JP2017120060A - 復水器の循環水管構造及びタービンシステム - Google Patents

復水器の循環水管構造及びタービンシステム Download PDF

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Takayuki Niina
孝行 新名
裕人 杉田
Hiroto Sugita
裕人 杉田
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【課題】復水器に接続される循環水管に外部からの影響で生じる変位を効果的且つ簡易的に吸収すること。【解決手段】スプリング基礎によって支持される復水器2に循環水管5が接続される。循環水管5は、第1開口及び第2開口を有する主管部51と、主管部51から分岐し先端に第3開口が形成される分岐管部52と、を有するT字型に形成され、前記第3開口が復水器2に下方から接続される下流側水管50Dを有する。前記第1開口に、第1エキスパンションジョイント61を介して上流側水管50Uが接続される。前記第2開口に、第2エキスパンションジョイント62を介して閉鎖管50Mが接続される。上流側水管50Uと閉鎖管50Mとが、主管部51の軸方向に沿って延びるタイロッドボルト70によって連結され、上流側水管50Uと閉鎖管50Mとの軸方向における離間が規制されている。【選択図】図2

Description

本発明の実施の形態は、復水器の循環水管構造及びタービンシステムに関する。
発電プラントに設置されるタービンや復水器をスプリング基礎によって支持する構造が知られている。スプリング基礎は、スプリングを介在させてタービン又は復水器を弾性的に支持する基礎を意味する。一般に、復水器は、タービンの下方に配置され、上方から蒸気を受け入れる。この場合に、タービンへの反力低減やタービン用基礎の簡素化のために、タービンのスプリング基礎と復水器のスプリング基礎とを組み合わせることがある。
図1は、タービン及び復水器の各基礎が組み合わされた一般的な発電プラントの一部を示している。図1において、タービン1及びタービン1の下面に接続された復水器2は、復水器2の下面と設置面Fとの間に配置された復水器用スプリング基礎3によって支持されている。またタービン1は、復水器2の周囲に配置されたタービン用スプリング基礎4によっても支持されている。タービン用スプリング基礎4は、復水器2の周囲に設置されて上方に立ち上がる複数の脚部4aと、各脚部4aの上面に配置されたスプリング4bと、各スプリング4bに跨がって配置され且つタービン1に下方から接する架台4cと、を有する。また図1において、符号2bは復水器2の水室を示し、符号5は水室2bに下方から接続されたL字型の循環水管を示している。
復水器2は、運転中の熱の影響で数十mm伸びる場合があるが、図1に示される構造では、この伸びを復水器用スプリング基礎3によって抑制できる。また地震発生時には、設置面Fが水平方向に繰り返し振動する場合があり、地震が大規模であれば数十ミリの振幅が生じ得る。しかしながら、復水器用スプリング基礎3及びタービン用スプリング基礎4のスプリングが水平方向に変位することによって、復水器2及びタービン1へ振動は伝わらず、又は、復水器2及びタービン1へ伝わる振動は抑制されるため、復水器2及びタービン1が変位しないか、又は、復水器2及びタービン1の変位を抑制できる。
復水器2及びタービン1が変位する際には、上述のようにスプリング基礎3,4によって復水器2及びタービン1の変位が抑制された場合であっても、復水器2の水室2bに接続された循環水管5において変位が生じる。このような変位によって生じる悪影響を抑制するために、比較的小型のタービンにおける循環水管5は、一般に、柔軟性を有するように形成されることで、復水器2等の変位の影響に耐え得るように設計される。一方、大型のタービンでは、例えば循環水管5が2000mm程度といった大径となることで、柔軟性を有するように形成することが困難となる。
