JP2017117549A - 室温推定システム、情報処理装置、方法およびプログラム - Google Patents

室温推定システム、情報処理装置、方法およびプログラム Download PDF

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暁允 中井
Akimasa Nakai
暁允 中井
大植 裕司
Yuji Oue
裕司 大植
宮脇 誠司
Seiji Miyawaki
誠司 宮脇
戸波 一成
Kazunari Tonami
一成 戸波
紀理子 長曽我部
Kiriko Chosokabe
紀理子 長曽我部
哲美 中田
Tetsumi Nakada
哲美 中田
秀晃 飯島
Hideaki Iijima
秀晃 飯島
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Abstract

【課題】照明器具に搭載したセンサの測定値に基づいて室温を推定する。
【解決手段】照明手段に近接配置される1以上のセンサモジュールと情報処理装置を含む室温推定システムであって、前記センサモジュールは、温度センサと放射温度センサを含み、前記情報処理装置は、前記照明手段の消灯期間に、前記センサモジュールの前記温度センサの第1の測定値と前記放射温度センサの第2の測定値の差分の大きさに基づいて補正値の更新の可否を判定する補正値更新可否判定部と、前記センサモジュールの前記補正値の更新可が判定された場合に、前記第1の測定値および前記第2の測定値に基づいて該センサモジュールの最新の前記補正値を算出する補正値算出部と、前記照明手段の点灯期間に、取得した最新の前記第2の測定値と最新の前記補正値に基づいて室温の推定値を算出する室温推定値算出部とを含む室温推定システムを提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、室温を推定するシステムに関する。
従来、光源の点灯状態を制御するために各種センサを搭載した照明器具が提供されている。
この点につき、特許文献1は、人の在・不在や周囲の明るさに応じて点灯状態を制御することを目的として放射温度センサ(人感センサ)および照度センサを搭載する照明器具を開示する。
一方、室内の室温に基づいて空調装置などを制御することが近年広く行われている(例えば、特許文献2)。
ここで、室内の室温に基づいて任意の制御対象を制御するシステムを構成する場合、省スペース化の観点から、室温を測定するための手段を室内に既存の照明器具に搭載することが望まれる。
そこで、既存の温度センサを照明器具に搭載することが考えられるが、この方法では、温度センサの測定値が照明器具が発する熱の影響を受けてしまうため、正しい室温を取得することができない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、照明器具に搭載したセンサの測定値に基づいて室温を推定する新規な室温推定システムを提供することを目的とする。
本発明者は、照明器具に搭載したセンサの測定値に基づいて室温を推定する室温推定システムの構成につき鋭意検討した結果、以下の構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、それぞれが照明手段に近接配置される1以上のセンサモジュールと、前記センサモジュールと通信可能に接続される情報処理装置と、を含む室温推定システムであって、前記センサモジュールは、室温を測定する温度センサと、非接触で物体の表面温度を測定する放射温度センサと、を含み、前記情報処理装置は、前記照明手段の消灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールの前記温度センサの測定値である第1の測定値と前記放射温度センサの測定値である第2の測定値の差分の大きさに基づいて該センサモジュールの補正値の更新の可否を判定する補正値更新可否判定部と、前記センサモジュールの前記補正値の更新可が判定された場合に、該センサモジュールから取得した前記第1の測定値および前記第2の測定値に基づいて該センサモジュールの最新の前記補正値を算出する補正値算出部と、前記照明手段の点灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールから取得した最新の前記第2の測定値と該センサモジュールの最新の前記補正値に基づいて室温の推定値を算出する室温推定値算出部と、を含む、室温推定システムが提供される。
上述したように、本発明によれば、照明器具に搭載したセンサの測定値に基づいて室温を推定する新規な室温推定システムが提供される。
本実施形態の室温推定システムのシステム構成を示す図。 本実施形態の室温推定システムの適用シーンを示す図。 本実施形態の室温推定システムのハードウェア構成図。 本実施形態の室温推定システムの機能ブロック図。 本実施形態の補正値更新処理を示すフローチャート。 本実施形態の温度測定値記録部に記録される測定値のログを示す図。 本実施形態の補正値更新可否判定処理を示すフローチャート。 本実施形態のセンサモジュール情報管理テーブルを示す図。 本実施形態の補正値算出処理を示すフローチャート。 本実施形態の補正値情報管理テーブルを示す図。 本実施形態の室温推定値算出処理を示すフローチャート。 本実施形態の仮補正値算出処理を示すフローチャート。 本実施形態の仮補正値算出処理を示すフローチャート。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の室温推定システム1000のシステム構成を示す。図1に示すように、本実施形態の室温推定システム1000は、1以上のの照明機器50とサーバ20を含んで構成されている。本実施形態において、それぞれの照明機器50は、照明手段として直管型のLED灯52を備えており、それぞれのLED灯52の一方の端に位置する口金部54の内部には、センサモジュール10が搭載されている。
