JP2017119301A - 線材の螺旋状加工装置および線材の螺旋状加工方法 - Google Patents

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卓旦 高塚
Takaaki Takatsuka
卓旦 高塚
吉村 裕司
Yuji Yoshimura
裕司 吉村
大江 慎一
Shinichi Oe
慎一 大江
好孝 竹本
Yoshitaka Takemoto
好孝 竹本
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Abstract

【課題】本発明では、スプリングバックが発生する線材においても、所望の螺旋径を持った螺旋形状に加工できる線材の螺旋状加工装置を得ることを目的とする。
【解決手段】回転軸を中心軸とする回転体で回転軸に沿って径が広くなる芯金1と、芯金1に巻きつける線材7の材料特性と線材7の巻き数と線材7の螺旋ピッチとにより、線材7のスプリングバックを補正して算出される芯金1の径を有する位置に芯金1を移動させる線材芯金移動部と、芯金1を回転軸回りに回転させて、前記位置に線材7を巻きつける回転機構とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、線材を螺旋状に加工するための技術に関する。
従来技術として、芯金に線材を巻き付けて、線材を螺旋状に加工する技術が知られている。例えば特許文献1には、線材を円錐状の芯金に巻きつけて線材を螺旋形状に加工する技術が開示されている。
特開昭60−54239号公報
線材に張力をかけながら芯金に巻き付けた後、芯金から取り外すと、芯金から取り外されることにより線材にかける張力が除荷され、スプリングバックが生じる。このスプリングバックにより、線材の螺旋径が芯金に巻きつけた状態の径(芯金の径)よりも広がる。スプリングバックが生じる線材の径を所望の径を持った螺旋形状に加工することが困難である。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、スプリングバックが発生する線材において、所望の螺旋径を持った螺旋形状に加工することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る線材7の螺旋状加工装置では、回転軸を中心軸とする回転体で回転軸に沿って径が広くなる芯金1と、芯金1に巻きつける線材7の材料特性と線材7の巻き数と線材7の螺旋ピッチとにより、線材7のスプリングバックを補正して算出される芯金1の径を有する位置に芯金1を移動させる線材芯金移動部と、芯金1を回転軸回りに回転させて、前記位置に線材7を巻きつける回転機構とを備えたことを特徴とする。
この発明に係る線材の螺旋状加工装置によれば、線材の材料特性と線材の巻き数と線材の螺旋ピッチとにより算出される芯金の径を有する位置に、線材を巻き付けるように芯金を移動させる線材芯金移動部を備えるので、スプリングバックを考慮して線材を所望の螺旋形状に加工できる。
本発明の実施の形態1による線材の螺旋状加工装置の要部を示す正面図である。 本発明の実施の形態1による線材の螺旋状加工装置の要部を示す側面図である。 本発明の実施の形態1による線材の螺旋状加工装置により加工された線材を示す平面図である。 本発明の実施の形態1による線材の螺旋状加工装置に備えられた芯金を斜め上方向からみた図である。 本発明の実施の形態1による線材の螺旋状加工装置にワイヤーガイドとプーリーを設置した場合の要部を示す側面図である。 本発明の実施の形態2による線材の螺旋状加工装置の要部を示す正面図である。 本発明の実施の形態3による線材の螺旋状加工装置による加工物を示す平面図である。 本発明の実施の形態3による線材の螺旋状加工装置に備えられる芯金の正面図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による線材7の螺旋状加工装置を示す正面図である。この正面図は、断面が円形でワイヤ状の金属の線材7を巻きつけることで螺旋形状に塑性変形させる芯金1、芯金1に線材7を巻き取らせるための回転機構を有する駆動モーター2、駆動モーター2の回転軸上における芯金1の位置を変化させるための線材芯金移動部であるリニアアクチュエータ3により構成される。線材7の螺旋状加工装置は、駆動モーター2に芯金1を取り付け、駆動モーター2をリニアアクチュエータ3の可動部上に設置した状態にて構成される。芯金1は回転軸を中心軸とする回転体であり、回転軸に沿って径が広くなるものであり、広くなる方向は限定されない。
