JP2017116463A - 生物粒子計数器校正用の標準粒子懸濁液の製造方法、及び、生物粒子計数器の校正方法 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本発明において、数値範囲を表す「a〜b」等の表記は、a以上、b以下と同義であり、a及びbをその範囲内に含むものとする。
生物粒子計数器校正用の標準粒子懸濁液の製造方法。
<3> 前記標準粒子1gあたりの蛍光色素の含有量が2.0μmol/g以上である、<1>又は<2>に記載の製造方法。
<4> 前記標準粒子の体積平均粒子径が0.1〜2μmである、<1>〜<3>のいずれかに記載の製造方法。
前記信号生成ステップで用いた標準粒子懸濁液に含まれる標準粒子と同程度の蛍光色素含有量の粒子を用いて予め前記信号生成ステップと同様の方法で測定しておいた基準信号値を特定し、前記信号生成ステップで生成した信号値が該基準信号値になるように、前記回路を調整する調整ステップとを含む、
生物粒子計数器の校正方法。
また、本発明の製造方法により製造された標準粒子懸濁液を用いることで、蛍光色素含有量の値に対応する蛍光強度と散乱光強度、蛍光色素含有量に対応した測定パラメータ値を一度に得ることができ、生物粒子計数器の状態をより簡便に把握できる。また、たとえ生物粒子計数器の状態が悪いことが判明しても、本発明の粒子懸濁液を用いて測定した結果と、予め測定しておいた基準データとから、該計数器を適切な状態の感度に合わせることなどの校正が容易である。
本発明の懸濁液は、生物粒子と同程度の吸収波長及び蛍光波長を有する蛍光色素を含み、好ましくは、生物粒子と同程度の粒径、およびそれに対応した散乱光強度を有することを特徴とする。なお、本発明における標準粒子を、単に「標準粒子」ともいい、以下において、単に「粒子」という場合には、蛍光色素を含まない粒子のことをいう。
前記標準粒子としては、体積平均粒子径が、好ましくは0.1〜2μm、より好ましくは0.2〜1.5μm、さらに好ましくは0.3〜1.0μmの範囲内にある粒子が挙げられる。標準粒子の粒径が前記範囲にあると、該粒子は、生物粒子と同程度の散乱光強度を示しやすくなるため好ましい。なお、本発明における標準粒子の体積平均粒子径は、レーザー回折散乱光粒度分布測定装置、LS13320型にて測定できる。
平均比重は、次のようにして測定される。つまり、比重計を用いて測定された各種の比重の水溶液を用意しておき、この水溶液に乾燥させた標準粒子群を浮かべ、該粒子群の沈降状況を観察し、該粒子群が完全に沈まずに水溶液中に浮遊している溶液の比重をもって、平均比重とする。
前記標準粒子は、樹脂製粒子を含み、膨潤性の樹脂製粒子を含むことが好ましい。
前記膨潤性の樹脂製粒子としては、樹脂製粒子を溶媒に浸漬させた際に、該粒子が溶媒を吸収して体積が膨張する粒子のことをいい、樹脂製粒子を溶媒に浸漬させた際に、該粒子が溶媒を吸収し、体積が浸漬前に比べ、50〜800%程度膨張する粒子であることが好ましい。
まず、光学顕微鏡観察により膨潤前のポリスチレン粒子の任意の100個の粒子の直径を測定し、得られた直径から体積の平均値を算出する。次に、ポリスチレン粒子を30体積%のテトラヒドロフラン(THF)水溶液に5分間浸漬し、浸漬後の粒子についても同様に光学顕微鏡観察により任意の100個の粒子の直径から体積の平均値を算出する。浸漬前の粒子の体積の平均値を100%として膨潤後の粒子の体積の平均値を算出する。溶媒の選定は粒子の材質に応じ、適宜選択すればよい。
前記標準粒子は、生物粒子と同程度の吸収波長及び蛍光波長を有する蛍光色素を含む。生物粒子と同程度の吸収波長とは、例えば分光光度計により測定した吸収スペクトルから得られた吸収極大波長が、350〜500nmの範囲内にあることをいう。また、生物粒子と同程度の蛍光波長とは、分光蛍光光度計により測定した蛍光スペクトルから得られた最大蛍光波長が600〜750nmの範囲内にあることをいう。