この対策として、図1に示す構造では、循環水管5が複数の管部に分割され、上下方向で分割された管部の間にエキスパンションジョイント6aが設けられ、水平方向で分割された管部の間にエキスパンションジョイント6bが設けられている。これらエキスパンションジョイント6a,6bの軸方向及び径方向の変形によって、図1に示す循環水管5では、復水器2の伸び等の影響で生じる変位を吸収することが可能となっている。
特開2000−205489号公報
上述のエキスパンションジョイント6a,6bはゴム等の柔らかい材質で形成される場合、変位を効果的に吸収できる一方で、内部圧力によって生じる推力Aにより伸びきってしまう虞がある。特に直径2000mm程度といった大径の循環水管5の場合、エキスパンションジョイント6a,6bに生じる推力Aは、数百トンレベルとなり得るため、エキスパンションジョイント6a,6bが伸びきってしまう確率が高まる。そのため、図1においては、循環水管5の隣接する管部の間に跨がるように設けられるタイロッドボルト7によって、エキスパンションジョイント6a,6bの伸びを抑制している。
しかしながら、上述のタイロッドボルト7は、循環水管5が軸方向に伸びる際のエキスパンションジョイント6a,6bによる変位吸収機能を阻害するため、図1に示す構造では、上下方向に伸びる管部の上方への変位が吸収され難くなる。この場合、水平方向上を延びる管部間に設けられたエキスパンションジョイント6bが径方向に変形することで上方への変位を吸収するが、このエキスパンションジョイント6bには大きい負荷がかかる虞がある。一方で、エキスパンションジョイント6bは、タイロッドボルト7によって水平方向における変位吸収能力を阻害される。そのため、図1に示す構造は、循環水管5と設置面Fとの間に水管用スプリング基礎8が設けられ、これにより水平方向の変位を吸収し得るように構成されている。しかしながら、これは、構成部品の増加によって構造の煩雑化を生じさせる。
またタイロッドボルト7は、一般に、循環水管5の隣接する管部のそれぞれに形成されるフランジの間に跨がるように設置され、各フランジの外側でナットを設けられることで伸びを規制するが、推力Aが過大となる場合には、フランジを重厚に構成する必要がある。しかしながら、図1に示される循環水管5では、特に上下方向に伸びる管部が比較的短く且つ復水器2、特にその水室2bに近接している。このことから、周辺からのスペースの制約があり、十分に重厚なフランジを設置できず、過大な推力Aに耐え得る剛性を十分に確保することが困難となる状況が生じ得る。また、タイロッドボルト7の長さ寸法を短くせざるを得ず、エキスパンションジョイント6aが径方向に変位する際に、タイロッドボルト7が許容され得る傾斜状態まですぐに傾いてしまい、径方向の変位を適切に吸収することが困難となる状況も生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、復水器に接続される循環水管に外部からの影響で生じる変位を効果的且つ簡易的に吸収することができる復水器の循環水管構造及びタービンシステムを提供することを目的とする。
実施の形態による復水器の循環水管構造は、スプリング基礎によって支持される復水器に接続される循環水管と、前記循環水管を支持する水管用基礎と、を備える。前記循環水管は、互いに対向する第1開口及び第2開口を有する主管部と、前記主管部における前記第1開口及び前記第2開口の間の領域から分岐し、先端に第3開口が形成される分岐管部と、を有するT字型に形成され、前記第3開口が前記復水器に下方から接続される下流側水管と、前記第1開口に接続され、前記下流側水管に水を供給するための上流側水管と、前記第2開口に接続され、当該第2開口に接続される開口とは反対側の端部が閉鎖された閉鎖管と、を有する。前記第1開口と前記上流側水管とは、第1エキスパンションジョイントによって接続され、前記第2開口と前記閉鎖管とは、第2エキスパンションジョイントによって接続されている。前記上流側水管と前記閉鎖管とが、前記主管部の軸方向に沿って延びる連結部材によって連結され、前記連結部材は、前記上流側水管と前記閉鎖管との軸方向における離間を規制する状態で前記上流側水管と前記閉鎖管とを連結している。
