JP2017116431A - 車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置 - Google Patents

車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置 Download PDF

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昌樹 菅原
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Abstract

【課題】構成が簡易で、かつ、レーダ装置の上下方向の照準調整や検査を行う際に操作が容易な車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置を提供する。【解決手段】車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置1は、車載レーダの照射するビームを反射する反射板2と、反射板2が取り付けられ、反射板2の反射面2aの前後方向に揺動可能な反射板取付体3と、反射板取付体3を上下方向にスライド可能に支持し、床面F上に配置される支持基台4と、反射板2の傾斜角を所定の角度(0°、+θ2、−θ2)に位置決めする位置決め機構とを備えた。【選択図】 図1

Description

本発明は、車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置に係り、更に詳しくは、車載レーダの照準調整や検査を行う際に、車載レーダの照射ビームを反射するためのターゲット装置に関する。
近年、障害物を検知して自動でブレーキをかけたり、周辺車両の速度や車間距離を測定して自車両の速度や車間距離を制御したりする、衝突予防のための運転支援システムが開発されている。このような運転支援システムでは、一般に、レーザビームやミリ波帯の電波ビーム等を照射するレーダ装置により、対象物までの距離や対象物に対する相対速度等を検出している。
レーダ装置は、周辺車両等の対象物を確実に検知するために、予め設定した方向に正しく指向するように車両に取り付けられる必要がある。そのため、レーダ装置が搭載された車両では、レーダ装置の照射方向が所望の方向を向くように調整及び検査を行っている。このような調整及び検査を行う方法として、車載のレーダ装置の正面に基準反射体を有するターゲット治具を配置し、レーダ装置からビームを照射してターゲット治具の基準反射体で反射された反射ビームをレーダ装置で検出し、反射ビームの受信強度からレーダ装置の検知軸の方向(照射方向)のずれを検知し、そのずれに基づいてレーダ装置の取付角を調整するものがある(特許文献1参照)。
特開2003−255042号公報
ところで、車載のレーダ装置の検知領域の幅は、左右方向に比べて上下方向に狭いので、レーダ装置の上下方向の軸調整は特に重要なものとなる。上記した特許文献1に記載のレーダ装置の検知軸調整方法においては、ターゲット治具を用いてレーダ装置の上下方向の軸調整を行っている。このターゲット治具は、台座に立設した支柱を備えており、支柱に上下位置調整自在に支持されたスライダに基準反射体が固定されている。このレーダ装置の検知軸調整方法では、ビームの照射中にターゲット治具の基準反射体を上下に移動させて、反射ビームの受信強度が閾値を超えたか否かで、基準反射体の上限位置及び下限位置の両方を特定している。つまり、上限位置及び下限位置を特定するには、受信強度の閾値近傍において、基準反射体の上下方向の位置を微調整する必要がある。多数の車両のレーダ装置に対して調整や検査を行う場合、このような作業を繰り返し行わなければならない。
このように、ターゲット治具は、簡素な構成であるが、レーダ装置の検知軸(照射方向)の上下方向の調整や検査を行う際に基準反射体の上下方向の微妙な位置調整が必要となるので、ターゲット治具の操作が煩雑になるという問題がある。
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、構成が簡易で、かつ、レーダ装置の上下方向の照準調整や検査を行う際に操作が容易な車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、第1の発明は、車載レーダの照射するビームを反射する反射板と、前記反射板が取り付けられ、前記反射板の反射面の前後方向に揺動可能な反射板取付体と、前記反射板取付体を上下方向にスライド可能に支持し、床面上に配置される支持基台と、前記反射板の傾斜角を所定の角度に位置決めする位置決め機構を備えたことを特徴とするものである。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記反射板取付体は、前記支持基台に対してスライド可能なスライド体と、前記スライド体に設けられた回転軸と、前記スライド体に前記回転軸を中心に揺動可能に支持された揺動体と、一方側が前記揺動体に取り付けられ、他方側に前記反射板が取り付けられた取付部本体とを有することを特徴とするものである。
