JP2017118730A - 回路装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチングレギュレーターの出力ノードに接続されたインダクターが短絡故障したような場合に、負荷回路の部品が過電圧で破壊されることを防止する回路装置を提供する。【解決手段】この回路装置は、第1の電源ノードと出力ノードとの間に接続されて出力ノードからインダクターの一端に駆動電流を供給する第1のトランジスターのスイッチング動作を制御するスイッチング制御回路と、インダクターの他端と第1の電源ノードよりも低電位の第2の電源ノードとの間に接続され、インダクターの他端と第2の電源ノードとの間の電圧が所定の電圧に到達したときに該電圧をクランプするクランプ回路とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電源電圧を降圧するスイッチングレギュレーター等において用いられる回路装置に関する。さらに、本発明は、そのような回路装置を用いた電子機器等に関する。
例えば、電源電圧を降圧するスイッチングレギュレーターにおいて、出力回路のトランジスターをオン・オフ制御してインダクターに駆動電流を供給することが行われている。出力回路は、例えば、ハイサイドのトランジスターとローサイドのトランジスターとを有するブリッジ回路で構成される。
スイッチングレギュレーターが半導体集積回路装置(IC)に内蔵される場合に、インダクターは、外付け部品として配線基板等に実装され、スイッチングレギュレーターの出力ノードに接続される。また、スイッチングレギュレーターから電源供給を受ける負荷回路の部品、例えば、SOC(System on Chip)等のICは、インダクターを介してスイッチングレギュレーターの出力ノードに接続される。
そのような回路装置において、インダクターが、初期不良(実装時の不良を含む)や、耐圧不良で過電圧サージ等によって短絡故障した場合に、スイッチングレギュレーターに入力される高電位側の電源電位が、出力ノードからインダクターを介して負荷回路の部品に印加されて、その部品が過電圧で破壊される可能性がある。
関連する技術として、特許文献1の図1には、誘導性負荷が短絡した場合にスイッチング素子を保護するための負荷短絡保護回路が開示されている。この負荷短絡保護回路において、NMOSトランジスターQ2は、モーター10を接地に対して時間的に断続して接続する。検知回路30aは、NMOSトランジスターQ2がモーター10を接地に対して接続してから所定時間経過後において、NMOSトランジスターQ2のモーター10への接続点の電位Vaを検知する。制御回路20は、モーター10が短絡状態にあると判断される範囲に接続点の電位Vaがある場合に、モーター10への電源供給を遮断するようにNMOSトランジスターQ2を制御する。
特開2010−28961号公報(要約書、図1)
しかしながら、特許文献1の負荷短絡保護回路は、ハイサイドのトランジスターに負荷として接続されているモーター10に電流が流れることによって上昇した接続点の電位Vaに基づいてスイッチング動作を停止するので、スイッチング動作を停止した時点においては、既に負荷に高電圧が印加されてしまっており、負荷として接続されているモーター10やハイサイドのトランジスターが過電圧で破壊されてしまう可能性がある。
スイッチングレギュレーターを含む製品を製造する場合に、インダクターの短絡故障によって負荷回路の部品やハイサイドのトランジスターが破壊されることは大きな問題となる。従って、実装後の検査を充実させる必要があるが、検査において負荷回路の部品まで破壊されると、修復に大きな手間を要し、コストアップの要因となる。また、製品が出荷検査を通過して市場に出荷された後で不良が顕在化した場合には、不良への対応に、さらに大きな工数やコストが必要となる。
そこで、上記の点に鑑み、本発明の第1の目的は、スイッチングレギュレーターの出力ノードに接続されたインダクターが短絡故障したような場合に、負荷回路の部品が過電圧で破壊されることを防止する回路装置を提供することである。また、本発明の第2の目的は、スイッチングレギュレーターの出力ノードに接続されたインダクターが短絡故障したような場合に、ハイサイドのトランジスターのスイッチング動作を停止させて、ハイサイドのトランジスターや負荷回路の部品の破壊を防止する回路装置を提供することである。さらに、本発明の第3の目的は、そのような回路装置を用いた電子機器等を提供することである。
以上の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第1の観点に係る回路装置は、第1の電源ノードと出力ノードとの間に接続されて出力ノードからインダクターの一端に駆動電流を供給する第1のトランジスターのスイッチング動作を制御するスイッチング制御回路と、インダクターの他端と第1の電源ノードよりも低電位の第2の電源ノードとの間に接続され、インダクターの他端と第2の電源ノードとの間の電圧が所定の電圧に到達したときに該電圧をクランプするクランプ回路とを備える。
本発明の第1の観点によれば、第1の電源ノードからハイサイドのトランジスターを介してインダクターの一端に駆動電流を供給する回路装置において、インダクターの他端と第2の電源ノードとの間の電圧が所定の電圧に到達したときに該電圧をクランプするクランプ回路を設けたので、インダクターが短絡故障したような場合に、インダクターの他端に接続されている負荷回路の部品が過電圧で破壊されることを防止することができる。
ここで、クランプ回路が、インダクターの他端と第2の電源ノードとの間に直列に接続されたツェナーダイオード及び抵抗素子を含み、ツェナーダイオードの降伏電圧が、第1の電源ノードと第2の電源ノードとの間に供給される電源電圧よりも小さくなるようにしても良い。それにより、インダクターの他端と第2の電源ノードとの間の電圧がツェナーダイオードの降伏電圧に到達したときに、クランプ回路が、インダクターの他端と第2の電源ノードとの間の電圧をクランプすることができる。
本発明の第2の観点に係る回路装置は、本発明の第1の観点に係る回路装置において、クランプ回路に流れる電流を検出して検出信号を生成する電流検出回路をさらに備え、スイッチング制御回路が、検出信号に基づいて、第1のトランジスターを非導通状態に維持する。
