ここに記載された本発明の主題の実施形態は、従来技術における電子機器の形態が単一化してしまいがちという問題を解決するための電子機器を提供する。
ここに記載された実施形態は、本体と、第1の構成のディスプレイ装置と、前記本体に連結される第1の連結部材と、前記ディスプレイ装置に連結される第2の連結部材とを備える連結器であって、前記ディスプレイ装置は前記連結器によって本体に可動連結される連結器と、を備える電子機器を提供する。
一実施形態では、前記本体を中心とする前記ディスプレイ装置の相対運動をもたらすと、前記連結器の前記第1及び第2の連結部材が互いに協働して前記ディスプレイ装置の前記第1の構成を前記ディスプレイ装置の第2の構成に切り替える。
ある実施形態では、前記ディスプレイ装置の第1の経路での第1の運動操作が、前記連結器によって前記ディスプレイ装置の第2の運動操作を引き起こす。更にある実施形態では、前記第1の運動操作は旋回操作を含み、前記第2の運動操作は変形操作を含む。またある実施形態においては、前記ディスプレイ装置は表示領域を含み、前記ディスプレイ装置の前記第2の運動操作は前記表示領域のサイズを拡張する。
一実施形態では、前記ディスプレイ装置は前記第1の運動操作及び前記第2の運動操作に反応して、前記連結器によって湾曲状態から平坦状態に転換する可撓性画面を備える。ある実施形態では、前記第1の連結部材と前記第2の連結部材が互いに協働して伝動連結し、前記第1の運動操作は前記第1の連結部材によって前記ディスプレイ装置上で行われ、前記第2の運動操作は前記第2の連結部材によって前記ディスプレイ装置上で行われる。
ある実施形態では、前記ディスプレイ装置は第1のディスプレイ画面と、第2のディスプレイ画面とを備える。前記第1のディスプレイ画面は前記第1の連結部材によって前記本体に連結されても良く、前記第2のディスプレイ画面は前記第2の連結部材によって前記第1のディスプレイ画面に連結されても良い。更にある実施形態では、前記第1の連結部材は前記第1のディスプレイ画面に固定されている第1の伝動部を備える。前記第1の伝動部は第1の噛合部を含んでも良い。
ある実施形態では、前記第2の連結部材は前記第2のディスプレイ画面に固定されている第2の伝動部を備える。前記第2の伝動部は前記第1の噛合部に対応し噛合する第2の噛合部を含んでも良く、前記本体に対する前記ディスプレイ装置の回動に反応した前記第1の噛合部の回動が、前記第2の噛合部に、前記第2のディスプレイ画面を前記第1のディスプレイ画面に対して回動させるようにする。ある実施形態では、前記第1の噛合部は第1のヘリカル歯を備え、前記第2の噛合部は前記第1のヘリカル歯に対応する第2のヘリカル歯を備える。
更にある実施形態では、前記第1の噛合部はウォームギヤを備え、前記第2の噛合部は前記ウォームギヤに対応するウォームホイールを備える。ある実施形態では、前記第2のディスプレイ画面は、第2の連結部材によって前記第1のディスプレイ画面に対して平面移動することができる。ある実施形態では、前記第2の連結部材と前記第1のディスプレイ画面とが連結されている一端が、前記第1のディスプレイ画面のレールに設けられ、前記第2のディスプレイ画面は前記第2の連結部材を前記レール内で摺動させることによって、前記第1のディスプレイ画面に対して平面移動することができる。
様々な実施形態において、前記ディスプレイ装置は、第2の連結器によって第1のディスプレイ画面に連結する第3のディスプレイ画面を更に備える。ある実施形態では、前記第2の連結器は、前記第1のディスプレイ画面を前記本体に連結する第1の連結部材及び前記第3のディスプレイ画面を前記第1のディスプレイ画面に連結する第2の連結部材を含む。ある実施形態では、前記ディスプレイ装置は、第2のディスプレイ画面に設けられるとともに前記第2のディスプレイ画面を中心として前記第2のディスプレイ画面の表示面をカバーする位置にまで回動可能であるプロテクタを更に備える。
一実施形態において、本体とディスプレイ装置を備える情報処理装置を提供することを含む方法がある。ある実施形態では、前記本体に連結される第1の連結部材と、前記ディスプレイ装置に連結される第2の連結部材とを備える連結器を提供することを含む方法があり、前記ディスプレイ装置は前記連結器によって前記本体に回動可能に連結されても良い。ある実施形態では、前記本体を中心とする前記ディスプレイ装置の相対運動をもたらすことを含む方法がある。このような実施形態では、前記連結器の前記第1及び第2の連結部材が互いに協働して前記ディスプレイ装置の前記第1の構成を前記ディスプレイ装置の第2の構成に切り替える。
