM6のゲートには、制御信号OFG(m)が供給される。なお、各制御信号のの添字mは行番号を示しており、以下の説明では特定の行に係る制御信号であることを明示する必要がある場合に添字を付す。
これらのトランジスタは、各制御信号がハイレベルのときにオンとなり、ローレベルのときにオフとなる。各行の制御信号を同時にオン又はオフに制御することにより、複数の画素10における露光時間が同期間となるように制御することができる。このような構成により、保持部2が電荷を保持している間、光電変換部1は新たに生じた電荷を蓄積することができ、複数の画素における光電変換の期間を一致させるグローバル電子シャッタ動作を行うことができる。
なお、図2の回路では複数の画素10の各々が増幅部を有しているが、複数の画素10に1つの増幅部が共有されていてもよい。また、画素部100には、図2に示す画素10のような有効画素の他に、光電変換部1が遮光された遮光画素、光電変換部1を有さないダミー画素などのように画像を構成するための信号を出力しない画素も含まれ得る。
図3は、本実施形態に係る撮像装置における画素10の断面構造を模式的に示す図である。
光電変換部1は、P型のウェル領域14に配され、N型の半導体領域11とP型の半導体領域12を有している。半導体領域11と半導体領域12はPN接合を形成し、埋め込み型のフォトダイオード構造を構成している。入射光はPN接合において光電変換され、光電変換により生じた電荷がN型の半導体領域11に蓄積される。このとき、P型の半導体領域12によってPN接合界面が基板内に埋め込まれているため、ノイズが抑制される。
光電変換部1の下面には、N型の半導体領域13が配される。半導体領域13の不純物濃度は、同じN型の半導体領域11の不純物濃度より低い。これにより、半導体基板内の深い位置で生じた電荷は半導体領域13に捉えられるため、ノイズが抑制される。半導体領域13はP型であってもよい。さらに、半導体領域13の下面には、電荷に対するポテンシャルバリアとなるP型の半導体領域15が配される。
保持部2は、P型のウェル領域14に配されたN型の半導体領域21を有する。光電変換部1から転送された電荷は半導体領域21に保持される。本実施形態では、半導体領域21の不純物濃度は同じN型の半導体領域11の不純物濃度よりも高い。
ゲート電極40は、半導体領域12と半導体領域21の間のウェル領域14の上側にゲート絶縁膜を介して配され、第1の転送トランジスタM1のゲートを構成する。第1の転送トランジスタM1は、ゲート電極40の電圧が正である場合にオン状態となり、光電変換部1に蓄積された電荷を保持部2へ転送する。一方、ゲート電極40の電圧が負である場合には、第1の転送トランジスタM1はオフとなる。ゲート電極50は、半導体領域21と浮遊拡散部3との間のウェル領域14の上側にゲート絶縁膜を介して配され、第2の転送トランジスタM2のゲートを構成する。ゲート電極40に負の電圧を与えることにより、N型の半導体領域21の表面にホールを誘起させることができる。これにより、界面で発生するノイズを抑制することができる。
ここで、第1の転送トランジスタM1がオンである場合、半導体領域21から電荷がリークすることによって微小なノイズが生じ得る。一方、第1の転送トランジスタM1がオフである場合には、半導体領域21の表面にホールが誘起されるので、このようなノイズは抑制される。したがって、第1の転送トランジスタM1は、オンの期間がなるべく短くなるように制御されることが好ましい。
遮光部203は、例えばタングステン、アルミニウム等のように可視光を通し難い金属で形成され、保持部2を含む半導体領域を遮光する。遮光部203は、光電変換部1の上に開口部204を有している。開口部204の上には、可視光のうち特定の波長域を通過させるカラーフィルタ10aと、入射光を集光するマイクロレンズ10bとが配される。
なお、リセットトランジスタM5、オーバーフロートランジスタM6等は図示されていないが、光電変換部1等と同一基板上に配され得る。例えば、リセットトランジスタM5、オーバーフロートランジスタM6等は、図3の奥行き方向等に配され得る。また、図3は画素10の構造の一例として、表面照射型の画素10を示しているが、画素10は裏面照射型であってもよい。また、保持部2はP型のウェル領域14上に形成されているが、保持部2はN型のウェル領域上に形成されてもよい。この場合、N型とP型は逆となり、保持部2には、電子の代わりにホールが保持される。また、画素10に供給される制御信号のハイレベルとローレベルが逆になる。
図4は、本実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図であり、第nフレームから第n+2フレームまでの撮像動作を示している。
図4には、フレーム期間、光電変換部1の実信号蓄積期間、制御信号TX2による読み出し動作、第1の読み出し期間、第2の読み出し期間が示されている。図中の「フレーム期間」は、動画を構成する各フレームの画像を取得する期間である。図中の「光電変換部の実信号蓄積期間」は、光電変換部1が入射光に基づく電荷を生成し蓄積している期間を示している。図中の「TX2読み出し動作」は、垂直走査回路101からの制御信号TX2(m)が1行目から順次ハイレベルになる期間、すなわち、第2の転送トランジスタがオンになる期間を示している。図中の「第1の読み出し期間」、及び「第2の読み出し期間」は、垂直走査回路101からの走査により、順次画素の読み出し動作が行われる期間を示している。ここで、読み出し動作とは、第2の転送トランジスタM2による電荷の転送と、増幅トランジスタM3による信号の出力とを含む動作である。
時刻T1において、保持部2には、第n−1フレームの光電変換部1の蓄積期間に蓄積された実信号電荷と、各行の第2の読み出し期間以後の第2の偽信号蓄積期間に生じた第n−1フレームの偽信号電荷とが保持されている。時刻T1以降、垂直走査回路101は各行を順次走査する。列増幅回路102は、垂直走査回路101の走査に応じて、保持部2に保持された実信号電荷と第2の偽信号電荷とに基づく画素信号を出力する。各行の保持部2からの画素信号の出力が終了すると、第1の偽信号蓄積期間が順次開始される。
時刻T1から第1の読み出し期間だけ経過した時刻、すなわち時刻T2において、第n−1フレームの画素信号の読み出しが完了する。その後、時刻T3から時刻T4までの第2の読み出し期間において、垂直走査回路101は、再度各行を順次走査する。列増幅回路102は、垂直走査回路101の走査に応じて、保持部2に保持された、第1の偽信号蓄積期間に蓄積された第1の偽信号電荷に基づく画素信号を順次出力する。各行の保持部2が出力を終了すると、第2の偽信号蓄積期間が順次開始される。
これらの動作と並行して、時刻T0において、光電変換部1は、第nフレームの実信号蓄積期間(n,1)における電荷蓄積を開始する。すなわち、第1の読み出しと第2の読み出しは光電変換部1における電荷の蓄積と並行して行われる。なお、被写体の輝度などの撮影条件に応じて露光時間を変化させてもよく。この場合、第1の読み出しと第2の読み出しの両方が光電変換部1における電荷の蓄積と並行していることは必須ではない。すなわち、いずれか一方のみが電荷の蓄積と並行して行われてもよく、第1の読み出しと第2の読み出しが終了した後で光電変換部1における電荷の蓄積が開始されてもよい。