本発明の第2の観点によれば、インダクターが短絡故障したような場合に、電流検出回路がクランプ回路に流れる電流を検出して検出信号を生成し、スイッチング制御回路がハイサイドのトランジスターのスイッチング動作を停止させるので、ハイサイドのトランジスターや負荷回路の部品の破壊を防止することができる。
その場合に、電流検出回路が、第1のトランジスターが非導通状態から導通状態に遷移してから所定の期間が経過した後に、クランプ回路に流れる電流を検出するようにしても良い。インダクターが短絡故障していなくてもスイッチング直後にはノイズ等で誤検出が起こる可能性があるので、ハイサイドのトランジスターが導通状態に遷移してから所定の期間において検出動作を行わないことにより、誤検出を防止することができる。
本発明の第3の観点に係る回路装置は、本発明の第1の観点に係る回路装置において、クランプ回路が、インダクターの他端と第2の電源ノードとの間の電圧を分圧して得られるフィードバック電圧が基準電圧よりも高いときに検出信号を活性化するコンパレーターと、検出信号が活性化されたときにインダクターの他端から第2の電源ノードに電流を流す第2のトランジスターとを含む構成を有する。
本発明の第3の観点によれば、インダクターが短絡故障したような場合に、インダクターの他端と第2の電源ノードとの間の電圧が所定の電圧に到達してフィードバック電圧が基準電圧よりも高くなると、クランプ回路が、シャントレギュレーターとして動作して、インダクターの他端と第2の電源ノードとの間の電圧をクランプすることができる。
その場合に、スイッチング制御回路が、検出信号に基づいて、第1のトランジスターを非導通状態に維持するようにしても良い。それにより、インダクターが短絡故障したような場合に、クランプ回路がフィードバック電圧の上昇を検出して検出信号を活性化し、スイッチング制御回路がハイサイドのトランジスターのスイッチング動作を停止させるので、ハイサイドのトランジスターや負荷回路の部品の破壊を防止することができる。
本発明の第2又は第3の観点に係る回路装置において、スイッチング制御回路が、検出信号が第2の所定の期間に亘って活性化された場合に、第1のトランジスターを非導通状態に維持するようにしても良い。それにより、ノイズ等の影響を排除して、インダクターの短絡故障等が起こっているか否かを適切に判定することができる。
その場合に、回路装置が、第2の所定の期間を設定するためのデータを格納する格納部をさらに備え、スイッチング制御回路が、格納部に格納されているデータを用いて、検出信号が第2の所定の期間に亘って活性化されたか否かを判定するようにしても良い。第2の所定の期間を設定するためにキャパシターや抵抗素子を用いる場合には、外付け部品が増えてコストの上昇を招いたり、外付け部品の不良(短絡やオープン)が生じたりするおそれがあるが、格納部に格納されているデータを用いる場合には、外付け部品が不要であるので、そのようなおそれがない。
また、第1のトランジスターが導通状態の期間に検出信号が活性化された後、第1のトランジスターが非導通状態に遷移し再び導通状態の期間に検出信号が活性化された場合に、第1のトランジスターを非導通状態に維持するようにしても良い。それにより、ノイズ等の影響を排除して、インダクターの短絡故障等が起こっているか否かを適切に判定することができる。
さらに、本発明の第4の観点に係る電子機器は、上記いずれかの回路装置を備える。それにより、スイッチングレギュレーターの出力ノードに接続されたインダクターが短絡故障したような場合に、インダクターを介して出力ノードに接続されている部品が過電圧で破壊されない電子機器を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る回路装置の構成例を示す回路図。 図1に示すツェナーダイオードの構造の例を示す断面図。 図2に示すツェナーダイオードのI−V特性を示す図。 図1に示す電流検出回路の構成例を示す回路図。 図1に示すスイッチング制御回路の構成例を示すブロック図。 図1に示す回路装置における各部の波形を示す波形図。 本発明の第2の実施形態に係る回路装置の構成例を示す回路図。 本発明の一実施形態に係る電子機器の構成例を示すブロック図。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、重複する説明を省略する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る回路装置の構成例を示す回路図である。この回路装置は、集積回路部100を含んでいる。図1に示すように、集積回路部100は、基準電圧生成回路10と、スイッチング制御回路20と、パラメーター設定レジスター30と、プリドライバー40と、出力回路50と、クランプ回路60と、電流検出回路70とを含み、スイッチングレギュレーターの一部を構成する。
あるいは、図1に示されている構成要素の少なくとも一部が、半導体集積回路装置(IC)に内蔵されて回路装置を構成しても良い。ICは、例えば、シリコン基板に回路が形成されたICチップで構成され、又は、ICチップをパッケージに収納することによって構成される。その場合に、回路装置の端子は、ICチップのパッド、又は、パッケージに設けられたピンに対応する。
集積回路部100の出力側には、インダクターL1と、キャパシターC1と、分圧回路110とが設けられている。なお、集積回路部100を構成するスイッチング制御回路20やクランプ回路60等がICとして構成される場合には、インダクターL1と、キャパシターC1と、分圧回路110とを、ICに内蔵せずに外付け部品としても良い。
集積回路部100において、高電位側の電源電位VDDが第1の電源端子(電源ノードN1)に供給されると共に、低電位側の電源電位として基準電位VSSが第2の電源端子(電源ノードN2)に供給される。以下においては、一例として、電源電位VDDが3Vであり、基準電位VSSが0Vである場合について説明する。
集積回路部100は、スイッチング動作を行うことにより、出力信号SWを生成し、出力端子(出力ノードN3)に接続されたインダクターL1に駆動電流を供給する。それにより、電源電位VDDが降圧されて、接続ノードN4において第2の電源電位VOUT(例えば、1V)が生成される。第2の電源電位VOUTは、接続ノードN4と電源ノードN2との間に接続された負荷回路120に供給されると共に、検出端子TM1を介して集積回路部100に供給される。