図2は本発明の実施の形態1による加工装置を示す側面図である。この側面図で示す線材7の螺旋状加工装置では、供給時における線材7のボビン形状に対応した巻き癖を3本のローラーにて塑性変形させることで矯正するストレイテナー4、3本のローラーの真ん中のローラーひとつに力をくわえることにより線材7を引っ張り、任意の張力を与えるテンションローラー5、本装置にて螺旋形状に加工した後に線材7を切断し、線材7にかかる張力を除荷させることで本装置より分離させるカッティングツール6から構成される。
芯金1には線材7を固定する機構(図示せず)を備える。当該機構により、線材7の一端を芯金1に固定することができる。線材7の一端を芯金1に固定した状態にて駆動モーター2により芯金1を回転させることで、線材7を芯金1の溝部に巻き付け、螺旋状加工を行う。ここで、溝部とは、線材7を芯金1に巻きつけるガイドラインとなる芯金1に掘られた溝をいい、線材7を巻きつけられるように引っかかりのあるものであれば溝部に限定されない。巻き付け方向は、芯金1の径の小さい方からでも大きい方からでも構わない。その際、線材7を固定する機構は巻き付けを開始する側に備える。線材7の供給部から芯金1の間にテンションローラー5を設けることで、巻き付け時に線材7に加わる張力を一定にしている。また、ストレイテナー4を設けることで、線材7の加工装置への供給時に生じる巻き癖を矯正している。
仮に芯金1の径が小さい方から線材7を巻き付けた場合、芯金1に巻き付け加工を行う際に、芯金1における線材7の巻き付け位置は、巻き数が増加するにつれ、巻き付け位置が芯金1の回転軸方向の固定する機構の逆側および回転径の外側へと移動する。つまり、図1でいうと芯金1が固定される駆動モーター2側へ移動する。芯金1は回転軸に沿って径が広くなるので、径の小さい方から大きい方へと線材7を巻き付ける。しかしながらこれに限定されるものではなく、芯金1の径の大きい側から小さい側へと巻きつけるようにしてもよい。線材7を巻きつける場合に、リニアアクチュエータ3を芯金1の溝のピッチ、つまり線材7が芯金1に巻きつけられる間隔である線間ピッチdと同期させて駆動させることで、芯金1における線材7の巻き付けが行われる位置は一定の位置となり、巻付け位置を芯金1に対して移動させなくてもよい。この線間ピッチdは一定の場合もあるし、巻き数に応じて変化するものも考えられる。
線材7を芯金1に巻き付けた後、カッティングツール6を用いて線材7を切断することで、テンションローラー5によって付与された張力が除荷され、線材7が螺旋形状への加工が完了する。
張力を除荷した際に線材7の弾性変形領域にて元の形状に戻ろうとするスプリングバックが生じる。特にスプリングバックが無視できない材質、例えばタングステン線、硬ろう線等や、バネ指数が大きい螺旋形状の製作においては、このスプリングバックによる変形の問題が顕著に現れる。線材7を巻き付ける芯金1の径が大きくなるほどスプリングバックが大きくなるために、線材7を芯金1に巻きつけて加工し、螺旋状に加工された線材7の巻き数毎のピッチである螺旋ピッチが等ピッチとなる螺旋形状を製作するためには、製作する螺旋の径に応じて芯金1の径を、スプリングバック分を考慮して変化させる必要がある。