ある実施形態では、前記ディスプレイ装置の第1の経路での第1の運動操作を前記連結器によって前記ディスプレイ装置の第2の運動操作に伝動することを含む方法がある。前記第1の運動操作は旋回操作を含んでも良く、前記第2の運動操作は変形操作を含んでも良い。一実施形態では、前記第1の連結部材及び前記第2の連結部材は、互いに協働して伝動連結している。このような実施形態においては、前記第1の運動操作は前記第1の連結部材によって前記ディスプレイ装置上で行われ、前記第2の運動操作は前記第2の連結部材によって前記ディスプレイ装置上で行われる。
一実施形態では、前記ディスプレイ装置は第1のディスプレイ画面と、第2のディスプレイ画面とを備える。前記第1のディスプレイ画面は前記第1の連結部材によって前記本体に連結されても良く、前記第2のディスプレイ画面は前記第2の連結部材によって前記第1のディスプレイ画面に連結されても良い。ある実施形態では、前記第1の連結部材は前記第1のディスプレイ画面に固定されている第1の伝動部を備える。前記第1の伝動部は第1の噛合部を含んでも良い。
一実施形態では、前記第2の連結部材は前記第2のディスプレイ画面に固定されている第2の伝動部を備える。前記第2の伝動部は前記第1の噛合部に対応し噛合する第2の噛合部を含んでも良く、前記本体に対する前記ディスプレイ装置の回動に反応した前記第1の噛合部の回動が、前記第2の噛合部に、前記第2のディスプレイ画面を前記第1のディスプレイ画面に対して回動させる。
一実施形態では、第1の連結部材と、前記第1の連結部材と動作可能に連結された第2の連結部材とを備える。一実施形態では、前記連結部材は情報処理装置の第1の本体に連結され、前記第2の連結部材は前記情報処理装置の第2の本体に連結され、その結果、前記第2の本体は前記第1の本体に移動可能に連結される。更にある実施形態では、前記第1の本体を中心とする前記第2の本体の相対運動をもたらすと、前記第1及び第2の連結部材は、前記第2の本体の第1の構成を前記第2の本体の第2の構成に切り替えるよう作動する。
ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第2の本体は第1の本体に対して第1の運動操作を行うことができるばかりでなく、更に伝動連結手段を介して第2の経路で第2の運動操作を行うこともできるため、電子機器は多種多様な使用形態となって、異なるユーザのカスタマイズでの使用ニーズを満たせる。
以下にて図面及び具体的な実施形態を通じてここに開示される本発明の主題の技術手法について詳細な説明を行うが、理解されるべきは、ここに開示される本発明の主題の実施形態及び実施形態における具体的な特徴はここに開示される本発明の主題の技術手法に対する詳細な説明であって、ここに開示される本発明の主題の技術手法に対する限定ではなく、競合しない状況において、ここに開示される本発明の主題の実施形態及び実施形態中の技術特徴は互いに組み合わせることができるということである。
図1から図6を参照されたい。ここに開示される本発明の主題の実施形態において、電子機器、又は情報処理装置は、第1の本体10と、連結器20と、第2の本体30とを備える。本体10は例えば、ラップトップコンピュータのキーボード、マザーボード、メモリ等のハウジングなど、装置のハウジングを備えても良いし、第2の本体30はラップトップディスプレイなどのディスプレイ装置を備えても良い。このうち、連結器20の一端は第1の本体10に固定され、連結器20の他端は第2の本体30に固定され、第2の本体30は連結器20を介して第1の本体10に連結される。
第2の本体30は連結器20を介して第1の本体10に対して第1の回転運動操作を行うことができ、このうち、第1の回転運動操作には第2の本体30が第1の本体10を中心として旋回する操作が含まれる。例として、ラップトップコンピュータの蓋、例えばディスプレイ装置部分を開け、ラップトップコンピュータの第1の本体10から離れる方向に回転させることによって、ラップトップコンピュータを開くことが挙げられる。
上記第2の本体30が第1の本体10を中心として旋回する操作を実現する方式は以下を含むが、これらに限定されない。