その後、時刻T5の直前に第1の転送トランジスタM1がオンとなり、時刻T5において第1の転送トランジスタM1がオフとなる。これにより、光電変換部1に蓄積された電荷が保持部2に転送され、第nフレームの実信号蓄積期間(n,1)が終了する。このとき、保持部2には、実信号蓄積期間に蓄積された第nフレームの実信号電荷と、各行の第2の偽信号蓄積期間に生じた第nフレームの偽信号電荷とに基づく電荷が保持されている。すなわち、時刻T5は時刻T1の1フレーム期間経過後に対応する時刻である。以降、同様に、第n+1フレーム、第n+2フレーム、…の撮像動作が繰り返し実行される。
図4に示されるように、本実施形態の読み出し方法では、光電変換部1における電荷の蓄積と保持部2からの電荷の読み出しを並行して行うことができる。そのため、1フレームの露光期間が終了した後、短時間で次のフレームの露光期間を開始することができる。したがって、露光がなされない期間、すなわち画像情報が欠落する期間を少なくすることができるため、画質を向上させたグローバル電子シャッタ動作が可能となる。
なお、図4においては、第1行から順に読み出しが行われているが、読み出しの順序はこれに限定されない。第1及び第2の読み出し期間の各々において、各画素に対して少なくとも1回の読み出しが行われればよく、読み出しの順序を問わない。
図5は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートであって、第m−1〜第m+1行の制御信号OFG、TX1、TX2を示している。上述したように、制御信号OFGはオーバーフロートランジスタM6のゲートに印加される信号である。制御信号TX1は第1の転送トランジスタM1のゲートに印加される信号である。制御信号TX2は第2の転送トランジスタM2のゲートに印加される信号である。制御信号がハイレベルのときに、対応するトランジスタがオンとなり、制御信号がローレベルのときに、対応するトランジスタがオフとなる。なお、図5には、第m−1〜第m+1行の制御信号のみが示されているが、その他の行についても、順次、同様に駆動される。
ここで、図中の実信号保持期間、第1の偽信号蓄積期間、第2の偽信号蓄積期間には2つの添字が付されている。1つ目の添字は、当該信号に対応するフレームの番号を示す。2つ目の添字は、行番号を示す。例えば、実信号保持期間(n,m)は、m行目の画素10に対するnフレーム目の信号が保持部2に保持されている期間を示している。上述のように、nフレーム目の信号の読み出しはn+1フレーム目の露光と並行して行われるので、実信号保持期間(n,m)は、n+1フレーム期間と少なくとも一部が重複している。
時刻T1よりも前の時刻において、各行の制御信号TX1がハイレベルになり、複数の画素10の各々に含まれる第1の転送トランジスタM1が同時にオンとなる。この動作により、第n−1フレームに蓄積された電荷が実信号電荷として光電変換部1から保持部2へ転送される。
時刻T1において、各行の制御信号TX1がローレベルになり、各画素の第1の転送トランジスタM1がオフになる。さらに、各行の制御信号OFGがハイレベルになり、各オーバーフロートランジスタM6がオンとなる。この動作により、光電変換部1に蓄積された電荷が排出される。その後、時刻T0までの期間、オーバーフロートランジスタM6はオンの状態を維持し、光電変換部1で生成される電荷は排出され続ける。時刻T0において、各行の制御信号OFGがローレベルになり、オーバーフロートランジスタM6がオフとなる。この時刻から、1フレームの露光期間が開始する。各画素10の光電変換部1は電荷の蓄積を開始する。この時刻T0から実信号蓄積期間(n)が開始する。したがって、オーバーフロートランジスタM6をオンからオフにするタイミングを制御することで、露光開始の時刻T0を自由に設定することができる。なお、オーバーフロートランジスタM6がオンからオフにするタイミングは各画素の第1の転送トランジスタM1がオフになるタイミングよりも前であってもよい。この場合、1フレームの露光期間が開始する時刻は第1の転送トランジスタM1がオフになる時刻である。
時刻T0からT2までの期間、すなわち第1の読み出し期間において、制御信号TX2(1)、…、TX2(m−1)、TX2(m)、TX2(m+1)、…が順次ハイレベルになり、第2の転送トランジスタM2が順次オンになる。この動作により、保持部2の第n−1フレームの電荷が順次浮遊拡散部3に転送され、読み出される。なお、図5では、例えば、m行目の第2の転送トランジスタM2がオンになる時刻をT2(m)のように行番号を添字で表記している。制御信号OFGは、1フレームの露光期間の開始時刻T0から、次フレーム期間の開始時刻T5までローレベルに維持される。すなわち、オーバーフロートランジスタM6は、時刻T0から時刻T5までの期間、オフ状態に維持される。オーバーフロートランジスタM6がオフ状態に維持される期間は第nフレームの露光期間に相当する。この露光期間中は、光電変換部1に電荷が蓄積され続ける。
時刻T2において、画素信号の読み出しのための第1の読み出し期間が終了する。その後時刻T3から時刻T4までの期間(第2の読み出し期間)において、垂直走査回路101は、再度各行を順次走査する。具体的には、上述の第1の読み出し期間と同様に、制御信号TX2(1)、…、TX2(m−1)、TX2(m)、TX2(m+1)、…が順次ハイレベルになり、第2の転送トランジスタM2が順次、オンになる。この動作により、第1の偽信号蓄積期間に蓄積された偽信号電荷が保持部2から浮遊拡散部3に転送される。列増幅回路102は、垂直走査回路101の走査に応じて、保持部2に保持された、第1の偽信号蓄積期間に蓄積された偽信号電荷に基づく画素信号を順次出力する。各行の保持部2が出力を終了すると、第2の偽信号蓄積期間が順次開始される。
その後、時刻T5の直前に第1の転送トランジスタM1がオンとなり、時刻T5において第1の転送トランジスタM1がオフとなる。これにより、光電変換部1に蓄積された電荷が保持部2に転送され、第nフレームの実信号蓄積期間(n,1)が終了する。このとき、保持部2には、実信号蓄積期間に蓄積された第nフレームの実信号電荷と、各行の第2の偽信号蓄積期間に生じた第nフレームの第2の偽信号電荷とに基づく電荷が保持されている。この電荷は第n+1フレーム目の露光と並行して、時刻T0からT2までの期間に読み出される。
第n+1以降の各フレームについて、上述の処理が繰り返される。第1及び第2の偽信号蓄積期間の長さは、ほぼ等しく設定される。言い換えると、第1及び第2の偽信号蓄積期間の長さは、1フレームの期間の約1/2である。このように設定した場合、保持部2から浮遊拡散部3への電荷の転送間隔はほぼ一定となる。
なお、第1及び第2の偽信号蓄積期間とは、より正確には以下のように定義される。第1の偽信号蓄積期間は、第1の信号読み出し期間中において第2の転送トランジスタM2がオンからオフになる時刻TA1(m)から、第2の信号読み出し期間中において第2の転送トランジスタM2がオンからオフになる時刻TA2(m)までである。第2の偽信号蓄積期間は、上述の時刻TA2(m)から、次のフレームの第1の信号読み出し期間中において第2の転送トランジスタM2がオンからオフになる時刻TA3(m)までである。時刻TA3(m)は時刻TA1(m)から1フレーム期間経過後の時刻となる。