分圧回路110は、接続ノードN4と電源ノードN2との間に直列に接続された抵抗素子R1及びR2を含み、接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧(VOUT−VSS)を分圧して、フィードバック電圧VFBを生成する。フィードバック電圧VFBは、帰還端子TM2を介して集積回路部100に供給される。
基準電圧生成回路10は、例えば、バンドギャップリファレンス回路等を含み、基準電圧VRF1を生成する。スイッチング制御回路20は、基準電圧VRF1とフィードバック電圧VFBとの差に基づいてPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)を行うことにより、パルス幅が変調された制御信号SCTを生成する。制御信号SCTは、プリドライバー40に供給される。
プリドライバー40は、例えば、インバーターを含む論理回路等で構成され、制御信号SCTに基づいて、第1の駆動信号SH及び第2の駆動信号SLを生成する。出力回路50は、例えば、ハイサイドのPチャネルMOSトランジスターQP1と、ローサイドのNチャネルMOSトランジスターQN1とを含んでいる。なお、集積回路部100の一部がICに内蔵される場合には、出力回路50のハイサイドのトランジスターQP1と、ローサイドのトランジスターQN1とを、ICに内蔵せずに外付け部品としても良い。
ハイサイドのトランジスターQP1は、電源ノードN1と出力ノードN3との間に接続されて、出力ノードN3からインダクターL1の第1の端子に駆動電流を供給する。トランジスターQP1は、第1の駆動信号SHが印加されるゲートと、電源ノードN1に接続されたソースと、出力ノードN3に接続されたドレインとを有している。トランジスターQP1は、第1の駆動信号SHの電位が電源電位VDD(3V)よりも閾値電圧以上低くなったときに導通状態(オン状態)となって、出力ノードN3に電源電位VDD(3V)を供給する。
ローサイドのトランジスターQN1は、出力ノードN3と電源ノードN2との間に接続されて、出力ノードN3からインダクターL1の第1の端子に駆動電流を供給する。トランジスターQN1は、第2の駆動信号SLが印加されるゲートと、出力ノードN3に接続されたドレインと、電源ノードN2に接続されたソースとを有し、ハイサイドのトランジスターQP1が非導通状態(オフ状態)のときにオン状態となる。トランジスターQN1は、第2の駆動信号SLの電位が基準電位VSS(0V)よりも閾値電圧以上高くなったときにオン状態となって、出力ノードN3に基準電位VSS(0V)を供給する。
スイッチング制御回路20は、制御信号SCTを生成することにより、出力回路50に含まれているトランジスターQP1及びQN1のスイッチング動作を制御する。例えば、制御信号SCTがハイレベルのときに、第1の駆動信号SH及び第2の駆動信号SLがローレベルとなって、トランジスターQP1がオン状態になると共にトランジスターQN1がオフ状態になる。
また、制御信号SCTがローレベルのときに、第1の駆動信号SH及び第2の駆動信号SLがハイレベルとなって、トランジスターQP1がオフ状態になると共にトランジスターQN1がオン状態になる。トランジスターQP1及びQN1は、スイッチング動作を行うことにより、出力ノードN3において出力信号SWを生成する。出力信号SWは、基準電位VSS(0V)と電源電位VDD(3V)との間で駆動される。
出力ノードN3と電源ノードN2との間には、インダクターL1及びキャパシターC1が直列に接続されている。集積回路部100が出力ノードN3からインダクターL1の第1の端子に駆動電流を供給することにより、インダクターL1の第2の端子とキャパシターC1との接続点(接続ノードN4)において、電源電位VDDを降圧して得られる第2の電源電位VOUTが生成される。
以上において、プリドライバー40は、ハイサイドのトランジスターQP1がオン状態である期間においてローサイドのトランジスターQN1がオフ状態となるように第1の駆動信号SH及び第2の駆動信号SLを生成する。また、プリドライバー40は、トランジスターQN1のオン電流が所定の値よりも小さくなると、第2の駆動信号SLを非活性化してトランジスターQN1をオフ状態としても良い。これは、インダクターL1からトランジスターQN1を介して駆動電流が逆流することを防ぐためである。
このように、出力回路50のトランジスターQP1及びQN1は、制御信号SCTに基づいて排他的にオン状態又はオフ状態になる。ハイサイドのトランジスターQP1がオン状態である期間においては、出力信号SWの電位が電源電位VDDとなり、トランジスターQP1からインダクターL1に駆動電流が流れて、インダクターL1において電気エネルギーが磁気エネルギーに変換されて蓄積される。
一方、ローサイドのトランジスターQN1がオン状態である期間においては、出力信号SWの電位が基準電位VSSとなり、インダクターL1に蓄えられた磁気エネルギーが電気エネルギーとしてトランジスターQN1を介して放電される。出力回路50のトランジスターQP1又はQN1によって生成される駆動電流によって供給される電荷は、キャパシターC1に蓄積されて、第2の電源電位VOUTが生成される。
あるいは、ローサイドのトランジスターQN1の替りに、電源ノードN2に接続されたアノードと、出力ノードN3に接続されたカソードとを有するダイオードが設けられても良い。ダイオードとしては、例えば、PN接合ダイオードに比べて順方向電圧が低くてスイッチング速度が速いショットキーバリアダイオードが用いられる。
トランジスターQN1の替りにダイオードが設けられる場合には、ハイサイドのトランジスターQP1がオフ状態のときに、インダクターL1の働きによって電源ノードN2からダイオードを介して出力ノードN3に電流が流れるので、出力ノードN3の電位は、基準電位VSS(0V)からダイオードの順方向電圧だけ下がった電位となる。
図1は、降圧レギュレーターの例を示しており、第2の電源電位VOUTは、電源電位VDDよりも低くなる。ここで、第2の電源電位VOUTは、制御信号SCTのデューティーによって制御される。制御信号SCTのデューティーは、PWMによって設定することができる。