本実施形態において、各センサモジュール10は、Wi-Fi(登録商標、以下同様。)やBluetooth(登録商標、以下同様。)などの規格に準拠した無線ネットワーク通信機能を備えており、アクセスポイント40を介してLAN(Local Area Network)またはWAN(Wide Area Network)として参照されるネットワーク30に接続し、これを介してサーバ20と通信することができるようになっている。
また、本実施形態においては、図2に示すように、室内に配設される照明機器50(のLED灯52)に搭載されるセンサモジュール10のそれぞれに対して識別情報(S-1,S-2,S-3…)が付与されている。以下、この識別情報を「モジュールID」という。
続いて、上述したセンサモジュール10およびサーバ20のハードウェア構成を図3に基づいて説明する。
図3(a)は、センサモジュール10のハードウェア構成を示す。図3(a)に示すように、センサモジュール10は、光センサ12と、温度センサ13と、放射温度センサ14と、センサドライバ15と、センサモジュール10の全体の制御を行うマイクロコンピュータ16と、無線通信ネットワークI/F17と、アンテナ18とを備えている。
光センサ12は、LED灯52の点灯/消灯を検知するために設けられる受光素子であって、フォトダイオードを例示することができる。また、温度センサ13は、センサ周囲の大気の温度を測定するために設けられる素子であって、測温抵抗体の抵抗値に基づいて温度を出力するセンサを例示することができる。
一方、放射温度センサ14は、物体から放射される赤外線のエネルギー量に基づいて当該物体の表面温度を非接触で測定するための素子であって、本実施形態においては、物体から放射される赤外線を赤外線レンズ56(図1参照)を通して集光してエネルギー量を検知することによって、測定領域に存在する物体の表面温度を測定する。
センサドライバ15は、上述した3つのセンサ(光センサ12、温度センサ13、放射温度センサ14)を制御する。マイクロコンピュータ16は、センサドライバ15を制御するとともに、無線通信ネットワークI/F17およびアンテナ18を介してサーバ20との間でデータの送受信を行う。
図3(b)は、サーバ20のハードウェア構成を示す。サーバ20は、ネットワーク30を介して1以上のセンサモジュール10と間でデータの送受信を行う情報処理装置であって、図3(b)に示すように、少なくとも、装置全体の動作を制御するプロセッサ22と、ブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存するROM23と、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM24と、入出力インターフェース25と、ネットワーク30に接続するためのネットワーク・インターフェース26と、オペレーティングシステムや後述する機能手段を実現するためのプログラムなどを保存するための補助記憶装置27とを備えている。
以上、センサモジュール10およびサーバ20のハードウェア構成について説明してきたが、ここで、本実施形態の室温推定システム1000が室温を推定するアルゴリズムについて説明する。
本実施形態においては、図1に示すように、センサモジュール10がLED灯52の発光部に対して近接配置されるため、LED灯52が点灯している間、温度センサ13の近傍の空気の温度は発光部が発する熱を受けて上昇する。したがって、LED灯52を点灯している間の温度センサ13の測定値を、その時点の室内室温として捉えることはできない。
この点につき、本実施形態では、LED灯52を点灯している期間において、LED灯52が発する熱の影響を受けない放射温度センサ14の測定値を使用して室温を推定する。
具体的には、温度センサ13の近傍の空気の温度が室温に等しいと推定される期間、すなわち、LED灯52が消灯している期間に、予め、各センサモジュール10から、温度センサ13の測定値(t1)と放射温度センサ14の測定値(t2)を取得しておき、2つの測定値の差分(t1−t2)を各センサモジュール10に固有の補正値として保持しておく。その上で、LED灯52が点灯している期間においては、放射温度センサ14の測定値(t2)に補正値を加算した値を室温の推定値とする。
ここで、温度センサ13の測定値(t1)に対する放射温度センサ14の測定値(t2)の比(t2/t1)は、年間を通じて一定であるが、2つの測定値の差分(t1−t2)の大きさは季節によって増減するため、上述した補正値は定期的に更新する必要がある。この点につき、本実施形態では、更新された最新の補正値に基づいて室温の推定値を算出する。
以上、本実施形態の室温推定システム1000が室温を推定するアルゴリズムについて説明してきたが、続いて、上述したアルゴリズムを実行するための機能構成を図4に示す機能ブロック図に基づいて説明する。
図4に示すように、センサモジュール10は、点灯状態送信部102と、温度測定値送信部104とを含んで構成されている。
点灯状態送信部102は、サーバ20からの要求に応答して、その時点のLED灯52の点灯状態(点灯/消灯)をモジュールIDに紐付けてサーバ20に送信する手段である。本実施形態において、点灯状態送信部102は、光センサ12の出力に基づいて、常時、LED灯52の点灯状態を判断し、その判断結果(点灯または消灯)を所定の記憶領域に記録・保持する。ここで、点灯状態を「消灯」と判断したときは、それを判断した時刻を消灯時刻として点灯状態(消灯)に紐付けて記録し、点灯状態(消灯)を送信するときは、点灯状態(消灯)とこれに紐付いた消灯時刻をモジュールIDに紐付けてサーバ20に送信する。
温度測定値送信部104は、サーバ20からの要求に応答して、その時点の温度センサ13の最新の測定値および放射温度センサ14の最新の測定値の少なくとも一方をモジュールIDに紐付けてサーバ20に送信する手段である。
なお、マイクロコンピュータ16に搭載されるプロセッサが所定のプログラムを実行することによって、マイクロコンピュータ16が上述した各手段として機能する。
図4に示すように、サーバ20は、点灯状態取得部202と、温度測定値取得部203と、補正値更新可否判定部204と、補正値算出部205と、室温推定値算出部206と、温度測定値記録部207と、センサモジュール情報管理部208と、補正値情報管理部209とを含んで構成されている。