実施の形態によるタービンシステムは、スプリング基礎によって支持される復水器と、前記復水器に接続される循環水管と、前記循環水管を支持する水管用基礎と、を備える。前記循環水管は、互いに対向する第1開口及び第2開口を有する主管部と、前記主管部における前記第1開口及び前記第2開口の間の領域から分岐し、先端に第3開口が形成される分岐管部と、を有するT字型に形成され、前記第3開口が前記復水器に下方から接続される下流側水管と、前記第1開口に接続され、前記下流側水管に水を供給するための上流側水管と、前記第2開口に接続され、当該第2開口に接続される開口とは反対側の端部が閉鎖された閉鎖管と、を有する。前記第1開口と前記上流側水管とは、第1エキスパンションジョイントによって接続され、前記第2開口と前記閉鎖管とは、第2エキスパンションジョイントによって接続されている。前記上流側水管と前記閉鎖管とが、前記主管部の軸方向に沿って延びる連結部材によって連結され、前記連結部材は、前記上流側水管と前記閉鎖管との軸方向における離間を規制する状態で前記上流側水管と前記閉鎖管とを連結している。
本発明によれば、復水器に接続される循環水管に外部からの影響で生じる変位を効果的且つ簡易的に吸収することができる。
一般的な発電プラントの一部を示す図である。 一実施の形態に係る発電プラントにおけるタービンシステムを示す図である。 図2に示すタービンシステムの循環水管に設けられる連結部材としてのタイロッドボルトの設置状態を示す図である。 図2に示すタービンシステムの作用を説明する図である。
以下に、添付の図面を参照して一実施の形態を詳細に説明する。
図2は一実施の形態に係る発電プラントにおけるタービンシステムSを示す図である。なお、本実施の形態における構成部分のうち図1で説明した構成部分と共通するものには、図1で用いた符号と同一の符号が付されている。
図2に示すように、本実施の形態に係るタービンシステムSは、タービン1と、タービン1の車室1aの下面に接続された復水器2と、復水器2の下面及び設置面Fの間に配置されたスプリング3aによって復水器2を下方から弾性的に支持する復水器用スプリング基礎3と、復水器2の周囲に配置されタービン1をスプリング4bによって下方から弾性的に支持するタービン用スプリング基礎4と、復水器2に接続される循環水管5と、循環水管5を支持する水管用基礎80と、を備えている。
復水器2は、車室1aに接続して且つ連通する復水器本体2aと、復水器本体2aの側面に設けられた水室2bと、を有する。復水器本体2aには、タービン1の車室1aから排気された蒸気が流入する。水室2bには、上述の循環水管5が接続されている。車室1aから流入した蒸気は、循環水管5から水室2bを通って復水器本体2b内に配置される冷却部(図示省略)に供給される水によって冷却され、冷却された蒸気は、水となって図示しないボイラーに循環することになる。
復水器用スプリング基礎3は、タービン1及び復水器2の荷重を下方から支持し、タービン用スプリング基礎4は、タービン1をスプリング4bによって下方から支持する。したがって、タービン1の荷重は、復水器用スプリング基礎3及びタービン用スプリング基礎4によって支持されることになる。図2に示すように、タービン用スプリング基礎4は、復水器2を囲うように復水器2の周囲に設置されて設置面Fから上方に立ち上がる複数の脚部4aと、各脚部4aの上面に配置されたスプリング4bと、各スプリング4bに跨がって配置され且つタービン1に下方から接する架台4cと、を有している。
循環水管5は、下流側水管50Dと、上流側水管50Uと、閉鎖管50Mと、を有している。下流側水管50Dは、互いに対向する第1開口51a及び第2開口51bを有する主管部51と、主管部51における第1開口51a及び第2開口51bの間の領域から分岐し、先端に第3開口51cが形成される分岐管部52と、を有するT字型に形成され、第3開口51cが水室2bに下方から接続されている。上流側水管50Uは、第1開口51aに接続され、下流側水管50Dに水を供給するために設けられている。閉鎖管50Mは、第2開口51bに接続され、当該第2開口51bに接続される開口とは反対側の端部が閉鎖されている。
図示の例では、分岐管部52は、管本体52aと、管本体52aの下流側の外周面から張り出する環状の下流管側フランジ52bと、を有する。この下流管側フランジ52bが、復水器2の水室2bに設けられて下方に延びる連結管2cに形成された連結側フランジ2dにボルト等の締結部材2eによって締結されている。これにより、下流側水管50Dと水室2bとが接続されている。
