JP2017118358A - 通信装置、および、通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内線電話システムを効率化する。
【解決手段】通信装置は、受信部、選択部、接続処理部を備える。受信部は、携帯電話網から内線電話サービスで使用される内線番号を着信先として指定した第1の通信要求を受信する。選択部は、内線電話サービスを用いる電話端末に割り当てられた内線番号と携帯電話網で使用され、電話端末に割当てられた電話番号との対応情報を用いて、着信先の電話番号を特定する。選択部は、第1の通信要求の発信元の電話番号の代替として通知可能な番号から、着信先の電話番号との組合せにより発信元を特定可能な代替番号を選択する。接続処理部は、第1の通信要求を用いて発信元との接続を確立すると共に、発信元の電話番号として選択された代替番号を含む第2の通信要求を用いて、着信先との間の接続を確立することにより、発信元と着信先の間の通信を確立する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置、および、通信方法に関する。
現在、多くの企業で携帯電話網を利用した内線電話サービスが利用されている。携帯電話網を利用した内線電話サービスは、企業などの法人が契約者となっている携帯電話で利用されることが多い。企業は業務の状況などに合わせて、派遣社員やアルバイト等を、期間を限定して採用する場合がある。例えば、交通量調査スタッフ、訪問販売スタッフ、ティッシュペーパー配布スタッフ、広告投函スタッフ等として、短期契約のアルバイトが採用されることが多い。このような短期契約のアルバイトは、流動的に変化する上、人数自体も変動しやすい。このため、企業が、短期契約のアルバイト向けに携帯電話等の設備を予め用意することは難しい。しかし、何人かのアルバイトスタッフに1つの内線電話端末を共有させると、業務効率を下げる一因となる場合が多い。
そこで、短期契約のアルバイトなど、内線電話を支給されていない従業者が私的に使用している電話端末を内線電話として使用すること(BYOD(Bring your own device))が注目されている。この場合、企業側のシステムでは、内線電話を支給されていない従業者(BYODユーザ)に対して、BYODユーザが私的に利用している電話端末の各々に期間限定で内線番号を割り当てる。また、BYODユーザが使用する電話端末に割り当てられている番号と内線番号の対応付けは、IP−PBX(Internet Protocol Private Branch exchange)に登録され、BYODユーザの勤務期間中は、IP−PBXによって接続処理が行われる。このため、社員は、期間限定で設定されている内線番号を用いて、BYODユーザを呼び出すことができる。
一方、BYODユーザの電話端末から企業の内線システムに含まれている電話端末への発呼には、BYODユーザの端末に割り当てられている電話番号から所定の企業等の内線電話システムを特定することが困難であるなどの理由から、内線番号は使用されない。そこで、企業は、内線電話を支給している従業者(非BYODユーザ)のうちで、BYODユーザと連絡を取る可能性のある社員の各々に、IP(Internet Protocol)電話の電話番号やフリーダイヤル番号を割り当てる。非BYODユーザである社員は、連絡を取る可能性があるBYODユーザに対して、自分に割り当てられたIP電話の電話番号やフリーダイヤル番号を通知する。また、BYODユーザは、社員と連絡を取る際には、予め社員から通知されている電話番号にダイヤルする。なお、BYODユーザとの間の連絡用に割り当てられている電話番号宛の着信要求も、IP−PBXを経由して接続処理が行われる。このため、BYODユーザとの間の契約期間が満了すると、企業ではIP−PBXの設定を変更することで、契約期間満了後の私的な連絡にシステムが使用されることを防ぐこともできる。
関連する技術として、一般加入電話機と構内電話機を同一構内の内線電話機として、音声通話および各種内線サービスを提供する仮想構内交換装置が提案されている(例えば、特許文献1)。ある通信方法では、PBXの内線として登録された電話機から内線番号が発呼されると、電話機を収容しているPBXの一般加入者電話番号と内線番号が、市内市外交換機に通知される(例えば、特許文献2)。この通信方法では、市内市外交換機は通知された一般加入者番号を用いて呼を処理する。
個々の呼について、発信元と着信先との何れかの識別情報と、発信元または着信先に接続された網を示す網識別子の組み合わせの履歴を取る装置も提案されている(例えば、特許文献3)。この装置は、呼が生起したときに、履歴がとられた組み合わせに含まれる識別情報の内、その呼の着信先を示す識別情報に対応付けられた識別子で識別される網を出方路の候補とする。また、呼び出された退出ポイントの識別子を伴うエントリがレジストリに存在する場合、そのエントリを用いて、退出ポイントへの呼の配送ルートが決定されるルーティング方法も知られている(例えば、特許文献4)。さらに他のシステムでは、第1の基地局は、第1の端末にアクセスするためのリンク先を指定するインデックス画面の表示に使用されるファイルを、第2の端末からの転送要求に応じて、第2の基地局を介して、第2の端末に送信する(例えば、特許文献5)。
特開2002−354116号公報 特開平7−307799号公報 特開2000−232484号公報 特開2012−29286号公報 特開2003−111122号公報
BYODユーザと連絡を取る可能性のある社員の各々にBYODユーザとの連絡用の電話番号を用意しても、実際には、BYODユーザと連絡を取る可能性のある社員の全てが同時期にBYODユーザと連絡を取らないことが多い。このため、BYODユーザと連絡を取る可能性のある社員の各々にBYODユーザとの連絡用の電話番号を用意すると、使用される電話番号の数に対して、用意する電話番号の数が大きくなることが多く、効率が悪い。また、関連する技術として述べたいずれのシステムを用いても、同様の問題が発生しうる。さらに、このような問題は、BYODユーザが期間限定で勤務する場合に限らず起こり得る。
本発明は、内線電話システムの効率化を目的とする。
ある1つの態様にかかる通信装置は、受信部、選択部、接続処理部を備える。受信部は、携帯電話網から内線電話サービスで使用される内線番号を着信先として指定した第1の通信要求を受信する。選択部は、前記内線電話サービスを用いる電話端末に割り当てられた内線番号と前記携帯電話網で使用され、前記電話端末に割当てられた電話番号との対応情報を用いて、前記着信先の電話番号を特定する。選択部は、前記第1の通信要求の発信元の電話番号の代替として通知可能な番号から、前記着信先の電話番号との組合せにより前記発信元を特定可能な代替番号を選択する。接続処理部は、前記第1の通信要求を用いて前記発信元との接続を確立すると共に、前記発信元の電話番号として前記選択された代替番号を含む第2の通信要求を用いて、前記着信先との間の接続を確立することにより、前記発信元と前記着信先の間の通信を確立する。
内線電話システムが効率化される。
実施形態にかかる通信方法の例を説明するシーケンス図である。 システムの例を説明する図である。 通信装置の構成の例を説明する図である。 内線番号テーブルの例を説明する図である。 代替番号テーブルと管理テーブルの例を説明する図である。 通信装置のハードウェア構成の例を説明する図である。 非BYODユーザからBYODユーザへの発信の際に行われる通信の例を説明する図である。 代替番号の選択方法の例を説明する図である。 発信元として代替番号を用いた通信の例を説明する図である。 代替番号の選択方法の例を説明する図である。 代替番号の選択方法の例を説明する図である。 非BYODユーザから発信が行われた際の通信装置での処理の例を説明するフローチャートである。 BYODユーザから非BYODユーザへの発信の際に行われる通信の例を説明する図である。 非BYODユーザの呼び出し処理の例を説明する図である。 発信したBYODユーザの呼び出し処理の例を説明する図である。 BYODユーザから非BYODユーザへの発信の際に行われる処理の例を説明するフローチャートである。 BYODユーザから非BYODユーザへの発信の際に行われる処理の例を説明するフローチャートである。 非BYODユーザ間での通信の際に行われる処理の例を説明する図である。 変形例で使用される代替番号テーブルの例を説明する図である。 非BYODユーザからBYODユーザへの発信の際に行われる通信の例を説明するシーケンス図である。
図1は、実施形態にかかる通信方法の例を説明するシーケンス図である。通信装置20は、内線電話システムを使用する呼を処理する装置であり、内線サービス用サーバなどとして実現される。実施形態にかかる通信方法では、BYODユーザに非BYODユーザの端末の電話番号の代替として通知する電話番号(代替番号)は通信装置20で一括管理される。以下、図1を参照しながら、BYODユーザではないユーザが使用している携帯電話端末10xから、BYODユーザの携帯電話端末10yを呼び出す場合の処理の例を示す。図1では、携帯電話端末10xに割り当てられている外線番号は090−21で、携帯電話端末10xに割り当てられている内線番号は2001であるとする。一方、携帯電話端末10yに割り当てられている外線番号は090−31で、携帯電話端末10yに割り当てられている内線番号は3001であるとする。なお、携帯電話端末10xは、企業αの内線システムで割り当てられた内線番号への発呼が可能であり、携帯電話端末10yは、期間限定で企業αの内線システムに組み込まれているため、内線番号による発呼には対応していないものとする。
