JP2017117202A - 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017117202A
JP2017117202A JP2015251902A JP2015251902A JP2017117202A JP 2017117202 A JP2017117202 A JP 2017117202A JP 2015251902 A JP2015251902 A JP 2015251902A JP 2015251902 A JP2015251902 A JP 2015251902A JP 2017117202 A JP2017117202 A JP 2017117202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
information processing
power supply
rack
server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015251902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6508037B2 (ja
Inventor
成人 鈴木
Shigeto Suzuki
成人 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2015251902A priority Critical patent/JP6508037B2/ja
Priority to US15/372,511 priority patent/US10539998B2/en
Publication of JP2017117202A publication Critical patent/JP2017117202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6508037B2 publication Critical patent/JP6508037B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • G06F1/3234Power saving characterised by the action undertaken
    • G06F1/3287Power saving characterised by the action undertaken by switching off individual functional units in the computer system
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/266Arrangements to supply power to external peripherals either directly from the computer or under computer control, e.g. supply of power through the communication port, computer controlled power-strips
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • G06F1/3206Monitoring of events, devices or parameters that trigger a change in power modality
    • G06F1/3209Monitoring remote activity, e.g. over telephone lines or network connections
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Power Sources (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)

Abstract

【課題】 筐体への情報処理装置の実装密度を向上することで、情報処理システムの性能を向上する。【解決手段】 第1の筐体の第1の電源端子に接続する第1の電源線と第2の筐体の第2の電源端子に接続する第2の電源線とをそれぞれ有するとともに第1の電源線から電力を供給される複数の情報処理装置を有し、複数の情報処理装置を管理する管理装置は、複数の情報処理装置の各々から消費電力値を取得する取得部と、取得部が取得した複数の情報処理装置の各々の消費電力値に基づき、各グループに属する情報処理装置の消費電力値の合計である合計消費電力値を計算する計算部と、合計消費電力値が第1の閾値を超えた場合、複数の情報処理装置の電源のうちいずれかの情報処理装置が、第2の電源線から電力が供給されるようにいずれかの情報処理装置の電源を切り替える制御部とを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムに関する。
複数のサーバブレードと複数の電源装置とをそれぞれ実装した複数のブレードサーバシステム間を電力線で接続することで、電源装置をブレードサーバシステム間で共有する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この手法では、負荷の高いブレードサーバシステムの電源装置から負荷の低いブレードサーバシステムに電力が供給されるため、電源装置の出力負荷が均一にされる。
特開2009−169874号公報
例えば、複数の情報処理装置をそれぞれ実装する複数の筐体を有する情報処理システムでは、筐体に実装可能な情報処理装置の数は、筐体に実装される情報処理装置の定格電力値の合計が筐体に供給可能な最大の電力値以下になるように決められる。しかしながら、情報処理装置は、定格電力値で常に動作しないため、筐体内に実装される情報処理装置の消費電力の合計は、筐体に供給可能な最大の電力値より低くなる。この結果、情報処理装置の実際の消費電力に基づいて筐体に実装する情報処理装置の数を決める場合に比べて、筐体への情報処理装置の実装密度は低下し、情報処理システムの性能は低下する。
1つの側面では、本件開示の情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムは、従来に比べて、筐体への情報処理装置の実装密度を向上することで、情報処理システムの性能を向上することを目的とする。
一つの観点によれば、第1の筐体の第1の電源端子に接続する第1の電源線と第2の筐体の第2の電源端子に接続する第2の電源線とをそれぞれ有するとともに第1の電源線から電力を供給される複数の情報処理装置と、複数の情報処理装置を管理する管理装置とを有する情報処理システムにおいて、管理装置は、複数の情報処理装置の各々から消費電力値を取得する取得部と、取得部が取得した複数の情報処理装置の各々の消費電力値に基づき、各グループに属する情報処理装置の消費電力値の合計である合計消費電力値を計算する計算部と、合計消費電力値が第1の閾値を超えた場合、複数の情報処理装置の電源のうちいずれかの情報処理装置が、第2の電源線から電力が供給されるようにいずれかの情報処理装置の電源を切り替える制御部とを有する。
別の観点によれば、第1の筐体の第1の電源端子に接続する第1の電源線と第2の筐体の第2の電源端子に接続する第2の電源線とをそれぞれ有するとともに第1の電源線から電力を供給される複数の情報処理装置と、複数の情報処理装置を管理する管理装置とを有する情報処理システムの制御方法は、管理装置が有する取得部が、複数の情報処理装置の各々から消費電力値を取得し、管理装置が有する計算部が、取得部が取得した複数の情報処理装置の各々の消費電力値に基づき、各グループに属する情報処理装置の消費電力値の合計である合計消費電力値を計算し、管理装置が有する制御部が、合計消費電力値が第1の閾値を超えた場合、複数の情報処理装置の電源のうちいずれかの情報処理装置が、第2の電源線から電力が供給されるようにいずれかの情報処理装置の電源を切り替える。
さらなる別の観点によれば、第1の筐体の第1の電源端子に接続する第1の電源線と第2の筐体の第2の電源端子に接続する第2の電源線とをそれぞれ有するとともに第1の電源線から電力を供給される複数の情報処理装置を管理する管理装置の制御プログラムは、管理装置が有する取得部に、複数の情報処理装置の各々から消費電力値を取得させ、管理装置が有する計算部に、取得部が取得した複数の情報処理装置の各々の消費電力値に基づき、各グループに属する情報処理装置の消費電力値の合計である合計消費電力値を計算させ、管理装置が有する制御部に、合計消費電力値が第1の閾値を超えた場合、複数の情報処理装置の電源のうちいずれかの情報処理装置が、第2の電源線から電力が供給されるようにいずれかの情報処理装置の電源を切り替えさせる。
本件開示の情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムは、従来に比べて、筐体への情報処理装置の実装密度を向上することで、情報処理システムの性能を向上することができる。
情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの一実施形態を示す図である。 図1に示すサーバの一例を示す図である。 図1に示す情報処理システムの動作の一例を示す図である。 図1に示す情報処理システムの動作の別の例を示す図である。 図1に示す管理サーバの動作の一例を示す図である。 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの別の実施形態を示す図である。 図6に示すラック間での電源の接続の一例を示す図である。 図6に示す管理サーバの機能ブロックの一例を示す図である。 図8に示すサーバ管理テーブルおよびラック管理テーブルの一例を示す図である。 図8に示す管理サーバがBMCに送信するパケットの構造の一例を示す図である。 図6に示す管理サーバの動作の一例を示す図である。 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの別の実施形態における管理サーバの動作の一例を示す図である。 図12に示す閾値PVT1、PVT2、PVT3の変化の一例を示す図である。 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの別の実施形態を示す図である。 図14に示すラック間の電源の接続の一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1は、情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの一実施形態を示す。図1に示す情報処理システムSYS1は、複数のラックRC(RC1、RC2)と管理サーバMSVとを有する。ラックRCは、筐体の一例である。
