JP2017120568A - 電源回路およびその制御回路、制御方法、ならびにそれを用いた電子機器 - Google Patents

電源回路およびその制御回路、制御方法、ならびにそれを用いた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】過電流保護およびオーバーシュートの抑制が可能な電源回路を提供する。【解決手段】OCP回路30は、電源回路200に流れる監視対象の電流ISがしきい値電流IOCPを超えないように制限する。第1コンパレータ32は、監視対象の電流ISに応じた電流検出信号VISを電流しきい値信号VOCPと比較し、過電流保護信号S1を生成する。第2コンパレータ34は、電源回路200の出力電圧VOUTに応じた電圧検出信号VSを電圧しきい値信号VTHと比較し、比較信号S2を生成する。電流しきい値生成回路40は、比較信号S2に応じて第1値VLと第2値VHから選択可能な電流しきい値信号VOCPを生成する。第1状態(VS<VTH)から第2状態(VS>VTH)に遷移してから所定の遅延時間τの経過後に、電流しきい値信号VOCPは第1値VLから第2値VHに切りかわる。【選択図】図4

Description

本発明は、電源回路に関する。
ある電圧を別の電圧レベルに変換して安定化するためにリニア電源(Linear power supply)やスイッチング電源(Switched-mode power supply)などの電源回路が利用される。電源回路の出力端子(出力ライン)には出力電圧を安定化するために、平滑用の大容量のキャパシタが接続される。キャパシタに突入電流が流れ込むと、回路素子の信頼性を損なうことから、電源回路には、起動時に突入電流を防止する機能が要求される。
図1は、本発明者が検討した電源回路の回路図である。この電源回路900は、リニアレギュレータ(LDO:Low Drop Outputとも称される)であり、入力ライン(あるいは端子)902に直流の入力電圧VINを受け、出力ライン(あるいは端子)904に、安定化された直流の出力電圧VOUTを発生する。出力トランジスタ(パワートランジスタ)M1は、入力ライン902と出力ライン904の間に設けられ、その両端間の電圧降下VDROPが、出力電圧VOUTがその目標値VOUT(REF)に近づくように調節される。出力ライン904には、平滑用の出力キャパシタC1が接続される。抵抗R11,R12は、出力電圧VOUTを分圧し、エラーアンプ(オペアンプ)910にフィードバックする。エラーアンプ910は、フィードバックされた電圧VFBと所定の基準電圧VREFの誤差を増幅し、誤差に応じた電圧を出力トランジスタM1の制御端子(ゲート)に出力する。エラーアンプ910によるフィードバック制御により、出力電圧VOUTは、
OUT(REF)=VREF×(R11+R12)/R12
を目標値として安定化される。
電源回路900には、過電流保護回路920が設けられる。過電流保護回路920は、入力電流や出力電流などを監視し、監視対象の電流Iが所定のしきい値電流IOCPを超えると、出力トランジスタM1をオフし、あるいはオフに近づけて抵抗値を増大させる。たとえば過電流保護回路920は、コンパレータ922と、保護実行回路924を含む。コンパレータ922は、電流Iをしきい値電流IOCPと比較する。保護実行回路924は、過電流状態I>IOCPが検出されると、出力トランジスタM1のゲート電圧Vを上昇させ、ゲートソース間電圧VGSを小さくする。これにより出力トランジスタM1がオフまたは弱オン状態となり、電流Iがしきい値電流IOCPに制限される。
図2は、図1の電源回路900における電流−電圧特性を示す図である。しきい値電流IOCPは、2値(あるいは3値以上)で切りかえ可能であり、出力電圧OUTがしきい値電圧Vより低い領域では、低い値IOCP1にセットされ、出力電圧OUTがしきい値電圧Vより高い領域では、高い値IOCP2にセットされる。
特開2008−305387号公報 特開2008−61452号公報 特開2005−130622号公報 特開2014−128038号公報
図2の電流−電圧特性を利用して、起動時の突入電流の防止が行われる場合がある。図3は、図1の電源回路900における起動時の動作波形図である。本明細書における波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。時刻t0より前は、出力電圧VOUTはゼロである。時刻t0に起動が指示されると、出力電圧VOUTが上昇し始める。起動開始直後において、VOUT<Vであるから、電流I(すなわち出力キャパシタC1への充電電流IOUT)は、第1しきい値電流IOCP1に制限される。このとき出力電圧VOUTは、
OUT=IOCP1/C1×t
にしたがって時間tとともに増大する。C1は、出力キャパシタC1の容量値である。時刻t1に出力電圧VOUTがしきい値電圧Vを超えると、第2しきい値電流IOCP2が有効となる。このとき出力電圧VOUTは、
OUT=IOCP2/C1×t
にしたがって時間tとともに増大する。
出力電圧VOUTのスルーレートは、IOCP2/C1[V/sec]で表され、出力キャパシタC1の容量値としきい値電流IOCP2に依存する。スルーレートが、電源回路900のフィードバックループの応答速度を超えると、出力電圧VOUTの変化にフィードバック制御が追従できなくなり、図3に示すように、時刻t2以降、出力電圧VOUTが目標値VOUT(REF)を超えてオーバーシュートする。また出力電圧VOUTが目標値VOUT(REF)に安定化するまでの時間が長くなってしまう。
出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制する第1のアプローチは、電源回路900のフィードバックループの帯域を広く設計することであるが、容易でない場合もある。