方式1、連結器20が固定部と可動部とを含み、このうち、固定部は第1の本体10又は第2の本体30に設けられ、可動部は他方の本体に設けられ、可動部が回動可能であることで、ひいては第2の本体30が第1の本体10を中心として旋回することを実現できる。
方式2、連結器20が協働する一組以上のギヤを備え、ギヤ組の一端は第1の本体10に固定され、他端は第2の本体30に固定され、ギヤ組が回動すると、第2の本体30が第1の本体10を中心として旋回することを実現できる。
方式3、連結器20が可変形材料製の回動部を含み、該回動部は作用力の作用にて変形して、第2の本体30が第1の本体10を中心として旋回することを実現できる。
ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第2の本体30は第1の本体10に対して第1の運動操作を行うことができるばかりでなく、更に連結器20を介して第2の経路で第2の運動操作を行うこともできる。このうち、第2の運動操作は、例えば第2の本体30が折り畳み状態から展開状態となる、又は例えば、第2の本体30が湾曲状態から平坦状態となるような変形操作であって良い。第2の運動操作は更に、例えば第2の本体30が第1の本体10と垂直となる軸を中心として旋回するような旋回操作であっても良い。第2の運動操作は更に、例えば第2の本体30の位置を上昇させるような移動操作であっても良い。
上記技術手法において、第2の本体30は第1の本体10に対して第1の運動操作を行うことができるばかりでなく、更に連結器20を介して第2の経路で第2の運動操作を行うこともできるため、電子機器は多種多様な使用形態となって、異なるユーザのカスタマイズでの使用ニーズを満たせる。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、連結器20は第2の本体30の第1の経路での第1の運動操作を第2の本体30の第2の運動操作に伝動する。
具体的には、第2の本体30が第1の本体10に対して第1の運動操作を行う過程にて、連結器20は第2の本体30が第2の経路で第2の運動操作を行うよう駆動する。言い換えるならば、第2の本体30が第1の本体10に対して第1の運動操作を行うものと、第2の本体30が第2の経路で第2の運動操作を行うものとの両者は連動する。
その具体的な実現方式は以下とすることが可能である。
その一、機械駆動。
連結器20は、互いに協働して伝動連結する第1の連結部材21と第2の連結部材22とを備え、このうち、第2の本体30は第1の連結部材21を介して第1の運動操作を行うことができ、第2の本体30は第2の連結部材22を介して第2の運動操作を行うことができる。
第1の連結部材21は、第2の本体30の第1の本体10に対して第1の運動操作を行うときの運動を第2の連結部材22に伝達して、第2の本体30が第2の経路で第2の運動操作を行うよう駆動する。
このうち、第1の連結部材21は第2の連結部材22に対応して連結され、第1の連結部材21は第1の運動操作の運動をそのまま第2の連結部材22に伝達する。第1の連結部材21は第2の連結部材22と直接伝動か中間の伝動系を介して運動的な間接伝達を実現するようにしても良い。
直接伝動、間接伝動に関わらず、第1の連結部材21と第2の連結部材22との間の伝動方式は、ギヤ伝動、ウォームギヤ伝動、ベルト伝動、チェーン伝動などとすることができるが、これらに限定されない。
その二、モータ駆動。
具体的には、電子機器は、連結器20中にて第2の本体30が第2の経路で第2の運動操作を行うのを実現するための連結部材を駆動できるモータを備える。電子機器のプロセッサが、第2の本体30が第1の本体10に対して第1の運動操作を行ったことを検出したとき、該連結部材を駆動するようにモータを起動して、第2の本体30が第2の経路で第2の運動操作を行うようにさせ、第1の運動操作と第2の運動操作との連動を実現する。
上記の実施形態において、連結器20は第2の本体30の第1の経路での第1の運動操作を第2の本体30の第2の運動操作に伝達して、第2の本体30の第1の運動操作と第2の運動操作との連動を実現することで、ユーザの電子機器の使用が極めて便利になる。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第2の本体30は表示領域を含み、第2の本体30の第2の運動操作は表示領域のサイズを拡張できる。具体的には、第2の本体30は電子機器のディスプレイとするか、又は、電子機器のディスプレイを第2の本体30に設けることができる。