また下流側水管50Dの第1開口51aと上流側水管50Uとは、第1エキスパンションジョイント61によって接続され、下流側水管50Dの第2開口51bと閉鎖管50Mとは、第2エキスパンションジョイント62によって接続されている。各エキスパンションジョイント61,62は、この例において、ゴムから形成されるベローズとして構成されている。
各エキスパンションジョイント61,62が内部圧力によって生じる推力により伸びきってしまうことを防止するべく、本実施の形態では、上流側水管50Uと閉鎖管50Mとが、主管部51の軸方向に沿って延びる複数の連結部材としてのタイロッドボルト70によって連結されている。タイロッドボルト70は、上流側水管50Uと閉鎖管50Mとの軸方向における離間を規制或いは制限する状態で上流側水管50Uと閉鎖管50Mとを連結することにより、各エキスパンションジョイント61,62が推力によって伸びきってしまうことを防止している。
一方で、これらタイロッドボルト70は、各エキスパンションジョイント61,62の外部からの影響による伸縮については許容し、これにより上流側水管50Uと閉鎖管50Mとの軸方向における変位を許容するようになっている。さらにタイロッドボルト70は、許容され得る軸方向に対する傾斜状態までの各エキスパンションジョイント61,62の径方向での変形を許容し、これにより上流側水管50Uと閉鎖管50Mとの径方向における移動を所定範囲まで許容するようになっている。
図3はタイロッドボルト70の設置状態を示している。同図に示すように、上流側水管50Uは、管本体50Uaと、管本体50Uaの下流側の外周面から径方向外側に突出する第1接続用フランジ50Ubと、を有する。一方で、閉鎖管50Mは、管本体50Maと、管本体50Maの外周面から径方向外側に突出する第2接続用フランジ50Mbと、を有する。そしてタイロッドボルト70は、第1接続用フランジ50Ubと第2接続用フランジ50Mbの各々に貫通した状態で、第1接続用フランジ50Ubと第2接続用フランジ50Mbとを連結している。
詳しくは、図示のタイロッドボルト70は、少なくとも両端部がボルト部分として形成されて、主管部51の軸方向に延びるように配置されるロッド本体71と、各ボルト部分に設けられるナット72a,72b,73a,73bと、を有し、一方のボルト部分が第1接続用フランジ50Ubに貫通し、他方のボルト部分が第2接続用フランジ50Mbに貫通する状態に配置されている。そして、第1接続用フランジ50Ubを貫通した一方のボルト部分に、第1接続用フランジ50Ubを挟んで外側からナット72aが設けられ、内側からナット72bが設けられるとともに、第2接続用フランジ50Mbを貫通した他方のボルト部分に、第2接続用フランジ50Mbを挟んで外側からナット73aが設けられ、内側からナット73bが設けられている。これにより、タイロッドボルト70は、上流側水管50Uと閉鎖管50Mとの軸方向における離間を規制或いは制限する状態で上流側水管50Uと閉鎖管50Mとを連結している。
また図2に示すように、本実施の形態における水管用基礎80は、循環水管5を下方から支持する例えばコンクリートや金属からなる剛体の基礎となっている。図示の例では、水管用基礎80が、上流側水管50Uと設置面Fとの間に配置された第1基礎部81と、閉鎖管50Mと設置面Fとの間に配置された第2基礎部82と、を有している。しかしながら、このような基礎部の数は、特に限定されるものではない。また水管用基礎80は、スプリングを有し、スプリングを循環水管5に固定し且つ当該スプリングによって循環水管5を下方から弾性的に支持する構成を有していてもよい。また水管用基礎80は、循環水管5の側面を支持することで循環水管5の荷重を支持してもよい。
次に本実施の形態にかかる作用について説明する。
タービン1の運転時には、復水器2の復水器本体2aに、タービン1の車室1aから排気された蒸気が流入する。一方、冷却用の水が、循環水管5から水室2bを通って復水器本体2b内に配置される冷却部(図示省略)に供給される。これにより、車室1aから流入した蒸気は、上述の冷却部に供給される水によって冷却される。