点灯状態取得部202は、1以上のセンサモジュール10に対して点灯状態取得要求を送信し、その応答として、各センサモジュール10から点灯状態を取得する手段である。
温度測定値取得部203は、1以上のセンサモジュール10のぞれぞれに対して第1の温度測定値取得要求を送信し、その応答として、各センサモジュール10から、温度センサ13の最新の測定値と、放射温度センサ14の最新の測定値を取得する手段である。
補正値更新可否判定部204は、LED灯52の消灯期間に、当該LED灯52に近接配置されるセンサモジュール10から取得した温度センサ13の測定値と放射温度センサ14の測定値の差分の大きさに基づいて、当該センサモジュール10に係る補正値の更新の可否を判定する手段である。
補正値算出部205は、センサモジュール10の補正値の更新可が判定された場合に、センサモジュール10から取得した温度センサ13の測定値および放射温度センサ14の測定値に基づいて、当該センサモジュール10に係る補正値を算出して更新する手段である。
室温推定値算出部206は、センサモジュール10から取得した放射温度センサ14の最新の測定値と当該センサモジュール10に係る最新の補正値に基づいて現在の室温の推定値を算出する手段である。
温度測定値記録部207は、各センサモジュール10から取得された温度センサ13の測定値と放射温度センサ14の測定値を記録する手段(記憶領域)である。
センサモジュール情報管理部208は、各センサモジュール10の関連情報を保持・管理する手段(記憶領域)である。
補正値情報管理部209は、各センサモジュール10の補正値とその関連情報を保持・管理するための手段(記憶領域)である。
以上、本実施形態の本システムの機能構成について説明してきたが、続いて、サーバ20が実行する処理の内容を説明する。なお、以下においては、本システムがN個(Nは3以上の整数。以下、同様。)のセンサモジュール10を含む場合を例にとって説明を行う。なお、以下においては、センサモジュール10を、単に、「モジュール10」という場合がある。
本実施形態のサーバ20は、照明を点灯しない時間帯(例えば、終業後の夜間の時間帯や休業日の昼間の時間帯など)に図5のフローチャートが示す「補正値更新処理」を実行する。本実施形態では、サーバ20は、図5に示す一連の処理を予め設定された時刻が到来したことに応答して定期的に実行するが、それとは別にユーザまたはプログラムからの要求に応答して逐次的に実行してもよい。
「補正値更新処理」が開始されると、まず最初に、温度測定値取得部203が、本システムを構成するN個のモジュール10のそれぞれにつき、ステップ101〜104の処理を実行する。
ステップ101では、注目するモジュール10に対して点灯状態取得要求を送信し、その応答として、当該モジュール10の点灯状態送信部102から最新の点灯状態(点灯/消灯)を取得する。続くステップ102では、モジュール10から取得した点灯状態(点灯/消灯)に基づいて当該モジュール10に近接配置される照明(LED灯52)が消灯しているか否かを判断する。その結果、照明が消灯していないと判断した場合には(ステップ102、No)、当該モジュール10については、そのまま処理を終了する。一方、照明が消灯していると判断した場合には(ステップ102、Yes)、ステップ103に進む。
続くステップ103では、照明が消灯してしばらくは温度センサ13の近傍の空気の温度が室温(室温)のレベルまで下がらないことを踏まえ、当該照明が消灯した時刻から所定時間が経過しているか否かを判断する。なお、ステップ103の判断は、モジュール10からの応答に含まれる消灯時刻と現在時刻の差分を予め設定された所定時間(例えば、1時間)と比較することで行うことができる。判断の結果、所定時間が経過していない場合には(ステップ103、No)、当該モジュール10については、そのまま処理を終了する。一方、所定時間が経過している場合には(ステップ103、Yes)、ステップ104に進む。
続くステップ104では、注目するモジュール10に対して測定値取得要求を送信し、その応答として、温度測定値送信部104から、温度センサの測定値(t1)と放射温度センサの測定値(t2)の組を取得し、当該測定値の組をログとして温度測定値記録部207に記録する。
図6は、温度測定値記録部207に記録される測定値のログを示す。図6に示すように、温度測定値記録部207には、モジュールIDごとに、当該モジュールIDに係るモジュール10から取得した温度センサの測定値(t1)と、放射温度センサの測定値(t2)と、その取得日時を対応付けたログが記録・保持される。
上述したステップ101〜104の処理をモジュール10の数(N個)だけ繰り返し実行した後、処理はステップ105に進む。続くステップ105では、補正値更新可否判定部204が「補正値更新可否判定処理」を実行する。以下、図7に示すフローチャートに基づいて、「補正値更新可否判定処理」の具体的な内容を説明する。
補正値更新可否判定部204は、まず最初に、最新の測定値の組(t1、t2)を取得することができたn個(nはN以下の整数。以下同様。)のモジュール10のそれぞれにつき、ステップ201〜203の処理を実行する。
ステップ201では、温度測定値記録部207に保持されるログから注目するモジュール10の最新の測定値の組(t1、t2)を読み出した後、温度センサ13の測定値(t1)と放射温度センサ14の測定値(t2)の差分(t1−t2)を算出する。
続くステップ202では、算出した差分(t1−t2)がゼロ以下であるか否かを判断する。その結果、算出した差分(t1−t2)がゼロ以下でないと判断した場合には(ステップ202、No)、当該モジュール10については、そのまま処理を終了する。一方、算出した差分(t1−t2)がゼロ以下であると判断した場合には(ステップ202、Yes)、ステップ203に進み、当該モジュール10について、補正値の更新不可を判定する。