ラックRC1は、複数のサーバSV(SV11、SV12、SV13、SV14、...)を収納する空間を有し、サーバSVに電力を供給する電源タップPDU1(Power Distribution Unit)を有する。ラックRC2は、複数のサーバSV(SV21、SV22、SV23、SV24、...)を収納する空間を有し、サーバSVに電力を供給する電源タップPDU2を有する。電源タップPDU(PDU1またはPDU2)は、変圧器等の電力の供給元の電源装置から電力を受ける。
ラックRC1内の各サーバSVは、電源ケーブルPC1がラックRC1の電源タップPDU1の差し込み口に接続される電源ユニットPS1と、電源ケーブルPC2がラックRC2の電源タップPDU2の差し込み口に接続される電源ユニットPS2とを有する。ラックRC2内の各サーバSVは、電源ケーブルPC1がラックRC2の電源タップPDU2の差し込み口に接続される電源ユニットPS1と、電源ケーブルPC2がラックRC1の電源タップPDU1の差し込み口に接続される電源ユニットPS2とを有する。以下では、サーバSVが搭載されるラックRCは、自ラックRCとも称され、サーバSVが搭載されるラックRCに隣接するラックRCは、隣接ラックRCとも称される。
特に限定されないが、電源ユニットPS2は、電源ユニットPS1の故障時等に使用される冗長電源ユニットであり、各サーバSVは、電源ユニットPS1、PS2の一方から供給される電源電圧に基づいて動作する。電源ケーブルPC1、PC2は電源線の一例であり、差し込み口は電源端子の一例である。サーバSVは情報処理装置の一例である。サーバSVの例は、図2に示される。
図1では、自ラックRCに設けられる電源タップPDU(PDU1またはPDU2)の差し込み口に接続される電源ケーブルPC(PC1またはPC2)は、太い実線で示される。隣接ラックRCに設けられる電源タップPDUの差し込み口に接続される電源ケーブルPCは、太い破線で示される。図1は、ラックRC1内の各サーバSVが電源ユニットPS1を介して電源タップPDU1から電源を受け、ラックRC2内の各サーバSVが電源ユニットPS2を介して電源タップPDU2から電源を受ける初期状態を示す。
管理サーバMSVは、取得部PGET、計算部CALCおよび制御部CNTLを有する。管理サーバMSVは、複数のサーバSVを管理する管理装置の一例である。特に限定されないが、管理サーバMSVは、図2に示すサーバSVと同様の構成を有する。管理サーバMSVおよび各サーバSVは、LAN(Local Area Network)等を介して互いに接続される。
取得部PGETは、複数のサーバSVの各々から消費電力値を取得する。計算部CALCは、取得部PGETが取得した複数のサーバSVの各々の消費電力値に基づき、各電源タップPDUから電力が供給されるサーバSVのグループ毎に、サーバSVの消費電力値の合計である合計消費電力値を計算する。すなわち、各サーバSVは、サーバSVに電力を供給する電源タップPDU毎のグループのいずれかに属する。
図1に示す初期状態では、ラックRC1に実装されるサーバSV11、SV12、SV13、SV14、...が、第1のグループに属し、ラックRC2に実装されるサーバSV21、SV22、SV23、SV24、...が、第2のグループに属する。各グループに属するサーバSVの消費電力値の合計である合計消費電力値は、各電源タップPDUが各サーバSVに供給する電力値に対応する。以下の説明では、各電源タップPDUが各サーバSVに供給する電力値(すなわち、合計消費電力値)は、使用電力値とも称される。
制御部CNTLは、合計消費電力値が閾値PVT1を超えたグループである超過グループが存在する場合、他のグループの電源ユニットPSからの電力が、超過グループに属するサーバSVのいずれかに供給されるように、サーバSVのいずれかの電源を切り替える。閾値PVT1については、図5で説明される。すなわち、制御部CNTLは、合計消費電力値が閾値PVT1を超えた場合、超過グループに属する複数のサーバSVのいずれかを動作させる電力が、他のグループから供給されるように電力を供給する電源線PCを切り替える。
例えば、図1に示す初期状態において、電源タップPDU1のグループに属するサーバSV11、SV12、SV13、SV14、...の合計消費電力値が閾値PVT1を超えたとする。この場合、制御部CNTLは、電源タップPDU1から電力が供給されるサーバSV11、SV12、SV13、SV14、...のいずれかを、電源タップPDU2から電力が供給されるように電源を切り換える。電源の切り替えは、合計消費電力値が閾値PVT1以下になるまで繰り返し実行される。電源の切り替え手法については、図2で説明される。
図2は、図1に示すサーバSVの一例を示す。図2に示す太い実線は、電源線を示す。サーバSVは、BMC(Baseboard Management Controller)、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、メモリMEMおよびI/O(Input/Output)デバイスを有する。また、サーバSVは、HDD(Hard Disk Drive)、電源切替部PSW、電源ユニットPS1、PS2およびファンFANを有する。CPU、メモリMEM、I/Oデバイス、HDDおよびファンFANは、電源電圧VDDに基づいて動作する機能部の一例である。例えば、管理サーバMSVおよびサーバSVのBMCは、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)に準拠して設計されており、IPMIの仕様にしたがって情報を通信する。
BMCは、図1に示す管理サーバMSVからの指示に基づいて、図2に破線で接続されるCPU、メモリMEM、ファンFANおよび電源切替部PSWの動作状態を管理する。例えば、管理サーバMSVは、API(Application Programming Interface)を用いて、BMCに電源の切り替えを指示する。例えば、BMCは、CPUにクロック周波数の変更を指示し、メモリMEMが記憶するデータのエラーを検出し、ファンFANに回転数の変更を指示し、電源切替部PSWに電源の切り替えを指示する。なお、BMCは、常時供給される電源電圧を受けて動作する。
CPUは、メモリMEMに格納されたプログラムを実行することで、サーバSVの機能を実現する。例えば、メモリMEMは、複数のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップ等を含むメモリモジュールである。例えば、I/Oデバイスは、PCI(Peripheral Component Interconnect)規格のスロットに装着されるLAN(Local Area Network)カード等である。HDDは、サーバSVの起動時にメモリMEMに転送されるプログラムを保持し、CPUが処理するデータを保持する。なお、サーバSVは、HDDの代わりにSSD(Solid State Drive)を有してもよい。ファンFANは、サーバSVの吸気口または排気口に取り付けられ、サーバSV内に外気を導入して、CPU等の電子部品から発生する熱をサーバSVの外部に排出する。
電源ユニットPS1、PS2は、例えば、AC(Alternating Current)/DC(Direct Current)コンバータを有する。そして、電源ユニットPS1、PS2は、図1に示す電源タップPDUから供給される交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧を電源電圧VDDとしてCPU等に出力する。電源ユニットPS1の電源線PC1は、自ラックRCの電源タップPDUに接続され、電源ユニットPS2の電源線PC2は、隣接ラックRCの電源タップPDUに接続される。電源ユニットPS1、PS2は、電源電圧VDDを生成する電源部の一例である。
電源切替部PSWは、管理サーバMSVからの指示に基づいて動作するBMCによる制御に基づいて切り替え動作を実行し、電源線VDDを電源ユニットPS1または電源ユニットPS2の出力に接続する。すなわち、管理サーバMSVは、BMCを経由して電源切替部PSWの動作を制御することで、各サーバSVの電源を切り替えることができる。電源切替部PSWは、電源ユニットPS1からの電源電圧VDDまたは電源ユニットPS2からの電源電圧VDDのいずれかを選択する電源選択部の一例である。
図3は、図1に示す情報処理システムSYS1の動作の一例を示す。図3の左側に示す各サーバSVへの電力の供給状態は、図1と同じ初期状態である。
図3において、各サーバSV内に示す数値(6%、8%等)は、各電源タップPDUの定格電力値に対する各サーバSVの消費電力値の割合(サーバ電力使用率)の一例を示す。サーバ電力使用率は、図1に示す取得部PGETが取得する各サーバSVの消費電力値を、各電源タップPDUの定格電力値で除することで得られる百分率である。例えば、電源タップPDU1の定格電力値が7000W(ワット)で、サーバSV11の消費電力が420Wの場合、サーバSV11のサーバ電力使用率は6%になる。なお、サーバ電力使用率は、説明を分かりやすくするために付けているが、管理サーバMSVは、サーバ電力使用率を算出せずに、各サーバSVの消費電力と電源タップPDUの定格電力値とを用いて各サーバSVの電源を管理してもよい。
図3の左側において、各ラックRC1、RC2内の左上に示す数値は、各電源タップPDU1、PDU2の定格電力値に対する使用電力値の百分率(ラック電力使用率)を示す。電源タップPDU1、PDU2の定格電力値は、互いに同じであるとする。図3の左側に示すように、初期状態において、ラックRC1のラック電力使用率は92%であり、ラックRC2のラック電力使用率は60%である。
図1に示す計算部CALCは、電源タップPDU1から電力が供給されるサーバSVの消費電力の合計である合計消費電力値を計算し、電源タップPDU2から電力が供給されるサーバSVの消費電力の合計である合計消費電力値を計算する。図1に示す制御部CNTLは、各合計消費電力値を各電源タップPDUの定格電力値で除することで、ラック電力使用率を算出する。
制御部CNTLは、ラック電力使用率が閾値PVT1を超えた電源タップPDUから電力を供給しているサーバSVのいずれかを、ラック電力使用率が閾値PVT3以下の電源タップPDUから電力を供給するように電源を切り替える。電源の切り替えは、ラック電力使用率が閾値PVT1より小さい閾値PVT2以下になるまで実行される。電力を供給する電源タップPDUを切り替えるサーバSVは、消費電力が大きい順に選択される。電力を供給する電源タップPDUを切り替えるサーバSVを消費電力が大きい順に選択することで、ラック電力使用率が閾値PVT2以下になるまでの切り替え回数を最小限にすることができる。
例えば、閾値PVT1、PVT2、PVT3は、経験則に基づいて決定され、閾値PVT1は90%であり、閾値PVT2は80%であり、閾値PVT3は70%である。このように、閾値PVT3は、閾値PVT1と閾値PVT2の差を閾値PVT2から引いた値以下であることが望ましい。これにより、電源の切り替えにより使用電力値を増加する電源タップPDUのラック電力使用率を閾値PVT2以下に抑えることができ、電源タップPDUの使用電力値を、ラックRC間で均一化することができる。