図6は、本実施形態に係る制御信号のタイミングチャートであって、画素信号の読み出しの動作を表している。図6には、選択トランジスタM4に供給される制御信号SEL、リセットトランジスタM5に供給される制御信号RES、第2の転送トランジスタM2に供給される制御信号TX2が示されている。第2の転送トランジスタM2、選択トランジスタM4、リセットトランジスタM5は、それぞれに対応する制御信号がハイレベルのときにオンになり、ローレベルのときにオフになる。
以下、図1及び図6を参照しながら、画素信号の読み出しの動作を説明する。まず、垂直走査回路101は、制御信号SELをハイレベルとすることで、選択トランジスタM4をオンとし、信号を読み出す画素10を選択する。次に、垂直走査回路101は、制御信号RESをハイレベルとし、リセットトランジスタM5をオンにする。リセットトランジスタM5がオンとなることで、浮遊拡散部3の電圧が電源電圧にリセットされる。リセットトランジスタM5がオフとなった後、列増幅回路102は、列信号線5から、リセット時の画素信号の読み出し(N読み)を行う。垂直走査回路101は、制御信号TX2をハイレベルとすることで、第2の転送トランジスタM2をオンとし、保持部2の電荷を浮遊拡散部3へ転送する。列増幅回路102は、列信号線5から実信号電荷と偽信号電荷の画素信号の読み出し(S読み)を行う。このようにして読み出された画素信号は、列増幅回路102あるいは出力回路104において相関二重サンプリング処理され、出力回路104から出力される。なお、画素信号をAD変換した後に相関二重サンプリング処理を行ってもよい。
本実施形態の撮像装置は、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間とがほぼ等しく、2つの読み出し期間の合計が1フレームの期間とほぼ等しい。したがって、例えば毎秒60フレームの動画を撮影する場合、第1及び第2の読み出し期間は、いずれも約1/120秒となる。第1の読み出し期間と第2の読み出し期間とをほぼ等しい長さにすることは必須ではなく、例えば第2の読み出し期間の長さが1フレーム期間の長さの1/2よりも小さくてもよい。
なお、本実施形態の撮像装置は、グローバル電子シャッタの動作モードに加えてローリングシャッタの動作モードを有していてもよい。ローリングシャッタは、画素10の光電変換部1による電荷の蓄積を、行ごとあるいは複数行ごとに順次開始する動作モードである。この動作モードでは、画素の第1の転送トランジスタM1も、行ごとあるいは複数行ごとに順次、オンに制御される。また、撮像装置は、他の方式のグローバル電子シャッタの動作モードを併せて有していてもよい。例えば、他の方式のグローバル電子シャッタは、光電変換部1が電荷を蓄積している期間が露光期間と等しくなるような動作モードであってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、第1の読み出し期間において、実信号電荷及び第2の偽信号電荷に基づく信号が読み出され、第2の読み出し期間において、第1の偽信号電荷に基づく信号が読み出される。第1の偽信号電荷と第2の偽信号電荷はいずれも同一の保持部2において生じた偽信号に基づくものである。そのため、これらの電荷を異なる素子で得た場合と比べて、第2の読み出し期間において読み出された信号は、補正用の信号としての精度が高い。よって、本実施形態の撮像装置は、第2の読み出し期間において、補正用の信号をより高精度に取得し得る。
第2の読み出し期間において読み出された信号を用いて、第1の読み出し期間において読み出された信号を補正する処理を行うことにより、偽信号電荷の影響を補正するための処理を高精度に行うことができ、偽信号に起因する画質劣化を軽減することができる。以下、この補正方法の一例を説明する。なお、当該補正方法は、撮像装置が搭載される撮像システム内の信号処理部において行ってもよく、撮像装置内の列増幅回路102において行ってもよい。また、この補正方法はAD変換後のデジタル信号に対するデジタル信号処理により行ってもよく、AD変換前のアナログ信号に対し演算増幅器等を用いて行ってもよい。
実信号電荷に基づく信号のレベルをVr、第1の偽信号電荷に基づく信号のレベルをVf1、第2の偽信号電荷に基づく信号のレベルをVf2とする。このとき、第1の読み出し期間に読み出される信号は(Vr+Vf2)であり、第2の読み出し期間に読み出される信号はVf1である。ここで、Vf1とVf2はいずれも同一の保持部2において生じた偽信号に基づくものである。また、本実施形態では、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間がほぼ同一に設定されているため、第1の偽信号蓄積期間の長さと第2の偽信号蓄積期間の長さがほぼ同一である。したがって、Vf1はVf2とほぼ同一となる。したがって、以下の式(1)が成り立つ。
(Vr+Vf2)−Vf1≒Vr (1)
式(1)より、第1の読み出し期間に読み出される信号(Vr+Vf2)から第2の読み出し期間に読み出される信号Vf1を減算することにより偽信号の補正が可能である。これにより、第1の偽信号電荷と第2の偽信号電荷がキャンセルされ、実信号電荷に基づく信号Vrが得られる。減算に用いる信号Vf1は、同一フレームのVf1を用いるだけでなく、時間の連続性が確保される限りにおいては、異なるフレームのVf1を用いてもよい。例えば、図5における第1の偽信号蓄積期間(n−1)で取得したVf1は、n−1フレームで取得したVr+Vf2の減算に用いてもよいし、nフレームで取得したVr+Vf2の減算に用いてもよい。
特許文献2の構成においては、補正に用いる信号と実信号に混入する偽信号とが異なる素子で生じた電荷に基づくものとなっている。そのため、上述と同様に減算による補正を行ったとしても、補正に用いる信号と偽信号との値が一致せず、十分な精度が得られない場合がある。これに対し、本実施形態では、Vf1とVf2はいずれも保持部2において生じた偽信号に基づくものであり、より高精度な補正を行い得る。したがって、本実施形態によれば、偽信号による画質劣化がより軽減された画像を取得可能な撮像装置あるいは撮像システムが提供され得る。
なお、上述の補正の処理は、図6に示すS読みで得られた信号に対して行ってもよく、相関二重サンプリング処理後の信号に対して行ってもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る撮像装置について説明する。第1実施形態では、第2の読み出し期間は第1の読み出し期間とほぼ等しい長さであるが、第2実施形態では、第2の読み出し期間が第1の読み出し期間よりも短い。言い換えると、第2の読み出し期間の長さが1フレーム期間の長さの1/2よりも小さい。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明するものとし、第1実施形態と同様の構成については省略あるいは簡略化して説明する。
図7は、本実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図であり、図8は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートである。