ここに開示される本発明の主題の実施形態において、電子機器のディスプレイは折り畳み、又は湾曲可能であり、第2の本体30が第2の経路で第2の運動操作を行う過程にて、折り畳み又は湾曲したディスプレイは展開(場合によってはフラットに展開)して、電子機器の表示領域のサイズを拡張可能としている。
図3を参照するに、一実施形態において、第2の本体30は、連結器20を介して、湾曲状態から平坦状態に転換可能である可撓性画面301を備える。可撓性画面301の形状変化は以下の駆動方式を含むが、これらに限定されない。
その一、機械式調整手段により自身の形態を変更するが、機械式調整手段を駆動する作用力は、ユーザの直接作用力(例えば、ユーザが直接可撓性画面301に力を付与する)由来としても良く、連結器20からの伝動力(例えば、連結器20が第2の本体30の第1の本体10を中心とする第1の運動を機械式調整手段に伝達して、機械式調整装置がディスプレイの形態を変更するよう駆動する)由来としても良く、機械式調整手段はモータ駆動としても良い。
その二、可撓性画面301は通電変形材料を含み、所定の電流を流して、通電変形材料に変形をもたらして、ディスプレイの形態を変更する。
他の実現方式において、第2の本体30は少なくとも二つのディスプレイを備え、ディスプレイの間が連結部材を介して連結され、ディスプレイの間が連結部材を中心として回動可能で、ディスプレイの間を駆動する作用力はディスプレイに直接作用するユーザの作用力由来としても良く、第2の本体30の第1の本体10を中心とする第1の運動からの伝達力か、又はモータからの駆動力としても良い。
上記技術手法において、第2の本体30を介して第2の経路で第2の運動操作を行って、第2の本体30の表示領域を拡張して、ユーザと電子機器との間の相互作用の範囲を増加して、ユーザと電子機器との相互作用方式を広げる。
選択的に、ここに開示される本発明の実施形態において、第1の運動操作は旋回操作で、つまり第2の本体が第1の本体を中心として回動する操作である。第2の運動操作は変形操作で、例えば一体成型された第2の本体の形状を変化させる操作、又は、例えば第2の本体の一部を他の一部に対して相対的に運動させる操作(回動、平面移動など)である。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、連結器20は、互いに協働して伝動連結する第1の連結部材21と第2の連結部材22とを備え、このうち、第2の本体30は第1の連結部材21を介して第1の運動操作を行うことができ、第2の本体30は第2の連結部材22を介して第2の運動操作を行うことができる。具体的には、第1の連結部材21と第2の連結部材22とは互いに個別の伝動手段であっても、互いに連動する伝動手段であっても良い。
ある実現方式において、第1の連結部材21と第2の連結部材22とが直接接触して、第1の連結部材21の運動を第2の連結部材22に伝動して、第2の本体30が第2の経路で第2の運動操作を行うよう駆動して、第1の連結部材21と第2の連結部材22との相互連動を実現する。
他の実現方式において、第1の連結部材21と第2の連結部材22とは両者の間に伝動系を設けることで、伝動系を介して第1の連結部材21の運動を第2の連結部材22に伝達して、第2の本体30が第2の経路で第2の運動操作を行うよう駆動して、第1の連結部材21と第2の連結部材22との相互連動を実現する。
第1の連結部材21と第2の連結部材22とが互いに連動するとき、両者の間は、ギヤ伝動、ウォームギヤ伝動、ベルト伝動、チェーン伝動などの方式で運動の伝達を行うことができる。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第2の本体30は第1のディスプレイ画面31と第2のディスプレイ画面32とを備え、第1のディスプレイ画面31は第1の連結部材21を介して第1の本体10に連結され、第2のディスプレイ画面32は第2の連結部材22を介して第1のディスプレイ画面31に連結されている。このうち、第2のディスプレイ画面32は第2の連結部材22を介して第1のディスプレイ画面31を中心として回動して、第2の本体30の第2の運動操作を実現することができる。