さらに、第3の発明は、第2の発明において、前記位置決め機構は、前記スライド体に設けられ、少なくとも3つの位置決め孔を有する位置決め板と、前記揺動体に設けられ、前記少なくとも3つの位置決め孔のいずれかに嵌入される位置決めピンとを有することを特徴とするものである。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、前記支持基台に設けられ、前記支持基台の前記床面に対するレベル調整を行うレベル調整機構を更に備えたことを特徴とするものである。
さらに、第5の発明は、第1乃至第4の発明のいずれかにおいて、前記支持基台は、前記床面上を移動可能な複数のキャスタを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、反射板を取り付けた反射板取付体を揺動可能な構成とし、反射板の傾斜角を位置決め機構により所定の角度に位置決めを行う構成としたので、構成が簡易で、かつ、車載レーダの上下方向の照準調整や検査を行う際に操作が容易である。
本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態を示す斜視図である。 図1に示す本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態を支持基台と反射板取付体とに分解した状態で示す斜視図である。 図2に示す本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態の一部を構成する反射板取付体を一部分解した状態で示す斜視図である。 図2に示す本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態の一部を構成する位置決め機構を示す拡大図である。 図2に示す本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態の一部を構成するレベル調整部をキャスタと共に示す拡大図である。
以下、本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の実施の形態を図面を用いて説明する。
まず、本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態の構成を図1乃至図5を用いて説明する。本説明において、前側は反射板の反射方向を、後側は反射方向とは逆方向を示すものとする。
図1は本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態を示す斜視図、図2は図1に示す本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態を支持基台と反射板取付体とに分解した状態で示す斜視図、図3は図2に示す本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態の一部を構成する反射板取付体を一部分解した状態で示す斜視図、図4は図2に示す本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態の一部を構成する位置決め機構を示す拡大図、図5は図2に示す本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態の一部を構成するレベル調整部をキャスタと共に示す拡大図である。
図1及び図2において、車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置(以下、ターゲット装置と略称する)1は、車載レーダの照射するビームを反射する反射板(ターゲットボード)2と、反射板2が取り付けられ、反射板2の反射面2aの前後方向(図1及び図2中、FB方向)に揺動可能な反射板取付体3と、反射板取付体3を上下方向にスライド可能に支持し、床面F上に配置される支持基台4とを備えている。反射板2は、例えば、平面状のミラーである。
反射板取付体3は、図2及び図3に示すように、支持基台4に対して相対的に上下方向にスライド可能に取り付けられるスライドフレーム11と、スライドフレーム11に設けられ、反射板2の左右方向に延びる回転軸12と、スライドフレーム11に回転軸12を中心に揺動可能に取り付けられた揺動体13と、一方側(後側)に揺動体13が取り付けられた取付フレーム14とを備えている。取付フレーム14の他方側(前側)には、反射板2が接着等により取り付けられている。