クランプ回路60は、インダクターL1の第2の端子(接続ノードN4)と電源ノードN1よりも低電位の電源ノードN2との間に接続され、インダクターL1の短絡故障等によって接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧(VOUT−VSS)が所定の電圧に到達したときに、接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧をクランプする。
本実施形態によれば、電源ノードN1からハイサイドのトランジスターQP1を介してインダクターL1の第1の端子に駆動電流を供給する回路装置において、インダクターL1の第2の端子と電源ノードN2との間の電圧が所定の電圧に到達したときに該電圧をクランプするクランプ回路60を設けたので、インダクターL1が短絡故障したような場合に、インダクターL1の第2の端子に接続されている負荷回路120の部品が過電圧で破壊されることを防止することができる。
例えば、クランプ回路60は、接続ノードN4と電源ノードN2との間に直列に接続されたツェナーダイオードD2と、抵抗素子R3と、NチャネルMOSトランジスターQN2とを含んでいる。なお、集積回路部100の一部がICに内蔵される場合には、クランプ回路60の少なくとも一部を外付け部品としても良い。
ツェナーダイオードD2のカソードは、検出端子TM1を介して接続ノードN4に接続されている。抵抗素子R3は、ツェナーダイオードD2のアノードに接続された第1の端子と、トランジスターQN2のドレインに接続された第2の端子を有している。トランジスターQN2は、制御信号SCTが印加されるゲートと、電源ノードN2に接続されたソースとを有しており、制御信号SCTがハイレベルのときにオン状態となる。
ツェナーダイオードD2の降伏電圧は、電源ノードN1と電源ノードN2との間に供給される電源電圧(VDD−VSS)よりも小さく設定されている。例えば、電源電圧が3Vである場合に、ツェナーダイオードD2の降伏電圧は、1.5V〜2V程度に設定される。
それにより、接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧がツェナーダイオードD2の降伏電圧に到達したときに、クランプ回路60が、接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧をクランプすることができる。なお、抵抗素子R3は、小さい抵抗値を有しており、クランプ動作に与える影響は小さい。また、トランジスターQN2を省略して、抵抗素子R3の第2の端子を電源ノードN2に接続しても良い。
図2は、図1に示すツェナーダイオードの構造の例を示す断面図である。以下においては、半導体集積回路装置(IC)においてツェナーダイオードがP型半導体基板に形成される場合について説明する。図2に示すように、P型半導体基板1の表面には、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法等によって形成されたフィールド酸化膜2が配置されている。
また、P型半導体基板1内には、N型埋め込み層3と、N型不純物領域(Nプラグ)4及び5と、Pウエル6と、P型不純物領域7と、N型不純物領域8とが形成されている。ここで、P型不純物領域7は、Pウエル6と共に、ツェナーダイオードのアノード領域を構成し、N型不純物領域8は、N型埋め込み層3及びNプラグ4及び5と共に、ツェナーダイオードのカソード領域を構成する。P型不純物領域7には、アノード配線7aが接続され、N型不純物領域8には、カソード配線8aが接続されている。
図3は、図2に示すツェナーダイオードのI−V特性を示す図である。図3において、横軸は、ツェナーダイオードのアノード・カソード間に印加される電圧を表しており、縦軸は、ツェナーダイオードに流れる電流を表している。ツェナーダイオードのアノード・カソード間に順方向電圧Vを印加する場合には、順方向電圧Vに応じて変化する順方向電流Iが流れる。一方、ツェナーダイオードのアノード・カソード間に逆方向電圧Vを印加する場合には、逆方向電圧Vが降伏電圧を超えると、逆方向電流Iが急激に増加する。
図2に示すように、ウエルと比較して高濃度で低抵抗の埋め込み層を用いることにより、ツェナーダイオードのインピーダンス(抵抗成分)を下げて、I−V特性の傾きを急峻にすることができるので、電流を吸収し易くなる。半導体基板内に形成されるトランジスターに生じる寄生ダイオードでは、電流を吸収するためのインピーダンスが高いので十分なクランプ効果が得られないが、図2に示すような構造を有するツェナーダイオードによれば、十分なクランプ効果を得ることができる。
図2に示すツェナーダイオードは、図1に示すPチャネルMOSトランジスターQP1又はNチャネルMOSトランジスターQN1を形成する工程において、同時に形成することができる。即ち、トランジスターQP1又はQN1のN型埋め込み層を形成する工程において、ツェナーダイオードのN型埋め込み層3が同時に形成される。また、トランジスターQP1又はQN1のNプラグを形成する工程において、ツェナーダイオードのNプラグ4及び5が同時に形成される。
さらに、トランジスターQP1又はQN1のPウエルを形成する工程において、ツェナーダイオードのPウエル6が同時に形成される。また、トランジスターQP1のソース及びドレインとなるP型不純物領域を形成する工程において、ツェナーダイオードのP型不純物領域7が同時に形成され、トランジスターQN1のソース及びドレインとなるN型不純物領域を形成する工程において、ツェナーダイオードのN型不純物領域8が同時に形成される。従って、ICを製造するための工程数を増加させなくても、半導体基板にツェナーダイオードを形成することができる。
再び図1を参照すると、電流検出回路70は、クランプ回路60に流れる電流を検出して検出信号DETを生成する。クランプ回路60に電流が流れたときには、抵抗素子R3の第1の端子と第2の端子との間に電位差が発生する。そこで、電流検出回路70は、抵抗素子R3の第1の端子と第2の端子との間に発生する電位差に基づいて、検出結果を表す検出信号DETを生成する。電流検出回路70によって生成される検出信号DETは、スイッチング制御回路20に供給される。スイッチング制御回路20は、検出信号DETに基づいて、ハイサイドのトランジスターQP1をオフ状態に維持する。