第2のディスプレイ画面32を第1のディスプレイ画面31を中心として回動させるよう駆動する駆動力は、第2のディスプレイ画面32に直接作用するユーザの作用力由来としても良く、第2の本体30の第1の本体10を中心とする第1の運動から伝達力か、又はモータからの駆動力としても良い。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第1の連結部材21は第1のディスプレイ画面に固定されている第1の伝動部211を含み、第1の伝動部211の一端に第1の噛合部が設けられる。
第2の連結部材22は第2のディスプレイ画面に固定されている第2の伝動部221を含み、第2の伝動部の一端に第1の噛合部に対応する第2の噛合部が設けられ、第1の噛合部と第2の噛合部とが噛合し、且つ第1の噛合部は第1のディスプレイ画面の第1の本体を中心とする回動を第2の噛合部に伝達して、第2のディスプレイ画面が第1のディスプレイ画面を中心として回動するよう駆動できる。
ある実現方式において、図4を参照するに、第1の噛合部は第1のヘリカル歯212とすることができ、第2の噛合部は第1のヘリカル歯212に対応する第2のヘリカル歯222となる。第1のヘリカル歯212は第1の伝動部211の回動を第2のヘリカル歯222に伝達して、第2の回動部が第1の伝動部の回動方向と異なる方向で回動するよう駆動でき、実際の状況で、両者の回動方向は垂直とすることができる。
他の実現方式において、図5を参照するに、第1の噛合部はウォームホイール213とすることができ、第2の噛合部はウォームホイール213に対応するウォーム223となる(又はこれと反対に、第1の噛合部をウォームとして、第2の噛合部をウォームホイールとする)。上記ウォームホイール213は第1の伝動部211の回動をウォーム223に伝達して、第2の回動部が第1の伝動部の回動方向と異なる方向で回動するよう駆動でき、実際の状況で、両者の回動方向は垂直とすることができる。
上記技術手法において、第1のディスプレイ画面が第1の本体を中心として回動する過程において、第1のディスプレイ画面に固定されている第1の伝動部が追従して回動して、ひいては第1の伝動部の第1の噛合部に噛合する第2の噛合部の回動を連動して、第2の伝動部が回動するよう駆動して、第2の伝動部が固定されている第2のディスプレイ画面が第1のディスプレイ画面を中心として回動することを実現して、第1のディスプレイ画面が第1の本体を中心として回動するときに第2のディスプレイ画面が第1のディスプレイ画面を中心として回動することを達成する。
よって、ユーザが付与した第1のディスプレイ画面を第1の本体を中心として回動して開く作用力は、同時に第2のディスプレイ画面を第1のディスプレイ画面を中心として回動して開くこともでき、つまり、ユーザが付与した作用力は第1のディスプレイ画面(つまり、第1のディスプレイ画面と第1の本体とを一定の角度とする)及び第2のディスプレイ画面(つまり、第2のディスプレイ画面と第1のディスプレイ画面とを一定の角度とする)を同時に開くことができるから、上記第1のディスプレイ画面及び第2のディスプレイ画面を含む展開可能なディスプレイの使用方式は極めて便利になる。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第2のディスプレイ画面は第2の連結部材を介して第1のディスプレイ画面に対して平面移動操作を行うことができる。
ある実現方式において、図6を参照するに、第2の連結部材22と第1のディスプレイ画面31とが連結されている一端が第1のディスプレイ画面31のレール311に設けられ、第2のディスプレイ画面32は第2の連結部材22を介して第1のディスプレイ画面31に対して平面移動操作を行うことができる。
具体的には、第1のディスプレイ画面31のレール311は第1のディスプレイ画面31の側端に設けられても、第1のディスプレイ画面31の裏面又は正面に設けられても良く、第2の連結部材22はレール311に設けられるとともに、レール311上で摺動可能であり、そして第2の連結部材22の他端は第2のディスプレイ画面32に固定される。よって、第2の連結部材22がレール311内で摺動することで、第2のディスプレイ画面32が第1のディスプレイ画面31に対して平面移動操作するのを実現する。