スライドフレーム11は、矩形枠状のフレーム本体16と、フレーム本体16の左右両側にそれぞれ左右方向に突出するように設けられたスライドブラケット17と、フレーム本体16の左右両側にそれぞれ後方に突出するように設けられ、回転軸12を支持する軸ブラケット18とで構成されている。スライドブラケット17は、後述する支持ブラケット47に対向するように配置される。各スライドブラケット17はねじ穴17aを有しており、これらのねじ穴17aに後述する高さ調整ボルト48をねじ込むことで、スライドフレーム11が支持基台4に固定される。揺動体13は、横断面形状がコ字状で回転軸12を中心にスライドフレーム11に対して前後方向(図2中、FB方向)に揺動可能な揺動本体部21と、揺動本体部21に設けられた取付プレート22とで構成されている。取付フレーム14は、反射板2の大きさに応じた枠状のフレーム本体24と、フレーム本体24の後側(反射板2の取付側とは反対側)に設けられた中央プレート25とで構成されている。取付フレーム14の中央プレート25を揺動体13の取付プレート22にボルト締結等で固定することで、取付フレーム14が揺動体13に取り付けられている。
このように構成された反射板取付体3は、反射板2が取り付けられた取付フレーム14と揺動体13とが一体で、支持基台4に取り付けられたスライドフレームに対して揺動する構造となっている。つまり、反射板2は、支持基台4に対して揺動可能である。
スライドフレーム11のフレーム本体16の下端部中央には、図3及び図4に示すように、後方に延在する位置決め板30が設けられている。位置決め板30は、前後方向に所定の間隔をあけて形成された3つの位置決め孔31、32、33を有している。中央に位置する第1の位置決め孔31は、反射板2の傾斜角が所定の第1角度としての0°である位置、すなわち反射板2の反射面2aが鉛直方向に対して傾きがない状態の位置に対応している。第1の位置決め孔31の後側に位置する第2の位置決め孔32は反射板2の傾斜角が所定の第2角度(+θ)である位置、すなわち反射板2の反射面2aが鉛直方向に対して角度θ分斜め下方に傾いた状態の位置を、第1の位置決め孔31の前側に位置する第3の位置決め孔33は反射板2の傾斜角が所定の第3角度(−θ)である位置、すなわち反射板2の反射面2aが鉛直方向に対して角度θ分斜め上方に傾いた状態の位置に対応している。
また、揺動体13の揺動本体部21の下端部における位置決め板30の上方部分には、位置決め用ブラケット35が設けられている。位置決め用ブラケット35は、上下両面部35a、35b及び上下両面部35a、35bを繋ぐ側面部35cを有している。位置決め用ブラケット35の上下両面部35a、35bには、それぞれピン用孔(図示せず)が形成されている。
位置決め用ブラケット35のピン用孔には、位置決めピン36が上下移動可能な状態で嵌挿されている。位置決めピン36はその上端部にノブ37を有している。位置決めピン36の下部における位置決め用ブラケット35の上下両面部35a、35bの間の部分には、スプリング押さえ38が設けられている。また、位置決め用ブラケット35の上下両面部35a、35bの間には、スプリング39が位置決めピン36に挿通された状態で配置されている。スプリング39は、その上端が位置決め用ブラケット35の上面部35aに当接すると共に、その下端が位置決めピン36に設けたスプリング押さえ38に当接している。このため、位置決めピン36は、スプリング39により常時下方に付勢されている。
位置決めピン36が位置決め板30の3つの位置決め孔31、32、33のいずれか1つに嵌入されることで、反射板2の傾斜角が3つの所定の角度(0°、+θ、−θ)のうち、いずれか1つに規定される。つまり、第1乃至第3の位置決め孔31、32、33を有する位置決め板30と、これら3つの位置決め孔31、32、33のいずれか1つに嵌入される位置決めピン36とで、反射板2の支持基台4に対する傾斜角を複数の所定の角度(0°、+θ、−θ)に位置決めする位置決め機構が構成されている。
図1及び図2に戻り、ターゲット装置1の支持基台4は、床面F上に配置される矩形枠状のベースフレーム41と、ベースフレーム41上の前端部に立設されたスタンドフレーム42と、スタンドフレーム42の支持を補強するサポート43とを備えている。サポート43は、その両端部がそれぞれベースフレーム41とスタンドフレーム42にボルト締結等で取り付けられている。ベースフレーム41の隅にはそれぞれ、床面F上を移動可能なキャスタ44が設けられている。
スタンドフレーム42は、図2に示すように、矩形枠状のフレーム本体46と、フレーム本体46の左右両側にそれぞれ設けられた支持ブラケット47とで構成されている。支持ブラケット47に対しては、スライドフレーム11のスライドブラケット17が対向するように配置される。支持ブラケット47は、上下方向に延在するスライド調整孔47aを有している。スライド調整孔47aには、高さ調整ボルト48のねじ部が上下方向に移動可能な状態で挿通される。高さ調整ボルト48は、スライド調整孔47aを後方から挿通した状態でスライドブラケット17のねじ穴17aに螺合する。これにより、支持ブラケット47が高さ調整ボルト48の頭部とスライドブラケット17とにより挟み込まれた状態となるので、支持ブラケット47とスライドブラケット17の摩擦力により、スライドフレーム11を含む反射板取付体3がスタンドフレーム42に固定される。フレーム本体46の下部の所定の位置には、反射板取付体3の下方向への移動を規制する下限ストッパ49が設けられている。下限ストッパ49は、複数(図2中、2つ)の緩衝用ゴム50を有している。