ステップS1において、携帯電話端末10xは、携帯電話端末10yに割り当てられた内線番号を着信先に指定した通話要求メッセージを送信する。なお、通話要求メッセージはSIPリクエストなどによって実現され、通話要求メッセージの送信により、携帯電話端末10xは、携帯電話端末10y宛てに発呼している。ステップS1で送信された通話要求メッセージでは、発信元の番号が090−21に設定され、着信先の番号が3001に設定されている。通話要求メッセージは、携帯電話端末10xが位置する携帯電話網中の通話制御装置に転送される。通話制御装置は、通話要求メッセージに含まれる着信先が内線番号形式であることを検出すると、内線番号サービスを提供している通信装置20に、通話要求メッセージを転送する。
ステップS2において、通信装置20は、通話要求メッセージ中の発信元の電話番号から、発信元が含まれている内線システムを特定する。ここでは、携帯電話端末10xの電話番号から、企業αの内線システムでの発呼であることが特定される。さらに、通信装置20は、特定した内線システムでの電話番号と内線番号を対応付けた情報を用いて、着信先の電話番号を特定する。ここでは、通信装置20は、着信先の電話番号が090−31であると特定したとする。
携帯電話端末10xから携帯電話端末10yに対する通話要求が初めて行われる場合、携帯電話端末10yとの通信の際に携帯電話端末10xの電話番号の代替として使用する番号は選択されていない。そこで、通信装置20は、着信先の電話番号と組み合わせることによって、発信元を特定可能な番号を、発信元の電話番号の代替として選択する(ステップS3)。このとき、通信装置20は、着信先の携帯電話端末10yに通知したことのある代替番号の履歴を使用する。通信装置20は、一括管理している代替番号の中から、これまでに着信先に通知したことのない番号を特定し、特定した番号の中から携帯電話端末10xの電話番号の代替として使用する番号を選択する。図1の例では、通信装置20は、携帯電話端末10xと携帯電話端末10yの通信での携帯電話端末10xの電話番号の代替番号として050−1を選択したとする。以降に行われる処理では、携帯電話端末10xの代替番号として選択された050−1は、携帯電話端末10xと携帯電話端末10yとの間の通信の接続処理の際には、通信装置20において、携帯電話端末10xの電話番号に読み替えられる。
ステップS4において、通信装置20は、携帯電話端末10xの電話番号の代替番号として選択した050−1を発信元の番号とし、携帯電話端末10yの電話番号090−31を着信先とした通話要求メッセージを携帯電話端末10yに送信する。
携帯電話端末10yは、通話要求メッセージに対する応答メッセージを通信装置20に送信し、通信装置20は、携帯電話端末10yからの応答に応じて、携帯電話端末10x応答メッセージを送信する(ステップS5、S6)。図1の例では、携帯電話端末10yから通信装置20に対して、通信可能であること(200OK)と、携帯電話端末10yと通信装置20の間の接続の確立に使用される情報(SDP、Session Description Protocol)が通知される。ここで、SDPは、応答メッセージを生成した装置のIPアドレスと、応答メッセージの宛先との間の通信に使用可能なポート番号などの情報が含まれる。応答メッセージを受信した通信装置20は、携帯電話端末10yに確認応答(ACK)とSDPを送信する(ステップS7)。また、携帯電話端末10xは、通信装置20に確認応答(ACK)とSDPを送信する(ステップS8)。ステップS5〜S8で送受信されるメッセージの処理により、携帯電話端末10xから通信装置20を介して携帯電話端末10yに至る通信経路が確立され、通話が行われる(ステップS9)。
このように、実施形態にかかる方法では、BYODユーザの端末と非BYODユーザの端末に割り当てられた代替番号との組合せから、1つの非BYODユーザの端末を特定するので、代替用の電話番号をBYODユーザ間で重複使用できる。例えば、図1において、携帯電話端末10xの代替番号として選択された050−1は、携帯電話端末10xと携帯電話端末10yとの間の通信の接続処理の際には、通信装置20において、携帯電話端末10xの電話番号に読み替えられている。しかし、050−1という代替番号は、携帯電話端末10y以外の電話番号との組み合わせでは、携帯電話端末10x以外の携帯電話端末10の電話番号の代替に使用され得る。例えば、通信装置20は、携帯電話端末10w(図示せず)と携帯電話端末10z(図示せず)との通信を処理する際に、携帯電話端末10wの電話番号の代替として、050−1を使用しても良い。従って、実施形態にかかる方法によると、あるBYODユーザの端末に重複して電話をかける非BYODユーザの数の最大数の代替用の電話番号を用意すると、BYODユーザも使用する内線システムを運用することができる。このため、実施形態にかかる方法を用いたシステムでは、内線システムの運用に使用するために確保する電話番号の数を、実施形態にかかる方法を用いていないシステムに比べて減らすことができ、通信システムを効率化できる。
<システムおよび装置の構成>
図2は、システムの例を説明する図である。図2の例では、キャリアAによって提供される携帯電話網2a、キャリアBによって提供される携帯電話網2b、および、インターネット4が互いに接続されている。企業αの内線電話システムは通信装置20での接続処理によって実現されるものとする。通信装置20は、インターネット4と携帯電話網2aに接続されている。なお、企業αの内線システムはキャリアAでのサービスを用いるものとする。
また、以下の例では、携帯電話端末10a〜10dが企業αの内線電話システムを介した通信をする場合を説明するが、内線電話システムにアクセスする携帯電話端末10の数は任意である。以下の説明では、携帯電話端末10aに割り当てられている電話番号(外線番号)は090−22で、携帯電話端末10aに割り当てられている内線番号は2002であるとする。また、携帯電話端末10bには、電話番号(外線番号)=090−21と内線番号=2001が割り当てられている。携帯電話端末10cには、電話番号(外線番号)=090−31と内線番号=3001が割り当てられているとする。さらに、携帯電話端末10dには、電話番号(外線番号)=090−32と内線番号=3002が割り当てられているとする。
さらに、携帯電話端末10aと携帯電話端末10bは、いずれも非BYODユーザの端末であり、携帯電話網2aを介して通信を行うものとする。一方、携帯電話端末10cと携帯電話端末10dは、BYODユーザの端末であり、携帯電話網2bを介して通信を行うものとする。
図3は、通信装置20の構成の例を説明する図である。通信装置20は、通信部21、制御部30、記憶部40を備える。通信部21は、送信部22と受信部23を有する。制御部30は、判定部31、選択部32、接続処理部33、アプリケーション処理部34を有する。記憶部40は、内線番号テーブル41、代替番号テーブル42、管理テーブル43を格納する。
送信部22は、携帯電話端末10に向けて、制御メッセージを送信する。受信部23は、携帯電話端末10から制御メッセージを受信する。判定部31は、通話要求メッセージで通知された着信先がBYODユーザの携帯電話端末10と非BYODユーザの携帯電話端末10のいずれであるかを判定する。選択部32は、非BYODユーザの携帯電話端末10から送信された通話要求メッセージにおいて、着信先がBYODユーザの携帯電話端末10に設定されている場合、通話要求メッセージの送信元(発信元)の電話番号の代替とする代替番号を選択する。選択部32は、適宜、代替番号テーブル42や管理テーブル43を用いて代替番号を決定する。接続処理部33は、制御メッセージを用いて、発信元から着信先に至る通信路を確立するための処理を行う。アプリケーション処理部34は、通話アプリケーションに関する処理を行う。例えば、アプリケーション処理部34は、接続処理を行う際に、通話要求メッセージの発信元の携帯電話端末10に宛てて、呼び出し中であることを通知するためのガイダンスを送信する。
図4は、内線番号テーブル41の例を説明する図である。内線番号テーブル41は、通信装置20が接続処理を行っている内線電話サービスを利用する非BYODユーザの携帯電話端末10について、その携帯電話端末10に割り当てられた電話番号と内線番号を対応付けている。なお、携帯電話端末10に割り当てられた電話番号は、携帯電話網2での通信に使用される番号である。換言すると、通信装置20に転送される制御メッセージの発信元であっても、電話番号や内線番号が内線番号テーブル41に登録されていない携帯電話端末10は、BYODユーザの携帯電話端末10である。図4に示す内線番号テーブル41の1番目のエントリには、携帯電話端末10bの電話番号と内線番号が対応付けられている。一方、内線番号テーブル41の2番目のエントリには、携帯電話端末10aの電話番号と内線番号が対応付けられている。