ここで、ステップ201で算出した差分(t1−t2)がゼロ以下となる場合とは、すなわち、注目するモジュール10において、放射温度センサ14の測定領域の表面温度が室温以上になっている場合であるが、通常、放射温度センサ14の測定領域に存在する物体がそれ自体で発熱していない限り、放射温度センサ14の測定値(t2)が温度センサ13の測定値(t1)以上の値を示すことはあり得ない。この点に鑑みて、本実施形態においては、t2≧t1となる状態を、放射温度センサ14の測定領域が何らかの理由により一時的に高温になっているものと考え、これを異常状態と捉える。このような異常状態の例としては、窓際の測定領域の表面温度が日中の日差しの影響で高温になっている状態を例示することができる。そして、このような異常状態を測定した放射温度センサ14の測定値(t2)に基づいて補正値を更新すると、室温の正しい推定値が得られなくなるため、本実施形態では、差分(t1−t2)がゼロ以下となる場合に、補正値の更新不可を判定する。
補正値更新可否判定部204は、ステップ203で補正値の更新不可を判定した場合、センサモジュール情報管理部208が管理するセンサモジュール情報管理テーブル500にその判定結果を格納する。
図8(a)は、センサモジュール情報管理テーブル500を示す。図8(a)に示すように、センサモジュール情報管理テーブル500は、モジュールIDを格納するためのフィールド501と、補正値の更新の可否を示す可否フラグを格納するためのフィールド502と、調整値を格納するためのフィールド503を含んで構成されている。ステップ203で、注目するセンサモジュールについて補正値の更新不可を判定した場合、センサモジュール情報管理テーブル500の当該センサモジュールのレコードのフィールド502に「更新不可」を示すフラグを格納する。
上述したステップ201〜203の処理を対象となるモジュール10の数(n個)だけ繰り返し実行した後、処理はステップ204に進む。続くステップ204では、先のステップ203で補正値の更新不可を判定しなかったm個(mはn以下の整数。以下同様。)のモジュール10のそれぞれについて算出したm個の差分(t1−t2)の平均値(t1−t2)aveを算出する。
続いて、補正値の更新不可を判定しなかったm個のモジュール10のそれぞれにつき、ステップ205〜209の処理を実行する。
ステップ205では、注目するモジュール10について算出した差分(t1−t2)の偏差の絶対値を算出する。具体的には、算出した差分(t1−t2)から先のステップで算出した平均値(t1−t2)aveを減じて偏差を求め、当該偏差の絶対値Dを取得する。
続くステップ206では、センサモジュール情報管理テーブル500の注目するモジュール10のレコードのフィールド503から調整値を読み出した上で、先のステップ205で算出した差分の偏差の絶対値Dから、読み出した調整値を減じて評価値Eを得る。
続くステップ207では、得られた評価値Eが所定の閾値よりも大きいか否かを判断する。その結果、評価値Eが所定の閾値よりも大きいと判断した場合は(ステップ207、Yes)、処理はステップ208に進み、注目するモジュール10の補正値の更新不可を判定する。この場合、補正値更新可否判定部204は、センサモジュール情報管理テーブル500の当該センサモジュールのレコードのフィールド502に「更新不可」を示すフラグを格納する。
ここで、評価値Eが所定の閾値よりも大きい場合とは、すなわち、注目するモジュール10について算出した差分(t1−t2)が、他のモジュール10について算出したそれに比較して、極端に大きいか、極端に小さい場合のいずれかである。本実施形態においては、このような状態を異常状態と捉える。算出した差分(t1−t2)が極端に大きい状態の例としては、窓際の測定領域の表面温度が夜間の放射冷却によって低温になっている状態を例示することができる。また、算出した差分(t1−t2)が極端に小さい状態の例としては、窓際の測定領域の表面が日中の日差しの影響で上昇して室温に漸近している状態を例示することができる。
そして、このような異常状態において測定された放射温度センサ14の測定値(t2)に基づいて補正値を更新すると、室温の正しい推定値が得られなくなるため、本実施形態では、評価値Eが所定の閾値よりも大きくなる場合、補正値の更新不可を判定する。この場合、補正値更新可否判定部204は、センサモジュール情報管理テーブル500の当該センサモジュールのレコードのフィールド502に「更新不可」を示すフラグを格納する。
一方、評価値Eが所定の閾値よりも大きくないと判断した場合は(ステップ207、No)、処理はステップ209に進み、当該モジュール10の補正値の更新可を判定する。この場合、補正値更新可否判定部204は、センサモジュール情報管理テーブル500の当該センサモジュールのレコードのフィールド502に「更新可」を示すフラグを格納する。
ここで、上述したステップ206において、差分の偏差の絶対値Dから調整値を減じたものを評価値Eとする理由を説明する。
本システムの利用シーンにおいては、注目するモジュール10の放射温度センサ14の測定領域の放射率が、測定領域全体の放射率の平均値よりも相当程度小さい場合が想定される。具体的には、放射温度センサ14の測定領域が放射率の小さい大理石の床であった場合などがこれに該当する。このような場合、注目するモジュール10の放射温度センサ14の測定値(t2)は、全測定値の平均値よりも相当程度小さくなり、結果として、先のステップ205で算出される差分(t1−t2)の偏差の絶対値Dが閾値を超えることになる。その場合、注目するモジュール10の放射温度センサ14の測定領域は平常状態であるにもかかわらず、常に、更新不可が判定されることになり、適切ではない。
この点について、本実施形態においては、各モジュール10の放射温度センサ14の測定領域の放射特性に応じて、放射率の差による測定値の差分を補完するような適切な値を当該モジュール10に固有の「調整値」として事前に設定し、センサモジュール情報管理テーブル500のフィールド503に格納しておく。そして、先のステップ206において、差分の偏差の絶対値Dから調整値を減じたものを評価値Eとし、この評価値Eを所定の閾値と比較することで、実態に即した適切な判定がなされるようにしている。