このうち、第2の連結部材22をレール311中で摺動するよう駆動する駆動力は、第2のディスプレイ画面32に直接作用するユーザの作用力由来としても良く、第2の本体30の第1の本体10を中心とする第1の運動からの伝達力か、又はモータからの駆動力としても良い。上記後者二種類の方式において、具体的には歯付きベルト式駆動により作用力を第2の連結体に伝達し、第2の連結体がガイド溝内で摺動するよう駆動する。
ここに開示される本発明の主題の実施形態において、上記平面移動操作を実現するその他の実現方式には更に、伸縮可能なフェーダで第1のディスプレイ画面と第2のディスプレイ画面との間の距離を調節し、第2のディスプレイ画面を第1のディスプレイ画面に収容し、プッシュプル機構によりチャンバから延出、チャンバに退避できることなどが含まれる。
上記技術手法における応用場面において、第2の本体30と第1の本体10とが密着すると、つまり第1のディスプレイ画面31と第1の本体10との夾角が0度であるとき、第2のディスプレイ画面32は第1のディスプレイ画面31の裏面に密着して、第1のディスプレイ画面31と第1の本体10との夾角が大きくなる過程にて、第2のディスプレイ画面32の表示面が第1のディスプレイ画面31の裏面から完全に移動して第1のディスプレイ画面31に遮られなくなるまで、第2のディスプレイ画面32は第1のディスプレイ画面31の裏面から側辺に向けて徐々に移動する。このような方式を通じて、ユーザは第1のディスプレイ画面31と第1の本体10との夾角を調節して、第2のディスプレイ画面32の表示領域における可視サイズを変更して、電子機器全体における表示領域のサイズを調整することができる。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、連結器20は、第1の連結部材21と互いに協働して伝動連結する第3の連結部材を更に備え、第2の本体30は、第3の連結部材を介して第1のディスプレイ画面31に連結されている第3のディスプレイ画面33を備える。
このうち、第3の連結部材の実現方式は第2の連結部材22の実現方式と同一であるため、ここで重複説明しない。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、上記第1のディスプレイ画面31は電子機器のメインディスプレイであり、第2のディスプレイ画面32及び第3のディスプレイ画面33は、第1のディスプレイ画面31の左右両側にてそれぞれ対称に設けられている拡張ディスプレイである。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第2の本体30と第1の本体10とが密着すると、つまり第1のディスプレイ画面31と第1の本体10との夾角が0度であるとき、第2のディスプレイ画面32及び/又は第3のディスプレイ画面は完全に折り畳まれた状態となり、つまり第2のディスプレイ画面32及び/又は第3のディスプレイ画面33が第1のディスプレイ画面31の正面又は裏面に完全密着する。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第1のディスプレイ画面31と第1の本体10との夾角が所定角度(例えば90度)に達したとき、第2のディスプレイ画面32及び/又は第3のディスプレイ画面33は完全に展開した状態となり、つまり第2のディスプレイ画面32及び/又は第3のディスプレイ画面33の表示面が第1のディスプレイ画面31の表示面と同一平面内にある。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第1のディスプレイ画面31と第1の本体10との夾角が大きくなる過程にて、第2のディスプレイ画面32及び/又は第3のディスプレイ画面33が完全に折り畳まれた状態から完全に展開状態に移行する。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第2の本体30は、第2のディスプレイ画面に設けられるとともに、第2のディスプレイ画面を中心として第2のディスプレイ画面の表示面をカバーする位置にまで回動可能であるプロテクタ34を更に備える。