第2のアプローチは、ソフトスタート回路の併用である。ソフトスタート回路は、フィードバックループの応答速度より遅い速度で緩やかに上昇するソフトスタート電圧VSSを生成する。エラーアンプ910は、ソフトスタート電圧VSSと基準電圧VREFのうち低い一方と、フィードバック電圧VFBの誤差を増幅する。これにより、出力電圧VOUTをソフトスタート電圧VSSに追従して緩やかに上昇させることができる。ソフトスタート回路を併用することで、オーバーシュートを抑制できるが、回路規模が大きくなる。またソフトスタート回路は、起動時のみ有効であるため、出力ライン904の地絡後に、地絡状態から解放されたときにはソフトスタート回路は働かず、出力電圧VOUTのオーバーシュートが生じうる。このような問題は、リニアレギュレータに限らず、スイッチング電源においても生じうる。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、過電流保護およびオーバーシュートの抑制が可能な電源回路の提供にある。
本発明のある態様は、電源回路の制御回路に関する。制御回路は、電源回路に流れる監視対象の電流がしきい値電流を超えないように制限する過電流保護回路を備える。過電流保護回路は、監視対象の電流に応じた電流検出信号を、しきい値電流に応じた電流しきい値信号と比較し、比較結果を示す過電流保護信号を生成する第1コンパレータと、電源回路の出力電圧に応じた電圧検出信号を電圧しきい値信号と比較し、比較結果を示す比較信号を生成する第2コンパレータと、電流しきい値信号を生成する電流しきい値生成回路と、を含む。電流しきい値生成回路は、(i)比較信号が、電圧検出信号が電圧しきい値信号より低い第1状態を示すとき、電流しきい値信号を第1値にセットし、(ii)比較信号が、出力電圧が電圧しきい値信号より高い第2状態を示すとき、電流しきい値信号を第1値より高い第2値にセットする電流しきい値生成回路と、を含む。第1状態から第2状態に遷移してから所定の遅延時間の経過後に、電流しきい値信号が第1値から第2値に変化する。
この態様によると、起動時において出力電圧が増大する際に、出力電圧が電圧しきい値信号に基づくしきい値電圧を超えた後、遅延時間の間は、過電流しきい値が第1値を維持し、電源回路の出力キャパシタの充電電流も第1値に制限される。これにより出力電圧のスルーレートが制限され、オーバーシュートを抑制できる。また、起動時のみでなく、出力ラインの地絡からの復帰においても、オーバーシュートを抑制できる。
電流しきい値生成回路は、第2状態から第1状態に遷移すると直ちに、電流しきい値信号を第2値から第1値に切りかえてもよい。これにより、地絡などに起因する出力電圧の低下後の突入電流に備えることができる。
電流しきい値生成回路は、比較信号のポジティブエッジとネガティブエッジのうち、第1状態から第2状態への遷移に対応する一方のエッジを遅延させる遅延回路と、遅延回路の出力にもとづいて、第1値と第2値が選択される電流しきい値信号を生成する電圧源と、を含んでもよい。遅延回路が一方のエッジに与える遅延量に応じて、遅延時間を設定することができる。
遅延回路は、キャパシタと、比較信号に応じてキャパシタを充電、放電する充放電回路と、を含み、キャパシタの電圧を二値化した信号を出力し、充放電回路の充電速度と放電速度が異なってもよい。
充電速度と放電速度にそれぞれに応じて、遅延回路が、ポジティブエッジ、ネガティブエッジそれぞれに与える遅延量を個別に設定できる。
遅延回路は、一端が接地されたキャパシタと、キャパシタと並列に設けられ、比較信号が第1状態を示すときにオンとなるスイッチと、キャパシタの他端と電源ラインの間に設けられた第1抵抗と、キャパシタの電圧が、制御端子に入力された第1トランジスタと、を含み、第1トランジスタのオン、オフに対応する信号を出力してもよい。第1抵抗の抵抗値とキャパシタの容量値で決まる時定数に応じて、遅延回路の遅延量を設定できる。
電圧源は、第1値に対応する第1電流を生成する第1電流源と、遅延回路の出力にもとづいてオン状態、オフ状態が切りかえ可能であり、オン状態において第2値と第1値の差分に対応する第2電流を生成する第2電流源と、第1電流と第2電流の合成電流の経路に設けられた第2抵抗と、を含み、第2抵抗の電圧降下が、電流しきい値信号であってもよい。
本発明の別の態様もまた、電源回路の制御回路である。この制御回路は、電源回路に流れる監視対象の電流がしきい値電流を超えないように制限する過電流保護回路を備える。過電流保護回路は、監視対象の電流に応じた電流検出信号を、しきい値電流に応じた電流しきい値信号と比較し、比較結果を示す過電流保護信号を生成する第1コンパレータと、電源回路の出力電圧に応じた電圧検出信号を電圧しきい値信号と比較し、比較結果を示す比較信号を生成する第2コンパレータと、電流しきい値信号を生成する電流しきい値生成回路と、を含む。電流しきい値生成回路は、(i)比較信号が、電圧検出信号が電圧しきい値信号より低い第1状態を示すとき、電流しきい値信号を第1値にセットし、(ii)比較信号が、出力電圧が電圧しきい値信号より高い第2状態を示すとき、電流しきい値信号を第1値より高い第2値にセットする電流しきい値生成回路と、を含む。電流しきい値生成回路は、第1状態から第2状態に遷移すると、電流しきい値信号を第1値から第2値に緩やかに切りかえる。
この態様によると、起動時において出力電圧が増大する際に、出力電圧が電圧しきい値信号に基づくしきい値電圧を超えた後、過電流しきい値が第1値から第2値に緩やかに増加することで、電源回路の出力キャパシタの充電電流も緩やかに増加していく。これにより、出力電圧のスルーレートが制限されつつ増大し、オーバーシュートを抑制できる。また起動時のみでなく、出力ラインの地絡からの復帰においても、オーバーシュートを抑制できる。
電流しきい値生成回路は、第2状態から第1状態に遷移すると直ちに、電流しきい値信号を第2値から第1値に切りかえてもよい。これにより、地絡などに起因する出力電圧の低下後の突入電流に備えることができる。