図5は、代替番号テーブル42と管理テーブル43の例を説明する図である。代替番号テーブル42は、代替番号として選択部32が選択可能な電話番号を一括管理するテーブルである。選択部32は、非BYODユーザの電話番号として通知する代替番号を選択する際に、代替番号テーブル42中で、着信先のBYODユーザとの通信に使用されていない番号を選択する。
管理テーブル43は、BYODユーザの携帯電話端末10に割り当てられている外線番号、内線番号、および、そのBYODユーザとの間の通話の接続処理に用いる管理情報を対応付けている。以下の説明では、時間の経過に従って管理テーブル43の内容の変化の様子を分かりやすくするために、符号の最後にハイフンと数字を続けて、いつの時点でのテーブルの状態かを示すことがある。図5に示す管理テーブル43−1は、いずれのBYODユーザも非BYODユーザとの間での通話を行っていないときの管理テーブル43の例である。
図5の例では、管理情報は、契約期間、代替番号、非BYODユーザの携帯電話端末10に割り当てられた内線番号を含む。契約期間は、そのエントリに外線番号等が記録された携帯電話端末10を用いるBYODユーザと、内線電話システムを使用する企業との間の契約期間である。代替番号は、BYODユーザとの間で通話を行った非BYODユーザの携帯電話端末10に割り当てられた電話番号の代替として使用された番号である。非BYODユーザの携帯電話端末10に割り当てられた内線番号は、エントリ中のBYODユーザとの間で、代替番号の欄の番号を用いて通話を行った非BYODユーザの携帯電話端末10に割り当てられている内線番号である。
図5では、BYODユーザが期間限定で企業αの仕事を行う契約社員やアルバイトである場合の管理テーブル43の例を示しているが、図5は一例である。BYODユーザは勤務形態に関わらず、内線電話システムを介した通信を行う際に、外線用の電話番号を用いて発呼する任意のユーザとすることができる。
図6は、通信装置20のハードウェア構成の例を説明する図である。通信装置20は、プロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、インタフェース(IF)104を備える。プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)を含む任意の処理回路である。プロセッサ101は、メモリ102をワーキングメモリとして使用して、プログラムを実行することにより、様々な処理を実行する。メモリ102には、RAM(Random Access Memory)が含まれ、さらに、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性のメモリも含まれる。ストレージ103は、ハードディスクなどの記憶装置である。メモリ102やストレージ103には、適宜、プログラムが格納される。インタフェース104は、通信装置20が他の装置と通信する際の通信処理を行う。
通信装置20において、プロセッサ101は制御部30として動作し、メモリ102とストレージ103は、記憶部40として動作する。さらに、通信部21は、プロセッサ101とインタフェース104により実現される。なお、図6は一例であり、通信装置20中のプロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、インタフェース104の数は、実装に応じて任意に変更され得る。
<実施形態>
以下、内線システムを介して通信が行われる際の通信装置20の処理の例を、非BYODユーザからBYODユーザへの発信の処理、BYODユーザから非BYODユーザへの発信の処理、非BYODユーザ間での通信に分けて説明する。なお、以下の説明では、内線システムは企業αで使用されるシステムであり、BYODユーザは企業αに期間限定で勤務するアルバイト、非BYODユーザは企業αの社員である場合を例として説明する。さらに、携帯電話端末10に割り当てられた番号のうち内線番号以外は0から始まり、内線番号の最初の桁は2〜9のいずれかであるとする。
(1)非BYODユーザからBYODユーザへの発信の処理
非BYODユーザからBYODユーザへの1回目の発信の際に、発信元の非BYODユーザの電話番号(外線番号)の代替とする代替番号と、着信先との組み合わせが決定される。以下、代替番号の選択を伴う通信処理、設定済みの代替番号を用いた通信処理、異なる着信先に対して同じ代替番号が選択される場合の例に分けて説明する。
(1a)代替番号の選択を伴う通信処理
図7は、非BYODユーザからBYODユーザへの発信の際に行われる通信の例を説明する図である。以下の例では、非BYODユーザの携帯電話端末10a、10bはいずれもキャリアAの携帯電話網2aを介して通信し、BYODユーザの携帯電話端末10c、10dはキャリアBの携帯電話網2bを介して通信するものとする。
矢印A1は、携帯電話端末10bが内線番号3001番を着信先として発信した場合の通話要求メッセージの転送経路の例である。携帯電話端末10bから送信された通話要求メッセージには、以下の情報が含まれている。
発信元(From):090−21
着信先(To) :3001
携帯電話端末10bから送信された通話要求メッセージは、携帯電話網2a中の呼処理サーバに到達する。携帯電話網2a中の呼処理サーバ(図示せず)は、通話要求メッセージ中の着信先の番号の先頭が3であることから、内線番号に対する着信が要求されたと判定し、通話要求メッセージを通信装置20に転送する(矢印A2)。
通信装置20は、通話要求メッセージを受信部23で受信する。受信部23は、受信した通話要求メッセージを判定部31に出力する。判定部31は、通話要求メッセージの発信元と着信先の各々について、BYODユーザの携帯電話端末10であるかを判定する。通話要求メッセージの発信元が非BYODユーザの携帯電話端末10である場合、通話要求メッセージの発信元の番号が内線番号テーブル41の電話番号の欄に含まれている。一方、通話要求メッセージの発信元がBYODユーザの携帯電話端末10である場合、通話要求メッセージの発信元の番号は内線番号テーブル41の電話番号の欄に含まれていない。
ここでは、通話要求メッセージの発信元の番号090−21は、内線番号テーブル41(図4)に含まれているので、判定部31は、非BYODユーザの携帯電話端末10からの発呼であると判定する。このとき、判定部31は、内線番号テーブル41から発信元の内線番号(2001)も取得する。一方、通話要求メッセージの着信先に設定された番号3001は、内線番号テーブル41(図4)に含まれていない。そこで、判定部31は、着信先はBYODユーザの携帯電話端末10であると判定する。判定部31は、内線番号テーブル41から得られた情報と共に、通話要求メッセージを選択部32に出力する。
選択部32は、通話要求メッセージの着信先の番号をキーとして管理テーブル43−1(図5)を検索し、着信先への接続を許可するかを判定する。選択部32は、着信先の携帯電話端末10cを使用しているBYODユーザに対応付けられた契約期間中は、着信先への接続を許可するとする。ここでは、着信先となっている携帯電話端末10cのBYODユーザに対応付けられた契約期間中に、通話要求メッセージが送信されたとする。すると、選択部32は、着信先との間の接続を許可することを決定する。また、選択部32は、管理テーブル43−1から、着信先の携帯電話端末10に割り当てられている外線番号(090−31)も取得する。
着信先との間の接続を許可する場合、アプリケーション処理部34は、着信先との間の接続中であることを通知するガイダンスを、通話要求メッセージの発信元である携帯電話端末10bに対して送信する(矢印A3)。なお、ガイダンスの送信処理は送信部22を介して行われる。通信装置20からのガイダンスを受信すると、携帯電話端末10bは、着信先への接続中であることを携帯電話端末10bのユーザが認識できるように、ガイダンスを流す。一方、選択部32は、代替番号の選択処理を開始する。
図8は、代替番号の選択方法の例を説明する図である。選択部32は、管理テーブル43−1において、着信先に対応付けられている代替番号の中に、通話要求メッセージの発信元が使用している代替番号があるかを判定する。管理テーブル43−1の段階では、着信先(外線番号=090−31、内線番号=3001)の携帯電話端末10に対応付けられている代替番号は無い。そこで、選択部32は、通話要求メッセージの発信元が使用する代替番号を代替番号テーブル42中に登録されている番号から選択する。図8の例では、050−1という番号が代替番号として選択されたとする。