ラック電力使用率が閾値PVT2よりも小さい閾値PVT3以下の電源タップPDUを使用して電源を切り替えることで、電力を供給するサーバSVの数が増加する電源タップPDUのラック電力使用率が閾値PVT1を超えることを抑止することができる。この結果、電源を切り替える2つのラックRCの電源タップPDUのラック電力使用率が交互に閾値PVT1を超えて、電源の切り替え動作が繰り返されることを抑止することができる。
なお、制御部CNTLは、ラック電力使用率ではなく、合計消費電力値を各電源タップPDUの定格電力値の90%、70%の電力値(例えば、6300W、4900W)と比較することで、電源を切り替える電源タップPDUを判定してもよい。そして、制御部CNTLは、合計消費電力値を各電源タップPDUの定格電力値の80%の電力値(例えば、5600W)と比較することで、電源の切り替えの完了を判定してもよい。この場合、閾値PVT1は、6300Wであり、閾値PVT2は、5600Wであり、閾値PVT3は、4900Wである。
制御部CNTLは、ラック電力使用率が92%(6440W)の電源タップPDU1に接続されたサーバSV11、SV12の電源を電源タップPDU2に切り替える。これにより、図3の右側に示すように、サーバSV11、SV12の消費電力を合わせた電力(980W)を供給する電源タップPDUが電源タップPDU1から電源タップPDU2に切り替わる。電源タップPDU1のラック電力使用率は78%(5460W)になり、電源タップPDU2のラック電力使用率は74%(5180W)になる。
図3に示すように、電源の切り替えを管理することで、情報処理システムSYS1を、電源の切り替え前と同じ性能に維持しながら、ラックRC1の電源タップPDU1の使用電力値を定格電力値以下に抑えることができる。サーバSVに供給する電力を、サーバSVが実装されるラックRCに依存することなくラックRC1、RC2間で切り替えることができるため、各ラックRCに従来に比べて多くのサーバSVを実装することができる。これにより、従来に比べて、サーバSVのラックRCへの実装密度を向上することができ、情報処理システムSYS1の性能を向上することができる。
従来、ラックRCに搭載するサーバSVの定格電力値の総和が、電源タップPDUの定格電力値を超えないように、各ラックRCに搭載するサーバSVの数が設定される。これに対して、図1に示す情報処理装置SYS1では、サーバSVに電力を供給する電源タップPDUを切り替え可能なため、ラックRCに搭載するサーバSVの定格電力値の総和を、電源タップPDUの定格電力値を超えて設定することができる。例えば、電源タップPDU1の定格電力値が7000Wの場合、各ラックRCに搭載されるサーバSVの定格電力値の総和は、電源タップPDU1の定格電力値の1.5倍の10500Wに設定される。この場合、各ラックRCへのサーバSVの搭載数を、従来に比べて1.5倍にすることができる。
図4は、図1に示す情報処理システムSYS1の動作の別の例を示す。図4に示すラックRC1に実装されたサーバSVへの電力の供給状態は、図3に示す初期状態と同じである。一方、ラックRC2に実装されたサーバSVへの電力の供給状態は、図3の初期状態と相違しており、ラックRC2のラック電力使用率は78%である。
制御部CNTLは、電源の切り替え先の電源タップPDU2のラック電力使用率がPVT3(70%)を超えている場合、電源タップPDU1から電源タップPDU2への電源の切り替え動作を実行しない。この場合、管理サーバMSVは、電源タップPDU1の使用電力値が定格電力値を超えることを抑止するため、以下の3つの手法のいずれかを実行する。
(手法1)管理サーバMSVは、ラック電力使用率が閾値PVT1を超えたラックRCに実装されたサーバSVの少なくともいずれかに電力キャッピングを実行させる。例えば、管理サーバMSVは、ラック電力使用率が閾値PVT1を超えたラックRCに実装されたサーバSVの消費電力値をそれぞれ97%にする電力キャッピングを各サーバSVに指示する。電力キャッピングを指示されたサーバSVのBMCは、電源電圧とクロック周波数の少なくとも一方を下げることで、消費電力を削減する。
(手法2)管理サーバMSVは、ラックRCのラック電力使用率が例えば95%を超えた時点で、ラック電力使用率が95%を超えたラックRC内のサーバSVのいずれかに仮想サーバを起動する。そして、ラック電力使用率が95%を超えたラックRC内のサーバSVで実行している処理を仮想サーバでの処理に切り替える。
(手法3)管理サーバMSVは、ラックRCのラック電力使用率が例えば95%を超えた時点で、ラックRCの使用電力値が定格電力値を超える可能性があることを情報処理システムSYS1の上位装置または管理者等に知らせるために、警報を出力する。
手法1から手法3のいずれかを実行することで、電源の切り替え先の電源タップPDU2のラック電力使用率が閾値PVT3(70%)を超えている場合にも、電源タップPDU1の使用電力値が定格電力値を超えることを抑止することができる。
図5は、図1に示す管理サーバMSVの動作の一例を示す。図5に示す動作は、管理サーバMSVが実行する制御プログラムにより実現され、所定の周期(例えば、10秒間隔)で繰り返し実行される。すなわち、図5は、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの一例を示す。制御プログラムは、管理サーバMSVに搭載されるメモリに格納され、管理サーバMSVに搭載されるCPU等のプロセッサにより実行される。
まず、ステップS10において、管理サーバMSVの取得部PGETは、情報処理システムSYS1内の全てのラックRCに実装されたサーバSVの各々から消費電力値を取得する。次に、ステップS12において、管理サーバMSVの計算部CALCは、ステップS10で取得されたサーバSVの消費電力値に基づき、電源タップPDU毎に使用電力値(すなわち、合計消費電力値)を計算する。
次に、ステップS14において、管理サーバMSVの制御部CNTLは、使用電力値が閾値PVT1を超えたラックRCがあるか否かを判定する。すなわち、制御部CNTLは、電源の切り替えを実行するか否かを判定する。制御部CNTLは、使用電力値が閾値PVT1を超えたラックRCがある場合、電源タップPDUの使用電力値を下げるために、処理をステップS16に移行する。制御部CNTLは、使用電力値が閾値PVT1を超えたラックRCがない場合、電源タップPDUの使用電力値に余裕があると判断し、処理を終了する。
ステップS16において、管理サーバMSVの制御部CNTLは、使用電力値が閾値PVT3以下のラックRCがあるか否かを判定する。すなわち、制御部CNTLは、電源を切り替えるラックRCを選定する。制御部CNTLは、使用電力値が閾値PVT3以下のラックRCがある場合、電源タップPDUの使用電力値を下げるために、処理をステップS18に移行する。制御部CNTLは、使用電力値が閾値PVT3以下のラックRCがない場合、サーバSVに電力を供給する電源タップPDUの切り替えが困難であると判断し、処理をステップS20に移行する。
ステップS18において、管理サーバMSVの制御部CNTLは、電源タップPDUの消費電力値が閾値PVT2以下になるまで、サーバSVに電力を供給する電源タップPDUを切り替え、処理を終了する。これにより、電源タップPDUの使用電力値が閾値PVT1を超えたラックRCにおいて、電源タップPDUの使用電力値を閾値PVT2以下に下げることができる。閾値PVT1と閾値PVT2とは差があるため、サーバSVの消費電力が上昇傾向にある場合にも、電源タップPDUの使用電力値が、電源タップPDUの切り替え後すぐに閾値PVT1を超えることを抑止することができる。この結果、電源タップPDUの使用電力値が、定格電力値を超えることを抑止することができる。
一方、ステップS20において、管理サーバMSVは、使用電力値が閾値PVT1を超えた電源タップPDUの使用電力値を下げるための他の処理(上述した手法1、手法2または手法3)を実行し、処理を終了する。例えば、管理サーバMSVは、使用電力値が閾値PVT1を超えた電源タップPDUを含むラックRCに実装されたサーバSVに電力キャッピングを実行させる。これにより、サーバSVの電源の切り替えが実行されない場合にも、電源タップPDUの使用電力値が電源タップPDUの定格電力値を超えることを抑止することができる。
以上、図1から図5に示す実施形態では、電源タップPDUの使用電力値が定格電力値を超えることなく、ラックRCへのサーバSVの実装密度を向上することができる。各ラックRCに従来より多くのサーバSVを実装できるため、情報処理システムSYS1の性能を向上することができる。ラック電力使用率が閾値PVT2よりも小さい閾値PVT3以下の電源タップPDUを使用して電源を切り替えることで、電源を切り替える2つのラックRC間で電源の切り替え動作が繰り返し実行されることを抑止することができる。閾値PVT3を、閾値PVT1と閾値PVT2の差を閾値PVT2から引いた値以下にすることで、電源の切り替えにより使用電力値を増加する電源タップPDUのラック電力使用率を閾値PVT2以下に抑えることができる。この結果、電源タップPDUの使用電力値を、ラックRC間で均一化することができる。電力を供給する電源タップPDUを切り替えるサーバSVを消費電力が大きい順に選択することで、ラック電力使用率が閾値PVT2以下になるまでの切り替え回数を最小限にすることができる。隣接ラックRCの使用電力値が閾値PVT3を超える場合、電源の切り替え動作を実行せずに、電力キャッピングまたは仮想サーバの起動を実行する。これにより、ラック電力使用率が閾値PVT1を超えた電源タップPDUの使用電力値が定格電力値を超えることを抑止することができ、情報処理システムSYS1の信頼性が低下することを抑止することができる。
図6は、情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの別の実施形態を示す。図1に示した実施形態で説明した要素と同一または同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6に示す情報処理システムSYS2は、複数のラックRC(RC11、RC12、RC13、RC14、RC15、RC21、RC22、RC23、RC24、RC25)、分電盤DIST1、および管理サーバMSVを有する。ラックRC11、RC12、RC13、RC14、RC15は、分電盤DIST1から供給される電力をそれぞれ受け、ラックRC21、RC22、RC23、RC24、RC25は、分電盤DIST2から供給される電力をそれぞれ受ける。