電流しきい値生成回路は、比較信号のポジティブエッジとネガティブエッジのうち、第1状態から第2状態への遷移をトリガーとして、時間とともに徐変する徐変信号を生成する徐変信号生成回路と、徐変信号にもとづいて、第1値、第2値またはそれらの中間値をとる電流しきい値信号を生成する電圧源と、を含んでもよい。徐変信号の波形や傾きに応じて、スルーレートを連続的に増加させることができる。
徐変信号生成回路は、キャパシタと、過電流保護信号に応じてキャパシタを充電、放電する充放電回路と、を含み、キャパシタの電圧が徐変信号であってもよい。
充電速度と放電速度にそれぞれに応じて、徐変信号の波形や傾き、言い換えればスルーレートの波形や傾きを設定できる。
徐変信号生成回路は、一端が接地されたキャパシタと、キャパシタと並列に設けられ、比較信号が第1状態を示すときにオンとなるスイッチと、キャパシタの他端と電源ラインの間に設けられた第2抵抗と、を含み、キャパシタの電圧が徐変信号であってもよい。第2抵抗の抵抗値とキャパシタの容量値で決まる時定数に応じて、徐変信号の傾きを設定できる。
電圧源は、第1値に対応する第1電流を生成する第1電流源と、徐変信号にもとづいて、ゼロから、第2値と第1値の差分に対応する値の間を変化する第2電流を生成する第2電流源と、第1電流と第2電流の合成電流の経路に設けられた第2抵抗と、を含み、第2抵抗の電圧降下が、電流しきい値信号であってもよい。
電源回路は、出力トランジスタを含むリニアレギュレータであり、監視対象の電流は、出力トランジスタに流れる電流であってもよい。電源回路は、スイッチング電源であってもよい。
制御回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
本発明の別の態様は電源回路に関する。電源回路は、上述のいずれかの制御回路を含む。
本発明の別の態様は電子機器に関する。電子機器は、電池と、負荷と、電池の電圧を受け、負荷に電源電圧を供給する上述の電源回路と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、オーバーシュートの抑制および過電流保護が可能となる。
本発明者が検討した電源回路の回路図である。 図1の電源回路における電流−電圧特性を示す図である。 図1の電源回路における起動時の動作波形図である。 第1の実施の形態に係る電源回路の回路図である。 図4の電源回路の動作波形図である。 図6(a)、(b)は、図4の電源回路の電流電圧特性を示す図である。 電流しきい値生成回路の構成例を示す回路図である。 図8(a)、(b)は、図7の電流しきい値生成回路の構成例を示す回路図である。 図9(a)、(b)は、図7の電圧源の構成例を示す回路図である。 図10(a)、(b)は、主回路の構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態に係る電源回路の動作波形図である。 第2の実施の形態に係る電源回路の電流電圧特性を示す図である。 第2の実施の形態における電流しきい値生成回路の構成例を示す回路図である。 電源回路を備える電子機器を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図4は、第1の実施の形態に係る電源回路200の回路図である。電源回路200は、リニア電源あるいはスイッチング電源である主回路210に加えて、過電流保護(OCP:Over Current Protection)回路30を備える。電源回路200は、一つの半導体基板に一体集積化された機能ICである制御回路100を含み、OCP回路30は制御回路100に内蔵される。主回路210は、入力ライン202に直流の入力電圧VINを受け、それを降圧あるいは昇圧し、出力ライン204に接続される負荷(不図示)に、電源信号を供給する。図4では主回路210が制御回路100に集積化される場合を示すが、その一部の部品(たとえば出力キャパシタC1、そのほか、パワートランジスタ、抵抗検出用の抵抗、インダクタ、ダイオード)は、制御回路100に外付けされてもよい。電源信号はたとえば、目標値に安定化された出力電圧VOUTであってもよいし、目標値に安定化された負荷電流ILOADであってもよい。本明細書では、主回路210は定電圧出力の電源とする。出力ライン204には、出力電圧VOUTの平滑化のための出力キャパシタC1が接続される。出力キャパシタC1を主回路210の一部分と把握される。
OCP回路30は、電源回路200の主回路210に流れる監視対象の電流Iがしきい値電流IOCPを超えないように制限する。監視対象の電流Iは、主回路210の入力電流IINであってもよいし、出力キャパシタC1への充電電流(出力電流)IOUTであってもよいし、それらと相関を有する電流であってもよい。OCP回路30は、第1コンパレータ32、第2コンパレータ34、電流しきい値生成回路40および保護実行回路31を含む。
第1コンパレータ32は、監視対象の電流Iに応じた電流検出信号VISを、しきい値電流IOCPに応じた電流しきい値信号VOCPと比較し、比較結果を示す過電流保護(OCP)信号S1を生成する。保護実行回路31は、OCP信号S1が、VIS>VOCPの状態、つまりI>IOCPの状態を示すとき(たとえばハイレベル、アサートともいう)、監視対象の電流Iが減少するように、主回路210に作用する。たとえば主回路210がリニアレギュレータの場合、保護実行回路31は、OCP信号S1がアサートされると、出力トランジスタをオフあるいは弱オン状態としてもよい。主回路210がスイッチング電源の場合、保護実行回路31は、OCP信号S1がアサートされると、スイッチングトランジスタをターンオフし、あるいはスイッチングのデューティ比を制限し、あるいはスイッチングを停止してもよい。保護実行回路31の構成や保護の方式は特に限定されず、公知技術を用いることができる。