バクテリオクロリンは、2つの部分的に飽和された非隣接(すなわち、トランス)ピロール環を有し、イソバクテリオクロリンは、2つの部分的に飽和された隣接(すなわち、シス)ピロール環を有する。
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子(好ましくは臭素原子)、ニトロ基、シアノ基又はアルコキシル基(例えばメトキシ基、エトキシ基)を表し、
Gは独立に、ハロゲン原子、水酸基、スルホン酸基、カルボキシ基、アルコキシ基又はアミノ基を表し、
a、b、c及びdはそれぞれ独立に、0〜5の整数を表し、Gの各フェニル基における置換位置も同じであっても異なっていてもよく、
A、B、C及びDはそれぞれ独立に、メゾ位の炭素原子とともに、ポルフィリン、クロリン、バクテリオクロリン又はイソバクテリオクロリン骨格を形成する5員環の窒素含有環を表す。
蛍光色素の含有量が前記範囲内であると、十分な蛍光強度を示しつつ、消光が生じ難い標準粒子が得られるため好ましい。
すなわち、標準粒子を、該粒子を溶解可能な有機溶媒(例:N−メチルピロリドン)にて溶解し、得られた溶解液の吸収スペクトルを測定する。得られた吸光度を用い、別途測定した目的色素のみの濃度検量線から溶解液中の色素の濃度を算出することで、標準粒子中の色素含有量が求められる。
標準粒子を溶解させることで、懸濁液中の濁度の影響を排除することができ、懸濁液中に含まれる目的色素の量を測定することができる。
標準粒子の製造方法としては、(手法1)化学結合により粒子表面に蛍光色素を固定化する方法、(手法2)蛍光色素の存在下で造粒し、粒子化する過程で蛍光色素を該粒子に取り込ませる方法、(手法3)樹脂製粒子と、生物粒子と同程度の吸収波長及び蛍光波長を有する蛍光色素とを含む液体を用い、少なくとも該蛍光色素を樹脂製粒子中に取り込む工程を含む浸潤法、より好ましくは、膨潤性の樹脂製粒子を蛍光色素を含む有機溶媒中で膨潤させ、少なくとも該蛍光色素を該粒子中に取り込む浸潤法などが考えられるが、本発明では、(手法3)を用いる。
一方で、前記(手法3)によれば、得られる標準粒子中の蛍光色素量を所望量に容易に制御することができ、所望の発光強度を有する標準粒子、特に高蛍光強度の標準粒子を容易に製造することができる。
まず、乳化重合などにより、例えば、スチレン−メタクリル酸共重合体からなる樹脂製粒子を製造する。好ましい組成、粒子径等は前記の通りである。
界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤が挙げられ、中でも粒子分散安定性を高めることから高分子系界面活性剤が好ましく、Pluronic F−127、Kolliphor P407(BASF社製、シグマアルドリッチ社製)がより好ましい。界面活性剤濃度は、蛍光色素吸収時に0.1〜1質量%の範囲内で含まれることが好ましい。
なお、蛍光色素の使用量が多くなれば、得られる標準粒子の蛍光強度が増加する傾向にあるが、蛍光色素の使用量があまりに多くなると、消光現象によって、得られる標準粒子の蛍光強度が飽和状態に達する場合がある。このため、蛍光強度の点やコストの点などを考慮すると、蛍光色素の使用量は前記範囲にあることが好ましい。
前記有機溶媒を除去する方法としては、遠心分離処理又は透析処理が挙げられる。さらに、蛍光色素濃度が飽和溶解度以上になって標準粒子から浸出することを防ぐために、界面活性剤による洗浄工程を設けておくことが好ましい。このように処理された標準粒子は、水(溶液)中で蛍光色素が浸出し難いため好ましい。
本発明の懸濁液は、前記標準粒子と、分散媒、好ましくは水系媒体とを少なくとも含み、必要に応じて凝集防止剤、屈折率調節剤、防腐剤などの公知の添加剤を含んでいてもよい。
本発明において、生物粒子計数器の校正方法は、例えば