各ラックRCに付した2桁の数字において、上位の桁は、図6の横方向に並ぶラック群の行番号を示し、下位の桁は、図6の縦方向に並ぶラック群の列番号を示す。すなわち、各ラックRCに付した2桁の数字は、情報処理システムSYS2を構築するデータセンタ等におけるラックRCの配置を示す。以下では、各ラックRCの2桁の数字は、ラック番号とも称される。なお、情報処理システムSYS2が有するラックRCの数は、10台に限定されない。各ラックRCは、複数のサーバSVと、各サーバSVに接続されたネットワークスイッチNSW2とを有する。各サーバSVの構成は、図2と同一または同様であり、電源切替部PSWおよび電源切替部PSWを制御するBMCを有する。
各サーバSVに付した4桁の数字のうち、上位2桁は、ラック番号を示し、下位の2桁は、ラックRC内でのサーバSVの収納位置であるラック位置を示す。図6に示す例では、各ラックRCは、42個のサーバSVを収納可能な収納空間を有する。
管理サーバMSVは、ネットワークスイッチNSW1、NSW2を介して、各ラックRCの各サーバSVに接続される。管理サーバMSVおよびサーバSVが、LAN(Local Area Network)を介して互いに接続される場合、ネットワークスイッチNSW1、NSW2は、LANスイッチである。
管理サーバMSVは、図2に示すサーバSVと同様の構成を有する。管理サーバMSVは、ネットワークスイッチNSW1、NSW2を介してパケットを送受信し、各サーバSVの消費電力値と、各サーバSVの電源切替部PSWの状態を示す情報を取得する。また、管理サーバMSVは、ネットワークスイッチNSW1、NSW2を介してパケットを送受信し、電源切替部PSWの切り替えを指示する情報を各サーバSVに通知し、電力キャッピングの実行の指示を各サーバSVに通知する。管理サーバMSVおよびサーバSVのBMCは、IPMIの仕様にしたがって情報を通信する。また、管理サーバMSVは、APIを用いて、BMCに電源の切り替えを指示する。
図7は、図6に示すラックRC間での電源の接続の一例を示す。各ラックRC内のサーバSVは、自ラックRCの電源タップPDUと隣接する2つのラックRCのいずれか一方の電源タップPDUとに接続される。図2に示すように、各サーバSVにおいて、電源ユニットPS1の電源線は、自ラックRCの電源タップPDUに接続され、電源ユニットPS2の電源線は、隣接ラックRCの電源タップPDUに接続される。1つの電源タップPDUから電力が供給されるサーバSVは、1つのグループに属する。すなわち、各サーバSVは、電力が供給される電源タップPDU毎のグループのいずれかに属する。図7では、電源ユニットPS1の電源線は太い実線で示され、電源ユニットPS2の電源線は太い破線で示される。
図7に示す例では、末尾の数字が偶数のサーバSVの電源ユニットPS2は、図7の右側に隣接するラックRCに接続され、末尾の数字が奇数のサーバSVの電源ユニットPS2は、図7の左側に隣接するラックRCに接続される。なお、末端のラックRC11に実装される末尾の数字が奇数のサーバSVの電源ユニットPS2は、図6に示すラックRC21の電源タップPDUに接続される。末端のラックRC15に実装される末尾の数字が偶数のサーバSVの電源ユニットPS2は、図6に示すラックRC25の電源タップPDUに接続される。
図6に示すラックRC21−RC25においても、図7と同様に電源が接続される。そして、末端のラックRC21に実装される末尾の数字が偶数のサーバSVの電源ユニットPS2は、ラックRC11の電源タップPDU11に接続される。末端のラックRC25に実装される末尾の数字が奇数のサーバSVの電源ユニットPS2は、ラックRC15の電源タップPDU15に接続される。
図7では、サーバSVの電源を、一方側に隣接するラックRCの電源タップPDUと、他方側に隣接するラックRCの電源タップPDUとのいずれかに接続する。これにより、各サーバSVの電力を隣接する2つのラックRCのいずれかから供給することができ、片側のラックRCのみで電源を切り替える場合に比べて、サーバSVが実装されるラックRCの電源タップPDUの使用電力値を効率的に分散することができる。
図8は、図6に示す管理サーバMSVの機能ブロックの一例を示す。管理サーバMSVは、電力情報取得部10、電源情報取得部12、ラック電力計算部14、電源切替判定部16および電力キャッピング処理部18を、機能ブロックとして有する。また、管理サーバMSVは、サーバ管理テーブルSVTBLおよびラック管理テーブルRCTBLを有する。電力情報取得部10、電源情報取得部12、ラック電力計算部14、電源切替判定部16および電力キャッピング処理部18は、管理サーバMSVが実行する制御プログラムにより実現されてもよく、管理サーバMSVのハードウェアにより実現されてもよい。
電力情報取得部10は、各サーバSVのBMCから各サーバSVの消費電力値を所定の周期で取得し、取得した消費電力値を取得日時とともにサーバ管理テーブルSVTBLに格納する。電力情報取得部10は、複数のサーバSVの各々から消費電力値を取得する取得部の一例である。
電源情報取得部12は、各サーバSVのBMCから各サーバSVの電源ユニットPS1、PS2がどのラックRCに接続されたかを示す電源情報を取得し、取得した電源情報をサーバ管理テーブルSVTBLに格納する。サーバ管理テーブルSVTBLの例は、図9に示される。
ラック電力計算部14は、サーバ管理テーブルSVTBLに格納された各サーバSVの消費電力値と電源情報とに基づいて、各ラックRCの電源タップPDUの使用電力値を計算し、計算した使用電力値をラック管理テーブルRCTBLに格納する。ラック電力計算部14は、サーバ管理テーブルSVTBLが更新される毎に各ラックRCの電源タップPDUの使用電力値を計算し、計算した使用電力値をラック管理テーブルRCTBLに格納する。ラック電力計算部14は、複数のサーバSVの各々の消費電力値に基づき、各電源タップグループに属するサーバSVの消費電力値の合計である合計消費電力値を計算する計算部の一例である。ラック管理テーブルRCTBLの例は、図9に示される。
電源切替判定部16は、各種設定情報と、サーバ管理テーブルSVTBLに格納された各サーバSVの消費電力値および電源情報と、ラック管理テーブルRCTBLに格納された各ラックの使用電力値に基づいて、電源の切り替えを判定する。設定情報は、図5で説明した閾値PVT1、PVT2、PVT3と、電力キャッピングを開始するラックRCの使用電力値であるキャッピング電力値とを含む。なお、設定情報は、キャッピング電力値の代わりに、キャッピングを開始するラックRCの使用電力値を電源タップPDUの定格電力値で除したキャッピング電力率を含んでもよい。例えば、設定情報は、管理サーバMSV内に設けられるレジスタまたはROM(Read Only Memory)等の記憶部に保持される。
電源切替判定部16は、ラック管理テーブルRCTBLに格納された情報に基づいて、使用電力値が閾値PVT1を超えた電源タップPDUが存在するか否かを判定する。電源切替判定部16は、使用電力値が閾値PVT1を超えた電源タップPDUが存在する場合、当該電源タップPDUから電力を供給しているサーバSVのいずれかへの電力の供給を他の電源タップPDUに切り替える指示を、対象のサーバSVに出力する。例えば、電源切替判定部16は、対象のサーバSVのBMCに電源の切り替え指示を含む制御パケットを送信する。制御パケットの例は、図10に示される。そして、電源切替判定部16は、対象のサーバSVに出力した電源の切り替え指示の内容にしたがって、サーバ管理テーブルSVTBLを更新する。なお、電源の切り替え指示を含む制御パケットを受信したBMCは、図2に示す電源切替部PSWを制御してCPU等に供給する電源電圧VDDを出力する電源ユニットPSを切り替える。電源切替判定部16は、使用電力値が閾値PVT1を超えた場合、複数のサーバSVの電源のうちいずれかのサーバSVが、電源ユニットPS2から電力が供給されるように電源切替部PSWを切り替える制御部の一例である。
あるいは、電源切替判定部16は、使用電力値が閾値PVT1を超えた電源タップPDUが存在する場合、設定情報に含まれるキャッピング電力値と、電力キャッピングを実行するサーバSVとを示す情報を電力キャッピング処理部18に出力する。電力キャッピング処理部18は、電力キャッピングを制御する電力キャッピングプログラムが参照するレジスタ領域等に電源切替判定部16から受信したキャッピング電力値と、電力キャッピングを実行するサーバSVとを示す情報を格納する。電力キャッピングプログラムは、レジスタ領域等に格納された情報に基づいて、電力キャッピングの対象サーバSVに電力キャッピングを実行させる。なお、管理サーバMSVの動作の例は、図11で説明される。
図9は、図8に示すサーバ管理テーブルSVTBLおよびラック管理テーブルRCTBLの一例を示す。
サーバ管理テーブルSVTBLは、サーバ名、実装ラック名、ラック内位置、装置名、シリアル番号、取得日時、電源接続ラック、接続状態および消費電力値を格納する領域を、サーバSV毎に有する。
サーバ名の領域には、各サーバSVを識別する情報が格納される。実装ラック名の領域には、各サーバSVが実装されるラックRCを識別する情報が格納される。ラック内位置の領域には、各サーバSVのラックRC内での収納位置を示す情報が格納される。装置名の領域には、サーバSVの製品名を示す情報が格納される。シリアル番号の領域には、製造番号等の各サーバSVに固有の番号が格納される。
取得日時の領域には、図8に示す電力情報取得部10が消費電力値を取得した日時が格納される。電源接続ラックの上側の領域には、各サーバSVの電源ユニットPS1に電力を供給する電源タップPDUを含むラックRCを識別する情報が格納される。電源接続ラックの下側の領域には、各サーバSVの電源ユニットPS2に電力を供給する電源タップPDUを含むラックRCを識別する情報が格納される。
接続状態の領域には、図2に示す各サーバSVの電源切替部PSWの切り替え状態を示す情報が格納される。接続状態の上側の領域は、電源ユニットPS1の接続状態を示し、接続状態の下側の領域は、電源ユニットPS2の接続状態を示す。”EN”は、電源ユニットPSが生成する電源電圧VDDを使用してサーバSVが動作していることを示し、”DIS”は、電源ユニットPSが生成する電源電圧VDDを使用していないことを示す。消費電力値の領域には、図8に示す電力情報取得部10が取得した各サーバSVの消費電力値(ワット数)が格納される。
なお、サーバ名、実装ラック名、ラック内位置、装置名、シリアル番号および電源接続ラックの情報は、情報処理システムSYS2の起動時または起動前に、サーバ管理テーブルSVTBLに設定される。取得日時および消費電力値の情報は、図8に示す電力情報取得部10により設定され、接続状態の情報は、図8に示す電源情報取得部12および電源切替判定部16により設定される。
ラック管理テーブルRCTBLは、ラック名および電源タップPDUの使用電力値を格納する領域をラックRC毎に有する。ラック名の領域には、ラックRCを識別する情報が格納される。電源タップPDUの使用電力値の領域には、図8に示すラック電力計算部14が計算した各ラックRCの電源タップPDUの使用電力値(すなわち、合計消費電力値)を示す情報が格納される。