それにより、インダクターL1が短絡故障したような場合に、電流検出回路70がクランプ回路60に流れる電流を検出して検出信号DETを生成し、スイッチング制御回路20がハイサイドのトランジスターQP1のスイッチング動作を停止させるので、ハイサイドのトランジスターQP1や負荷回路120の部品の破壊を防止することができる。
例えば、スイッチング制御回路20は、検出信号DETが活性化されると、直ちに制御信号SCTをローレベルにして、トランジスターQP1をオフ状態に維持しても良い。あるいは、スイッチング制御回路20は、検出信号DETが活性化されてから制御信号SCTが通常のタイミングでローレベルになった後に、制御信号SCTを再びハイレベルにしないことにより、トランジスターQP1をオフ状態に維持しても良い。
また、電流検出回路70は、ハイサイドのトランジスターQP1がオフ状態からオン状態に遷移してから所定の期間T1が経過した後に、クランプ回路60に流れる電流を検出するようにしても良い。インダクターL1が短絡故障していなくてもスイッチング直後にはノイズ等で誤検出が起こる可能性があるので、ハイサイドのトランジスターQP1がオン状態に遷移してから所定の期間T1において検出動作を行わないことにより、誤検出を防止することができる。
図4は、図1に示す電流検出回路の構成例を示す回路図である。この例において、電流検出回路70は、複数(偶数)段のインバーター71と、NAND回路72と、PチャネルMOSトランジスターQP2と、コンパレーター73とを含んでいる。
複数段のインバーター71は、制御信号SCTを所定の期間T1だけ遅延する。NAND回路72は、最終段のインバーター71の出力信号と制御信号SCTとの論理積を求め、論理積を反転して第2の制御信号SCT2を生成する。第2の制御信号SCT2は、制御信号SCTがハイレベルになってから所定の期間T1が経過した後にローレベルになり、制御信号SCTがローレベルになるとハイレベルになる。
トランジスターQP2は、第2の制御信号SCT2が印加されるゲートと、電源電位VDDが供給される電源ノードN1に接続されたソースと、コンパレーター73の電源端子に接続されたドレインとを有している。制御信号SCTがハイレベルになってから所定の期間T1においては、第2の制御信号SCT2がハイレベルであり、トランジスターQP2がオフ状態となる。従って、コンパレーター73に電源電位VDDが供給されず、検出信号DETがローレベルに非活性化される。
制御信号SCTがハイレベルになってから所定の期間T1が経過した後に、第2の制御信号SCT2がローレベルになり、トランジスターQP2がオン状態となる。従って、トランジスターQP2のドレインからコンパレーター73に電源電位VDDが供給されて、コンパレーター73が動作を開始する。
コンパレーター73の一方の入力端子には、僅かなオフセット電圧VOFが設定されている。抵抗素子R3の第1の端子の電位と第2の端子の電位との差がオフセット電圧VOFよりも大きくなると、コンパレーター73が検出信号DETをハイレベルに活性化する。一方、抵抗素子R3の第1の端子の電位と第2の端子の電位との差がオフセット電圧VOFよりも小さいときには、コンパレーター73が検出信号DETをローレベルに非活性化する。
その後、制御信号SCTがローレベルになると、第2の制御信号SCT2がハイレベルになり、トランジスターQP2がオフ状態となる。従って、トランジスターQP2のドレインから電源電位VDDが供給されず、コンパレーター73が動作を停止して、検出信号DETがローレベルに非活性化される。
再び図1を参照すると、スイッチング制御回路20は、検出信号DETが所定の期間T2に亘って活性化された場合に、ハイサイドのトランジスターQP1を非導通状態に維持しても良い。それにより、ノイズ等の影響を排除して、インダクターL1の短絡故障等が起こっているか否かを適切に判定することができる。
そのために、集積回路部100は、所定の期間T2を設定するためのデータ等を格納する格納部として、パラメーター設定レジスター30を含んでいる。なお、格納部としては、レジスター以外にも、不揮発性メモリやヒューズ等を用いることができる。スイッチング制御回路20は、パラメーター設定レジスター30に格納されているデータを用いて、検出信号DETが所定の期間T2に亘って活性化されたか否かを判定する。
所定の期間T2を設定するためにキャパシターや抵抗素子を用いる場合には、外付け部品が増えてコストの上昇を招いたり、外付け部品の不良(短絡やオープン)が生じたりするおそれがあるが、パラメーター設定レジスター30に格納されているデータを用いる場合には、外付け部品が不要であるので、そのようなおそれがない。
また、スイッチング制御回路20は、ハイサイドのトランジスターQP1がオン状態となっている期間に検出信号DETが活性化された後、トランジスターQP1がオフ状態に遷移してから再びオン状態となっている期間に検出信号DETが活性化された場合に、トランジスターQP1を非導通状態に維持しても良い。それにより、ノイズ等の影響を排除して、インダクターL1の短絡故障等が起こっているか否かを適切に判定することができる。
図5は、図1に示すスイッチング制御回路の構成例を示すブロック図である。この例において、スイッチング制御回路20は、カウンター21及び23と、比較回路22及び24と、制御信号生成回路25とを含んでいる。カウンター21は、制御信号SCTの周波数よりも高い所定の周波数を有するクロック信号CKに同期してカウント動作を行うことにより、第1のカウント値をインクリメントする。クロック信号CKは、集積回路部100において生成されても良いし、外部の回路から供給されても良い。
カウンター21の反転リセット端子Rバーには、検出信号DETが供給されるので、検出信号DETがローレベルになると、第1のカウント値がゼロにリセットされる。従って、カウンター21は、検出信号DETがハイレベルになっている期間において、第1のカウント値をインクリメントする。
比較回路22は、カウンター21によって生成される第1のカウント値とパラメーター設定レジスター30に格納されている第1のデータによって表される第1の設定値とを比較して、第1のカウント値が第1の設定値以上であるときに、第1の比較結果信号SCP1をハイレベルに活性化する。ここで、第1の設定値は、所定の期間T2に含まれるクロック信号CKの周期の数を表している。従って、第1の比較結果信号SCP1は、検出信号DETが所定の期間T2に亘って活性化されたときに活性化される。