図3は、線材7の螺旋状加工装置による加工物を、平面上に置いた場合に上から見た平面図である。xは、螺旋の中心からの距離を表すもので極座標系のrと同意義のものである。本図で示す各巻き数毎の螺旋と隣接する螺旋の間を螺旋ピッチと呼ぶ。また、螺旋径とは図3で図示する螺旋の中心と線材7の中心の間の距離を2倍したものをいう。螺旋径は、内側から外側の巻き数に応じて、少しずつ大きくなる。螺旋ピッチは巻き数毎の螺旋径の差分になるところで図3のP/2で表される部分の2倍をいう。螺旋ピッチはPで表さられ、隣接する螺旋径の差をいうもので、P/2で図示される部分は、螺旋径の半分の差になっているのでP/2としている。
図4は芯金1を真横からみた図を示す。図4に図示する母線15を放物線とするお椀型の形状を特徴とする芯金1を本装置に備えることで、カッティングツール6を用いて切断し張力を除荷した際に、スプリングバックにより螺旋形状へと成形された線材7の螺旋ピッチPが巻き付け位置の芯金1の径からなるピッチよりも大きくなることを予め加味した成形が可能となり、除荷後に図3に示す線材7の間隔(螺旋ピッチP)が一定となる螺旋形状に加工することが可能となる。ここで母線15とは芯金1の外形となる線のことで、図4のように芯金1を真横から見た場合の輪郭線のうち左右の線を言う。本実施の形態では、芯金1の母線15を放物線とするお椀型としたがこれに限定されるものではなく、製作する所望の螺旋形状によって、芯金1の形、もしくは芯金1に巻きつける位置が変化する。
線材7の巻き数がnであるとき、すなわちn巻き目の芯金1の径をx(n)、線材7を加工して製作するn巻き目の螺旋の径である螺旋径をx’(n)、線材7の材料における降伏応力、ヤング率および線材7の線径により決定される材料特性をA、図3で示すような製作する螺旋形状における螺旋ピッチをPとしたときに、線材7のスプリングバックにより、芯金1の径xと螺旋径x’の関係は次に示す数式1により表される。なおここで螺旋ピッチPは定数であるがこれに限定されるものではなく、巻き数nの関数となるようにしてもよい。また、材料特性Aは具体的には、ヤング率をE、引っ張り強さをδ、係数をλ、線材7の線径をaとした場合に、A=λ・σ/(E・a)で表される値をいう。ここでλとは、実験値と解析値を合わせるための係数であり、おおよそ1.7の値をとるが、実験値と一致しない場合に値を調整する。
Figure 2017119301
螺旋ピッチPとなる螺旋形状を製作するとき、隣り合う螺旋の径の差は次に示す数式2により表される。
Figure 2017119301
n巻き目の螺旋の径と初期の螺旋の径の関係は次に示す数式3により表される。
Figure 2017119301
隣り合う芯金1の径の差は次に示す数式4により表される。
Figure 2017119301
数式3と数式4からx(n)を変形させることにより、n巻き目の芯金1の径が次に示す数式5により表される。
Figure 2017119301
数式1から数式5のnを自然数ではなく、小数を含む正の数とすることで、螺旋形状の溝が連続的な溝として表現される。芯金1の径もしくは溝を線材7の材料特性A、螺旋ピッチP、線材7を巻き付け始める螺旋径x’(0)を用いて、上記のように設定する。ここで線材7を巻き付け始める螺旋径とは、巻き数nが0であるときの螺旋径をいうがこれに限定されるものではない。nが0とは、スプリングバックを考慮した芯金1の径をnが0から特定することを意味しているが、線材7の任意の地点においてnを0とし、当該地点から本実施の形態を適用してもよい。
数式5より、芯金1の径もしくは溝は巻き数nの二次関数となることから、巻き数が増大するとその変化量が小さくなり、形状は上に凸の放物線形状を持つお椀型となる。本実施の形態では、製作する螺旋形状の螺旋ピッチPが一定値をとり、線材7が芯金1に等間隔の線間ピッチdで巻きつけられることを前提している。螺旋ピッチPや巻きつける場合の線間ピッチdが変化する場合は、後述する。ここで図4において、線間ピッチdは巻き数nとn−1の間隔をいう。
芯金1の数式5によって決定される径の部分に線材7を巻き付けるか、もしくは決定される当該芯金1の径の部分に溝を切り、当該溝に線材7を巻き付けて加工することで線材7を等ピッチの螺旋ピッチPを持つ螺旋形状に加工することが可能となる。