支持基台4には、支持基台4の床面Fに対するレベル調整を行うレベル調整機構が設けられている。具体的には、図2及び図5に示すように、ベースフレーム41の隅にはそれぞれ、ベースフレーム41の上下方向の位置を調整可能なレベル調整部52が設けられている。各レベル調整部52は、ベースフレーム41に固定された固定板53と、固定板53に溶接等で取り付けられたナット54と、ナット54に螺合するレベル調整ボルト55と、レベル調整ボルト55の下端部に固定されて床面F上に配置される台座56と、レベル調整ボルト55の上端部に固定されたつまみ57とで構成されている。各レベル調整部52のつまみ57を回すことにより、レベル調整ボルト55がベースフレーム41に対して相対的に上下方向に移動し、そのレベル調整ボルト55の移動に伴い台座56が上下方向に移動することで、ベースフレーム41における各レベル調整部52の設置部分の床面Fに対する高さ位置が変化する。
次に、本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態を用いた車載レーダの照準調整及び検査の手順を図1乃至図5を用いて説明する。
図1に示すターゲット装置1を保管場所から検査スペースに移動させる。ターゲット装置1の支持基台4はキャスタ44を有しているので、ターゲット装置1を人力で容易に移動させることができる。検査スペースの所定の位置にターゲット装置1を配置した後、支持基台4のベースフレーム41上の後部に重りを載置することでターゲット装置1を安定させる。
次に、ターゲット装置1に対して検査スペースの床面Fの状態に応じたレベル調整を行う。具体的には、図4に示す位置決めピン36を位置決め板30の第1の位置決め孔31に嵌入させた状態にしておく。この状態において、図1に示す反射板2の反射面2aの鉛直方向に対する傾きがなくなるように、図5に示す各レベル調整部52のレベル調整ボルト55のねじ込み量をつまみ57を回して調整する。鉛直方向は、例えば円錐重りを用いることで、確認することができる。これにより、反射板2の鉛直方向に対する実際の傾斜角が0°である状態と、位置決めピン36を第1の位置決め孔31に嵌入させた状態、つまり、反射板2の傾斜角が0°に対応した位置を示す状態とが一致したものとなる。
次いで、反射板2の高さを、照準調整検査を行う車両に搭載されたレーダ装置の高さに応じて調整する。具体的には、図2に示す反射板取付体3のスライドフレーム11のスライドブラケット17のねじ穴17aにねじ込まれている高さ調整ボルト48を緩める。これにより、支持基台4のスタンドフレーム42の支持ブラケット47に押し付けられて固定されていた反射板取付体3が移動可能な状態となる。この状態において、高さ調整ボルト48を反射板取付体3と共に、支持ブラケット47のスライド調整孔47aに沿って上下方向に移動させてその高さ位置を調整する。反射板2の高さ位置をレーダ装置の取付高さに応じて調整した後、再び、高さ調整ボルト48をスライドブラケット17のねじ穴17aにねじ込んで反射板取付体3をスタンドフレーム42に固定する。同一車種の複数の車両のレーダ装置に対して照準調整検査を行う場合、反射板2の高さは、最初の調整した位置に維持しておけばよい。
上記した照準調整検査前の準備が終了した後、反射板2の傾斜角が0°の状態、つまり、図5に示す位置決めピン36を位置決め板30の第1の位置決め孔31に嵌入させた状態で、レーダ装置の照準軸心調整を行う。その概略は、次の通りである。車載のレーダ装置からビームを照射し、そのビームを傾斜角が0°の状態の反射板2で反射させ、その反射ビームをレーダ装置で検出する。それから、例えば、レーダ装置で検出された反射ビームの受信強度の分布(例えば、ピーク点の位置)に基づき、レーダ装置の車両への取付角度を調整する。または、反射ビームの受信強度が閾値を超えるように、レーダ装置の車両への取付角度を調整する。
その後、反射板2の傾斜角が所定の第2角度(+θ)の状態で、車載のレーダ装置により距離測定を行うことができることを確認する。具体的には、図5に示す位置決めピン36を位置決め板30の第1の位置決め孔31からスプリング39の付勢力に抗して上方に引き抜き、図1に示す取付フレーム14を支持基台4に対して傾斜させ、位置決めピン36を第2の位置決め孔32に嵌入させる。このとき、位置決めピン36がスプリング39の下方向への付勢力により第2の位置決め孔32に強固に係合されるので、反射板2の傾斜状態は安定した状態に保たれる。この状態において、車載レーダからビームを照射し、傾斜角が+θの反射板2で反射された反射ビームから車載レーダの距離測定を行う。このとき、車載レーダの測定した距離が車載レーダと反射板2と距離に一致することを確認する。一致しない場合には、一致するように車載レーダの取付位置(取付角)の再調整を行う。