この際、循環水管5では、通流する水の圧力による推力によって、第1エキスパンションジョイント61及び第2エキスパンションジョイント62が伸びようとする。しかしながら、タイロッドボルト70が、上流側水管50Uと閉鎖管50Mとの軸方向における離間を規制する状態で上流側水管50Uと閉鎖管50Mとを連結することで、各エキスパンションジョイント61,62が伸びきってしまうことが防止される。
本実施の形態では、図4に示すように、各エキスパンションジョイント61,62及びタイロッドボルト70が、循環水管5の水平方向に軸方向が沿う部分である上流側水管50U、下流側水管50Dの主管部51及び閉鎖管50Mに設けられており、この部分は、比較的長く、且つ水室2b等から離れていることで周辺からのスペースの制約が緩和される。そのため、タイロッドボルト70の長さ寸法を大きく設定し易くなり、且つタイロッドボルト70を設置するためのフランジの寸法及び個数の設計自由度が向上する。
そのため、第1接続用フランジ50Ub及び第2接続用フランジ50Mbを重厚に形成し易くなり、本実施の形態では、各フランジ50Ub,50Mbを例えば肉厚にして重厚に形成することで、これらに上述の推力に耐え得る十分な剛性が確保されている。これにより、各エキスパンションジョイント61,62には推力が生じないことで、上流側水管50Uと閉鎖管50Mとの軸方向における離間が生じることがない。その結果、上流側水管50Uの主管部51の第3開口51cと水室2bとの接続部分が水平方向にずれることがないため、これらの間にエキスパンションジョイントやタイロッドボルトを設ける必要がなくなることで、構造を簡素化することが可能となる。また本実施の形態では、タイロッドボルト70が比較的長く設定されていることにより、各エキスパンションジョイント61,62の径方向の変形が比較的広い範囲で適切に許容されるようになっている。
また復水器2が運転中の熱の影響で上下方向に伸びた際に循環水管5に生じる上下方向の変位は、第1エキスパンションジョイント61及び第2エキスパンションジョイント62の径方向の変形によって吸収される。ここで、2つのエキスパンションジョイント61,62によって変位が吸収されるため、一方のエキスパンションジョイントに大きい負荷がかかることが抑制される。さらに本実施の形態では、上述のようにタイロッドボルト70が比較的長く設定されていることにより、各エキスパンションジョイント61,62の径方向の変形が比較的広い範囲で適切に許容されるため、これらエキスパンションジョイント61,62によって上下方向の変位を十分に吸収できる。
また復水器2の変位によって生じる循環水管5の水平方向の変位は、2つのエキスパンションジョイント61,62のうちの一方が伸長すると共に他方が収縮することにより、吸収される。このため、エキスパンションジョイント61,62の変形がタイロッドボルト70によって阻害されることがないため、水管用基礎80をスプリング基礎として構成しなくても、水平方向の変位を十分に吸収できる。これにより、構造を簡素化することが可能となる。なお、水管用基礎80をスプリング基礎として構成した場合であっても、スプリングのストロークを抑えることが可能となるため、構造の簡素化を図ることは可能である。
以上のことから、本実施の形態によれば、復水器2に接続される循環水管5に外部(復水器2等)からの影響で生じる変位を効果的且つ簡易的に吸収することができる。
なお、上記の実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…タービン、1a…車室、2…復水器、2a…復水器本体、2b…水室、2c…連結管、2d…連結側フランジ、2e…締結部材、3…復水器用スプリング基礎、3a…スプリング、4…タービン用スプリング基礎、4a…脚部、4b…スプリング、4c…架台、5…循環水管、6a,6b…エキスパンションジョイント、7,70…タイロッドボルト、8…水管用スプリング基礎、50D…下流側水管、50U…上流側水管、50Ua…管本体、50Ub…第1接続用フランジ、50M…閉鎖管、50Ma…管本体、50Mb…第2接続用フランジ、51…主管部、51a…第1開口、51b…第2開口、51c…第3開口、52…分岐管部、52a…管本体、52b…下流管側フランジ、61…第1エキスパンションジョイント、62…第2エキスパンションジョイント、80…水管用基礎、81…第1基礎部、82…第2基礎部、S…タービンシステム、F…設置面。