第2コンパレータ34は、電源回路200の出力電圧VOUTに応じた電圧検出信号Vを電圧しきい値信号VTHと比較し、比較結果を示す比較信号S2を生成する。電圧検出信号Vは、出力電圧VOUTそのものであってもよいし、出力電圧VOUTを抵抗R31,R32により分圧した信号であってもよく、後述するフィードバック信号VFBと同一であってもよい。たとえば比較信号S2は、V<VTHである第1状態のときローレベル、V>VTHのときハイレベルである。なお、ハイレベルとローレベルの割り当ては入れかえてもよい。また第2コンパレータ34は、電圧コンパレータであってもよいし、MOSFETのゲートソース間のしきい値、あるいはバイポーラトランジスタのベースエミッタ間のしきい値を利用したコンパレータであってもよい。
電流しきい値生成回路40は、比較信号S2にもとづいて電流しきい値信号VOCPを生成する。電流しきい値生成回路40は、(i)比較信号S2が第1状態(V<VTH)を示すレベル(ローレベル)であるとき、電流しきい値信号VOCPを第1値Vにセットする。また電流しきい値生成回路40は(ii)比較信号S2が第2状態(V>VTH)を示すレベル(ハイレベル)であるとき、電流しきい値信号VOCPを第1値Vより高い第2値Vにセットする。
電流しきい値生成回路40は、第1状態(V<VTH)から第2状態(V>VTH)に遷移してから所定の遅延時間τの経過後に、電流しきい値信号VOCPを第1値Vから第2値Vに切りかえる。また電流しきい値生成回路40は、第2状(V>VTH)態から第1状態(V<VTH)に遷移すると直ちに、電流しきい値信号VOCPを第2値Vから第1値Vに切りかえる。
しきい値電流IOCPは、電流しきい値信号VOCPの2値VおよびVに対応する2つの値IOCP1およびIOCP2の2値で切りかえられる。電圧検出信号Vが電圧しきい値信号VTHを跨いで増大すると、遅延時間τの経過後に、しきい値電流IOCPは第1値IOCP1から第2値IOCP2に遷移する。反対に電圧検出信号Vが電圧しきい値信号VTHを跨いで低下すると、しきい値電流IOCPは第2値IOCP2から第1値IOCP1へと直ちに遷移する。
以上が第1の実施の形態に係る電源回路200の構成である。続いてその動作を説明する。図5は、図4の電源回路200の動作波形図である。なお、比較のために図1の電源回路900の動作を一点鎖線で示す。なお起動時において負荷電流ILOADはゼロであるものとする。
時刻t0より前は、出力電圧VOUTはゼロである。時刻t0に起動が指示されると、出力キャパシタC1が充電され、出力電圧VOUTが上昇し始める。起動開始直後において、VOUT<VTHであるから、電流しきい値信号VOCPは第1値Vであり、電流I(すなわち出力キャパシタC1への充電電流IOUT)は、第1しきい値電流IOCP1に制限される。このとき出力電圧VOUTは、
OUT=IOCP1/C1×t
にしたがって時間tとともに増大する。C1は、出力キャパシタC1の容量値である。
時刻t1に電圧検出信号Vが電圧しきい値信号VTHを超える。電流しきい値信号VOCPは、直ちに第2値Vに遷移せずに、遅延時間τの経過後に第2値VH2に遷移する。遅延時間τの間、電流Iは第1しきい値電流IOCP1に制限され、したがって出力電圧VOUTは、IOCP1/C1で表されるスルーレートSRにしたがって上昇する。スルーレートSR(=IOCP1/C1)を、主回路210のフィードバックの応答速度より遅く規定することにより、出力電圧VOUTのオーバーシュートが抑制され、目標電圧VOUT(REF)に短時間で収束させることができる。
時刻t1から遅延時間τ経過後の時刻t2に、電流しきい値信号VOCPは第2値Vに遷移する。続く時刻t3に出力ライン204が地絡したとする。そうすると、過電流保護がかかり、電流I(IOUT)は第2値IOCP2に制限される。地絡により出力電圧VOUTがゼロ付近まで低下する。時刻t4にV<VTHとなり、直ちに電流しきい値信号VOCPが第1値Vに遷移する。これにより、電流Iは第1値IOCP1に制限される。
その後、時刻t5に地絡の原因が解消すると、出力電圧VOUTが上昇し始める。それ以降は、期間t0〜t2と同様にして、出力電圧VOUTが目標値VOUT(REF)に安定化される。
図6(a)、(b)は、図4の電源回路200の電流電圧特性を示す図である。図6(a)には、出力電圧VOUTが増大する過程における過電流保護が示される。図6(b)には、出力電圧VOUTが低下する過程における過電流保護が示される。図中に示される時刻tは、図5の時刻に対応する。
以上が電源回路200の動作である。この電源回路200によれば、起動時において出力電圧VOUTが増大する際に、電圧検出信号Vが電圧しきい値信号VTHを超えた後、遅延時間τの間は、過電流しきい値IOCPが第1値IOCP1を維持し、電源回路200の出力キャパシタC1の充電電流IOUTも第1値IOCP1に制限される。これにより出力電圧VOUTのスルーレートが制限され、オーバーシュートを抑制できる。
また起動時のみでなく、出力ライン204の地絡からの復帰に際しても、オーバーシュートを抑制できる。構成に着目すると、ソフトスタート回路が不要であるため、回路規模を小さくできるという利点もある。
本発明は、図4のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例を説明する。
図7は、電流しきい値生成回路40の構成例を示す回路図である。電流しきい値生成回路40は、遅延回路42および電圧源50を含む。遅延回路42は、比較信号S2のポジティブエッジとネガティブエッジのうち、第1状態(ローレベル)から第2状態(ハイレベル)への遷移に対応する一方のエッジ(ポジティブエッジ)を遅延させる。また遅延回路42は、第2状態(ハイレベル)から第1状態(ローレベル)への遷移に対応する他方のエッジ(ネガティブエッジ)については、実質的にゼロ(たとえば数十〜数百nsより小さいオーダー)の遅延を与える。電圧源50は、遅延回路42の遅延出力S3にもとづいて第1値Vと第2値Vが選択される電流しきい値信号VOCPを生成する。この構成によれば、遅延回路42が一方のエッジ(ポジティブエッジ)に与える遅延量に応じて、遅延時間τを設定することができる。