さらに、反射板2の傾斜角が所定の第3角度(−θ)の状態で、車載のレーダ装置により距離測定を行うことができることを確認する。具体的には、図5に示す位置決めピン36を第2の位置決め孔32から引き抜き、図1に示す取付フレーム14を支持基台4に対して傾斜させ、位置決めピン36を第3の位置決め孔33に嵌入させる。その後の手順は、上記の反射板2の傾斜角が第2角度(+θ)の場合における距離測定の確認の手順と同様である。
上記の照準調整検査の一連の作業を複数の車両に対して行う。すべての車両についての照準調整検査の作業が終了した後、ベースフレーム41上の重りを取り外し、ターゲット装置1を検査スペースから保管場所に移動させる。
このように、車載のレーダ装置の上下方向の照準調整検査において、ターゲット装置1に対する操作は、反射板2の傾斜角を所定の3つの角度(0°、+θ、−θ)に固定する操作だけである。すなわち、ターゲット装置1の取付フレーム14を支持基台4に対して傾斜させ、反射板2の傾斜角が所定の角度(0°、+θ、−θ)になるように、位置決め板30の第1乃至第3の位置決め孔31、32、33のいずれか1つに位置決めピン36を嵌入させるだけである。したがって、多数の車両のレーダ装置の上下方向の照準調整や検査を行う場合であっても、反射板2の傾斜角を微調整する必要がなく、ターゲット装置1の操作を容易に行うことができる。
上述したように、本発明の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置の一実施の形態によれば、反射板2を取り付けた反射板取付体3を揺動可能な構成とし、反射板2の傾斜角を位置決め機構により所定の角度(0°、+θ、−θ)に位置決めを行う構成としたので、構成が簡易で、かつ、車載レーダの上下方向の照準調整や検査を行う際に操作が容易である。
また、本実施の形態によれば、反射板2を取り付ける反射板取付体3を、支持基台4に取り付けられるスライドフレーム11と、スライドフレーム11に設けた回転軸12と、スライドフレーム11に回転軸12を中心に揺動可能に支持された揺動体13と、一方側が揺動体13に取り付けられ、他方側に反射板を取り付ける取付フレーム14とで構成することにより、反射板2の支持基台4に対する揺動構造を簡易な構成で実現している。
さらに、本実施の形態によれば、反射板2の傾斜角を3つの所定の角度(0°、+θ、−θ)に位置決めする位置決め構構を、スライドフレーム11に設けた、第1乃至第3の位置決め孔31、32、33を有する位置決め板30と、揺動体13に設けた位置決めピン36とで構成することにより、簡易な構成の位置決め機構を実現している。また、反射板2の傾斜角を3つの所定の角度(0°、+θ、−θ)のいずれかに位置決めを行うには、位置決め板30の第1乃至第3の位置決め孔31、32、33のいずれかに位置決めピン36を嵌入させるだけでよいので、車載レーダの上下方向の照準検査時のターゲット装置1の操作が容易となる。
また、本実施の形態によれば、反射板2を取り付けた反射板取付体3を支持基台4に対して上下方向にスライド可能な構成としたので、レーダ装置の取付高さが異なる複数車種のレーダ装置の照準調整や検査を正確に行うことができる。
さらに、本実施の形態によれば、支持基台4のスタンドフレーム42が上下方向に延在するスライド調整孔47aの形成された支持ブラケット47を有し、反射板取付体3のスライドフレーム11がねじ穴17aの形成されたスライドブラケット17を有し、スライドブラケット17を支持ブラケット47に対向するように配置し、高さ調整ボルト48が支持ブラケット47のスライド調整孔47aに挿通した状態でスライドブラケット17のねじ穴17aに螺合するように構成したので、反射板取付体3の支持基台4に対する上下方向のスライド構造を簡易な構成で実現している。
また、本実施の形態によれば、複数のレベル調整部52で構成されるレベル調整機構を備えているので、ターゲット装置1に対して床面Fの凹凸に応じたレベル調整を行うことができる。これにより、反射板2の傾斜角を床面Fの状態によらず正確に規定することができるので、正確な照準調整や検査を行うことができる。
さらに、本実施の形態によれば、反射板取付体3の下方向への移動を規制する下限ストッパ49を支持基台4に設けているので、反射板2を取り付けた反射板取付体3を誤って下方に移動させすぎることがない。また、下限ストッパ49は緩衝用ゴム50を有しているので、反射板取付体3が下限ストッパ49に接触した際の衝撃が緩和され、反射板2の損傷を防止することができる。
なお、上述した一実施の形態においては、反射板取付体3を構成するスライドフレーム11及び取付フレーム14を枠状に形成した例を示したが、スライドフレーム11はスライド体として、揺動体13を揺動可能に支持し、支持基台4に対してスライド可能な形状であればよく、取付フレーム14は取付部本体として一方側に揺動体13を他方側に反射板2を取付可能な形状であればよい。