上述したステップ205〜209の処理を、先のステップ201〜203で補正値の更新不可を判定しなかったモジュール10の数(m個)だけ繰り返し実行した後、補正値更新可否判定処理を終了する。
以上、補正値更新可否判定処理について説明したので、再び、図5に戻って説明を続ける。
ステップ105の補正値更新可否判定処理が終了すると、処理はステップ106に進む。続くステップ106では、補正値算出部205が「補正値算出処理」を実行する。以下、図9に示すフローチャートに基づいて、補正値算出部205が実行する「補正値算出処理」の具体的な内容を説明する。
補正値算出部205は、先の補正値更新可否判定処理(ステップ105)で補正値の更新の可否を判定したn個のモジュール10のそれぞれにつき、ステップ301〜303の処理を実行する。
ステップ301では、先の補正値更新可否判定処理において、注目するモジュール10について補正値の更新可が判定されたか否かを判断する。具体的には、センサモジュール情報管理テーブル500の注目するモジュール10のレコードのフィールド502に「可」のフラグか格納されているか否かを判断する。その結果、「可」のフラグか格納されておらず、「不可」のフラグが格納されていた場合は(ステップ301、No)、当該モジュール10については、補正値を算出することなく、そのまま処理を終了する。
一方、該当するフィールド502に「可」のフラグか格納されていた場合は(ステップ301、Yes)、処理はステップ302に進む。ステップ302では、補正値情報管理部209が管理する補正値情報管理テーブル600おいて、注目するモジュール10の最新の補正値Cを前回の補正値C’として保存する。
図10は、補正値情報管理テーブル600を示す。図10に示すように、補正値情報管理テーブル600は、モジュールIDを格納するためのフィールド601と、最新の補正値Cを格納するためのフィールド602と、最新の補正値Cを算出する際に使用した温度センサ13の測定値(t1)を格納するためのフィールド603と、最新の補正値Cを算出する際に使用した放射温度センサ14の測定値(t2)または推定測定値(t2est)を格納するためのフィールド604と、最新の補正値Cの保存日時を格納するためのフィールド605を含んで構成されている。
これに加え、補正値情報管理テーブル600は、さらに、前回の補正値C’を格納するためのフィールド606と、前回の補正値C’を算出する際に使用した温度センサ13の測定値(t1)を格納するためのフィールド607と、前回の補正値C’を算出する際に使用した放射温度センサ14の測定値(t2)または推定測定値(t2est)を格納するためのフィールド608と、前回の補正値C’の保存日時を格納するためのフィールド609を含んで構成されている。なお、推定測定値(t2est)については後述する。
本実施形態では、ステップ302においては、注目するモジュール10のレコードのフィールド602に格納された最新の補正値Cの値をフィールド606に上書きしてこれを前回の補正値C’として保存するとともに、フィールド603、604、605に格納された値を、それぞれ、フィールド607、608、609に上書き保存する。
続くステップ303では、先のステップ104(図5参照)で注目するモジュール10から取得した最新の温度センサ13の測定値(t1)と放射温度センサ14の測定値(t2)の差分(t1−t2)を算出し、算出した差分(t1−t2)を最新の補正値Cとして補正値情報管理テーブル600に保存する。具体的には、算出した最新の補正値Cを注目するモジュール10のレコードのフィールド602に上書き保存するとともに、当該補正値Cを算出する際に使用した温度センサ13の測定値(t1)、放射温度センサ14の測定値(t2)、および当該補正値Cの保存日時を、それぞれ、フィールド603、604、605に上書き保存する。
上述したステップ301〜303の処理をモジュール10の数(n個)だけ繰り返し実行した後、補正値算出処理を終了する。
再び、図5に戻って説明を続けると、ステップ106の補正値算出処理が終了した時点で、補正値更新処理が終了する。
以上、サーバ20が実行する「補正値更新処理」について説明したので、最後に、サーバ20が実行する「室温推定値算出処理」を説明する。
本実施形態のサーバ20は、照明を点灯する時間帯(例えば営業時間帯)において、図11のフローチャートが示す「室温推定値算出処理」を実行する。なお、本実施形態において、サーバ20は、「室温推定値算出処理」を所定時間毎に定期的に実行してもよいし、ユーザまたはプログラムからの要求に応答して逐次的に実行してもよい。
本実施形態において、室温推定値算出部206は、本システムを構成するN個のモジュール10のそれぞれにつき、ステップ401〜403の処理を実行する。
ステップ401では、注目するモジュール10に対して第2の温度測定値取得要求を送信し、その応答として、当該モジュール10の温度測定値送信部104から放射温度センサ14の測定値(t2)を取得する。
続くステップ402では、補正値情報管理テーブル600(図10参照)の注目するモジュール10のレコードのフィールド602に格納された最新の補正値Cを読み出す。
続くステップ403では、ステップ401で取得した放射温度センサ14の測定値(t2)にステップ402で読み出した最新の補正値Cを加算してなる値を室温推定値Tとして算出する。
上述したステップ401〜403の処理を、本システムを構成するモジュール10の数(N個)だけ繰り返し実行した後、室温推定値算出処理を終了する。なお、室温推定値算出部206が算出した室温推定値Tは、任意の表示プログラムによって可視化され、あるいは、任意の制御プログラム(例えば、空調制御プログラム)の制御値などに用いられる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、照明器具に搭載した放射温度センサの測定値に基づいて室温を推定する新規な室温推定システムが提供される。そして、本実施形態においては、補正の対象となるセンサモジュールの放射温度センサの測定領域の表面温度が平常時と異なる異常温度になっている場合に補正値の更新を行わないので、補正値の信頼性が保たれ、正しい室温の推定値を得ることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、上述した補正値算出部205が、仮の補正値(以下、仮補正値という)を算出する点において第1実施形態と異なる。以下、補正値算出部205が実行する「仮補正値算出処理A」の内容を図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