図10は、図8に示す管理サーバMSVがBMCに送信するパケットの構造の一例を示す。図10に示すパケットは、いわゆるTCP(Transmission Control Protocol)パケットである。送信元IPアドレスの領域には、管理サーバMSVのIPアドレスが格納され、宛先IPアドレスの領域には、パケットの宛先のサーバSVのIPアドレスが格納される。
オプションの領域の先頭8ビットには、図2に示す電源切替部PSWの状態を切り替える情報が格納される。自ラックRCの電源タップPDUから供給される電力を使用する場合、管理サーバMSVは、オプション部の先頭8ビットを”00000100”に格納したパケットを、電源を切り替える対象サーバSVのBMCに送信する。この場合、管理サーバMSVは、図9に示すサーバ管理テーブルSVTBLにおける対象サーバSVの接続状態の上側および下側の領域を、”EN”および”DIS”にそれぞれ設定する。パケットを受信したサーバSVのBMCは、図2に示す電源切替部PSWを制御して、電源線VDDを電源ユニットPS1の出力に接続し、電力の供給元を自ラックRCの電源タップPDUから隣接ラックRCの電源タップPDUに切り替える。
一方、隣接ラックRCの電源タップPDUから供給される電力を使用する場合、管理サーバMSVは、オプション部の先頭8ビットを”00000101”に格納したパケットを、電源を切り替える対象サーバSVのBMCに送信する。この場合、管理サーバMSVは、サーバ管理テーブルSVTBLにおける対象サーバSVの接続状態の上側および下側の領域を、”DIS”および”EN”にそれぞれ設定する。パケットを受信したサーバSVのBMCは、電源切替部PSWを制御して、電源線VDDを電源ユニットPS2の出力に接続し、電力の供給元を隣接ラックRCの電源タップPDUから自ラックRCの電源タップPDUに切り替える。
図11は、図6に示す管理サーバMSVの動作の一例を示す。図5に示す動作と同一または同様の動作については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図11に示す動作は、管理サーバMSVが実行する制御プログラムにより実現され、所定の周期(例えば、10秒間隔)で繰り返し実行される。すなわち、図11は、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの一例を示す。
まず、ステップS10において、管理サーバMSVの電力情報取得部10は、情報処理システムSYS2内の全てのラックRCに実装されたサーバSVの各々から消費電力値を取得する。電力情報取得部10は、取得した消費電力値を取得日時とともにサーバ管理テーブルSVTBLに格納する。
次に、ステップS12において、管理サーバMSVのラック電力計算部14は、サーバ管理テーブルSVTBLに格納された各サーバSVの消費電力値と電源情報とに基づいて、電源タップPDU毎に使用電力値(すなわち、合計消費電力値)を計算する。ラック電力計算部14は、計算した使用電力値をラック管理テーブルRCTBLに格納する。
次に、ステップS14において、管理サーバMSVの電源切替判定部16は、使用電力値が閾値PVT1を超えたラックRCがあるか否かを判定する。電源切替判定部16は、使用電力値が閾値PVT1を超えたラックRCがある場合、処理をステップS16に移行する。電源切替判定部16は、使用電力値が閾値PVT1を超えたラックRCがない場合、電源タップPDUの使用電力値に余裕があると判断し、処理を終了する。
ステップS16において、電源切替判定部16は、使用電力値が閾値PVT3以下のラックRCがあるか否かを判定する。電源切替判定部16は、使用電力値が閾値PVT3以下のラックRCがある場合、当該ラックRCの電源タップPDUの使用電力値を下げるために、処理をステップS22に移行する。電源切替判定部16は、使用電力値が閾値PVT3以下のラックRCがない場合、サーバSVに電力を供給する電源タップPDUの切り替えが困難であると判断し、処理をステップS40に移行する。
ステップS22において、電源切替判定部16は、ステップS14で使用電力値が閾値PVT1を超えたと判定したラックRCの一方の側に隣接するラックRCの電源タップPDUから電力が供給されるようにサーバSVの電源を切り替える。そして、電源切替判定部16は、サーバSVの電源の切り替えにしたがって、サーバ管理テーブルSVTBLを更新する。
図6において、ステップS14で使用電力値が閾値PVT1を超えたと判定した対象ラックRCがラックRC12の場合、一方の側に隣接するラックRCは、ラックRC11である。対象ラックRCがラックRC11の場合、一方の側に隣接するラックRCは、ラックRC21であり、対象ラックRCがラックRC21の場合、一方の側に隣接するラックRCは、ラックRC22である。対象ラックRCがラックRC25の場合、一方の側に隣接するラックRCは、ラックRC15である。
電源切替判定部16は、以下に示す条件に基づいて、一方の側に隣接するラックRCの電源タップPDUから対象ラックRCに実装されたサーバSVに電力が供給されるように、対象のサーバSVの切替部PSWを切り替える。なお、以下に示す条件は、制御の一例であり、例えば、条件3は省略されてもよい。
(条件1)サーバSVが稼働中である。
(条件2)サーバSVが自ラックRCの電源タップPDUから電力の供給を受けている。すなわち、電源の切り替え、または電源ユニットPS1の故障等による電源ユニットPS2の使用等より、隣接ラックRCからサーバSVに電源が供給されていない。
(条件3)サーバSVの消費電力が、自ラックRCの電源タップPDUの使用電力値の10%以下である。
電源切替判定部16は、条件1から条件3を満足するサーバSVの中から、消費電力の最も大きいサーバを選択して電源を切り替える。そして、電源切替判定部16は、電源を切り替えるサーバSVの消費電力値の合計が、電源タップPDUの定格電力値の10%以上になるまで、または条件1から条件3を満足するサーバSVがなくなるまで、電力を供給する電源タップPDUの切り替えを実行する。なお、サーバSVの消費電力に変動がない場合、電源を切り替えるサーバSVの消費電力値の合計が、電源タップPDUの定格電力値の10%以上になることは、対象ラックRCの電源タップPDUの使用電力値が閾値PVT2以下になることに等しい。
次に、ステップS24において、電源切替判定部16は、対象ラックRCの使用電力値が、閾値PVT2以下になったか否かを判定する。すなわち、電源切替判定部16は、電源の切り替えが成功したか否かを判定する。電源切替判定部16は、対象ラックRCの使用電力値が閾値PVT2以下になった場合、電源タップPDUの使用電力値に余裕ができたと判断し、処理を終了する。
一方、電源切替判定部16は、対象ラックRCの使用電力値が閾値PVT2より大きい場合、対象ラックRCの電源タップPDUから電力を受けるサーバSVの平均的な消費電力が上昇傾向にあると判断する。この場合、使用電力値が閾値PVT1を再び超えるおそれがある。あるいは、電源切替判定部16は、対象ラックRCの一方の側に隣接するラックRCの電源タップPDUへの電源の切り替えだけでは、対象ラックRCの使用電力値が閾値PVT2以下にならないと判断する。これらの場合、電源切替判定部16は、処理をステップS26に移行する。
ステップS26において、電源切替判定部16は、対象ラックRCの他方の側に隣接するラックRCの電源タップPDUから電力が供給されるようにサーバの電源を切り替え、サーバSVの電源の切り替えにしたがって、サーバ管理テーブルSVTBLを更新する。ステップS26の動作は、電源の切り替えに使用されるラックRCが、対象ラックRCに対して、ステップS22で使用するラックRCと逆側に設置されていることを除き、ステップS22の動作と同じである。
図6において、対象ラックRCがラックRC14の場合、他方の側に隣接するラックRCは、ラックRC15であり、対象ラックRCがラックRC15の場合、他方の側に隣接するラックRCは、ラックRC25である。また、対象ラックRCがラックRC25の場合、他方の側に隣接するラックRCは、ラックRC24であり、対象ラックRCがラックRC21の場合、他方の側に隣接するラックRCは、ラックRC11である。
ステップS22、S26において、一方の側に隣接するラックRCと他方の側に隣接するラックRCとのそれぞれにサーバSVの電源を切り替えることで、対象ラックRCの電源タップPDUの使用電力値を2つのラックRCに分散することができる。これにより、電源タップPDUの使用電力値を片側のラックRCに分散させる場合に比べて、使用電力値の分散量を大きくでき、使用電力値に余裕を持たせやすくすることができる。換言すれば、電源タップPDUの使用電力値を片側のラックRCに分散させる場合に比べて、ステップS40による電力キャッピングの実行の可能性を低くすることができ、電力キャッピングによる性能の低下を抑止することができる。
次に、ステップS28では、電源切替判定部16は、ステップS24と同じ判定処理を実行する。そして、電源切替判定部16は、対象ラックRCの使用電力値が閾値PVT2以下になった場合、電源タップPDUの使用電力値に余裕ができたと判断し、処理を終了する。電源切替判定部16は、対象ラックRCの使用電力値が閾値PVT2より大きい場合、使用電力値が閾値PVT1を再び超えるおそれがあると判断し、処理をステップS40に移行する。
ステップS40において、電源切替判定部16は、閾値PVT1を超えた電源タップPDUの使用電力値が、電源タップPDUの定格電力値を超えることを抑止するため、図8に示す電力キャッピング処理部18に、電力キャッピングを指示し、処理を終了する。例えば、電源切替判定部16は、対象ラックRCの電源タップPDUの使用電力値が電源タップPDUの定格電力値の例えば97%を超えないように、電力キャッピング処理部18に電力キャッピングを指示する。そして、図8で説明したように、電力キャッピングプログラムにより電極キャッピングの制御が実行される。
ここで、電力キャッピングを実行させるサーバSVは、対象ラックRCに実装されたサーバSVのうち、対象ラックRCの電源タップPDUから電力が供給されるサーバSVに限定されてもよい。電力キャッピングの実行により、サーバSVの電源の切り替えが実行されない場合にも、対象ラックRCの電源タップPDUの使用電力値が電源タップPDUの定格電力値を超えることを抑止することができる。
なお、図11では、ステップS22において、一方の側に隣接するラックRCの電源タップPDUに電力の供給元を切り替え、ステップS26において、他方の側に隣接するラックRCの電源タップPDUに電力の供給元を切り替える例を示した。しかしながら、ステップS22において、対象ラックRCの両側に隣接するラックRCの電源タップPDUに電力の供給元を切り替え、ステップS26、S28が省略されてもよい。この場合、ステップS22において、電源切替判定部16は、一方の側に隣接するラックRCおよび他方の側に隣接するラックRCのうち、サーバSVの電源を切り替えるラックRCを交互に選択してもよい。あるいは、電源切替判定部16は、一方の側に隣接するラックRCおよび他方の側に隣接するラックRCのうち、電源タップPDUの使用電力値が小さいラックRCを、サーバSVの電源を切り替えるラックRCに選択してもよい。