Claims (6)

  1. スプリング基礎によって支持される復水器に接続される循環水管と、
    前記循環水管を支持する水管用基礎と、を備え、
    前記循環水管は、
    互いに対向する第1開口及び第2開口を有する主管部と、前記主管部における前記第1開口及び前記第2開口の間の領域から分岐し、先端に第3開口が形成される分岐管部と、を有するT字型に形成され、前記第3開口が前記復水器に下方から接続される下流側水管と、
    前記第1開口に接続され、前記下流側水管に水を供給するための上流側水管と、
    前記第2開口に接続され、当該第2開口に接続される開口とは反対側の端部が閉鎖された閉鎖管と、を有し、
    前記第1開口と前記上流側水管とは、第1エキスパンションジョイントによって接続され、前記第2開口と前記閉鎖管とは、第2エキスパンションジョイントによって接続されており、
    前記上流側水管と前記閉鎖管とが、前記主管部の軸方向に沿って延びる連結部材によって連結され、前記連結部材は、前記上流側水管と前記閉鎖管との軸方向における離間を規制する状態で前記上流側水管と前記閉鎖管とを連結している、ことを特徴とする復水器の循環水管構造。
  2. 前記上流側水管は、第1接続用フランジを有し、前記閉鎖管は、第2接続用フランジを有し、
    前記連結部材は、前記第1接続用フランジと第2接続用フランジとを連結している、請求項1に記載の復水器の循環水管構造。
  3. 前記分岐管部は、下流管側フランジを有し、
    前記下流管側フランジは、前記復水器に設けられ下方に延びる連結管に形成された連結側フランジに締結部材によって締結されている、請求項1又は2に記載の復水器の循環水管構造。
  4. 前記水管用基礎は、前記循環水管を下方から支持する剛体の基礎である、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の復水器の循環水管構造。
  5. 前記水管用基礎は、スプリングを有し、当該スプリングによって前記循環水管を下方から弾性的に支持している、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の復水器の循環水管構造。
  6. スプリング基礎によって支持される復水器と、
    前記復水器に接続される循環水管と、
    前記循環水管を支持する水管用基礎と、を備え、
    前記循環水管は、
    互いに対向する第1開口及び第2開口を有する主管部と、前記主管部における前記第1開口及び前記第2開口の間の領域から分岐し、先端に第3開口が形成される分岐管部と、を有するT字型に形成され、前記第3開口が前記復水器に下方から接続される下流側水管と、
    前記第1開口に接続され、前記下流側水管に水を供給するための上流側水管と、
    前記第2開口に接続され、当該第2開口に接続される開口とは反対側の端部が閉鎖された閉鎖管と、を有し、
    前記第1開口と前記上流側水管とは、第1エキスパンションジョイントによって接続され、前記第2開口と前記閉鎖管とは、第2エキスパンションジョイントによって接続されており、
    前記上流側水管と前記閉鎖管とが、前記主管部の軸方向に沿って延びる連結部材によって連結され、前記連結部材は、前記上流側水管と前記閉鎖管との軸方向における離間を規制する状態で前記上流側水管と前記閉鎖管とを連結している、ことを特徴とするタービンシステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111425268A (zh) * 2020-03-31 2020-07-17 江苏核电有限公司 一种内缸独立支撑双弹性基础型汽轮机安装方法

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