補正値算出部205は、先述した補正値更新可否判定処理(図5:ステップ105)で補正値の「更新不可」を判定したp個(pはn以下の整数。以下同様。)のモジュール10のそれぞれにつき、ステップ501〜504の処理を実行する。
ステップ501では、注目するモジュール10に近接する2以上の他のモジュール10について補正値の更新可が判定されたか否かを判断する。
ここで、本実施形態におけるセンサモジュール情報管理部208は、図8(b)に示すセンサモジュール情報管理テーブル550を管理する。図8(b)に示すように、センサモジュール情報管理テーブル550は、モジュールIDを格納するためのフィールド501と、補正値の更新の可否を示す可否フラグを格納するためのフィールド502と、調整値を格納するためのフィールド503と、近接するモジュール10のモジュールIDを格納するためのフィールド504を含んで構成されている。ここで、フィールド504は、モジュールIDに係るモジュール10に近接する2以上の他のモジュール10のモジュールIDを登録するためのフィールドであり、本実施形態においては、所定の規則に従って対象となるモジュール10に近接する他のモジュール10を定義し、そのモジュールIDをフィールド504に格納しておく。
ここで、ステップ501では、センサモジュール情報管理テーブル550の注目するモジュール10のレコードのフィールド504から当該モジュール10に近接する2以上の他のモジュール10のモジュールIDを読み出した後、当該モジュールIDが格納されたレコードのフィールド502に格納された可否フラグの値に基づいて、当該モジュールIDに係るモジュール10の補正値の更新可が判定されたか否かを判断する。
その結果、近接する2以上の他のモジュール10について補正値の更新可が判定されていないと判断した場合は(ステップ501、No)、当該モジュール10については、仮補正値を算出することなく、そのまま処理を終了する。
一方、近接する2以上の他のモジュール10について補正値の更新可が判定されていると判断した場合は(ステップ501、Yes)、処理はステップ502に進む。ステップ502では、補正値情報管理テーブル600の注目するモジュール10の最新の補正値Cを前回の補正値C’として保存する。具体的には、注目するモジュール10のレコードのフィールド602に格納された最新の補正値Cの値をフィールド606に上書きして前回の補正値C’として保存するとともに、フィールド603、604、605に格納された値を、それぞれ、フィールド607、608、609に上書き保存する。
続くステップ503では、上述した近接する2以上の他のモジュール10のそれぞれの放射温度センサ14の最新の測定値(t2)を温度測定値記録部207が管理するログ(図6参照)から読み出してそれらの測定値(t2)の平均値を注目するモジュール10の放射温度センサ14の推定測定値(t2est)として算出・保持する。
続くステップ504では、注目するモジュール10の温度センサ13の最新の測定値(t1)を温度測定値記録部207が管理するログ(図6参照)から読み出し、読み出した最新の測定値(t1)と先のステップ502で保持した推定測定値(t2est)の差分(t1−t2est)を算出する。ここで、ステップ504では、算出した差分(t1−t2est)を仮補正値として、補正値情報管理テーブル600のフィールド602に上書き保存するとともに、当該仮補正値を算出する際に使用した測定値(t1)および推定測定値(t2est)を、それぞれ、フィールド603およびフィールド604に上書き保存する。
上述したステップ501〜504の処理を、先述の補正値更新可否判定処理(図5:ステップ105)で補正値の「更新不可」を判定したモジュール10の数(p個)だけ繰り返し実行した後、仮補正値算出処理Aを終了する。
以上、説明したように、本実施形態においては、補正の対象となるセンサモジュールの放射温度センサの測定領域の表面温度が平常時と異なる異常温度になっている場合に当該センサモジュールに近接する他のセンサモジュールの放射温度センサの信頼できる測定値に基づいて算出された仮補正値で補正値の更新を行うので、補正値の信頼性が保たれ、正しい室温の推定値を得ることができる。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、上述した補正値算出部205が、仮補正値を算出する点において第1実施形態と異なる。以下、補正値算出部205が実行する「仮補正値算出処理B」の内容を図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
補正値算出部205は、先の補正値更新可否判定処理(図5:ステップ104)で補正値の「更新不可」を判定したp個のモジュール10のそれぞれにつき、ステップ601〜604の処理を実行する。
ステップ601では、注目するモジュール10の最新の補正値Cの更新時から所定時間が経過したか否かを判断する。具体的には、補正値情報管理テーブル600において、注目するモジュール10のレコードのフィールド605に格納されている日時と現在の日時を比較して、その差分が所定の時間閾値を超えているか否かを判断する。
その結果、注目するモジュール10の最新の補正値の更新時から所定時間が経過していないと判断した場合は(ステップ601、No)、当該モジュール10については、仮補正値を算出することなく、そのまま処理を終了する。
一方、注目するモジュール10の最新の補正値の更新時から所定時間が経過していると判断した場合は(ステップ601、Yes)、処理はステップ602に進む。ステップ602では、補正値情報管理テーブル600において、注目するモジュール10の最新の補正値Cを前回の補正値C’として保存する。具体的には、注目するモジュール10のレコードのフィールド602に格納された最新の補正値Cの値をフィールド606に上書きして前回の補正値C’として保存するとともに、フィールド603、604、605に格納された値を、それぞれ、フィールド607、608、609に上書き保存する。