また、図11に示す動作を繰り返した場合、各ラックRCのサーバSVへの電力の供給を他のラックRCから受ける割合が徐々に上昇するおそれがある。これを抑止するために、ラックRCの使用電力値が閾値PVT1以下になった場合に、他のラックRCから供給される電力を自ラックRCから供給されるように、サーバSVの電源を切り替えてもよい。
以上、図6から図11に示す実施形態においても、図1から図5に示す実施形態と同様に、電源タップPDUの使用電力値が定格電力値を超えることなく、ラックRCへのサーバSVの実装密度を向上することができる。各ラックRCに従来より多くのサーバSVを実装できるため、情報処理システムSYS2の性能を向上することができる。ラック電力使用率が閾値PVT2よりも小さい閾値PVT3以下の電源タップPDUを使用して電源を切り替えることで、電源を切り替える2つのラックRC間で電源の切り替え動作が繰り返し実行されることを抑止することができる。閾値PVT3を、閾値PVT1と閾値PVT2の差を閾値PVT2から引いた値以下にすることで、電源の切り替えにより使用電力値を増加する電源タップPDUのラック電力使用率を閾値PVT2以下に抑えることができる。この結果、電源タップPDUの使用電力値を、ラックRC間で均一化することができる。電力を供給する電源タップPDUを切り替えるサーバSVを消費電力が大きい順に選択することで、ラック電力使用率が閾値PVT2以下になるまでの切り替え回数を最小限にすることができる。隣接ラックRCの使用電力値が閾値PVT3を超える場合、電力キャッピングを実行することで、電源タップPDUの使用電力値が定格電力値を超えることを抑止することができ、情報処理システムSYS2の信頼性が低下することを抑止することができる。
さらに、図6から図11に示す実施形態では、各サーバSVの電力を隣接する2つのラックRCのいずれかから供給することで、片側のラックRCのみで電源を切り替える場合に比べて、ラックRCの電源タップPDUの使用電力値を効率的に分散することができる。この結果、片側のラックRCのみで電源を切り替える場合に比べて、電力キャッピングの実行の可能性を低くすることができ、電力キャッピングによる性能の低下を抑止することができる。
図12は、情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの別の実施形態における管理サーバの動作の一例を示す。図5および図11と同一または同様の動作については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図12に示す動作を実行する管理サーバMSVを含む情報処理システムは、管理サーバMSVの動作が異なることを除き、図6に示す情報処理システムSYS2と同様である。サーバSVおよび管理サーバMSVは、図2と同一または同様の構成である。管理サーバMSVの機能ブロックは、図8と同様である。
図12に示す動作では、管理サーバMSVは、閾値PVT1、PVT2、PVT3をそれぞれ変更しながら、対象ラックRC内のサーバSVの電源を切り替える動作を実行する。閾値PVT1、PVT2、PVT3を変更するために、管理サーバMSVは、ステップS10の実行前に、ステップS8において、変数Xを例えば”10”に設定し、閾値PVT1、PVT2、PVT3を式(1)、式(2)、式(3)にしたがって設定する。
PVT1=X−1/X ‥‥(1)
PVT2=X−2/X ‥‥(2)
PVT3=X−3/X ‥‥(3)
なお、以下の説明では、閾値PVT1、PVT2、PVT3は、式(1)、式(2)、式(3)で得られた値に100を乗じた百分率で説明される。また、以下の説明では、閾値PVT1、PVT2、PVT3と比較する各ラックRCの電源タップPDUの使用電力値は、使用電力値を電源タップPDUの定格電力値で除することで得られる百分率で表されるとする。ステップS8により、閾値PVT1の初期値は90%に設定され、閾値PVT2の初期値は80%に設定され、閾値PVT3の初期値は70%に設定される。
この後、図11と同様に、管理サーバMSVは、ステップS10からステップS28の動作を実行する。但し、管理サーバMSVは、ステップS16において使用電力値が閾値PVT3以下のラックRCがない場合と、ステップS28において対象ラックRCの使用電力値が閾値PVT2より大きい場合、処理をステップS30に移行する。
ステップS30において、管理サーバMSVは、電源の切り替え先のラックRCの電力条件を緩和するために、変数Xを”1”増加する。変数Xの増加により、式(1)、(2)、(3)にしたがって、閾値PVT1、PVT2、PVT3がそれぞれ増加するとともに、閾値PVT1、PVT2、PVT3の差は小さくなる。変数Xの増加に伴う閾値PVT1、PVT2、PVT3の変化は、図13に示される。
この実施形態では、ステップS16またはステップS28における判定が”No”の場合にも、閾値PVT3を増加させ、ステップS16の判定が再度実行される。すなわち、電源の切り替え先のラックRCの使用電力量の判定を緩和することで、図11に比べて、電力キャッピングの実行の可能性を低くすることができ、電力キャッピングによる性能の低下を抑止することができる。
次に、ステップS32において、管理サーバMSVは、変数Xが”20”になった場合、処理をステップS40に移行し、変数Xが”20”未満の場合、処理をステップS14に戻す。すなわち、管理サーバMSVは、電力キャッピングを実行するか否かを判定する。そして、ステップS40において、管理サーバMSVは、対象ラックRCの電源タップPDUの使用電力値が電源タップPDUの定格電力値の97%を超えないように、対象ラックRCのサーバSVのBMCに電力キャッピングを実行させる。
なお、図11で説明したように、ラックRCの使用電力値が閾値PVT1以下になった場合に、他のラックRCから受けている電力を自ラックRCから受けるように、サーバSVの電源を切り替えてもよい。
図13は、図12に示す閾値PVT1、PVT2、PVT3の変化の一例を示す。なお、閾値PVT1、PVT2、PVT3は、実際には離散的な値を取るが、図13では直線で示される。
図13に示すように、電源の切り替えによっても、対象ラックRCの使用電力値が閾値PVT2以下にならない場合、閾値PVT1は、90%から95%に順次増加される。閾値PVT2は、80%から90%に順次増加され、閾値PVT3は、70%から85%に順次増加される。例えば、対象ラックRCの使用電力値が電源タップPDUの定格電力値を超える前に電力キャッピングを実行するために、閾値PVT1は、95%以下に設定されることが望ましい。
閾値PVT1、PVT2は、閾値PVT1と閾値PVT2との差を、閾値PVT2と閾値PVT3との差と等しくするために、閾値PVT3に追従して増加される。閾値PVT1と閾値PVT2との差を、閾値PVT2と閾値PVT3との差と等しくすることで、電源の切り替えにより、電源の切り替え先のラックRCの使用電力値が、対象ラックRCの使用電力値を超えることを抑止することができる。この結果、電源の切り替え先のラックRCの使用電力値が、閾値PVT1を超える可能性を低くすることができ、電源の切り替えに起因して、他のラックRCで電源の切り替えが発生することを抑止することができる。なお、閾値PVT1を変数Xに拘わらず固定値とし、閾値PVT3を増加させ、閾値PVT2を閾値PVT1、PVT2の中央に設定してもよい。
以上、図12および図13に示す実施形態においても、図1から図11に示す実施形態と同様に、電源タップPDUの使用電力値が定格電力値を超えることなく、ラックRCへのサーバSVの実装密度を向上することができる。各ラックRCに従来より多くのサーバSVを実装できるため、情報処理システムの性能を向上することができる。ラック電力使用率が閾値PVT2よりも小さい閾値PVT3以下の電源タップPDUを使用して電源を切り替えることで、電源を切り替える2つのラックRC間で電源の切り替え動作が繰り返し実行されることを抑止することができる。閾値PVT3を、閾値PVT1と閾値PVT2の差を閾値PVT2から引いた値以下にすることで、電源の切り替えにより使用電力値を増加する電源タップPDUのラック電力使用率を閾値PVT2以下に抑えることができる。この結果、電源タップPDUの使用電力値を、ラックRC間で均一化することができる。電力を供給する電源タップPDUを切り替えるサーバSVを消費電力が大きい順に選択することで、ラック電力使用率が閾値PVT2以下になるまでの切り替え回数を最小限にすることができる。隣接ラックRCの使用電力値が閾値PVT3を超える場合、電力キャッピングを実行することで、電源タップPDUの使用電力値が定格電力値を超えることを抑止することができ、情報処理システムSYS2の信頼性が低下することを抑止することができる。
各サーバSVの電力を隣接する2つのラックRCのいずれかから供給することで、片側のラックRCのみで電源を切り替える場合に比べて、ラックRCの電源タップPDUの使用電力値を効率的に分散することができる。この結果、片側のラックRCのみで電源を切り替える場合に比べて、電力キャッピングの実行の可能性を低くすることができ、電力キャッピングによる性能の低下を抑止することができる。
さらに、図12および図13に示す実施形態では、図12に示すステップS16またはステップS28における判定が”No”の場合に、閾値PVT3を増加させ、電源の切り替え先のラックRCの使用電力量の判定を緩和する。これにより、図11に比べて、電力キャッピングの実行の可能性を低くすることができ、電力キャッピングによる性能の低下を抑止することができる。また、閾値PVT1と閾値PVT2との差を、閾値PVT2と閾値PVT3との差と等しくすることで、電源の切り替え先のラックRCの使用電力値が、対象ラックRCの使用電力値を超えることを抑止することができる。この結果、電源の切り替え先のラックRCの使用電力値が、閾値PVT1を超える可能性を低くすることができ、電源の切り替えに起因して、他のラックRCで電源の切り替えが発生することを抑止することができる。
図14は、情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラムの別の実施形態を示す図である。図1および図6と同一または同様の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図14に示す情報処理システムSYS3は、各分電盤DIST1、DIST2が、100Vと200Vの2系統の電力線を使用して各ラックRCに電力を供給することを除き、図6に示す情報処理システムSYS2と同様の構成である。すなわち、情報処理システムSYS3は、複数のラックRC、分電盤DIST1、DIST2、管理サーバMSVおよびネットワークスイッチNSWを有する。各ラックRCは、複数のサーバSVと、各サーバSVに接続されたネットワークスイッチNSW2とを有する。各サーバSVの構成は、図2と同様であり、電源切替部PSWおよび電源切替部PSWを制御するBMCを有する。各サーバSVの電源ユニットPS1、PS2は、100Vおよび200Vの交流電圧のいずれを受けた場合にも動作し、電源電圧VDDを生成する。管理サーバMSVは、図2と同一または同様の構成であり、管理サーバMSVの機能ブロックは、図8と同様である。