制御信号生成回路25は、例えば、オペアンプやPWM回路等を含み、図1に示す基準電圧VRF1とフィードバック電圧VFBとの差に基づいてPWMを行うことにより、パルス幅が変調された制御信号SCTを生成する。制御信号生成回路25は、第1の比較結果信号SCP1が活性化された場合に、制御信号SCTをローレベルにすることにより、ハイサイドのトランジスターQP1をオフ状態に維持しても良い。あるいは、以下に説明するように、第1の比較結果信号SCP1が活性化された回数が計測されても良い。
例えば、比較回路22は、第1の比較結果信号SCP1をハイレベルに活性化すると、制御信号SCTがハイレベルとなっている期間、即ち、ハイサイドのトランジスターQP1がオン状態となっている期間において、第1の比較結果信号SCP1をハイレベルに維持する。また、比較回路22は、制御信号SCTがローレベルになると、第1の比較結果信号SCP1をローレベルにリセットする。
カウンター23は、第1の比較結果信号SCP1の立ち上がりに同期してカウント動作を行うことにより、第2のカウント値をインクリメントする。比較回路24は、カウンター23によって生成される第2のカウント値とパラメーター設定レジスター30に格納されている第2のデータによって表される第2の設定値とを比較して、第2のカウント値が第2の設定値以上であるときに、第2の比較結果信号SCP2をハイレベルに活性化する。ここで、第2の設定値は、インダクターL1の短絡故障等を判定する際に用いられる検出回数(複数)を表している。従って、第2の比較結果信号SCP2は、検出信号DETが所定の回数活性化されたときに活性化される。
制御信号生成回路25は、第2の比較結果信号SCP2が活性化された場合に、制御信号SCTをローレベルにすることにより、ハイサイドのトランジスターQP1をオフ状態に維持しても良い。それにより、ノイズ等の影響を排除して、インダクターL1の短絡故障等が起こっているか否かを適切に判定することができる。
<回路装置の動作例>
次に、図1に示す回路装置の動作例について、図1及び図6を参照しながら詳しく説明する。図6は、図1に示す回路装置における各部の波形を示す波形図である。図6(A)は、正常動作時にスイッチング制御回路20によって生成される制御信号SCTの波形を示している。制御信号SCTは、第1の期間Tonにおいてハイレベルになり、第1の期間Tonに続く第2の期間においてローレベルになる。
図6(B)は、出力回路50によって生成される出力信号SWの波形を示している。図6(B)において、実線は、正常動作時における出力信号SWの波形を表している。第1の期間Tonにおいて、出力信号SWの電位は、ハイサイドのトランジスターQP1がオンすることによって電源電位VDD付近まで上昇し、インダクターL1に流れる電流が増加するに従って、トランジスターQP1のオン抵抗によって徐々に低下する。第2の期間において、ハイサイドのトランジスターQP1がオフしてローサイドのトランジスターQN1がオンすると、出力信号SWの電位は、基準電位VSS付近まで低下する。
図6(B)において、破線は、インダクターL1が短絡故障した状態における出力信号SWの波形を表している。クランプ回路60が設けられていない場合には、インダクターL1が短絡故障すると、ハイサイドのトランジスターQP1がオンしている第1の期間Tonにおいて、出力信号SWの電位が電源電位VDD付近まで上昇する。
図6(C)は、接続ノードN4において生成される第2の電源電位VOUTの波形を、図6(B)よりも縦方向に拡大して示している。図6(C)において、実線は、正常動作時における第2の電源電位VOUTの波形を表している。
図6(C)において、一点鎖線は、クランプ回路60が設けられていない場合に、インダクターL1が短絡故障した状態における第2の電源電位VOUTの波形を表している。インダクターL1が短絡故障すると、ハイサイドのトランジスターQP1がオンしている第1の期間Tonにおいて、第2の電源電位VOUTの電位は、電源電位VDD付近まで上昇する。従って、第2の電源電位VOUTが負荷回路120に印加されると、負荷回路120の部品が過電圧で破壊される可能性がある。
図6(C)において、破線は、クランプ回路60が設けられている場合に、インダクターL1が短絡故障した状態における第2の電源電位VOUTの波形を表している。その場合には、接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧(VOUT−VSS)が所定のクランプ電圧VCLに到達すると、クランプ回路60がクランプ動作を開始して、第2の電源電位VOUTの上昇が抑制される。
また、電流検出回路70が、クランプ回路60に流れる電流を検出して検出信号DETを生成し、検出信号DETをスイッチング制御回路20に供給する。スイッチング制御回路20は、検出信号DETが所定の期間T2において活性化された場合に、図6(D)に示すように、第1の比較結果信号SCP1(図5参照)をハイレベルに活性化する。それにより、スイッチング制御回路20は、インダクターL1が短絡故障していると判定し、制御信号SCTをローレベルに維持する。
その結果、ハイサイドのトランジスターQP1がオフしてローサイドのトランジスターQN1がオンするので、図6(B)に破線で示すように、出力信号SWの電位が基準電位VSS付近まで低下する。また、図6(C)に破線で示すように、第2の電源電位VOUTが基準電位VSS付近まで低下する。従って、ハイサイドのトランジスターQP1や負荷回路120の部品の破壊を防止することができる。
<第2の実施形態>
図7は、本発明の第2の実施形態に係る回路装置の構成例を示す回路図である。第2の実施形態に係る回路装置は、図1に示す第1の実施形態に係る回路装置におけるクランプ回路60及び電流検出回路70の替りに、クランプ回路80を含んでいる。その他の点に関しては、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様でも良い。