選択部32は、選択した代替番号と、選択した代替番号を使用する非BYODユーザの内線番号を、管理テーブル43中の着信先のエントリに登録する。従って、着信先のBYODユーザの携帯電話端末10の内線番号および外線番号に対応付けて、そのBYODユーザと発信元の非BYODユーザの間の通信に使用される代替番号と、発信元の内線番号が記録される。このため、選択部32の処理により、管理テーブル43−1は、管理テーブル43−2に示すように変更される。
図9は、発信元として代替番号を用いた通信の例を説明する図である。通信装置20中の接続処理部33は、選択部32によって代替番号が選択されると、選択された代替番号を発信元の番号として用いて、着信先を呼び出すための通話要求メッセージを生成する。送信部22は、生成された通話要求メッセージを送信する(矢印A4)。通信装置20から送信された通話要求メッセージには、以下の情報が含まれている。
発信元(From):050−1
着信先(To) :090−31
通話要求メッセージは、IP電話の制御メッセージと同様の処理により、インターネット4から着信先の携帯電話端末10cが契約しているキャリアBの携帯電話網2bに転送され、携帯電話端末10cに到達する。
携帯電話端末10cは、通話要求メッセージを受信すると、050−1という番号が割り当てられた電話からの通話要求メッセージとして処理を行う。携帯電話端末10cは、通信装置20から受信した通話要求メッセージに対する応答メッセージを通信装置20に送信する。携帯電話端末10cが通信を許可する場合、応答メッセージには、携帯電話端末10cと通信装置20の間の接続を行うための情報を含むSDPと、通信の許可(200OK)を示す情報が含まれている。以下、携帯電話端末10cが接続を許可するものとする。
接続処理部33は、携帯電話端末10cから送信された応答メッセージを、受信部23を介して取得する。接続処理部33は、携帯電話端末10cから送信された応答メッセージにより、携帯電話端末10cとの接続が可能であることを認識する。そこで、接続処理部33で応答メッセージが処理されることにより、携帯電話端末10cと通信装置20との間での接続が確立される。
一方、接続処理部33は、携帯電話端末10cの内線番号を着信先に指定した通話要求メッセージの送信元である携帯電話端末10bとの間での接続を確立する。このとき、接続処理部33は、内線番号を着信先に指定した通話要求メッセージに対する応答メッセージを、携帯電話端末10bに送信する。応答メッセージには、通信の許可を示す情報と共に、携帯電話端末10bと通信装置20の間の接続処理に使用される情報が含まれている。このため、携帯電話端末10bが応答メッセージを処理することで、携帯電話端末10bと通信装置20の間の接続が確立する。
接続処理部33は、携帯電話端末10cと通信装置20の間の接続と、通信装置20と携帯電話端末10bの間の接続が確立すると、携帯電話端末10bから携帯電話端末10cに至る通信路を確立する。この処理により、携帯電話端末10bを使用している非BYODユーザと、携帯電話端末10cを使用しているBYODユーザとが通話するための回線が確保される。なお、図7〜図9を参照しながら説明した処理により、携帯電話端末10cに関する呼処理では、通信装置20と携帯電話端末10cの間の経路において、050−1という代替番号が携帯電話端末10bの電話番号として使用される。
(1b)設定済みの代替番号を用いた通信処理
次に、図7〜図9を参照しながら説明した処理が行われた後で、携帯電話端末10bにおいて、携帯電話端末10cの内線番号を指定した発信が行われたとする。この場合、図7の矢印A1〜A2を参照しながら説明した手順と同様の処理が行われる。このため、選択部32は、判定部31から以下の情報を取得する。
発信元の種別 :非BYODユーザ
発信元の電話番号:090−21
発信元の内線番号:2001
着信先の種別 :BYODユーザ
着信先の内線番号:3001
選択部32は、管理テーブル43−2(図8)で着信先の内線番号を含むエントリの情報を取得し、着信先への接続を許可するかの判定処理と着信先の携帯電話端末10に割り当てられている外線番号の取得を行う。これらの処理は、図5と図7を参照しながら説明した処理と同様である。ここでは、選択部32は、着信先への接続が可能であることと、着信先の外線番号=090−31であることを取得する。すると、図7の矢印A3を参照しながら説明したようにガイダンスの送信が行われる。
選択部32は、外線番号=090−31、内線番号=3001に対応付けられているエントリ中に、通話要求メッセージの発信元の内線番号に対応付けられた代替番号があるかを判定する。管理テーブル43−2では、外線番号=090−31、内線番号=3001の携帯電話端末10に対して、内線番号=2001の携帯電話端末10が050−1という代替番号で通信していることが記録されている。
通話要求メッセージの発信元の内線番号は2001であるので、選択部32は、通話要求メッセージの発信元が通話要求メッセージの着信先と通信する際に使用する代替番号は選択済みであると判定する。そこで、選択部32は、管理テーブル43−2に記録されている代替番号050−1を用いて通信処理を行うことを、接続処理部33に要求する。代替番号を用いた接続処理は、図9を参照しながら説明した処理と同様である。
(1c)異なる着信先に対して同じ代替番号が選択される場合の例
以下、ある着信先で使用されている番号が異なる着信先での代替番号に選択される場合の例を説明する。図7〜図9を参照しながら説明した処理が行われた後で、携帯電話端末10aのユーザが携帯電話端末10dの内線番号を呼び出し先に指定して発信したとする。この場合、携帯電話端末10aから送信された通話要求メッセージには、以下の情報が含まれている。
発信元(From):090−22
着信先(To) :3002
携帯電話端末10aから送信された通話要求メッセージは、図7の矢印A1、A2を参照しながら説明した手順と同様に処理されることにより、通信装置20に転送される。通信装置20の判定部31において、図7を参照しながら説明した処理と同様の処理により、発信元と着信先の各々について、BYODユーザであるかの判定処理が行われる。この例では、発信元は非BYODユーザ、着信先がBYODユーザであると判定される。また、判定部31は、通話要求メッセージの発信元に割り当てられている内線番号も特定する。判定部31は、選択部32に以下の情報と通話要求メッセージを出力する。
発信元の種別 :非BYODユーザ
発信元の電話番号:090−22
発信元の内線番号:2002
着信先の種別 :BYODユーザ
着信先の内線番号:3002
選択部32は、管理テーブル43_2(図8)を用いて、通話要求メッセージの着信先である内線番号=3002への接続の可否を判定する。ここでは、内線番号=3002が割り当てられた携帯電話端末10dのユーザの契約期間中での発呼であるため、接続が許可されたとする。すると、図7の矢印A3と同様の処理により、携帯電話端末10aに着信先への接続中であること通知するガイダンスが送信される。さらに、選択部32は、内線番号=3002が割り当てられている携帯電話端末10の外線番号(090−32)も特定する。
選択部32は、管理テーブル43−2(図8)において、着信先に対応付けられている代替番号の中に、通話要求メッセージの発信元が使用している代替番号があるかを判定する。管理テーブル43−2の段階では、外線番号=090−32または内線番号=3002で特定される携帯電話端末10に対応付けられている代替番号は無い。そこで、選択部32は、通話要求メッセージの発信元が使用する代替番号を代替番号テーブル42中に登録されている番号から選択する。この段階では、着信先との通信に使用する代替番号は設定されていないため、代替番号テーブル42中の番号からの代替番号の選択方法は任意であるが、選択部32は、他の携帯電話端末10との通信に使用されている番号を優先的に選択しても良い。すると、異なる携帯電話端末10との通信に同じ代替番号が重複して使用できるので、代替番号用に用意する電話番号の数を少なくできる。
図10は、代替番号の選択方法の例を説明する図である。図10の例では、050−1という番号が代替番号として選択されている。選択部32は、選択した代替番号=050−1と、選択した代替番号を使用する非BYODユーザの内線番号=2002を、管理テーブル43中の着信先のエントリに登録する。従って、BYODユーザ内線番号=3002、BYODユーザの外線番号=090−32が登録されているエントリに、代替番号=050−1と、発信元の内線番号=2002が記録される。このため、選択部32の処理により、管理テーブル43−2(図8)は、管理テーブル43−3に示すように変更される。
さらにその後、携帯電話端末10e(図示せず)のユーザが携帯電話端末10cの内線番号を呼び出し先に指定して発信し、携帯電話端末10f(図示せず)のユーザが携帯電話端末10dの内線番号を呼び出し先に指定して発信したとする。以下、携帯電話端末10eは非BYODユーザが使用する端末で、内線番号が2003であるとする。また、携帯電話端末10fも非BYODユーザが使用する端末で、内線番号が2004であるとする。
判定部31は、携帯電話端末10eから発信された通話要求メッセージについて、内線番号テーブル41を用いて処理することにより、以下の情報を特定したとする。