第1実施形態の図4、図5の動作と比較して、本実施形態の図7、図8の動作では、時刻T3から時刻T4までの期間、すなわち第2の読み出し期間の長さが短くなっている。その理由は、第2の読み出し期間で出力される信号は、実信号電荷を含まず、第1の偽信号電荷のみに基づくので、第1の読み出し期間で出力される実信号電荷と第2の偽信号電荷の合計に基づく信号に比べて信号のレベルが低いためである。これにより、第1実施形態の図6に示されるS読みの期間を短くすることができるので、第2の読み出し期間を短縮することができる。
ここで、本実施形態においては、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間の長さが異なることにより、2回の偽信号蓄積期間の長さが行ごとに変化する。例えば、図7の1行目では第1の偽信号蓄積期間が第2の偽信号蓄積期間よりも長いが、最終行では第2の偽信号蓄積期間が第1の偽信号蓄積期間よりも長い。このため、偽信号成分を補正する際に蓄積時間の比率に応じた調整を行う必要がある。
本実施形態の構成に対応した補正方法について第1実施形態と異なる点を説明する。第1の偽信号蓄積期間の長さをTf1、第2の偽信号蓄積期間の長さをTf2とする。ここで、時間比率kをk=Tf2/Tf1とする。保持部2に生じる偽信号電荷の量は蓄積時間にほぼ比例すると考えられるので、偽信号電荷の比Vf2/Vf1は時間比率kとほぼ同一の値である。したがって、以下の式(2)が成り立つ。
(Vr+Vf2)−k×Vf1≒Vr (2)
式(2)より、第1の読み出し期間に読み出される信号(Vr+Vf2)から第2の読み出し期間に読み出される信号Vf1に時間比率kを乗じたものを減算することにより偽信号の補正が可能である。これにより、第1の偽信号電荷と第2の偽信号電荷がキャンセルされ、実信号電荷に基づく信号Vrが得られる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られることに加え、第2の読み出し期間の長さを1フレーム期間の長さの1/2よりも小さく設定したので、第2の読み出し期間を短縮することができる。例えば、第2の読み出し期間の長さを第1実施形態の場合の半分の約1/240秒とし、フレームレートが第1実施形態と同様の毎秒60フレームとする。この場合、第1の読み出し期間を約1/80秒に延長することができる。これにより、読み出し回路の消費電力を低減すること、あるいは電位が静定するまでの期間をより長くすることができ、低ノイズ化を図ることができる。あるいは、第1の読み出し期間を約1/120秒のままとした場合は、フレームレートを毎秒80フレームまで高速化することが可能である。なお、第1の実施形態では、第2の読み出し期間の長さを1フレーム期間の長さの1/2とした場合を開示している。第1の実施形態と第2の実施形態の両方の条件を含む形で言い換えると、第2の読み出し期間の長さを1フレーム期間の長さの1/2以下として、第2の偽信号蓄積期間の長さを1フレーム期間の長さの1/2以下とすることが好ましいといえる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る撮像装置について説明する。第3実施形態では、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間との間、及び第2の読み出し期間と次フレームの第1の読み出し期間との間に、それぞれ保持部2をリセットするための信号が印加されている点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明するものとし、第1実施形態と同様の構成については省略あるいは簡略化して説明する。
図9は、本実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図であり、図10は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートである。
第1実施形態の図4、図5の動作と比較して、本実施形態の図9、図10の動作では、時刻T2と時刻T3の間、時刻T4と時刻T5との間の期間に、それぞれ保持部2をリセットするための制御信号RES、TX2が全行の画素10に印加される点が異なる。この動作により、リセットトランジスタM5、第2の転送トランジスタM2がともにオンになり、保持部2に蓄積された偽信号電荷がリセットされる。このような動作を追加することにより、第1の偽信号蓄積期間及び第2の偽信号蓄積期間に蓄積される電荷をより少なくすることが可能となる。偽信号の蓄積量が少なくなるので、ノイズが少なくなり、より高精度な撮像が可能となる。
また、例えば、高速に移動する被写体等を撮影する場合、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間との間で入射光量が大きく異なることがある。このような場合、偽信号が大きく変化し、補正の精度が低下することがある。本実施形態の構成では、偽信号電荷をリセットすることにより、このような補正の精度低下を軽減することができる。
ここで、本実施形態においては、第1及び第2の偽信号蓄積期間の長さが行ごとに変化する。例えば、図9の1行目の第1及び第2の偽信号蓄積期間に比べると、最終行の第1及び第2の偽信号蓄積期間の方が長い。しかしながら、本実施形態では、各行に対して、第1の偽信号蓄積期間の長さと第2の偽信号蓄積期間の長さとが互いに同一であるため、第1実施形態と同様の手法により偽信号の補正を行うことができる。なお、本実施形態は第2実施形態のように第1の偽信号蓄積期間の長さと第2の偽信号蓄積期間の長さとが互いに異なるように変形してもよい。この場合、第2実施形態と同様の手法により偽信号の補正を行うことができる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られることに加え、リセットにより偽信号の蓄積量を少なくすることで、補正の精度をより向上することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る撮像装置について説明する。第4実施形態では、第2の読み出し期間と次フレームの第1の読み出し期間との間に、光電変換部の第2の蓄積期間が設けてられている点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明するものとし、第1実施形態と同様の構成については省略あるいは簡略化して説明する。
図11は、本実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図であり、図12は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートである。