具体的には、第2のディスプレイ画面32に、第2のディスプレイ画面32を中心として回動可能であるプロテクタ34が設けられ、プロテクタ34は、第2のディスプレイ画面が外部の物体と接触することで損傷する確率を低減するよう、第2のディスプレイ画面の表示面をカバーする位置にまで回動可能である。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第3のディスプレイ画面にもプロテクタを設けても良い。選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、プロテクタ34には音声出力ユニット又は画像取得ユニットが設けられる。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第1の本体は、バスケーブルを介して前記第1のディスプレイ画面31、第2のディスプレイ画面32、第3のディスプレイ画面33に接続されて、上記ディスプレイに画像を表示するように命令するプロセッサを備える。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、上記プロセッサは、上記第1のディスプレイ画面31、第2のディスプレイ画面32、第3のディスプレイ画面33が同一画像の異なる領域を表示するように命令して、三つのディスプレイ画面で画像全体を表示させることができる。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、上記プロセッサは、上記第1のディスプレイ画面、第2のディスプレイ画面、第3のディスプレイ画面が異なる画像フレーム(又はビデオストリーム)を表示するように命令することができる。応用場面では、多人数でのビデオ会話中において、上記三つのディスプレイ画面で、異なる会話者の画像をそれぞれ表示する。
選択的に、ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第1の本体10は、例えば、キーボード、タッチパネル、マイクロフォンなどの入力ユニットを更に備える。ところで説明すべきは、明細書の図面における図1から図6に示すものは単に電子機器の可能な形態に過ぎず、これをもってここに開示される本発明の主題の実施形態の保護範囲を限定してはならないということである。
また、図2及び図6中に表記される第1のディスプレイ画面31及び第2のディスプレイ画面32は、ディスプレイの反対面又は正面(即ち、表示領域がある面)として理解できる。
ここに開示される本発明の主題の実施形態にて提供する一つ以上の技術手法は、少なくとも以下の技術効果又は長所を備える。
ここに開示される本発明の主題の実施形態において、第2の本体は第1の本体に対して第1の運動操作を行うことができるばかりでなく、更に連結器を介して第2の経路で第2の運動操作を行うこともできるため、電子機器は多種多様な使用形態となって、異なるユーザのカスタマイズでの使用ニーズを満たせる。
当業者であれば、ここに開示される本発明の主題の実施形態は方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供可能であると理解できるはずである。よって、ここに開示される本発明の主題は全ハードウェアの実施形態、全ソフトウェアの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとを結合した実施形態の形式を採用することができる。しかも、ここに開示される本発明の主題は、コンピュータで使用可能であるプログラムコードをその中に含む一つ以上のコンピュータで使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することもできる。
ここに開示される本発明の主題の好ましい実施形態を説明したが、当業者であれば基本的な創造性の概念を一旦知り得ると、これら実施形態に対して別途変更又は修正を行うことができる。よって、特許請求の範囲の本意は、好ましい実施形態及びここに開示される本発明の主題の範囲に収まる全ての変更及び修正を含むものと解釈される。
そして明らかなように、当業者であればここに開示される本発明の主題の技術思想及び範囲を超えずに本発明に各種変更及び変形を行うことができる。このように、もしここに開示される本発明の主題のこれら修正及び変形がここに開示される本発明の主題の特許請求の範囲及びその同等技術の範囲内に属するのであれば、ここに開示される本発明の主題はこれら変更及び変形を含むことも意図する。