発信元の種別 :非BYODユーザ
発信元の内線番号:2003
着信先の種別 :BYODユーザ
着信先の内線番号:3001
同様に、携帯電話端末10fから発信された通話要求メッセージについて、判定部31は、以下の情報を特定したとする。
発信元の種別 :非BYODユーザ
発信元の内線番号:2004
着信先の種別 :BYODユーザ
着信先の内線番号:3002
選択部32は、携帯電話端末10eと携帯電話端末10cの間の通信を許可できるかと、携帯電話端末10cの外線番号を、携帯電話端末10cの内線番号と管理テーブル43−3を用いて特定する。すると、携帯電話端末10eと携帯電話端末10cの間の通信を許可することが決定され、さらに、携帯電話端末10cの外線番号が090−31であることが特定されたとする。
選択部32は、管理テーブル43−3(図10)において、着信先に対応付けられている代替番号の中に、通話要求メッセージの発信元が使用している代替番号があるかを判定する。管理テーブル43−3の段階では、外線番号=090−31または内線番号=3001で特定される携帯電話端末10に対応付けられている代替番号は、内線番号=2001の携帯電話端末10が使用している番号のみである。そこで、選択部32は、通話要求メッセージの発信元(内線番号=2003)が携帯電話端末10cとの間の通信で使用する代替番号を、代替番号テーブル42中の番号から選択する。このとき、選択部32は、携帯電話端末10cとの間の通信で他の携帯電話端末10が使用している代替番号は選択対象から除外する。従って、選択部32は、既に内線番号=2001の携帯電話端末10が使用している代替番号050−1以外の番号から、携帯電話端末10eと携帯電話端末10cの通信に使用する代替番号を選択する。
図11は、代替番号の選択方法の例を説明する図である。図11の例では、携帯電話端末10eと携帯電話端末10cの通信に使用する代替番号として050−2が選択されている。選択部32は、選択した代替番号と携帯電話端末10eの内線番号の組み合わせを矢印A5に示すように、管理テーブル43中の携帯電話端末10cのエントリに登録する。
選択部32は、携帯電話端末10fと携帯電話端末10dの間の通信についても、通信を許可することを決定し、さらに、携帯電話端末10dの外線番号が090−32であることを特定したとする。選択部32は、管理テーブル43−3(図10)において、着信先に対応付けられている代替番号の中に、通話要求メッセージの発信元が使用している代替番号がないと判定すると、携帯電話端末10fの電話番号の代替とする代替番号を選択する。このとき、選択部32は、携帯電話端末10dとの間の通信に使用されている代替番号050−1を代替番号の候補から外した上で、代替番号テーブル42中の番号を代替番号に選択する。
図11の矢印A6は、携帯電話端末10fと携帯電話端末10dの通信に使用する代替番号として050−2が選択された場合の例を示している。選択部32は、選択した代替番号=050−2と、携帯電話端末10fの内線番号=2004の組み合わせを、矢印A6に示すように、管理テーブル43中の携帯電話端末10dのエントリに登録する。
図12は、非BYODユーザから発信が行われた際の通信装置20での処理の例を説明するフローチャートである。図2〜図11の説明では、分かりやすくするために、通信装置20が1つの企業αの内線電話システムの処理を行う場合を例として説明したが、通信装置20は、複数の企業の内線電話システムの処理を行っても良い。通信装置20が複数の企業の内線電話システムの処理を行う場合、通信装置20は、企業ごとに、企業の識別情報に対応付けた内線番号テーブル41、代替番号テーブル42、管理テーブル43を保持している。図12では、通信装置20が複数の企業の内線電話システムの処理を行うことが可能な場合を例として、通信装置20の処理の例を説明する。
受信部23は、非BYODユーザからの通話要求メッセージを受信する(ステップS21)。判定部31は、通話要求メッセージの発信元の電話番号をキーとして、各企業の内線番号テーブル41中の電話番号の欄を検索することにより、発信元の番号が含まれている内線番号テーブル41に対応付けられた企業を特定する(ステップS22)。以後の処理では、ステップS22で特定した企業の識別情報に対応付けられた代替番号テーブル42と管理テーブル43が使用される。
選択部32は、処理対象の企業に関する情報を記録した管理テーブル43から、通話要求メッセージの着信先に設定されている携帯電話端末10の情報を取得する(ステップS23)。選択部32は、通話要求メッセージの着信先がBYODユーザであるかを判定する(ステップS24)。このとき、選択部32は、判定部31から通知された情報を用いても良く、また、選択部32が処理対象の企業の内線番号テーブル41や管理テーブル43にアクセスした結果を用いても良い。着信先の携帯電話端末10が非BYODユーザの端末である場合、接続処理部33は、代替番号を使用せずに内線接続処理を行う(ステップS24でNo、ステップS25)。
着信先の携帯電話端末10がBYODユーザの端末である場合、選択部32は、その端末を所持しているBYODユーザの契約期間中であるかを判定する(ステップS24でYes、ステップS26)。着信先の携帯電話端末10を所持しているBYODユーザの契約期間中である場合、選択部32は、発信元の内線番号と着信先の番号の組合せが管理テーブル43にあるかを判定する(ステップS26でYes、ステップS27)。発信元の内線番号と着信先の番号の組合せが管理テーブル43に無い場合、選択部32は、着信先のBYODユーザとの通話に使用されていない代替番号の候補を代替番号テーブル42からリストアップする(ステップS28)。選択部32は、リストアップした番号から、代替番号を決定する。接続処理部33は、決定された代替番号を発信元、着信先の外線番号を着信先に設定した通話要求メッセージを用いて、呼び出し処理を行う(ステップS29)。
発信元の内線番号と着信先の番号の組合せが管理テーブル43にある場合、接続処理部33は、その組み合わせに対応付けられた外線番号と代替番号を用いて、呼び出し処理を行う(ステップS27でYes、ステップS30)。
着信先の携帯電話端末10を所持しているBYODユーザの契約期間中ではない場合、選択部32は、管理テーブル43から、通話要求メッセージの着信先に関する情報を削除する(ステップS26でNo、ステップS31)。接続処理部33は、通話要求メッセージの発信元にエラーガイダンスを送信する(ステップS32)。
なお、以上の説明では、代替番号が050番号である場合を例として説明したが、代替番号は050番号には限定されない。例えば、企業は、BYODユーザと非BYODユーザの間の通信での経費の清算処理を避けるために、代替番号としてフリーダイヤルを用いても良い。代替番号としてフリーダイヤルが用いられる場合も、代替番号の割り当て処理は同様に行われる。
(2)BYODユーザから非BYODユーザへの発信の処理
次に、代替番号を用いた非BYODユーザからBYODユーザへの通信の後に、BYODユーザが着信履歴を用いて非BYODユーザを着信先とする通話要求メッセージを送信した場合の処理を説明する。なお、代替番号として使用される番号はフリーダイヤルではないものとする。
図13は、BYODユーザから非BYODユーザへの発信の際に行われる通信の例を説明する図である。以下の例では、携帯電話端末10cから携帯電話端末10bを着信先とした通話要求メッセージが発信された場合に行われる処理の例を説明する。なお、以下の説明では、通信装置20は、管理テーブル43−4(図11)と内線番号テーブル41を保持しているとする。
携帯電話端末10cが代替番号050−1を着信先として発信したとする(矢印A11)。携帯電話端末10cから送信された通話要求メッセージには、以下の情報が含まれている。
発信元(From):090−31
着信先(To) :050−1
携帯電話端末10cから送信された通話要求メッセージの着信先(050−1)はIP電話の番号であるため、携帯電話網2b中の呼処理サーバは、通話要求メッセージをインターネット4に転送する。通話要求メッセージの着信先の番号(050−1)は、企業αでの内線電話システムの運用のために通信装置20が使用する番号としての契約が行われている番号であるので、通話要求メッセージは通信装置20に転送される。
通信装置20は、通話要求メッセージを受信部23で受信する。受信部23は、受信した通話要求メッセージを判定部31に出力する。判定部31は、図7を参照ながら説明した処理と同様の処理により、通話要求メッセージの発信元について、BYODユーザの携帯電話端末10であるかを判定する。ここでは、通話要求メッセージの発信元の番号090−31は、内線番号テーブル41(図4)に含まれていないので、判定部31は、BYODユーザの携帯電話端末10からの発呼であると判定する。