第1実施形態の図4、図5の動作と比較して、本実施形態の図11、図12の動作では、時刻T4と時刻T5との間の期間に、光電変換部1の第2の蓄積期間が設けられている。時刻T4と時刻T5との間の期間において、保持部2には第2の偽信号電荷が蓄積される。この期間において、図12に示されるように、各行の制御信号TX1がローレベルからハイレベルになり、その後時刻T6に再びローレベルになる。これにより、第1の転送トランジスタM1がオフからオンになり、再びオンからオフになる。すなわち、1フレーム期間内に光電変換部1から保持部2への実信号電荷の転送が、時刻T6付近と時刻T5付近に合わせて2回行われる。このように時刻T5付近の転送も含めて2回の転送を行うことにより、光電変換部1の飽和電荷量の2倍まで実信号電荷をオーバーフローさせずに読み出すことができ、ダイナミックレンジを拡大することができる。なお、光電変換部1から保持部2への実信号電荷の転送は3回以上であってもよい。すなわち、複数回であればその回数は任意に設定可能である。しかしながら、転送回数を多くするほど1フレームの時間が長くなるため、フレームレートとのトレードオフを考慮して最適な転送回数を設定することが好ましい。
ここで、本実施形態においては、第1の偽信号蓄積期間の長さと第2の偽信号蓄積期間の長さが異なる。図11に示されるように、第2の偽信号蓄積期間は、第1の偽信号蓄積期間よりの約3倍の長さである。この場合、時間比率kを約3に設定することで、第2実施形態と同様の手法により偽信号の補正を行うことができる。
本実施形態によれば、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られることに加え、光電変換部1から保持部2への実信号電荷の転送回数を複数回とすることにより、ダイナミックレンジを拡大することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る撮像装置について説明する。第1実施形態では、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間とが、それぞれ別の期間に設定されている。これに対して、本実施形態では各行の読み出し期間において、第1の読み出しの直後に第2の読み出しが行われる点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明するものとし、第1実施形態と同様の構成については省略あるいは簡略化して説明する。
図13は、本実施形態に係る撮像装置の動作を模式的に示す図であり、図14は、本実施形態に係る撮像装置のタイミングチャートである。
第1実施形態の図4、図5では第1の読み出し期間と第2の読み出し期間とが、それぞれ別の期間に設定されている。これに対し、本実施形態の図13、図14では、各行の読み出し期間において、第1の読み出し期間の直後に第2の読み出し期間が配されている。本構成により、本実施形態の撮像装置は、第1の読み出しで読み出される信号(Vr+Vf2)と、第2の読み出しで読み出される信号Vf1とを連続して取得することができる。第1実施形態のように、第1の読み出し期間と第2の読み出し期間が別の期間に設定されている構成では、フレームごとの信号をフレームメモリなどのメモリに一時的に保持しておく必要がある。本実施形態では、1行の読み出しにおいて、その間に他の行の転送を行うことなく連続して信号を取得可能なため、出力列ごとに一つのメモリを有していれば、補正のための演算を行うことが可能であり、撮像システムの構成を簡略化することができる。
ここで、本実施形態においては、第2の偽信号蓄積期間が第1の偽信号蓄積期間よりも長くなる。そのため、時間比率kを蓄積時間の比率に基づいて設定することで、第2実施形態と同様の手法により偽信号の補正を行うことができる。
本実施形態によれば、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られることに加え、第1の読み出しと第2の読み出しが、その間に他の行の転送を行うことなく連続して行われることにより、撮像システムの構成を簡略化することができる。
(第6実施形態)
以下、第6実施形態に係る撮像システムについて、図15を用いて説明する。本実施形態の撮像システムは、第1〜第5実施形態の撮像装置を備えるものであり、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、撮像システムには、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも含まれる。図15には、撮像システムの一例としてデジタルスチルカメラのブロック図を示す。図15に示す撮像システムは、レンズ保護バリア1001、レンズ1002、絞り1003、撮像装置1004、信号処理部1007を備える。また、タイミング発生部1008、制御部1009、メモリ部1010、記録媒体I/F部1011、記録媒体1012、外部I/F部1013を備える。
レンズ保護バリア1001は、レンズ1002を保護する。レンズ1002は、被写体の光学像を撮像装置1004に結像させる。絞り1003は、レンズ1002を通った光量を可変する。撮像装置1004は、第1〜第5実施形態で説明した撮像装置であって、レンズ1002により結像された光学像を画像データに変換する。信号処理部1007は、撮像装置1004から出力された撮像データに対して、各種の補正やデータ圧縮を行う。タイミング発生部1008は、撮像装置1004及び信号処理部1007に対して各種タイミング信号を出力する。制御部1009は、デジタルスチルカメラ全体を制御する。メモリ部1010は、画像データを一時的に記憶する。記録媒体I/F部1011は、記録媒体1012の記録又は読み出しを行う。記録媒体1012は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。外部I/F部1013は、外部コンピュータ等と通信する。
なお、タイミング信号は撮像システムの外部から供給されてもよく、本実施形態の撮像システムは、少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された撮像信号を処理する信号処理部1007とを備えていればよい。AD変換部は、撮像装置1004の半導体基板に設けられていてもよく、撮像装置1004の半導体基板とは別の半導体基板に設けられていてもよい。また、撮像装置1004と信号処理部1007とは、同一の半導体基板に形成されていてもよい。なお、第1〜第5実施形態で述べた偽信号の補正の処理のための演算は、例えば、撮像システム内の信号処理部1007内で行うことができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態は本発明の例示に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施が可能である。上述の実施形態においては、電子を生成する光電変換部1を用いたが、正孔を生成する光電変換部1を用いてもよい。この場合、画素10を構成するトランジスタの導電型は、逆導電型になる。また、トランジスタのソースとドレインは、トランジスタの導電型等に応じて置換され得ることもある。
第4実施形態において、光電変換部1から保持部2への電荷の転送間隔はほぼ同一であるが、それぞれの転送間隔を異ならせてもよい。さらに、被写体が明るい場合にはより電荷転送の間隔を短くするなど、被写体の明るさに応じて電荷転送の間隔を動的に制御することも可能である。
第1〜第5実施形態において、第1の転送トランジスタM1は、画素信号の読み出しのための第1の期間の終了直後にオンになることで、光電変換部1から保持部2へ電荷を転送している。第1の転送トランジスタM1がオンになるタイミングは、読み出し期間の終了後であればよく、読み出し期間終了から所定時間経過後であってもよい。