図8(a)、(b)は、図7の電流しきい値生成回路40の構成例を示す回路図である。図8(a)の遅延回路42aは、キャパシタC21、充放電回路44、二値化回路45を含む。キャパシタC21の一端は接地される。充放電回路44は、比較信号S2に応じてキャパシタC21を充電、放電する。二値化回路45は、キャパシタC21の電圧VC21を二値化した遅延出力S3を生成する。充放電回路44の充電速度(すなわち充電電流ICHG)と放電速度(すなわち放電電流IDIS)は異なっている。
比較信号S2のハイレベルを放電に、ローレベルを充電に割り当てた場合、充電速度を遅くすることにより、比較信号S2のネガティブエッジを遅延させることができる。反対に比較信号S2のハイレベルを充電に、ローレベルを放電に割り当てた場合、放電速度を遅くすることにより、比較信号S2のポジティブエッジを遅延させることができる。
図8(b)を参照する。図8(b)において比較信号S2の極性は図7と反対であり、第1状態においてハイレベル、第2状態においてローレベルであり、遅延回路42bは、比較信号S2のネガティブエッジを遅延させる。
遅延回路42bは、キャパシタC21、スイッチ46、第1抵抗R21、第1トランジスタ48を含む。キャパシタC21の一端は接地される。スイッチ46はキャパシタC21と並列に設けられ、比較信号S2が第1状態を示すとき(すなわちハイレベル)にオンとなる。第1抵抗R21は、キャパシタC21の他端と電源ライン47の間に設けられる。第1抵抗R21およびスイッチ46は、図8(a)の充放電回路44に相当する。
第1トランジスタ48は、図8(a)の二値化回路45に対応する。第1トランジスタ48はPチャンネルMOSFETであり、その制御端子(ゲート)には、キャパシタC21の電圧VC21が入力される。遅延回路42bは、第1トランジスタ48のオン、オフに対応する信号(ドレインの状態)S3を出力する。VC21>VCC−VGS(TH)のとき、第1トランジスタ48はオフであり、VC21<VCC−VGS(TH)のとき、第1トランジスタ48はオンとなる。VGS(TH)はMOSFETのゲートソース間しきい値である。この遅延回路42bによれば、第1抵抗R21の抵抗値とキャパシタC21の容量値で決まる時定数に応じて、遅延量を設定できる。
なお遅延回路42の構成は、図8(a)、(b)のそれらには限定されず、公知の、あるいは将来利用可能なその他の構成を採用してもよい。
図9(a)、(b)は、図7の電圧源50の構成例を示す回路図である。図9(a)の電圧源50aは、第1電流源52、第2電流源54、第2抵抗R22を含む。第1電流源52は、電流しきい値信号VOCPの第1値Vを規定する第1電流IC1を生成する。第2電流源54は、遅延回路42の遅延出力S3にもとづいてオン状態、オフ状態が切りかえ可能である。第2電流源54は、オン状態において第2値Vと第1値Vの差分(V−V)を規定する第2電流IC2を生成する。第2抵抗R22は、第1電流IC1と第2電流IC2の合成電流(IC1+IC2)の経路に設けられる。第2抵抗R22の電圧降下VR22が、電流しきい値信号VOCPである。第2電流源54がオフのとき、第2電流IC2は流れず、VOCP=IC1×R22=Vとなる。第2電流源54がオンのとき、VOCP=(IC1+IC2)×R22=Vとなる。
図9(b)の電圧源50bにおいて、第1電流源52(第2電流源54)は、定電流源CS1(CS2)およびカレントミラー回路CM1(CS2)を含む。第2電流源54のカレントミラー回路CM2のゲートには、図8(b)の遅延回路42bの第1トランジスタ48からの遅延出力S3が入力される。第1トランジスタ48がオンすると、カレントミラー回路CM2はオフとなり、電流IC2は流れない。
電流I’は、監視対象の電流Iのレプリカ(コピー)であり、たとえば
’=I/n
が成り立つ。nは整数である。抵抗R23は、レプリカ電流I’の経路上に設けられ、抵抗R23の電圧降下VR23が電流検出信号VISである。
IS=VR23=R23×I/n
OCP1=IC1×R22
OCP2=(IC1+IC2)×R22
IS=I/n×R23
これらの関係式から、以下の式を得る。
OCP1=IC1×n×R22/R23
OCP2=(IC1+IC2)×n×R22/R23
第2抵抗R22および抵抗R23は、ペア性を有するように半導体基板上で近接して形成することが望ましい。この場合、R22/R23は、抵抗値のばらつきによらずに一定値となり、しきい値電流IOCPのバラツキを低減できる。
図10(a)、(b)は、主回路210の構成例を示す回路図である。図10(a)の主回路210aは、リニアレギュレータである。出力トランジスタM1は、入力ライン202と出力ライン204の間に設けられる。フィードバック回路14は、出力電圧VOUTを分圧し、フィードバック信号VFBを生成する。エラーアンプ12は、フィードバック信号VFBと、その目標値である基準電圧VREFとの誤差を増幅し、誤差に応じた出力信号VERRを出力トランジスタM1のゲートに出力する。出力トランジスタM1はNチャンネルMOSFETであってもよい。あるいはバイポーラトランジスタであってもよい。主回路210aのうち少なくともエラーアンプ12は、制御回路100に内蔵することができる。保護実行回路31は、出力トランジスタM1のゲートソース間に設けられた保護トランジスタM2を含んでもよい。OCP信号S1に応じて保護トランジスタM2がオンすることにより、出力トランジスタM1のゲートソース間電圧が小さくなり、出力トランジスタM1がオフし、または弱オン状態となり、過電流保護がかかる。
なお、出力トランジスタM1に流れる電流Iを検出する方法は特に限定されない。たとえば出力トランジスタM1とゲートおよびソースが共通接続される電流検出用のレプリカトランジスタを設け、このレプリカトランジスタに流れる電流I’にもとづいて、出力トランジスタM1の電流Iを監視してもよい。リニアレギュレータにおいて出力トランジスタM1に流れる電流Iを検出する方法はさまざまであり、本発明において特に限定されない。