ここで、螺旋ピッチPは一定値をとることを前提にして前述の式を導き出しているが、巻き数ごとに螺旋ピッチPが広がるようなものや、狭まるようなものも考えられる。それ故、Pが一定値だけでないような場合、例えばPが巻き数に対して比例増加するなど、Pがnの関数となっている場合を含めて、数式5を考えると、数式5のPに、Pがnの関数であるP(n)を代入して、芯金1の径x(n)は数式6のように表すことが出来る。
Figure 2017119301
芯金1に数式6によって決定される径x(n)上に溝を切るなどして、線材7を巻きつけていくことで、スプリングバックしてしまう線材7に対しても、任意の螺旋ピッチPを持つ所望の螺旋状に加工することができる。
巻き数nに応じた芯金1の径x(n)が数式6によって決定され、すなわち、巻き数に応じて数式6で決定される芯金1の径上に線材7を巻き付ける。芯金1の径が一定に変化する場合は、線材7を巻き付ける位置を数式6で算出される径になる部分に巻きつけるので、線材7を芯金1に巻きつける位置は、所望の螺旋形状によって変化するので、線間ピッチdは巻き数ごとに変化する。また、芯金1の径が一定ではなく、線材7を芯金1に巻きつける線間ピッチdを一定にする場合は、線間ピッチd毎に数式6で算出される径になるように芯金1の径を変えることになり、数式6の値により様々な芯金1の形が想定される。
その場合、芯金1は螺旋ピッチPが固定されている場合には、数式5で表されるような母線が2次関数となるような椀型をしたものが用いられる。
芯金1の形を作る場合、本実施の形態では線材7を巻き付ける線間ピッチdが等間隔であることを想定している為、前述のような形になっているが、これに限定されるものではない。また、算出される芯金1の径を有する位置に線材7を巻きつけるために、当該位置に溝を切っているが、これに限定されるものではなく、当該位置に線材7を巻けるように凹凸を設けるか、そのまま巻きつけるようにしてもよい。
このような構成によれば、複雑な位置制御が駆動モーター2とリニアアクチュエータ3にて行うことが可能となる。
図5はワイヤーガイド12とプーリー13を設置した線材7の螺旋状加工装置の要部を示す側面図である。ストレイテナー4と芯金1の巻き付け位置の同期化をとる場合、図5に示すように芯金1の前に線材7の供給位置を決定するワイヤーガイド12および張力の加わる方向を変化させるプーリー13を設置してもよい。この場合、ワイヤーガイド12に対して、芯金1の軸方向および垂直方向に可動するための2軸のリニアアクチュエータ(図示せず)を備える。この構成によれば、2軸のリニアアクチュエータを稼動させることでワイヤーガイド12およびプーリー13の位置を変化させ、常に芯金1における巻き付け位置とワイヤーガイド12を通過した後の線材7の同軸化を行うことが可能となる。
2軸のリニアアクチュエータにより可動するワイヤーガイド12およびプーリー13の動作により、芯金1の巻き付け位置の接線方向に線材7が常に設置される。線材7に加わる張力が常に芯金1の巻き付け位置に対して同じ方向に働くため、スプリングバックのバラつきの要因となりうる張力方向のバラつきが減少し、除荷後の螺旋径のバラつきを低減させるような螺旋加工が行える。
また、ワイヤーガイド12とプーリー13の間にストレイテナー4を設置してもよい。その場合、ワイヤーガイド12とストレイテナー4の動作が同期するために、ワイヤーガイド12とストレイテナー4を一体とし、両者を同一のリニアアクチュエータ3にて動作させる。この構成によれば、プーリー13を通過させたことにより生じる線材7の塑性変形をストレイテナー4にて矯正することが可能となり、プーリー13の位置の変化により生じる線材7の塑性変形のバラつきが低減されるために、より精度よく螺旋状に加工することが可能となる。