また、1つの光電変換部1に対して、2つ以上の複数の保持部2を有していてもよい。
第1〜第5実施形態において、第2の読み出し期間に読み出される信号は偽信号の補正のために用いられている。しかしながら、第2の読み出し期間に読み出される信号の用途は偽信号の補正の用途に限定されるものではなく、偽信号の補正以外の用途に用いてもよい。以下、他の用途の一例として、第2の読み出し期間に読み出される信号をダイナミックレンジの拡大のための補正に用いる処理方法を説明する。なお、この処理は第1〜第6実施形態と同様に、撮像システム内の信号処理部1007において行ってもよく、撮像装置内の列増幅回路102で行ってもよい。
画素10の光電変換部1が蓄積可能な電荷量には上限がある。入射される光量が多い場合、上限を超えて蓄積された電荷は光電変換部1から溢れ出る。溢れ出た電荷の一部は、第1の転送トランジスタM1を超えて保持部2に移動する。このような場合、第1の読み出し期間及び第2の読み出し期間に読み出される信号には、光電変換部1から溢れ出た電荷が含まれることとなる。
溢れ出た電荷に基づく信号のうち、第1の読み出し期間に含まれる成分を第1の余剰信号Vs1とし、第2の読み出し期間に含まれる成分を第2の余剰信号Vs2とする。このとき、第1の読み出し期間に読み出される信号は、(Vr+Vs1)と表される。また、第2の読み出し期間に読み出される信号は、Vs2である。なお、上述の偽信号は実信号及び余剰信号のレベルに比べて十分に小さい場合を想定して無視している。第1の余剰信号Vs1、第2の余剰信号Vs2は、上述のように入射光の輝度に応じたレベルとなるため、被写体のコントラストを反映したものとなる。したがって、第2の読み出し期間に読み出される信号をダイナミックレンジの拡大のための処理に用いることができる。
ダイナミックレンジ拡大の一例を説明する。第1の読み出し期間に読み出される信号(Vr+Vs1)に第2の読み出し期間に読み出される第2の余剰信号Vs2を加算すると、(Vr+Vs1+Vs2)となる。Vs1+Vs2は1フレームの露光期間に光電変換部1から溢れ出た電荷に対応するので、この処理により光電変換部1の電荷保持上限を超える信号を得ることができる。すなわち、第2の読み出し期間に読み出される信号を第1の読み出し期間に読み出される信号に加算することで、ダイナミックレンジを拡大することができる。
1 光電変換部
2 保持部
3 浮遊拡散部(増幅部)
M1 第1の転送トランジスタ(第1の転送スイッチ)
M2 第2の転送トランジスタ(第2の転送スイッチ)
M3 増幅トランジスタ(増幅部)

Claims (17)

  1. 入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、前記電荷を保持する保持部と、前記電荷に基づく信号を出力する増幅部と、前記光電変換部から前記保持部に前記電荷を転送する第1の転送スイッチと、前記保持部から前記増幅部へ前記電荷を転送する第2の転送スイッチと、をそれぞれが有する複数の画素を有し、
    第1の時刻において、前記複数の画素の各々の前記光電変換部は、前記電荷の蓄積を開始し、
    前記複数の画素の各々の前記第1の転送スイッチは、前記第1の時刻の後にオンに制御され、その後第2の時刻にオフに制御されることにより前記光電変換部に蓄積された電荷を前記保持部に転送し、
    前記第2の時刻の後の第3の時刻において、前記複数の画素のうちの少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチは、オンに制御されることにより前記保持部に保持されている電荷を前記増幅部に転送し、
    前記第3の時刻の後の第4の時刻において、前記少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチは、オンに制御されることにより前記保持部に保持されている電荷を前記増幅部に転送し、
    前記第3の時刻から前記第4の時刻までの期間において、前記少なくとも1つの画素の前記第1の転送スイッチはオフに維持されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の画素のそれぞれは、前記光電変換部の電荷を排出する排出スイッチをさらに有し、
    前記第1の時刻は、前記排出スイッチをオフにする時刻であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第3の時刻から前記第4の時刻までの期間において、前記少なくとも1つの画素の前記排出スイッチはオフに維持されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第3の時刻における転送は、次のフレームのための前記第1の時刻から前記第2の時刻までの期間における電荷の蓄積と並行して行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第4の時刻における転送は、次のフレームのための前記第1の時刻から前記第2の時刻までの期間における電荷の蓄積と並行して行われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第3の時刻から前記第4の時刻までの期間において、前記少なくとも1つの画素の前記排出スイッチはオンに維持されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の画素は、複数の行をなすように配され、
    前記少なくとも1つの画素は、前記複数の行のうちの同一の行に配された画素であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記第3の時刻の後に前記少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチが、オフに制御される時刻を第5の時刻とし、
    前記第4の時刻の後に前記少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチが、オフに制御される時刻を第6の時刻としたとき、
    前記第5の時刻から前記第6の時刻までの期間の長さは、1フレーム期間の長さの1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記複数の画素のそれぞれは、前記増幅部の電圧をリセットするリセットスイッチをさらに有し、
    前記第3の時刻から前記第4の時刻までの期間において、前記リセットスイッチ及び前記第2の転送スイッチがともにオンになる期間を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前のフレームの第4の時刻から前記第2の時刻までの期間において、前記複数の画素の各々の前記第1の転送スイッチは、前記第2の時刻になされるオフへの制御を含めて複数回の転送を行うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記複数の画素は、複数の行をなすように配され、
    前記少なくとも1つの画素は、前記複数の行のうちの同一の行に配された画素であり、