図10(b)の主回路210bはスイッチング電源である。ここでは降圧(Buck)コンバータを示す。主回路210bは、スイッチングトランジスタM3に加えて、整流ダイオードD1、インダクタL1、フィードバック回路14、エラーアンプ12、パルス変調器16、ドライバ18を含む。フィードバック回路14およびエラーアンプ12の動作は、図10(a)と同様である。パルス変調器16は、誤差信号VERRに応じたデューティ比を有するパルス変調信号S4を生成する。パルス変調器16は、パルス幅変調器であってもよいし、パルス周波数変調器であってもよい。またパルス変調器16は、電圧モード、ピーク電流モード、平均電流モードなどさまざまな方式を採用しうる。あるいは主回路210bは、エラーアンプ12を用いないヒステリシス制御(Bang-Bang制御)やボトム検出・オン時間固定方式のスイッチング電源であってもよい。ドライバ18は、パルス変調信号S4にもとづいてスイッチングトランジスタM3を駆動する。主回路210bのうち少なくともエラーアンプ12、パルス変調器16、ドライバ18は、制御回路100に内蔵することができる。
OCP回路30の保護実行回路31は、OCP信号S1に応じて、パルス変調信号S4を強制的にオフレベルに遷移させてスイッチングトランジスタをパルスバイパルス(サイクルバイサイクル)でターンオフしてもよい。あるいはパルス変調器16に作用してパルス変調信号S4のデューティ比を制限してもよい。あるいは所定時間にわたりスイッチングトランジスタM3のスイッチングを停止してもよい。
主回路210bは、同期整流型であってもよい。また主回路210bは昇圧(Boost)コンバータであってもよいし、昇降圧コンバータであってもよい。またトランスを用いたスイッチング電源であってもよいし、チャージポンプ回路であってもよい。あるいはリニアレギュレータとスイッチング電源の直列接続回路あるいは並列接続回路であってもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態にかかる電源回路の基本構成は、図4と同様であるため、図4を参照する。第2の実施の形態において、電流しきい値生成回路40は、第1状態(V<VTH)から第2状態(V>VTH)に遷移すると、電流しきい値信号VOCPを第1値Vから第2値Vに連続的に、あるいはステップ状に緩やかに切りかえる。また電流しきい値生成回路40は、第2状態(V>VTH)から第1状態(V<VTH)に遷移すると直ちに電流しきい値信号VOCPを第2値Vから第1値Vに切りかえる。
図11は、第2の実施の形態に係る電源回路200の動作波形図である。起動時において負荷電流ILOADはゼロであるものとする。時刻t0より前は、出力電圧VOUTはゼロである。時刻t0に起動が指示されると、出力電圧VOUTが上昇し始める。起動開始直後において、VOUT<VTHであるから、電流しきい値信号VOCPは第1値Vであり、電流I(すなわち出力キャパシタC1への充電電流IOUT)は、第1しきい値電流IOCP1に制限される。このとき出力電圧VOUTは、
OUT=IOCP1/C1×t
にしたがって時間tとともに増大する。
時刻t1に電圧検出信号Vが電圧しきい値信号VTHを超える。電流しきい値信号VOCPは、直ちに第2値Vに遷移せずに、ある時間τにわたり、緩やかに第2値VH2に遷移する。遅延時間τの間、電流Iは、第1しきい値電流IOCP1から徐々に増大するしきい値電流IOCPに制限され、したがって出力電圧VOUTは、IOCP/C1で表されるスルーレートSRにしたがって上昇する。遅延時間τの間のスルーレートSR(=IOCP/C1)を、主回路210のフィードバックの応答速度より遅く規定することにより、出力電圧VOUTのオーバーシュートが抑制され、目標電圧VOUT(REF)に短時間で収束させることができる。
時刻t2に、電流しきい値信号VOCPは第2値Vに達する。その後、時刻t3に出力ライン204が地絡したとする。そうすると過電流保護がかかり、電流I(IOUT)は第2値IOCP2に制限される。地絡により出力電圧VOUTがゼロ付近まで低下する。時刻t4にV<VTHとなり、直ちに電流しきい値信号VOCPが第1値Vに遷移する。これにより、電流Iは第1値IOCP1に制限される。
その後、時刻t5に地絡の原因が解消すると、出力電圧VOUTが上昇し始める。それ以降は、期間t0〜t2と同様にして、出力電圧VOUTが目標値VOUT(REF)に安定化される。
図12は、第2の実施の形態に係る電源回路200の電流電圧特性を示す図である。図12には、出力電圧VOUTが増大する過程における過電流保護が示される。図中に示される時刻tは、図11の時刻に対応する。出力電圧VOUTが低下する過程における過電流保護は、図6(b)と同様である。
第2の実施の形態によれば電圧検出信号Vが電圧しきい値信号VTHを超えた後、過電流しきい値IOCPが第1値IOCP1から第2値IOCP2に緩やかに増加することで、電源回路の出力キャパシタC1の充電電流も緩やかに増加していく。これにより、出力電圧VOUTのスルーレートが制限されつつ増大し、オーバーシュートを抑制できる。また起動時のみでなく、出力ラインの地絡からの復帰においても、オーバーシュートを抑制できる。
図13は、第2の実施の形態における電流しきい値生成回路40aの構成例を示す回路図である。電流しきい値生成回路40aは、徐変信号生成回路60および電圧源70を含む。徐変信号生成回路60は、(i)比較信号S2のポジティブエッジとネガティブエッジのうち、第1状態から第2状態への遷移をトリガーとして、時間とともに徐変する徐変信号S5を生成する。電圧源50は、徐変信号S5に応じて第1値Vから第2値Vの間で変化する電流しきい値信号VOCPを生成する。
徐変信号生成回路60は、図8(a)、(b)の遅延回路42a、42bの二値化回路45を省略した構成60a、60bとすることができる。そしてキャパシタC21の電圧VC21を、徐変信号S5として用いればよい。