集積回路部100aの出力ノードN3には、インダクターL1の第1の端子が接続されている。クランプ回路80は、インダクターL1の第2の端子(接続ノードN4)と電源ノードN1よりも低電位となる電源ノードN2との間に接続されている。クランプ回路80は、インバーター81と、コンパレーター82と、PチャネルMOSトランジスターQP3と、NチャネルMOSトランジスターQN3と、抵抗素子R4とを含んでいる。
インバーター81は、スイッチング制御回路20から供給される制御信号SCTを反転して出力する。トランジスターQP3は、反転された制御信号SCTが印加されるゲートと、電源電位VDDが供給されるソースと、コンパレーター82の電源端子に接続されたドレインとを有しており、制御信号SCTがハイレベルのときにオン状態となる。従って、制御信号SCTがハイレベルになると、コンパレーター82が比較動作を開始する。
基準電圧生成回路10は、基準電圧VRF1に加えて、基準電圧VRF2を生成する。コンパレーター82は、分圧回路110によって接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧を分圧して得られるフィードバック電圧VFBと基準電圧VRF2とを比較することにより、比較結果を表す検出信号DETを生成する。
コンパレーター82は、フィードバック電圧VFBが基準電圧VRF2よりも高いときに、検出信号DETをハイレベルに活性化する。ここで、接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧(VOUT−VSS)が所定の電圧に到達したときに、フィードバック電圧VFBが基準電圧VRF2よりも高くなって、検出信号DETが活性化される。
トランジスターQN3は、検出信号DETが印加されるゲートと、抵抗素子R4を介して接続ノードN4に接続されたドレインと、電源ノードN2に接続されたソースとを有しており、検出信号DETがハイレベルに活性化されたときにオン状態となる。トランジスターQN4は、オン状態になると、接続ノードN4から抵抗素子R4を介して電源ノードN2に電流を流す。
それにより、インダクターL1が短絡故障したような場合に、接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧(VOUT−VSS)が所定の電圧に到達してフィードバック電圧VFBが基準電圧VRF2よりも高くなると、クランプ回路80が、シャントレギュレーターとして動作して、接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧をクランプすることができる。なお、トランジスターQP3を省略して、コンパレーター82の電源端子に電源電位VDDを直接供給しても良い。
また、クランプ回路80によって生成される検出信号DETは、第1の実施形態における電流検出回路70(図1)によって生成される検出信号DETの替りに用いることができる。即ち、スイッチング制御回路20は、クランプ回路80によって生成される検出信号DETに基づいて、ハイサイドのトランジスターQP1をオフ状態に維持する。
それにより、インダクターL1が短絡故障したような場合に、クランプ回路80がフィードバック電圧VFBの上昇を検出して検出信号DETを活性化し、スイッチング制御回路20がハイサイドのトランジスターQP1のスイッチング動作を停止させるので、ハイサイドのトランジスターQP1や負荷回路120の部品の破壊を防止することができる。
ところで、予め設定されるクランプ電圧VCL(図6(C)参照)は、接続ノードN4と電源ノードN2との間の電圧(VOUT−VSS)よりも高くすると共に、ハイサイドのトランジスターQP1の耐圧及び負荷回路120に含まれているIC等の部品の絶対最大定格電圧以下にする必要がある。従って、ICのロット毎のプロセスばらつき等に応じて、クランプ電圧VCLを合わせ込むことが望ましい。
そこで、検査工程又は出荷工程等において、パラメーター設定レジスター30に、クランプ電圧VCLを設定するために用いられる第3のデータが格納される。基準電圧生成回路10は、パラメーター設定レジスター30に格納されている第3のデータに基づいて、基準電圧VRF2を生成する。このように、パラメーター設定レジスター30に格納される第1〜第3のデータは、機種やロットに応じて調整され、クランプ動作や短絡故障の判定において用いられる。
<電子機器>
次に、本発明のいずれかの実施形態に係る回路装置を用いた電子機器について説明する。以下においては、一例として、電子機器がプリンターである場合について説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る電子機器の構成例を示すブロック図である。図8に示すように、この電子機器は、本発明のいずれかの実施形態に係る回路装置200と、印字媒体搬送部211と、ヘッド駆動回路212と、プリントヘッド213と、制御部220と、操作部230と、ROM(リードオンリー・メモリー)240と、RAM(ランダムアクセス・メモリー)250と、通信部260と、表示部270とを含んでいる。なお、図8に示す構成要素の一部を省略又は変更しても良いし、あるいは、図8に示す構成要素に他の構成要素を付加しても良い。
印字媒体搬送部211において、例えば、ステッピングモーターがベルトを介してプラテンローラーを駆動することにより、印字媒体である用紙が搬送される。ヘッド駆動回路212がプリントヘッド213を駆動することにより、プリントヘッド213が、印字媒体搬送部211によって搬送された用紙に印字を行う。
制御部220は、例えば、CPU(中央演算装置)等を含み、ROM240等に記憶されているプログラムに従って各種の制御処理を行う。例えば、制御部220は、操作部230から供給される操作信号に応じて印字媒体搬送部211及びヘッド駆動回路212を制御したり、外部との間でデータ通信を行うために通信部260を制御したり、表示部270に各種の情報を表示させるための表示信号を生成したりする。
操作部230は、例えば、操作キーやボタンスイッチ等を含む入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号を制御部220に出力する。ROM240は、制御部220が各種の制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、RAM250は、制御部220の作業領域として用いられ、ROM240から読み出されたプログラムやデータ、又は、操作部230を用いて入力されたデータ等を一時的に記憶する。