生物粒子に光を照射することで生じる蛍光に応じて信号(電圧)を生成する回路、及び、前記信号(電圧)に基づき前記生物粒子の数を計数可能な部位を有する生物粒子計数器を用い、前記本発明の懸濁液に光を照射することで生じる蛍光に応じて信号(電圧)を生成する信号生成ステップと、
前記信号生成ステップで用いた標準粒子懸濁液に含まれる標準粒子と同程度の蛍光色素含有量の粒子を用いて予め前記信号生成ステップと同様の方法で測定しておいた基準信号値を特定し、前記信号生成ステップで生成した信号値が該基準信号値になるように、前記回路を調整する調整ステップとを含む、
ことを特徴とする。
また、1回の計測及び校正によって、蛍光の検出回路である第1回路11及び散乱光の検出回路である第2回路12の両方が並行して校正できるので、校正に要する時間や手間が少なくて済む。
容器に、ポリスチレン粒子(スチレン由来の構成単位が99質量%であり、マレイン酸由来の構成単位が1質量%である共重合体、粒子の重量平均分子量:33万(分子量の測定は、東ソー株式会社製HLC−8220GPC型装置、東ソー株式会社製TSKgelカラム(G2000Hxl,G3000Hxl,G4000Hxl)、溶媒THF、流量1.0mL/minの条件にて行った。)、体積平均粒子径:0.673μm、粒子径変動係数(CV):18.7%(体積平均粒子径および粒子径変動係数(CV)の測定は、Beckman社製、レーザー回折散乱光粒度分布測定装置、LS13320型にて行った。))10質量%スラリー(分散媒:水)を1mL、水を2mL、界面活性剤(Pluronic F−127、BASF社製)2質量%水溶液を1mL添加し、ポリスチレン粒子分散液を得た。
TPP色素溶液の色素溶液濃度を表1に記載の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして蛍光粒子を作製した。結果を表1に示す。
容器に、実施例1で用いたスラリーと同じポリスチレン粒子10質量%スラリー(分散媒:水)を1mL、水を3.4mL、界面活性剤(Pluronic F−127、BASF社製)2質量%水溶液を1mL添加し、ポリスチレン粒子分散液を得た。そこに、実施例1と同様にして作成したTPP色素溶液(TPP濃度:1.67mmol/L)0.6mLを速やかに加え、25℃で20分間撹拌した。ポリスチレン粒子1gに対する色素の仕込み量は10μmol/gに相当する。この色素吸収時(25℃で20分間撹拌時)のTHF濃度は10体積%であった。以降、実施例1と同様にして蛍光粒子を作製した。得られた蛍光粒子の、蛍光粒子1gあたりの色素含有量は、2.2μmol/gであった。
容器に、実施例1で用いたスラリーと同じポリスチレン粒子10質量%スラリー(分散媒:水)を1mL、水を2.8mL、界面活性剤(Pluronic F−127、BASF社製)2質量%水溶液を1mL添加し、ポリスチレン粒子分散液を得た。そこに、実施例1と同様にして作成したTPP色素溶液(TPP濃度:0.83mmol/L)1.2mLを速やかに加え、25℃で20分間撹拌した。ポリスチレン粒子1gに対する色素の仕込み量は10μmol/gに相当する。この色素吸収時(25℃で20分間撹拌時)のTHF濃度は20体積%であった。以降、実施例1と同様にして蛍光粒子を作製した。得られた蛍光粒子の、蛍光粒子1gあたりの色素含有量は、8.4μmol/gであった。
容器に、実施例1で用いたスラリーと同じポリスチレン粒子10質量%スラリー(分散媒:水)を1mL、水を1.6mL、界面活性剤(Pluronic F−127、BASF社製)2質量%水溶液を1mL添加し、ポリスチレン粒子分散液を得た。そこに、実施例1と同様にして作成したTPP色素溶液(TPP濃度:0.42mmol/L)2.4mLを速やかに加え、25℃で20分間撹拌した。ポリスチレン粒子1gに対する色素の仕込み量は10μmol/gに相当する。この色素吸収時(25℃で20分間撹拌時)のTHF濃度は40体積%であった。以降、実施例1と同様にして蛍光粒子を作製した。得られた蛍光粒子の、蛍光粒子1gあたりの色素含有量は、10.3μmol/gであった。