BYODユーザの携帯電話端末10からの発呼の場合、接続処理部33は、接続を切断する。ここで、BYODユーザからの発呼先が非BYODユーザではない場合は、通信装置20が接続を許可する対象ではないため、処理は終了する。一方、着信先が非BYODユーザの代替番号である場合は、接続を許可できるが、接続処理部33は、BYODユーザの携帯電話端末10に課金されるのを避けるために切断する(矢印A12)。なお、着信先が非BYODユーザの代替番号である場合、非BYODユーザからBYODユーザへの着信としての通信処理を行うために、接続処理部33は、通話要求メッセージの発信元と着信先を記憶する。
まず、接続処理部33は、非BYODユーザ側からの呼び出しとして、BYODユーザと非BYODユーザの間の通信を確立させるために、BYODユーザが呼び出そうとした非BYODユーザを特定する。このとき、接続処理部33は、BYODユーザから送信された通話要求メッセージの着信先として指定された代替番号と発信元の外線番号の組み合わせに対応付けられた非BYODユーザの内線番号を、管理テーブル43から特定する。管理テーブル43−4(図11)には、BYODユーザの外線番号=090−31と代替番号=050−1に対応付けて、非BYODユーザの内線番号=2001が記録されている。このため、接続処理部33は、矢印A11の通話要求メッセージは、内線番号=2001が割り当てられている携帯電話端末10(携帯電話端末10b)に対する発呼であったと判定する。
接続処理部33は、通話要求メッセージにより着信が要求された携帯電話端末10(携帯電話端末10b)の内線番号をキーとして内線番号テーブル41を参照することにより、着信が要求された携帯電話端末10の外線番号を特定する。内線番号テーブル41(図4)より、内線番号=2001の携帯電話端末10には、外線番号=090−21が割り当てられている。
ここで、非BYODユーザの携帯電話端末10では、BYODユーザの携帯電話端末10を内線番号で識別している。このため、接続処理部33は、管理テーブル43を用いて、通話要求メッセージの発信元の内線番号を特定する。管理テーブル43−4(図11)より、接続処理部33は、外線番号=090−31の携帯電話端末10には内線番号=3001が割り当てられていることを特定する。
接続処理部33は、BYODユーザの端末から発信された通話要求メッセージの着信先の外線番号を着信先、通話要求メッセージの発信元のBYODユーザの端末の内線番号を発信元とした、新たな通話要求メッセージを生成する。この例では、矢印A11で携帯電話端末10cから携帯電話端末10bへの通話要求メッセージが送信されたため、新たな通話要求メッセージには、以下の情報が含まれる。
発信元(From):3001
着信先(To) :090−21
新たな通話要求メッセージは、送信部22の処理により携帯電話端末10bに向けて送信される。
図14は、非BYODユーザの呼び出し処理の例を説明する図である。BYODユーザの携帯電話端末10cからの呼び出しの対象となった携帯電話端末10bとの間の通信を確立するために接続処理部33で生成された通話要求メッセージは、携帯電話網2aを介して、携帯電話端末10bに送信される(矢印A13、A14)。このとき、携帯電話端末10bでは、表示装置などに、適宜、内線=3001の非BYODユーザから通話が要求されていることが表示されるなどの処理が行われることにより、携帯電話端末10bのユーザに接続中の通話先が通知されてもよい。矢印A13、A14で送信された通話要求メッセージが携帯電話端末10bで処理されたことにより、携帯電話端末10bと通信装置20の間で接続が確立したとする。すると、通信装置20のアプリケーション処理部34は、BYODユーザとの間の接続を確立中であることを通知するガイダンスを、送信部22を介して送信する(矢印A15)。
図15は、発信したBYODユーザの呼び出し処理の例を説明する図である。接続処理部33は、発信したBYODユーザの携帯電話端末10(携帯電話端末10c)との間の接続を確立するために、矢印A11(図13)でBYODユーザから送信された通話要求メッセージの送信元と着信先を逆にした通話要求メッセージを生成する。すなわち、接続処理部33は、通信装置20とBYODユーザの携帯電話端末10(携帯電話端末10c)の間の通信を確立するために、以下の情報を含む通話要求メッセージを生成する。
発信元(From):050−1
着信先(To) :090−31
接続処理部33は、通話要求メッセージを携帯電話端末10cに向けて送信する(矢印A16)。なお、通信装置20から携帯電話端末10cへ送信された通話要求メッセージは、インターネット4と携帯電話網2bを介して、携帯電話端末10cに到達する。通話要求メッセージが携帯電話端末10cで処理されることにより、通信装置20と携帯電話端末10cの間での接続が確立する。ここで、このときの接続は通信装置20側からの要求に基づいているので、この接続に基づいて通話などの通信が行われても、携帯電話端末10cのユーザに対する課金は行われない。接続処理部33は、携帯電話端末10cと通信装置20の間の接続と、通信装置20と携帯電話端末10bの間の接続を用いて、携帯電話端末10cと携帯電話端末10bの間での通話を行うための通信路を確保する。
図13〜図15を参照しながら説明した処理により、BYODユーザの携帯電話端末10から代替番号宛に発信が行われても、その代替番号を発信元の携帯電話端末10との間で使用している非BYODユーザの携帯電話端末10を特定できる。なお、複数のBYODユーザとの通信に同じ代替番号が使用されても、発信元のBYODユーザの携帯電話端末10の外線番号と代替番号の組合せから通信が要求されている非BYODユーザの携帯電話端末10が特定される。
図16Aと図16Bは、BYODユーザから非BYODユーザへの発信の際に行われる処理の例を説明するフローチャートである。受信部23が通話要求メッセージを受信すると、判定部31は、通話要求メッセージの発信元の外線番号が内線番号テーブル41にあるかを判定する(ステップS41、S42)。発信元の外線番号が内線番号テーブル41にある場合、非BYODユーザからの発信に対する処理が行われる(ステップS42でYes、ステップS43)。ステップS43の処理は、図12を参照しながら説明した処理と同様である。発信元の外線番号が内線番号テーブル41にない場合、判定部31は、通話要求メッセージの着信先が代替番号テーブル42にあるかを判定する(ステップS42でNo、ステップS44)。判定部31は、着信先が代替番号テーブル42にある場合、使用される内線電話システムがどの企業のシステムであるかを特定する(ステップS44でYes、ステップS45)。
接続処理部33は、着信先がフリーダイヤルであるかを判定する(ステップS46)。着信先がフリーダイヤルではない場合、接続処理部33は、通話要求メッセージの発信元との間の接続を切断する(ステップS46でNo、ステップS47)。さらに、接続処理部33は、通話要求メッセージの着信先の電話番号と発信元の電話番号の組み合わせから、着信先と発信先の内線番号を特定する(ステップS48)。接続処理部33は、着信先の内線番号と内線番号テーブル41を用いて、着信先の外線番号を特定する(ステップS49)。接続処理部33は、着信先の外線番号を着信先の情報とし、かつ、発信元の内線番号を発信元の情報として通知する通話要求メッセージを用いて、着信先の携帯電話端末10を呼び出す(ステップS50)。着信先が応答すると、アプリケーション処理部34は、ガイダンス応答によって、着信先の携帯電話端末10のユーザに待機を要求する(ステップS51)。
接続処理部33は、新たな通話要求メッセージを用いてBYODユーザの携帯電話端末10を呼び出す。ここで、新たな通話要求メッセージの着信先は、ステップS41で受信した通話要求メッセージの発信元の外線番号である。また、新たな通話要求メッセージの発信元は、ステップS41で受信した通話要求メッセージの着信先の番号(代替番号)である(ステップS52)。接続処理部33は、BYODユーザの携帯電話端末10から送信された応答メッセージを取得すると、通話用パスを接続する(ステップS53)。
一方、着信先がフリーダイヤルである場合、接続処理部33は、接続処理部33は、通話要求メッセージの着信先の電話番号と発信元の電話番号の組み合わせから、着信先と発信先の内線番号を特定する(ステップS46でYes、ステップS54)。接続処理部33は、着信先の内線番号と内線番号テーブル41を用いて、着信先の外線番号を特定する(ステップS55)。接続処理部33は、着信先の外線番号を着信先の情報とし、かつ、発信元の内線番号を発信元の情報として通知する通話要求メッセージを用いて、着信先の携帯電話端末10を呼び出す(ステップS56)。
なお、図16Aと図16Bでは、BYODユーザの契約期間であるかをチェックしていない場合の動作の例を示したが、BYODユーザの契約期間であるかをチェックした後に通信の接続が行われても良い。契約期間内であるかが確認される場合、代替番号が050番号であれば、ステップS48の処理の前に、BYODユーザの契約期間中であるかの確認処理が行われる。一方、代替番号としてフリーダイヤルが用いられている場合、ステップS46でYesと判定されたときに、BYODユーザの契約期間中であるかの確認処理が行われ得る。
(3)非BYODユーザ間での通信