    前記第3の時刻における転送と、前記第4の時刻における転送は、その間に他の行の画素に対する転送を行うことなく連続して行われることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記第4の時刻に転送された電荷に基づく信号を用いて前記第3の時刻に転送された電荷に基づく信号を処理する信号処理回路をさらに有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記第3の時刻の後に前記少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチが、オフに制御される時刻を第5の時刻とし、
    前記第4の時刻の後に前記少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチが、オフに制御される時刻を第6の時刻としたとき、
    前記信号処理回路は、前のフレームの前記第6の時刻から前記第5の時刻までの期間の長さの、前記第5の時刻から前記第6の時刻までの期間の長さに対する時間比率をさらに用いて前記処理を行うことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から出力された信号を処理する信号処理部と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  15. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から出力された信号を処理する信号処理部と
    を有し、
    前記信号処理部は、第4の時刻に転送された電荷に基づく信号を用いて前記第3の時刻に転送された電荷に基づく信号を処理することを特徴とする撮像システム。
  16. 前記第3の時刻の後に前記少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチが、オフに制御される時刻を第5の時刻とし、
    前記第4の時刻の後に前記少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチが、オフに制御される時刻を第6の時刻としたとき、
    前記信号処理部は、前のフレームの前記第6の時刻から前記第5の時刻までの期間の長さの、前記第5の時刻から前記第6の時刻までの期間の長さに対する時間比率をさらに用いて前記処理を行うことを特徴とする請求項15に記載の撮像システム。
  17. 入射光によって生じた電荷の蓄積を行う光電変換部と、前記電荷を保持する保持部と、前記電荷に基づく信号を出力する増幅部と、前記光電変換部から前記保持部に前記電荷を転送する第1の転送スイッチと、前記保持部から前記増幅部へ前記電荷を転送する第2の転送スイッチと、をそれぞれが有する複数の画素を有する撮像装置の制御方法であって、
    第1の時刻において、前記複数の画素の各々の前記光電変換部は、前記電荷の蓄積を開始し、
    前記複数の画素の各々の前記第1の転送スイッチは、前記第1の時刻の後にオンに制御され、その後第2の時刻にオフに制御されることにより前記光電変換部に蓄積された電荷を前記保持部に転送し、
    前記第2の時刻の後の第3の時刻において、前記複数の画素のうちの少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチは、オンに制御されることにより前記保持部に保持されている電荷を前記増幅部に転送し、
    前記第3の時刻の後の第4の時刻において、前記少なくとも1つの画素の前記第2の転送スイッチは、オンに制御されることにより前記保持部に保持されている電荷を前記増幅部に転送し、
    前記第3の時刻から前記第4の時刻までの期間において、前記少なくとも1つの画素の前記第1の転送スイッチはオフに維持されていることを特徴とする撮像装置の制御方法。
JP2015255995A 2015-12-28 2015-12-28 撮像装置、撮像システム、及び、撮像装置の制御方法 Active JP6734649B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015255995A JP6734649B2 (ja) 2015-12-28 2015-12-28 撮像装置、撮像システム、及び、撮像装置の制御方法
US15/389,166 US9930273B2 (en) 2015-12-28 2016-12-22 Image pickup apparatus, image pickup system, and control method for the image pickup apparatus for controlling transfer switches

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015255995A JP6734649B2 (ja) 2015-12-28 2015-12-28 撮像装置、撮像システム、及び、撮像装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017120967A true JP2017120967A (ja) 2017-07-06
JP6734649B2 JP6734649B2 (ja) 2020-08-05

Family

ID=59088115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015255995A Active JP6734649B2 (ja) 2015-12-28 2015-12-28 撮像装置、撮像システム、及び、撮像装置の制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9930273B2 (ja)
JP (1) JP6734649B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019022198A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 キヤノン株式会社 撮像素子および撮像装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102275711B1 (ko) * 2014-11-17 2021-07-09 삼성전자주식회사 이미지 센서 및 이미지 센서의 데이터 출력 방법
CN111034177B (zh) * 2017-09-14 2022-06-28 新唐科技日本株式会社 固体摄像装置以及具备该固体摄像装置的摄像装置
WO2019054100A1 (ja) * 2017-09-14 2019-03-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 固体撮像装置、及びそれを備える撮像装置
CN111095912B (zh) * 2017-09-29 2021-08-06 富士胶片株式会社 摄像装置、摄像方法及记录介质
WO2020055528A1 (en) * 2018-09-13 2020-03-19 Nike Innovate C.V. Multi-layered structures and uses thereof