容器に、実施例1で用いたスラリーと同じポリスチレン粒子10質量%スラリー(分散媒:水)を1mL、水を1mL、界面活性剤(Pluronic F−127、BASF社製)2質量%水溶液を1mL添加し、ポリスチレン粒子分散液を得た。そこに、実施例1と同様にして作成したTPP色素溶液(TPP濃度:0.33mmol/L)3mLを速やかに加え、25℃で20分間撹拌した。ポリスチレン粒子1gに対する色素の仕込み量は10μmol/gに相当する。この色素吸収時(25℃で20分間撹拌時)のTHF濃度は50体積%であった。以降、実施例1と同様にして蛍光粒子を作製した。得られた蛍光粒子の、蛍光粒子1gあたりの色素含有量は、8.6μmol/gであった。
容器に、実施例1で用いたスラリーと同じポリスチレン粒子10質量%スラリー(分散媒:水)を1mL、水を0.4mL、界面活性剤(Pluronic F−127、BASF社製)2質量%水溶液を1mL添加し、ポリスチレン粒子分散液を得た。そこに、実施例1と同様にして作成したTPP色素溶液(TPP濃度:0.28mmol/L)3.6mLを速やかに加え、25℃で20分間撹拌した。ポリスチレン粒子1gに対する色素の仕込み量は10μmol/gに相当する。この色素吸収時(25℃で20分間撹拌時)のTHF濃度は60体積%であった。以降、実施例1と同様にして蛍光粒子を作製した。得られた蛍光粒子の、蛍光粒子1gあたりの色素含有量は、5.5μmol/gであった。
容器に、実施例1で用いたスラリーと同じポリスチレン粒子10質量%スラリー(分散媒:水)を1mL、界面活性剤(Pluronic F−127、BASF社製)2質量%水溶液を1mL添加し、ポリスチレン粒子分散液を得た。そこに、実施例1と同様にして作成したTPP色素溶液(TPP濃度:0.25mmol/L)4mLを速やかに加え、25℃で20分間撹拌した。ポリスチレン粒子1gに対する色素の仕込み量は10μmol/gに相当する。この色素吸収時(25℃で20分間撹拌時)のTHF濃度は67体積%であった。以降、実施例1と同様にして蛍光粒子を作製した。得られた蛍光粒子の、蛍光粒子1gあたりの色素含有量は、3.0μmol/gであった。
TPP色素溶液の代わりに、クロロフィルa(有限会社クロロフィル研究所製)のTHF(和光純薬工業株式会社製)色素溶液(クロロフィルa濃度:0.1mmol/L)を用いた以外は、実施例1と同様にして蛍光粒子を作製した。結果を表1に示した。
クロロフィルa色素溶液の色素溶液濃度を表1に記載の通りに変更した以外は、実施例13と同様にして蛍光粒子を作製した。結果を表1に示した。
<ポリスチレン粒子の官能基をカルボキシ基からアミノ基に変換>
実施例1で用いたスラリーと同じポリスチレン粒子10質量%スラリーを3mL採取し、0.5mol/Lホウ酸緩衝液(pH10)2.4mLと混合した。そこに、アミン化合物(ポリアリルアミン塩酸塩、ニットーボーメディカル株式会社製)5質量%溶液0.3mL、及び、縮合剤(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、株式会社同仁化学研究所製)10質量%溶液0.3mLを添加し、50℃で6時間撹拌した。その後、遠心洗浄を繰り返し、余剰アミン化合物の除去を行った。さらに超音波分散機にて単一分散の状態とした。以上より、表面にアミノ基を有するアミノ化粒子10質量%スラリーを得た。
TPPの代わりにTCPP(テトラキス(4−カルボキシフェニル)ポルフィリン、東京化成工業株式会社製)を使用し、100mmol/LNaOH色素溶液(TCPP濃度:2質量%)を調製した。