また電圧源70は、図9(a)、(b)の電圧源50a、50bと同様の構成60a、60bとすることができる。すなわち図9(a)の第2電流源54が生成する電流IC2を、徐変信号S5に応じて緩やかに変化させればよい。図9(b)においては、カレントミラー回路CM2のゲート信号を、徐変信号S5に応じて緩やかに変化させてもよい。
最後に電源回路200の用途を説明する。図14は、電源回路200を備える電子機器500を示す図である。電子機器500は、スマートホン、ポータブルオーディオプレイヤ、タブレットPC、ノート型PC、デスクトップPC、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ポータブルオーディオ機器、ポータブルゲーム機器、据え置き型ゲームコンソール、テレビ、などである。電子機器500は、バッテリ502と、バッテリ502の電圧VBATを入力電圧VINとして受け、出力電圧VOUTを生成する電源回路200と、出力電圧VOUTを電源電圧として動作する負荷504を備える。負荷504は、マイコンやCPU(Central Processing Unit)、液晶ドライバ、アプリケーションプロセッサなどであり得る。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…制御回路、200…電源回路、202…入力ライン、204…出力ライン、12…エラーアンプ、14…フィードバック回路、16…パルス変調器、18…ドライバ、M1…出力トランジスタ、M2…保護トランジスタ、R11,R12…抵抗、C1…出力キャパシタ、30…OCP回路、31…保護実行回路、32…第1コンパレータ、34…第2コンパレータ、40…電流しきい値生成回路、42…遅延回路、C21…キャパシタ、44…充放電回路、45…二値化回路、46…スイッチ、R21…第1抵抗、48…第1トランジスタ、50…電圧源、52…第1電流源、54…第2電流源、R22…第2抵抗、60…徐変信号生成回路、70…電圧源、S1…OCP信号、S2…比較信号、S3…遅延出力、S4…パルス変調信号、S5…徐変信号、VOCP…電流しきい値信号、VTH…電圧しきい値信号。

Claims (19)

  1. 電源回路の制御回路であって、
    前記電源回路に流れる監視対象の電流がしきい値電流を超えないように制限する過電流保護回路を備え、
    前記過電流保護回路は、
    前記監視対象の電流に応じた電流検出信号を、前記しきい値電流に応じた電流しきい値信号と比較し、比較結果を示す過電流保護信号を生成する第1コンパレータと、
    前記電源回路の出力電圧に応じた電圧検出信号を電圧しきい値信号と比較し、比較結果を示す比較信号を生成する第2コンパレータと、
    前記電流しきい値信号を生成する電流しきい値生成回路であって、(i)前記比較信号が、前記電圧検出信号が前記電圧しきい値信号より低い第1状態を示すとき、前記電流しきい値信号を第1値にセットし、(ii)前記比較信号が、前記出力電圧が前記電圧しきい値信号より高い第2状態を示すとき、前記電流しきい値信号を前記第1値より高い第2値にセットする電流しきい値生成回路と、
    を含み、前記第1状態から前記第2状態に遷移してから所定の遅延時間の経過後に、前記電流しきい値信号が前記第1値から前記第2値に変化することを特徴とする制御回路。
  2. 前記電流しきい値生成回路は、前記第2状態から前記第1状態に遷移すると直ちに、前記電流しきい値信号を前記第2値から前記第1値に切りかえることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記電流しきい値生成回路は、
    (i)前記比較信号のポジティブエッジとネガティブエッジのうち、前記第1状態から前記第2状態への遷移に対応する一方のエッジを遅延させる遅延回路と、
    前記遅延回路の出力にもとづいて、前記第1値と前記第2値が選択される前記電流しきい値信号を生成する電圧源と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の制御回路。
  4. 前記遅延回路は、
    キャパシタと、
    前記比較信号に応じて前記キャパシタを充電、放電する充放電回路と、
    を含み、前記キャパシタの電圧と第3しきい値電圧の大小関係に応じた信号を出力し、前記充放電回路の充電速度と放電速度が異なることを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
  5. 前記遅延回路は、
    一端が接地されたキャパシタと、
    前記キャパシタと並列に設けられ、前記比較信号が前記第1状態を示すときにオンとなるスイッチと、
    前記キャパシタの他端と電源ラインの間に設けられた第1抵抗と、
    前記キャパシタの電圧が、制御端子に入力された第1トランジスタと、
    を含み、前記第1トランジスタのオン、オフに対応する信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
  6. 前記電圧源は、
    前記第1値に対応する第1電流を生成する第1電流源と、
    前記遅延回路の出力にもとづいてオン状態、オフ状態が切りかえ可能であり、前記オン状態において前記第2値と前記第1値の差分に対応する第2電流を生成する第2電流源と、
    前記第1電流と前記第2電流の合成電流の経路に設けられた第2抵抗と、
    を含み、前記第2抵抗の電圧降下が、前記電流しきい値信号であることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の制御回路。
  7. 電源回路であって、
    前記電源回路に流れる監視対象の電流がしきい値電流を超えないように制限する過電流保護回路を備え、
    前記過電流保護回路は、
    前記監視対象の電流に応じた電流検出信号を、前記しきい値電流に応じた電流しきい値信号と比較し、比較結果を示す過電流保護信号を生成する第1コンパレータと、
    前記電源回路の出力電圧に応じた電圧検出信号を電圧しきい値信号と比較し、比較結果を示す比較信号を生成する第2コンパレータと、