通信部260は、例えば、アナログ回路及びデジタル回路で構成され、制御部220と外部装置との間のデータ通信を行う。従って、図8に示すプリンターは、外部のホストコンピューター等から供給される印字データに基づいて印字動作を行うことができる。表示部270は、例えば、LCD(液晶表示装置)等を含み、制御部220から供給される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
回路装置200は、図1又は図7に示す集積回路部100又は100aを含んでいる。集積回路部100又は100aは、制御信号SCTに基づいてスイッチング動作を行うことにより、電源回路等から供給される電源電位VDD(3V)を降圧して、第2の電源電位VOUT(例えば、1V)を生成する。制御部220等は、第2の電源電位VOUTが供給されて動作する。
電子機器としては、プリンター以外にも、例えば、携帯電話機等の移動端末、スマートカード、電卓、電子辞書、電子ゲーム機器、デジタルスチルカメラ、デジタルムービー、テレビ、テレビ電話、防犯用テレビモニター、ヘッドマウント・ディスプレイ、パーソナルコンピューター、ネットワーク機器、カーナビゲーション装置、ロボット、測定機器、及び、医療機器(例えば、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、及び、電子内視鏡)等が該当する。
本実施形態によれば、スイッチングレギュレーターの出力ノードに接続されたインダクターが短絡故障したような場合に、インダクターを介して出力ノードに接続されている部品が過電圧で破壊されない電子機器を提供することができる。なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野において通常の知識を有する者によって、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
1…P型半導体基板、2…フィールド酸化膜、3…N型埋め込み層、4、5…Nプラグ、6…Pウエル、7…P型不純物領域、7a…アノード配線、8…N型不純物領域、8a…カソード配線、10…基準電圧生成回路、20…スイッチング制御回路、21、23…カウンター、22、24…比較回路、25…制御信号生成回路、30…パラメーター設定レジスター、40…プリドライバー、50…出力回路、60、80…クランプ回路、70…電流検出回路、71、81…インバーター、72…NAND回路、73、82…コンパレーター、100、100a…集積回路部、110…分圧回路、120…負荷回路、200…回路装置、211…印字媒体搬送部、212…ヘッド駆動回路、213…プリントヘッド、220…制御部、230…操作部、240…ROM、250…RAM、260…通信部、270…表示部、QP1〜QP3…PチャネルMOSトランジスター、QN1〜QN3…NチャネルMOSトランジスター、D2…ツェナーダイオード、L1…インダクター、C1…キャパシター、R1〜R4…抵抗素子、N1、N2…電源ノード、N3…出力ノード、N4…接続ノード、TM1…検出端子、TM2…帰還端子

Claims (10)

  1. 第1の電源ノードと出力ノードとの間に接続されて前記出力ノードからインダクターの一端に駆動電流を供給する第1のトランジスターのスイッチング動作を制御するスイッチング制御回路と、
    前記インダクターの他端と前記第1の電源ノードよりも低電位の第2の電源ノードとの間に接続され、前記インダクターの前記他端と前記第2の電源ノードとの間の電圧が所定の電圧に到達したときに該電圧をクランプするクランプ回路と、
    を備える回路装置。
  2. 前記クランプ回路が、前記インダクターの前記他端と前記第2の電源ノードとの間に直列に接続されたツェナーダイオード及び抵抗素子を含み、
    前記ツェナーダイオードの降伏電圧が、前記第1の電源ノードと前記第2の電源ノードとの間に供給される電源電圧よりも小さい、請求項1記載の回路装置。
  3. 前記クランプ回路に流れる電流を検出して検出信号を生成する電流検出回路をさらに備え、前記スイッチング制御回路が、前記検出信号に基づいて、前記第1のトランジスターを非導通状態に維持する、請求項1又は2記載の回路装置。
  4. 前記電流検出回路が、前記第1のトランジスターが非導通状態から導通状態に遷移してから所定の期間が経過した後に、前記クランプ回路に流れる電流を検出する、請求項3記載の回路装置。
  5. 前記クランプ回路が、
    前記インダクターの前記他端と前記第2の電源ノードとの間の電圧を分圧して得られるフィードバック電圧が基準電圧よりも高いときに検出信号を活性化するコンパレーターと、
    前記検出信号が活性化されたときに前記インダクターの前記他端から前記第2の電源ノードに電流を流す第2のトランジスターと、
    を含む、請求項1記載の回路装置。
  6. 前記スイッチング制御回路が、前記検出信号に基づいて、前記第1のトランジスターを非導通状態に維持する、請求項5記載の回路装置。
  7. 前記スイッチング制御回路が、前記検出信号が第2の所定の期間に亘って活性化された場合に、前記第1のトランジスターを非導通状態に維持する、請求項3〜6のいずれか1項記載の回路装置。
  8. 前記第2の所定の期間を設定するためのデータを格納する格納部をさらに備え、前記スイッチング制御回路が、前記格納部に格納されているデータを用いて、前記検出信号が第2の所定の期間に亘って活性化されたか否かを判定する、請求項7項記載の回路装置。
  9. 前記第1のトランジスターが導通状態の期間に前記検出信号が活性化された後、前記第1のトランジスターが非導通状態に遷移し再び導通状態の期間に前記検出信号が活性化された場合に、前記第1のトランジスターを非導通状態に維持する、請求項3〜8のいずれか1項記載の回路装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の回路装置を備える電子機器。
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