前記アミノ化粒子10質量%スラリーを2mL採取し、0.5mol/LMES(2-Morpholinoethanesulfonic acid, monohydrate)緩衝液(pH6)5mLと混合した。次いで、別容器に調製した縮合剤2種(1質量%1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩及び1質量%N−ヒドロキシこはく酸イミド、和光純薬工業株式会社製)混合溶液2mLを添加し、さらに、2質量%色素溶液1mLを添加し、25℃で14〜16時間撹拌した。その後、遠心洗浄を繰り返し、余剰色素の除去を行った。以上の化学結合法により蛍光粒子を得た。
<ポリスチレン粒子の官能基をカルボキシ基からアミノ基に変換>
得られる蛍光粒子の容器(特にガラス)への吸着回避を目的として、比較例1とは異なるアミン化合物の使用を検討した。
実施例1で用いたスラリーと同じポリスチレン粒子10質量%スラリーを3mL採取し、そこに、エチレンジアミン(和光純薬工業株式会社製)6mg、及び4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリドn水和物(和光純薬工業株式会社製)3mgを添加し、25℃で14〜16時間撹拌した。その後、遠心洗浄を繰り返し、余剰アミン化合物の除去を行った。さらに超音波分散機にて単一分散の状態とした。以上より、表面にアミノ基を有するアミノ化粒子10質量%スラリーを得た。
色素溶液の使用量を4mLに変更した以外は、比較例2と同様にして蛍光粒子を作製した。
実施例6よりも約6倍高濃度な色素溶液を使用して染色を試みたが、得られた蛍光粒子の色素含有量を測定したところ、わずか3.1μmol/gであった。
化学結合法では、色素含有量、蛍光強度ともに浸潤法で作製した蛍光粒子を超える粒子は作製できなかった。
参考例として、前記ポリスチレン粒子(母粒子)の蛍光強度を測定した。
2: 校正装置
11: 第1回路
12: 第2回路
13: 計数処理部
14: インターフェイス
15: 制御部
21: インターフェイス
22: 計測値取得部
23: 回路調整部
24: 記憶装置
25: 入力装置
26: 表示装置
27: 制御部
31: 基準データ
Claims (7)
- 樹脂製粒子と、生物粒子と同程度の吸収波長及び蛍光波長を有する蛍光色素とを含む液体を用い、少なくとも該蛍光色素を樹脂製粒子中に取り込むことで標準粒子を形成する工程を含むことを特徴とする、
生物粒子計数器校正用の標準粒子懸濁液の製造方法。 - 前記樹脂製粒子が、該粒子の質量100質量%に対し、スチレンに由来する構成単位を80質量%以上含む、請求項1に記載の製造方法。
- 前記標準粒子1gあたりの蛍光色素の含有量が2.0μmol/g以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記標準粒子の体積平均粒子径が0.1〜2μmである、請求項1〜3のいずれか1つに記載の製造方法。
- 前記蛍光色素としてテトラピロール環を有する化合物を含む、請求項1〜4のいずれか1つに記載の製造方法。
- 前記標準粒子が、生物粒子と同程度の粒径、およびそれに対応した散乱光強度を有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の製造方法。
- 生物粒子に光を照射することで生じる蛍光に応じて信号(電圧)を生成する回路、及び、前記信号(電圧)に基づき前記生物粒子の数を計数可能な部位を有する生物粒子計数器を用い、請求項1〜6のいずれか1つに記載の製造方法で得られる標準粒子懸濁液に光を照射することで生じる蛍光に応じて信号(電圧)を生成する信号生成ステップと、
前記信号生成ステップで用いた標準粒子懸濁液に含まれる標準粒子と同程度の蛍光色素含有量の粒子を用いて予め前記信号生成ステップと同様の方法で測定しておいた基準信号値を特定し、前記信号生成ステップで生成した信号値が該基準信号値になるように、前記回路を調整する調整ステップとを含む、
生物粒子計数器の校正方法。
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