図15は、図14に示すラックRC間での電源の接続の一例を示す。各ラックRCは、100Vの交流電圧を受ける電源タップPDUL(PDU11L、PDU12L、PDU13L、...)と、200Vの交流電圧を受ける電源タップPDUH(PDU11H、PDU12H、PDU13H、...)とを有する。
各サーバSVは、自ラックRCの電源タップPDULと隣接ラックRCのいずれか一方の電源タップPDUHとに接続され、あるいは、自ラックRCの電源タップPDUHと隣接ラックRCのいずれか一方の電源タップPDULとに接続される。例えば、図2に示すように、サーバSVにおいて、電源ユニットPS1の電源線は、自ラックRCの電源タップPDULまたはPDUHに接続され、電源ユニットPS2の電源線は、隣接ラックRCの電源タップPDUHまたはPDULに接続される。1つの電源タップPDULまたはPDUHから電力が供給されるサーバSVは、1つのグループに属する。すなわち、各サーバSVは、電力が供給される電源タップPDULまたはPDUH毎のグループのいずれかに属する。
図15に示す例では、末尾の数字が偶数のサーバSVの電源ユニットPS1は、自ラックRCの100V系の電源タップPDULに接続され、末尾の数字が奇数のサーバSVの電源ユニットPS1は、自ラックRCの200V系の電源タップPDUHに接続される。また、末尾の数字が偶数のサーバSVの電源ユニットPS2は、隣接ラックRCの一方または他方の200V系の電源タップPDUHに接続される。末尾の数字が奇数のサーバSVの電源ユニットPS2は、隣接ラックRCの一方または他方の100V系の電源タップPDULに接続される。
すなわち、各ラックRCに実装されるサーバSVの25%が、自ラックRCの100V系の電源タップPDULと、図15の右側に隣接するラックRCの200Vの電源タップPDUHに接続される。各ラックRCに実装されるサーバSVの別の25%が、自ラックRCの200V系の電源タップPDUHと、図15の右側に隣接するラックRCの100Vの電源タップPDULに接続される。各ラックRCに実装されるサーバSVのさらに他の25%が、自ラックRCの100V系の電源タップPDULと、図15の左側に隣接するラックRCの200Vの電源タップPDUHに接続される。各ラックRCに実装されるサーバSVの残りが、自ラックRCの200V系の電源タップPDUHと、図15の左側に隣接するラックRCの100Vの電源タップPDULに接続される。
図14に示すラックRC14、RC15、RC21−RC25においても、図15と同様に電源が接続される。なお、末端のラックRC11において、ラックRC12と反対側に隣接するラックRCは、ラックRC21である。末端のラックRC21において、ラックRC22と反対側に隣接するラックRCは、ラックRC11である。末端のラックRC15において、ラックRC14と反対側に隣接するラックRCは、ラックRC25である。末端のラックRC25において、ラックRC24と反対側に隣接するラックRCは、ラックRC15である。
図14に示す情報処理システムSYS3では、管理サーバMSVは、各ラックRCの100V系の電源タップPDULと200V系の電源タップPDUHとのそれぞれについて、図11または図12に示す動作を独立に実行する。すなわち、管理サーバMSVは、電源タップPDULの使用電力値に基づいて、図11または図12に示す動作を実行し、電源タップPDUHの使用電力値に基づいて、図11または図12に示す動作を実行する。そして、電力キャッピングは、自ラックRCの電源タップPDULに接続されたサーバSVと、自ラックRCの電源タップPDUHに接続されたサーバSVとで独立に実行される。
以上、図14および図15に示す実施形態においても、図1から図13に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、図14および図15に示す実施形態では、各ラックRCが複数系統の電力線から電力を受ける場合にも、電源タップPDUL、PDUHの各々の使用電力値が定格電力値を超えることなく、ラックRCへのサーバSVの実装密度を向上することができる。各ラックRCに従来より多くのサーバSVを実装できるため、情報処理システムSYS3の性能を向上することができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
10…電力情報取得部;12…電源情報取得部;14…ラック電力計算部;16…電源切替判定部;18…電力キャッピング処理部;20…電源切替指示部;CALC…計算部;CNTL…制御部;DIST1、DIST2…分電盤;FAN…ファン;MEM…メモリ;MSV…管理サーバ;NSW1、NSW2…ネットワークスイッチ;PC…電源ケーブル;PDU、PDUH、PDUL…電源タップ;PGET…取得部;PS1、PS2…電源ユニット;PSW…電源切替部;RC…ラック;RCTBL…ラック管理テーブル;SV…サーバ;SVTBL…サーバ管理テーブル;SYS1、SYS2、SYS3…情報処理システム;VDD…電源電圧

Claims (13)

  1. 第1の筐体の第1の電源端子に接続する第1の電源線と第2の筐体の第2の電源端子に接続する第2の電源線とをそれぞれ有するとともに前記第1の電源線から電力を供給される複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理装置を管理する管理装置とを有する情報処理システムにおいて、
    前記管理装置は、
    前記複数の情報処理装置の各々から消費電力値を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記複数の情報処理装置の各々の消費電力値に基づき、各グループに属する情報処理装置の消費電力値の合計である合計消費電力値を計算する計算部と、
    前記合計消費電力値が第1の閾値を超えた場合、前記複数の情報処理装置の電源のうちいずれかの情報処理装置が、前記第2の電源線から電力が供給されるように前記いずれかの情報処理装置の電源を切り替える制御部とを有する情報処理システム。
  2. 前記制御部はさらに、
    前記合計消費電力値が第1の閾値を超えた場合、前記合計消費電力値が第2の閾値以下になるように、前記いずれかの情報処理装置の電源を切り替える請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記第1の閾値は、前記第2の閾値よりも大きい請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記制御部はさらに、
    前記第2の電源端子に接続される情報処理装置の消費電力値の合計が前記第2の閾値より小さい第3の閾値以下の場合、前記いずれかの情報処理装置の電源を切り替える請求項3記載の情報処理システム。
  5. 前記制御部はさらに、
    前記第2の電源端子に接続される情報処理装置の消費電力値の合計が前記第3の閾値より大きい場合、前記第1の筐体合計消費電力値が第1の閾値を超えたグループに属する情報処理装置の少なくともいずれかに電力キャッピングの実行を指示する請求項4記載の情報処理システム。
  6. 前記制御部はさらに、
    前記第2の電源端子に接続される情報処理装置の消費電力値の合計が前記第3の閾値より大きい場合、前記第3の閾値を前記第2の閾値より小さい範囲で増加する請求項4記載の情報処理システム。
  7. 前記制御部は、消費電力値が前記第1の閾値と前記第2の閾値との差より小さい情報処理装置のいずれかの電源を切り替える請求項3ないし請求項6のいずれか1項記載の情報処理システム。
  8. 前記制御部は、消費電力が大きい情報処理装置から順に電源を切り替える請求項7記載の情報処理システム。
  9. 前記第1の筐体に実装される第1の情報処理装置は、前記第1の電源端子と、一方の側に隣接する筐体の第2の電源端子とに接続され、
    前記第1の筐体に実装される第2の情報処理装置は、前記第1の電源端子と、他方の側に隣接する筐体の第2の電源端子とに接続される請求項1ないし請求項8のいずれか1項記載の情報処理システム。
  10. 前記各グループは、各筐体の電源端子から電力を供給される情報処理装置を含む請求項1ないし請求項9のいずれか1項記載の情報処理システム。
  11. 前記複数の情報処理装置の各々は、
    前記第1の電源線から供給される電力に基づいて第1の電源電圧を生成する第1の電源部と、
    前記第2の電源線から供給される電力に基づいて第1の電源電圧を生成する第2の電源部と、
    前記第1の電源電圧または前記第2の電源電圧のいずれかを選択する電源選択部と、
    前記電源選択部が選択した電源電圧に基づいて動作する機能部とを有し、
    前記制御部は、前記電源選択部の動作を制御する指示を各情報処理装置に出力することで、各情報処理装置の電源を切り替える請求項1ないし請求項10のいずれか1項記載の情報処理システム。
  12. 第1の筐体の第1の電源端子に接続する第1の電源線と第2の筐体の第2の電源端子に接続する第2の電源線とをそれぞれ有するとともに前記第1の電源線から電力を供給される複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理装置を管理する管理装置とを有する情報処理システムの制御方法において、
    前記管理装置が有する取得部が、前記複数の情報処理装置の各々から消費電力値を取得し、
    前記管理装置が有する計算部が、前記取得部が取得した前記複数の情報処理装置の各々の消費電力値に基づき、各グループに属する情報処理装置の消費電力値の合計である合計消費電力値を計算し、
    前記管理装置が有する制御部が、前記合計消費電力値が第1の閾値を超えた場合、前記複数の情報処理装置の電源のうちいずれかの情報処理装置が、前記第2の電源線から電力が供給されるように前記いずれかの情報処理装置の電源を切り替える情報処理システムの制御方法。
  13. 第1の筐体の第1の電源端子に接続する第1の電源線と第2の筐体の第2の電源端子に接続する第2の電源線とをそれぞれ有するとともに前記第1の電源線から電力を供給される複数の情報処理装置を管理する管理装置の制御プログラムにおいて、
    前記管理装置が有する取得部に、前記複数の情報処理装置の各々から消費電力値を取得させ、
    前記管理装置が有する計算部に、前記取得部が取得した前記複数の情報処理装置の各々の消費電力値に基づき、各グループに属する情報処理装置の消費電力値の合計である合計消費電力値を計算させ、