また、芯金1における線材7を巻き付ける溝と駆動モーター2の回転軸が直交し、かつ線材7の軸と芯金1が有する溝が一致するような角度を持つように駆動モーター2の回転軸に対して芯金1の軸を傾けた状態にて芯金1を設置してもよい。そのような構成によると、ストレイテナー4を通過した後の線材7の軸と芯金1が有する溝が常に同一直線状となることから、いずれの巻き数時においても芯金1の溝における巻き付け位置を基準とした場合の張力のかかる方向が一定となる。
その場合、張力の方向に関して、線材7の螺旋加工における塑性変形および弾性変形がいずれの巻き数時において等しい条件下で成されるため、スプリングバックのバラつきの要因となりうる張力方向のバラつきが減少し、除荷後の線材7の螺旋径のバラつきを低減させるような螺旋加工が行える。
前述してきた線材7を螺旋状に加工する場合、スプリングバックによる線材7の変形量は線材7の材料特性、螺旋ピッチP等により異なるが、本実施の形態を用いた線材7の螺旋状加工装置によれば、このような仕組みにより、スプリングバックを考慮して線材7を所望の螺旋形状に加工できる効果を達成することができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2による線材7の螺旋状加工装置の要部を示す正面図である。実施の形態2では、線材芯金移動部をリニアアクチュエータ3としたが実施の形態2では線材芯金移動部の仕組みが実施の形態1とは異なる。実施の形態2では線材芯金移動部に、固定ナット8とボールネジ10とナット11を設ける。ストレイテナー4を通過した線材7の軸の位置と芯金1の巻き付け位置の同期化をとる場合、図6のように駆動モーター2と固定された台座9に設置した固定ナット8の間に芯金1を駆動させるため、ボールネジ10の回転量と、芯金1の位置をナット11によって同期させる。
この構成によれば、芯金1の形状によりボールネジ10の回転と移動量を決定し、駆動モーター2によりボールネジ10を回転させることで、芯金1が回転しながらボールネジ10上を移動することとなり、線材7の巻き付け位置が一定の回転軸に垂直な平面上になる。そのため、テンションローラー5およびストレイテナー4を通過させた後の線材7の位置と芯金1の巻き付け位置の同期化をとることが可能となり、図1に示したリニアアクチュエータ3が不要となるため、より装置の小型化が可能となる。
なお、本実施の形態では実施の形態1と異なる部分を説明した。それ以外の部分については実施の形態1と同様であるとする。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3による線材7の螺旋状加工装置により加工される線材7を示す平面図である。実施の形態1では線材7を螺旋状に加工してできる加工物の螺旋ピッチPを一定としているが、実施の形態3では、この螺旋ピッチPが一定とならないことが異なっている。
図1における芯金1に対し、加工して製作する螺旋形状の螺旋ピッチPを巻き数に応じて変化させるような溝を切るもしくは芯金形状を変化させ、線材7を芯金1に巻きつけ螺旋形状に加工することで、張力を除荷した後の線材7の形状を、異なる螺旋ピッチPを持つ螺旋形状にするように加工する。
例として、巻き数nが増加すると螺旋ピッチPも増加していくように、螺旋ピッチPを巻き数nの一次関数と置いた場合、加工後の線材7の螺旋形状は図7に示すような巻き数が増加するにつれ、隣り合う螺旋の径の差が大きくなるような螺旋形状に加工される。図8は、本発明の実施の形態3による線材7の螺旋状加工装置に備えられる芯金1の正面図である。芯金1の線間ピッチdの増加量を巻き数に対して一定とした場合、芯金1の形状は図8に示すように、母線が3次関数のように変化する形状となる。このような構成によれば、数式5の螺旋ピッチPの値を加工したい螺旋形状に対応するよう芯金1の溝を調整することで、線材7の螺旋形状の螺旋ピッチPの変化させた加工が可能となる。本実施の形態の場合は、実施の形態1の数式6のP(n)が巻き数nの1次関数となるようなものをいう。
なお、本実施の形態では実施の形態1又は2と異なる部分を説明した。それ以外の部分については実施の形態1又は2と同様であるとする。
実施の形態4.