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4403687B2 (ja) 2002-09-18 2010-01-27 ソニー株式会社 固体撮像装置およびその駆動制御方法
US7153719B2 (en) * 2004-08-24 2006-12-26 Micron Technology, Inc. Method of fabricating a storage gate pixel design
US8072520B2 (en) * 2004-08-30 2011-12-06 Micron Technology, Inc. Dual pinned diode pixel with shutter
US7605440B2 (en) * 2006-04-07 2009-10-20 Aptina Imaging Corporation Pixel cell isolation of charge storage and floating diffusion regions using doped wells
US20090108176A1 (en) * 2007-10-24 2009-04-30 Altasens, Inc. Global shutter pixel circuit with transistor sharing for CMOS image sensors
JP2009278241A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Canon Inc 固体撮像装置の駆動方法および固体撮像装置
JP5258551B2 (ja) * 2008-12-26 2013-08-07 キヤノン株式会社 固体撮像装置、その駆動方法及び撮像システム
JP5499789B2 (ja) 2010-03-11 2014-05-21 ソニー株式会社 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、及び、電子機器
JP2011222708A (ja) * 2010-04-08 2011-11-04 Sony Corp 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器
JP5812692B2 (ja) * 2011-05-27 2015-11-17 キヤノン株式会社 固体撮像装置の製造方法
US9041081B2 (en) * 2012-09-20 2015-05-26 Semiconductor Components Industries, Llc Image sensors having buried light shields with antireflective coating

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019022198A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 キヤノン株式会社 撮像素子および撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20170187968A1 (en) 2017-06-29
JP6734649B2 (ja) 2020-08-05
US9930273B2 (en) 2018-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6776011B2 (ja) 撮像装置及び撮像システム
JP6541523B2 (ja) 撮像装置、撮像システム、および、撮像装置の制御方法
JP6727938B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、及び撮像システム
JP6688165B2 (ja) 撮像装置及び撮像システム
KR101435964B1 (ko) 촬상장치 및 고체 촬상소자의 구동방법
US8890982B2 (en) Solid-state imaging device and driving method as well as electronic apparatus
JP5516960B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および、電子機器
KR101679863B1 (ko) 고체 촬상 장치, 고체 촬상 장치의 구동 방법 및 전자 기기
KR101464750B1 (ko) 고체 촬상 장치, 고체 촬상 장치의 신호 처리 장치 및 신호처리 방법과 촬상 장치
JP6734649B2 (ja) 撮像装置、撮像システム、及び、撮像装置の制御方法
EP2919457B1 (en) An image pickup apparatus and a driving method for an image pickup apparatus
JP2017055328A (ja) 撮像装置及び撮像システム
US9794497B2 (en) Solid-state imaging device controlling read-out of signals from pixels in first and second areas
KR20140136445A (ko) 고체 촬상 소자, 고체 촬상 소자의 구동 방법, 및 전자 기기
US20170125464A1 (en) Solid state imaging device and imaging apparatus
KR101939402B1 (ko) 고체 촬상 소자 및 구동 방법, 및 전자 기기
JP5780025B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、及び電子機器
US20110037882A1 (en) Solid-state imaging device, method of driving solid-state imaging device, and electronic apparatus
JP5885431B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP2018082295A (ja) 撮像装置及び撮像システム
US8300122B2 (en) Solid-state imaging device, camera system, and signal reading method
JP2017055320A (ja) 撮像装置、撮像システム及び撮像装置の駆動方法
JP2008017100A (ja) 固体撮像装置
JP2016167773A (ja) 撮像装置及び撮像装置の処理方法
JP6676317B2 (ja) 撮像装置、および、撮像システム

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200710

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6734649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151