図17は、非BYODユーザ間での通信の際に行われる処理の例を説明する図である。通信装置20を用いたシステムでも、非BYODユーザ間の通信が可能である。例えば、携帯電話端末10bから携帯電話端末10aを着信先に指定した通話要求メッセージが送信されたとする(矢印A21)。この場合、携帯電話端末10bから送信された通話要求メッセージでは、送信元の番号は携帯電話端末10bの外線番号(090−21)であり、着信先の番号は携帯電話端末10aの内線番号(2002)である。
携帯電話網2a中の呼処理サーバは、通話要求メッセージの着信先の番号が内線番号形式であるため、通信装置20に通話要求メッセージを転送する(矢印A22)。
通信装置20中の判定部31は、受信部23を介して通話要求メッセージを取得する。判定部31は、発信元と着信元のいずれも企業αの内線電話システムでの非BYODユーザであることを、内線番号テーブル41を用いて特定したとする。すると、接続処理部33は、内線番号テーブル41を用いて、発信元の外線番号を内線番号に変換すると共に、着信先の内線番号を外線番号に変換する。この処理により、通話要求メッセージの送信元は携帯電話端末10bの内線番号(2001)、着信先は携帯電話端末10aの外線番号(090−22)に変換される。接続処理部33は、変換後の通話要求メッセージを送信する(矢印A23)。すると、通話要求メッセージは、携帯電話網2aを介して携帯電話端末10aに到達する(矢印A24)。携帯電話端末10aが通話要求メッセージを処理することにより、携帯電話端末10aと携帯電話端末10bの間での通信処理が行われる。
以上説明したように、実施形態にかかる通信装置20を備える内線電話システムでは、BYODユーザと非BYODユーザの通信の際に、非BYODユーザの電話番号の代替として代替番号を使用できる。また、この代替番号は、BYODユーザごとに一意の非BYODユーザを特定できるように決定される。すなわち、BYODユーザの携帯電話端末10に割り当てられた内線番号または外線番号と、代替番号の組合せが、特定の非BYODユーザの携帯電話端末10を特定する情報として使用される。従って、代替番号は、着信側のBYODユーザが異なれば、複数の非BYODユーザの端末の特定に使用可能である。従って、実施形態にかかる通信装置20を用いると、BYODユーザと非BYODユーザの通信のために確保する電話番号の数を減らして、システムを効率化できる。さらに、電話番号の契約の際には回線数に応じたコストが発生することから、実施形態による通信装置20を用いることで、内線電話システムの運用にかかるコストを削減することができる。
<その他>
なお、実施形態は上記に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
例えば、代替番号は、BYODユーザの携帯電話端末10の内線番号、BYODユーザの携帯電話端末10の外線番号、および、BYODユーザの携帯電話端末10の内線番号と外線番号の組合せのいずれに対応付けられても良い。また、携帯電話端末10の外線番号と内線番号は互いに一意に変換できるように対応付けられている。このため、いずれの場合も、代替番号は、BYODユーザの携帯電話端末10の外線番号との組み合わせにより、非BYODユーザの携帯電話端末10を一意に特定できるといえる。同様に、代替番号は、BYODユーザの携帯電話端末10の内線番号との組み合わせにより、非BYODユーザの携帯電話端末10を一意に特定できるともいえる。
以上の説明で述べた処理は一例であり、実装に応じて変更され得る。例えば、管理テーブル43において、BYODユーザの外線番号や内線番号の登録情報がリアルタイムに更新される場合には、契約期間を過ぎたBYODユーザの外線番号や内線番号などが管理テーブル43に残る可能性は低い。このため、図16Aや図16Bを用いて説明したように、契約期間中であるかの判定処理を省略することができる。さらに、通信装置20を用いた内線電話システムでは、期間限定の契約社員やアルバイトだけでなく、例えば、企業の社員が持ち込んだ個人契約の携帯電話端末10がBYODユーザの端末として使用されても良い。
図18は、変形例で使用される代替番号テーブルの例を説明する図である。変形例では、選択部32は、BYODユーザとの通信を開始した非BYODユーザの順序によって、代替番号が決定される場合の例を説明する。図18には、050−1、050−2、050−3の3種類の代替番号が代替番号テーブル42に含まれている。あるBYODユーザに最初に電話をかける非BYODユーザの携帯電話端末10の電話番号に対する代替番号は、050−1に設定される。また、あるBYODユーザに対して2番目に電話をかける非BYODユーザの携帯電話端末10の電話番号に対する代替番号は、050−2に設定される。同様に、既に2人の非BYODユーザが電話をかけているBYODユーザの携帯電話端末10に対して3人目の非BYODユーザが電話をする場合、3人目のBYODユーザの携帯電話端末10の電話番号の代替番号は、050−3となる。
図19は、非BYODユーザからBYODユーザへの発信の際に行われる通信の例を説明するシーケンス図である。ステップS61〜S68の処理は、図7を参照しながら説明した処理と同様である。携帯電話端末10bは、着信先を3001番に設定した通話要求メッセージを送信する(ステップS61)。携帯電話網2a中の呼処理サーバは、通話要求メッセージ中の着信先の番号が内線番号形式であると判定すると、通話要求メッセージを通信装置20に転送する(ステップS62、S63)。判定部31は、発信元番号から所属企業を判定し、さらに、発信元の内線番号を特定する(ステップS64、S65)。さらに、判定部31は、着信先番号の種別がBYODユーザの端末であると判定する(ステップS66)。すると、アプリケーション処理部34は、接続中であることを示すガイダンスを携帯電話端末10bに流すための処理を行う(ステップS67、S68)。
一方、選択部32は、管理テーブル43を用いて、着信先番号を着信先の外線番号に変換する(ステップS69)。選択部32は、着信先に対して何人目の呼び出し処理を行っている非BYODユーザであるかを判定し、対応する050番号を代替番号テーブル42から選択する(ステップS70)。接続処理部33は、選択された代替番号を発信元番号とした通話要求メッセージを、送信部22経由で送信する(ステップS71)。携帯電話網2a中の呼処理サーバは、着信先の番号から、キャリアBのユーザであると判定して、通話要求メッセージを携帯電話網2bに転送する(ステップS72、S73)。キャリアBの携帯電話網2b中に位置する呼処理サーバは、携帯電話端末10cに対する呼び出し処理を行う(ステップS74、S75)。携帯電話端末10cは、応答メッセージを送信する(ステップS76)。携帯電話端末10cから送信された応答メッセージは、携帯電話網2aを介して通信装置20に転送される(ステップS77、S78)。通信装置20が応答メッセージを受信すると、アプリケーション処理部34は、携帯電話端末10bでのガイダンス送信を止めた上で、携帯電話端末10bと携帯電話端末10cの音声通話のパスをつなげることにより通信路を確保する(ステップS79)。すると、携帯電話端末10bと携帯電話端末10cの間で通話が開始される(ステップS80)。
図18、図19を参照しながら説明したように変形された場合、選択部32は、代替番号の選択の際に、着信先との通信に使用されていない代替番号をリストアップしなくても良い。このため、通信装置20での処理負荷が軽減される。特に、1人のBYODユーザと連絡をとる非BYODユーザの数が多い場合、通信装置20での処理負荷の軽減効果が高い。
さらに、以上の説明に用いたテーブルに含まれる情報要素は一例であり、実装に応じて、各テーブル中の情報要素は変更され得る。また、例えば、内線番号テーブル41と管理テーブル43が1つのテーブルに統合されるなど、テーブルの数も実装に応じて変更され得る。
また、非BYODユーザとBYODユーザとは、同じキャリアの携帯電話網2を用いる携帯電話端末10であっても良く、異なるキャリアの携帯電話網2を用いる携帯電話端末10であっても良い。
上述の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
携帯電話網から内線電話サービスで使用される内線番号を着信先として指定した第1の通信要求を受信する受信部と、
前記内線電話サービスを用いる電話端末に割り当てられた内線番号と前記携帯電話網で使用され、前記電話端末に割当てられた電話番号との対応情報を用いて、前記着信先の電話番号を特定すると共に、前記第1の通信要求の発信元の電話番号の代替として通知可能な番号から、前記着信先の電話番号との組合せにより前記発信元を特定可能な代替番号を選択する選択部と、
前記第1の通信要求を用いて前記発信元との接続を確立すると共に、前記発信元の電話番号として前記選択された代替番号を含む第2の通信要求を用いて、前記着信先との間の接続を確立することにより、前記発信元と前記着信先の間の通信を確立する接続処理部
を備えることを特徴とする通信装置。
(付記2)