    前記管理装置が有する制御部に、前記合計消費電力値が第1の閾値を超えた場合、前記複数の情報処理装置の電源のうちいずれかの情報処理装置が、前記第2の電源線から電力が供給されるように前記いずれかの情報処理装置の電源を切り替えさせる管理装置の制御プログラム。
JP2015251902A 2015-12-24 2015-12-24 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラム Active JP6508037B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015251902A JP6508037B2 (ja) 2015-12-24 2015-12-24 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラム
US15/372,511 US10539998B2 (en) 2015-12-24 2016-12-08 Information processing system, control method, and management server

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015251902A JP6508037B2 (ja) 2015-12-24 2015-12-24 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017117202A true JP2017117202A (ja) 2017-06-29
JP6508037B2 JP6508037B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=59087075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015251902A Active JP6508037B2 (ja) 2015-12-24 2015-12-24 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10539998B2 (ja)
JP (1) JP6508037B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017134668A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 富士通株式会社 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラム
JP6919538B2 (ja) * 2017-12-05 2021-08-18 富士通株式会社 電力制御システム及び電力制御プログラム
US11489553B1 (en) * 2021-04-13 2022-11-01 Ovh System and method for identifying a connection between a power distribution unit and an electric device

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118728A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 電子システムの電力を管理する方法、コンピュータ・プログラム、及び電子システム(履歴平均に基づく電力管理)
JP2015060333A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 日本電気株式会社 多重化電力供給システム、情報処理装置および監視機器
JP2015106313A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 富士通株式会社 情報処理システム、管理装置、情報処理システムの制御方法及び管理装置の制御プログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6628009B1 (en) * 2000-10-06 2003-09-30 The Root Group, Inc. Load balanced polyphase power distributing system
US20090132842A1 (en) * 2007-11-15 2009-05-21 International Business Machines Corporation Managing Computer Power Consumption In A Computer Equipment Rack
JP2009169874A (ja) 2008-01-21 2009-07-30 Hitachi Ltd システム間に給電経路を備えたブレードサーバシステム
AU2009228204B2 (en) * 2008-03-26 2015-01-15 Zonit Structured Solutions, Llc Power distribution systems and methodology
JP5304764B2 (ja) * 2010-10-25 2013-10-02 日本電気株式会社 設備電力管理システム
US9201486B2 (en) * 2012-02-23 2015-12-01 Cisco Technology, Inc. Large scale dynamic power budget adjustments for optimizing power utilization in a data center
US9680390B1 (en) * 2013-03-15 2017-06-13 Twitter, Inc. Multi-source power supply

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118728A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 電子システムの電力を管理する方法、コンピュータ・プログラム、及び電子システム(履歴平均に基づく電力管理)
JP2015060333A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 日本電気株式会社 多重化電力供給システム、情報処理装置および監視機器
JP2015106313A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 富士通株式会社 情報処理システム、管理装置、情報処理システムの制御方法及び管理装置の制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20170185138A1 (en) 2017-06-29
JP6508037B2 (ja) 2019-05-08
US10539998B2 (en) 2020-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI582585B (zh) 機櫃的監控系統
US8745425B2 (en) Computer system with blade system and management server
US8762752B2 (en) System and method for remotely managing electric power usage of target computers
US10025369B2 (en) Management apparatus and method of controlling information processing system
US8930725B2 (en) Server rack system for managing power supply
US20150355699A1 (en) Data center management
JP7550415B2 (ja) 高密度周辺カードシャーシおよびその製造方法
CN107409053B (zh) 有源以太网供电方法和系统
WO2008107344A2 (en) Power management in a power-constrained processing system
JP2017117202A (ja) 情報処理システム、情報処理システムの制御方法および管理装置の制御プログラム
CN109388488B (zh) 计算机系统中的功率分配
US20090187783A1 (en) Adjusting Cap Settings of Electronic Devices According to Measured Workloads
JP5663383B2 (ja) ブレードサーバの電力制御方法及びシステム
WO2021061215A1 (en) Workload balancing among computing modules
US8694987B2 (en) Server rack system
JP6402658B2 (ja) 電源制御システム及び電源制御方法
CN107533348B (zh) 热管理高性能计算系统的方法和装置及计算机可读介质
US10886749B2 (en) Synchronized startup of power supplies in electrical systems
US20070148019A1 (en) Method and device for connecting several types of fans
CN107729141B (zh) 一种业务分配方法、装置和服务器
EP2981872A1 (en) Zoneable power regulation
JP5257453B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置制御方法および情報処理装置制御プログラム
JP2014186418A (ja) コンピュータシステム
JP5699589B2 (ja) 処理割り当て装置、処理割り当てシステム、処理割り当て方法、処理割り当てプログラム
JP2012128698A (ja) 負荷分散ブレードシステム

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20170803

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170803

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170804

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6508037

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150