実施の形態4は、実施の形態1,2および3においては、線材7を螺旋形状に加工するためにお椀型の芯金1により構成したが、円錐形状の芯金1に数式6を満たすような溝を切った芯金1とした部分が異なる。この場合、芯金1は円錐形状で固定されるので、前述したように、数式6で算出される芯金1の径の位置に線材7を巻き付ける為に、線材7を巻き付ける線間ピッチdを変化させることになる。
具体的には、芯金1の径が大きくなるにつれ、芯金1の隣り合う径の差が小さくなる場合には、高さ方向の溝間の線間ピッチdが、巻き数が増加するにつれ小さく変化していくことになる。
なお、本実施の形態では実施の形態1、2、3と異なる部分を説明した。それ以外の部分については実施の形態1、2、3と同様であるとする。
1 芯金、2 駆動モーター、3 リニアアクチュエータ、4 ストレイテナー、5 テンションローラー、6 カッティングツール、7 線材、8 固定ナット、9 台座、10 ボールネジ、11 ナット、12 ワイヤーガイド、13 プーリー。

Claims (8)

  1. 回転軸を中心軸とする回転体で前記回転軸に沿って径が広くなる芯金と、
    前記芯金に巻きつける線材の材料特性と前記線材の巻き数と前記線材の螺旋ピッチとにより、前記線材のスプリングバックを補正して算出される前記芯金の径を有する位置に前記芯金を移動させる線材芯金移動部と
    前記芯金を前記回転軸回りに回転させて、前記位置に前記線材を巻きつける回転機構と
    を備えた線材の螺旋状加工装置。
  2. 前記線材芯金移動部は、前記線材を巻きつけ始める螺旋径により前記芯金の径を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の線材の螺旋状加工装置。
  3. 前記線材芯金移動部は、前記芯金に前記線材を巻き付ける線間ピッチが一定間隔になるように移動させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の線材の螺旋状加工装置。
  4. 前記材料特性を表すA、前記巻き数を表すn、前記巻き数nでの前記螺旋ピッチを表すP(n)、前記巻き数が0での前記螺旋径である初期の螺旋径を表すx’(0)、で規定される、前記巻き数がnでの前記芯金の径x(n)が以下の数式1で表される
    ことを特徴とする請求項2に記載の線材の螺旋状加工装置。
    Figure 2017119301
  5. 前記螺旋ピッチが一定値Pであり、前記芯金の径x(n)が以下の数式2で表される
    ことを特徴とする請求項4に記載の線材の螺旋状加工装置。
    Figure 2017119301
  6. 前記螺旋ピッチP(n)が前記巻き数nの1次関数で表される
    ことを特徴とする請求項4に記載の線材の螺旋状加工装置。
  7. 前記線材芯金移動部が、台座に設置した固定ナットとボールねじを備え、前記芯金の位置を前記ボールねじの回転量と同期させて、前記芯金の位置を等ピッチで変化させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の線材螺旋状加工装置。
  8. 回転軸を中心軸とする回転体で前記回転軸に沿って径が広くなる芯金に巻きつける線材の材料特性と前記線材の巻き数と前記線材の螺旋ピッチとにより、前記線材のスプリングバックを補正して算出される前記芯金の径を有する位置に前記芯金を移動させ、前記芯金を前記回転軸回りに回転させて前記位置に前記線材を巻きつけるステップを
    備えた線材の螺旋状加工方法。
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