前記内線電話サービスで使用される内線番号を用いて着信先を指定可能な電話端末のグループである第1のグループと、前記内線電話サービスを介して処理される接続を要求する際に電話番号を用いて着信先を指定する電話端末のグループである第2のグループのいずれに前記着信先が属するかを判定する判定部をさらに備え、
前記選択部は、前記第1の通信要求が前記第1のグループに属する発信元から前記第2のグループに属する着信先への通信要求であり、かつ、前記代替番号が選択されていない場合、前記代替番号を選択する
ことを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記第1の通信要求の着信先である第1の着信先に、前記第1の通信要求の発信元である第1の発信元の代替として前記代替番号を通知した後に、前記受信部が、第2の発信元から第2の着信先との通信を要求する第3の通信要求を受信すると、前記選択部は、
前記第2の着信先に通知した番号の履歴に前記代替番号が含まれているかを判定し、
前記履歴に前記代替番号が含まれていない場合、前記代替番号を前記第2の発信元の番号の代わりに前記第2の着信先に通知することを決定する
ことを特徴とする付記1または2に記載の通信装置。
(付記4)
接続処理に使用した代替番号の各々を、当該代替番号の通知先に割り当てられた電話番号、および、当該代替番号で代替された電話番号が割り当てられている電話端末の内線番号に対応付けて記憶する記憶部
をさらに備え、
前記接続処理部は、
前記代替番号として通知した番号が着信先に指定された第4の通信要求を、前記受信部が受信すると、前記記憶部を参照し、
前記第4の通信要求の発信元に割り当てられた電話番号と、前記第4の通信要求の着信先として指定されている代替番号の組合せに対応付けられた電話端末の内線番号を特定し、
特定した内線番号が割り当てられた電話端末と前記第4の通信要求の発信元の間の通信を確立させる
ことを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の通信装置。
(付記5)
携帯電話網から内線電話サービスで使用される内線番号を着信先として指定した第1の通信要求を受信し、
前記内線電話サービスを用いる電話端末に割り当てられた内線番号と前記携帯電話網で使用され、前記電話端末に割当てられた電話番号との対応情報を用いて、前記着信先の電話番号を特定すると共に、前記第1の通信要求の発信元の電話番号の代替として通知可能な番号から、前記着信先の電話番号との組合せにより前記発信元を特定可能な代替番号を選択し、
前記第1の通信要求を用いて前記発信元との接続を確立し、
前記発信元の電話番号として前記選択された代替番号を含む第2の通信要求を用いて、前記着信先との間の接続を確立することにより、前記発信元と前記着信先の間の通信を確立する
処理を通信装置が行うことを特徴とする通信方法。
(付記6)
前記内線電話サービスで使用される内線番号を用いて着信先を指定可能な電話端末のグループである第1のグループと、前記内線電話サービスを介して処理される接続を要求する際に電話番号を用いて着信先を指定する電話端末のグループである第2のグループのいずれに前記着信先が属するかを判定し、
前記第1の通信要求が前記第1のグループに属する発信元から前記第2のグループに属する着信先への通信要求であり、かつ、前記代替番号が選択されていない場合、前記代替番号を選択する
処理を前記通信装置が行うことを特徴とする付記5に記載の通信方法。
(付記7)
前記第1の通信要求の着信先である第1の着信先に、前記第1の通信要求の発信元である第1の発信元の代替として前記代替番号を通知した後に、第2の発信元から第2の着信先との通信を要求する第3の通信要求を受信すると、
前記第2の着信先に通知した番号の履歴に前記代替番号が含まれているかを判定し、
前記履歴に前記代替番号が含まれていない場合、前記代替番号を前記第2の発信元の番号の代わりに前記第2の着信先に通知することを決定する
処理を前記通信装置が行うことを特徴とする付記5または6に記載の通信方法。
(付記8)
前記代替番号として通知した番号が着信先に指定された第4の通信要求を受信すると、接続処理に使用した代替番号の各々を、当該代替番号の通知先に割り当てられた電話番号、および、当該代替番号で代替された電話番号が割り当てられている電話端末の内線番号に対応付けたテーブルを参照し、
前記第4の通信要求の発信元に割り当てられた電話番号と、前記第4の通信要求の着信先として指定されている代替番号の組合せに対応付けられた電話端末の内線番号を特定し、
特定した内線番号が割り当てられた電話端末と前記第4の通信要求の発信元の間の通信を確立させる
処理を前記通信装置が行うことを特徴とする付記5〜7のいずれか1項に記載の通信方法。
2 携帯電話網
4 インターネット
10 携帯電話端末
20 通信装置
21 通信部
22 送信部
23 受信部
30 制御部
31 判定部
32 選択部
33 接続処理部
34 アプリケーション処理部
40 記憶部
41 内線番号テーブル
42 代替番号テーブル
43 管理テーブル
101 プロセッサ
102 メモリ
103 ストレージ
104 インタフェース

Claims (5)

  1. 携帯電話網から内線電話サービスで使用される内線番号を着信先として指定した第1の通信要求を受信する受信部と、
    前記内線電話サービスを用いる電話端末に割り当てられた内線番号と前記携帯電話網で使用され、前記電話端末に割当てられた電話番号との対応情報を用いて、前記着信先の電話番号を特定すると共に、前記第1の通信要求の発信元の電話番号の代替として通知可能な番号から、前記着信先の電話番号との組合せにより前記発信元を特定可能な代替番号を選択する選択部と、
    前記第1の通信要求を用いて前記発信元との接続を確立すると共に、前記発信元の電話番号として前記選択された代替番号を含む第2の通信要求を用いて、前記着信先との間の接続を確立することにより、前記発信元と前記着信先の間の通信を確立する接続処理部
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記内線電話サービスで使用される内線番号を用いて着信先を指定可能な電話端末のグループである第1のグループと、前記内線電話サービスを介して処理される接続を要求する際に電話番号を用いて着信先を指定する電話端末のグループである第2のグループのいずれに前記着信先が属するかを判定する判定部をさらに備え、
    前記選択部は、前記第1の通信要求が前記第1のグループに属する発信元から前記第2のグループに属する着信先への通信要求であり、かつ、前記代替番号が選択されていない場合、前記代替番号を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1の通信要求の着信先である第1の着信先に、前記第1の通信要求の発信元である第1の発信元の代替として前記代替番号を通知した後に、前記受信部が、第2の発信元から第2の着信先との通信を要求する第3の通信要求を受信すると、前記選択部は、
    前記第2の着信先に通知した番号の履歴に前記代替番号が含まれているかを判定し、
    前記履歴に前記代替番号が含まれていない場合、前記代替番号を前記第2の発信元の番号の代わりに前記第2の着信先に通知することを決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 接続処理に使用した代替番号の各々を、当該代替番号の通知先に割り当てられた電話番号、および、当該代替番号で代替された電話番号が割り当てられている電話端末の内線番号に対応付けて記憶する記憶部
    をさらに備え、
    前記接続処理部は、
    前記代替番号として通知した番号が着信先に指定された第4の通信要求を、前記受信部が受信すると、前記記憶部を参照し、
    前記第4の通信要求の発信元に割り当てられた電話番号と、前記第4の通信要求の着信先として指定されている代替番号の組合せに対応付けられた電話端末の内線番号を特定し、
    特定した内線番号が割り当てられた電話端末と前記第4の通信要求の発信元の間の通信を確立させる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 携帯電話網から内線電話サービスで使用される内線番号を着信先として指定した第1の通信要求を受信し、
    前記内線電話サービスを用いる電話端末に割り当てられた内線番号と前記携帯電話網で使用され、前記電話端末に割当てられた電話番号との対応情報を用いて、前記着信先の電話番号を特定すると共に、前記第1の通信要求の発信元の電話番号の代替として通知可能な番号から、前記着信先の電話番号との組合せにより前記発信元を特定可能な代替番号を選択し、
    前記第1の通信要求を用いて前記発信元との接続を確立し、
    前記発信元の電話番号として前記選択された代替番号を含む第2の通信要求を用いて、前記着信先との間の接続を確立することにより、前記発信元と前記着信先の間の通信を確立する
    処理を通信装置が行うことを特徴とする通信方法。
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