    前記電流しきい値信号を生成する電流しきい値生成回路であって、(i)前記比較信号が、前記電圧検出信号が前記電圧しきい値信号より低い第1状態を示すとき、前記電流しきい値信号を第1値にセットし、(ii)前記比較信号が、前記出力電圧が前記電圧しきい値信号より高い第2状態を示すとき、前記電流しきい値信号を前記第1値より高い第2値にセットする電流しきい値生成回路と、
    を含み、前記電流しきい値生成回路は、前記第1状態から前記第2状態に遷移すると、前記電流しきい値信号を前記第1値から前記第2値に緩やかに切りかえることを特徴とする制御回路。
  8. 前記電流しきい値生成回路は、前記第2状態から前記第1状態に遷移すると直ちに、前記電流しきい値信号を前記第2値から前記第1値に切りかえることを特徴とする請求項7に記載の制御回路。
  9. 前記電流しきい値生成回路は、
    (i)前記比較信号のポジティブエッジとネガティブエッジのうち、前記第1状態から前記第2状態への遷移をトリガーとして、時間とともに徐変する徐変信号を生成する徐変信号生成回路と、
    前記徐変信号にもとづいて、前記第1値、前記第2値またはそれらの中間値をとる前記電流しきい値信号を生成する電圧源と、
    を含むことを特徴とする請求項7または8に記載の制御回路。
  10. 前記徐変信号生成回路は、
    キャパシタと、
    前記過電流保護信号に応じて前記キャパシタを充電、放電する充放電回路と、
    を含み、前記キャパシタの電圧が前記徐変信号であることを特徴とする請求項9に記載の制御回路。
  11. 前記徐変信号生成回路は、
    一端が接地されたキャパシタと、
    前記キャパシタと並列に設けられ、前記比較信号が前記第1状態を示すときにオンとなるスイッチと、
    前記キャパシタの他端と電源ラインの間に設けられた第2抵抗と、
    を含み、前記キャパシタの電圧が前記徐変信号であることを特徴とする請求項9に記載の制御回路。
  12. 前記電圧源は、
    前記第1値に対応する第1電流を生成する第1電流源と、
    前記徐変信号にもとづいて、ゼロから前記第2値と前記第1値の差分に対応する値の間を変化する第2電流を生成する第2電流源と、
    前記第1電流と前記第2電流の合成電流の経路に設けられた第2抵抗と、
    を含み、前記第2抵抗の電圧降下が、前記電流しきい値信号であることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の制御回路。
  13. 前記電源回路は、出力トランジスタを含むリニアレギュレータであり、
    前記監視対象の電流は、前記出力トランジスタに流れる電流であることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の制御回路。
  14. 前記電源回路は、スイッチング電源であることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の制御回路。
  15. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の制御回路。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載の制御回路を備えることを特徴とする電源回路。
  17. 電池と、
    負荷と、
    前記電池の電圧を受け、前記負荷に電源電圧を供給する電源回路と、
    を備え、前記電源回路は、請求項1から15のいずれかに記載の制御回路を含むことを特徴とする電子機器。
  18. 電源回路の制御方法であって、
    前記電源回路に流れる監視対象の電流に応じた電流検出信号を、しきい値電流に応じた電流しきい値信号と比較し、比較結果を示す過電流保護信号を生成するステップと、
    前記過電流保護信号に応じて、前記監視対象の電流がしきい値電流を超えないように制限するステップと、
    前記電源回路の出力電圧に応じた電圧検出信号を電圧しきい値信号と比較し、比較結果を示す比較信号を生成するステップと、
    前記電流しきい値信号を生成するステップであって、(i)前記比較信号が、前記電圧検出信号が前記電圧しきい値信号より低い第1状態を示すとき、前記電流しきい値信号が第1値を有し、(ii)前記比較信号が、前記出力電圧が前記電圧しきい値信号より高い第2状態を示すとき、前記電流しきい値信号が前記第1値より高い第2値を有し、(iii)前記第1状態から前記第2状態に遷移してから所定の遅延時間の経過後に、前記電流しきい値信号が前記第1値から前記第2値に変化するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  19. 電源回路の制御方法であって、
    前記電源回路に流れる監視対象の電流に応じた電流検出信号を、しきい値電流に応じた電流しきい値信号と比較し、比較結果を示す過電流保護信号を生成するステップと、
    前記過電流保護信号に応じて、前記監視対象の電流がしきい値電流を超えないように制限するステップと、
    前記電源回路の出力電圧に応じた電圧検出信号を電圧しきい値信号と比較し、比較結果を示す比較信号を生成するステップと、
    前記電流しきい値信号を生成するステップであって、(i)前記比較信号が、前記電圧検出信号が前記電圧しきい値信号より低い第1状態を示すとき、前記電流しきい値信号が第1値を有し、(ii)前記比較信号が、前記出力電圧が前記電圧しきい値信号より高い第2状態を示すとき、前記電流しきい値信号が前記第1値より高い第2値に有し、(iii)前記第1状態から前記第2状態に遷移すると、前記電流しきい値信号が前記第1値から前記第2値に緩やかに変化するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
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