続くステップ603では、まず、注目するモジュール10の現在の補正値(これは、先のステップ602でフィールド606に前回の補正値C’として上書き保存された値に相当する)の算出の際に使用した温度センサ13の測定値(t1’)および放射温度センサ14の測定値(t2’)を、それぞれ、補正値情報管理テーブル600のフィールド607およびフィールド608から読み出して、測定値(t1’)に対する測定値(t2’)の比(t2’/t1’)を算出する。次に、注目するモジュール10の最新の温度センサ13の測定値(t1)を温度測定値記録部207が管理するログ(図6参照)から読み出した後、当該測定値(t1)に比(t2’/t1’)を乗算してなる値を当該モジュール10の放射温度センサ14の推定測定値(t2est)として算出する。
続くステップ604では、ステップ603でログから読み出した温度センサ13の最新の測定値(t1)と先のステップ603で算出した推定測定値(t2est)の差分(t1−t2est)を仮補正値として算出する。そして、ステップ604では、算出した仮補正値を最新の補正値Cとしてフィールド602に上書き保存するとともに、当該仮補正値を算出する際に使用した最新の測定値(t1)および推定測定値(t2est)を、それぞれ、フィールド603およびフィールド604に上書き保存する。
上述したステップ601〜604の処理を、先述の補正値更新可否判定処理(図5:ステップ104)で補正値の「更新不可」を判定したモジュール10の数(p個)だけ繰り返し実行した後、仮補正値算出処理Bを終了する。
以上、説明したように、本実施形態によれば、補正値の更新が一定期間以上なされなかった場合に、過去の測定値を利用して算出された仮補正値で補正値の更新を行うので、補正値の信頼性が保たれ、正しい室温の推定値を得ることができる。なお、本実施形態においては、上述した仮補正値算出処理Bを、先述の仮補正値算出処理Aにおいて仮補正値を算出することができなかったq個(qはp以下の整数)のモジュール10を対象として行うようにしてもよい。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、照明器具に搭載される照明手段として直管型のLED灯を示したが、照明手段の形状は直管型に限定されるものではなく、また、照明手段の種類はLEDに限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、センサモジュールと発光部が一体化されたLED灯の例を示したが、センサモジュールは、照明手段の発光部と物理的に分離していてもよく、例えば、照明機器において、発光部と分離する形で反射板などに固定されていてもよい。
また、上述した実施形態では、センサモジュールがアクセスポイントを介してサーバとデータ通信を行う例を示したが、サーバとの間の通信を全て有線通信で行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、センサモジュールが光センサを用いてLED灯の点灯状態を検知する例を示したが、LED灯が電源回路を内蔵している場合は、当該電源回路の信号に基づいて直接的に点灯状態を検知するようにしてもよい。
また、図4に示したサーバ20が備える各手段は、適切な単位でネットワーク上に分散配置してもよい。
その他、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
なお、上述した実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
10…センサモジュール
12…光センサ
13…温度センサ
14…放射温度センサ
15…センサドライバ
16…マイクロコンピュータ
17…無線通信ネットワークI/F
18…アンテナ
20…サーバ
22…プロセッサ
23…ROM
24…RAM
25…入出力インターフェース
26…ネットワーク・インターフェース
27…補助記憶装置
30…ネットワーク
40…アクセスポイント
50…照明機器
52…LED灯
54…口金部
56…赤外線レンズ
102…点灯状態送信部
104…温度測定値送信部
202…点灯状態取得部
203…温度測定値取得部
204…補正値更新可否判定部
205…補正値算出部
206…室温推定値算出部
207…温度測定値記録部
208…センサモジュール情報管理部
209…補正値情報管理部
500…センサモジュール情報管理テーブル
501,502,503,504…フィールド
550…センサモジュール情報管理テーブル
600…補正値情報管理テーブル
601,602,603,604,605,606,607,608,609…フィールド
1000…室温推定システム
特開2012−174588号公報 特開2012−220114号公報

Claims (11)

  1. それぞれが照明手段に近接配置される1以上のセンサモジュールと、
    前記センサモジュールと通信可能に接続される情報処理装置と、
    を含む室温推定システムであって、
    前記センサモジュールは、
    室温を測定する温度センサと、
    非接触で物体の表面温度を測定する放射温度センサと、
    を含み、
    前記情報処理装置は、
    前記照明手段の消灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールの前記温度センサの測定値である第1の測定値と前記放射温度センサの測定値である第2の測定値の差分の大きさに基づいて該センサモジュールの補正値の更新の可否を判定する補正値更新可否判定部と、
    前記センサモジュールの前記補正値の更新可が判定された場合に、該センサモジュールから取得した前記第1の測定値および前記第2の測定値に基づいて該センサモジュールの最新の前記補正値を算出する補正値算出部と、