また、上述した一実施の形態においては、支持基台4を構成するベースフレーム41及びスタンドフレーム42を枠状に形成した例を示したが、ベースフレーム41はベース体として反射板取付体3を安定的に支持可能な形状であればよく、スタンドフレーム42はスタンド体として反射板取付体3が上下方向にスライド可能に支持可能な形状かつ取付フレーム14の所定の角度の揺動を妨げない形状であればよい。
なお、上述した一実施の形態においては、位置決め板30に3つの位置決め孔31、32、33を設けて、反射板2の傾斜角を0°、+θ、−θの3つの所定の角度に位置決めを行う構成の例を示した。しかし、位置決め板に3つ以上の位置決め孔を設けて、反射板2の傾斜角を3つ以上の所定の角度に位置決めを行う構成も可能である。
また、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 ターゲット装置(照準調整検査用ターゲット装置)
2 反射板
3 反射板取付体
4 支持基台
11 スライドフレーム(スライド体)
12 回転軸
13 揺動体
14 取付フレーム(取付部本体)
30 位置決め板
31 第1の位置決め孔
32 第2の位置決め孔
33 第3の位置決め孔
36 位置決めピン
44 キャスタ
52 レベル調整部(レベル調整機構)

Claims (5)

  1. 車載レーダの照射するビームを反射する反射板と、
    前記反射板が取り付けられ、前記反射板の反射面の前後方向に揺動可能な反射板取付体と、
    前記反射板取付体を上下方向にスライド可能に支持し、床面上に配置される支持基台と、
    前記反射板の傾斜角を所定の角度に位置決めする位置決め機構を備えた
    ことを特徴とする車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置。
  2. 請求項1に記載の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置において、
    前記反射板取付体は、
    前記支持基台に対してスライド可能なスライド体と、
    前記スライド体に設けられた回転軸と、
    前記スライド体に前記回転軸を中心に揺動可能に支持された揺動体と、
    一方側が前記揺動体に取り付けられ、他方側に前記反射板が取り付けられた取付部本体とを有する
    ことを特徴とする車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置。
  3. 請求項2に記載の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置において、
    前記位置決め機構は、
    前記スライド体に設けられ、少なくとも3つの位置決め孔を有する位置決め板と、
    前記揺動体に設けられ、前記少なくとも3つの位置決め孔のいずれかに嵌入される位置決めピンとを有する
    ことを特徴とする車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置において、
    前記支持基台に設けられ、前記支持基台の前記床面に対するレベル調整を行うレベル調整機構を更に備えた
    ことを特徴とする車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置において、
    前記支持基台は、前記床面上を移動可能な複数のキャスタを有する
    ことを特徴とする車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置。
JP2015252638A 2015-12-24 2015-12-24 車載レーダの照準調整検査用ターゲット装置 Pending JP2017116431A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109581337A (zh) * 2019-01-02 2019-04-05 宁波傲视智绘光电科技有限公司 一种激光雷达光学标定装置
CN111999709A (zh) * 2020-08-31 2020-11-27 安徽江淮汽车集团股份有限公司 汽车雷达探测范围检测装置
CN113820671A (zh) * 2021-09-28 2021-12-21 展讯通信(上海)有限公司 雷达测试装置
CN114813058A (zh) * 2022-05-17 2022-07-29 中国船舶科学研究中心 一种深海载人潜水器观察窗清晰度检验装置及其检验方法
CN115289348A (zh) * 2022-09-14 2022-11-04 京东方科技集团股份有限公司 应用于测试实验室的显示面板固定装置、测试方法及系统

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