    前記照明手段の点灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールから取得した最新の前記第2の測定値と該センサモジュールの最新の前記補正値に基づいて室温の推定値を算出する室温推定値算出部と、
    を含む、
    室温推定システム。
  2. 前記補正値更新可否判定部は、
    前記センサモジュールについて算出した前記差分がゼロ以下であった場合に、該センサモジュールの前記補正値の更新不可を判定する、
    請求項1に記載の室温推定システム。
  3. 3以上の前記センサモジュールを含む、
    請求項1または2に記載の室温推定システム。
  4. 前記補正値更新可否判定部は、
    前記センサモジュールについて算出した前記差分の偏差の絶対値を算出し、算出した偏差の絶対値が所定の閾値より大きい場合に、該センサモジュールの前記補正値の更新不可を判定する、
    請求項3に記載の室温推定システム。
  5. 前記補正値更新可否判定部は、
    前記センサモジュールについて算出した前記差分の偏差の絶対値を算出し、算出した偏差の絶対値から該センサモジュールに固有の調整値を減じた値が所定の閾値より大きい場合に、該センサモジュールの前記補正値の更新不可を判定する、
    請求項3または4に記載の室温推定システム。
  6. 前記補正値算出部は、
    前記センサモジュールの前記補正値の更新不可が判定された場合に、該センサモジュールから取得した最新の前記第1の測定値と、該センサモジュールに近接する2以上の他の前記センサモジュールのそれぞれから取得した最新の前記第2の測定値の平均値とに基づいて該センサモジュールの最新の補正値を算出する、
    請求項3〜5のいずれか一項に記載の室温推定システム。
  7. 前記補正値算出部は、
    前記センサモジュールの前記補正値の更新不可が判定された場合に、該センサモジュールの現在の前記補正値を算出した際に使用した前記第1の測定値と前記第2の測定値の比と、該センサモジュールから取得した最新の前記第1の測定値とに基づいて前記第2の測定値の推定値を算出し、算出した該第2の測定値の推定値と、該最新の前記第1の測定値とに基づいて該センサモジュールの補正値を算出する、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の室温推定システム。
  8. 室温を測定する温度センサと非接触で物体の表面温度を測定する放射温度センサとを含むセンサモジュールであって、それぞれが照明手段に近接配置される1以上のセンサモジュールと、
    前記照明手段の消灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールの前記温度センサの測定値である第1の測定値と前記放射温度センサの測定値である第2の測定値の差分の大きさに基づいて該センサモジュールの補正値の更新の可否を判定する補正値更新可否判定手段と、
    前記センサモジュールの前記補正値の更新可が判定された場合に、該センサモジュールから取得した前記第1の測定値および前記第2の測定値に基づいて該センサモジュールの最新の前記補正値を算出する補正値算出手段と、
    前記照明手段の点灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールから取得した最新の前記第2の測定値と該センサモジュールの最新の前記補正値に基づいて室温の推定値を算出する室温推定値算出手段と、
    を含む、
    室温推定システム。
  9. 室温を測定する温度センサと非接触で物体の表面温度を測定する放射温度センサとを含むセンサモジュールであって、それぞれが照明手段に近接配置される1以上のセンサモジュールと通信可能に接続される情報処理装置であって、
    前記照明手段の消灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールの前記温度センサの測定値である第1の測定値と前記放射温度センサの測定値である第2の測定値の差分の大きさに基づいて該センサモジュールの補正値の更新の可否を判定する補正値更新可否判定部と、
    前記センサモジュールの前記補正値の更新可が判定された場合に、該センサモジュールから取得した前記第1の測定値および前記第2の測定値に基づいて該センサモジュールの最新の前記補正値を算出する補正値算出部と、
    前記照明手段の点灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールから取得した最新の前記第2の測定値と該センサモジュールの最新の前記補正値に基づいて室温の推定値を算出する室温推定値算出部と、
    を含む、
    情報処理装置。
  10. 室温を測定する温度センサと非接触で物体の表面温度を測定する放射温度センサとを含むセンサモジュールであって、それぞれが照明手段に近接配置される1以上のセンサモジュールと通信可能に接続されるコンピュータに、
    前記照明手段の消灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールの前記温度センサの測定値である第1の測定値と前記放射温度センサの測定値である第2の測定値の差分の大きさに基づいて該センサモジュールの補正値の更新の可否を判定するステップと、
    前記センサモジュールの前記補正値の更新可が判定された場合に、該センサモジュールから取得した前記第1の測定値および前記第2の測定値に基づいて該センサモジュールの最新の前記補正値を算出するステップと、
    前記照明手段の点灯期間に、該照明手段に近接配置される前記センサモジュールから取得した最新の前記第2の測定値と該センサモジュールの最新の前記補正値に基づいて室温の推定値を算出するステップと、
    を実行させる方法。
  11. コンピュータに、請求項10に記載の方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
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